JP5570303B2 - 折戸用の給電構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばマイクロバス等に使用される折戸内の補機に常時給電を行わせるための折戸用の給電構造に関するものである。
従来、自動車のドアに搭載された補機等に常時給電を行うために、種々の給電構造が提案されている。
例えば、特許文献1には、自動車の車両ボディからスライドドアにかけて一対の回動自在なリンクに沿ってワイヤハーネスを配索し、スライドドアの開き時に両リンクをドア開き方向に揺動させつつ、スライドドア内の横長の凹部内にワイヤハーネスを略U字状に屈曲させて配索して、スライドドア側の補機等に常時給電を行うことが記載されている。
また、特許文献2には、自動車のフロントのヒンジ開閉式のドアに常時給電を行うべく、車両ボディからドアにかけて逆凹字状の回転筒部材と凹字状の回転筒部材とを回転連結部で連結してクランク状の筒部材を構成し、筒部材内にワイヤハーネス(複数本の電線)を挿通させ、ドアの開閉に伴って筒部材を上方視でくの字状からV字状に屈曲させてドアの開閉ストロークを吸収させる給電構造が記載されている。
また、特許文献3には、自動車のスライドドアに水平なガイドレールと、ガイドレールに係合するスライダと、スライダに連結された第一アームと、第一アームに一端部を回動自在に連結された第二アームとを設け、第二アームの他端部をスライドドアに軸支させ、両アームからスライダを経て車両ボディ側にワイヤハーネスを配索した給電構造が記載されている。
また、特許文献4には、給電構造ではないが、自動車のスライドドアの先端に挟み込み検出用の圧力センサ(圧電センサ)と、圧力センサに続く挟み込み検出回路を設けて、乗員の挟み込みを防止した構造が記載されている。
特開2001−260770号公報(図3) 特開2009−126185号公報(図1,図4) 特開2001−301545号公報(図1,図5) 特開2008−121272号公報(図2)
しかしながら、上記従来の特許文献に記載された給電構造にあっては、例えば自動車(バス等)の折戸式の扉(折戸)に常時給電を行う場合に対応することができず、例えば折戸に挟み込み防止センサ等の補機を設けた場合に、車両ボディから折戸への常時給電を折戸の開閉に伴うワイヤハーネスの傷みや耐久性の低下や折戸の開閉操作性の低下等なく簡単な構造で確実に行わせることはできなかった。
なお、折戸はバスやマイクロバスといった自動車に限らず電車等にも使用されており、また、折戸はバスのサイドドアに限らず、トラックのバックドア等にも使用されている。
本発明は、上記した点に鑑み、自動車等の折戸への常時給電を折戸の開閉に伴うワイヤハーネスの傷みや耐久性の低下や折戸の開閉操作性の低下等なく簡単な構造で確実に行わせることのできる折戸用の給電構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る折戸用の給電構造は、ボディ本体に折戸が開閉自在に設けられ、該折戸の上側において該ボディ本体にハーネス余長吸収装置が配設され、該ハーネス余長吸収装置は水平方向に移動自在なスライダを少なくとも有し、該折戸の上部に連結部材が設けられ、該スライダと該連結部材とが連結手段で相互に連結され、ワイヤハーネスが該ハーネス余長吸収装置から該スライダを経て該折戸内に導入されたことを特徴とする。
上記構成により、折戸の開閉すなわち折戸が畳まれるように開き、平面的に展開されるように閉じるに伴って、折戸に設けられた連結部材が連結手段を介してスライダを水平方向に駆動する(移動させる)。これにより、ハーネス余長吸収装置内でワイヤハーネスが水平方向に伸縮して余長(弛み)吸収する。ワイヤハーネスはスライダに沿って配索され(スライダに保持ないし固定されることが好ましい)、スライダから連結部材に沿って折戸内に導入され、折戸内の補機等に接続される。連結手段と連結部材とでスライダの駆動(移動)がスムーズに行われる。連結手段は可撓性であることが好ましい。連結手段は可撓性又は剛性のものを使用可能である。
請求項2に係る折戸用の給電構造は、請求項1記載の折戸用の給電構造において、前記連結手段が可撓性の線条体であることを特徴とする。
