JP5559434B2 - 動物用の連結具 - Google Patents

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Description

本発明は、主として犬や猫などの動物の装着帯や装着衣に設けられた連結環に、引き紐や係留紐を連結するのに用いられる動物用の連結具に関する。
連結具は、一般にナス環と称され、連結対象を受け入れるための開放部を有するフック部を備える。図20に、散歩用の引き綱151が従来の連結具150によって、犬aの首輪152に繋がれている様子を示す。引き綱151の先端部分には、ナス環と呼ばれるC字状の鈎部111(以降、「ナス環111」)が形成された連結具150が取り付けられており、首輪152に取り付けられたリング153に対してナス環111が着脱可能に構成されている。
図21を参照して、連結具150aを示す。連結具150aは、ナス環111と軸部112とが一体形成されたフック部材113と、引き綱151が係止される連結リング114とを含む。軸部112には、ナス環111とは反対側の軸端からナス環111に向かって、大径部116、小径部117、及び大径部115が順番に形成されている。連結リング114のD字状の一辺(直線部)には貫通孔114aが形成されている。小径部117が貫通孔114aに嵌合された、つまり大径部116及び大径部115が連結リング114の一辺(直線部)を挟むような状態で、連結リング114が軸部112(フック部材113)に対し回転自在に取り付けられている。
軸部112には、軸方向Dsに沿って、ナス環111に近い先端面112aに開口121を有する有底の穴122が形成されている。軸部112には開口121から軸方向Dsに沿ってガイド溝123が形成されている。穴122の内部には、コイルバネ124と軸方向に沿って移動可能なスライドバー125とが順番に、コイルバネ124がスライドバー125によって圧縮されるように、挿入されている。スライドバー125は圧縮されたコイルバネ124の伸張力により、ナス環111の先端面111aにスライドバー125の先端が当接するように付勢されている。スライドバー125には、凸状の把持部126が一体に形成されてあり、把持部126はガイド溝123から穴122の外側に突出するように取り付けられる。
連結具150aでは、コイルバネ124の付勢力に抗して、把持部126を一時的に連結リング114側にスライドさせることにより、スライドバー125の先端面とナス環111の先端面111aとが分離され、これらの間に間隙が形成される。把持部126はスライドバー125をスライド動作をさせるための操作部である。この意味において、以降把持部126を「操作部126」と称する。
間隙が形成された状態で、首輪152(図20)のリング153にナス環111を引掛けることにより、リング153とナス環111(フック部材113)とを連結できる。その後、再びスライドバー125の先端面をナス環111の先端面111aに当接させ、ナス環111がスライドバー125で閉じられる。
図22に、従来の連結具150のさらなる例(特許文献1)である連結具150bを示す。連結具150bは、ユーザの意図に反するスライドバー125の移動を防止するためにスライドバー125をロックするロック機構が連結具150aに追加されている。図22(a)はロック機構が作動していない通常状態に在る連結具150bを示し、図22(b)はロック機構が作動しているロック状態へ移行する過渡状態に在る連結具150bを示し、図22(c)はロック機構が作動しているロック状態に在る連結具150bを示している。
図22に見て取れるように、軸部112にはガイド溝123から分岐するL字状のロック溝131が形成されている。ロック溝131は軸方向Dsに垂直な方向に所定の距離だけ延在する横溝132と、横溝132の延在端部より軸部112の先端側に向けて軸方向Dsに所定の距離だけ延在する縦溝133からなる。なお、横溝132が形成される位置は、コイルバネ124に抗してスライドバー125を軸方向Dsにスライドさせて、スライドバー125がナス環111から離れたときの操作部126の位置である。
図22(a)に示すように、スライドバー125がナス環111の開放端部に当接している(ナス環111の閉口)時には、操作部126は横溝132に入れない。操作部126を横溝132に入れるようにするためには、ナス環111を開口する方向(連結リング114側)にスライドバー125をスライドさせなければならない。つまり、操作部126が突発的に横溝132に入り込むのが防止されている。
連結具150bを使用する際の典型的な動作について説明する。連結具150bは、使用していないときは、図22(a)に示した通常状態にある。首輪152のリング153(図20)に連結具150bを連結するときは、スライドバー125を連結リング114側に、操作部126をガイド溝123に沿って強くスライドさせる。これにより、ナス環111の先端面111aと軸部112の先端面112aとの間が大きく開くので、この状態でリング153に引掛ける。
リング153に引掛けた後に、再び操作部126を元に戻していくときに、図22(b)に示すように、操作部126が横溝132の位置にきた状態で、操作部126を横溝132の方向に移動させる。そして横溝132の先まで移動させると、コイルバネ124による付勢力でスライドバー125が押され、図22(c)に示すように、操作部126が縦溝133に沿って移動するようになる。そして、スライドバー125の先端面125aがナス環111の先端面111aに当接した位置で操作部126が停止する。
その後は、操作部126が軸方向Dsに移動できる範囲が縦溝133の内側に制限されることになり、操作部126が軸方向Dsに押されてスライドバー125が連結リング側に移動したとしても、スライドバー125の移動量が制限され、半開き状態にしかならない。操作部126にスライドバー125を回転させる方向(軸方向Dsに対して垂直)に力が加わっても、同時に軸方向Dsの力が加わらないかぎりは、縦溝133により操作部126の回転方向の移動が制限され、スライドバー125は開かない。つまり、ロック溝131と操作部126とで、スライドバー125のユーザの意思に反する移動を防止するロック機構を形成している。
特開2009−72080号公報
上述の従来の連結具では、いずれも、他の部材と連結中はスライドバーやロック機構が作用して鈎部(ナス環)が閉じられるように構成されている。これらが正常に作動している限り、安全に連結状態が保たれる。しかしながら、使用状況によっては、連結が誤って解除されることがある。
例えば、連結具150aにおいては、動物(犬a)の引き連れ中や係留中に、動物が何かに驚いたり、興味を示して異常な動きをしたりする際に、フック部材113とリング153との連結が不用意に解除される問題がある。この予期せぬ連結解除は、動物の異常な動きに起因する。つまり、動物の異常な動きにより、首輪152のリング153がナス環111の操作部126を押動する状態になることがある。動物が引き続き不規則に動くと、何かの拍子に、ユーザの意思に反してスライドバー125(操作部126)が後退させられて、フック部材113の開放部が開きリング153が外れてしまうことがある。
