JP5559504B2 - モータ駆動制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、同期モータの駆動を制御する駆動制御回路に関する。
同期モータの制御においては、ロータ位置を検出し、検出したロータ位置に応じてモータ駆動電流を制御することが重要である。
同期モータには、IPMSM(インターナル パーマネント マグネティック シンクロナスモータ)、SPMSM(サーフィス パーマネント マグネティック シンクロナスモータ)、PM(パーマネント マグネティック)、VR(バリアブル リラクタンス)、HB(ハイブリッド)、BLDCM(ブラシレス直流モータ)などが知られており、これら同期モータの回転位置を検出する方法としては、ホール素子などの各種センサを用いる方法と、速度起電圧(誘起電圧)を検出するセンサレスの方法が知られている。
コスト、スペースなどを考えれば、センサレスの方が優れており、センサレスの方法について各種の提案がある。例えば、モータの速度起電圧を用いる方法があり、モータステータ電圧・電流とモータモデル式からベクトル演算をして位置推定する方法や、モータの駆動ラインを特定の期間ハイインピーダンス状態として、直接的に速度起電圧を測定する方法などが知られている。
特開2007−274760号公報
モータモデル式から推定する方法では、モデル式中のインダクタンス、直流抵抗成分などを定数として設定しなければならないが、これらが誤差の原因になる。また、ハイインピーダンスにする方法では、モータ駆動出力を検出期間において停止する必要があり、電流の連続性が損なわれる。
本発明は、同期モータの定常回転時におけるモータ電流と、そのときの印加電圧を検出し、記印加電圧に、前記同期モータの非回転時において検出した印加電圧とモータ電流との比から求められたスケーリングファクタを乗算し、前記モータ流と、前記印加電圧に前記スケーリングファクタが乗算されて得られた値との差分を算出して前記同期モータの誘起電流に応じた信号を検出し、前記誘起電流に応じた信号に基づいて、前記同期モータへの印加電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明は、同期モータの定常回転時におけるモータ電流と、そのときの印加電圧を検出し、前記印加電圧に、前記同期モータの非回転時において検出した印加電圧とモータ電流との比と、前記同期モータのステータのインダクタンス成分と、から求められたスケーリングファクタを乗算し、前記モータ電流と、前記印加電圧に前記スケーリングファクタが乗算されて得られた値との差分を算出して前記同期モータの誘起電流に応じた信号を検出し、前記誘起電流に応じた信号に基づいて、前記同期モータへの印加電圧を制御することを特徴とする。
また、前記誘起電流に応じた信号と、その微分信号との論理演算に基づいて、前記同期モータの回転数に応じた周波数の回転速度信号を得ることが好適である。
また、前記誘起電流に応じた信号と、前記印加電圧との位相差を求め、求められた位相差に基づいてモータの駆動を制御することが好適である。
本発明によれば、定常運転状態の誘起電流を、コイルをハイインピーダンス状態にすることなく検出できるため、モータ駆動の連続性を維持しつつ誘起電流を検出できる。
実施形態の全体構成を示す図である。 同期外れ検出器の構成を示す図である。 同期外れ検出の動作を示す図である。 回転速度検出器の構成を示すである。 回転速度検出の動作を示す図である。 位相差検出の動作を示す図である。 他の実施形態の全体構成を示す図である。 さらに他の実施形態の構成を示すである。 さらに他の実施形態の構成を示すである。 Hブリッジドライバの構成を示すである。 他の実施形態の全体構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、全体構成を示すブロック図である。この例では、ステッピングモータを駆動対象としている。
スケーリングファクタAsを検出することを指令するスケーリング指令、通常の励磁を行うことを指示する通常励磁指令が励磁タイミング生成器10に供給される。
通常励磁指令により通常励磁が指示された場合には、励磁タイミング生成器10は、その時のモータ駆動指令に基づき、励磁タイミングについての信号を生成して励磁振幅生成器12に供給する。励磁振幅生成器12は、その時のモータ駆動に適切なモータ印加電圧指令S0を作成し、これをATT回路14において振幅調整をして出力する。なお、スケーリング指令の場合には、スケーリングファクタAsを検出するために好適な印加電圧指令値VdcがATT回路14から出力される。
