JP5560526B2 - ポリイミド及びそれを用いた光導波路 - Google Patents

ポリイミド及びそれを用いた光導波路 Download PDF

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    • C08G73/10Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors

Description

本発明は耐熱性で寸法安定性に優れた低線膨張係数を有する光導波路素子、光ファイバー、レンズ,光ディスク用基板などに使用可能な光学材料用ポリイミドに関し、特に光電子集積回路(OEIC)や光電子混載実装配線板における光導波路の光学材料として使用可能な、特に耐熱性と低線膨張係数と光透過特性と絶縁維持性とを兼ね備える性状の優れた光ポリイミド光学材料に関する。本発明は、ポリマー系光導波路における使用ポリイミドとシリコン基板などとの線膨張係数の乖離による剥がれや反り、Au−Sn半田における320℃以上においてポリイミドが軟化するなどによって変形し機能不全を招く、複屈折により光学部品としての機能性を損なう、などの課題を解決した光学材料用ポリイミドに関する。
近時関心が高まりつつある光通信分野において、重要な光学材料として、光分岐結合器(光カプラ)、光合分波器、光アイソレータ、光ファイバーアンプ等があるが、それらの中でも光導波路型素子が特に関心がもたれ実用的な材料が強く望まれている。現在、最も高性能で信頼性の高い光導波路素子はガラス光導波路であるが、製造工程に1000℃以上での高温プロセスを含む等、工程に問題があり、加工・成形性においても課題を有している。
これらの解決のためにポリマー材料を用いるポリマー系光導波路が、最近、数多く提案されている。透明性、耐熱性、低吸湿性等の性質を備えていることから、含フッ素ポリイミド樹脂が光導波路用ポリマー材料として数多く提案されている(特許文献1〜4、参照)。
フッ素化ポリイミド以外のポリマー材料を用いたポリマー光導波路としては、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネートなどを用いた光導波路が提案されている。ポリメチルメタクリレートのポリマー材料は、低価格であり、しかも、加工も容易であるが、ポリメチルメタクリレートは、ガラス転移温度(Tg)が100℃程度と低いので、加工中に熱によって軟化してしまうおそれがあり、屈折率を制御できないという問題も有している
フッ素化ポリイミドは、通信波長帯(1.3μm、1.55μm)においては、透明性にすぐれるものの、その線膨張係数が高いので、シリコンウエハや合成石英基板上に導波層を形成すれば、基板を歪ませたり基板から剥がれたりすることが多発する。
また、基板にカール(弯曲)を起こさない、多層化に際してポリイミド層にソルベント・クラックの生じないポリイミドからなるコア層とクラッド層とを備えたポリマー光導波路を提供するために、基板上にポリイミドからなるコア層が2,2’−ジクロロ−4,4’,5,5’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを重縮合して得られる第1のポリイミドとクラッド層が2,2’−ジクロロ−4,4’,5,5’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を含む芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを重縮合して得られる第2のポリイミドとを設けたポリマー光導波路が提案されている(特許文献5、参照)が細密な導体回路と光導波路が混載された複合配線板などにおいて塩素は解離や分解によって構成ポリイミドから発生し、導体回路の絶縁性不良に多大の影響を及ぼす場合が多い。
剛直で嵩高い骨格を持つポリマーは、その剛直性により低熱膨張で寸法安定性に優れ、かつ、高い耐熱性を有すると共に、嵩高い骨格により、その分極率が低下し、複屈折が低減できる効果がある。このような効果が期待できる骨格として[化1]の構造が挙げられる。
この骨格を導入したポリイミドとしては、4,4’−(2,2’−ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二酸無水物と2,2’−ビス(ビフェニル)ベンジジンが挙げられている(非特許文献1、参照)が、4,4’−(2,2’−ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二酸無水物の柔軟な構造により、線膨張係数が62.3ppm/℃と高く、基板を歪ませたり基板から剥がれたりすることを解決するには至らない。
特開平09−021920号公報 特開平11−147955号公報 特開平06−208033号公報 特開平04−009807号公報 特開2005−350562号公報 J.C.Chen,F.W.Harris,Polymer,40,4571(1999)
本発明は、光学材料特にポリマー系光導波路における上述した問題を解決するためになされたものであって、光学材料としてのポリイミドの線膨張係数と光導波路形成時の基板であるガラス基板やケイ素基板との線膨張係数の差が小さく、その結果、基板にカールが発生せず基板と光導波路との剥離が生じ難く、また導体回路と光導波路が混載された複合配線板などにおいて導体回路の絶縁性不良をも発生しない特性を兼ね備えた光学材料特に光導波路を提供することを目的とする。
すなわち本発明は以下の構成によるものである。
1. 分子内に塩素原子を含まない芳香族テトラカルボン酸類と芳香族ジアミン類とを反応させて得られるポリイミドであって、該ポリイミドのガラス転移点が300℃以上、複屈折率が0.15以下、線膨張係数が70ppm/℃以下であることを特徴とするポリイミド。
2. ポリイミドのガラス転移点が320℃以上、線膨張係数が40ppm/℃以下であることを特徴とする前記1に記載のポリイミド。
3. 分子内に塩素原子を含まない芳香族テトラカルボン酸類が以下の[化1]〜[化3]の骨格を有する芳香族テトラカルボン酸類を含む前記2に記載のポリイミド。

([化1]〜[化3]において、[化1]ではフェニル骨格の2態様を、[化2]ではビフェニル骨格の2態様を、[化3]ではナフチル骨格の3態様を示し、X1〜X6は、1価の炭化水素芳香族基(フェニル、ビフェニル、ナフチル)、1価の芳香族エーテル基(フェノキシ、ビフェノキシ、ナフトキシ)、水素を示し、かつ各ユニット(骨格)中少なくとも1つが1価の炭化水素芳香族基及び又は1価の芳香族エーテル基であり、その他結合部はカルボン酸結合部を示すものである。)
4. 芳香族ジアミン類が以下の[化4]〜[化6]の骨格を有する芳香族ジアミン類を含む前記2又は3いずれかに記載のポリイミド。
([化4]〜[化6]において、[化4]ではフェニル骨格の2態様を、[化5]ではビフェニル骨格の2態様を、[化6]ではナフチル骨格の5態様を示し、X1〜X8は、1価の炭化水素芳香族基(フェニル、ビフェニル、ナフチル)、1価の芳香族エーテル基(フェノキシ、ビフェノキシ、ナフトキシ)、水素を示し、かつ各ユニット(骨格)中少なくとも1つが1価の炭化水素芳香族基及び又は1価の芳香族エーテル基であり、その他結合部はアミン結合部を示すものである。)
5. ポリイミドの線膨張係数が60ppm/℃以下であり、かつポリイミド構造中に下記構造式[化7]を含むことを特徴とする前記1〜4いずれかに記載のポリイミド。
6. ポリイミドの複屈折が0.1以下である前記5記載のポリイミド。
7. ポリイミド構造中に下記構造式[化8]のジアミン骨格含むことを特徴とする前記1〜4いずれかに記載のポリイミド。
8. ポリイミドの複屈折が0.05以下である前記7に記載のポリイミド。
9. 前記1〜8いずれかに記載のポリイミドを用いた光導波路。
本発明による光学材料用ポリイミドは、分子内に塩素原子を含まないポリイミドであって、ガラス転移点が300℃以上、複屈折率が0.15以下、線膨張係数が70ppm/℃以下である光学材料用ポリイミドであり、その線膨張係数が小さくガラス基板やケイ素基板の線膨張係数との差が小さいので、これらの基板上にそのようなポリイミドからなるクラック層やコア層を形成した場合も、基板にカールが生じず基板と光導波路との剥離が生じ難く、また導体回路と光導波路が混載された複合配線板などにおいて導体回路の絶縁性不良をも発生し難く、Au−Sn半田における320℃以上においてポリイミドが軟化するなどによって変形し機能不全を招くことのない特性を兼ね備えた耐熱性、光透過性、低線膨張係数、絶縁維持性を兼ね備えたポリイミドであって、光学材料特に光導波路として有用である。
