JP5566483B2 - 空調機 - Google Patents
空調機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5566483B2 JP5566483B2 JP2013005447A JP2013005447A JP5566483B2 JP 5566483 B2 JP5566483 B2 JP 5566483B2 JP 2013005447 A JP2013005447 A JP 2013005447A JP 2013005447 A JP2013005447 A JP 2013005447A JP 5566483 B2 JP5566483 B2 JP 5566483B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- air
- suction
- indoor
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
このような空調機では、いずれも筐体外から空気とともに持ち込まれた空気中に含まれる汚れ成分等は、一部筐体内の各部(特に広大な表面積を有する熱交換器は顕著)に付着するため、清掃が困難で、経年使用で汚れ成分が堆積し、さらにはその汚れ成分が基となって菌類、微生物等が増殖したりする。
このプレートフィンチューブ熱交換器は、冷媒配管内での冷媒と冷媒配管との熱伝達、冷媒配管、フィン及びそれらの間の熱伝導、フィン間の間隙をフィン面に沿って流れる空気とフィンとの熱伝達等の熱移動により、冷媒と空気との間で熱交換するものある。このプレートフィンチューブ熱交換器では、フィンを多層に積層して空気との接触面積を簡単に増大させることができ、効率よくコンパクトに熱交換できる利点がある。
イ.例えば、空気によって運ばれる埃、油分、花粉、菌類及び微生物等が広大なフィン面に付着し易く、熱交換器として利用され冷媒の温度が低い場合(例えば冷房運転時の室内機側)、フィン面に空気中の水分が凝縮して付着し、形成された水膜によってさらに埃、油分、花粉、菌類及び微生物等が付着し易くなる。これらの付着物を除去しようとしてもフィン間の間隙が極端に狭く、あるいは手が届きにくいため、フィン面を直接的に清掃することは困難であり、経年使用に伴い付着物が増大する。
ロ.下流への液飛び等の防止のために、フィン表面に親水性や疎水性の機能を得るべく有機系の材料による表面コーティング材が施されている場合には、このコーティング材がフィン面に付着した菌類、微生物の栄養素となり、菌類、微生物が増殖する。その結果、フィン面に付着した様々な付着物と相俟って、フィン面と空気との間の熱伝達効率が低下する。
ハ.付着した埃、油分、花粉、及び増殖した菌類、微生物の一部が空気の流れでフィン面から脱離してエアコンの室内機等の筐体外へまき散らされて室内が非衛生となり、また付着し、増殖した菌類、微生物が吐き出す臭気成分、付着した埃、油分、花粉からの臭気成分が空気の流れで筐体外へ排出されて室内全体が臭くなる。
このため、従来からエアコンの室内機を主な対象として、下記に示す様々な解決策が提案されている。
従来技術1.
通常最も簡単で一般的な従来技術は、エアコンの室内機内へ流入する空気をプレフィルタで濾過する方法で、現状エアコンの室内機ではほぼ100%この方策が採られている。このようにすることで、空気に含まれる埃等の多くを除去してフィン面等に付着する量を減らすことができる利点がある。
また、プレフィルタに付着した埃等を自動的に吸引除去したりブラシ等を使って擦ってはぎ取る方策を常設したりして、プレフィルタのメンテナンスを軽減できるものもある。
また、より積極的にエアコン内のプレートフィンチューブ熱交換器を洗浄する方法として、スチームを使った方法が知られている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1に記載された家庭用エアコンの室内機の洗浄装置は、スチーム吐出口と吸引口とを併設配置した部位をプレートフィンチューブ熱交換器の外部から被洗浄部位に当接しながら洗浄するもので、熱交換器を取り外すことなく洗浄できるという利点がある。
また、水等の洗浄液または空気を使って熱交換器を洗浄する方法も知られている(例えば、特許文献2)。
この特許文献2に記載された装置は、洗浄液や空気を吐出する吐出口と吸引する吸引口とを熱交換器を挟んで対向するように当接して配置し、吐出口と吸引口を同時に熱交換器の長さ方向へ移動させて洗浄するもので、洗浄液や汚れの飛散を防止しつつ洗浄でき、能率良く洗浄作業ができ、下部等に漏水養生等することなく洗浄できる利点がある。
また、発泡する洗浄剤を使って熱交換器を洗浄する方法も知られている(例えば、特許文献3)。
この特許文献3に記載された装置は、発泡させた洗浄剤を熱交換器に当接した吐出口から熱交換器に吐出し、その後吸引口を熱交換器に当接して吸引して、熱交換器内を除泡あるいは乾燥することで、熱交換器内部を洗浄するもので、洗浄作業が簡単且つ手軽に実施可能であるという利点がある。
また、プレフィルタの自動清掃をするものについても、フィン面等の汚れ防止ということでは何の対策にもなっていない。
また、プレフィルタの濾過能力をより上げるため、編み目をより細かくすることも対策として考えられるが、空気の通過時の圧力損失が増大し、また汚れ防止の点では編み目より細かい汚れは通過してしまい、やはり抜本的な対策ではなかった。
イ.基本的に汚れが溜まってから洗浄することを前提としており、常時容易に洗浄できるものではない。そのため、期間を開けた洗浄とならざるを得ず、期間が経ってこびり付いた汚れは落ち難く、洗浄効果が期待できないか、より強い洗浄能力やより長い洗浄時間を要する。
ロ.結局人手に頼った洗浄であるので、プレートフィンチューブ熱交換器を均一に洗浄できる確実性は低く、洗浄したい場所を確実に洗浄できるとは限らず、安定した洗浄効果を得ることは困難である。
ハ.上記従来技術3のものでは、熱交換器をエアコンから取り外して実施することとしており手間がかかる他、洗浄液を液体のまま使うので大量に要し、その分漏液の可能性が高くなる。
このスチーム生成部で生成したスチームを筐体内の洗浄対象に指向して吐出するスチーム吐出体と、
前記洗浄対象に対向して設けられ前記スチーム吐出体から吐出された前記スチームが吸引される吸引体と、
前記吸引体からの前記スチームを吸引する吸引機と、を備え、
前記スチーム生成部、前記スチーム吐出体及び前記吸引体は、室内に配置された室内機の内部に配設され、前記吸引機は、室外に配置された室外機の内部に配設され、
前記吸引機は、一端部が前記吸引体に接続された吸引管の他端部に接続された気水分離槽の前記スチームの下流側に配設され、
前記吸引管は、冷房運転時に前記室内機内で発生した凝縮水を前記室内機の外に導く排水管を兼用し、
前記気水分離槽に溜まった水は、前記吸引機の駆動により前記スチームを吸引しているときは閉じ前記吸引機の非駆動時には開く排水弁を介して前記室外機の外へ排出される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による空調機であるエアコン1の室内機5の側断面図、図2は図1のエアコン1の室外機6の側断面図、図3は図1の室内機5の正断面図、図4は図1の室内機5の要部断面図である。
