JP5563208B2 - 研磨パッド - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハやLCDガラス基板などの被研磨物を化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)によって平坦化処理するための研磨パッドに関し、詳しくは、表面に研磨面が設けられ、一部分に終点検出用窓が形成された円盤状の母材と、前記終点検出用窓に備えられた透光部材とを有している研磨パッドに関する。
半導体素子は、微細化と高集積化を図るため、CMP装置を使用して製造される。CMP装置は、図7に示すように、水平姿勢で一方向に回転する円盤状の定盤10と、この定盤10の上面に重ね合わされて粘着される円盤状の研磨パッド20と、製造途中の半導体ウェハなどの被研磨物1を下面に保持しながら研磨パッド20に押し付ける研磨ヘッド30と、目詰まりした研磨パッド20の表面の目立てを行うためのコンディショナ(図示せず)を保持したドレッシング部40とを備えている。
また、研磨用組成物(スラリー)を研磨パッド20上に滴下するノズル50が定盤10の上方に配置されている。さらに、定盤10の下方には、被研磨物1の研磨終点を測定するため、レーザ光を照射する光源(図示せず)と、被研磨物1から反射した反射光を受光するセンサ(図示せず)とが備えられている。したがって、定盤10には、レーザ光を透過させるための終点検出用孔11が外周側に形成されている。終点検出用孔11は、図示したような径方向の長方形の他、周方向であったり楕円形であったり種々の形状に形成される。また、この終点検出用孔11は、透明なガラス製の透光部材12によって塞がれ、あるいは塞がれないままとされている。
そして、研磨パッド20の母材22bに形成された終点検出用窓22aには、透明な透光部材22cが備えられ、終点検出用窓22aと透光部材22cとの間に隙間がなく、かつ、研磨パッド20に窪みが生じないようにされている。
このようなCMP装置によって被研磨物1を研磨するには、スラリーを研磨パッド20の研磨パッド22上に滴下し、スラリーを研磨パッド20の表面、すなわち研磨面にキープさせつつ、ドレッシング部40を研磨面に押し付けながら研磨ヘッド30に保持された被研磨物1を研磨パッド20上に押し付け、定盤10を回転する。
しかし、研磨パッド20は、終点検出用窓22aを形成した母材22bと、この終点検出用窓22aに備えられた透光部材22cとが異なる材質で形成され、両者22a,22b間に隙間がなく、しかも、両者22b,22cの熱膨張係数が異なっている。したがって、透光部材22cは、被研磨物1の研磨の際に生じる熱やスラリーに含まれる薬品などによって歪んでしまい、応力が生じることから、透光部材22cが膨らみ、凹み、皺になり、あるいは波打つなど変形してしまう。
すると、被研磨物1が均等に研磨されず、また、凹んだり、波打ったりした透光部材22cの凹部にスラリーが溜まってしまうことにより、研磨終点を正確に測定することができないことから、研磨精度が低下したり、あるいは、透光部材22cが母材22bよりも早く磨耗したりするだけでなく、透光部材22cが外れることもある。
このような不具合を解消するため、図8に示すような研磨パッド100が特許文献1に開示されている。この研磨パッド100は、図8に示すように、研磨層110とクッション層120とを粘着剤層111によって積層一体化し、一部分に貫通孔112,121を形成し、そして研磨層110の貫通孔112に透明窓材113を配設した窓部114を有しており、窓部114の外側の研磨層110に歪み吸収用溝115を形成したことを特徴としている。この歪み吸収用溝115は、図示したような研磨層110の表面だけでなく、裏面に形成してもよく、さらに、本数も限定しないとされている。
この研磨パッド100は、透明窓材113や研磨層110の収縮や膨張、スラリーによる膨潤に起因する寸法変化の差による歪みが歪み吸収用溝115により吸収されて研磨層110ないし透明窓材113に変化が生じないとされている。
