JP5562361B2 - 交流回転機の制御装置、及びその制御装置を備えた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

交流回転機の制御装置、及びその制御装置を備えた電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Description

この発明は、回転二軸上の電圧指令に基づいて、少なくとも第1の巻線と第2の巻線を具備する多重巻線交流回転機を制御する交流回転機の制御装置、及びその制御装置を備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
一般に知られているように、複数の多相巻線の組を持つ多重巻線交流回転機を複数のインバータで駆動することにより、交流回転機の制御装置の高出力化または小型化を図ることが可能である。
複数の多相巻線の組を持つ多重巻線交流回転機の電流制御を行う手法として、各組の巻線に対して、それぞれのインバータを独立して電流制御する方法があるが、各組の巻線間の磁気結合により各インバータ間の出力電流に干渉が生じ、特に電流制御系のゲインが高い場合には、干渉により出力電流に脈動が発生するため、高速応答の制御ができないという問題がある。
この問題を解決するために、例えば特開平03−253293号公報(特許文献1)に記載された交流回転機の制御装置では、複数台の電力変換器を用いて交流電動機を可変速駆動するとともに、前記電力変換器の出力電流を検出し、該検出信号に基づいて各出力電流の加算値及び差分値を演算し、前記両者の値を前記各電力変換器の電流調節器に制御ゲインを異ならせてフィードバックし、各電力変換器の出力電流がその指令値に比例するように制御する構成になっている。
このように構成してインバータ毎に設けられた電流調節器で制御する各インバータの出力電流の加算値(平均値)の制御ゲインと、不平衡値の制御ゲインを異ならせることにより、出力電流の平均値に関する電流制御応答と不平衡値に関する電流制御応答とを独立に任意に設計できる。これにより、電動機のトルク制御の応答仕様に従って、各インバータの出力電流の加算値(平均値)の電流制御応答を高く設計した場合でも、各インバータの出力電流の不平衡値の電流制御応答を常に適正値に保つことができ、各組の巻線間の磁気結合に起因する干渉に基づく制御不安定を防止して、出力電流における脈動の発生を未然防止している。
一方、複数の多相巻線の組を持つ多重巻線交流回転機の電流制御を行う場合、回転座標を扱う演算である座標変換手段及び指令座標変換手段がインバータの個数と同じ個数だけ必要な構成になっている。一般に回転座標を扱う演算は三角関数などを多用するため、マイコンにとって演算負荷が高くなるといった問題がある。
この問題を解決するために、例えば特開2011−152027号公報(特許文献2)に記載された交流回転機の制御装置では、直流電源と、前記直流電源の電力を交流電力に変換して3相交流回転機に供給する複数のインバータと、前記複数のインバータの出力電流を検出する相電流検出手段と、前記相電流検出手段が検出した各相の相電流検出値をd軸電流及びq軸電流に変換する3相2相変換手段と、前記3相2相変換手段の変換したd軸電流及びq軸電流の検出値と、d軸電流指令値及びq軸電流指令値に基づき、代表の2相電圧指令値を生成する電流制御演算手段と、前記電流制御演算の出力から3相電圧指令値を生成する2相3相変換手段と、を有し、前記3相2相変換手段の個数と前記2相3相変換手段の個数は、いずれも前記インバータの個数より少なくなるように構成している。
また、例えば特開2011−15587号公報(特許文献3)には、第1の巻線の電流と第2の巻線の電流との位相差が、360/(3×M)度(3×Mは突極磁極数)となっている多相巻線の組を持つ多重巻線交流回転機を制御対象とすることで、第1の巻線により発生する逆起電力と電流位相を、また第2の巻線により発生する逆起電力と電流位相をそれぞれ同位相とすることができるので、交流回転機を効率よく駆動できることが開示されている。
この特許文献3に開示された交流回転機の制御装置では、入力された指令からモータ駆動指令を生成する制御手段と、前記モータ駆動指令によりモータに駆動電圧を供給するPWMインバータ回路と、他のモータ制御装置へモータ駆動指令を供給するデータ通信手段を有する主モータ制御装置と、前記主モータ制御装置からのモータ駆動指令を受けるデータ通信手段と、前記主モータ制御装置から受けたモータ駆動指令によりモータに駆動電圧を供給するPWMインバータ回路を有する従モータ制御装置と、3×M個(Mは2以上の整数)の突極磁極と、この突極磁極に巻線した三相の主巻線と従巻線をそれぞれ独立に構成したモータと、を備え、前記モータの主巻線は前記主モータ制御装置に接続されると共に、前記従巻線は前記従モータ制御装置に接続され、前記主モータ制御装置は、前記主巻線に供給するモータ電流に対して前記従巻線に供給するモータ電流に位相差を設ける指令分配器を有し、前記モータ駆動指令によって1台のモータを駆動するようにし、前記指令分配器は、前記主巻線に供給するモータ電流と前記従巻線に供給するモータ電流に、360/(3×M)度の位相差を設けるようにしている。
特開平03−253293号公報 特開2011−152027号公報 特開2011−15587号公報
前記特許文献1に記載の交流回転機の制御装置では、重巻線交流回転機の電流を制御する上で、各相の相電流検出値を、d軸電流及びq軸電流に変換する3相2相変換手段と、2相電圧指令値から3相電圧指令値を生成する2相3相変換手段が、インバータの個数と同じ個数具備され、マイコンにとって演算負荷が高くなるという問題があった。
また、前記特許文献2に記載の交流回転機の制御装置では、各組の巻線間の磁気結合により各インバータ間の出力電流に干渉が生じ、特に電流制御系のゲインが高い場合には、干渉により出力電流に脈動が発生するため、高速応答の制御ができないという問題があった。
また、同様に前記特許文献3に記載の交流回転機の制御装置についても、各組の巻線間の磁気結合により、各インバータ間の出力電流に干渉が生じ、特に電流制御系のゲインが高い場合には干渉により出力電流に脈動が発生するため、高速応答の制御ができないという問題があった。
このように、複数の多相巻線の組を持つ多重巻線交流回転機の電流制御を行う従来の交流回転機の制御装置では、マイコンの演算負荷を低減するために3相2相変換手段、或いは2相3相変換手段の個数をインバータの個数より少なくすることと、各巻線間の電流不平衡による干渉を抑制して電流制御を高応答にすることを両立することができなかった。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、電流制御の応答を高く保ちつつ、マイコンの演算負荷を低減する複数の多相巻線の組を持つ交流回転機の制御装置、及びその制御装置を備えた電動パワーステアリング装置を得ることを目的とする。
