JP5561002B2 - 車両シート用着座センサの取付構造 - Google Patents

車両シート用着座センサの取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両のシートに設置して乗員の着座状態を検知する車両シート用着座センサの取付構造に関する。
従来、自動車に装備されたシートベルトやエアバッグ等の各種安全装置の性能向上のため、車両シートに乗員が着座している状態を検知してこれらの安全装置をコントロールする技術がある。そして、このような乗員の着座状態の検知に適する車両シート用着座センサとして、薄くて可撓性があるフィルム状のメンブレンスイッチがある。
車両シートの座部や背もたれ部は、一般にウレタン等で構成されたパッド部材に、布やビニールレザー、皮革等の表皮部材を被せて構成している。具体的には、パッド部材の表面に備えた凹溝に表皮部材を引き込み、引き込んだ表皮部材をパッド部材の内部で凹溝の近傍に配置された係留部材(ワイヤー)に固定具(固定環)によって固定し、パッド部材の表面の形状に表皮部材が沿うように構成している。そして、このように構成した車両シートでは、凹溝が車両シートの座部のパッド部材の着座部に位置することが多いので、車両シート用着座センサ(メンブレンスイッチ)の各検知部の間に設けられ検知部の信号を伝達する導通部が、凹溝を横切る状態となる。導通部が凹溝を横切った状態で車両シートに固定され取付けられると車両シートに荷重が加わった際に、凹溝の変形に伴い導通部も変形され断線する虞がある。そこで断線を防止するため導通部はゆとりをもたせて凹溝部に配設され、たるんだ分が凹溝に挿入されている。しかし着座センサの導通部が車両シートの凹溝部に取付けられる場合に、凹溝入口の位置で急角度に折れ曲がる状態となることがある。そのような状態で長期間使用されると、着座センサの導通部が断線するおそれがある。
このような断線を防止するため考えられた例えば特許文献1に開示する着座センサ取付構造によると、導通部としての配線が横切る凹溝の底部とパッド部表面とに亘って緩やかな傾斜部を設け、配線を傾斜部に配置している。これによりパッド部表面から傾斜部に向かって急角度で屈曲するような取付け状態を避けることができる。
特許第3781957号公報
しかしながら、この種の着座センサは可撓性を有するフィルム状をなし、一定の形状を維持することが困難であるため、クッションのような軟らかい部位に挿入して取付けることは難しく、取付け位置のバラツキも大きくなり、その結果、取付け作業の工数が増大するとともに、安定した作業ができないという問題がある。
また、取付けができても、特許文献1に示す従来技術においてはパッド部材に荷重が入力され、パッド部材に沈み込み等の変形が生じるとパッド部材の表面に固定され凹溝内に配設されて凹溝の底部と当接する導通部の折り返し部には底部から反力が付与される。そして反力によって導通部は局所的に屈曲変形され変形部に応力が生じ断線に至る虞がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、組み付けがし易く、且つ簡易で低コストな構造によって着座センサの断線を防止する車両シート用着座センサの取付構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る車両シート用着座センサの取付構造の発明の特徴は、対向する溝内側面を備えた凹溝が陥没形成された車両シート用パッド部材の着座側表面と、該着座側表面を覆うように前記パッド部材に装着される表皮部材との間において、前記凹溝を横切るように敷設され前記着座側表面に裏面が当接し、前記パッド部材への着座荷重を検知する複数の検知部、該検知部により検知された荷重信号を出力する外部出力部、及び前記複数の検知部の間および前記検知部と前記外部出力部との間を導通する導通部を備える可撓性を有したフィルム状本体と、該フィルム状本体の前記導通部の一部を曲成した曲成部を該曲成部の表面を押圧して前記凹溝内に前記着座荷重の入力方向に移動可能に挿入するための押込み部、該押込み部と対向する前記溝内側面との間に介在され、前記押込み部の両端縁との間に前記導通部を通過させるための隙間を有した状態で前記押込み部と連結され、通過する前記導通部の裏面が摺接する両側縁部、及び前記押込み部と前記両側縁部とを前記凹溝内に挿入された状態で前記凹溝内に固定する固定部を備える保持部材と、前記押込み部の下方に形成され前記着座荷重の入力時に前記曲成部が前記着座荷重の入力方向に移動可能とする空隙部と、を有することである。
上記の課題を解決するため、請求項2に係る車両シート用着座センサの取付構造の発明の特徴は、請求項1において、前記保持部材は、対向する前記両側縁部の両側端間をそれぞれ連結する一対の連結側壁を有し、前記押込み部は前記両連結側壁の少なくとも一方に係脱可能に連結されることである。
上記の課題を解決するため、請求項3に係る車両シート用着座センサの取付構造の発明の特徴は、請求項2において、前記保持部材は、対向する前記両側縁部の下端間を連結する底壁を有するとともに、該底壁の表面と前記押込み部との間に前記空隙部を有し、前記底壁の裏面に嵌合溝を有するクリップ状断面の前記固定部を有し、該固定部は、前記表皮部材を係止するために前記パッド部材に埋設され前記空隙部の下方で露出された係留部材の前記露出部分と嵌合することである。
上記の課題を解決するため、請求項4に係る車両シート用着座センサの取付構造の発明の特徴は、請求項1において、前記保持部材は、前記押込み部の両側端にそれぞれ固定され前記両側縁部に向かって延出する延出側壁を有し、前記両側縁部は各側縁部の両側端の少なくとも一方において前記延出側壁に係脱可能に連結されることである。
上記の課題を解決するため、請求項5に係る車両シート用着座センサの取付構造の発明の特徴は、請求項4において、前記延出側壁には、前記着座荷重の入力方向に延出する下方延出部が設けられ、該下方延出部の下端部には切欠き部が形成され、該切欠き部は、前記表皮部材を係止するために前記パッド部材に埋設され前記空隙部の下方で露出された係留部材の前記露出部分と係合することである。
上記の課題を解決するため、請求項6に係る車両シート用着座センサの取付構造の発明の特徴は、請求項1において、前記固定部は、前記両側縁部から前記凹溝と直角な方向に水平に延出する水平延出部、又は前記押込み部と前記両側縁部とを連結する連結部から前記凹溝方向に水平に延出する水平延出部を有し、該延出部が前記凹溝内に形成された座部と当接することにより前記保持部材を前記凹溝内で深さ方向に位置決めすることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、保持部材の押込み部がフィルム状本体の曲成部を凹溝内に押し込むことにより曲成部を凹溝内にスムーズに挿入できる。このように可撓性を有し単体では凹溝内に挿入するのが困難なフィルム状本体の曲成部を保持部材を用いることによりパッド部材の所望の位置に簡易に、且つ速やかに組付けできる。
また、固定部によって凹溝内に固定された保持部材とともに凹溝内に挿入されたフィルム状本体の曲成部は、乗員がパッド部材の着座側表面に着座しパッド部材が着座荷重入力方向に圧縮されると、着座側表面に敷設されたフィルム状本体も着座側表面と一緒に沈み込んで着座荷重入力方向に移動する。このとき同時に、曲成部を形成する導通部の一部の裏面は保持部材の押込み部と摺接部を有する側縁部との間を摺接部と摺接しながら移動する。これにより導通部には移動によって大きな抵抗が生じることはなく、よって該抵抗による導通部の変形の虞はないとともに導通部は側縁部と押込み部との間をスムーズに移動できる。
