JP5563128B1 - 見開き構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で製造も容易であり、視覚的効果が高い見開き構造体を提供する。
【解決手段】見開き構造体10は、折り目14を介してシート16,18が連接する見開きシート12に台紙50を重ねた構造である。見開きシート12には、折り目14に跨る起立領域20が形成され、シート16から分離する起立片30の一部が接着される。見開きシート12と台紙50がつながったシート64に、起立領域20の形成用の切り込み線22、折り線用の加工線24´,26´,28´、起立片30の形成用の切り離し線34、見開きシート12と台紙50の折り曲げ用の加工線を形成する。その後、起立部分以外に適宜接着剤68を塗布して見開きシート12と台紙50を貼り合わせ、更に、起立領域20と起立片30の重なる部分に接着剤36を塗布して見開きシート12を折り曲げると見開き構造体10が完成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、折り畳み式の葉書やカード,各種配布物等を開いた時に、見開きシートの一部が起き上がる見開き構造体及びその製造方法に関するものである。
従来、絵本などで、開いたときに模様などが起き上がる技術はよく知られている。また、カードやレターとしては、下記特許文献1に示す通信用封筒や、下記特許文献2に示すカードケースがある。前記特許文献1には、2つ折り以上に折り畳まれた通信用封筒の剥離糊を剥がして開封したとき、表面に印刷した模様が起立して、立体化する通信用封筒が開示されている。また、前記特許文献2には、カードケースを開いたときに、複数本の飛出片が連結手段で連結された装飾部が、蓋体の上方への開放時に前方へ飛出自在になるように設けられることが開示されている。更に、下記特許文献3には、台形状の起き上がり部を形成して、その上に画面紙を載せて折り目線がつかないようにした見開き冊子の立体画面構造が開示されている。
特開平10−72040号公報 実開平5−65847号公報 実開平2−136699号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、起立する模様に複数の折り目線が生じ、見栄えを損なうという不都合がある。また、前記特許文献2に記載の技術は、折り目線を階段状に形成したものであるが、製造工程が煩雑であるほか、対称とする模様が制限されるという不都合がある。更に、前記特許文献3に記載の技術では、台紙への糊付けがワンアクションではないというように、起き上がり分の形成が複雑であるほか、画面紙を持ち上げるだけでは面白味に欠けるという不都合がある。又、以上のような起き上り片を起き上がらせるためには、台紙の折り目と違う方向に折り曲げる部分が必要となるが、従来は、異なる方向に折れるように手作業で癖を付けなくてはならず手間がかかっていた。更に、従来は、上述した実施例1〜3のように、単純に台紙に対して起き上がるのみであり、必ずしも大きな視覚的効果が得られないという不都合がある。
本発明は、以上のような点に着目したもので、見栄えがよく、簡単な構造であって製造も容易であり、確実に起立領域を起き上がらせ、視覚的効果が高い見開き構造体とその製造方法を提供することを、その目的とする。
本発明の見開き構造体の製造方法は、折り目に沿って折り畳まれる見開きシートと、該見開きシートを折り畳んだときに外側になるように、前記見開きシートに重ねて貼り合わせられる台紙と、前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記見開きシートの開閉中に、該見開きシートに対して起立する起立領域と、該起立領域の起立動作とともに、前記見開きシートに対して起立する少なくとも一つの起立片と、を有する見開き構造体の製造方法であって、シートに加工を施して、前記見開きシートと台紙の境及びこれらの折り目に相当する位置に折り曲げ用の加工線を形成し、前記見開きシート側に前記起立領域の輪郭を形成する折り曲げ用の加工線及び切り込み線を形成し、前記見開きシート側に前記起立片の輪郭を形成する切り離し用の加工線を形成する工程と、前記見開きシート側に、前記起立領域及び起立片の輪郭の外側と、前記シートの縁部,前記折り目の両側,前記台紙との境側の縁に接着剤を塗布する工程と、前記シートを、前記見開きシートと台紙の境に相当する位置に形成した加工線に沿って折り曲げ、前記見開きシートと台紙を貼り合わせる工程と、前記見開きシートを折り目に沿って折り曲げたときに、前記起立領域と起立片が重なる位置に、接着剤を塗布する工程と、前記見開きシート及び台紙を、前記折り目に相当する位置に形成された折り曲げ用の加工線に沿って折り曲げ、前記起立領域と起立片を接着する工程と、を含むことを特徴とする。
他の発明の見開き構造体の製造方法は、折り目に沿って折り畳まれる見開きシートと、前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記見開きシートの開閉中に、該見開きシートに対して起立する起立領域と、該起立領域の起立動作とともに、前記見開きシートに対して起立する少なくとも一つの起立片と、を有する見開き構造体の製造方法であって、シートに加工を施して、前記見開きシートの折り目に相当する位置に折り曲げ用の加工線を形成し、前記起立領域の輪郭を形成する折り曲げ用の加工線及び切り込み線を形成し、前記起立片の輪郭を形成する切り離し用の加工線を形成する工程と、前記見開きシートを前記折り目に沿って折り曲げたときに、前記起立領域と起立片が重なる位置に、接着剤を塗布する工程と、前記見開きシートを、前記折り目に相当する位置に形成された折り曲げ用の加工線に沿って折り曲げ、前記起立領域と起立片を接着する工程と、を含むことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記見開きシートを折り畳んだときに外側になるように、前記加工線を形成したシートに台紙を貼り合わせる工程、を含み、前記台紙を貼り合わせた後に、前記起立領域と起立片が重なる位置に、接着剤を塗布する工程を行うことを特徴とする。他の形態は、前記台紙側に、前記起立片が見開きシートから分離して形成される開口部に相当する位置に、印刷又は印刷を施した紙片を設けたことを特徴とする。
