JP6263985B2 - 包装紙一体型配送伝票 - Google Patents

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Description

本発明は、宅配荷物や配送商品を配送業者が配送する際に、配送物に貼付して使用する配送伝票に関する。
近年、一枚の伝票用紙上に複数種類の伝票を配列させて、各伝票を同時にプリンタ印字したものを組とする1パート形式の配送伝票(以下、1パート配送伝票という)が多く利用されるようになってきている。
その代表的な1パート配送伝票は、剥離紙、粘着剤層、タック基材の順に積層されてなるタックシートの粘着剤層の形成された面(タックシート裏面)と反対側の面(タックシート表面)に接着剤層を介して配達票と貼付票とを面状に配置して形成する伝票用紙が設けられ、少なくともその配達票はタックシート表面から剥離可能な構造を有している。
1パート配送伝票は、上記のように一枚の伝票用紙上に配達票と貼付票が設けられているので、コンピュータで管理されている配送情報に基づき、お届け先情報、依頼元情報、その他バーコード等の管理用の情報などを、プリンタで配送伝票上の所定箇所に高速で印字することが可能である。その使用に当たっては、事前に所定事項がプリンタで印字された1パート配送伝票を用意し、当該1パート配送伝票を構成するタックシート裏面の剥離紙を剥がし、粘着剤層を介して所定の配送物に貼付する。
配送物が贈答品のように包装紙により包まれている場合は、配送伝票は、粘着剤層を介して包装紙上に貼付される。このような場合に、コスト削減と環境保護を両立するため、簡易包装用の配送伝票が開発されている(特許文献1、2参照)。
特開2011−98502号公報 特開2012−33074号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の配送伝票は、包装紙に包んだ直後の状態では、包装紙の絵柄等の商品供給元を示す情報が外部から確認できないという問題がある。また、特許文献1、2に記載の配送伝票では、そのまま配送物に貼付して包装することができず、作業に手間が掛かるという問題がある。
そこで、本発明は、包んだ直後から表面の商品供給元を示す情報が視認可能であるとともに、配送物の大きさに合わせて包装作業を最適化することが可能な包装紙一体型配送伝票を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の包装紙一体型配送伝票は、少なくとも配達票と貼付票を包装紙と一体化した配送伝票であって、表面側に所定の情報がそれぞれ印刷された配達票と貼付票を有し、前記配達票と貼付票以外の部分に、商品供給元を示す情報を表示するための領域を有する伝票基材と、前記伝票基材の裏面側に貼り合わされた支持基材と、を有し、前記伝票基材と前記支持基材は、前記配達票部分においては、剥離可能で再接着困難な擬似接着層を介して接着され、対向する2辺からそれぞれ所定幅の範囲においては、剥離可能で再接着可能な粘着層を介して接着され、その他の部分においては、剥離困難な強接着層を介して接着されており、前記伝票基材には、前記対向する2辺と平行であって、前記伝票基材を貫通するハーフカットが前記粘着層と重なる位置に複数形成されており、前記支持基材には、前記対向する2辺と平行であって、前記支持基材を貫通するハーフカットが前記粘着層と重なる位置に複数形成されていることを特徴とする。
請求項1の包装紙一体型配送伝票によれば、表面側に所定の情報がそれぞれ印刷された配達票と貼付票を有し、配達票と貼付票以外の部分に、商品供給元を示す情報を表示するための領域を有する伝票基材と、伝票基材の裏面側に貼り合わされた支持基材を有し、伝票基材と支持基材は、配達票部分においては、剥離可能で再接着困難な擬似接着層を介して接着され、対向する2辺からそれぞれ所定幅の範囲においては、剥離可能で再接着可能な粘着層を介して接着され、その他の部分においては、剥離困難な強接着層を介して接着されており、伝票基材には、対向する2辺と平行であって、伝票基材を貫通するハーフカットが粘着層と重なる位置に複数形成されており、支持基材には、対向する2辺と平行であって、支持基材を貫通するハーフカットが粘着層と重なる位置に複数形成されているので、包装紙の役割も果たす伝票基材に包んだ直後から表面の商品供給元を示す情報が視認可能であるとともに、複数のハーフカットのうちのいずれかから、伝票基材および支持基材の一部を分離することにより、配送物の大きさに合わせて包装作業を最適化することが可能となる。
また、請求項2の包装紙一体型配送伝票は、前記商品供給元を示す情報を表示するための領域には、商品供給元を示す情報が印刷されていることを特徴とする。請求項2の包装紙一体型配送伝票によれば、配達票と貼付票以外の部分に、商品供給元を示す情報が印刷されているので、百貨店等の商品供給元を示す絵柄等の情報を有する包装紙と伝票の役割を1つの伝票で果たすことが可能となる。
また、請求項3の包装紙一体型配送伝票は、前記伝票基材には、前記配達票を囲む部分に、前記伝票基材を貫通するハーフカットが形成されていることを特徴とする。請求項3の包装紙一体型配送伝票によれば、伝票基材には、配達票を囲む部分に、伝票基材を貫通するハーフカットが形成されているので、剥離が必要とされる唯一の部分である配達票を確実に剥離することが可能となる。
本発明によれば、包んだ直後から表面の商品供給元を示す情報が視認可能であるとともに、包装作業を簡易化することが可能となる。
本発明一実施形態に係る包装紙一体型配送伝票を示す図である。 包装紙一体型配送伝票から剥離片6a、6bを剥離した状態を示す図である。 包装紙一体型配送伝票から配達票2aを剥離した状態を示す図である。 包装紙一体型配送伝票から伝票基材2、支持基材6の一部を分離した状態を示す図である。 包装紙一体型配送伝票の使用例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<1.包装紙一体型配送伝票の構成>
図1は、本発明一実施形態に係る包装紙一体型配送伝票を示す図である。このうち、図1(a)は表側平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−Aに対応する断面図、図1(c)は裏側平面図である。包装紙一体型配送伝票の表側とは、商品を包装した際に表に表れる側であり、包装紙一体型配送伝票の裏側とは、商品を包装した際に商品と対向し、包装紙一体型配送伝票自体により隠される側である。図1において表現された各層の厚みの比率、各層の厚みと平面図の面積との比率については、図示の都合上、実際のものとは異なっている。
図1に示すように、本実施形態に係る包装紙一体型配送伝票は、表面に配送情報記入部(図示省略)が印刷された配達票2aと、表面に配送情報記入部(図示省略)が印刷された貼付票2bが横方向(図面左右方向)に隣接して配置された伝票基材2が、最上層(図1(a)において手前側、図1(b)において上端)に設けられている。この伝票基材2は、配達票2aを囲む矩形状に形成されたハーフカット7により配達票2aを分離可能に形成されている。ハーフカット7は、図1(b)に示すように、伝票基材2のみを貫通した状態で形成されている。貼付票2bの周囲には、貼付票2bの範囲を示すための矩形を構成する線分が印刷されている。
また、図1(a)においては、伝票基材2の配達票2aと貼付票2b以外の部分は、商品供給元を示す情報を表示するための領域となっている。図1(a)の例では、商品供給元を示す情報を表示するための領域は無地の状態(白紙の状態)となっているが、この商品供給元を示す情報を表示するための領域には、商品供給元を示す情報が印刷される。商品供給元とは、百貨店等の商品販売元や、メーカー等の商品製造元、商品供給に関わる者を意味する。商品供給元を示す情報としては、文字、ロゴ、絵柄等の様々な形態を用いることができる。
図1(b)のA−A断面図に示すように、配達票2a(伝票基材2)の下層(図面下方向)では、剥離層3、接着剤層4を介して、目止め層5、支持基材6が重ね合わされている。なお、本明細書において「上層」「下層」とは、伝票基材2を最上層、支持基材6を最下層とした場合における各層の上下関係を相対的に示している。剥離層3と接着剤層4の2つの層により擬似的に接着可能な擬似接着層を形成している。接着剤層4は、配達票2a、剥離層3の下層だけでなく、配達票2aの周囲においても形成されている。また、接着剤層4による接着力を安定させるため、接着剤層4の下層には、目止め層5が形成されている。
また、図1(b)のA−A断面図に示すように、伝票基材2の右辺2mと左辺2hから所定幅の下層では、粘着層8、剥離層12を介して、支持基材6が重ね合わされている。図1(a)に示した破線ha、hbは、伝票基材2の下層における粘着層8と強接着層11の境界を示している。すなわち、粘着層8は、伝票基材2の上辺2uから下辺2sに渡って所定幅で形成されており、この所定幅は、左辺2hと破線haの距離、右辺2mと破線hbの距離に相当する。
また、図1(b)のA−A断面図に示すように、配達票2a、右辺2mと左辺2hから所定幅以外の部分の下層では、強接着層11を介して、支持基材6が重ね合わされている。強接着層11により、配達票2a、右辺2mと左辺2hから所定幅以外の部分は、支持基材6から剥離することが困難になっている。配達票2a、右辺2mと左辺2hから所定幅以外の部分には、貼付票2bの下層も含まれる。強接着層11の「強接着」とは、伝票基材2と支持基材6を剥離困難とする程度の強度の接着を意味し、剥離層3が形成された擬似接着層より強い接着力を有することを示す。本実施形態では、強接着層11に用いられる接着剤として、粘着層8に用いられる粘着剤と同一のものを採用している。強接着層11においては、いわゆるベタで塗布するのではなく、粘着剤の節約のため、ドット(網点)形状で粘着剤の塗布を行っている。
伝票基材2と支持基材6を接着する層は、機能的には3つの領域に分かれることになる。1つ目は、配達票2aの下層の擬似接着層であり、配達票2aの剥離を容易にしている。2つ目は、強接着層であり、伝票基材2と支持基材6を強固に接着している。機能的には、強接着層は、粘着剤が塗布された強接着層11だけでなく、接着剤層4と目止め層5の2層構造になっている部分も含む。3つ目は、粘着層8であり、支持基材6を剥離した後、粘着力を維持する領域である。上述のように、本実施形態では、強接着層11と粘着層8を同一の粘着剤により実現しているが、剥離層12の有無により、その機能を異なるものとしている。
図1(a)(b)に示すように、伝票基材2には、左辺2h側から順に、ハーフカット9a、9b、9cが形成されており、右辺2m側から順に、ハーフカット9f、9e、9dが形成されている。ハーフカット9aとハーフカット9f、ハーフカット9bとハーフカット9e、ハーフカット9cとハーフカット9dは、それぞれ、左辺2h、右辺2mの中間の線分を想定した場合に、その線分に対して対称となる位置に形成されている。この6本のハーフカット9a〜9fは伝票基材2を貫通した状態で形成されている。図1(a)に示すように、ハーフカット9a〜9cは、伝票基材2の上辺2uから下辺2sまで、伝票基材2の左辺2hから所定の距離を保って互いに平行に形成されている。また、ハーフカット9d〜9fは、伝票基材2の上辺2uから下辺2sまで、伝票基材2の右辺2mから所定の距離を保って互いに平行に形成されている。左辺2hからハーフカット9aまでの距離、右辺2mからハーフカット9fまでの距離は、1.0cm以上であることが好ましい。
図1(b)(c)に示すように、支持基材6には、左辺6h側から順に、ハーフカット10a、10b、10c、10dが形成されており、右辺6m側から順に、ハーフカット10h、10g、10f、10eが形成されている。ハーフカット10aとハーフカット10h、ハーフカット10bとハーフカット10g、ハーフカット10cとハーフカット10f、ハーフカット10dとハーフカット10eは、それぞれ、左辺6h、右辺6mの中間の線分を想定した場合に、その線分に対して対称となる位置に形成されている。
この8本のハーフカット10a〜10hは支持基材6を貫通した状態で形成されている。図1(c)の裏側平面図は、図1(a)の表側平面図と上下が逆になっている。このため、支持基材6の上辺が6u、下辺が6sである。図1(c)に示すように、ハーフカット10e〜10hは、支持基材6の上辺6uから下辺6sまで、支持基材6の右辺6mから所定の距離を保って互いに平行に形成されている。また、ハーフカット10a〜10dは、支持基材6の上辺6uから下辺6sまで、支持基材6の左辺6hから所定の距離を保って互いに平行に形成されている。左辺6hからハーフカット10aまでの距離、右辺6mからハーフカット10hまでの距離は、1.0cm以上であることが好ましい。