このエアコン1では、建物の側壁2の室内3側に配置された室内機5と室外4側に配置された室外機6とが側壁2で隔てられている。室内機5と室外機6との間は、内部を流体である熱媒体が流通する往復2本の銅製(他の材質でもよい)の熱媒体管7と1本の排水管19とで接続されている。側壁2には、熱媒体管7及び排水管19が貫通する側壁開口部2aが形成されている。
室内フィン熱交8は、プレートフィンチューブ熱交換器であり、複数枚の薄い平板状の室内フィン8aが所定間隔で積層配置されたフィン積層体と、両端部が熱媒体管7に接続され、途中複数回折曲して室内フィン8aの面の垂直方向すなわち積層方向から貫通した室内熱交換媒体管8bとを備えている。例えば銅製の室内熱交換媒体管8bは、多層の室内フィン8aを貫通し、かつ例えば拡管(内圧をかけて管を拡大する)により室内フィン8aに密着している。なお、室内フィン8aは、厚み0.1mm程度のアルミニウム製で、ピッチは1mm程度が一般的である。
室外フィン熱交9は、室内フィン熱交8と同様の構成であり、複数枚の薄い平板状の室外フィン9aが所定間隔で積層配置されたフィン積層体と、両端部が熱媒体管7に接続され、途中複数回折曲して室外フィン9aの面の垂直方向すなわち積層方向から貫通した室外熱交換媒体管9bとを備えている。例えば銅製の室外熱交換媒体管9bは、多層の室外フィン9aを貫通し、かつ例えば拡管により室外フィン9aに密着している。なお、室外フィン9aも、室内フィン8aと同様に、厚み0.1mm程度のアルミニウム製で、ピッチは1mm程度が一般的である。
室内フィン熱交8への空気の流入側である、上面及び前面には、プレフィルタ13が着脱可能に覆われている。プレフィルタ13は、いわゆる網であり、全面にわたって通気性があり、大きな汚れの室内フィン熱交8内への進入を防止するためのものであり、取り外して清掃できるようになっている。プレフィルタ13は一般的に樹脂製が多いが金属製であってもよい。
送出口53にはモーター(図示せず)の駆動により角度が変更される風向フラップ15が設けられており、この風向フラップ15の角度を変更することで、空気は所望の角度で室内3内に送出される。
また、スチーム吐出口20aから吐出するスチームは、空気中を拡散するので、室内フィン熱交8に衝突する際には拡がって衝突し易くなる。即ち、洗浄斑が少なくなり、また1つのスチーム吐出口20aがカバーできる室内フィン熱交8の面積が増え、スチーム吐出体20にスチーム吐出口20aを設けるピッチを大きくすることができ、スチーム吐出体20の製造が容易となる。
この空気ポンプ24は、空気管25を介して水タンク22と接続されている。空気ポンプ24の駆動により、空気が空気管25を通じて水タンク22に送られ、水タンク22内では、この空気の圧力及び体積が増加し、水タンク22内の水がスチーム生成部21に給水管23を通じて移動する。
スチーム管ロール34は有底円筒形状であり、この周側面には、第2のスチーム管21bの一端部が貫通している。スチーム管ロール34の内部には、弾性バネ(図示せず)が組み込まれており、この弾性バネの弾性力により、第2のスチーム管21bは、スチーム管ロール34に巻き取られるように付勢されている。第2のスチーム管21bの全長は、スチーム吐出体20の水平方向への走査に伴い、スチーム管ロール34とスチーム吐出体20との間で生じる距離の変化に追随できる長さである。
また、スチーム管ロール34の回転軸の端部には、第1のスチーム管21aの先端部が接続されている。この第1のスチーム管21aの全長は、スチーム管ロール34が回転することによる捻れを吸収できる余裕のある長さである。
なお、第1のスチーム管21aの全長も、第2のスチーム管21bと同様にスチーム管ロール34に巻き取られるように余裕のある長さにしてもよい。また、第1のスチーム管21aの他端部を、スチーム管ロール34の回転軸の端部にスチームが洩れない程度に回転自在に接続するようにしてもよい。
なお、この実施の形態では吸引口27aは個別の開口穴であるが、吸引体27の長手方向に沿ったスリット状の開口部でもよい。
スチーム吐出体20及び吸引体27は、室内フィン熱交8を挟んで走査機構により水平方向に走査し、室内フィン熱交8に沿った全面にスチームを吐出しあるいは吸引できるようになっている。
スチーム吐出体20の走査機構は、室内フィン熱交8を通過する空気の下流側で水平に延びて設けられた丸棒状の第1の駆動レール28と、この第1の駆動レール28が螺合して貫通しているとともにスチーム吐出体20と一体の第1の支持体20bとを備えている。
背面風路壁17には、第1の駆動レール28と並行に延びた溝状の第1の案内レール29が形成されている。この第1の案内レール29には、スチーム吐出体20と一体の突起体20cが遊挿されている。
なお、背面風路壁17にスチーム吐出体20側に突出した突起状の第1の案内レールを形成し、この案内レールをスチーム吐出体20に形成した溝に遊挿するようにしてもよい。また、背面風路壁17にスチーム吐出体20側に並行に突出した一対の突起を形成し、この突起間の溝にスチーム吐出体20と一体の突起体を遊挿させてもよい。
スチーム吐出体20の水平移動の際には、突起体20cが第1の案内レール29に沿って摺動し、突起体20cが第1の案内レール29に係合しており、第1の駆動レール28の回転方向へスチーム吐出体20が同期して回転することはない。
従って、断面逆L字形状のスチーム吐出体20が室内フィン熱交8の室内フィン8aの端面に接触して、薄くて強度の低い室内フィン8aを変形する事態が防止され、またスチーム吐出口20aと室内フィン熱交8の室内フィン8aの端面との離間距離を所定の範囲内に確保される。
第2の駆動レール30の一端部は、筐体5aに固定された第2の駆動レール支持部30bに回転可能に支持されている。第2の駆動レール30の他端部は、走査駆動モーター28aに接続されている。
なお、第2の駆動レール30の一端部と第2の駆動レール支持部30bとの間にはベアリング等を内蔵して第2の駆動レール30の回転をより円滑にしてもよい。
なお、第2の駆動レール30と並行に第2の案内レール31が第2の支持体27bを貫通して設けられているので、第2の駆動レール30の回転方向へ吸引体27が同期して回転することがなく、断面逆L字形状の吸引体27がプレフィルタ13を介して室内フィン熱交8の室内フィン8aの端面に接触して、薄くて強度の低い室内フィン8aを変形したり、プレフィルタ13を破損する事態は防止される。
なお、第2の案内レール31の代わりに、スチーム吐出体20の走査機構に用いた、第1の案内レール29及び突起体20cを用いて、第2の駆動レール30の回転方向へ吸引体27が同期して回転するのを防止するようにしてもよい。
また、この逆に第2の案内レール31をスチーム吐出体20の走査機構に用いてもよい。
従って、スチーム吐出体20と吸引体27とは、第2の駆動レール30に直結された一つの走査駆動モーター28aで、室内フィン熱交8を挟んで常に対向して水平方向に走査駆動する。
走査駆動モーター28aには、減速機が内蔵してあり、スチーム吐出体20と吸引体27とが水平方向へ走査速度が例えば20(cm/分)程度)の低速で走行が可能である。この走査速度は、室内フィン熱交8の水平方向の長さを60cmとすると、6分で1往復する走査速度である。
なお、連続的に走査するのではなく、走査駆動モーター28aの稼動を短時間でON/OFFして一定水平距離毎に断続的に走査するようにしてもよい。
また、吸引管ロール36の回転軸の端部には、可撓性の第2の吸引管35bの先端部が接続されている。この接続部では、空気が外部から侵入しない程度に互いに密接している。第2の吸引管35bの全長は吸引管ロール36が回転した際の捻れを吸収できる長さである。
なお、第2の吸引管35bは、第1の吸引管35aと同様に、吸引管ロール36に巻き取られるようにしてもよい。
また、筐体6a内には、プロペラ型の室外送風機10が設けられており、室外4の空気を筐体6a内に取り入れ、室外フィン熱交9を通過した空気を室外4へ送出するようになっている。
室内機5と室外機6とを接続した排水管19は、第2の吸引管35bを兼用している。
排水管19の先端部は、室外機6内で気体と液体とに分離する気水分離槽37に接続されている。
この気水分離槽37は、内部に、流入、吸引した凝縮水、空気が衝突する邪魔板(図示せず)が設けられている。気水分離槽37の下部には、途上に排水弁38が取り付けられた排水管39が接続されており、気水分離槽37に溜まる水及び水中に含まれた汚れは、この排水管39を通じて室外機6の外へ排出される。気水分離槽37の上部には、途上に吸引機41が取り付けられた排気管40が接続されている。
一方、吸引機41を駆動しないときには、排水弁38及び排水パン排水弁16bを開けておき、冷房運転時に室内機5の内部で凝縮する凝縮水を常時垂れ流しで排水できるようにしておく。
なお、吸引機41の吸引力が充分大きな場合は、排水パン排水弁16bは設けず、吸引機41による吸引時には吸引口27aからだけでなく排水パン排水管16aからも空気及び排水パン16に向けて吐出されたスチーム、除去された汚れを常時吸引できるようにしてもよい。
この一連の動作サイクルにより、室内フィン熱交8を通過する空気の熱が室外フィン熱交9を通過する空気へと移動して、室内3の空気を冷やすことができる。
なお、各図において、実線矢印はスチーム吐出体20のスチーム吐出口20aから吐出するスチームの移動方向を示し、波線矢印は吸引体27の吸引口27aで吸引される空気、水分の移動方向、排水方向を示している。
また、一点鎖線矢印(図4参照)は室内フィン熱交8から滴下し、また跳ね返される凝縮水の移動方向を示し、また二点鎖線矢印は空気の流れ方向を示す。
これらの運転後に、室内機5の内部を洗浄するに当たり、まず空気ポンプ24を駆動させて水タンク22からスチーム生成部21へ水を供給する。次に、スチーム生成部21のヒーターに通電する。同時に、室外機6の筐体6a内の吸引機41を駆動する。
走査駆動モーター28aの駆動により、第2の駆動レール30が回転し、同時に伝達輪32、伝達ベルト33、伝達輪32を介して第1の駆動レール28も回転する。
この結果、第1の駆動レール28に螺合したスチーム吐出体20、及び第2の駆動レール30に螺合した吸引体27は、室内フィン交8を挟んで常に対向して水平方向へ移動する。
なお、スチーム吐出体20及び吸引体27は、その初期位置及び走査終了時の位置は、図3において室内フィン熱交8の左端もしくは右端にあり、通常のエアコン1としての運転時の邪魔になることが少なく、またスチーム吐出体20、吸引体27自体に埃が溜まったりすることは抑制される。
なお、走査駆動モーター28aの反転駆動と停止とを接点スイッチではなく単に経過時間で検知してもよい。また、スチーム吐出体20と吸引体27との走査は、水平方向に1往復ではなく数往復するようにしてもよい。
一定時間後に、排水パン排水弁16bを開けて排水パン16に溜まった凝縮水を吸引機41の駆動により気水分離槽37へ移動させ、その後一定時間後に吸引機41を停止させる。この後、排水弁38を開けて、気水分離槽37に溜まっている水分や汚れを排水管39から室外機6外へ排出する。
一方、スチーム吐出口20aの対向面では、常にスチーム吐出口20aから吐出するスチームより多くの量を吸引口27aから吸引しており、スチームやスチームによって除去された汚れに加え、スチーム吐出体20や吸引体27の周囲の空気も同時に吸引される。
周囲の空気が吸引口27aに吸引されていることで、スチーム吐出口20aから吐出するスチームの周囲に空気の流れが生じており、空気とスチームとは混合され易くなり、室内フィン8a、室内熱交熱媒体管8bの外面に到達する際の温度は、スチーム吐出口20aから吐出された直後のスチームの温度より降下している。
このような不都合が生じないようにするため、熱電対やサーモスタット等の温度検知器(図示せず)でスチーム生成部21の過熱を検知して、スチーム生成部21への通電を停止し、水タンク22への給水を促すよう表示やブザーで使用者に通知するようになっている。
但し、スチーム吐出体20のスチーム吐出口20aからのスチームの吐出は止めても、吸引体27の吸引口27aからの吸引と、スチーム吐出体20及び吸引体27の走査だけを続行させてもよい。少なくとも空気の吸引だけによる清掃効果は期待できる。
従って、洗浄に少ない水量で済み、室内機5外への漏水が少なく、労力が少なく、頻繁に、室内フィン熱交8及び排水パン16を高い確実性で洗浄できる。
この結果、室内フィン熱交8内、排水パン16の清潔性(防汚、防臭、防かび)の持続が容易となり、室内機5内を通過する空気への臭気移りや汚れ移りを抑制でき、空気への臭い移りがないことでエアコン1を長期にわたって使用することができ、廃棄時期を延長できる。
また、洗浄する際に水のみを使用し洗剤等は使用しないので環境負荷を軽減できる。
また、室内フィン8aの表面を洗浄するので、室内フィン8aの表面に汚れが堆積し難く、室内フィン熱交8を通過する空気との熱交換能力を維持できる。
また、室内フィン8aの表面は、空気中に含まれる異物(例えば臭い成分)の付着面として活用でき、室内フィン熱交8に空気清浄の機能を持たせるとともに、空気を清浄する能力を持続できる。
また、吸引体27の吸引口27aは、室内フィン熱交8を挟んでスチーム吐出口20aに対向して形成し、吸引機41の駆動により、吸引口27aを通じて、空気、スチーム、汚れ、凝縮水等の混合物が吸引されるので、洗浄対象である室内フィン8a、室内熱交熱媒体管8bの表面から除去した汚れが周囲へ飛散することが抑制され、洗浄対象以外への汚れの再付着や室内機5外への漏水が抑制される。
また、吸引機41は、室内機5外である室外機6内に設置されているので、室内機5を小型化、軽量化でき、また吸引時における室内3の騒音を抑制できる。また、1台の室外機6に対して複数の室内機5を有する、所謂マルチ型のエアコンであるときに、1台の吸引機41で複数の室内機5内から空気、スチーム、汚れ、凝縮水等の混合物を吸引することを共用できる。
また、排水管19内の水滴、汚れ等が吸引時に吸引されることで、排水管19内に水滴、汚れ等が残り難く、排水管19内が汚れ、微生物繁殖等で閉塞することが抑制される。
また、誘導体20dは、スチーム吐出体20の反スチーム吐出方向側に設けられ、排水パン16へ凝縮水を誘導したので、スチーム吐出口20aからスチームを吐出した際にスチーム吐出口20a近傍で凝縮した水が周囲へ飛散し、また下方へ垂れたりすることが抑制される。