また、特許文献2には、高精度に研磨終了点を測定するため、透光窓において照射光と反射信号とが透過する部分のスラリーの層厚を極めて薄くした研磨パッドが開示されている。
この研磨パッドは、透光窓の周りに近接して窓溝部を設け、研磨パッド表面の領域から透光窓と窓溝部との領域を除く領域の全体又は一部に溝部を設け、透光窓と窓溝部と溝部とがスラリーを透光窓上面にいたらせないようにする機能、又は透光窓上面のスラリーを排出させる機能を有していることを特徴としている。
この研磨パッドによれば、前記いずれかの機能によって透光窓上のスラリーの平均層厚が薄くなることにより、照射光と反射光とが散乱しなくなり、反射信号が減少しないことから、高精度に研磨終了点を測定できるとされている。
特開2007−118106号公報 特開2002−1652号公報
特許文献1に開示された研磨パッド100は、歪み吸収用溝115を形成したものであるため、この歪み吸収用溝115の底面と研磨層110の裏面又は表面との間に薄肉部116が形成されている。したがって、この研磨パッド100にあっては、歪み吸収用溝115が薄肉部116に拘束される状態となるため、スラリーによる膨潤に起因する寸法変化の差による歪みが歪み吸収用溝115により十分に吸収されず、研磨層110ないし透明窓材113が変形してしまうこともある。
また、特許文献2に開示された研磨パッドは、透光窓と窓溝部との領域を除く領域の全体又は一部に溝部を設けたものであるが、この溝は、透光窓におけるスラリーの平均層厚が薄くなるようにするために設けられており、透光部材を変形させないようにするためのものでない。
そこで、本発明は、研磨の際に生じる熱やスラリーなどに起因する寸法変化の差などによる歪みによって透光部材が変形しないようにした研磨パッドを提供することを課題とする。
本発明に係る研磨パッドは、表面に研磨面が設けられ、一部分に終点検出用窓が形成された円盤状の母材と、前記終点検出用窓に備えられた透光部材とを有している研磨パッドであって、
前記終点検出用窓の近傍の母材に、前記母材から前記透光部材に作用する応力を緩和する応力緩和部が設けられおり、前記応力緩和部は前記透光部材の周縁から所定の間隔を有する位置上に配置される貫通部によって形成され、
前記終点検出用窓は、前記母材に形成された略長方形状の開口からなり、前記貫通部は、前記終点検出用窓の前記開口の周縁部と並行な直線上に配置されていることを特徴としている。
この研磨パッドによれば、研磨の際に生じる熱やスラリーに含まれる薬品などによって終点検出用窓の周囲の母材が歪んだとしても、応力緩和部を形成している貫通部が変形することで、透光部材に応力が生じず、透光部材が変形しないようにすることができる。なお、応力緩和部は、貫通部と貫通部の周囲の母材とによって設けられるだけでなく、後記のように貫通部と非貫通部と貫通部及び非貫通部の周囲の母材とによっても設けられるなど種々の形態を採ることができる。
また、前記本発明に係る研磨パッドにおいて、前記応力緩和部は、複数のスリットからなる貫通部及び/又は複数の貫通孔からなる貫通部と、該各貫通部間の非貫通部と、該貫通部及び該非貫通部の周囲の母材とによって設けられていることが好ましい。
この研磨パッドによれば、応力緩和部が複数のスリットからなる貫通部及び/又は複数の貫通孔からなる貫通部と、該各貫通部間の非貫通部と、該貫通部及び該非貫通部の周囲の母材とによって設けられることにより、この貫通部の周囲の母材が拘束されない状態になり、そして、透光部材が配置されている貫通部の内側の母材と透光部材が配置されていない外側の母材とが非貫通部によって分離することなく、母材を一体化したものとすることができる。
また、前記本発明に係る研磨パッドにおいて、応力緩和部は、前記貫通部に加え、溝によっても形成されていることが好ましい。
この研磨パッドによれば、応力緩和部が貫通孔と溝とによって形成されていることにより、貫通部だけでなく、溝によっても透光部材に応力が生じないようにすることができる。