また、連結具150b(特許文献1)においては、動物の動きによって駆動されるリング153(図20)によって、縦溝133中にロックされている操作部126が、縦溝133に案内されて横溝132まで移動させられて、半ロック状態になることがある。半ロック状態の操作部126は、動物のさらなる動きにより、リング153によって横溝132に案内されて、ガイド溝123まで移動させられて、非ロック状態になることがある。非ロック状態の操作部126は、動物のさらなる動きにより、リング153によってガイド溝123に案内されて、ナス環111が全開となる位置まで、コイルバネ124の付勢力に抗して押し戻されることは回避しきれない。
上述のように、連結具150a及び連結具150bのいずれにおいても、係留されている動物の動きなどにより駆動された連結対象であるリング153の動きが、操作部126を介してスライドバー125に伝えられてしまうことが避けられない。結果、連結具150a及び連結具150bは共に、ユーザの意思に反して、連結が解除されてしまう問題がある。
本発明は、上述の問題点に鑑み、連結対象の移動がスライドバーに押し戻し力として伝わるのを防止できる動物用の連結具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の動物用の連結具は、
基部環が回転自在に連結された基部からフック部と筒状の軸部とが一体に立ち上がって、軸部がフック部の先端部と対向してフック部の開放部を形成する本体と、
本体の軸部にフック部の先端との間で進退するように収容されて前記開放部を開閉でき、かつ、この開閉のための操作部が、軸部周壁のスライド溝を通じ操作部に設けられた刻み目部が外方に露出された係止ピンと、
係止ピンをフック部の先端に当接するよう付勢して前記開放部を閉じた位置に保持するばねと、を備え、
本体は、基部から軸部及びフック部の立ち上がり間においてフック部の連結対象との連結域側に延びて、フック部の連結対象との先端部からの連結域と基部側への遊びとを規制し、かつ、開放部に繋がって連結対象を出入りさせる規制窓を形成する規制壁部を有することを1つの特徴としている。
上記の目的を達成するために、本発明の動物用の連結具は、また、
基部環が回転自在に連結された基部からフック部と筒状の軸部とが一体に立ち上がって、軸部がフック部の先端部と対向してフック部の開放部を形成する本体と、
本体の軸部にフック部の先端との間で進退するように収容されて前記開放部を開閉でき、かつ、この開閉のための操作部が、軸部周壁のスライド溝を通じ操作部に設けられた刻み目部が外方に露出された係止ピンと、
係止ピンをフック部の先端に当接するよう付勢して前記開放部を閉じた位置に保持するばねと、を備え、
本体は、基部から軸部及びフック部の立ち上がり間においてフック部の連結対象との連結域側に延びて、フック部の連結対象との先端部からの連結域と基部側への遊びとを規制し、かつ、開放部に繋がって連結対象を出入りさせる規制窓を形成する規制壁部を有し、
軸部は、係止ピンの閉じ位置に対応した操作部に対し、フック部側で操作部の本体の少なくともフック部側の端部より外方へ張り出して、操作部の本体及び刻み目部にフック部側から不用意な引っ掛かり力が働くのを邪魔するガード部を有することを今1つの特徴とする。
上記各発明において、さらに、軸部は、本体への一体形成部と、本体から分割形成された分割体とが、係止ピン及びばねを相互間に挟み込んで一体化されてなり、かつ、軸部の、フック部と並んでなす本体の輪郭部またはフック部との並び面部に向く、一体形成部と分割体との合わせ目間で前記スライド溝を形成し、このスライド溝のフック部側に位置した前記ガード部が一体形成部及び分割体の双方または一方で形成されたことを、さらなる特徴とすることができる。
本発明のそれ以上の目的及び特徴は、以下の詳細な説明及び図面によって明らかになる。本発明の特徴は、それ単独で、あるいは可能な限り種々に複合して採用することができる。
本発明の動物用の連結具の1つの特徴によれば、連結対象が操作部に当接して係止ピンを押し戻すような動きを、本体の基部から軸部及びフック部の立ち上がり間においてフック部の連結対象との連結域側に延びた規制壁部により制限し、かつ、係止ピンの操作部はその刻み目の軸部からの露出にて、手指の腹の弾力的な押し付けを伴うなどした意図的な開き操作の邪魔にはならずに、連結対象はもとより、連結している犬などの胴部に装着している着衣の生地や紐類、凹凸を含む擦れ違う他物が押し戻し方向、開き操作方向に引っ掛かるのを制限して、フック部の開放部が不用意に開かれ連結対象との連結が外れるのを回避することができる。
本発明の動物用の連結具の今1つの特徴によれば、1つの特徴の場合に加え、軸部のガード部が、操作部の露出した刻み目部の少なくともフック側端部以上に外方へ張り出し、手指の腹の押し付けによる弾力的な馴染みを伴うなどした意図的な開き操作の邪魔には特にならずに、操作部の本体はもとよりその刻み目部に対しても、連結対象は勿論、それ以外に、連結している犬などの胴部に装着している着衣の生地や紐類、凹凸などフック部側からすれ違うことのある他物がフック部側から押し戻し方向、つまり開き操作方向に引っ掛かるのを積極的に邪魔し、制限するので、フック部の開放部が不用意に開かれ連結対象との連結が外れるのを十分に回避することができる。
第1、第2各特徴でのさらなる特徴によれば、軸部が本体への一体形成部と分割体とを一体化した係止ピン及びばねの挟み込み構造上、係止ピンのフック部側からの収容を回避して、軸部の、フック部と並んでなす本体の輪郭部またはフック部との並び面部に向いたスライド溝を得て操作部の刻み目部の露出を実現し、しかも、スライド溝のフック部側に位置したガード部を、一体形成部及び分割体の双方または一方で形成して、フック部の開放部が不用意に開かれ連結対象との連結が外れるのを回避することができる。特に、軸部のフック部との並び面部に向いた操作部の刻み目部の露出によっては、本体輪郭部に向いた露出による場合に比し、連結対象はもとより、連結している犬などの胴部に装着している着衣の生地や紐類、凹凸を含む擦れ違う他物のフック部側からの開き操作方向の引っ掛かりを回避する確率を高められる。
本発明の実施の形態1に係る動物用の連結具の内部構造を示す部分破断図である。 図1において、直線II−IIで切った、連結具の断面図である。 図1において、直線III−IIIで切った、連結具の断面図である。 図1において、矢印IVの方向から係止ピンを見た連結具の側面図である。 図1において、矢印Vの方向から見た、連結具の側面図である。 図1に示す係止ピンの側面図である。 本発明の実施の形態2に係る動物用の連結具の正面図である。 図7において、直線VIII−VIIIで切った、連結具の断面図である。 図7において、矢印IXの方向から見た係止ピンを見た連結具の側面図である。 図7に示す係止ピンの側面図である。 図7に示す連結具が、連結対象に連結された状態の一例を示す斜視図である。 図7に示す連結具の操作部が、連結対象に当接した状態の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る動物用の連結具の側面図である。 図13の連結具の本体部の部分破断図である。 図14の連結具本体部の斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る動物用の連結具の側面図である。 図16の連結具の本体部の部分破断図である。 図16の連結具の本体部の斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る動物用の連結具の本体部の正面図である。 従来の連結具が犬の首輪と散歩用の引き綱との連結に用いられている様子を示す図である。 従来の連結具の一例の構成を示す図である。 図21に示したのとは異なる、従来の連結具の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する前に、本発明の技術的特徴について簡単に述べる。本発明は、連結対象の移動がスライドバーに押し戻し力として伝わるのを防止できるように構成されている。そのために、連結対象がスライドバーの操作部に当接することを防止或いは当接の強さを弱めるための手段が設けられている。この手段は、2種類に大別される。