また、スチーム吐出体20を固定している場合に比べ、スチーム吐出口20aから吐出するスチームが衝突し難い死角が低減され、より安定した洗浄斑の少ない洗浄効果を得ることができる。
しかしながら、この方法では、給水管23に空気が入り込んだ場合、給水能力が悪くなり、給水できなくなるか、給水の時間が長くなる問題があった。
これに対して、密閉した水タンク22内に空気ポンプ24で空気を供給して水タンク22内の水をスチーム生成部21へ移動したので、水タンク22への給水時等に給水管23に空気が入っても給水の時間が長くなったり、給水できなくなったりすることはない。
また、水タンク22の設置位置(スチーム生成部21との上下位置関係)に依らず、水を確実にスチーム生成部21へ供給できる。
また、この実施の形態では、開口部に経年使用で埃等が堆積するのを避け、外観の見栄えを良くするために、開口部が無く通気性のない前面パネル11を用いたが、前面パネル自体に通気性のあるスリット等の開口部が設けてあってもよいのは勿論である。
また、風向フラップ15は水平に伸びた1枚のみとしているが、複数枚備えたり、板を垂直に配置した複数のフラップを別途備え、左右方向への風向を調節できるようにしたりすることも一般的にエアコンの室内機では実施されている。
また、排水パン16には複数ヶ所で排水パン排水管16aを接続されていてもよい。
また、スチーム生成部21内の水の加熱方法は、ニクロム線ではなく、スチーム生成部21内に電磁誘導加熱可能な金属部材を備えて、スチーム生成部21の周囲に配置した誘導コイルに通電することにより電磁誘導加熱するようにしてスチームを生成してもよい。
また、エアコン1としての毎運転後ではなく、室内機5内を空気が通過した一定積算経過時間後のエアコン1の運転後に、上記の洗浄をするようにしてもよい。
また、スチーム吐出体は、ヒーターを具備してスチーム生成部を兼用することで、室内機5がよりコンパクト化される。
また、水タンク22は、室内機5外に配置したが、室内機5の内部に配置してもよい。 また、給水が必要なときにワイヤ(給水管23や空気管25がこのワイヤを兼用していてもよい)等で吊られた水タンク22が室内機5内から排出されるようにしてもよい。
スチーム吐出体20をさらにラインフローファン17の送風翼14a側に向けて延伸し、送風翼14aの円周方向の一部に向けてスチームを吐出するスチーム吐出口20aを形成し、ラインフローファン14を回転しながら、送風翼14aを洗浄するようにしてもよい。送風翼14aに汚れが堆積し難くなり、より室内機5内を通過する空気への臭気移り、汚れ移りが抑制される他、ラインフローファン17の送風効率が維持され、また汚れ付着による回転時のアンバランスによる騒音増加が軽減される。
また、プレフィルタ13を削除し、または従来の空調機に比べて粗い編み目のプレフィルタであってもよい。室内フィン熱交8は頻繁にスチームで洗浄するので、プレフィルタ13が無い場合、または編み目が粗いプレフィルタを用いた場合でも大きな弊害は少ない。逆に、空気がプレフィルタ13を通過する際の圧力損失が低減され、ラインフローファン14を回転するための動力が低減される。
室外フィン熱交9の熱交換能力を持続できる等、室内フィン熱交8を洗浄する場合と同様な効果を奏する。特に、臨海部等では室外フィン9aが塩害で腐食することが知られているが、室外フィン熱交9を頻繁にスチームにより洗浄することで、室外フィン9aに付着した塩分は除去され、腐食の進行が抑制される。
また、室外フィン熱交9は、室内フィン熱交8より環境的に腐食性向がある(前述の塩分だけでなく、酸性雨等の影響もある)ので、室外フィン9aは室内フィン8aより分厚くする必要性があるが、室外フィン熱交9を頻繁に洗浄することで腐食を抑制できるので、室外フィン9aをより薄くすることができ、室外機6の小型化、軽量化が容易となる。 また、室外フィン熱交9はプレフィルタを備えず、汚れ等が通過するように室外フィン9aの積層ピッチは大きくすることがあるが、室外フィン熱交9を頻繁に洗浄するので、上記積層ピッチをより狭くしてもよくなり、その点でも室外機6の小型化が容易となる。
また、水タンク22からスチーム生成部21へ給水するようにしているが、さらに室外フィン熱交9の下部に凝縮水を受ける排水パンとその排水パンから気水分離槽37に凝縮水を導く排水管を設けておき、気水分離槽37からスチーム生成部21へ給水するようにしてもよい。
室内3の冷房運転時は室内フィン熱交8から凝縮水が得られ、また室内3を暖房運転時の霜取り運転時に室外フィン熱交9に凝結した氷を溶かした際の凝縮水が得られ、スチーム源である水の確保が容易となり、洗浄対象をより頻繁に労力少なく洗浄でき、洗浄対象の清潔性の持続がより容易となる。
なお、室外フィン熱交9からの凝縮水を用いることなく、少なくとも室内フィン熱交8で生じる凝縮水をスチーム源の水として利用してもよいのは勿論である。
また、この実施の形態では、室外機6の筐体6a内に気水分離槽37や吸引機41を設けるようにしたが、室外機6とは分離して配置するようにしてもよい。
また、吸引時の騒音等が許容されるのであれば室内機5の筐体5a内に気水分離槽37や吸引機41を配置するようにしていてもよい。ただしこの場合でも、排気管40や排水管39は室外4へ導かれ排気および排水できるようにしておくことが望ましい。
このようにした場合、常にスチーム吐出体20の対向位置に配置する場合よりはスチームや汚れなどの筐体5a内への飛散は増えるが、筐体5a外へ飛散され難い効果は同様に得られる。また、巻き取るための吸引管ロール36は不要で、かつ巻き取られるための第1の吸引管35aの余剰な長さは不要となる。
また、スチーム吐出体20をより小型に形成し、垂直方向および水平方向に2次元に走査するように構成していてもよい。例えば、水平方向へはこの実施の形態のように第1の駆動レール28が螺合するようにして走査するとともに、垂直方向へは上記の変形形態で示したようにワイヤを使って走査駆動することと組み合わせることで容易に構成できる。 このようにした場合、走査機構は複雑になり、また一度に洗浄できる範囲が減少するので洗浄時間は長くなるが、一方でスチームが飛散したり、凝縮した水が漏水する危険性はより一層低減され、スチーム生成部21においてスチームを生成するための単位時間当たりのエネルギー、即ちヒータ容量をより低減できる。
またさらに、スチーム吐出体20を複数分割して設け、スチーム生成部21から分割してスチーム吐出体20へスチームを導くスチーム管の途上に切換バルブを設けて、スチームを吐出するスチーム吐出体20を順次切換ながらスチームを吐出するようにすると、スチーム吐出体20を走査する場合と同様にスチーム生成部21で生成するスチームの量を抑制することができる。
なお、この実施の形態における上記の各変形形態は、適宜下記の別の実施の形態でも適用してもよいことは勿論である。
図5はこの発明の実施の形態2によるエアコン1の室内機5を示す要部断面図である。
この実施の形態では、吸引体27とスチーム吐出体20とが室内フィン熱交8を通過する空気の上流側に一体に設けられている。
また、吸引体27は、プレフィルタ13と室内フィン熱交8との間の配置されている。
