JP5559986B2 - エレクトロクロミック物質およびこれを用いたエレクトロクロミック素子 - Google Patents

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Description

本発明は、エレクトロクロミック物質およびこれを用いたエレクトロクロミック素子に関し、さらに詳細には、多様な色を実現し、双安定性を有する新規なエレクトロクロミック物質およびこれを用いたエレクトロクロミック素子に関する。
電圧を印加すると、可逆的に色相が変わる現象は「エレクトロクロミズム(electrochromism)」と呼ばれ、電気化学的酸化還元反応によって光特性が可逆的に変化しうることができる物質は、「エレクトロクロミック物質」と呼ばれる。エレクトロクロミック物質は、外部から電界がない場合には色を帯びていないが、電界が印加されると色を帯びるようになったり、反対に外部から電界がない場合には色を帯びているが、電界が印加されると色が消えたりするようになる特性を有する。
このようなエレクトロクロミック現象を利用したエレクトロクロミック素子は、外部光源を必要とせず、柔軟性および携帯性に優れており、軽量化が可能であるため、各種のフラットパネルディスプレイへの応用が期待されている。特に、最近、紙を代替する電子媒体である電子ペーパー(E−paper)への応用の可能性が高いため、活発に研究が進んでいる。
このようなエレクトロクロミック物質の例としては、酸化タングステン、酸化モリブデンなどの無機化合物、およびピリジン系化合物、アミノキノン系化合物、アジン系化合物などの有機化合物が知られている。
特に、有機系エレクトロクロミック物質の場合、無機系エレクトロクロミック物質に比べて長期安定性は劣るが、フレキシブル基板に適用可能であり、湿式工程で薄膜形成が可能であるという利点を有するため、最近活発に研究が進んでいる(特許文献1〜3参照)。
特開平07−094807号公報 国際公開第88/005737号パンフレット 国際公開第97/035227号パンフレット
エレクトロクロミック素子においてフルカラーを実現するためには、赤色、緑色、および青色の組み合わせが必要である。しかしながら、特許文献1〜3には、エレクトロクロミック物質のうち、赤色を発現する物質が開示されておらず、このような物質の開発が要求されている。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、多様な色を実現し、双安定性を有する新規なエレクトロクロミック物質を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記エレクトロクロミック物質を用いたエレクトロクロミック素子を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、下記化学式(1)で表されるエレクトロクロミック物質を提供する。
前記化学式(1)中、Rは、単結合、炭素数6〜50の置換されているかもしくは非置換のアリーレン基、炭素数5〜50の置換されているかもしくは非置換のヘテロアリーレン基、チエニレン基、ビチエニレン基、硫黄原子および酸素原子の少なくとも一方のヘテロ原子かもしくは両端のイソフタレート基と共役可能な炭素数2〜20の直鎖状もしくは分枝状のアルケニレン基、炭素数2〜20の直鎖状もしくは分枝状のアルキニレン基、炭素数3〜20のアルキルアルケニレン基、炭素数3〜20のアルキルアルキニレン基、または炭素数4〜20のアルキニルアルケニレン基であり、この際、アリーレン基ヘテロアリーレン基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、チエニル基、炭素数1〜7の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基または炭素数2〜7のアルケニル基で置換され得、
は、それぞれ独立して、−(CH−であり、この際、mは、1〜10の整数であり、
は、それぞれ独立して、水素原子、ビニル基、1,2−ジヒドロキシエチル基、炭素数1〜10の直鎖状、分枝状、または環状のアルキル基、炭素数2〜10の直鎖状もしくは分枝状のアルケニル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数5〜12のヘテロアリール基、カルボキシル基、またはホスホン酸基である。
また、本発明は、対向する一対の透明電極と対向電極との間にエレクトロクロミック層を含むエレクトロクロミック素子であって、前記エレクトロクロミック層が本発明のエレクトロクロミック物質を含むエレクトロクロミック素子を提供する。
本発明のエレクトロクロミック物質は、多様な色を実現し、双安定性を有しているため、RGBフルカラーの実現が可能で、各種のエレクトロクロミック装置に多様に使用されることができる。
本発明の一実施形態によるエレクトロクロミック素子の断面概略図である。 本発明の他の実施形態によるエレクトロクロミック素子の断面概略図である。 本発明の実施例13〜18により製造されたエレクトロクロミック素子の変色後にそれを構成するエレクトロクロミック物質のUVスペクトラムである。 本発明の実施例13により製造されたエレクトロクロミック素子に電圧を印加して変色させた後に電圧を除去する場合、時間による吸光度の変化を示したグラフである。 本発明の実施例13により製造されたエレクトロクロミック素子に互いに異なる符号の電圧を代わり合って印加する場合、時間による吸光度の変化を示したグラフである。 本発明の実施例19〜21により製造されたそれぞれのエレクトロクロミック素子に電圧を印加して変色させた後のエレクトロクロミック物質のUVスペクトラムである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の多様な実施形態をより詳細に説明する。
本発明の一実施形態によるエレクトロクロミック物質は、下記化学式(1)で表される物質である。