また曲成部の着座荷重入力方向には空隙部が設けられているので、曲成部が着座荷重の入力方向に移動しても曲成部先端がいずれかの部位に当接し当接した部位から反力が及ぼされることはない。これにより導通部に局所的な屈曲変形が生じる虞は低く、これに起因した断線や破損を抑制することができる。
さらに、保持部材は固定部によって凹溝内の着座荷重入力方向における任意の位置に固定できる。これにより保持部材の固定深さを、着座者が違和感を感じることのない深さに自在に設定することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、押込み部が、両側縁部の両側端間を連結して形成される両連結側壁の少なくとも一方に係脱可能に連結される。これによりフィルム状本体の導通部を保持部材に装着する際には押込み部の少なくとも一方を連結側壁から脱離させて開放し導通部を保持部材の空隙部に挿入し、その後押込み部を連結側壁に係合させて閉止することにより簡易に装着でき、組み付け工数の低減を図ることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、両側縁部の下端間が連結されて底壁が形成され、底壁の裏面には嵌合溝を有するクリップ状断面の固定部が設けられ、固定部が空隙部の下方に露出する係留部材と嵌合する。これにより保持部材を凹溝内に固定部を介して固定するとともに、着座荷重の入力方向において位置決めしている。このように非常に簡易で低コストな構造、及び方法によって保持部材の固定及び位置決めを行なうことができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明によれば、押込み部から両側縁部に向かって延出する延出側壁が押込み部の両側端にそれぞれ固定され、両側縁部は各側縁部の両側端の少なくとも一方において延出側壁に係脱可能に連結される。これによりフィルム状本体の導通部を保持部材に装着する際には各側縁部の両側端の少なくとも一方を延出側壁から脱離させて開放し導通部を保持部材に挿入し、その後各側縁部を延出側壁に係合させて閉止することにより簡易に装着でき、組み付け工数の低減を図ることができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明によれば、着座荷重の入力方向に延出する下方延出部の下端部には切欠き部を備え、各切欠き部が空隙部の下方に露出する係留部材と係合し、保持部材を着座荷重の入力方向において位置決めしている。このように非常に簡易で低コストな構造、及び方法によって保持部材の位置決めを行なうことができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明によれば、保持部材の両側縁部から凹溝と直角な方向に水平に延出するか、又は押込み部と両側縁部とを連結する連結部から凹溝方向に水平に延出する水平延出部が固定部として設けられ、該水平延出部が凹溝内に形成された座部に当接して保持部材を凹溝内で深さ方向に位置決めする。このように水平延出部を設けるという非常に簡易で低コストな構造、及び方法によって着座者に着座時の違和感を与えることのない保持部材の着座荷重の入力方向の位置決めができる。
本発明に係る着座センサの取付構造を適用した車両用シートの全体構成を示す斜視図である。 車両用シートのクッション部を示す上面図である。 図2の部分破断拡大図である。 着座センサの上面図(a)および下面図(b)である。 図2に示した車両用シートのクッション部の5−5断面図である。 第1の実施形態に係る保持部材の斜視図である。 第1の実施形態に係る着座センサを保持した保持部材の斜視図である。 第1の実施形態に係る図3の6−6断面図(模式図)である。 図8の6−6断面部において着座荷重が入力されないときの図(a)と、着座荷重が入力されパッド部材が沈み込んだときの図(b)である。 図9(a)、及び(b)に対応する従来技術の取付構造の断面図(a)、及び(b)である。 第2の実施形態に係る保持部材の斜視図である。 第2の実施形態に係る着座センサを保持した保持部材の斜視図である。 第2の実施形態に係る図3の6−6断面図(模式図)である。 第2の実施形態に係る図3の6−6断面部において着座荷重が入力されないときの図(a)と、入力されパッド部材が沈み込んだときの図(b)である。 第3の実施形態に係る保持部材の斜視図である。 第3の実施形態に係る着座センサを保持した保持部材の斜視図である。 第3の実施形態に係る図3の6−6断面図(模式図)である。 第3の実施形態に係る図3の6−6断面部において着座荷重が入力されないときの図(a)と、入力されパッド部材が沈み込んだときの図(b)である。
以下、本発明に係る車両シート用着座センサの取付構造を車両シートに適用した第1の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書中において使用する「前後、左右、上下」の方向は車両のそれを基準として記述している。
車両シート2は、図1に示すように、クッション部4、車両シート用着座センサ8、及びシートバック部6を備えている。クッション部4は、図2、図3に示すように、ウレタン等から構成されるパッド部材10とパッド部材10の着座側表面である上面を覆うように装着される布製(またはビニールレザーや皮革製等)の表皮部材12とを備えている。クッション部4のパッド部材10の上面の一部には、図3に示すように、左右方向(図3においては上下方向)に延在する凹溝14が陥没形成されている。凹溝14は図5の断面図に示すように互いに平行で略上下方向に延在する各溝内側面14a、14aと、各溝内側面14a、14aの下端で各溝内側面14a、14aを連結する底部14bと、を有する。
図1乃至図3に示すように、凹溝14の底部14bの下方には、凹溝14の略全幅に亘って延在する金属製のワイヤからなる係留部材16が凹溝14と平行にパッド部材10内に埋設されている。係留部材16は、図3に示すクッション部4の左右方向の中央から離間した左右の露出部52において、固定環17を介して表皮部材12の各係止部材20と係合し、表皮部材12をパッド部材10の表面形状に沿うように固定する(図5参照)。なお、凹溝14はパッド部材10の左右方向に限らず前後方向に延在して設けてもよいし、さらには、どのように配置されていてもよい。
図4に示す着座センサ8は、メンブレンスイッチによって構成されるフィルム状(シート状)の本体21(図4(a)は表面、(b)は裏面)と、本体21を保持する図6に示す保持部材30とを有している。そして着座センサ8は車両シート用パッド部材10の着座側表面と、表皮部材12との間に配置され、図2および図3に示すように、凹溝14を横切るように敷設されている。
図4に示すフィルム状本体21には、長手方向の一端側に配設された複数である4個の検出部21aと、長手方向の他端側に配設された出力部21bと、これら各検出部21a同士を電気的に導通する各導通部21eと、検出部21aと出力部21bとを電気的に導通する導通部21cとが設けられている。