吸引体27の吸引口27aは、スチーム吐出口20aを挟むようにスチーム吐出口20aと同じ方向に向けて開口している。室内フィン熱交8を挟んで、吸引口27a及びスチーム吐出口20aと対向して断面が皿形状の遮蔽体42が設けられている。
従って、スチーム吐出口20aから吐出されたスチームは、室内フィン8aの積層間隙を通過するも、この間隙に隣接した積層間隙では周囲の空気を吸い込みながらスチーム吐出方向とは逆方向へ吸引される。
また、遮蔽体42と、スチーム吐出体20と一体化した吸引体27とは、実施の形態1の吸引体27、スチーム吐出体20と同様な機構により、室内フィン8aの積層方向へ常に同時に走査移動されるようになっている。
また、遮蔽体42は、実施の形態1における排水パン16に凝縮水を誘導する誘導体20dを兼ねており、凝縮水を排水パン16へ誘導する。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
従って、洗浄対象以外への汚れの再付着、筐体5a外への漏水の抑制が容易となり、より節水かつ省エネで効率よく洗浄対象が洗浄される。
また、室内フィン熱交8内を洗浄したが、スチーム吐出体20と一体となった吸引体27を、背面風路壁17等のスチームが通過しない洗浄対象に近接しながら走査移動して背面風路壁17等も洗浄するようにしてもよい。背面風路壁17だけを洗浄対象とする場合、遮蔽体42は不要で、走査駆動するための機構がより簡単である。
また、実施の形態1と同様に、プレフィルタ13を吸引体27と室内フィン熱交8との間に配置してもよい。
図6はこの発明の実施の形態3によるエアコン1の室内機5を示す要部断面図である。
この実施の形態では、スチーム吐出体20と空気吐出体43とが一体に設けられ、空気吐出体43にはスチーム吐出口20aと同一方向に向けて空気を吐出する空気吐出口43aが形成されている。この空気吐出口43aは、スチーム吐出口20aを挟むようにして両側に形成されている。空気吐出体43と吸引体27とは室内フィン熱交8を介して対向している。
気水分離槽37と吸引機41Aとを接続する吸引管には、空気フィルタである吸引フィルタ45が着脱可能に取り付けられている。この吸引フィルタ45により、気水分離槽37から吸引される気体中に残留している固形汚れは分離される。吸引フィルタ45は、定期的に取り外して清掃される。
スチーム吐出体20と一体の空気吐出体43は、実施の形態1におけるスチーム吐出体20と同様の機構により室内フィン熱交8に沿って水平方向へ走査される。
可撓性の空気吐出管44は、実施の形態1における、第1の吸引管35a及び第2のスチーム管21bと同様に、吸引管ロール36、スチーム管ロール34に巻き取られ、空気吐出体43の操作時における空気吐出体43と吸引機41Aとの距離の変動に対応可能になっている。
また、空気吐出管44は、蛇腹構造で伸縮自在にすることで、空気吐出体43と吸引機41Aとの距離の変動に対応するようにしてもよい。
洗浄以外のエアコン1の運転時には、室内フィン熱交8で生じる凝縮水が排水できるように排水弁38は開けておく。
なお、他の構成は実施の形態1と同様である。
また、スチーム吐出口20aの両側の空気吐出口43aから空気が吐出しているので、空気吐出口43aから吐出する空気がスチームの両側のカーテンとしての機能を有している。従って、スチーム、スチームが洗浄対象から除去した汚れが周囲へ飛散したり、あるいはスチーム吐出口20aの近傍で凝縮水が下方へ垂れたりすることが抑制される。
また、室内機5内に着脱可能な吸引フィルタ45を設けたので、吸引した際の汚れを濃縮して簡単に捨てることができる。
例えば、実施の形態1のように吸引口27aから空気を吸引する吸引機41を気水分離槽37等とともに室外機6内に設け、また空気吐出口43aから空気を吐出するための吸引機を室内機5内に設け、吸引機は気水分離槽37からではなく室内3の空気を吸引して空気吐出口43aから吐出するようにしてもよい。このときには。吸引フィルタ45はなくてもよい。
図7はこの発明の実施の形態4によるエアコン1の室内機5を示す要部断面図である。
この実施の形態では、スチーム生成部21は、スチーム生成容器47と、このスチーム生成容器47の周囲を巻回したニクロム線からなるヒーター46と、スチーム生成容器47全体を覆った断熱材48とを備えている。
スチーム生成容器47では、上部から第1のスチーム管21aが延びてスチーム吐出体20(図示せず)に接続されている。スチーム生成容器47の下部(上部でも構わない)には、水タンク22からの給水管23が接続されており、この給水管23を通じてスチームを生成する前にスチーム生成容器47内に水が供給される。
例えば、水タンク22を水道の蛇口まで運び給水する。蓋22aは、ねじ込むようにして水タンク22を密閉できるようになっている。給水管23の途上には逆止弁26が取り付けられたおり、スチーム生成容器47内の水、スチームが水タンク22へ逆流できなくなっている。
なお、給水フィルタ49は、給水フィルタ49で除去する成分、含有する汚れ等が多くない場合には、無交換とできる容量を確保し、給水管23から着脱できなくしてもよい。
この他の構成は、実施の形態1と同じである。
特に、実施の形態1の変形例で記載したように、室内3の冷房運転時における、室内フィン熱交8から得られる凝縮水、室内3の暖房運転時の霜取り運転時における、室外フィン熱交9に凝結した氷を溶かして得られる凝縮水を、スチーム源である水として用いる場合において、給水フィルタ49の必要性が顕著となる。
なお、給水フィルタ49を室内機5外に配置したが、室内機5内に配置していてもよい。
図8はこの発明の実施の形態5によるエアコン1の室内機5A,5Bを示す要部拡大断面図である。
この実施の形態では、スチーム生成部21は、第1の室内機5A及び第2の室内機5B外に配置されている。スチーム生成部21と第1の室内機5Aとは、スチーム供給管50で接続されている。スチーム供給管50の端部は、第1の室内機5Aの端部に設けたスチーム供給口51に螺着される。スチーム供給口51は、第1の室内機5A内で第1のスチーム管21aを通じてスチーム吐出体20に接続されている。
第2の室内機5Bも第1の室内機5Aと同様な構成であり、スチーム供給管50は、スチーム供給口51で螺着され、第1の室内機5Aから第2の室内機5Bへ繋ぎ換えできるようになっている。
他の構成は、実施の形態1と同様である。
第1の室内機5A内の洗浄後、第2の室内機5B内を洗浄する際には、スチーム供給管50を第2の室内機5Bのスチーム供給口51へ繋ぎ換えて、後は第1の室内機5A内の洗浄と同様の手順で洗浄が行われる。
また、複数の室内機5A,5Bが1つのスチーム生成部21を共用することが容易となる。
また、実施の形態1における室外機6内に配置している、吸引機41及び気水分離槽37を、スチーム供給管50と同様に室外機6に着脱可能な吸引管を介して接続して室内機5外の室内3に配置し、しかも吸引機41、気水分離槽37をスチーム生成部21と一体化して配置するようにしてもよい。
このようにすることで、室内機5A,5Bだけでなく、室外機6も小型化、軽量化できる。
また、複数の室内機5A,5B、室外機6は、スチーム生成部21、吸引機41及び気水分離槽37を共有することができる。
図9はこの発明の実施の形態6によるエアコン1のラインフローファン14を示す要部側断面図、図10は図9のラインフローファン14のA−A線矢視断面図である。