この発明に係る交流回転機の制御装置は、回転二軸上の電圧指令を演算する電圧指令演算手段と、前記電圧指令演算手段が出力する回転二軸上の電圧指令に基づき、少なくとも第1の巻線と第2の巻線を具備する多重巻線交流回転機の前記第1の巻線に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、前記電圧指令演算手段が出力する回転二軸上の電圧指令に基づき、前記第2の巻線に電圧を印加する第2の電圧印加手段と、を備え、
前記第2の電圧印加手段は、前記第1の巻線に給電される電流と前記第2の巻線に給電される電流との偏差に基づいて前記第2の巻線に電圧を印加
前記第1の電圧印加手段が印加する相電圧と前記第1の巻線と前記第2の巻線との間の所定位相差で電圧を印加すると共に、前記第1の巻線に給電される電流に対して前記所定位相差の電流と前記第2の巻線に給電される電流との偏差を各相毎に帰還する交流回転機の制御装置において、
Nは任意の整数であって、前記第2の電圧印加手段は、前記第1の電圧印加手段が印加する相電圧と電気的に(30+60×N)度異なる位相差の電圧に対して、前記第1の巻線に給電される電流の各相間の偏差から前記第1の巻線に給電される電流と振幅が同じで電気的に(30+60×N)度異なる位相差の電流を演算し、(30+60×N)度異なる位相差の電流と前記第2の巻線に給電される電流との偏差を各相毎に帰還するものである。
この発明に係る交流回転機の制御装置によれば、第2の電圧印加手段が、電圧指令演算手段が出力する回転二軸上の電圧指令に基づいて第1の巻線及び第2の巻線にそれぞれ電圧を印加するように構成するとともに、前記第1の巻線に給電される電流と前記第2の巻線に給電される電流との偏差に基づいて電圧を交流回転機の前記第2の巻線に印加するようにしたので、三角関数などの演算を多用する座標変換の数を低減させつつ、相互インダクタンスに起因する前記第1の巻線に給電される電流と前記第2の巻線に給電される電流の発振を抑制することが可能となる。
上述した、またその他のこの発明の目的、特徴、効果は、以下の実施の形態における詳細な説明及び図面の記載からより明らかとなるであろう。
この発明の実施の形態1に係る交流回転機の制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電圧指令演算手段の内部構成図である。 この発明の実施の形態2に係る交流回転機の制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態3に係る交流回転機の制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態3に係るM=1〜5に対応する位相差と該位相差を有する電流及び電圧を示した図である。 この発明の実施の形態4に係る交流回転機の制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態4に係るN=0〜5に対応する位相差と該位相差を有する電流及び電圧を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態6に係る電動パワーステアリング装置の全体構成図である。
以下、この発明に係る交流回転機の制御装置、及びその制御装置を備えた電動パワーステアリング装置の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る交流回転機の制御装置の全体構成を示す図である。図1において、電圧指令演算手段1は、回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*を演算する。交流回転機2は、第1の巻線U1、V1、W1、及び第2の巻線U2、V2、W2の多重巻線を具備する。なお、本実施の形態では交流回転機2として多重巻線を具備する永久磁石型同期機について説明するが、多重巻線を具備する界磁巻線型同期機や多重巻線を具備する誘導機であっても良い。
第1の電圧印加手段3は、電圧指令演算手段1が出力する回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*に基づいて交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1に電圧を印加する。第2の電圧印加手段4は、電圧指令演算手段1が出力する回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*に基づいて交流回転機2の第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加する。
電流検出器5、6、7は、それぞれ交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1を検出し、電流検出器8、9、10は、それぞれ交流回転機2の第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2を検出する。
位置検出器11は、交流回転機2の回転位置を検出し、第1の座標変換器12は、該回転位置に基づいて、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1を回転二軸(d−q軸)上の電流id、iqに座標変換する。第2の座標変換器13は、位置検出器11が検出した回転位置に基づいて、回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*を三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*に座標変換する。このように、第1の座標変換器12及び第2の座標変換器13が位置検出器11の検出した回転位置に基づいて座標変換することにより、回転二軸(d−q軸)は、交流回転機2の回転位置に同期して回転する座標軸となる。
電圧指令演算手段1は、交流回転機2に給電されるべき回転二軸(d−q軸)上の電流指令id*、iq*に、前記回転二軸(d−q軸)上の電流id、iqが一致するように回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*を演算する。本実施の形態における回転二軸(d−q軸)上の電流指令id*、iq*は、交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1、及び第2の巻線U2、V2、W2のそれぞれに給電されるべき回転二軸(d−q軸)上の電流である。
