JP5562600B2 - 干渉計 - Google Patents

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Description

本発明は、光源部からの光を、ファイバを通して干渉計本体部に導入する干渉計に関する。
従来、干渉計では、例えば気体レーザや半導体レーザなどのレーザ光源が用いられている。レーザ光源は発熱するため、干渉縞を取得する光学系を内蔵する干渉計本体部に設けると、干渉計本体部の内部の温度変化によって干渉縞のゆらぎを起こしやすい。このため、レーザ光源を含む光源部を干渉計本体部と別体に設け、光源部からの光を、ファイバを通して干渉計本体部に導入する干渉計が知られている。
このような干渉計の一例として、例えば、特許文献1には、光源装置(光源部)において半導体レーザから出射されたレーザ光をファイバのコアに集光させて、光源装置に取り付けられたファイバ内を伝搬させて、干渉計本体部の内部に出射させ、干渉計本体部の内部のコリメータレンズによって干渉縞を得るための平行光束を形成する干渉計装置が記載されている。
特許文献1の干渉計装置では、ファイバは光源装置と一体に設けられている。そして、ファイバの出射端部に、干渉計本体部に設けられたレセプタクルに着脱する光コネクタのプラグが設けられている。このような構成により、光源部がファイバを介して干渉計本体部に接続されている。
特開2004−163334号公報
しかしながら、上記のような従来の干渉計には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、ファイバが光源部と一体に設けられているため、例えば、ファイバまたは光源部に損傷や故障が発生した場合、ファイバのみ、あるいは光源部のみを交換することは容易にはできず、特に使用者がそのような交換作業を行うことは困難であるという問題がある。このため、使用者が部品交換して修理する場合、ファイバのみが損傷した場合でも、光源部も合わせて交換しなければならず、修理費用が高価になってしまう。また、メーカ等に修理を依頼してファイバのみを交換する場合でも、ファイバの交換後にレーザ光源とファイバの入射端との位置関係を再調整する必要がある。このため、やはり修理費が高価につくという問題がある。
ファイバのみを交換できるように、例えば、干渉計本体部と同様のレセブタクルを光源部に設け、ファイバの入射端にはプラグを設けて、ファイバを光源部に着脱可能に設けることも考えられるが、プラグに固定されたファイバのフェルールとレセプタクルの嵌合穴との間の嵌め合いの寸法公差では、着脱したときに光源部に対するファイバコアの位置がばらつくため、集光された光束を確実にはファイバコアに入射させることができない。このため、干渉計本体部との連結に用いられる光コネクタと同様の光コネクタでは、光源部との間でファイバを着脱することができないという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、光源部からの光を干渉計本体部に導入するファイバを光源部に対して容易に着脱することができる干渉計を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、光源部、干渉計本体部およびファイバを有し、前記光源部からの光を前記ファイバの入射端に入射して前記ファイバの出射端から前記干渉計本体部の内部に導入する干渉計であって、前記ファイバの入射端側を保持するとともに、前記光源部に対して着脱可能に設けられたファイバ保持部材と、該ファイバ保持部材の内部に、前記ファイバの入射端に焦点位置を合わせて配置された集光光学系と、を備え、前記光源部は、平行光束を出射する光束発生部と、前記ファイバ保持部材を着脱可能に保持し、装着時に前記平行光束が前記集光光学系の光軸に沿って入射するように前記ファイバ保持部材を位置決めする着脱部と、を備える構成とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の干渉計において、前記ファイバ保持部材は、先端側に前記集光光学系の光軸と略同軸に設けられた円筒状の被嵌合面と、前記集光光学系の光軸と直交して設けられた被位置決め面と、を備え、前記着脱部は、前記被嵌合を嵌合する嵌合面と、前記被位置決め面を前記光束発生部の光軸に直交する位置に位置決めする位置決め面と、を備える構成とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の干渉計において、前記ファイバ保持部材は、前記集光光学系と前記ファイバの入射端との相対位置を調整する位置調整機構を備える構成とする。
本発明の干渉計によれば、光源部から平行光束をファイバの入射端上に集光する集光光学系を備えたファイバ保持部材を介して、ファイバを光源部に着脱する構成としたため、光源部からの光を干渉計本体部に導入するファイバを光源部に対して容易に着脱することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る干渉計の概略構成を示す模式的な構成図である。 本発明の実施形態に係る光源部およびファイバ保持部材の装着時の概略構成を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係るファイバ保持部材の取り外し時の様子を示す模式的な断面図である。 図3におけるA視の側面図、およびそのC−C断面図である。 図3におけるB視の側面図である。 本発明の実施形態に係るファイバ保持部材に用いるレセプタクルの模式的な側面図である。 集光光学系のチルト偏心、シフト偏心における集光位置の位置ずれを説明する模式図、およびファイバ組立体の調整精度について説明する模式図である。 プラグとレセプタクルとの嵌め合い公差によるファイバコアの位置ずれについて説明する模式図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る干渉計の光源部およびファイル保持部材の概略構成を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る光源部およびファイル保持部材の装着時の概略構成および取り外し時の様子を示す模式的な部分断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係るファイル保持部材の概略構成を示す模式的な断面図、そのE視側面図、およびF視側面図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