更に他の形態は、前記シートに加工を施す工程において、前記見開きシートの折り目に対して略直交する切り込み線と、該切り込み線の一方の端部から、前記見開きシートの折り目に達するように、該折り目に対して斜めに形成された第1の折り曲げ用加工線と、前記切り込み線の他方の端部から、前記第1の折り曲げ用加工線と同じ位置で前記見開きシートの折り目に達するように、該折り目に対して斜めに形成された第2の折り曲げ用加工線と、を形成して、前記起立領域の輪郭を形成するとともに、前記見開きシートを開いた状態において前記折り目と略平行になり、かつ、前記起立領域を2等分するように、前記見開きシートの折り目と逆向きに折り曲げられる第3の折り曲げ用加工線、を形成することを特徴とする。
更に他の形態は、前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記見開きシートの開閉中に、前記起立領域とは独立して前記見開きシートに対して起立するとともに、前記起立片の起立状態を支持するための支持領域を含んでおり、前記シートに加工を施す工程において、前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線と、前記見開きシートの折り目上の一点から、前記切り込み線の両端近傍に達するように一対形成されており、前記起立領域の輪郭を形成する第1の折り曲げ用加工線と、前記見開きシートの折り目上の前記一点と、前記切り込み線を挟んで対向する前記見開きシートの折り目上の他の一点から、前記切り込み線の両端近傍に達するように一対形成されており、前記支持領域の輪郭を形成する第2の折り曲げ用加工線と、前記見開きシートを開いた状態において前記折り目と略平行になり、かつ、前記起立領域及び支持領域をそれぞれ2等分するように、前記見開きシートの折り目と逆向きに折り曲げられる第3の折り曲げ用加工線と、を形成するとともに、前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線に、前記起立領域側に向けて突出した部分を設けることで、前記見開きシートの開閉中に、前記支持領域側の突出部分が、前記起立片と係合して支持することを特徴とする。
更に他の形態は、前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線に、前記支持領域側に向けて突出した部分を設け、前記起立領域側の突出部分に重なるように、前記起立片の一部を接着したことを特徴とする。更に他の形態は、前記見開きシートの折り目と直交する線に対する角度が、前記第1の折り曲げ用加工線と、前記第2の折り曲げ用加工線とで異なることを特徴とする。
更に他の形態は、前記シートに加工を施す工程において、前記見開きシートの折り目に対して略直交し、所定の間隔をおいて対向する一対の切り込み線と、該一対の切り込み線の一方の端部同士を結ぶ第1の折り曲げ用加工線と、前記一対の切り込み線の他方の端部同士を結ぶ第2の折り曲げ用加工線と、を形成して、前記起立領域の輪郭を形成するとともに、前記第1及び第2の折り曲げ用加工線の間に、これらの加工線と略平行であって、前記見開きシートの折り目と逆方向に折るための第3の折り曲げ用加工線、を形成することを特徴とする。
本発明の見開き構造体は、前記いずれかに記載の製造方法によって製造したことを特徴とする。
他の発明の見開き構造体は、あらかじめ形成された折り目で折り畳まれる見開きシートと、該見開きシートの折り目に跨って形成されており、前記見開きシートの開閉中に、該見開きシートに対して起立する起立領域と、該起立領域のいずれかの部分に一部が固定されており、前記起立領域の起立動作とともに、前記見開きシートに対して起立する少なくとも一つの起立片と、前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記見開きシートの開閉中に、前記起立領域とは独立して前記見開きシートに対して起立するとともに、前記起立片の起立状態を支持するための支持領域と、を備えたことを特徴とする。
更に他の形態は、前記見開きシートの折り目に跨って形成されており、前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線、を有しており、前記切り込み線と、前記見開きシートの折り目上の一点から、前記切り込み線の両端近傍に達するように一対形成された第1の折り線とによって、前記起立領域の輪郭が形成され、前記切り込み線と、前記見開きシートの折り目上の前記一点と、前記切り込み線を挟んで対向する前記見開きシートの折り目上の他の一点から、前記切り込み線の両端近傍に達するように一対形成された第2の折り線とによって、前記支持領域の輪郭が形成されるとともに、前記見開きシートを開いた状態において前記折り目と略平行になり、かつ、前記起立領域及び支持領域をそれぞれ2等分するように、前記見開きシートの折り目と逆向きに折り曲げられる第3の折り線、を有しており、前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線を、前記起立領域側に向けて突出させることで形成される支持領域側の突出部分が、前記見開きシートの開閉中に、前記起立片と係合することを特徴とする。
他の形態は、前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線を、前記支持領域側に向けて突出させることで形成される起立領域側の突出部分に重なるように、前記起立片の一部が接着されていることを特徴とする。更に他の形態は、前記見開きシートの折り目と直交する線に対する角度が、前記第1の折り線と、前記第2の折り線とで異なることを特徴とする。
他の形態は、前記見開きシートのうち、前記起立領域以外の一部を、該見開きシートから分離可能となるように切り離し線によって周囲と区切り、該区切られた領域を前記起立片とし、その一部を前記起立領域に接着したことを特徴とする。更に他の形態は、前記見開きシートを折り畳んだときに外側になるように、前記見開きシートの折り目に跨って前記見開きシートに貼り合わせられる台紙,を備えたことを特徴とする。更に他の形態は、前記台紙側に、前記起立片が見開きシートから分離して形成される開口部に相当する位置に、印刷又は印刷を施した紙片を設けたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、あらかじめ形成された折り目で折り畳まれる見開きシートと、該見開きシートの折り目に跨って形成されており、前記見開きシートの開閉中に、該見開きシートに対して起立する起立領域と、該起立領域に一部が固定されており、起立領域とともに見開きシートに対して起立する少なくとも一つの起立片と、を備えることとした。このため、簡単な構造であって、かつ、見栄えがよく、確実に起立領域を起き上がらせ、視覚的効果が高い見開き構造体が得られる。
