JP5572953B2 - 不揮発性半導体メモリセル及び不揮発性半導体メモリ装置 - Google Patents

不揮発性半導体メモリセル及び不揮発性半導体メモリ装置 Download PDF

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本発明は、標準CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスで製造する際に用いて好適な不揮発性半導体メモリセル及び不揮発性半導体メモリ装置に関する。
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)に代表される不揮発性半導体メモリは、電源を切っても情報が消えないことから、多くの用途に用いられてきた。例えば、EEPROMの代表的な用途としては、ICカードがある。また、いつでも用途に応じて書き換えが出来る便利さから、マイコン内のマスクROMの置き換えとしてEEPROMやフラッシュメモリが使われている。さらに、近年では、システムLSIや、論理ICの一部に不揮発性半導体メモリを取り込んだ、埋め込み型の所謂、ロジック混載メモリ(Embedded Memory)が必要になってきた。さらには、アナログ回路に組み込んで、高精度のアナログ回路のチューニング等を行うための調整用スイッチとして、数百ビットから数Kビット程度の小規模の不揮発性半導体メモリも必要になってきている。
しかしながら、不揮発性半導体メモリは2層ポリシリコンあるいは3層ポリシリコンを用いたセル構造が一般的であった。2層ポリシリコンや3層ポリシリコンを用いる場合、製造工程は標準CMOSロジックプロセスより複雑で製造工程も多くなる。そのため、不揮発性半導体メモリと標準ロジックを1チップの中に同時に埋め込もうとすると、製造工程が多く、歩留まりも低下し、製品の価格(コスト)が上る問題が生じていた。
また、信頼性の面からの要求としては、近年、車載用途で従来の150℃から170℃あるいはそれ以上の温度保障要求が強くなっており、不揮発性半導体メモリの高温、高信頼性の要求も強くなっている。
コスト面では、ひとつの手段として、1層ポリシリコンを用いたEEPROMが提案されている。(特許文献1)。この1層ポリシリコンEEPROMを用いれば、従来の2層ポリシリコンプロセスより製造工程を削減できる。
一方、信頼性問題を解決する手法として、発明者は、2層ポリシリコン型の不揮発性半導体メモリを用いて、特許文献2にあるような提案を行った。
特開平10−289959号公報 特許第2685966号公報
フローティングゲート型の不揮発性半導体メモリでは電子の抜けを防ぐために高品質な酸化膜が必要であり、特殊な技術が必要である。しかしながら、標準CMOSプロセスでは、酸化膜の信頼性は破壊しなければ良しとする、通常の品質で問題ないことから、不揮発性半導体メモリの酸化膜品質としては十分でない場合が多い。すなわち、信頼性が問題となる。さらに、1層ポリシリコン型の不揮発性半導体メモリでは、コントロールゲートとして使用されている2層目のポリシリコンを省略したために、フローティングゲートの下に拡散層からなるコントロールゲートを埋め込む必要がある。その際、高濃度で埋め込まれた拡散層を酸化すると、質の悪い酸化膜となり、さらに不良の発生する確率が高く、信頼性も問題となる。図18にフローティングゲート型の不揮発性半導体メモリセルの構造、図19に電荷保持(データリテンション)特性を示す。
図18(a)は2層ポリシリコン構造を有するフローティングゲート型の不揮発性半導体メモリセルの構造の概略を示す平面図、(b)は等価回路図、(c)は(a)のA−A’に沿った断面図、(d)は(a)のD−D’に沿った断面図である。図18(b)に示すように、不揮発性半導体メモリセルは、直列接続されたトランジスタ(Metal Oxide Semiconductorトランジスタ;以下、単に「トランジスタ」と称する)T1とフローティングゲート型トランジスタT2とから構成されている。ここで、トランジスタT1は、メモリセルを選択するためのスイッチである。このメモリセルにおいて、トランジスタT1のドレインがメモリセルのドレインD、トランジスタT2のソースがメモリセルのソースS、トランジスタT1のゲートがセレクトゲートSG、トランジスタT2のフローティングゲートに一端が接続されたキャパシタの他端がコントロールゲートCGとなる。
また、図18(a)、(c)及び(d)において、符号(1)がp型半導体基板、(3)がトランジスタT1を構成するトランジスタ、(4)がトランジスタT2を構成するフローティングゲート型トランジスタ、(5)がトランジスタT1のn型ドレイン拡散層、(6)がトランジスタT1のソース(またはトランジスタT2のドレイン)となるn型拡散層、(7)がトランジスタT2のソースとなるn型拡散層である。さらに符号(8)がトランジスタT1のゲートとなる第一のポリシリコン層、(9)がトランジスタT2のフローティングゲートとなるポリシリコン層でキャパシタの一端、(10)が拡散層5に接続するコンタクト、(11)が拡散層7に接続するコンタクトである。そして、符号(19P)がコントロールゲート配線となる第二のポリシリコン配線層、(20)が分離用絶縁酸化膜である。
図19は、電荷保持(データリテンション)特性を示す図である。縦軸方向は、閾値電圧Vthを示し、横軸方向は時間の対数(log)を示している。酸化膜に欠陥等があり、微小にフローティングゲート内にある電荷が抜けると、書き込みセル(電子が注入されている状態)も、消去セル(電子が放出されている、言い換えれば正孔が注入されている)も、時間と共に、初期値(中性状態:電子も正孔もない、空の状態)に漸近する。この不良は、酸化膜の欠陥によるものなので、良いセルと不良のセルとが混在する。また、別な不良としては、書き込み、消去を繰り返しているうちに、酸化膜が破壊して不良となるケースもある。
一方、信頼性問題を解決する手法として、発明者は特許文献2にあるような提案を行った。特許文献2で提案されている不揮発性半導体メモリセルの等価回路を図20に示す。1つのメモリセルの中に、2つのフローティングゲート型トランジスタT12、T13を並列に設けて、各ゲートを共通にコントロールゲートCGに接続している。このようにすることで、どちらかが不良となっても、もう一方のトランジスタが良ければ、セルとしては正常である、というものである。なお、トランジスタT11はメモリセル選択用のスイッチである。
この特許文献2に記載されているように並列に設けた2つのフローティングゲート型トランジスタを用いて不揮発性半導体メモリセルを構成した場合、電荷保持特性における信頼性の向上を図ることができる。しかしながら、並列に設けられた2つのフローティングゲート型トランジスタのゲートが共通となっているため、仮に製造段階で一方に不良が発生していたとしても他方が正常に動作することで、その一方のトランジスタの不良を発見することが困難であるという課題がある。すなわち、通常の信頼性しか有していないメモリセルが混在してしまう場合があるという問題があった。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、従来に比べ信頼性を向上させることができる不揮発性半導体メモリセル及び不揮発性半導体メモリ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、半導体基板上に形成される複数のMOSトランジスタからなり、不揮発性メモリセルを選択するためのセレクトゲートと、記憶内容を制御するためのコントロールゲートとを有する不揮発性半導体メモリセルであって、互いに並列接続されるとともに、各々に接続された他と独立のコントロールゲートでそれぞれ書き込み、読み出し及びベリファイが独立に制御される複数のフローティングゲート型トランジスタと、
前記複数のフローティングゲート型トランジスタと直列に接続され、前記セレクトゲートに接続される選択トランジスタとを有し、並列に接続された前記複数のフローティングゲート型トランジスタと、前記選択トランジスタとが前記半導体基板上で直線状に配列されたものであって、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各ドレインが直線状のメタル配線で接続され、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各々を選択するための制御信号により、前記書き込み時において、データの書き込みを行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲートを書き込み電圧とし、一方、消去時において、データの消去を行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲートを消去電圧とし、並列に接続された前記フローティングゲート型トランジスタのいずれのデータの書き込みあるいは消去もそれぞれ独立に行うことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記コントロールゲートと複数の前記フローティングゲート型トランジスタの各フローティングゲートとの間に形成された複数のキャパシタが、前記各ドレインを接続する直線状のメタル配線と直交する方向に延びる複数の独立したn型ウェルを用いてそれぞれ形成されたものであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記コントロールゲートと複数の前記フローティングゲート型トランジスタの各フローティングゲートとの間に形成された複数のキャパシタが、同一のn型ウェルを用いて形成されたものであることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記コントロールゲートと複数の前記フローティングゲート型トランジスタの各フローティングゲートとの間に形成された複数のキャパシタが、前記半導体基板になされたデプリーションタイプのインプラを用いて形成されたものであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、データの書き込みを確認する際に、前記複数のコントロールゲートのいずれかに書き込み状態の閾値電圧以上の電圧が印加されるとともに、他のコントロールゲートに前記複数のフローティングゲート型トランジスタのソース電位と同じ電位が印加され、データの消去を確認する際に、前記複数のコントロールゲートのいずれかに消去状態の閾値電圧以上の電圧が印加されるとともに、他のコントロールゲートに消去状態の閾値電圧より低い電圧が印加され、前記複数のフローティングゲート型トランジスタのソースに消去状態の閾値電圧以上の電圧が印加されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、半導体基板上に形成される複数のMOSトランジスタからなり、不揮発性メモリセルを選択するためのセレクトゲートと、記憶内容を制御するためのコントロールゲートとを有する不揮発性半導体メモリセルを、複数個格子状に配列して有する不揮発性半導体メモリ装置であって、前記各不揮発性半導体メモリセルが、互いに並列接続されるとともに、各々に接続された他と独立のコントロールゲートでそれぞれ書き込み、読み出し及びベリファイが独立に制御される複数のフローティングゲート型トランジスタと、前記複数のフローティングゲート型トランジスタと直列に接続され、前記セレクトゲートに接続される選択トランジスタとを有し、並列に接続された前記複数のフローティングゲート型トランジスタと、前記選択トランジスタとが前記半導体基板上で直線状に配列されたものであって、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各ドレインが直線状のメタル配線で接続されたものであり、かつ、前記コントロールゲートに接続されるメタル配線のコンタクトが複数の不揮発性半導体メモリセルで共用されており、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各々を選択するための制御信号により、前記書き込み時において、データの書き込みを行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲートを書き込み電圧とし、一方、消去時において、データの消去を行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲートを消去電圧とし、並列に接続された前記フローティングゲート型トランジスタのいずれのデータの書き込みあるいは消去もそれぞれ独立に行うことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、半導体基板上に形成される複数のMOSトランジスタからなり、不揮発性メモリセルを選択するためのセレクトゲートと、記憶内容を制御するためのコントロールゲート及びデータ線とを有する不揮発性半導体メモリセルを、複数個格子状に配列して有する不揮発性半導体メモリ装置であって、前記各不揮発性半導体メモリセルが、互いに並列接続されるとともに、前記データ線と各々に接続された他と独立のコントロールゲートでそれぞれ書き込み、読み出し及びベリファイが独立に制御される複数のフローティングゲート型トランジスタと、前記複数のフローティングゲート型トランジスタと直列に接続され、前記セレクトゲートに接続される選択トランジスタとを有し、前記複数のフローティングゲート型トランジスタと前記選択トランジスタとが前記半導体基板上で直線状に配列されたものであって、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各ドレインが直線状のメタル配線で接続されたものであり、前記不揮発性半導体メモリセルを指定するアドレス信号をデコードした信号と、前記不揮発性半導体メモリセルの書き込み信号とに基づいて生成した制御信号を、所定の前記コントロールゲートに出力する出力手段を有するデコーダと、前記書き込み信号あるいは前記不揮発性半導体メモリセルの消去信号により、前記データ線の電圧を制御する書き込み消去制御回路とを備え、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各々を選択するための前記制御信号により、前記書き込み時において、データの書き込みを行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲート及び前記データ線を書き込み電圧とし、一方、消去時において、データの消去を行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲート及び前記データ線を消去電圧とし、並列に接続された前記フローティングゲート型トランジスタのいずれのデータの書き込みあるいは消去もそれぞれ独立に行うことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記デコーダが、前記書き込み信号に応じて、データ読み出し時に前記出力手段の出力電圧を0Vとするものであることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記同一のn型ウェルの電位を前記複数のコントロールゲートの電位より高く制御することを特徴とする。
この発明によれば、複数のフローティングゲート型トランジスタを並列接続したものを用いて不揮発性半導体メモリセルを構成した場合に、各フローティングゲート型トランジスタを独立して制御することが可能となる。したがって例えば製造段階ですべてのフローティングゲート型トランジスタの動作をそれぞれ確認することができる。よって、例えば標準ロジックのCMOSプロセスで高信頼性を有する不揮発性半導体メモリセル及び装置が実現でき、例えばロジック混載メモリを容易に、また安価に実現できるという効果が得られる。