本発明の実施形態に係る干渉計について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る干渉計の概略構成を示す模式的な構成図である。図2は、本発明の実施形態に係る光源部およびファイバ保持部材の装着時の概略構成を示す模式的な断面図である。図3は、本発明の実施形態に係るファイバ保持部材の取り外し時の様子を示す模式的な断面図である。図4(a)は、図3におけるA視の側面図である。図4(b)は、図4(a)におけるC−C断面図である。図5は、図3におけるB視の部分側面図である。図6は、本発明の実施形態に係るファイバ保持部材に用いるレセプタクルの模式的な側面図である。
なお、各図面は、模式図のため形状や寸法は誇張されている(以下の図面も同じ)。
本実施形態の干渉計50は、図1に示すように、被測定体5の被測定面5aの干渉縞画像を取得するフィゾー干渉計である。
被測定面5aとしては、例えば、凸球面や平面等でもよいが、以下では、一例として、平凹レンズからなる被測定体5の凹球面の場合で説明する。
干渉計50の概略構成は、光源部52、ファイバ組立体55、および干渉計本体部51を備える。また、光源部52および干渉計本体部51には、これらの動作の制御を行う制御部53がそれぞれ電気的に接続されている。
光源部52は、干渉縞を形成するためのコヒーレント光を発生するもので、図2に示すように、光源部筐体52aの内部に設けられたレーザ光源20およびレーザ電源21と、光源部筐体52aの一側面に貫通して一部が表面に露出された固定部材24(着脱部)とを備える。
レーザ光源20は、例えば、He−Neレーザなどの気体レーザからなる細長い円柱状の部材である。レーザ光源20には、レーザ電源21が接続され、レーザ電源21から電力の供給を受けてレーザ光を発振し、先端側に設けられた出射開口20aから平行光31aを出射できるようになっている。このため、レーザ光源20は、平行光束を出射する光束発生部を構成している。
レーザ電源21は、レーザ光源20および制御部53に電気的に接続され、制御部53からの制御信号に基づいて、レーザ光源20に電力の供給と停止とを行うものである。
レーザ光源20の先端側および後端側は、それぞれ光源部筐体52aの底面に固定されたブロック状の支持部材22、23によって光源部筐体52aの底面に平行に保持されている。このため、レーザ光源20の光軸Oは、光源部筐体52aの底面と平行(図2の水平方向)に配置されている。
支持部材22は、レーザ光源20の先端側および固定部材24をそれぞれ光源部筐体52aの内部で支持するための部材であり、一方の側面に固定部材24を固定するための固定部材取付部22bが設けられている。この固定部材取付部22bは、光源部筐体52aの一側面に近接して対向する位置に配置されている。
固定部材取付部22bは、固定部材24を固定するため図示鉛直方向に延ばされた平面部と、固定部材24を固定ねじ29で固定するためこの平面部から水平方向内側に設けられた4つの雌ねじ部22d(図4(b)参照)とで構成される。
固定部材取付部22bの材質は、例えば、ステンレス鋼などの適宜の金属を採用することができる。
固定部材取付部22bの裏面側の側面には、レーザ光源20の先端側を保持するための横穴部である光源保持部22aが設けられている。光源保持部22aの中心には、平行光31aを通過させるため、固定部材取付部22bに貫通された孔部22cが設けられている。
また、特に図示しないが、孔部22cには、孔部22cを通過する平行光31aの光量を規制するため、フィルタや可変絞りなどの適宜の光量規制部材が設けられていてもよい。
固定部材24は、図3、図4(a)、(b)に示すように、円板部材の中心に貫通孔が形成された全体として円環状の部材であり、例えば、ステンレス鋼などの適宜の金属で構成される。
固定部材24は、板厚方向の一方の平面である被固定部24aの中心に設けられた開口部24bを備える。また、板厚方向の他方の平面側から開口部24bと同軸かつ開口部24bよりも大径の内径D(呼び寸法)を有する円筒穴形状に設けられた嵌合穴部24cと備える。また、嵌合穴部24cの内側面と開口部24bとの間に、嵌合穴部24cの中心軸に直交する平面である当付面24d(位置決め面)を備える。嵌合穴部24cの円筒面状の内側面は、後述する被嵌合部25eを嵌合する嵌合面を構成している。
固定部材24の内径Dは、平行光31aの光束径よりも大きい適宜の寸法とすることができるが、本実施形態では、後述する入射端側プラグ12aの外形よりも大きな寸法、例えば、D=35(mm)としている。
固定部材24の当付面24d上には、嵌合穴部24cの中心と同心の円周を4等分する位置に、固定ねじ28をそれぞれねじ締結するための4つの雌ねじ部24eが設けられている。
また、嵌合穴部24cの外周側には、嵌合穴部24cの中心と同心の円周を4等分する位置に、固定ねじ29をそれぞれ挿通させるための4つの固定ねじ挿通孔24f(図4(b)参照)が設けられている。
本実施形態の固定部材24は、支持部材22、23に保持されたレーザ光源20の光軸Oと嵌合穴部24cの中心軸とが整列されるとともに、当付面24dが光軸Oに直交する位置関係に配置されて、この状態で4本の固定ねじ29によって支持部材22に固定されている。
固定部材24は、機械的な突き当てや嵌合等によってこのような位置関係に配置してもよいが、本実施形態では、支持部材22に対して固定部材24を位置調整してから固定している。
