JP5559226B2 - 電話機、電話機の制御方法及び電話機試験システム - Google Patents

電話機、電話機の制御方法及び電話機試験システム Download PDF

Info

Publication number
JP5559226B2
JP5559226B2 JP2012057335A JP2012057335A JP5559226B2 JP 5559226 B2 JP5559226 B2 JP 5559226B2 JP 2012057335 A JP2012057335 A JP 2012057335A JP 2012057335 A JP2012057335 A JP 2012057335A JP 5559226 B2 JP5559226 B2 JP 5559226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
handset
signal
telephone
voice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012057335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013192069A (ja
Inventor
大祐 肘井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP2012057335A priority Critical patent/JP5559226B2/ja
Publication of JP2013192069A publication Critical patent/JP2013192069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5559226B2 publication Critical patent/JP5559226B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)

Description

本発明は、電話機及びその制御方法並びに電話機の試験システムに関する。
電話機の機能を遠隔から試験するシステムとして、いくつかの構成が提案されている。特許文献1は、電話回線の異常を検出するための検出回路が音声回線に接続される線路監視装置の構成を記載している。特許文献1に記載された線路監視装置は、予め定められた時間間隔で電話機の回線断、地気混線(回線が地気に接続された状態)、電池混線(回線に電源電圧が混入している状態)及び絶縁不良を検出する。
また、特許文献2及び特許文献3は、非常用電話機へ試験用PB(push button)信号を送信し、非常用電話機からのPB信号の応答を受信することにより非常電話機を監視する非常電話機の監視装置を記載している。
特開平4−172049号公報 特開平10−126501号公報 特開2009−177541号公報
電話機の構成部品のうち送受話器は比較的故障が発生しやすく、電話機の試験の際には送受話器の機能を含め、電話機を実際に利用者が使う状態に近い条件で音声通話試験を行うことが好ましい。しかしながら、特許文献1〜3に記載された構成では、電話機の音声通話確認試験を行うことができない。その理由は、特許文献1に記載された監視装置は、回線の異常を検出するのみであり、電話機内部の音声通話機能の確認を行うことができないからである。また、特許文献2、3に記載された監視装置では、監視対象の電話機の応答は、電話機がその内部に備える電気回路のみにより行われる。このため、特許文献2、3に記載された監視装置では、監視装置からの試験用PB信号に対する音声回路の応答動作を確認することしかできないからである。
(発明の目的)
本発明は、音声通話機能を含めた電話機の試験を遠隔から容易に行うための技術を提供することを目的とする。
本発明の電話機は、入力された第1の音声信号を音声として再生する受話器と、音声を検出して第2の音声信号に変換して出力する送話器と、受話器及び送話器が第1の回線と接続されていない場合に第2の回線から第1の制御信号の着信を検出すると、受話器及び送話器と第2の回線とを接続し、第2の回線から第1の音声信号を受信して受話器に送出するとともに第2の音声信号を第2の回線に送出する音声回路と、を備える。
本発明の電話機の制御方法は、入力された第1の音声信号を音声として受話器で再生し、検出した音声を第2の音声信号に送話器で変換して出力し、受話器及び送話器が第1の回線と接続されていない場合に第2の回線から第1の制御信号の着信を検出すると、受話器及び送話器と第2の回線とを接続し、第2の回線から受信した第1の音声信号を受話器に送出し、第2の音声信号を第2の回線に送出する。