この実施の形態のエアコン1では、ラインフローファン14の送風翼14aの翼面に向けてスチームを吐出して送風翼14aを洗浄するものである。
円筒形状のラインフローファン14は、周方向に沿って等分間隔で配置された複数の送風翼14aと、室内機5の筐体5aに固定されたファンモーター14bと、ファンモーター14bと直結したファン回転軸14cと、この回転軸14cの反対側に設けられた環状の回転軸14dとを備えている。
環状回転軸14dの外周面を転動する3つの支持輪52は、筐体5aに固定された回転軸支持部52bと同軸上の支持輪回転軸52aに回転可能に支持されている。
なお、支持輪52と支持輪回転軸52aとを一体に形成し、支持輪回転軸52aを回転軸支持部52bに対して回転可能に支持するようにしてもよい。また、支持輪52は、環状回転軸14dの内周面を転動するようにしてもよい。
なお、第1の駆動レール28及び第1の案内レール29は極力細く形成され、ラインフローファン14の送風効率を低減しないようにしておく。
スチーム吐出体20に先端部が接続された第2のスチーム管21bは、環状回転軸14dの内側を通って、ラインフローファン14の外側に導出されている。この第2のスチーム管21bの必要とする全長は、スチーム吐出体20の移動に伴い変動するが、この変動に対しては実施の形態1に記載したスチーム管ロール34(図示せず)を用いて調整される。
走査駆動モーター28aの駆動により、駆動レール28が回転すると、第2の駆動レール30が同期して回転し、スチーム吐出体20と吸引体27とは、送風翼14aを挟んで互いに常に対向した状態で、ラインフローファン14の回転軸線の方向に沿って移動する。
なお、この他の構成は実施の形態1と同様である。
スチーム吐出口20aから吐出するスチームは、送風翼14aの一部しか衝突しないが、ラインフローファン14が回転することでスチームが送風翼14aの全面に衝突して洗浄される。
また、特に、ラインフローファン14が回転して送風される際の空気の流れが、図9において上から下に流れる場合には、スチーム吐出口20aから吐出されるスチームは、空気の流れと逆方向で送風翼14aの表面に衝突するので、汚れの付着方向とは逆であり、付着した汚れが落ち易くなる。
また、スチーム吐出口20aの近傍に遮蔽体42を設けたので、吐出するスチームが洗浄対象以外の部位へ当たることが抑制され、スチーム、凝縮水及び汚れが周囲へ飛散することが抑制される。従って、洗浄対象以外への汚れの再付着や筐体5a外への漏水の抑制が容易となり、より節水かつ省エネで効率よく洗浄対象が洗浄される。
このものの場合には、室内機5内を通過する空気への臭気移り、汚れ移りがより一層抑制される。
また、例えば、実施の形態6の第1の駆動レール28に、伝達輪、伝達ベルトを用いて実施の形態1の第2の駆動レール30と連結することで、一つの走査駆動モーター28aの駆動により、送風翼14a、室内フィン熱交8、排水パン16及び背面風路壁17等を同時に洗浄することができる。
さらに、実施の形態1の変形例で記載したものと同様に、吸引体27とスチーム吐出体20を一体とし、このものをラインフローファン14の内周側または外周側に配置し、送風翼14aを挟んだ対向側に遮蔽体42を設けるようにしてもよい。この場合、スチーム吐出口20aから吐出したスチームは、遮蔽体42によって反射され、この反射されたスチームは、スチーム吐出口20a側の吸引口27aから吸引される。
また、スチームを吐出して送風翼14aを洗浄するとき以外には、スチーム吐出体20が第1の支持体20bに対して、ラインフローファン14の回転軸方向へ倒れるように構成していても良い。スチーム吐出体20がラインフローファン14の内部にあることによるラインフローファン14の送風効率の悪化を倒すことで抑制できる。
図11はこの発明の実施の形態7によるエアコン1の室内機5を示す平断面図、図12は図11のB−B線に沿った矢視断面図である。
この実施の形態のエアコン1は、天井に取り付けられており、室内機5内の室内フィン熱交8に向けてスチームを吐出して室内フィン熱交8を洗浄するものである。
この円環状の室内フィン熱交8は、側面から視て板状の室内フィン8aを水平面に投影して放射状に積層されている。室内フィン8aには、室内熱交熱媒体管8bが積層方向に貫通している。円環状の室内熱交熱媒体管8bの両端部には、それぞれ熱媒体管7が接続されている。この熱媒体管7はそれぞれ室内機5から導出され、室外機6と接続されている。
なお、この実施の形態のエアコン1では、熱媒体管7、室内熱交熱媒体管8bに流れる熱媒体は温冷水であり、室内冷房時には冷水、室内暖房時には温水が流れる。この熱媒体は、室外機6におけるヒートポンプ機構、及び外部空気との熱交換器(クーリングタワーを含む)による熱交換によって温水あるいは冷水が生成される。
また、筐体5aには、給気開口部12の4辺の外側にそれぞれ空気を送出する送出口53が形成されている。
なお、下方パネル11aは、筐体5aに対して開閉可能でもよく、また実施の形態1に記載した前面パネル11のように通気性のないものとし、室内機5の筐体5aとの間に隙間を開けて配置して、その隙間を給気開口部12としてもよい。
実施の形態1のエアコン1と同様に、それぞれの送出口53には、所望の角度で室内3へと送出を可能にする風向フラップ15が設けられている。それぞれの風向フラップ15はフラップモーター15aの駆動により角度が変更される。
なお、風向フラップ15毎にフラップモーター15aを設けるのではなく、4つの風向フラップ15をワイヤやギア等の機構で連動し、1つのフラップモーター15aで4つの風向フラップ15の角度を同時に変更するようにしてもよい。
同様に、吸引体27は、室内フィン熱交8の円環の中心から径方向に延びた第2の支持体27bの先端部に設けられて支持されている。同様に、第2の支持体27bは中空構造であり、この第2の支持体27bの内部には、吸引体27と吸引機41とを繋ぐ第1の吸引管35aの先端部が室内フィン熱交8の円環の中心側から入って挿入されている。
なお、第2のスチーム管21b、第1の吸引管35aの先端部を支持体20b及び支持体27bを兼用させるようにしてもよい。
なお、この水平方向の回転は同一方向への連続回転ではなく、円周に沿った少なくとも1周分程度の範囲での往復回転でよい。少ない回転であるので、第2のスチーム管21b及び第1の吸引管35aが過剰に捻れることがなく、また実施の形態1の第2のスチーム管21b、第1の吸引管35aに必要となる余剰な長さを抑制でき、スチーム管ロール34、吸引管ロール36は必要としない。
なお、この他の構成は、実施の形態1と同様である。
この場合には、実施の形態1と同様にスチーム吐出口20aから吐出するスチームを室内フィン熱交8を通過する空気の上流に向けて吐出することになり、実施の形態1と同様にスチームの吐出方向が空調運転時の空気の流れとは逆行し、室内フィン熱交8内の室内フィン8aへの汚れの付着方向とは異なり、汚れがより落ち易くなる。
但し、このエアコン1のときには、スチーム吐出体20、吸引体27は、室内フィン熱交部の側面に沿って移動し、移動に伴い角環状の中心軸線からスチーム吐出体20、吸引体27までの距離が変わることになる。