例えば、固定部材24の径方向の位置調整は、固定部材24を径方向に移動可能に保持する適宜の組み付け治具などを用いることができる。また、固定部材24の軸方向の位置調整は、例えば、固定部材取付部22bと被固定部24aとの間にシムを挟むことなどによって、高精度に調整することができる。
なお、レーザ光源20からは平行光31aが出射されるため、レーザ光源20と固定部材24との間の光軸O方向の距離は適宜に設定することができる。
ファイバ組立体55は、両端部に入射端側プラグ12aと出射端側プラグ12bとを有するファイバ12と、ファイバ12の入射端側を保持するとともに光源部52の固定部材24に対して着脱可能に設けられたファイバ保持部材25と、ファイバ保持部材25の内部にファイバ12の入射端に焦点位置を合わせて配置された集光レンズ26(集光光学系)とを備える。
本実施形態のファイバ12は、偏波面保存ファイバを採用しており、入射端のファイバ端面は、ファイバ中心軸に直交する面から、例えば8°程度傾斜した研磨面で構成されている。これによりファイバ端面での反射光がレーザ光源20に戻らないため、レーザ発振が不安定になることが防止されている。
入射端側プラグ12aは、ファイバ保持部材25に固定されたレセプタクル27に対して、ファイバ12の入射側の端部に設けられたフェルール12cを固定するもので、フェルール12cの外周部にはレセプタクル27と連結するための連結部12dが設けられている。
フェルール12cおよび連結部12dの形状は、例えば、JIS−C5970−F01などに規定される光ファイバコネクタの適宜のプラグ形状を採用することができる。ただし、本実施形態の入射端側プラグ12aとレセプタクル27とは、干渉計50の使用者が着脱することはないため、装着後容易に取り外しできないように接着剤(例えば、アラルダイト)が施されている。
出射端側プラグ12bは、詳細の形状の図示は省略するが、ファイバ12の出射側の端部に設けられたフェルールを、後述する干渉計本体部51のレセプタクル13に対して着脱可能に固定するもので、出射端側プラグ12bのフェルールの外周部には、レセプタクル13と連結するための連結部が設けられている。
出射端側プラグ12bのフェルールおよび連結部の形状は、入射端側プラグ12aと同様に、例えば、JIS−C5970−F01などに規定される光ファイバコネクタの適宜のプラグ形状を採用することができる。ただし、本実施形態の出射端側プラグ12bとレセプタクル13とは、従来の干渉計において干渉縞本体部に着脱可能に設けられたファイバと同様に、干渉計50の使用者が容易に着脱できるようになっている。
本実施形態のファイバ保持部材25の形状は、図2、3に示すように、外形が円筒状の筒体であり、先端側(図2の図示左側)に、被当付面25f(被位置決め面)と被嵌合部25e(被嵌合面)とが設けられている。
被当付面25fは、固定部材24の当付面24dに当て付けられる平面からなる。
被嵌合部25eは、外径D(呼び寸法)を有し、被当付面25fから嵌合穴部24cの深さ以上の範囲にわたって設けられた円筒面である。
嵌合穴部24cの内径Dと被嵌合部25eの外径Dとの寸法公差は、使用者が、ファイバ保持部材25を容易に着脱できるように隙間嵌めであることが好ましい。本実施形態では、呼び寸法D=35(mm)の場合の一例として、穴側の嵌合穴部24cは、+0.01mm〜+0.03mm、軸側の被嵌合部25eは、−0.03mm〜−0.01mmとしている。この場合、嵌合穴部24cの中心と被嵌合部25eの中心とは、最大0.06mmずれることになる。
また、ファイバ保持部材25の中心軸上には、先端側に集光レンズ26を取り付ける穴部であるレンズ取付部25aが、後端側にはレセプタクル27を取り付ける穴部であるレセプタクル固定部25cがそれぞれ設けられている。
レンズ取付部25aおよびレセプタクル固定部25cの間には、光束を通過させるための貫通孔25bがファイバ保持部材25の中心軸と略同軸の位置に設けられている。
レンズ取付部25aおよびレセプタクル固定部25cの少なくともいずれかは、被取付物を径方向に位置調整ができるような大きさを備えている。本実施形態では、一例として被取付物であるレセプタクル27を位置調整できるように、レセプタクル固定部25cの径方向の大きさをレセプタクル27の外形よりも大きく設定して(図5参照)、レセプタクル27の径方向の位置を調整できるにしている。
レンズ取付部25aとレセプタクル固定部25cとの間の軸方向の距離は、レセプタクル固定部25cに固定されたレセプタクル27においてフェルール12cの先端に位置するファイバコア12eの端面(ファイバ12に入射端)が集光レンズ26の焦点面と整列する寸法に設定される。本実施形態では、レンズ取付部25a、レセプタクル固定部25cはファイバ保持部材25に一体に設けられており、それぞれの加工寸法によって距離が調整されている。
なお、レンズ取付部25aの形状は、集光レンズ26の固定方法に応じて適宜の形状を採用することができる。
例えば、本実施形態では、集光レンズ26を接着固定しているため、必要に応じて接着剤の供給溝(不図示)を備える略円筒穴形状とされている。
また、例えば、雄ねじが設けられたレンズ押さえリングなどの押さえ部材を用いて固定する場合には、レンズ押さえリングを取り付ける雌ねじ部などがレンズ取付部25aの内周側に設けておく。
ファイバ保持部材25において、レンズ取付部25aおよびレセプタクル固定部25cの径方向外側には、固定ねじ29を挿通させるための4つの固定ねじ挿通孔25dが軸方向に貫通して設けられている。4つの固定ねじ挿通孔25dの径方向および周方向における位置関係は、各固定ねじ挿通孔25dが、固定部材24に設けられた各雌ねじ部24eと重なる位置関係とされている。
また、レセプタクル固定部25cの底面部には、固定ねじ30(図5参照)によってレセプタクル27を固定するための雌ねじ部25gが、後述するレセプタクル27の固定ねじ挿通孔27eと同一の位置関係に設けられている。
