JP5570238B2 - ガスメータ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスメータに関する。
従来、基地局や他のガスメータから送信された情報を受信する無線モジュールを備え、無線モジュールにより受信された受信情報に応じて処理モードを選択するガスメータが提案されている。このガスメータによれば、無線モジュールを備えるため、電話回線を通じて通信を行う必要が無くなると共に、受信情報に応じて処理モードを選択するため、緊急時の対応処理などを実行することができる(特許文献1参照)。
さらに、特許文献1に記載のガスメータは、瞬時流量を判断し、使用されているガス器具が給湯器であるかファンヒータであるかなどを判別する機能を搭載している。これにより、特許文献1に記載のガスメータは、ガス器具を判別することによりガス料金の割引を行うことが提案されている。
特開2008−108169号公報
しかし、従来のガスメータでは、瞬時流量に基づいてガス器具を判別するのみであるため、例えばリコール対象となるリコール対象器具を判別することができない。すなわち、リコール対象器具は、給湯器やファンヒータなどを判別するだけではなく、給湯器のメーカや型番などを特定しなければならず、従来のガスメータではリコール対象器具を判別することができない。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、リコール対象器具を判別することが可能なガスメータを提供することにある。
本発明のガスメータは、流量変動後又は圧力変動後の微小時間における流量振動波形若しくは圧力振動波形と所定の振動波形との類似度を連続的に求めて得られる類似度推移を器具データとして順次記憶していく記憶手段と、リコール対象となるメーカ及び型番のガス器具であるリコール対象器具の前記類似度推移が入力された場合に、前記記憶手段により記憶される前記類似度推移と照合して、前記リコール対象器具が設置されているか否かを判断する判断手段と、を備えることを特徴とする。
このガスメータによれば、流量変動後又は圧力変動後における流量振動波形若しくは圧力振動波形、及び流量振動波形若しくは圧力振動波形を加工した加工データの少なくとも1つからなる器具データを順次記憶していく。ここで、本件発明者らは、上記器具データは、ガス器具固有のものであり、メーカや型番に応じても固有のものであることを見出した。このため、リコール対象器具の器具データが入力された場合に、照合することでリコール対象器具が設置されているか否かを判断することができる。従って、リコール対象器具を判別することが可能なガスメータを提供することができる。
また、本発明のガスメータは、前記判断手段は、使用が制限される要注意器具の前記類似度推移が入力された場合に、前記記憶手段により記憶される前記類似度推移と照合して、前記要注意器具が設置されているか否かを判断すると共に、前記要注意器具が設置されていると判断された場合には、前記要注意器具の使用が使用制限に達したか否かを判断することが好ましい。
このガスメータによれば、要注意器具の使用が使用制限に達したか否かを判断するため、要注意器具の使用を制限すべく、遮断弁を遮断したり警告を発したりすることができる。
本発明によれば、リコール対象器具を判別することが可能なガスメータを提供することができる。
本発明の実施形態に係るガスメータを含むガス供給システムの構成図である。 図1に示したガスメータの詳細を示す構成図である。 ガス器具の使用過程における流量推移の一例を示す図である。 図2に示した生成部により生成される振動波形の概略を示す図である。 圧力変化の一例を示す図である。 連続NCCの一例を示すグラフである。 ガス器具使用開始時における圧力変化を示すグラフであって、(a)はガステーブル使用開始時における圧力変化を示し、(b)は小型湯沸器使用開始時における圧力変化を示し、(c)は給湯器使用開始時における圧力変化を示している。 図2に示した類似度推移算出部により算出される連続NCC(器具データ)を示すグラフであって、(a)はガステーブル使用開始時における連続NCCを示し、(b)は小型湯沸器使用開始時における連続NCCを示し、(c)は給湯器使用開始時における連続NCCを示している。 ガス器具使用終了時における圧力変化を示すグラフであって、(a)はガステーブル使用終了時における圧力変化を示し、(b)は小型湯沸器使用終了時における圧力変化を示し、(c)は給湯器使用終了時における圧力変化を示している。 図2に示した類似度推移算出部により算出される連続NCCを示すグラフであって、(a)はガステーブル使用終了時における連続NCCを示し、(b)は小型湯沸器使用終了時における連続NCCを示し、(c)は給湯器使用終了時における連続NCCを示している。 本実施形態に係るガスメータの動作を示すフローチャートであって、データ収集に関する処理を示している。 本実施形態に係るガスメータの動作を示すフローチャートであって、リコール対象器具及び要注意器具の判断処理を示している。 図12に示した監視処理(S16)の詳細を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るガスメータの詳細を示す構成図である。 