本発明は、音声通話機能を含めた電話機の試験を遠隔から容易に行うことを可能にするという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態である電話機試験システムの構成を示す図である。 第1の実施形態における、試験モードへの移行から試験完了までの非常電話機の動作フローを示す図である。 第1の実施形態において、試験実行中に利用者による発信が行われたときの非常電話機の動作フローを示す図である。 フックスイッチの状態及び試験用回線の呼出信号の検出状態ごとに、非常電話機が運用モードと試験モードとのいずれを取るかを示す図である。 本発明の第2の実施形態の電話機の構成を示す図である。
以下の実施形態で説明する電話機試験システム及び電話機の概要についてまず説明する。管制室に設置された試験機は、交換網を経由して被試験電話機と接続されている。電話機の試験を行う際には、管制室の試験機は、交換網及び被試験電話機本体にあらかじめ接続されている試験用回線を経由して被試験電話機に対して発呼して、被試験電話機との間で回線を接続する。試験機および被試験電話機が交換網を介して接続されていることにより、試験機は、交換網と接続された全ての被試験電話機との間で回線を接続することができる。
また、被試験電話機は、送受話器がオンフック状態、すなわち利用者が被試験機を使用していないときに試験機から着呼があると、送受話器を擬似的にオフフック状態とする機能を備える。そして、被試験電話機は、試験機からの着呼を検出すると、試験機との回線を接続するとともに被試験電話機の送受話器を擬似的にオフフック状態とする。送受話器を擬似的なオフフック状態とすることにより、被試験電話機の回路は利用者が送受話器を取ってオフフック状態となった場合と同様の状態となる。すなわち、擬似的なオフフック状態では被試験電話機は応答状態あるいは通話状態となる。この場合、試験機から受信した音声信号を送受話器の送話口で再生し、再生された音声を送受話器の受話口で音声信号に変換して試験機へ送信することができる。試験機で受信された音声信号は、音声信号の送受信の遅延量や音声品質などが評価される。
なお、被試験電話機が試験機と接続されていない状態を運用モード、被試験電話機が試験機と接続された状態を試験モードと呼ぶ。運用モードにおいては、一般の利用者は被試験電話機を通常の電話機として使用できる。
また、被試験電話機は、試験モードにおいてフックスイッチがオフフック状態となった場合には、試験モードから運用モードへ切り替える機能を備えていてもよい。この機能により、試験機と被試験電話機との間で回線が接続されて試験が行われている場合でも、一般利用者は、被試験電話機の送受話器をオフフックすることで試験を中断させ、一般利用者による発信及び通話ができるようになる。
以上のような構成により、以下の実施形態で説明する電話機試験システム及び電話機は、被試験電話機の送受話器およびそれに接続された音声回路を含めた被試験電話機全体の正常性の確認を行うことができる。
(第1の実施形態)
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態である電話機試験システム100の構成を示す図である。第1の実施形態は、本発明の電話機試験システムを非常電話機の試験システムに適用した実施形態である。電話機試験システム100は、非常電話機50、センター装置10、非常電話回線11a、試験用回線11b、交換回線11c、交換装置12及び13、試験機14、管制室15を備える。
本実施形態においては、非常電話機50は、高速道路上に分散して配置されている非常電話機である。非常電話機50は、一般にL1,L2と呼ばれる2線式の電話回線である非常電話回線11aを経由してセンター装置10と接続されている。高速道路上でトラブルが発生した際に、利用者は非常電話機50を用いてセンター装置10に発呼し、センター装置を操作する担当者と非常の際の連絡を行うことができる。
非常電話機50には、試験用回線11bも接続されている。試験用回線11bは、非常電話回線11aと同様に、L1、L2の2線で構成される電話回線である。試験用回線11bは、交換装置12、13及び交換装置間の交換回線11cを経由して試験機14に接続されている。ここで、交換装置12、13及び交換装置間の交換回線11cは、一般的な電話交換網である。
非常電話機50は、中央処理部(central processing unit:CPU)1、応答制御部2、フック検出制御部3、変換制御部4、送受話器8及びフックスイッチ5を備える。
送受話器8は利用者が非常電話機50を利用する際に用いる送受話器であり、受話口6及び送話口7を備える。受話口6は例えばスピーカであり、送話口7は例えばマイクロホンである。非常電話機50に接続されている回線(非常用回線11aまたは試験用回線11b)から受信された音声信号は、受話口6で音声に変換されて外部へ放射される。また、送話口7に入力された音声は送話口7で音声信号に変換されて、非常電話機50に接続されている回線に対して送信される。
送受話器8は、受話口6が出力した音声を外部の空間を伝搬させて送話口7へ伝達させることが可能なように配置されている。例えば、送話口7及び受話口6の口はいずれも塞がれることなく近接しており、フックスイッチ5が接続されているフック部によって支えられるようにしてもよい。フックスイッチ5は、利用者が非常電話機50を使用するために送受話器8を手に取るとオフフック状態となり、送受話器8が使用されない場合にはオンフック状態となる。