第1の手段は、連結具のフック部内における連結対象の動きを制限することにより、連結対象が操作部に当接できないように連結対象の動きを規制する手段であり、フック部内に設けられる。第2の手段は、操作部の近傍に設けられて連結対象を受け止めて、連結対象が操作部に当接するのを防止する手段である。
(実施の形態1)
以下に図1、図2、図3、図4、図5、及び図6を参照して、本発明の実施の形態1に係る動物用の連結具について説明する。本実施の形態は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載を限定するものではない。
本実施の形態に係る動物用の連結具100(以降、「連結具」)は、概ね楕円形状の本体7と、本体7の長辺部に摺動可能に収容される係止ピン11と、本体7の内部に収納可能なばね12とを備えた基本構成を有している。本体7は、基部環1が軸2まわりに回転自在に連結された基部3からフック部4と筒状の軸部5とが一体に立ち上がって、軸部5がフック部4の先端部4aと対向してフック部4の開放部6を形成している。
図3及び図6に示すように、係止ピン11の本体部11bから外方に向かって所定の高さH(以降、「操作部突出高H」と称する)だけ突出するように操作部9が設けられている。図1及び図3に示すように、係止ピン11は、操作部9が軸部5の周壁のスライド溝8aを通じて所定の高さH1(以降、「操作部露出高H1」)だけ外方に突出して露出するように、本体7の軸部5にフック部4の先端部4a側から収容されている。操作部9の下端部から軸部5の下端部までの高さ(操作部突出高H−操作部露出高H1)を操作部下端高H2と称する。ばね12は、係止ピン11をフック部4の先端部4aに当接するよう付勢して前記開放部6を閉じた位置に保持している。
本発明の主たる目的を達成するために、本体7は、特に、前記基部3から前記軸部5及びフック部4の立ち上がり間においてフック部4の連結対象13との連結域14側に延びて、フック部4の連結対象13との先端部4aからの連結域14と基部3側への遊びとを規制し、かつ、前記開放部6に繋がって連結対象13を出入りさせる規制窓15を形成する規制壁部10を有している。規制壁部10が、上述の連結具のフック部内における連結対象の動きを制限することにより、連結対象が操作部に当接できないように連結対象の動きを規制する第1の手段である。
図1に示す状態で、連結具100は動物の引き連れや係留に用いられる。つまり、本体7は、基部環1で引き紐16や係留紐類(不図示)に接続され、フック部4で動物の首輪17などの装着帯や装着衣(不図示)に設けられたD環18などの連結環に連結される。
動物の引き連れ中や係留中に、動物が何らかに驚いたり、興味を持って異常な動きをすると、連結具100とD環18等との間に生じる捻じれに起因する拗れが生じ易くなる。この拗れは、フック部4に対しD環18との軸線の間に傾き(以降、「拗れ角」)により捻じれが基部環1の自由回転によって吸収されにくくなって生じ易い。そして、本体7とD環18とが、拗れ角を持ったまま捻じれようとする。
従来の連結具に於けるように、フック部とD環との相対的な移動の自由度(以降、「移動自由度」)が高いと、D環がフック部に対して相対的に移動すると双方間での拗れ角の影響で拗れが増大する場合がある。つまり、拗れ方向及び拗れ状態によっては、D環のフック部に対する位置或いは動きに自由度がなくなる。そして、ほぼ必然的に、フック部の外側に位置するD環の部分が操作部に当接し、係止ピンを押し戻して、ナス環の開放部をユーザの意図に反して開口させてしまうことが低い確率ではあるが生じる。
そして、ナス環が開口した状態で、D環のフック部の内側に位置する部分がフック部の内周側湾曲形状に案内されフック部の開放部に向かうことになる。結果、先行部が係止ピンを後退させて開放部を開くのに続いて後行部が開かれた開放部からフック部の外に抜けてしまい、フック部のD環との連結が不用意(ユーザの意思に反して)に外れる結果を招く。必要に応じて、フック部に当接してナス環の開放部を開口させるD環のフック部の外側に位置する部分を「先行部」と呼ぶ。そして、D環の「先行部」によって開口されたナス環の開放部にむかって動く、ナス環の内側に位置するD環の部分を「後行部」と呼ぶ。
連結具100においては、フック部4及び軸部5が基部3から一体に立ち上がって、フック部4をD環18などの連結対象に連結したり、係止ピン11の操作部9を操作したりする取り扱いや負荷に対応して(耐えられるように)、本体7の大きさが決定されている。そして、規制壁部10が、本体7の基部3側から軸部5及びフック部4間をフック部4のD環18などとの連結域14側に延在して形成されている。規制壁部10と、フック部4の連結域14との間に規制窓15が形成されている。D環18などの連結対象は、係止ピン11が後退して開かれた開放部6を通じて規制窓15の開口域に挿入されることにより、連結域14との連結が可能である。
なお、係止ピン11が閉じ位置に復帰した連結後のD環18などのフック部4内での動きは、規制壁部10によって、輪郭域内(図1)の連結域14側に片寄って規制される。このようにして、D環18などが操作部9に当接して係止ピン11を押し戻す、引き下げ方向Doへの動きを防止できる。結果、フック部4の開放部6が不用意に開かれ連結対象13との連結が外れるのを回避できる。なお、上述の軸方向Ds(図21及び図22)が直線且つ双方向であるのに対して、引き下げ方向Doは係止ピン11が本体7の概ね楕円の長辺部内でばね12の付勢力に抗して摺動して、係止ピン11の先端をフック部4の先端から離反させる曲線状の動きの方向である。
図示例に基づいて詳述すると、基部環1は本体7の基部3上の、フック部4の連結域14の中心位置と反対側位置に同心に設けた軸2によって回転自在に連結されている。動物の引きまわしや係留時の動物の動きを制限する状態では、通常、D環18と基部環1との間には引き紐16などの引っ張りによる張力が働く。基部環1、フック部4、及びD環18は、図1に示すようにそれらの軸線A、B、及びCがほぼ同一線上に並ぶように、直線配列されている。これは、基部環1、フック部4、及びD環18などの湾曲による張力に対する求心性による。この直線配列において、引き紐16などのフック部4の連結対象と、D環18などの基部環1の連結対象との間に生じる捻じれは、基部環1と本体7との間の軸2まわりの回転で吸収される。