図14に示した解析部により算出されるスペクトルデータを示すグラフであって、(a)はガステーブル使用開始時におけるスペクトルデータを示し、(b)は小型湯沸器使用開始時におけるスペクトルデータを示し、(c)は給湯器使用開始時におけるスペクトルデータを示している。 図14に示した解析部により算出されるスペクトルデータを示すグラフであって、(a)はガステーブル使用終了時におけるスペクトルデータを示し、(b)は小型湯沸器使用終了時におけるスペクトルデータを示し、(c)は給湯器使用終了時におけるスペクトルデータを示している。 第2実施形態に係るガスメータの動作を示すフローチャートであって、データ収集に関する処理を示している。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るガスメータを含むガス供給システムの構成図である。ガス供給システム1は、ガスストーブ、ファンヒータ、小型湯沸器、給湯器、床暖房及びガステーブルなどの各ガス器具10に燃料ガスを供給するものであって、複数のガス器具10と、ガス供給元の調整器20と、配管31,32と、ガスメータ40と、管理センター50とを備えている。
調整器20は上流からの燃料ガスを所定圧力に調整して第1配管31に流すものである。第1配管31は、調整器20とガスメータ40とを接続するものである。第2配管32はガスメータ40とガス器具10とを接続する配管である。ガスメータ40は、各家庭に設置され、少なくともガス流量を計測して積算流量を表示するものである。このようなガス供給システム1では、ガスメータ40内に第1配管31及び第2配管32とつながる流路が形成されており、調整器20を通じて流れてきた燃料ガスは第1配管31からガスメータ40、及び第2配管32を通じてガス器具10に到達し、ガス器具10において燃焼されることとなる。
また、ガスメータ40は、リコール対象となるリコール対象器具10と、使用が制限される要注意器具10とが各家庭に設置されているか否かを判断する機能を有している。管理センター50は、ガスメータ40に対してリコール対象器具10と要注意器具10とのデータを送信すると共に、ガスメータ40においてリコール対象器具10又は要注意器具10の設置が確認された場合には、その旨の情報を受信するものである。なお、本実施形態においてガスメータ40は家庭に設置されるものとして説明しているが、ガスメータ40は一般の家庭に設置されるものに限らず、料理を行う店舗など、ガス使用を必要とする需要者であれば、他の場所に設置されていてもよい。
より詳細に説明すると、ガスメータ40は、通常時において各ガス器具10のデータを収集している。そして、ガスメータ40は、管理センター50からリコール対象器具10と要注意器具10のデータを受信すると、収集した各ガス器具10のデータと受信したデータとの照合を行って、リコール器具10や要注意器具10が設置されているか否かを判断する。
図2は、図1に示したガスメータ40の詳細を示す構成図である。図2に示すようにガスメータ40は、圧力センサ41と、流量センサ42と、制御部43と、送受信部44と、記憶部(記憶手段)45と、トリガ信号発生部46とを有している。
圧力センサ41は、ガスメータ40の流路内におけるガス圧力に応じた計測値の信号を出力するものであって、ピエゾ抵抗式や静電容量式などのセンサによって構成される。流量センサ42は、ガスメータ40の流路内におけるガス流量に応じた計測値の信号を出力するものであって、超音波センサやフローセンサなどで構成される。
制御部43は、ガスメータ40の全体を制御するものであって、センサ41,42により出力された信号に基づいて圧力値や流量値を算出したり、流量の積算表示の制御を実行したりするものである。この制御部43はマイコンによって構成される。
送受信部44は、管理センター50と情報の送受信を行うものである。特に、送受信部44は、管理センター50からリコール対象器具10と要注意器具10との器具データを受信する。ここで、器具データとは、以下の少なくとも1つである。
1つは、ガス器具10の使用によって生じる流量変動又は圧力変動の後における流量振動波形若しくは圧力振動波形である。ここで、本件発明者らは、ガス器具10の使用が開始された後や使用が終了した後の微小時間(最大で約2秒)において、流量や圧力に振動を示すことを見出した。流量振動波形及び圧力振動波形は、この微小時間中の振動を示す波形である。特に、本件発明者らは、流量振動波形及び圧力振動波形が、ガス器具10の種類毎、及びガス器具10のメーカや型番毎に固有のものであることを見出した。このため、送受信部44は、ガス器具10の種類、メーカ及び型番毎に異なる流量振動波形又は圧力振動波形を受信することとなる。さらに、管理センター50は、リコール対象器具10と要注意器具10との器具データを送信することから、送受信部44は、リコール対象器具10固有の器具データ、及び、要注意器具10固有の器具データを受信することとなる。
2つ目は、流量振動波形又は圧力振動波形を加工した加工データである。ここで、流量振動波形及び圧力振動波形は、ガス器具10の種類、メーカ及び型番毎に固有のものであることから、これを加工した加工データについてもガス器具10の種類、メーカ及び型番毎に固有のものとなる。よって、送受信部44は、リコール対象器具10固有の器具データ、及び、要注意器具10固有の器具データを受信することとなる。