従って、このエアコン1の場合には、例えば、第1の支持体20b及び第2の支持体27bは、伸縮構造、または材質とし、また第2のスチーム管21bと第1の吸引管35aはそれぞれ第1の支持体20bと第2の支持体27bの伸長に対応できるように長さに余裕を持たせておき、さらには上記室内フィン熱交部のそれぞれの配置に沿って駆動レール28,30を備え、第1の支持体20b及び第2の支持体27bが、案内レール29,31に拘束されながら伸縮して移動できるようにしてもよい。
図13はこの発明の実施の形態8によるエアコン1のスチーム吐出体20を示す要部断面図、図14は図13のスチーム吐出体20を示す要部平面図である。
この実施の形態では、先端部に鍔20eが形成された、スチーム吐出体20のスチーム吐出口20aに、回転スチーム吐出体56が回転自在に設けられている。この回転スチーム吐出体56には、回転スチーム吐出体56の回転軸線56bに対して偏心した位置に回転軸線56bに対して傾斜した角度で回転スチーム吐出口56aが形成されている。
この回転スチーム吐出口56aは、スチームにより洗浄される洗浄対象(例えば、室内フィン8a、送風翼14a等)の被吐出面57に指向している。
この他の構成は、実施の形態1と同様である。
従って、回転スチーム吐出体56が回転していない時の吐出範囲57aより広範囲な吐出範囲57bにスチームが衝突するので、スチーム吐出口20aの数を減らすことができる。
また、回転スチーム吐出口56aから吐出するスチームが異なる角度で被吐出面57に衝突するので、被吐出面57に対する洗浄効果が向上する。
また、空気に接触し混合する機会が増え、被洗浄対象に衝突するスチームの温度が低下し、被洗浄対象が高温で融けたり変形し、または表面のコーティングが剥がれたりする等を防止できる。
また、回転スチーム吐出体56から、先端部に変形可能の鍔が形成された円筒部を突出させ、この円筒部をスチーム吐出体20のスチーム吐出口20aに挿入するようにしてもよい。
また、図6に示した実施の形態3の空気吐出体43の空気吐出口43aに、空気吐出口43aから吐出する空気の反力で回転空気吐出体を回転可能に設け、空気吐出口43aから吐出する空気の反力で、回転空気吐出体を回転するようにしてもよい。
また、各実施の形態では、室内機5内の室内フィン熱交8等の洗浄対象をスチームで洗浄するものであったが、空気清浄機(タバコの吸煙機等も含む)、エアコンの室外機6、冷蔵庫(庫内冷風循環する熱交、ファン等)、オイルヒーター、温水ヒーター、換気扇(熱交換型、給排気型を含む)、温風ヒーター等、筐体内部を空気が流通するものであれば、同様に適用することができることは勿論である。
空気が流通することで筐体内部に付着する汚れや臭いを洗浄できることになり、筐体内の清潔性(防汚、防臭、防かび)の持続が容易となり、筐体内を通過する空気への臭気移りや汚れ移りを抑制できる。
特に、空調機が、板状のフィンが所定間隔で多数積層され、前記フィン間の積層間隙を空気が通過可能なフィン積層体を前記筐体内に備えて、フィンの外面を空気中に含まれる異物の付着面として活用し、また各実施の形態のスチーム吐出口20aを設置して、空気清浄のみを目的としたものである場合でも、フィンの外面を洗浄することでフィンの付着能力を再生でき、空気を清浄する能力を持続可能な空気清浄機とすることができる。
また、各実施の形態において、長時間スチームを吐出することでスチーム中に含まれる不純物成分(シリカ等)が結晶化して付着して成長し、スチーム吐出口20aが閉塞することもあるので、スチーム吐出体20は、第1の支持体20bや第2のスチーム管21bに対して容易に着脱可能に構成しておくことが望ましい。このようにすると、スチーム吐出体20の交換や清掃が容易となる。
Claims (6)
- 水を加熱してスチームを生成するスチーム生成部と、
このスチーム生成部で生成したスチームを筐体内の洗浄対象に指向して吐出するスチーム吐出体と、
前記洗浄対象に対向して設けられ前記スチーム吐出体から吐出された前記スチームが吸引される吸引体と、
前記吸引体からの前記スチームを吸引する吸引機と、を備え、
前記スチーム生成部、前記スチーム吐出体及び前記吸引体は、室内に配置された室内機の内部に配設され、前記吸引機は、室外に配置された室外機の内部に配設され、
前記吸引機は、一端部が前記吸引体に接続された吸引管の他端部に接続された気水分離槽の前記スチームの下流側に配設され、
前記吸引管は、冷房運転時に前記室内機内で発生した凝縮水を前記室内機の外に導く排水管を兼用し、
前記気水分離槽に溜まった水は、前記吸引機の駆動により前記スチームを吸引しているときは閉じ前記吸引機の非駆動時には開く排水弁を介して前記室外機の外へ排出される空調機。 - 水を加熱してスチームを生成するスチーム生成部と、
このスチーム生成部で生成したスチームを筐体内の洗浄対象に指向して吐出するスチーム吐出体と、
前記洗浄対象に指向して空気を吐出する空気吐出体と、
前記洗浄対象に対向して設けられ前記スチーム吐出体から吐出された前記スチームが吸引される吸引体と、
前記吸引体からの前記スチームを吸引する吸引機と、
この吸引機の前記スチームの上流側に配設された気水分離槽と、
を備え、
前記スチーム生成部、前記スチーム吐出体、前記空気吐出体、前記吸引機及び前記気水分離槽は、室内に配置された室内機の内部に配設され、
前記気水分離槽には、前記吸引機の駆動により前記スチームを吸引しているスチーム洗浄のときは閉じ、前記スチーム洗浄以外の冷暖房運転時は開く排水弁が取付けられた排水管が接続されており、
前記気水分離槽で気体層から分離された液体層の水は、前記排水管を通じて前記室内機の外に排出される空調機。 - 前記スチーム吐出体及び前記空気吐出体は、一体に設けられている請求項2に記載の空調機。
- 前記スチーム吐出体は、ヒーターを具備して前記スチーム生成部を兼用している請求項1〜3の何れか1項に記載の空調機。
- 前記吸引機は、前記スチーム吐出体から前記スチームが吐出する際に駆動停止可能とし、スチーム吐出体からのスチームは前記室内に放出されるようになっている請求項1〜4の何れか1項に記載の空調機。
- 前記スチーム生成部は、給水管を介して水タンクと接続され、またこの水タンクは、空気管を介して空気ポンプに接続され、
前記空気ポンプの駆動により、空気が前記空気管を通じて前記水タンクに送られ、前記水タンク内では、前記空気の圧力及び体積が増加し、前記水タンク内の水は、前記スチーム生成部に前記給水管を通じて供給される請求項1〜5の何れか1項に記載の空調機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005447A JP5566483B2 (ja) | 2013-01-16 | 2013-01-16 | 空調機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005447A JP5566483B2 (ja) | 2013-01-16 | 2013-01-16 | 空調機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008118782A Division JP2009270726A (ja) | 2008-04-30 | 2008-04-30 | 空調機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013092367A JP2013092367A (ja) | 2013-05-16 |
JP5566483B2 true JP5566483B2 (ja) | 2014-08-06 |
Family
ID=48615605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013005447A Expired - Fee Related JP5566483B2 (ja) | 2013-01-16 | 2013-01-16 | 空調機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5566483B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019087335A1 (ja) * | 2017-11-01 | 2019-05-09 | 株式会社前川製作所 | 家畜舎システム |
CN110873395A (zh) * | 2018-08-31 | 2020-03-10 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 一种空调及其自清洁的控制方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6110431U (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-22 | 松下電器産業株式会社 | 空気調和機 |
JPH0645194Y2 (ja) * | 1988-03-02 | 1994-11-16 | 矢崎総業株式会社 | 空気調和機 |
US5063632A (en) * | 1990-12-04 | 1991-11-12 | The Babcock & Wilcox Company | Sootblower with condensate separator |
JPH04306496A (ja) * | 1991-04-02 | 1992-10-29 | Daikin Ind Ltd | 空調機の熱交換器洗浄方法及びその装置 |
JP2001021289A (ja) * | 1999-07-05 | 2001-01-26 | Pcg Tekunika:Kk | エアコンの清掃方法、及びエアコン清掃装置 |
JP3673843B2 (ja) * | 2000-03-29 | 2005-07-20 | エム・テイ・システム株式会社 | エアコン洗浄方法 |
JP2005214600A (ja) * | 2004-02-02 | 2005-08-11 | Kato Denko:Kk | 空気調和機の洗浄装置及び洗浄方法 |
JP4807857B2 (ja) * | 2004-04-01 | 2011-11-02 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 改良型スケール構造改変剤及び処理方法 |
JP2006138501A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Goro Saeki | 空調機のメンテナンス方法 |
JP3979430B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2007-09-19 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和装置 |
-
2013
- 2013-01-16 JP JP2013005447A patent/JP5566483B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013092367A (ja) | 2013-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009270726A (ja) | 空調機 | |
CN212987387U (zh) | 厨房空气调节系统 | |
TWI659182B (zh) | air conditioner | |
CN105972697B (zh) | 空调 | |
US8523969B2 (en) | Indoor unit of air conditioner | |
JP4931566B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH1114093A (ja) | 空気調和機 | |
JP2009198161A (ja) | 空気調和装置の室内ユニット | |
JP5566483B2 (ja) | 空調機 | |
JP2016538527A (ja) | 空気調和装置 | |
CN113418233B (zh) | 空调器的自清洗控制方法及空调器 | |
WO2009090886A1 (ja) | 空気調和装置の室内ユニット | |
JP4433053B2 (ja) | 空気調和装置の室内ユニット | |
KR101917819B1 (ko) | 냉-난방 및 공기청정 기능을 갖는 제습기 | |
KR100834384B1 (ko) | 복합 공기조화장치 | |
CN212961908U (zh) | 一种窗式空调器 | |
CN210891934U (zh) | 室内机、空调器 | |
CN100520193C (zh) | 空调机的室内机 | |
JP2010048503A (ja) | 空気調和装置の室内ユニット | |
WO2023177730A1 (en) | Condensate transfer systems for self-contained heat pump room conditioning units | |
CN213872912U (zh) | 空调室内机 | |
JP5218350B2 (ja) | 空気調和装置の室内ユニット | |
JP2011043264A (ja) | 空気調和装置の室内ユニット | |
CN219962781U (zh) | 多功能清洁基站及清洁系统 | |
US20230311050A1 (en) | Dual filtration and auto cleansing mechanism |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130924 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131001 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140520 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140617 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5566483 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |