JP5328594B2 - 見開き構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、カードや配布物などを開いたときに内側シートの一部が起き上がる見開き構造体に関するものである。
従来、絵本などで、開いたときに模様などが起き上がる技術はよく知られている。また、カードやレターとしては、下記特許文献1に示す通信用封筒や、下記特許文献2に示すカードケースがある。前記特許文献1には、2つ折り以上に折り畳まれた通信用封筒の剥離糊を剥がして開封したとき、表面に印刷した模様が起立して、立体化する通信用封筒が開示されている。また、前記特許文献2には、カードケースを開いたときに、複数本の飛出片が連結手段で連結された装飾部が、蓋体の上方への開放時に前方へ飛出自在になるように設けられることが開示されている。更に、下記特許文献3には、台形状の起き上がり部を形成して、その上に画面紙を載せて折り目線がつかないようにした見開き冊子の立体画面構造が開示されている。
特開平10−72040号公報 実開平5−65847号公報 実開平2−136699号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、起立する模様に折り目線が生じ、見栄えを損なうという不都合がある。また、前記特許文献2に記載の技術は、折り目線を階段状に形成したものであるが、製造工程が煩雑であるほか、対象とする模様が制限されるという不都合がある。更に、前記特許文献3に記載の技術では、台紙への糊付けがワンアクションではないというように、起き上り部の形成が煩雑であるほか、画面紙を持ち上げるだけでは面白味に欠けるという不都合がある。また、以上のような起き上り片を起き上らせるためには、台紙の折り目と違う方向に折り曲げる部分が必要となるが、従来は、異なる方向に折れるように手作業で癖を付けなくてはならず手間がかかっていた。更に、従来は、上述した実施例1〜3のように、単純に台紙に対して起き上がるのみであり、必ずしも大きな視覚的効果が得られないという不都合がある。
本発明は、以上のような点に着目したもので、見栄えがよく、製造も容易で、確実に起立領域を起き上らせることができる見開き構造体を提供することを、その目的とする。他の目的は、視覚的効果が高い見開き構造体を提供することである。
発明は、あらかじめ設定された折り目で折り畳まれる外側シートと、該外側シートを折り畳んだときに内側になるように、前記折り目に跨って前記外側シートに貼り合わせられる内側シートからなる見開き構造体であって、前記内側シートが、前記外側シートを平面状に開いたときに前記折り目に跨り、前記外側シートの開閉中に、前記外側シートに対して起き上がり可能,かつ、前記外側シートの折り目に沿ってスライド可能であって、前記外側シートの折り目と重なる位置に他の折り目を有し、該外側シートに接着されない起立領域,該起立領域の主要部の輪郭を形成するとともに、両端部が、前記他の折り目の両側に位置し、かつ、内側シートの一方の縁部に達しないように位置する切り込み線,前記他の折り目を挟んで一対形成されており、一端が前記切り込み線に達し、他端が前記内側シートの一方の縁部に達するように、前記他の折り目に対して斜めに形成された第1の起立ガイド線,該一対の第1の起立ガイド線を挟んで一対形成されており、一端が前記切り込み線に達し、他端が前記内側シートの一方の縁部に達するように、前記第1の起立ガイド線と略平行に形成された第2の起立ガイド線,前記第1及び第2の起立ガイド線と、前記切り込み線と前記内側シートの一方の縁部に囲まれ、前記第1の起立ガイド線を介して前記起立領域と連接しており、前記外側シートの開閉中に、前記第2の起立ガイド線を境にして前記外側シートに対して起き上がって前記起立領域の起立を支持し、前記外側シートに接着されない支持領域,を備えるとともに、前記外側シートを折り畳んだときに、前記外側シートの折り目,内側シートの他の折り目及び第2の起立ガイド線が谷折りになり、前記第1の起立ガイド線が山折りになることを特徴とする。
主要な形態は、前記起立領域,または、前記起立領域及び支持領域は、前記内側シートの縁部側の厚みが、厚く形成されていることを特徴とする。他の形態は、前記起立領域,または、前記起立領域及び支持領域を、前記内側シートの縁部側において折り曲げることで、前記縁部側の厚みを厚く形成したことを特徴とする。更に他の形態は、前記外側シートと前記内側シートの間に、被収納物を収納するための収納部を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記収納部に対応する部分の内側シート又は外側シートに、スリットないし切り抜き部を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記起立領域及び支持領域を除く内側シートのいずれかの部分,あるいは、前記外側シートに、任意の情報の表示部ないし記入部を設けたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、あらかじめ設定された折り目で折り畳まれる外側シートの内側に、前記折り目に跨って内側シートを貼り合わせる。そして、前記内側シートには、前記外側シートの開閉中に、該外側シートに対して起き上がり、かつ、外側シートの折り目に沿ってスライド可能な起立領域と、該起立領域の輪郭を形成するための切り込み線と、前記外側シートの折り目に対して斜めに形成された複数の起立ガイド線を設けることとした。このため、外側シートを開いたときに複雑な起立動作を行い、視覚的効果を高めることができる。

本発明の実施例1を示す図であり、(A)は平面図,(B)は台紙を90度程度に開いた状態を示す斜視図,(C)は前記(B)を矢印FB方向から見た側面図である。 前記実施例1の製造工程を示す平面図であり、(A)は台紙と内側シートの接着前の糊付け範囲を示す図,(B)は接着後の切り落とし部分を示す図である。 前記実施例1の変形例を示す図である。 本発明の実施例2を示す図であり、(A)は平面図,(B)及び(C)は台紙を開く過程を示す図,(D)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図3を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1(A)は、本実施例の見開き構造体の平面図,(B)は台紙(外側シート)を90度程度に開いた状態を示す斜視図,(C)は前記(B)を矢印FB方向から見た側面図である。図2は、本実施例の製造工程の一例を示す平面図であり、(A)は台紙と内側シートの接着前の糊付け範囲を示す図,(B)は接着後の切り落とし部分を示す図である。図3は、本実施例の変形例を示す図である。本実施例の見開き構造体10は、折り目14を介して連接したシート16及び18を、前記折り目14に沿って折り畳み可能な台紙12と、該台紙12を折り畳んだときに内側になるように、前記折り目14に跨って前記台紙12に貼り合わせられる内側シート20により構成されている。
前記折り目14は、例えば、点線ミシン入れ,トムソン入れ,マイクロミシン入れ,スジ入れなどによって形成されており、該折り目14を設けることによって、前記シート16,18を簡単に折り畳むことができるとともに、シート16,18を適度(例えば90度程度)に開いた状態に維持しやすい。前記台紙12及び内側シート20としては、紙のほか、薄い金属,フィルム,合成紙,石油製品を原料とするシートなど、任意のものが利用可能である。
前記内側シート20は、図1(A)及び(B)に示すように、第1の起立ガイド線22,第2の起立ガイド線28,第3の起立ガイド線30,切り込み線26によって、主たる表示内容や模様などを示す起立領域24と、該起立領域24を支持する支持領域32が形成されるほか、折り目34も備えている。前記第1の起立ガイド線22は、前記台紙12のシート16側において、前記台紙12の折り目14と略平行に形成されるとともに、一方の端部が内側シート20の一方の側端20Aに達し、他方の端部が内側シート20の他方の側端20Bに達しない長さに形成されている。前記起立領域24は、前記台紙12を平面状に開いたときに、前記折り目14に跨るように形成されており、前記台紙12に接着されておらず、前記台紙12の開閉中に、前記第1の起立ガイド線22を境にして前記シート16に対して起き上がり可能となっている。また、前記切り込み線26は、前記起立領域24の輪郭の一部を形成しており、本実施例では、一方の端部26Aが、前記第1の起立ガイド線22の端部に達し、他方の端部26Bが、第3の起立ガイド線30の端部に達している。
前記第2の起立ガイド線28は、前記台紙12のシート18側において前記折り目14と略平行に形成され、一端が前記切り込み線26に達し、他端が前記内側シート側端20Aに達している。また、第3の起立ガイド線30は、前記第1の起立ガイド線22と第2の起立ガイド線28の間に、前記折り目14と略平行に形成され、一端が前記切り込み線26の端部26Bに達し、他端が前記内側シート側端20Aに達している。すなわち、第3の起立ガイド線30は、前記第1の起立ガイド線22,切り込み線26,内側シート側端20Aとともに、前記起立領域24の輪郭を形成している。一方、前記支持領域32は、前記第2の起立ガイド線28,第3の起立ガイド線30,切り込み線26,前記内側シート側端20Aに囲まれた部分によって形成されている。そして、前記台紙12には接着されず、前記台紙12の開閉中に、前記第2の起立ガイド線28を境にして前記シート18に対して起き上がり、起立領域24の起立を支持する。
