JP5561707B2 - 塔状建物の解体方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、上部が展望室に形成された四角柱状の上部フレームと展望室上部に
立設されたアンテナ用鉄塔とから構成されたS造の建物上部躯体とSRC造の建物下部躯
体とを備えた塔状建物や、中間階に展望床があるような高い鉄塔などに代表されるアスペ
クト比の高い塔状建物を下部から解体するための方法に関する。
例えば、100メートルを超えるような高い塔状建物をジャッキダウンしながら下部か
ら順次解体して行く場合、従来では、特許文献1,2に見られるように、塔状建物の周囲
に、クレーン車等を用いた地上からの作業で解体できる高さの仮設櫓を構築し、仮設櫓に
設置したセンターホールジャッキを用いて建物上部をジャッキダウンする手法が採用され
ていた。
この場合、仮設櫓には、塔状建物を上下に分離した際、分離位置から上方の建物の全重
量が作用し、その重量は仮設櫓を介して地盤に伝達されることになる。
そのため、上記の従来方法では、仮設櫓の直下に仮設櫓と建物上部の全重量を支持する
基礎が必要であり、工期、工費の両面で不利である。即ち、塔状建物の周囲には、通常、
不必要な基礎は設けられていないので、上記の従来方法による場合は、塔状建物の基礎の
周囲に、解体作業のための基礎(仮設櫓の基礎)を新設することになり、しかも、この基
礎は、塔状建物の解体後、撤去する必要があり、それらの結果として、工期も長くなり、
非常に不経済である。
尚、特許文献1の従来方法においては、ジャッキダウンした建物上部の下端を仮設櫓の
中段に設けられた作業床に載置し、仮設櫓の上端側で建物上部を拘束した状態で、作業床
に載置された部分を解体するように構成されているので、仮設櫓として、仮設資材量の多
い作業床付きの仮設フレームが用いられることに加え、仮設フレームに対する作業床の構
築作業や塔状建物解体後における作業床の撤去作業が必要であり、この点でも不経済であ
る。
特開昭53−69437号公報 特開昭61−196072号公報
本発明は、上記の問題点を踏まえて成されたものであって、その目的とするところは、
塔状建物を下部から解体するにあたり、解体作業のための基礎(仮設櫓の基礎)の新設工
事や、塔状建物の解体後における仮設櫓用基礎の撤去工事を不要にした経済的な解体方法
を実現することにある。
上記の目的を達成するために本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、
請求項1に記載の発明による塔状建物の解体方法は、塔状建物を建物上部躯体と建物下部
躯体に分離し、建物下部躯体を支持架台に利用して建物上部躯体をジャッキダウンするこ
とにより、建物下部躯体の上面を作業床にして、建物上部躯体を下層から順次解体し、し
かる後、地上からの作業により建物下部躯体を解体することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の塔状建物の解体方法であって、塔状建物を
建物上部躯体と建物下部躯体に分離し、建物下部躯体を支持架台に利用して建物上部躯体
をジャッキダウンすることにより、建物下部躯体の上面を作業床にして、建物上部躯体を
その一部が残存する状態に下層から順次解体し、しかる後、地上からの作業により残存さ
せた建物上部躯体及び建物下部躯体をこの順に解体することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明をより具体化したものである。即ち、
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の塔状建物の解体方法であって、上部が展望室
に形成された上部フレームと展望室上部に立設されたアンテナ用鉄塔とから構成された建
物上部躯体と建物下部躯体とを備えた塔状建物において、建物上部躯体を囲繞する水平固
定用の仮設フレームを建物下部躯体に支持させた状態に設け、建物上部躯体と建物下部躯
体に分離し、仮設フレームに設置したセンターホールジャッキを用いて建物上部躯体をジ
