JP5556623B2 - 二次空気供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載される内燃機関の排気系に二次空気を供給する二次空気供給装置に係る。特に、本発明は、二次空気供給装置の内部に滞留する水を排出するための動作の改良に関する。
従来より、自動車等に搭載される内燃機関(以下、「エンジン」と呼ぶ場合もある)においては、排気通路に触媒(例えば三元触媒)を配置し、排気ガス中のCO(一酸化炭素)、HC(ハイドロカーボン)、NOx(窒素酸化物)を低減して、排気ガスの浄化を行うようにしている。
上記触媒は、例えばエンジンの冷間始動時等であって排気ガス温度が比較的低い場合には排気浄化性能が低下する。そこで、従来より、触媒に導入される排気ガスの温度を上昇させるべく、排気系に空気(二次空気)を供給する二次空気供給装置が採用されている。即ち、排気系へ二次空気を供給することで、二次空気中の酸素と排気ガス中のCO及びHCとを反応(酸化反応)させて排気ガスの温度を上昇させ、これによって触媒の排気浄化性能の向上を図るようにしたものである(例えば下記の特許文献1及び特許文献2を参照)。
上記二次空気供給装置の具体構成としては、例えば、シリンダヘッドの排気ポート内に向けて二次空気を供給するための二次空気供給路と、この二次空気供給路に空気を圧送するためのエアポンプと、二次空気供給路におけるエアポンプの下流側に配置されて二次空気供給路の開閉状態を切り換える開閉弁(以下、「エアスイッチングバルブ」と呼ぶ)とを備えている。そして、エアスイッチングバルブを開状態にすると共にエアポンプを駆動することにより、二次空気を二次空気供給路を通じて排気ポート内に供給する。これにより、排気系内の酸素濃度が高くなり、排気ガス中のHC、COの酸化反応が促進されることによって排気ガスの温度を上昇させることができる。
ところで、この種の二次空気供給装置にあっては、排気系から二次空気供給路内に流れ込んだ排気ガス中に含まれる水分が結露することにより生じる結露水や、外部(二次空気供給路の外気導入側)から侵入した水が二次空気供給路内に滞留する可能性がある。このような水(以下、「滞留水」と呼ぶ)が発生した状態でエンジンが停止し、その後、外気温度が氷点下に達するなどして、この滞留水が凍結してしまうと、二次空気供給路が閉塞してしまったり、エアポンプやエアスイッチングバルブの作動に支障を来してしまう可能性がある。これでは、次回のエンジン駆動時に、二次空気供給装置からの二次空気の供給による排気浄化性能が十分に発揮されなくなり、排気エミッションの悪化を招いてしまうことになる。
このような滞留水を排出するための対策として特許文献2に開示されているものがある。この特許文献2では、エンジンの停止後に上記エアスイッチングバルブを開放すると共にエアポンプを駆動し、このエアポンプから圧送される空気によって滞留水をエンジンの排気系に排出するようにしている。
特開2009−162150号公報 特開2010−1758号公報
ところが、上記特許文献2の如くエンジンの停止後に滞留水排出動作を行う場合、この滞留水排出動作の終了時にエアスイッチングバルブを閉鎖する際、異音(以下、「バルブ締め切り音」という)が発生し、乗員に違和感を与えてしまう可能性がある。以下、具体的に説明する。
一般に、エンジンの冷間始動時等に実行される二次空気供給動作では、その動作終了時において、二次空気供給路内への排気ガスの流入を防止するために、エアスイッチングバルブの閉鎖後にエアポンプを停止させている。つまり、排気管内の圧力に対して二次空気供給路内の圧力が高い状態でエアスイッチングバルブを閉鎖させることにより、二次空気供給路内への排気ガスの流入を阻止している。
そして、このような二次空気の供給停止動作(エアポンプ及びエアスイッチングバルブの制御ルーチン)を、滞留水排出動作の終了時にも適用した場合、エンジン停止状態で且つエアポンプ駆動状態でエアスイッチングバルブが閉鎖されることになるため、このエアスイッチングバルブの開度が小さくなったタイミング(エアスイッチングバルブが全閉となる直前のタイミング)で、エアスイッチングバルブの周囲を流れる二次空気の流速が急速に高くなる、或いはエアスイッチングバルブを閉じた時に空気の慣性で管内に衝撃・振動波が発生することに起因するバルブ締め切り音(所謂、風切り音)が発生することになる。このバルブ締め切り音は、通常の二次空気供給動作(冷間始動時の排気温上昇のための二次空気供給動作等)の終了時においても発生しているが、この場合、エンジンが駆動しており、そのエンジン駆動音の方が大きいため、バルブ締め切り音は乗員には殆ど聞こえない。ところが、滞留水排出動作の終了時にあっては、エンジンが停止しているため、このバルブ締め切り音が乗員に聞こえることになり、違和感を与えてしまうことになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、二次空気供給路内の滞留水を排出する動作の終了時においてエアスイッチングバルブが閉鎖する際のバルブ締め切り音を抑制可能とする二次空気供給装置を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、二次空気供給路内の滞留水を排出する動作(滞留水排出動作)の実行時において、内燃機関の停止状態で滞留水排出動作を終了するに際し、エアポンプを停止させて二次空気供給路内の圧力を低下させた後にエアスイッチングバルブを閉鎖するようにしている。これにより、エアスイッチングバルブ閉鎖時における二次空気(滞留水を排出するための空気)の流量を低減または「0」とするようにしてバルブ締め切り音の発生を防止している。
−解決手段−
