JP5568881B2 - 配送伝票 - Google Patents
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Description
それらの配送伝票としては、種々の構成のものが知られている。(例えば、特許文献1〜4、参照)
近年、インターネットなどの通信技術の発展も影響して、特にネット上で商品の購入を行い、それらの購入商品を、宅配便を使用して届ける通信販売の利用が増えていることからも、運送会社が取り扱う配送物も多くなっており、運送業者は、取り扱う多くの配送物を、いかに効率的に短時間で処理すべきかといった課題を抱えている。
これらのシート状の配送伝票では、受領票を剥離可能な状態とするために、配送伝票のシート基材上に設けた受領票との間を全面的に擬似接着させることで、必要に応じて受領票を摘み上げることで受領票を剥がせる構成としている場合が多い。
そして、受領票にカールが発生し、そのカールが大きいと、読取機での搬送製が悪く、搬送不良や読み取りエラーが生じたりして、回収された受領票を機械読み取りの処理を行う際に読み取りが正確に行えないという問題が生じる危険性がある。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る配送伝票1は、表面に配送情報記入部を有する配達票2aと、表面に配送情報記入部を有する伝票である受領票2bと、が横方向に配置された表示シート2が最上位に設けられている。
この表示シート2は、配達票2aと受領票2bとの堺において、縦方向に形成されたスリット3によりそれぞれ分離可能に形成されている。
表示シート2の下側には、裏面に粘着剤層4が設けられたシート基材5が重ね合わされており、粘着剤層4の下面側には剥離シート6が剥離可能な状態で貼付されている。
配送伝票1は、剥離シート6を剥離させた後に、表示シート2の裏面に設けられた粘着剤層4により配送物に貼付して使用する。
表示シート2の厚さは、通常は20〜200μm程度が好ましい。
更に、控票などを配送伝票1の上に重ねた場合に、複写特性をもたせるために、ロイコ系染料などからなる感熱発色層を設けてもよい。
受領票2bの裏面側には、擬似接着層8が設けられ、更にその下側には、剥離剤層9が設けられており、これにより、受領票2bと、その下位にあるシート基材5とは、受領票2bをシート基材5から剥離可能な状態として擬似接着されている。
受領票2bの角部には、切り欠き11が斜め方向に形成されており、これにより受領票2bの角部に三角形状の切り欠き部11aが設けられている。
その切り欠き部11aが形成されていることで、切り欠き部11aの切り欠き11の部分を摘んで受領票2bを引き上げることで、シート基材5から受領票2bを剥離しやすく構成されている。
また、シート基材5の上面には、目止め層10を設けることが好ましい。
図3に示す場合には、擬似接着層8が、シート基材5の底辺に対して平行に所定の間隔をあけて形成されている。
つまり、擬似接着層8は、縦方向に対して一定間隔で擬似接着層8が設けられていない領域を有しており、横方向に対して平行にストライプ状に設けられている。
また、横ストライプでは、紙目の影響もあり、カールしやすいため、紙目の影響も低減することができる。
この際、横方向に対して平行にストライプ状に擬似接着層8が設けられているので、接着強度は、全面に擬似接着層8が設けられている場合に比べて、1/2程度の接着強度となり、剥離した後の受領票2bのカールを低減することができる。
しかしながら、配送伝票1をプリンタで天側から給紙して印字処理する場合には、受領票2bの天側から横方向に対して平行に擬似接着層8が設けられているので、天側の接着強度は、全面に擬似接着層8が設けられている場合と同じにでき、受領票2bの天側が捲り上がるなどして搬送エラーが生じないようにしてある。
また、図示した実施形態の配送伝票1では、受領票2bの全面に対して、横方向に対して平行にストライプ状に設けられている擬似接着層8の縦方向の幅と、擬似接着層8の設けられていない縦方向の幅とは、略同じ幅として設けている。
しかしながら、それぞれの幅の比率は、必ずしも同じ幅にしなくてもよい。
表示シート2とシート基材5は、接着剤(又は樹脂)が乾燥していない状態で貼り合わせるウェット又はセミウェットラミネート方式、熱圧着方式や感圧方式によって貼り合わせる。
また、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等から形成されたフィルムを用いてもよい。
さらに、所望に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等が添加されていてもよい。
剥離剤層9を形成するための樹脂の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜10μmである。
粘着剤層4を形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2であり、塗布厚は0.1〜50μmである。
荷物等の被着体に対する粘着剤層4の接着力は、擬似接着層8と剥離剤層9との接着剤力よりも大きくする必要があり、荷物等の被着剤に応じて、適宜、調整が必要である。
この他の実施形態に係る配送伝票1aでは、受領票2bの裏面側、つまりシート基材の上側面に設けられている擬似接着層8が、受領票2bの切り欠き11が形成された辺に対して直角方向に形成されている。
図4と図6に示す場合では、受領票2bの切り欠き11が、受領票2bの底辺に対して45度の角度で形成されており、擬似接着層8は、受領票2bの切り欠き11が形成されている辺に対して直角方向、つまり、受領票2bの底辺に対して、切り欠き11が形成されている方向とは逆方向に対して45度の角度で、所定の間隔をあけてストライプ状に設けられている。
1a 本発明の他の実施形態に係る配送伝票
2a 配達票
2b 受領票
3 スリット
4 粘着剤層
5 シート基材
6 剥離シート
7 接着剤層
8 擬似接着層
9 剥離剤層
10 目止め層
11 切り欠き
Claims (3)
- 粘着剤層により荷物に直接貼付するシート基材上に、該シート基材と同一サイズである表示シートが上辺と底辺および左右辺を揃えて積層され、該表示シートはプリンタでの印字適性を備えるとともに、配達票と受領票とがスリットを介して並置されているものである配送伝票において、前記配達票は接着剤層により前記シート基材に接着され、前記受領票は、前記シート基材に設けられた剥離剤層と該剥離剤層上の擬似接着層を介して前記シート基材から剥離可能な状態で重ね合わされ、剥離後に機械読み取りされる適性を備えるものであり、前記擬似接着層が、前記シート基材の上側面において、前記シート基材の底辺に対して平行なストライプ状に形成され、かつ天側は横方向に平行に擬似接着層が設けられていることを特徴とする配送伝票。
- 粘着剤層により荷物に直接貼付するシート基材上に、該シート基材と同一サイズである表示シートが上辺と底辺および左右辺を揃えて積層され、該表示シートはプリンタでの印字適性を備えるとともに、配達票と角部に切り欠きが形成された受領票とがスリットを介して並置されているものである配送伝票において、前記配達票は接着剤層により前記シート基材に接着され、前記受領票は、前記シート基材に設けられた剥離剤層と該剥離剤層上の擬似接着層を介して前記シート基材から剥離可能な状態で重ね合わされ、剥離後に機械読み取りされる適性を備えるものであり、前記擬似接着層が、前記シート基材の上側面において、前記切り欠きが形成された辺に対して直角方向であるストライプ状に形成されていることを特徴とする配送伝票。
- 前記切り欠きが形成された辺に対して直角方向となる角度が、前記シート基材の底辺に対して45度の角度であることを特徴とする請求項2記載の配送伝票。
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