更に、折り目34は、前記内側シート20を、前記起立領域24を除いて前記台紙12と同位置で折り畳むためのものであって、前記台紙12の折り目14と同位置に形成されている。該折り目34は、例えば、前記台紙12の折り目14と同じ方法(例えば、トムソン入れなど)によって形成されている。一方、前記第1の起立ガイド線22,第2の起立ガイド線28,第3の起立ガイド線30は、ミシン目加工により形成されている。これは、ミシン目加工の部分は紙の強度が弱くなっており、台紙12を折り畳んだときに、手作業で癖付けすることなく、所望の方向に折り曲げ可能となるためである。例えば、本実施例では、台紙12の開閉中に起立領域24を起き上らせるためには、前記折り目34,第1の起立ガイド線22,第2の起立ガイド線28を前記折り目14と同方向に折り、第3の起立ガイド線30を逆方向に折る必要があるが、前記ガイド線22,28,30をミシン目加工で形成することにより、台紙12を畳むだけで容易に所望の方向への折り曲げが可能となる。
また、本実施例では、前記ガイド線22,28,30のミシン目加工に加え、これらガイド線22,28,30が、前記内側シート20の紙目(図1(A)に矢印FAで示す方向)と略直交するように形成している。このため、前記内側シート20は、前記ガイド線22,28,30以外の部分では、紙目と直交する方向には折りにくくなり、確実に前記ガイド線22,28,30の位置での折り曲げが可能となる。
次に、本実施例の製造方法の一例を示すと、まず、図2(A)に示すように、台紙12と内側シート20が折り目36を介して連接したシートを用意し、台紙12側には折り目14を形成し、内側シート20側には、第1の起立ガイド線22,第2の起立ガイド線28,第3の起立ガイド線30,切り込み線26,折り目34を形成する。このとき、上述したように、前記起立ガイド線22,28,30が、内側シート20の紙目と略直交するように方向を設定する。そして、図2(A)に示すように、起立領域24及び支持領域32を除く部分に接着剤38を塗布し、折り目36を介して台紙12と内側シート20を重ねて貼り合わせる。その後、図2(B)に示すように、切り落とし線L1及びL2に沿って、縁部の不要部分を切り落とすことによって、折り曲げ前の見開き構造体10が形成される。
該見開き構造体10は、ガイド線22,28,30を、内側シート20の紙目と略直交する方向にミシン目で形成されており、更に、前記切り込み線26の縁部40が接着剤38によって台紙12と貼り合わせられている。このため、前記台紙12を折り目14に沿って折るだけで、ガイド線22,28,30を所望の方向に折り、更に、台紙12を開くときに、前記起立領域24及び支持領域32を確実に立ち上がらせることができる。なお、前記起立領域24及び支持領域32は、前記台紙12を完全に開いた状態では、台紙12に沿ってしまうため、起き上り状態を維持するためには、シート16及び18を適当な角度で維持しておくことが好ましい。
このように、実施例1によれば、折り目14を介して連接したシート16,18を、前記折り目14に沿って折り畳み可能な台紙12の内側に、前記折り目14に跨って内側シート20を貼り合わせ、該内側シート20には、前記台紙12の開閉中に起き上がる起立領域24と、該起立領域24を形成するための切り込み線26及び複数の起立ガイド線22,28,30を設ける。そして、前記起立ガイド線22,28,30をミシン目加工で形成することとしたので、製造が容易で、確実に起立領域24を起き上らせることができるという効果がある。また、前記起立領域24に折り目がないため、見栄えを損なうことがない。更に、前記起立ガイド線22,28,30を、前記内側シート20の紙目と略直交する方向に形成したので、起立ガイド線22,28,30で折れやすくなり、起立領域24の起き上がりをより確実にすることができる。更に、台紙12と内側シート20を貼り合わせる接着剤38を、前記切り込み線26の縁部40にも設けることにより、一層起立領域24の起き上がりが良好となる。
<変形例>・・・次に、図3を参照しながら、本実施例の変形例を説明する。なお、上述した図1及び図2に示す実施例と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする(以下の実施例についても同様)。まず、図3(A)に示す見開き構造体10Aは、前記台紙12のシート16に、折り目42を介して延設片44が連接している。また、前記シート16と内側シート20を、一方の縁部20Cを除いて接着剤38によって貼り合わせることにより、被収納物50を収納するための収納部48が形成されている。前記被収納物50としては、レターやメモ,名刺などのようにシート状のものが好適な例であるが、前記収納部48に収納可能な寸法・形状のものであれば、どのようなものを収納してもよい。図示の例では、前記延設片44の縁部に凸部46が形成されており、台紙12のシート18の縁部側に設けられた切り込み52に差し込むことで、台紙12が簡単に開かないようになっている。