記憶部45は、送受信部44により受信したリコール対象器具10と要注意器具10との器具データを記憶するものである。具体的に、記憶部45は、リコール対象器具パターン記憶部45bと、要注意器具パターン記憶部45cとを備えている。リコール対象器具パターン記憶部45bは、送受信部44により受信されたリコール対象器具10の器具データを記憶するものである。要注意器具パターン記憶部45cは、送受信部44により受信された要注意器具10の器具データを記憶するものである。また、記憶部45は類似度推移パターン記憶部45aを備えており、通常時において収集される器具データは類似度推移パターン記憶部45aに記憶される。
トリガ信号発生部46は、センサ41,42により出力された信号の所定以上の変化時にトリガ信号を発生させるものである。このトリガ信号は、制御部43及び各センサ41,42に送信される。このようなトリガ信号発生部46は、例えば微分回路を含んで構成されており、微分回路により所定以上の変化を検出する。
具体的に説明すると、トリガ信号発生部46は、ガス器具10が使用を開始され又はガス漏れが発生したときに、流量が流れ且つ圧力が低下するときの変化を所定以上の変化としてとらえ、第1トリガ信号を出力する。さらに、トリガ信号発生部46は、ガス器具10の使用が終了したときに、流量が低下し且つ圧力が上昇するときの変化を所定以上の変化としてとらえ、第2トリガ信号を出力する。なお、トリガ信号発生部46は、上記2種類のトリガ信号を区別可能に発生させる。
図3は、ガス器具の使用過程における流量推移の一例を示す図である。ガス器具10の使用過程においては例えば図3に示すような流量が流れる。まず、時刻t1において第1のガス器具10(例えばガステーブル)が使用開始されたとする。このとき、流量値はF1を示す。そして、時刻t2において第2のガス器具10(例えば給湯器)が使用開始されたとすると、流量値はF3(=F1+F2)を示す。
その後、時刻t3において第1のガス器具10の使用が終了したとすると、流量値は第2のガス器具10のみの流量であるF2を示す。次いで、時刻t4において第2のガス器具10についても使用が終了したとすると、流量値は「0」を示す。
トリガ信号発生部46は、図3で示す時刻t1及び時刻t2のタイミングで第1トリガ信号を発生させる。また、時刻t3及び時刻t4のタイミングで第2トリガ信号を発生させる。
再度、図2を参照する。制御部43は、類似度推移パターン記憶部45aに記憶させる器具データを随時収集している。また、制御部43は、送受信部44を介して各記憶部45b,45cにリコール対象器具10と要注意器具10との器具データが入力されると、類似度推移パターン記憶部45aに記憶された器具データとの照合を行って、リコール対象器具10及び要注意器具10が設置されているか否かを判断する。
このような制御部43は、サンプリング時間調整部43aと、判断部(判断手段)43bと、生成部43cと、類似度推移算出部43dと、保安部43eとを備えている。
サンプリング時調整部43aは、トリガ信号発生部46によりトリガ信号が発生された場合に、センサ41,42のサンプリング時間を通常のサンプリング時間(例えば流量では2秒、圧力では10秒)よりも短縮するものである。この際、サンプリング時間調整部43aはサンプリング時間を1マイクロ秒に短縮する。これにより、ガスメータ40は、微小時間における波形の振動を適切にとらえ、適切な器具データの収集を行うようにしている。また、各センサ41,42は、トリガ信号が入力されると、高速サンプリングにあわせて信号を出力することとなる。
判断部43bは、リコール対象器具10及び要注意器具10が設置されているか否かを判断するものである。生成部43c及び類似度推移算出部43dは、演算によって加工データ(器具データの1つ)を生成するものである。これらによって生成された器具データは類似度推移パターン記憶部45aに記憶される。保安部43eは、リコール対象器具10が設置されていると判断した場合に、遮断弁を弁閉したり、警告を発したりするものである。
以下、本実施形態に係るガスメータ40の器具データの収集について説明する。なお、本実施形態においてガスメータ40は圧力に基づく器具データを収集するものとして説明するが、流量に基づく器具データを収集する場合も同様である。
まず、ガス器具10の使用が開始され又は終了した場合、ガス流量やガス圧力に所定以上の変化が生じる。これにより、トリガ信号発生部46からトリガ信号が発生し、サンプリング時間調整部43aによってサンプリング時間が短縮される。そして、制御部43によってデータ収集が開始される。このとき、制御部43は、例えば微小時間だけ短縮されたサンプリング時間のデータを収集する。これにより、圧力振動波形が得られる。
圧力振動波形が得られた後、制御部43は圧力振動波形を器具データとして類似度推移パターン記憶部45aに記憶させてもよいが、本実施形態では圧力振動波形を加工して加工データを生成し、生成した加工データを器具データとして類似度推移パターン記憶部45aに記憶させる。
