JP5563932B2 - 異方性導電フィルム - Google Patents

異方性導電フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP5563932B2
JP5563932B2 JP2010192289A JP2010192289A JP5563932B2 JP 5563932 B2 JP5563932 B2 JP 5563932B2 JP 2010192289 A JP2010192289 A JP 2010192289A JP 2010192289 A JP2010192289 A JP 2010192289A JP 5563932 B2 JP5563932 B2 JP 5563932B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
anisotropic conductive
conductive film
film
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010192289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010278025A (ja
Inventor
昌弘 飯山
芳人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dexerials Corp
Original Assignee
Dexerials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dexerials Corp filed Critical Dexerials Corp
Priority to JP2010192289A priority Critical patent/JP5563932B2/ja
Publication of JP2010278025A publication Critical patent/JP2010278025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5563932B2 publication Critical patent/JP5563932B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Description

本発明は、熱硬化性樹脂中に導電性粒子が分散された異方性導電フィルムに関する。
従来、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)は、プリント基板に半導体などの部品を装着させるために使用されている。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネルの製造においては、画素をコントロールする駆動IC(集積回路)をガラス基板に接合する、いわゆるチップ・オン・グラス(COG)などに用いられている。
この異方性導電フィルムをファインピッチの配線接続に用いる場合、異方性導電フィルムに分散された導電性粒子が配線間に挟まり、ショートが発生する不都合がある。このため、例えば、特許文献1には、導電性粒子の全表面を絶縁性皮膜で被覆し、ショートの発生を抑えることが提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、近年の更に微細化された配線間に導電性粒子が挟まった場合、電極間の接続抵抗が上昇してしまい、安定した導通抵抗を得ることが困難であった。
特開平8−335407号公報
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、微細回路における接続性に優れた異方性導電フィルムを提供する。
本件発明者らは、鋭意検討を行った結果、圧着時に導電性粒子を配線間外に押流すための硬化剤を含有しない絶縁性樹脂層を設けることにより、ショートの発生を抑制し、接続性を向上させることができることを見出した。
すなわち、本発明に係る異方性導電フィルムは、電子部品を接続する異方性導電フィルムであって、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、導電性粒子とを含有する導電性粒子含有層と、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含有する第1の絶縁性樹脂層と、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂とを含有し、硬化剤を含有しない第2の絶縁性樹脂層とを有し、第2の絶縁性樹脂層は、第1の絶縁性樹脂層及び前記導電性粒子含有層に挟持される
また、本発明に係る異方性導電フィルムの製造方法は、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、導電性粒子とを含有する導電性粒子含有層と、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含有する第1の絶縁性樹脂層と、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂とを含有し、硬化剤を含有しない第2の絶縁性樹脂層とを、第2の絶縁性樹脂層が、第1の絶縁性樹脂層及び前記導電性粒子含有層に挟持されるように積層させる。