前記化学式(1)中、Rは、単結合、炭素数6〜50の置換されているかもしくは非置換のアリーレン基、炭素数4〜50の置換されているかもしくは非置換のヘテロアリーレン基、チエニレン基、ビチエニレン基、硫黄原子および酸素原子の少なくとも一方のヘテロ原子かもしくは両端のイソフタレート基と共役可能な炭素数2〜20のアルケニレン基、炭素数2〜20のアルキニレン基、炭素数3〜20のアルキルアルケニレン基、炭素数3〜20のアルキルアルキニレン基もしくは炭素数4〜20のアルキニルアルケニレン基であり、
この際、前記アリーレン基または前記ヘテロアリーレン基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、チエニル基、炭素数1〜7のアルキル基または炭素数2〜7のアルケニル基で置換され得、
は、それぞれ独立して、−(CH−であり、この際、mは、1〜10の整数であり、
は、それぞれ独立して、水素原子、ビニル基、1,2−ジヒドロキシエチル基、炭素数1〜10の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルキル基、炭素数2〜10の直鎖状もしくは分枝状のアルケニル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数5〜12のヘテロアリール基、カルボキシル基、またはホスホン酸基である。
炭素数6〜50のアリーレン基の例としては、例えば、フェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、ナフチレン基、アントラセニレン基などが挙げられる。
炭素数4〜50のヘテロアリーレン基の例としては、例えば、フリレン基、ピラニレン基、ベンゾフラニレン基、イソベンゾフラニレン基、クロメニレン基、イソクロメニレン基、チエニレン基、ベンゾチエニレン基、チオピラニレン基、チオクロメニレン基、イソチオクロメニレン基、チオキサンテニレン基、チアントレニレン基、フェノキサチイニレン基、ピロリレン基、ピリジニレン基、ピラジニレン基、ピリミジニレン基、ピリダジニレン基、インドリジニレン基、イソインドリレン基、インドリレン基、インダゾリレン基、プリニレン基、キノリジニレン基、キノリニレン基、ナフチジニレン基、フタラジニレン基、キノキサリニレン基、シンノリニレン基、プテリジニレン基、カルバゾリレン基、フェナントリジニレン基、アクリジニレン基、ペリミジニレン基、フェナントロリニレン基、フェナジニレン基、フェノテルラジニレン基、フェノセレナジニレン基、フェノチアジニレン基、フェノキサジニレン基、アンチリジニレン基、ホスフィンドリニジレン基、2H−イソホスフィンドリレン基、ホスフィンドリジレン基、2H−ホスフィノリジニレン基、イソホスフィノリニレン基、またはホスフィノリニレン基などが挙げられる。
硫黄原子および酸素原子の少なくとも一方のヘテロ原子かもしくは両端のイソフタレート基と共役可能な炭素数2〜20のアルケニレン基の例としては、例えば、ビニレン基、プロペニレン基、ブテニレン基、ペンテニレン基、1−メチルビニレン基、1−メチルプロペニレン基、2−メチルプロペニレン基、1−メチルペンテニレン基、3−メチルペンテニレン基、1−エチルビニレン基、1−エチルプロペニレン基、1−エチルブテニレン基、3−エチルブテニレン基などが挙げられる。
炭素数2〜20のアルキニレン基の例としては、例えば、エチニレン基、1−プロピニレン基、1−ブチニレン基、1−ペンチニレン基、1−ヘキシニレン基、2−ブチニレン基、2−ペンチニレン基、1−メチルエチニレン基、3−メチル−1−プロピニレン基、3−メチル−1−ブチニレン基などが挙げられる。
炭素数3〜20のアルキルアルケニレン基の例としては、例えば、上記のアルケニレン基の少なくとも1つの水素原子が、メチル基、エチル基、n−プロピル基などで置換されたアルケニレン基が挙げられる。
炭素数3〜20のアルキルアルキニレン基の例としては、例えば、上記のアルキニレン基の少なくとも1つの水素原子が、メチル基、エチル基、n−プロピル基などで置換されたアルキニレン基が挙げられる。
炭素数4〜20のアルキニルアルケニレン基の例としては、例えば、上記のアルケニレン基の少なくとも1つの水素原子が、エチニル基、1−プロペニル基、1−ブチニル基などで置換されたアルケニレン基が挙げられる。
炭素数1〜7の直鎖状、分枝状、または環状のアルキル基の例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、iso−アミル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、n−へキシル基、3−メチルペンタン−2−イル基、3−メチルペンタン−3−イル基、4−メチルペンチル基、4−メチルペンタン−2−イル基、1,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブタン−2−イル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、1−(n−プロピル)ブチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,3,3−トリメチルブチル基、1−エチル−2,2−ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などが挙げられる。
炭素数2〜7の直鎖状または分枝状のアルケニル基の例としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、ペンテニル基、1−メチル−1−ブテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、1−メチル−3−ブテニル基、2−メチル−1−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−3−ブテニル基、3−メチル−1−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−3−ブテニル基、1−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基などが挙げられる。
