JP5558967B2 - 閉扉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、玄関や部屋の出入口を開閉する扉を強制的に且つ静かに閉めるための閉扉装置に関するものである。
従来の閉扉装置として、図14に示すように、扉Aに取り付けられた捕捉装置101と扉枠Bに取り付けられた被捕捉装置102とを有するものがある。この従来の閉扉装置100は、扉Aが閉まる際に捕捉装置101の扉アーム104で被捕捉装置102の被捕捉体(摺動体)102aを捕捉し、その扉アーム104を扉A側に回動させて捕捉装置101とピン102aとを互いに引き寄せることにより、扉Aを閉扉状態に導く。捕捉装置101内には、扉アーム104の回動軸に常に抵抗力を作用させて扉アーム104の急激な回動を防止する回動式の緩衝機構が設けられており、その働きによって扉Aが静かに閉まる(特許文献1)。
特開2007−120140号公報
しかし、上述した従来の閉扉装置100の被捕捉装置102は、被捕捉体102aの上下方向の保持位置を調節する機構を備えていないため、扉アーム104による被捕捉体102aの捕捉が確実になされるように、扉アーム104に対する被捕捉体102aの上下位置を取り付け後に調節することができない。このため、扉枠Bに対する被捕捉装置102の位置決めを当初から高精度に行わなければならないという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、扉アームに対する被捕捉体の上下位置を扉への取り付け後に調節することができ且つ調節後における被捕捉体の保持位置の変位を防止できる被捕捉装置、及び当該被捕捉装置を備えた閉扉装置を提供することにある。
[閉扉装置]
上記課題を解決するために、本発明の閉扉装置は、扉枠に取り付けられた捕捉装置と扉に取り付けられた被捕捉装置とを有し、前記扉が閉まる際に前記捕捉装置に水平方向に回動自在に設けられた扉アームで前記被捕捉装置の被捕捉体を捕捉し、その状態で前記扉アームを前記扉枠側に回動させて前記被捕捉装置を引き寄せることにより、前記扉を閉扉状態に導く閉扉装置であって、
前記被捕捉装置は、
前記扉の板面に固定して取り付けられた支持体と、
前記支持体の先端部から上方に突き出ている前記被捕捉体と、
前記被捕捉体の前記扉アームに対する上下方向の位置を調節するための調節機構と、
前記調節機構によりその上下方向の位置を調節可能な被捕捉体ユニットと、を有し、
前記被捕捉体ユニットは、
前記被捕捉体と、
前記被捕捉体を互いに同軸的にスライド可能に収容している筒状のユニット本体と、
前記被捕捉体を当該ユニット本体から上方に突き出させた状態に弾力的に支えている弾性部材と、を有し、
前記支持体は、その先端部に上下方向に貫通した貫通孔を有し、当該貫通孔に前記被捕捉体ユニットが装着されており、
当該貫通孔の少なくとも一部分が螺子孔部として機能し、前記ユニット本体の少なくとも一部分が当該螺子孔部に螺合する螺子部として機能することにより前記調節機構が構成され、
前記ユニット本体は、その下端部に角部が丸みを帯びた多角形状の拡径部を有し、
前記貫通孔は、その下端から前記ユニット本体の拡径部の上下移動を許容する所定範囲の部分に辺部が内側に凸となるように円弧状に丸みを帯びた多角形状の拡径部を有し、
前記ユニット本体の拡径部と前記貫通孔の拡径部とが互いに嵌合することにより、前記ユニット本体の前記支持体に対する上下位置調節後における動きを防止するように構成したものである。
上記のように構成された閉扉装置は、被捕捉体を有する被捕捉体ユニットの上下方向の保持位置を調節するための調節機構を備えているので、扉を閉じたときに被捕捉体が扉アームに確実に捕捉されるように、被捕捉体ユニットを上下させて扉アームと被捕捉体との上下方向の相対位置を適切に調整することができる。被捕捉体ユニットのユニット本体に設けられた角部が丸みを帯びた多角形状の拡径部と支持体の貫通孔に設けられた円弧状に丸みを帯びた多角形状の拡径部とが互いに嵌合することにより、ユニット本体の支持体に対する上下位置調節後における動きを防止するように構成されているので、被捕捉体の保持位置を被捕捉体ユニットごと上下させて調節するとともに、調節後における被捕捉体の保持位置の不用意な変位を確実に防止できる。
本発明の閉扉装置において、前記支持体及び前記ユニット本体は、その一方又は両方が弾性変形することにより、前記支持体に対する前記ユニット本体の回動操作を許容するように構成されていることが望ましい。
また、前記被捕捉装置は、前記支持体の側面及び下面を覆うカバーを有し、当該カバーは、前記支持体を前記扉の板面に取り付けた状態で前記支持体の下方から上向きにスライドさせて装着可能に構成されていることが望ましい。
[被捕捉装置]
