JP5521367B2 - 不揮発性半導体メモリ素子、および不揮発性半導体メモリ装置 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ素子、および不揮発性半導体メモリ装置 Download PDF

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本発明は、不揮発性半導体メモリ装置に関し、特に、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの不揮発性半導体メモリ素子(メモリセル)、および該不揮発性半導体メモリ素子を備える不揮発性半導体メモリ装置(メモリセルアレイ)に関する。
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)に代表される不揮発性メモリは、電源を切っても情報が消えないことから、多くの用途に用いられてきた。例えば、EEPROMの代表的な用途としては、ICカードがある。また、いつでも用途に応じて書き換えが出来る便利さから、マイコン内のマスクROMの置き換えとしてEEPROMやフラッシュメモリが使われている。さらに、近年では、システムLSIや、論理ICの一部に不揮発性メモリを取り込んだ、埋め込み型の所謂、ロジック混載メモリ(Embedded Memory)が必要になってきた。さらには、アナログ回路に組み込んで、高精度のアナログ回路のチューニング等を行うための調整用スイッチとして、数百ビットから数Kビット程度の小規模の不揮発性メモリも必要になってきている。
しかしながら、不揮発性メモリは2層ポリシリコンあるいは3層ポリシリコンを用いたセル構造が一般的で、製造工程は標準CMOSロジックプロセスより複雑で製造工程も多く、不揮発性メモリと標準ロジックを1チップの中に同時に埋め込もうとすると、製造工程が多く、歩留まりも低下し、製品の価格(コスト)が上る問題が生じていた。
この問題を解決するひとつの手段として、1層ポリシリコンを用いたEEPROMが提案されている(特許文献1を参照)この1層ポリシリコンEEPROMを用いれば、従来の2層ポリシリコンプロセスより製造工程を削減できる。
しかしながら、コントロールゲートとして使用されている2層目のポリシリコンを省略したために、フローティングゲートの下に拡散層からなるコントロールゲートを埋め込む必要があり、ロジックで用いられる標準CMOSプロセスより複雑な製造工程となってしまう。さらに、高濃度で埋め込まれた拡散層を酸化すると、質の悪い酸化膜となり、不良の発生する確率が高く、信頼性も問題となる。
特開平10−289959号公報
前述の如く、従来の1層ポリシリコンを用いたEEPROMにおいては、コントロールゲートとして使用されている2層目のポリシリコンを省略したために、フローティングゲートの下に拡散層からなるコントロールゲートを埋め込む必要があり、ロジックで用いられる標準CMOSプロセスより複雑な製造工程となってしまう。さらに、高濃度で埋め込まれた拡散層を酸化すると、質の悪い酸化膜となり、不良の発生する確率が高く、信頼性も問題となる。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、標準ロジックのCMOSプロセスで不揮発性メモリが実現できると共に、面積の大きくなるキャパシタ(フローティングゲートと半導体基板表面で形成されるキャパシタ)をコンパクトに配置して面積を最小限にすることができる、不揮発性半導体メモリ素子、および不揮発性半導体メモリ装置を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記メモリセルは、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、前記メモリセルブロックごとに設けられるセレクトゲート配線であって、メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、前記行デコーダから出力される信号を前記コントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する第3のレベルシフト回路と、前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、第1のレベルシフト回路の出力信号VP1をセレクトゲートSGに転送する第1の転送ゲートトランジスタと、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、前記第2のレベルシフト回路の出力信号VP2をコントロールゲートCGに転送する第2の転送ゲートトランジスタとを有するセレクト回路と、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、前記列選択トランジスタにより選択された前記列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記メモリセルは、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、前記各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、前記行デコーダから出力される信号を前記コントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する第3のレベルシフト回路と、前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、前記第2のレベルシフト回路の出力信号VP2をコントロールゲートCGに転送する転送ゲートトランジスタを有するセレクト回路と、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のビット数のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、前記列選択トランジスタにより選択された前記列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される列単位のビット数のデータ入出力線と、前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記メモリセルは、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、前記各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、前記列デコーダから出力される選択信号を第3の電圧VP3に変換する第3のレベルシフト回路と、前記列デコーダから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、前記第2のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP2をゲート入力とし、第1のレベルシフト回路の出力信号VP1をコントロールゲートCGに転送する転送ゲートトランジスタを有するセレクト回路と、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のビット数のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、前記列選択トランジスタにより選択された列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記メモリセルは、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、前記各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、前記列デコーダから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する第3のレベルシフト回路と、前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、前記第のレベルシフト回路から出力される前記の電圧VPの信号を電源電圧とし、前記第のレベルシフト回路の出力する第の電圧VP1の信号を入力信号とし、出力信号をコントロールゲートCGに出力するインバータを有するセレクト回路と、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、前記列選択トランジスタにより選択された前記列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルをマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記メモリセルはその構成部分のレイアウトとして、前記半導体基板上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、前記上下方向に、前記第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部と、第1トランジスタのソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層と、第2トランジスタのチャネルを形成する第2のゲート領域部と、ソースとなる第3のn型拡散層とが順次に配置される方形状のトランジスタ形成部と、前記トランジスタ形成部の左側あるいは右側に、該トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第1トランジスタのドレインにコンタクトにより接続される第1のメタル配線と、前記第1トランジスタのゲート領域部に一部が対向するようにして左右方向に形成され前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層と、前記半導体基板上において、前記トランジスタ形成部の左側および右側に、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される方形状の第1および第2のD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラと、前記半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域が前記第1のチャネルインプラの表面に対向し、かつその中央部の領域が前記第2トランジスタの第2ゲート領域部に対向し、右端部側の領域が前記第2のチャネルインプラの表面に対向するように配置される方形状のフローティングゲートと、前記第1のチャネルインプラの左側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されコントロールゲートCGとなる第5のn型拡散層と、前記第2のチャネルインプラ21Bの右側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されコントロールゲートCGとなる第6のn型拡散層と、前記フローティングゲートに対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、フローティングゲートに電位を付与するためのコントロールゲートが接続されるコントロールゲート配線であって、一部が前記フローティングゲートと対向すると共に、前記第および第のn型拡散層とコンタクトにより接続されるコントロールゲート配線と、前記第2トランジスタのソースとなる第3のn型拡散層に対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第3のn型拡散層とコンタクトにより接続される第2のメタル配線と、を備えると共に、前記各メモリセルの配置において、前記コントロールゲートCGとなる第5および第6のn型拡散層を互い共有するように左右方向にメモリセルを配列すると共に、前記左右方向に配列されたメモリセルに対し、前記第2のメタル配線を共通にして、下方向に対称にメモリセルを配列すること、を特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ素子は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であって、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、また、前記不揮発性半導体メモリ素子はその構成部分のレイアウトとして、前記半導体基板上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、前記上下方向に、前記第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部と、第1トランジスタのソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層と、第2トランジスタのチャネルを形成する第2のゲート領域部と、ソースとなる第3のn型拡散層とが順次に配置される方形状のトランジスタ形成部と、前記トランジスタ形成部の左側あるいは右側に、該トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第1トランジスタのドレインにコンタクトにより接続される第1のメタル配線と、前記第1トランジスタのゲート領域部に一部が対向するようにして左右方向に形成され前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層と、前記半導体基板上において、前記トランジスタ形成部の左側に、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される方形状のD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラと、前記半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、左端部側の領域が前記チャネルインプラの表面に対向し、かつ右端部側の領域が前記第2トランジスタの前記第2のゲート領域に対向するように配置される方形状のフローティングゲートと、前記チャネルインプラの左側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されると共に、前記コントロールゲート配線への接続端子となる第4のn型拡散層と、前記フローティングゲートに対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第4のn型拡散層とコンタクトにより接続されるコントロールゲート配線と、前記第2トランジスタのソースとなる第3のn型拡散層に対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第3のn型拡散層とコンタクトにより接続される第2のメタル配線と、前記半導体基板上の前記第1のメタル配線の側方であって、かつ前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層の上側の位置に、前記メモリセルを形成する半導体基板の領域の電圧の上昇を抑制するためのサブコンタクトと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルをマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記メモリセルはその構成部分のレイアウトとして、前記半導体基板上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、前記上下方向に、前記第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部と、第1トランジスタのソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層と、第2トランジスタのチャネルを形成する第2のゲート領域部と、ソースとなる第3のn型拡散層とが順次に配置される方形状のトランジスタ形成部と、前記トランジスタ形成部の左側あるいは右側に、該トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第1トランジスタのドレインにコンタクトにより接続される第1のメタル配線と、前記第1トランジスタのゲート領域部に一部が対向するようにして左右方向に形成され前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層と、前記半導体基板上において、前記トランジスタ形成部の左側および右側に、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される方形状の第1および第2のD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラと、前記半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域が前記第1のチャネルインプラの表面に対向し、かつその中央部分の領域が前記第2トランジスタの前記第2のゲート領域に対向し、右端部側の領域が前記第2のチャネルインプラの表面に対向するように配置される方形状のフローティングゲートと、前記第1のチャネルインプラの左側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されコントロールゲートCGとなる第5のn型拡散層と、前記第2のチャネルインプラの右側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されコントロールゲートCGとなる第6のn型拡散層と、前記フローティングゲートに対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、フローティングゲートに電位を付与するためのコントロールゲートが接続されるコントロールゲート配線であって、一部が前記フローティングゲートと対向すると共に、前記第1および第2の型拡散層とコンタクトにより接続されるコントロールゲート配線と、前記第2トランジスタのソースとなる第3のn型拡散層に対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第3のn型拡散層とコンタクトにより接続される第2のメタル配線と、前記半導体基板上の前記第1のメタル配線の側方であって、かつ前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層の上側の位置に、前記メモリセルを形成する半導体基板の領域の電圧の上昇を抑制するためのサブコンタクトと、を備えると共に、前記各メモリセルの配置において、前記コントロールゲートCGとなる第5および第6のn型拡散層を互い共有するように左右方向にメモリセルを配列すると共に、前記左右方向に配列された2つのメモリセルに対し、前記第2のメタル配線を共通にして、下方向に対称にメモリセルを配列すること、を特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記メモリセルは、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続される複数のセレクトゲート配線と、各メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続される複数のコントロールゲート配線と、列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、前記行デコーダから出力される信号から前記セレクトゲートSGに印加する信号を第1の電圧VP1に変換する第1のレベルシフト回路と、前記行デコーダから出力される信号から前記コントロールゲートCGに印加する信号を第2の電圧VP2に変換する第2のレベルシフト回路と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の列選択信号に変換する第3のレベルシフト回路と、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号をゲート入力とし前記列単位のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、前記列選択トランジスタにより選択された前記列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記メモリセルは、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記メモリセルが列方向に所定のビット数k(k≧1)個に分割され、列方向にnビット(n≧1)の幅を有する前記k個のメモリセルブロックで構成されるように配置され、各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続される複数のセレクトゲート配線と、各メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続される複数のコントロールゲート配線と、各行ごとに設けられる行デコーダであって、アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を生成する行デコーダと、前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、前記行デコーダから出力される信号を前記コントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、前記メモリセルブロックにおける列方向のビット数nに対応して設けられる列デコーダであって、前記各メモリセルブロックから1つのメモリセルを選択する列選択信号を出力するn個の列デコーダと、前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の列選択信号に変換する第3のレベルシフト回路と、前記メモリセルブロックのそれぞれに対応して設けられるnビット単位の列選択トランジスタであって、前記第3のレベルシフト回路から出力される第3の電圧Vp3の信号をゲート入力とし、各メモリセルブロックから1つのメモリセルのビット線を選択し、合計kビットのメモリセルを選択する列選択トランジスタと、前記列選択トランジスタにより選択されたkビットのビット線に当該列選択トランジスタを介して接続されるkビットのデータ入出力線と、kビット単位の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号Vp4を出力するデータ入力変換回路と、前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ素子は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であって、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、また、前記不揮発性半導体メモリ素子はその構成部分のレイアウトとして、前記半導体基板上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、前記上下方向に、前記第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部と、第1トランジスタのソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層と、第2トランジスタのチャネルを形成する第2のゲート領域部と、ソースとなる第3のn型拡散層とが順次に配置される方形状のトランジスタ形成部と、前記トランジスタ形成部の左側あるいは右側に、該トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第1トランジスタのドレインにコンタクトにより接続される第1のメタル配線と、前記第1トランジスタのゲート領域部に一部が対向するようにして左右方向に形成され前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層と、前記半導体基板上において、前記トランジスタ形成部の左側に、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されるn型ウェルと、前記半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域が前記n型ウェルの表面に対向し、かつ右端部側の領域が前記第2トランジスタの前記第2のゲート領域部に対向するように配置される方形状のフローティングゲートと、前記n型ウェルの前記フローティングゲートと対向する領域の左側に隣接して、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されると共にコントロールゲート配線への接続端子となるp型拡散層と、前記フローティングゲートに対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、コンタクトにより前記p型拡散層と接続されるコントロールゲート配線と、前記第2トランジスタのソースとなる第3のn型拡散層に対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第3のn型拡散層にコンタクトにより接続される第2のメタル配線と、前記n型ウェルに所望の電位を与えるためのn型拡散層であって、前記n型ウェルの表面上において、前記p型拡散層の上側、かつ前記第1のn型拡散層の左側の領域の所定の位置に、所定の幅と深さを持って形成される第7のn型拡散層と、前記トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第7のn型拡散層にコンタクトにより接続される第3のメタル配線と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ素子は、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時に、前記第1トランジスタのゲートに第1の高電圧を印加しドレインに第2の電圧を印加し、前記第2トランジスタのコントロールゲートに第3の電圧を印加し、ソースに“0”Vの電圧を印加し、前記第2トランジスタのドレイン近傍にホットエレクトロンを発生させ、前記フローティングゲートに注入すると共に、前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時に、前記第1トランジスタのゲートに第4の電圧を印加し、前記ドレインに第5の電圧を印加し、前記第2トランジスタのコントロールゲートに“0”Vを印加し、ソースをオープンにするか、または、第6の電圧を印加し(第4の電圧、第5の電圧>第6の電圧)、前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電界を印加することにより、フローティングゲートからドレインに電荷を放出させること、を特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ素子は、前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時に、前記第2トランジスタのコントロールゲートに印加する第3の電圧を、段階的に上昇させて印加すること、を特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ素子は、前記第3のメタル配線の印加する電圧を、前記コントロールゲートの電圧と等しいか、または、それ以上に設定するように構成されたことを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記各メモリセルは、請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ素子であり、n型ウェルに所望の電圧を印加するための第7のn型拡散層と第3のメタル配線を有する不揮発性半導体メモリ素子で構成されると共に、前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、前記各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、前記列デコーダから出力される選択信号を第3の電圧VP3に変換する第3のレベルシフト回路と、前記列デコーダから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、第1のレベルシフト回路の出力信号VP1をドレイン入力とし、前記第2のレベルシフト回路から出力される列選択信号の電圧VP2をゲート入力とし、前記第1のレベルシフト回路の出力信号VP1または前記電列選択信号の電圧VP2に応じた電圧を前記コントロールゲートCGに転送する転送ゲートトランジスタを有するセレクト回路と、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のビット数のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、前記列選択トランジスタにより選択された列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルをマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、前記各メモリセルは、請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ素子であり、n型ウェルに所望の電圧を印加するための第7のn型拡散層と第3のメタル配線を有する不揮発性半導体メモリ素子で構成されると共に、前記各メモリセルの配置において、前記n型ウェルを互いに共通にして、左右に対称に配置される2つのメモリセルと、該左右に対称に配置された2つのメモリセルに対して、前記第2のメタル配線を互いに共通にして下方向に対称に配置される2つの不揮発性半導体メモリ素子と、の計4つのメモリセルを配置の基本単位として、前記配置の基本単位となる4つのメモリセルを、左右方向に平行に並べて配置すると共に、上下方向にも平行に並べて配置すること、を特徴とする。
本発明の不揮発性半導体メモリ素子および不揮発性半導体メモリ装置においては、標準ロジックのCMOSプロセスで不揮発性メモリが実現できると共に、面積の大きくなるキャパシタ(フローティングゲートと半導体基板表面で形成されるキャパシタ)をコンパクトに配置してメモリセルおよびメモリセルアレイの面積を最小限にすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ素子の構成図である。 図1に示すメモリセルの動作を説明するための図である。 図1に示すメモリセルのトランジスタT2の特性を示す図である。 図1に示すメモリセルのトランジスタT1およびT2の特性を示す図である。 メモリセルのカップリング系の等価回路を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 電源電圧制御回路の構成を示す図である。 書き込み時のVP2の電圧と書込み信号Write及びWLの波形を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ素子の構成を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第10の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ素子の構成を示す図である。 本発明の第11の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第12の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第13の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第14の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ素子の構成を示す図である。 図20に示すメモリセルの動作を説明するための図である。 本発明の第15の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 本発明の第16の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。 図23に示すメモリセルアレイの動作表を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ素子の構成図であり、EEPROMセルの例を示す図である。なお、以下の説明では、「不揮発性半導体メモリ素子」のことを、単に「メモリセル」と呼ぶことがある。
図1(A)に、EEPROMセルの平面図を示す。図1(B)には等価回路図、図1(C)には図1(A)のA−A’に沿った断面図、図1(D)にはB−B’に沿った断面図、図1(E)にはC−C’に沿った断面図を示す。
このEEPROMセルは、図1(B)の等価回路に示すように、トランジスタT1(第1トランジスタ)、トランジスタT2(第2トランジスタ)、キャパシタC1からなり、ドレインD、ソースS、セレクトゲートSG、コントロールゲートCG、フローティングゲートFGを有する。C1は、コントロールゲートCGとフローティングゲートFGとの間のキャパシタである。
構造的には、図1(A)〜(E)において、1はp型半導体基板、2はp型半導体基板1上に形成されたn型ウェル(n−well)、3は第1トランジスタT1を構成するMOSトランジスタ(第1のゲート領域部)、4は第2トランジスタT2を構成するフローティングゲート型トランジスタ(第2のゲート領域部)、5はトランジスタT1のn型ドレイン拡散層、6はトランジスタT1のソースでありトランジスタT2のドレインともなるn型拡散層、7はトランジスタT2のソースとなるn型拡散層、8はトランジスタT1のゲートとなるポリシリコン層、9はトランジスタT2のフローティングゲートとなるポリシリコン層でキャパシタC1の一端となる。10は拡散層5とメタル配線12を接続するコンタクト、11は拡散層7とメタル配線13を接続するコンタクト、12はトランジスタT1のドレインDを引き出すためのメタル配線、13はフローティングゲート型トランジスタT2のソースSを引き出すためのメタル配線、14はキャパシタC1、15はp型拡散層であり、キャパシタC1の他端となる。16はp型拡散層15とコントロールゲート配線(メタル配線)19を接続するコンタクト、17はn型ウェル2上に形成されたn型拡散層、18はn型拡散層17とコントロールゲート(メタル配線)19とを接続するコンタクト、19はコントロールゲート配線となるメタル配線、20は分離用絶縁酸化膜である。
このメモリセルの特徴は、図に示すように、トランジスタT1のn型ドレイン拡散層5、トランジスタT1のソースでありT2のドレインともなるn型拡散層6、およびトランジスタT2のソースとなるn型拡散層7等を含むトランジスタ形成部30を縦方向(図面上において上下方向)に配置する。また、ビット線となる、メモリセルのドレインのメタル配線12も縦方向に配置する。そして、セレクトゲートとなるポリシリコン層8と、コントロールゲート配線(メタル配線)19を横方向(図面上において左右方向)に配置し、さらに、面積の大きくなるキャパシタC1(2,9,14,15,16等で構成される)をコンパクトに配置して、メモリセルの面積を最小限にしたことである。
図2は、図1に示すメモリセルの動作を説明するための図である。以下、図2を参照してその動作について説明する。
メモリセルへの書き込みに関しては、方式は2つある。第1の方法はホットエレクトロン注入による書き込み方式である。書き込み1として、セレクトゲートSGに8V、コントロールゲートCGに3〜8V、ドレインDに5V、ソースSに0Vを印加する。ドレインおよびゲートに高電圧が印加され、後述する飽和領域にて動作を行うため、ドレイン近傍で空乏層に高電界が印加され、ホットエレクトロンが発生し、それがフローティングゲートに注入される。電子が注入されるため、トランジスタT2の閾値は見かけ上、高くなる。
消去の場合は、セレクトゲートSGに10V、コントロールゲートCGに0V、ドレインDに8V、ソースSをopen(オープン:開放)あるいは2V程度にバイアスして置く。この状態では、ドレインとフローティングゲート間に高電界が印加され、ファウラーノルトハイムのトンネル電流(Fauler-Nordheim:以下FN電流と略す)が流れ、フローティングゲートから電子がドレインに放出され、見かけ上、閾値が下がって見える。
読み出しは、セレクトゲートSGに3〜5V、コントロールゲートCGに0V、ドレインDに1V、ソースSに0Vを印加すると、書き込み状態(閾値が正)であれば、電流は流れず“0”と判断する。消去状態(閾値が負)であれば、電流が流れ、“1”と判断される。
図3は、図1に示すメモリセルのトランジスタT2の特性を示す図であり、トランジスタT2のみの特性として、VCG−ID特性を示している。
初期の閾値は1V程度である。書き込みを行うと、フローティングゲート内に電子が注入されるため、図のように、見かけ上、閾値が3Vと高くなった特性を示す。また、消去されると、見かけ上閾値が−2Vまで下がった特性を示す。
ここで、上記書き込み電圧を3〜8Vとしているのは、トランジスタT2が過消去されていると、後述のように、フローティングゲートは正に帯電しているので、書き込み時に、あまりコントロールゲートCGを高い電圧にすると、非飽和領域に入ってしまい、ホットエレクトロンが発生しづらくなり、書き込み特性が悪化する問題があるからである。
この場合は、後述するように、過消去状態のときは、コントロールゲートCGの電圧を低めに設定し、書き込みされてくれば、書き込み量に併せて、コントロールゲートCGの電圧を徐々に高くする、ステップアップ書き込み方式を採用すれば良い。
このように、第1の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ素子では、フローティングゲート9への電荷の蓄積時に、第1トランジスタT1のゲートに第1の高電圧(例えば、8V)を印加し、ドレインに第2の電圧(例えば、5V)を印加し、第2トランジスタT2のコントロールゲートCGに第3の電圧(3〜8V)を印加し、ソースSに“0”Vの電圧を印加することにより、第2トランジスタT2のドレイン近傍にホットエレクトロンを発生させ、フローティングゲート9に注入する。また、フローティングゲート9に蓄積された電荷の消去時に、第1トランジスタT1のセレクトゲートSGに第4の電圧(例えば、10V)を印加し、ドレインに第5の電圧(例えば、8V)を印加し、第2トランジスタT2のコントロールゲートCGに“0”Vを印加し、ソースSをオープンにするか、または、第6の電圧(例えば、2V)を印加することにより、第2トランジスタT2のドレインとフローティングゲート間に高電界を印加することにより、フローティングゲートからドレインに電荷を放出させる。
これにより、面積の大きくなるキャパシタ(フローティングゲートと半導体基板表面で形成されるキャパシタ)をコンパクトに配置して面積を最小限にすることができる効果に加えて、フローティングゲートへの電荷の蓄積、およびフローティングゲートからの電荷の放出を容易に行うことができる。
図4は、図1に示すメモリセルのトランジスタT1およびT2の特性を示す図であり、トランジスタT1とT2が直列接続された特性を示す。
この場合、読み出し時、コントロールゲートCGは「CG=0V」なので、初期値でT2の閾値が1V程度であれば、VSG−ID特性(メモリセルの特性)は、ほぼ電流が流れない状態である。書き込みを行うと、完全に電流が流れない。消去時(消去状態時)は、T2が常にオン状態なので、メモリセル特性としては、コントロールゲートCGの電圧に比例して電流が流れる。
なお、書き込みもFN電流で行う場合を書き込み方式2とする。この場合は、セレクトゲートSGに5V、コントロールゲートCGに15V、ドレインDに0V、ソースSはopenあるいは0Vを印加すれば、チャネルとフローティングゲート間に高電圧が印加され、電子注入が行われる。
図5に、このメモリセルのカップリング系の等価回路を示す。
フローティングゲートの状態が初期状態(中性状態)とすると、この系のトータルチャージはゼロということから、
(VCG−VFG)*C(FC)+(VSub−VFG)*C(FB)+(VD−VFG)*C(FD)+(VS−VFG)*C(FS)=0C、(FC)+C(FB)+C(FD)+C(FS)=CT(トータル)
とすると、
VFG=VCG*C(FC)/CT+VSub*C(FB)/CT+VD*C(FD)/CT+VS*C(FS)/CT
ここで、C(FD)=C(FS)≒0、VSub=VS=0 とすると、
VFG=VCG*C(FC)/{C(FC)+C(FB)}
ここで、C(FC)/{C(FC)+C(FB)}=α(カップリング比)
とすると、
VFG=αVCG となる。
通常、α≒0.6 に設定する。
なお、前述の第1トランジスタはトランジスタT1が、前述の第2トランジスタはトランジスタT2がそれぞれ相当する。また、前述の第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層はn型拡散層5が、前述の第2のn型拡散層はn型拡散層6が、前述の第3のn型拡散層はn型拡散層7がそれぞれ相当する。また、前述の第1のゲート領域部は、MOSトランジスタ3における第1のn型拡散層5と第2のn型拡散層6との間の領域が相当し、前述の第2のゲート領域部は、フローティングゲート型トランジスタ4における第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7との間の領域が相当する。また、前述の第1のメタル配線はメタル配線12が、前述のポリシリコン層はポリシリコン層8が、前述の第2のメタル配線はメタル配線13がそれぞれ相当する(第2の実施の形態〜第12の実施の形態においても同じ)。
また、フローティングゲートへの電荷の蓄積時(書き込み時)において、前述の第1トランジスタのゲートに印加される第1の高電圧は、図2(B)の動作表に示すセレクトゲートSGの電圧“8”Vが相当し、前述のドレインに印加する第2の電圧は、ドレインDの電圧“5”Vが相当し、前述のコントロールゲートに印加する第3の電圧は、コントロールゲートCGの電圧“3〜8”Vが相当する。また、フローティングゲートへの電荷の消去時において、前述の第1トランジスタのゲートに印加される第4の電圧は、セレクトゲートSGの電圧“10”Vが相当し、前述の第1トランジスタのドレインに印加される第5の電圧は、ドレインDの電圧“8”Vが相当し、前述の第2トランジスタのソースに印加される電圧は、ソースSの電圧“2”Vが相当する。
そして、半導体基板表面上の第1の方向(図1上において上下方向)に、第1トランジスタと第2トランジスタを形成するトランジスタ形成部30を配置する。このトランジスタ形成部30は、上から順番に、第1トランジスタT1のドレインとなる第1のn型拡散層5と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部(第1の拡散層5と第2の拡散層6の中間の領域)と、第1トランジスタT1のソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層6と、第2トランジスタT2のチャネルを形成する第2のゲート領域部(第2の拡散層5と第3の拡散層7の中間の領域)と、ソースとなる第3のn型拡散層7とが配置される。
このトランジスタ形成部30の左側に、第1のメタル配線12を上下方向に配置する。
このメタル配線12は、トランジスタ形成部30と平行に半導体基板表面から所定の距離を隔て配置され、また、メタル配線12は第1トランジスタのドレイン(第1のn型拡散層5)とコンタクトにより接続される。また、第1トランジスタT1の第1のゲート領域部に対向するようにしてポリシリコン層8が左右方向に形成される。
トランジスタ形成部30の左側には、方形状のn型ウェル2が、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される。方形状のフローティングゲート9は、半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域がn型ウェル2の表面に対向し、かつ右端部側の領域が第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するように配置される。
n型ウェル2の左側には、このn型ウェル2のフローティングゲート9と対向する領域の左側に隣接して、所定の幅と深さを持ってp型拡散層15が左右方向に形成される。このp型拡散層15とコントロールゲート配線19はコンタクト16により接続される。このコントロールゲート配線19は、フローティングゲート9に対向するようにして半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置され、また、コンタクト16によりp型拡散層15と接続される。第2のメタル配線13は、第2トランジスタT2のソースとなる第3のn型拡散層7に対向するようにして半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置され、この第2のメタル配線13はコンタクト11により第3のn型拡散層7に接続される。
このように、第1の実施の形態で示す本発明の不揮発性半導体メモリ素子では、不揮発性半導体メモリ素子の構成として、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を形成するトランジスタ形成部を上下方向に配置し、このトランジスタ形成部の左側に、第1トランジスタのドレインに接続されるメタル配線(ビット線)を配置し、また、第1トランジスタのゲート層と、第2トランジスタのソースに接続されるメタル配線とを左右方向(横方向)に配置する。またトランジスタ形成部の左側にn型ウェルを配置し、このn型ウェルの表面と第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層と第3のn型拡散層の中間のチャネル形成領域)とに対向するようにフローティングゲートを左右方向に配置し、このフローティングゲートに電位を付与するコントロールゲートに接続されるコントロールゲート配線も左右方向に配置する。
これにより、標準ロジックのCMOSプロセスで不揮発性メモリが実現できると共に、面積の大きくなるキャパシタ(フローティングゲートと半導体基板表面で形成されるキャパシタ)をコンパクトに配置して面積を最小限にすることができる。
なお、図1に示す第1の実施の形態では、メタル配線12は、トランジスタ形成部30の左側に配置したが、真上に配置する、あるいは、右側に配置することもできる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。図6に示す例は、本発明による不揮発性半導体メモリ素子(メモリセル)をマトリックスアレイ(メモリセルアレイ)に組み込んだEEPROMの例である。
図6に示すメモリセルアレイの構成においては、IO−0〜IO−7の8ビット構成とし、メモリセルM11−0〜M11−7、〜、Mm1−0〜Mm1−7をまとめてメモリセルアレイ100−1を構成する。このように、8ビット単位でまとめて、100−nまで構成する。なお、8ビット単位のメモリセル(例えば、M11−0〜M11−7)をメモリセルブロックと呼ぶ。
メモリセルM11−0からM11−7(8ビット単位のメモリセルブロック)は、それぞれ、セレクトゲートSG、コントロールゲートCGおよびソースSが共通接続され、それぞれ、セレクトゲート配線SG11、コントロールゲート配線CG11およびソース線S1に接続される。他のメモリセルも同様に、メモリセルMm1−0〜Mm1−7(8ビット単位のメモリセルブロック)はセレクトゲート配線SGm1、コントロールゲート配線CGm1、ソース線S1に、メモリセルM1n−0〜M1n−7はセレクトゲート配線SG1n、コントロールゲート配線CG1n、ソース線Snに、メモリセルMmn1−0〜Mmn−7はセレクトゲート配線SGmn、コントロールゲート配線CGmn、ソース線Snにそれぞれ接続される。