また、表面に研磨面が設けられ、一部分に終点検出用窓が形成された円盤状の母材と、前記終点検出用窓に備えられた透光部材とを有している研磨パッドであって、前記母材の終点検出用窓の周縁及び/又は前記透光部材の周縁又は外周部の各表面又は裏面に、溝によって形成される応力緩和部が設けられていてもよい
この研磨パッドによれば、研磨の際に生じる熱やスラリーに含まれる薬品などによって終点検出用窓の周囲の母材が歪んだとしても、応力緩和部を形成している溝が変形することで、透光部材に応力が生じず、透光部材が変形しないようにすることができる。そして、溝は、透光部材に隣接している母材の終点検出用窓部の周縁のみ、あるいは、母材の終点検出用窓の周縁に隣接している透光部材の周縁もしくは外周部、あるいは、母材の終点検出用窓部の周縁と透光部材の周縁とに跨った部位のそれぞれ表面又は裏面に形成されている。ここで、透光部材の外周部とは、透光部材の周縁よりも内側に一定の間隔を隔てた部位をいう。
本発明によれば、応力緩和部を設けた研磨パッドが提供されることにより、研磨パッドに備えられた透光部材が膨らみ、凹み、皺になり、あるいは波打つなど変形することがないため、研磨レートを正確に測定することができ、研磨精度が低下することがなく、さらに、透光部材が母材よりも早く磨耗したり、外れたりしないようにすることができる。
本発明に係る研磨パッドの実施形態について図1ないし図6を参照しながら説明する。ただし、従来と同一に相当する部分は同一符号を付して説明する。本発明における研磨パッド20は、応力緩和部60を母材22bに設けたことを特徴としており、第1の実施形態ないし第3の実施形態についてそれぞれ説明する。
第1の実施形態における応力緩和部60は、図1ないし図4に示すように透光部材22cの各側縁から一定の間隔を空けて形成される貫通部61によって設けられる。図1ないし図4には、異なる応力緩和部60を示してある。
図1に示した応力緩和部60は、直線状のスリットからなる4本の貫通部61,61,…と、隣り合っている貫通部61,61間に形成された4つの非貫通部62,62,…と、この貫通部61,61,…及び非貫通部62,62,…の周囲の母材22bとによって設けられている。各貫通部61は、終点検出用窓22aの各側縁と平行に形成され、非貫通部62は、終点検出用窓22aの各角に対応した位置に設けられている。この研磨パッド20は、非貫通部62によって、貫通部61の内側の母材22bと外側の母材22bとが分離せず、終点検出用窓22aに備えられた透光部材22cが母材22bに保持された状態とされている。
そして、図2(a)に示した応力緩和部60も、終点検出用窓22aの各側縁と平行に形成された直線状のスリットからなる貫通部61,61,…と、隣り合っている貫通部61,61間に形成された非貫通部62,62,…と、この貫通部61,61,…及び非貫通部62,62,…の周囲の母材22bとによって設けられている。ただし、各貫通部61が図1に示した貫通部61よりも短くされており、その分、非貫通部62,62,…が多数設けられている。なお、この貫通部61は、図2(a)に示したものよりも短く、したがって、数多く設けることができ、図示した長さは一例であることはいうまでもない。
また、図2(b)に示した応力緩和部60における貫通部61,61,…は、L字形のスリットと、直線状のスリットとが組み合わされ、それぞれ終点検出用窓22aの各側縁と平行に形成されている。そして、この応力緩和部60は、この貫通部61,61,…と、各貫通部61,61間の非貫通部62と、この貫通部61,61,…及び非貫通部62,62,…の周囲の母材22bによって設けられる。したがって、非貫通部62は、終点検出用窓22aの角部に対応して設けられていない。なお、図2(b)に示した直線状のスリットからなる貫通部61,61は、2か所に設けられているが、4か所以上に設けてもよい。
また、図2(c)に示した応力緩和部60は、4本のL字形のスリットからなる貫通部61,61,…と、各貫通部61,61間に形成された非貫通部62と、この貫通部61,61,…及び非貫通部62,62,…周囲の母材22bとによって設けられている。なお、L字形のスリットからなる貫通部61の各辺は、終点検出用窓22aの各側縁と平行に形成されている。
また、図2(d)に示した応力緩和部60は、直線状のスリットによって2列に、かつ、終点検出用窓22aの各側縁と平行に形成された貫通部61,61…と、各貫通部61間に形成された非貫通部62と、この貫通部61,61,…及び非貫通部62,62,…周囲の母材22bとによって幅広に設けられている。そして、内側の貫通部61の各端部と外側の貫通部61の各端部とが近接し、内側の貫通部61と外側の貫通部61とが並列しないようにされている。なお、この応力緩和部60においても、L字形のスリットからなる貫通部61を組み合わせてもよいし、直線状のスリットからなる貫通部61,61…は、3列以上に形成してもよい。
また、図3(a)(b)に示した応力緩和部60は、透光部材22cを両側から挟むようにコ字形に形成されたスリットからなる2本の貫通部61,61と、各貫通部61,61間に形成された非貫通部62と、この貫通部61,61,…及び非貫通部62,62,…の周囲の母材22bとによって設けられている。また、図3(c)に示した応力緩和部60は、透光部材22cを両側から挟むようにL字形に形成されたスリットからなる2本の貫通部61,61と、各貫通部61,61間に形成された非貫通部62と、この貫通部61,61,…及び非貫通部62,62,…周囲の母材22bとによって設けられている。なお、コ字形又はL字形のスリットからなる貫通部61の各辺は、終点検出用窓22aの各側縁と平行に形成されている。
また、図3(d)に示した応力緩和部60は、透光部材22cと平行に、すなわち一定の間隔を空けて囲む口字形に形成されたスリットからなる貫通孔61と、この貫通孔61の周囲の母材22bとによって設けられ、非貫通部62が形成されていない。非貫通部62が形成されていなくても、貫通部61より内側の母材22bと透光部材22cとが一体化されており、この内側の母材22b及び透光部材22cの外周部が定盤10(図7参照)上に載せられた状態となる。
なお、図1、図2(a)〜(d)、図3(a)〜(d)に示したスリットからなる貫通部61は、終点検出用窓22aの各側縁と平行に形成された場合を示したが、それぞれの貫通部61が斜め向いていたり、鋸歯形状ないし波形状に形成されていたり、任意の形状に形成することができる。
そして、図4(a)に示した応力緩和部60における貫通部61,61,…は、複数の貫通孔が一列の直線状に配列され、各貫通部61,61,…を結んだラインが、終点検出用窓22aの各側縁と平行になるようにされている。また、この応力緩和部60は、この貫通部61,61,…と、それぞれ隣り合っている貫通部61,61間に形成された非貫通部62と、貫通部61及び非貫通部62の周囲の母材22bとによって設けられている。なお、図示した貫通部61は、貫通部61を形成するエンドミルなどの工具の関係から円形に形成されているが、例えばパンチで打抜くことにより、三角形や四角形その他の多角形に形成してもよい。
また、図4(b)に示した応力緩和部60における貫通部61,61,…は、複数の貫通孔が二列の直線状に配列されている。内側の各貫通部61,61,…を結んだラインの各辺と、外側の各貫通部61,61,…を結んだラインの各辺は、終点検出用窓22aの各側縁と平行になり、また、内側の貫通孔61と外側の貫通孔61とを結んだラインは、ジグザグ状となる。そして、この応力緩和部60は、この貫通部61,61,…と、それぞれ隣り合っている貫通部61,61間に形成された非貫通部62と、貫通部61及び非貫通部62の周囲の母材22bとによって設けられている。なお、この貫通部61,61,…は三列以上に形成してもよいし、図示した円形だけでなく、三角形や四角形その他の多角形に形成してもよい。
そして、図4(c)に示した応力緩和部60における貫通部61,61,…は、複数のスリットと複数の貫通孔とが組み合わされ、それぞれ外側と内側とに形成されている。外側の貫通部61,61,…を結ぶラインも、内側の貫通部を結ぶラインの各辺も終点検出用窓22aの側縁と平行に形成されている。そして、応力緩和部60は、この貫通部61,61,…と、各貫通部61,61間に形成された非貫通部62と、貫通部61及び非貫通部62の周囲の母材22bとによって設けられている。
この応力緩和部60は、図示したように貫通孔からなる貫通部61,61,…がスリットからなる貫通部61,61,…よりも内側であってもよいし、逆であっても、混在していてもよいし、三列以上にあるいは部分的に食み出すように形成してもよい。さらに、スリットからなる貫通部61は、図示した直線状以外にコ字形やL字形のものを組み合わせてもよいし、貫通孔からなる貫通部61は、図示した円形だけでなく、三角形や四角形その他の多角形に形成してもよい。
次に、参考例における応力緩和部60について図5を参照しながら説明する。第2の実施形態における応力緩和部60は、溝63によって設けられる。溝63は、図5に示したように、研磨パッド20の母材22b及び/又は透光部材22cの表面に形成され、あるいは図示しないが、研磨パッド20の母材22b及び/又は透光部材22cの裏面に形成され、それぞれ平面視で口字形(図3(d)とほぼ同一形状)、一つのコ字形、一対のコ字形(図3(a)(b)とほぼ同一形状)、一対のL字形(図3(c)とほぼ同一形状)などに設けられる。
詳しく説明すると、図5(a)に示した応力緩和部60は、母材22bの終点検出用窓22aの周縁に形成された溝63と、この溝63の外周の母材22bとによって設けられている。したがって、透光部材22cは、終点検出用窓22aを形成している母材22bの裏面側部分だけ、又は図示しないが表面側部分だけで接合し、溝63と透光部材22cとが接合していない部分には、母材22bが介在しておらず、特許文献1における歪み吸収用溝115と異なった構成とされている。
また、図5(b)に示した応力緩和部60は、透光部材22cの周縁と終点検出用窓22aの周縁との両方に跨るように形成された溝63と、この溝63の外周の母材22bとによって設けられている。また、図5(c)に示した応力緩和部60は、透光部材22cの周縁に形成された溝63と、この溝63の外周の母材22bとによって設けられている。図5(b)(c)に示した応力緩和部60は、透光部材22cの周縁が表面側部分又は図示しないが裏面側部分において母材22bと接触していないため、特許文献1における歪み吸収用溝115と構成が大きく異なっている。
また、図5(d)に示した応力緩和部60は、透光部材22cの周縁よりも内側の外周部に形成された溝63によって設けられている。この溝63は、母材22bに設けられていないため、特許文献1における歪み吸収用溝115と構成が全く異なっている。この溝63は、定盤10の終点検出用孔11(図7参照)の内周縁よりも内側に設けられると、被研磨物1の研磨終点を測定するためのレーザ光に障害を及ぼしかねないため、定盤10の終点検出用孔11の内周縁よりも外側に設けられる。
なお、溝63は、母材22bの表面に形成する方が裏面に形成するよりも、研磨特性向上のために設けられた同心円状の多数の溝、格子状の多数の溝、多数の小孔(いずれも図示せず)を形成する一連の工程で形成することができるため、生産性のよいものとすることができる。
次に、第2の実施形態における応力緩和部60について図6を参照しながら説明する。この第2の実施形態にける応力緩和部60は、第1の実施形態における直線状のスリットからなる貫通部61,61,…と、非貫通部62,62,…と、貫通部61,61,…及び非貫通部62,62,…の周囲の母材22bと、参考例における溝63とを組み合わせて設けられている。
なお、図示した貫通部61,61,…は、図1に示した形状のものであるが、図2ないし図4に示した形状のものによっても応力緩和部60を設けることができる。また、図示した溝63は、図5(a)に示した位置に形成したものであるが、図5(b)〜(d)に示した位置に形成したものによって、あるいは、表面でなく裏面に形成したものによっても応力緩和部60を設けることができる。