上記課題を解決するために、本発明の被捕捉装置は、扉枠に取り付けられた捕捉装置と扉に取り付けられた被捕捉装置とを有し、前記扉が閉まる際に前記捕捉装置に水平方向に回動自在に設けられた扉アームで前記被捕捉装置の被捕捉体を捕捉し、その状態で前記扉アームを前記扉枠側に回動させて前記被捕捉装置を引き寄せることにより、前記扉を閉扉状態に導く閉扉装置の前記被捕捉装置であって、
前記扉の板面に固定して取り付けられた支持体と、
前記支持体の先端部から上方に突き出ている前記被捕捉体と、
前記被捕捉体の前記扉アームに対する上下方向の位置を調節するための調節機構と、
前記調節機構によりその上下方向の位置を調節可能な被捕捉体ユニットと、を有し、
前記被捕捉体ユニットは、
前記被捕捉体と、
前記被捕捉体を互いに同軸的にスライド可能に収容している筒状のユニット本体と、
前記被捕捉体を当該ユニット本体から上方に突き出させた状態に弾力的に支えている弾性部材と、を有し、
前記支持体は、その先端部に上下方向に貫通した貫通孔を有し、当該貫通孔に前記被捕捉体ユニットが装着されており、
当該貫通孔の少なくとも一部分が螺子孔部として機能し、前記ユニット本体の少なくとも一部分が当該螺子孔部に螺合する螺子部として機能することにより前記調節機構が構成され、
前記ユニット本体は、その下端部に角部が丸みを帯びた多角形状の拡径部を有し、
前記貫通孔は、その下端から前記ユニット本体の拡径部の上下移動を許容する所定範囲の部分に辺部が内側に凸となるように円弧状に丸みを帯びた多角形状の拡径部を有し、
前記ユニット本体の拡径部と前記貫通孔の拡径部とが互いに嵌合することにより、前記ユニット本体の前記支持体に対する上下位置調節後における動きを防止するように構成したことを特徴とするものである。
上記のように構成された被捕捉装置は、被捕捉体を有する被捕捉体ユニットの上下方向の保持位置を調節するための調節機構を備えているので、扉を閉じたときに被捕捉体が扉アームに確実に捕捉されるように、被捕捉体ユニットを上下させて扉アームと被捕捉体との上下方向の相対位置を適切に調整することができる。被捕捉体ユニットのユニット本体に設けられた角部が丸みを帯びた多角形状の拡径部と支持体の貫通孔に設けられた円弧状に丸みを帯びた多角形状の拡径部とが互いに嵌合することにより、ユニット本体の支持体に対する上下位置調節後における動きを防止するように構成されているので、被捕捉体の保持位置を被捕捉体ユニットごと上下させて調節するとともに、調節後における被捕捉体の保持位置の不用意な変位を確実に防止できる。
本発明の閉扉装置において、前記支持体及び前記ユニット本体は、その一方又は両方が弾性変形することにより、前記支持体に対する前記ユニット本体の回動操作を許容するように構成されていることが望ましい。
また、前記被捕捉装置は、前記支持体の側面及び下面を覆うカバーを有し、当該カバーは、前記支持体を前記扉の板面に取り付けた状態で前記支持体の下方から上向きにスライドさせて装着可能に構成されていることが望ましい。
本発明の閉扉装置及び被捕捉装置によれば、扉アームに対する被捕捉体の上下位置を扉への取り付け後に調節することができ且つ調節後における被捕捉体の保持位置の不用意な変位を確実に防止できる。
本発明の閉扉装置を備えた扉装置の形態例を示す部分斜視図 扉装置を別の向きから視た部分斜視図 閉扉装置の捕捉装置が取り付けられている部分を示す部分断面図 閉扉装置の捕捉装置の分解斜視図 扉装置の部分正面図 図5のA−A断面図 (A)は閉扉装置の扉アームが待機姿勢にあるときの捕捉装置内の状態を示す平面図 (B)は閉扉装置の扉アームが収納姿勢にあるときの捕捉装置内の状態を示す平面図 (A)は被捕捉装置の分解斜視図 (B)は被捕捉装置の斜視図 (A)は被捕捉装置の正面図 (B)は被捕捉装置の平面図 (C)は被捕捉装置の下面図 (D)は被捕捉装置の側面図 (A)、(B)及び(C)は被捕捉装置の各種調節状態を示す断面図 被捕捉装置の要部拡大図 (A)は閉扉装置による閉扉動作が開始される直前における扉装置を下方から視た断面図 (B)は閉扉装置による閉扉動作が終了した後における扉装置を下方から視た断面図 (A)、(B)及び(C)は扉アームを待機姿勢に復帰させる際に行われる動作の説明図 従来の閉扉装置が取り付けられた扉装置を例示する部分斜視図
以下、本発明を実施するための最良の形態につき図1乃至図13を参照して説明する。
図1は本発明の閉扉装置を備えた扉装置の実施形態の一例を示す部分斜視図である。図2は図1の扉装置を別の向きから視た部分斜視図である。
扉装置10は、家屋の出入口等、建物の開口部に嵌め付けて設けられた扉枠2と、扉枠2に水平方向に回動自在に設けられた扉3とを有する。扉枠2は、建物の開口部の上縁部に設けられた上枠部材2Aと、当該開口部の左右両側縁部に設けられた縦枠部材2L、2Rとを有している。扉3は、二つの縦枠部材2L、2Rのうちの一方(図示右側)の縦枠部材2Rに蝶番5を介して回転可能に連結されている。扉枠2の他方(図示右側)の縦枠部材2L及び上枠部材2Aには、扉3を閉めた時に扉3の縁部が当たる戸当り4A、4Bが設けられている。
