JP5695176B2 - 研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体 - Google Patents

研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体 Download PDF

Info

Publication number
JP5695176B2
JP5695176B2 JP2013265963A JP2013265963A JP5695176B2 JP 5695176 B2 JP5695176 B2 JP 5695176B2 JP 2013265963 A JP2013265963 A JP 2013265963A JP 2013265963 A JP2013265963 A JP 2013265963A JP 5695176 B2 JP5695176 B2 JP 5695176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing pad
polishing
layer
end point
cushion body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013265963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014054725A (ja
Inventor
佑典 田中
佑典 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta DuPont Inc
Original Assignee
Nitta Haas Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Haas Inc filed Critical Nitta Haas Inc
Priority to JP2013265963A priority Critical patent/JP5695176B2/ja
Publication of JP2014054725A publication Critical patent/JP2014054725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5695176B2 publication Critical patent/JP5695176B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Description

本発明は、半導体ウェハやLCDガラス基板などの被研磨物を化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)によって平坦化処理するための研磨パッド及びこの研磨パッドを構成している研磨パッド用のクッション体に関し、詳しくは、回転する定盤上に粘着される下側の下地層とこの下地層の上面に貼り合わされた上側の研磨層との二層構造とされた研磨パッド及び前記下地層を形成している研磨パッド用のクッション体に関する。
半導体素子は、半導体ウェハに集積回路が形成されることによって製造される。そして、半導体素子の微細化と高集積化を図るため、製造途中の半導体ウェハの表面には、金属膜のパターンが形成され、さらに絶縁膜が積層されることによって多層化されている。しかし、このような製造途中の半導体ウェハの表面には、複雑な凹凸が形成され、この凹凸は多層化されることによって段差が大きくなる。このような凹凸上にさらにパターンを形成すると、フォトリソグラフィプロセスで焦点深度外になる部分が発生して解像度不足になったり、金属配線膜が欠損したりすることにより、所望の集積度を有する半導体素子を製造することができない場合がある。
そこで、製造途中の半導体ウェハの表面に生じた凹凸を平坦化するため、エッチバック法、成膜法、流動化法、あるいは選択成長法などの方法が提供されている。しかし、このような方法は、絶縁膜や金属膜などの種類によって適否があるだけでなく、平坦化できる領域が極めて狭く、微細化、高集積化に対応できないという問題がある。
このような問題を解決するため、CMP装置が提供されている。このCMP装置は、図6に示すように、水平姿勢で一方向に回転する円盤状の定盤10と、この定盤10の上面に重ね合わされて粘着される研磨パッド20と、製造途中の半導体ウェハなどの被研磨物1を下面に保持しながら研磨パッド20に押し付ける研磨ヘッド30と、目詰まりした研磨パッド20の表面の目立てを行うためのコンディショナ(図示せず)を保持したドレッシング部40とを備えている。
また、微細なシリカ粒子(砥粒)と化学物質とを含む研磨用組成物(スラリー)を研磨パッド20上に滴下するノズル50が定盤10の上方に配置されている。さらに、定盤10の下方には、被研磨物1の研磨レートを測定するため、レーザ光を照射する光源(図示せず)と、被研磨物1から反射した反射光を受光するセンサ(図示せず)とが備えられている。