ここで、本実施形態では加工データを生成するために、生成部43cと類似度推移算出部43dとが処理を実行する。まず、生成部43cは、所定の振動波形を生成する。
類似度推移算出部43dは、センサ41,42の計測によって得られた圧力振動波形と、生成部43cによって生成された所定の振動波形との類似度推移を算出する。
図4は、図2に示した生成部43cにより生成される振動波形の概略を示す図である。なお、図4に示す振動波形は、ガス漏れ発生直後の微小時間に得られるガス漏れ振動波形である。図4に示すように、生成部43cは、圧力が時間の経過と共に低下しながら振動するガス漏れ振動波形を生成する。このガス漏れ振動波形は、減衰振動の周波数、ゲイン、及び減衰比を含む2次遅れのステップ応答の式に基づいて生成された波形である。本件発明者らは、ガス漏れ発生直後の微小時間において圧力や流量の計測値に振動が発生することについて見出した。さらに、本件発明者らは、上記振動が、2時遅れのステップ応答の式により近似できることについても見出した。このため、生成部43cは、2次遅れのステップ応答の式に基づいてガス漏れ振動波形を生成する。
再度、図2を参照する。類似度推移算出部43dは、圧力センサ41からの計測値データに基づく微小時間中の振動波形と、生成部43cに生成されたガス漏れ振動波形との類似度推移を算出するものである。なお、類似度推移とは、類似度を連続的に求めて得られるものであって、本実施形態において連続的な正規相互相関(NCC:Normalized Cross Correlation)をいう。より具体的には、以下の式(1)により類似度RNCCが求められる。類似度推移算出部43dは、この式(1)による類似度RNCCの算出を連続的に行うことにより、類似度推移(以下、連続NCCという)を求める。
Figure 0005570238
次に、図5を参照して圧力変化の一例を説明する。図5は、圧力変化の一例を示す図である。図5に示すように、圧力センサ41からの信号により、圧力が低下しつつ振動する波形が得られたとする。この波形は、図4に示したように生成部43cにより生成されたガス漏れ振動波形と相関が高い。このため、類似度推移は高い値を示す。
図6は、連続NCCの一例を示すグラフである。なお、図6において実線と破線は、各家庭における配管状態の相違などの条件が異なる場合の連続NCCを示している。
図6に示すように、図5に示すような圧力振動波形が得られた場合、圧力変化の発生直後(時刻0秒付近)において連続NCCは、「0.7」から「0.8」程度の値を示す。しかし、時刻0.025秒以降について連続NCCは「0.9」以上の値を示す。図2に示す類似度推移パターン記憶部45aは、このような連続NCCを加工データ(器具データ)として記憶する。
次に、ガステーブル、小型湯沸器、及び給湯器の使用開始時における圧力振動波形と器具データとを示す。図7は、ガス器具使用開始時における圧力変化を示すグラフであって、(a)はガステーブル使用開始時における圧力変化を示し、(b)は小型湯沸器使用開始時における圧力変化を示し、(c)は給湯器使用開始時における圧力変化を示している。
図7(a)に示すように、ガステーブルの使用開始時には圧力が2.9kPa程度で滑らかに振動する圧力振動波形が得られる。また、図7(b)に示すように、小型湯沸器の使用終了時には圧力が2.93kPaを基準にして0.1kPa強振動する圧力振動波形が得られる。さらに、図7(c)に示すように、給湯器の使用終了時には圧力が2.93kPaを基準にして小型湯沸器よりもやや粗い振動を示す圧力振動波形が得られる。
図8は、図2に示した類似度推移算出部43dにより算出される連続NCC(器具データ)を示すグラフであって、(a)はガステーブル使用開始時における連続NCCを示し、(b)は小型湯沸器使用開始時における連続NCCを示し、(c)は給湯器使用開始時における連続NCCを示している。
ガステーブルの使用が開始した場合、図7(a)の圧力振動波形が得られ、類似度推移算出部43dにより算出される連続NCCは図8(a)に示すようになる。すなわち、連続NCCは、初期的に「1.0」程度を示し、その後「0.2」を下回り、約0.04秒において「0.95」まで復帰する。そして、連続NCCは、約0.1秒において「0.5」程度となり、その後「0.65」付近までゆっくりと上昇する。
また、小型湯沸器の使用が開始した場合、図7(b)の圧力振動波形が得られ、類似度推移算出部43dにより算出される連続NCCは図8(b)に示すようになる。すなわち、連続NCCは、初期的に「1.0」程度を示し、その後「0.2」を下回り、約0.04秒において「0.9」まで復帰する。そして、連続NCCは、再度「0.4」程度まで低下し、その後、「0.7」付近までゆっくりと上昇する。
また、給湯器の使用が開始した場合、図7(c)の圧力振動波形が得られ、類似度推移算出部43dにより算出される連続NCCは図8(c)に示すようになる。すなわち、連続NCCは、初期的に「0.8」弱を示し、その後「0.2」を下回り、約0.02秒において「0.7」まで復帰する。そして、連続NCCは、「0.6」程度まで低下し、次いで「0.7」程度まで復帰する。その後、連続NCCは再び「0.5」程度まで低下した後に、約0.1秒において「0.6」弱となる。以後、連続NCCは「0.65」付近までゆっくりと上昇していく。