具体的に、本発明は、内燃機関の排気系に繋がる二次空気供給路と、この二次空気供給路に配設されたエアポンプ及び弁機構とを備え、内燃機関の駆動中に、上記エアポンプを駆動すると共に弁機構を開放することにより上記二次空気供給路を経て排気系に二次空気を供給する二次空気供給動作と、内燃機関の停止指令信号が入力されたことに伴って、上記エアポンプを駆動すると共に弁機構を開放することにより上記二次空気供給路に空気を流通させ、この空気により、二次空気供給路に滞留した水を排出する滞留水排出動作とが実行可能とされた二次空気供給装置を前提とする。この二次空気供給装置に対し、上記二次空気供給路の内部圧力を検出する圧力検出手段と、上記滞留水排出動作を終了させる際、エアポンプを停止させた後に弁機構を閉鎖させる滞留水排出動作終了手段とを備えさせている。そして、この滞留水排出動作終了手段は、エアポンプを停止させた後、所定時間経過後に弁機構を閉鎖させるものであって、エアポンプを停止させる直前において上記圧力検出手段によって検出された二次空気供給路の内部圧力が高いほど、弁機構を閉鎖させる上記所定時間を長く設定する構成としている。
この特定事項により、二次空気供給路に滞留した水を排出する滞留水排出動作の実行時には、エアポンプを駆動すると共に弁機構を開放することにより二次空気供給路に空気を流通させ、この空気により、滞留水を排気系に排出する。そして、この滞留水排出動作を終了させる際には、先ず、エアポンプを停止させる。これにより、弁機構を開放させたまま二次空気供給路の内部圧力を低下させる。そして、この二次空気供給路の内部圧力が十分に低下した時点で弁機構を閉鎖させる。つまり、エアポンプを停止させる直前における二次空気供給路の内部圧力に応じて弁機構を閉鎖させるまでの所定時間を設定する。エアポンプを停止させる直前における二次空気供給路の内部圧力が高い場合には、エアポンプ停止後に二次空気供給路の内部圧力が上記バルブ締め切り音が発生しない程度まで低下するのに要する時間が長くなる。このため、エアポンプを停止させる直前における二次空気供給路の内部圧力が高いほど上記所定時間を長く設定し、二次空気供給路の内部圧力が十分に低下するのを待って弁機構を閉鎖させる。これにより、弁機構の閉鎖時における空気の流量は低減または「0」となっているため、弁機構の閉鎖に伴う上記バルブ締め切り音の発生は防止されることになる。つまり、内燃機関の停止状態でバルブ締め切り音が発生することによる乗員の違和感を招くことがなくなる。
上記滞留水排出動作の開始タイミングとして具体的には、内燃機関の停止指令信号が入力されて内燃機関が停止した後の所定時間経過後に滞留水排出動作が開始される構成としている。
この構成により、内燃機関の停止後、排気系の内部圧力が低下し、弁機構を開放しても排気ガスが二次空気供給路内に流れ込むことのない圧力としたうえで、上記エアポンプを駆動すると共に弁機構を開放することにより滞留水排出動作を開始させることになる。このため、滞留水排出動作の開始時に排気ガスが二次空気供給路内に流れ込むことがなく、二次空気供給路での滞留水の発生原因を解消することができる。
また、他の滞留水排出動作の開始タイミングとしては、内燃機関の停止指令信号が入力された際に内燃機関の駆動を継続した状態でエアポンプを駆動させ、その後に弁機構を開放することで滞留水排出動作を開始させる。そして、この滞留水排出動作が開始された後に、内燃機関を停止させる内燃機関停止遅延手段を備えさせ、上記滞留水排出動作終了手段が、上記内燃機関停止遅延手段によって内燃機関が停止した後に、エアポンプを停止させ、その後に弁機構を閉鎖させるものであって、エアポンプを停止させる直前において上記圧力検出手段によって検出された二次空気供給路の内部圧力が高いほど、弁機構を閉鎖させる上記所定時間を長く設定する構成としている。
これによれば、エアポンプの駆動開始時には内燃機関が駆動状態であるため、エアポンプの起動音が内燃機関の駆動音によって掻き消されることになり、エアポンプの起動音が乗員に聞こえることによる違和感を招くことがなくなる。また、エアポンプを駆動させた後に弁機構を開放して滞留水排出動作を開始させるようにしているため、滞留水排出動作の開始時に排気ガスが二次空気供給路内に流れ込むことがなく、二次空気供給路での滞留水の発生原因を解消することができる。
上記二次空気供給動作の終了時と、滞留水排出動作の終了時とでは、弁機構の閉鎖タイミング及びエアポンプの停止タイミングを互いに異ならせている。つまり、上記二次空気供給動作を終了させる際には弁機構を閉鎖させた後にエアポンプを停止させる一方、滞留水排出動作を終了させる際には上記滞留水排出動作終了手段によりエアポンプを停止させた後、上記所定時間経過後に弁機構を閉鎖させるようにしている。このように、同一の二次空気供給装置において、その動作状況に応じて(二次空気供給動作の終了時であるのか、滞留水排出動作の終了時であるのかに応じて)弁機構の閉鎖タイミング及びエアポンプの停止タイミングを互いに異ならせている。つまり、二次空気供給動作では、その動作終了時において、二次空気供給路内への排気ガスの流入を防止するために、弁機構の閉鎖後にエアポンプを停止させている。一方、滞留水排出動作では、上述した如く、その動作終了時において、バルブ締め切り音の発生を防止するために、エアポンプを停止させた後に弁機構を閉鎖させている。
本発明では、二次空気供給路内の滞留水を排出する滞留水排出動作を終了するに際し、エアポンプを停止させた後に弁機構を閉鎖させるようにしている。このため、エアポンプの停止により二次空気供給路内の圧力を低下させた後に弁機構が閉鎖することになり、この弁機構の閉鎖時におけるバルブ締め切り音の発生を防止することができる。
実施形態に係るエンジンの吸排気系及び二次空気供給装置の概略構成を示す図である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 第1実施形態における滞留水排出動作の手順を示すフローチャート図である。 第1実施形態における、イグニッションキー操作、エンジン運転状態、二次空気供給実行フラグ、エアポンプの作動状態、エアスイッチングバルブの開閉状態、二次空気供給路内圧力それぞれの変化を示すタイミングチャート図である。 第2実施形態における滞留水排出動作の手順を示すフローチャート図である。 第2実施形態における、イグニッションキー操作、エンジン運転状態、二次空気供給実行フラグ、エアポンプの作動状態、エアスイッチングバルブの開閉状態、二次空気供給路内圧力それぞれの変化を示すタイミングチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動車用エンジンに設けられる二次空気供給装置に本発明を適用した場合について説明する。
−エンジン−
図1は、本実施形態に係る二次空気供給装置1を備えたエンジンシステムの概略構成を示す図である。この図1に示すように、本実施形態に係る二次空気供給装置1は、多気筒(4気筒)ガソリンエンジン(以下、単にエンジンと呼ぶ)2に取り付けられ、このエンジン2の排気系に外気を二次空気として供給するものである。
エンジン2には、吸気管21及び排気管22が接続されている。吸気管21には、スロットルバルブ23が設けられており、エアフィルタ24によって浄化された空気の気筒内に向けての吸気量がスロットルバルブ23の開度に応じて調整可能となっている。また、上記エアフィルタ24とスロットルバルブ23との間には、吸入空気量を検出するためのエアフローメータ31が配置されている。
上記排気管22には、排気を浄化するための触媒(三元触媒)25が配置されている。この触媒25の上流側には、空燃比センサ(A/Fセンサ)32が配置されている。この空燃比センサ32としては、例えば限界電流式の酸素濃度センサが適用されており、広い空燃比領域に亘って空燃比に対応した出力電圧を発生する構成となっている。
また、上記触媒25の下流側には、酸素センサ(O2センサ)33が配置されている。この酸素センサ33としては、例えば起電力式(濃淡電池式)の酸素濃度センサが適用されており、その出力値が理論空燃比付近でステップ状に変化する構成となっている。
また、エンジン2には、エンジン冷却水の温度を検出するための水温センサ34、及び、エンジン回転数を検出するためのクランクポジションセンサ35が設けられている。
−二次空気供給装置−
上記二次空気供給装置1は、二次空気供給路11、エアポンプ12、エアスイッチングバルブ(弁機構)13、圧力センサ(圧力検出手段)36等を備えている。また、上記二次空気供給路11には、エアフィルタ14、上記エアポンプ12、エアスイッチングバルブ13が外気吸入側からエンジン排気系側(排気ポート26側)に向けて順次配設されている。
上記エアポンプ12は、外気を吸引し、二次空気供給路11を通じてエンジン2の排気系に、この外気を二次空気として供給する。具体的に、このエアポンプ12は、電動式エアポンプであって、後述するECU50からの駆動指令信号に従って図示しないバッテリ(蓄電池)からの給電によりインペラ12aが回転し、二次空気供給路11内に空気(二次空気)を圧送するようになっている。また、上記二次空気供給路11は各気筒(4気筒)に対応するように分岐されており、それぞれが各気筒の排気ポート26,26,…に接続されている。このため、エアポンプ12から圧送された二次空気は二次空気供給路11から各排気ポート26,26,…に向けて分流されるようになっている。
上記エアスイッチングバルブ13は、電磁駆動式の開閉弁で構成されており、二次空気供給路11を開閉する機能を有している。このエアスイッチングバルブ13が開状態にある場合には二次空気供給路11における二次空気の流通を許容する。一方、このエアスイッチングバルブ13が閉状態にある場合には二次空気供給路11における二次空気の流通を禁止する。尚、このエアスイッチングバルブ13は、通常状態では閉弁状態となっており、ECU50からの開放指令信号に従って開弁状態となる常閉型電磁開閉弁である。
また、このエアスイッチングバルブ13には、二次空気供給路11における空気の逆流を防止するための逆止弁(リードバルブ)17が内蔵されている。
上記二次空気供給路11におけるエアポンプ12とエアスイッチングバルブ13との間には上記圧力センサ36が配設されている。この圧力センサ36は、二次空気供給路11の内部圧力を検出する。この圧力センサ36の配設位置としては、エアポンプ12とエアスイッチングバルブ13との間に限らず、エアスイッチングバルブ13と排気ポート26との間であってもよい。
−制御系−
上記エンジン2の運転状態及び二次空気供給装置1の作動状態はECU(Electronic Control Unit)50によって制御される。このECU50は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53及びバックアップRAM54などを備えている。
ROM52は、各種制御プログラム(例えば二次空気供給装置1におけるエアポンプ12及びエアスイッチングバルブ13の制御プログラム等)や、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPU51は、ROM52に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。RAM53は、CPU51での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリである。バックアップRAM54は、エンジン2の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
これらROM52、CPU51、RAM53及びバックアップRAM54は、バス57を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路55及び外部出力回路56と接続されている。
外部入力回路55には、上記エアフローメータ31、空燃比センサ32、酸素センサ33、水温センサ34、クランクポジションセンサ35、圧力センサ36の他、上記エアフローメータ31に内蔵され吸入空気の温度を検出する吸気温センサ37、上記スロットルバルブ23の開度を検出するスロットル開度センサ38、アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサ39、図示しないイグニッションキーのON/OFF操作に連動してON/OFF信号を出力するイグニッションスイッチ3A、外気温度を検出する外気温センサ3B等が接続されている。各センサの構成及び機能は周知であるため、ここでの説明は省略する。
一方、外部出力回路56には、上記スロットルバルブ23を駆動するスロットルモータ27、エンジン2の気筒内に向けて燃料を噴射するインジェクタ28、図示しない点火プラグの点火タイミングを調整するイグナイタ29、上記エアポンプ12、上記エアスイッチングバルブ13等が接続されている。
−二次空気供給処理の基本動作−
次に、上述した二次空気供給装置1における二次空気供給処理の基本動作について説明する。二次空気供給装置1は、例えば、車両の冷間始動時等であって、空燃比(A/F)が小さく、かつ、触媒25が十分に昇温しておらずその機能(排気浄化機能)が十分に発揮されにくい状態において、エアスイッチングバルブ13を開放すると共に、エアポンプ12を駆動する。具体的には、エアポンプ12を駆動して二次空気供給路11の内部圧力を排気管22の内部圧力よりも高めた状態でエアスイッチングバルブ13を開放する。つまり、エアポンプ12を駆動した後、所定時間経過後にエアスイッチングバルブ13を開放する。これにより、エアフィルタ14を通過した外気を二次空気として二次空気供給路11を介して排気ポート26,26,…に導く。この二次空気の供給により、排気中の酸素濃度が上昇し、排気管22内でのHC、COの二次燃焼が促進される。その結果、排気温度を上昇させることで触媒25の昇温を促進することができ、排気ガスの浄化率の向上を図ることができる。
また、触媒25が十分に昇温し、二次空気供給動作を停止する場合には、エアスイッチングバルブ13を閉鎖した後、所定時間経過後にエアポンプ12を停止させる。つまり、排気管22の内部圧力に対して二次空気供給路11内の圧力が高い状態でエアスイッチングバルブ13を閉鎖させる。これにより、二次空気供給路11内への排気ガスの流入を阻止しながら二次空気供給動作を停止させることができる。つまり、二次空気供給路11内に排気ガスが流入し、この排気ガス中に含まれる水分が二次空気供給路11内で結露してしまうことを防止するようにしている。
−滞留水排出動作−
次に、本実施形態の特徴とする動作である滞留水排出動作について説明する。
上記二次空気供給装置1にあっては、排気ポート26から二次空気供給路11内に流れ込んだ排気ガス中に含まれる水分が結露することにより生じる結露水や、エアフィルタ14を通過して外部から侵入した水が二次空気供給路11内に滞留する可能性がある。このような滞留水が発生した状態でエンジン2が停止し、その後、外気温度が氷点下に達するなどして、この滞留水が凍結してしまうと、二次空気供給路11が閉塞してしまったり、エアポンプ12やエアスイッチングバルブ13の作動に支障を来してしまう可能性がある。これでは、次回のエンジン駆動時に、二次空気供給装置1からの二次空気の供給による排気浄化性能が十分に発揮されなくなり、排気エミッションの悪化を招いてしまうことになる。
本実施形態では、この滞留水をエンジン2の停止時に排気系に排出するための滞留水排出動作を実行するようにしている。
また、この滞留水排出動作の終了時にエンジン2が停止していると、エアスイッチングバルブ13の開度が小さくなったタイミング(エアスイッチングバルブ13が全閉となる直前のタイミング)で、エアスイッチングバルブ13の周囲を流れる二次空気の流速が急速に高くなる、或いはエアスイッチングバルブを閉じた時に空気の慣性で管内に衝撃・振動波が発生することに起因するバルブ締め切り音が発生し、乗員に違和感を与えてしまう可能性がある。
本実施形態では、この滞留水排出動作の終了時におけるバルブ締め切り音の発生を抑制するための動作を実行するようにしている。
以下、滞留水排出動作についての複数の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。
本実施形態では、エンジン2の停止後に、上記エアポンプ12を駆動すると共にエアスイッチングバルブ13を開放することによって滞留水排出動作を開始する。そして、滞留水排出動作を所定期間実行した後に、この滞留水排出動作を停止する際には、エアポンプ12を停止した後にエアスイッチングバルブ13を閉鎖するようにしている(滞留水排出動作終了手段によるエアポンプ12及びエアスイッチングバルブ13の制御動作)。以下、具体的に説明する。
図3は、本実施形態における滞留水排出動作の手順を示すフローチャート図である。このフローチャートは、エンジン2の始動後、数msec毎またはクランクシャフトの所定回転角度毎に実行される。