中央処理部1は、応答制御部2、フック検出制御部3、変換制御部4への動作指示を行い、また、これらの制御部からそれぞれの状態を示す信号を受信する。中央処理部1、応答制御部2、フック検出制御部3、変換制御部4は、1枚の回路基板上に音声回路60として構成されていてもよい。
応答制御部2は、試験用回線11bからの呼出信号の着信を監視する。呼出信号は、例えば16Hzのリンギング信号である。応答制御部2は、試験用回線11bからリンギング信号を検出すると、試験用回線11bのL1及びL2を短絡する。
また、応答制御部2は、試験用回線11bからの話中信号の着信を検出する機能を備える。試験機14は、試験完了後に非常電話機50の擬似的なフック状態を復旧させる際には、試験用回線11bを経由して話中信号を被試験電話機に送信する。
フック検出制御部3は、応答制御部2と2線(A1、B1)にて接続されており、応答制御部2と変換制御部4との間で音声回路を接続する。
送受話器8のフック状態を示すフックスイッチ5の状態を検出する。フック検出制御部3は、送受話器8のフック状態(オンフック状態及びオフフック状態)を、中央処理部1に対して通知する。フックスイッチ5は、送受話器8が上げられてオフフック状態になると短絡され、送受話器8が下ろされてオンフック状態となると開放される。フックスイッチ5は、例えば送受話器8の重量に反応して開閉する単極単投スイッチである。
フック検出制御部3は、中央処理部1から試験モードへ移行するよう指示を受けると、フックスイッチ5がオフフック状態となった場合と同様の状態(以下、「疑似オフフック状態」という。)となる。
変換制御部4は、電話回線の2線−4線の変換を行う。すなわち、変換制御部4は、フック検出制御部3と2線にて接続されており、送受話器8とは4線にて接続されている。なお、電話回線の2線−4線変換を行う回路構成及びその動作はよく知られているので詳細な説明は省略する。
変換制御部4は、試験モード時に受話口6へ出力する音声信号を増幅するアンプを内蔵している。アンプは、非常電話機50の試験の際に、試験機から受信した音声信号を増幅し、被試験電話機の送受話器の受話口から大音量の音声を送出する。試験機は、試験機が持つ音源データを音声信号に変換して送出してもよいし、管制室15の作業者が試験機から被試験電話機へ向けて送話した音声を送出してもよい。
また変換制御部4は、試験モード時に、受話口6に接続された終端抵抗を変化させる機能を備えていてもよい。終端抵抗を変化させることでリターンレベルの調整を行うことができるので、非常電話機50内部で音声信号の反射量を好ましい値に調整することができる。終端抵抗には、外部の信号で抵抗値の制御が可能な可変抵抗器を用いてもよい。そして、例えばアンプの出力に応じて中央処理部1が終端抵抗の値を制御してもよい。
非常電話機50が試験モードにあるときには、フックスイッチの状態は疑似オフフック状態となる。このため、送受話器8が実際にはオンフック状態であっても、受話口6で再生される音声の一部が送話口7で検出される。そして、送話口7で検出された音声は、非常電話から送話する音声信号として、試験用回線11bに対して送信される。ここで、非常電話機50が筐体に収容されて設置されていると、筐体内部の反射により受話口6から送話口7へ伝播する音声のエネルギーが大きくなるので、受話口6が発した音声をより大きい音声信号として送話口7で検出することができる。
例えば、高速道路上に非常電話機50が設置されている場合には、非常電話機50は鋼板に覆われた小型の筐体内に設置されている。このような環境では非常電話機50は受話口6が放射した音声は筐体の内部で反響しやすい環境にあり、受話口6から送話口7へ効率よく音声を伝播させることができる。
なお、試験を行う際の試験機14から送出される音声信号の周波数は、非常電話機50の周辺の騒音を受けにくいようにするために、3kHz程度の比較的高い周波数としてもよい。また、管制室15に設置された試験機14は、音声信号の送信及び受信を行うことができる4線式の試験機であってもよい。試験機14は、試験中は音声信号を試験機14の送信側の2線から送信する。
(動作の説明)
図2は、第1の実施形態における、試験モードへの移行から試験完了までの非常電話機50の動作フローを示す図である。図1をも参照しながら、図2のフローについて説明する。
電話機試験システム100は、試験時以外は運用モードにある。運用モードは、一般の利用者が非常電話機50を使用するモードである。運用モードでは、応答制御部2は、非常電話回線11a側の回線L1、L2がフック検出制御部3に接続されており、試験用回線11b側の回線L1、L2はフック検出制御部3に対しては開放されている(図2のS1)。また、フック検出制御部3は、送受話器がオンフック状態であることを中央処理部1に通知している(S0)。