図2に示す類似度推移パターン記憶部45aは、以上のような連続NCCを加工データ(器具データ)として記憶する。なお、図8に示す器具データは、その一例に過ぎない。すなわち、同じガステーブルであってもメーカや型番が異なれば、器具データは異なったものとなる。小型湯沸器及び給湯器を含む他のガス器具10についてもメーカや型番が異なれば、器具データは異なったものとなる。
次に、ガステーブル、小型湯沸器、及び給湯器の使用終了時における圧力振動波形と器具データとを示す。図9は、ガス器具使用終了時における圧力変化を示すグラフであって、(a)はガステーブル使用終了時における圧力変化を示し、(b)は小型湯沸器使用終了時における圧力変化を示し、(c)は給湯器使用終了時における圧力変化を示している。
図9(a)に示すように、ガステーブルの使用終了時には圧力が2.85kPa程度で滑らかに振動する圧力波形が得られる。また、図9(b)に示すように、小型湯沸器の使用終了時には圧力が2.85kPaを基準にして0.1kPa程度振動する圧力波形が得られる。さらに、図9(c)に示すように、給湯器の使用終了時には圧力が2.88kPaを基準にしてガステーブルよりもやや粗い振動を示す圧力波形が得られる。
図10は、図2に示した類似度推移算出部43dにより算出される連続NCCを示すグラフであって、(a)はガステーブル使用終了時における連続NCCを示し、(b)は小型湯沸器使用終了時における連続NCCを示し、(c)は給湯器使用終了時における連続NCCを示している。
ガステーブルの使用が終了した場合、図9(a)の振動波形が得られ、類似度推移算出部43dにより算出される連続NCCは図10(a)に示すようになる。すなわち、連続NCCは、初期的に「0.9」程度を示し、その後「0.2」を下回り、約0.03秒において「0.8」まで復帰する。そして、連続NCCは、約0.1秒において「0.6」程度となり、その後「0.6」付近を維持する。
また、小型湯沸器の使用が終了した場合、図9(b)の振動波形が得られ、類似度推移算出部43dにより算出される連続NCCは図10(b)に示すようになる。すなわち、連続NCCは、初期的に「0.9」程度を示し、その後「0.2」を下回り、約0.01秒において「0.8」まで復帰する。そして、連続NCCは、再度「0.3」程度まで低下し、次いで「0.6」程度まで復帰する。その後、連続NCCは小さな振動を繰り返しながら約0.1秒において「0.6」程度となる。次に、連続NCCは「0.7」付近までゆっくりと上昇する。
また、給湯器の使用が終了した場合、図9(c)の振動波形が得られ、類似度推移算出部43dにより算出される連続NCCは図10(c)に示すようになる。すなわち、連続NCCは、初期的に「0.9」程度を示し、その後「0.2」を下回り、約0.02秒において「0.6」まで復帰する。そして、連続NCCは、再度「0.45」程度まで低下し、次いで「0.6」程度まで復帰する。その後、連続NCCは再び「0.45」程度まで低下した後に、約0.1秒において「0.6」程度となる。次に、連続NCCは「0.7」付近までゆっくりと上昇する。
図2に示す類似度推移パターン記憶部45aは、以上のような連続NCCを加工データ(器具データ)として記憶する。なお、図10に示す器具データは、その一例に過ぎない。すなわち、同じガステーブルであってもメーカや型番が異なれば、器具データは異なったものとなる。小型湯沸器及び給湯器を含む他のガス器具10についてもメーカや型番が異なれば、器具データは異なったものとなる。
以上が器具データの収集である。以後、管理センター50から、図8及び図10に示したような器具データが送信されると、リコール対象器具パターン記憶部45b及び要注意器具パターン記憶部45cは、管理センター50から受信した器具データを記憶する。記憶後、判断部43bは、類似度推移パターン記憶部45aにより記憶されている器具データの照合を行って、リコール対象器具10及び要注意器具10が設置されているか否かを判断することとなる。
次に、生成部43cによって生成される所定の振動波形の生成手法について詳細に説明する。生成部43cは、以下のようにして所定の振動波形を生成する。まず、生成部43cは以下の式(2)を記憶している。
Figure 0005570238
ここで、y(t)は圧力の変化量を示し、Kはゲインを示し、ωは減衰振動の周波数を示し、ζは減衰比を示している。特に、ゲインK、減衰振動の周波数ω、及び減衰比ζは、圧力センサ41によって実際に計測された波形から求められるものである。次に、これらの算出方法について図5を参照して説明する。
生成部43cは、以下の式(3)から、減衰振動の周波数ωを算出する。
Figure 0005570238
ここで、Tpは行き過ぎ時間であり、図5で示すように、圧力変化発生時から最初の極値V1(極小値V1)までの時間をいう。生成部43cは、計測値データから最初の極値V1が確認されると、行き過ぎ時間Tpを求め、式(3)から減衰振動の周波数ωを算出する。
なお、減衰振動の周波数ωは、式(3)から求める場合に限らず、圧力変化発生時から2つ目の極値M(極大点M)や、3つ目の極値V2(極小点V2)に基づいて算出してもよい。
次に、生成部43cは、以下の式(4)から、ゲインKを算出する。
Figure 0005570238
このような式であるため、生成部43cは、計測値データから極値V1,M,V2が確認されると、式(4)からゲインKを算出する。
なお、図5から明らかなように、ゲインKは圧力変化発生前の圧力値と圧力変化発生後の圧力値との差分によっても求めることができる。従って、生成部43cは、圧力変化が発生して圧力値が略一定値となったとき(図5では時刻0.4秒)に、差分からゲインKを求めてもよい。さらに、類似度推移算出部43dは、圧力変化発生時から4つ目以降の極値を加味してゲインKを算出してもよい。
次いで、生成部43cは、以下の式(5)から、減衰比ζを算出する。
Figure 0005570238
ここで、δは対数減衰率であり、mは周期数である。式(5)の場合、周期数mは「0.5」となる。
このような式であるため、生成部43cは、計測値データから極値V1,Mが確認されると、式(5)から減衰比ζを算出する。
以上のように、生成部43cは、ゲインK、減衰振動の周波数ω、及び減衰比ζを算出し、式(2)より振動波形の式を求める。そして、類似度推移算出部43dは、求めた式と、計測値データ(圧力波形)とから、式(1)に従って連続NCCを求めることとなる。
ここで、生成部43cは、減衰振動の周波数ω、及び減衰比ζを以下のようにして算出するようにしてもよい。すなわち、図5に示す振動波形は、流量に依存する傾向にある。このため、生成部43cは、流量値のみを変数に含む式を予め記憶し、この式に流量値を代入して、減衰振動の周波数ω、及び減衰比ζを求めるようにしてもよい。
具体的に生成部43cは、以下の式(6)から減衰振動の周波数ω、及び減衰比ζを求める。
Figure 0005570238
ここで、Lは流量値であり、a,a,b,bは定数である。このように、式(6)から求めることで演算量を減らして、算出処理の簡素化を図るようにしてもよい。なお、流量と圧力には一定の相関がある。このため、式(6)に代えて圧力値のみを変数に含む式を記憶し、この式から減衰振動の周波数ω、及び減衰比ζを求めるようにしてもよい。
さらに、この場合、生成部43cは、ゲインKについて式(4)から算出することなく、圧力変化発生前の圧力値と圧力変化発生後の圧力値との差分によっても求めることが望ましい。これにより、一層演算量を減らすことができるからである。
次に、本実施形態に係るガスメータ40の動作を、フローチャートを参照して説明する。図11は、本実施形態に係るガスメータ40の動作を示すフローチャートであって、データ収集に関する処理を示している。
まず、制御部43はトリガ信号が発生したか否かを判断する(S1)。トリガ信号が発生していないと判断した場合(S1:NO)、発生したと判断されるまで、この処理が繰り返される。一方、トリガ信号が発生したと判断した場合(S1:YES)、サンプリング時間調整部43aは、サンプリング時間を通常のサンプリング時間よりも短縮し、短縮されたサンプリング時間で圧力を計測する(S2)。その後、制御部43は、微小時間経過したか否かを判断する(S3)。微小時間経過していないと判断した場合(S3:NO)、処理はステップS2に移行する。なお、ステップS2では、圧力のサンプリング時間を短縮しているが、圧力のサンプリング時間に代えて、流量のサンプリング時間を短縮するようにしてもよい。
微小時間経過したと判断した場合(S3:YES)、生成部43cは、微小時間中に得られた圧力振動波形から、減衰振動の周波数ω、ゲインK、及び減衰比ζを決定する(S4)。このとき、生成部43cは、減衰振動の周波数ω、ゲインK、及び減衰比ζを式(3)〜式(5)に基づいて算出してもよいし、式(6)から求めてもよい。
その後、生成部43cは、ステップS22により決定された減衰振動の周波数ω、ゲインK、及び減衰比ζから、2次遅れのステップ応答の式に基づいてガス漏れ振動波形を生成する(S5)。このとき、生成部43cは、ステップS22により決定された減衰振動の周波数ω、ゲインK、及び減衰比ζを式(2)に代入することにより、ガス漏れ振動波形を生成する。
そして、類似度推移算出部43dは、ステップS5において生成されたガス漏れ振動波形と、受信した計測値データからなる振動波形とに基づいて、式(1)から連続NCCを算出する(S6)。次に、類似度推移パターン記憶部45aは、ステップS6において算出された連続NCCを記憶する(S7)。その後、図11に示す処理は終了する。なお、図11に示す処理は常時実行されている。また、ステップS7において、既に同じ連続NCCが記憶されている場合には記憶を行わなくともよい。さらには、微小時間経過後の圧力振動波形を器具データとして記憶するようにしてもよい。
図12は、本実施形態に係るガスメータ40の動作を示すフローチャートであって、リコール対象器具10及び要注意器具10の判断処理を示している。
まず、図12に示すように制御部43は管理センター50から器具データを受信したか否かを判断する(S11)。器具データを受信していないと判断した場合(S11:NO)、受信したと判断されるまで、この処理が繰り返される。一方、器具データを受信したと判断した場合(S11:YES)、制御部43は、リコール対象器具パターン記憶部45b及び要注意器具パターン記憶部45cに、リコール対象器具10及び要注意器具10の器具データを記憶させると共に、類似度推移パターン記憶部45aから収集した器具データを読み出す(S12)。
その後、判断部43bは、受信した器具データと読み出した器具データとの照合を行う。そして、判断部45aは一致する器具データがあるか否かを判断する(S13)。一致する器具データがないと判断した場合(S13:NO)、図12に示す処理は終了する。
一方、一致する器具データがあると判断した場合(S13:YES)、判断部43bは、一致する器具データがリコール対象器具10の器具データであるか否かを判断する(S14)。一致する器具データがリコール対象器具10の器具データであると判断した場合(S14:YES)、保安部45eは、管理センター50に通知を行うと共に、遮断弁の弁閉等の保安処理を実行する(S15)。そして、図12に示す処理は終了する。
また、一致する器具データがリコール対象器具10の器具データでないと判断した場合(S14:NO)、すなわち一致する器具データが要注意器具10の器具データである場合、制御部43は監視処理を実行する(S16)。そして、図12に示す処理は終了する。
図13は、図12に示した監視処理(S16)の詳細を示すフローチャートである。監視処理とは、要注意器具10の使用状態を監視し、使用制限に達したか否かを判断して、保安等の処理を実行するための処理である。すなわち、リコール対象器具10ほど緊急的に使用を禁止する必要はないが、長期的な使用が行われた場合などには、使用を禁止する必要がある。このため、要注意器具10が設置されていると判断された場合、その後要注意器具10に対して監視処理を行うこととなる。
具体的には図13に示すように、判断部43bは、要注意器具10が使用されたか否かを判断する(S21)。この処理は例えば以下のようにして判断される。例えば、図13のステップS21の時点において要注意器具10の器具データが記憶されている。そして、図11に示したデータ収集を行った後、記憶されている要注意器具10の器具データと、データ収集した器具データとの照合を行う。これにより、要注意器具10が使用されたか否かを判断することができる。
要注意器具10が使用されていないと判断した場合(S21:NO)、処理はステップS21に移行する。一方、要注意器具10が使用されていると判断した場合(S21:YES)、判断部43bは、その要注意器具10の使用回数、使用時間、及び、累積総使用時間などを監視し、それらが使用制限に達したか否かを判断する(S22)。
使用制限に達していないと判断した場合(S22:NO)、処理はステップS21に移行する。一方、使用制限に達したと判断した場合(S22:YES)、保安部45eは、管理センター50に通知を行うと共に、遮断弁の弁閉等の保安処理を実行する(S23)。そして、図13に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係るガスメータ40によれば、流量変動後又は圧力変動後における流量振動波形若しくは圧力振動波形、及び流量振動波形若しくは圧力振動波形を加工した加工データの少なくとも1つからなる器具データを順次記憶していく。ここで、本件発明者らは、上記器具データは、ガス器具固有のものであり、メーカや型番に応じても固有のものであることを見出した。このため、リコール対象器具の器具データが入力された場合に、照合することでリコール対象器具10が設置されているか否かを判断することができる。従って、リコール対象器具10を判別することが可能なガスメータ40を提供することができる。
また、要注意器具10の使用が使用制限に達したか否かを判断するため、要注意器具10の使用を制限すべく、遮断弁を遮断したり警告を発したりすることができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係るガスメータ40は、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図14は、第2実施形態に係るガスメータ40の詳細を示す構成図である。図14に示すように、第2実施形態に係るガスメータ40は、生成部43c及び類似度推移算出部43dに代えて、解析部43fを備えている。
解析部43fは、圧力振動波形又は流量振動波形を解析して、周波数と振幅との相関を示すスペクトルデータ(加工データ)を算出するものである。具体的に本実施形態に係る解析部43fは、圧力振動波形又は流量振動波形をフーリエ変換することにより、スペクトルデータを算出する。なお、解析部43fはフーリエ変換によりスペクトルデータを算出する場合に限らず、他の方法によってスペクトルデータを算出するようにしてもよい。
図15は、図14に示した解析部43fにより算出されるスペクトルデータを示すグラフであって、(a)はガステーブル使用開始時におけるスペクトルデータを示し、(b)は小型湯沸器使用開始時におけるスペクトルデータを示し、(c)は給湯器使用開始時におけるスペクトルデータを示している。
図15(a)に示すように、ガステーブルの使用が開始した場合、得られる圧力波形には30Hz以下の周波数成分が多く、特に10〜20Hz付近において大きな振幅を示す傾向がある。また、図15(b)に示すように、小型湯沸器の使用が開始した場合、圧力波形は150Hzまでの圧力成分を含んでおり、特に30Hz程度では非常に大きな振幅を示す傾向がある。さらに、図15(c)に示すように、給湯器の使用が開始した場合、圧力波形は180Hzまでの圧力成分を含んでおり、特に20Hz程度では非常に大きな振幅を示す傾向がある。
図16は、図14に示した解析部43fにより算出されるスペクトルデータを示すグラフであって、(a)はガステーブル使用終了時におけるスペクトルデータを示し、(b)は小型湯沸器使用終了時におけるスペクトルデータを示し、(c)は給湯器使用終了時におけるスペクトルデータを示している。
図16(a)に示すように、ガステーブルの使用が終了した場合、得られる圧力波形には30Hz以下の周波数成分が多く、特に10〜20Hz付近において大きな振幅を示す傾向がある。また、図16(b)に示すように、小型湯沸器の使用が終了した場合、圧力波形は150Hzまでの圧力成分を含んでおり、特に90Hz程度で大きな振幅を示す傾向がある。さらに、図16(c)に示すように、給湯器の使用が終了した場合、30Hz程度でやや大きな振幅を示す程度であり、その他の周波数成分を殆ど含まない傾向がある、なお、50Hz付近において存在するピークは、商用電源によるノイズであると考えられる。
再度、図14を参照する。記憶部43は、類似度推移パターン記憶部43aに代えて、スペクトルデータ記憶部43dを備えている。このスペクトルデータ記憶部43dは、類似度推移パターン記憶部43aと同様に、データ収集段階において解析部43fによる解析によって得られたスペクトルデータを順次記憶していく。
次に、本実施形態に係るガスメータ40の動作を、フローチャートを参照して説明する。図17は、第2実施形態に係るガスメータ40の動作を示すフローチャートであって、データ収集に関する処理を示している。
まず、図17に示すステップS31〜S33の処理において、図11に示したステップS1〜S3と同様の処理が実行される。次いで、解析部43fは、微小時間中に得られた圧力振動波形をフーリエ変換して、スペクトルデータを算出する(S34)。その後、スペクトルデータ記憶部43dはステップS34において算出されたスペクトルデータを記憶する(S35)。その後、図17に示す処理は終了する。なお、リコール対象器具10及び要注意器具10の判断処理については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
このようにして、第2実施形態に係るガスメータ40は、第1実施形態と同様に、リコール対象器具10を判別することが可能なガスメータ40を提供することができ、且つ、要注意器具10の使用を制限すべく、遮断弁を遮断したり警告を発したりすることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、第1実施形態において類似度推移を式(1)により算出しているが、これに限らず、他の方法で類似度推移を算出するようにしてもよい。
また、本実施形態では燃料ガスをLPガスとする場合の例について説明したが、これに限らず、都市ガスの場合にも適用可能である。
また、本実施形態において微小時間を最大で2秒(望ましくは1秒以内)としているが、2秒よりも長い時間であってもよい。
1…ガス供給システム
10…ガス器具、リコール対象器具、要注意器具
20…調整器
31…第1配管
32…第2配管
40…ガスメータ
41…圧力センサ
42…流量センサ
43…制御部
43a…サンプリング時間調整部
43b…判断部(判断手段)
43c…生成部
43d…類似度推移算出部
43e…保安部
43f…解析部
44…送受信部
45…記憶部(記憶手段)
45a…類似度推移パターン記憶部
45b…リコール対象器具記憶部
45c…要注意器具記憶部
45d…スペクトルデータ記憶部
46…トリガ信号発生部
50…管理センター

Claims (2)

  1. 流量変動後又は圧力変動後の微小時間における流量振動波形若しくは圧力振動波形と所定の振動波形との類似度を連続的に求めて得られる類似度推移を器具データとして順次記憶していく記憶手段と、
    リコール対象となるメーカ及び型番のガス器具であるリコール対象器具の前記類似度推移が入力された場合に、前記記憶手段により記憶される前記類似度推移と照合して、前記リコール対象器具が設置されているか否かを判断する判断手段と、
    を備えることを特徴とするガスメータ。
  2. 前記判断手段は、使用が制限される要注意器具の前記類似度推移が入力された場合に、前記記憶手段により記憶される前記類似度推移と照合して、前記要注意器具が設置されているか否かを判断すると共に、前記要注意器具が設置されていると判断された場合には、前記要注意器具の使用が使用制限に達したか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスメータ。
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