次に、図3(B)に示す見開き構造体10Bは、台紙12の一方のシート16が、他方のシート18よりも長く形成されており、その縁部11A近傍に、略半月形の切り込み58を備えている。また、前記台紙16と内側シート20は、内側シート側端20A側を除いて接着剤38で貼り合わせられており、内側に収納部54が形成されている。該収納部54部分の内側シート20は、前記被収納物50の取り出しや内容確認などをするための窓56が形成されている。むろん、窓56の位置や形状は一例であり、左右に設けるようにしてもよい。このような見開き構造体10Bは、前記折り目14に沿って台紙12を折り曲げ、前記切り込み58によって形成された係止片60を、シート18の縁部11Bに掛けることで、容易に開かないようにすることができる。なお、台紙12の一方のシート16の背面側にも窓ないし切り抜き(図示せず,)を設けるようにしてもよい。このようにすると、見開き構造体10Bを折り畳んだ状態(図3(B)の左側の状態)において、前記背面側の窓から被収納物50の裏面を見ることができ、被収納物50の裏面を有効利用することができる。特に、郵便物とするときは、前記被収納物50の裏面に住所や氏名を表示し、シート16の背面側の窓を透明なフィルムで覆うようにすると好都合である。図3(A)の例についても同様である。
次に、図4を参照しながら本発明の実施例2を説明する。図4(A)は、本実施例の見開き構造体の平面図,(B)及び(C)は台紙(外側シート)を開く過程を示す斜視図,(D)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。本実施例の見開き構造体100は、折り目104を介して連接したシート106,108を、前記折り目104に沿って折り畳み可能な台紙(外側シート)102と、該台紙102を折り畳んだときに内側になるように、前記折り目104に跨って前記台紙102に貼り合わせられる内側シート110により構成されている。前記内側シート110は、起立領域112,支持領域124A及び124B,一対の第1の起立ガイド線120A及び120Bと、一対の第2の起立ガイド線122A及び122B,切り込み線116のほか、前記折り目104と同位置に形成された折り目114A及び114Bを含んでいる。これら折り目は、公知の各種の加工により形成される。
前記起立領域112は、前記台紙102を平面状に開いたときに、前記折り目104に跨るように設定されており、前記台紙102に接着されておらず、前記台紙102の開閉中に、前記台紙102に対して矢印F5方向(図4(C)参照)に起き上がり可能,かつ、前記折り目104に沿ってスライド可能(図4(B)及び(C)の矢印F4参照)であって、前記折り目104と重なる位置に前記折り目114Aを有している。前記切り込み線116は、前記起立領域112の主要部の輪郭を形成するとともに、両端部116A,116Bが、前記折り目114Aの両側に位置し、かつ、内側シート110の一方の縁部111Aに達しない位置となるように形成されている。また、前記切り込み線116は、前記端部116A,116Bの近傍に、曲部118A,118Bを備えている。
一対の第1の起立ガイド線120A,120Bは、前記折り目114Aを挟んで一対形成されており、一端が前記切り込み線116の曲部118A,118Bに達し、他端が前記内側シート縁部111Aに達するように、前記折り目114に対して斜めに形成されている。他の一対の第2の起立ガイド線122A,122Bは、前記一対の第1の起立ガイド線120A,120Bを挟んで形成されており、一端が前記切り込み線116の端部116A,116Bに達し、他端が前記内側シート縁部111Aに達するように、前記第1の起立ガイド線120A,120Bと略平行に形成されている。また、前記内側シート縁部111A側には、前記第2の起立ガイド線122Aの端部から、前記第1の起立ガイド線120A,120Bの端部近傍を通過して、前記折り目122Bの端部に達する折り目126が形成されている。
本実施例では、前記切り込み線116,一対の第1の起立ガイド線120A及び120B,内側シート縁部111A(あるいは折り目126)によって、前記起立領域112が形成されている。一方、前記支持領域124A,124Bは、前記一対の第1の起立ガイド線120A及び120Bと、一対の第2の起立ガイド線122A及び122Bと、切り込み線116と、内側シート縁部111A(あるいは折り目126)によって形成されている。該支持領域124A,124Bは、前記一対の第1の起立ガイド線120A,120Bを介して前記起立領域112と連接しており、前記台紙102には接着されておらず、前記台紙102の開閉中に、前記一対の第2の起立ガイド線122A,122Bを境にして前記台紙102に対して起き上がり、前記起立領域112の起立とスライドを支持している。更に、本実施例では、前記折り目126と内側シート縁部111Aによって区切られた領域は、図4(A)に矢印で示すように、内側に折り曲げ可能な折り返し部128として利用可能となっており、図4(D)に示すように、台紙102を折り畳んだときに、起立領域112の下端側が内側シート縁部111Aからはみ出すのを防止することができる。また、縁部111A側の厚みが厚くなるため、台紙102を開いたときの起立動作を良好に行うことができる。
以上のような構成の見開き構造体100は、前記台紙102を折り目104に沿って折り畳んだときに、前記台紙の折り目104,内側シートの折り目114A及び114B,一対の第2の起立ガイド線122A及び122Bが谷折りになり、一対の第1の起立ガイド線120A,120Bが山折りになって折り畳まれる。そして、前記台紙102を、図4(B)及び(C)に示すように開くと、支持領域124A,124Bに支持された起立領域112が、台紙102の折り目104に沿って矢印F4方向にスライドしながら、台紙102に対して矢印F5方向に起き上がる。
このように、実施例2によれば、折り目104を介して連接したシート106,108を、前記折り目104に沿って折り畳み可能な台紙102の内側に、前記折り目104に跨って内側シート110を貼り合わせる。そして、前記内側シート110は、前記台紙102を開いたときに、前記台紙102に対して起き上がり、かつ、台紙の折り目104に沿ってスライド可能な起立領域112と、該起立領域112の輪郭を形成するための切り込み線116と、前記台紙の折り目104に対して斜めに形成された複数の起立ガイド線120A,120B,122A,122Bを含むこととした。このため、台紙102の開閉中に起立領域112が複雑な起立動作を行い、視覚効果を高めることができる。また、前記起立領域112と、支持領域124A及び124Bの縁部111A側を、折り目126に沿って内側に折り曲げることで厚みが増すため、より起立動作がよりスムースになるという効果も得られる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例1では、台紙12と内側シート20は、一枚の紙を折り曲げて接着した後に、不要な縁部を切り落とすこととしたが、これも一例であり、独立したシートを貼り合わせるようにしてもよい。他の実施例についても同様である。
(2)前記実施例1では、台紙12に折り目14を一つだけ設けることとしたが、2箇所以上で折り曲げ可能な構成としてもよい。また、台紙12の折り目14は、ミシン目加工が一般的であるが、他の公知の各種の加工であってもよい。他の実施例についても同様である。
(3)前記実施例で示した起立領域24,112の形状は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。
(4)前記起立ガイド線のミシン目加工としては、それに類する各種の加工も含まれる。
(5)図5(A)に示す見開き構造体10Cのように、起立領域24及び支持領域32を除く内側シート20の任意の部分に、QRコード150などを設け、大量情報に容易にアクセスできるようにしてもよい。あるいは、台紙12のいずれかの部分に前記QRコード150などを設けてもよい。むろん、実施例2についても同様である。また、前記見開き構造体10Cに示すように、第3の起立ガイド線140を、台紙12の折り目14と一致する位置に形成してもよい。
(6)また、図5(B)に示す見開き構造体10Dのように、内側シート20の縁部11B側に、メッセージなどを書き込み可能な書き込みスペース152を設けるようにしてもよいし、縁部11A側に、スタンプラリー用のスタンプ押印スペース154を設けるようにしてもよい。むろん、台紙12側に前記書き込みスペース152やスタンプ押印スペース154を設けるようにしてもよい。実施例2についても同様である。
(7)図5(C)に示す見開き構造体10Eのように、内側シート20に、カレンダー160の角部を差し込むためのスリット156,158を設けるようにしてもよい。該スリット156,158に差し込み保持するものとしては、前記カレンダー160に限定されるものではなく、メモ,名刺,手紙など、シート状の各種の被保持体が適用可能である。
(8)前記実施例1では、起立ガイド線22,28,30を、紙目と直交するように形成したが、起立ガイド線22,28,30がミシン目加工により形成されていれば、紙目に対する方向は、必要に応じて直交にすればよい。あるいは、図5(D)に示す見開き構造体10Fのように、起立ガイド線22A,28A,30Aが、内側シート20の紙目(矢印FA方向)と略直交していれば、起立領域24の確実な起立が可能となるため、前記起立ガイド線22A,28A,30Aをミシン目加工とせずに、他の公知の各種の加工によって形成してもよい。
(9)図5(E)に示す見開き構造体200のように、内側シート210に第1の起立ガイド線212と、一対の第2の起立ガイド線218A及び218Bと、一対の第3の起立ガイド線220A及び220Bと、切り込み線216を設け、該切り込み線216と、第1の起立ガイド線212と、内側シート210の両側端によって起立領域214を形成するようにしてもよい。図示の例では、前記切り込み線216の一方の端部216A側に、切り込み線216と、第2の起立ガイド線218Aと、第3の起立ガイド線220Aと、内側シート216の側端によって囲まれた支持領域222Aが形成され、他方の端部216B側に、切り込み線216と、第2の起立ガイド線218Bと、第3の起立ガイド線220Bと、内側シートの他方の側端によって囲まれた支持領域222Bが形成される。また、前記内側シート210と台紙12のシート16の間には、被収納物232を収納可能な収納部230が形成されており、内側シート210に設けた切り込み234によって、出し入れが容易になっている。なお、本例では、起立領域214の輪郭の一部として内側シート210の側端を利用しているが、図5(E)に点線で示すように、台紙12の折り目14に跨って形成された他の切り込み線224を輪郭の一部としてもよい。
(10)前記図3(A)に示す例では、台紙12のシート16側に延設片44を設け、シート18の縁部側を塞ぐように折り返す構造としたが、前記シート18の全体を被覆可能な構成としてもよい。例えば、図6(A)に示す見開き構造体10Gは、台紙12のシート16に、折り目242を介してシート240が連接されている。該シート240は、前記折り目242に沿って図6(B)に示すように折り返したときに、前記シート18のほぼ全体を被覆可能な寸法及び形状に形成されている。前記シート240は、図6(B)に示すようにシート18側に折り返すときには、該シート18に剥離可能に接着することで、見開き構造体10Gに封をすることができる。また、前記シート240を、図6(C)に示すように、シート16側に折り返し、必要に応じて前記シート16に剥離可能に接着してもよい。この場合、紙面240B側に広告や宣伝内容,協賛企業や支援団体などを表示することで、これらの情報を強調しすぎることなく掲載することができる。また、図6(C)に示すように折り返す場合には、前記紙面240Bに任意の広告内容を表示し、他方の紙面240Aには、例えば「興味のない方は開けないで下さい」という注意書きを設けることで、興味をあおり開封率を向上させるようにしてもよい。更に、図6(D)に示す例のように、前記シート16(又はシート18)に、他のシート246を剥離可能に接着し、内側に各種情報などを掲載してもよい。
(11)前記実施例2の第1の起立ガイド線120A,120Bと、第2の起立ガイド線122A,122Bを、ミシン目加工などにより形成してもよいし、これら起立ガイド線120A,120B,122A,122Bの形成方向を、内側シート110の紙目と直交するように設定してもよい。
(12)前記実施例2では、起立領域112と、支持領域124A及び124Bの縁部側を、折り目126で折り返すこととしたが、これも一例であり、前記折り目126に沿って切り落とし、縁部111Aからはみ出すのを防止してもよい。あるいは、前記折り目126に沿って切り落とし、裏側を裏打ちしてもよい。
(13)本発明の見開き構造体は、郵便,メール便,ポスティング,チラシ,パンフレット,手配り,カタログ,雑誌封入品,お土産品,カレンダー,メモ用紙,名刺などのほか、寸法の大小を問わず、他の公知の各種の見開き構造を有する構造体全般に適用可能である。
本発明によれば、製造が容易であり、折り畳み可能な外側シートの内側に設けた内側シートの一部の領域が、外側シートの開閉中に、見栄えを損なうことなく確実に起き上がる,あるいは、複雑な起立動作を行って視覚的効果を高めることとしたので、外側シートを開いたときに内側シートの一部が起き上がる見開き構造体の用途に適用できる。特に、カードや配布物などの用途に好適である。
10,10A〜10G:見開き構造体
11A,11B:縁部
12:台紙(外側シート)
14:折り目
16,18:シート
20:内側シート
20A,20B:側端
20C:縁部
22,22A:第1の起立ガイド線
24:起立領域
26:切り込み線
26A,26B:端部
28,28A:第2の起立ガイド線
30,30A:第3の起立ガイド線
32:支持領域
34,36:折り目
38:接着剤
40:縁部
42:折り目
44:延設片
46:凸部
48:収納部
50:被収納物
52:切り込み
54:収納部
56:窓
58:切り込み
60:係止片
100:見開き構造体
102:台紙(外側シート)
104:折り目
106,108:シート
110:内側シート
111A,111B:縁部
112:起立領域
114A,114B:折り目
116:切り込み線
116A,116B:端部
118A,118B:曲部
120A,120B:第1の起立ガイド線
122A,122B:第2の起立ガイド線
124A,124B:支持領域
126:折り目
128:折り返し部
140:第3の起立ガイド線
150:QRコード
152:書き込みスペース
154:スタンプ押印スペース
156,158:スリット
160:カレンダー
200:見開き構造体
210:内側シート
212:第1の起立ガイド線
214:起立領域
216:切り込み線
216A,216B:端部
218A,218B:第2の起立ガイド線
220A,220B:第3の起立ガイド線
222A,222B:支持領域
224:切り込み線
230:収納部
232:被収納物
234:切り込み
240:シート
240A,240B:紙面
242:折り目
246:シート
L1,L2:切り落とし線

Claims (6)

  1. あらかじめ設定された折り目で折り畳まれる外側シートと、該外側シートを折り畳んだときに内側になるように、前記折り目に跨って前記外側シートに貼り合わせられる内側シートからなる見開き構造体であって、
    前記内側シートが、
    前記外側シートを平面状に開いたときに前記折り目に跨り、前記外側シートの開閉中に、前記外側シートに対して起き上がり可能,かつ、前記外側シートの折り目に沿ってスライド可能であって、前記外側シートの折り目と重なる位置に他の折り目を有し、該外側シートに接着されない起立領域,
    該起立領域の主要部の輪郭を形成するとともに、両端部が、前記他の折り目の両側に位置し、かつ、内側シートの一方の縁部に達しないように位置する切り込み線,
    前記他の折り目を挟んで一対形成されており、一端が前記切り込み線に達し、他端が前記内側シートの一方の縁部に達するように、前記他の折り目に対して斜めに形成された第1の起立ガイド線,
    該一対の第1の起立ガイド線を挟んで一対形成されており、一端が前記切り込み線に達し、他端が前記内側シートの一方の縁部に達するように、前記第1の起立ガイド線と略平行に形成された第2の起立ガイド線,
    前記第1及び第2の起立ガイド線と、前記切り込み線と前記内側シートの一方の縁部に囲まれ、前記第1の起立ガイド線を介して前記起立領域と連接しており、前記外側シートの開閉中に、前記第2の起立ガイド線を境にして前記外側シートに対して起き上がって前記起立領域の起立を支持し、前記外側シートに接着されない支持領域,
    を備えるとともに、
    前記外側シートを折り畳んだときに、前記外側シートの折り目,内側シートの他の折り目及び第2の起立ガイド線が谷折りになり、前記第1の起立ガイド線が山折りになることを特徴とする見開き構造体。
  2. 前記起立領域,または、前記起立領域及び支持領域は、前記内側シートの縁部側の厚みが、厚く形成されていることを特徴とする請求項1記載の見開き構造体。
  3. 前記起立領域,または、前記起立領域及び支持領域を、前記内側シートの縁部側において折り曲げることで、前記縁部側の厚みを厚く形成したことを特徴とする請求項記載の見開き構造体。
  4. 前記外側シートと前記内側シートの間に、被収納物を収納するための収納部を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の見開き構造体。
  5. 前記収納部に対応する部分の内側シート又は外側シートに、スリットないし切り抜き部を設けたことを特徴とする請求項記載の見開き構造体。
  6. 前記起立領域及び支持領域を除く内側シートのいずれかの部分,あるいは、前記外側シートに、任意の情報の表示部ないし記入部を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の見開き構造体。
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