炭素数1〜10の直鎖状、分枝状、または環状のアルキル基の例としては、上記の炭素数1〜7の直鎖状、分枝状、または環状のアルキル基の例に加えて、例えば、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、2−メチルヘキサン−2−イル基、2,4−ジメチルペンタン−3−イル基、1,1−ジメチルペンタン−1−イル基、2,2−ジメチルヘキサン−3−イル基、2,3−ジメチルヘキサン−2−イル基、2,5−ジメチルヘキサン−2−イル基、2,5−ジメチルヘキサン−3−イル基、3,4−ジメチルヘキサン−3−イル基、3,5−ジメチルヘキサン−3−イル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、2−メチルヘプタン−2−イル基、3−メチルヘプタン−3−イル基、4−メチルヘプタン−3−イル基、4−メチルヘプタン−4−イル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,4−ジメチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、1−エチル−1−メチルペンチル基、1−エチル−4−メチルペンチル基、1,1,4−トリメチルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、1−イソプロピル−1,2−ジメチルプロピル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、n−ノニル基、1−メチルオクチル基、6−メチルオクチル基、1−エチルヘプチル基、1−(n−ブチル)ペンチル基、4−メチル−1−(n−プロピル)ペンチル基、1,5,5−トリメチルヘキシル基、1,1,5−トリメチルヘキシル基、2−メチルオクタン−3−イル基、n−デシル基、1−メチルノニル基、1−エチルオクチル基、1−(n−ブチル)ヘキシル基、1,1−ジメチルオクチル基、3,7−ジメチルオクチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、またはシクロデシル基などが挙げられる。前記アルキル基中の1つ以上の水素原子は、前記アリーレン基の場合と同様の置換基で置換されうる。
炭素数2〜10の直鎖状または分枝状のアルケニル基の例としては、炭素数2〜7の直鎖状または分枝状のアルケニル基の例に加えて、例えば、1−オクテニル基、1−ノネニル基、または1−デセニル基などが挙げられる。
炭素数6〜12のアリール基の例としては、例えば、フェニル基、ペンタレニル基、インデニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、アズレニル基、as−インダセニル基、s−インダセニル基、ビフェニレニル基、アセナフチレニル基、またはアセナフテニル基などが挙げられる。
炭素数5〜12のヘテロアリール基の例としては、例えば、ピリジニル基、ピラニル基などが挙げられる。
本発明の他の実施形態によれば、前記化学式(1)中のRは、単結合、フェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、チエニレン基またはビチエニレン基であることが好ましい。
前記化学式(1)で表される化合物は、下記反応式(1)のように、ビスピナコラートボロンで置換されたイソフタレートと、ヨウ素原子で置換されたイソフタレートとを混合した後、酢酸パラジウム、トリ−o−トリルホスフィン、および炭酸カリウムを添加して加熱することにより合成することができる。
また、前記エレクトロクロミック物質は、下記化学式(2)〜(13)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物が好ましいが、これらに限定されるものではない。
この際、前記化学式(3)、前記化学式(4)、前記化学式(6)および前記化学式(7)で表される化合物は、下記反応式(2)のように、2当量のヨウ素原子で置換されたイソフタレートと1当量のジボロン酸とを混合した後、酢酸パラジウム、トリ−o−トリルホスフィン、および炭酸カリウムを添加して加熱することにより合成することができる。
前記反応式(2)中、
Rは、1,4−フェニレン基、4,4−ビフェニレン基、2,5−チエニレン基または2,2’−ビチエニレン基である。
また、前記化学式(5)で表される化合物は、下記反応式(3)のように、2当量のビスピナコラートボロンで置換されたイソフタレートと、1当量の4,4”−ジヨード−p−ターフェニルとを混合した後、酢酸パラジウム、トリ−o−トリルホスフィン、および炭酸カリウムを添加して加熱することにより合成することができる。
また、前記化学式(8)で表される化合物は、下記反応式(4)のように、前記化学式(2)で表される化合物を出発物質として、OsO触媒下でN−メチルモルホリン N−オキシド(NMO)を添加して常温で撹拌させることにより合成することができる。
また、前記化学式(9)、前記化学式(10)、前記化学式(12)、および前記化学式(13)で表される化合物は、下記反応式(5)のように、前記反応式(2)により製造された生成物を出発物質として、OsO触媒下でN−メチルモルホリン N−オキシドを添加して、常温で撹拌することにより合成することができる。
前記反応式(5)中、
Rは、1,4−フェニレン基、4,4−ビフェニレン基、2,5−チエニレン基または2,2’−ビチエニレン基である。
また、前記化学式(11)で表される化合物は、下記反応式(6)のように、前記化学式(5)で表される化合物を出発物質として、OsO触媒下でN−メチルモルホリン N−オキシド(NMO)を添加して常温で撹拌することにより合成することができる。
本発明の別の実施形態によれば、対向する一対の透明電極と対向電極との間にエレクトロクロミック層を含むエレクトロクロミック素子であって、前記エレクトロクロミック層が前記エレクトロクロミック物質を含む、エレクトロクロミック素子を提供する。
本発明のエレクトロクロミック素子は、本発明の多様な実施形態のエレクトロクロミック物質を使用することを除いては、通常の方法で製造することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるエレクトロクロミック素子の断面概略図である。図1を参照すると、エレクトロクロミック素子は、対向する一対の透明電極200と対向電極100との間にエレクトロクロミック層30を含む構造を有する。
この際、透明電極200は、基板50と導電膜40とからなり、前記透明電極200と対向して配置された対向電極100は、導電膜20と基板10とからなる。前記透明電極200と前記対向電極100との間には、セルギャップを維持できるようにスペーサー60が設置される。
また、透明電極200と対向電極100との間のエレクトロクロミック層30は、本発明によるエレクトロクロミック物質を含んでおり、前記エレクトロクロミック物質は、電解質に溶解してエレクトロクロミック層を形成することができる。
図2は、本発明の他の実施形態によるエレクトロクロミック素子の断面概略図である。図2を参照すると、エレクトロクロミック素子の透明電極200は、基板50と導電膜40とからなり、前記透明電極200と対向して配置された対向電極100は、導電膜20と基板10とからなる。前記透明電極200の上にエレクトロクロミック層30が形成され、前記対向電極100の上に電子輸送層80が形成され、前記エレクトロクロミック層30と前記電子輸送層80との間に電解質層90が形成されている。前記導電膜40とエレクトロクロミック層30との間、および前記導電膜20と前記電子輸送層80との間には、複数のナノ結晶粒子からなるナノ結晶層70を備える。
この際、前記エレクトロクロミック層30は、下記化学式(8)〜(13)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種のエレクトロクロミック物質が前記ナノ結晶粒子上に吸着、コーティング、担持、または付着されて形成されることが好ましい。これは、下記化学式(8)〜(13)で表される化合物の末端のヒドロキシ基が、ナノ結晶粒子によく吸着される性質を利用したものである。
また、前記電子輸送層80は、下記化学式(14)で表される化合物が、前記ナノ結晶粒子上に吸着、コーティング、担持、または付着されて形成されることが好ましい。これは、下記化学式(14)で表される化合物の末端にヒドロキシ基が含まれているため、吸着が容易に起こるという性質を利用したものである。
本発明で使用できるナノ結晶粒子としては、多様な半導体の電気的特性を有するナノ結晶が挙げられる。好ましくは、二酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)、または酸化タングステン(WO)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ナノ結晶粒子は、球状、正四面体状、円筒状、棒状、三角形状、円板状、三脚状、四脚状、立方体状、箱形状、星形状、管状などの多様な形態を有することができる。
本発明の一実施形態で用いられる電解質としては、公知の物質を制限なく用いることができる。その具体例としては、例えば、リチウム塩、カリウム塩、またはナトリウム塩、リン酸塩が溶解した溶液などが挙げられ、より詳細には、テトラブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートのN−メチルピロリドン溶液またはLiClO溶液などを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
ただし、イソフタレート系化合物が透明電極上に直接コーティングされてエレクトロクロミック層を形成する場合、ポリビニルピロリジノン、テトラブチルアンモニウムパークロレート、ポリメチルメタクリレートなどの複合体のゲル電解質を使用することがより好ましい。
この際、前記透明電極200および前記対向電極100の上に形成された導電膜20、40は、それぞれ陽極電極部または陰極電極部を形成することができ、前記透明電極200と前記対向電極100との間に電圧を印加すると、エレクトロクロミック物質は、電解質中のイオンまたは電子と反応して変色する。
前記エレクトロクロミック素子が、下記化学式(2)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に赤色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(3)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に紫色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(4)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(5)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(6)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(7)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青緑色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(8)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に赤色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(9)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に紫色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(10)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(11)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(12)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色しうる。
前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(13)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青緑色に変色しうる。
上述したように、本発明のエレクトロクロミック物質は、青色、紫色、青緑色だけでなく赤色を実現できるため、RGBフルカラーの実現が可能でエレクトロクロミック装置に多様に使用されることができ、また、双安定性を有するエレクトロクロミック素子を実現することにも適している。
本発明の一実施形態のエレクトロクロミック素子に使用される基板(10、50)としては、石英、ガラスなどの透明無機基板、またはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの透明プラスチック基板を制限なく用いることができる。好ましくは、フレキシブル基板である。
また、基板(10、50)の上にコーティングされる導電膜(20、40)の物質としては、透明性を有する導電性物質を制限なく用いることができる。その具体的な例としては、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)、フッ素をドープした酸化スズ(FTO)、またはポリフェニルアセチレン系ポリマー、ポリチオフェン系ポリマーなどの導電性高分子などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の一実施形態によるエレクトロクロミック層30は、本発明によるエレクトロクロミック物質以外に、酸化タングステン、酸化モリブデンなどの金属酸化物、ピリジン系化合物、アミノキノン系化合物、またはビオロゲンなどのエレクトロクロミック物質を混合して形成してもよい。
以下、実施例を挙げてより詳しく本発明を説明するが、これら実施例は説明を目的としたものに過ぎず、本発明の保護範囲を制限するものと解釈してはならない。
[エレクトロクロミック物質の製造]
(実施例1:イソフタレート系化合物の合成)
三つ口丸底フラスコに、20分間アルゴンガスで還流させながらビスピナコラートボロン(0.33g、1.31mmol)、ジ(5−ヘキセン−1−イル)−5−ヨードイソフタレート(0.3g、0.65mmol)、酢酸パラジウム(7.3mg、5mol%)、トリ−o−トリルホスフィン(40mg、20mol%)および炭酸カルシウム(0.44g、3.25mmol)を添加した。次いで、無水DMF(20mL)を入れた後、混合物を90℃で4時間加熱したところ、暗褐色の溶液が生成した。この溶液を常温まで冷却した。
その後、ジ(5−ヘキセン−1−イル)−5−ヨードイソフタレート(0.3g、0.65mmol)、酢酸パラジウム(7.3mg、5mol%)、トリ−o−トリルホスフィン(40mg、20mol%)および炭酸カルシウム(0.44g、3.25mmol)を添加し、90℃で4時間加熱した。
次に、混合物に水を入れて抽出した後、水と塩水とを用いて有機層を完全に洗ってDMFを除去し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒除去後の残存物を、シリカゲルカラムを用いて無色の固体の化合物に分離し、下記化学式(2)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMRの分析結果は、下記表1の通りであった。
(実施例2:イソフタレート系化合物の合成)
二口丸底フラスコに、10分間アルゴンガスで還流させながらベンゼン−1,4−ジボロン酸(0.108g、0.65mmol)、ジ(5−ヘキセン−1−イル)−5−ヨードイソフタレート(0.6g、1.3mmol)、酢酸パラジウム(14.6mg、5mol%)、トリ−o−トリルホスフィン(80mg、20mol%)および炭酸カリウム(0.89g、6.5mmol)を添加した。
次いで、無水DMF(30mL)を入れた後、混合物を90℃で4時間加熱したところ、暗褐色の溶液ができた。この溶液に水を入れて抽出した後、水と塩水とを用いて有機層を完全に洗ってDMFを除去し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒除去後の残存物を、シリカゲルカラムを用いて白色の粉末に分離し、下記化学式(3)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMRの分析結果は、下記表2の通りであった。
(実施例3:イソフタレート系化合物の合成)
ベンゼン−1,4−ジボロン酸の代わりに、ジフェニル−4,4’−ジボロン酸を使用したこと以外は、実施例2の同様の方法で、下記化学式(4)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMRの分析結果は、下記表3の通りであった。
(実施例4:イソフタレート系化合物の合成)
三口丸底フラスコに、アルゴンガスを還流させながら、ビス(ピナコラート)ジボロン(0.33g、1.31mmol)、(0.3g、0.65mmol)、酢酸パラジウム(7.3mg、5mol%)、トリ−o−トリルホスフィン(40mg、20mol%)および炭酸カリウム(0.44g、3.25mmol)を添加した。次いで、無水DMF(20mL)を入れた後、前記混合物を90℃で4時間加熱したら暗褐色の溶液が生成された。前記混合物を常温まで冷却した。