しかし、動物側の異常な動きで、フック部4の軸線Bに対して、D環18の軸線Cが、例えば、図1に示すC1及びC2、C3に示すように開放部6の側に傾斜する拗れ角θを持つ状態では、その拗れ角θが大きい程、D環18の回転によって捻じれが吸収されにくくなる。一瞬に生じる捻れの吸収はさらに困難である。そして、捻じれが吸収されない分だけ、フック部4とD環18とが捻じれ方向に応じた捻じれ姿勢で互いの湾曲部の軸線C両側の表裏に分かれる2点E及びF間で圧接し合う。そして、フック部4はD環18の中心側に、D環18はフック部4の中心側にそれぞれ移動して、近寄り合うように拗れを増そうとする。さらに、フック部4が位置する平面に対して、D環18の軸線Cがフック部4の連結域14のフックラインまわり及び係止ピン11の軸ラインまわりに、つまりDh方向に裏側に回り込む。
具体的には、回り込み角βが90°に近づくほど、図1に実線で示す表側圧接点Eがフック部4の外周側に寄る。そして、破線で示す圧接点Fがフック部4の内周側に寄るほど、D環18はフック部4及び係止ピン11との間の捻じれに起因する拗れによって圧接点E、Fにてフック部4の連結域14及び係止ピン11の双方または一方の湾曲に沿って、これら湾曲に応じたそれらの近寄りを伴い、操作部9側に必然的に案内される傾向を示す。なお、この傾向性は、従来の連結具と共通している。
しかし、本実施の形態に係る連結具100の具体例では、フック部4及び係止ピン11に対する捻じれに起因する拗れによって、D環18のフック部4及び係止ピン11側への近寄りが規制窓15内に規制される。つまり、D環18は移動すれば、やがて規制壁部10に当接して、D環18はフック部4及び係止ピン11側に近寄れない。回り込み角βがない状態での、D環18の軸線C1まわりの捻じれ及び軸線C2まわりの捻じれによっては、D環18はフック部4及びD環18双方の湾曲によって案内されて、軸線C1及びC2に沿ってフック部4側に近付こうとする。
しかし、D環18は、早期に規制壁部10に当接して、拗れはそれ以上進まない。よって、D環18は操作部9側に案内された場合でも、D環18が操作部9に当接して押し戻す事態に至らない。軸線C3まわりの捻じれによっては、D環18は、D環18側の湾曲部の内のどちらかというと曲率の小さな方で案内されて、フック部4及び係止ピン11の側に近付く。この場合でも、D環18はやはり早期に規制壁部10に当接して、拗れは進行しない。また、D環18の操作部9側への移動も規制壁部10によって阻止されるので、D環18が操作部9に当接して引き下げ方向Doに押し戻すには至らない。
次いで、D環18がC1及びC2の軸線位置で、フック部4のフックラインまわり及び係止ピン11の軸ラインまわりの回り込み角βを持つ拗れ姿勢では、回り込み角βが90°に近付くほど、それらの双方または一方側の湾曲による拗れ時に受ける操作部9側への案内力が強く働く。しかし、D環18が、一点鎖線で示すC3の軸線位置まで移動したとすると、矢印で示すG方向の捻じれによってフック部4に先行部18a側で働く拗れ力Rは、操作部9側へ移動させる案内分力R1は小さく、そして後行部18b側で働く拗れ力Rの操作部9側へ移動させる案内分力はほぼ0である。
つまり、D環18は操作部9側に殆ど移動されなくなり、操作部9を引き下げ方向Doに押し戻すには至らない。D環18は、規制壁部10が形成している規制窓15によってフック部4と連結し合う連結域14が図示する範囲に規制されているといえる。なお、拗れ力なしにD環18が操作部9の側に移動したり、反転して操作部9に接触したりしても、D環18はフック部4との間に拘束力が働かないフリーな状態であるので、D環18は操作部9を引き下げ方向Doに押し戻す働きはしない。
つまり、規制壁部10は、上述の連結具のフック部内における連結対象の動きを制限することにより、連結対象が操作部に当接できないように連結対象の動きを規制する第1の手段である。
図示例では、フック部4の先端部4aと係止ピン11の先端部11a(図4、図6)とは、図1に示すように、それらのフックライン及び軸ラインが連続する軸線に直交する方向に対して、外輪郭から内輪郭に向けフック部4の連結域14側に傾いた割線を成して当接し合うように構成されている。フック部4の先端部4aと係止ピン11の先端部11aとがそれらの軸線の直交方向を基準として、フック部4の連結域14側に傾いた割線を成して当接し合うことで、係止ピン11の先端部11aにD環18などの連結対象13による外側への負荷が働いても、負荷はフック部4の先端部4aによって受け止められる。
また、係止ピン11が後退して開く係止ピン11及びフック部4の先端間の開放域は、フック部4の連結域14側に傾く経路を成して規制窓15に繋がり、規制窓15がよりフック部4の連結域14側に片寄って、連結対象13が連結域14に出入りができるようになる。連結対象13の出入りのために、規制窓15を本体7の基部3側に大きく形成する必要を回避して、連結対象13を十分に移動規制できる。
規制壁部10において、軸部5と切り離す切り込み21が軸部5の先端5a側から基部5b側に形成されている。既述のように、規制壁部10は軸部5及びフック部4間を基部5b側からフック部4の連結域14側に延在して、連結後のD環18などの連結対象13の移動を規制する。なお、軸部5との間を切り離すように軸部5の先端5a側から基部5b側に形成した切り込み21によって、係止ピン11をフック部4の先端に寄って邪魔されない位置に収容した軸部5を、先端5aがフック部4の先端部4aと対向するように曲げ加工する際に邪魔にならないようにできる。
これは、本体7を一体に型成形する場合の対応である。なぜなら、当初より先端5a及び先端部4aどうしが同一軸線上で対向し合っていると、係止ピン11を軸部5に後付けできない。そのために、係止ピン11の後付けができるように、先端5a及び先端部4aどうしが対向し合わないように、側方へずらせて成形しておく。結果、係止ピン11をばね12と共に軸部5に収容してから、先端5a及び先端部4aどうしが対向し合うように軸部5を曲げ加工するのに、規制壁部10との繋がりなく単独で容易に曲げ加工できるようになる。
しかし、この位置ずれは、フック部4の側で行っておくこともできる。フック部4の連結域14から先端部4aまでの範囲での捻りによって対応すれば、切り込み21は特に不要である。また、本体7を表側及び裏側とに2分して成形し、係止ピン11及びばね12を挟み込んで一体化するようにしても、このような切り込み21を設ける必要はない。
図1に示すように、本体7は正面視または裏面視して、基部3、フック部4、軸部5、及び係止ピン11によって左右対称なほぼ楕円形の輪郭を成している。そして、係止ピン11の閉じ位置に対応して、操作部9は本体輪郭の中央最大幅部Sから基部3側寄りに位置するようにしている。これにより、操作部9は、何らかの原因でD環18などの連結対象13による押動が万一働いても、本体7の輪郭の幅狭となる基部3側に向け移動するので、連結対象13の押動から逃げ易い。
図示例では、基部3側及び連結域14側が長径方向での曲率の小さな焦点位置になるように、本体7の楕円形の輪郭が規定されている。これによって、前記中央最大幅部Sからの幅狭度を高くし、前記操作部9の連結対象13からの押動に対する逃げ特性を高めている。そして、連結対象13のフック部4上への連結域14をより小さな範囲に制限するのに併せ、引き紐16類との間の張力による中心位置への求心性が高められ、捻じれによる拗れが生じにくくできる。
さらに詳述すると、規制壁部10は、図1、図2、及び図3に示すように、基部3、フック部4、及び軸部5の表裏両側からの窪み部22を成して側面視した図2及び図3に示す中央位置にあるように、まわりよりも厚みを小さく形成されている。本体7は、図2、図4、及び図5に示すように、基部3からフック部4の連結域14に向かって先細りとなる形態に形成されている。規制壁部10の厚みは、連結域14の側面視した厚みのほぼ1/3程度に設定されている。これにより、D環18などの連結対象13の拗れ力に十分対応すると共に、規制壁部10のために本体7が徒に重くかさ高になるのを回避している。