また、シートに、前記見開きシートの折り目,起立領域の輪郭を形成する折り目及び切り込み線,起立片の輪郭を形成する切り離し線に相当する加工線を印刷加工と同時に形成し、必要な部分に接着剤を塗布してシートを折り曲げることで、前記見開き構造体を形成することとした。このため、複雑な製造工程を経ることなく、容易に視覚的効果の高い見開き構造体を得ることができる。
本発明の実施例1を示す図であり、(A)は開封後,(B)は開封前の見開き構造体の外観斜視図である。 前記実施例1の製造方法の一例を示す図である。 前記実施例1の変形例を示す図である。 本発明の実施例2及びその変形例を示す図である。 本発明の実施例3を示す図である。 本発明の実施例4及びその変形例を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1及び図2を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1(A)は本実施例の見開き構造体の開封後の様子を示す外観斜視図であり、図1(B)は開封前の様子を示す外観斜視図である。図2は、本実施例の製造工程を示す図である。本実施例の見開き構造体10は、図1(A)に示すように、折り目14を介して連接したシート16,18を、前記折り目14に沿って折り畳み可能な見開きシート12と、該見開きシート12を折り畳んだときに外側にくるように、前記折り目14に跨って前記見開きシート12に貼り合わせられる台紙50により構成されている。
台紙50は、折り目52を介してシート54,56が連接し、折り目57を介して前記シート56と折り曲げ部58が連接している。図1(B)に示すように、本実施例では、前記台紙50のシート56には、見開き構造体10を葉書として利用することができるように、郵便番号を記入するための枠や、切手貼付欄が印刷されている。また、見開き構造体10を郵送する場合には、見開きシート12及び台紙50を折り畳んだ状態で封をしなければならないため、前記折り曲げ部58を折り目57に沿って折り、該折り曲げ部58をシート54側に接着する。なお、図1(A)では、見開きシート12と台紙50が重なっていることを理解しやすいように図示しているが、後述する製造方法に示すように、一枚のシートを折り曲げて見開きシート12と台紙50を形成する場合には、見開きシート12の長辺の一方が、台紙50の長辺と連続する構成となる。
前記見開きシート12の折り目14は、例えば、点線ミシン入れ、トムソン入れ、マイクロミシン入れ、スジ入れなどによって形成されており、該折り目14を設けることによって、前記シート16,18を簡単に折り畳むことができるとともに、シート16,18を適宜(例えば90度程度)に開いた状態に維持しやすい。台紙50の折り目52,57についても、前記折り目14と同様の方法により形成される。前記見開きシート12と台紙50は、折り目14と52,シート16と56,シート18と54を重ね、図示しない接着剤等により接着される。なお、後述する起立領域20と起立片30については、前記台紙50に対しては接着しないか、剥離可能な程度の接着力をもって接着するようにする。接着方法については後述する。前記見開きシート12及び台紙50としては、紙のほか、薄い金属,フィルム,合成紙,石油製品を原料とするシートなど、任意のものが利用可能である。
また、前記見開きシート12には、前記折り目14に跨って起立領域20が形成されている。該起立領域20は、前記見開きシート12の開閉中に、該見開きシート12に対して起立するものである。更に、前記起立領域20には、該起立領域20の起立動作とともに前記見開きシート12に対して起立する起立片30の一部が接着されている。該起立片30は、後述するように、前記見開きシート12の一部を利用して形成される。図示の例では、前記起立片30は、一本松の形状を模しており、幹32の部分が、起立領域20の一部(図示の例では左側の部分)に接着剤36によって接着されている。
前記起立領域20は、図1(A)に示すように、切り込み線22と、第1の折り線26,第2の折り線28によって輪郭が形成されている。前記切り込み線22は、前記折り目14に対して略直交するように形成されており、シート16側とシート18側で同じ長さとなっている。第1の折り線26は、前記切り込み線22のシート16側の端部から、前記折り目14の所定の位置に達するように、該折り目14に対して斜めに形成されている。また、前記第2の折り線28は、前記切り込み線22のシート18側の端部から、前記折り目14の所定の位置に達するように、前記折り目14に対して斜めに形成されている。前記第1の折り線26と第2の折り線28は、折り目14上の同じ箇所をそれぞれの一端としている。また、前記起立領域20には、前記見開きシート12を開いた状態において、前記折り目14と略平行となり、かつ、前記切り込み線22と、第1の折り線26及び第2の折り線28で囲まれる領域を2等分し、前記折り目14と逆向きに折り曲げられる第3の折り線24が形成されている。
次に、図2を参照して、本実施例の製造方法を説明する。まず、見開きシート12及び台紙50のもととなる原紙60を用意する。そして、該原紙60に加工を施し、図2(A-1)及び(A-2)に示すように、見開きシート12と台紙50が連接したシート64を得るための切り抜き線62を形成する。図2(A-1)は原紙60の表側,図2(A-2)は原紙60の裏側を示している。また、前記シート64の輪郭の加工と同時に、図2(A-1)及び(A-2)に示すように、加工線14´,24´,26´,28´,52´,57´,66及び切り込み線22、切り離し線34を形成する。前記加工線14´は、前記見開きシート12の折り目14に相当し、前記加工線52´は、台紙50の折り目52に相当する。また、加工線66は、見開きシート12と台紙50の境の折り目に相当する。更に加工線24´,26´,28´は、前記起立領域20の折り線24,26,28に相当するものである。また、切り込み線22は、起立領域20の輪郭の一部を形成し、切り離し線34は、起立片30の輪郭を形成する。前記加工線14´,24´,26´,28´,52´,57´,66は、点線ミシン入れ、トムソン入れ、マイクロミシン入れ、スジ入れなどによって形成される。更に、本実施例では、台紙50のシート56に相当する部分に、郵便番号欄や切手貼付欄の印刷も行う。
次に、図2(B)に示すように、見開きシート12側の必要な部分に接着剤68を塗布する。図2(B)に示す例では、起立領域20の外側と起立片30の外側に、これらの輪郭に沿って接着剤68を塗布する。また、見開きシート12のシート16,18に相当する部分のそれぞれの周囲4辺にも接着剤68を塗布する。なお、加工線の真上に接着剤を塗布しないようにしてもよい。次に、図2(B)に矢印で示すように、接着剤68を塗布した後の見開きシート12を、加工線66に沿って台紙50側に折り曲げると、図2(C)に示すように、起立領域20と起立片30以外の部分が、台紙50に接着される。
次に、図2(C)に示すように、起立領域20の一部(図示の例ではシート16側)に接着剤36を塗布し、図2(D)に矢印で示すようにシート18を加工線14´,52´に沿ってシート16側に折り曲げると、切り込み線22及び折り線24´,26´,28´によって起立領域20は見開きシート12に対して起き上がるようにして折り畳まれる。これにより、接着剤36が起立片30の幹32の部分に接着する。なお、図示の例では、起立領域20側に接着剤36を塗布することとしたが、起立片30の幹32側に設けるようにしてもよいし、起立領域20と起立領域30の双方に接着剤36を塗布するようにしてもよい。その後、必要に応じて、加工線57´に沿って折り曲げ部58を折り曲げて、図1(A)に示す見開き構造体10が完成する。
この見開き構造体10を開封すると、起立領域20が見開きシート12に対して起き上がり、該起立領域20に一部が接着された起立片30は、切り離し線34によって見開きシート12から分離されるので、自動的に、前記起立領域20とともに立ち上がる。見開きシート12を完全に開いた状態が、図2(E)に示されており、起立片30は、幹32が折り目14に沿うようになる。従って、起立片30は単に起き上がるのではなく、起き上がりながら90度回転するようになるので、視覚的効果が高い。図2(F)は、見開き中、最も起立片30が立ち上がっている状態であり、シート16とシート18が90度程度に開いた状態である。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)あらかじめ形成された折り目14で折り畳まれる見開きシート12と、該見開きシート12の折り目14に跨って形成されており、前記見開きシート12の開閉中に、該見開きシート12に対して起立する起立領域20と、該起立領域20に一部が固定されており、起立領域20とともに見開きシート12に対して起立する起立片30と、を備えることとした。このため、簡単な構造であって、確実に起立領域を起き上がらせることができる。
(2)前記起立領域20を、前記折り目14に対して略直交する切り込み線22と、該切り込み線22の両端から前記折り目14の所定の位置に向けて、該折り目14に対して斜めに形成された折り線26,28によって形成する。そして、前記起立領域20を2等分する折り線24を、前記折り目14に沿って平行に設け、かつ、該折り目14と逆向きに折ることとした。このため、起立片30は立ち上がりながら回転するようになるので、高い視覚的効果が得られる。
(3)前記見開きシート12に台紙50を重ねたので、強度が増し、見開きシート12を適度に開いた状態を維持しやすい。また、起立片30と起立領域20の接着が不十分であっても、開封前に起立片30が取れることがない。
(4)また、シート64に、前記見開きシート12の折り目14,起立領域20の輪郭の一部を形成する折り線26,28に相当する加工線14´,26´,28´と、起立領域20の輪郭の一部を形成する切り込み線22と、起立片30の輪郭を形成する切り離し線34を、印刷加工と同時に形成し、必要な部分に接着剤を塗布してシートを折り曲げることで、前記見開き構造体10を形成することとした。このため、複雑な製造工程を経ることなく、容易に視覚的効果の高い見開き構造体を得ることができる。
<変形例>・・・次に、図3を参照しながら、本実施例の変形例を説明する。図1に示した見開き構造体10は、起立領域20とともに起立する起立片30が一つであったが、図3(A)に示す見開き構造体10Aでは、他の起立片38も備えた例である。図3(A)に示すように、前記起立片30は、幹32の部分が、起立領域20の中央の折り線24にかかるように接着剤36で接着されており、見開き時に、図1の例と比べて、より中央側に起立するようになっている。他方の起立片38は、図示の例では、小さな松の形状をしており、起立領域20のシート18側の部分に接着剤42によって幹の部分が接着されている。この起立片38は、見開きシート12のシート18側に形成された切り離し線40によって、見開きシート12から分離して起立可能となっている。
前記起立片30,38の接着位置については、図3(B)に示すように、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、図3(B)に示すように、起立片30を、起立領域20のシート16側の端に寄せて接着するようにしてもよい。また、他方の起立片38についても、接着位置と切り離し線40の位置を下げることにより、接着面積を広くして確実に接着するようにしてもよい。また、図3(C)に示すように、前記起立片38については、シート18から分離する構成ではなく、見開きシート12とは異なる紙片を予め起立領域20に貼り付けるようにしてもよい。
次に、図4を参照しながら本発明の実施例2及びその変形例を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする(以下の実施例についても同様)。上述した実施例1は、見開きシート12に台紙50を重ねる構成としたが、本実施例は、台紙を省略した例である。図4(A)に示す見開き構造体10Bは、台紙50がないことと、2つの起立片30,38を設けた点以外は、図1(A)に示した実施例1と基本的に同様の構成となっている。
本実施例においても、実施例1と同様に見開き構造体10Bを製造することができる。具体的には、用意したシートに、図2(A-1)に示す見開きシート12と同様に、加工線14´、24´、26´、28´、切り込み線22、切り離し線34,40を形成する。そして、起立領域20側又は、起立片30,38側に接着剤36,42を設け(図2(C)参照)、加工線14´に沿って折り曲げる。すると、起立領域20と、起立片30,38が接着し、見開き構造体10Bが完成する。この見開き構造体30Bを開くと、起立片30,38が見開きシート16,18から分離して、図4(A)に示すように、起立領域20とともに起き上がる。
また、図4(B)に示す見開き構造体10A´のように、前記起立領域20を2箇所設けるようにしてもよい。図示の例では、前記折り目14に跨るように、起立領域20,20´が所定の間隔をおいて形成されており、それぞれの起立領域20,20´に対して、起立片30,38や、起立片30´,38´が設けられる。
更に、前記起立片30,38の形状や大きさは、必要に応じて適宜変更が可能である。例えば、図4(C)に示す見開き構造体10Cでは、シート16側に切り離し線70によって「新郎」の輪郭を形成し、シート18側に切り離し線76によって「新婦」の輪郭を形成する。そして、これらの切り離し線70,76によって形成された起立片72,78の下部を、それぞれ、起立領域20の左右に接着剤74,80で接着する。このような見開き構造体10Cでは、開くと新郎新婦を模した起立片72,78が左右から中央に向けて並ぶように起き上がるので、結婚式や披露宴の招待状などに利用できる。また、図4(D)に示す見開き構造体10Dのように、シート16,18側に、切り離し線70A,76Aを形成し、うさぎを模した形状の起立片72A,78Bが並んで起き上がるようにしてもよい。このような見開き構造体10Dは、例えば、子供用の配布物などに利用できる。前記図4(C)及び(D)に示す例においても、図4(B)に示す例と同様に、折り目14に対して2つの起立領域を設けるようにしてもよい。
次に、図5を参照しながら本発明の実施例3を説明する。上述した実施例1及び2は、見開きシートに対して起き上がる起立領域に、任意の形状の起立片を貼り付けることで、見開き時の視覚的効果を得るものであるが、本実施例では、起立片の起立状態を維持しやすい構成としたものである。なお、図5の例は、台紙を省略した例であるが、上述した実施例1と同様に、見開きシートの台紙を重ねる構成としてもよい。図5(A)は見開き構造体用のシートに加工を施した状態,図5(B)は加工後のシートを折り畳んだ状態,図5(C)は見開き構造体の開閉中の状態を示す図である。本実施例の見開き構造体10Eは、見開きシート12の折り目14に跨って起立領域80と、支持領域90を有している。前記支持領域90は、前記見開きシート12の開閉中に、該見開きシート12に対して、前記起立領域80とは独立して起立するものであり、起立片30の起立状態を維持しやすくするものである。
前記起立領域80と支持領域90は、前記見開きシート12の折り目14に跨るように形成された切り込み線82を境に対向している。前記起立領域80は、前記切り込み線82と、前記折り目14上の一点から前記切り込み線82の両端部83A,83Bに達するように一対形成された第1の折り線84A,84Bとによって輪郭が形成されている。また、前記支持領域90は、前記切り込み線82と、前記折り目14上の他の一点から、前記切り込み線82の両端部83A,83Bの若干内側に向けて一対形成された第2の折り線92A,92Bとによって輪郭が形成されている。
また、折り目14上の支持領域90側の折り線92A,92Bの接する位置は、起立領域80側の折り線84A,84Bの接する位置よりも、折り目14の中心から離れている。このため、図5(A)に示すように、本実施例では、前記折り目14と直交する線Lに対する支持領域90側の折り線92A,92Bの角度θが、起立領域80側の折り線84A,84B側がなす角度θよりも大きい。このため、閉状態の見開きシート12を開いたときに、支持領域90側の方が、起立領域80側よりも早く立ち上がるようになる。
また、前記起立領域80には、見開きシート12を開いた状態において前記折り目14と略平行になり、かつ、前記起立領域80を2等分するように、前記折り目14と逆向きに折り曲げられる第3の折り線86が形成されている。同様に、前記支持領域90にも、見開きシート12を開いた状態において前記折り目14と略平行になり、かつ、前記支持領域90を2等分するように、前記折り目14と逆向きに折り曲げられる第3の折り線94が形成されている。
本実施例においては、前記切り込み線82が、前記折り目14と略直交する線Lを超えて、起立領域80側に向けて突出した突出形状82Aと、前記支持領域90側へ向けて突出した突出形状82Bを有している。起立領域80側に形成された突出形状82Aは、支持領域90が起立するときに、該支持領域90と一体に起立する突出部96Aを形成する。また、支持領域90側に形成された突出形状82Bは、起立領域80が起立するときに、該起立領域80と一体に起立する突出部96Bを形成する。そして、支持領域90側の突出部96Aが、起立片30の幹32の部分に引っ掛かり、起立状態を維持しやすくする。また、見開きシート12に切り抜き線34によって形成される起立片30は、図示の例では、起立領域80の96B側に接着されている。このように、突出部96B側に起立片30を接着することにより、2枚重ねの部分が増えて強度が増すため、前記突出部96Aとの係合により起立状態の維持がしやすくなる。
本実施例においても、上述した実施例1と同様に見開き構造体10Eを製造することができる。具体的には、図5(A)に示すように、用意したシートに、折り目14と折り線84A,84B,86,92A,92B,94を形成するための加工線と、切り込み線82と、切り離し線34を形成する。そして、起立領域80の突出部96B側に接着剤36を設け、図5(B)に示すように、折り目14に沿って折り曲げる。その際、起立領域80及び支持領域90の折り線86,94が、見開きシート12の折り目14と逆向きになるように折る。すると、起立領域80と起立片30が接着し、見開き構造体10Eが完成する。
この見開き構造体10Eを開くと、起立片30が見開きシート18から分離して、図5(C)に示すように、起立領域80とともに起き上がる。また、起立領域80の起立と同様に、支持領域90も起き上がり、支持領域90側の突出部96Aが、起立片30の幹32の部分に係合し、起立片30の起立状態を維持しやすくなる。また、起立領域80側にも突出部96Bを設け、該突出部96B側に起立片30を接着することにより、2重部分が増えて強度が増すため、前記突出部96Aによる起立状態の維持がしやすい。他の基本的な効果は、上述した実施例1と同様である。なお、本実施例においても、図4(B)に示す例と同様に、起立領域80と支持領域90を2箇所ずつ設けるようにしてもよい。また、起立領域80に、他の起立片を接着するようにしてもよい。その起立片の形状や大きさも、必要に応じて適宜変更が可能である。
次に、図6を参照して、本発明の実施例4を説明する。上述した実施例1〜3は、見開きシートに対して三角形の起立領域が起き上がる構成としたが、本実施例は、起立領域の形状を長方形にしたものである。図6(A)に示す見開き構造体100は、折り目104を介して連接したシート106,108を、前記折り目104に沿って折り畳み可能な見開きシート102と、該見開きシート102を折り畳んだとき外側にくるように、前記折り目104に跨って前記見開きシート102に貼り合わせられる台紙130により構成されている。台紙130は、折り目132を介してシート134,136が連接し、折り目137を介して前記シート136と折り曲げ部138が連接している。前記見開きシート102と台紙130は、折り目104と132,シート106と136,シート108と134を重ね、図示しない接着剤等により接着される。
前記見開きシート102には、前記折り目104に跨って起立領域110が形成されている。該起立領域110は、前記見開きシート102の開閉中に、該見開きシート102に対して起立するものである。更に、前記起立領域110には、該起立領域110の起立動作とともに前記見開きシート102に対して起き上がる起立片120の一部が接着されている。該起立片120は、前記見開きシート102のシート106を利用して形成される。図示の例では、前記起立片120は、一本松の形状を模しており、幹の部分が、起立領域110の一部(図示の例ではシート106側)に接着剤122によって接着されている。
前記起立領域110は、図6(A)に示すように、一対の切り込み線111,112と、折り線114,116によって輪郭が形成されている。前記切り込み線111,112は、前記折り目104に対して略直交するように所定の間隔をおいて略平行に形成されている。図示の例では、切り込み線111,112は、シート108側の方が、シート106側よりも長く形成されている。また、前記折り線114,116の間には、前記見開きシート102を開いた状態において、前記折り目104と略平行となり、かつ、該折り目104と逆向きに折り曲げられる折り線118が形成されている。前記見開きシート102のシート106側には、切り離し線124によって、シート106から分離可能な起立片120が形成される。該起立片120は、幹の部分が、接着剤122によって、起立領域110のシート116側に接着されている。なお、起立片120は、シート106から完全に分離可能に形成されていてもよいし、起立領域110の折り線116と同じ位置で折り曲がることにより起立する構成としてもよい。
本実施例の見開き構造体100も、基本的に、前記実施例1と同様の手順により製造することができる。具体的には、用意した原紙に、前記図2(A-1)及び(A-2)のように、見開きシート102と台紙130が連接した形状のシートの切り抜き線を形成するとともに、切り込み線111,112と、切り離し線124と、折り目104,132,折り線114,116,118に相当する加工線を形成する。そして、起立領域110と起立片120の内側を除いた適宜部分に接着剤を塗布し(図2(B)参照)、シートを中央で折り曲げて見開きシート102と台紙130を貼り合わせる。そして、起立領域110側又は起立片120側の所定の位置に接着剤122を塗布し(図2(C)参照)、見開きシート102の折り目104に相当する加工線で折り曲げる。すると、起立領域110と、起立片120が接着し、見開き構造体100が完成する。
この見開き構造体100を開くと、起立片120が見開きシート102から分離して、図6(A)に示すように、起立領域110とともに立ち上がる。なお、本実施例においても、図6(B)に示す見開き構造体100´のように、折り目104に跨るように、2つの起立領域110,110´を設け、それぞれに起立片120,120´を接着するようにしてもよい。本実施例の基本的な作用・効果は、上述した実施例1と同様である。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例1では、見開きシート12と台紙50は一枚のシート64を折り曲げて接着したが、これも一例であり、見開きシート12側に必要な加工線を施した後に、該見開きシート12とは独立した別のシートを台紙50として貼り合わせるようにしてもよい。また、台紙50は必要に応じて設けるようにすればよい。他の実施例についても同様である。
(2)前記実施例で示した起立領域20,80,110や、支持領域90の形状は一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更可能である。
(3)前記実施例1及び実施例4のように、見開きシートに台紙を重ねる構成の場合は、例えば、図7(A)に示す見開き構造体10Fのように、見開きシート12と台紙50を接着する接着剤68の塗布位置を調節してシート16の縁部に開口部69を形成することにより、カード150を差し込むことができる。差し込まれたカード150は、起立片30がシート16から分離した後に形成される窓34Aから、内容を確認することができる。また、図7(B)に示す見開き構造体10Gに示すように、台紙50側に、前記窓34Aに相当する位置に予め任意の印刷部分152を形成しておくことにより、起立片30が起立した後に、窓34Aから印刷内容を見ることが可能である。印刷の態様としては、文字や模様を表示する,着色するなど、各種可能である。前記印刷部分152は、例えば、実施例1であれば、図2(A-1)及び(A-2)に示す工程において形成するようにしてよい。
(4)前記実施例3で示した起立領域80及び支持領域90の形状、寸法も一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。前記実施例3では、第1の折り線84A,84Bと、第2の折り線92A,92Bとでは、切り込み線82に達する位置が異なるが、これも一例であり、同様の効果を奏する範囲内において適宜変更可能である。前記折り線84A,84B,92A,92Bが、折り目14と直交する線Lに対してなす角度θ,θについても同様に、必要に応じて適宜変更してよい。また、実施例3についても、実施例1と同様に台紙を設け、該台紙側に郵便用の封筒として用いるための印刷部分を設けるようにしてもよい。
(5)前記実施例1で示した台紙50側の折り曲げ部58は、郵送に必要なため設けたものであり、用途に応じて省略可能である。
(6)前記実施例1及び実施例4のように、台紙50,130を用いる構造の場合は、見開きシートと台紙の接着に用いる接着剤として、接着後に剥離可能なものを用いることにより、見開きシートと台紙を剥がしたときに見える部分に設けた任意の印刷等の内容を確認することができる。
(7)前記実施例で示した起立片の形状,寸法,数も一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。また、一つの折り目に対して設ける起立片の数は、2つ以上としてよい。
本発明によれば、あらかじめ形成された折り目で折り畳まれる見開きシートと、該見開きシートの折り目に跨って形成されており、前記見開きシートの開閉中に、該見開きシートに対して起立する起立領域と、該起立領域に一部が固定されており、起立領域とともに見開きシートに対して起立する少なくとの一つの起立片と、を備えることとしたので、見開き構造体の用途に適用できる。特に、カードや配布物などの用途に好適である。
10,10A,10A´,10B,10C,10D,10E,10F,10G:見開き構造体
12:見開きシート
14:折り目
14´:加工線
16,18:シート
20,20´:起立領域
22:切り込み線
24,26,28:折り線
24´,26´,28´:加工線
30,30´,38,38´:起立片
32:幹
34,40:切り離し線
34A:窓
36,42:接着剤
50:台紙
52,57:折り目
52´,57´:加工線
54,56:シート
58:折り曲げ部
60:原紙
62:切り抜き線
64:シート
66:加工線
68:接着剤
69:開口部
70,70A,76,76A:切り離し線
72,72A,78,78A:起立片
74,79:接着剤
80:起立領域
82:切り込み線
82A,82B:突出形状
83A,83B:端部
84A,84B,86,92A,92B,94:折り線
96A,96B:突出部
100,100´:見開き構造体
102:見開きシート
104:折り目
106,108:シート
110,110´:起立領域
111,112:切り込み線
114,116,118:折り線
120,120´:起立片
122:接着剤
124:切り離し線
130:台紙
132,137:折り目
134,136:シート
138:折り曲げ部
150:カード
152:印刷部分

Claims (17)

  1. 折り目に沿って折り畳まれる見開きシートと、
    該見開きシートを折り畳んだときに外側になるように、前記見開きシートに重ねて貼り合わせられる台紙と、
    前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記見開きシートの開閉中に、該見開きシートに対して起立する起立領域と、
    該起立領域の起立動作とともに、前記見開きシートに対して起立する少なくとも一つの起立片と、
    を有する見開き構造体の製造方法であって、
    シートに加工を施して、前記見開きシートと台紙の境及びこれらの折り目に相当する位置に折り曲げ用の加工線を形成し、前記見開きシート側に前記起立領域の輪郭を形成する折り曲げ用の加工線及び切り込み線を形成し、前記見開きシート側に前記起立片の輪郭を形成する切り離し用の加工線を形成する工程と、
    前記見開きシート側に、前記起立領域及び起立片の輪郭の外側と、前記シートの縁部,前記折り目の両側,前記台紙との境側の縁に接着剤を塗布する工程と、
    前記シートを、前記見開きシートと台紙の境に相当する位置に形成した加工線に沿って折り曲げ、前記見開きシートと台紙を貼り合わせる工程と、
    前記見開きシートを折り目に沿って折り曲げたときに、前記起立領域と起立片が重なる位置に、接着剤を塗布する工程と、
    前記見開きシート及び台紙を、前記折り目に相当する位置に形成された折り曲げ用の加工線に沿って折り曲げ、前記起立領域と起立片を接着する工程と、
    を含むことを特徴とする見開き構造体の製造方法。
  2. 折り目に沿って折り畳まれる見開きシートと、
    前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記見開きシートの開閉中に、該見開きシートに対して起立する起立領域と、
    該起立領域の起立動作とともに、前記見開きシートに対して起立する少なくとも一つの起立片と、
    を有する見開き構造体の製造方法であって、
    シートに加工を施して、前記見開きシートの折り目に相当する位置に折り曲げ用の加工線を形成し、前記起立領域の輪郭を形成する折り曲げ用の加工線及び切り込み線を形成し、前記起立片の輪郭を形成する切り離し用の加工線を形成する工程と、
    前記見開きシートを前記折り目に沿って折り曲げたときに、前記起立領域と起立片が重なる位置に、接着剤を塗布する工程と、
    前記見開きシートを、前記折り目に相当する位置に形成された折り曲げ用の加工線に沿って折り曲げ、前記起立領域と起立片を接着する工程と、
    を含むことを特徴とする見開き構造体の製造方法。
  3. 前記見開きシートを折り畳んだときに外側になるように、前記加工線を形成したシートに台紙を貼り合わせる工程、
    を含み、
    前記台紙を貼り合わせた後に、前記起立領域と起立片が重なる位置に、接着剤を塗布する工程を行うことを特徴とする請求項2記載の見開き構造体の製造方法。
  4. 前記台紙側に、前記起立片が見開きシートから分離して形成される開口部に相当する位置に、印刷又は印刷を施した紙片を設けたことを特徴とする請求項1又は3記載の見開き構造体の製造方法。
  5. 前記シートに加工を施す工程において、
    前記見開きシートの折り目に対して略直交する切り込み線と、
    該切り込み線の一方の端部から、前記見開きシートの折り目に達するように、該折り目に対して斜めに形成された第1の折り曲げ用加工線と、
    前記切り込み線の他方の端部から、前記第1の折り曲げ用加工線と同じ位置で前記見開きシートの折り目に達するように、該折り目に対して斜めに形成された第2の折り曲げ用加工線と、
    を形成して、前記起立領域の輪郭を形成するとともに、
    前記見開きシートを開いた状態において前記折り目と略平行になり、かつ、前記起立領域を2等分するように、前記見開きシートの折り目と逆向きに折り曲げられる第3の折り曲げ用加工線、
    を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の見開き構造体の製造方法。
  6. 前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記見開きシートの開閉中に、前記起立領域とは独立して前記見開きシートに対して起立するとともに、前記起立片の起立状態を支持するための支持領域を含んでおり、