ャッキダウンすることにより、建物下部躯体の上面を作業床にして、展望室より下の上部
フレームを下層から順次解体し、しかる後、クレーン車等を用いた地上からの作業により
、アンテナ用鉄塔を撤去し、次いで、展望室と建物下部躯体をこの順に解体することを特
徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の塔状建物の解体方法であって、建物下部躯
体の周囲に、荷降ろしステージ、仮設エレベータ、枠組足場を設置した後、建物上部躯体
を囲繞する水平固定用の仮設フレームを建物下部躯体に支持させた状態に設けることを特
徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、塔状建物を建物上部躯体と建物下部躯体に分離し、建
物下部躯体を支持架台に利用して建物上部躯体をジャッキダウンすることにより、建物上
部躯体を下層から順次解体するので、塔状建物の基礎がそのまま解体作業のための基礎と
して利用されることになる。従って、解体作業のための基礎(仮設櫓の基礎)の新設工事
や、塔状建物の解体後における仮設櫓用基礎の撤去工事が不要になり、工期、工費の両面
で有利であり、非常に経済的である。殊に、建物下部躯体の上面を作業床にして、建物上
部躯体を下層から順次解体するので、建物下部躯体の上面が作業床に利用されて、仮設の
作業床が不要となり、仮設フレームに対する作業床の構築作業や塔状建物解体後における
作業床の撤去作業が不要なため、一層経済的である。また、建物下部躯体については地上
からの作業によって解体するので、ジャッキダウン工法に比して迅速に解体することが可
能である。
尚、請求項1に記載の発明は、建物上部躯体の全部を下層から順次解体した後、地上か
らの作業により建物下部躯体を解体する場合と、建物上部躯体をその一部が残存する状態
に下層から順次解体した後、地上からの作業により、残りの建物上部躯体及び建物下部躯
体をこの順に解体する場合とを包含している。即ち、建物上部躯体の形状や構造によって
は、請求項2に記載のように、建物上部躯体の一部を残存させる状態に下層から順次解体
した後、地上からの作業によって、残存させた建物上部躯体と、建物下部躯体をこの順に
解体する方が、解体工事全体の迅速化を図ることができ、合理的である。
請求項3に記載の発明によれば、上部が展望室に形成された上部フレームと展望室上部
に立設されたアンテナ用鉄塔とから構成された建物上部躯体と建物下部躯体とを備えた塔
状建物において、建物上部躯体を囲繞する水平固定用の仮設フレームを建物下部躯体に支
持させた状態に設け、建物上部躯体と建物下部躯体に分離し、仮設フレームに設置したセ
ンターホールジャッキを用いて建物上部躯体をジャッキダウンするので、仮設フレーム及
び建物上部躯体の全重量が建物下部躯体に支持されることになる。従って、塔状建物の基
礎がそのまま仮設フレームの基礎(解体作業のための基礎)として利用されることになり
、請求項1の発明と同じ効果がある。
殊に、請求項3に記載の発明によれば、建物下部躯体の上面を作業床にして、展望室よ
り下の上部フレームを下層から順次解体するので、建物下部躯体の上面が作業床に利用さ
れて、仮設の作業床が不要となり、仮設フレームに対する作業床の構築作業や塔状建物解
体後における作業床の撤去作業が不要なため、一層経済的である。
また、建物上部躯体の全部を下層から順次解体するのではなく、建物上部躯体のうち、
展望室とその上部のアンテナ用鉄塔を残存させ、クレーン車等を用いた地上からの作業に
より、アンテナ用鉄塔を撤去し、次いで、展望室と建物下部躯体をこの順に解体するよう
にしたので、解体工事全体の迅速化を図ることができ、合理的である。
請求項4に記載の発明によれば、建物下部躯体の周囲に、荷降ろしステージ、仮設エレ
ベータ、枠組足場を設置した後、建物上部躯体を囲繞する水平固定用の仮設フレームを建
物下部躯体に支持させた状態に設けるので、仮設フレームの構築作業を容易に行うことが
できる。