また、係止ピン11は、図1及び図3に示すように、軸部5に収容される本体部11bと、本体部11bから軸部5の内側及び外側に形成したスライド溝8a及び8bに嵌り合うリブ11c及び11dとを有して、長い方向への曲げ強度を高めている。これによって、係止ピン11にD環18などの連結対象13との間の張力が作用しても、前記フック部4と協働しての受け止めと、自身の十分な曲げ強度とで強度保証し易くしている。操作部9は、係止ピン11の外側のリブ11dの下部に係止ピン11の下端よりも図1及び図6に示すように下方に張り出すように一体成形してある。これによって、操作部9が本体7の中央最大幅部Sよりも基部3側、つまり下方に位置させ易くしている。
操作部9は、図3及び図4に示すように、リブ11dに一体に繋がる裏面が本体7の輪郭に沿うように、図1及び図6に示す本体7の長径方向、及び図3に示す表裏方向に湾曲するように形成して、本体7への近接度を高めている。これにより、表面側が楕円体面状で、かさ低く、扁平に張り出す形状にして、操作の手掛かりを十分にしながら、本体7に対する位置的条件に併せて、D環18などの連結対象13が拗れを生じて引っ掛かるのを回避し易くしている。操作の手掛かりをよくするために、操作部9の表面に複数の引っ掛かり凸部や凸条及び凹状からなる凹凸部を形成することができる。
凹凸部の突出度、配列密度、及び形態を適切に選ぶことによって、連結対象13が引っ掛かり易くなるのを防止できる。それには、凸部や凸状の突出度が小さく、かつ凸部や凸条の間隔が連結対象13が入り込み且つ引っ掛かる間隔より小さくするのが好適である。また、連結対象13が入り込み且つ引っ掛かる間隔より小さい凹状であれば、凸部或いは凸条の配列密度は関係しない。規制壁部10は、図1に仮想線で示すように連結域14側にさらに張り出させて、連結対象13に対する動きの規制度を高めても、連結対象13の開放部6を通じた連結域14に対する掛け外しを損なわなければよい。
上述の通り、本実施の形態に係る連結具100は、操作部9にD環18が接触した場合でも、操作部9は本体7の基部3側に向けて移動するので、D環18との不用意な連結解除に至る前に操作部9とD環18との接触が失われる。
(実施の形態2)
以下に図7、図8、図9、図10、図11、及び図12を参照して、本発明の実施の形態2に係る動物用の連結具について説明する。図7に示すように、本実施の形態に係る動物用の連結具(以降、「連結具」)200は、上述の実施の形態1に係る連結具100(図1)において、係止ピン11が係止ピン110に、軸部5が軸部50に、それぞれ交換されている。係止ピン110は操作部90(図10を参照して後述する)を備え、操作部90には所定数の刻み目(ノッチ)91が設けられている。そして、操作部90は、溝8aを通じ刻み目91部で軸部50から外方に露出している。以下に、本実施の形態に固有の特徴に重点をおいて述べる。
まず、図10を参照して、係止ピン110の構成について説明する。係止ピン110は、係止ピン11(図6)において、操作部9が操作部90に交換されている。操作部90は、平面視略長円形の本体92(図9)に所定数(図10においては4個)の刻み目91が設けられており、この刻み目91部にて外方に露出している。刻み目91は、ユーザが操作部90を操作する際の手がかりとして設けられており、操作部90が移動される方向とほぼ直交する方向に沿って形成されている。
刻み目91はいわゆる平目を成しており、隣接する刻み目91の間隔、換言すれば刻み目91がなす筋状凸部の間隔は、連結対象13(本実施の形態においてはD環18(図7))の太さよりも小さい。D環18やそれに匹敵する太さや厚みの他物が万一にも操作部90に接触することがあっても、他物が隣り合う刻み目91の間に入り込むことは防止されて、D環18等の他物と刻み目91との引っ掛りが回避される。
刻み目91は通常刻み目加工(切削加工)されたものをいうが、実際には係止ピン110と操作部90とが一体成形されるときに同時に型成形される。刻み目91は、操作部90の本体92が外方に臨む外面、つまり操作面の表面に人為的な開き操作時のための手がかり或いは滑り止めとなる形状を有していれば、本例のように平目状以外の任意の形状を取ってよい。具体的には、ローレット加工で知られるピラミット型など単独突起が縦横に並ぶなどした、各種凹凸を形成するもの等が挙げられる。
本例のような凸条をなす刻み目91は係止ピン110を、左右に開く2つ割り型によって簡単に成形できる利点がある。そして刻み目91間に形成する凸条は、その上端が図7に示すように操作部90の移動方向に丸みを有した形状としている。これにより、D環はもとよりフック部4側からすれ違ってくる他物との引っ掛かりをより弱めながらも、意図的な開き操作時の押し付けによる凹凸への弾力的な馴染みによって滑らないようにしている。
また、図8に示すように、刻み目91間の凸部は、操作部90の移動方向に直行する方向の中央部で高く、両側に向け低くなるかまぼこ型の湾曲を成して軸部50から外方に露出するようにしている。これにより、開き操作時の弾力的な押し付けとそれによる馴染みが刻み目91の凸部が高くなる中央部に集中して効果的に生じ、より滑りなく軽快に開き操作できるようになる。さらに、刻み目91間の凸部の両側に向け低くなる、よりよくは両端部にて露出高さがゼロになる形態によって、刻み目91へのD環や、連結している犬などの胴部に装着している着衣の生地や紐類、凹凸を含む擦れ違う他物の引っ掛かりの機会を低減できるようになる。
次に、図7、図8、及び図9を参照して、軸部50の形状について説明する。図8に示すように、軸部50は内部に係止ピン110を、刻み目91のみが軸部50から所定の高H3だけ(以降、「刻み目部露出高H3」と称する)露出するように収容している。つまり、軸部50は、操作部90の本体92を覆っている。このために軸部50は、軸部5(図1)に比べて、連結具200の幅方向(略楕円形の本体7の短軸方向)における長さが大きくなってもよい。操作部突出高H及び操作部露出高H1との関係は、図8に示す通りである。
具体的には、図8及び図9に示すように、軸部50は、溝8aを形成している周壁52の両側に溝8aよりも拡幅した溝を成して互いに対向する一組の側壁51及び51を備える。側壁51は、操作部90の本体92を両側から覆う高さを有し、刻み目91部のみが外方へ露出させるようにしている。さらに、軸部50は、図7及び図8に示すように、本体7への一体形成部50aと、本体7から分割形成された分割体50bとが、係止ピン110及びばね12を相互間に挟み込んで一体化されて構成されている。軸部50において、フック部4と並んでなす本体7の輪郭部に向く、一体形成部50aと分割体50bとの合わせ目50c間で、前記スライド溝8aが形成されている。
これにより、係止ピン110及びばね12の軸部50へのフック部4側からの収容方式を回避し、規制壁部10を軸部50から実施の形態1で示した切り込み21によって切り離すことを不要としている。一体形成部50aへの分割体50bの一体化は、図7に示すように、一体形成部50aに一体成形した締結ピン50dを、分割体50bに形成した連結孔50eに嵌め合わせ、先端部を加締め潰して締結することで達成している。しかし、これに限られることはなく、ねじ止めや溶接接合など他の方法によることができる。