一方、行アドレスにより選択出力する、行デコーダ200−1〜200−mがメモリセルのセレクトゲートSGとコントロールゲートCGを選択するように設定される。行デコーダ200−1は行アドレス信号を受けて選択出力する行デコーダ回路201、この行デコーダ回路201の出力を受けて反転信号を出力するインバータ202と、NAND回路204、202の出力を高電圧VP1に変換するレベルシフト回路203、VP2に変換するレベルシフト回路205より構成される。レベルシフト回路203、205の出力は、セレクト回路300−11を介してセレクトゲート配線SG11およびコントロールゲート配線CG11に接続される。
セレクト回路300−11は後述する列デコーダからの選択信号を受けて、レベルシフト回路203の出力をセレクトゲートSGに転送する転送ゲートトランジスタ301および、列デコーダが非選択のとき、セレクトゲートSGをGND(0V)に設定するトランジスタ302、レベルシフト回路205の出力をコントロールゲートCGに転送するトランジスタ303、および列デコーダが非選択のときに、コントロールゲートCGをGNDに設定するトランジスタ304より構成される。トランジスタ301、303には、列デコーダ回路の出力信号COL1、トランジスタ302、304には、列デコーダ出力の反転信号COLB1が入力される。
一方、列アドレスにより選択される列デコーダ400−1〜400−nが設けられ、列デコーダ400−1は、列アドレスにより選択出力するデコーダ回路401、インバータ402および、インバータ402の出力を高電圧VP3に変換するレベルシフト回路403により構成される。レベルシフト回路403の出力が前述の信号COL1、インバータ402の出力が前述の信号COLB1である。
さらに、メモリセルM11−0〜Mm1−0のドレインはビット線BIT1−0に、メモリセルM11−7〜Mm1−7のドレインはビット線BIT1−7に接続される。ビット線BIT1−0〜BIT1−7はそれぞれ列デコーダ回路の出力信号COL1により選択される列選択トランジスタC1−0〜C1−7に接続され、列選択トランジスタC1−0〜C1−7の他端は、データ入出力線Data0〜Data7にそれぞれ接続される。
データ入出力線Data0〜Data7は、書き込みデータ入力信号Din0〜Din7を受けて書き込み、消去に必要な高電圧信号VP4を出力する、データ入力変換回路500に接続される。また、データ入出力線Data0〜Data7は、読み出しデータを増幅して外部に出力する、センスアンプ600−0〜600−7に接続され、出力データDout0〜Dout7を出力する。メモリセルアレイ100−nについても同様の接続がされる。
次に、このメモリの動作を説明する。
例えば、メモリセルM11−0〜M11−7の8ビットのメモリセルブロックが選択されるとする。書き込み動作を説明する。行アドレスにより行デコーダ200−1が選択される。行アドレスにより行デコーダ回路201が選択され“1”を出力する。インバータ202の出力は“0”となり、レベルシフト回路203はVP1(例えば8V)を出力する。一方、書き込み時は書き込み信号Wは“1”となるので、NAND回路204は“0”となり、レベルシフト回路205はVP2(例えば5V)を出力する。
また、列アドレスにより列デコーダ400−1が選択され、デコーダ回路401が“1”を出力、インバータ402が“0”を出力、レベルシフト回路403はCOL1信号としてVP3(例えば10V)を出力する。また、COLB1は“0”(0V)を出力する。セレクト回路300−11は、トランジスタ301、303がオンし、トランジスタ302、304がオフし、セレクトゲート配線SG11には、レベルシフト回路203の出力VP1(8V)が供給され、コントロールゲート配線CG11にはレベルシフト回路205の出力VP2(5V)が供給される。
このとき、書き込み入力データDin0〜Din7は、データ入力変換回路500を介して、データ入出力線Data0〜Data7に書き込み電圧VP4(例えば5V)を供給する。ここで、Din0=“0”(書き込み)、Din7=“1”(書き込み禁止)を入力すると、データ入出力線Data0は「Data0=5V」、データ入出力線Data7は「Data7=0V」となり、列選択トランジスタC1−0〜C1−7がオンしているので、ビット線BIT1−0には5V、BIT1−7には0Vが印加される。従って、メモリセルM11−0には“0”データが書き込まれ、閾値が高くなる。また、メモリセルM11−7は“1”データ(書き込み禁止)となり、閾値は低いままになる。
一方、列デコーダ400−nが非選択となり、出力信号COLnが“0”(0V)、COLBnが“1”となるので、セレクト回路300−1n〜300−mnが非選択となり、メモリセルアレイ100−nは非選択状態となる。また、行デコーダ200−mも非選択となり、レベルシフト回路203、205の出力は“0”(0V)となるので、Mm1−0〜Mm1−7は非選択となる。
ここで、書き込みに関しては、消去時に過消去されていると、トランジスタT2が非飽和領域で動作するので、初期は書き込みがしづらい問題がある。この場合は、書き込み時、コントロールゲートCGの電圧(VP2)を、最初は3V,次に3.5V、4.0V・・・等、複数回書き込みを行い、都度VP2の電圧をステップアップしていけば、常に飽和領域で動作させることが出来、結果的に、高速書き込みが達成できる。
図7は、電源電圧制御回路の構成を示す図である。
図7に示す電源電圧制御回路700において、701は電源昇圧回路であり、発信器(オシレータ)、チャージポンプ、電圧検知回路等(いずれも図示せず)で構成されている。外部電源VCC(例えば3V)を電源として、内部昇圧を行い、出力VPP(例えば10V)を出力する。
電圧出力回路702は電圧検知回路とレギュレータ(いずれも図示せず)とから構成されており、高電圧VPPを受けて、出力として、VP1、VP2、VP3、VP4のメモリセルで必要な電圧を供給する。
図8は、書き込み時の電圧VP2と書込み信号Write及びコントロールゲートCGの信号波形を示す図である。図に示すように、電圧VP2は3Vから1Vステップで、4V、5V、6Vと高くなり、書込み信号Writeが繰り返し入力される。このWrite信号のエッジを受けて、コントロールゲートCGに都度、書込み電圧がステップアップして出力される。
消去時は、行デコーダ200−1のレベルシフト回路203の出力はVP1(10V)、信号Wは“0”となるのでNAND回路204は“1”となり、レベルシフト回路205は“0”(0V)となる。
列デコーダ回路の出力信号COL1はVP3(12V)、データ入出力線Data0〜Data7はデータ入力変換回路500を介してVP4(8V)を出力する。また、消去制御信号EBが“0”となり、メモリセルアレイ100−1〜100−n内のトランジスタ101−1〜101−nがオフする。結果的に、メモリセルM11−0〜M11−7には、セレクトゲートSGには「SG=10V」、コントロールゲートCGには「CG=0V」、ビット線には「BIT1−0〜BIT1−7」に8Vが印加され、ソースS1がopenとなり、結果的に、消去される。
読み出しは、レベルシフト回路203からVP2(3V)が出力され、信号Wが“0”なので、レベルシフト回路205は“0”(0V)出力となる。データ入出力線Data0〜Data7には、センスアンプ600−0〜600−7より、ビット線プリチャージ電圧1Vが印加され、メモリセルM11−0が書き込み状態(オフ)であれば、ビット線BIT1−0は1V、メモリセルM11−7が消去状態(オン)であれば、電流が流れ、ビット線BIT1−7およびデータ入出力線Data−7のレベルが下がり、この電圧差をセンスアンプ600−0〜600−7が検知して、Dout0=“0”、Dout7=“1”を出力する。
なお、高電圧VP1、VP2、VP3、VP4は、図示しない、内部の電源回路(チャージポンプ+電圧検知回路+レギュレータ等で構成される)から供給しても良いし、外部電源から供給しても良い。
なお、図6において、前述の第1のレベルシフト回路はレベルシフト回路203が、前述の第2のレベルシフト回路はレベルシフト回路205が、第3のレベルシフト回路はレベルシフト回路403がそれぞれ相当する。また、前述の第1の転送ゲートトランジスタは転送ゲートトランジスタ301が、前述の第2の転送ゲートトランジスタは転送ゲートトランジスタ303がそれぞれ相当する。
そして、第2の実施の形態に示す不揮発性半導体メモリ装置では、メモリセルが各行ごとに列方向に1バイト単位(例えば、メモリセルM11−0〜M11−7)で列選択される8ビット単位のメモリセルブロックで構成されるように配置される。また、各メモリセルM11−0〜Mmn−7の第1トランジスタT1のドレインが行方向に沿ってビット線BIT1−0〜BITn−7により共通接続される。
また、メモリセルブロックごとに、メモリセルの第1トランジスタT1のゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って、セレクトゲート配線SG11〜SG1nにより共通接続され、メモリセルの第2トランジスタT2のゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って、コントロールゲート配線CG11〜CG1nにより共通接続される。
また、列方向に1バイト単位で選択される列選択範囲内ごとにソース線S1〜Snが設けられ、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが、それぞれソース線S1〜Snにより共通接続される。行デコーダ200−1〜200−mは、アドレス信号を受けてメモリセルを選択する行選択信号を出力する。第1のレベルシフト回路203は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される信号をセレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する。第2のレベルシフト回路205は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される信号を前記コントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する。
列デコーダ400−1〜400−nは、アドレス信号を受けてメモリセルを1バイト単位で選択する列選択信号を出力する。第3のレベルシフト回路403は、列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する。
セレクト回路300−11〜300−m1は、第3のレベルシフト回路403から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、第1のレベルシフト回路203の出力信号VP1をセレクトゲートSGに転送する第1の転送ゲートトランジスタ301と、第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、第2のレベルシフト回路205の出力信号VP2をコントロールゲートCGに転送する第2の転送ゲートトランジスタ303とで構成される。
列選択トランジスタ、例えば、列選択トランジスタC1−0〜C1−7は、第3のレベルシフト回路403から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし1バイト単位のメモリセルのビット線を選択する。この列選択トランジスタC1−0〜C1−7により選択された1バイトのビット線BIT1−0〜BIT1−7に、当該列選択トランジスタを介して、1バイトのデータ入出力線Data0〜Data7が接続される。
また、データ入力変換回路500は、1バイト単位の書き込み込みデータDin0〜Din7の入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、データ入出力線Data0〜Data7およびビット線を通して第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力する。また、データ読み出しの際には、センスアンプ600−0〜600−7により、データ入出力線Data0〜Data7に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力する。
このように、本発明の第2の実施の形態の係わる不揮発性半導体メモリ装置では、メモリセルが列方向に1バイト単位(例えば、M11−0〜M11−7)で列選択されるようにメモリセルブロックが配置される。また、各メモリセルの第1トランジスタのドレインがビット線により共通接続され、各メモリセルブロックにおいて、セレクトゲートSGが列方向に共通接続され、コントロールゲートCGが列方向に共通接続される。また、行デコーダから出力される行選択信号からセレクトゲートSGに印加する信号を第1の電圧VP1に変換し、行選択信号からコントロールゲートCGに印加する信号を第2の電圧VP2に変換する。そして、選択されたメモリセルブロックのセレクト回路において、第1の転送ゲートトランジスタにより、第1の電圧VP1をセレクトゲートSGに転送し、第2の転送ゲートトランジスタにより、第2の電圧VP2をコントロールゲートCGに転送する。また、列選択トランジスタにより選択した1バイトのビット線を1バイトのデータ入出力線と接続し、このデータ入出力線を通してメモリセルへのデータの書き込みと読み出しを行う。
これにより、本発明の不揮発性半導体メモリ素子を使用して、不揮発性半導体メモリ装置を構成することができる。このため、標準ロジックのCMOSプロセスで不揮発性メモリが実現できると共に、面積の大きくなるキャパシタ(フローティングゲートと半導体基板表面で形成されるキャパシタ)をコンパクトに配置して面積を最小限にすることができる。
[第3の実施の形態]
図9は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、本発明の不揮発性半導体メモリ素子(メモリセル)を用いてメモリセルアレイを構成したEEPROMの例である。
図9に示すメモリセルアレイが、図6に示すメモリセルアレイと構成上で異なる点は、図6に示すセレクト回路300−11内の、転送ゲートトランジスタ301とスイッチ用トランジスタ302を省略して、転送ゲートトランジスタ303とスイッチ用トランジスタ304だけで構成し、例えば、セレクトゲート配線SG11〜SG1nを共通化してセレクトゲート配線SG1とした点である。その他の点は、図6に示す不揮発性半導体メモリ装置の構成と同様であり、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
このEEPROMは、バイト単位(8ビット)で書き込み、消去を行うので、選択されたメモリセル以外に電圧ストレスがかからないように、基本的には、8ビット単位(メモリセルM11−0〜M11−8等)で回路的に分離を行う。
図9に示す例では、例えば、メモリセルM11−0〜M11−7が選択されたとして、セレクトゲート配線SG1が高電圧になるので、メモリセルM1n−0〜M1n−7のセレクトゲートトランジスタT1には、電圧ストレスが印加されるが、列デコーダ400−nが非選択なので、列選択トランジスタCn−0〜Cn−7がオフとなるのでビット線BITn−0〜BITn−7には電圧が印加されず、結果として、記憶部となるトランジスタT2のドレインには電圧は印加されず、また、トランジスタT2のコントロールゲートCGは非選択なので0Vとなり、電圧ストレスは印加されない。この構成によれば、セレクト回路300−11の素子数を削減できるため、メモリセル配置上の面積を縮小できる。
なお、図9において、前述の第1のレベルシフト回路はレベルシフト回路203が、前述の第2のレベルシフト回路はレベルシフト回路205が、第3のレベルシフト回路はレベルシフト回路403がそれぞれ相当する。
そして、第3の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、その構成として、メモリセルが各行ごとに列方向に1バイト単位(例えば、メモリセルM11−0〜M11−7)で列選択される8ビット単位のメモリセルブロックで構成されるように配置される。また、各メモリセルM11−0〜M11mn−7の第1トランジスタT1のドレインが行方向に沿ってビット線BIT1−0〜BITn−7により共通接続される。
そして、メモリセルの第1トランジスタT1のゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って、セレクトゲート配線SG1により共通接続される。また、メモリセルブロックごとに、メモリセルの第2トランジスタT2のゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って、コントロールゲート配線CG11〜CG1nにより共通接続される。
また、列方向に1バイト単位で選択される列選択範囲内ごとにソース線S1〜Snが設けられ、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが、それぞれソース線S1〜Snにより共通接続される。行デコーダ200−1〜200−mは、アドレス信号を受けてメモリセルを選択する行選択信号を出力する。第1のレベルシフト回路203は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される信号をセレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する。第2のレベルシフト回路205は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される信号を前記コントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する。
列デコーダ400−1〜400−nは、アドレス信号を受けてメモリセルを1バイト単位で選択する列選択信号を出力する。第3のレベルシフト回路403は、列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する。
セレクト回路300−11〜300−m1は、第1のレベルシフト回路203の出力信号VP1をそのままセレクトゲートSGに転送すると共に、第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、第2のレベルシフト回路205の出力信号VP2をコントロールゲートCGに転送する転送ゲートトランジスタ303を有する。
列選択トランジスタ、例えば、列選択トランジスタC1−0〜C1−7は、第3のレベルシフト回路403から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし1バイト単位のメモリセルのビット線を選択する。この列選択トランジスタC1−0〜C1−7により選択された1バイトのビット線BIT1−0〜BIT1−7に、当該列選択トランジスタを介して、1バイトのデータ入出力線Data0〜Data7が接続される。
また、データ入力変換回路500は、1バイト単位の書き込み込みデータDin0〜Din7の入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、データ入出力線Data0〜Data7およびビット線を通して第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力する。また、データ読み出しの際には、センスアンプ600−0〜600−7により、データ入出力線Data0〜Data7に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力する。
このように、第3の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、行デコーダから出力される行選択信号をセレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換し、行選択信号をコントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する。そして、セレクトゲート信号については、第1の電圧VP1の信号をそのまま各行のメモリセルブロック内のセレクトゲートSGに転送するが、コントロールゲート信号については、選択されたメモリセルブロックにだけ転送する。この場合に、セレクト回路内の転送ゲートトランジスタにより、第2の電圧VP2をコントロールゲートCGに転送する。
これにより、本発明の不揮発性半導体メモリ素子を使用して、不揮発性半導体メモリ装置を構成することができると共に、セレクト回路の素子数を削減でき、メモリセル配置上の面積をより縮小できる。
[第4の実施の形態]
図10は、本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、メモリセルアレイの構成を示す図である。
図10に示すメモリセルアレイが、図6に示すメモリセルアレイと構成上で異なる点は、コントロールゲートに選択的に電圧を与えるセレクト回路300−11〜300−1nを変更と、行デコーダ200−1〜200−mと、列デコーダ400−1〜400−nを変更している点である。すなわち、行デコーダ200−1〜200−mを変更して、図6に示すインバータ202、およびNAND回路205を削除し、併せて、セレクト回路300−11〜300−1n内のトランジスタ301、302を削除している。逆に、列デコーダ400−1〜400−nにNAND回路404、およびレベルシフト回路405を追加する。
そして、この列デコーダ400−1〜400−nおいて、レベルシフト回路405により第2の電圧VP2(例えば、4V)の信号に変換された列選択信号COL1a〜COLnaを出力する。この列選択信号COL1a〜COLnaは、セレクト回路300−11〜300−1n内の転送ゲートトランジスタ303のゲート入力信号となる。
また、列デコーダ400−1〜400−n内のNAND回路404から列選択信号COL1aB〜COLnaB(信号COL1a〜COLnaと論理が反転している信号)が出力される。この列選択信号COL1aB〜COLnaBは、セレクト回路300−11〜300−1n内のスイッチ用トランジスタ304のゲート入力信号となり、この列選択信号COL1aB〜COLnaBにより、非選択行のスイッチ用トランジスタ304をオンにする。
また、列デコーダ400−1〜400−nから、レベルシフト回路403により第3の電圧VP3(例えば、10V)に変換された列選択信号COL1b〜COLnbが、列選択トランジスタC1−0〜C1−7、・・・・、Cn−0〜Cn−7のゲートに入力される。この列選択信号COL1b〜COLnbにより、列選択トランジスタC1−0〜C1−7、・・・、Cn−0〜Cn−7がオン・オフされる。
レベルシフト回路405の電源はVP2、レベルシフト回路403の電源はVP3とする。レベルシフト回路405の出力は、行デコーダのレベルシフト回路203の出力を制御して、コントロールゲートCGへ供給する電圧を制御する。すなわち、レベルシフト回路203の出力電圧VP1(例えば、8V)が転送ゲートトランジスタ303を介してコントロールゲートCG11に供給される。このとき、コントロールゲートCG11に供給される電圧は、
「VP1>VP2(信号COL1aの電圧)+Vth(トランジスタ303の閾値)」の場合には、
「VCG11=VP2−Vth」となる。例えば、VP1=8V,VP2=4V、Vth(303)1Vとすれば、VCG=3Vとなる。このとき、VP2=5Vとすれば、VCG=4V、VP2=6VとすればVCG=5Vとなり、書き込み時、コントロールゲートCG11にステップアップ電圧が印加できる。