ATT回路14の出力はPWM回路16に供給され、ATT回路14からの出力である指令値に応じたデューティー比のPWM制御信号が出力される。
PWM制御信号は、Hブリッジドライバ18に供給される。Hブリッジドライバ18は、複数のトランジスタから構成され、これらのスイッチングによって電源からの電流を制御してモータ電流(コイル電流)を発生し、これをモータ20に供給する。
モータ20は、ステッピングモータであり、2つのコイル22,24とロータ26を有している。2つのコイル22,24は、互いに電気角で90°位置がずれて配置されており、従って、ロータ26に対する磁界の方向もロータの中心角について互いに電気角で90°ずれている。また、ロータ26は例えば永久磁石を含んでおり、2つのコイル22,24からの磁界に応じて安定する位置が決定される。すなわち、ロータの回転角について90°ずれた位置に配置された2つのコイルに互いに90°位相の異なる交流電流を供給することで、その電流位相によりロータ26を移動させ、回転することができる。また、特定の電流位相のタイミングで、電流位相の変化を停止することで、その時の電流位相に応じた位置にロータを停止することができ、これによってモータ20の回転が制御される。
2つのコイル22の電流経路には、抵抗Rsが配置されており、この両端にはコイル22に流れる電流、すなわち抵抗Rsに流れる電流に応じた電圧が生じる。この抵抗Rsの両端電圧は、差動アンプ30に入力され、ここで抵抗Rsの両端電圧が得られる。なお、この例では、差動アンプ30には、ローパスフィルタLPFが追加されており、このローパスフィルタによって、差動アンプ30の出力における細かな変動を除去して、安定した出力を得ている。なお、差動アンプ30では、オフセットが生じるので、このオフセットをオフセット調整指令に基づいてオフセット調整を行うオフセット調整器32が接続されている。例えば、駆動電流がゼロの時に差動アンプ30の出力をオフセット調整器32が検出記憶して、これによって差動アンプ30のオフセットが調整される。
差動アンプ30の出力であるモータ駆動電流についての信号はADC34に供給されここでデジタル信号に変換される。ADC34の出力は、スケーリング指令による検出の場合には、非回転時における直流モータ電流Idcであり、回転時にはモータ電流(コイル電流)Isとなる。
このADC34の出力は、符号判定部36に供給され、ここで符号判定して、抵抗Rsを流れる電流の向きについて検出し、検出結果がATTs回路38に供給される。ATTs回路38は、スケーリングファクタAsを記憶し、これをATT回路14から出力されるVdc、S0に乗算する回路である。スケーリング時には、As・Vdc=Idcにより直流モータ電流Idcが得られ、通常励磁時には、As・S0が得られる。
ATTs回路38の出力は、比較調整器40に供給される。比較調整器40には、スケーリング指令が供給されており、スケーリング時にATTs回路38から供給されるAs・Vdcと、ADC34から供給されるIdcを比較して、スケーリングファクタAsを更新し、更新したAsをATTs回路38に供給する。
通常励磁時のATTs回路38の出力である、As・S0は、減算器42に供給され、ここで、通常励磁時のADC34の出力であるIsが減算され、As・S0−Is=Ibにより、速度起電圧に対応する誘起電流Ibが算出される。
すなわち、S0は、モータ印加電圧であり、これにスケーリングファクタAsを乗算することで、誘起電流がない場合におけるモータ電流成分が検出されるので、これから実際に測定されたモータ電流を減算することで、誘起電流Ibが算出される。
減算器42において得られた誘起電流Ibは、アンプ(AMP)44において増幅された後、デジタルローパスフィルタ(D−LPF)46において、高周波ノイズを除去する。このデジタルローパスフィルタ46には、励磁タイミング生成器10からサンプリングクロックが供給されている。励磁速度は指令に基づいて励磁タイミング生成器10において生成されており、この励磁タイミング生成器10がサンプリングクロックを生成することで、デジタルローパスフィルタ46のカットオフ周波数を励磁速度に応じて変更し常に適切なものに設定することができる。
デジタルローパスフィルタ46の出力は、微分器(Div)48に供給され、ここから微分値Vb’が出力される。なお、微分器48による微分によって位相が90度進むことになる。
微分器48の出力は、同期外れ検出器50に供給される。この同期外れ検出器50には、励磁タイミング生成器10から励磁速度情報も供給されており、これらから同期外れを検出する。