第1の電圧印加手段3は、第1のインバータ14を具備しており、この第1のインバータ14は、前記三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*に基づいた三相交流電圧を交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1に印加する。また、第2の電圧印加手段4は、交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2との偏差diu(=iu1−iu2)、div(=iv1−iv2)、diw(=iw1−iw2)に基づいて交流回転機2の第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加する。この第2の電圧印加手段4は、減算器15、16、17と、増幅器18、19、20と、加算器21、22、23と、第2のインバータ24を具備している。
減算器15は、電流検出器5で得た電流iu1から電流検出器8で得た電流iu2を減算して偏差diuを出力する。同様に減算器16は、電流検出器6で得た電流iv1から電流検出器9で得た電流iv2を減算して偏差divを出力する。同様に減算器17は、電流検出器7で得た電流iw1から電流検出器10で得た電流iw2を減算して偏差diwを出力する。
増幅器18は、前記偏差diuを増幅し、その値を出力する。同様に増幅器19は、前記偏差divを増幅し、その値を出力する。同様に増幅器20は、前記偏差diwを増幅し、その値を出力する。
加算器21は、前記三相交流電圧指令vu1*に増幅器18が出力する値を加算し、三相交流電圧指令vu2*として出力する。同様に加算器22は、前記三相交流電圧指令vv1*に増幅器19が出力する値を加算し、三相交流電圧指令vv2*として出力する。同様に加算器23は、前記三相交流電圧指令vw1*に増幅器20が出力する値を加算し、三相交流電圧指令vw2*として出力する。
第2のインバータ24は、加算器21、22、23が出力する三相交流電圧指令vu2*、vv2*、vw2*に基づいた三相交流電圧を交流回転機2の第2の巻線U2、V2、W2に印加する。
図2は、電圧指令演算手段1の内部構成を示す図で、減算器26は、交流回転機2に給電されるべき回転二軸(d−q軸)上の電流指令id*から、回転二軸(d−q軸)上の電流idを減算した偏差(id*−id)を増幅器27へ出力する。増幅器27は、該偏差(id*−id)を増幅し、その結果を回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*として出力する。同様に、減算器28は、交流回転機2に給電されるべき回転二軸(d−q軸)上の電流指令iq*から、回転二軸(d−q軸)上の電流iqを減算した偏差(iq*−iq)を増幅器29へ出力する。増幅器29は、該偏差(iq*−iq)を増幅し、その結果を回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vq*として出力する。なお、増幅器27及び29は、それぞれ比例積分演算を利用した増幅を行う。
続いて、本実施の形態における電流制御について図1及び図2により説明する。電圧指令演算手段1は、交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1に給電される回転二軸(d−q軸)上の電流が、回転二軸(d−q軸)上の電流指令に一致するように回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*を演算する。第1の電圧印加手段3は、この電圧指令vd*、vq*に基づいた三相交流電圧を交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1に印加する。この一連のフィードバック制御によって、第1の巻線U1、V1、W1に給電される回転二軸(d−q軸)上の電流を回転二軸(d−q軸)上の電流指令に一致させることができる。
一方、第2の電圧印加手段4は、第1の電圧印加手段3と共通の三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*に基づいて、三相交流電圧を交流回転機2の第2の巻線U2、V2、W2に印加するが、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流との偏差に基づいた値を加算器21、22、23によってフィードバックするようにしている。第1の巻線U1、V1、W1のインピーダンスと第2の巻線U2、V2、W2のインピーダンスが全く同じであり、且つ、第1のインバータ14が印加する三相交流電圧と第2のインバータ24が印加する三相交流電圧が全く同じであれば、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流とで偏差は発生しないので、加算器21、22、23によるフィードバックは不要である。しかしながら、実際はばらつきなどにより、第1の巻線U1、V1、W1のインピーダンスと第2の巻線U2、V2、W2のインピーダンスが全く同じであったり、第1のインバータ14が印加する三相交流電圧と第2のインバータ24が印加する三相交流電圧が全く同じであることはない。
本実施の形態では、第2の電圧印加手段4は、交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流との電流偏差を各相毎に演算し、電圧指令演算手段1から得た回転二軸上の電圧指令を各相電圧指令に座標変換した値に、該各相毎の電流偏差を帰還した値に基づいて交流回転機2の第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加するようにしたので、ばらつきなどにより、第1の巻線U1、V1、W1のインピーダンスと、第2の巻線U2、V2、W2のインピーダンスが全く同じでなかったり、第1のインバータ14が印加する三相交流電圧と、第2のインバータ24が印加する三相交流電圧が全く同じでなくても、各巻線間の電流不平衡による干渉を抑制して電流制御を高応答にすることが可能である。
前記特許文献1に記載の従来の交流回転機の制御装置では、第1の巻線及び第2の巻線を具備する多重巻線の交流回転機を駆動する場合、回転二軸上の電圧指令を演算する電圧指令演算手段を巻線毎に具備するように構成しているので、回転座標を扱う演算も巻線毎に実行する必要がある。このためマイコンにとって演算負荷が高くなる三角関数などを多用することになり、マイコンにとって演算負荷が高くなるといった問題があった。
これに対し、本実施の形態では、第1の電圧印加手段3と第2の電圧印加手段4の両方が、電圧指令演算手段1が演算する回転二軸上の電圧指令に基づいて、各巻線に電圧を印加するようにしているので、三角関数などを多用する回転座標を扱う演算を削減することが可能であり、マイコンの演算負荷を低減することができる効果を得る。
また、前記特許文献2に記載の従来の交流回転機の制御装置では、第1の巻線に給電される電流と第2の巻線に給電される電流との偏差に基づいた制御を行わないため、ばらつきなどが生じると、各組の巻線間の磁気結合により、各インバータが給電する電流に干渉が生じる。その結果、特に電流制御系のゲインが高い場合には、干渉により出力電流に脈動が発生するため、高速応答の制御ができないという問題が生じることがあった。
これに対し、本実施の形態では、第2の電圧印加手段4は、交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流の偏差に基づいて第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加するようにしたので、第2の電圧印加手段4は、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流に第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流が一致するように作用し、各組の巻線間の磁気結合による各インバータ14、24が給電する電流の干渉について抑制可能である。その結果、多重巻線の交流回転機であっても電流制御の応答を高速に保つことができる効果を得る。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る交流回転機の制御装置について説明する。前記実施の形態1で説明した交流回転機の制御装置では、第1の座標変換器12は、位置検出器11が検出した回転位置に基づいて、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1を回転二軸(d−q軸)上の電流id、iqに座標変換し、電圧指令演算手段1は、交流回転機2に給電されるべき回転二軸(d−q軸)上の電流指令id*、iq*に前記回転二軸(d−q軸)上の電流id、iqが一致するように、回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*を演算しているが、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2の加算した値を回転二軸(d−q軸)上の電流id、iqに座標変換するようにしても良い。
図3は、実施の形態2に係る交流回転機の制御装置の構成を示す図で、前記実施の形態1と同一符号は、同一またはこれに相当する部分を示し、その説明を省略する。
図3において、加算器31は、電流検出器5から得た電流iu1に電流検出器8から得た電流iu2を加算してiu12を出力する。同様に加算器32は、電流検出器6から得た電流iv1に電流検出器9から得た電流iv2を加算してiv12を出力する。同様に、加算器33は、電流検出器7から得た電流iw1に電流検出器10から得た電流iw2を加算してiw12を出力する。
第1の座標変換器12aは、位置検出器11が検出した回転位置に基づいて、加算器31、32、33から得た電流iu12、iv12、iw12を回転二軸(d−q軸)上の電流id、iqに座標変換し、電圧指令演算手段1は、交流回転機2に給電されるべき回転二軸(d−q軸)上の電流指令id*、iq*に前記回転二軸(d−q軸)上の電流id、iqが一致するように、回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*を演算する。ここで、実施の形態2における回転二軸(d−q軸)上の電流指令id*、iq*は、交流回転機2の第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2の合算で給電されるべき回転二軸(d−q軸)上の電流である。
交流回転機の制御装置を図3のように構成した場合であっても、前記実施の形態1で説明した交流回転機の制御装置と同様に、第1の電圧印加手段3と第2の電圧印加手段4の両方が、電圧指令演算手段1が演算する回転二軸上の電圧指令に基づいて、各巻線に電圧を印加するようにしているので、三角関数などを多用する回転座標を扱う演算を削減することが可能であり、マイコンの演算負荷を低減することができる効果を得る。
また、前記実施の形態1で説明した交流回転機の制御装置と同様に、第2の電圧印加手段4は、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流との偏差に基づいて、交流回転機2の第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加するようにしているので、第2の電圧印加手段4は、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流に第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流が一致するように作用し、各組の巻線間の磁気結合による各インバータ14、24が給電する電流の干渉について抑制可能である。その結果、多重巻線の交流回転機であっても電流制御の応答を高速に保つことができる効果を得る。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係る交流回転機の制御装置について説明する。前記実施の形態1あるいは実施の形態2で説明した交流回転機2は、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2を具備し、U1とU2、V1とV2、W1とW2のそれぞれは同位相となるものについて扱ったが、実施の形態3では、U1とU2、V1とV2、W1とW2のそれぞれについて位相差があるような交流回転機について説明する。図4は、実施の形態3に係る交流回転機の制御装置の構成を示す図であり、前記実施の形態1あるいは実施の形態2と同一符号は、同一またはこれに相当する部分を示し、その説明を省略する。
図4において、交流回転機2bは、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2を具備し、U1とU2の間には60度の位相差を有する。同様に、V1とV2の間にも60度の位相差を有しており、また、W1とW2の間にも60度の位相差を有する。ここで、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1に着目すると、iu1と−iv1との間には60度の位相差が存在する。同様に、iv1と−iw1との間にも60度の位相差が存在し、iw1と−iu1の間にも60度の位相差が存在する。
そこで、第2の電圧印加手段4bは、交流回転機2bの第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2の偏差として、前記実施の形態1あるいは実施の形態2の組み合わせから変更する。具体的には、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1に対して60度の位相差を持つ−iv1、−iw1、−iu1と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2の偏差diu(=−iv1−iu2)、div(=−iw1−iv2)、diw(=−iu1−iw2)に基づいて交流回転機2bの第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加する。