試験機14が交換装置の試験用回線11bに向けてダイヤル発呼すると、交換装置13から非常電話機50へ呼出信号が送出される。呼出信号は、例えば16Hzのリンギング信号である。応答制御部2は、その呼出信号を検出すると(S2)、呼出信号を検出した旨を中央制御部1へ通知する(S3)。
中央処理部1は、フックスイッチ5がオンフック状態である場合に応答制御部2から試験用回線11bが呼出信号を検出した通知を受けると、非常電話機50の状態を試験モードとする(S4)。
なお、非常電話機50がオフフック状態である場合には、一般の利用者によって非常電話機50が使用されている可能性が高い。このため、中央処理部1は、非常電話機50がオフフック状態である場合には、試験用回線11bから呼出信号の着信があっても運用モードから試験モードへの移行を行わない。
非常電話機50が試験モードに移行すると、中央処理部1は、呼出信号の受信後一定時間が経過すると、応答制御部2に対して、運用モードから試験モードへの移行を指示する。具体的には、中央処理部1は、非常電話回線11aを開放し、試験用回線11bの2線L1、L2を短絡するとともにA1、B1の2線と接続させる指示を応答制御部2に行う(S5)。応答制御部2は中央処理部1の指示に従い回線の接続を変更する(S6)。試験用回線11bが短絡されることで、交換装置13は非常電話機50の試験用回線11bが応答したことを確認できるため、交換装置13は呼出信号の送出を停止する。
また、中央処理部1は、フック検出制御部3及び変換制御部4に対しても、試験モードへの移行を指示する(S7、S8)。フック検出制御部3は、中央処理部1から試験モードへ移行するよう指示を受けると、疑似オフフック状態となる(S9)。
変換制御部4は、中央処理部1からの試験モードへ移行するよう指示を受けると、送受話器8の受話口6と接続されている音声回路に接続された受話口用のアンプを起動する(S10)。アンプは受話口6へ出力される音声信号を増幅して、受話口6から外部へ送出される音声の音量を上げる。
非常電話機50が試験モードへ移行した後、試験機14は試験用の音声信号を送出する。試験機14は、試験用回線11bが短絡された結果、非常電話機50が呼出に応答したことを交換装置12から通知された後に、音声信号を送出する。この音声信号は、試験用回線11bを通じて、非常電話器50の送受話器の受話口6に達する。このようにして、試験機14と非常電話機50との間で送受話器8を含めた音声の通話試験が行われる(S11)。
ここで、非常電話機50において、呼出音の着信から試験用回線11bが短絡されるまでの間の時間は、非常電話機50が試験モードに移行するために必要な時間よりやや長い時間としてもよい。呼出音の着信から試験用回線11bが短絡されるまでの間の時間をこのように定めることにより、試験機による試験が、非常電話機50の試験モードへの移行後に行われることになる。例えば、当該時間を5秒としてもよい。
試験機は、非常電話機50から受信した音声信号のレベル、音質、遅延等を評価することで試験を終了する。試験機は、試験の際に5秒程度以上の音声信号を送信してもよい。
試験の終了後には、試験機14において回線切断操作が行われる。試験機14は、試験用回線11bを通じて非常電話機50へ話中信号を送出する。応答制御部2は、試験用回線11bにおいて話中信号を検出すると、話中信号を検出した旨を中央処理部1に通知する(S12、S13)。中央処理部1は、試験用回線11bにおいて話中信号を検出した通知を応答制御部2から受けると、非常電話機50の状態を運用モードとする(S14)。そして、中央処理部1は、応答制御部2、フック検出制御部3及び変換制御部4に対して試験モードから運用モードへの移行を指示する(S15、S17、S19)。応答制御部2は、運用モードへの移行指示を受けると、試験用回線11bを開放して、A1、B1の2線を非常電話回線11aのL1,L2と接続させる(S16)。また、フック検出制御部3は、運用モードへの移行指示を中央処理部1から受けると、フックスイッチ5の疑似オフフック状態を解除して試験前の状態であるオンフック状態に移行する(S18)。さらに、変換制御部4は、運用モードへの移行指示を中央処理部1から受けると、受話口用のアンプの動作を停止してもよい(S20)。これにより、非常電話機50は、試験モードから運用モードに変更される。
図3は、第1の実施形態において、試験実行中に利用者による発信が行われたときの非常電話機50の動作フローを示す図である。図3においては、試験用回線11bへの呼出信号の着信により非常電話機50が試験モードに移行して試験が行われているとする(S21)。図3において、試験の実行(S21)までの手順は図2のS11までの各ステップと同様である。利用者が非常電話機50の送受話器8を上げると、フックスイッチ5がオフフック状態となったことがフック検出制御部3で検出される(S22)。そして、フック検出制御部3は中央処理部1に対してフックスイッチ5がオフフック状態となったことを通知する(S23)。