上述のように構成された連結具200は、操作部90の本体92が側壁51によって覆われる一方、刻み目91がユーザが操作部90を操作する際の手がかりとして露出されている。つまり、操作部90は、可動域を超えて軸部50に形成された側壁51によって、上述の操作手がかり部を除く両側が覆われている。また、D環18の動きが、規制壁部10により規制されるのは、上述の実施の形態1と同様である。しかし、側壁51の存在によって、連結具200においては、実施の形態1に係る連結具100の場合と異なり、D環18が操作部90に当接することはない。これについては、以下に図1、図11及び図12を参照して説明する。
図11は、連結具200がD環18に連結された状態での、D環18と操作部90との位置関係の一例を示す。同図に示すように、D環18は、直線部Psとそれに対向する円弧部Paが互いに平行な2本の平行部Ppで一体的に、D字状に形成されている。D環18の直線部Psは首輪等に縫い込まれて固定されている。実施の形態1において詳述したように、D環18の動きは規制壁部10により規制される。つまり、規制壁部10によって、D環18の2本の平行部Ppの一本が刻み目91に接触しないように、他方の平行部Ppの連結域14に於ける位置が規制されている。具体的には、規制窓15の輪郭と刻み目91との最大距離よりも、2本の平行部Ppの離間距離が大きくなるように、規制壁部10が設けられている。よって、平行部Ppが刻み目91に接触することはない。そのため、操作部90に接近し得るのはD環18の円弧部Paである。
より詳しくは、操作部90に接近し得るのはD環18の円弧部Paの内周部分であり、D環18は操作部90に接近できるが、刻み目91には接触できない。つまり、上述のように、D環18の曲率は小さいので、円弧部Paの内周部分は両側壁51に乗り上げて、刻み目91に接触することはない。また、D環18と連結具200との位置関係によっては、D環18の円弧部Paの内周が、さらに刻み目91より遠ざかる。
このように、D環18とフック部4との間に拗れが生じる場合は、主に、規制壁部10と側壁51とによって、D環18が操作部90(刻み目91)に接触することが防止される。結果、D環18が操作部90(刻み目19)を押し戻すことはない。つまり、側壁51は操作部の近傍に設けられて連結対象を受け止めて、連結対象が操作部に当接するのを防止する、上記第2の手段である。
また、拗れが生じない場合にも、D環18が操作部90(刻み目91)を押し戻すことはないことは、実施の形態1に関して説明したとおりである。つまり、引き紐16などの引っ張りにより、基部環1、フック部4、及びD環18それぞれの軸線A、B、及びCがほぼ同一線上に並ぶ場合には、引き紐16などとD環18などとの間に生じる捻じれは、基部環1と本体7の軸2まわりの回転で吸収される。よって、D環18とフック部4との間に拗れ力が発生しない。つまり、D環18が操作部90の側に移動したり反転し操作部90に接触したりしても操作部90を引き下げ方向Doに押し戻す働きはしない。
上述のように、動物の予期せぬ動きに起因する拗れの有無に関わらず、連結具200においては、D環18が操作部90(刻み目91)に接触することが防止される。結果、不用意な連結解除が防止される。
しかしながら、使用時間や過酷な使用によっては、連結具200の材質劣化や摩耗などによる形状(部材間の寸法関係)の変化が生じることがある。具体的には、図12に示すように、本来接触しないD環18(図12(a))の平行部Ppの連結されていない方が、刻み目91に接触するようになる(図12(b))ことが考えられる。この場合、刻み目91の刻み目部露出高H3(図8)が平行部Ppとの手がかりとして働くことが考えられる。平行部Ppは先ず刻み目91を押し込むように接触する。操作部90を有する係止ピン110と、係止ピン110が収容されている軸部50の内部との間には、所定のクリアランスC(図示せず)が存在する。
よって、クリアランスCが刻み目部露出高H3より大きい場合には、平行部Ppによる刻み目91に対する押し込み動作は吸収される(図12(c))。結果、平行部Ppは手がかりとしての刻み目91を失い、操作部90を引き下げ方向Doに押し下げることができない。
クリアランスCが刻み目部露出高H3より小さい場合には、その程度によっては、刻み目91は平行部Ppの手がかりとして不十分であり、操作部90を引き下げ方向Doに押し下げることができない。刻み目91が手がかりとして働ける場合には、上述の実施の形態1に於けるのと同様に、平行部Ppが操作部90を所定距離(以降、「離脱距離」)だけ押し下げた時点で、刻み目91が平行部Ppから離脱して、係止ピン110は元に戻る。但し、本実施の形態の刻み目91の刻み目部露出高H3及びその幅(本体7の長軸方向長さ)は、実施の形態1の操作部9のそれらに比べて数十分の一程度であるので、離脱距離も同様に小さい。なお、離脱距離は押し戻し距離に比例することは言うまでもない。なお、平行な刻み目91のそれぞれに平行部Ppが断続的に接触する場合も、平行部Ppが接触している刻み目91を乗り越えるたびに、操作部90は元の位置に向かって移動する。
なお、本実施の形態においては、操作部90の刻み目91は軸部50から刻み目部露出高H3だけ露出しているが、操作部90の全体(本体92及び刻み目91)が軸部50によって完全に覆われていて(刻み目部露出高H3≦0)もよい。このように構成すると、D環18が刻み目91に当接する可能性が無くなるため、連結具とD環との連結が不用意に外れることが無い。但し、連結具の操作しやすさは、刻み目91が軸部50から露出する場合に比べて劣るものの、ユーザが指の腹や爪で操作部90を操作すればよい。
(実施の形態3)
以下に図13、図14、及び図15を参照して、本発明の実施の形態3に係る動物用の連結具の固有の特徴点について説明する。本実施の形態に係る動物用の連結具(以降、「連結具」)300は、実施の形態2に係る連結具200をさらに改良している。実施の形態2に係る連結具200において、刻み目91部の外方への露出(刻み目部露出高H3)は、軸部50の側壁51及び51によって操作部90を両側から覆うことで実現している。つまり、操作部90はその刻み目91部と共に、フック部4側には開放されている。
そのために、動物の引き回しや係留での実使用状態ではD環以外の、連結している犬などの胴部に装着している着衣の生地や紐類、凹凸を含む擦れ違うことのあるあらゆる他物が、フック部4側から操作部90に向かう引き下げ方向Doに移動して、種々な状態で操作部90のフック部4側の端部に引っ掛かることが考えられる。そのような引っ掛かりがあると、操作部90がフック部4側の端部側から本体92に押し戻し力、つまり開き方向操作力を受けてしまい、開放部6が不用意に開かれてしまうことが万一にも生じかねない。
これに対応するのに、連結具300は、実施の形態2に係る連結具200の軸部50に代わる軸部55を備えている。軸部55は、係止ピン110の閉じ位置に対応した操作部90に対し、そのフック部4側で操作部90の本体92の少なくともフック部4側の端部以上に外方へ張り出して、操作部90の本体92及び刻み目91部にフック部4側から不用意な引っ掛かり力が働くのを邪魔するガード部56を有している。