レセプタクル27は、図2、3、5、6に示すように、レセプタクル固定部25cの内部に挿入して、レセプタクル固定部25cの底面に固定面27dを押し当てて取り付けられる略円板状の部材である。
レセプタクル27の固定面27dと反対側の面には、中心に入射端側プラグ12aを嵌合して位置決めするフェルール固定部27bが設けられ、フェルール固定部27bの外周部には、入射端側プラグ12aの連結部12dと連結するための連結部27cが設けられている。フェルール固定部27bと固定面27dとの間には、集光レンズ26を透過した光束をフェルール12cの中心に設けられたファイバコア12eに導くための開口部27aが設けられている。
フェルール固定部27bおよび連結部27dの形状は、例えば、JIS−C5970−F01などに規定される光ファイバコネクタの適宜のレセプタクル形状を採用することができる。
連結部27cの外周部には、図6に示すように、レセプタクル27をファイバ保持部材25に固定するための固定ねじ30を挿通させる4つの固定ねじ挿通孔27eが、フェルール固定部27bと同心の円周を4等分する位置に設けられている。各固定ねじ挿通孔27eの径方向の位置は、レセプタクル27を固定ねじ30によってレセプタクル固定部25cに固定したとき、固定ねじ30のねじ頭が入射端側プラグ12aに干渉しない適宜位置に設定される。
集光レンズ26は、レーザ光源20から出射された平行光31aをレセプタクル27に固定されたフェルール12cの入射端であるファイバコア12e上に集光するためもので、正の屈折力を有するレンズまたはレンズ群からなる。
集光レンズ26のレンズ構成は、一例として凸平レンズの場合を図示しているが、レンズ形状はこれには限定されず、また単レンズにも限定されない。
本実施形態のファイバ組立体55の組立方法の一例について説明する。
まず、ファイバ保持部材25のレンズ取付部25aに集光レンズ26を挿入して、集光レンズ26をレンズ取付部25aに接着する。
次に、固定部材24と同様な構成の嵌合部が設けられた調整治具上にファイバ保持部材25を固定する。そして、ファイバ12の入射端側プラグ12aが連結されたレセプタクル27をファイバ保持部材25のレセプタクル固定部25cに配置し、適宜の移動調整治具によって、レセプタクル27の固定面27dをレセプタクル固定部25cに押圧保持する。
次に、ファイバ12の出射端側プラグ12bを調整用の光検出装置に接続し、調整用の平行光束を集光レンズ26に入射させて、光検出装置によって、ファイバ12の出射端から出射される光量を測定する。
そして、移動調整治具によってレセプタクル27を径方向に移動させ、光検出装置の測定光量が最大となる位置にレセプタクル27を位置合わせする。この状態で、固定ねじ30を用いて、レセプタクル27をファイバ保持部材25に固定する。
なお、その際、ファイバ12の入射端側プラグ12aが使用者によってレセプタクル27から容易に取り外しできないように、接着剤(例えば、アラルダイト)などによりレセプタクル27に対して入射端側プラグ12aを固定する。
以上で、ファイバ組立体55の組立が終了する。
次に、干渉計本体部51の構成について説明する。
干渉計本体部51は、図1に示すように、コリメータレンズ2、ビームスプリッタ3、フィゾーレンズ4、レンズ駆動部8、駆動制御部9、保持台10、集光レンズ6、およびCCD7を備える。これらは、本体部筐体51aの内部で不図示の支持部材によって支持され、互いの相対位置が位置決めされている。
また、コリメータレンズ2の光軸上の本体部筐体51aには、ファイバ12の出射端側プラグ12bを着脱可能に連結するレセプタクル13が設けられている。
コリメータレンズ2は、レセプタクル13に連結されたファイバ12の出射端に焦点が位置合わせされた正の屈折力を有するレンズもしくはレンズ群であり、ファイバ12から出射された発散光を平行光32aとして、コリメータレンズ2の光軸上に設けられたビームスプリッタ3に向けて出射するものである。
ビームスプリッタ3は、平行光32aを反射してフィゾーレンズ4の光軸L上に導くとともに、フィゾーレンズ4側から入射する後述の被測定面反射光32c、参照面反射光32dを透過する光分岐素子である。
フィゾーレンズ4は、光軸L上に入射された平行光32aの一部をフィゾー面4aで反射して、参照面反射光32dを形成し、光軸L上に入射された平行光32aの他の部分を透過光32bとして透過し、透過光32bを集光するレンズであり、平行光32aを分割する機能を有する。
フィゾー面4aの形状は、精度よく仕上げられた球面である。このため、フィゾー面4aは、被測定面5aで反射された被測定面反射光30cの波面を変換して参照面反射光32dとの干渉縞を形成するための参照面を構成している。
フィゾーレンズ駆動部8は、フィゾーレンズ4を光軸Lに沿う方向に微小移動させる移動機構であり、例えばピエゾ素子などで構成される。
駆動制御部9は、制御部53からの制御信号に基づいて、フィゾーレンズ駆動部8の駆動量を制御し、これにより被測定面5aのフィゾー面4aに対する光軸Lに沿う方向の相対位置を制御するものである。
保持台10は、被測定体5を、被測定面5aがフィゾーレンズ4のフィゾー面4aに対向するように配置して保持するものであり、保持台移動機構11によって移動可能に支持されている。
保持台移動機構11は、保持台10上の被測定面5aの光軸を光軸Lと同軸に位置合わせするとともに、フィゾーレンズ4と被測定体5との間の光軸Lに沿う方向の距離を調整する機構である。
集光レンズ6は、被測定面反射光30c、参照面反射光30dによる干渉縞を、CCD7の撮像面7a上に投影する光学素子である。
CCD7は、撮像面7a上に投影された干渉縞画像を光電変換する撮像素子である。
CCD7は、制御部53に電気的に接続されており、制御部53によって撮像動作が制御される。CCD7で撮像した画像信号は制御部53に送出される。