    前記シートに加工を施す工程において、
    前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線と、
    前記見開きシートの折り目上の一点から、前記切り込み線の両端近傍に達するように一対形成されており、前記起立領域の輪郭を形成する第1の折り曲げ用加工線と、
    前記見開きシートの折り目上の前記一点と、前記切り込み線を挟んで対向する前記見開きシートの折り目上の他の一点から、前記切り込み線の両端近傍に達するように一対形成されており、前記支持領域の輪郭を形成する第2の折り曲げ用加工線と、
    前記見開きシートを開いた状態において前記折り目と略平行になり、かつ、前記起立領域及び支持領域をそれぞれ2等分するように、前記見開きシートの折り目と逆向きに折り曲げられる第3の折り曲げ用加工線と、
    を形成するとともに、
    前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線に、前記起立領域側に向けて突出した部分を設けることで、
    前記見開きシートの開閉中に、前記支持領域側の突出部分が、前記起立片と係合して支持することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の見開き構造体の製造方法。
  7. 前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線に、前記支持領域側に向けて突出した部分を設け、
    前記起立領域側の突出部分に重なるように、前記起立片の一部を接着したことを特徴とする請求項6記載の見開き構造体の製造方法。
  8. 前記見開きシートの折り目と直交する線に対する角度が、前記第1の折り曲げ用加工線と、前記第2の折り曲げ用加工線とで異なることを特徴とする請求項6又は7記載の見開き構造体の製造方法。
  9. 前記シートに加工を施す工程において、
    前記見開きシートの折り目に対して略直交し、所定の間隔をおいて対向する一対の切り込み線と、
    該一対の切り込み線の一方の端部同士を結ぶ第1の折り曲げ用加工線と、
    前記一対の切り込み線の他方の端部同士を結ぶ第2の折り曲げ用加工線と、
    を形成して、前記起立領域の輪郭を形成するとともに、
    前記第1及び第2の折り曲げ用加工線の間に、これらの加工線と略平行であって、前記見開きシートの折り目と逆方向に折るための第3の折り曲げ用加工線、
    を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の見開き構造体の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の製造方法によって製造したことを特徴とする見開き構造体。
  11. あらかじめ形成された折り目で折り畳まれる見開きシートと、
    該見開きシートの折り目に跨って形成されており、前記見開きシートの開閉中に、該見開きシートに対して起立する起立領域と、
    該起立領域のいずれかの部分に一部が固定されており、前記起立領域の起立動作とともに、前記見開きシートに対して起立する少なくとも一つの起立片と、
    前記見開きシートの折り目に跨って形成され、前記見開きシートの開閉中に、前記起立領域とは独立して前記見開きシートに対して起立するとともに、前記起立片の起立状態を支持するための支持領域と、
    を備えたことを特徴とする見開き構造体。
  12. 前記見開きシートの折り目に跨って形成されており、前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線、
    を有しており、
    前記切り込み線と、前記見開きシートの折り目上の一点から、前記切り込み線の両端近傍に達するように一対形成された第1の折り線とによって、前記起立領域の輪郭が形成され、
    前記切り込み線と、前記見開きシートの折り目上の前記一点と、前記切り込み線を挟んで対向する前記見開きシートの折り目上の他の一点から、前記切り込み線の両端近傍に達するように一対形成された第2の折り線とによって、前記支持領域の輪郭が形成されるとともに、
    前記見開きシートを開いた状態において前記折り目と略平行になり、かつ、前記起立領域及び支持領域をそれぞれ2等分するように、前記見開きシートの折り目と逆向きに折り曲げられる第3の折り線、
    を有しており、
    前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線を、前記起立領域側に向けて突出させることで形成される支持領域側の突出部分が、前記見開きシートの開閉中に、前記起立片と係合することを特徴とする請求項11記載の見開き構造体。
  13. 前記起立領域と支持領域の境を形成する切り込み線を、前記支持領域側に向けて突出させることで形成される起立領域側の突出部分に重なるように、前記起立片の一部が接着されていることを特徴とする請求項12記載の見開き構造体。
  14. 前記見開きシートの折り目と直交する線に対する角度が、前記第1の折り線と、前記第2の折り線とで異なることを特徴とする請求項12又は13記載の見開き構造体。
  15. 前記見開きシートのうち、前記起立領域以外の一部を、該見開きシートから分離可能となるように切り離し線によって周囲と区切り、
    該区切られた領域を前記起立片とし、その一部を前記起立領域に接着したことを特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載の見開き構造体。
  16. 前記見開きシートを折り畳んだときに外側になるように、前記見開きシートの折り目に跨って前記見開きシートに貼り合わせられる台紙,
    を備えたことを特徴とする請求項11〜15のいずれか一項に記載の見開き構造体。
  17. 前記見開きシートを折り畳んだときに外側になるように、前記見開きシートの折り目に跨って前記見開きシートに貼り合わせられる台紙,
    を備えており、
    前記台紙側に、前記起立片が見開きシートから分離して形成される開口部に相当する位置に、印刷又は印刷を施した紙片を設けたことを特徴とする請求項15記載の見開き構造体。
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