フィルム状本体21は、細長い帯状をなし、4個の検出部21aは、フィルム状本体21の長手方向に所定の間隔を均等に有して配設されている。そしてフィルム状本体21は検出部21aと出力部21bとを導通する導通部21cの略中央部において凹溝14を横切るように敷設されている。なお、このとき凹溝14を横切る導通部21の部位は、導通部21cに限らず検出部21a同士を導通するいずれか1つの導通部21eでもよい。
検出部21aは、上面が表皮部材12の下面に当接し下面中央に接点が設けられている上部フィルムと、下面がパッド部材10の上面に当接し上面中央に接点が設けられている下部フィルムとを絶縁スペーサを介して重合しフィルム状に形成される。上部フィルム及び下部フィルムは、例えばポリエチレンナフタレート(PEN)等の樹脂材からなる薄肉状のフィルムであり、絶縁スペーサは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂からなり、接点に対応する位置には円形の開口部が設けられている。そしてパッド部材10の着座側表面に乗員が着座すると接点部に着座荷重が入力され、離間しているオフ状態の接点同士が接触してオンするものである。また乗員がパッド部材10から離席することによって着座荷重が抜け再び接点同士が離間しオフ状態となる。
出力部21bは、検出部21aで検出された信号を出力するものであり、この出力部21bにコネクタ22が接続されている。コネクタ22は、乗員の着座状態を判定する図略のECUに連結される。ECUは、例えば乗員が車両シート2のシートクッション部4(パッド部材10)上に着座し、検出部21aのいずれか1つ以上がオンとなると着座センサ8が構成する回路に電流が流れ、この電流による着座検知信号によってシートクッション部4上に人が着座している(規定以上の荷重負荷がある)と判断する。これによって、例えばエアバック装置の作動を可能にしたり、シートベルトが非装着である旨の警告を発したりする。
図4(b)の斜線部に示すように、フィルム状本体21の長手方向の一端側の裏面には、両面テープが貼り付けられ、この両面テープによって一端側(検出部21a側)がパッド部材10の着座側表面上に固定され、フィルム状本体21とパッド部材10との位置ずれを防止し着座時の違和感の発生を抑制している。またフィルム状本体21の他端側の裏面にも、両面テープが任意の一部に貼り付けられ、この両面テープによって他端側がパッド部材10の着座側表面上に固定され、フィルム状本体21のパッド部材10上での位置ずれの発生を抑制している。
そして検出部21aと出力部21bとを導通する導通部21cの範囲のうち、保持部材30内に保持される部分の裏面には両面テープは設けられていない。これにより導通部21cは保持部材30内において上下方向に移動可能となっている。
なお、本実施形態において、両面テープはフィルム状本体21の裏面で検出部21aを避けて設けられているが、これに限らず検出部21aの裏面位置にも設けてよい。これによっても入力荷重の検出感度は十分確保される。また、フィルム状本体21の裏面には両面テープ以外の、例えば接着剤等を塗布しパッド部材10上に固定するようにしてもよい。
次に保持部材30について説明する。保持部材30は樹脂あるいはゴム材によって形成されている。図6に示すように保持部材30は、押込み部31と、凹溝14内に配置されたとき凹溝14の両溝内側面14a、14aとそれぞれの面が対向する一対の側縁部32、32と、一対の連結側壁33、33と、底壁34と、底壁34の裏面(下面)に形成され押込み部31、及び両側縁部32、32を凹溝14内に固定する固定部35と、を有している。
押込み部31は、保持部材30に対して図6に示す開扉された状態と、図7に示す閉じられた状態とを有し、図7に示す閉じられた状態において凹溝14と直交する断面形状が上方に開口された略U字形状を呈し凹溝14と平行に延在する。また押込み部31は、フィルム状本体21の導通部21cの表面を押圧して押し込み、導通部21cを凹溝14内に挿入するための下面31aと、図7の閉じられた状態においてU字形状の上端で凹溝14と平行に延在する両側縁端31b、31bとを有している(図8参照)。
一対の側縁部32、32は、それぞれ横長の長方形板形状を呈している。図8に示すように両側縁部32、32は凹溝14の両溝内側面14a、14aと閉じられた状態の押込み部31の両側縁端31b、31bとの間に、両溝内側面14a、14aと両側縁部32、32の各面とが平行になるよう介在されている。このとき両側縁部32、32と閉じられた状態の押込み部31の両側縁端31b、31bとの間には、フィルム状本体21の導通部21cが通過し良好に上下方向に移動できるように導通部21cの厚みを若干越える隙間を有した両通路37、37が形成されている。また両通路37、37を導通部21cが移動するときに、導通部21cが両側縁部32、32と摺接して大きな抵抗を受けないよう導通部21cの裏面と対向する両側縁部32、32の各面には一対の摺接部32a、32aが設けられている。摺接部32a、32aは、導通部21cの裏面との摺動抵抗が低減するよう例えばフッ素系の樹脂材を塗布して形成してもよいし、加工によって面粗度を向上させて形成してもよい。なお、このとき両側縁部32、32と両溝内側面14a、14aとの間の隙間はあってもなくてもよいが、本実施形態においては保持部材30を凹溝14内に挿入し易いように若干の隙間を設けている。
一対の連結側壁33、33は、両側縁部32、32の対向する、それぞれの左右に上下方向に延在した両側端間の下方が連結されて形成されている。両連結側壁33、33の一対の上端縁33a、33aは、押込み部31の下面31a形状に倣った略U字形状に形成され、押込み部31の下面31aと上端縁33a、33aとが図7の閉じられた状態において係合される。一方の連結側壁33の上端縁33aは押込み部31の開閉時に押込み部31の支点となるよう、押込み部31の一端と樹脂製の連結部33bによって屈曲可能に一体連結されている。また他方の連結側壁33の上端縁33aでは押込み部31の他端とスナップフィットで連結されるための突起、または雌孔が設けられている。つまり押込み部31の他端には他方の連結側壁33の上端縁33aとスナップフィットで係合されるための雌孔、または突起が設けられている。なお、このときスナップフィットの構造はどのようなものでもよい。
底壁34は両側縁部32、32の下端間が任意の曲率でR状に形成され連結されている。これにより保持部材30を凹溝14内に挿入するときR状の先端部から挿入できスムーズに挿入できる。また底壁34には上面である表面34aが設けられ、表面34aと押込み部31の下面31aとの間でフィルム状本体21の導通部21c(曲成部21d)の移動を許容する空間である空隙部38が形成されている。空隙部38の着座荷重の入力方向である上下方向の大きさ(長さ)は、乗員がパッド部材10の着座表面上に着座したときに想定されるパッド部材10の最大沈み込み量を超える大きさにて形成する。
なお、上述において底壁34と両連結側壁33、33との間は接続して連続的に形成してもよいし、離間して形成し、底壁34と両連結側壁33、33との間に離間部を有していてもよい。しかし本実施形態においては離間部を有さず底壁34と両連結側壁33、33とが接続され連続的に形成されている。
次に、図6、図8に示すように固定部35は、底壁34の裏面34bに底壁34と一体で設けられている。固定部35は凹溝14と平行に延在され、凹溝14と直交する方向である底壁34の幅の略中央に配置されている。固定部35は凹溝14に挿入される状態において下方に開口されたクリップ状断面の嵌合溝36を有している。嵌合溝36は係留部材16であるワイヤを保持する保持部36aと、保持部36aへの入口となる係留部材16の径よりも若干小さな開口幅で形成された入口部36bとからなる。
なお、本実施形態において固定部35は凹溝14と平行に延在させて形成した。しかしこれに限らず、固定部と嵌合する係留部材の延在方向に応じて延在する方向を変更したり、短い固定部を係留部材と平行に、かつ直列に複数個設けたり、短い固定部を一つだけ設ける態様のものでもよい。これによっても相応の効果が得られる。
また、図8についてはパッド部材10の上面とフィルム状本体21との間に隙間があるように描いてあるが、実際には接し、且つ固定されているものである。以降に説明する図8以外の図9、図13、図14、図17、図18についても同様である。
次に保持部材30が挿入される凹溝14の貫通孔10aについて説明する。貫通孔10aは保持部材30が挿入される凹溝14の底部14bに設けられ、底部14bから乗員の着座荷重の入力方向である下方に向かってパッド部材10の裏面に貫設されている。貫通孔10aの上面視形状は、貫通孔10aに挿入される保持部材30の外形形状に応じて形成される。貫通孔10aに挿入される部分における保持部材30の外形形状は、両側縁部32、32と、両側縁部32、32の両側端間が連結されて形成された一対の連結側壁33、33と、によって形成される略矩形形状を呈している。これより貫通孔10aの上面視形状は、略矩形形状であり、保持部材30の外形形状との間に若干の隙間を有して形成されている。
そして、図8、9に示すように貫通孔10aの下方の所定の位置には固定部35と嵌合する係留部材16であるワイヤが露出し、凹溝14と平行に配置されている。係留部材16は貫通孔10a以外の他の部分においては凹溝14の底部14bの直下に埋設されているが、貫通孔10aの近傍で下方に直角に屈曲し、貫通孔10aの下方の所定の位置で再度、貫通孔10aに向かって直角に屈曲して貫通孔10a内に露出される。そして貫通孔10a内を真直に延在した後、再度パッド部材10内に突入し、突入後に貫通孔10aの近傍で上方に直角に屈曲される。その後、凹溝14の底部14bの近傍で貫通孔10aから離間する方向に直角に屈曲され凹溝14と平行に延在される(図示せず)。
次に、フィルム状本体21の保持部材30への取付けについて説明する。フィルム状本体21は、クッション部4への取付け時に保持部材30に保持させるようにしてもよい。しかし、通常は、保持部材30のフィルム状本体21の導通部21cが曲成されて挿入されたものが予め用意されている。そこでフィルム状本体21を保持部材30に予め挿入するため、まず保持部材30の上面を閉止する押込み部31の他端のスナップフィット係合を脱離させ、押込み部31を押込み部31の一端の連結部33bを支点にして開扉する。これにより保持部材30の空隙部38の上方が開口される。
次に空隙部38の上方でフィルム状本体21の導通部21cの表面を上に向け、且つ両側縁部32、32の各面と長手方向が直交するように導通部21cを両側縁部32、32上に載置した状態、若しくは若干浮かした状態で押込み部31を閉じる。これにより導通部21cは表面が押込み部31の下面31aに押圧されて空隙部38内に押込まれ、空隙部38部内には導通部21cの一部が曲成され曲成部21dが形成されている。空隙部38内以外の導通部21cの部分は、両側縁部32、32と、押込み部31の両側端縁31b、31bと、両連結側壁33、33との間に形成された一対の両通路37、37内を通過し導通部21cと両側端縁31b、31bとの間に適切な隙間を有して上方に突出している。そしてこのとき上方に突出したフィルム状本体21を手で上方に引き上げ導通部21c(曲成部21d)の表面が押込み部31の下面31aに当接、または近接するようにしてフィルム状本体21の保持部材30への取付けは完了する。このように保持部材30の押込み部31の他端を係脱し開閉可能な構成としたので、簡易で、且つ短時間にフィルム状本体21の保持部材30への取付けが可能となる。
次に、図7に示す状態であるフィルム状本体21を保持した保持部材30のクッション部4(凹溝14)への取付けについて説明する。まず、クッション部4に表皮部材12が被せられていない状態で、パッド部材10の凹溝14内、及び貫通孔10a内にフィルム状本体21を保持した保持部材30をフィルム状本体21の長手方向が凹溝14を横切るようにして固定部35側から凹溝14内に挿入する。このとき保持部材30内に曲成されて保持されるフィルム状本体21は、自らの復帰力によって直線状に復帰しようとする。これによりフィルム状本体21の裏面は、押込み部31の下面31aに当接、若しくは近接しながら両側縁部32、32の内側の面を押圧して静止している。
保持部材30が凹溝14内に挿入されていくときにはフィルム状本体21は保持部材30と相対移動なく保持部材30と一緒に挿入されていくか、または例えばフィルム状本体21の上方に突出する部分がパッド部材10に接触し抵抗を受けて保持部材30とフィルム状本体21との間に相対移動が生じながら挿入されていく。しかし相対移動が生じた場合でも、押込み部31の下面31aがフィルム状本体21の導通部21c(曲成部21d)の表面に当接した時から押込み部31によってフィルム状本体21は押圧され保持部材30と同時に凹溝14内、及び貫通孔10a内に挿入されていく。これによって単体では柔らかく挿入しにくいフィルム状本体21を凹溝14内に傷つけることなくスムーズに短時間で挿入することができる。なお、本実施形態においては、保持部材30と、凹溝14の両溝内側面14a、14aとの間は、若干の隙間を有している。これにより保持部材30は、保持部材30の下方に有した固定部35と、貫通孔10a内に露出する係留部材16とが係合するまでスムーズに挿入できる。
やがて固定部35と係留部材16とが係合すると、係留部材16は係留部材16の線径よりも若干狭い幅で形成された固定部35の嵌合溝36の入口部36bを若干押し拡げながら通過し、入口部36bの上方に形成された保持部36aに嵌合される。これにより保持部材30はパッド部材10に埋設され保持される係留部材16を介して凹溝14内に固定される。
次にフィルム状本体21の導通部21cの表面が保持部材30の押込み部31の下面31aに当接しているか、または近接された状態で、フィルム状本体21の長手方向の一端側を、凹溝15より前方側のパッド部材10の上面に沿うように折り曲げ4つの検出部21aが凹溝14より前方側のパッド部材10の上面に配置される。また、両側縁部32、32と押込み部31との間の隙間から上方に突出するフィルム状本体21の長手方向の他端側も、一端側と同様に凹溝14より後方側のパッド部材10の上面に沿うように折り曲げられる。そして、その状態で、フィルム状本体21の長手方向の一端側、及び他端側を両面テープによってパッド部材10の表面に貼り付けることで、4つの検出部21aが所定の位置に固定される(図1参照)。このように、着座荷重が入力されない状態において、フィルム状本体21の導通部21c(曲成部21d)が空隙部38の上方である押込み部31の下面31aに当接または近接して配置されるので、着座荷重入力時に空隙部38内での導通部21c(曲成部21d)の下方への移動が最大限許容される。
このようにフィルム状本体21を保持部材30によって保持することにより、折れ曲がりの仕方によっては傷が付いたり、折損の虞がある柔らかいフィルム状本体21の凹溝14内への組付けがスムーズに、且つ傷つけることなく短時間で実施でき非常に効果的である。
そして、この後着座センサ8の4つの検出部21aは、クッション部4のパッド部材10と表皮部材12との間に挟まれて配置され、クッション部4に乗員が着座すると、複数の検出部21aの少なくとも1つがオンされ、クッション部4への着座を検出できるようになる。
次に、第1の実施形態に係る着座センサ8上に乗員が着座した時の作用について、以下に説明する。まず、比較のため凹溝に貫通孔はなく、且つ保持部材を有していない着座センサの場合の作用について図10に基づいて簡単に説明する。
図10(a)、(b)はフィルム状本体を貫通孔を有さない凹溝91内に挿入した状態を示す断面図である。図10(a)は、パッド部材92の上に乗員が着座していない状態を示している。図10(b)は、パッド部材92上に乗員が着座し着座荷重が上方から下方に向かって入力され、パッド部材92が圧縮変形して大きく沈み込んだ状態を示している。図10(b)から明らかな様に貫通孔がないと、パッド部材92とともに下方に移動する曲成部90の先端部90aはやがて凹溝91の底面91aに当接する。すると先端部90aが凹溝91の底面91aから反力を受け、反力は曲成部90を凹溝91の内部形状に沿った形に変形させる。これにより曲成部90が凹溝91の両溝内側面91b、91bと摺接する摺接箇所90b、90bは両溝内側面91b、91bの摺接部を押圧し、これによって摺接部から反力を受け、延いてはパッド部材92上面から凹溝91内に折り曲げられる折り曲げ部93を屈曲変形させる(図10(b)参照)。このようにして折り曲げ部93が断線、または破損する虞がある。
次に本発明に係る着座センサ8の取付け構造の作用について説明する。図9に示すように凹溝14内、及び貫通孔10a内には、着座センサ8のフィルム状本体21を内部に保持した保持部材30が、パッド部材10の着座表面から所定の深さで貫通孔10a内に露出する係留部材16と保持部材30の固定部35とが嵌合して固定されている。
そして乗員がパッド部材10の上面に表皮部材12を介して着座すると、パッド部材10は乗員の体重に応じて下方に沈み込む(図9(b)参照)。これにより、パッド部材10の上面に固定されるフィルム状本体21、及び保持部材30内に保持されるフィルム状本体21の導通部21c(曲成部21dを含む)は、パッド部材10の上面が沈み込むのと同時に、且つ上面の移動量と同じ量だけ下方に向かって移動する。このときフィルム状本体21を保持する保持部材30は下部の固定部35によって固定され上下方向の移動を規制されている。これにより、導通部21c(曲成部21dを含む)と保持部材30とは相対的に摺動し、保持部材30の押込み部31の下方に配置される曲成部21dは、パッド部材10の上面の沈み込みに連動して空隙部38内を初期の取付け状態である上方から下方に向かって移動する。しかし空隙部38はパッド部材10の上面の沈み込み量を十分考慮して高さが決定されているので、導通部21c(曲成部21d)が下方に移動し空隙部38の下端と当接し、空隙部38の下端から反力を受ける虞はない。
そして、着座表面から下方に折れ曲がって配置された導通部21cの曲成部21d以外の部分もパッド部材10の上面の沈み込みに連動し、保持部材30の両側縁部32、32と押込み部31の両側端縁31aとの間の両通路37、37内を下方に移動する。両摺接部32a、32aと導通部21cの裏面との間は曲成部21dが直線状に復帰しようとする復帰力によって導通部21cが両摺接部32a、32aを両摺接部32a、32aと直交方向に押圧する。しかし両摺接部32a、32aと導通部21cとは良好に摺動されるので、導通部21cが両摺接部32a、32aから抵抗を受け、両摺接部32a、32aからの反力によって着座表面から下方に折れ曲がる折曲げ部が変形し断線等に至る虞はない。
なお、本実施形態においては、押込み部31の一端の連結部33bを支点として開閉可能に一方の連結側壁33に連結し、押込み部31の他端を他方の連結側壁33にスナップフィットで係脱可能に連結した。しかし、これに限らず押込み部31の両端ともスナップフィットで連結し、押込み部31を一対の連結側壁33から完全に離脱可能に構成してもよい。また押込み部31の一端を一方の連結側壁33に開閉可能に連結する方法として、樹脂で一体的に連結するだけでなく、蝶番のような別部材によって構成してもよい。さらにスナップフィットで連結した部分は、ねじ止めでもよい。
また、本実施形態においては、貫通孔10aはパッド部材10の裏面に貫通せず、所定の深さを有して深孔として形成してもよい。ここで所定の深さとは、保持部材30を凹溝14内、及び深孔に挿入したときに、保持部材30の底壁34の表面34aと押込み部31の下面31aとの間に形成される空隙部38の大きさが必要以上確保できる深さであればよい。このとき押込み部31と両側縁部32、32とを凹溝14内に固定する方法としては固定部35と、係留部材16との嵌合ではなく、固定部35を廃止し保持部材30の底壁下面34bを深孔の下面に当接させることによって行なってもよい。
また、別の固定方法として固定部35を廃止し、両側縁部32、32の外側の面の間の距離を両溝内側面14a、14a間の距離より所定量だけ大きくし両溝内側面14a、14aに両側縁部32、32を嵌合することによってお互い押圧し合い固定してもよい。これによっても同様の効果が得られる。
さらに、本実施形態においては保持部材30の両側縁部32、32と両溝内側面14a、14aとの間、両側縁部32、32と貫通孔10aとの間、及び保持部材30の連結側壁33、33と貫通孔10aとの間には全て、若干の隙間が設けられていた。しかしこの態様に限らず、いずれかの間の少なくとも1つは隙間を設けず嵌合させ、両側縁部32、32および連結側壁33、33の少なくとも一方を他の固定部として、固定部35とともに固定に利用するようにしてもよい。これにより保持部材30の固定についてはさらに大きな効果を得ることができる。
上述の説明から明らかな様に、第1の実施形態においては、保持部材30の押込み部31がフィルム状本体21の導通部21cの曲成部21dを凹溝14内に押し込むので曲成部21dを保持部材30とともに凹溝14内にスムーズに挿入できる。このように可撓性を有し単体では凹溝14内に挿入するのが困難なフィルム状本体21の曲成部21dを保持部材30を用いることによりパッド部材10の所望の位置に簡易に、且つ速やかに組付けできる。また凹溝形状が変わっても対応できる可能性が高く、汎用性に優れている。
また、固定部35によって凹溝14内に固定された保持部材30とともに凹溝14内に挿入されたフィルム状本体21の曲成部21dは、乗員がパッド部材10の着座側表面に着座しパッド部材10が着座荷重入力方向に圧縮されると、着座側表面に敷設されたフィルム状本体21も着座側表面と一緒に沈み込んで着座荷重入力方向に移動する。このとき同時に、曲成部21dを形成する導通部21cの裏面は、凹溝14内に固定される保持部材30の押込み部31と、一対の摺接部31aを有する一対の側縁部31との間を摺接部31aと摺接しながら移動する。これにより導通部21cには移動によって大きな抵抗が生じることはなく、両側縁部32、32と押込み部31の両側端縁31b、31bとの間をスムーズに移動できる。さらに曲成部21dの着座荷重入力方向には空隙部38が設けられている。よって曲成部21dが着座荷重の入力方向に移動してもいずれかの部位に当接し当接した部位から反力が及ぼされることはない。つまり反力による局所的な屈曲変形は生じにくく、これに起因した断線や破損を抑制することができる。
また、保持部材30は固定部35によって凹溝14内の着座荷重入力方向における任意の位置に自在に固定できる。これにより、保持部材30の深さを自在に設定でき、着座者が着座したときに着座者の臀部等が保持部材30に触れ着座者が違和感を感じないようにすることが簡易にできる。
また、第1の実施形態においては、押込み部31が、両側縁部32、32の両側端間を連結して形成される両連結側壁33、33の少なくとも一方に係脱可能に連結される。これによりフィルム状本体21の導通部21cを保持部材30に装着する際には押込み部31を開放して導通部21cを保持部材30の空隙部38に挿入し、その後押込み部31を連結側壁33に係合させて閉止することにより簡易に装着でき、組み付け工数の低減を図ることができる。
さらに、第1の実施形態においては、両側縁部32、32の下端間が連結されて底壁34が形成され、底壁34の裏面には嵌合溝36を有するクリップ状断面の固定部35が設けられ、固定部35が空隙部38の下方に露出する係留部材16と嵌合する。これにより保持部材30を固定部35を介して凹溝14内に固定するとともに、着座荷重の入力方向において位置決めしている。このように非常に簡易で低コストな構造、及び方法によって保持部材30の固定及び位置決めを行なうことができる。
次に、第2の実施形態について図11乃至図14に基づいて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態に対して、保持部材の構造が異なる。第1の実施形態においては押込み部31を保持部材30に係脱可能に設け、押込み部31の少なくとも一端を脱離させて開扉しフィルム状本体21の導通部21cを保持部材30の空隙部38内に装着した。
しかし、第2の実施形態においては一対の側縁部42、42の各側縁部42の少なくとも一端を保持部材40から係脱可能とし、各側縁部42を開扉することによってフィルム状本体21の導通部21cを保持部材40の通路内、及び空隙部49内に装着する。また、このような保持部材40の構造の変更に伴い、保持部材40の凹溝14への固定方法が異なる。これより第1の実施形態に対しての変更点のみ説明し、同様の部分についての説明は省略する。また同様の部品には同じ符号を付して説明する。
図11、12に示すように、第2の実施形態に係る保持部材40は、樹脂あるいはゴム材によって形成される。保持部材40は、押込み部41と、凹溝14内に配置されたとき凹溝14の両溝内側面14a、14aとそれぞれの面が対向する一対の側縁部42、42と、一対の延出側壁43、43と、一対の下方延出部44、44と、両側縁部42が共用する固定部45と、を有している。
押込み部41は、図11に示すように凹溝14と直交する断面形状が、上方に開口したU字形状を呈し凹溝14と平行に延在している。押込み部41は、押込み部41の上端に位置する凹溝14と平行に延在する両側端縁から下方に延在する両側端縁を含む両側端面41b、41bを有している。
一対の側縁部42、42は、それぞれ横長の長方形板形状を呈している。両側縁部42、42は凹溝14の両溝内側面14a、14aと押込み部41の両側縁端を含む両側端面41b、41bとの間に、両溝内側面14a、14aと両側縁部42、42の各面とが平行になるよう介在されている。このとき両側縁部42、42と押込み部31の両側端面41b、41bとの間には、フィルム状本体21の導通部21cが通過し良好に上下方向に移動できるように導通部21cの厚みを若干越える隙間を有している。また両側縁部42、42は、導通部21cが移動するときに両側縁部42、42と摺接することによって導通部21cが大きな抵抗を受けないよう導通部21cの裏面と対向する面に一対の摺接部42a、42aを有している。そして、両側縁部42、42と、両延出側壁43、43と、押込み部41の両端縁としての両通路内側面41bとによってそれぞれ囲繞される空間により上面視が矩形である一対の通路47、47が形成される。両通路47、47にはフィルム状本体21の導通部21cがそれぞれ通過し着座荷重の入力方向である上下方向に移動する。
両側縁部42、42は両延出側壁43、43の各延出側壁43の他端でスナップフィット等により係脱可能となっており、一端側の連結部43aを支点として開閉自在に連結されている。そして両側縁部42、42がともに延出側壁43、43に対して係合され閉止された状態において、両側縁部42、42の外側面同士の間の距離は、凹溝14の両溝内側面14a、14a間の距離よりも任意の量だけ大きくなっている。これにより両側縁部42、42がともに両延出側壁43、43に対して閉止された状態で両側縁部42、42を凹溝14内に挿入すると両側縁部42、42は両溝内側面14a、14a間を押し広げながら挿入され、両側縁部42、42は凹溝14の両溝内側面14a、14aから押圧される。これによって両側縁部42、42は固定部45として機能し両側縁部42、42と、両側縁部42、42に両延出側壁43、43を介して連結された押込み部41とが凹溝14内に固定される。
一対の下方延出部44は両延出側壁43、43から、着座荷重の入力方向に延出され、R状に形成された下端部に一対の切欠き部48、48が形成されている。切欠き部48、48は係留部材16であるワイヤを収容できるようワイヤの外径より大きな幅の入口部48aを有し入口部48aより上方に入口部48aから連続して円弧状の収容部48bを有している。
両切欠き部48、48の上端同士を結んだ線Lと押込み部41の下面41aとの間には導通部21c(曲成部21d)の移動を許容する空間である空隙部49が形成されている。空隙部49の着座荷重の入力方向である上下方向の大きさは、乗員がパッド部材10の着座表面上に着座したときに想定されるパッド部材10の最大沈み込み量を超える大きさによって形成されている。
次に保持部材40が挿入される凹溝14の貫通孔50について説明する。保持部材40が挿入される凹溝14の底部14bには、乗員の着座荷重の入力方向である下方に向かってパッド部材10の裏面に貫通する貫通孔50が貫設されている。貫通孔50の上面視形状は、貫通孔50に挿入される保持部材40の外形形状に応じて形成される。貫通孔50に挿入される部分における保持部材40の外形形状は閉じられた状態の両側縁部42、42と、両延出側壁43、43または両下方延出部44、44とであり両側縁部42、42と両延出側壁43、43または両下方延出部44、44とによって形成される略矩形形状を呈している。そして貫通孔50は保持部材40の両側縁部42、42の外面との間には隙間がなく嵌合状態であり、両延出側壁43、43または両下方延出部44、44との間に若干の隙間を有して形成されている。なお、両側縁部42、42は貫通孔50まで到達せず貫通孔50に挿入されない場合もある。しかしそのときは両下方延出部44、44のみが通過できるよう貫通孔50を形成すればよい。
そして、図13に示すように貫通孔50の下方の所定の位置には両切欠き部48、48と嵌合する係留部材16であるワイヤが露出し、凹溝14と平行に配置されている。
次に、保持部材40へのフィルム状本体21の取付けについて説明する。フィルム状本体21を保持部材40に挿入して取付けるため、まずフィルム状本体21の両通路47、47を閉止する両側縁部42、42の他端のスナップフィット係合を脱離させ、両側縁部42、42を両側縁部42、42の各一端の連結部43aを支点にしてそれぞれ開扉する。これによって両通路47、47、及び空隙部49を開放する。
そして、この状態においてフィルム状本体21の導通部21cの表面を押込み部41の下面41aに接触させるか、または下面41aの近傍に配置し、フィルム状本体21の他の部分を押込み部41の両側端面41b、41bに沿わせた状態で両側縁部42、42を閉じる。これによってフィルム状本体21の保持部材40への取付けは完了する。このように両側縁部42、42の各他端を係脱することにより開閉可能としたので、簡易で、且つ短時間にフィルム状本体21の保持部材40への取付けが可能となる。
次に、フィルム状本体21が保持された保持部材40のクッション部4(凹溝14)への取付けについて説明する。まず、クッション部4に表皮部材12が被せられていない状態で、パッド部材10の凹溝14内、及び貫通孔50内にフィルム状本体21を保持した保持部材40を保持部材40の両下方延出部44、44側からフィルム状本体21が凹溝14を横切るように配置して挿入する。両下方延出部44、44は下方の先端部がR形状にて形成されているので、これにより凹溝14内、及び貫通孔50内にスムーズに挿入することができる。フィルム状本体21は第1の実施形態と同様の作用により保持部材40とともに凹溝14内、及び貫通孔50内に挿入される。これにより単体では柔らかく挿入しにくいフィルム状本体21を凹溝14内に傷つけることなくスムーズに短時間で挿入できる。
そして、保持部材40の両側縁部42、42と、凹溝14の両溝内側面14a、14aとの間は、嵌合するよう構成されているので、保持部材40は、保持部材40の下方に有した切欠き部48と、貫通孔10a内に露出する係留部材16と、が係合するまで両溝内側面14a、14aを押し拡げながら挿入される。そして切欠き部48とワイヤとが係合すると、保持部材40の上下方向の移動が停止され上下方向に関して位置決めがされる。
そして、このとき固定部45としての両側縁部42、42は両溝内側面14a、14aに押圧され、これによって保持部材40である両側縁部42、42、及び押込み部31は凹溝14内に適切に固定される。
このように保持部材40によってフィルム状本体21を保持することにより、折れ曲がりの仕方によっては傷が付いたり、折損の虞がある柔らかいフィルム状本体21の凹溝14内への組付けがスムーズに、且つ傷つけることなく短時間で実施でき非常に効果的である。
第2の実施形態に係る着座センサ8の取付け構造の作用については第1の実施形態の作用と同様である(図14(a)(b)参照)。第1の実施形態において空隙部38は、押込み部31と底壁34との間で形成したが、第2の実施形態において空隙部49は押込み部41と係留部材16の上端との間で形成した。この点が異なるのみであるため作用効果の説明は省略する。
なお、第2の実施形態においては、両下方延出部44、44の先端に設けた両切欠き部48、48、及び貫通孔50内に露出する係留部材16を廃止してもよい。これによっても保持部材は凹溝14内の任意の位置に固定でき、該固定によって上下方向の位置決めも行なえ、他の効果も同様に期待できる。そして係留部材16は貫通孔50内に露出させないように貫通孔50を迂回させてパッド部材10内に配置すればよい。
また凹溝14内への挿入を容易にするために先端部にR形状を有した両下方延出部44、44については、凹溝14内に保持部材を挿入する際、大きな抵抗が無くスムーズに挿入できるのであれば、廃止してもよい。これによっても相応の効果が期待できる。
また、第2の実施形態においては、両側縁部42、42の一端を、連結部43aを支点として開閉可能に連結し、両側縁部42、42の他端がスナップフィットで係脱されるよう構成した。しかし、これに限らず両側縁部42、42の両端ともスナップフィットで連結し両側縁部42、42を一対の延出側壁43、43から完全に離脱可能に構成してもよい。また、側縁部42、42の一端を一方の延出側壁43、43に開閉可能に連結する方法としては、樹脂で一体的に連結するだけでなく、蝶番のような別部材によって構成してもよい。
さらに、第2の実施形態においては、貫通孔50をパッド部材10の裏面に貫通せず、所定の深さを有した深孔として形成してもよい。ここで所定の深さとは、保持部材40を凹溝14内、及び深孔に挿入したときに、空隙部49の必要大きさが確保でき、且つ空隙部49の下方の深孔内に係留部材16の露出部が確保できる深さであればよい。これによっても同様の効果が得られる。
上述の説明から明らかなように、第2の実施形態においては、押込み部41から両側縁部42、42に向かって延出する両延出側壁43、43が押込み部41の両側端にそれぞれ固定され、両側縁部42、42は各側縁部42、42の両側端の少なくとも一方において延出側壁43に係脱可能に連結される。これによりフィルム状本体21の導通部21cを保持部材40に装着する際には各側縁部42の両側端の少なくとも一方を脱離させて開放し導通部21cを保持部材40に挿入し、その後、各側縁部42を各延出側壁43に係合させて閉止することにより簡易に装着でき、組み付け工数の低減を図ることができる。
また、第2の実施形態においては、着座荷重の入力方向に延出する一対の下方延出部44の下端部には切欠き部48を備え、各切欠き部48が空隙部49の下方に露出する係留部材16と係合し、保持部材40を着座荷重の入力方向において位置決めしている。このように非常に簡易で低コストな構造、及び方法によって保持部材40の位置決めを行なうことができる。
次に、第3の実施形態について図15乃至図18に基づき説明する。第3の実施形態は第1、及び第2の実施形態と保持部材の固定部の構造、及び貫通孔内での係留部材16の有無のみが異なる。これにより第1、第2の実施形態に対しての変更点のみ説明し、同様の部分についての説明は省略する。また同様の部品には同じ符号を付して説明する。
第3の実施形態の保持部材には、第1、及び第2の実施形態の保持部材30、40のいずれもベースとすることができるが、今回は、図15に示すように第1の実施形態の保持部材30をベースとして説明する。
第3の実施形態に係る保持部材60は、樹脂あるいはゴム材によって形成されている。図15乃至図17に示すように保持部材60は、押込み部61と、凹溝14内に挿入されたとき凹溝14の両溝内側面14a、14aとそれぞれの面が対向する一対の側縁部62、62と、一対の連結側壁63、63と、押込み部61、及び両側縁部62、62を凹溝14内に固定する固定部としての一対の水平延出部69、69と、空隙部66と、を有している。
押込み部61と、一対の側縁部62、62とは、第1の実施形態の保持部材30と略同様であるので説明を省略する。また保持部材60は底壁34、及び固定部35を有していない。
固定部としての機能を有する一対の水平延出部69、69は両側縁部62、62の上端縁から凹溝14と直角な方向で水平に、且つ外方にそれぞれ延出される。両水平延出部69、69の下面には凹溝14に形成される一対の座部65と当接し両水平延出部69、69を介して保持部材60を支持し上下方向に位置決めする当接面69aが形成されている。