本発明に係る塔状建物の解体方法を説明する図である。 図1に続く塔状建物の解体方法の説明図である。 図2に続く塔状建物の解体方法の説明図である。 図3に続く塔状建物の解体方法の説明図である。 要部の横断平面図である。 要部の縦断正面図である。 要部の縦断正面図である。 本発明の他の実施形態を示す塔状建物の解体方法の説明図である。 図8に続く塔状建物の解体方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7は、本発明に係る塔状
建物の解体方法の一例を示す。図1の(A)に示す1は、S造の建物上部躯体2とSRC
造の建物下部躯体3とを備えた塔状建物である。建物上部躯体2は、上部が展望室4に形
成された四角柱状の上部フレーム5と展望室4上部に立設されたアンテナ用鉄塔6とから
構成されている。建物下部躯体3の上半側は上部フレーム5と同様な四角柱状で、四隅に
SRC造の柱7が配置されている。柱7の上には建物上部躯体2の四隅に配置された円形
鋼管よりなるS造の柱8が同芯状に連設されている。建物下部躯体3の柱7の下半側は夫
々逆V字状の傾斜柱7aに形成されており、傾斜柱7aの下端は互いに連結されている。
そして、傾斜柱7aの連結部直下の地盤には、塔状建物の荷重を地盤に伝達する基礎(図
示せず)が設けられている。
上記の塔状建物1を下部から解体するにあたっては、先ず、図1の(B)に示すように
、ラフター等のクレーン車aを用いた地上からの作業によって、建物下部躯体3の周囲に
、荷降ろしステージ9、仮設エレベータ(図示せず)、枠組足場10を設置する。
しかる後、図2の(A)に示すように、建物上部躯体2を囲繞して、建物上部躯体2の
水平移動を拘束する水平固定用の仮設フレーム11を建物下部躯体3に支持させた状態に
設ける。仮設フレーム11の設置作業は、ラフター等のクレーン車a、建物下部躯体3の
周囲に設置された荷降ろしステージ9、仮設エレベータ、枠組足場10等を用いて行われ
ることになる。
仮設フレーム11は、鉄骨梁や鉄骨ブレースで枠組みされたものであって、図5に示す
ように、四角柱状の上部フレーム5を当該上部フレーム5の四面と平行状に囲繞する角筒
状に枠組みされている。図5に示す12は、建物上部躯体2の展望室4と建物下部躯体3
の下端部とにわたって設けられたエレベータシャフトである。仮設フレーム11の四隅部
上部には、既知構造のセンターホールジャッキ13が、建物上部躯体2の柱8を挟んで、
2台ずつ設置されている。
仮設フレーム11を建物下部躯体3に支持させた状態に設けるにあたっては、種々の具
体的な構成を採用できるが、この実施形態においては、図6、図7に示すように、仮設フ
レーム11における各辺の下端近傍部を、建物下部躯体3のパラペットや梁に、PC鋼材
14と締付けナット15による圧着工法により、仮設フレーム11の自重及び仮設フレー
ム11に作用する荷重を建物下部躯体3に伝達できるように固定して、建物下部躯体3を
支持架台として利用するように構成されている。
そして、上記の塔状建物1を建物上部躯体2と建物下部躯体3に分離し、図2の(B)
、図3の(A)、図6、図7に示すように、仮設フレーム11に設置されたセンターホー
ルジャッキ13を用いて建物上部躯体2をジャッキダウンすることにより、展望室4より
下の上部フレーム5を下層から順次解体する。この解体作業(切断と切断した部分の解体
撤去)は、図6、図7に示すように、建物下部躯体3の上面(屋根スラブ)を作業床16
にして行われる。それ故、仮設フレーム11には仮設の作業床が設けられていない。図6
、図7に示す13aはセンターホールジャッキ13で昇降駆動される継足し式の吊下げロ
ッドである。13bは柱8を挟んだ状態に支持する二つ割可能な構造のクランプ機構であ
り、吊下げロッド13aの下端部に着脱自在に連結されている。
次に、図3の(B)に示すように、ラフター等のクレーン車aを用いた地上からの作業
によって仮設フレーム11を解体撤去した後、図4の(A)に示すように、揚程の大きな
タワーフロント方式のクレーン車bを用いた地上からの作業により、アンテナ用鉄塔6を
撤去し、次いで、図4の(B)、(C)に示すように、走行式解体機cを用いた地上から
の作業によって展望室4と建物下部躯体3をこの順に解体することになる。
上記の構成によれば、上部が展望室4に形成された上部フレーム5と展望室4上部に立