中央処理部1は、フック検出制御部3からフックスイッチ5がオフフック状態となった通知を受信すると、非常電話機50の状態を運用モードとする(S24)。
応答制御部2は、中央処理部1から運用モードへの移行指示を受けると(S25)、試験用回線11bを開放するとともに、非常電話回線11aをA1、B1に接続する。非常電話回線11aがA1,B1に接続されると、フックスイッチ5がオフフック状態であるので、応答制御部2は非常電話回線11a側のL1、L2を短絡し、非常電話回線11aを通じて接続されているセンター装置10に対して、通常の電話の発呼動作が行われる(S26)。
また、中央処理部1は、フック検出制御部3及び変換制御部4に対しても試験モードから運用モードへの移行を指示する(S27、S29)。フック検出制御部3は、運用モードへの移行指示を受けると、フックスイッチ5の疑似オフフック状態を解消する(S30)。図3においては、利用者が送受話器8を上げているので、フックスイッチ5はオフフック状態となる。さらに、変換制御部4は、運用モードへの移行指示を受けると、受話口用のアンプの動作を停止してもよい(S28)。以上の動作により、試験実施中であっても利用者が送受話器8を取ることで利用者はセンター装置と通話することが可能となる(S31)。
以上説明したように、第1の実施形態の電話機試験システム100は、試験の際には非常電話機50のフックスイッチ5を擬似的なオフフック状態とする試験モードへ移行させる。そして、試験モードにおいては、送受話器8がオンフック状態であっても、試験機14と非常電話機50の送受話器8との間で通話路が形成される。その結果、試験機14は、非常電話機50に対して送出した試験用の音声信号を送受話器8で折り返して受信することができる。その結果、試験機14は、非常電話機50との間の通話の正常性を遠隔から確認することができる。すなわち、第1の実施形態の電話機試験システム100においては、非常電話機50が高速道路上に点在して設置されている場合でも、送受話器8を含む機能試験を実施するために作業者が各非常電話機の設置場所に赴く必要がない。
また非常電話機50は、試験の実施中にフックスイッチ5のオフフック状態を検出すると、強制的に試験用回線を切り離して、非常電話機50を非常電話回線に接続することが可能である。その結果、電話機試験システム100は、試験の実施により利用者の通話を妨げることがない。
なお、試験機が送出する音声をあらかじめ用意し、所定の時刻になると自動的に試験機が複数の非常電話機50に対して順に発呼して試験を行うように試験機を構成してもよい。このような構成により、試験機14は、多数の非常電話機50と順次自動的に接続して試験を行うことができる。
図4は、フックスイッチ5のフック状態及び試験用回線11bの呼出信号の検出状態ごとに、非常電話機50が運用モードと試験モードとのいずれとなるかを示す図である。図4に示すように、フック検出制御部3においてオフフックスイッチ5のオフフックが未検出の状態では、応答制御部2において試験用回線11bからの呼出信号を検出した後、話中信号を受信するまでの間は試験モードとなる。この場合には、フックスイッチ5は疑似オフフック状態となり、試験機14から送信された音声信号が非常電話機50の送受話器8で折り返され、試験機14で受信される。
一方、応答制御部2において試験用回線11bの状態が上記以外、すなわち試験用回線11bからの話中信号を検出以降、呼出信号を検出するまでの間は、通話試験は行われていないことになる。従って、この期間では非常電話機50はフックスイッチ5の状態に関わらず運用モードとなり、利用者は非常電話機50を使用してセンター装置10と通話できる。また、図3で説明したように、試験モード、すなわち応答制御部2において試験用回線11bからの呼出信号を検出した後話中信号を受信するまでの間であっても、フックスイッチ5がオフフック状態となった場合は、非常電話機50は運用モードに遷移する。これは、利用者が非常電話機50を使用するために送受話器8を取った場合に相当する。この遷移により、通話試験中であっても利用者は非常電話を使用することが可能となる。
以上説明したように、第1の実施形態の電話機試験システムは、音声通話機能を含めた電話機の試験を遠隔から容易に行うことを可能にするという効果を奏する。すなわち、第1の実施形態の電話機試験システムは、非常電話機本体の送受話器までの動作確認が管制室の試験機から可能となるため、非常電話機の動作確認のために要する費用及び時間が削減される。
第1の実施形態の電話機試験システム100は、さらに、非常電話機本体の故障を早期に発見して非常電話システム全体の信頼性の向上が図れるという効果も奏する。その理由は、管制室の試験機を用いて、時間的な制約を受けずに自動的に試験を繰り返し行うことで、電話機の故障の早期発見、早期対処が可能となるからである。