閉扉装置1は、上枠部材2Aに取り付けられた捕捉装置6と、扉3に取り付けられた被捕捉装置7とを有している。捕捉装置6は、上枠部材2Aの蝶番5が取り付けられている縦枠部材2Rとは反対側の縦枠部材2Lの近傍に取り付けられている。
被捕捉装置7は、捕捉装置6の設置位置に対応させて、扉3の裏面の上端近傍の蝶番5が設けられていない方(戸先側)の端部近傍に取り付けられている。被捕捉装置7は、扉3の板面に固定して取り付けられた支持体30と、支持体30の先端部から上方に突き出ている棒状の被捕捉体31と、被捕捉体31の上下方向の保持位置を調節するための調節機構37(図8参照)と、を有している。被捕捉体31は、支持体30に内蔵されたコイルスプリング34(図11参照)によって下方から弾力的に支えられている。
捕捉装置6は、扉枠2の開口部の上縁部に固定された固定要素40と、固定要素40に水平方向に回動可能に支持され且つ扉3の回動に伴って被捕捉装置7と係合したり離脱したりするように構成された扉アーム20と、被捕捉装置7が扉アーム20と係合していない時には扉アーム20を被捕捉装置7との係合を待つ待機姿勢(図7(A))に保持するべく、被捕捉装置7が扉アーム20と係合した後には扉アーム20を扉3を閉じる向きに強制的に回動させるべく、扉アーム20に弾性力を作用させる付勢機構50と、扉アーム20が扉3を閉じる向きに回動している時にはその回動を抑制するべく、それとは逆向きに扉アーム20が回動している時にはその回動を促進するべく、扉アーム20に力を作用させる直動式の緩衝機構60と、を有している。
固定要素40は、扉枠2に固定される偏平な直方体形状の筐体70を有する。そして、筐体70内に、扉アーム20と付勢機構50と緩衝機構60が共に収容されている。
筐体70は、上枠部材2の戸当り4Bの一部を欠くことにより形成されたスペースSに取り付けられている。筐体70の上面部には、上枠部材2の戸当り4Bが嵌め付けられる溝2aに丁度嵌る形状・寸法の突起部71eが形成されている(図4、図6参照)。
筐体70の扉3と対面する部分には、扉アーム20が出入りする開口部75が形成されている。筐体70の底部には、扉3を閉止したときに被捕捉装置7の被捕捉体31を受け入れる切欠部76が形成されている。
扉アーム20は、その回動中心から半径方向に延在して筐体70の開口部75から出没するアーム本体部21を有する。アーム本体部21の下面側には、その長手方向すなわち回動半径方向に延びるガイド溝22が形成されている。ガイド溝22は、アーム本体部21の先端部から長手方向中央部まで延びている。そして、扉アーム20が待機姿勢(図7(A))の時に、扉3の閉じられる向きへの回動に伴って被捕捉体31の先端部がガイド溝22内に扉アーム20の先端から受け入れられるように構成されている。
また、アーム本体部21の扉3に面する側部には、扉アーム20が筐体70内に完全に収容されている状態(図7(B)の状態)においても、扉3を閉めることによって被捕捉体31をガイド溝22内に案内できるようにするためのガイド面20aが形成されている。ガイド面20aは、円弧状に湾曲した滑らかな凹曲面である(図4参照)。
扉アーム20は、付勢機構50による弾性力と緩衝機構60による緩衝力とが作用するカム部14を有している。付勢機構50と緩衝機構60はカム部14を挟んで互いに直列に並べて設けられており、付勢機構50による弾性力と緩衝機構60による緩衝力がカム部14の両側から互いに逆向きに作用する構造になっている。カム部14は、アーム本体部21の基部に一体化して設けられている。
付勢機構50は、筐体70の長手方向に直線的に進退移動する第1スライダ51と、カム部14の第1カム面14Aに第1スライダ51を介して弾性反発力を作用させるスプリング52とを有する。
緩衝機構60は、筐体70の長手方向に直線的に進退移動する第2スライダ61と、カム部14の第2カム面14Bに第2スライダ61を介して制動力を作用させる直動式のダンパ62とを有する。ダンパ62は、並列に配置した2つのダンパユニット62U、62Uからなる。各ダンパユニット62Uは、出力軸62aと、出力軸62aを軸方向に進退自在に保持しているユニット本体62bとを有する。ユニット本体62b内には、出力軸62aを伸張方向に付勢しているスプリング(図示省略)と、出力軸62aの縮長方向への移動に制動力を作用させるオイルなどの抵抗流体(図示省略)が収容されている。緩衝機構60は、扉アーム20が扉3を閉じる向きに回動している時に、カム部14の第2カム面14Bの回動に伴って水平方向に圧縮され反発することにより制動力を発生する。
扉アーム20は、扉3が閉止されている時(図12(B)参照)には、その全体が筐体70の中にあり、待機姿勢の時には、その先端側が筐体70の開口部75から扉3側に出ている。
つぎに、捕捉装置6の構成及び動作について図4及び図7を参照してより詳細に説明する。
上述したように捕捉装置6は、扉枠の上枠部材2Aに固定された固定要素40を有している。固定要素40は、扉枠の上枠部材2Aに固定された偏平な直方体形状の筐体70と、筐体70に被せて取り付けられるカバー80とを有する。
筐体70は、その上部を成す上側筐体部材71と下部を成す下側筐体部材72とを有する。カバー80は、下側筐体部材72の外側に被せて設けられる。カバー80には、筐体70の開口部75と重なる位置に、アーム本体部21が出入りする開口部78が形成されている。カバー80の底部には、扉3を閉止したときに被捕捉装置7の被捕捉体31を受け入れる切欠部77が形成されている。
上側筐体部材71の上板部71aと下側筐体部材72の下板部72aには、第1スライダ51を案内するための第1ガイドスリット71b、72bと、第2スライダ61を案内するための第2ガイドスリット71c、72cと、扉アーム20を回動可能に支持するための支軸25が挿通される軸孔71d、72dと、上下の筐体部材71、72同士を固定するための留めピン73が挿通される留め孔71g、72gとが、それぞれ上下に連通する位置に形成されている。
上側筐体部材71の左右両端には、上板部71aの両端部を下方に屈曲させて形成された端板部71L、71Rと、上板部71aの側縁部を上方にL字形状に屈曲させて形成された突起部71e、71eが設けられている。突起部71e、71eは、左右方向(上枠部材2Aの長手方向)二カ所に設けられている。突起部71e、71eは、上枠部材2の戸当り4Bが嵌め付けられる溝2a(図6参照)に丁度嵌る形状・寸法に設計されている。突起部71e、71eには、上側筐体部材71を上枠部材2に適宜位置決めして螺子74で締着固定するための長孔71f、71fが形成されている。
第1スライダ51の上下両面には、第1ガイドスリット71b、72bに摺動自在に嵌合するガイド突起51a、51bが形成されている。第1スライダ51の基端部には、スプリング52の先端部が挿入される保持孔51cが形成されている。スプリング52は、その先端部を保持孔51cに挿入した状態で、第1スライダ51と上側筐体部材71の一方(この例では左側)の端板部71Lとの間に圧縮された状態で設けられている。第1スライダ51の先端部には、第1スライダ51のスライド方向と直交する先端面51dと、この先端面51dに対して約45度傾斜した傾斜面51eとが形成されている。傾斜面51eは先端面51dから滑らかに連続して開口部75側に形成されている。
第2スライダ61の上下両面には、第2ガイドスリット71c、72cに摺動自在に嵌合するガイド突起61a、61bが形成されている。第2スライダ61の基端部には、ダンパ62の出力軸62aの先端部が挿入される保持孔(図示省略)が形成されている。ダンパ62は、その出力軸62aの先端部を保持孔に挿入した状態で、第2スライダ61と上側筐体部材71の一方(この例では右側)の端板部71Rとの間に圧縮された状態で設けられている。第2スライダ61の先端部には、第2スライダ61のスライド方向に対して約60度傾斜した傾斜面61eが形成されている。第2スライダ61の傾斜面61eは、第1スライダ51の傾斜面51eに対して逆向き(手前に向かって互いに開く向き)に傾斜している。
扉アーム20は基部に軸孔23を有しており、その軸孔23に嵌め付けて固定された回転軸受け24を介して支軸25に回転自在に連結されている。支軸25は、上下の筐体部材71、72間に扉アーム20を配置した後、下側筐体部材72側から軸孔72d、71dに挿通して設けられる。
扉アーム20のカム部14は、第1スライダ51と第2スライダ61との間に挟まれており、第1カム面14Aには第1スライダ51が、第2カム面14Bには第2スライダ61が常に圧接している。
カム部14は、互いに上下に離間した板部14U、14Lを有する。両板部14U、14Lには、上下に貫通した軸孔14b、14bが形成されており、軸孔14b、14bに挿通された支軸26にコロ(小回転子)29が回転自在に軸支されている。そして、コロ29の外周面が第1カム面14Aを成している。第2カム面14Bは、カム部14のコロ29が設けられている部分から第2カム面14B側に円弧状に膨出しつつ扉アーム20の回動中心に向かって延びている部分からなる。
また、扉アーム20の基部には、扉アーム20の開扉側への最大回動範囲を規定する突起部27が形成されている。この突起部27が第2スライダ61の側面に当接することにより、開扉側への扉アーム20の回動が制限される。そして、扉アーム20が開扉側に最大限回動したとき、第1カム面14Aが第1スライダ51の傾斜面51eに係止された状態になって、その回動姿勢が保持される。図7(A)はこの時の状態(待機状態)を示している。
図7(A)の状態から、扉アーム20を閉扉側に回動させていくと、第1カム面14Aが第1スライダ51の傾斜面51eから先端面51dに移動する。傾斜面51eから先端面51dに移動するとき付勢機構50は一旦圧縮されるが、その後はスプリング52の弾発力により伸張する。この弾発力によって第1カム面14Aが押圧され、扉アーム20が閉扉側に強制回動される。このときの第2カム面14Bの回動に伴って第2スライダ61が押圧され、緩衝機構60のダンパ62が圧縮されるため、抗力が扉アーム20に作用する。これらの一連の動作により、扉3の閉まり際すなわち被捕捉装置7が扉アーム20に係合した後における扉3の急峻な回動が防止され、扉3が強制的に且つ静かに閉められる。
図7(B)の状態から、扉アーム20を開扉側に回動させていく場合、第1カム面14Aによって第1スライダ51の先端面51dが押されるため、付勢機構50のスプリング52の弾発力が扉アーム20の開扉側への回動を制する力として働く。その一方で、緩衝機構60のダンパ62が圧縮状態から伸張状態に復元しようとするため、ダンパ62による押圧力がスプリング52の弾発力とは逆向きに第2カム面14Bに作用する。その結果、スプリング52による力がダンパ62の力によって大部分相殺される。扉アーム20が開扉側に更に回動すると、第1カム面14Aが第1スライダ51の先端面51dから傾斜面51eに移動する。この時点で、第1カム面14Aが第1スライダ51の傾斜面51eに係止され、扉アーム20が開扉側に最大限回動した姿勢に保持される。これらの一連の動作により、扉3が完全に閉まっている状態から扉3を開扉する際、扉3の取手に大きな力を加えずに済む。
つぎに、被捕捉装置7の構成及び動作について図8乃至図11を参照してより詳細に説明する。
被捕捉装置7は、支持体30と、支持体30に保持された被捕捉体ユニット32と、支持体30の側面及び下面を覆うカバー36とで構成されている。
支持体30は、扉3に螺子(図示省略)で締着して固定される座部30aと、座部30aの中央部から突出してその先端部に被捕捉体ユニット32を保持する保持部30bと、を有している。座部30aの左右には、螺子通し孔30cが形成されている。螺子通し孔30cは、扉3の板面に対する支持体30の水平方向の取り付け位置の微調整を可能にするべく横長に形成されている。保持部30bは、その先端部に上下方向に貫通した貫通孔30dを有する円筒状の部分30eが形成されている。保持部30bの円筒状の部分30eと座部30aとの間には、軽量化を図る目的で、上下に貫通した空間30fが形成されている。支持体30の上端部には、保持部30bの先端部と座部30aの上縁部とを平らに結ぶ頂部が丸みを帯びた二等辺三角形状の天板部30gが形成されている。
被捕捉体ユニット32は、被捕捉体31と、被捕捉体31を互いに同軸的にスライド可能に収容している筒状のユニット本体33と、被捕捉体31をユニット本体33から上方に突き出させた状態に弾力的に支えているコイルスプリング(弾性部材)34と、を備えている。
被捕捉体31は、その下半部の外径が上半部の外径よりも大きくなっており、その境目に段差部31bが形成されている。この段差部31bがユニット本体33の上端開口部33aの縁部に当接することにより、ユニット本体33に対する被捕捉体31の上方への移動が制限される。
被捕捉体31の下半部は、円筒状に形成され、その中にコイルスプリング34が挿入されている。被捕捉体31とコイルスプリング34をユニット本体33内に組み込んだ後、ユニット本体33の下端開口部33bは、座駒35で塞がれている。座駒35は、ユニット本体33の下端開口部33bに圧入され、空回りしないように固定されている。被捕捉体31の下端が座駒35に当接することにより、ユニット本体33に対する被捕捉体31の下方への移動が制限される。コイルスプリング34は、被捕捉体31と座駒35との間に挟まれて圧縮され反発することにより、被捕捉体31をユニット本体33の上端から突出させる向き(上向き)に常時付勢している。
支持体30の保持部30bには、上下方向に貫通した貫通孔30dが形成されており、この貫通孔30dに被捕捉体ユニット32が装着されている。
貫通孔30dの内面部は、その上端から半分強の部分を占める螺子孔部30d1と、残りの部分を占める回転防止部(拡径部)30d2とからなる。回転防止部30d2の内径は、螺子孔部30d1の内径よりも若干大径である。
ユニット本体33の外面部は、その下端部を除いて大部分が螺子部33cで構成されている。ユニット本体33の下端部には、螺子部33cよりも若干大径のヘッド部(拡径部)33dが形成されている。螺子部33cは保持部30bの螺子孔部30d1に螺合する部分であり、ヘッド部33dは保持部30bの回転防止部30d2に嵌合する部分である。この実施形態では、螺子孔部30d1を有する支持体30の保持部30bが雌螺子として機能し、これに螺合する螺子部33cを有するユニット本体33が雄螺子として機能することにより、被捕捉体31の上下方向の保持位置を調節するための調節機構37が構成されている。回転防止部30d2は、貫通孔30d内におけるヘッド部33dの上下移動を許容する所定範囲の部分に形成されている。
被捕捉体ユニット32の下端面には、十字ドライバ等の工具(操作具)を使用して被捕捉体ユニット32を回動操作するための十字穴(操作穴)32aが形成されている。この例では、ユニット本体33の下端開口部33bに圧入された座駒35の下面に十字穴(操作穴)32aが形成されている。被捕捉体ユニット32を十字ドライバ等の操作具を使用して回動操作することにより、被捕捉体ユニット32を支持体30に対して上下に移動させて、被捕捉体31の上下方向の保持位置を調節することができる。
図10に示すように、支持体30に対する被捕捉体ユニット32の上下方向への移動は、回転防止部30d2内でヘッド部33dが移動し得る範囲内において許容される。図10において、(A)は被捕捉体ユニット32の位置を最も高位置に調節した状態、(C)は被捕捉体ユニット32の位置を最も低位置に調節した状態、(B)は(A)と(C)の中間の位置に調節した状態をそれぞれ示している。
図11に示すように、ユニット本体33のヘッド部33dは、角部Aが丸みを帯びた多角形状(この例では12角形状)に形成されている。一方、貫通孔30dの回転防止部30d2は、辺部Bが内側に凸となるように円弧状に丸みを帯びた多角形状(この例では12角形状)に形成されている。ヘッド部33dと回転防止部30d2は、互いの辺部同士を圧接させた状態で嵌合している。支持体30及びユニット本体33は、その一方又は両方が若干弾性変形することにより、支持体30に対する被捕捉体ユニット32の回動操作を許容する。この構成により、支持体30に対する被捕捉体ユニット32の回動操作を可能にしつつ、支持体30に対するユニット本体33の上下位置調節後における不用意な動きを確実に防止している。
被捕捉体ユニット32を支持体30に対する上下位置調節を行った後、支持体30にカバー36が取り付けられる。カバー36の左右両端には、支持体30の座部30aの両端縁部を抱き込むようにして扉3の板面との間に入る折り返し部36aが形成されている。一方、座部30aの両端縁部には、扉3の板面との間に折り返し部36aを受け入れて、折り返し部36aと互いに上下にスライド可能に嵌合する凹部30hが形成されている。
カバー36は、支持体30を扉3の板面に固定した状態で、左右の折り返し部36aを支持体30の座部30aの左右の凹部30hに嵌め合わせるように支持体30の下方から上向きにスライドさせて装着される。カバー36を装着することにより、支持体30の側面及び下面がカバー36で覆われた状態になる。カバー36は、その内部に係止爪36bを有しており、この係止爪36bが支持体30の内部の係止段部30iに係合することにより、使用時におけるカバー36の外れが防止される。
次に、上記のように構成された閉扉装置1の動作について説明する。
被捕捉装置7が扉アーム20と係合していない時、すなわち、扉3が扉アーム20と被捕捉装置7とが係合し得る開度よりも大きく開いている時、扉アーム20は付勢機構50の弾性力によって待機姿勢に保持されている。扉3を閉扉する際、図12(A)に示すように、扉3と共に被捕捉装置7が捕捉装置6に接近し、扉3の開度が所定の開度になった時点で、被捕捉装置7が扉アーム20と係合する。その後更に扉3を閉めて行くと、扉アーム20が待機姿勢から扉3を閉じる向きに回動し始める。それと同時に、付勢機構50の弾性力が、扉アーム20を扉3を閉じる向きに強制的に回動させる力として働き始める。この扉アーム20の強制的な回動に伴って、扉3が強制的に閉じられていく。この時、扉アーム20の回動を抑制するように緩衝機構60の抗力が効き始めることにより、扉3の急峻な動きが防止される。これにより、扉3が強制的に且つ静かに閉められる。
一方、図12(B)に示すように、扉3が完全に閉まっている状態から扉3を開ける場合、扉3の開扉動作に伴って扉アーム20が待機姿勢となる向きに回動し始める。それと同時に、緩衝機構60の反発力が、扉アーム20を扉3を開く向きに回動させる力として働き始め、扉3を開く向きへの扉アーム20の回動が促進される。その結果、扉3を手動で開く際に、扉3の取手に大きな力を加えずに済むようになる。緩衝機構60として直動式ダンパ62を使用しているため、閉扉する際には扉3を静かに閉じることができ且つ開扉する際には扉3を弱い力で開けることができる閉扉装置1を捕捉装置6を大型化することなく実現できる。
また、扉3が閉扉状態になっていないにも拘わらず、何らかの原因で扉アーム20が筐体70内に収容された状態(図7(B)の状態)になっている場合でも、扉3を一旦閉じてから開くことにより、扉アーム20を待機状態(図7(A)の状態)に復帰させることができる。図13はこのときの動作を示している。図13(A)の状態から扉3を閉じていくと、被捕捉体31の先端31aがガイド面20aに沿って下方に案内され、それに伴って被捕捉体31が押し下げられていく。そして、図13(B)に示すように被捕捉体31の先端31aがガイド面20aを通過してアーム本体部21の下端に達した状態を経て、図13(C)に示すように被捕捉体31がガイド溝22に係合した状態になる。この状態になってから扉3を開くことにより、扉アーム20を待機状態に復帰させることができる。