設されたアンテナ用鉄塔6とから構成された建物上部躯体2と建物下部躯体3とを備えた
塔状建物1において、建物上部躯体2を囲繞する水平固定用の仮設フレーム11を建物下
部躯体3に支持させた状態に設け、建物上部躯体2と建物下部躯体3に分離し、仮設フレ
ーム11に設置したセンターホールジャッキ13を用いて建物上部躯体2をジャッキダウ
ンするので、仮設フレーム11及び建物上部躯体2の全重量が建物下部躯体3に支持され
ることになる。
従って、塔状建物1の基礎がそのまま仮設フレーム11の基礎(解体作業のための基礎
)として利用されることになり、解体作業のための基礎の新設工事や、塔状建物の解体後
における解体作業用基礎の撤去工事が不要であるから、工期、工費の両面で有利であり、
非常に経済的である。
殊に、上記の構成によれば、建物下部躯体3の上面を作業床16にして、展望室4より
下の上部フレーム5を下層から順次解体するので、建物下部躯体3の上面が作業床16に
利用されて、仮設の作業床が不要となり、仮設フレーム11に対する作業床の構築作業や
塔状建物1の解体後における作業床の撤去作業が不要なため、一層経済的である。
また、建物上部躯体2の全部を下層から順次解体するのではなく、建物上部躯体2のう
ち、展望室4とその上部のアンテナ用鉄塔6を残存させ、揚程の大きなクレーン車bを用
いた地上からの作業により、アンテナ用鉄塔6を撤去し、次いで、揚程の小さなクレーン
車aや走行式解体機cを用いた地上からの作業により、展望室4と建物下部躯体3をこの
順に解体するようにしたので、解体工事全体の迅速化を図ることができ、合理的である。
また、建物下部躯体3の周囲に、荷降ろしステージ9、仮設エレベータ、枠組足場10
を設置した後、建物上部躯体2を囲繞する水平固定用の仮設フレーム11を建物下部躯体
3に支持させた状態に設けるので、仮設フレーム11の構築作業もこれらの設備を利用し
て容易に行うことができる。
図8、図9は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、解体方法の対象とする
塔状建物1が、図8の(A)に示すように、中間階に展望床17のある先尖な形状の高い
鉄塔であって、図8の(B)、(C)に示すように、展望床17の上に水平固定用の仮設
フレーム11を設置し、展望床17を支持架台に利用して建物上部躯体2をジャッキダウ
ンする点に特徴がある。
即ち、この実施形態においては、図8の(B)に示すように、ラフター等のクレーン車
aを用いた地上からの作業によって、展望床17の上に、水平固定用の仮設フレーム11
を展望床17で支持された状態に設置した後、展望床17の上面を作業床16にして、塔
状建物1を展望床17より上方の建物上部躯体2と展望床17を含む建物下部躯体3とに
分離し、図8の(C)、図9の(A)、(B)に示すように、建物下部躯体3の展望床1
7を支持架台に利用して建物上部躯体2をジャッキダウンすることにより、建物上部躯体
2を下層から順次解体している。具体的には、展望床17の上面を作業床16にして、建
物上部躯体2の切断を行い、仮設フレーム11の四隅に設けられたセンターホールジャッ
キ13で建物上部躯体2を下降し、下端を地上に載置した状態で、下降した部分の解体作
業を行っている。
地上に建物上部躯体2の重量を支えるに足る頑丈な基盤が無い場合には、図8の(B)
、図9の(A)、(B)に示すように、地上に既存の基礎(例えば、杭頭や杭頭のフーチ
ング)の間を繋ぐ仮設梁18を設置し、ジャッキダウンした建物上部躯体2の下端を仮設
梁18に載置して、解体作業を行うようにすればよい。
上記の塔状建物1は、建物上部躯体2が上方に行くにつれて次第に細くなる形状となっ
ているため、建物上部躯体2を囲繞して、建物上部躯体2の水平移動を拘束する水平固定
用の仮設フレーム11としては、解体作業が進むにつれて、平面的な大きさを縮小するよ
うに構成されている。
解体作業が進むにつれて仮設フレーム11の平面的な大きさを縮小する手段としては、
例えば、平面視で四角形状を呈する仮設フレーム11の四辺を各々伸縮可能な構造とし、
各辺に設けた油圧シリンダーを互いに同期して縮小作動させることが採用される。仮設フ