上記構成により、折戸の開閉(折戸は略90°程度回動する)に伴って連結部材が折戸と一体にないしほぼ一体的に移動して連結部材の向きが変わった際に、紐等の可撓性の線条体が周方向に捩れて連結部材の向きの変動を吸収しつつ、スライダを水平方向にスムーズに移動させる。スライダに曲げ力や引張力等の負荷がかからないので、スライダがスムーズに移動し、ハーネス余長吸収装置内のワイヤハーネスの余長吸収(伸縮や揺動等)がスムーズ且つ確実に行われる。
請求項3に係る折戸用の給電構造は、請求項1又は2記載の折戸用の給電構造において、前記折戸の上部に水平な延長部材を介して前記連結部材が水平方向回動自在に配置されたことを特徴とする。
上記構成により、垂直な折戸に対して例えば車両ボディの天井寄りの部分が傾斜ないし湾曲しているのに伴って、折戸の上側のハーネス余長吸収装置が車両内側に寄って配置され、折戸とハーネス余長吸収装置との間に水平方向の間隔があく場合に、水平な延長部材が水平方向の間隔を埋めて、延長部材に続く連結部材がスライダの真下に位置し、延長部材と連結部材とが一体に水平方向に回動自在であるので、折戸の開閉に伴って延長部材と連結部材とが一体に回動して、連結部材が常にスライダの真下に位置し、スライダを常にスムーズ且つ確実に駆動する。連結手段は可撓性でなく剛性のものも使用可能である。
請求項4に係る折戸用の給電構造は、請求項1〜3の何れかに記載の折戸用の給電構造において、前記ハーネス余長吸収装置が、横長のケース内に前記ワイヤハーネスを略U字状に屈曲させ、あるいは前記ワイヤハーネスを折戸開閉方向に揺動自在としたものであることを特徴とする。
上記構成により、ハーネス余長吸収装置が、ケースと、ケースに沿って摺動自在なスライダとを備え、ケース内でワイヤハーネスがU字状に折り返され、折り返されたハーネス部分がスライダに固定され、スライダに沿って下向きにケースから導出されて折戸内に導入され、折戸の開閉に伴ってケース内でワイヤハーネスがU字状からJ字状に伸縮する。あるいは、ハーネス余長吸収装置が、ケースと、ケースに沿って摺動自在なスライダとを備え、ケースの長手方向中間部においてケース上部にワイヤハーネスが固定されて揺動支点となり、揺動支点からワイヤハーネスはスライダに掛け渡され、スライダに固定されてスライダに沿って下向きにケースから導出されて折戸内に導入され、折戸の開閉に伴ってケース内でワイヤハーネスがケース長手方向に揺動しつつ伸縮する(ケース前後で伸び、ケース中央で上下方向に縮む)。
請求項1記載の発明によれば、ハーネス余長吸収装置のスライダと折戸側の連結部材とを連結手段で相互に連結させた簡単な構造で、折戸の開閉に伴うスライダの移動を確実に行わせることができ、それによってワイヤハーネスの傷みや耐久性の低下や折戸の開閉操作性の低下等を防いで、折戸内の補機等に常時給電を確実に行わせることができる。
請求項2記載の発明によれば、折戸の開閉に伴うスライダと連結部材との角度のずれを可撓性の線条体で吸収して、スライダの動作をスムーズ且つ確実に行わせて、ハーネス余長吸収をスムーズ且つ確実に行わせることで、折戸の開閉操作性を高めると共に、折戸への常時給電の信頼性を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、折戸とハーネス余長吸収装置とが例えば車両幅方向に位置ずれている場合でも、水平方向の延長部材で位置ずれを吸収し、且つ回動自在な連結部材で折戸の開閉角度を吸収して、スライダと連結部材とを常に上下に対向して位置させることで、スライダのスライド動作を常にスムーズ且つ確実に行わせて、折戸の開閉操作性を高めると共に、折戸への常時給電の信頼性を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、簡単でコンパクト且つ安価な構造のハーネス余長吸収装置を用いて折戸への常時給電を確実に行わせることができる。
本発明に係る折戸用の給電構造の一実施形態を示す斜視図である。 同じく折戸用の給電構造を示す側面図である。 折戸用の給電構造を車両外側から見た状態の斜視図である。 折戸用の給電構造の要部を示す斜視図である。 折戸用の給電構造を車両前側から見た状態の正面図である。 折戸用の給電構造に適用するハーネス余長吸収装置の他の形態を説明的に示す側面図である。
図1〜図5は、本発明に係る折戸用の給電構造の一実施形態を示すものである。
図1,図2の如く、マイクロバス1(図2)の左側面に折戸(扉)2が設けられ、折戸2の上方上部に隣接した車両ボディ部分5a(図2)に横長の余長吸収装置6が配設され、車両ボディ部分5aからワイヤハーネス7が立ち上げられて余長吸収装置6に導入され、余長吸収装置6から折戸2の後端上部にワイヤハーネス7が導入されて、折戸内を通って折戸内の補機に接続されている。
車両ボディ部分5aにワイヤハーネス7が係止クリップ(ハーネス固定部)8で固定され(図1では係止クリップ8の下側のハーネス部分の図示を省略している)、係止クリップ8から立ち上げられた前側の垂直なハーネス部分7aは後方に屈曲して水平部分7bとして余長吸収装置6の前端上部の筒部9を通って余長吸収装置6内に導入され、余長吸収装置内で略U字状に折り返されて下側の水平部分7cとしてスライダ10に固定される。
スライダ10は水平なガイドレール11に沿ってスライド自在に係合し、下側の水平なハーネス部分7cはスライダ10から後側の垂直部分7dとして垂下し、垂直部分7dは前向きに屈曲して屈曲部7eが折戸2の後端上部すなわち後側の折戸部分4の後端上部内に導入されて、後側の折戸部分4の後端部に沿って垂下されて折戸部分4の内側の補機(図示せず)に接続されている。補機としては、後側の折戸部分4の後端の弾性のウェザストリップ12内に設けられた挟み込み防止センサが一例として挙げられる。
余長吸収装置6は、合成樹脂ないし金属製の横長のケース13と、ケース内の下側の金属製ないし合成樹脂製の水平なガイドレール11と、金属製ないし合成樹脂製のスライダ10とで構成されている。ケース13のカバー部13’(図5)は図1,2で図示を省略している。カバー部13’を車両ボディ(ボディ本体)5の合成樹脂製のトリム等で代用することも可能である。カバー部13’を除くケース本体(符号13で代用)を金属製の車両ボディ5に一体形成することも可能である。ケース13は車両ボディ5の天井寄りの傾斜面5b(図5)に沿って上端が下端よりも車両内側に入り込むように傾斜して取り付けられている。
図4,図5の如く、スライダ10は、上下方向に略クランク状に屈曲して形成され、ケース13内に斜め上向きに配置された板状の立ち上げ部14と、ケース13のガイドレール11の下側でケース背壁15に設けられた横長のスリット孔16を左右方向に貫通して立ち上げ部15に直交する板状の貫通部17と、ケース背壁15の裏側で貫通部17から斜め下向きに垂下され、下半部を垂直に垂下された垂下部18とで成り、立ち上げ部14は、ガイドレール11にスライド自在に係合した突出部19と、上端のハーネス挿通用の前後方向の水平な孔部20とを有し、垂下部18は、板状の上半部18aと、垂直な下半部18bとで成り、下半部18bは左右一対の対向する略半円状の板部18cと、板部間を連結する軸部18dとで成る。
図4の如く、スライダ10は後側の折戸部分4の上端側の連結部材21にロープ22やワイヤやチェン等の可撓性(屈曲及び捩り自在)の線条体(連結手段)を介して周方向(水平方向)捩り自在に連結されている。連結部材21は、スライダ10の垂下部18と同様な左右一対の略半円状の板部21aと、両板部21aを連結する水平な軸部21bと、両板部21aを底部側で連結する有底の枠壁21cとで成り、スライダ10の軸部18dと連結部材21の軸部21bとに線条体22がループ状に掛け渡されている。折戸2の開閉に伴って連結部材21によってスライダ10が前後に駆動され、余長吸収装置6内でワイヤハーネス7が伸縮する。
図4,図5の如く、連結部材21の枠壁21cは水平方向(外向き)に延長され、枠壁延長部21c’が一回り大きな枠壁23内に挿入固定され、枠壁23に一体に続く水平な板部24が後側の折戸部分4の後端上部のローラ軸26とローラ27との間に回動自在に配置され、板部24の垂直な孔部(図示せず)にローラ軸26の小径な上部軸26a(図5)を貫通し、板部24は連結部材21と一体にローラ27とは別個に回動する(ローラ27の回動の影響を受けない)。枠壁23と板部24とで延長部材25が構成される。ローラ軸26は後側の折戸部分4の上端に固定され、ローラ軸26の下側に折戸部分4の後端のウェザストリップ12が位置している。
図1〜図3において、後側の折戸部分4のローラ27は車両ボディ5(図2)の乗降口の上側の水平なガイドレール28(図5)のガイド溝にスライド及び回動自在に係合している。前側の折戸部分3の前端上部のローラ軸29は車両ボディ5のガイドレール28の前端に回動自在でスライド不能に係合している。前後の折戸部分3,4は中央外側のヒンジ30(図3)で回動自在に連結され、閉じ時に中央のウェザストリップ31で相互に密着する。折戸2の構造は既存のものである。図3,図5で、符号32は折戸2の全開時のストッパである。
ワイヤハーネス7は前側の係止クリップ8からケース13内において電線部分33を柔軟で屈曲自在な保護チューブで覆って構成され、図4の如く、ケース13内で折り返された下側のハーネス部分7cの保護チューブはスライダ10の孔部20(図4)で終端し、電線部分33が孔部20を貫通して下向きにスライダ10に沿って屈曲してスリット孔16を通って、図5の如く、スライダ10の垂下部18の後端に沿って柔軟で屈曲自在な保護チューブ34で覆われて垂下し、ハーネス垂下部7dの下半側が屈曲しつつ後側の折戸部分4の後端上部の孔部35を貫通して折戸内に導入されている。
図1の合成樹脂製の係止クリップ8は、ワイヤハーネス7を結束するバンド部と、バンド部を締める孔部と孔部内の係止爪を有するブロック部と、ブロック部から突出した支柱部と支柱部から斜めに突出した一対の係止爪とを有する既存のものである。ケース13内には背壁(基板部)15の長手方向中央に円弧状のストッパ壁36aが段差状に形成され、ストッパ壁36aはケース13の上下方向中央の膨出壁36に一体に形成され、膨出壁36の上下に上下の水平なハーネス部分7b,7cを案内するガイド溝36bが形成されている。ケース13のケース本体とカバー部13’とは鍔部37で相互に接合固定される(図5参照)。
図1,図2の如く、折戸2の全開時に(全開時を実線で示す)、ハーネス余長吸収装置6のケース13の長手方向ほぼ中央でワイヤハーネス7が折り返され(折り返し部を符号7fで示す)、スライダ10がガイドレール11の前端に位置し、ワイヤハーネス7がスライダ10から後側の折戸部分4にかけて下向きに垂下されつつ後方に滑らかに湾曲して(湾曲部を符号7gで示す)、湾曲部7gの下側の短い水平部7eが後側の折戸部分4の内壁面4aに直交して内壁面4aの孔部35内に続いている。スライダ10は折戸側の連結部材21によって前後に駆動される。
折戸2の全閉時には(全閉時を鎖線で示す)、ケース13の後端でワイヤハーネス7が折り返され、スライダ10はガイドレール11の後端に位置し、ワイヤハーネス7はスライダ10から垂下されつつ前向きから左向きに滑らかに湾曲して(前向きの湾曲部を符号7h、左向きの湾曲部を符号7eで示す)、後側の折戸部分4の内壁面4aに直交しつつ内壁面4aの孔部35内に続く。
折戸2の開閉に伴ってスライダ10と後側の折戸部分4との間でワイヤハーネス7が湾曲することで、余長吸収装置6の外側におけるハーネス余長がスムーズに吸収される。前側の係止クリップ8の近傍においてワイヤハーネス7は車両ボディ5の内側に配索されてバッテリ側に続く。係止クリップ8とケース13の筒部9との間でワイヤハーネス7は不動に固定されている。
折戸2の全開時(実線で示す)に、後側の折戸部分4の上端の連結部材21は、その一対の板部21a(図4)を左右方向に向けて軸部21bの軸線を折戸部分4の長手方向に向けるように回動し、上側のスライダ10の垂下部18の下側に対向して垂下部18と上下ほぼ対称に位置する。また、折戸2の全閉時(鎖線で示す)に、連結部材21はその一対の板部21a(図4)を全開時と同様に左右方向に向けて軸部21bの軸線を折戸部分4の厚み方向に向けるように回動し、上側のスライダ10の垂下部18の下側に対向して垂下部18と上下ほぼ対称に位置する。
すなわち、折戸2の全開時と全閉時において連結部材21の向きは殆ど変わらない。これは、連結部材21が延長部材25(図4)の水平な板部24で水平方向に回動自在であり、且つ上側のスライダ10の固定式の垂下部18と可動式の連結部材21とが連結手段(線条体)22で捩り自在に連結されているためである。
折戸2の全開から全閉にかけて、連結部材21は後側の折戸部分4の後方への回転移動に伴って、図2で反時計回りの力を受けてループ状の線条体22が反時計回りに周方向に少し捩られるが、線条体22の反発力で連結部材21が復元方向(時計回り)に回動して、常に同じ姿勢を維持する。また、折戸2の全閉から全開にかけて、連結部材21は後側の折戸部分4の前方への回転移動に伴って、図2で時計回りの力を受けてループ状の線条体22が時計回りに周方向に少し捩られるが、線条体22の反発力で連結部材21が復元方向(反時計回り)に回動して、常に同じ姿勢を維持する。
線条体22の捩りによってスライダ10への負荷が防止(吸収)され、スライダ10がガイドレール11に沿ってスムーズに摺動可能となる。連結部材21とスライダ10とを線条体22ではなく剛性の金属板等で連結した場合には、折戸2の開閉に伴う連結部材21の回動時にスライダ10に負荷がかかりやすくなる。
図3は、折戸2を車両外側から見た図であり、折戸2の全開時(実線で示す)に、スライダ10はケース13のスリット孔16の前端に位置し、ワイヤハーネス7はスライダ10の垂下部18から斜め後方に湾曲しつつ後側の折戸部分4に導入されている。折戸2の全閉時(鎖線で示す)に、スライダ10はケース13のスリット孔16の後端に位置し、ワイヤハーネス7はスライダ10と連結部材21との後端に沿って垂下されつつ後側の折戸部分4に向けて湾曲する。
余長吸収装置6は折戸2よりも車両内側に位置し、ケース13の車両外寄りの背壁1515のスリット孔16からスライダ10の垂下部18が下向きに突出し、連結部材21が車両外側に向かう水平な枠壁23と板部24とで成る延長部材25とローラ軸26を介して後側の折戸部分4に達している。
図4の如く、折戸2の全閉時に、スライダ10の突出係合部19がケース13内の断面略コの字状のガイドレール11の後端側に位置し、スライダ10の垂下部18の下側に連結部材21が対称に位置し、垂下部18と連結部材21との各軸部18d,21bの軸線が折戸2の厚み方向を向き、両軸部18d,21bの間に線条体22がループ状に掛け渡され、線条体22の垂直部(符号22で代用)は前後並列に位置し、線条体22の上下端部は各軸部18d,21bに沿って半円状に屈曲し、連結部材21は後側の折戸部分4の厚み方向に車室側に突出し、連結部材21とそれを保持する枠壁23と水平な板部24は折戸部分4に直交して位置する。
スライダ10の立ち上げ板14の前後両側の鍔部14aに孔部20が設けられ、孔部20にワイヤハーネス7の保護チューブ34の折り返し側の端部7iが保持され、保護チューブ34の端部7iから立ち上げ板14の内面に沿って露出した電線部分33が配索されて垂下部18の後端側に沿う保護チューブ34に収容されて後側の折戸部分4に導入されている。
図5の如く、車両ボディ5の天井寄りの傾斜壁面5bに沿って余長吸収装置6のケース13が車両内向きに傾いて配置され、ケース13の前端から傾斜面5bに沿って斜めに前側のハーネス部分(電源側に向かうハーネス部分)7aが配索され、ケース13の背面側に突出したスライダ10の垂下部18に沿って折戸2側へ向かうハーネス部分7dが下向きに配索され、下向きのハーネス部分7dは、折戸2の全閉時(鎖線で示す)に少し車両外向きに傾斜しつつ下側で湾曲して(湾曲部を符号7hで示す)折戸内に導入され、折戸2の全開時(実線で示す)に車両内向きに傾斜しつつ下側で湾曲して(湾曲部を符号7gで示す)折戸内に導入されている。
図5で、符号27はローラであり、車両ボディ5の前後方向の真直なガイドレール28に沿って前後に摺動且つ回動自在である。ローラ27を回動自在に支持するローラ軸26は後側の折戸部分4の上端に固定され、ローラ27とローラ軸26で折戸端部を成している。
ローラ27とローラ軸26の水平な段差面26aとの間に、連結部材21を固定した延長部材25の板部24が水平方向回動自在に支持され、連結部材21の上向きの左右の板部21aとその間の軸部21bは、上側のスライダ10の垂下部18の板部18cと軸部18dとに対向して位置し、連結部材21は垂下部18に線条体22(図4)で周方向回動(捩り)自在に連結されている。図5で符号32はストッパである。ケース13はケース本体と同様な形状のカバー13’とで成り、内側のワイヤハーネス7を外部との干渉等なく保護している。
図6は、ハーネス余長吸収装置38の他の実施形態として、ワイヤハーネス39をケース40内で矢印Aの如く前後方向揺動(首振り)自在に配索した構造を示すものである。ケース40の上部中央からケース内にワイヤハーネス39が導入され、上部中央で例えば垂直な筒部(図示せず)に挿通されて固定され、あるいは垂直な板部(図示せず)にテープ巻きやバンド締めで固定されてハーネス固定部を成し、ハーネス固定部から上側のハーネス部分39aが車両ボディ側に配索される。
ケース40の下部には前例同様の水平なスリット孔16が設けられ、スリット孔16にスライダ10が貫通し、スライダ10はケース内の水平なガイドレール(図示せず)にスライド自在に係合し、ケース上部のハーネス固定部からスライダ10にかけてワイヤハーネス39が斜め下向きに配索され、ハーネス固定部の下方とスライダ10の上方とでワイヤハーネス39が湾曲し(上下の各湾曲部を符号39b,39cで示す)、折戸2の開閉に伴ってスライダ10が前後に移動し、ワイヤハーネス39がケース40内で前後に揺動(首振り)してハーネス余長を吸収する。
スライダ10は前例同様のものであり、折戸側の周方向回動自在な連結部材21(図4)に線条体22で連結される。その他の構造も前例同様であるので説明を省略する。図6と前例の各余長吸収装置6,38は車両側のスペースや折戸の開閉ストローク等に応じて適宜選択使用可能である。
なお、上記実施形態においては、連結部材21を回動自在に配置したが、例えば折戸2側のローラ27の上方に対向して連結部材21をほぼ同軸に配置し、連結部材21の上方にスライダ10の垂下部18を対向して配置した場合は、連結部材21を回動自在とせずに折戸2の上端部に固定して配置することも可能である。この場合、折戸2の開閉に伴って連結部材21は90°程度折戸2と一体に回動するが、可撓性の線条体22でスライダ10と連結しているので、線条体22が捩れて連結部材21の回動を吸収し、スライダ10に負荷を与えることなく、スライダ10はスムーズに移動自在となる。
また、上記実施形態における折戸用の給電構造は、マイクロバス以外に、例えば折戸2を左右一対対称に配置して計四枚の折戸部分3,4でバス用の折戸やトラック用の荷物室の折戸としたり、自動車以外に電車等の折戸として使用した場合においても、適用可能なものである。これらマイクロバス等の車両ボディをボディ本体と総称する。
また、その他のハーネス余長吸収装置(図示せず)として、例えばワイヤハーネス7をばねの力で巻き取る巻取部を有するものを用いて、巻取部から導出されたワイヤハーネス7をスライダ10を経て折戸側に導入させることも可能である。
本発明に係る折戸用の給電構造は、自動車等の折戸内の補機等に簡単で低コストな構造でしかも耐久性良く確実に常時給電を行わせるために利用することができる。
2 折戸
5 車両ボディ(ボディ本体)
6,38 ハーネス余長吸収装置
7,39 ワイヤハーネス
10 スライダ
13,40 ケース
21 連結部材
22 連結手段(線条体)
25 延長部材

Claims (4)

  1. ボディ本体に折戸が開閉自在に設けられ、該折戸の上側において該ボディ本体にハーネス余長吸収装置が配設され、該ハーネス余長吸収装置は水平方向に移動自在なスライダを少なくとも有し、該折戸の上部に連結部材が設けられ、該スライダと該連結部材とが連結手段で相互に連結され、ワイヤハーネスが該ハーネス余長吸収装置から該スライダを経て該折戸内に導入されたことを特徴とする折戸用の給電構造。
  2. 前記連結手段が可撓性の線条体であることを特徴とする請求項1記載の折戸用の給電構造。
  3. 前記折戸の上部に水平な延長部材を介して前記連結部材が水平方向回動自在に配置されたことを特徴とする請求項1又は2記載の折戸用の給電構造。
  4. 前記ハーネス余長吸収装置が、横長のケース内に前記ワイヤハーネスを略U字状に屈曲させ、あるいは前記ワイヤハーネスを折戸開閉方向に揺動自在としたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の折戸用の給電構造。
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