隣接するハーフカット間の距離は、任意に設定することが可能である。本実施形態では、ハーフカット9a〜9c、ハーフカット9d〜9f、ハーフカット10a〜10d、ハーフカット10e〜10hにおいて、隣接するハーフカット間の距離を全て同一にしてある。本実施形態では、支持基材6の左辺6hからハーフカット10aまでの距離、右辺6mからハーフカット10hまでの距離をdとした場合に、隣接するハーフカット間の距離を2dとしている。さらに、伝票基材2の左辺2hからハーフカット9aまでの距離、右辺2mからハーフカット9fまでの距離を2dとしている。このため、平面方向において見た場合に、ハーフカット9aは、ハーフカット10aとハーフカット10bの中間、ハーフカット9bは、ハーフカット10bとハーフカット10cの中間、ハーフカット9cは、ハーフカット10cとハーフカット10dの中間にそれぞれ位置することになる。
図1に示す包装紙一体型配送伝票1では、伝票基材2と支持基材6のサイズは同一である。サイズが同一とは、矩形状の伝票基材2と支持基材6の場合、その長辺の長さ、短辺の長さがそれぞれ同一であることを意味する。従って、図1の例では、辺2uと辺6uの長さ、辺2sと辺6sの長さ、辺2mと辺6mの長さ、辺2hと辺6hの長さは、それぞれ同一である。
図2は、包装紙一体型配送伝票1から剥離片6a、6bを剥離した状態を示す図である。図2(a)は表側平面図、図2(b)は図2(a)におけるB−Bに対応する断面図、図2(c)は裏側平面図である。図2に示すように、剥離片6aはハーフカット10aから分離され、剥離片6bはハーフカット10hから分離される。包装紙一体型配送伝票1から剥離片6a、6bが剥離されることにより、図2(b)(c)に示すように、粘着層8が露出する。露出した粘着層8を配送物の両側面に貼付することにより、包装紙一体型配送伝票1による簡易包装が行われる。すなわち、剥離片6a、6bを剥離して、配送物に貼付するだけとなり、包装作業が簡単化される。なお、図2(b)の断面図においては、説明の都合上、支持基材6と剥離層12の厚みが相対的に厚く表現されているが、現実には、支持基材6と剥離層12を合わせた厚みは、20.1〜210μm程度と非常に薄いため、露出した粘着層8により容易に配送物に貼付することができる。
図3は、包装紙一体型配送伝票1から配達票2aを剥離した状態を示す図である。図3(a)は表側平面図、図3(b)は図3(a)におけるC−Cに対応する断面図である。図3に示すように、配達票2aは、剥離層3とともに、接着剤層4から分離して剥離される。配達票2aの下層の支持基材6には、告知情報が印刷されている。告知情報は、商品供給元以外を示す情報である。図3の例では、告知情報として「○○運送」のように運送会社の案内が記載されている。接着剤層4および目止め層5は透明であるため、支持基材6に印刷された告知情報は、表面側(上層側)から視認することが可能となる。
図3に示したように、告知情報として商品供給元以外の会社の情報を記載しておくことができる。すなわち、伝票基材2の配達票2a、貼付票2b以外の部分に商品供給元の情報(商品供給元のロゴ、絵柄等)を示し、配達票2aの下層の支持基材6において、商品供給元以外の情報を示すことができる。
本実施形態の包装紙一体型配送伝票には、伝票基材2の右辺2m、左辺2hに平行なハーフカットが複数形成されているとともに、支持基材6の右辺6m、左辺6hに平行なハーフカットが複数形成されている。図2の例では、支持基材6に形成されたハーフカット10a、10hにより剥離片6a、6bを分離して粘着層8を露出させるパターンについて示したが、本実施形態の包装紙一体型配送伝票では、異なるパターンで粘着層8を露出させることもできる。