本発明におけるポリイミドは、例えば、分子内に塩素原子を含まない芳香族テトラカルボン酸類と芳香族ジアミン類とを反応させて得られるポリイミドであって、ガラス転移点が300℃以上、複屈折率が0.15以下、線膨張係数が70ppm/℃以下であるポリイミドであれば特に限定されるものではないが、下記の芳香族ジアミン類と芳香族テトラカルボン酸(無水物)類とが好ましい例として挙げられる。
本発明で特に好ましく使用できる芳香族ジアミン類として、下記の[化9]〜[化26]の化合物が例示できるがこれらに限定されるものではない。
本発明は、下記に例示されるジアミン類を一種又は二種以上、上記ジアミンに併用してもよい。好ましくは全ジアミン類(ジアミン及びアミド結合性誘導体を含む)の50モル%未満、もしくは30モル%未満、さらには20モル%未満が好ましい。
そのようなジアミン類としては、例えば、5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール、6−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール、5−アミノー2−(m−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール、6−アミノー2−(m−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミン、p−アミノベンジルアミン、2,6−ジアミノナフタレン、1,4−ジアミノナフタレン、1,8−ジアミノナフタレン、2,7−ジアミノナフタレン、
3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルホキシド、3,4’−ジアミノジフェニルスルホキシド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホキシド、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、1,1−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、1,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、1,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、
1,1−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ブタン、1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ブタン、1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ブタン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノシ)フェニル]ブタン、2,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ブタン、2−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]−2−[4−(4−アミノフェノキシ)−3−メチルフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3−メチルフェニル]プロパン、2−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]−2−[4−(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホキシド、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、4,4’−ビス[(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、1,1−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、1,3−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、3,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、
2,2−ビス[3−(3−アミノフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、1,1−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、1,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホキシド、4,4’−ビス[3−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ジフェニルエーテル、4,4’−ビス[3−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ジフェニルエーテル、4,4’−ビス[4−(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ]ベンゾフェノン、4,4’−ビス[4−(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ]ジフェニルスルホン、ビス[4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ}フェニル]スルホン、1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノ−6−トリフルオロメチルフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノ−6−フルオロフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノ−6−メチルフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノ−6−シアノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、
3,3’−ジアミノ−4,4’−ジフェノキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノ−5,5’−ジフェノキシベンゾフェノン、3,4’−ジアミノ−4,5’−ジフェノキシベンゾフェノン、3,3’−ジアミノ−4−フェノキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノ−5−フェノキシベンゾフェノン、3,4’−ジアミノ−4−フェノキシベンゾフェノン、3,4’−ジアミノ−5’−フェノキシベンゾフェノン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジビフェノキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノ−5,5’−ジビフェノキシベンゾフェノン、3,4’−ジアミノ−4,5’−ジビフェノキシベンゾフェノン、3,3’−ジアミノ−4−ビフェノキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノ−5−ビフェノキシベンゾフェノン、3,4’−ジアミノ−4−ビフェノキシベンゾフェノン、3,4’−ジアミノ−5’−ビフェノキシベンゾフェノン、1,3−ビス(3−アミノ−4−フェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ−4−フェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノ−5−フェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノ−5−フェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−4−ビフェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ−4−ビフェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノ−5−ビフェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノ−5−ビフェノキシベンゾイル)ベンゼン、2,6−ビス[4−(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ]ベンゾニトリル及び上記芳香族ジアミンにおける芳香環上の水素原子の一部もしくは全てがフッ素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はアルコキシル基、シアノ基、又はアルキル基又はアルコキシル基の水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置換された炭素数1〜3のフッ素化アルキル基又はアルコキシル基で置換された芳香族ジアミン等が挙げられる。
本発明で用いられる分子内に塩素原子を含まない芳香族テトラカルボン酸類(テトラカルボン酸や二酸無水物やアミド結合性誘導体などを含む)として好ましく使用できる芳香族テトラカルボン酸類は、具体的には、[化27]〜[化50]の化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明においては、下記に例示される芳香族テトラカルボン酸類を一種又は二種以上、上記芳香族テトラカルボン酸類と併用しても構わない。好ましくは全テトラカルボン酸類(テトラカルボン酸及びカルボン酸誘導体を含む)の50モル%未満、もしくは30モル%未満さらに好ましくは20モル%未満である。
ピロメリット酸無水物、3,3’,4,4’―ビフェニルテトラテトラカルボン酸二無水物、2,3’,3,4’―ビフェニルテトラテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’―ビフェニルテトラテトラカルボン酸二無水物、3,3’−4,4’−オキシジフェニルテトラカルボン酸無水物、ベンゾフェノン−3,3’,4,4’―テトラカルボン酸二無水物、ジフェニルスルホン−3,3’,4,4’―テトラカルボン酸二無水物、4,4’−(2,2−ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二酸無水物、ジフェニルメロフェニックジアンハイドライド、2,2’−ジフェノキシ−3,3’,4,4’―ビフェニルテトラテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−スルホニルジフタル酸二無水物、3,3’,4,4’−テトラフェニルシランテトラカルボン酸二無水物、メタ−ターフェニル−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン二無水物、1−(2,3−ジカルボキシフェニル)−3−(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン二無水物、(トリフルオロメチル)ピロメリット酸二無水物、ジ(トリフルオロメチル)ピロメリット酸二無水物、ジ(ヘプタフルオロプロピル)ピロメリット酸二無水物、ペンタフルオロエチルピロメリット酸二無水物、ビス{3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェノキシ}ピロメリット酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、5,5’−ビス(トリフルオロメチル)−3,3’,4,4’−テトラカルボキシビフェニル二無水物、2,2’−5,5’−テトラキス(トリフルオロメチル)−3,3’,4,4’−テトラカルボキシビフェニル二無水物、5,5’−ビス(トリフルオロメチル)−3,3’,4,4’−テトラカルボキシジフェニルエーテル二無水物、5,5’−ビス(トリフルオロメチル)−3,3’,4,4’−テトラカルボキシベンゾフェノン二無水物、ビス{(トリフルオロメチル)ジカルボキシフェノキシ}ベンゼン二無水物、ビス{(トリフルオロメチル)ジカルボキシフェノキシ}(トリフルオロメチル)ベンゼン二無水物、ビス(ジカルボキシフェノキシ)(トリフルオロメチル)ベンゼン二無水物、ビス(ジカルボキシフェノキシ)ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン二無水物、ビス(ジカルボキシフェノキシ)テトラキス(トリフルオロメチル)ベンゼン二無水物、2,2−ビス{(4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、ビス{(トリフルオロメチル)ジカルボキシフェノキシ}ビフェニル二無水物、ビス{(トリフルオロメチル)ジカルボキシフェノキシ}ビス(トリフルオロメチル)ビフェニル二無水物、ビス{(トリフルオロメチル)ジカルボキシフェノキシ}ジフェニルエーテル二無水物、ビス(ジカルボキシフェノキシ)ビス(トリフルオロメチル)ビフェニル二無水物、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン及び上記芳香族テトラカルボン酸類における芳香環上の水素原子の一部もしくは全てがフッ素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はアルコキシル基、シアノ基、又はアルキル基又はアルコキシル基の水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置換された炭素数1〜3のフッ素化アルキル基又はアルコキシル基で置換された芳香族テトラカルボン酸等が挙げられる。
これらのテトラカルボン酸類は単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。
本発明のポリイミドの作製は、例えば、前記芳香族ジアミン類と、前記芳香族テトラカルボン酸(無水物)類とを重縮合(重合)してポリアミド酸を製造して、このポリアミド酸をイミド化してポリイミドを得ることができる。ポリアミド酸を製造するときに用いる溶媒は、原料となるモノマー及び生成するポリアミド酸のいずれをも溶解するものであれば特に限定されないが、極性有機溶媒が好ましく、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリックアミド、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、スルホラン、ハロゲン化フェノール類、m−クレゾールなどのクレゾール類等があげられる。これらの溶媒は、単独あるいは混合して使用することができる。溶媒の使用量は、原料となるモノマーを溶解するのに十分な量であればよく、具体的な使用量としては、モノマーを溶解した溶液に占めるモノマーの質量が、通常5〜40質量%、好ましくは10〜30質量%となるような量が挙げられる。
本発明では、水を共沸させるために共溶媒を用いても良い。例えば、トルエン、キシレン等が挙げられるが、効率よく水を共沸させることができるものであればこれらに限定されない。
ポリアミド酸を製造するための重合反応(以下、単に「重合反応」ともいう)の条件は従来公知の条件を適用すればよく、ポリアミック酸を製造した後、熱イミド化もしくは化学イミド化する2段階重合、もしくは、有機溶媒中でイミド化まで一気に行う一段階重合が好ましく利用される。
2段階重合の具体例として、有機溶媒中、0〜80℃の温度範囲で、10分〜30時間連続して撹拌及び/又は混合することが挙げられる。必要により重合反応を分割したり、温度を上下させてもかまわない。この場合に、両モノマーの添加順序には特に制限はないが、芳香族ジアミン類の溶液中に芳香族テトラカルボン酸無水物類を添加するのが好ましい。
一方、1段階重合は有機溶媒中で撹拌及び/又は混合しながら、0〜80℃の温度範囲で、10分〜30時間連続して進めた後、さらに100〜300℃の温度範囲で10分から30時間連続して進められる。必要により重合反応を分割したり、温度を上下させてもかまわない。この場合に、両反応体の添加順序には特に制限はないが、芳香族ジアミン類の溶液中に芳香族テトラカルボン酸無水物類を添加するのが好ましい。なお、重合反応においては、共沸溶媒とともに水を留去させながら行うのが好ましい。また、閉環触媒を用いても良い。本発明で使用される閉環触媒の具体例としては、安息香酸、o−安息香酸、m−安息香酸、p−安息香酸などの芳香族カルボン酸、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの脂肪族第3級アミン、イソキノリン、ピリジン、ベータピコリンなどの複素環式第3級アミンなどが挙げられるが、複素環式第3級アミンから選ばれる少なくとも一種のアミンを使用することが好ましい。閉環触媒の含有量は、閉環触媒の含有量(モル)/前駆体であるポリアミド酸中の含有量(モル)が0.01〜10となる範囲が好ましい。
重合反応によって得られるポリアミド酸もしくはポリイミド溶液に占めるポリアミド酸もしくはポリイミドの質量は、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%であり、前記溶液の粘度はブルックフィールド粘度計による測定(25℃)で、送液の安定性の点から、好ましくは10〜2000Pa・sであり、より好ましくは100〜1000Pa・sである。
本発明におけるポリアミド酸もしくはポリイミドの還元粘度(ηsp/C)は、特に限定するものではないが1.0dl/g以上が好ましく、2.0dl/g以上がさらに好ましい。
重合反応中に真空脱泡することは、良質なポリアミド酸もしくはポリイミドの有機溶媒溶液を製造するのに有効である。また、重合反応の前に芳香族ジアミン類に少量の末端封止剤を添加して重合を制御することを行ってもよい。末端封止剤としては、無水マレイン酸等といった炭素−炭素二重結合を有する化合物が挙げられる。無水マレイン酸を使用する場合の使用量は、芳香族ジアミン類1モル当たり好ましくは0.001〜1.0モルである。
高温処理によるイミド化方法としては、従来公知のイミド化反応を適宜用いることが可能である。例えば、閉環触媒や脱水剤を含まないポリアミド酸溶液を用いて、加熱処理に供することでイミド化反応を進行させる方法(所謂、熱閉環法)やポリアミド酸溶液に閉環触媒及び脱水剤を含有させておいて、上記閉環触媒及び脱水剤の作用によってイミド化反応を行わせる、化学閉環法を挙げることができる。
熱閉環法の加熱最高温度は、100〜500℃が例示され、好ましくは200〜480℃である。加熱最高温度がこの範囲より低いと充分に閉環されづらくなり、またこの範囲より高いと劣化が進行し、複合体が脆くなりやすくなる。より好ましい態様としては、150〜250℃で3〜20分間処理した後に350〜500℃で3〜20分間処理する2段階熱処理が挙げられる。
化学閉環法では、ポリアミド酸溶のイミド化反応を一部進行させて自己支持性を有するポリイミド前駆体を形成した後に、加熱によってイミド化を完全に行わせることができる。
この場合、イミド化反応を一部進行させる条件としては、好ましくは100〜200℃による3〜20分間(3分〜30時間)の熱処理であり、イミド化反応を完全に行わせるための条件は、好ましくは200〜400℃による3〜20分間の熱処理である。
閉環触媒をポリアミド酸溶液に加えるタイミングは特に限定はなく、ポリアミド酸を得るための重合反応を行う前に予め加えておいてもよいし、重合反応中、重合反応後に加えてもよい。閉環触媒の具体例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどといった脂肪族第3級アミンや、イソキノリン、ピリジン、ベータピコリンなどといった複素環式第3級アミンなどが挙げられ、中でも、複素環式第3級アミンから選ばれる少なくとも一種のアミンが好ましい。ポリアミド酸1モルに対する閉環触媒の使用量は特に限定はないが、好ましくは0.01〜10モルである。
脱水剤をポリアミド酸溶液に加えるタイミングも特に限定はなく、ポリアミド酸を得るための重合反応を行う前に予め加えておいてもよい。脱水剤の具体例としては、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸などといった脂肪族カルボン酸無水物や、無水安息香酸などといった芳香族カルボン酸無水物などが挙げられ、中でも、無水酢酸、無水安息香酸あるいはそれらの混合物が好ましい。また、ポリアミド酸1モルに対する脱水剤の使用量は特に限定はないが、好ましくは0.01〜10モルである。脱水剤を用いる場合には、アセチルアセトンなどといったゲル化遅延剤を併用してもよい。
本発明におけるポリイミドは、線膨張係数が60ppm/℃以下で、構造式[化7]で表される骨格を有するポリイミドであることが好ましい。好ましくは2,2’−ビス(ビフェニル)ベンジジン([化7]骨格を有するジアミン)とピロメリット酸のような剛直な構造を有するテトラカルボン酸二酸無水物とを反応させて得られるポリイミドであり、さらに好ましくは[化51]〜[化59]で示されるような嵩高い置換基を持つ芳香族テトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリイミドであり、特に3,6−ジフェニルピロメリット酸[化51]をテトラカルボン酸二酸無水物に用いることが望ましい。
本発明においては、前記のポリイミドに他の樹脂を混合することは、本発明の寸法安定性や低線膨張係数を損なわない限りこれを排除しないが、本発明のポリイミドが混合された樹脂中50質量%以上含んでいることが好ましい。
上記ポリイミドの複屈折としては、0.15以下であれば特に限定されるものではないが、0.10以下であることが好ましい。複屈折が0.15を越えると、光学部品としての機能性を損なう可能性が高い。
本発明における2,2’−ビス(ビフェニル)ベンジジンの合成は、下記の文献(非特許文献2)に従った。
Der−Jang Liaw,Macromolecules,38,4024(2005)
また、本発明におけるポリイミドは、構造式[化8]で表される骨格を有するポリイミドであることが好ましい。好ましくは2,5−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン([化8]のジアミン)とピロメリット酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物のような剛直な構造を有するテトラカルボン酸二酸無水物とを反応させて得られるポリイミドであり、さらに好ましくは上記の[化51]〜[化59]で示されるような剛直かつ嵩高い置換基を持つ芳香族テトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリイミドであり、特に、[化52]や[化53]をテトラカルボン酸二酸無水物に用いることが望ましい。本発明においては、前記のポリイミドに他の樹脂を混合することは、本発明の低複屈折性や耐熱性、寸法安定性を損なわない限りこれを排除しないが、本発明のポリイミドが混合された樹脂中50質量%以上含んでいることが好ましい。
本発明における2,5−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミンの合成は、下記の非特許文献に従った。
L.H.Klemm,J.Heterocyclic.Chem,2,140(1965)
上記ポリイミドの複屈折としては、0.15以下であれば特に限定されるものではないが、0.05以下であることが好ましい。より好ましくは0.03以下、さらに好ましくは0.01以下、特に好ましくは0.005以下が望ましい。複屈折が0.1を越えると、光学部品としての機能性を損なう可能性が高い。
また、上記ポリイミドの線膨張係数としては、70ppm/℃以下であれば特に限定されるものではないが、好ましくは50ppm/℃以下、より好ましくは30ppm/℃以下、さらに好ましくは15ppm/℃以下が好ましい。線膨張係数が70ppm/℃を越えると、ポリイミドと基板との間に歪みを生じ、この歪みに起因して反り、剥がれが起こる可能性が高い。
本発明においては、種々の充填剤を光学材料用ポリイミドや光導波路としての特性を損なわない範囲でポリイミドに配合してもよい。そのような充填剤として、例えば、グラファイト、カーボランダム、ケイ石粉、二硫化モリブデン、フッ素系樹脂等の耐摩耗性向上剤、ガラス繊維、カーボン繊維等の補強剤、三酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の難燃性向上剤、クレー、マイカ等の電気的特性向上剤、アスベスト、シリカ、グラファイト等の耐トラッキング向上剤、硫酸バリウム、シリカ、メタケイ酸カルシウム等の耐酸性向上剤、鉄粉、亜鉛粉、アルミニウム粉、銅粉等の熱伝導度向上剤、ガラスビーズ、ガラス球、タルク、ケイ藻度、アルミナ、シラスバルン、水和アルミナ、金属酸化物、着色料等を挙げることができる。
本発明では、反応によって得られたポリイミドを適当な貧溶媒を用いて反応溶液から再沈殿させても良い。貧溶媒としては、アセトン、メタノール、エタノール、水などが挙げられるが、効率よく再沈殿させることができるものであれば、特にこれらに限定されない。また、再沈殿した後の残存反応溶媒を除去する溶媒についても特に限定されないが、再沈殿させた際に用いた溶媒を使用することが好ましい。
本発明では、反応溶液をそのままポリイミド溶液として利用しても良いし、反応溶液から上記手法で再沈殿させたポリイミドを再び溶媒に溶解させてポリイミド溶液を得てもよい。後者の場合、ポリイミドを効率よく溶解させるものであれば、特に限定されるものではないが、例として、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、N−メチル−2−ピロリドン,N−アセチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、スルホラン、ハロゲン化フェノール類等の有機溶剤が挙げられる。
本発明では、ポリイミドと有機溶媒を混合させる手段として、特に限定はしないが、例えば、通常の攪拌翼、高粘度用の攪拌翼を用いて混合攪拌する方法、多軸の押し出し機、あるいはスタティックミキサーなどを用いる方法、更には、ロールミルなどの高粘度用混合分散機を用いる方法を用いて混合攪拌することが挙げられる。
本発明で得られるポリイミド溶液中のポリイミドの組成としては、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜30質量%を含有することが挙げられる。この場合。その粘度はブルックフィールド粘度計による測定で0.1〜2000Pa・s、好ましくは1〜1000Pa・sのものが、安定した加工が可能であることから好ましい。
本発明において、ポリイミド溶液を基材上に塗布する方法は、特に限定しないが、例えば、スピンコートなど回転塗布する方法、ドクターブレードやアプリケーター、コンマコーターなどスキージを利用する方法、スクリーン印刷法などが挙げられる。
本発明において、基材上に塗布されたポリイミド溶液から溶媒を除去するための乾燥温度条件は、80℃以上、好ましくは150℃以上、なお好ましくは180℃以上である。乾燥温度が低すぎると、溶媒の揮発に時間がかかるため、あるいは十分な乾燥が見込めないため概ね80℃以上で行ったほうが良い。また乾燥温度は高い方が良いが、高すぎると、熱劣化によりフィルム物性が低下するため、概ね500℃以下で行ったほうが良い。
上記基材は、電気電子部品、配線基板等を構成する基材が好適であるが限定されないが、例えば、シリコンウエハやガラス基板、銅箔などの無機基板、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリイミドフィルムなどの有機基板などが挙げられる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
なお、以下の実施例などにおける物性の評価方法は以下の通りである。
1.ポリアミド酸、ポリイミドの還元粘度(ηsp/C)
ポリマー濃度が0.2g/dlとなるようにN−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液をウベローデ型の粘度管により25℃で測定した。
(ポリアミド酸溶液の調製に使用した溶媒がN、N−ジメチルアセトアミドの場合はN、N−ジメチルアセトアミドを使用してポリマーを溶解し測定した。)
2.ポリイミド層(フィルム)の厚さ
マイクロメーター(ファインリューフ社製、ミリトロン1254D)を用いて測定した。
3.ポリイミド層(フィルム)の30℃から200℃の平均線膨張係数
測定対象のポリイミド層(フィルム)について、下記条件にて30℃〜40℃、40℃〜50℃、…と10℃の間隔での伸縮率/温度を測定し、この測定を400℃まで行い、50℃から200℃までの全測定値の降温時の平均値を平均線膨張係数(CTE)として算出した。
装置名 ; MACサイエンス社製TMA4000S
試料長さ ; 10mm
試料幅 ; 2mm
昇温開始温度 ; 25℃
昇温終了温度 ; 400℃
昇温速度 ; 5℃/min
雰囲気 ; アルゴン
4.複屈折率測定
測定対象のポリイミド層(フィルム)をガラス基板上に載せ、下記条件にてTE,TM方向の屈折率nTE, nTMを測定し、複屈折率Δn=nTE−nTMを算出した。
装置名 ; メトリコン社製プリズムカプラモデル2010
測定波長 ; 633nm
モード ; Dual Film
5.ガラス転移点測定
測定対象のポリイミド層(フィルム)について、下記条件にてガラス転移点(Tg)を測定した。ここで言うガラス転移点は、ステップ状曲線の解析におけるInflection温度を算出した。
装置名 ; テイ―エーインスツルメント社製DSC2920
試料量 ; 10±0.5mg
昇温開始温度 ; 室温
昇温終了温度 ; 450℃
昇温速度 ; 10℃/min
雰囲気 ; アルゴン
なお、剛直な一次構造を持つポリイミドは、上記のDSC測定ではガラス転移点が検出されない場合があった。その場合、上記の平均線膨張係数測定における変曲点をガラス転移点とした。400℃まで変曲点がなければ、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
4.伝搬損失測定
メトリコン社製プリズムカプラモデル2010のオプション機能を用いて、散乱検出法により測定した。散乱検出法とは、光ファイバーをプローブとして用い、導波路に接近させた先端を角度と導波路からの距離を一定に保って移動し、logPをLに対してプロットすることにより、伝搬損失を算出する測定法である。
装置名 ; メトリコン社製プリズムカプラモデル2010
測定波長 ; 633nm
測定距離 ; 5cm
(実施例1)
乾燥窒素雰囲気中で、DPBPDA[化37](2,2’−ジフェニル−3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を4.46質量部及びDAMBO(5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール)2.25質量部をm−クレゾールに溶解し、3質量%の溶液とした。これを3時間室温で撹拌した後、イソキノリンを触媒として加え、窒素気流下、200℃で3時間撹拌し、室温まで冷却すると高粘度の溶液が得られる。このポリイミド溶液をエタノール中に再沈すると、黄色の繊維状ポリマーが得られた。ポリマーの乾燥後、これをN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、10質量%の溶液とし、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ20μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、14.7ppm/℃であった。また、複屈折率はΔn=0.1128(nTE=1.7301、nTM=1.6173)であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できなかった。一方、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例2)
乾燥窒素雰囲気中で、DPBPDA[化37](2,2’−ジフェニル−3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を4.46質量部及びTFMB(2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’ジアミノビフェニル)3.20質量部をm−クレゾールに溶解し、3質量%の溶液とした。これを3時間室温で撹拌した後、イソキノリンを触媒として加え、窒素気流下、200℃で3時間撹拌し、室温まで冷却すると高粘度の溶液が得られる。このポリイミド溶液をエタノール中に再沈すると、淡黄色の繊維状ポリマーが得られた。ポリマーの乾燥後、実施例1と同様の方法でポリイミドフィルムを得た。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ24.7ppm/℃であった。また、DSCでガラス転移点は測定できなかったが、TMAの変曲点からガラス転移温度は390℃であった。一方、複屈折率はΔn=0.0676(nTE=1.6452、nTM=1.5776)であった。
(実施例3)
乾燥窒素雰囲気中で、DPBPDA[化37](2,2'−ジフェニル−3,4,3',4'−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を4.46質量部及び (9,9'−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン)3.48質量部をm−クレゾールに溶解し、5質量%の溶液とした。これを3時間室温で撹拌した後、イソキノリンを触媒として加え、窒素気流下、200℃で3時間撹拌し、室温まで冷却すると高粘度の溶液が得られる。このポリイミド溶液をエタノール中に再沈すると、淡黄色の繊維状ポリマーが得られた。ポリマーの乾燥後、実施例1と同様の方法でポリイミドフィルムを得た。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ39.5ppm/℃であった。また、DSCでガラス転移点は測定できなかったが、TMAの変曲点からガラス転移温度は360℃であった。一方、複屈折率はΔn=0.0146(nTE=1.6822、nTM=1.6676)であった。
(実施例4)
乾燥窒素雰囲気中で、DPBPDA[化37](2,2’−ジフェニル−3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を3.57質量部、BPDA(3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を0.56質量部及びDAMBO(5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール)2.25質量部を用いた以外は実施例1と同様の方法でポリイミドフィルムを得た。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ10.5ppm/℃であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。一方、複屈折率はΔn=0.1430(nTE=1.7541、nTM=1.6111)であった。
(実施例5)
乾燥窒素雰囲気中で、DPBPDA[化37](2,2’−ジフェニル−3,4,3’
,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を4.46質量部及びDAMBO(5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール)1.13質量部、Fluorenediamine(9,9‘−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン)1.74質量部を用いた以外は実施例1と同様の方法でポリイミドフィルムを得た。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ20.1ppm/℃であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。一方、複屈折率はΔn=0.0430(nTE=1.7082、nTM=1.6652)であった。
(実施例6)
乾燥窒素雰囲気中で、DPPMDA (1,4−ジフェニル−ピロメリット酸2無水物)を3.70質量部およびDAMBO(5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール)2.25質量部をm−クレゾールに溶解し、3質量%の溶液とした。あとは実施例1と同じ方法でポリイミドフィルムを得た。線膨張係数は、25.0ppm/℃であった。また、複屈折率はΔn=0.1481(nTE=1.7174、nTM=1.5693)であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できなかった。一方、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例7)
乾燥窒素雰囲気中で、DPPMDA[化8](1,4−ジフェニル−ピロメリット酸2
無水物)を3.70質量部およびTFMB(2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’ジアミノビフェニル)3.20質量部をm−クレゾールに溶解し、4質量%の溶液とした。あとは実施例1と同じ方法でポリイミドフィルムを得た。線膨張係数は、19.8ppm/℃であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できなかった。一方、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。一方、複屈折率はΔn=0.0505(nTE=1.6098、nTM=1.5593)であった。
(実施例8)
乾燥窒素雰囲気中で、DPOBPDA[化21](2,2’−ジフェニル−3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を4.78質量部およびDAMBO(5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール)2.25質量部をm−クレゾールに溶解し、10質量%の溶液とした。あとは実施例1と同じ方法でポリイミドフィルムを得た。線膨張係数は、14.5ppm/℃であった。また、複屈折率はΔn=0.0781(nTE=1.7260、nTM=1.6479)であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できなかった。一方、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例9)
乾燥窒素雰囲気中で、DPOBPDA[化21](2,2’−ジフェニル−3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を4.78質量部およびTFMB(2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’ジアミノビフェニル)3.20質量部をm−クレゾールに溶解し、10質量%の溶液とした。あとは実施例1と同じ方法でポリイミドフィルムを得た。線膨張係数は、26.1ppm/℃であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できなかった。一方、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。一方、複屈折率はΔn=0.0414(nTE=1.6338、nTM=1.5924)であった。
(実施例10)
乾燥窒素雰囲気中で、DPOBPDA[化21](2,2’−ジフェニル−3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を4.78質量部およびFluorenediamine(9,9’−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン)3.48質量部をm−クレゾールに溶解し、10質量%の溶液とした。あとは実施例1と同じ方法でポリイミドフィルムを得た。線膨張係数は、38.0ppm/℃であった。また、DSCでガラス転移点は測定できなかったが、TMAの変曲点からガラス転移温度は350℃であった。一方、複屈折率はΔn=0.0047(nTE=1.6727、nTM=1.6680)であった。
(比較例1)
乾燥窒素雰囲気中で、BPDA(3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物 )を2.94質量部及びPDA(p−フェニレンジアミン)1.08質量部をN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、12質量%の溶液とした。これを15時間室温で撹拌すると高粘度の黄色のポリアミック酸溶液が得られた。このポリアミック酸溶液を、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ20μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、15.1ppm/℃であった。また、複屈折率はΔn=0.2631(nTE=1.8665、nTM=1.6034)であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(比較例2)
乾燥窒素雰囲気中で、BPDA(3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物 )を2.94質量部及びDAMBO(5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール)2.25質量部を用いた以外は比較例1と同様に、厚さ20μmのポリイミドフィルムを得た。このフィルムの線膨張係数は8.1ppm/℃であった。また、複屈折率はΔn=0.2815(nTE=1.8848、nTM=1.6033)であった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(比較例3)
乾燥窒素雰囲気中で、BPDA(3,4,3’,4’−ビフェニレンテトラカルボン酸2無水物)を2.94質量部及びFluorenediamine(9,9‘−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン)3.48質量部をm−クレゾールに溶解し、10質量%の溶液とした。これを3時間室温で撹拌した後、イソキノリンを触媒として加え、窒素気流下、200℃で3時間撹拌し、室温まで冷却すると高粘度の溶液が得られる。このポリイミド溶液をエタノール中に再沈すると、黄色の繊維状ポリマーが得られた。ポリマー乾燥後、実施例1と同様の方法でポリイミドフィルムを得た。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ41.0ppm/℃、ガラス転移点は380℃であった。一方、複屈折率はΔn=0.0387(nTE=1.6910、nTM=1.6523)であった。
(比較例4)
乾燥窒素雰囲気中で、DSDA(ジフェニルスルホン−3,4,3’,4’−テトラカルボン酸2無水物)を3.58質量部及びODA(4,4’−ジアミノジフェニルエーテル)2.00質量部を用いた以外は比較例3と同様の方法でポリイミドフィルムを得た。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ64.5ppm/℃、ガラス転移点は280℃であった。一方、複屈折率はΔn=0.0072(nTE=1.6692、nTM=1.6620)であった。
(実施例11)
乾燥窒素雰囲気中で、3,6−ジフェニル−ピロメリット酸無水物(1mmol、0.3703g)及び2,2’−ビス(ビフェニル)ベンジジン(1mmol、0.4886g)をm−クレゾールに溶解し、4質量%の溶液とした。これを2時間室温で撹拌した後、イソキノリンを触媒として加え、窒素気流下、200℃で30分撹拌し、このポリイミド溶液を2−プロパノール中に再沈すると、黄色の粉状ポリマーが得られた。得られたポリマーは2−プロパノールで洗浄し、乾燥した。ポリマーの還元粘度は、1.38であった。ポリマーをN−メチル−2−ピロリドンに加熱溶解し、10質量%の溶液とし、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ6.5μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、3.7ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.0533(nTE=1.7055、nTM=1.6522)、伝搬損失は2.7dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例12)
乾燥窒素雰囲気中で、ピロメリット酸無水物(1mmol、0.2942g)及び2,2’−ビス(ビフェニル)ベンジジン(1mmol、0.4886g)をN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、20質量%の溶液とした。これを窒素雰囲気下、24時間室温で撹拌すると高粘度の溶液が得られる。得られた溶液の還元粘度は、1.17であった。ポリマー溶液を、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ8.2μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、20.8ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.0267(nTE=1.6846、nTM=1.6579)、伝搬損失は2.9dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例13)
乾燥窒素雰囲気中で、3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸無水物(1mmol、0.2942g)及び2,2’−ビス(ビフェニル)ベンジジン(1mmol、0.4886g)をm−クレゾールに溶解し、10質量%の溶液とした。これを2時間室温で撹拌した後、イソキノリンを触媒として加え、窒素気流下、200℃で3時間撹拌した後、室温まで冷却すると、高粘度の溶液が得られる。このポリイミド溶液を2−プロパノール中に再沈すると、淡黄色の繊維状ポリマーが得られた。得られたポリマーは2−プロパノールで洗浄し、乾燥した。ポリマーの還元粘度は、であった。ポリマーをN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、8質量%の溶液とし、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ7.4μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、16.4ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.0341(nTE=1.7195、nTM=1.6854)、伝搬損失は2.3dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例14)
反応容器に3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(1mmol、0.2942g)、2,2’−ビス(ビフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジイソシアネート(1mmol、0.5406g)、フッ化カリウム100mgを入れ、N−メチル−2−ピロリドン10gに溶解した後、窒素気流下、撹拌しながら、80℃〜150℃で8時間反応させることにより、透明で粘稠なポリアミドイミド溶液を得た。ポリマー溶液を、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ10.6μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、18.6ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.0276(nTE=1.7163、nTM=1.6887)、伝搬損失は2.2dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(比較例5)
乾燥窒素雰囲気中で、4,4’−(2,2’−ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二酸無水物(1mmol、0.4442g)及び2,2‘−ビス(ビフェニル)ベンジジン(1mmol、0.4886g)をm−クレゾールに溶解し、10質量%の溶液とした。これを3時間室温で撹拌した後、イソキノリンを触媒として加え、窒素気流下、200℃で3時間撹拌し、室温まで冷却すると高粘度の溶液が得られる。このポリイミド溶液を2−プロパノール中に再沈すると、白色の繊維状ポリマーが得られた。ポリマー乾燥後、実施例1と同様の方法で膜厚26.8μmのポリイミドフィルムを得、線膨張係数を測定したところ62.3ppm/℃であった。また、ガラス転移点は285℃であった。一方、複屈折率はΔn=0.006(nTE=1.6361、nTM=1.6301)、伝搬損失は1.2dB/cmであった。
(比較例6)
乾燥窒素雰囲気中で、ピロメリット酸無水物(2.181g)及び1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(2.923g)をジメチルアセトアミドに溶解し、12質量%の溶液とした。これを窒素雰囲気下、24時間室温で撹拌すると高粘度の溶液が得られる。このポリアミド酸溶液を用いて実施例2と同様の方法で膜厚15.2μmのポリイミドフィルムを得、線膨張係数を測定したところ51.4ppm/℃、ガラス転移点は330℃であった。一方、複屈折率はΔn=0.1307(nTE=1.7380、nTM=1.6073)、伝搬損失は2.8dB/cmであった。
(比較例7)
乾燥窒素雰囲気中で、2,2’−ジフェニル−3,4,3’,4’−テトラカルボン酸無水物(10mmol、2.942g)及び5−アミノ−2−(4−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(10mmol、2.253g)をジメチルアセトアミドに溶解し、10質量%の溶液とした。これを窒素雰囲気下、96時間室温で撹拌すると高粘度の溶液が得られる。得られた溶液の還元粘度は、0.44であった。ポリマー溶液を、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ13.0μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、8.1ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.2602(nTE=1.8765、nTM=1.6163)、伝搬損失は4.9dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(比較例8)
乾燥窒素雰囲気中で、ピロメリット酸無水物(10mmol、2.181g)及び5−アミノ−2−(4−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(10mmol、2.253g)をジメチルアセトアミドに溶解し、10質量%の溶液とした。これを窒素雰囲気下、24時間室温で撹拌すると高粘度の溶液が得られる。得られた溶液の還元粘度は、3.1であった。ポリマー溶液を、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ9.4μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、0.8ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.2524(nTE=1.8471、nTM=1.5947)、伝搬損失は5.2dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例15)
乾燥窒素雰囲気中で、2,2’−ジフェノキシ−3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(1mmol、0.4784g)及び2,5−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン(1mmol、0.2603g)をジメチルアセトアミドに溶解し、20質量%の溶液とした。これを窒素雰囲気下、96時間室温で撹拌すると高粘度の溶液が得られる。得られた溶液の還元粘度は、0.465であった。ポリマー溶液を、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ20.0μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、55.7ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.00076(nTE=1.6486、nTM=1.6478)、伝搬損失は2.6dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例16)
乾燥窒素雰囲気中で、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(1mmol、0.2942g)及び2,5−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン(1mmol、0.2603g)をジメチルアセトアミドに溶解し、20質量%の溶液とした。これを窒素雰囲気下、6時間室温で撹拌するとゲル状ポリマーが得られる。得られたポリマーの還元粘度は、0.75であった。ゲル状ポリマーを120℃で30秒加熱すると、ポリマー溶液となる。このポリマー溶液を、すばやく清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ6.0μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、42.1ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.00301(nTE=1.66834、nTM=1.66533)、伝搬損失は2.9dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(実施例17)
反応容器に2,2’−ジフェノキシ−3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(1mmol、0.4784g)、2,5−ジフェニル−1,4−フェニレンジイソシアネート(1mmol、0.3123g)、フッ化カリウム100mgを入れ、N−メチル−2−ピロリドン10gに溶解した後、窒素気流下、撹拌しながら、80℃〜150℃で8時間反応させることにより、透明で粘稠なポリアミドイミド溶液を得た。ポリマー溶液を、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ15.2μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、55.7ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.0060(nTE=1.6535、nTM=1.6475)、伝搬損失は2.8dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(比較例9)
乾燥窒素雰囲気中で、3,4,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物(10mmol、3.222g)及び5−アミノ−2−(4−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(10mmol、2.253g)をジメチルアセトアミドに溶解し、10質量%の溶液とした。これを窒素雰囲気下、24時間室温で撹拌すると高粘度の溶液が得られる。得られた溶液の還元粘度は、2.5であった。ポリマー溶液を、清浄なシリコン基板上に塗布し、乾燥窒素雰囲気中、120℃で15分、350℃で1時間加熱することにより厚さ20.6μmのポリイミドフィルムが得られた。このフィルムをシリコン基板からはがし、線膨張係数を測定したところ、23.7ppm/℃であった。また、このフィルムの複屈折Δn=0.2320(nTE=1.8417、nTM=1.6097)、伝搬損失は3.0dB/cmであった。なお、ガラス転移点はDSCで検出できず、TMA測定でも変曲点が見られなかったことから、ガラス転移点は400℃以上と判断した。
(比較例10)
乾燥窒素雰囲気中で、ピロメリット酸無水物(2.181g)及び1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(2.923g)をジメチルアセトアミドに溶解し、12質量%の溶液とした。これを窒素雰囲気下、24時間室温で撹拌すると高粘度の溶液が得られる。このポリアミド酸溶液を用いて実施例2と同様の方法で膜厚15.2μmのポリイミドフィルムを得、線膨張係数を測定したところ51.4ppm/℃、ガラス転移点は330℃であった。一方、複屈折率はΔn=0.1307(nTE=1.7380、nTM=1.6073)、伝搬損失は2.8dB/cmであった。
本発明のポリイミドは、その線膨張係数が小さくガラス基板やケイ素基板の線膨張係数との差が小さいので、これらの基板上にそのようなポリイミドからなるクラッド層やコア層を形成した場合も、基板にカールが生じず基板と光導波路との剥離が生じ難く、また導体回路と光導波路が混載された複合配線板などにおいて導体回路の絶縁性不良をも発生し難く、Au−Sn半田における300℃以上においてポリイミドが軟化するなどによって変形し機能不全を招くことがなく、また、複屈折が小さいため、光学部品としての機能性を損なうことがないといった特性を兼ね備えた、寸法安定性、低線膨張係数、光学等方性、耐熱性、光透過特性、絶縁維持性を兼ね備えたポリイミドであって、光学材料特に光導波路に有用である。
半導体の実装技術を光導波路作成にそのまま用いることができ、位置ずれ、反りなどが少ない信頼性の高い光導波路を安価に作成することが可能であり、産業界に大きく寄与することが期待される。

Claims (5)

  1. 分子内に塩素原子を含まないポリイミドであって、該ポリイミドのガラス転移点が300℃以上、複屈折率が0.15以下、線膨張係数が60ppm/℃以下であり、かつポリイミド構造中に下記構造式[化7]のジアミン骨格と、3,6−ジフェニル−ピロメリット酸無水物、ピロメリット酸無水物、及び3,4,3',4'−ビフェニルテトラカルボン酸無水物から選択されてなる少なくとも1種以上の芳香族テトラカルボン酸類に由来する構造を有することを特徴とするポリイミド。
  2. ポリイミドの複屈折が0.1以下である請求項1記載のポリイミド。
  3. 分子内に塩素原子を含まないポリイミドであって、該ポリイミドのガラス転移点が300℃以上、複屈折率が0.15以下、かつポリイミド構造中に下記構造式[化8]のジアミン骨格と、2,2'−ジフェノキシ−3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、及び2,2'−ジフェノキシ−3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物から選択されてなる少なくとも1種以上の芳香族テトラカルボン酸類に由来する構造を有することを特徴とするポリイミド。
  4. ポリイミドの複屈折が0.05以下である請求項3記載のポリイミド。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載のポリイミドを用いた光導波路。
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