次に、混合物に4,4”−ジヨード−p−ターフェニル(0.14g、0.30mmol)、酢酸パラジウム(7.3mg、5mol%)、トリ−o−トリルホスフィン(40mg、20mol%)および炭酸カリウム(0.44g、3.25mmol)を添加した後、混合物を90℃で12時間加熱した。
さらに、混合物に水を入れてジエチルエーテルで抽出した後、水と塩水とを用いて有機層を完全に洗ってDMFを除去し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒除去後の残存物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて分離し、下記化学式(5)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMRの分析結果は、下記表4の通りであった。
(実施例5:イソフタレート系化合物の合成)
ベンゼン−1,4−ジボロン酸の代わりに、チオフェン−2,5−ジボロン酸を使用したことを除いては、実施例2と同様の方法で、下記化学式(6)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMRの分析結果は、下記表5の通りであった。
(実施例6:イソフタレート系化合物の合成)
ベンゼン−1,4−ジボロン酸の代わりに、2,2’−ビチオフェン−5,5’−ジボロン酸を使用したことを除いては、実施例2と同様の方法で、下記化学式(7)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMRの分析結果は、下記表6の通りであった。
(実施例7:イソフタレート系化合物の合成)
二口丸底フラスコ(50ml)に、実施例1により製造したイソフタレート系化合物(0.33mmol)およびN−メチルモルホリン N−オキシド(0.15g、1.33mmol)を添加した。ここにアセトンおよび水を4:1の質量比で添加し、混合物を常温で30分間撹拌した。OsO(0.1mol%、0.33μmol、0.08mg)を添加した後、混合物を常温で一晩撹拌した。次いで、アセトン20mlを添加した後、NaSO 1.5gおよびMgSO 1.5gを添加した。溶液をろ過した後、カラムクロマトグラフィーを用いて白色の固体に分離し、下記化学式(8)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMR結果は、下記表7の通りであった。
(実施例8:イソフタレート系化合物の合成)
実施例1により製造されたイソフタレート系化合物の代わりに、実施例2により製造したイソフタレート系化合物を使用したことを除いては、実施例7と同様の方法で、下記化学式(9)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMRの分析結果は、下記表8の通りであった。
(製造例9:イソフタレート系化合物の合成)
実施例1により製造したイソフタレート系化合物の代わりに、実施例5により製造したイソフタレート系化合物を使用したことを除いては、実施例7と同様の方法で、下記化学式(12)で表される化合物を得た。得られた化合物のH−NMRおよび13C−NMRの分析結果は、下記表9の通りであった。
(実施例10:イソフタレート系化合物の合成)
実施例1により製造したイソフタレート系化合物の代わりに、実施例3により製造したイソフタレート系化合物を使用したことを除いては、実施例7の同様の方法で、下記化学式(10)で表される化合物を得た。
(実施例11:イソフタレート系化合物の合成)
実施例1により製造したイソフタレート系化合物の代わりに、実施例4により製造したイソフタレート系化合物を使用したことを除いては、実施例7の同様の方法で、下記化学式(11)で表される化合物を得た。
(実施例12:イソフタレート系化合物の合成)
実施例1により製造したイソフタレート系化合物の代わりに、実施例6により製造したイソフタレート系化合物を使用したことを除いては、実施例7の同様の方法で、下記化学式(13)で表される化合物を得た。
[エレクトロクロミック素子の製造]
(実施例13〜18)
0.2Mの無水テトラブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートを含有するN−メチルピロリドンに、実施例1〜6で製造したエレクトロクロミック物質を溶かして、0.225Mのエレクトロクロミック溶液を製造した。次いで、電極としてITOがコーティングされた2つのガラスの間にセルギャップを維持できるスペーサーを設置して密封した後、シリンジで前記製造されたエレクトロクロミック溶液を注入して、試験用のエレクトロクロミック素子を製造した。
(実施例19〜21)
12nmの平均粒度を有するTiOナノ粒子粉末0.25g、カルボワックス 0.060g、テルピネオール 0.5mLおよびエタノール 0.5mLを混合してペーストを製造した。次いで、前記ペーストを、ガラス上にITOがコーティングされた2つの電極にそれぞれパターニングしてフィルムを形成した後、150℃で1時間熱処理した後、450℃で2時間熱処理してTiOナノ結晶層を製造した。
次に、実施例7〜9で製造したエレクトロクロミック物質をメタノールに溶かし溶液とした後、その溶液にTiOがコーティングされたITO電極の一方を入れた。一日が過ぎた後、ITO電極をメタノールで洗浄した後、30分間加熱してエレクトロクロミック層を製造した。
一方、フェロセン化合物0.1gを、THF5mLに溶かした溶液に、TiOがコーティングされたITO電極の他方を常温で12時間浸けて吸着させた後、メタノールで表面を洗って常温で乾燥させて電子輸送層を製造した。
次に、TiOにエレクトロクロミック物質が吸着されたITO透明電極と、TiOにフェロセン化合物が吸着されたITO対向電極との間に、セルギャップを維持できるスペーサーを設置した。その後、電解質として0.2M テトラブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートを含有するN−メチルピロリドンに溶かして前記エレクトロクロミック層と電子輸送層との間に注入し、密封してエレクトロクロミック素子を製造した。