具体的には、ガード部56は図14に示すように、操作部90の本体92の軸部55からの刻み目91の下端までの高さである刻み目下端高H4で並んで、図13、図14、図15に示すように本体92のフック部4側に位置している。つまり、軸部55は、操作部90の本体92を覆っている。このために軸部55は、軸部5(図1)に比べて、連結具300の幅方向(略楕円形の本体7の短軸方向)における長さが大きくなってもよい。これにより、図14に示すように操作部90に対してフック部4側からD環その他の他物が、矢印Dで示すように引き下げ方向Doに平行な方向に接近してきても、他物はガード部56によって受け止められるか或いはガード部56により外方に逃がされる。つまり、他物が操作部90の本体92の自由端(連結域14側)に当接することが防止される。
結果、操作部90の本体92に他物が引っ掛かって、操作部90が引き下げ方向Doに移動させられることが回避される。ガード部56の外方へ逃がされた他物が軸部55から露出した刻み目91部に及ぶにしても、他物の擦れ違いは意図的な操作のような押し付けによる弾力的な馴染み作用を伴うことがほとんどない。よって、刻み目91に引っ掛かることなく滑り通らせるので、開放部6が不用意に開かれるのを回避できる。しかも、ガード部56は、手指の腹の押し付けによる弾力的な馴染みを伴うなどした意図的な開き操作の邪魔には特にならない。
他の構成は実施の形態2の場合と特に変わるところはないが、ガード部56は、図13、図15に示すように軸部55の操作部90の本体92を両側から覆う側壁51及び51と一体に連続して形成されている。これにより、操作部90の本体92及び刻み目91部へのフック部4側まわりからD環やそれ以外の他物の引っ掛かりをより邪魔し易くなる。なお、ガード部56は、スライド溝8aの対応幅だけ両側に離れた形態を成しているが、離れない形態とすることができる。これによって、ガード部56の離れた部分を通じて本体92や刻み目91部にフック部4側から引っ掛かり力が及ぶことも回避することができる。
ガード部56は、軸部55のフック部4側から刻み目91部側に向け、外方への張り出し高さを増すように傾斜している。これにより、操作部90に対してフック部4側からD環その他、連結している犬などの胴部に装着している着衣の生地や紐類、凹凸を含むあらゆる他物が矢印で示すようにすれ違っても、ガード部56により外方へ逃がし易く、受け止めた他物が刻み目91に及びにくくすることができる。
(実施の形態4)
以下に図16、図17、及び図18を参照して、本発明の実施の形態4に係る動物用の連結具の固有の特徴点について説明する。本実施の形態に係る動物用の連結具(以降、「連結具」)400は、実施の形態3に係る連結具300をさらに改良した軸部57を備えている。軸部57は、操作部90の本体92はもとより刻み目91部に対しても、フック部4側から不用意な引っ掛かり力が働くのを邪魔するガード部58を有している。ガード部58は、係止ピン110の閉じ位置に対応した操作部90に対し、そのフック部4側で操作部90の本体92に形成した刻み目91部の少なくともフック部4側部分以上に外方へ張り出すように形成されている。
図17及び図18を参照して、ガード部58の構成及び機能について説明する。ガード部58は、図17(a)及び図17(d)から見て取れるように、操作部90の本体92に形成された刻み目91部の軸部57から操作部突出高Hより大きい所定の高さH5(以降、「ガード部高H5」と称す)だけ突出して設けられている。なお、ガード部高さH5>刻み目下端高H4(図14)である。図17(d)及び図18(b)に示すようにガード部58は、軸部57のフック部4側から刻み目91部側に向け、外方への張り出し高さ(ガード部高H5)を増している。より好ましくは、刻み目91の凸部を超えて、図16、図17、図18に示すように本体92のフック部4側に位置している。
これにより、図17(a)に示すように操作部90に対してフック部4側からD環その他の他物が矢印Dで示すようにすれ違ってきたとしても、ガード部58がそれを受け止めるか、ガード部58の外方へ逃がすことができる。図18(b)から見て取れるように、すれ違う他物はガード部58の傾斜面に沿って移動し、刻み目91のフック部4側露出高さ以上、より詳しくは、刻み目91のフック部4側露出高さを超えて逃がされる。
結果、操作部90の本体92に引っ掛かりが及ぶのを回避できるし、ガード部58の外方へ逃がした他物が操作部90の本体92はもとより、軸部57から露出した刻み目91部のフック部4側に及ぶのを回避できる。さらに、引っかかりが刻み目91部の反フック部側に及ぶにしても軽くすれ違う程度に抑えて、他物の擦れ違いは意図的な操作のような押し付けによる弾力的な馴染み作用を伴うことがほとんどない。よって、刻み目91に引っ掛かることなく軽く滑り通らせられるので、開放部6が不用意に開かれるのを確実に回避できる。つまり、ガード部58はガード部56に比べて、操作部90を他物から同様或いはさらに保護できる。
しかも、ガード部58は、操作部90の本体92に形成された刻み目91部の軸部57からの露出高さを超えて本体92のフック部4側に位置している。ただし、図17(b)に仮想線で示すように、手指59を刻み目91に押し付けることによる弾力的に刻み目91に入り込んでの馴染みを特に阻害することはない。従って、図17(b)に仮想線で示す矢印Do方向の開き操作力は、操作部90に十分に及ぼすことができ、滑りなく軽快に開き操作できる。ガード部58によるスライド溝8a部分の閉じは、場合により、一体成型部50a及び分割体50bのいずれか一方から延びたものにて達成することもできる。なお、刻み目91はその凸部間のピッチが小さいほど、手指のような弾力性を持って圧接してこないD環、動物の着衣や紐類、及び凹凸などの他物に対する滑りを高める。しかし、手指による弾力性を有した圧接状態での操作に対しては滑り止め、引っ掛かりの作用がそれほど弱まらず操作性を損なわない。
しかし、図17(c)に示すように、平目の刻み目91間の凸部の左右方向中央部どうしを、操作方向に延びるリブ93で繋ぐと、D環、動物の着衣や紐類、凹凸などの他物に対する滑りをさらに高められるし、手指による弾力性を有した圧接状態での操作に対しては滑り止め、引っ掛かりの作用がそれほど弱まらず操作性を損なわない。それには、リブ93は、凸部の高さと同等かそれよりやや低くするのが好適である。
さらに、操作部90の刻み目91部は、図17に示すように本体92を伴い、または図示しない単独状態で、フック部4側から反フック部4側に向け高くなり、軸部57からの露出高さも高くなるように構成されている。これにより、図17(b)に示すように、手指59を刻み目91に押し付けての弾力的な馴染みを伴う矢印Do方向への開き操作に際し、操作部90は手指59の刻み目91への入り込みによる引っ掛かりを、前記露出高さの変化による傾斜状態にてより強く受けられる。従って、矢印Do方向の開き操作力は操作部90により確実に及ぼすことができ、より滑りなく軽快かつ確実に開き操作できる。しかも、D環や他物の引っ掛かりにより開放部6が不用意に開かれることは回避できる。
(実施の形態5)
以下に図19を参照して、本発明の実施の形態5に係る動物用の連結具の固有の特徴点について説明する。本実施の形態に係る動物用の連結具(以降、「連結具」)500は、実施の形態4に係る連結具400をさらに改良した軸部61を備えている。軸部61は、本体7への一体形成部50aと、本体7から分割形成された分割体50bとを、係止ピン110及びばね12を相互間に挟み込んで一体化して形成されている。なお、軸部61において、フック部4と並び面50fに向かせた、一体形成部50aと分割体50bとの合わせ目50c間で前記スライド溝8aが形成されている。