この実施形態の構成によれば、被捕捉体31の上下方向の保持位置を調節するための調節機構37を備えているので、扉3を閉じたときに被捕捉体31の先端部31aが扉アーム20のガイド溝22内に確実に受け入れられるように、扉アーム20と被捕捉体31との上下方向の相対位置を適切に調整することができる。
また、扉枠2の上枠部材2Aに固定される偏平な直方体形状の筐体70内に扉アーム20と付勢機構50と緩衝機構60を共に収容し、筐体70の扉3と対面する部分に、扉アーム20が出入りする開口部75を設けたことにより、扉枠2に固定される固定要素40を小型化し、外観的には可動部を扉アーム20のみとした単純な外観形態の閉扉装置1を実現できる。
また、捕捉装置6が、扉枠2を構成する上枠部材2Aの蝶番5が取り付けられている側(吊元側)とは反対側(戸先側)の端部に取り付けられていることにより、扉3を開く際、緩衝機構60の反発力(復元力)を、扉3の開きを促進するための力として最大限有効に働かせることができる。したがって、緩衝機構60の反発力(復元力)が微弱であっても、扉3を開く際における扉3の開きを助ける効果が得られる。
また、付勢機構50による弾性力と緩衝機構60による緩衝力を扉アーム20に作用させるためのカム部14を、扉アーム20と一体化したことにより、部品点数を削減できる。筐体70内に収容される部品の点数が少なくなることにより、筐体70を小型化できる。また、付勢機構50と、緩衝機構60とを、カム部14を挟んで互いに直列に並べて設けたことにより、筐体70の短寸方向の幅寸法及び高さ寸法を小さくできるので、取り付けスペースが狭く限られた扉枠2に捕捉装置6を取り付ける上で極めて有利である。筐体70の短寸方向の幅寸法及び高さ寸法を小さくできた結果、上枠部材2に設けられる戸当り4Bの設置スペースSを利用して、上枠部材2の下面部に筐体70を取り付けることができる。上枠部材2の戸当り4Bが嵌め付けられる溝2aに筐体70の上面部に設けられた突起部71eが丁度嵌るように構成したので、上枠部材2に対する筐体70の取り付け精度を高めることができる。
なお、上記実施形態では、本発明の閉扉装置を左開きタイプの扉に適用した例を示したが、右開きタイプの扉にも有効に適用できることはいうまでもない。
また、上記実施形態では、被捕捉体31を弾力的に支える弾性部材としてコイルスプリング34を使用しているが、コイルスプリングに限らず、板バネやガススプリング等その他の弾性反発手段を用いてもよい。
また、上記実施形態では、ヘッド部33dの形状を、角部が丸みを帯びた多角形状とし、回転防止部30d2の形状を、辺部が内側に凸となるように円弧状に丸みを帯びた多角形状としたが、これとは逆に、ヘッド部33dの形状を、辺部が外側に凸となるように円弧状に丸みを帯びた多角形状とし、回転防止部30d2の形状を、角部が丸みを帯びた多角形状としてもよい。
また、上記実施形態の閉扉装置1は、カバー36及び80を備えているが、カバー36及び80は必須の構成要素ではない。
1 閉扉装置
2 扉枠
3 扉
6 捕捉装置
7 被捕捉装置
20 扉アーム
22 ガイド溝
30 支持体
30d 貫通孔
30d1 螺子孔部
30d2 回転防止部(拡径部)
31 被捕捉体
32 被捕捉体ユニット
33 ユニット本体
33c 螺子部
33d ヘッド部(拡径部)
34 コイルスプリング(弾性部材)
36 カバー
37 調節機構

Claims (6)

  1. 扉枠(2)に取り付けられた捕捉装置(6)と扉(3)に取り付けられた被捕捉装置(7)とを有し、前記扉(3)が閉まる際に前記捕捉装置(6)に水平方向に回動自在に設けられた扉アーム(20)で前記被捕捉装置(7)の被捕捉体(31)を捕捉し、その状態で前記扉アーム(20)を前記扉枠(2)側に回動させて前記被捕捉装置(7)を引き寄せることにより、前記扉(3)を閉扉状態に導く閉扉装置(1)であって、
    前記被捕捉装置(7)は、
    前記扉(3)の板面に固定して取り付けられた支持体(30)と、
    前記支持体(30)の先端部から上方に突き出ている前記被捕捉体(31)と、
    前記被捕捉体(31)の前記扉アーム(20)に対する上下方向の位置を調節するための調節機構(37)と、
    前記調節機構(37)によりその上下方向の位置を調節可能な被捕捉体ユニット(32)と、を有し、
    前記被捕捉体ユニット(32)は、
    前記被捕捉体(31)と、
    前記被捕捉体(31)を互いに同軸的にスライド可能に収容している筒状のユニット本体(33)と、