第2の電圧印加手段4bは、符号反転器35、36、37と、減算器15b、16b、17bと、増幅器18、19、20と、減算器38、39、40と、第2のインバータ24を具備している。符号反転器35は、第1の巻線U1に給電される電流iu1の符号を反転して−iu1を出力する。同様に、符号反転器36は、第1の巻線V1に給電される電流iv1の符号を反転して−iv1を出力し、符号反転器37は、第1の巻線W1に給電される電流iw1の符号を反転して−iw1を出力する。
減算器15bは、符号反転器36で得た電流iv1から電流検出器8で得た電流iu2を減算して偏差diuを出力する。同様に減算器16bは、符号反転器37で得た電流iw1から電流検出器9で得た電流iv2を減算して偏差divを出力する。同様に、減算器17bは、符号反転器35で得た電流iu1から電流検出器10で得た電流iw2を減算し偏差diwを出力する。
電圧についても電流と同様に、第1の巻線U1、V1、W1に印加されるべき三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*に着目すると、vu1*と−vv1*との間には60度の位相差が存在する。同様に、vv1*と−vw1*との間にも60度の位相差が存在し、vw1*と−vu1*との間にも60度の位相差が存在する。そこで、三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*に基づいて三相交流電圧指令vu2*、vv2*、vw2*を演算する組み合わせについても、前記実施の形態1あるいは実施の形態2から変更する。
減算器38は、増幅器18が出力する値から前記三相交流電圧指令vv1*を減算し、三相交流電圧指令vu2*として出力する。同様に減算器39は、増幅器19が出力する値から前記三相交流電圧指令vw1*を減算し、三相交流電圧指令vv2*として出力する。同様に減算器40は、増幅器20が出力する値から前記三相交流電圧指令vu1*を減算し、三相交流電圧指令vw2*として出力する。第2のインバータ24は、減算器38、39、40が出力する三相交流電圧指令vu2*、vv2*、vw2*に基づいた三相交流電圧を交流回転機2bの第2の巻線U2、V2、W2に印加する。
このように、実施の形態3に係る減算器15b、16b、17bは、減算する電流の組合せが前記実施の形態1あるいは実施の形態2と異なるようにするとともに、減算器38、39、40は、加減算する電圧の組合せも前記実施の形態1あるいは実施の形態2と異なるようにしている。
実施の形態3では、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2の間に60度の位相差を有する交流回転機2bの場合について説明したが、Mを整数とする場合、(60×M)度の位相差を有する交流回転機でも対応できる。
図5は、M=1〜5に対応する位相差と該位相差を有する電流及び電圧を示す図である。例えば、M=4の場合、V相電流iv1に対して240度の位相差を有する電流はiw1であるので、V相の偏差divはiw1からiv2を減算すれば良い。このように図5の関係を用いれば、Mを整数とする場合、(60×M)度の位相差を有する交流回転機であっても対応できることは言うまでもない。
以上のように、第2の電圧印加手段4bは、電圧指令演算手段1が出力する回転二軸上の電圧指令に基づいて交流回転機2bの第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加する上で、第1の巻線U1、V1、W1に印加されるべき三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*の組合せを前記実施の形態1あるいは実施の形態2から変更するとともに、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2の偏差として、前記実施の形態1あるいは実施の形態2の組み合わせから変更することで、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2を具備し、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2との間に60度の位相差を有する交流回転機2bを駆動することができる。
実施の形態3に係る交流回転機の制御装置においても、前記実施の形態1あるいは実施の形態2に係る交流回転機の制御装置と同様に、第1の電圧印加手段3と第2の電圧印加手段4の両方が、電圧指令演算手段1が演算する回転二軸上の電圧指令に基づいて、各巻線に電圧を印加するようにしているので、三角関数などを多用する回転座標を扱う演算を削減することが可能であり、マイコンの演算負荷を低減することができる効果を得る。
また、第1の巻線U1、V1、W1の電流と、第2の巻線U2、V2、W2の電流とで位相差を持つ多重巻線交流回転機を制御対象とする前記特許文献3に記載の従来の交流回転機の制御装置では、各組の巻線間の磁気結合により、各インバータ間の出力電流に干渉が生じるので、特に電流制御系のゲインが高い場合には、干渉により出力電流に脈動が発生するため、高速応答の制御ができないという問題があったが、実施の形態3に係る交流回転機の制御装置では、位相差を有する多重巻線交流回転機を対象としつつ、第2の電圧印加手段4bは、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流との偏差に基づいて、交流回転機2bの第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加するようにしているので、第2の電圧印加手段4bは、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流に第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流が一致するように作用し、各組の巻線間の磁気結合による各インバータ14、24が給電する電流の干渉について抑制可能である。その結果、位相差を有する多重巻線の交流回転機であっても電流制御の応答を高速に保つことができる効果を得る。