制御部53が行う干渉計本体部51の動作制御としては、CCD7から送出される干渉縞画像をモニタ54に表示させる制御や、駆動制御部9から取得されるフィゾー面4aの位置情報に基づいて取得した干渉縞画像を画像処理し、例えばフリンジスキャン法などによって、被測定面5aの波面を算出し、算出された波面をモニタ54に表示させる制御などを挙げることができる。
制御部53の装置構成は、本実施形態では、CPU、メモリ、入出力インターフェース、外部記憶装置などからなるコンピュータで構成され、このコンピュータにより適宜の制御プログラム、演算プログラムを実行することで上記の動作制御の機能を実現している。
次に、干渉計50の作用について説明する。干渉計本体部51における干渉縞測定は、従来のフィゾー型干渉計と同様に行うことができるため、以下では、光源部52およびファイバ組立体55の作用を中心に説明する。
図7(a)、(b)は、それぞれ、集光光学系のチルト偏心、シフト偏心における集光位置の位置ずれを説明する模式図である。図7(c)は、ファイバ組立体の調整精度について説明する模式図である。図8は、プラグとレセプタクルとの嵌め合い公差によるファイバコアの位置ずれについて説明する模式図である。
図2に示すように、制御部53によってレーザ光源20を発振させると、出射開口20aから平行光31aが出射される。平行光31aは、開口部24bを通過して、固定部材24に固定されたファイバ保持部材25内の集光レンズ26に入射して集光レンズ26の焦点位置に集光される。
ファイバ組立体55は、調整治具によって集光レンズ26に対するレセプタクル27の位置関係が調整されているため、平行光31aは、レセプタクル27に保持されたファイバ12の入射端のファイバコア12eに入射する。
ファイバコア12eに入射された光は、ファイバ12を通して、出射端側プラグ12bの出射端まで伝送され、出射端から発散光として干渉計本体部51内に出射される。この発散光はコリメータレンズ2によって平行光32aに変換され、干渉縞画像の取得に用いられる。
本実施形態では、固定ねじ28を取り外すことで、図3に示すように、ファイバ組立体55を固定部材24から容易に取り外すことができる。
また、ファイバ保持部材25の被嵌合部25eを嵌合穴部24cに嵌合させ、固定ねじ28によって、ファイバ保持部材25を固定部材24に固定することで、ファイバ組立体55を固定部材24に装着することができる。
このとき、ファイバ保持部材25は、固定部材24の嵌合穴部24cと当付面24dとによって、位置決めされるため、当付面24dの配置位置に集光レンズ26の光軸O方向の位置およびチルト姿勢が位置決めされ、嵌合穴部24cおよび被嵌合部25eの嵌め合い公差の範囲で集光レンズ26の径方向の位置が位置決めされる。
しかしながら、固定部材24およびファイバ保持部材25に製作誤差があると、ファイバ保持部材25に固定された集光レンズ26がレーザ光源20の光軸Oに対するシフト偏心とチルト偏心とを起こす可能性がある。
例えば、図7(a)に示すように、ファイバコア12eの中心の点Pが集光レンズ26の焦点位置に位置合わせされている場合、ファイバ保持部材25が光軸Oに対して角度θだけ傾斜すると、平行光31aの集光位置が点Pに対して径方向にδ(=f・tanθ)だけずれることになる。ここで、fは集光レンズ26の焦点距離である。
また、図7(b)に示すように、ファイバ保持部材25が光軸Oに対して径方向にδだけ平行にずれると、平行光31aは集光レンズ26の光軸O上に集光されるので、集光位置が平行光31aの光軸Oからδだけ平行移動され、ファイバ保持部材25の固定されたファイバコア12eの中心の点P上に集光される。
このように、本実施形態では、ファイバ組立体55が集光レンズ26を備えるため、ファイバ保持部材25の中心軸と光軸Oとの平行が保たれていれば、平行光31aを確実にファイバコア12eに結合することができる。
これに対して、集光レンズ26の集光位置で、レセプタクル27と入射端側プラグ12aとを着脱する場合には、フェルール12cとフェルール固定部27bとの嵌め合い誤差があるため、集光レンズ26で集光されたレーザ光をファイバ12に結合することが困難である。
この点について、具体的な数値例で説明する。例えば、レセプタクル27および入射端側プラグ12aがJIS−C5970−F01形単心光ファイバコネクタのうち、プラグの等級Bの場合の一例を図8に示す。
フェルール12cおよびフェルール固定部27bの外径および内径の呼び寸法は2.5mmであり、ファイバコア12eの径dは、モードフィールド径を採用すると、d=0.0045(mm)である。このとき、フェルール12cとファイバコア12eの同軸度は0.0014mm以下であり、フェルール12cの外径d(mm)は、2.4985≦d≦2.4995である。一方、フェルール固定部27bの内径d(mm)は、2.504 2.501である。
したがって、フェルール12cの外径とフェルール固定部27bの内径との間の隙間Δは、最大で、Δ=0.0055(mm)となり、さらにフェルール12cとファイバコアとの同軸度0.0014mmを考慮して、0.0069mmが、フェルール固定部27bの中心Qとファイバコア12eの中心Pとの最大ずれ量になる。
このような最大ずれ量は、ファイバコア12eの径dよりも大きいので、集光レンズ26で集光された光がファイバコア12eにまったく入らない場合が起こりうることになる。
従来の干渉計(例えば、上記の特許文献1に記載の干渉計装置)において、光源部に接続されたファイバを規格化された光コネクタによって着脱可能に設けることができないのはこのような理由による。
次に、本実施形態における固定部材24の光軸Oに対する調整精度や、被当付面25fの形状精度などの設定方法について説明する。
図8(c)に示すように、集光レンズ26とレセプタクル27との調整誤差によって、集光レンズ26が、ファイバコア12eに対してδだけシフト偏心し、レーザ光源20と固定部材24との間の調整誤差、集光レンズ26の組み付け誤差、あるいは被当付面25fの製作誤差などによって、集光レンズ26が角度θだけチルト偏心したとする。チルト偏心による集光位置の位置ずれδは、上記δと同様に次式(1)で表される。