いずれにしても、前記の第1の実施形態ないし第2の実施形態の応力緩和部60を設けた研磨パッド20が図7に示すように、定盤10上に貼着され、研磨パッド20の表面、すなわち研磨面上に被研磨物1が押し付けられ、スラリーが研磨パッド20上に滴下されながら、定盤10が回転しつつ被研磨物1が自転しながら揺動することにより、被研磨物1が平坦化処理される。
このとき、研磨に際して生じる熱やスラリーに含まれる薬品などによって、研磨パッド20の母材22bが歪んだとしても、前記の第1の実施形態の応力緩和部60は貫通部61,61,…などによって設けられ、また、第2の実施形態の応力緩和部60は溝63などによって設けられ、また、第3の実施形態における応力緩和部60は、貫通部61,61,…及び溝63などによって設けられ、それぞれ、応力緩和部60の貫通部61及び/又は溝63の間隔が狭くなるように変形するため、透光部材22cには応力が生じない。
応力緩和部60が溝63によって設けられていても、溝63と透光部材22cとの間に母材22bが介在していないため、透光部材22cには、応力が生じない。また、溝63が裏面側に形成され、研磨パッド20の裏面が定盤10に貼り合わされていても、溝63は変形する。したがって、いずれの研磨パッド20においても、透光部材22cは膨らみ、凹み、皺になり、あるいは波打つなど変形することがなく、被研磨物1を良好に研磨し、また、母材22bよりも早く消耗しないようにすることができる。
なお、前記の構成及び作用効果は本願発明の実施形態であり、本発明は前記の実施形態に限定することなく種々変更することができる。例えば、図示しないが、応力緩和部60は、研磨特性向上のために設けられた格子状の溝内に形成してもよい。また、本研磨パッド20は、下地層又はPETなどによって形成された芯体を積層して定盤10に貼り合わせて使用することもできる。
本発明に係る研磨パッドの第1の実施形態であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明に係る研磨パッドの第1の実施形態であって、(a)〜(d)はそれぞれ異なる変形例示す要部拡大平面図である。 本発明に係る研磨パッドの第1の実施形態であって、(a)〜(d)はそれぞれ異なる変形例示す要部拡大平面図である。 本発明に係る研磨パッドの第1の実施形態であって、(a)〜(d)はそれぞれ異なる変形例示す要部拡大平面図である。 本発明に係る研磨パッドの第2の実施形態であって、(a)〜(d)はそれぞれ異なる変形例示す要部拡大平面図である。 本発明に係る研磨パッドの第3の実施形態であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)のB−B線拡大断面面である。 従来のCMP装置の概略斜視図である。 従来の研磨パッドの断面図である。
符号の説明
1………研磨物
20……研磨パッド
22a…終点検出用窓
22b…母材
22c…透光部材
60……応力緩和部
61……貫通孔
62……非貫通孔
63……溝

Claims (3)

  1. 表面に研磨面が設けられ、一部分に終点検出用窓が形成された円盤状の母材と、前記終点検出用窓に備えられた透光部材とを有している研磨パッドであって、
    前記終点検出用窓の近傍の母材に、前記母材から前記透光部材に作用する応力を緩和する応力緩和部が設けられおり、前記応力緩和部は前記透光部材の周縁から所定の間隔を有する位置上に配置される貫通部によって形成さ
    前記終点検出用窓は、前記母材に形成された略長方形状の開口からなり、前記貫通部は、前記終点検出用窓の前記開口の周縁部と並行な直線上に配置されていることを特徴とする研磨パッド。
  2. 前記応力緩和部は、複数のスリットからなる貫通部及び/又は複数の貫通孔からなる貫通部と、該各貫通部間の非貫通部と、該貫通部及び該非貫通部の周囲の母材とによって設けられていることを特徴とする請求項1に記載の研磨パッド。
  3. 前記応力緩和部は、前記貫通部に加え、溝によっても形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の研磨パッド。
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