第1の実施形態の電話機試験システム100は、上記の効果を得るための試験に際して、利用者の通話を妨げないという効果も奏する。その理由は、非常電話機が試験モードにあるときに利用者が送受話器を上げた場合には、非常電話機が送受話器のフックスイッチの動作を検出して試験モードから運用モードに移行することで、利用者による非常電話の発信が可能となるからである。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態の電話機200の構成を示す図である。電話機200は、受話器201と、送話器202と、音声回路203と、を備える。受話器201は、入力された第1の音声信号を音声として再生する。送話器202は、受話器で再生された音声を検出し、検出した音声を第2の音声信号に変換する。音声回路203は、第1の回線204あるいは第2の回線205のいずれかと電話機200とを接続する。
電話機200は、通常の通話に供する第1の回線204に加えて、電話機の試験に用いる第2の回線205を接続可能に構成される。電話機200が通常の通話に使用されていない場合、すなわち受話器201及び送話器202が第1の回線204と接続されていない場合には、第2の回線205を用いて電話機200の試験を行うことができる。
電話機200が通常の通話に使用されていない場合、音声回路200は、試験用の第2の回線205から第1の制御信号の着信を検出すると、受話器201及び送話器202と第2の回線205とを接続する。第1の制御信号は、例えば着呼を示す呼出信号である16Hzのリンギング信号でもよい。
一方、電話機200が通常の通話に使用されている場合には、音声回路203は、試験用の第2の回線205から第1の制御信号の着信を検出しても、受話器201及び送話器202と第2の回線205とを接続しない。
電話機200が第2の回線205と接続されると、音声回路203は、第2の回線205から受信した第1の音声信号を受話器201で再生する。第1の音声信号は、電話機200の試験のために用いられる試験機(図示せず)が送出してもよい。
また、音声回路203は、送話器202が出力する第2の音声信号を第2の回線205に送出する。
このような構成により、電話機200は、試験のための第2の回線205から受信した第1の音声信号を、電話機200の受話器201で再生し、再生された音声を送話器202によって第2の音声信号として第2の回線205に送信することができる。従って、第2の回線に試験機を接続し、試験機が送出した第1の音声信号が第2の音声信号として戻ることを試験機において確認し、さらに第2の音声信号の品質を評価することで、電話機200の受話器201及び送話器202を含めた機能試験を実施することができる。
さらに、電話機200と第2の回線205との接続は、電話機200が通常の通話に使用されていない場合にのみ行われる。従って、第2の実施形態の電話機200は、一般のユーザの利便性を損なうことなく、遠隔からの機能試験を実施することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明の活用例として、高速道路用の非常電話システムがある。
1 中央処理部
2 応答制御部
3 フック検出制御部
4 変換制御部
5 フックスイッチ
6 受話口
7 送話口
8 送受話器
10 センター装置
11a 非常電話回線
11b 試験用回線
11c 交換回線
12、13 交換装置
14 試験機
15 管制室
50 非常電話機
60、203 音声回路
100 電話機試験システム
200 電話機
201 受話器
202 送話器
204 第1の回線
205 第2の回線

Claims (10)

  1. 入力された第1の音声信号を音声として再生する受話器と、
    前記音声を検出して第2の音声信号に変換して出力する送話器と、
    前記受話器及び前記送話器が第1の回線と接続されていない場合に第2の回線から第1の制御信号の着信を検出すると、前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線とを接続し、前記第2の回線から前記第1の音声信号を受信して前記受話器に送出するとともに前記第2の音声信号を前記第2の回線に送出する音声回路と、
    を備え
    前記音声回路は、
    前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線とが接続されている場合に前記第1の回線への接続要求が発生した場合には、前記受話器及び前記送話器が接続される回線を前記第2の回線から前記第1の回線へ切り替える、
    電話機。
  2. 前記受話器及び前記送話器が前記第1の回線と接続される際には第1の状態となる開閉器をさらに備え、
    前記音声回路は、前記開閉器の状態が前記第1の状態以外の状態から前記第1の状態に変化した場合に前記第1の回線への接続要求が発生したと判断する、請求項1に記載された電話機。
  3. 入力された第1の音声信号を音声として再生する受話器と、
    前記音声を検出して第2の音声信号に変換して出力する送話器と、