また、本発明に係る接続方法は、第1の電子部品の端子上に上述した異方性導電フィルムを貼付け、前記異方性導電フィルム上に第2の電子部品を仮配置させ、前記第2の電子部品上から加熱押圧装置により押圧し、前記第1の電子部品の端子と、前記第2の電子部品の端子とを接続させる。
また、本発明に係る接続体は、上記接続方法により製造される接続体である。
本発明によれば、硬化剤を含有しない絶縁性樹脂層が、圧着時に導電性粒子を配線間外に押流すため、ショートの発生を抑制し、接続性を向上させることができる。
異方性導電フィルムの構成例を示す図である。 バンプ間に導電性粒子が詰まる状態を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
1.異方性導電フィルム
2.異方性導電フィルムの製造方法
3.接続方法
4.実施例
<1.異方性導電フィルム>
本発明の具体例として示す異方性導電フィルムは、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、導電性粒子とを含有する導電性粒子含有層と、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含有する第1の絶縁性樹脂層と、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂とを含有し、硬化剤を含有しない第2の絶縁性樹脂層とを有するものである。
図1は、異方性導電フィルムの構成例を示す図である。本実施の形態における異方性導電フィルムは、図1の(i)〜(iii)に示すように、導電性粒子含有層であるACF層11、第1の絶縁性樹脂層であるNCF層12、及び第2の絶縁性樹脂層である押流し層13の3層構造からなる。
図1の(i)に示す異方性導電フィルムは、剥離フィルムであるPET(Polyethylene Terephthalate)層14から順に押流し層13、NCF層12、及びACF層11が配置された構成である。また、図1の(ii)に示す異方性導電フィルムは、PET層14から順にNCF層12、押流し層13及びACF層11が配置された構成である。また、図1の(iii)に示す異方性導電フィルムは、PET層14から順にNCF層12、ACF層11、及び押流し層13が配置された構成である。一方、図1の(iv)に示す異方性導電フィルムは、PET層14から順にNCF層12、及びACF層11が配置された従来の構成である。
従来の異方性導電フィルムは、硬化剤を含有するNCF層12、及びACF層11から構成されるため、図2(A)のように、圧着時に配線間に導電性粒子が挟まった状態で硬化してしまい、ショートが発生することがある。しかし、本実施の形態における異方性導電フィルムは、硬化剤を含有しない押流し層13を有することにより、図2(B)に示すように、圧着時に速やかに熱溶融してバンプ間に詰まった導電性粒子を押流し、ショートの発生を抑制することができる。また、導電性粒子の絶縁性皮膜を厚くするなどの強化を行う必要がないので、低い抵抗で接続させることができる。さらに、導電性粒子の配合量を減らす必要もないので、微細回路でも高い接続信頼性を得ることができる。
また、本実施の形態における異方性導電フィルムは、図1に示す(i)〜(iii)の構成の中でも、押流し層13がNCF層12及びACF層11に挟持される(ii)の構成であることが好ましい。構成(ii)とすることにより、バンプ間に詰まった導電性粒子を押流してショートの発生を強く抑制するとともに、導電性粒子を高い捕捉率で捕捉することができる。
また、押流し層13の溶融粘度は、NCF層12が最低溶融粘度を示す温度において、NCF層12及びACF層11の溶融粘度よりも低いことが好ましい。これにより、圧着時に押流し層13が速やかに熱溶融してバンプ間に詰まった導電性粒子を押流すため、ショートの発生を抑制することができる。
また、具体的な押流し層13の溶融粘度は、1.0×10〜2.5×10Pa・sであることが好ましい。押流し層13の溶融粘度が1.0×10Pa・s以上であることにより、押流し層13の形状を維持することができる。また、押流し層13の溶融粘度が2.5×10Pa・s以下であることにより、圧着時の流動性を確保することができ、導電性粒子を押流すことができる。
また、ACF層11、NCF層12、及び押流し層13の3層の全体厚みは、接続する電子部品のバンプの高さよりも大きいことが好ましい。より好ましくは、バンプの高さに15〜45μmを加算した厚さである。これにより、バンプ間に詰まった導電性粒子を強く押流すことができ、接続抵抗値を低くすることができる。
次に、本実施の形態における異方性導電フィルムのACF層11、NCF層12、押流し層13、及びPET層14について説明する。
<1−1.ACF層>
ACF層11は、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、導電性粒子とを含有する。
膜形成樹脂は、平均分子量が10000以上の高分子量樹脂に相当し、フィルム形成性の観点から、10000〜80000程度の平均分子量であることが好ましい。膜形成樹脂としては、フェノキシ樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ブチラール樹脂などの種々の樹脂が挙げられ、これらは単独で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。これらの中でも膜形成状態、接続信頼性などの観点からフェノキシ樹脂が好適に用いられる。
熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、常温で流動性を有する液状エポキシ樹脂などを単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂や、ゴム、ウレタン等の各種変成エポキシ樹脂等が例示され、これらは単独でも、2種以上を混合して用いてもよい。また、液状エポキシ樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂などを用いることができ、これらは単独でも、2種以上を混合して用いてもよい。
硬化剤は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、加熱により活性化する潜在性硬化剤、加熱により遊離ラジカルを発生させる潜在性硬化剤などを用いることができる。加熱により活性化する潜在性硬化剤としては、例えば、ポリアミン、イミダゾール等のアニオン系硬化剤やスルホニウム塩などのカチオン系硬化剤などが挙げられる。
導電性粒子は、電気的に良好な導体であるものであれば使用でき、例えば、銅、銀、ニッケル等の金属粉末や樹脂よりなる粒子を上記金属により被覆したものが挙げられる。また、導電性粒子の全表面を絶縁性の皮膜で被覆したものを用いてもよい。
その他の添加組成物として、シランカップリング剤を添加することが好ましい。シランカップリング剤としては、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系などを用いることができる。これらの中でも、本実施の形態では、エポキシ系シランカップリング剤が好ましく用いられる。これにより、有機材料と無機材料の界面における接着性を向上させることができる。また、無機フィラーを添加させてもよい。無機フィラーとしては、シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム等を用いることができ、無機フィラーの種類は特に限定されるものではない。無機フィラーの含有量により、流動性を制御し、粒子捕捉率を向上させることができる。また、ゴム成分なども接合体の応力を緩和させる目的で、適宜使用することができる。
これらACF層11の各構成成分は、NCF層12が最低溶融粘度を示す温度においてACF層11の溶融粘度が押流し層13の溶融粘度よりも大きくなるように配合される。なお、配合の際、これらを溶解させる有機溶剤としては、トルエン、酢酸エチル、又はこれらの混合溶剤、その他各種有機溶剤を用いることができる。
また、ACF層11の溶融粘度は導電性粒子の粒子捕捉率を向上させる観点から、NCF層12の溶融粘度よりも高いことが好ましい。
<1−2.NCF層>
NCF層12は、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含有する。膜形成樹脂、熱硬化性樹脂、及び硬化剤は、ACF層11と同様なものを用いることができる。また、その他の添加組成物として、ACF層と同様に、シランカップリング剤を添加することが好ましい。シランカップリング剤としては、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系などを用いることができる。これらの中でも、本実施の形態では、エポキシ系シランカップリング剤が好ましく用いられる。これにより、有機材料と無機材料の界面における接着性を向上させることができる。また、無機フィラーを添加させてもよい。無機フィラーとしては、シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム等を用いることができ、無機フィラーの種類は特に限定されるものではない。無機フィラーの含有量により、流動性を制御し、粒子捕捉率を向上させることができる。また、ゴム成分なども接合体の応力を緩和させる目的で、適宜使用することができる。
これらNCF層12の各構成成分は、NCF層12が最低溶融粘度を示す温度においてNCF層12の溶融粘度が押流し層13の溶融粘度よりも大きくなるように配合される。
更に導電性粒子の粒子捕捉率を向上させる観点から、押流し層13、NCF層、ACF層の順に溶融粘度が高くなることが好ましい。
<1−3.押流し層>
押流し層13は、膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂とを含有する。膜形成樹脂、及び熱硬化性樹脂は、ACF層11と同様なものを用いることができる。また、その他の添加組成物として、ACF層と同様に、シランカップリング剤を添加することが好ましい。シランカップリング剤としては、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系などを用いることができる。これらの中でも、本実施の形態では、エポキシ系シランカップリング剤が好ましく用いられる。これにより、有機材料と無機材料の界面における接着性を向上させることができる。また、無機フィラーを添加させてもよい。無機フィラーとしては、シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム等を用いることができ、無機フィラーの種類は特に限定されるものではない。無機フィラーの含有量により、流動性を制御し、粒子捕捉率を向上させることができる。また、ゴム成分なども接合体の応力を緩和させる目的で、適宜使用することができる。