図4は、包装紙一体型配送伝票から伝票基材2、支持基材6の一部を分離した状態を示す図である。図4(a)は、左辺側については、ハーフカット9a、10bで分離し、右辺側については、ハーフカット9f、10gで分離したパターンを示している。図4(b)は、左辺側については、ハーフカット9b、10cで分離し、右辺側については、ハーフカット9e、10fで分離したパターンを示している。図4(c)は、左辺側については、ハーフカット9c、10dで分離し、右辺側については、ハーフカット9d、10eで分離したパターンを示している。結局、本実施形態の包装紙一体型配送伝票では、図2(b)、図4(a)、図4(b)、図4(c)に示した4パターンのいずれかで粘着層8を露出させることができる。4つのパターンのうち、何れを選択するかは、包装の対象とする配送物の大きさにより決定される。4つのパターンのうち、何れかを選択することにより、包装紙一体型配送伝票の左右方向の長さを変更することができ、様々な大きさの配送物に対して柔軟に対応することができる。
<2.包装紙一体型配送伝票の製造>
まず、伝票基材2表面の配達票2a、貼付票2b以外の部分に、必要に応じて商品供給元を示す情報を印刷する。商品供給元を示す情報の印刷は、オフセット印刷等の有版式の印刷法により行う。次に、伝票基材2表面の配達票2a、貼付票2bの部分に、配達票2a、貼付票2bとして必要な配送情報記入部を印刷する。配送情報記入部の印刷は、コンピュータからの印刷データを取得したプリンタによる無版式の印刷法で行われる。また、プリンタにより貼付票2bの範囲を示すための矩形を構成する線分が印刷される。次に、伝票基材2の下層側の面の配達票2aの部分に剥離層3を形成する。剥離層3は、公知の印刷または塗工手法により剥離剤を塗布することにより形成される。
一方、支持基材6の上層側の面における配達票2aと対応する位置に、告知情報を印刷する。告知情報は、上述のように、商品供給元以外を示す情報であり、例えば、配送を行う運送会社の名称等である。続いて、支持基材6の上層側の面に目止め層5を形成する。さらに、支持基材6の両端部に、所定幅の剥離層12を形成する。この際、剥離性を良くするために、アンカー層を形成した後、剥離層12を形成するようにしてもよい。目止め層5、アンカー層、剥離層12は、公知の印刷または塗工手法により剥離剤を塗布することにより形成される。次に、接着剤、粘着剤を塗布することにより、接着剤層4、粘着層8、強接着層11を伝票基材2の下層側の面に形成し、伝票基材2と支持基材6を貼り合わせる。
貼り合わせの際、伝票基材2の4つの辺と、支持基材6の4つの辺が一致するように位置合わせが行われる。これにより、伝票基材2の配達票2aの部分と、支持基材6の告知情報が印刷された部分の位置合わせも行われる。伝票基材2と支持基材6を貼り合わせた後、伝票基材2の表面側(上層側)からハーフカット加工を行い、ハーフカット7、9a〜9fを形成する。また、支持基材6の裏面側(下層側)からハーフカット加工を行い、ハーフカット10a〜10hを形成する。
<3.各層の組成>
伝票基材2としては、充分な強度と印刷適性及び搬送適性を有するものであれば使用でき、例えば、上質紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであっても良い。伝票基材2の厚さは20〜200μm程度が好ましい。本実施形態では、伝票基材2に商品供給元を示す情報を印刷するため、有版式印刷である一般印刷適性を備えたものを用いている。また、伝票基材2に配達票2a、貼付票2bとして必要な情報をプリンタにより印刷するため、無版式印刷であるプリンタ印刷適性を備えたものを用いている。さらに、控票などを配送伝票の上に重ねた場合に、複写特性をもたせるために、ロイコ系染料などからなる感熱発色層を設けても良い。
支持基材6としては、伝票基材2と同様の紙や樹脂フィルムが用いられる。本実施形態では、支持基材6に告知情報を、有版式印刷またはプリンタによる無版式印刷で印刷するため、これらの印刷適性を備えたものを用いている。また、支持基材6として、セパレート紙と呼ばれる公知の剥離紙を用いてもよい。支持基材6の厚さは20〜200μm程度が好ましい。
上記剥離層3、接着剤層4、目止め層5、粘着層8、剥離層12、強接着層11は、本発明に係る包装紙一体型配送伝票に適したものであれば、その組成については特に限定されるものではないが、好ましい例を以下に列挙する。