    前記受話器及び前記送話器が第1の回線と接続されていない場合に第2の回線から第1の制御信号の着信を検出すると、前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線とを接続し、前記第2の回線から前記第1の音声信号を受信して前記受話器に送出するとともに前記第2の音声信号を前記第2の回線に送出する音声回路と、
    前記受話器及び前記送話器が前記第1の回線と接続される際には第1の状態となる開閉器を備え、
    前記音声回路は、前記開閉器の状態が前記第1の状態以外の状態から前記第1の状態に変化した場合に前記第1の回線への接続要求が発生したと判断する、
    電話機。
  4. 前記音声回路は、前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線とが接続されている場合に、前記第2の回線から第2の制御信号の着信を検出すると前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線との接続を切断する、請求項1乃至3のいずれかに記載された電話機。
  5. 入力された第1の音声信号を音声として再生する受話器と、
    前記音声を検出して第2の音声信号に変換して出力する送話器と、
    前記受話器及び前記送話器が第1の回線と接続されていない場合に第2の回線から第1の制御信号の着信を検出すると、前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線とを接続し、前記第2の回線から前記第1の音声信号を受信して前記受話器に送出するとともに前記第2の音声信号を前記第2の回線に送出する音声回路と、
    を備え、
    前記音声回路は、前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線とが接続されている場合に、前記第2の回線から第2の制御信号の着信を検出すると前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線との接続を切断する、
    電話機。
  6. 前記音声回路は、
    中央処理手段と、応答制御手段と、フック検出制御手段と、変換制御手段と、を備え、
    前記応答制御手段は、前記第1及び第2の制御信号の着信を検出して前記中央処理手段に通知し、前記中央処理手段からの指示に基づいて前記第1及び第2の回線と前記フック検出制御手段とを接続し、
    前記フック制御手段は、前記開閉器の状態を前記中央処理手段に通知し、前記中央処理手段からの指示に基づいて前記開閉器の状態を制御するとともに前記応答制御手段と前記変換制御手段とを接続し、
    前記変換制御手段は、前記中央処理手段からの指示に基づいて前記フック制御手段から入力された前記第1の音声信号を増幅器を用いて増幅して前記受話器へ出力し、前記送話器から入力された前記第2の音声信号を前記フック制御手段へ出力する、
    請求項4又は5に記載された電話機。
  7. 前記第2の制御信号は接続先が話中であることを示す話中信号である、請求項4乃至6のいずれかに記載された電話機。
  8. 前記第1の制御信号は電話の着信を示す信号である、請求項1乃至7のいずれかに記載された電話機。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載された電話機と、
    電話機に音声を送出して試験を行うための試験機と、を備え、
    前記第2の回線によって前記電話機と前記試験機とが接続されている、
    電話機試験システム。
  10. 入力された第1の音声信号を音声として受話器で再生し、
    検出した前記音声を第2の音声信号に送話器で変換して出力し、
    前記受話器及び前記送話器が第1の回線と接続されていない場合に第2の回線から第1の制御信号の着信を検出すると、前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線とを接続し、
    前記第2の回線から受信した前記第1の音声信号を前記受話器に送出し、
    前記送話器から出力された前記第2の音声信号を前記第2の回線に送出し、
    前記受話器及び前記送話器と前記第2の回線とが接続されている場合に前記第1の回線への接続要求が発生した場合には、前記受話器及び前記送話器が接続される回線を前記第2の回線から前記第1の回線へ切り替える、
    電話機の制御方法。
JP2012057335A 2012-03-14 2012-03-14 電話機、電話機の制御方法及び電話機試験システム Active JP5559226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012057335A JP5559226B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 電話機、電話機の制御方法及び電話機試験システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012057335A JP5559226B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 電話機、電話機の制御方法及び電話機試験システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013192069A JP2013192069A (ja) 2013-09-26