なお、図10において、前述の第1のレベルシフト回路はレベルシフト回路203が、前述の第2のレベルシフト回路はレベルシフト回路405が、前述の第3のレベルシフト回路は、レベルシフト回路403がそれぞれ相当する。
そして、第4の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、その構成として、メモリセルが各行ごとに列方向に1バイト単位(例えば、メモリセルM11−0〜M11−7)で列選択される8ビット単位のメモリセルブロックで構成されるように配置される。また、各メモリセルM11−0〜M11mn−7の第1トランジスタT1のドレインが行方向に沿ってビット線BIT1−0〜BITn−7により共通接続される。
そして、メモリセルの第1トランジスタT1のゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って、セレクトゲート配線SG1により共通接続される。また、メモリセルブロックごとに、メモリセルの第2トランジスタT2のゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って、コントロールゲート配線CG11〜CG1nにより共通接続される。
また、列方向に1バイト単位で選択される列選択範囲内ごとにソース線S1〜Snが設けられ、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースがソース線S1〜Snにより共通接続される。行デコーダ200−1〜200−mは、アドレス信号を受けてメモリセルを選択する行選択信号を出力する。第1のレベルシフト回路203は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される信号をセレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する。列デコーダ400−1〜400−nは、アドレス信号を受けてメモリセルを1バイト単位で選択する列選択信号を出力する。第2のレベルシフト回路405は、列デコーダ400−1〜400−nから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する。第3のレベルシフト回路403は、列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する。
セレクト回路300−11〜300−m1は、第1のレベルシフト回路203の出力信号VP1をそのままセレクトゲートSGに転送すると共に、第2のレベルシフト回路405から出力される列選択信号VP2をゲート入力とし、第2のレベルシフト回路405の出力信号VP2と第2の転送ゲートトランジスタに閾値Vthとの差の信号(VP2−Vth)をコントロールゲートCGに転送する。
列選択トランジスタ、例えば、列選択トランジスタC1−0〜C1−7は、第3のレベルシフト回路403から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし1バイト単位のメモリセルのビット線を選択する。この列選択トランジスタC1−0〜C1−7により選択された1バイトのビット線BIT1−0〜BIT1−7に、当該列選択トランジスタを介して、1バイトのデータ入出力線Data0〜Data7が接続される。
また、データ入力変換回路500は、1バイト単位の書き込み込みデータDin0〜Din7の入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、データ入出力線Data0〜Data7およびビット線を通して第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力する。また、データ読み出しの際には、センスアンプ600−0〜600−7により、データ入出力線Data0〜Data7に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力する。
このように、第4の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、行デコーダから出力される行選択信号からセレクトゲートSGに印加する信号を第1の電圧VP1に変換し、列デコーダから出力される列選択信号を第2の電圧VP2に変換する。そして、セレクト回路において、第1の電圧VP1をそのままセレクトゲートSGに転送すると共に、第2の電圧VP2の列選択信号をゲート入力とする第2の転送ゲートトランジスタにより、第2の電圧VP2と第2の転送ゲートトランジスタの閾値Vthで決まる電圧(例えば、VP2−Vth)をコントロールゲートCGに転送する。
これにより、本発明の不揮発性半導体メモリ素子を使用して、不揮発性半導体メモリ装置を構成することができると共に、ゲート電圧選択回路の素子数を削減でき、メモリセル配置上の面積をより縮小できる。また、第2の電圧VP2のレベルを制御することにより、書き込み時、コントロールゲートにステップアップ電圧が印加できる。
[第5の実施の形態]
図11は、本発明の第5の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、メモリセルアレイの構成を示す図である。
図11に示す不揮発性半導体メモリ装置(メモリセルアレイ)が、図10に示す第4の実施の形態のメモリセルアレイと構成上異なる点は、セレクト回路300−11〜300−1nの構成を変更した点である。
図11に示す例では、図10に示す転送ゲートトランジスタ303およびスイッチ用トランジスタ304の代わりに、レベルシフト回路405の出力(VP2:信号COL1a)を電源とし、PMOSトランジスタ310とNMOSトランジスタ311で構成されるインバータを設け、その出力をコントロールゲートCG11の信号とする。また、レベルシフト回路403の出力信号COL1aBをゲート入力とするNMOSトランジスタ312を設ける。その他の構成は、図10に示すメモリセルアレイと同様である。
この回路では、CG11の電圧は、VP2の電圧で直接制御できる。すなわち、コントロールゲートCG11を3V,4V,5Vとステップアップさせるには、VP2を3V,4V,5Vとステップアップさせれば良い。
このように、第5の実施の形態に示す不揮発性半導体メモリ装置は、図11に示すセレクト回路を使用した以外は、図10に示す回路同様であり、その構成として、メモリセルが各行ごとに列方向に1バイト単位(例えば、メモリセルM11−0〜M11−7)で列選択される8ビット単位のメモリセルブロックで構成されるように配置される。また、各メモリセルM11−0〜M11mn−7の第1トランジスタT1のドレインが行方向に沿ってビット線BIT1−0〜BITn−7により共通接続される。
そして、メモリセルの第1トランジスタT1のゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って、セレクトゲート配線SG1により共通接続される。また、メモリセルブロックごとに、メモリセルの第2トランジスタT2のゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って、コントロールゲート配線CG11〜CG1nにより共通接続される。
また、列方向に1バイト単位で選択される列選択範囲内ごとにソース線S1〜Snが設けられ、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが、それぞれソース線S1〜Snにより共通接続される。行デコーダ200−1〜200−mは、アドレス信号を受けてメモリセルを選択する行選択信号を出力する。第1のレベルシフト回路203は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される信号をセレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する。列デコーダ400−1〜400−nは、アドレス信号を受けてメモリセルを1バイト単位で選択する列選択信号を出力する。
第2のレベルシフト回路405は、列デコーダ400−1〜400−nから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する。第3のレベルシフト回路403は、列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する。
セレクト回路300−11〜300−m1は、第1のレベルシフト回路203の出力信号VP1をそのままセレクトゲートSGに転送すると共に、第のレベルシフト回路203から出力される列選択信号VPを電源電圧とし、第2のレベルシフト回路405から出力される列選択信号VP2をコントロールゲートCGに転送する。
列選択トランジスタ、例えば、列選択トランジスタC1−0〜C1−7は、第3のレベルシフト回路403から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし1バイト単位のメモリセルのビット線を選択する。この列選択トランジスタC1−0〜C1−7により選択された1バイトのビット線BIT1−0〜BIT1−7に、当該列選択トランジスタを介して、1バイトのデータ入出力線Data0〜Data7が接続される。
また、データ入力変換回路500は、1バイト単位の書き込み込みデータDin0〜Din7の入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、データ入出力線Data0〜Data7およびビット線を通して第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力する。また、データ読み出しの際には、センスアンプ600−0〜600−7により、データ入出力線Data0〜Data7に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力する。
このように、第5の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、行デコーダから出力される行選択信号を第1の電圧VP1に変換し、この第1の電圧VP1をそのまま各メモリセルブロックのセレクトゲートSGに転送する。また、選択されたメモリセルブロックのセレクト回路においては、列選択信号から生成した第2の電圧VP2を電源電圧とするインバータにより、第1の電圧VP1を入力信号として、そのインバータ出力VP2をコントロールゲートCGに転送する。
これにより、本発明の不揮発性半導体メモリ素子を使用して、不揮発性半導体メモリ装置を構成することができると共に、セレクト回路の素子数を削減でき、メモリセル配置上の面積をより縮小できる。また、第2の電圧VP2のレベルを制御することにより、書き込み時、コントロールゲートにステップアップ電圧が印加できる。
[第6の実施の形態]
図12は、本発明の第6の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、メモリセルのレイアウト配置を示している。
図12に示すメモリセルアレイでは、図1に示すメモリセルユニットの配置例を示す図である。図12に示すように、コントロールゲート配線CG11、CG21、CG31・・・を横に通し、ビット線BIT1、BIT2、BIT3・・・を縦に通し、図1のメモリセルユニットを、上下左右に対称に配置し、n−well上のキャパシタを互いに共通にして、面積縮小を図っている。
例えば、上側の2段に配列されたメモリセルにおいては、ソース線S1を共用し、ソース線S1の上側に配列された各メモリセルのトランジスタT1のセレクトゲートSG(ポリシリコン層8)は共通のセレクトゲート配線(ポリシリコン配線)SG11に接続される。また、各メモリセルのトランジスタT2のコントロールゲートCGが接続されるコントロールゲート配線19は共通のコントロールゲート配線(メタル配線)CG11に接続される。同様にして、トランジスタT2の第2のメタル配線13は、共通のソース線S1に接続される。共通のソース線S1の下側に配列された各メモリセルのトランジスタT1のセレクトゲートSGは共通のセレクトゲート配線(ポリシリコン配線)SG21に接続され、各メモリセルのトランジスタT2のコントロールゲートCGは共通のコントロールゲート配線(メタル配線)CG21に接続される。また、下側の2段に配列されたメモリセルについても同様なレイアウト配置となる。
このようなレイアウト配置を行うことにより、半導体基板上における無駄な空きスペースをなくし、効率の良い配置としている。また、特性的にも、面積的にも最適な配置となる。
このように、図12に示す不揮発性半導体メモリ装置における各メモリセルは、図1に示すメモリセルであり、図1に示すメモリセルは、前述のように以下のように構成部分がレイアウトされている。すなわち、図1を参照して、半導体基板表面上の第1の方向(図1上において上下方向)に、第1トランジスタT1と第2トランジスタT2を形成するトランジスタ形成部30を配置する。このトランジスタ形成部30は、上から順番に、第1トランジスタT1のドレインとなる第1のn型拡散層5と、第1トランジスタT1のチャネルを形成する第1のゲート領域部(第1の拡散層5と第2の拡散層6の中間の領域)と、第1トランジスタT1のソースであり第2トランジスタT2のドレインともなる第2のn型拡散層6と、第2トランジスタT2のチャネルを形成する第2のゲート領域部(第2の拡散層5と第3の拡散層7の中間の領域)と、ソースとなる第3のn型拡散層7とが配置される。
このトランジスタ形成部30の左側に、メタル配線12を上下方向に配置する。このメタル配線12は、トランジスタ形成部30と平行に半導体基板表面から所定の距離を隔て配置され、また、メタル配線12は第1トランジスタのドレイン(第1のn型拡散層5)とコンタクトにより接続される。また、第1トランジスタのゲート領域部に対向するようにしてポリシリコン層8が左右方向に形成される。
トランジスタ形成部30の左側には、方形状のn型ウェル2が、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される。方形状のフローティングゲート9は、半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域がn型ウェル2の表面に対向し、かつ右端部側の領域が第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するように配置される。
n型ウェル2の左側には、このn型ウェル2のフローティングゲート9と対向する領域の左側に隣接して、所定の幅と深さを持ってp型拡散層15が左右方向に形成される。このp型拡散層15とコントロールゲート配線19はコンタクト16により接続される。このコントロールゲート配線19は、フローティングゲート9に対向するようにして半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置され、また、コンタクト16によりp型拡散層15と接続される。
第2のメタル配線13は、第2トランジスタT2のソースとなる第3のn型拡散層7に対向するようにして半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置され、この第2のメタル配線13はコンタクト11により第3のn型拡散層7に接続される。
そして、図12に示す不揮発性半導体メモリ装置では、図1に示すメモリセルを、n型ウェル2を互いに共通にして、左右に対称に配置される2つのメモリセルと、該左右に対称に配置された2つのメモリセルに対して、第2のメタル配線13(共通のソース線S1)を互いに共通にして下方向に対称に配置される2つの不揮発性半導体メモリ素子との計4つのメモリセルを配置の基本単位として、この配置の基本単位となる4つのメモリセルを、左右方向に平行に並べて配置すると共に、上下方向にも平行に並べて配置する。
このように、第6の実施の形態で示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、各メモリセルの配置において、図1に示すメモリセルのn型ウェルを互いに共通にして、左右に対称に配置される2つのメモリセルと、該左右に対称に配置された2つのメモリセルに対して、下方向に対称に配置される2つの不揮発性半導体メモリ素子との計4つのメモリセルを配置の基本単位として、この基本単位となる4つのメモリセルを、左右および上下方向に平行に並べて配置する。これにより、本発明により不揮発性半導体メモリ素子を、コンパクトに配置することができ、不揮発性半導体メモリ装置の面積を最小限にすることができる。
なお、図12に示す第6の実施の形態では、メモリセル(ビット線BIT2とセレクトゲート配線SG11とで選択されるメモリセル)において、メタル配線12は、トランジスタ形成部30の左側に配置したが、真上に配置する、あるいは、右側に配置しても同様である。但し、この例では、右側に配置すると、メモリセルサイズがメタル配線12の間隔で決まるので、多少メモリセルサイズが大きくなる場合がある。
[第7の実施の形態]
図13は、本発明の第7の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ素子の構成を示す図であり、メモリセルの構成を示している。
図13(A)は平面図、図13(B)がB−B’に沿った断面図である。
図に示すメモリセルでは、n−wellを省略し、NMOSキャパシタを設けるようにしたもので、p型拡散層15をn型拡散層15´(第4のn型拡散層)に変更したものである。キャパシタ14はNMOSキャパシタとなるため、キャパシタ14のゲート下にはD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラ21を行い、常時反転層が存在するようにして、効率よくカップリングを行えるようにしている。標準CMOSプロセスに対して、Dタイプのチャネルインプラが必要であるが、インプラ工程の追加なので、総工程に対して微増ですむため、プロセスの煩雑さの負荷にはならない。
図13に示すメモリセルが、図1に示すメモリセルと構成上異なるのは、図1(A)に示すn−Well(n型ウェル)2を省略して、p型拡散層15をn型拡散層15´に変更し、その代わり図13(B)に示すD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラ21を設けた点である。すなわち、図1に示すトランジスタ形成部30内の、第1トランジスタT1のドレインとなる第1のn型拡散層5と、第1トランジスタT1のチャネルを形成するゲート領域部3(第1の拡散層5と第2の拡散層6の中間の領域)と、第1トランジスタT1のソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層6と、第2トランジスタT2のチャネルを形成するゲート領域部4(第2の拡散層5と第3の拡散層7の中間の領域)と、ソースとなる第3のn型拡散層7の配置が同じであり、また、ポリシリコン層8、メタル配線12、13、コントロールゲート配線等についても同様である。また、図1(B)に示すトランジスタT1とトランジスタT2で形成される等価回路も同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
このように、図13に示すメモリセルでは、図1のメモリセルに対して、n−wellを省略して、さらに面積縮小効果を出すことができる。
なお、第7の実施の形態において、前述の第1トランジスタはトランジスタT1が、前述の第2トランジスタはトランジスタT2がそれぞれ相当する。また、前述の第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層はn型拡散層5が、前述の第2のn型拡散層はn型拡散層6が、前述の第3のn型拡散層はn型拡散層7が、前述の第4のn型拡散層はn型拡散層15´がそれぞれ相当する。また、前述の第1のメタル配線はメタル配線12が、前述のポリシリコン層はポリシリコン層8が、前述の第2のメタル配線はメタル配線13がそれぞれ相当する。
そして、半導体基板表面上の第1の方向(図上において上下方向)に、第1トランジスタT1と第2トランジスタT2を形成するトランジスタ形成部30を配置する。このトランジスタ形成部30は、上から順番に、第1トランジスタT1のドレインとなる第1のn型拡散層5と、第1トランジスタのチャネルを形成するゲート領域部3(第1の拡散層5と第2の拡散層6の中間の領域)と、第1トランジスタT1のソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層6と、第2トランジスタT2のチャネルを形成するゲート領域部4(第2の拡散層5と第3の拡散層7の中間の領域)と、ソースとなる第3のn型拡散層7とが配置される。
このトランジスタ形成部30の左側に、メタル配線12を上下方向に配置する。このメタル配線12は、トランジスタ形成部30と平行に半導体基板表面から所定の距離を隔て配置され、また、メタル配線12は第1トランジスタのドレイン(第1のn型拡散層5)とコンタクト10により接続される。また、第1トランジスタのゲート領域部に対向するようにしてポリシリコン層8が左右方向に形成される。
また、トランジスタ形成部30の左側に方形状のD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラ21を、所定の幅と深さを持って左右方向に形成する。方形状のフローティングゲート9は、半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域がチャネルインプラ21の表面に対向し、かつ右端部側の領域が第2トランジスタの第2のゲート領域部4(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するように配置される。
チャネルインプラ21の左側には、このチャネルインプラ21に隣接して、n型拡散層15´が左右方向に形成され、このn型拡散層15´とコントロールゲート配線19とがコンタクト16により接続される。コントロールゲート配線19は、フローティングゲート9に対向するようにして半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置され、また、コンタクト16によりn型拡散層15´と接続される。第2のメタル配線13は、第2トランジスタT2のソースとなる第3のn型拡散層7に対向するようにして半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置され、このメタル配線13はコンタクト11により第3のn型拡散層7に接続される。
このように第7の実施の形態で示す本発明の不揮発性半導体メモリ素子では、不揮発性半導体メモリ素子のレイアウトとして、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を形成するトランジスタ形成部30を上下方向(縦方向)に配置し、このトランジスタ形成部30の左側に、第1トランジスタのドレインに接続されるメタル配線(ビット線)12を配置する。また、第1トランジスタのゲート層(ポリシリコン層8)と、第2トランジスタT2のソースに接続されるメタル配線13とを左右方向(横方向)に配置する。
また、トランジスタ形成部の左側にD−タイプのチャネルインプラ21を形成する。そして、チャネルインプラ21の表面と第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)とに対向するようフローティングゲート9を左右方向に配置し、このフローティングゲート9に電位を付与するコントロールゲート端子に接続されるコントロールゲート配線19も左右方向に配置する。
これにより、面積の大きくなるキャパシタ(フローティングゲートと半導体基板表面で形成されるキャパシタ)をコンパクトに配置して面積を最小限にすることができる効果に加えて、図1のメモリセルに対して、n−wellを省略して、さらに面積縮小効果を出すことができる。