また、第2の電圧印加手段4bは、第1の電圧印加手段3が印加する相電圧と所定位相差で電圧を印加するとともに、交流回転機2bの第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流に対して該所定位相差の電流から、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流を減算した値を、減算器38、39、40によって各相毎に帰還するようにしたので、(60×M)度の位相差を有する交流回転機2bであっても対応できる効果を得る。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4に係る交流回転機の制御装置について説明する。前記実施の形態3で説明した交流回転機の制御装置は、U1とU2、V1とV2、W1とW2のそれぞれについて60度の位相差があるような交流回転機2bを対象としたが、実施の形態4に係る交流回転機の制御装置は、U1とU2、V1とV2、W1とW2のそれぞれについて30度の位相差があるような交流回転機2cを対象とする。このような位相差を有する多重巻線の交流回転機はリプルを小さくしたり、効率を高くしたりできる。
図6は、実施の形態4に係る交流回転機の制御装置の構成を示す図であり、前記実施の形態1乃至実施の形態3と同一符号は、同一またはこれに相当する部分を示し、その説明を省略する。
図6において、交流回転機2cは、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2を具備し、U1とU2の間には30度の位相差を有する。同様に、V1とV2の間にも30度の位相差を有しており、また、W1とW2の間にも30度の位相差を有している。ここで、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1に着目すると、iu1と(iu1−iv1)との間には30度の位相差が存在し、(iu1−iv1)の振幅はiu1に対して√3倍である。同様に、iv1と(iv1−iw1)との間には30度の位相差が存在し、(iv1−iw1)の振幅はiv1に対して√3倍である。同様に、iw1と(iw1−iu1)との間には30度の位相差が存在し、(iw1−iu1)の振幅はiw1に対して√3倍である。
そこで、第2の電圧印加手段4cは、交流回転機2cの第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2との偏差として、前記実施の形態1乃至実施の形態3の組み合わせから変更する。具体的には、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1に対して30度の位相差で同じ振幅の(iu1−iv1)、(iv1−iw1)、(iw1−iu1)と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2との偏差diu{=(iu1−iv1)/√3−iu2}、div{=(iv1−iw1)/√3−iv2}、diw{=(iw1−iu1)/√3−iw2}に基づいて交流回転機2cの第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加する。
この第2の電圧印加手段4cが具備する減算器41は、第1の巻線U1に給電される電流iu1から第1の巻線V1に給電される電流iv1を減算して(iu1−iv1)を出力する。ゲイン乗算器42は、減算器41の出力を1/√3倍して{(iu1−iv1)/√3}を出力する。減算器15cは、ゲイン乗算器42から得た電流{(iu1−iv1)/√3}より電流検出器8から得た電流iu2を減算して偏差diuを出力する。
同様に減算器43は、第1の巻線V1に給電される電流iv1から第1の巻線W1に給電される電流iw1を減算して(iv1−iw1)を出力する。ゲイン乗算器44は、減算器43の出力を1/√3倍して{(iv1−iw1)/√3}を出力する。減算器16cは、ゲイン乗算器44から得た電流{(iv1−iw1)/√3}より電流検出器9から得た電流iv2を減算して偏差divを出力する。
同様に減算器45は、第1の巻線W1に給電される電流iw1から第1の巻線U1に給電される電流iu1を減算して(iw1−iu1)を出力する。ゲイン乗算器46は、減算器45の出力を1/√3倍して{(iw1−iu1)/√3}を出力する。減算器17cは、ゲイン乗算器46から得た電流{(iw1−iu1)/√3}より電流検出器10から得た電流iw2を減算して偏差diwを出力する。
電圧についても電流と同様に、30度の位相差を設けるように演算を前記実施の形態1乃至実施の形態3から変更する。定数設定器47は、予め記憶した角度を出力する。具体的には定数設定器47は30度を出力する。減算器48は、位置検出器11から得た回転位置より、定数設定器47が出力する30度を減算し、第3の座標変換器49は、減算器48が出力する回転位置に基づいて、回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*を三相交流電圧指令vuv1*、vvw1*、vwu1*に座標変換する。
加算器21cは、前記三相交流電圧指令vuv1*に増幅器18が出力する値を加算し、三相交流電圧指令vu2*として出力する。同様に加算器22cは、前記三相交流電圧指令vvw1*に増幅器19が出力する値を加算し、三相交流電圧指令vv2*として出力する。同様に加算器23cは、前記三相交流電圧指令vwu1*に増幅器20が出力する値を加算し、三相交流電圧指令vw2*として出力する。第2のインバータ24は、加算器21c、22c、23cが出力する三相交流電圧指令vu2*、vv2*、vw2*に基づいた三相交流電圧を交流回転機2cの第2の巻線U2、V2、W2に印加する。
以上のように、実施の形態4に係る減算器15c、16c、17cは、減算する電流の組合せが前記実施の形態1乃至実施の形態3と異なるようにするとともに、加算器21c、22c、23cは、加算する電圧の位相を三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*と異なるようにしている。このように、第2の電圧印加手段4cは、第1の電圧印加手段3が印加する相電圧と電気的に30度異なる位相差の電圧に対して、交流回転機2cの第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流の各相間の偏差から第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と電気的に30度異なる位相差の電流を演算し、30度異なる位相差の電流から第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流を減算した値を各相毎に帰還するようにすることで、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2の間に30度の位相差を有する交流回転機2cを駆動することができる。