これら押流し層13の各構成成分は、NCF層12が最低溶融粘度を示す温度において、押流し層13の溶融粘度がNCF層12及びACF層11の溶融粘度よりも小さくなるように配合される。具体的な押流し層13の溶融粘度は、1.0×10〜2.5×10Pa・sであることが好ましい。押流し層13の溶融粘度が1.0×10Pa・s以上であることにより、押流し層13の形状を維持することができる。押流し層13の溶融粘度が1.0×10Pa・s未満であると溶融粘度が低すぎる為にフィルム形成に不具合が生じることがあり、2.5×10Pa・sより大きいと溶融粘度が高すぎる為に押流し層13が十分な流動性を確保することができない。また、押流し層13の溶融粘度が2.5×10Pa・s以下であることにより、圧着時の流動性を確保することができ、導電性粒子を押流すことができる。
<1−4.PET層>
PET層14は、例えば、シリコーンなどの剥離剤をPET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methylpentene−1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)などに塗布した積層構造からなり、ACF層11、NCF層12、及び押流し層13の乾燥を防ぐとともに、これらの形状を維持する。
<2.異方性導電フィルムの製造方法>
次に、上述した異方性導電フィルムの製造方法について説明する。なお、上述した異方性導電フィルムに対応する部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態における異方性導電フィルムの製造方法は、ACF層11と、NCF層12と、押流し層13とを積層させるものである。具体的には、剥離基材上にACF層11の樹脂組成物を塗布し、乾燥させACF層11を形成し、同様に、NCF層12、及び押流し層13を形成する形成工程と、各層を図1に示す(i)〜(iii)の構成のように張り合わせる張り合わせ工程とを有する。
形成工程では、ACF層11、NCF層12、又は押流し層13の樹脂組成物をバーコーター、塗布装置などを用いて剥離基材上に塗布し、剥離基材12上の樹脂組成物を熱オーブン、加熱乾燥装置などを用いて乾燥させ、所定厚さの層を形成する。
張り合わせ工程では、形成工程にて形成された所定厚さのACF層11、NCF層12、及び押流し層13を図1に示す(i)〜(iii)のいずれかの構成で張り合わせ、積層させる。
なお、上述のような製造方法に限られず、剥離基材上に第1層の樹脂組成物を塗布、乾燥させて第1層を形成し、その上に同様にして順次、第2層、第3層を形成してもよい。
<3.接続方法>
次に、上述した異方性導電フィルムを用いた電子部品の接続方法について説明する。本実施の形態における電子部品の接続方法は、第1の電子部品の端子上に上述したACF層11と、NCF層12と、押流し層13とを有する異方性導電フィルムを貼付け、この異方性導電フィルム上に第2の電子部品を仮配置させ、第2の電子部品上から加熱押圧装置により押圧し、第1の電子部品の端子と、第2の電子部品の端子とを接続させるものである。これにより、異方性導電フィルムに分散された導電性粒子を介して第1の電子部品の端子と第2の電子部品の端子とが接続された接続体が得られる。
本実施の形態では、異方性導電フィルムが、硬化剤を含有しない押流し層13を有することにより、圧着時に速やかに熱溶融して端子間に詰まった導電性粒子を押流し、ショートの発生を抑制することができる。特に、バンプ間スペースが10μm以下のICチップ、千鳥格子バンプを有するICチップなどの微細回路の接続に本実施の形態の異方性導電フィルムを用いることにより、配線間に導電性粒子が挟まるのを防ぐことができ、安定した導通抵抗を得ることができる。
<4.実施例>
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
先ず、表1に示すように、ACF層、NCF層、及び押流し層A〜Cを作製した。
[ACF層]
膜形成樹脂としてフェノキシ樹脂(商品名:YP−50、新日鐵化学(株))を20質量部、熱硬化性樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:YD−019、新日鐵化学(株))を20質量部、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(EP828、ジャパンエポキシレジン(株))を40質量部、エポキシ系シランカップリング剤(商品名:A−187、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(株))を2質量部、カチオン重合開始剤として、スルホニウム塩カチオン硬化剤(商品名:SI−60L、三新化学工業(株))を5質量部、樹脂粒子にNi/Auメッキが施された平均粒径3μmの導電性粒子(AU203A、積水化学工業(株))を30質量部配合し、ACF層の樹脂組成物を調製した。これを、剥離処理されたPETにバーコーターを用いて塗布し、70℃のオーブンで5分乾燥させ、所定厚さのACF層を作製した。
[NCF層]
導電性粒子を配合しないこと以外は、ACF層と同様にして所定厚さのNCF層を作製した。
[押流し層A]
膜形成樹脂としてフェノキシ樹脂(商品名:YP−50、新日鐵化学(株))を40質量部、熱硬化性樹脂として、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(EP828、ジャパンエポキシレジン(株))を40質量部、エポキシ系シランカップリング剤(商品名:A−187、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(株))を2質量部配合し、押流し層Aの樹脂組成物を調製した。これを、剥離処理されたPETにバーコーターを用いて塗布し、70℃のオーブンで乾燥させ、所定厚さの押流し層Aを作製した。