    前記被捕捉体(31)を当該ユニット本体(33)から上方に突き出させた状態に弾力的に支えている弾性部材(34)と、を有し、
    前記支持体(30)は、その先端部に上下方向に貫通した貫通孔(30d)を有し、当該貫通孔(30d)に前記被捕捉体ユニット(32)が装着されており、
    当該貫通孔(30d)の少なくとも一部分が螺子孔部(30d1)として機能し、前記ユニット本体(33)の少なくとも一部分が当該螺子孔部(30d1)に螺合する螺子部(33c)として機能することにより前記調節機構(37)が構成され、
    前記ユニット本体(33)は、その下端部に角部が丸みを帯びた多角形状の拡径部(33d)を有し、
    前記貫通孔(30b)は、その下端から前記ユニット本体(33)の前記拡径部(33d)の上下移動を許容する所定範囲の部分に辺部が内側に凸となるように円弧状に丸みを帯びた多角形状の拡径部(30d2)を有し、
    前記ユニット本体(33)の前記拡径部(33d)と前記貫通孔(30d)の前記拡径部(30d2)とが互いに嵌合することにより、前記ユニット本体(33)の前記支持体(30)に対する上下位置調節後における動きを防止するように構成されている、閉扉装置。
  2. 前記支持体(30)及び前記ユニット本体(33)は、その一方又は両方が弾性変形することにより、前記支持体(30)に対する前記ユニット本体(33)の回動操作を許容するように構成されている、請求項1記載の閉扉装置。
  3. 前記被捕捉装置(7)は、
    前記支持体(30)の側面及び下面を覆うカバー(36)を有し、
    当該カバー(36)は、
    前記支持体(30)を前記扉(3)の板面に取り付けた状態で前記支持体(30)の下方から上向きにスライドさせて装着可能に構成されている、請求項1又は2記載の閉扉装置。
  4. 扉枠(2)に取り付けられた捕捉装置(6)と扉(3)に取り付けられた被捕捉装置(7)とを有し、前記扉(3)が閉まる際に前記捕捉装置(6)に水平方向に回動自在に設けられた扉アーム(20)で前記被捕捉装置(7)の被捕捉体(31)を捕捉し、その状態で前記扉アーム(20)を前記扉枠(2)側に回動させて前記被捕捉装置(7)を引き寄せることにより、前記扉(3)を閉扉状態に導く閉扉装置(1)の前記被捕捉装置(7)であって、
    前記扉(3)の板面に固定して取り付けられた支持体(30)と、
    前記支持体(30)の先端部から上方に突き出ている前記被捕捉体(31)と、
    前記被捕捉体(31)の前記扉アーム(20)に対する上下方向の位置を調節するための調節機構(37)と、
    前記調節機構(37)によりその上下方向の位置を調節可能な被捕捉体ユニット(32)と、を有し、
    前記被捕捉体ユニット(32)は、
    前記被捕捉体(31)と、
    前記被捕捉体(31)を互いに同軸的にスライド可能に収容している筒状のユニット本体(33)と、
    前記被捕捉体(31)を当該ユニット本体(33)から上方に突き出させた状態に弾力的に支えている弾性部材(34)と、を有し、
    前記支持体(30)は、その先端部に上下方向に貫通した貫通孔(30d)を有し、当該貫通孔(30d)に前記被捕捉体ユニット(32)が装着されており、
    当該貫通孔(30d)の少なくとも一部分が螺子孔部(30d1)として機能し、前記ユニット本体(33)の少なくとも一部分が当該螺子孔部(30d1)に螺合する螺子部(33c)として機能することにより前記調節機構(37)が構成され、
    前記ユニット本体(33)は、その下端部に角部が丸みを帯びた多角形状の拡径部(33d)を有し、
    前記貫通孔(30b)は、その下端から前記ユニット本体(33)の前記拡径部(33d)の上下移動を許容する所定範囲の部分に辺部が内側に凸となるように円弧状に丸みを帯びた多角形状の拡径部(30d2)を有し、
    前記ユニット本体(33)の前記拡径部(33d)と前記貫通孔(30d)の前記拡径部(30d2)とが互いに嵌合することにより、前記ユニット本体(33)の前記支持体(30)に対する上下位置調節後における動きを防止するように構成した、被捕捉装置。
  5. 前記支持体(30)及び前記ユニット本体(33)は、その一方又は両方が弾性変形することにより、前記支持体(30)に対する前記ユニット本体(33)の回動操作を許容するように構成されている、請求項4記載の被捕捉装置。
  6. 前記支持体(30)の側面及び下面を覆うカバー(36)を有し、
    当該カバー(36)は、
    前記支持体(30)を前記扉(3)の板面に取り付けた状態で前記支持体(30)の下方から上向きにスライドさせて装着可能に構成されている、請求項4又は5記載の被捕捉装置。
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