なお、図13に示す第7の実施の形態では、メタル配線12を、トランジスタ形成部30の左側に配置したが、右側に配置することもできる。
[第8の実施の形態]
図14は、本発明の第8の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、メモリセルのレイアウト配置を示している。
図14に示すメモリセルアレイでは、図13に示すメモリセルユニットをアレイ上に配置したものである。この例では、図12に示すメモリセルのレイアウト配置と同様に図上で上下左右を対称に配置し、n−wellを省略した分、面積の縮小が図られている。
すなわち、メモリセルとして、図14において、ビット線BIT2とコントロールゲート配線CG11で選択されるメモリセルに着目すると、このメモリセルにおいて、半導体基板表面上の第1の方向(図上において上下方向)に、第1トランジスタT1と第2トランジスタT2を形成するトランジスタ形成部30が配置される。
このトランジスタ形成部30は、上から順番に、第1トランジスタT1のドレインとなる第1のn型拡散層5と、第1トランジスタのチャネルを形成するゲート領域部(第1の拡散層5と第2の拡散層6の中間の領域)と、第1トランジスタT1のソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層6と、第2トランジスタT2のチャネルを形成するゲート領域部(第2の拡散層5と第3の拡散層7の中間の領域)と、ソースとなる第3のn型拡散層7とが配置される。
このトランジスタ形成部30の左側に、第1のメタル配線12を上下方向に配置する。
このメタル配線12は、トランジスタ形成部30と平行に半導体基板表面から所定の距離を隔て配置され、また、第1のメタル配線12は第1トランジスタのドレイン(第1のn型拡散層5)とコンタクトにより接続される。また、第1トランジスタのゲート領域部に対向するようにしてポリシリコン層8が左右方向に形成される。第1のメタル配線12は、ビット線BIT2に接続される。ポリシリコン層8は、共通のセレクトゲート配線SG11に接続される。
また、トランジスタ形成部30の左側に方形状のD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラ(図13(B)のチャネルインプラ21を参照)を左右方向に形成する。方形状のフローティングゲート9は、半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域がチャネルインプラの表面に対向し、かつ右端部側の領域が第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するように配置される。
チャネルインプラの左側には、このチャネルインプラに隣接して、n型拡散層15´が左右方向に形成され、このn型拡散層15´とコントロールゲート配線19とがコンタクトにより接続される。コントロールゲート配線19は、フローティングゲート9に対向するようにして左右方向に配置され、また、コンタクト16によりn型拡散層15´と接続される。第2のメタル配線13は、第2トランジスタT2のソースとなる第3のn型拡散層7に対向するようにして左右方向に配置され、このメタル配線13はコンタクト11により第3のn型拡散層7に接続される。コントロールゲート配線19は、共通のコントロールゲート配線CG11に接続され、メタル配線13は、共通のソース線S1に接続される。
そして、n型拡散層15´を互いに共有するようにして左右に対称に配置され2つのメモリセルと、該左右に対称に配置された2つのメモリセルに対して、第2のメタル配線13を互いに共通にして、下方向に対称に配置される2つのメモリセルとの計4つのメモリセルを配置の基本単位として、この基本単位となる4つのメモリセルを、左右向および上下方向に平行に並べて配置する。
これにより、本発明による不揮発性半導体メモリ素子を、コンパクトに配置することができ、不揮発性半導体メモリ装置の面積を最小限にすることができる。
なお、図14に示す第8の実施の形態では、基本となるメモリセル(ビット線BIT2とセレクトゲート配線SG11とで選択されるメモリセル)において、メタル配線12を、トランジスタ形成部30の左側に配置したが、真上に配置する、あるいは、右側に配置しても同様である。但し、この例では、右側に配置すると、メモリセルサイズがメタル配線12の間隔で決まるので、多少メモリセルサイズが大きくなる場合がある。
[第9の実施の形態]
図15は、本発明の第9の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、メモリセルのレイアウト配置を示している。
図13に示すメモリセルは、フローティングゲートとコントロールゲートとのキャパシタがトランジスタT1とT2の左側に配置されているのに対して、図15に示すメモリセルは、トランジスタT1とT2の左右に分けて配置している。
すなわち、トランジスタ形成部30の左側に第1のD−タイプのチャネルインプラ21Aを形成し、トランジスタ形成部の右側に第2のD−タイプのチャネルインプラ21Bを形成する。また、第1のチャネルインプラ21Aの左側に隣接してコントロールゲートとなる第5のn型拡散層15Aを設け、第2のチャネルインプラ21Bの右側に隣接してコントロールゲートとなる第6のn型拡散層15Bを設ける。そして、フローティングゲート9の両端部の領域が第1および第2の2つのチャネルインプラ21Aおよび21Bの表面と対向し、かつ中央部が第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するようフローティングゲート9を左右方向に配置する。
そして、各メモリセルの配置において、コントロールゲートCGとなる第5および第6のn型拡散層15Aおよび15Bを互い共有するように左右方向にメモリセルを配列する。このn型拡散層15Aおよび15Bは、コントロールゲート配線19によりコントロールゲート配線CG11に共通接続される。また、左右方向に配列されたにメモリセルに対して、メタル配線13を共通にして、下方向に対称にメモリセルを配列する。
そして、図15に示すようにメモリセルを配置した場合は、ソース線S1を共用し、上側に配列された各メモリセルのトランジスタT1のセレクトゲートSGは共通のセレクトゲート配線(ポリシリコン配線)SG11に接続され、各メモリセルのトランジスタT2のコントロールゲートCGは共通のコントロールゲート配線(メタル配線)CG11に接続される。同様にして、下側に配列された各メモリセルのトランジスタT1のセレクトゲートSGは共通のセレクトゲート配線(ポリシリコン配線)SG21に接続され、各メモリセルのトランジスタT2のコントロールゲートCGは共通のコントロールゲート配線(メタル配線)CG21に接続される。
このようにすると、フローティングゲートの左右のマスクずれに対してマージンがあり(特性が変わらない)、また、加工的にも、バランスが取れて、微細加工時のパターン依存性が解消できる。
このように、第9の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、メモリセルのレイアウト構成として、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を形成するトランジスタ形成部30を図上で上下方向(縦方向)に配置し、このトランジスタ形成部の左側に、第1トランジスタT1のドレインに接続される第1のメタル配線12を配置する。この第1のメタル配線12は、共通のビット線BIT1に接続される。
また、第1トランジスタT1のゲート層と、第2トランジスタT2のソースに接続される第2のメタル配線13とを左右方向(横方向)に配置する。ポリシリコン層8は、共通のセレクトゲート配線SG11に接続される。第2のメタル配線13は、共通のソース線S1に接続される。
また、トランジスタ形成部30の左側に第1のD−タイプのチャネルインプラ21Aを形成し、トランジスタ形成部30の右側に第2のD−タイプのチャネルインプラ21Bを形成する。また、第1のチャネルインプラ21Aの左側に隣接してコントロールゲート配線19への接続端子となる第5のn型拡散層15Aを設け、第2のチャネルインプラ21Bの右側に隣接してコントロールゲート配線19への接続端子となる第6のn型拡散層15Bを設ける。
そして、両端部の領域が第1および第2の2つのチャネルインプラ21Aおよび21Bの表面と対向し、かつ中央部が第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するようフローティングゲート9を左右方向に配置し、コントロールゲート配線19も左右方向に配置する。このコントロールゲート配線19は、共通のコントロールゲート配線CG11に接続される。
そして各メモリセルの配置において、コントロールゲート配線19への接続端子となる第5および第6のn型拡散層15Aおよび15Bを互い共有するように、左右方向にメモリセルを配列すると共に、左右方向に配列されたにメモリセルに対し、第2のメタル配線13(ソース線S1)を共通にして、下方向に対称にメモリセルを配列する。
これにより、不揮発性半導体メモリ装置において、メモリセルの面積を増やすことなくメモリセルアレイを配置することができる。
なお、図15に示す第9の実施の形態では、メモリセルにおいて、メタル配線12は、トランジスタ形成部30の左側に配置したが、真上に配置する、あるいは、右側に配置してもよい。
[第10の実施の形態]
図16は、本発明の第10の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ素子の構成を示す図であり、サブコンタクトを追加した例である。
図16に示す不揮発性半導体メモリ素子が、図13に示す不揮発性半導体メモリ素子と構成上異なるのは、図13に示す不揮発性半導体メモリ素子に、図16に示すサブコンタクト22および23と、サブコンタクト配線24およびサブコンタクトを取るためのp型拡散層領域25とを追加した点であり、他の構成は図13に示す不揮発性半導体メモリ素子と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本発明のメモリセルのホットエレクトロン書き込み方式は、飽和領域で電流を流すため、基板(サブストレート)に電流が流れる。通常、飽和領域での基板電流は、経験上、ドレイン−ソース間を流れる電流の最大20%位である。基板に電流が流れると、基板メモリセル近傍の基板電位が上昇し、誤動作を起こすことが有る。これを避けるために、メモリセルの近傍に、サブコンタクトを取る必要がある。
図16に示す例では、メモリセルの面積を増加させることなく、サブコンタクトが取れる配置であり、面積効果も大きい。
このように、第10の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ素子では、図13に示す不揮発性半導体メモリ素子を使用し、この図13に示す不揮発性半導体メモリ素子では、MOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲートを有する第2トランジスタとで不揮発性半導体メモリ素子を構成する。
そして、そのレイアウト配置として、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を形成するための拡散層を含むトランジスタ形成部30を図上の上下方向(縦方向)に配置し、このトランジスタ形成部30の左側に、該トランジスタ形成部30と平行(上下方向)に第1トランジスタのドレインに接続される第1のメタル配線12を配置する。
また、第1トランジスタT1のゲートとなる方形状のポリシリコン層8と、第2トランジスタT2のソースに接続される第2のメタル配線13とを左右方向(横方向)に配置する。ポリシリコン層8は、共通のセレクトゲート配線SG11に接続される。
また、トランジスタ形成部30の左側に、方形状のD−タイプのチャネルインプラ(図13(B)に示すチャネルインプラ21を参照)を形成する。そして、一部がチャネルインプラの表面に対向し、かつその一部が第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するように、方形状のフローティングゲート9を左右方向に配置する。このフローティングゲート9に電位を付与するためコントロールゲート配線19も左右方向に配置する。さらに、第1のメタル配線12の左側で、かつ第1トランジスタT1のゲートとなる方形状のポリシリコン層8の上側の位置に、メモリセルを形成する半導体基板の領域の電圧の上昇を抑制するためのサブコンタクト23、24およびp型拡散層領域25を設ける。
これにより、不揮発性半導体メモリ装置において、メモリセルの配置面積を低減することができる効果に加えて、メモリセルの面積を増やすことなくサブコンタクトを追加することができる。
なお、図16に示す第10の実施の形態では、メモリセルにおいて、メタル配線12は、トランジスタ形成部30の左側に配置したが、真上に配置する、あるいは、右側に配置してもよい。
[第11の実施の形態]
図17は、本発明の第11の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、図15に示すメモリセルのレイアウトに、サブコンタクトを追加した例である。
図17に示すように、面積増加も無く、効率よくサブコンタクトが配置される。
このように、図17に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、メモリセルにおいて、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を形成するトランジスタ形成部30を図上で上下方向(縦方向)に配置し、このトランジスタ形成部30の左側に、第1トランジスタT1のドレインに接続される第1のメタル配線12を配置する。このメタル配線12は共通のビット線BIT1に接続される。
また、第1トランジスタT1のゲート層(ポリシリコン層8)と、第2トランジスタT2のソースに接続される第2のメタル配線13とを左右方向(横方向)に配置する。ポリシリコン層8は、共通のセレクトゲート配線SG11に接続される。第2のメタル配線13は、共通のソース線S1に接続される。
また、トランジスタ形成部30の左側に、第1のD−タイプのチャネルインプラ21Aを形成し、トランジスタ形成部30の右側に第2のD−タイプのチャネルインプラ21Bを形成する。また、第1のチャネルインプラ21Aの左側に隣接してコントロールゲート配線19への接続端子となる第5のn型拡散層15Aを設け、第2のチャネルインプラ21Bの右側に隣接してコントロールゲート配線19への接続端子となる第6のn型拡散層15Bを設ける。
そして、両端部の領域が第1および第2の2つのチャネルインプラ21Aおよび21Bの表面と対向し、かつ中央部が第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するようフローティングゲート9を左右方向に配置し、コントロールゲート配線19も左右方向に配置する。コントロールゲート配線19は、共通のコントロールゲート配線CG11に接続される。
また、第1のメタル配線12の左側(または右側)の位置で、かつ第1トランジスタT1のゲートとなるポリシリコン層8の上側の位置に、メモリセルを形成する半導体基板の領域の電圧の上昇を抑制するためのサブコンタクト22、23およびp型拡散層領域25を設ける。
そして各メモリセルの配置において、コントロールゲートの接続端子となる第5および第6のn型拡散層15Aおよび15Bを互い共有するようにして図上の左右方向にメモリセルを配列する。また、左右方向に配列されたにメモリセルに対し、第2のメタル配線13を共通にして、図上の下方向に対称にメモリセルを配列する。
これにより、不揮発性半導体メモリ装置において、メモリセルの配置面積を低減することができる効果に加えて、メモリセルの面積を増やすことなくサブコンタクトを追加することができる。
なお、図17に示す第11の実施の形態では、各メモリセルにおいて、メタル配線12は、トランジスタ形成部30の左側に配置したが、右側に配置しても同様である。この場合は、サブコンタクトの位置を右側の空いているスペースに移動させれば、面積の増加なく、配置できる。
[第12の実施の形態]
図18は、本発明の第12の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。図18に示す例は、メモリセルの構造を、簡略化したEEPROMの例を示している。
前述した実施の形態の例では、書き換え回数1万回以上を保証するEEPROMに適用できる例について示してきたが、最近注目を浴びている、精密アナログ回路のトリミング調整用のEEPROMでは、書き換え回数は10回〜20回程度あれば十分という用途も出てきている。この場合には、非選択のメモリセルへの電圧ストレスも影響が少なくなる。
図18に示す例では、コントロールゲートCGも共通化して、コントロールゲート配線CG1〜CGmとする。
例えば、M11−0〜M11−7を選択して書き込みを行っているとき、非選択メモリセルM1n−0〜M1n−7には、ゲートに高電圧が印加されるが、列選択トランジスタCn−0〜Cn−7がオフしているので、ドレインには電圧が印加されず、書き込みは起こらない。
このように、図18に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、その構成として、メモリセルが各行ごとに列方向に1バイト単位、例えば、メモリセルM11−0〜M11−7で列選択される8ビット単位のメモリセルブロックで構成されるように配置される。また、各メモリセルM11−0〜M11−7の第1トランジスタT1のドレインが行方向に沿ってビット線BIT1−0〜BIT−7により共通接続される。
そして、メモリセルの第1トランジスタT1のゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って、セレクトゲート配線SG1により共通接続される。また、メモリセルの第2トランジスタT2のゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って、コントロールゲート配線CG1により共通接続される。
また、列方向に1バイト単位で選択される列選択範囲内ごとにソース線S1〜Snが設けられ、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが、それぞれソース線S1〜Snにより共通接続される。行デコーダ200−1〜200−mは、アドレス信号を受けてメモリセルを選択する行選択信号を出力する。第1のレベルシフト回路203は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される行選択信号をセレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する。また、第2のレベルシフト回路205は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される行選択信号をコントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する。
列デコーダ400−1〜400−nは、アドレス信号を受けてメモリセルを1バイト単位で選択する列選択信号を出力する。第3のレベルシフト回路403は、列デコーダ400−1〜400−nから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する。
列選択トランジスタ、例えば、列選択トランジスタC1−0〜C1−7は、第3のレベルシフト回路403から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし1バイト単位のメモリセルのビット線BIT1−0〜BIT1−7を選択する。この列選択トランジスタC1−0〜C1−7により選択された1バイトのビット線BIT1−0〜BIT1−7に、当該列選択トランジスタを介して、1バイトのデータ入出力線Data0〜Data7が接続される。
また、データ入力変換回路500は、1バイト単位の書き込み込みデータDin0〜Din7の入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、データ入出力線Data0〜Data7およびビット線を通して第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力する。また、データ読み出しの際には、センスアンプ600−0〜600−7により、データ入出力線Data0〜Data7に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力する。
このように、第12の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、行デコーダ200−1〜200−mから出力される行選択信号からセレクトゲートSGに印加する信号を第1の電圧VP1に変換し、各メモリセルのセレクトゲートSGに出力する。
また、行デコーダから出力される行選択信号を第2の電圧VP2に変換して、各メモリセルのコントロールゲートCGに出力する。すなわち、セレクトゲートSGおよびコントロールゲートCGをともに共通化する。そして、列方向のメモリセルの選択は、列選択トランジスタにより行う。
これにより、本発明の不揮発性半導体メモリ素子を使用して、不揮発性半導体メモリ装置を構成することができると共に、セレクト回路を削減でき、メモリセル配置上の面積をより縮小できる。
[第13の実施の形態]
ところで、図18に示す例では、便宜上、メモリセルアレイの単位はバイト毎にまとめて配置したが、この例では、セレクトゲートSGも、コントロールゲートCGも、各メモリセルアレイに共通に設定されており、特にバイト単位でまとめる必要は無い。
例えば、図18において、列デコーダ400−1〜400−nによる列アドレスの振り分けは、1〜nまでのn本あるので、第1のメモリセルブロックとして、メモリセルM11−0〜M1n−0、第2のメモリセルブロックとして、M11−1〜M1n−1、第8のメモリセルブロックとして、M11−7〜M1n−7のメモリセル群を含むアレイとしてもよい。この場合は、1バイト分のメモリセルのそれぞれが8個のメモリセルブロックに分割して配置される。
図19は、本発明の第13の実施の形態に係わる不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、列方向にnビットのアドレス単位でまとめてメモリセルブロックを構成する例である。
図19に示す例では、データ入力信号をDin0〜Din7(IO−0〜IO−7)の8ビット構成とし、メモリセルアレイは、列方向にnビットおよび行方向にmビットの単位で、8分割されたメモリセルブロック100−0〜100−7により構成する。すなわち、メモリセルは、M11−0〜M1n−0、・・・、M11−7〜M1n−7というように、列方向にnビットのアドレス単位でまとめて、メモリセルブロック100−0〜100−7までを構成する。
各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿ってセレクトゲート配線SG1〜SGmにより共通接続される。また、各メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿ってコントロールゲート配線CG1〜CGmにより共通接続される。また、各メモリセルのソースが、ソース線S1により共通接続される。
行デコーダ200−1〜200−mは、アドレス信号を受けてメモリセルを選択する行選択信号を出力する。第1のレベルシフト回路203は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される行選択信号をセレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する。また、第2のレベルシフト回路205は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される行選択信号をコントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する。