剥離層3としては、配達票2aが支持基材6から容易に剥離できるような接着性の低いものを使用することが好ましい。剥離層3の形成には、例えば、オフセット印刷用の紫外線硬化型インキにシリコーンゴムを添加したものや、シリコーンアクリレートを添加したものを使用する。通常の熱硬化型剥離インキを使用することもできる。また、剥離ニスを使用することも可能である。さらに、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等が添加されていても良い。剥離層3を形成するための塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布厚は0.1〜10μmである。
接着剤層4における接着剤としては、例えば、ウレタン系、アクリル系、酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂、またはこれらの混合物からなる樹脂を使用することができる。接着剤の塗布は、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷法又はコーティング法によって、厚み0.2〜50μm程度に塗布し、貼り合わせ後に、必要に応じて乾燥させる。剥離層3が形成されている部分においては、剥離層3の厚み分だけ、他の部分よりも薄く接着剤が塗布される。伝票基材2と支持基材6は、接着剤(又は樹脂)が乾燥していない状態で貼り合わせるウェット又はセミウェットラミネート方式、熱圧着方式や感圧方式によって貼り合わせる。
目止め層5としては、支持基材6への接着剤の浸透を防止し、接着力を安定させるためのものであれば、公知の様々なものを用いることができる。例えば、公知の塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれらの混合物が使用できる。必要に応じて添加剤を加え、公知の印刷法又はコーティング法によって塗布する。
粘着層8は、配送物に包装紙一体型配送伝票1を貼付可能とする層であり、アクリル系粘着剤が最も好ましいが、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤等でも良い。粘着層8を形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2であり、塗布厚は0.2〜50μmである。配送物等の被着体に対する粘着層8の接着力は、剥離層3と接着剤層4との接着力よりも大きくする必要があり、配送物等の被着体に応じて、適宜、調整が必要である。
剥離層12としては、支持基材6の一部である剥離片6a、6bが、粘着層8から容易に剥離できるような接着性の低いものを使用することが好ましい。そのため、剥離層3と同様の組成としてもよい。ただし、剥離層3では、剥離層12よりも、より容易に剥離できることを要求されるため、本実施形態では、剥離層3よりもシリコーン濃度の高い剥離剤を用いている。剥離層12を形成するための塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、剥離層3と同様、塗布厚は0.1〜10μmである。強接着層11としては、上述のように、粘着層8における粘着剤と同一の粘着剤を用いている。しかし、強接着層11は、伝票基材2と支持基材6を剥離困難とする程度の強度の接着を実現することを目的とするため、接着剤層4における接着剤と同一の接着剤を用いてもよいし、その他の接着剤を用いてもよい。
<4.包装紙一体型配送伝票の使用例>
次に、本実施形態に係る包装紙一体型配送伝票の使用例について説明する。図5は、包装紙一体型配送伝票の使用例を示す図である。包装紙一体型配送伝票1は、簡易包装型であるため、伝票基材2の一部および支持基材6の一部を、それぞれハーフカット9a〜9f、ハーフカット10a〜10hから分離して、包装紙一体型配送伝票両側の粘着層8を露出させた後、配送物Nの表面を覆って粘着層8により両側面に貼付する。これにより、簡易包装が行われ、図5に示すような状態となる。配送物Nの配送後、配達票2aは、包装紙一体型配送伝票1から剥離される。上述のように、配達票2aを剥離した後、配達票2aが存在した位置の下層には告知情報を確認することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、配達票2aの下層の擬似接着層を、剥離層3と接着剤層4の2層構造としたが、擬似接着力を有する1層構造の擬似接着層としてもよい。
また、上記実施形態では、伝票基材2の表面に配達票2aと貼付票2bのみが設けられたものを示したが、配達票2aと貼付票2bに加えて、さらに店舗控え等を設けるようにしてもよい。店舗控えは、剥離片とするため、配達票2aと同様、その下層側においては、擬似接着層により接着を行う。
また、上記実施形態では、配達票2a、貼付票2bにおける配送情報記入部の印刷を、プリンタによる無版式印刷で行ったが、オフセット印刷等の有版式印刷で行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、伝票基材2表面の配達票2a、貼付票2b以外の部分に、オフセット印刷等により必要に応じて商品供給元を示す情報を印刷しておくようにしたが、何も印刷せず、無地の状態(白紙の状態)としておいてもよい。この場合、商品の販売元がカラープリンタを用いて、無地状態である商品供給元を示す情報を表示するための領域に商品供給元を示す情報を印刷した後、商品に貼付する。
また、上記実施形態では、接着剤層4の下層にのみ、目止め層5を形成するようにしたが、粘着層8を除いた部分全体の下層に形成するようにしてもよい。また、接着力が若干弱くなるものの、目止め層5そのものを全く形成しないようにすることも可能である。
また、上記実施形態では、強接着層11においては、接着剤として、粘着層8に用いられる粘着剤と同一のものを採用し、粘着剤の節約のため、ドット(網点)形状で粘着剤の塗布を行っているが、いわゆるベタで粘着剤を塗布することにより、接着力をより強固にしてもよい。
また、上記実施形態では、伝票基材2の四辺を上辺2u、下辺2s、右辺2m、左辺2hとし、右辺2m、左辺2hからそれぞれ所定幅の範囲に粘着層8を形成するようにしたが、右辺2m、左辺2hに限定されず、対向する2辺であればよい。
1・・・包装紙一体型配送伝票
2・・・伝票基材
2a・・・配達票
2b・・・貼付票
3・・・剥離層
4・・・接着剤層
5・・・目止め層
6・・・支持基材
6a、6b・・・剥離片
7、9a〜9f、10a〜10h・・・ハーフカット
8・・・粘着層
11・・・強接着層
12・・・剥離層

Claims (3)

  1. 少なくとも配達票と貼付票を包装紙と一体化した配送伝票であって、
    表面側に所定の情報がそれぞれ印刷された配達票と貼付票を有し、前記配達票と貼付票以外の部分に、商品供給元を示す情報を表示するための領域を有する伝票基材と、
    前記伝票基材の裏面側に貼り合わされた支持基材と、を有し、
    前記伝票基材と前記支持基材は、前記配達票部分においては、剥離可能で再接着困難な擬似接着層を介して接着され、対向する2辺からそれぞれ所定幅の範囲においては、剥離可能で再接着可能な粘着層を介して接着され、その他の部分においては、剥離困難な強接着層を介して接着されており、
    前記伝票基材には、前記対向する2辺と平行であって、前記伝票基材を貫通するハーフカットが前記粘着層と重なる位置に複数形成されており、
    前記支持基材には、前記対向する2辺と平行であって、前記支持基材を貫通するハーフカットが前記粘着層と重なる位置に複数形成されていることを特徴とする包装紙一体型配送伝票。
  2. 前記商品供給元を示す情報を表示するための領域には、商品供給元を示す情報が印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の包装紙一体型配送伝票。
  3. 前記伝票基材には、前記配達票を囲む部分に、前記伝票基材を貫通するハーフカットが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装紙一体型配送伝票。
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