[押流し層B]
膜形成樹脂としてフェノキシ樹脂(商品名:YP−50、新日鐵化学(株))を20質量部、熱硬化性樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:YD−019、新日鐵化学(株))を20質量部、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(EP828、ジャパンエポキシレジン(株))を40質量部、エポキシ系シランカップリング剤(商品名:A−187、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(株))を2質量部配合し、押流し層Bの樹脂組成物を調製した。これを、剥離処理されたPETにバーコーターを用いて塗布し、80℃のオーブンで乾燥させ、所定厚さの押流し層Bを作製した。
[押流し層C]
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:YD−019、新日鐵化学(株))を40質量部、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(EP828、ジャパンエポキシレジン(株))を40質量部、エポキシ系シランカップリング剤(商品名:A−187、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(株))を2質量部配合し、押流し層Cの樹脂組成物を調製した。これを、剥離処理されたPETにバーコーターを用いて塗布し、80℃のオーブンで乾燥させ、所定厚さの押流し層Cを作製した。
<溶融粘度の測定>
回転式レオメータ(TA Instrument社)を用い、所定の測定条件(昇温速度10℃/分、測定圧力5g一定、測定プレート直径8mm)でACF層、NCF層、及び押流し層A〜Cの溶融粘度を測定し、NCF層の最低溶融粘度到達温度T(℃)での溶融粘度を求めた。表1に、T℃でのACF層、NCF層、及び押流し層A〜Cの溶融粘度を示す。
Figure 0005563932
次に、ACF層、NCF層、及び押流し層A〜Cを用いて、実施例1〜9及び比較例1の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例1]
図1に示す構成(i)のように、PET層から順に厚さ10μmの押流し層Cと、厚さ10μmのNCF層と、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、実施例1の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例2]
図1に示す構成(ii)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ5μmの押流し層Cと、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、実施例2の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例3]
図1に示す構成(ii)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ10μmの押流し層Aと、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、実施例3の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例4]
図1に示す構成(ii)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ10μmの押流し層Bと、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、実施例4の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例5]
図1に示す構成(ii)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ10μmの押流し層Cと、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、実施例5の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例6]
図1に示す構成(ii)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ20μmの押流し層Cと、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、実施例6の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例7]
図1に示す構成(ii)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ40μmの押流し層Cと、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、実施例7の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例8]
図1に示す構成(ii)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ60μmの押流し層Cと、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、実施例8の異方性導電フィルムを作製した。