列デコーダ400−1〜400−nは、メモリセルブロックにおける列方向のビット数nに対応して設けられるn個の列デコーダであり、各メモリセルブロック100−0〜100−7のそれぞれから1つのメモリセルを選択する列選択信号を出力する。第3のレベルシフト回路403は、列デコーダから出力される列選択信号を第3の信号電圧Vp3の信号に変換して出力する。
また、8個のメモリセルブロック100−0〜100−7のそれぞれに対応して、nビット単位の列選択トランジスタ(C1−0〜Cn−0、・・・・、C1−7〜Cn−7)が設けられ、この列選択トランジスタは、第3のレベルシフト回路403から出力される列選択信号Vp3をゲート入力とし、各メモリセルブロック100−0〜100−7ごとに1つのメモリセルのビット線を選択し、合計8ビットのメモリセルを選択する。
この列選択トランジスタにより選択されたメモリセルは、該列選択トランジスタを介して、データ入出力線Data0〜Data7に接続される。またデータ入力変換回路500は、1バイト単位の書き込み込みデータの入力信号Din0〜Din7を受けてデータの書き込み行う際に、データ入出力線Data0〜Data7を通してメモリセルの第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧Vp4の信号を出力する。また、センスアンプ600−0〜600−7は、データ入出力線Data0〜Data7に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力する。
このような構成により、本発明の不揮発性半導体メモリ装置において、列方向にnビットのアドレス単位でまとめてメモリセルブロックを構成することができる。また、図19に示す例では、メモリセルアレイを列方向に8分割する例について説明したが、これに限らず、入出力するI/Oデータのビット数k(k≧1)に応じて、メモリセルアレイを列方向に任意のk個に分割することができる。
[第14の実施の形態]
図20は、本発明の第14の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリ素子の構成を示す図であり、EEPROMセルの例を示す図である。
図20に示す不揮発性半導体メモリ素子(メモリセル)が、図1に示す不揮発性半導体メモリ素子(メモリセルセル)と構成上異なるところは、コントロールゲートCG(19)に繋がるn型拡散層17及びコンタクト18を削除してn型ウェル2と切り離し、新たに、n型拡散層26、メタル配線28、およびn型拡散層26とメタル配線28を接続するコンタクト27を設けた点である。このn型拡散層26とメタル配線28により、n型ウェル2に所望の電圧CGWellを与えるように構成されている。このn型拡散層26、コンタクト27及びメタル配線28はメモリセルの空きスペースに配置することができ、メモリセルの面積を大きくすることはなく、図1に示すn型拡散層17、コンタクト18を削除することによる面積縮小効果が大きい。
図20(A)に第14の実施の形態に係るメモリセル(EEPROMセル)の平面図を示す。図20(B)には等価回路図、図20(C)には、図20(A)のA−A’に沿った断面図、図20(D)にはB−B’に沿った断面図、図20(E)にはC−C’に沿った断面図、図20(F)には、E−E’に沿った断面図を示す。
このメモリセルは、図20(B)の等価回路に示すように、トランジスタT1、トランジスタT2、キャパシタC1からなり、ドレインD、ソースS、セレクトゲートSG、コントロールゲートCG、およびフローティングゲートFGを有する。C1は、コントロールゲートCGとフローティングゲートFGとの間のキャパシタである。
構造的には、図20(A)〜(F)において、1はp型半導体基板、2は1上に形成されたn型ウェル(n−well)、3はT1を構成するトランジスタ、4はトランジスタT2を構成するフローティングゲート型トランジスタ、5はトランジスタT1のドレインとなるn型拡散層、6はトランジスタT1のソースでありトランジスタT2のドレインともなるn型拡散層、7はトランジスタT2のソースとなるn型拡散層、8はトランジスタT1のゲートとなるポリシリコン層、9はトランジスタT2のフローティングゲートとなるポリシリコン層でキャパシタC1の一端となる。
10はn型拡散層5とメタル配線12とを接続するコンタクト、11は拡散層7とメタル配線13とを接続するコンタクト、12はトランジスタT1のドレインDを引き出すためのメタル配線、13はフローティングゲート型トランジスタT2のソースSを引き出すためのメタル配線、14はキャパシタC1、15はp型拡散層であり、キャパシタC1の他端となる。16はp型拡散層15とコントロールゲートに電圧を供給するコントロールゲート配線(メタル配線)19とを接続するコンタクト、26はn型ウェル2上に形成されたn型拡散層、27はn型拡散層26とメタル配線28とを接続するコンタクトである。
このメモリセルの図面の特徴は、ビット線となる、メモリセルのドレインのメタル配線12を縦方向に配置し、セレクトゲートとなるポリシリコン層8と、コントロールゲート配線19を横方向に配置し、また、n型ウェル2へ所望の電圧を供給するメタル配線28を縦方向に配置した点である。これにより、メモリセルの面積を最小限にしたことである。
図21は、図20に示すメモリセルの動作を説明するための図である。以下、図21を参照して、その動作について説明する。
メモリセルへの書き込みに関しては、方式は2つある。第1の方法はホットエレクトロン注入による書き込み方式である。書き込み1として、セレクトゲートSGに8V、コントロールゲートCGに3〜8V、Dに5V、Sに0Vを印加する。ドレインおよびゲートに高電圧が印加され、飽和領域にて動作を行うため、ドレイン近傍で空乏層に高電界が印加され、ホットエレクトロンが発生し、それがフローティングゲートに注入される。電子が注入されるため、トランジスタT2の閾値は見かけ上、高くなる。
消去の場合は、セレクトゲートSGに10V、コントロールゲートCGに0V、ドレインDに8V、ソースSをopenあるいは2V程度にバイアスして置く。この状態では、ドレインDとフローティングゲートFG間に高電界が印加され、ファウラーノルトハイムのトンネル電流が流れ、フローティングゲートから電子がドレインに放出され、見かけ上、閾値が下がって見える。
読み出しは、セレクトゲートSGに3V、コントロールゲートCGに0V、ドレインDに1V、ソースSに0Vを印加すると、書き込み状態(閾値が正)であれば、電流は流れず“0”と判断、消去状態(閾値が負)であれば、電流が流れ、“1”と判断される。
また、第2の書き込み方式は、書き込みもファウラーノルトハイムのトンネル電流を用いて行う方法で、セレクトゲートSGに8V、コントロールゲートCGに15V、ドレインDに0V、ソースSはopenあるいは2V程度を印加すれば、電子がフローティングゲートに注入されて書き込み状態となる。
また、図21の動作表に示すように、書き込み、消去、読み出しにおいて、コンタクト27及びメタル配線28によりn型ウェル2に与える電圧CGWellは、コントロールゲートとなるp型拡散層15が正バイアスにならないように、常に高電位にしておく。
なお、図3に示すメモリセルのトランジスタT2のみの特性(VCG−Id特性)と、図4に示すトランジスタT1およびT2の特性(VSG−Id特性)は、図20に示す第14の実施の形態に係るメモリセルについても同様である。
なお、図20に示す第14の実施の形態の不揮発性半導体メモリ素子において、前述の第1トランジスタはトランジスタT1が、前述の第2トランジスタはトランジスタT2がそれぞれ相当する。また、前述の第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層はn型拡散層5が、前述の第2のn型拡散層はn型拡散層6が、前述の第3のn型拡散層はn型拡散層7が、前述の第7のn型拡散層がn型拡散層26が、それぞれ相当する。また、前述の第1のゲート領域部は、MOSトランジスタ3における第1のn型拡散層5と第2のn型拡散層6との間の領域が相当し、前述の第2のゲート領域部は、フローティングゲート型トランジスタ4における第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7との間の領域が相当する。また、前述の第1のメタル配線はメタル配線12が、前述のポリシリコン層はポリシリコン層8が、前述の第2のメタル配線はメタル配線13が、前述の第3のメタル配線はメタル配線28が、それぞれ相当する。
また、フローティングゲートへの電荷の蓄積時(書き込み時)において、前述の第1トランジスタのゲートに印加される第1の高電圧は、図21の動作表に示すセレクトゲートSGの電圧“8”Vが相当し、前述のドレインに印加する第2の電圧は、ドレインDの電圧“5”Vが相当し、前述のコントロールゲートに印加する第3の電圧は、コントロールゲートCGの電圧“3〜8”Vが相当する。また、フローティングゲートへの電荷の消去時において、前述の第1トランジスタのゲートに印加される第4の電圧は、セレクトゲートSGの電圧“10”Vが相当し、前述の第1トランジスタのドレインに印加される第5の電圧は、ドレインDの電圧“8”Vが相当し、前述の第2トランジスタのソースに印加される第6の電圧は、ソースSの電圧“2”Vが相当する。
そして、半導体基板表面上の第1の方向(図20(A)上において上下方向)に、第1トランジスタと第2トランジスタを形成するトランジスタ形成部30を配置する。このトランジスタ形成部30は、上から順番に、第1トランジスタT1のドレインとなる第1のn型拡散層5と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部(第1の拡散層5と第2の拡散層6の中間の領域)と、第1トランジスタT1のソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層6と、第2トランジスタT2のチャネルを形成する第2のゲート領域部(第2の拡散層5と第3の拡散層7の中間の領域)と、ソースとなる第3のn型拡散層7とが配置される。
このトランジスタ形成部30の左側に、第1のメタル配線12を上下方向に配置する。
このメタル配線12は、トランジスタ形成部30と平行に半導体基板表面から所定の距離を隔て配置され、また、メタル配線12は第1トランジスタのドレイン(第1のn型拡散層5)とコンタクト10により接続される。また、第1トランジスタT1の第1のゲート領域部に対向するようにしてポリシリコン層8が左右方向に形成される。
トランジスタ形成部30の左側には、n型ウェル2が、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される。方形状のフローティングゲート9は、半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域がn型ウェル2の表面に対向し、かつ右端部側の領域が第2トランジスタの第2のゲート領域部(第2のn型拡散層6と第3のn型拡散層7の中間のチャネル形成領域)に対向するように配置される。
n型ウェル2の左側の領域には、このn型ウェル2のフローティングゲート9と対向する領域の左側に隣接して、所定の幅と深さを持ってp型拡散層15が左右方向に形成される。このp型拡散層15とコントロールゲート配線19はコンタクト16により接続される。このコントロールゲート配線19は、フローティングゲート9に対向するようにして半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置され、また、コンタクト16によりp型拡散層15と接続される。第2のメタル配線13は、第2トランジスタT2のソースとなる第3のn型拡散層7に対向するようにして半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置され、この第2のメタル配線13はコンタクト11により第3のn型拡散層7に接続される。
また、p型拡散層15の上側、かつ第1のn型拡散層5の左側の位置に、所定の幅と深さを持って第7のn型拡散層26を形成する。そして、トランジスタ形成部30と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置される第3のメタル配線28を設け、このメタル配線28と第7のn型拡散層26とをコンタクト27により接続する。このメタル配線28とn型拡散層26とにより、n型ウェル2に所望の電位を与える。
これにより、標準ロジックのCMOSプロセスで不揮発性メモリが実現できると共に、面積の大きくなるキャパシタ(フローティングゲートと半導体基板表面で形成されるキャパシタ)をコンパクトに配置して面積を最小限にすることができる。
[第15の実施の形態]
図22は、本発明の第15の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図である。図22に示す例は、図20に示すメモリセルをマトリックスアレイ(メモリセルアレイ)に組み込んだEEPROMの回路例である。
図22に示すメモリセルアレイの構成においては、例えば、メモリセルアレイ(メモリセルブロック)をIO−0〜IO−7の8ビット構成とし、メモリセルM11−0〜M11−7、〜、Mm1−0〜Mm1−7をまとめてメモリセルアレイ100−1を構成する。このように、8ビット単位でまとめて、メモリセルアレイ100−nまで構成する。
メモリセルM11−0からM11−7はそれぞれ、セレクトゲート配線SG1、コントロールゲート配線CG11およびソース配線S1に共通接続される。他のメモリセルも同様に、メモリセルMm1−0〜Mm1−7は、セレクトゲート配線SGm、コントロールゲート配線CGm1、ソース配線S1に接続される。メモリセルM1n−0〜M1n−7はセレクトゲート配線SG1、コントロールゲート配線CG1n、ソース配線Snに接続され、メモリセルMmn1−0〜Mmn−7はセレクトゲート配線SGm、コントロールゲート配線CGmn、ソース配線Snにそれぞれ接続される。また、各ソース線S1〜Snは、それぞれトランジスタ101−0〜101−nに接続され、トランジスタ101−0〜101−nのゲート入力信号EBにより、各ソース線S1〜Snをオープンにするか、接地電位(0V)にするかが選択される。
一方、行アドレスを基にメモリセルの選択信号を出力する行デコーダ200−1〜200−mにより、メモリセルのセレクトゲートSGとコントロールゲートCGを選択するように設定される。行デコーダ200−1〜200−mは、行アドレス信号を受けて行選択信号を出力する行デコーダ回路201、この行デコーダ回路201の出力を受けて反転信号を出力するインバータ202と、インバータ202の出力を高電圧VP1に変換するレベルシフト回路203より構成される。レベルシフト回路203の出力(電圧VP1の信号)は、セレクトゲートSG1に供給されるのと同時に、セレクト回路300−11のトランジスタ303のドレインに供給される。
セレクト回路300−11は、後述する列デコーダからの選択信号を受けて、レベルシフト回路203の出力信号をメモリセル(例えば、メモリセルM11−0)のコントロールゲート配線CG11に転送する転送ゲートトランジスタ303、および列デコーダが非選択のときに、コントロールゲートCGをGNDに設定するスイッチ用トランジスタ304より構成される。転送ゲートトランジスタ303には、列デコーダ回路の出力信号COL1a、スイッチ用トランジスタ304には、列デコーダ出力の反転信号COL1aBが入力される。
一方、列アドレスにより選択される列デコーダ400−1〜400−nが設けられ、列デコーダ400−1〜400−nは、列アドレスにより選択信号を出力するデコーダ回路401、インバータ402および、インバータ402の出力を高電圧VP3に変換するレベルシフト回路403、デコーダ回路401の出力を受けるNAND回路404、及びNAND回路404の出力を受けて高電圧VP2に変換するレベルシフト回路405により構成される。レベルシフト回路405の出力が前述の信号COL1a、NAND回路404の出力が前述のCOL1aBである。また、レベルシフト回路403の出力は信号COL1bとなる。
さらに、メモリセルM11−0〜Mm1−0のドレインはビット線BIT1−0に、M11−7〜Mm1−7のドレインはBIT1−7に接続される。ビット線BIT1−0〜BIT1−7はそれぞれ列デコーダ回路の出力信号COL1bにより選択される列選択トランジスタC1−0〜C1−7に接続され、列選択トランジスタC1−0〜C1−7の他端は、データ入出力線Data0〜Data7にそれぞれ接続される。データ入出力線Data0〜Data7は、書き込みデータ入力信号Din0〜Din7を受けて書き込み、消去に必要な高電圧信号VP4を出力する、データ入力変換回路500に接続される。
また、データ入出力線Data0〜Data7は、読み出しデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ600−0〜600−7に接続され、出力データDout0〜Dout7を出力する。メモリセルアレイ(メモリセルブロック)100−nについても同様の接続が行われる。
次に、このメモリの動作を説明する。
例えば、M11−0〜M11−7の8ビットのメモリセルが選択されるとした場合の書き込み動作を説明する。行アドレスにより行デコーダ200−1が選択される。行アドレスにより行デコーダ回路201が選択され“1”を出力する。インバータ202の出力は“0”となり、レベルシフト回路203は電圧VP1(例えば8V)の信号を出力する。
また、列アドレスにより列デコーダ400−1が選択され、デコーダ回路401が“1”を出力、インバータ402が“0”を出力、レベルシフト回路403はCOL1b信号としてVP3(例えば10V)を出力する。NAND404には書き込み信号Wが入力される。
書き込み時は書き込み信号Wは“1”となるので、NAND回路404は“0”となり、レベルシフト回路405は電圧VP2(例えば5V)の信号を出力する。NAND回路404の出力信号COL1aB、レベルシフト回路405の出力信号COL1aはセレクト回路300−11〜300−1mに供給される。
セレクト回路300−11は、トランジスタ303が信号COL1aを受けてオンし、トランジスタ304が信号COL1aBを受けてオフする。セレクトゲートSG1には、レベルシフト回路203の出力信号、すなわち電圧VP1(8V)の信号が供給され、コントロールゲートCG11にはセレクトゲートSG1の信号がトランジスタ303を介して供給される。
このとき、書き込み入力データDin0〜Din7は、データ入力変換回路500を介して、データ入出力線Data0〜Data7に書き込み電圧VP4(例えば5V)を供給する。ここで、「Din0=“0”(書き込み)、・・・、Din7=“1”(書き込み禁止)」を入力すると、「Data0=5V、Data7=0V」となり、列選択トランジスタC1−0〜C1−7がオンしているので、ビット線BIT11−0には5V、BIT11−7には0Vが印加される。従って、メモリセルM11−0には“0”データが書き込まれ、閾値が高くなる。また、M11−7は“1”データ(書き込み禁止)となり、閾値は低いままになる。
一方、列デコーダ400−nが非選択となり、出力信号COLna、COLnaBがそれぞれ“0”、“1”となるので、セレクト回路300−1n〜300−mnが非選択となり、メモリセルアレイ100−nは非選択状態となる。また、行デコーダ200−nも非選択となり、レベルシフト回路203の出力は“0”(0V)となるので、Mm1−0〜Mm1−7は非選択となる。
ここで、書き込みに関しては、消去時に過消去されていると、メモリセルのトランジスタT2が非飽和領域で動作するので、初期は書き込みがしづらい問題がある。この場合は、書き込み時、コントロールゲートCGの電圧(VP2)を、最初は4V,次に5V、6.0V・・・等、複数回書き込みを行い、都度電圧VP2をステップアップしていけば、T2のコントロールゲートには、「Vp2―Vth(トランジスタ303の閾値電圧)」の電圧が印加され、常に飽和領域で動作させることが出来、結果的に、高速書き込みが達成できる。
なお、電圧VP1、VP2、VP3、VP4は、例えば、前述した図7に示す電源電圧制御回路700により発生させることができる。この電源電圧制御回路700は電源昇圧回路701を有しており、この電源昇圧回路701は、発信器(オシレータ)、チャージポンプ、電圧検知回路等(いずれも図示せず)で構成されている。そして、外部電源VCC(例えば3V)を電源として、内部昇圧を行い、各種の出力電圧(例えば10V)を出力する。この電源電圧制御回路700により、図8に示すように、書き込み時の電圧VP2をステップアップして出力することができる。
消去時は、行デコーダ200−1のレベルシフト回路203の出力は電圧VP1(10V)となり、セレクトゲートSG1に10V印加、列デコーダ400−1はW=“0”となるので、レベルシフト回路405の出力信号COL1aは0V,レベルシフト回路403の出力信号COL1bがVp3(10V)を出力する。
データ入出力線Data0〜Data7には、データ入力変換回路500を介してVP4(8V)が出力される。また、消去制御信号EBが“0”となり、トランジスタ101−1〜101−nがオフする。従って、メモリセルM11〜M1nは、ドレインが8V,コントロールゲートが0V,ソースがopenとなり、消去される。
読み出しは、レベルシフト回路203から電圧VP1(3V)が出力され、信号Wが“0”なので、レベルシフト回路405は“0”(0V)出力、NAND404は、“1”出力となる。データ入出力線Data0〜Data7には、センスアンプ600−0〜600−7より、ビット線プリチャージ電圧1Vが印加され、メモリセルM11−0が書き込み状態(オフ)であれば、ビット線BIT11−0は1V,メモリセルM11−7が消去状態(オン)であれば、電流が流れ、ビット線BIT11−7およびData−7のレベルが下がり、この電圧差をセンスアンプ600−0〜600−7が検知して、Dout0=“0”、Dout7=“1”を出力する。
なお、図22に示す本発明の第15の実施の形態の不揮発性半導体メモリ装置(EEPROM)において、前述の第1のレベルシフト回路はレベルシフト回路203が、前述の第2のレベルシフト回路はレベルシフト回路405が、前述の第3のレベルシフト回路は、レベルシフト回路403がそれぞれ相当する。
そして、第15の実施の形態に示す不揮発性半導体メモリ装置では、その構成として、メモリセルが各行ごとに列方向に1バイト単位(例えば、メモリセルM11−0〜M11−7)で列選択される8ビット単位のメモリセルブロックで構成されるように配置される。また、各メモリセルM11−0〜Mmn−7の第1トランジスタT1のドレインが行方向に沿ってビット線BIT1−0〜BITn−7により共通接続される。
そして、メモリセルの第1トランジスタT1のゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って、セレクトゲート配線SG1〜SGmにより共通接続される。また、メモリセルブロックごとに、メモリセルの第2トランジスタT2のゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って、コントロールゲート配線CG11〜CGmnにより共通接続される。
また、列方向に1バイト単位で選択される列選択範囲内ごとにソース線S1〜Snが設けられ、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースがソース線S1〜Snにより共通接続される。