レーム11の四隅に設けられるセンターホールジャッキ13は、仮設フレーム11に対し
て水平な支軸周りに揺動可能な構成とし、仮設フレーム11の平面的な大きさを縮小して
も、センターホールジャッキ13の軸芯(継足し式の吊下げロッド13a)を鉛直姿勢に
修正できるように構成されている。
ジャッキダウンを繰り返して、建物上部躯体2の全部を解体したら、図9の(C)に示
すように、走行式解体機cを用いた地上からの作業によって、仮設フレーム11を解体撤
去し、しかる後、図9の(D)に示すように、展望床17を含む建物下部躯体3を解体撤
去するのである。その他の構成、作用は、図1〜図7の実施形態と同じであるため、説明
を省略する。
尚、解体作業が進むにつれて仮設フレーム11の平面的な大きさを縮小させる構成に代
え、仮設フレーム11の四隅に、建物上部躯体2の柱8に向けて伸縮作動する水平固定用
の油圧ジャッキを設け、これらの油圧ジャッキで建物上部躯体2の水平移動を拘束するよ
うに構成してもよい。この場合、センターホールジャッキ13の位置を内側に移動可能と
し、センターホールジャッキ13の内側への移動により、センターホールジャッキ13の
軸芯(継足し式の吊下げロッド13a)を鉛直姿勢に修正することになる。
本発明の解体方法は、上部が展望室に形成された四角柱状の上部フレームと展望室上部
に立設されたアンテナ用鉄塔とから構成されたS造の建物上部躯体とSRC造の建物下部
躯体とを備えた塔状建物や、中間階に展望床があるような高い鉄塔の他、超高層ビルのよ
うなアスペクト比の高い建物の解体にも利用できる。
a、b クレーン車
c 走行式解体機
1 塔状建物
2 建物上部躯体
3 建物下部躯体
4 展望室
5 上部フレーム
6 アンテナ用鉄塔
7 建物下部躯体の柱
8 建物上部躯体の柱
9 荷降ろしステージ
10 枠組足場
11 仮設フレーム
12 エレベータシャフト
13 センターホールジャッキ
13a 継足し式の吊下げロッド
13b クランプ機構
14 PC鋼材
15 ナット
16 作業床
17 展望床
18 仮設梁

Claims (4)

  1. 塔状建物を建物上部躯体と建物下部躯体に分離し、建物下部躯体を支持架台に利用して
    建物上部躯体をジャッキダウンすることにより、建物下部躯体の上面を作業床にして、
    物上部躯体を下層から順次解体し、しかる後、地上からの作業により建物下部躯体を解体
    することを特徴とする塔状建物の解体方法。
  2. 塔状建物を建物上部躯体と建物下部躯体に分離し、建物下部躯体を支持架台に利用して
    建物上部躯体をジャッキダウンすることにより、建物下部躯体の上面を作業床にして、
    物上部躯体をその一部が残存する状態に下層から順次解体し、しかる後、地上からの作業
    により残存させた建物上部躯体及び建物下部躯体をこの順に解体することを特徴とする請
    求項1に記載の塔状建物の解体方法。
  3. 上部が展望室に形成された上部フレームと展望室上部に立設されたアンテナ用鉄塔とか
    ら構成された建物上部躯体と建物下部躯体とを備えた塔状建物において、建物上部躯体を
    囲繞する水平固定用の仮設フレームを建物下部躯体に支持させた状態に設け、建物上部躯
    体と建物下部躯体に分離し、仮設フレームに設置したセンターホールジャッキを用いて建
    物上部躯体をジャッキダウンすることにより、建物下部躯体の上面を作業床にして、展望
    室より下の上部フレームを下層から順次解体し、しかる後、クレーン車等を用いた地上か
    らの作業により、アンテナ用鉄塔を撤去し、次いで、展望室と建物下部躯体をこの順に解
    体することを特徴とする請求項2に記載の塔状建物の解体方法。
  4. 建物下部躯体の周囲に、荷降ろしステージ、仮設エレベータ、枠組足場を設置した後、
    建物上部躯体を囲繞する水平固定用の仮設フレームを建物下部躯体に支持させた状態に設
    けることを特徴とする請求項3に記載の塔状建物の解体方法。
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