先ず、ステップST1において、イグニッションキーがOFF操作(内燃機関の停止指令信号が入力)されたか否かを判定する。この判定は、上記イグニッションスイッチ3Aからの出力信号に基づいて行われる。つまり、イグニッションキーのOFF操作に連動してイグニッションスイッチ3AからOFF信号がECU50に出力された場合にイグニッションキーがOFF操作されたと判定する。
イグニッションキーがOFF操作されておらず、ステップST1でNO判定された場合にはエンジン2が駆動状態にあり、滞留水排出動作を非実行とするべくリターンされる。
イグニッションキーがOFF操作され、ステップST1でYES判定された場合には、ステップST2に移り、エンジン2が停止状態になったか否かを判定する。この判定は、上記クランクポジションセンサ35からの出力信号に基づいて行われる。つまり、図示しないクランクシャフトの回転に伴うクランクポジションセンサ35からのパルス信号の出力が停止した場合にエンジン2が停止状態になったと判定する。
エンジン2が未だ停止状態にはなく、ステップST2でNO判定されている場合には、エンジン2が停止状態となるまで待つ。
エンジン2が停止状態になり、ステップST2でYES判定された場合には、ステップST3に移り、エンジン停止後の経過時間が所定時間t1に達したか否かを判定する。この所定時間t1は、エンジン停止後、排気管22の内部圧力が大気圧程度まで低下(エアスイッチングバルブ13を開放しても排気ガスが二次空気供給路11内に流れ込むことのない圧力まで低下)するのに要する時間であって、例えば「0.5sec」に設定されている。この所定時間t1はこれに限定されるものではなく、適宜設定可能である。また、イグニッションキーがOFF操作される直前における排気管22の内部圧力を検出しておき、この内部圧力が高いほど所定時間t1を長く設定するようにしてもよい。
エンジン停止後の経過時間が所定時間t1に達しておらず、ステップST3でNO判定されている場合には、この経過時間が所定時間t1に達するまで待つ。
エンジン停止後の経過時間が所定時間t1に達し、ステップST3でYES判定された場合には、ステップST4に移り、二次空気供給実行フラグがONとなっているか否かを判定する。この二次空気供給実行フラグは、上記経過時間が所定時間t1に達している状態において、上記外気温センサ3Bによって検出された外気温度が氷点下である場合や、前回の滞留水排出動作の実行後のエンジン運転時間(積算運転時間)が所定時間(例えば10時間)に達している場合にONとなるフラグである。つまり、二次空気供給路11内に滞留水が存在している場合にその滞留水が凍結しやすい状況にある場合、または、二次空気供給路11内に所定量以上(排出動作を必要とする量以上)の滞留水が存在している可能性がある場合に二次空気要求フラグはONとなる。
二次空気要求フラグがOFFとなっており、ステップST4でNO判定された場合には、滞留水排出動作は必要ないとして、リターンされる。
一方、二次空気要求フラグがONとなっており、ステップST4でYES判定された場合には、ステップST5に移り、上記エアポンプ12を駆動すると共にエアスイッチングバルブ13を開放する。これにより、滞留水排出動作が開始される。つまり、エアフィルタ14を通過した外気を二次空気供給路11から排気ポート26,26,…に向けて圧送する。これにより、二次空気供給路11内に存在していた滞留水は、空気によって押し流され、排気ポート26を経て排気管22に排出されることになる。
ステップST6では、上記滞留水排出動作の開始後の経過時間が所定時間t2に達したか否かを判定する。この所定時間t2は、二次空気供給路11内に存在していた滞留水の殆どを排気管22に押し流すために必要とされる時間であって、例えば「1.0sec」に設定される。この所定時間t2はこれに限定されるものではなく、適宜設定可能である。また、二次空気供給路11内に存在する滞留水の量を推定し、その量が多いほど上記所定時間t2を長く設定するようにしてもよい。この二次空気供給路11内に存在する滞留水の量の推定動作としては、例えば前回の滞留水排出動作の実行後のエンジン運転時間(積算運転時間)に基づき、このエンジン運転時間が長いほど滞留水の量が多いと推定するものなどが挙げられる。
滞留水排出動作の開始後の経過時間が所定時間t2に達しておらず、ステップST6でNO判定されている場合には、この経過時間が所定時間t2に達するまで待つ。
そして、滞留水排出動作の開始後の経過時間が所定時間t2に達し、ステップST6でYES判定された場合には、ステップST7に移り、エアポンプ12を停止させると共に、上記二次空気要求フラグをOFFに設定する。
その後、ステップST8に移り、このエアポンプ12の停止後の経過時間が所定時間t3に達したか否かを判定する。この所定時間t3は、エアポンプ12の停止後、二次空気供給路11の内部圧力が大気圧程度まで低下(エアスイッチングバルブ13の周囲に空気が流れることのない圧力まで低下)するのに要する時間であって、例えば「1.0sec」に設定されている。この所定時間t3はこれに限定されるものではなく、適宜設定可能である。また、エアポンプ12が停止する直前における二次空気供給路11の内部圧力を上記圧力センサ36によって検出しておき、この内部圧力が高いほど所定時間t3を長く設定するようにしてもよい。また、エアポンプ12の停止後、圧力センサ36によって二次空気供給路11の内部圧力を継続的に検出(モニタ)しておき、その内部圧力が所定圧力(排気管22の内部圧力以下の圧力(例えば大気圧程度))まで低下した時点でステップST8でYES判定するようにしてもよい。更には、エアポンプ12の駆動中における二次空気供給路11の内部圧力はエアポンプ12への印加電圧に応じて変化するため、上記バッテリの蓄電量を検出し、この蓄電量が多いほど(エアポンプ12への印加電圧が高いほど)上記所定時間t3を長く設定するようにしてもよい。
エアポンプ12の停止後の経過時間が所定時間t3に達しておらず、ステップST8でNO判定されている場合には、この経過時間が所定時間t3に達するまで待つ。
エアポンプ12の停止後の経過時間が所定時間t3に達し、ステップST8でYES判定された場合には、ステップST9に移り、エアスイッチングバルブ13を閉鎖し、滞留水排出動作を終了する。このエアスイッチングバルブ13の閉鎖時には、既に、エアポンプ12は停止しており、且つ二次空気供給路11の内部圧力は十分に低下しているため、エアスイッチングバルブ13の閉鎖時における空気の流量を低減または「0」にすることができ、上記バルブ締め切り音の発生は防止されることになる。
図4は、本実施形態における、イグニッションキー操作、エンジン運転状態、二次空気供給実行フラグ、エアポンプの作動状態、エアスイッチングバルブの開閉状態、二次空気供給路内圧力それぞれの変化を示すタイミングチャート図である。
このタイミングチャートでは、タイミングT1で、イグニッションキーがOFF操作されると共にエンジン2が停止している(上記フロチャートにおけるステップST1及びステップST2でYES判定された状態)。また、タイミングT2で、二次空気供給実行フラグがONされて、エアポンプ12が駆動すると共に、エアスイッチングバルブ13が開放され、滞留水排出動作が開始している(上記フロチャートにおけるステップST3及びステップST4でYES判定されることに伴い滞留水排出動作が開始された状態)。また、タイミングT3で、二次空気供給実行フラグがOFFされて、エアポンプ12が停止している(上記フロチャートにおけるステップST6でYES判定されることに伴いエアポンプ12が停止された状態)。更に、タイミングT4で、エアスイッチングバルブ13が閉鎖している(上記フロチャートにおけるステップST8でYES判定されることに伴いエアスイッチングバルブ13が閉鎖された状態)。
以上説明したように、本実施形態では、滞留水排出動作を終了させる際には、先ず、エアポンプ12を停止させ、二次空気供給路11の内部圧力を低下させた状態で、エアスイッチングバルブ13を閉鎖させている。このため、エアスイッチングバルブ13の閉鎖時における空気の流量は低減または「0」となっており、エアスイッチングバルブ13の閉鎖に伴う上記バルブ締め切り音の発生を防止することができる。その結果、エンジン2の停止状態でバルブ締め切り音が発生することによる乗員の違和感を招くことがなくなる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態では、エンジン2の駆動中に、上記エアポンプ12を駆動すると共にエアスイッチングバルブ13を開放することによって滞留水排出動作を開始させる。その後、エンジン2を停止させ、滞留水排出動作を所定期間実行した後、滞留水排出動作を停止させる際に、エアポンプ12を停止した後にエアスイッチングバルブ13を閉鎖するようにしている(滞留水排出動作終了手段によるエアポンプ12及びエアスイッチングバルブ13の制御動作)。以下、具体的に説明する。
図5は、本実施形態における滞留水排出動作の手順を示すフローチャート図である。このフローチャートは、エンジン2の始動後、数msec毎またはクランクシャフトの所定回転角度毎に実行される。
先ず、ステップST11において、イグニッションキーがOFF操作されたか否かを判定する。この判定は、上述した第1実施形態において図3で示したフロチャートのステップST1と同様にして行われる。
イグニッションキーがOFF操作されておらず、ステップST11でNOされた場合にはエンジン2が駆動状態にあり、滞留水排出動作を非実行とするべくリターンされる。
イグニッションキーがOFF操作され、ステップST11でYES判定された場合には、ステップST12に移り、二次空気供給実行フラグがONとなっているか否かを判定する。本実施形態における二次空気供給実行フラグは、イグニッションキーがOFF操作されている状態において、上記外気温センサ3Bによって検出された外気温度が氷点下である場合や、前回の滞留水排出動作の実行後のエンジン運転時間(積算運転時間)が所定時間(例えば10時間)に達している場合にONとなるフラグである。
二次空気供給実行フラグがOFFとなっており、ステップST12でNO判定された場合には、滞留水排出動作は必要ないとして、ステップST13に移り、直ちにエンジン2を停止させた後(エンジン2の停止を遅延させることなく、燃料噴射及び点火プラグの点火を停止することによりエンジン2を停止させた後)、リターンされる。
一方、二次空気供給実行フラグがONとなっており、ステップST12でYES判定された場合には、ステップST14に移り、上記ECU50に予め備えられた第1タイマのカウントを開始する。この第1タイマは、エンジン停止用のタイマであって例えば「0.5sec」でタイムアップする。つまり、二次空気供給実行フラグがONとなっている場合には、エンジン2はイグニッションキーがOFFされた後、「0.5sec」経過後に停止されることになる(後述するステップST20)。尚、この第1タイマのタイムアップ時間は上記のものには限定されないが、後述する第2タイマ(エアポンプ12の停止タイミングを設定するためのタイマ)のタイムアップ時間よりも短く設定する必要がある。
第1タイマのカウントを開始した後、ステップST15に移り、上記エアポンプ12を駆動する。この際、エアスイッチングバルブ13は未だ開放していない(閉鎖している)ため、このエアポンプ12の駆動に伴って二次空気供給路11の内部圧力は次第に上昇していくことになる。このように、エンジン2の駆動状態でエアポンプ12の駆動を開始することにより、このエアポンプ12の起動音がエンジン2の駆動音によって掻き消されることになり、エアポンプ12の起動音が乗員に聞こえることによる違和感を招くことはない。