行デコーダ200−1〜200−mは、アドレス信号を受けてメモリセルを選択する行選択信号を出力する。第1のレベルシフト回路203は、行デコーダ200−1〜200−mから出力される信号をセレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する。列デコーダ400−1〜400−nは、アドレス信号を受けてメモリセルを1バイト単位で選択する列選択信号を出力する。第2のレベルシフト回路405は、列デコーダ400−1〜400−nから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する。第3のレベルシフト回路403は、列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する。
セレクト回路300−11〜300−mnは、第1のレベルシフト回路203の出力信号VP1をそのままセレクトゲートSGに転送すると共に、第1のレベルシフト回路203から出力される行選択信号VP1をドレイン入力とし、第2のレベルシフト回路405から出力される列選択信号VP2をゲート入力とする転送ゲートトランジスタ303を有している。この転送ゲートトランジスタ303により、第1のレベルシフト回路203から出力される行選択信号VP1か、または、第2のレベルシフト回路405の出力信号VP2と、転送ゲートトランジスタ303の閾値Vthの電圧と、の差の電圧信号(VP2−Vth)をコントロールゲート配線CG11〜CGmnに転送する。
列選択トランジスタ、例えば、列選択トランジスタC1−0〜C1−7は、第3のレベルシフト回路403から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし1バイト単位のメモリセルのビット線を選択する。この列選択トランジスタC1−0〜C1−7により選択された1バイトのビット線BIT1−0〜BIT1−7に、当該列選択トランジスタを介して、1バイトのデータ入出力線Data0〜Data7が接続される。
また、データ入力変換回路500は、1バイト単位の書き込み込みデータDin0〜Din7の入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、データ入出力線Data0〜Data7およびビット線を通して第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力する。また、データ読み出しの際には、センスアンプ600−0〜600−7により、データ入出力線Data0〜Data7に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力する。
このように、第15の実施の形態に示す本発明の不揮発性半導体メモリ装置では、行デコーダから出力される行選択信号からセレクトゲートSGに印加する信号を第1の電圧VP1に変換し、列デコーダから出力される列選択信号を第2の電圧VP2に変換する。そして、セレクト回路300−11〜300mnにおいて、第1の電圧VP1をそのままセレクトゲートSGに転送すると共に、第2の電圧VP2の列選択信号をゲート入力とする第2の転送ゲートトランジスタ303により、第2の電圧VP2と第2の転送ゲートトランジスタ303の閾値Vthで決まる電圧(例えば、VP2−Vth)をコントロールゲートCGに転送する。
これにより、図20に示す不揮発性半導体メモリ素子を使用して、不揮発性半導体メモリ装置(EEPROM)を構成することができるため、メモリセル配置上の面積を縮小した不揮発性半導体メモリ装置を提供できる。また、第2の電圧VP2のレベルを制御することにより、データ書き込み時、コントロールゲートにステップアップ電圧が印加できる。
以上、本発明の第15の実施の形態として、図20に示す不揮発性半導体メモリ素子を用いて不揮発性半導体メモリ装置(EEPROM)を構成する場合の例について説明したが、これに限定されず、他の構成の不揮発性半導体メモリ装置を実現することができる。
例えば、図6に示す第2の実施の形態や、図9に示す第3の実施の形態や、図18に示す第12の実施の形態と同様に、メモリセルアレイを列方向にI/Oビット単位(例えば、8ビット)でまとめた構成とすることができる。また、図19に示す第13の実施の形態と同様に、メモリセルアレイを列方向にnビットのアドレス単位でまとめた構成とすることができる。
[第16の実施の形態]
図23は、本発明の第16の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を示す図であり、メモリセルアレイのレイアウト配置を示している。
図23に示すメモリセルアレイのレイアウトは、図20に示すメモリセルユニットをアレイ状に配置したものであり、このメモリセルユニットは、前述のようにn型ウェル2に接続するための第7のn型拡散層26、N−Wellに所定の電圧CGWellを与える第3のメタル配線28、および第7のn型拡散層26と第3のメタル配線28とを接続するコンタクト27を有している。この第7のn型拡散層26、コンタクト27、および第3のメタル配線28はメモリセルの空きスペースに配置することができ、メモリセルの面積を大きくすることはなく、図1に示すn型拡散層17、コンタクト18を削除することによる面積縮小効果が大きい。
図23に示すメモリセルアレイでは、セレクトゲート配線SG11,SG21,SG31,SG41,・・・、コントロールゲート配線CG11、CG21、CG31・・・を横に通し、ビット線BIT1、BIT2、BIT3・・・を縦に通し、また、メタル配線28を縦に通している。そして、図20のメモリセルユニットを、メタル配線28を中心にして左右に対称に配置し、ソース線S1を中心にして上下対称に配置し、また、n型ウェル2を互いに共通にして、面積縮小を図っている。
例えば、図上で最上段に配列されたメモリセル(M11,M12)においては、トランジスタT1のセレクトゲートSG(ポリシリコン層8)は共通のセレクトゲート配線SG11に接続される。また、各メモリセル(M11,M12)のコントロールゲートCG9が接続されるコントロールゲート配線19は共通のコントロールゲート配線(メタル配線)CG11に接続される。同様にして、各メモリセル(M11,M12)のトランジスタT2のソースが接続される第2のメタル配線13は、共通のソース線S1に接続される。
また、共通のソース線S1の下側に配列された各メモリセル(M21,M22)のトランジスタT1のセレクトゲートSG(ポリシリコン層8)は共通のセレクトゲート配線SG21に接続され、各メモリセルのトランジスタT2のコントロールゲートCG9は共通のコントロールゲート配線(メタル配線)CG21に接続される。
また、n型ウェル2は、2列のメモリセル(例えば、ビット線BIT1およびビット線BIT2にドレインが接続される2列のメモリセル)ごとに共有されるn型ウェルであり、このn型ウェル2は、n型ウェル2の複数個所に形成されたn型拡散層26とコンタクト27によりメタル配線28に接続される。
そして、図23に示す不揮発性半導体メモリ装置では、n型ウェル2を互いに共通にして、左右に対称に配置される2つのメモリセル(例えば、M11,M12)と、該左右に対称に配置された2つのメモリセルに対して、第2のメタル配線13(共通のソース線S1)を互いに共通にして下方向に対称に配置される2つのメモリセル(例えば、M11とM12)と、の計4つのメモリセルM11,M12,M21,M22を配置の基本単位とする。そして、基本単位となる4つのメモリセルを、左右方向に平行に並べて配置すると共に、上下方向にも平行に並べて配置する。これにより、本発明による不揮発性半導体メモリ素子を、コンパクトに配置することができ、不揮発性半導体メモリ装置の面積を最小限にすることができる。
なお、図23に示す第16の実施の形態では、メモリセル(ビット線BIT2とセレクトゲート配線SG11とで選択されるメモリセル)において、メタル配線12は、トランジスタ形成部30の左側に配置したが、真上に配置する、あるいは、右側に配置しても同様である。但し、この例では、右側に配置すると、メモリセルサイズがメタル配線12の間隔で決まるので、多少メモリセルサイズが大きくなる場合がある。
図24は、図23に示す不揮発性半導体メモリ装置の動作を説明するための図であり、動作表を示している。
例えば、図23のM11を選択する場合を考える。このとき、非選択となるM13の動作も含む。書き込み1の場合は、ビット線BIT1が選択され5Vとなり、BIT3は非選択のため0Vとなる。従って、M11には書き込みが行われるが、M13には書き込みが行われない。
消去に関しても、ビット線BIT1は8Vとなるが、ビット線BIT3は0Vとなるので、ビット線BIT3につながるメモリセルでは消去が行われない。読み出しも同様である。書き込み2の場合は、ビット線BIT1に0Vが印加され、CG1に15Vが印加されるため、メモリセルM11のドレインとコントロールゲートに15Vの電界が印加され、すなわち、フローティングゲートとドレインの間には、α=0.6として、「(15V×0.6−0V)=9V」が印加され、電子がドレインからフローティングゲートに注入されるが、ビット線BIT3は非選択のときに5Vになるので、ドレインとフローティングゲートの間には、(15V×0.6−5V)=4Vが印加されるが、電界が弱いので、FN電流が発生せず、書き込みは起こらない。
以上説明した本発明の実施の形態おいて、第2、第3、第4、第5、第12、および第15の実施の形態では、メモリ構成は、全て1バイト(8ビットセル)の単位で説明したが、これは便宜上の説明であり、要求仕様に応じて、ワード単位(16ビットセル)あるいは、ダブルワード(32ビットセル)等のメモリセルアレイ構成にしても、主旨は全く同じである。
以上説明したように、本発明の不揮発性半導体メモリ素子、および不揮発性半導体メモリ装置においては、標準ロジックのCMOSプロセスで不揮発性メモリが実現でき、ロジック混載メモリを容易に、また安価に実現できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の不揮発性半導体メモリ素子、および不揮発性半導体メモリ装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1…p型半導体基板、2…n型ウェル(n−Well)、3…MOSトランジスタ(第1のゲート領域部)、4…フローティングゲート型トランジスタ(第2のゲート領域部)、5…n型拡散層(T1のドレイン、第1のn型拡散層)、6…n型拡散層(T1のソースおよびT2のドレイン、第2のn型拡散層)、7…n型拡散層(T2のソース、第3のn型拡散層)、8…ポリシリコン層(T1のゲート)、9…フローティングゲート、10、11、16、18…コンタクト、12、13…メタル配線、14…キャパシタ、15・・・p型拡散層、15´・・・n型拡散層(第4のn型拡散層)、15A・・・n型拡散層(第5のn型拡散層)、15B・・・n型拡散層(第6のn型拡散層)、17…n型拡散層、19…コントロールゲート配線(メタル配線)、20…分離用酸化膜、21、21A、21B…チャネルインプラ、22、23…サブコンタクト、24…サブコンタクト配線、25…p型拡散層領域、26・・・n型拡散層(第7のn型拡散層)、27・・・コンタクト、28・・・メタル配線(第3のメタル配線)、30…トランジスタ形成部、100−1〜100−n、100−0〜100−7…メモリセルアレイ(メモリセルブロック)、200−1〜200−m…行デコーダ、201…デコーダ回路、202…インバータ、203、205…レベルシフト回路、204…NAND回路、300…セレクト回路、301、303…転送ゲートトランジスタ、302、304、312…スイッチ用トランジスタ、310…PMOSトランジスタ、311…NMOSトランジスタ、400−1〜400−n…列デコーダ、401…デコーダ回路、402…インバータ、403、405…レベルシフト回路、404…NAND回路、500…データ入力変換回路、600…センスアンプ、700…電源電圧制御回路、C1…キャパシタ、C1−0〜Cn−7…列選択トランジスタ、CG…コントロールゲート、SG…セレクトゲート、T1…トランジスタ(第1トランジスタ)、T2…フローティングゲート型トランジスタ(第2トランジスタ)

Claims (15)

  1. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記メモリセルは、
    前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、
    前記不揮発性半導体メモリ装置は、
    前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、
    前記メモリセルブロックごとに設けられるセレクトゲート配線であって、メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、
    前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、
    列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、
    前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、
    前記行デコーダから出力される信号を前記コントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する第3のレベルシフト回路と、
    前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、第1のレベルシフト回路の出力信号VP1をセレクトゲートSGに転送する第1の転送ゲートトランジスタと、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、前記第2のレベルシフト回路の出力信号VP2をコントロールゲートCGに転送する第2の転送ゲートトランジスタとを有するセレクト回路と、
    前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、
    前記列選択トランジスタにより選択された前記列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、
    前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよび データ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、
    前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  2. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記メモリセルは、
    前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、
    前記不揮発性半導体メモリ装置は、
    前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、
    前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、
    列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、
    前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、
    前記行デコーダから出力される信号を前記コントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する第3のレベルシフト回路と、
    前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし、前記第2のレベルシフト回路の出力信号VP2をコントロールゲートCGに転送する転送ゲートトランジスタを有するセレクト回路と、
    前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のビット数のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、
    前記列選択トランジスタにより選択された前記列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される列単位のビット数のデータ入出力線と、
    前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、
    前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記メモリセルは、
    前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、
    前記不揮発性半導体メモリ装置は、
    前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、
    前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、
    列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、
    前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3に変換する第3のレベルシフト回路と、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、
    前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、前記第2のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP2をゲート入力とし、第1のレベルシフト回路の出力信号VP1をコントロールゲートCGに転送する転送ゲートトランジスタを有するセレクト回路と、
    前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のビット数のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、
    前記列選択トランジスタにより選択された列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、
    前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、
    前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  4. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記メモリセルは、
    前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、
    前記不揮発性半導体メモリ装置は、
    前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、
    前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、
    列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、
    前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の信号に変換する第3のレベルシフト回路と、
    前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、前記第のレベルシフト回路から出力される前記の電圧VPの信号を電源電圧とし、前記第のレベルシフト回路の出力する第の電圧VP1の信号を入力信号とし、出力信号をコントロールゲートCGに出力するインバータを有するセレクト回路と、
    前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、
    前記列選択トランジスタにより選択された前記列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、
    前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、
    前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  5. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルをマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記メモリセルはその構成部分のレイアウトとして、
    前記半導体基板上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、
    前記上下方向に、前記第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部と、第1トランジスタのソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層と、第2トランジスタのチャネルを形成する第2のゲート領域部と、ソースとなる第3のn型拡散層とが順次に配置される方形状のトランジスタ形成部と、
    前記トランジスタ形成部の左側あるいは右側に、該トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第1トランジスタのドレインにコンタクトにより接続される第1のメタル配線と、
    前記第1トランジスタのゲート領域部に一部が対向するようにして左右方向に形成され、前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層と、
    前記半導体基板上において、前記トランジスタ形成部の左側および右側に、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される方形状の第1および第2のD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラと、
    前記半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域が前記第1のチャネルインプラの表面に対向し、かつその中央部の領域が前記第2トランジスタの第2ゲート領域部に対向し、右端部側の領域が前記第2のチャネルインプラの表面に対向するように配置される方形状のフローティングゲートと、
    前記第1のチャネルインプラの左側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されコントロールゲートCGとなる第5のn型拡散層と、
    前記第2のチャネルインプラ21Bの右側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されコントロールゲートCGとなる第6のn型拡散層と、
    前記フローティングゲートに対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、フローティングゲートに電位を付与するためのコントロールゲートが接続されるコントロールゲート配線であって、一部が前記フローティングゲートと対向すると共に、前記第5および第6のn型拡散層とコンタクトにより接続されるコントロールゲート配線と、
    前記第2トランジスタのソースとなる第3のn型拡散層に対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第3のn型拡散層とコンタクトにより接続される第2のメタル配線と、
    を備えると共に、
    前記各メモリセルの配置において、