JP5559226B2 true JP5559226B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=49391909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012057335A Active JP5559226B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 電話機、電話機の制御方法及び電話機試験システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5559226B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6838465B2 (ja) * 2017-03-31 2021-03-03 サクサ株式会社 電話システムおよび電話端末診断方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0834514B2 (ja) * 1990-01-10 1996-03-29 富士通株式会社 非常電話機の試験方式
JP2005277451A (ja) * 2004-03-22 2005-10-06 Nec Saitama Ltd 携帯無線端末の通話品質検査方式および方法
JP2009055153A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Yokogawa Electric Corp 携帯電話機テスタおよび携帯電話機の試験方法
JP5196586B2 (ja) * 2009-09-29 2013-05-15 Necインフロンティア株式会社 通報装置及び通報システム
JP2011109614A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Daikin Industries Ltd インターホンシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013192069A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6002763A (en) Telephone with a mute ringer function having an automatic ringer reactivation capability
US6321080B1 (en) Conference telephone utilizing base and handset transducers
JP3328570B2 (ja) ハンズフリー装置
JP5559226B2 (ja) 電話機、電話機の制御方法及び電話機試験システム
JP2566673B2 (ja) コードレス電話機システムの留守応答モニタ方式
JP4586647B2 (ja) 集合住宅用インターホンシステム
JP4490830B2 (ja) Ip電話交換装置
JP5196586B2 (ja) 通報装置及び通報システム
JPH0750709A (ja) コードレス電話機
JP3529283B2 (ja) 回線選択装置
JP3654186B2 (ja) ワイヤレスインターホンシステム
KR20070062694A (ko) 회선 점검 장치와 그 회선 점검 방법
JP7192379B2 (ja) 緊急通報システム
JP2830134B2 (ja) 無線電話装置
JP5598055B2 (ja) 電話システム、電話システムの音声通話制御方法
JP3068558B2 (ja) コードレス電話機
JP4218354B2 (ja) 携帯電話基地局評価システム
JP3460561B2 (ja) 電話装置
JP3749085B2 (ja) 電話装置
JP3157469B2 (ja) コードレス電話装置
JP4359896B2 (ja) 電話端末
KR100721253B1 (ko) 유선 전화 연동 장치
JP3261301B2 (ja) 通信装置
JP2007013532A (ja) 電話装置
JPH01190163A (ja) セキュリティ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5559226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350