上記エアポンプ12の駆動開始後、ステップST16に移り、上記ECU50に予め備えられた第2タイマのカウントを開始する。この第2タイマは、エアポンプ停止用のタイマであって例えば「1.0sec」でタイムアップする。つまり、エアポンプ12は駆動開始後、「1.0sec」経過後に停止されることになる(後述するステップST22)。尚、この第2タイマのタイムアップ時間は上記のものには限定されないが、二次空気供給路11内の滞留水の大部分を排出するのに必要な時間に設定する必要がある。この時間は実験やシミュレーションによって適宜設定される。
第2タイマのカウントを開始した後、ステップST17に移り、上記エアポンプ12の駆動開始後の経過時間が所定時間t4に達したか否かを判定する。この所定時間t4は、二次空気供給路11の内部圧力が排気管22の内部圧力以上に達するために必要とされる時間であって、例えば「0.1sec」に設定される。この所定時間t4はこれに限定されるものではなく、適宜設定可能である。また、エアポンプ12の駆動開始後、圧力センサ36によって二次空気供給路11の内部圧力を継続的に検出(モニタ)しておき、その内部圧力が所定圧力以上(排気管22の内部圧力以上)に達した時点でステップST17でYES判定するようにしてもよい(圧力センサ36がエアポンプ12とエアスイッチングバルブ13との間に配設されている場合)。
エアポンプ12の駆動開始後の経過時間が所定時間t4に達しておらず、ステップST17でNO判定されている場合には、この経過時間が所定時間t4に達するまで待つ。
そして、エアポンプ12の駆動開始後の経過時間が所定時間t4に達し、ステップST17でYES判定された場合には、ステップST18に移り、エアスイッチングバルブ13を開放する。これにより、滞留水排出動作が開始される。つまり、エアフィルタ14を通過した外気を二次空気供給路11から排気ポート26,26,…に向けて圧送する。これにより、二次空気供給路11内に存在していた滞留水は、空気によって押し流され、排気ポート26を経て排気管22に排出されることになる。
このような滞留水排出動作の実行中に、ステップST19において、上記第1タイマがタイムアップしたか否か(イグニッションキーがOFF操作された後、「0.5sec」が経過したか否か)が判定される。
第1タイマがタイムアップしておらず、ステップST19でNO判定されている場合には、第1タイマがタイムアップするまで待つ。
第1タイマがタイムアップし、ステップST19でYES判定されると、ステップST20に移り、エンジン2を停止する。つまり、インジェクタ28からの燃料噴射及び点火プラグの点火を停止することによりエンジン2を停止する(内燃機関停止遅延手段によるエンジン2の停止遅延動作)。
その後、ステップST21に移り、上記第2タイマがタイムアップしたか否か(エアポンプ12の駆動開始後、「1.0sec」が経過したか否か)が判定される。
第2タイマがタイムアップしておらず、ステップST21でNO判定されている場合には、第2タイマがタイムアップするまで待つ。
第2タイマがタイムアップし、ステップST21でYES判定されると、ステップST22に移り、エアポンプ12を停止させると共に、上記二次空気要求フラグをOFFに設定する。
その後、ステップST23に移り、このエアポンプ12の停止後の経過時間が所定時間t5に達したか否かを判定する。この所定時間t5は、エアポンプ12の停止後、二次空気供給路11の内部圧力が大気圧程度まで低下(エアスイッチングバルブ13の周囲に空気が流れることのない圧力まで低下)するのに要する時間であって、例えば「1.0sec」に設定されている。この所定時間t5はこれに限定されるものではなく、適宜設定可能である。また、本実施形態にあっても、エアポンプ12が停止する直前における二次空気供給路11の内部圧力を上記圧力センサ36によって検出しておき、この内部圧力が高いほど所定時間t5を長く設定するようにしてもよい。また、エアポンプ12の停止後、圧力センサ36によって二次空気供給路11の内部圧力を継続的に検出(モニタ)しておき、その内部圧力が所定圧力(排気管22の内部圧力以下の圧力(例えば大気圧程度))まで低下した時点でステップST23でYES判定するようにしてもよい。更には、エアポンプ12の駆動中における二次空気供給路11の内部圧力はエアポンプ12への印加電圧に応じて変化するため、上記バッテリの蓄電量を検出し、この蓄電量が多いほど(エアポンプ12への印加電圧が高いほど)上記所定時間t5を長く設定するようにしてもよい。
エアポンプ12の停止後の経過時間が所定時間t5に達しておらず、ステップST23でNO判定されている場合には、この経過時間が所定時間t5に達するまで待つ。
エアポンプ12の停止後の経過時間が所定時間t5に達し、ステップST23でYES判定された場合には、ステップST24に移り、エアスイッチングバルブ13を閉鎖し、滞留水排出動作を終了する。このエアスイッチングバルブ13の閉鎖時には、既に、エアポンプ12は停止しており、且つ二次空気供給路11の内部圧力は十分に低下しているため、エアスイッチングバルブ13の閉鎖時における空気の流量を低減または「0」にすることができ、上記バルブ締め切り音の発生は防止されることになる。
図6は、本実施形態における、イグニッションキー操作、エンジン運転状態、二次空気供給実行フラグ、エアポンプの作動状態、エアスイッチングバルブの開閉状態、二次空気供給路内圧力それぞれの変化を示すタイミングチャート図である。
このタイミングチャートでは、タイミングT5で、イグニッションキーがOFF操作されていると共に、二次空気供給実行フラグがONされて、エアポンプ12の駆動が開始している(上記フロチャートにおけるステップST11及びステップST12でYES判定されることに伴いエアポンプ12の駆動が開始された状態)。また、タイミングT6で、エアスイッチングバルブ13が開放され、滞留水排出動作が開始している(上記フロチャートにおけるステップST17でYES判定されることに伴い滞留水排出動作が開始された状態)。また、タイミングT7で、エンジン2が停止している(上記フロチャートにおけるステップST19でYES判定されることに伴いエンジン2が停止された状態)。また、タイミングT8で、二次空気供給実行フラグがOFFされて、エアポンプ12が停止している(上記フロチャートにおけるステップST21でYES判定されることに伴いエアポンプ12が停止された状態)。更に、タイミングT9で、エアスイッチングバルブ13が閉鎖している(上記フロチャートにおけるステップST23でYES判定されることに伴いエアスイッチングバルブ13が閉鎖された状態)。
このように、本実施形態においても、滞留水排出動作を終了させる際には、先ず、エアポンプ12を停止させ、二次空気供給路11の内部圧力を低下させた状態で、エアスイッチングバルブ13を閉鎖させている。このため、エアスイッチングバルブ13の閉鎖時における空気の流量は低減または「0」となっており、エアスイッチングバルブ13の閉鎖に伴う上記バルブ締め切り音の発生を防止することができる。その結果、エンジン2の停止状態でバルブ締め切り音が発生することによる乗員の違和感を招くことがなくなる。
また、本実施形態では、エアポンプ12の駆動開始時にはエンジン2が駆動状態であるため、エアポンプ12の起動音がエンジン2の駆動音によって掻き消されることになり、エアポンプ12の起動音が乗員に聞こえることによる違和感を招くこともなくなる。
−他の実施形態−
以上説明した各実施形態は、自動車用エンジン2に設けられる二次空気供給装置1に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、自動車以外に使用されるエンジンに対しても適用可能である。
また、上記各実施形態では、二次空気供給実行フラグがONである場合に限り滞留水排出動作を実行するようにしていた。本発明は、これに限らず、エンジン2の停止時、常に滞留水排出動作を実行するようにしてもよい。
本発明は、二次空気供給路内の滞留水を排出する動作において、その動作終了時におけるバルブ締め切り音の発生を防止可能とする二次空気供給装置に適用可能である。
1 二次空気供給装置
11 二次空気供給路
12 エアポンプ
13 エアスイッチングバルブ(弁機構)
2 エンジン(内燃機関)
22 排気管
36 圧力センサ(圧力検出手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気系に繋がる二次空気供給路と、この二次空気供給路に配設されたエアポンプ及び弁機構とを備え、内燃機関の駆動中に、上記エアポンプを駆動すると共に弁機構を開放することにより上記二次空気供給路を経て排気系に二次空気を供給する二次空気供給動作と、内燃機関の停止指令信号が入力されたことに伴って、上記エアポンプを駆動すると共に弁機構を開放することにより上記二次空気供給路に空気を流通させ、この空気により、二次空気供給路に滞留した水を排出する滞留水排出動作とが実行可能とされた二次空気供給装置において、
    上記二次空気供給路の内部圧力を検出する圧力検出手段と、
    上記滞留水排出動作を終了させる際、エアポンプを停止させた後に弁機構を閉鎖させる滞留水排出動作終了手段とを備えており、
    上記滞留水排出動作終了手段は、エアポンプを停止させた後、所定時間経過後に弁機構を閉鎖させるものであって、エアポンプを停止させる直前において上記圧力検出手段によって検出された二次空気供給路の内部圧力が高いほど、弁機構を閉鎖させる上記所定時間を長く設定するよう構成されていることを特徴とする二次空気供給装置。
  2. 請求項1記載の二次空気供給装置において、
    上記滞留水排出動作は、内燃機関の停止指令信号が入力されて内燃機関が停止した後の所定時間経過後に開始される構成となっていることを特徴とする二次空気供給装置。
  3. 請求項1記載の二次空気供給装置において、
    上記滞留水排出動作は、内燃機関の停止指令信号が入力された際に内燃機関の駆動を継続した状態でエアポンプを駆動させ、その後に弁機構を開放することで開始される一方、
    上記滞留水排出動作が開始された後に、内燃機関を停止させる内燃機関停止遅延手段を備えており、
    上記滞留水排出動作終了手段は、上記内燃機関停止遅延手段によって内燃機関が停止した後に、エアポンプを停止させ、その後、所定時間経過後に弁機構を閉鎖させるものであって、エアポンプを停止させる直前において上記圧力検出手段によって検出された二次空気供給路の内部圧力が高いほど、弁機構を閉鎖させる上記所定時間を長く設定するよう構成されていることを特徴とする二次空気供給装置。
  4. 請求項1、2または3記載の二次空気供給装置において、
    上記二次空気供給動作を終了させる際には、弁機構を閉鎖させた後にエアポンプを停止させる一方、滞留水排出動作を終了させる際には、上記滞留水排出動作終了手段により、エアポンプを停止させた後、上記所定時間経過後に弁機構を閉鎖させるよう構成されていることを特徴とする二次空気供給装置。
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