したがって、定盤10には、レーザ光を透過させるための長方形状の終点検出用孔11が外周側で径方向に形成されている。この終点検出用孔11は、透明なガラス製の透光部材12によって塞がれている。なお、定盤10の中心には、空気抜き穴13が形成されている。
そして、研磨パッド20は、定盤10上に粘着される下側の下地層21と、この下地層21の上面に貼り合わされた上側の研磨層22との薄肉円盤状の二層構造とされている。下地層21は、研磨層22を被研磨物1に倣わせるもので、通常、不透明な軟質材で形成されたクッション体23と、このクッション体23の上下両面に設けられた粘着層(図示せず)とから構成されている。
そして、下地層21の上側の粘着層は、一般的に感熱性の粘着剤をクッション体23の上面に塗布又は貼付することによって設けられ、クッション体23と研磨層22とが剥離しないように貼り合わされる。また、下地層21の下側の粘着層は、一般的に感圧性の粘着剤をクッション体23の下面に塗布又は貼付することによって設けられ、定盤10と剥離可能に粘着される。そして、クッション体23を粘着層によって定盤10に粘着するときに、下地層21と定盤10とが密着せず、両者21,10間に空気溜まりのような気泡が発生することがある。しかし、中心側の気泡は定盤10に形成された空気抜き穴13から排出され、周囲の気泡は定盤10の外周から排出される。
また、研磨層22は、前記クッション体23よりも硬質、かつ、不透明に形成され、被研磨物1を研磨するため、同心円状の多数の溝(図示せず)が設けられている。そして、下地層21と研磨層22には、レーザ光が通過する終点検出用窓21a,22aが前記定盤10の終点検出用孔11とほぼ同じ大きさに形成されている。また、研磨層22の終点検出用窓22aには、透明で研磨層22と同質の素材で形成された透光部材22bが嵌め込まれ、研磨層22に窪みが生じないようにされている。そして、研磨層22の終点検出用窓22aは下地層21の終点検出用窓21aよりも一回り大きく、透光部材22bの周囲が下地層21のクッション体23に支承され、粘着層によって貼り合わされている。
そして、研磨パッド20は、前記終点検出用窓21a,22aが定盤10の終点検出用孔11と連通するようにクッション体23が定盤10に粘着される。なお、下地層21の下側の粘着層の表面(下面)は、貼り合わされるまでは剥離フィルム(図示せず)に被覆され、この剥離フィルムは定盤10に貼り合わせるときに剥がされる。
このようなCMP装置によって被研磨物1を研磨するには、スラリーを研磨パッド20の研磨層22上に滴下しながら研磨ヘッド30に保持された被研磨物1を研磨パッド20の研磨層22上に押し付け、定盤10を回転する。被研磨物1も自転しながら定盤10の半径方向に往復動し、研磨パッド20の全面で平坦化処理される。
そして、レーザ光が定盤10の終点検出用孔11内の透光部材12から研磨パッド20の終点検出用窓22a内の透光部材22bを透過して、被研磨物1の研磨面を照射する。この研磨面で反射した反射光は、センサで受光されるが、被研磨物1の研磨の状態によって反射率が変化する。したがって、反射光の反射率をモニターすることにより、研磨工程の終点が検出される。
そして、研磨層22が目詰まりを起こすと、ドレッシング部40が研磨パッド20上に押し付けられ、自転させつつ定盤10の半径方向に往復動させられることにより、研磨層22の目立てが行われる。
なお、CMP装置で使用される研磨パッドであって、レーザ光が通過する終点検出用窓が形成され、この終点検出用窓に透明な窓部材を埋め込んだ研磨パッドが特許文献1に開示されている。
特開2006−21290号公報
研磨パッドの研磨層22上に滴下されたスラリーは、研磨層22内を浸透し、下地層21の上面に到達することがある。このスラリーは、下地層21の上側の粘着層と化学反応を起こすことにより、ガスを発生させる。このガスは、終点検出用窓21a,22aの周囲に収集される。すると、この部分で貼り合わされている研磨層22が下地層21から剥離し、研磨層22の終点検出用窓22aの周囲が盛り上がる。また、終点検出用窓21a,22aが形成されていない研磨パッド20も提供されているが、この研磨パッド20においては研磨層22が部分的に盛り上がる。このように盛り上がった部分を有する研磨層22によっては、被研磨物1を研磨することができない。
そこで、本発明は、研磨層が部分的に盛り上がらないようにした研磨パッド及びこの研磨パッドを構成しているクッション体を提供することを課題とする。
本発明に係る研磨パッドは、定盤に粘着される下地層と、該下地層の上面に貼り合わされた研磨層との二層構造とされた研磨パッドであって、前記下地層は、クッション体と粘着層とを備え、前記研磨層と前記クッション体とが前記粘着層を介して張り合わされており、前記クッション体に一部が外部に連通する排気路が設けられていることを特徴としている。
この研磨パッドによれば、下地層に排気路が設けられていることにより、研磨パッドの研磨層上に滴下されたスラリーが研磨層内を浸透し、下地層の上側の粘着層と化学反応を起こすことにより、ガスが発生しても、このガスが排気路ないし排気路の一部から外部に排気され、研磨層が下地層から剥離することがなく、したがって、研磨パッドが部分的に盛り上がらないようにすることができる。
また、前記本発明に係る研磨パッドにおいて、排気路は、スリット状又は溝状に形成されていることが好ましい。この研磨パッドによれば、排気路がスリット状又は溝状に形成されることにより、研磨層を被研磨物に倣わせるという下地層の機能が排気路によって損なわれないようにすることができる。なお、スリット状の排気路は、クッション体の上面から下面まで完全に切断されている状態であり、溝状の排気路は、クッション体の上面又は下面に形成される状態である。溝状の排気路がクッション体の下面に形成されても、この排気路とクッション体の上面との肉厚が薄くされることにより、ガスが排気路内に浸入し、排気される。
また、前記本発明に係る研磨パッドにおいて、前記下地層には、定盤に形成された終点検出用孔に重なり合う終点検出用窓が形成され、該終点検出用窓に前記排気路の局部が連通されていることが好ましい。この研磨パッドによれば、排気路の局部が終点検出用窓に連通していることにより、終点検出用窓に収集されたガスを排気路から排気し、終点検出用窓の周囲の研磨層が剥離しないようにすることができる。
また、前記本発明に係る研磨パッドにおいて、前記排気路は、一部が定盤に形成された空気抜き穴に連通するように形成されていることが好ましい。この研磨パッドによれば、定盤に形成された空気抜き穴を利用して、排気路内のガスを外部に排気することができる。
また、前記本発明に係る研磨パッドにおいて、前記排気路は、前記終点検出用窓の幅よりも狭い幅に形成されていることが好ましい。この研磨パッドによれば、排気路が終点検出用窓の幅よりも狭い幅に形成されていることにより、排気路によって下地層の強度が低下しないようにすることができる。
また、本発明に係る研磨パッド用のクッション体は、上面に研磨層を貼り合わせ、下面が定盤に粘着される研磨パッド用のクッション体であって、一部が外部に連通する排気路が設けられていることを特徴としている。
この研磨パッド用のクッション体は、上面に粘着層が設けられて研磨層が貼り合わされて研磨パッドが形成され、クッション体の下面に粘着層が設けられて定盤に粘着される。そして、研磨層上に滴下されたスラリーが研磨層内を浸透し、クッション体の上面の粘着層と化学反応を起こし、ガスが発生しても、排気路が設けられていることにより、ガスが排気路ないし排気路の一部から外部に排気され、研磨層が下地層から剥離することがなく、したがって研磨パッドが部分的に盛り上がらないようにすることができる。
また、前記本発明に係る研磨パッド用のクッション体において、排気路は、スリット状又は溝状に形成されていることが好ましい。この研磨パッド用のクッション体によれば、排気路がスリット状又は溝状に形成されることにより、研磨層を被研磨物に倣わせるという下地層の機能が排気路によって損なわれないようにすることができる。
また、前記本発明に係る研磨パッド用のクッション体において、定盤に形成された終点検出用孔に重なり合う終点検出用窓が形成され、該終点検出用窓に前記排気路の局部が連通していることが好ましい。この研磨パッド用のクッション体によれば、上面に研磨層が貼り合わせることによって形成された二層構造の研磨パッドが定盤に粘着されたときに、終点検出用窓が定盤の終点検出用孔に重なり合う。そして、排気路の局部が終点検出用窓に連通していることにより、終点検出用窓に収集されたガスを排気路から排気し、終点検出用窓の周囲の研磨層が剥離しないようにすることができる。
また、前記本発明に係る研磨パッド用のクッション体において、前記排気路は、一部が定盤に形成された空気抜き穴に連通するように形成されていることが好ましい。この研磨パッド用のクッション体によれば、定盤に形成された空気抜き穴を利用して、排気路内のガスを外部に排気することができる。
また、前記本発明に係る研磨パッドのクッション体において、前記排気路は、前記終点検出用窓の幅よりも狭い幅で形成されていることが好ましい。このクッション体は、研磨層を貼り合わせて研磨パッドが形成されるが、クッション体に形成された排気路が終点検出用窓の幅よりも狭い幅に形成されていることにより、排気路によって下地層の強度が低下しないようにすることができる。
本発明によれば、研磨パッドを構成しているクッション体又はクッション体によって形成される下地層に、排気路が設けられていることにより、スラリーが化学反応を起こして発生したガスを、排気路から外部へ排気することができる。したがって、このガスによって研磨層は下地層から剥離することがなく、研磨パッドは部分的に盛り上がることがないため、被研磨物を良好に研磨することができる。
本発明の一実施形態における研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体を備えたCMP装置の要部を分解した概略斜視図である。 本発明の一実施形態における研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体を備えたCMP装置の要部の概略斜視図である。 (a)は図2のA−A線断面図、(b)は図3(a)のB−B線断面である。 (a)〜(d)は本発明のクッション体に形成された排気路の異なる実施形態を示し、図3(a)のB−B線に相当する位置で切断した断面図である。 (a)〜(f)は本発明のクッション体に形成された排気路の異なる実施形態を示す平面図である。 従来のCMP装置の概略斜視図である。
本発明に係る研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体の実施形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。ただし、従来と同一に相当する部分は同一符号を付し、終点検出用窓21a,22aを形成した研磨パッドについて説明する。
この研磨パッド20は、終点検出用窓21a,22aに収集されたガスを排気するため、下地層21に排気路24を設けたことを特徴としており、排気路24の局部(この実施形態おいては片端)が終点検出用窓21aに連通し、排気路24の一部(この実施形態においては末端)が外部である空気抜き穴13に連通している。下地層21は、軟質材で形成されたクッション体23の上下両面に粘着層(図示せず)を設けたものであるが、排気路24を形成する部位には粘着層が設けられない。
ただし、下側の粘着層は、空気抜き穴13の部位を除いて、排気路24を形成する部位を含めて設けてもよい。要するに、排気路24は、クッション体23に形成され、下側の粘着層に形成される場合と形成されない場合がある。
そして、排気路24は、終点検出用窓21aと空気抜き穴13との間に設けられた中継部24aと、空気抜き穴13に連通するように末端に設けられた端末部24bとが連続して形成される。この中継部24aと端末部24bは、様々な形状をとることができる。
例えば、中継部24aは、図3(a)(b)に示すように、クッション体23の下面から上面まで完全に切断されたスリット状に形成される。スリット状の中継部24aは、打抜き加工するなど形成しやすいだけでなく、スラリーによって発生したガスを流入させることができる。
また、中継部24aは、図4(a)に示すように、クッション体23の上面に溝状に形成してもよい。この中継部24は、切断されず、底面側に薄肉のクッション体23が設けられることにより、クッション体23が研磨層22を被研磨物1に倣わせる機能をほとんど損ねないようにすることができる。このクッション体23の上面に溝状に形成された中継部24aも、スラリーによって発生したガスを流入させることができる。
また、中継部24aは、図4(b)に示すように、クッション体23の下面に溝状に形成し、あるいは図4(c)(d)に示すように、クッション体23の内部に断面四角形状又は円形状(図示しないが楕円形状を含む)に形成してもよい。この図4(b)(c)(d)に示した中継部24aは、クッション体23が研磨層22を被研磨物1に倣わせる機能をほとんど損ねないようにすることができる。さらに、中継部24aの上側のクッション体23が薄肉に形成されることにより、ガスがこの薄肉のクッション体23を浸透して中継部24a内に流入することもある。
また、中継部24aの平面視の形状は、図1及び図5(a)(c)(e)(f)に示すように、終点検出用窓21aよりも狭く、一定の幅を有するもの、あるいは図5(b)(d)に示すように、切込みを入れた状態のものとすることができる。また、端末部24bは、図1及び図5(a)〜(d)に示すように、空気抜き穴13と同じく円形としてもよいし、図5(e)(f)に示すように四角形状としてもよい。
また、終点検出用窓21aは、図1及び図5(a)(b)(e)に示すように研磨層22の終点検出用窓及び定盤10の終点検出用孔11と同じく長方形状としてもよいし、図5(c)(d)(f)に示すように台形状としてもよい。いずれにしても、下地層21の終点検出用窓21aは、研磨層22の終点検出用窓22aよりも一回り小さく、下地層21の終点検出用窓21aの周囲が研磨層22の終点検出用窓22aに嵌め込まれた透光部材22bの周囲を支承し、粘着層によって貼り合わされることが好ましい。
他の部分は、従来と同じであるため、ここで、本願発明の作用効果について説明する。
CMP装置は、図2ないし図4に示すように、研磨パッド20の終点検出用窓21a,22aが終点検出用孔11と重なり合うように下地層21が定盤10上に粘着され、下地層21に形成された排気路24の端末部24bが定盤10の空気抜き穴13と連通している。そして、定盤10上に粘着された研磨パッド20の研磨層22上に、研磨ヘッド30(図6参照)に保持された被研磨物1(図6参照)が押し付けながら回転し、スラリーが研磨層22上に滴下される。
このスラリーは、研磨層22から下地層21の方に浸入し、研磨層22を貼り合せている下地層21の粘着層と化学反応を起こすと、ガスが発生する。このガスは、終点検出用窓21a,22a内に収集し、下地層21の終点検出用窓21aから排気路24の中継部24a及び端末部24bを通過して、定盤10の空気抜き穴13から排気される。したがって、ガスが終点検出用窓22aの周囲において研磨層22を下地層21から剥離させることがなく、終点検出用窓22aの周囲が盛り上がらないことから、被研磨物1を研磨し続けることができる。
そして、排気路24の中継部24aが終点検出用窓21aの幅よりも狭く形成され、中継部24aによって下地層21に貼り合わされていない研磨層22の部位が少なくされていることから、研磨層22を被研磨物1に倣わせ、被研磨物1を良好に研磨することができる。また、研磨層22の中心部分は、排気路24の端末部24bによって下地層21に貼り合わされていないが、そもそも被研磨物1を研磨する領域として使用しないため、被研磨物1の研磨に支障を及ぼさない。
そして、このCMP装置は、従来と同様、レーザ光が定盤10の終点検出用孔11に埋め込まれた透光部材12から研磨パッド20の終点検出用窓22aに嵌め込まれた透光部材22bを透過して、被研磨物1を照射し、反射光がセンサに受光されることによって研磨レートが測定される。研磨層22の終点検出用窓22aに嵌め込まれた透光部材22bは、レーザ光を透過することができるように、透明の樹脂などによって成形されるが、赤外光などを被研磨物1に照射するときは、透光部材22bは透明の材質としなくてもよい。
なお、前記の構成及び作用効果は本願発明の一実施形態であり、本発明は前記の実施形態に限定することなく種々変更することができる。例えば、排気路24は、図5に示した形状以外に、中継部24aを終点検出用窓の幅と同じ幅としてもよいし、あるいは中継部24aの幅が終点検出用窓21aから端末部24bの方へ次第に狭くなるようにしてもよい。また、排気路24の端末部24bは、定盤10の中心に形成された空気抜き穴13に連通せず、定盤10の中心側に別の空気抜き穴(図示せず)を設け、この空気抜き穴に連通するようにしてもよいし、外周側面に連通させてもよい。
さらに、排気路24は、渦巻状に設けてもよい。この排気路24は、片端のみが終点検出用窓21aに連通してもよいし、複数箇所で終点検出用窓21aに連通してもよい。また、排気路24は、中間部分が空気抜き穴13に連通するように、終点検出用窓21a,22aと反対方向にまで設けてもよい。
さらに、前記の実施形態における研磨パッド20は、終点検出用窓21a,22aを設けたものについて説明したが、終点検出用窓21a,22aを設けていない研磨パッドについても実施することができる。この場合は、排気路24は末端、中間部分その他の一部が外部と連通すれば、任意の方向、例えば、放射状に1本又は複数本設けてもよいし、1本の渦巻状もしくは蛇行状に設けてもよい。
1………研磨物
10……定盤
11……終点検出用孔
12……透光部材
13……空気抜き穴
20……研磨パッド
21……下地層
21a…終点検出用窓
22……研磨層
22a…終点検出用窓
22b…透光部材
23……クッション体
24……排気路

Claims (6)

  1. 定盤に粘着される下地層と、該下地層の上面に貼り合わされた研磨層との二層構造とされた研磨パッドであって、
    前記下地層は、クッション体と粘着層とを備え、前記研磨層と前記クッション体とが前記粘着層を介して張り合わされており、
    前記クッション体に一部が外部に連通する排気路が設けられていることを特徴とする研磨パッド。
  2. 排気路は、スリット状又は溝状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨パッド。
  3. 前記排気路は、一部が定盤に形成された空気抜き穴に連通するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の研磨パッド。
  4. 上面が粘着層を介して研磨層貼り合わされ、下面が定盤に粘着される研磨パッド用のクッション体であって、
    一部が外部に連通する排気路が設けられていることを特徴とする研磨パッド用のクッション体。
  5. 排気路は、スリット状又は溝状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の研磨パッド用のクッション体。
  6. 前記排気路は、一部が定盤に形成された空気抜き穴に連通するように形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の研磨パッド用のクッション体。
JP2013265963A 2013-12-24 2013-12-24 研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体 Active JP5695176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265963A JP5695176B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265963A JP5695176B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008119684A Division JP5478030B2 (ja) 2008-05-01 2008-05-01 研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014054725A JP2014054725A (ja) 2014-03-27
JP5695176B2 true JP5695176B2 (ja) 2015-04-01

Family

ID=50612492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013265963A Active JP5695176B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5695176B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113319736B (zh) * 2021-07-12 2022-06-07 北京烁科精微电子装备有限公司 研磨盘窗口盖、研磨盘及研磨机

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10156705A (ja) * 1996-11-29 1998-06-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 研磨装置および研磨方法
JP2001150333A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Nec Corp 研磨パッド
JP2001219362A (ja) * 2000-02-04 2001-08-14 Mitsubishi Materials Corp 研磨パッド
JP3746948B2 (ja) * 2000-09-22 2006-02-22 イビデン株式会社 ウェハ研磨装置用テーブル
US7549914B2 (en) * 2005-09-28 2009-06-23 Diamex International Corporation Polishing system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014054725A (ja) 2014-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI415179B (zh) 具有槽道或通往周遭空氣之通道的開槽平板
EP2025469B1 (en) Multi-layer polishing pad material for CMP
TWI824946B (zh) 拋光墊及其製造方法
TWI541100B (zh) 用於cmp終點偵測的防漏墊
US20030171070A1 (en) Polishing pad with transparent window having reduced window leakage for a chemical mechanical polishing apparatus
KR101956848B1 (ko) 폴리싱 패드 조립체
JP2007044814A (ja) 研磨パッド
CN106061681A (zh) 工件的两面研磨装置
TW201632302A (zh) 具有窗口之化學機械拋光墊
KR101484706B1 (ko) 패드 컨디셔너 제조방법 및 패드 컨디셔너
JP5695176B2 (ja) 研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体
JP5478030B2 (ja) 研磨パッド及び研磨パッド用のクッション体
EP3140852B1 (en) Multi-layer polishing pad for cmp
CN109844909A (zh) 晶片的制造方法及晶片
JP6794464B2 (ja) 薄い研磨パッド内の窓
JP2009297817A (ja) 研磨パッドの製造方法、研磨パッド、及びそれを用いた基板の製造方法
TWI847904B (zh) 拋光墊及其製造方法
JP5563208B2 (ja) 研磨パッド
JP2007266052A (ja) 研磨パッド、cmp装置、研磨パッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5695176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350