JP5564355B2 - ジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付装置及び据付方法 - Google Patents
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Description
アニュラス部には複数個のジェットポンプが設置され、原子炉炉心の冷却流体の流れを供給する。具体的には、RPVの外に設置された再循環ポンプがアニュラス部下部の冷却流体を吸い込み、昇圧して、ジェットポンプライザ管(ライザ管)へと送る。昇圧された冷却流体(駆動流体)はライザ管の上部に取り付けられたノズルを通して噴出され、アニュラス部内の冷却流体(被駆動流体)をスロート内へひき込む。駆動流体と被駆動流体はスロート内で混合され、ディフューザとして知られる拡散部分にて拡散され、下部プレナムを通って炉心へと供給される。
ジェットポンプは、内部にも高速流体が流れるため、外部と内部の流体から流体振動の影響を受ける。この流体振動による振動が計測配管に伝わるが、この流体振動の振動数が、計測配管の固有振動数と合致すると、計測配管は共振する。そこで、この共振が計測配管に与える影響を緩和するために、従来技術では計測配管にクランプ装置を取り付け、計測配管をディフューザに強固に拘束することで、計測配管の発生応力を低減している(例えば、特許文献1)。
さらに、本発明は、第1の特徴に加え、前記第2アームは少なくとも一つ以上の曲り部を有することを第3の特徴とする。
また、本発明は、第3の特徴に加え、前記曲り部のうち少なくとも一つの曲り部は前記ディフューザに隣接するディフューザを回避するように回転することを第4の特徴とする。
また、本発明は、第5の特徴に加え、前記シフト手段は前記第2アーム先端側を前記原子炉圧力容器とシュラウドのうち少なくとも一方に固定する固定手段を有することを第6の特徴とする。
また、本発明は、第1の特徴に加え、前記締付ボルトに対し前記締付ヘッドを少なくとも1方向にフローティングするフローティング機構を設けたことを特徴とする
図11にジェットポンプの正面図を示し、ジェットポンプ9の構造について説明する。図11において、18はライザエルボ、19はライザ管、20はトランジションピース、21はエルボ、10はノズル、22はインレットミキサ、13はディフューザ、23はブラケット、24はサポート、25はウェッジ、26はビーム、27はライザーブレースである。
図11のB部の拡大図を図12に示す。28は計測配管、29は計測配管サポート(サポート)である。計測配管28はディフューザ13内の圧力をRPV1の外に設けている図示しない差圧計に伝達し、流量を計測するために設置されるものであり、サポート29を介してディフューザ13に例えば溶接で取り付けられている。
この据付装置30は、据付装置を上部から吊るためのボディ31(第1アーム)と、クランプ装置32へアクセスするためのアーム部(第2アーム)33を備えていて、このアーム部33の一端にクランプ装置32の締付ボルトを締付けるヘッド部34が設けられている。また、ボディ31とアーム部33は、アーム部33を直線状からほぼ直角に変更できるように結合しており、上部から直接アクセスできないライザ管19の下のクランプ装置32へ水平方向からヘッド部34を導入する。
なお、水圧シリンダやネジの回転の駆動源線や制御信号等の線又は配管は、必要な位置までボディ31やアーム部内を通し、必要ならばシールを介して外部に取り出すことが望ましい。
上記において、調整型アーム部39aと39bの相対回転は、例えば水圧シリンダやねじの回転、ロープによる操作により駆動されることが出来る。
さらにヘッド部34はクランプ装置32が原子力発電所の運転時の振動によりゆるむことを防止するための、締付ボルト廻り止め機構、例えば溶接やかしめ、つばおりを付与する。
4:炉心シュラウド 5:炉心 6:シュラウド支持構造物
7:環状空間 8:入口ノズル 9:ジェットポンプ
10:ノズル 11:アニュラス部 12:スロート
13:ディフューザ 14:下部プレナム 15:セパレータ
16:ドライヤ 17:主蒸気ノズル 18:ライザエルボ
19:ライザ管 20:トランジションピース
21:エルボ 22:インレットミキサ 23:ブラケット
24:サポート 25:ウェッジ 26:ビーム
27:ライザーブレース 28:計測配管 29:サポート
30:クランプ据付装置 31:ボディ 32:クランプ装置
33:アーム部 34:ヘッド部 35:曲り部
36:ブロック 37:リンク 38:水圧シリンダ
39:調整型アーム部 40:パッド 41:バランスウエイト
42:バイブレータ付ヘッド部 43:バイブレータ。
Claims (10)
- 原子炉圧力容器の上部から前記原子炉圧力容器と炉心シュラウドの間の環状領域に直接垂下される第1アームと、前記第1アームの先端部で前記第1アームに対し略L字状に回転する第2アームと、前記第2アームの先端部に接続され締付ヘッドを有する締付ヘッド部と、ディフューザとの干渉を回避する回避手段と、前記第1アームを前記原子炉圧力容器と前記炉心シュラウドのうち少なくとも一方に固定する固定パットと、前記固定パットの反対側にバランスウェイトとを前記第1アームに設けた反力低減手段とを有し、前記締付ヘッドで前記ディフューザに取り付けられている流量計測用の計測配管をクランプするクランプ装置の締付ボルトを締め付けることを特徴とするジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付装置。
- 前記回避手段は、前記第1アームに設けられ、前記第1アームを上部アームと前記第2アームが接続される下部アームに分け、前記上部アームと前記下部アームの中心軸をずらし、前記第2アームを前記原子炉圧力容器の径方向にシフトするシフト手段であり、
前記シフト手段に前記反力低減手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付装置。 - 前記回避手段は、少なくとも一つ以上の曲り部を有する前記第2アームであることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付装置。
- 前記曲リ部のうち前記締付ヘッド部側の曲り部の少なくとも一つが回転可能関節であることを特徴とする請求項3に記載のジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付装置。
- 前記締付ヘッド部は締付ヘッドを振動させるバイブレータ機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付装置。
- 前記締付ヘッド部は前記締付ボルトに対し少なくとも1方向にフローティングするフローティング機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付装置。
- 第1アームと前記第1アームの先端部に回転可能に接続された第2アームとを原子炉圧力容器の上部から前記原子炉圧力容器と炉心シュラウドの間の環状領域に直接垂下し、前記第2アームをディフューザとシュラウドまたは原子炉圧力容器の間の空間で回転し、ディフューザとの干渉を回避し、前記第2アームの先端に保持された締付ヘッドでディフューザに取り付けられている流量計測用の計測配管をクランプするクランプ装置の締付ボルトを締め付け、前記アームに設けられた前記第1アームを前記原子炉圧力容器と前記炉心シュラウドのうち少なくとも一方に固定する固定パットと前記固定パットの反対側に設けられたバランスウェイトとによって、前記ディフューザの側部に存在する前記第1アームへの前記締付けヘッドの締め付け時の反力を低減することを特徴とするジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付方法。
- 前記第1アームに設けられ、前記第1アームを上部アームと前記第2アームが接続される下部アームに分け、前記上部アームと前記下部アームの中心軸をずらして前記締付ボルトを締め付けることを特徴とする請求項7に記載のジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付方法。
- 前記第2アームは少なくとも一つ以上の曲り部を有し、前記少なくとも一つの曲り部は
前記ディフューザに隣接するディフューザを回避するように回転することを特徴とする請求項7に記載のジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付方法。 - 前記締付ボルトの締め付けは前記締付ヘッドを振動させておこなうことを特徴とする請求項7に記載のジェットポンプ計測配管のクランプ装置据付方法。
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