本発明の各実施形態で用いる不揮発性半導体メモリセルの基本構造を説明するための概略図である。 図1に示す基本的な構造の不揮発性半導体メモリセルの動作状態を一覧で示す図である。 図1に示す基本的な構造の不揮発性半導体メモリセルの特性を説明するための図である。 図1に示す基本的な構造の不揮発性半導体メモリセルの他の特性を説明するための図である。 図1に示す基本的な構造の不揮発性半導体メモリセルのカップリング系の等価回路を説明するための図である。 図1に示す基本的な構造の不揮発性半導体メモリセルのカップリングの計算式を示す図である。 本発明の実施形態1の不揮発性半導体メモリセルの概略平面構造(a)及び等価回路(b)を示す図である。 図7に示す不揮発性半導体メモリセルの概略構造を示す断面図である。 図7に示す不揮発性半導体メモリセルの概略構造を示す他の断面図である。 図7に示す不揮発性半導体メモリセルの動作状態を一覧で示す図である。 本発明の実施形態2の不揮発性半導体メモリセルの概略平面構造(a)及び等価回路(b)を示す図である。 図11に示す不揮発性半導体メモリセルの動作状態を一覧で示す図である。 図11に示す不揮発性半導体メモリセルをアレイ配置した例(実施形態3)を示す概略平面図である。 本発明の実施形態4の不揮発性半導体メモリセルの平面概略構造(a)及びその変形例の平面概略構造(b)、(a)の断面構造(c)及び断面構造(d)を示す図である。 図14(b)に示す不揮発性半導体メモリセルをアレイ配置した例(実施形態5)を示す概略平面図である。 本発明の実施形態6の不揮発性半導体メモリ装置の回路図である。 図16に示す不揮発性半導体メモリ装置の動作状態を一覧で示す図である。 本発明の背景技術における不揮発性半導体メモリセルの平面概略構造(a)、等価回路(b)、(a)の断面構造(c)及び断面構造(d)を示す図である。 本発明の背景技術における不揮発性半導体メモリセルのデータリテンション特性を説明するための図である。 本発明の背景技術における不揮発性半導体メモリセルの等価回路図である。
まず、本発明の各実施の形態は、1個の不揮発性半導体メモリセルに複数個のフローティングゲート型トランジスタを設けることを特徴としている。それらの説明に先立って、ここではまず、図1〜図6を参照して、本発明の各実施の形態で用いる不揮発性半導体メモリセルの基本的な構造・動作について、1セルに1個のフローティングゲート型トランジスタを設ける構造を用いて説明する。図1(a)に不揮発性半導体メモリ(EEPROMセル)の平面図を示す。図1(b)には等価回路図、図1(c)には図1(a)のA−A’に沿った断面図、図1(d)にはB−B’に沿った断面図、図1(e)にはC−C’に沿った断面図を示す。このEEPROMセルは、図1(b)の等価回路に示すように、直列接続されたトランジスタT1及びトランジスタT2と、キャパシタC1とから構成されている。ここで、トランジスタT1がメモリセルを選択するためのスイッチ(選択トランジスタ)であり、トランジスタT2がフローティングゲート型トランジスタである。このメモリセルにおいて、トランジスタT1のドレインがメモリセルのドレインD、トランジスタT2のソースがメモリセルのソースS、トランジスタT1のゲートが当該メモリセルを選択するためのセレクトゲートSG、トランジスタT2のフローティングゲートFGに一端が接続されたキャパシタC1の他端が当該メモリセルの記憶内容を制御するためのコントロールゲートCGとなる。このキャパシタC1は、コントロールゲートCGとフローティングゲートFGとの間のキャパシタである。
図1(a)〜(e)において、符号(1)はp型半導体基板、(2)はp型半導体基板1上に形成されたn型ウェル(以下n−wellとも表記する)、(3)はトランジスタT1を構成するトランジスタ(p型半導体基板1の部分と酸化膜)、(4)はトランジスタT2を構成するフローティングゲート型トランジスタ(p型半導体基板1の部分と酸化膜)、(5)はトランジスタT1のn型ドレイン拡散層、(6)はトランジスタT1のソースでありトランジスタT2のドレインともなるn型拡散層、(7)はトランジスタT2のソースとなるn型拡散層、(8)はトランジスタT1のゲートとなるポリシリコン層、(9)はトランジスタT2のフローティングゲートとなるポリシリコン層でキャパシタC1の一端となる。符号(10)は拡散層5とメタル配線12を接続するコンタクト、(11)は拡散層7とメタル配線13を接続するコンタクト、(12)はトランジスタT1のドレインを引き出すためのメタル配線、(13)はフローティングゲート型トランジスタT2のソースSを引き出すためのメタル配線、(14)はキャパシタC1(n型ウェル2の一部分と酸化膜)、(15)はp型拡散層であり、キャパシタC1の他端となる。符号(16)はp型拡散層15とメタル配線19を接続するコンタクト、(17)はn型ウェル2上に形成されたn型拡散層、(18)はn型拡散層17とメタル配線19とを接続するコンタクト、(19)はコントロールゲート配線となるメタル配線、(20)は分離用絶縁酸化膜である。
このメモリセルの特徴は、ビット線となる、メモリセルのドレインDとなるメタル配線12を図面上の縦方向に配置し、セレクトゲートSGとなるポリシリコン配線8と、コントロールゲートCG配線となるメタル配線19とを図面上の横方向に配置し、さらに、面積の大きくなるキャパシタC1をコンパクトに配置して面積を最小限にしたことである。ここで、キャパシタC1は、n型ウェル2、キャパシタ14、p型拡散層15、コンタクト16、n型拡散層17及びコンタクト18から構成されている。
図1に示すメモリセルの動作を図2を参照して説明する。書き込みに関しては、方式は2つある。第一の方法はホットエレクトロン注入による書き込み方式(単に「書き込み」と表記する)である。「書き込み」として、SGに8V、CGに3〜8V、Dに5V、Sに0Vを印加する。トランジスタT2のドレインおよびゲートに高電圧が印加され、後述する飽和領域にて動作を行うため、ドレイン近傍で空乏層に高電界が印加され、ホットエレクトロンが発生し、それがフローティングゲートFGに注入される。電子が注入されるため、トランジスタT2の閾値は見かけ上、高くなる。
消去の場合は、SGに10V、CGに0V、Dに8V、Sをopen(開放)あるいは2V程度にバイアスして置く。この状態では、ドレインとフローティングゲートFG間に高電界が印加され、ファウラーノルトハイムのトンネル電流(Fauler-Nordheim:以下FN電流と略す)が流れ、フローティングゲートFGから電子がドレインに放出され、見かけ上、閾値が下がって見える。
読み出しは、SGに3〜5V、CGに0V、Dに1V、Sに0Vを印加すると、書き込み状態(閾値が正)であれば、電流は流れず“0”と判断、消去状態(閾値が負)であれば、電流が流れ、“1”と判断される。
また、第二の書き込みの方法は、素子の耐圧が比較的高い場合であって書き込みもFN電流で行う場合で、「書き込み2」とする。この場合は、SGに5V、CGに15V、Dに0V、Sはopenあるいは0Vを印加すれば、チャネルとフローティングゲート間に高電圧が印加され、電子注入が行われる。
図3には、トランジスタT2のみの特性として、VCG−Id特性を示している。ここでVCGはソースSを0Vとした場合のコントロールゲートCGにおける電圧、IdはトランジスタT2のドレイン電流を表す。初期の閾値は1V程度である。書き込みを行うと、フローティングゲートFG内に電子が注入されるため、図のように、見かけ上、閾値が3Vと高くなった特性を示す。また、消去されると、見かけ上閾値が−2Vまで下がった特性を示す。ここで、上記書き込み電圧を3〜8Vとしているのは、トランジスタT2が過消去されていると、後述のように、フローティングゲートFGは正に帯電しているので、書き込み時に、あまりコントロールゲートCGを高い電圧にすると、非飽和領域に入ってしまい、ホットエレクトロンが発生しづらくなり、書き込み特性が悪化する課題があるからである。過消去状態のときは、コントロールゲートCGの電圧を低めに設定し、書き込みされてくれば、書き込み量に併せて、コントロールゲートCGの電圧を徐々に高くする、ステップアップ書き込み方式を採用すれば良い。
図4は、トランジスタT1とトランジスタT2が直列接続された特性を示す。読み出し時、コントロールゲートCGの電圧VCG=0Vなので、初期値でトランジスタT2の閾値が1V程度であれば、VSG−Id特性(メモリセルの特性)は、ほぼ電流が流れない状態である。ここで、VSGはセレクトゲートSGの電圧、IdはメモリセルのドレインDの電流である。書き込みを行うと、完全に電流が流れない。消去時は、トランジスタT2が常にオン状態なので、メモリセル特性としては、コントロールゲートCGの電圧に比例して電流が流れる。
図5に、図1のメモリセルのカップリング系の等価回路を示す。また、図6にカップリングの計算式を示す。ここでVCGはコントロールゲートCGの電圧、VFGはフローティングゲートFGの電圧、VDはゲートDの電圧、VSはソースSの電圧、VSubはp型半導体基板1の電圧である。また、C(FC)はコントロールゲートCGとフローティングゲートFG間のキャパシタ(=キャパシタC1)、C(FB)はフローティングゲートFGとp型半導体基板1間のキャパシタ、C(FS)はフローティングゲートFGとソースS間のキャパシタ、C(FD)はフローティングゲートFGとドレインD間のキャパシタである。
フローティングゲートFGの状態が初期状態(中性状態)とすると、この系のトータルチャージはゼロということから、図6の式1でQ=0となり、(VCG−VFG)×C(FC)+(VD−VFG)×C(FD)+(VS−VFG)×C(FS)+(VSub−VFG)×C(FB)=0となる。
ここで、C(FC)+C(FB)+C(FD)+C(FS)=CT(トータル)とすると、VFG=VCG×C(FC)/CT+Vsub×C(FB)/CT+VD×C(FD)/CT+VS×C(FS)/CTとなる。
ここで、C(FD)=C(FS)≒0、Vsub=VS=0 とすると、VFG=VCG×C(FG)/{C(FC)+C(FB)}となる(式4)。
ここで、C(FG)/{C(FC)+C(FB)}=α(カップリング比)とすると、
VFG=αVCG となる。通常、α≒0.6に設定する。
では、次に1個の不揮発性半導体メモリセルに複数個のフローティングゲート型トランジスタを設ける本発明の実施の形態としての不揮発性半導体メモリセルについて説明する。
[実施形態1]
本発明の第1の実施の形態としての不揮発性半導体メモリセルについて、図7〜図10を参照して説明する。図7(a)に、不揮発性半導体メモリセルの平面図を、図7(b)には等価回路を、図8(c)、図8(d)、図9(e)、図9(f)には断面図を示す。図8(c)には図7(a)のA−A’に沿った断面図、図8(d)にはB−B’に沿った断面図、図9(e)にはC−C’に沿った断面図、図9(f)にはD−D’に沿った断面図を示す。なお、以下の各図において図1に示すものと同一の(あるいは対応する)構成には同一の符号を用いている。また、各図において、図1の構成と同一の(あるいは対応する)構成を複数設ける場合には、図1で用いた符号(数字)に英字1文字(a、bなど)を追加した符号(例えばn型ウェル2に対してn型ウェル2a、2bなどとする)を用いることとする。
このEEPROMセルは、図7(b)の等価回路に示すように、トランジスタT1、トランジスタT2、トランジスタT3、キャパシタC1、キャパシタC2から構成されている。トランジスタT1には、トランジスタT2及びトランジスタT3を並列接続したものが直列接続されている。トランジスタT1がメモリセルを選択するためのスイッチであり、トランジスタT2及びトランジスタT3がフローティングゲート型トランジスタである。このメモリセルにおいて、トランジスタT1のドレインがメモリセルのドレインD、トランジスタT2及びトランジスタT3のソースがメモリセルのソースS、トランジスタT1のゲートがセレクトゲートSGとなる。また、トランジスタT2のフローティングゲートFG1に一端が接続されたキャパシタC1の他端がコントロールゲートCG1となり、トランジスタT3のフローティングゲートFG2に一端が接続されたキャパシタC2の他端がコントロールゲートCG2となる。このキャパシタC1は、コントロールゲートCG1とフローティングゲートFG1との間のキャパシタであり、キャパシタC2は、コントロールゲートCG2とフローティングゲートFG2との間のキャパシタである。図7において、トランジスタT2とトランジスタT3が、図1のトランジスタT2に対応する構成である。
図7(a)及び図8(c)〜図9(f)において、符号(1)はp型半導体基板、(2a)及び(2b)はp型半導体基板1上に形成されたn型ウェル、(3)はトランジスタT1を構成するトランジスタ、(4a)及び(4b)はトランジスタT2及びT3を構成するフローティングゲート型トランジスタ、(5)はトランジスタT1のn型ドレイン拡散層、(6a)及び(6b)はトランジスタT1のソースでありトランジスタT2及びT3のドレインともなるn型拡散層、(7)はトランジスタT2及びT3のソースとなるn型拡散層、(8)はトランジスタT1のゲートとなるポリシリコン層、(9a)、(9b)はトランジスタT2、T3のフローティングゲートとなるポリシリコン層でキャパシタC1及びC2の一端となる。(10)は拡散層5とメタル配線12を接続するコンタクト、(11)は拡散層7とメタル配線13を接続するコンタクト、(12)はトランジスタT1のドレイン(ドレインD)を引き出すためのメタル配線、(13)はフローティングゲート型トランジスタT2及びT3のソース(ソースS)を引き出すためのメタル配線、(14a)、(14b)はそれぞれキャパシタC1、C2、(15a)及び(15b)はp型拡散層であり、それぞれキャパシタC1、C2の他端となる。符号(16a)、(16b)はp型拡散層15a、15bとメタル配線19a、19bを接続するコンタクト、(17a)、(17b)はn型ウェル2a、2b上に形成されたn型拡散層、(18a)、(18b)はn型拡散層17a、17bとメタル配線19a、19bとを接続するコンタクト、(19a)、(19b)はそれぞれ、T2及びT3のコントロールゲート配線となるメタル配線、(20)は分離用絶縁酸化膜、(21a)、(21b)はメタル配線層22をn型拡散層6a、6bにつなぐコンタクト、(22)はメタル配線層である。
本実施の形態のメモリセルは、コントロールゲートCG1、CG2を形成するn型ウェル2a、2bをそれぞれ分離して独立に設けるようにしている。また、コントロールゲートCG1、CG2を図示していない制御回路によって独立して制御可能に構成している。このメモリセルの構造上の特徴は、ビット線となる、メモリセルのドレインDのメタル配線12を縦方向に配置し、セレクトゲートSGとなるポリシリコン配線8と、コントロールゲートCG配線となるメタル配線19a、19bを横方向に配置し、さらに、面積の大きくなるキャパシタC1及びキャパシタC2をコンパクトに配置して、また、記憶素子となるトランジスタT2、T3のドレイン6a、6bをメタル配線22で繋ぎ、面積を最小限にしたことである。また、本実施の形態のメモリセルは、複数のフローティングゲート型トランジスタT2、T3と選択トランジスタとなるトランジスタT1とがp型半導体基板1上で直線状に配列されたものであって、複数のフローティングゲート型トランジスタT2、T3の各ドレインが直線状のメタル配線22で接続されたものであることを一つの特徴としている。また、コントロールゲートCG1、CG2と複数のフローティングゲート型トランジスタT2、T3の各フローティングゲートFG1、FG2との間に形成された複数のキャパシタC1、C2が、各ドレインを接続する直線状のメタル配線22と直交する方向に延びる複数の独立したn型ウェル2a、2bを用いてそれぞれ形成されたものであることを他の一つの特徴としている。ここで、キャパシタC1は、n型ウェル2a、キャパシタC1(14a)、p型拡散層15a、コンタクト16a、n型拡散層17a、コンタクト18aで構成されている。また、キャパシタC2は、n型ウェル2b、キャパシタC2(14b)、p型拡散層15b、コンタクト16b、n型拡散層17b、コンタクト18bで構成されている。
図10に、このメモリセルの動作表を示す。基本は図2の動作と同様である。コントロールゲートがCG1とCG2とに、独立に設けてあるので、トランジスタT2からなるメモリ素子とトランジスタT3からなるメモリ素子で独立に書込みが行える。まず、トランジスタT2からなるメモリ素子(セル1とする)に書き込みを行う。図2と異なるのは、このとき、トランジスタT3に書き込みが起きないように、コントロールゲートCG2には0Vを印加することである。次に、トランジスタT3からなるメモリ素子(セル2とする)に書き込みを行う。同様に、コントロールゲートCG2には3〜8Vを印加するが、トランジスタT2には書き込みが起きないように、コントロールゲートCG1は0Vとする。このようにすれば、トランジスタT2とトランジスタT3には独立に書き込みが行える。
次に、書き込んだ閾値をチェックする、ベリファイ読み出しを説明する。セル1をベリファイするには、CG1を2V、CG2を0Vにする。CG1が2Vで、書き込みが出来ていれば、閾値は2V以上になっているということで、書込み終了。次に、CG1=0V、CG2=2Vとして、読み出しを行う。同様に、CG2=2Vで書き込み状態になっていれば、書込み終了、もし、閾値が2V以下で、まだ書込みが十分出来ていなければ、再度書き込みを行って、閾値が2V以上になるまで続ける。
次に、消去を説明する。ここでは、セル1とセル2を別々に消去する方法を示す。セル1(トランジスタT2)を消去する場合は、メモリセルのドレインDに8V印加し、この8VをトランジスタT2のドレインに転送するために、セレクトゲートSGに10V、コントロールゲートCG1に0V、ソースSに2Vあるいはオープンにすると、トランジスタT2のドレインとフローティングゲートFG1間に高電圧が印加され、トランジスタT2が消去される。このとき、セル2(トランジスタT3)のコントロールゲートCG2に例えば2Vを印加すると、トランジスタT3のドレイン(8V)とフローティングゲートFG2間の電界は緩和されるために、消去は起こらない。従って、トランジスタT2のみが消去される。セル2(トランジスタT3)を消去する場合は、CG1=2V、CG2=0Vとすれば良い。
次に、消去のベリファイについて説明する。セル1の消去レベルをベリファイするには、CG1=0.5V、CG2=0V、ドレインDの電圧=1.5V、ソースSの電圧としてS≧0.5Vを印加する。CG1>CG2なので、トランジスタT3にはほとんどセル電流が流れない、あるいは、セル電流はセル1(トランジスタT2)が支配的である。この状態で、消去を示す規定の電流が流れていれば消去終了と判断される。セル電流が規定値に達していない場合は、さらに消去を追加し、再度、消去ベリファイを行う。ソースSに0.5V以上の正電圧を印加するのは、非選択とするセル2のコントロールゲートCG2に、相対的に負の電圧を印加して、実質的にオフさせたい為である。CG1=0VでCG2=−0.5Vとしても同じであるが、負の電圧を発生するためには、トリプルWell構造を採用する等プロセス的に複雑になるので、ソースSに正バイアスを印加して、実質的に負の電圧を印加したと同様の状態とした。セル2の消去ベリファイを行う場合も同様である。読み出しは、図2と同じである。書き込み2の場合は、セル1のみに書き込む場合は、CG1=15V、CG2=0Vとすれば良い。セル2のみに書き込む場合も同様である。
以上、セル1とセル2に独立して書き込み、消去、ベリファイする方法を示した。セル1とセル2を同時に書込み、消去、ベリファイしたい場合は、CG1とCG2等に同一の電圧を印加すればよい。
[実施形態2]
図11には、別の構成としたメモリセルを示す。図7と同一の構成には同一の符号を用いて説明を省略する。図7を参照して説明した実施形態1のメモリセルと異なり、コントロールゲートCG1及びCG2を形成するn型ウェル2a、n型ウェル2bを共通にしてn型ウェル2とするとともに、n型拡散層17a、17bとコンタクト18a、18bが省略されている。すなわち、本実施の形態では、コントロールゲートCG1及びCG2と複数のフローティングゲート型トランジスタT2,T3の各フローティングゲートFG1、FG2との間に形成された複数のキャパシタC1、C2が、同一のn型ウェル2を用いて形成されている。さらに、本実施形態のn型ウェル2は、n型拡散層領域24及びコンタクト25を介してn型ウェル2に独立して電圧を与える図示していないメタル配線に接続されている。これによってn型ウェル2の電位を独立させて、面積縮小を図りながら、コントロールゲートCG1及びCG2を独立に制御可能としている。実施形態2では、n型拡散層17a、17bとコンタクト18a、18bを省略してセル面積を小さくできるとともに、n型ウェル2をトランジスタT2とT3で共通とすることでWellを分離する境界が必要なくなりさらにセル面積が小さく出来る。
図11に示すメモリセルの等価回路は図11(b)のようになる。これは、図7(b)と等価である。但し、n型ウェル2には、順バイアスが印加されないように常に正の電圧が印加される必要があるので、その結果、キャパシタ14a、14bにはバックバイアスが印加されることになる。このバックバイアスの印加によってトランジスタT2、T3の閾値が変化することになるが、バックバイアス印加による閾値変化はそれほど大きくないので、大きな問題にはならない。
図12に動作表を示す。n型ウェル2の電位をCGWellとする。CGWell以外の動作は図10と同じである。CGWellはCG1、CG2の電位より常に高いか等しい電圧にバイアスする必要がある。図10の動作表と比べて、消去ベリファイ1と消去ベリファイ2の電圧条件が異なっているが、図12に示す値は動作の一例を示したものであって、本実施形態においても括弧で囲んで示した図10に示すものと同一の電圧条件を用いることも可能である。
[実施形態3]
図13には、図11に示すメモリセルをアレイに組んだ構成図を示す。ここでは、n型ウェル2は上下のメモリセルで共通に接続され、n型拡散層領域24、コンタクト25を介してCGWellの電圧を与えるメタル配線26に接続されている。
なお、図13に示すメモリセルは、行方向(横方向)にM11〜M14の4個が配置され、列方向(縦方向)にM11〜M31のように3個配置され、4×3=12個のセルが配置されている。共通部分を対照的に配置することによって、図11のメモリセルがさらに効果的に配置され、面積縮小化が可能となっている。
この場合、メモリセルM11〜M31とメモリセルM12〜M32の6個のメモリセルが1つのn型ウェル2を共用し、メモリセルM13〜M33とメモリセルM14〜M34の6個のメモリセルが1つのn型ウェル2を共用している。また、横方向に並んだ1対のメモリセル(例えばメモリセルM11とM12)が、コンタクト16a及び16bを共用するようにしている。また、縦方向に並んだメモリセルM11〜M31は、共通のメタル配線12に接続され、これがビット線BIT1となる。同様にメモリセルM12〜M32は、共通のメタル配線12に接続され、これがビット線BIT2となる。さらにメモリセルM13〜M33、モリセルM14〜M34は、それぞれ共通のメタル配線12に接続され、これらがビット線BIT3、BIT4となる。また、横方向に並んだメモリセルM11〜M14の各コンタクト16aは共通のメタル配線19aに接続され、各コンタクト16bは共通のメタル配線19bに接続され、このメタル配線19aがコントロールゲート配線CG11となり、メタル配線19bがコントロールゲート配線CG12となる。また、横方向に並んだメモリセルM11〜M14の各コンタクト11は共通のメタル配線13に接続され、このメタル配線13がソース配線S1となる。同様に、横方向に並んだメモリセルM21〜M24の各コンタクト16aは共通のメタル配線19aに接続され、各コンタクト16bは共通のメタル配線19bに接続され、このメタル配線19aがコントロールゲート配線CG21となり、メタル配線19bがコントロールゲート配線CG22となる。また、横方向に並んだメモリセルM21〜M24の各コンタクト11は共通のメタル配線13に接続され、このメタル配線13がソース配線S2となる。また、横方向に並んだメモリセルM31〜M34の各コンタクト16aは共通のメタル配線19aに接続され、各コンタクト16bは共通のメタル配線19bに接続され、このメタル配線19aがコントロールゲート配線CG31となり、メタル配線19bがコントロールゲート配線CG32となる。また、横方向に並んだメモリセルM31〜M34の各コンタクト11は共通のメタル配線13に接続され、このメタル配線13がソース配線S3となる。また、3本のポリシリコン層8がそれぞれ横に並んだメモリセルで共通に使用され、上から順にセレクトゲート配線SG1、SG2及びSG3となる。
[実施形態4]
図14に微細化に好適な実施形態を示す。図14(a)が本実施の形態のメモリセルの平面図、図14(b)が図14(a)の構造の変形例を示す平面図、図14(c)が図14(a)のB−B’に沿った断面図、図14(d)が図14(a)のD−D’に沿った断面図である。この実施形態は、コントロールゲート用のn−well2を省略して、さらに、微細化したメモリセルの例である。符号(15c)、(15d)はn型拡散層、(16c)、(16d)はn型拡散層15c、15dとコントロールゲートのメタル配線19a、19bとを接続するコンタクトである。図14の(a)は通常のレイアウト、(b)はさらに面積縮小のために、キャパシタの部分14a、14bの形状を折り曲げて、スペースを利用したレイアウト図である。また、符号(23a)、(23b)はDタイプ(Depletion−Type)のインプラ(Implantation)であり、チャネルが常にオンの状態に設定してある。なお、本実施の形態の等価回路は、図11(b)に示すものと同じである。すなわち、本実施の形態では、コントロールゲートCG1、CG2と複数のフローティングゲート型トランジスタT2、T3の各フローティングゲートFG1、FG2との間に形成された複数のキャパシタC1、C2が、p型半導体基板1になされたデプリーションタイプのインプラを用いて形成されたものとなっている。
[実施形態5]
図15に図14(b)のメモリセルのアレイ配置をした実施形態を示す。コントロールゲートのn−well2を省略した効果で、面積がさらに縮小化される。なお、図15に示すメモリセルは、行方向(横方向)にM11〜M14の4個が配置され、列方向(縦方向)にM11〜M41のように4個配置され、4×4=16個のセルが配置されている。共通部分を対照的に配置することによって、図14(b)のメモリセルがさらに効果的に配置され、面積縮小化が可能となっている。
[実施形態6]
図16には、本発明の各実施形態のメモリセルを用いた不揮発性半導体メモリ装置の回路構成を示す。図16における不揮発性半導体メモリセルM11〜Mmnとしては、例えば図7、図11、図14等を参照して説明した不揮発性半導体メモリセルを用いることができる。また、その場合の各メモリセルの配置は、図13、図15を参照して説明したアレイ配置を用いることができる。
図16において、符号(M11)〜(Mmn)はm×n個のメモリセル、(100)はこれらのメモリセルM11〜Mmnをアレイ配置したメモリセルアレイ、(200−1)〜(200−m)はm個の行デコーダ、(300)は列選択ゲート回路、(400−1)〜(400−n)はn個の列デコーダ、(500)は書き込み、消去制御回路、(600)は読み出し時に動作するセンスアンプ、(700)は内部電源用回路である。なお、図16に示す回路構成では、各メモリセルM11〜Mmnが、図7等を参照して説明した3個のトランジスタT1〜T3から構成されるメモリセルを用いることとしているが、フローティングゲート型トランジスタT2、T3等の並列接続数は2個に限らず、3個以上の複数であってもよい。
行デコーダ200−1は、行アドレスが入力されるデコーダ部201、セレクトゲートSG1へ出力を出すインバータ202及びレベルシフタ兼バッファ203、コントロールゲートCG11へ出力を出すNAND(ナンド)回路204及びレベルシフタ兼バッファ(出力手段)205、コントロールゲートCG12へ出力を出すNAND回路206及びレベルシフタ兼バッファ(出力手段)207から構成される。セレクトゲート出力SG1はメモリアレイ100に含まれる行方向(図面上の横方向)に配置されたn個のメモリセルM11〜M1nに共通に接続され、コントロールゲート出力CG11とコントロールゲート出力CG12は同じくメモリセルM11〜M1nに共通に接続される。セレクトゲート出力SG1は各メモリセルM11〜M1nのセレクトゲートSGに接続され、コントロールゲート出力CG11は各メモリセルM11〜M1nのコントロールゲートCG1に接続され、コントロールゲート出力CG12は各メモリセルM11〜M1nのコントロールゲートCG2に接続される。
なお、行デコーダ200−1のNAND回路204に入力されている書き込み信号W1は、メモリセルM11〜M1nのコントロールゲートCG1を選択するための信号であり、書き込み信号W1が“1”のとき、NAND回路204が活性化される。また、消去時及び読み出し時には、書き込み信号W1=“0”とすることで、NAND回路204が非活性化され、コントロールゲートCG1が0Vに制御される。また、行デコーダ200−1のNAND回路206に入力されている書き込み信号W2は、メモリセルM11〜M1nのコントロールゲートCG2を選択するための信号であり、書き込み信号W2が“1”のとき、NAND回路206が活性化される。また、消去時及び読み出し時には、書き込み信号W2=“0”とすることで、NAND回路206が非活性化され、コントロールゲートCG2が0Vに制御される。行デコーダ200−1は、以上の構成で、メモリセルを指定する行アドレス(アドレス信号)をデコードした信号と、メモリセルの書き込み信号W1、W2とに基づいて生成した制御信号CG11、CG12を、所定のコントロールゲートCG1、CG2(メモリセルM11〜M1nのコントロールゲートCG1、CG2)に出力することになる。
行デコーダ200−mも同様の構成である。行デコーダ200−mのセレクトゲート出力SGmはメモリアレイ100に含まれる行方向に配置されたn個のメモリセルMm1〜Mmnに共通に接続され、コントロールゲート出力CGm1及びCGm2は同じくメモリセルMm1〜Mmnに共通に接続される。セレクトゲート出力SGmは各メモリセルMm1〜MmnのセレクトゲートSGに接続され、コントロールゲート出力CGm1は各メモリセルMm1〜MmnのコントロールゲートCG1に接続され、コントロールゲート出力CGm2は各メモリセルMm1〜MmnのコントロールゲートCG2に接続される。
また、行デコーダ200−1〜200−m内のレベルシフタ兼バッファ203、レベルシフタ兼バッファ205及びレベルシフタ兼バッファ207には、内部電源用回路700から出力された電源VP1及びVP2が供給され、各メモリセルM11〜M1n、…、Mm1〜MmnのセレクトゲートSGとコントロールゲートCGに印加される電圧が制御できるようになっている。
列選択ゲート回路300は、n個の列選択ゲートトランジスタCOLG1〜COLGnで構成され、それぞれゲートには列デコーダ400−1〜400−nからの出力CO1〜COnが入力される。選択ゲートトランジスタCOLG1〜COLGnの各ドレインはデータ線Dataに共通に接続されるとともに、各ソースはそれぞれビット線BIT1〜BITnに接続されている。なお、列デコーダ400−1は、列アドレスが入力されるデコーダ部401、インバータ402、列線選択信号CO1を出力するレベルシフタ兼バッファ403から構成される。他の列デコーダ400−2〜400−nも同様に構成される。また、列デコーダ400−1〜400−n内のレベルシフタ兼バッファ403には、内部電源用回路700から出力された電源VP3が供給され、列選択ゲートトランジスタCOLG1〜COLGnの各ゲートに印加される電圧が制御できるようになっている。
書き込み、消去制御回路500は、書き込み信号W1及びW2あるいは消去信号Eを受けて書き込み電圧あるいは消去電圧をデータ線Data上に出力する制御回路である。書き込み、消去制御回路500は、また、書き込み時はDin信号により“0”を書くか“1”を書く(実質的には“1”は書き込み禁止)か制御する。この書き込み、消去制御回路500には、内部電源用回路700から出力された電源VP4が供給され、各メモリセルM11〜M1n、…、Mm1〜MmnのドレインDに印加される電圧が制御できるようになっている。
なお、センスアンプ600は読み出し時にメモリセルのデータを増幅出力するセンスアンプであり、内部電源用回路700は書き込み、消去及び読み出し時に必要な電圧を発生する電源回路である。また、トランジスタ800は、そのドレインが各メモリセルM11〜MmnのソースSに接続され、そのソースに所定の電圧が印加されるとともに、信号EBでオン・オフ制御される。このトランジスタ800を制御することで、各メモリセルM11〜MmnのソースSをオープンにしたり、所定の電位を印加したりすることができるようになっている。また、本実施形態では、書き込み及び消去に必要な電圧(VP1〜VP4)を、内部電源用回路700で発生させているが、これらの電圧VP1〜VP4を、外部から直接供給して、内部電源用回路700を省略しても動作は同じである。
図17に、図16に示す不揮発性半導体メモリ装置の動作表を示す。図17は、各動作モードにおいて、各メモリセルM11〜MmnのセレクトゲートSG、コントロールゲートCG、ドレインD、ソースSに印加される電圧と、書き込み信号W1及びW2の論理レベルを示している。ここで書き込み信号W1及びW2は書き込み時に“1”となり、非書き込み時(すなわち読み出し又は消去時)に“0”となる信号であり、図16の書き込み、行デコーダ200−1〜200−m及び消去制御回路500に入力される信号である。上述したように行デコーダ200−1〜200−mのNAND回路204又はNAND回路206に入力されている書き込み信号W1又はW2は、それぞれ、各メモリセルM11〜MmnのコントロールゲートCG1又はCG2を選択するための信号であり、書き込み時にはNAND回路204又はNAND回路206を活性化するためW1=“1”又はW2=“1”とされ、消去時及び読み出し時はコントロールゲートCG1又はCG2を常に0VとするためW1=“0”又はW2=“0”とされる。
図17に示すように、セル1書き込み時、セル1ベリファイ時、セル2消去時、セル1消去ベリファイ時、及びセル1書き込み2時に、書き込み信号W1=“1”とされ、それ以外の場合に書き込み信号W1=“0”とされる。他方、セル2書き込み時、セル2ベリファイ時、セル1消去時、セル2消去ベリファイ時、及びセル2書き込み2時に、書き込み信号W2=“1”とされ、その以外の場合に書き込み信号W2=“0”とされる。その他の各端子の電圧レベルは、図10を参照して説明したメモリセル単体の動作と同一であり、説明を省略する。図17に示すように、本実施形態では、トランジスタT2とトランジスタT3が独立に、書き込み制御信号W1とW2で制御されるようになっている。
本実施の形態では、データの書き込みを確認する際に、複数のコントロールゲートのいずれかに書き込み状態の閾値電圧以上の電圧が印加されるとともに、他のコントロールゲートに複数のフローティングゲート型トランジスタT2、T3のソース電位と同じ電位が印加され、データの消去を確認する際に、複数のコントロールゲートのいずれかに消去状態の閾値電圧以上の電圧が印加されるとともに、他のコントロールゲートに消去状態の閾値電圧より低い電圧が印加され、複数のフローティングゲート型トランジスタT2、T3のソースに消去状態の閾値電圧以上の電圧が印加されるようになっている。
また、以上の構成では、行デコーダ200−1〜200−mが、書き込み信号W1、W2に応じて、少なくとも読み出し時に各レベルシフタ兼バッファ205及び207の出力電圧が0Vとなる。
以上、本発明の各実施の形態によれば、フローティングゲート型トランジスタの各コントロールゲートCGを独立して制御することができるので、製造段階で各メモリセルの不良の有無を容易に確認することができる。したがって、従来に比べ信頼性を向上させることができ、1層ポリシリコンプロセスを用いて不揮発性半導体メモリセルを製造した場合でも、データリテンション特性の問題等の信頼性を改善することができる。よって、標準ロジックのCMOSプロセスで高信頼性を確保した不揮発性半導体メモリが実現でき、ロジック混載メモリを容易に、また安価に実現できる。
なお、本発明の実施の形態は、上記のものに限定されず、例えば各メモリセルにおけるフローティングゲート型トランジスタの並列接続の個数を3以上の複数とする変更などを行うことが可能である。
T1…トランジスタ(MOSトランジスタ) T2、T3…フローティングゲート型トランジスタ(フローティングゲート型MOSトランジスタ) C1、C2…キャパシタ D…メモリセルのドレイン S…メモリセルのソース SG…セレクトゲート CG、CG1、CG2…コントロールゲート FG、FG1、FG2…フローティングゲート 1…p型半導体基板 2…n型ウェル(n−well) 3…トランジスタ 4、4a、4b…フローティングゲート型トランジスタ 5…n型ドレイン拡散層 6、6a、6b…n型拡散層 7…n型拡散層 8…ポリシリコン層 9、9a、9b…ポリシリコン層 10…コンタクト 11…コンタクト 12…メタル配線 13…メタル配線 14、14a、14b…キャパシタ 15、15a、15b…p型拡散層 15c、15d…n型拡散層 16、16a、16b、16c、16d…コンタクト 17、17a、17b…n型拡散層 18、18a、18b…コンタクト 19、19a、19b…メタル配線 20…分離用絶縁酸化膜 21a、21b…コンタクト 22…メタル配線層 23a、23b…Dタイプのインプラ 24…n型拡散層領域 25…コンタクト 26…メタル配線 M11〜M14、M21〜24、M31〜34、M11〜Mmn…メモリセル 100…メモリセルアレイ 200−1〜200−m…行デコーダ 300…列選択ゲート回路 400−1〜400−n…列デコーダ 500…書き込み、消去制御回路 600…センスアンプ 700…内部電源用回路 201…デコーダ部 202…インバータ 203…レベルシフタ兼バッファ 204、206…NAND回路 205、207…レベルシフタ兼バッファ 401…デコーダ部 402…インバータ 403…レベルシフタ兼バッファ。

Claims (9)

  1. 半導体基板上に形成される複数のMOSトランジスタからなり、不揮発性メモリセルを選択するためのセレクトゲートと、記憶内容を制御するためのコントロールゲートとを有する不揮発性半導体メモリセルであって、
    互いに並列接続されるとともに、各々に接続された他と独立のコントロールゲートでそれぞれ書き込み、読み出し及びベリファイが独立に制御される複数のフローティングゲート型トランジスタと、
    前記複数のフローティングゲート型トランジスタと直列に接続され、前記セレクトゲートに接続される選択トランジスタとを有し、