[エレクトロクロミック物質およびエレクトロクロミック素子の特性評価]
実施例1〜6で製造したエレクトロクロミック物質のエレクトロクロミック特徴を示す分子の電気化学特性を、サイクリックボルタンメトリーにより測定した。結果を下記表10に示す。標準CV実験セルは、3つの電極からなり、作動電極のITO電極、対向電極の白金電極、および基準電極としてAg/AgNo電極を含む。これらの3つの電極は、電解質溶液中に載せ、CV実験を行った。CV実験は、実験対象の化合物の還元および酸化電圧データを提供する。
また、実施例13〜18で製造したそれぞれのエレクトロクロミック素子に電圧を印加して変色させた後、その色変化を観察し、下記表11に示した。
上記表11を参照すると、イソフタレート系の新規な化合物を用いてエレクトロクロミック層を製造した本発明によるエレクトロクロミック素子は、青色、紫色だけでなく、赤色系統にも変色しうることが確認できる。
一方、実施例13〜18により製造されたそれぞれのエレクトロクロミック素子に電圧を印加して素子を変色させた後の状態で、オーシャンオプティクス社製 USB4000スペクトロメータを用い、その素子を構成するエレクトロクロミック物質のUVスペクトルを測定し、結果を図3に示した。図3を参照すると、実施例13〜18で製造した素子に電圧を印加して変色させた場合、その素子を構成するそれぞれのエレクトロクロミック物質は、533nm、542nm、572nm、573nm、590nm、および674nmの波長において、それぞれのピークが見られた。このことから、エレクトロクロミック素子を構成するエレクトロクロミック物質は、青色、紫色だけでなく赤色系統に変色しうることが確認できる。
一方、実施例13により製造したエレクトロクロミック素子に、−3.2Vの電圧を印加してエレクトロクロミック層を変色させた後電圧を除去する場合の、時間による吸光度の変化をオーシャンオプティクス社製 USB4000 スペクトロメータで測定して図4に示した。図4を参照すると、変色後に電圧を除去しても変色特性を維持する画像メモリ特性を示すことをわかる。また、前記エレクトロクロミック物質が変色以前の中性状態だけでなく、変色後に電圧を除去しても変色特性をそのまま維持することから、双安定性を有することをわかる。
一方、実施例13により製造されたエレクトロクロミック素子に、互いに異なる符号(−3.2Vおよび+1.0V)の電圧を、それぞれ22秒間交互に印加する場合の時間による吸光度の変化を、オーシャンオプティクス社製 USB4000スペクトロメータで測定して図5に示した。図5を参照すると、電圧の印加によってエレクトロクロミック素子の変色が可逆的であることをわかる。
実施例19〜21により製造されたそれぞれのエレクトロクロミック素子に電圧を印加した後、素子の光学的特性の変化を測定するためにオーシャンオプティクス社製、USB4000スペクトロメータでその素子を構成するエレクトロクロミック物質のUVスペクトラムを測定し、その結果を図6に示した。図6を参照すると、実施例19〜21により製造された素子に電圧を印加して変色させた場合、その素子を構成するそれぞれのエレクトロクロミック物質は、533nm、542nmおよび590nmの波長においてピークが見られるが、この波長は、それぞれ赤色、紫色および青紫色に対応する。
実施例10、11、および12で製造したエレクトロクロミック物質を用いて、実施例19〜21と同様の方法で製造したエレクトロクロミック素子における色変化を観察した。肉眼で観察したとき、色変化は、実施例3、4、および6により製造されたエレクトロクロミック物質を用いた素子の結果と類似するものと確認された。
以上、好適な実施例を参考として本発明を詳細に説明したが、これらの実施例は例示的なものに過ぎない。当業者であれば、各種の変更例または均等な他の実施例に想到し得ることは明らかである。したがって、本発明の真の技術的な保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
10、50 基板、
20,40 導電膜、
30 エレクトロクロミック層、
60 スペーサー、
70 ナノ結晶層、
80 電子輸送層、
90 電解質層、
100 対向電極、
200 透明電極。

Claims (20)

  1. 下記化学式(1)で表されるエレクトロクロミック物質:
    前記化学式(1)中、Rは、単結合、炭素数6〜50の置換されているかもしくは非置換のアリーレン基、炭素数4〜50の置換されているかもしくは非置換のヘテロアリーレン基、チエニレン基、ビチエニレン基、硫黄原子および酸素原子の少なくとも一方のヘテロ原子かもしくは両端のイソフタレート基と共役可能な炭素数2〜20のアルケニレン基、炭素数2〜20のアルキニレン基、炭素数3〜20のアルキルアルケニレン基、炭素数3〜20のアルキルアルキニレン基、または炭素数4〜20のアルキニルアルケニレン基であり、この際、前記アリーレン基およびヘテロアリーレン基の置換基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、チエニル基、炭素数1〜7のアルキル基または炭素数2〜7のアルケニル基であり
    は、それぞれ独立して、−(CH−であり、この際、mは、1〜10の整数であり、
    は、それぞれ独立して、水素原子、ビニル基、1,2−ジヒドロキシエチル基、炭素数1〜10の直鎖状、分枝状、もしくは環状のアルキル基、炭素数2〜10の直鎖状もしくは分枝状のアルケニル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数5〜12のヘテロアリール基、カルボキシル基、またはホスホン酸基である(ただし、R が単結合であり、R が−CH −であり、かつR が水素原子である化合物を除く)
  2. 前記化学式(1)中のRが、単結合、フェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、チエニレン基またはビチエニレン基であることを特徴とする、請求項1に記載のエレクトロクロミック物質。