δ=f・tanθ ・・・(1)
一方、集光位置の点Pに対する許容偏心量δは、ガウスビームを仮定すると次式(2)で表される。
Figure 0005562600
ここで、wは、集光レンズ26で集光したレーザ光のスポット半径であり、エアリーのディスクの公式より、レーザ光の波長をλ、集光レンズ26の開口数をNAとして、上記の式(3)のように表される。
また、wは、ファイバコア12eの半径であり、モードフィールド径dを用いて、w=d/2で表される。
また、ηはファイバのカップリング効率である。
位置ずれ量δ、δの和が許容偏心量δの範囲内に収まることが調整精度の条件となるから、次式(4)が、調整精度を求める条件式になる。
δ≧f・tanθ+δ ・・・(4)
本実施形態によれば、固定部材24の光軸Oに対する調整精度や、被当付面25fの形状精度などによって決まる角度θとシフト偏心δを、上記の式(4)を満足させるので、ファイバ保持部材25の被嵌合部25eと固定部材24の嵌合穴部24cとの嵌合公差によってファイバ保持部材25が径方向にずれても、レーザ光源20からの平行光31aが常に一定のカップリング効率η以上でファイバ12に結合される。
本実施形態の例では、被嵌合部25eと嵌合穴部24cとの嵌合公差によって、光軸Oと集光レンズ26の光軸Oとは、最大0.06mm(本実施形態の例のモードフィールド径の13倍以上に相当)ずれるが、確実にファイバ12に光結合させることができる。
また、このように被嵌合部25eを嵌合穴部24cに対して隙間嵌めの嵌合で着脱することができるので、固定ねじ29を外すことで、使用者でも容易に、ファイバ組立体55を光源部52に着脱することができる。
また、交換用のファイバ組立体55を同様の寸法精度、調整精度で用意しておくことで、互換性を有するファイバ組立体55が得られるので、例えばファイバ12が損傷した場合には、使用者によってファイバ組立体55だけを交換することができるので、容易に修理することができ、修理費用を低減することができる。
以上に説明したように、本実施形態の干渉計50によれば、光源部52から平行光31aを出射し、ファイバ12の入射端を保持するとともにファイバ12の入射端に焦点位置を合わせて配置された集光レンズ26を有するファイバ保持部材25によってファイバ12を保持し、ファイバ保持部材25を光源部52の固定部材24に着脱する構成としたため、ファイバ12を光源部52に対して容易に着脱することができる。
[第1変形例]
次に、本実施形態の第1変形例に係る干渉計について説明する。
図9は、本発明の実施形態の第1変形例に係る干渉計の光源部およびファイル保持部材の概略構成を示す模式的な断面図である。
本変形例の干渉計50Aは、図1、9に示すように、上記実施形態の干渉計50の光源部52に代えて、光源部52Aを備える。以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
光源部52Aは、図9に示すように、上記実施形態の光源部52のレーザ光源20に代えて、半導体レーザ40およびコリメータレンズ41を備え、半導体レーザ40から出射された発散光をコリメータレンズ41で平行光束化して、上記実施形態と同様の平行光31aを生成するようにしたものである。
本変形例では、半導体レーザ40およびコリメータレンズ41は、コリメータレンズ41の焦点位置を半導体レーザ40の発光点に位置合わせされた状態で、円筒状の外形を有する鏡筒部材42の中心軸に沿って保持されている。このため、半導体レーザ40から出射される平行光31aの光軸は、鏡筒部材42の中心軸に整列されている。
また、光源部52Aは、これらの変更に合わせて、光源部52から支持部材23を削除し、支持部材22、レーザ電源21に代えて、支持部材22A、レーザ駆動部21Aを備える。
支持部材22Aは、光源部筐体52aの内部に支持部材22と同様な位置に設けられ、鏡筒部材42に保持された半導体レーザ40およびコリメータレンズ41を上記実施形態と同様な光軸O上に保持するとともに、支持部材22と同様にして固定部材24を固定するブロック状部材である。
このため、支持部材22Aは、支持部材22の光源保持部22a、孔部22cに代えて、鏡筒部材42の中心軸が光軸Oに整列するように鏡筒部材42を保持する貫通孔からなる光源保持部22dを備える。
鏡筒部材42は、例えば、不図示の固定ねじなどによって、支持部材22Aに固定されている。
レーザ駆動部21Aは、制御部53および半導体レーザ40に電気的に接続され、制御部53からの制御信号に基づいて、半導体レーザ40に電流の供給と停止とを行うものである。なお、特に図示しないが、必要に応じて、半導体レーザ40の近傍に、例えばペルチェ素子などからなる冷却部材を設けてもよい。
本変形例では、半導体レーザ40およびコリメータレンズ41が平行光31aを出射する光束発生部を構成しており、上記実施形態と同様の平行光31aを、コリメータレンズ41から出射することができる。ファイバ組立体55、および固定部材24の構成は、上記実施形態と同様のため、ファイバ12の着脱性に関しては、上記実施形態と同様の作用効果を備える。
本変形例の光源部52Aでは、レーザ光源20に代えて半導体レーザ40を用いるため、光源部52に比べて、光源部筐体52aを格段に小型化することができる。
また、本変形例では、上記実施形態と同様に、支持部材22Aに鏡筒部材42を介して固定されたレーザ光の光軸に合わせて固定部材24の位置調整することができる。ただし、鏡筒部材42は、レーザ光源20に比べて格段に小さいため、固定部材24を支持部材22Aに固定してから、鏡筒部材42の側で位置調整を行うことも可能である。例えば、支持部材22Aに複数のマイクロヘッドなどの位置調整手段を設け、鏡筒部材42の保持位置を光源保持部22dの内部で位置、姿勢の調整を行ってもよい。
[第2変形例]
次に、本実施形態の第2変形例に係る干渉計について説明する。