    並列に接続された前記複数のフローティングゲート型トランジスタと、前記選択トランジスタとが前記半導体基板上で直線状に配列されたものであって、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各ドレインが直線状のメタル配線で接続され、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各々を選択するための制御信号により、前記書き込み時において、データの書き込みを行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲートを書き込み電圧とし、一方、消去時において、データの消去を行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲートを消去電圧とし、並列に接続された前記フローティングゲート型トランジスタのいずれのデータの書き込みあるいは消去もそれぞれ独立に行う
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリセル。
  2. 前記コントロールゲートと複数の前記フローティングゲート型トランジスタの各フローティングゲートとの間に形成された複数のキャパシタが、前記各ドレインを接続する直線状のメタル配線と直交する方向に延びる複数の独立したn型ウェルを用いてそれぞれ形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体メモリセル。
  3. 前記コントロールゲートと複数の前記フローティングゲート型トランジスタの各フローティングゲートとの間に形成された複数のキャパシタが、同一のn型ウェルを用いて形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体メモリセル。
  4. 前記コントロールゲートと複数の前記フローティングゲート型トランジスタの各フローティングゲートとの間に形成された複数のキャパシタが、前記半導体基板になされたデプリーションタイプのインプラを用いて形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体メモリセル。
  5. データの書き込みを確認する際に、前記複数のコントロールゲートのいずれかに書き込み状態の閾値電圧以上の電圧が印加されるとともに、他のコントロールゲートに前記複数のフローティングゲート型トランジスタのソース電位と同じ電位が印加され、
    データの消去を確認する際に、前記複数のコントロールゲートのいずれかに消去状態の閾値電圧以上の電圧が印加されるとともに、他のコントロールゲートに消去状態の閾値電圧より低い電圧が印加され、前記複数のフローティングゲート型トランジスタのソースに消去状態の閾値電圧以上の電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の不揮発性半導体メモリセル。
  6. 半導体基板上に形成される複数のMOSトランジスタからなり、不揮発性メモリセルを選択するためのセレクトゲートと、記憶内容を制御するためのコントロールゲートとを有する不揮発性半導体メモリセルを、複数個格子状に配列して有する不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記各不揮発性半導体メモリセルが、
    互いに並列接続されるとともに、各々に接続された他と独立のコントロールゲートでそれぞれ書き込み、読み出し及びベリファイが独立に制御される複数のフローティングゲート型トランジスタと、
    前記複数のフローティングゲート型トランジスタと直列に接続され、前記セレクトゲートに接続される選択トランジスタとを有し、
    並列に接続された前記複数のフローティングゲート型トランジスタと、前記選択トランジスタとが前記半導体基板上で直線状に配列されたものであって、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各ドレインが直線状のメタル配線で接続されたものであり、かつ、前記コントロールゲートに接続されるメタル配線のコンタクトが複数の不揮発性半導体メモリセルで共用されており、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各々を選択するための制御信号により、前記書き込み時において、データの書き込みを行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲートを書き込み電圧とし、一方、消去時において、データの消去を行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲートを消去電圧とし、並列に接続された前記フローティングゲート型トランジスタのいずれのデータの書き込みあるいは消去もそれぞれ独立に行う
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  7. 半導体基板上に形成される複数のMOSトランジスタからなり、不揮発性メモリセルを選択するためのセレクトゲートと、記憶内容を制御するためのコントロールゲート及びデータ線とを有する不揮発性半導体メモリセルを、複数個格子状に配列して有する不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記各不揮発性半導体メモリセルが、
    互いに並列接続されるとともに、前記データ線と各々に接続された他と独立のコントロールゲートでそれぞれ書き込み、読み出し及びベリファイが独立に制御される複数のフローティングゲート型トランジスタと、
    前記複数のフローティングゲート型トランジスタと直列に接続され、前記セレクトゲートに接続される選択トランジスタとを有し、
    前記複数のフローティングゲート型トランジスタと前記選択トランジスタとが前記半導体基板上で直線状に配列されたものであって、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各ドレインが直線状のメタル配線で接続されたものであり、
    前記不揮発性半導体メモリセルを指定するアドレス信号をデコードした信号と、前記不揮発性半導体メモリセルの書き込み信号とに基づいて生成した制御信号を、所定の前記コントロールゲートに出力する出力手段を有するデコーダと、前記書き込み信号あるいは前記不揮発性半導体メモリセルの消去信号により、前記データ線の電圧を制御する書き込み消去制御回路とを備え、前記複数のフローティングゲート型トランジスタの各々を選択するための前記制御信号により、前記書き込み時において、データの書き込みを行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲート及び前記データ線を書き込み電圧とし、一方、消去時において、データの消去を行う前記フローティングゲート型トランジスタの前記コントロールゲート及び前記データ線を消去電圧とし、並列に接続された前記フローティングゲート型トランジスタのいずれのデータの書き込みあるいは消去もそれぞれ独立に行う
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  8. 前記デコーダが、前記書き込み信号に応じて、データ読み出し時に前記出力手段の出力電圧を0Vとするものである
    ことを特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  9. 前記同一のn型ウェルの電位を前記複数のコントロールゲートの電位より高く制御する ことを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体メモリセル。
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