  3. 前記エレクトロクロミック物質は、下記化学式(2)〜(13)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物であることを特徴とする、請求項1または2に記載のエレクトロクロミック物質。
  4. 対向する一対の透明電極と対向電極との間にエレクトロクロミック層を含むエレクトロクロミック素子であって、前記エレクトロクロミック層が、請求項1〜3に記載のいずれか1項に記載のエレクトロクロミック物質を含むことを特徴とする、エレクトロクロミック素子。
  5. 基板と前記基板上に形成された導電膜とを含む透明電極および対向電極と、
    前記透明電極上に形成されるエレクトロクロミック層と、
    前記対向電極上に形成される電子輸送層と、
    前記エレクトロクロミック層と前記電子輸送層との間に形成される電解質層と、
    前記導電膜と前記エレクトロクロミック層との間および前記導電膜と前記電子輸送層との間に形成され、かつ複数のナノ結晶粒子を含むナノ結晶層と、
    を含むことを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  6. 前記エレクトロクロミック層は、下記化学式(8)〜(13)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種のエレクトロクロミック物質が前記ナノ結晶粒子上に吸着、コーティング、担持、または付着されて形成されることを特徴とする、請求項5に記載のエレクトロクロミック素子。
  7. 前記電子輸送層は、下記化学式(14)で表される化合物が前記ナノ結晶粒子上に吸着、コーティング、担持、または付着されて形成されることを特徴とする、請求項5または6に記載のエレクトロクロミック素子。
  8. 前記ナノ結晶粒子が、二酸化チタン、酸化亜鉛、または酸化タングステンであることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載のエレクトロクロミック素子。
  9. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(2)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に赤色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  10. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(3)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に紫色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  11. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(4)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  12. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(5)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  13. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(6)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  14. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(7)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青緑色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  15. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(8)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に赤色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  16. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(9)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に紫色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  17. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(10)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  18. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(11)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  19. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(12)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
  20. 前記エレクトロクロミック素子が下記化学式(13)で表されるエレクトロクロミック物質を含む場合は、電圧印加時に青緑色に変色することを特徴とする、請求項4に記載のエレクトロクロミック素子。
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