また、デジタルローパスフィルタ46の出力であるVbと、微分器48の出力であるVb’は、回転速度検出器60に入力され、ここで回転数についてのFG信号が検出され出力される。
さらに、デジタルローパスフィルタ46の出力であるVbと、微分器48の出力であるVb’は、それぞれゼロクロス検出回路70,72に入力され、それぞれのゼロクロスポイントが検出され、検出結果が位相差検出器74に入力される。この位相差検出器74には、励磁タイミング生成器10から互いに90度位相が異なる2つの励磁タイミングについての信号Tp0,Tz0と、計数クロックCLKが供給されている。そして、モータ印加電圧と、速度起電圧成分Vb,Vb’との位相差が検出される。
「誘起電流Ibの算出」
ここで、この誘起電流Ibの算出について、説明する。例えば、PM同期モータが一定回転数で回転する定常状態について、dq軸で動作を解析するとその電圧方程式は、次のように表せる。
ここで、Vd:d軸電圧、Vq:q軸電圧、r:ステータ巻線抵抗、id:d軸電流、iq:q軸電流、ω:回転角速度、Lq:q軸インダクタンス、Ld:d軸インダクタンス、φm:PMロータの磁束である。
この式(1)の第2項が速度起電圧成分であり、これを各成分で書き直すと、
(モータのステータ電流)=(端子電圧/ステータコイルの直流抵抗(DCR)成分)−(速度起電圧成分/ステータコイルのDCR成分)となる。
これを書き直せば、
(速度起電圧成分/ステータコイルのDCR成分)=端子電圧/ステータコイルのDCR成分)−(モータのステータ電流)
である。
すなわち、式(1)の右辺第1項は、速度起電力がゼロの場合のステータコイルに流れる電流である。
ステータが直流励磁状態で、定常状態にあるときは、インダクタンスDSE成分の影響はなく、DCR成分のみでモータ印加電圧に対する電流が決まる。従って、直流励磁状態で検出された直流モータ電流値(Idc)と、直流励磁状態での直流印加電圧値(Vdc)を同一にスケーリングしたときのスケーリングファクタ(As)をモータ回転運転時の端子電圧値(S0)に適用して生成される電流値Ssから、モータ回転時に検出された電流値(Is)を減算することで、速度起電圧成分の誘起電流値(iv)を検出できる。
すなわち、Ib=As・S0-Is=Ss−Isである。ここで、VdcとS0のスケールは同一、SDc:S0=1:1である。なお、Ibは、1/DCRのスカラー量が乗じられているが、ベクトルの向きは速度起電圧成分(誘起電圧成分)を表している。
速度起電圧成分は、図1に記載の駆動制御回路に限られず、例えば、図11に記載の駆動制御回路によっても検出することができる.図11の駆動制御回路は、図1におけるATTs回路38に代えて配置位置が異なるATTs回路38’が採用されており、検出される信号が速度起電圧である点が異なる。
ATTs回路38’は、スケーリングファクタAsを記憶し、ADC34から出力されるIdc,Isに乗算する回路である。スケーリング時には、As・Idcにより直流モータ電圧Vdcが得られ、通常励磁時にはAs・Isが得られる。
「誘起電圧Vbの算出」
ここで、この誘起電圧Vbの算出について、説明する。dq軸で動作を解析するとその電圧方程式は、次のように表せる。
この式(2)の第2項が速度起電圧成分であり、これを各成分で書き直すと、
(モータのステータ電流)=(端子電圧/ステータコイルの抵抗成分R)−(速度起電圧成分/抵抗成分R)となる。なお、抵抗成分Rは、式(3)に示す成分である。
これを書き直せば、
(速度起電圧成分)=(端子電圧)−(モータのステータ電流・抵抗成分R)
である。
すなわち、式(2)の右辺第1項は、速度起電力がゼロの場合のステータコイルに流れる電流である。
ステータが直流励磁状態で、定常状態にあるときは、インダクタンスDSE成分の影響はなく、抵抗成分Rのみでモータ印加電圧に対する電流が決まる。従って、直流励磁状態で検出された直流モータ電流値(Idc)と、直流励磁状態での直流印加電圧値(Vdc)を同一にスケーリングしたときのスケーリングファクタ(As)をモータ回転運転時の電流Isに適用して生成される値As・Isを、端子電圧(S0)から減算することで、速度起電圧V0を検出できる。スケーリングファクタAsの適用時に、直流ゲインとした一次遅れ伝達関数を持ったフィルタ処理を行うことが好適である。つまり、スケーリングファクタAsが、モータのステータのインダクタンス成分に基づいて決定される。
「同期外れの検出」