これにより、実施の形態4に於けるスライド溝8aを通じた操作部90の刻み目91部の軸部57外方への露出、操作部90の刻み目91が形成された本体92を両側から覆う側壁51及び51、係止ピン110の閉じ位置に対応する位置の操作部90のフック部4側に位置したガード部58の関係構造を、軸部61のフック部4と並び面50fに向いて実現できる。なお、実施の形態2、3、及び4においては、スライド溝8aが本体7の輪郭部に向いている。
結果、実施の形態4の場合に加え、さらに、操作部90が本体7の輪郭部に向いた露出による場合に比べ、他物、特に連結対象のフック部4側からの開き操作方向の引っ掛かりを回避する確率をより一層高められる。なお、本例での刻み目91は本来の形態の山形凸条を繰り返すものとし、先の例の場合よりもピッチを小さく、かつ浅いものとしてあり、D環、動物の着衣や紐類、凹凸などの他物に対する滑りをより高めながらも、手指による弾力性を有した圧接状態での操作に対しては滑り止め、引っ掛かりの作用がそれほど弱まらず操作性を損なわないものとしている。
なお、上述の実施の形態2〜5のいずれにおいても、連結具のフック部内における連結対象の動きを制限することにより、連結対象が操作部に当接できないように連結対象の動きを規制する第1の手段である規制壁部が設けられ、操作部の近傍に設けられて連結対象を受け止めて連結対象が操作部に当接するのを防止する第2の手段である側壁が追加されて設けられていることにより、連結具の不測の連結解除がより確実に防止できることが説明されている。しかしながら、本発明に係る連結具においては、規制壁部及び側壁のいずれか一方だけを備えていても、連結具の不測の連結解除が防止できる。
本発明は、動物への装着帯や装着衣に設けられる連結具において、D環などの連結対象との捻じれに起因する拗れによって係止ピンが不用意に押し戻されて連結対象との連結が外れるのを防止できる。
1 基部環
2 軸
3 基部
4 フック部
4a、11a 先端部
5、50、55、57、61 軸部
50a 一体形成部
50b 分割体
50c 合わせ目
50d 締結ピン
50e 連結孔
50f 並び面
5a 先端
5b 基部
6 開放部
7 本体
8a、8b スライド溝
9、90 操作部
10 規制壁部
11、110 係止ピン
11b 本体部
11c、11d、93 リブ
12 ばね
13 連結対象
14 連結域
15 規制窓
16 引き紐
17 首輪
18 D環
18a 先行部
18b 後行部
21 切り込み
22 窪み部
51 側壁
52 周壁
56、58 ガード部
91 刻み目
92 本体
100、150、150a、150b、200、300、400、500 連結具
Pp 平行部
Pa 円弧部
Ps 直線部
H 操作部突出高
H1 操作部露出高
H2 操作部下端高
H3 刻み目部露出高
H4 刻み目下端高
H5 ガード部高
111 ナス環(鈎部)
111a、111b ナス環の先端面
112 軸部
113 フック部材
114 連結リング
114a 貫通孔
115、116 大径部
117 小径部
121 開口
122 穴
123 ガイド溝
124 コイルバネ
125 スライドバー
125a スライドバーの先端面
126 把持部(操作部)
131 ロック溝
132 横溝
133 縦溝
150、150a、150b 連結具
151 引き綱
152 首輪
153 リング


Claims (9)

  1. 基部環が回転自在に連結された基部からフック部と筒状の軸部とが一体に立ち上がって、軸部がフック部の先端部と対向してフック部の開放部を形成する本体と、
    本体の軸部にフック部の先端部との間で進退するように収容されて前記開放部を開閉でき、かつ、この開閉のための操作部が、軸部周壁のスライド溝を通じ操作部に設けられた刻み目部が外方に露出された係止ピンと、
    係止ピンをフック部の先端に当接するよう付勢して前記開放部を閉じた位置に保持するばねと、を備え、
    本体は、基部から軸部及びフック部の立ち上がり間においてフック部の連結対象との連結域側に延びて、フック部の連結対象との先端部からの連結域と基部側への遊びとを規制し、かつ、開放部に繋がって連結対象を出入りさせる規制窓を形成する規制壁部を有することを特徴とする動物用の連結具。
  2. 基部環が回転自在に連結された基部からフック部と筒状の軸部とが一体に立ち上がって、軸部がフック部の先端部と対向してフック部の開放部を形成する本体と、
    本体の軸部にフック部の先端部との間で進退するように収容されて前記開放部を開閉でき、かつ、この開閉のための操作部が、軸部周壁のスライド溝を通じ操作部に設けられた刻み目部が外方に露出された係止ピンと、
    係止ピンをフック部の先端に当接するよう付勢して前記開放部を閉じた位置に保持するばねと、を備え、
    本体は、基部から軸部及びフック部の立ち上がり間においてフック部の連結対象との連結域側に延びて、フック部の連結対象との先端部からの連結域と基部側への遊びとを規制し、かつ、開放部に繋がって連結対象を出入りさせる規制窓を形成する規制壁部を有し、
    軸部は、係止ピンの閉じ位置に対応した操作部に対し、フック部側で操作部の本体の少なくともフック部側の端部より外方へ張り出して、操作部の本体及び刻み目部にフック部側から不用意な引っ掛かり力が働くのを邪魔するガード部を有することを特徴とする動物用の連結具。
  3. 軸部は、本体への一体形成部と、本体から分割形成された分割体とが、係止ピン及びばねを相互間に挟み込んで一体化されてなり、かつ、軸部の、フック部と並んでなす本体の輪郭部またはフック部との並び面部に向く、一体形成部と分割体との合わせ目間で前記スライド溝を形成し、このスライド溝のフック部側に位置した前記ガード部が一体形成部及び分割体の双方または一方で形成された請求項2に記載の動物用の連結具。
  4. ガード部は、刻み目部の上端部より外方へ張り出している請求項2及び3のいずれか1項に記載の動物用の連結具。
  5. 刻み目部は、フック部側でのガード部の反フック部側張り出し高さないしは同高さ未満から反フック部側に向け軸部からの露出高さが高くなっている請求項2〜4のいずれか1項に記載の動物用の連結具。
  6. フック部の先端部と係止ピンの先端部とは、それらの連続する軸線に対する直交方向に対して、外輪郭から内輪郭に向けフック部の連結域側に傾いた割線を成して当接し合っている請求項1〜5のいずれか1項に記載の動物用の連結具。
  7. 前記軸部は、前記操作部を両側から覆う一対の側壁を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の動物用の連結具。
  8. 本体は、基部、フック部、軸部、及び係止ピンによって左右対称なほぼ楕円形の輪郭をなし、係止ピンの閉じ位置に対応して操作部は本体輪郭の中央最大幅部から基部側寄りに位置する請求項1〜7のいずれか1項に記載の動物用の連結具。
  9. ガード部は、軸部のフック部側から刻み目部側に向け、外方への張り出し高さを増している請求項4に記載の動物用の連結具。

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