座部65は保持部材60の両水平延出部69、69を上方から凹溝14内の任意の深さまで挿入するために削除して形成されたパッド部材10の切り欠き部の底面に形成されている。保持部材60の配置深さを決定する座部65のパッド部材10の着座表面からの距離は任意に決定すればよく、例えば乗員が着座したときに、保持部材60が乗員の臀部等の身体の一部に触れ乗員が違和感を感じない深さに設定されるのが好ましい。
そして保持部材60が挿入される凹溝14内の底部14bには第1の実施形態の貫通孔10aと同様に貫通孔70が貫設されている。貫通孔70は、貫通孔10aと同様に保持部材60の外形形状に応じて保持部材60との間に若干の隙間を有して貫設される。また貫通孔70内に係留部材16は通過していない。
そして上記のように構成した保持部材60を凹溝14内に挿入し両水平延出部69、69の当接面69aを、座部65の上面に当接させて着座させることにより保持部材60は凹溝14内で深さ方向に位置決めされるとともに、保持部材60の押込み部61と両側縁部62、62とを凹溝14内に固定する。また空隙部66は保持部材60が凹溝14内に固定された状態で、押込み部61の下方の貫通孔70内に形成されている。
上記の様に構成された第3の実施形態に係る保持部材60は、ベースとした第1の実施形態の保持部材30と同様の取付け方によってフィルム状本体21が保持部材60に保持される(図16参照)。また乗員がパッド部材10の着座表面に着座したときの作用も第1の実施形態と同様となる(図18参照)。
なお第3の実施形態においては水平延出部69を保持部材60の両側縁部62、62から凹溝14と直角な方向に水平に延出した。しかしこれに限らず、変形例として水平延出部を押込み部61と両側縁部62、62とを連結する連結部から凹溝14と平行に、且つ水平に延出してもよい。このときパッド部材10に設ける座部は凹溝14の底部14b上に設けてもよいし、凹溝14の底部14bを加工してさらに深い位置に形成してもよい。これによっても上記と同様の効果が得られる。また、水平延出部69は一対としたがこれに限らず片側だけでもよい。
また、第3の実施形態においては水平延出部69のみに固定部の機能を持たせた。しかし、これに限らず、貫通孔70に挿入される保持部材60との間が嵌合状態となるように貫通孔70を貫設することによって別の固定部を構成し、これによって保持部材60を貫通孔70に固定してもよい。
さらに、第3の実施形態において、第2の実施形態の保持部材40をベースとしたときには、保持部材40の両側縁部42、42が閉じられた状態で凹溝14と直角な方向に水平に延出する、又は両側縁部42、42と押込み部41とを連結する連結部である両延出側壁43、43から凹溝14方向に水平に延出する一対、または一個の水平延出部を設ければよい。
上述の説明から明らかな様に、第3の実施形態においては、保持部材60の両側縁部62、62から凹溝14と直角な方向に水平に延出する固定部である水平延出部69が設けられ、該水平延出部69が凹溝14内に形成された座部65に当接して保持部材60を凹溝14内で深さ方向に位置決め、及び固定する。このように水平延出部69を設けるという非常に簡易で低コストな構造、及び方法によって着座者に着座時の違和感を与えることがないよう保持部材60の着座荷重の入力方向の位置決め固定ができる。
なお、固定部の態様としては、第1乃至第3の実施形態に示したものに限らない。例えば保持部材から凹溝内に凹溝と平行に腕を延在させ、保持部材から若干離間した位置で前記腕から両溝内側面と直交する2方向にそれぞれ直交腕を延在させ、延在させた直交腕の先端部で両溝内側面を内側から押圧することによって保持部材を固定してもよい。
本発明に係る車両用着座センサの取付構造は、クッション部に乗員が着座したことを検知する車両シートに用いるのに適している。
2…車両シート、4…クッション部、6…シートバック、8…車両シート用着座センサ、10…パッド部材、10a、50、70…貫通孔、12…表皮部材、14…凹溝、14a…溝内側面、16…係留部材、21…フィルム状本体、30、40、60…保持部材、31、41、61…押込み部、32、42、62…側縁部、33、63…連結側壁、34…底壁、35、45…固定部、36…嵌合溝、37、47…通路、38、49、66…空隙部、43…延出側壁、44…下方延出部、48…切欠き部、65…座部、69…水平延出部(固定部)。

Claims (6)

  1. 対向する溝内側面を備えた凹溝が陥没形成された車両シート用パッド部材の着座側表面と、該着座側表面を覆うように前記パッド部材に装着される表皮部材との間において、前記凹溝を横切るように敷設され前記着座側表面に裏面が当接し、前記パッド部材への着座荷重を検知する複数の検知部、該検知部により検知された荷重信号を出力する外部出力部、及び前記複数の検知部の間および前記検知部と前記外部出力部との間を導通する導通部を備える可撓性を有したフィルム状本体と、
    該フィルム状本体の前記導通部の一部を曲成した曲成部を該曲成部の表面を押圧して前記凹溝内に前記着座荷重の入力方向に移動可能に挿入するための押込み部、該押込み部と対向する前記溝内側面との間に介在され、前記押込み部の両端縁との間に前記導通部を通過させるための隙間を有した状態で前記押込み部と連結され、通過する前記導通部の裏面が摺接する両側縁部、及び前記押込み部と前記両側縁部とを前記凹溝内に挿入された状態で前記凹溝内に固定する固定部を備える保持部材と、
    前記押込み部の下方に形成され前記着座荷重の入力時に前記曲成部が前記着座荷重の入力方向に移動可能とする空隙部と、
    を有することを特徴とする車両シート用着座センサの取付構造。
  2. 請求項1において、前記保持部材は、対向する前記両側縁部の両側端間をそれぞれ連結する一対の連結側壁を有し、前記押込み部は前記両連結側壁の少なくとも一方に係脱可能に連結されることを特徴とする車両シート用着座センサの取付構造。
  3. 請求項2において、前記保持部材は、対向する前記両側縁部の下端間を連結する底壁を有するとともに、該底壁の表面と前記押込み部との間に前記空隙部を有し、前記底壁の裏面に嵌合溝を有するクリップ状断面の前記固定部を有し、該固定部は、前記表皮部材を係止するために前記パッド部材に埋設され前記空隙部の下方で露出された係留部材の前記露出部分と嵌合することを特徴とする車両シート用着座センサの取付構造。
  4. 請求項1において、前記保持部材は、前記押込み部の両側端にそれぞれ固定され前記両側縁部に向かって延出する延出側壁を有し、前記両側縁部は各側縁部の両側端の少なくとも一方において前記延出側壁に係脱可能に連結されることを特徴とする車両シート用着座センサの取付構造。
  5. 請求項4において、前記延出側壁には、前記着座荷重の入力方向に延出する下方延出部が設けられ、該下方延出部の下端部には切欠き部が形成され、該切欠き部は、前記表皮部材を係止するために前記パッド部材に埋設され前記空隙部の下方で露出された係留部材の前記露出部分と係合することを特徴とする車両シート用着座センサの取付構造。
  6. 請求項1において、前記固定部は、前記両側縁部から前記凹溝と直角な方向に水平に延出する水平延出部、又は前記押込み部と前記両側縁部とを連結する連結部から前記凹溝方向に水平に延出する水平延出部を有し、該延出部が前記凹溝内に形成された座部と当接することにより前記保持部材を前記凹溝内で深さ方向に位置決めすることを特徴とする車両シート用着座センサの取付構造。
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