図10(a)は、本発明の実施形態の第2変形例に係る光源部およびファイル保持部材の装着時の概略構成を示す模式的な部分断面図である。図10(b)は、本発明の実施形態に係るファイバ保持部材の取り外し時の様子を示す模式的な断面図である。
本変形例の干渉計50Bは、磁力によって光源部にファイバ保持部材を装着できるようにしたものであり、図1、図10(a)に示すように、上記実施形態の干渉計50の光源部52、ファイバ組立体55に代えて、光源部52B、ファイバ組立体55Aを備える。以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
光源部52Bは、図10(a)に示すように、上記実施形態の光源部52の固定部材24に代えて、固定部材24A(着脱部)を備える。
固定部材24Aは、上記実施形態の固定部材24から雌ねじ部24eを削除した形状を、磁性体からなる金属で形成したものである。
ファイバ組立体55Aは、上記実施形態のファイバ組立体55のファイバ保持部材25に代えて、ファイバ保持部材25Aおよび磁石43を備え、固定ねじ28を削除したものである。
ファイバ保持部材25Aは、上記実施形態のファイバ保持部材25の固定ねじ挿通孔25dを削除し、被当付面25fに磁石43を埋設するための磁石取付穴25hを設けたものである。
磁石取付穴25hの平面視の形状は、磁石43の個数および形状に応じて適宜の形状を採用することができる。また、磁石取付穴25hの深さは、磁石43の厚さよりわずかに深い深さとされ、磁石取付穴25hに取り付けられた磁石43は、被当付面25fからは突出しないようになっている。
磁石43は、適宜形状の永久磁石を採用することができるが、磁石43は、固定部材24Aにファイバ保持部材25Aを安定して装着するために、被当付面25fの周方向にわたってバランスよく吸引力が得られる構成とすることが好ましい。
例えば、円板状の磁石43を被当付面25fの周方向を等分する位置に3以上設ける構成や、円環状の磁石43を被嵌合部25eと略同軸に配置する構成などを好適に採用することができる。
本変形例によれば、被当付面25fを固定部材24Aの当付面24dに向けて、被嵌合部25eを嵌合穴部24cに嵌合させると、磁石43の磁力によって、固定部材24Aが吸引され、被当付面25fが磁力によって当付面24dに押圧され、図10(a)に示すように、ファイバ保持部材25Aが光源部52Bの固定部材24Aに装着される。
また、ファイバ保持部材25Aの側面を持って引き抜くことにより、図10(b)に示すように、ファイバ保持部材25Aを固定部材24Aから取り外すことができる。
このように、本変形例では、上記実施形態のように複数の固定ねじ28を用いていないため、上記実施形態に比べて、容易かつ迅速にファイバ組立体55Aを着脱することができる。
[第3変形例]
次に、本実施形態の第3変形例に係る干渉計について説明する。
図11(a)は、本発明の実施形態の第3変形例に係るファイル保持部材の概略構成を示す模式的な断面図である。図11(b)は、図11(a)におけるE視側面図である。図11(c)は、図11(a)におけるF視側面図である。
本変形例の干渉計50Cは、図1、図11(a)に示すように、上記実施形態の干渉計50のファイバ組立体55に代えて、ファイバ組立体55Bを備える。以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
ファイバ組立体55Bは、上記実施形態のファイバ組立体55のファイバ保持部材25、レセプタクル27に代えて、ファイバ保持部材25B、レセプタクル27Aを備えたものである。
ファイバ保持部材25Bは、上記実施形態のファイバ保持部材25のレンズ取付部25aに代えて、集光レンズ26の位置を軸方向に調整するためのスライド孔25iを備え、ファイバ保持部材25Bの側面からスライド孔25iの側面まで径方向に貫通する雌ねじ部25kと、ファイバ保持部材25Bの側面からレセプタクル固定部25cの側面まで径方向に貫通する4つの雌ねじ部25jとを追加したものである。
レセプタクル27Aは、図11(c)に示すように、上記第1の実施形態のレセプタクル27の平面視形状を角が丸められた正方形形状として、平面状の4つの側面部27fを設けたものである。
4つの雌ねじ部25jは、レセプタクル27Aの4つの側面部27fの径方向の位置を調整するための調整ねじ45を螺合するためのものであり、レセプタクル固定部25cを周方向に4等分する位置に設けられている。調整ねじ45としては、例えば、六角穴付き止めねじなどを好適に採用することができる。
スライド孔25iの内部には、集光レンズ26が内部に固定され、スライド孔25iに摺動可能に内嵌する円筒面を有するレンズホルダ44が配置されている。レンズホルダ44は、雌ねじ部25kに螺合されたレンズ固定ねじ46をねじ込んでレンズホルダ44の側面を押圧することで、軸方向の適宜位置に固定することができるようになっている。
本変形例によれば、レンズ固定ねじ46を緩めて、スライド孔25iの開口部から差し入れたチャック治具などによってレンズホルダ44の端部を把持して軸方向に位置調整を行い、調整後にレンズ固定ねじ46によってレンズホルダ44の位置を固定することができる。
また、レセプタクル27Aを固定する4つの固定ねじ30を緩めて、互いに対向する位置に螺合された2組の調整ねじ45を螺進させて径方向に進退させることで、調整ねじ45の先端でレセプタクル27Aの側面部27fの位置を規制して、2軸方向に沿って移動させることができる。
このため、4つの調整ねじ45および雌ねじ部25jは、レセプタクル27Aの集光レンズ26に対する相対位置を調整する位置調整機構を構成している。
本変形例のファイバ組立体55Bの組立方法は、まず、ファイバ保持部材25Bのスライド孔25iに、集光レンズ26を固定したレンズホルダ44を挿入し、適宜位置に仮固定する。