実施の形態4では、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2の間に30度の位相差を有する交流回転機2cの場合について扱ったが、Nを整数とする場合、(30+60×N)度の位相差を有する交流回転機でも対応できる。
図7は、N=0〜5に対応する位相差と該位相差を有する電流及び電圧を示す図である。例えば、N=3の場合、V相電流iv1に対して振幅が同じで210度の位相差を有する電流は(iw1−iv1)/√3であるので、V相の偏差divは(iw1−iv1)/√3からiv2を減算すれば良い。このように、図7の関係を用いれば、Nを整数とする場合、(30+60×N)度の位相差を有する交流回転機であっても対応できることは言うまでもない。
第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流iu1、iv1、iw1と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流iu2、iv2、iw2の偏差として、前記実施の形態1乃至実施の形態3の組み合わせから変更することで、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2とを具備し、第1の巻線U1、V1、W1と第2の巻線U2、V2、W2との間に30度の位相差を有する交流回転機2cを駆動することができる。
実施の形態4に係る交流回転機の制御装置においても、前記実施の形態1乃至実施の形態3で説明した交流回転機の制御装置と同様に、第1の電圧印加手段3と第2の電圧印加手段4cの両方が、電圧指令演算手段1が演算する回転二軸上の電圧指令に基づいて、各巻線に電圧を印加するようにしているので、三角関数などを多用する回転座標を扱う演算を削減することが可能であり、マイコンの演算負荷を低減することができる効果を得る。
また、前記実施の形態1乃至実施の形態3で説明した交流回転機の制御装置と同様に、第2の電圧印加手段4cは、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流との偏差に基づいて交流回転機2cの第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加するようにしているので、第2の電圧印加手段4cは第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流に第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流が一致するように作用し、各組の巻線間の磁気結合による各インバータ14、24が給電する電流の干渉について抑制可能である。その結果、多重巻線の交流回転機であっても電流制御の応答を高速に保つことができる効果を得る。
また、Nは任意の整数であって、第2の電圧印加手段4cは、第1の電圧印加手段3が印加する相電圧と電気的に(30+60×N)度異なる位相差の電圧に対して、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流の各相間の偏差から第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と電気的に(30+60×N)度異なる位相差の電流を演算し、(30+60×N)度異なる位相差の電流から第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流を減算した値を各相毎に帰還するようにしたので、第1の巻線U1、V1、W1及び第2の巻線U2、V2、W2の巻線間で(30+60×N)度の位相差を有する多重巻線交流回転機を駆動することができる効果を得る。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置について説明する。前記実施の形態4では、電圧について30度の位相差を設ける演算として、定数設定器47と、減算器48と、第3の座標変換器49を具備して、回転二軸(d−q軸)上の電圧指令vd*、vq*を三相交流電圧指令vuv1*、vvw1*、vwu1*に座標変換することについて説明した。ここで、図7に示したN=0〜5に対応する位相差と該位相差を有する電圧を用いれば、定数設定器47と減算器48と座標変換器49を廃することが可能であり、三角関数などを多用する回転座標を扱う演算をさらに削減することが可能である。
例えば、N=0の場合、U相電圧指令vu1*に対して振幅が同じで30度の位相差を有する電圧は(vu1*−vv1*)/√3であるので、三相交流電圧指令vuv1*は(vu1*−vv1*)/√3で代用すれば良い。同様に、V相電圧指令vv1*に対して振幅が同じで30度の位相差を有する電圧は(vv1*−vw1*)/√3であるので、三相交流電圧指令vvw1*は(vv1*−vw1*)/√3で代用すれば良く、W相電圧指令vw1*に対して振幅が同じで30度の位相差を有する電圧は(vw1*−vu1*)/√3であるので、三相交流電圧指令vwu1*は(vw1*−vu1*)/√3で代用すれば良い。
図8は、実施の形態5に係る交流回転機の制御装置の構成を示す図であり、前記実施の形態1乃至実施の形態4と同一符号は、同一またはこれに相当する部分を示し、その説明を省略する。
図8において、第2の電圧印加手段4dは、三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*に対して30度の位相差を有する三相交流電圧指令vuv1*、vvw1*、vwu1*を、三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*から演算する。
減算器51は、vu1*からvv1*を減算して(vu1*−vv1*)を出力し、ゲイン乗算器52は、減算器51の出力である(vu1*−vv1*)に対して1/√3倍した結果、即ち、(vu1*−vv1*)/√3を出力する。ゲイン乗算器52の出力はvu1*に対して同じ振幅で30度の位相差を有しており、前記実施の形態4で説明した三相交流電圧指令vuv1*と同じ値となる。
同様に、減算器53は、vv1*からvw1*を減算して(vv1*−vw1*)を出力し、ゲイン乗算器54は、減算器53の出力である(vv1*−vw1*)に対して1/√3倍した結果、即ち、(vv1*−vw1*)/√3を出力する。ゲイン乗算器54の出力はvv1*に対して同じ振幅で30度の位相差を有しており、前記実施の形態4で説明した三相交流電圧指令vvw1*と同じ値となる。
同様に、減算器55は、vw1*からvu1*を減算して(vw1*−vu1*)を出力し、ゲイン乗算器56は、減算器55の出力である(vw1*−vu1*)に対して1/√3倍した結果、即ち、(vw1*−vu1*)/√3を出力する。ゲイン乗算器56の出力はvw1*に対して同じ振幅で30度の位相差を有しており、前記実施の形態4で説明した三相交流電圧指令vwu1*と同じ値となる。