図2には、同期外れ検出器50の構成が示されている。励磁タイミング生成器10からの励磁速度情報は、可変判定閾値部52に入力される。可変判定閾値部52は、励磁速度に基づき、判定連続時間と、判定閾値を決定して、閾値未満連続判定部54に供給する。閾値未満連続判定部54は、Vb’が所定範囲内に一定時間以上とどまることから同期外れを検出する。
すなわち、図3に示すように、Vb’の大きさが、ゼロに対し対称に位置する閾値+と閾値−の間に入った場合に、閾値判定信号として、Hレベルを発生する。そして、設定された連続時間たっても、閾値判定信号がHレベルのままの場合に同期外れ検出信号SeをHレベルにする。Vb’は、速度起電圧成分であるVbの微分量であるので、その振幅成分は、回転速度に比例する。また、Vb’の周波数は回転数に一致する。従って、励磁タイミング生成器10からその時点での励磁速度情報を得て、判定閾値、および反転連続時間を可変判定閾値部52が適切なものに決定する。
「回転速度検出」
回転速度検出器60では、モータの回転に同期し、互いに90度位相の異なる2つの信号Vb,Vb’から回転速度信号FGを生成する。このために、Vb,Vb’は、ヒステリシスコンパレータ62,64にそれぞれ入力される。ヒステリシスコンパレータ62,64は、図5に示すように、ゼロに対し対称に位置する閾値+と閾値−を有しており、閾値+を超えるとHレベルを出力し、閾値−下回るとLレベルに戻る。ヒステリシスコンパレータ62,64からは、90度位相の異なる判定信号A,Bが出力され、これがEXオア回路66に入力される。従って、EXオア回路66からは、Vb,Vb’の2倍の周波数のFG信号が得られる。なお、閾値+、閾値−は、上記同期外れ検出器50において用いたものをそのまま利用することが好適である。
「位相差検出」
位相差検出器74は、Vb、Vb’のゼロクロスポイントから駆動電圧位相と速度起電圧の位相差を検出する。この動作について、図6に基づいて説明する。励磁タイミング生成器10は、モータ20の2つのコイル22,24に対し、90度位相が異なる駆動を行うために、2つのモータ印加電圧制御のための信号を有している。これがTp0とTz0の2つの信号であり、モータ印加電圧に同期してその2倍の周波数の信号である(FG信号と同一周波数)。一方、位相差検出器74には、Vbのゼロクロスについての信号Tzと、Vb’のゼロクロスについての信号Tpも供給されている。
そして、位相差検出器74では、2つのカウンタを有しており、Tz0の立ち下がりからTzの立ち下がりまでと、Tp0の立ち下がりからTpの立ち下がりまでをカウントする。これによって、2つのカウンタには、C0,C1がカウント値として発生され、このTz,Tpの立ち下がりの時点で、その時のカウント値がCout0,Cout1として得られる。
ここで、検出回路には、オフセットがあるので、上述のようにして、得られたカウント値Cout0,Cout1に対し、所定の定数Pcを減算して、モータ印加電圧と、速度起電力の位相差を得ることができる。
モータ印加電圧に対する速度起電力の位相は、モータ印加電圧に応じて変動する。位相差検出回路74の出力する位相差情報を示す信号Pp,Pzは、ATT回路14に出力される。ATT回路14は信号Pp,Pzに基づいて振幅調整の処理を行う。従って、この速度起電力の位相を適切なものに制御することで、駆動電力の最適化制御を行うことができる。
「他の実施形態」
図7には、他の実施形態が示されている。この例では、Hブリッジドライバ18の出力であるモータ印加電圧を検出するための差動アンプ80を有している。従って、直流印加電圧Vdc、モータ印加電圧S0は、この差動アンプ80の出力に得られる。そして、減算器42による減算処理、Ib=As・S0−Isや、比較調整器40に検出されるAsもアナログ信号の状態で行われる。
そして、減算器42の出力がアンプ44を経てADCに供給され、Ibがデジタルデータに変換され、その後の処理に供される。
図8は、図1に対応する実施形態であり、差動アンプ30の出力についてのローパスフィルタにスイッチトキャパシタで構成したローパスフィルタ30aを採用している。スイッチトキャパシタフィルタは、その動作クロックにより、カットオフ周波数を変更できる。このため、モータ駆動の周波数に応じて、動作クロックを変更して常にカットオフ周波数を最適なものに制御することが容易である。
図9は、図7に対応する実施形態であり、差動アンプ30,80のローパスフィルタとして、スイッチトキャパシタで構成したローパスフィルタ30a,80aを採用している
「Hブリッジドライバ18の構成」
図10には、Hブリッジドライバ18の一部とモータ20の1つのコイル22(24)の構成を示す。