次に、第1の実施形態で用いた調整治具上にファイバ保持部材25Bを固定する。そして、レセプタクル固定部25cと同位置に受光センサを配置して、集光レンズ26によって集光されたスポット径を測定ながら、レンズホルダ44を軸方向に移動させてスポット径が最小となる位置を見つけて、集光レンズ26の集光面がレセプタクル固定部25cに整列するように調整する。そして、レンズ固定ねじ46を締めて、レンズホルダ44の位置を固定する。
次に、ファイバ12の入射端側プラグ12aが連結されたレセプタクル27Aをファイバ保持部材25Bのレセプタクル固定部25cに配置し、レセプタクル27Aの固定面27dをレセプタクル固定部25cに押圧保持する。
次に、ファイバ12の出射端側プラグ12bを調整用の光検出装置に接続し、調整用の平行光束を集光レンズ26に入射させて、光検出装置によって、ファイバ12の出射端から出射される光量を測定する。
そして、調整ねじ45を移動させて、レセプタクル27Aを径方向に移動させ、光検出装置の測定光量が最大となる位置にレセプタクル27Aを位置合わせする。この状態で、固定ねじ30を用いて、レセプタクル27をファイバ保持部材25Bに固定する。
以上で、ファイバ組立体55Bの組立が終了する。
本変形例では、レセプタクル27Aの移動調整治具が、ファイバ保持部材25Bに組み込まれているので、ファイバ組立体55Bの組立に用いる移動調整治具を簡素化することができる。また、レセプタクル27Aの規格などの違いにより、レセプタクル27Aの形状が異なっていても、同様の組立工程によって、組立を行うことができるので、組立作業の効率を向上することができる。
また、例えば、組立工程で調整不良が発生した場合や、外力を受けるなどして集光レンズ26とレセプタクル27Aとの位置関係に狂いが生じて使用不能になった場合でも、調整ねじ45やレンズ固定ねじ46を緩めるだけで容易に再調整を行うことができるので、集光レンズ26やレセプタクル27Aを接着などによって固定する場合に比べて、修理が容易となる。
なお、上記の説明では、干渉計本体部がフィゾー干渉計の構成を有する場合の例で説明したが、これは一例であって、本発明の干渉計はフィゾー干渉計には限定されない。例えば、マイケルソン干渉計、マッハ・ツェンダ干渉計、トワイマングリーン干渉計などであってもよい。
また、上記の説明では、当付面24d、被当付面25fは、互いに全面が当接する平面として説明したが、位置決めに必要な部分のみが当接すればよく、当接面は、部分的に設けられた平面や、点接触する突起などから構成されていてもよい。
また、上記の第1変形例の説明では、半導体レーザ40およびコリメータレンズ41は、鏡筒部材42でコリメート調整を行い、鏡筒部材42を支持部材22に固定する場合の例で説明したが、半導体レーザ40またはコリメータレンズ41を、支持部材22Aに固定し、支持部材22Aにおいてコリメート調整を行ってもよい。
また、上記の第2変形例の説明では、固定部材24Aを磁性体として、ファイバ保持部材25Aの側に磁石43を設けた場合の例で説明したが、ファイバ保持部材を磁性体で構成し、磁石43を固定部材側に設けた構成や、ファイバ保持部材と固定部材の両方に磁石43を設けた構成としてもよい。
また、上記の説明では、ファイバ保持部材を取り外した際に、固定部材が開口されたままになる場合の例で説明したが、光源部には、レーザ光の漏洩防止のためのシャッタを光路上の適宜位置に設けることができる。
また、固定部材、またはその近傍に、ファイバ保持部材の装着および取り外しに連動して、開放および閉止されるシャッタ機構を設けてもよい。
また、上記の実施形態、各変形例に説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせを代えて実施することができる。
12 ファイバ
12a 入射端側プラグ
12e ファイバコア
27、27A レセプタクル
20 レーザ光源(光束発生部)
24、24A 固定部材(着脱部)
24c 嵌合穴部(被嵌合面)
24d 当付面(位置決め面)
25、25A、25B ファイバ保持部材
25c レセプタクル固定部
25e 被嵌合部(被嵌合面)
25f 被当付面(被位置決め面)
25j 雌ねじ部(位置調整機構)
26 集光レンズ(集光光学系)
40 半導体レーザ(光束発生部)
41 コリメータレンズ(光束発生部)
45 調整ねじ(位置調整機構)
31a 平行光
50、50A、50B、50C 干渉計
51 干渉計本体部
52、52A、52B 光源部
55、55A、55B ファイバ組立体
L、O、O 光軸

Claims (3)

  1. 光源部、干渉計本体部およびファイバを有し、前記光源部からの光を前記ファイバの入射端に入射して前記ファイバの出射端から前記干渉計本体部の内部に導入する干渉計であって、
    前記ファイバの入射端側を保持するとともに、前記光源部に対して着脱可能に設けられたファイバ保持部材と、
    該ファイバ保持部材の内部に、前記ファイバの入射端に焦点位置を合わせて配置された集光光学系と、
    を備え、
    前記光源部は、
    平行光束を出射する光束発生部と、
    前記ファイバ保持部材を着脱可能に保持し、装着時に前記平行光束が前記集光光学系の光軸に沿って入射するように前記ファイバ保持部材を位置決めする着脱部と、
    を備えることを特徴とする干渉計。
  2. 前記ファイバ保持部材は、
    先端側に前記集光光学系の光軸と略同軸に設けられた円筒状の被嵌合面と、前記集光光学系の光軸と直交して設けられた被位置決め面と、を備え、
    前記着脱部は、前記被嵌合を嵌合する嵌合面と、前記被位置決め面を前記光束発生部の光軸に直交する位置に位置決めする位置決め面と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の干渉計。
  3. 前記ファイバ保持部材は、
    前記集光光学系と前記ファイバの入射端との相対位置を調整する位置調整機構を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の干渉計。
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