このように、第2の電圧印加手段4dは、三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*に対して30度の位相差と有する三相交流電圧指令vuv1*、vvw1*、vwu1*を三相交流電圧指令vu1*、vv1*、vw1*から演算するようにしたので、三角関数などを多用する回転座標を扱う演算を削減することが可能であり、マイコンの演算負荷を低減することができる効果を得る。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6に係る電動パワーステアリング装置について説明する。前記実施の形態1乃至実施の形態5においては、交流回転機の制御装置について説明したが、該交流回転機の制御装置によって操舵トルクを補助するトルクを発生させるようにして電動パワーステアリング装置を構成するようにしても良い。
交流回転機の制御装置を備えた電動パワーステアリング装置において、第1の電圧印加手段3と第2の電圧印加手段4、4b、4c、4dを備えることによって、いずれか一方の電圧印加手段が故障により停止しても、継続して操舵トルクを補助するトルクを発生させることのできる万一に備えた電動パワーステアリング装置を提供することができる。
図9は実施の形態6に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す図であり、前記実施の形態1乃至実施の形態5と同一符号は、同一またはこれに相当する部分を示し、その説明を省略する。
図9において、運転手は、ハンドル61を左右に回転させて前輪62の操舵を行う。トルク検出手段63は、ステアリング系の操舵トルクを検出し、該検出トルクを電流指令演算手段64に出力する。電流指令演算手段64は、ステアリング系の操舵トルクを補助するトルクを交流回転機2cが発生するように、トルク検出手段63の検出トルクと回転速度演算器65から得た回転速度とに基づいて、交流回転機2cに給電されるべき回転二軸(d−q軸)上の電流指令id*、iq*を演算し、出力する。交流回転機2cは、ギア66を介して操舵トルクを補助するトルクを発生する。
このように、実施の形態6に係る電動パワーステアリング装置では、第1の電圧印加手段3と第2の電圧印加手段4cを備えることによって、いずれか一方の電圧印加手段が故障により停止しても、継続して操舵トルクを補助するトルクを発生させることができる効果を得る。
また、実施の形態6に係る電動パワーステアリング装置では、それぞれの巻線について30度の位相差があるような多重巻線の交流回転機2cによって操舵トルクを補助するトルクを発生させることにより、ハンドルを操舵したときに感じるリプルを小さくしたり、操舵中の音を小さくしたりできる効果を得る。
また、実施の形態6に係る電動パワーステアリング装置においても、第1の電圧印加手段3と第2の電圧印加手段4cの両方が、電圧指令演算手段1が演算する回転二軸上の電圧指令に基づいて、各巻線に電圧を印加するようにしているので、三角関数などを多用する回転座標を扱う演算を削減することが可能であり、マイコンの演算負荷を低減することができる効果を得る。
また、第2の電圧印加手段4cは、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流と、第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流との偏差に基づいて交流回転機2cの第2の巻線U2、V2、W2に電圧を印加するようにしているので、第2の電圧印加手段4cは、第1の巻線U1、V1、W1に給電される電流に第2の巻線U2、V2、W2に給電される電流が一致するように作用し、各組の巻線間の磁気結合による各インバータ(図6中に図示せず)が給電する電流の干渉について抑制可能である。その結果、多重巻線の交流回転機であっても電流制御の応答を高速に保つことができる効果を得る。
以上、この発明の実施の形態1乃至実施の形態6について説明したが、これらの実施の形態により発明が限定されるものではなく、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略することが可能である。
1 電圧指令演算手段、2、2b、2c 交流回転機、3 第1の電圧印加手段、4、4b、4c、4d 第2の電圧印加手段、5、6、7、8、9、10 電流検出器、11 位置検出器、12、12a 第1の座標変換器、13 第2の座標変換器、14 第1のインバータ、15、15b、15c、16、16b、16c、17、17b、17c 減算器、26、28、38、39、40、41、43、45、48、51、53、55 減算器、18、19、20、27、29 増幅器、21、21c、22、22c、23、23c、31、32、33 加算器、24 第2のインバータ、35、36、37 符号反転器、42、44、46、52、54、56 ゲイン乗算器、47 定数設定器、49 第3の座標変換器、61 ハンドル、62 前輪、63 トルク検出手段、64 電流指令演算手段、65 回転速度演算器、U1、V1、W1 第1の巻線、U2、V2、W2 第2の巻線。

Claims (2)

  1. 回転二軸上の電圧指令を演算する電圧指令演算手段と、
    前記電圧指令演算手段が出力する回転二軸上の電圧指令に基づき、少なくとも第1の巻線と第2の巻線を具備する多重巻線交流回転機の前記第1の巻線に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、
    前記電圧指令演算手段が出力する回転二軸上の電圧指令に基づき、前記第2の巻線に電圧を印加する第2の電圧印加手段と、を備え、
    前記第2の電圧印加手段は、前記第1の巻線に給電される電流と前記第2の巻線に給電される電流との偏差に基づいて前記第2の巻線に電圧を印加
    前記第1の電圧印加手段が印加する相電圧と前記第1の巻線と前記第2の巻線との間の所定位相差で電圧を印加すると共に、前記第1の巻線に給電される電流に対して前記所定位相差の電流と前記第2の巻線に給電される電流との偏差を各相毎に帰還する交流回転機の制御装置において、
    Nは任意の整数であって、前記第2の電圧印加手段は、前記第1の電圧印加手段が印加する相電圧と電気的に(30+60×N)度異なる位相差の電圧に対して、前記第1の巻線に給電される電流の各相間の偏差から前記第1の巻線に給電される電流と振幅が同じで電気的に(30+60×N)度異なる位相差の電流を演算し、(30+60×N)度異なる位相差の電流と前記第2の巻線に給電される電流との偏差を各相毎に帰還することを特徴とする交流回転機の制御装置。
  2. 請求項に記載の交流回転機の制御装置を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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