    前記コントロールゲートCGとなる第5および第6のn型拡散層を互い共有するように左右方向にメモリセルを配列すると共に、
    前記左右方向に配列されたメモリセルに対し、前記第2のメタル配線を共通にして、下方向に対称にメモリセルを配列すること、
    を特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  6. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲー
    トタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であって、
    前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、
    また、前記不揮発性半導体メモリ素子はその構成部分のレイアウトとして、
    前記半導体基板上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、
    前記上下方向に、前記第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部と、第1トランジスタのソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層と、第2トランジスタのチャネルを形成する第2のゲート領域部と、ソースとなる第3のn型拡散層とが順次に配置される方形状のトランジスタ形成部と、
    前記トランジスタ形成部の左側あるいは右側に、該トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第1トランジスタのドレインにコンタクトにより接続される第1のメタル配線と、
    前記第1トランジスタのゲート領域部に一部が対向するようにして左右方向に形成され、前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層と、
    前記半導体基板上において、前記トランジスタ形成部の左側に、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される方形状のD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラと、
    前記半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、左端部側の領域が前記チャネルインプラの表面に対向し、かつ右端部側の領域が前記第2トランジスタの前記第2のゲート領域に対向するように配置される方形状のフローティングゲートと、
    前記チャネルインプラの左側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されると共に、前記コントロールゲート配線への接続端子となる第4のn型拡散層と、
    前記フローティングゲートに対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第4のn型拡散層とコンタクトにより接続されるコントロールゲート配線と、
    前記第2トランジスタのソースとなる第3のn型拡散層に対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第3のn型拡散層とコンタクトにより接続される第2のメタル配線と、
    前記半導体基板上の前記第1のメタル配線の側方であって、かつ前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層の上側の位置に、前記メモリセルを形成する半導体基板の領域の電圧の上昇を抑制するためのサブコンタクトと、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ素子。
  7. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルをマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記メモリセルはその構成部分のレイアウトとして、
    前記半導体基板上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、
    前記上下方向に、前記第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部と、第1トランジスタのソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層と、第2トランジスタのチャネルを形成する第2のゲート領域部と、ソースとなる第3のn型拡散層とが順次に配置される方形状のトランジスタ形成部と、
    前記トランジスタ形成部の左側あるいは右側に、該トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第1トランジスタのドレインにコンタクトにより接続される第1のメタル配線と、
    前記第1トランジスタのゲート領域部に一部が対向するようにして左右方向に形成され前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層と、
    前記半導体基板上において、前記トランジスタ形成部の左側および右側に、所定の幅と深さを持って左右方向に形成される方形状の第1および第2のD−タイプ(Depletion−type)のチャネルインプラと、
    前記半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域が前記第1のチャネルインプラの表面に対向し、かつその中央部分の領域が前記第2トランジスタの前記第2のゲート領域に対向し、右端部側の領域が前記第2のチャネルインプラの表面に対向するように配置される方形状のフローティングゲートと、
    前記第1のチャネルインプラの左側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されコントロールゲートCGとなる第5のn型拡散層と、
    前記第2のチャネルインプラの右側に隣接し、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されコントロールゲートCGとなる第6のn型拡散層と、
    前記フローティングゲートに対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、フローティングゲートに電位を付与するためのコントロールゲートが接続されるコントロールゲート配線であって、一部が前記フローティングゲートと対向すると共に、前記第1および第2のn型拡散層とコンタクトにより接続されるコントロールゲート配線と、
    前記第2トランジスタのソースとなる第3のn型拡散層に対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第3のn型拡散層とコンタクトにより接続される第2のメタル配線と、
    前記半導体基板上の前記第1のメタル配線の側方であって、かつ前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層の上側の位置に、前記メモリセルを形成する半導体基板の領域の電圧の上昇を抑制するためのサブコンタクトと、
    を備えると共に、
    前記各メモリセルの配置において、
    前記コントロールゲートCGとなる第5および第6のn型拡散層を互い共有するように左右方向にメモリセルを配列すると共に、
    前記左右方向に配列された2つのメモリセルに対し、前記第2のメタル配線を共通にして、下方向に対称にメモリセルを配列すること、
    を特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  8. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記メモリセルは、
    前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローテ
    ィングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し
    、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲート
    に電荷を注入し、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、
    前記不揮発性半導体メモリ装置は、
    前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、
    各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、
    各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続される複数のセレクトゲート配線と、
    各メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続される複数のコントロールゲート配線と、
    列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、
    前記行デコーダから出力される信号から前記セレクトゲートSGに印加する信号を第1の電圧VP1に変換する第1のレベルシフト回路と、
    前記行デコーダから出力される信号から前記コントロールゲートCGに印加する信号を第2の電圧VP2に変換する第2のレベルシフト回路と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の列選択信号に変換する第3のレベルシフト回路と、
    前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号をゲート入力とし前記列単位のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、
    前記列選択トランジスタにより選択された前記列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、
    前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、
    前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  9. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記メモリセルは、
    前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、
    前記不揮発性半導体メモリ装置は、
    前記メモリセルが列方向に所定のビット数k(k≧1)個に分割され、列方向にnビット(n≧1)の幅を有する前記k個のメモリセルブロックで構成されるように配置され、各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、
    各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続される複数のセレクトゲート配線と、
    各メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続される複数のコントロールゲート配線と、
    各行ごとに設けられる行デコーダであって、アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を生成する行デコーダと、
    前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、
    前記行デコーダから出力される信号を前記コントロールゲートCGに印加する第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、
    前記メモリセルブロックにおける列方向のビット数nに対応して設けられる列デコーダであって、前記各メモリセルブロックから1つのメモリセルを選択する列選択信号を出力するn個の列デコーダと、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第3の電圧VP3の列選択信号に変換する第3のレベルシフト回路と、
    前記メモリセルブロックのそれぞれに対応して設けられるnビット単位の列選択トランジスタであって、前記第3のレベルシフト回路から出力される第3の電圧Vp3の信号をゲート入力とし、各メモリセルブロックから1つのメモリセルのビット線を選択し、合計kビットのメモリセルを選択する列選択トランジスタと、
    前記列選択トランジスタにより選択されたkビットのビット線に当該列選択トランジスタを介して接続されるkビットのデータ入出力線と、
    kビット単位の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号Vp4を出力するデータ入力変換回路と、
    前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  10. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であって、
    前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時には、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍でホットエレクトロンを発生させて前記フローティングゲートに電荷を注入するか、または、前記フローティングゲートに高電圧を印加し、FN電流(ファウラーノルトハイムのトンネル電流)により前記フローティングゲートに電荷を注入し、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時には、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電圧を印加し、FN電流により前記フローティングゲートに蓄積された電荷を放出するように構成され、
    また、前記不揮発性半導体メモリ素子はその構成部分のレイアウトとして、
    前記半導体基板上の第1の方向を上下方向で表し、前記第1の方向と直交する第2の方向を左右方向で表した場合に、
    前記上下方向に、前記第1トランジスタのドレインとなる第1のn型拡散層と、第1トランジスタのチャネルを形成する第1のゲート領域部と、第1トランジスタのソースであり第2トランジスタのドレインともなる第2のn型拡散層と、第2トランジスタのチャネルを形成する第2のゲート領域部と、ソースとなる第3のn型拡散層とが順次に配置される方形状のトランジスタ形成部と、
    前記トランジスタ形成部の左側あるいは右側に、該トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第1トランジスタのドレインにコンタクトにより接続される第1のメタル配線と、
    前記第1トランジスタのゲート領域部に一部が対向するようにして左右方向に形成され前記第1トランジスタのゲートとなる方形状のポリシリコン層と、
    前記半導体基板上において、前記トランジスタ形成部の左側に、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されるn型ウェルと、
    前記半導体基板表面に対向して左右方向に配置されると共に、その左端部側の領域が前記n型ウェルの表面に対向し、かつ右端部側の領域が前記第2トランジスタの前記第2のゲート領域部に対向するように配置される方形状のフローティングゲートと、
    前記n型ウェルの前記フローティングゲートと対向する領域の左側に隣接して、所定の幅と深さを持って左右方向に形成されると共にコントロールゲート配線への接続端子となるp型拡散層と、
    前記フローティングゲートに対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、コンタクトにより前記p型拡散層と接続されるコントロールゲート配線と、
    前記第2トランジスタのソースとなる第3のn型拡散層に対向するようにして前記半導体基板表面から所定の距離を隔てて左右方向に配置されると共に、前記第3のn型拡散層にコンタクトにより接続される第2のメタル配線と、
    前記n型ウェルに所望の電位を与えるためのn型拡散層であって、前記n型ウェルの表面上において、前記p型拡散層の上側、かつ前記第1のn型拡散層の左側の領域の所定の位置に、所定の幅と深さを持って形成される第7のn型拡散層と、
    前記トランジスタ形成部と平行にかつ半導体基板表面から所定の距離を隔てて配置されると共に、前記第7のn型拡散層にコンタクトにより接続される第3のメタル配線と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ素子。
  11. 前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時に、
    前記第1トランジスタのゲートに第1の高電圧を印加しドレインに第2の電圧を印加し、
    前記第2トランジスタのコントロールゲートに第3の電圧を印加し、ソースに“0”Vの電圧を印加し、
    前記第2トランジスタのドレイン近傍にホットエレクトロンを発生させ、前記フローティングゲートに注入すると共に、
    前記フローティングゲートに蓄積された電荷の消去時に、
    前記第1トランジスタのゲートに第4の電圧を印加し、前記ドレインに第5の電圧を印加し、
    前記第2トランジスタのコントロールゲートに“0”Vを印加し、ソースをオープンにするか、または、第6の電圧を印加し(第4の電圧、第5の電圧>第6の電圧)、
    前記第2トランジスタのドレインとフローティングゲート間に高電界を印加することにより、フローティングゲートからドレインに電荷を放出させること、
    を特徴とする請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ素子。
  12. 前記フローティングゲートへの電荷の蓄積時に、
    前記第2トランジスタのコントロールゲートに印加する第3の電圧を、段階的に上昇させて印加すること、
    を特徴とする請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ素子。
  13. 前記第3のメタル配線の印加する電圧を、前記コントロールゲートの電圧と等しいか、または、それ以上に設定するように構成されたこと
    を特徴とする請求項10から請求項12いずれかに記載の不揮発性半導体メモリ素子。
  14. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルのそれぞれを、ワード線とデータ線の交点にマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記各メモリセルは、請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ素子であり、n型ウェルに所望の電圧を印加するための第7のn型拡散層と第3のメタル配線を有する不揮発性半導体メモリ素子で構成されると共に、
    前記不揮発性半導体メモリ装置は、
    前記メモリセルが各行ごとに列方向に1バイトあるいはワード単位等の所定のビット数の列単位で列選択されるメモリセルブロックで構成されるように配置されると共に、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのドレインが行方向に沿って共通接続される複数のビット線と、
    前記各メモリセルの第1トランジスタのゲートであるセレクトゲートSGが列方向に沿って共通接続されるセレクトゲート配線と、
    前記メモリセルブロックごとに設けられるコントロールゲート配線であって、メモリセルの第2トランジスタのゲートであるコントロールゲートCGが列方向に沿って共通接続されるコントロールゲート配線と、
    列方向に前記列単位で選択される列選択範囲内ごとに設けられるソース線であって、該列選択範囲内の全部の行の各メモリセルの第2トランジスタのソースが共通接続されるソース線と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを選択する行選択信号を出力する行デコーダと、
    前記行デコーダから出力される信号を前記セレクトゲートSGに印加する第1の電圧VP1の信号に変換する第1のレベルシフト回路と、
    アドレス信号を受けて前記メモリセルを前記列単位で選択する列選択信号を出力する列デコーダと、
    前記列デコーダから出力される選択信号を第3の電圧VP3に変換する第3のレベルシフト回路と、
    前記列デコーダから出力される列選択信号を第2の電圧VP2の信号に変換する第2のレベルシフト回路と、
    前記メモリセルブロックごとに配置されると共に選択されたメモリセルブロック内のトランジスタにゲート電圧を印加するためのセレクト回路であって、第1のレベルシフト回路の出力信号VP1をドレイン入力とし、前記第2のレベルシフト回路から出力される列選択信号の電圧VP2をゲート入力とし、前記第1のレベルシフト回路の出力信号VP1または前記電列選択信号の電圧VP2に応じた電圧を前記コントロールゲートCGに転送する転送ゲートトランジスタを有するセレクト回路と、
    前記第3のレベルシフト回路から出力される列選択信号VP3をゲート入力とし前記列単位のビット数のメモリセルのビット線を選択する列選択トランジスタと、
    前記列選択トランジスタにより選択された列単位のビット線に当該列選択トランジスタを介して接続される前記列単位のビット数のデータ入出力線と、
    前記列単位のビット数の書き込み込みデータの入力信号を受けてデータの書き込みおよびデータ消去を行う際に、前記データ入出力線を通して前記第1トランジスタのドレインに印加する第4の電圧信号VP4を出力するデータ入力変換回路と、
    前記データ入出力線に読み出されたメモリセルのデータを増幅して外部に出力するセンスアンプ回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  15. 半導体基板上に形成されるMOS構造の第1トランジスタと、フローティングゲート型の第2トランジスタとからなり、標準CMOSプロセスで構成されるフローティングゲートタイプの1層ポリシリコン不揮発性半導体メモリ素子であるメモリセルをマトリックス状に配列して構成される不揮発性半導体メモリ装置であって、
    前記各メモリセルは、請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ素子であり、n型ウェルに所望の電圧を印加するための第7のn型拡散層と第3のメタル配線を有する不揮発性半導体メモリ素子で構成されると共に、
    前記各メモリセルの配置において、
    前記n型ウェルを互いに共通にして、左右に対称に配置される2つのメモリセルと、該左右に対称に配置された2つのメモリセルに対して、前記第2のメタル配線を互いに共通にして下方向に対称に配置される2つの不揮発性半導体メモリ素子と、の計4つのメモリセルを配置の基本単位として、
    前記配置の基本単位となる4つのメモリセルを、左右方向に平行に並べて配置すると共に、上下方向にも平行に並べて配置すること、
    を特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
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