このように、電源とアースの間に2つのトランジスタQ1、Q2の直列接続からなるアームと、2つのトランジスタQ3、Q4の直列接続からなるアームが設けられており、トランジスタQ1、Q2の中間点と、トランジスタQ3、Q4の中間点との間にコイル22(24)が接続される。そして、トランジスタQ1、Q4をオン、トランジスタQ2、Q3をオフすることで、コイル22(24)に一方向の電流を流し、トランジスタQ1、Q4をオフ、トランジスタQ2、Q3をオンすることで、コイル22(24)に反対方向の電流を流し、コイル22,24を駆動する。
このような回路が2つ設けられることで、2つのコイル22,24に供給する電流を個別に制御することができる。
「実施形態の効果」
このようにして、各実施形態によれば、定常運転時においては、連続して誘起電流Ibを得ることができる。このため、得られたIbから、誘起電流の位相検出することができる。また、モータ印加電圧はわかっているので、モータ印加電圧と誘起電流の位相差を検出すれば、ステッピングモータの印加電圧を適切なものに制御してステッピングモータの高効率制御に利用できる。また、位相差を検出することで、進角制御も行える。さらに、誘起電流Ibの変化が所定以下であることによって、脱調を検出することもできる。
また、誘起電流Ib(または速度起電圧Vb)およびこれと90度位相が異なるIbの微分Ib’(またはVb’)の論理演算によって、FG信号を作成し、このFG信号のカウントによって、回転速度を検出することができる。
また、2つのコイルの位相差はわかっており、2つのコイルについてのIbとIb’を比較することによって、両者がどのように位置するかで、回転方向も検出することができる。なお、上述の実施形態では、Ib,Ib’ではなく、Vb、Vb’を用いている。しかし、Ib,Ib’とVb,Vb’は比例関係にあり、位相差検出、回転速度検出について、振幅は関係ないので、同様の検出が行える。なお、Vb、Vb’は、AsをIb,Ib’に乗算することによって得られる。アンプ44において、このAsの乗算が行われて、Vbが得られる。
10 励磁タイミング生成器、12 励磁振幅生成器、14 ATT回路、16 PWM回路、18 Hブリッジドライバ、20 モータ、22,24 コイル、26 ロータ、30,80 差動アンプ、30a,80a ローパスフィルタ、32 オフセット調整器、36 符号判定部、38 ATTs回路、40 比較調整器、42 減算器、44 アンプ、46 デジタルローパスフィルタ、48 微分器、50 同期外れ検出器、52 可変判定閾値部、54 閾値未満連続判定部、60 回転速度検出器、62,64 ヒステリシスコンパレータ、66 EXオア回路、70,72 ゼロクロス検出回路、74 位相差検出器。

Claims (4)

  1. 同期モータの定常回転時におけるモータ電流と、そのときの印加電圧を検出し、
    記印加電圧に、前記同期モータの非回転時において検出した印加電圧とモータ電流との比から求められたスケーリングファクタを乗算し、
    前記モータ流と、前記印加電圧に前記スケーリングファクタが乗算されて得られたものとの差分を算出して前記同期モータの誘起電流に応じた信号を検出し、
    前記誘起電流に応じた信号に基づいて、前記同期モータへの印加電圧を制御することを特徴とするモータ駆動制御回路。
  2. 同期モータの定常回転時におけるモータ電流と、そのときの印加電圧を検出し、
    前記印加電圧に、前記同期モータの非回転時において検出した印加電圧とモータ電流との比と、前記同期モータのステータのインダクタンス成分と、から求められたスケーリングファクタを乗算し、
    前記モータ電流と、前記印加電圧に前記スケーリングファクタが乗算されて得られたものとの差分を算出して前記同期モータの誘起電流に応じた信号を検出し、
    前記誘起電流に応じた信号に基づいて、前記同期モータへの印加電圧を制御することを特徴とするモータ駆動制御回路。
  3. 請求項1または2に記載のモータ駆動制御回路であって、
    前記誘起電流に応じた信号と、その微分信号との論理演算に基づいて、前記同期モータの回転数に応じた周波数の回転速度信号を得ることを特徴とするモータ駆動制御回路。
  4. 請求項1〜のいずれか1つに記載のモータ駆動制御回路であって、
    前記誘起電流に応じた信号と、前記印加電圧との位相差を求め、求められた位相差に基づいてモータの駆動を制御することを特徴とするモータ駆動制御回路。
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