[実施例9]
図1に示す構成(iii)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ10μmのACF層と、厚さ10μmの押流し層Cとを張り合わせて積層させ、実施例9の異方性導電フィルムを作製した。
[比較例1]
図1に示す構成(iv)のように、PET層から順に厚さ10μmのNCF層と、厚さ10μmのACF層とを張り合わせて積層させ、比較例1の異方性導電フィルムを作製した。
<評価>
実施例1〜9及び比較例1の各異方性導電フィルムをガラス基板上にPET層と反対側の面を接触させて配置し、PET層を剥がしてIC(バンプ高さ:15μm、バンプ間スペース:7.5μm)を170℃−50MPa−5secの圧着条件で熱圧着し、接続体を得た。
このようにして得られた接続体について、ショート数、導通抵抗値及び粒子捕捉数を測定し、評価した。表2に評価結果を示す。なお、ショート数、導通抵抗値及び粒子捕捉数の測定は、次のように行った。
[ショート数の測定]
各接続体について、16chの端子間の抵抗値(Ω)を2端子法によって測定し、ショート数(個)を評価した。
[導通抵抗値の測定]
各接合体について、16chの端子間の抵抗値(Ω)を4端子法によって測定し、最大値及び平均値を求めた。
[粒子捕捉数の測定]
各接合体について、接合後にバンプ上にある導電性粒子の数(接合後粒子数)を、金属顕微鏡にてカウントすることにより粒子捕捉数を測定した。
表2に、実施例1〜9及び比較例1のショート数、導通抵抗値及び粒子捕捉数の評価結果を示す。
Figure 0005563932
表2から、実施例1〜9は、ACF層、NCF層、及び押流し層A〜Cを有することにより、比較例1に比べて、ショートの発生を抑制し、接続性が向上することが分かった。
また、実施例1、実施例5、及び実施例9を比較すると、押流し層がACF層とNCF層とに挟まれた構成(ii)とすることにより、ショートの発生が抑制され、低接続抵抗性が損なわれないことが分かった。
また、実施例3、実施例4、及び実施例5を比較すると、NCF層及びACF層の溶融粘度よりも低い溶融粘度の押流し層B、Cを使用した実施例4、5は、NCF層及びACF層の溶融粘度よりも高い溶融粘度の押流し層Aを使用した実施例3よりも、ショート数が減少することが分かった。また、押流し層B、Cの溶融粘度より、押流し層の好ましい溶融粘度範囲は、1.0×10〜2.5×10Pa・sであることが分かった。
また、実施例2、実施例5〜8を比較すると、異方性導電フィルムの総厚み(ACF層+NCF層+押流し層)が、ICのバンプ高さ(15μm)よりも15〜45μm厚いことにより、ショートの発生を抑制し、低接続抵抗性が損なわれないことが分かった。
11 ACF層、12 NCF層、13 押流し層、14 PET

Claims (7)

  1. 電子部品を接続する異方性導電フィルムであって、
    膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、導電性粒子とを含有する導電性粒子含有層と、
    膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含有する第1の絶縁性樹脂層と、
    膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂とを含有し、硬化剤を含有しない第2の絶縁性樹脂層とを有し、
    前記第2の絶縁性樹脂層は、前記第1の絶縁性樹脂層及び前記導電性粒子含有層に挟持される異方性導電フィルム。
  2. 前記第2の絶縁性樹脂層の溶融粘度は、前記第1の絶縁性樹脂層が最低溶融粘度を示す温度において、前記第1の絶縁性樹脂層及び前記導電性粒子含有層の溶融粘度よりも低い請求項記載の異方性導電フィルム。
  3. 前記第2の絶縁性樹脂層の溶融粘度は、1.0×10〜2.5×10Pa・sである請求項1又は請求項2記載の異方性導電フィルム。
  4. 前記異方性導電フィルムの総厚みが、接続する前記電子部品の端子の高さよりも大きい請求項1乃至3のいずれかに記載の異方性導電フィルム。
  5. 膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、導電性粒子とを含有する導電性粒子含有層と、
    膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含有する第1の絶縁性樹脂層と、
    膜形成樹脂と、熱硬化性樹脂とを含有し、硬化剤を含有しない第2の絶縁性樹脂層とを
    前記第2の絶縁性樹脂層が、前記第1の絶縁性樹脂層及び前記導電性粒子含有層に挟持されるように積層させる異方性導電フィルムの製造方法。
  6. 第1の電子部品の端子上に請求項1乃至4のいずれかに記載の異方性導電フィルムを貼付け、
    前記異方性導電フィルム上に第2の電子部品を仮配置させ、
    前記第2の電子部品上から加熱押圧装置により押圧し、
    前記第1の電子部品の端子と、前記第2の電子部品の端子とを接続させる接続方法。
  7. 請求項6記載の接続方法により製造される接続体。
JP2010192289A 2010-08-30 2010-08-30 異方性導電フィルム Expired - Fee Related JP5563932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010192289A JP5563932B2 (ja) 2010-08-30 2010-08-30 異方性導電フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010192289A JP5563932B2 (ja) 2010-08-30 2010-08-30 異方性導電フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010278025A JP2010278025A (ja) 2010-12-09
JP5563932B2 true JP5563932B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=43424759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010192289A Expired - Fee Related JP5563932B2 (ja) 2010-08-30 2010-08-30 異方性導電フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5563932B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5768454B2 (ja) * 2011-04-14 2015-08-26 デクセリアルズ株式会社 異方性導電フィルム
JP2015079586A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 デクセリアルズ株式会社 異方性導電フィルム
KR101659130B1 (ko) 2013-10-31 2016-09-22 제일모직주식회사 이방성 도전 필름, 이를 포함하는 디스플레이 장치 및 반도체 장치
JP6326867B2 (ja) * 2014-03-04 2018-05-23 日立化成株式会社 接続構造体の製造方法及び接続構造体
JP2023051504A (ja) * 2021-09-30 2023-04-11 デクセリアルズ株式会社 導電フィルム、接続構造体及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5046581B2 (ja) * 2006-07-28 2012-10-10 旭化成イーマテリアルズ株式会社 回路接続用接着剤
JP4789738B2 (ja) * 2006-07-28 2011-10-12 旭化成イーマテリアルズ株式会社 異方導電性フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010278025A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI386475B (zh) 接著薄膜、連接方法及接合體
JP5690648B2 (ja) 異方性導電フィルム、接続方法及び接続構造体
KR101376002B1 (ko) 접착제 조성물 및 이것을 이용한 회로 접속 재료, 및 회로 부재의 접속 방법 및 회로 접속체
KR20110099793A (ko) 접착제 조성물 및 이것을 이용한 회로 접속 재료, 및 회로 부재의 접속 방법 및 회로 접속체
JP5563932B2 (ja) 異方性導電フィルム
JP4605225B2 (ja) 回路接続材料、これを用いた回路部材の接続構造及びその製造方法
JP7259219B2 (ja) 樹脂組成物及びその硬化物、並びに半導体装置の製造方法
KR20200020578A (ko) 자가융착형 도전접속필름을 포함하는 회로부재를 제조하는 방법
KR102114802B1 (ko) 이방성 도전 필름, 접속 방법 및 접합체
KR101988903B1 (ko) 자가융착형 도전접속필름 및 이의 제조방법
JP5315031B2 (ja) 異方性導電フィルム、並びに、接合体及びその製造方法
TW201807054A (zh) 含導電性粒子之樹脂組成物及含該樹脂組成物之電子裝置
JP2004006417A (ja) 接続部材及びこれを用いた電極の接続構造
JP2012015544A (ja) 接続構造体の製造方法及び接続構造体並びに接続方法
JP2011181467A (ja) 導電接続シートの製造方法、端子間の接続方法、接続端子の形成方法、半導体装置および電子機器
JP4670859B2 (ja) 接続部材及びこれを用いた電極の接続構造
JP2011211245A (ja) 接続構造体の製造方法及び接続構造体並びに接続方法
WO2020203295A1 (ja) 接着剤組成物
JP2008112732A (ja) 電極の接続方法
JP4572929B2 (ja) 接続部材及びこれを用いた電極の接続構造
JP4760992B2 (ja) 接続部材及びこれを用いた電極の接続構造
JP4760993B2 (ja) 接続部材及びこれを用いた電極の接続構造
JP4670858B2 (ja) リペア性の付与方法及び接続部材
JP5544915B2 (ja) 導電接続シート、端子間の接続方法、接続端子の形成方法、半導体装置および電子機器
JP2008112731A (ja) 接続部材及びこれを用いた電極の接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5563932

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees