JP5556601B2 - 回転機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転機の端子に直流電源の正極および負極のそれぞれを電気的に接続するスイッチング素子を備える電力変換回路を操作することで前記回転機の制御量を制御する回転機の制御装置に関する。
この種の制御装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、モータジェネレータに対する要求トルクと電気角速度とに基づき電力変換回路(インバータ)の出力電圧ベクトルのノルムを開ループで設定し、モータジェネレータの実際のトルクをフィードバック制御すべく上記出力電圧の位相を操作するものも提案されている。ここでは、さらに、モータジェネレータに流れる電流の位相をフィードバック制御するための操作量として出力電圧ベクトルのノルムの補正量を積分制御器によって算出することも提案されている。これにより、開ループ制御によって設定されたノルムに誤差が生じた場合であっても、ノルムを適切な値に補正することができるとしている。
特開2010−130809号公報
ただし、モータジェネレータを流れる電流が小さい場合、位相を精度良く検出することができない。このため、モータジェネレータを流れる電流が小さい場合には、ノルムの補正量の算出精度が低下し、ひいては、インバータの出力電圧ベクトルのノルムの設定精度が補正によってさらに低下するおそれがあることが発明者らによって見出された。
本発明は、上記課題を解決する過程でなされたものであり、その目的は、電力変換回路の出力電圧ベクトルのノルムをフィードバック補正するものにあって、このフィードバック補正精度の低下を好適に抑制することのできる新たな回転機の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
第1の発明は、回転機の端子に直流電源の正極および負極のそれぞれを電気的に接続するスイッチング素子を備える電力変換回路を操作することで前記回転機の制御量を制御する回転機の制御装置において、前記回転機を流れるq軸電流およびd軸電流のいずれか一方と前記回転機のトルクとの少なくとも一方をフィードバック制御するための操作量として前記電力変換回路の出力電圧ベクトルの位相を設定する位相設定手段と、前記回転機のトルクに関するパラメータおよび前記回転機の回転速度を入力として前記電力変換回路の出力電圧ベクトルの基本ノルムを設定する基本ノルム設定手段と、前記位相設定手段とは別のパラメータを制御量とするフィードバック制御手段であって且つ前記回転機を流れる電流をフィードバック制御するための操作量として前記基本ノルムの補正量を算出し、該補正量によって前記基本ノルムを補正する補正手段と、前記位相設定手段および前記補正手段の出力に基づき、前記電力変換回路を操作する操作手段とを備え、前記回転機に対する電流の指令値は、その振幅値がゼロよりも大きい規定値以上となるように設定されていることを特徴とする。
上記発明では、指令値の振幅値が規定値以上となるように設定されているため、基本ノルムの補正量を算出する際の入力パラメータとしてのフィードバック制御量が過度に小さくなる事態を好適に抑制することができる。このため、基本ノルムのフィードバック補正精度の低下を好適に抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記電流の指令値は、その振幅値が規定値となる領域を有し、該領域においてq軸の電流の絶対値が減少するにつれてd軸の電流の絶対値が大きくなるように設定されていることを特徴とする。
上記発明では、振幅値がその最小値(規定値)となる領域を有するため、規定値となるのが単一の点である場合と比較して、振幅値の大きさを極力大きくすることが容易となる。特に、q軸の電流の絶対値が減少するにつれてd軸の電流の絶対値が大きくなるようにすることで、トルクがゼロとなる指令電流まで適切な設定を行うことができる。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記電流の指令値は、前記振幅値が規定値よりも大きい領域では最小電流最大トルク制御を実現するための値に設定されていることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、前記補正手段は、前記回転機を流れる電流の位相をフィードバック制御することを特徴とする。
電流の位相は、電流の振幅がゼロである場合には不定となり、また電流の振幅が小さい場合にはその検出精度が低下しやすい。このため、上記発明は、上記指令値の設定のメリットが大きい。
第5の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、前記補正手段は、前記回転機を流れる電流の振幅をフィードバック制御することを特徴とする。
電流の振幅が小さい場合、その検出精度が低下しやすい。このため、上記発明は、上記指令値の設定のメリットが大きい。
第6の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、前記補正手段は、前記回転機を流れるq軸電流をフィードバック制御することを特徴とする。
電流の振幅が小さい場合、q軸電流の検出精度が低下しやすい。このため、上記発明は、上記指令値の設定のメリットが大きい。
第7の発明は、第4〜6のいずれかに記載の発明において、前記補正手段は、q軸電流がゼロとなる場合、前記補正量の算出手法を切り替え、前記回転機を流れるd軸電流をフィードバック制御するための操作量として前記補正量を算出することを特徴とする。
q軸電流がゼロとなる場合、q軸電流や位相の検出精度が低下する。また、この場合、同一のトルクを実現するd軸電流が複数通り存在することとなる。上記発明では、この点に鑑み、q軸電流がゼロとなる場合に補正量の算出手法を切り替えた。
第8の発明は、第1〜3のいずれかに記載の発明において、前記補正手段は、前記回転機を流れるd軸電流をフィードバック制御することを特徴とする。
電流の振幅が小さい場合、d軸電流の検出精度が低下しやすい。このため、上記発明は、上記指令値の設定のメリットが大きい。
第9の発明は、第1〜8のいずれかに記載の発明において、前記位相設定手段は、前記回転機のトルクをフィードバック制御するものであることを特徴とする。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるインバータの操作信号の生成に関する処理を示すブロック図。 同実施形態にかかる過変調制御と電流FB制御との切替処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるノルムの補正手法を示す図。 同実施形態にかかる指令電流の設定を示す図。 同実施形態にかかるノルム補正処理の手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかるインバータの操作信号の生成に関する処理を示すブロック図。 第3の実施形態にかかるインバータの操作信号の生成に関する処理を示すブロック図。 第4の実施形態にかかるインバータの操作信号の生成に関する処理を示すブロック図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる回転機の制御装置を車載主機としての回転機の制御装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステム構成図を示す。
モータジェネレータ10は、3相の永久磁石同期モータである。また、モータジェネレータ10は、突極性を有する回転機(突極機)である。詳しくは、モータジェネレータ10は、埋め込み磁石同期モータ(IPMSM)である。
モータジェネレータ10は、インバータIVおよび昇圧コンバータCVを介して高電圧バッテリ12に接続されている。ここで、昇圧コンバータCVは、高電圧バッテリ12の電圧(百V以上:例えば「288V」)を所定の電圧(例えば「666V」)を上限として昇圧するものである。一方、インバータIVは、スイッチング素子S*p,S*n(*=u,v,w)の直列接続体を3組備えており、これら各直列接続体の接続点がモータジェネレータ10のU,V,W相にそれぞれ接続されている。これらスイッチング素子S*p,S*nとして、本実施形態では、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が用いられている。そして、これらにはそれぞれ、ダイオードD*p,D*nが逆並列に接続されている。
本実施形態では、モータジェネレータ10やインバータIVの状態を検出する検出手段として、以下のものを備えている。まずモータジェネレータ10の回転角度θ(電気角)を検出する回転角度センサ15を備えている。また、モータジェネレータ10の各相を流れる電流iu,iv,iwを検出する電流センサ16,17,18を備えている。さらに、インバータIVの入力電圧(電源電圧VDC)を検出する電圧センサ19を備えている。
上記各種センサの検出値は、インターフェース13を介して低圧システムを構成する制御装置14に取り込まれる。制御装置14では、これら各種センサの検出値に基づき、インバータIVや昇圧コンバータCVを操作する操作信号を生成して出力する。ここで、インバータIVのスイッチング素子S*p,S*nを操作する信号が、操作信号g*p,g*nである。また、昇圧コンバータCVの2つのスイッチング素子を操作する信号が、操作信号gup,gcnである。
図2に、上記インバータIVの操作信号の生成に関する処理のブロック図を示す。
図示されるように、本実施形態では、電流フィードバック制御部20および過変調制御部30を備えている。以下では、「電流フィードバック制御部20の処理」、「過変調制御部30の処理」、「電流フィードバック制御部20の処理と過変調制御部30の処理との切り替え処理」の順に説明した後、最後に「過変調制御部30のノルム補正」について詳述する。
「電流フィードバック制御部20の処理」
モータジェネレータ10の各相を流れる電流iu,iv,iwは、2相変換部50において、回転2相座標系の実電流であるd軸上の実電流idとq軸上の実電流iqとに変換される。詳しくは、2相変換部50の出力のq軸成分は、ローパスフィルタ22にて高周波成分がカットされ、また、2相変換部50の出力するd軸成分は、ローパスフィルタ23にて高周波成分がカットされる。一方、指令電流設定部21は、要求トルクTrに基づき、回転2相座標系の電流の指令値であるd軸上の指令電流idrおよびq軸上の指令電流iqrを設定する。ここでは、基本的には、最小の電流で最大のトルクとなる最小電流最大トルク制御を実現可能なように指令電流idr,iqrが設定されている。
フィードバック制御部24は、d軸上の実電流idを指令電流idrにフィードバック制御するための操作量としてのd軸上の指令電圧vdrを算出する。一方、フィードバック制御部25は、q軸上の実電流iqを指令電流iqrにフィードバック制御するための操作量としてのq軸上の指令電圧vqrを算出する。詳しくは、フィードバック制御部24,25では、比例制御器の出力と積分制御器の出力とを加算することで上記算出を行う。
3相変換部26では、回転2相座標系の指令電圧vdr、vqrを、3相の指令電圧vur,vvr,vwrに変換する。PWM信号生成部27では、3相の指令電圧vur,vvr,vwrと、電源電圧VDCとに基づき、PWM処理によって、操作信号g*p,g*nを生成する。本実施形態では、特に、3相の指令電圧vur,vvr,vwrを2相変調して且つ電源電圧VDCにて規格化した信号と三角波形状のキャリアとの大小比較に基づき操作信号を生成する。
「過変調制御部30の処理」
トルク推定部31では、モータジェネレータ10を流れるq軸電流およびd軸電流(ローパスフィルタ22,23の出力)に基づき、推定トルクTeを算出する。そして、位相設定部32では、推定トルクTeを要求トルクTrにフィードバック制御するための操作量として位相δを算出する。この位相δは、推定トルクTeと要求トルクTrとの差を入力とする比例制御器と積分制御器との各出力の和として算出されるものである。
ノルム設定部33では、要求トルクTrおよび電気角速度ωとインバータIVの出力電圧ベクトルの基本ノルムVn1との関係を記憶したマップを用い、要求トルクTrおよび電気角速度ωを入力として基本ノルムVn1を設定する。ここで、ベクトルのノルムは、ベクトルの各成分の2乗の和の平方根によって定義される。なお、ここでの基本ノルムVn1は、指令電流idr,iqrと同一の要求事項を満たすように設計されている。すなわち、基本的には最小電流最大トルク制御を実現可能なように設計されている。
一方、指令位相算出部34は、指令電流idr,iqrを入力として、指令電流idr,iqrの位相を算出する。実位相算出部35は、モータジェネレータ10を流れる実際のd軸およびq軸の電流を入力として、その位相を算出する。補正量算出部36では、実位相算出部35によって算出される位相を指令位相算出部34によって算出される位相にフィードバック制御するための操作量として、基本ノルムVn1の補正量ΔVnを算出する。この補正量ΔVnは、比例制御器と積分制御器との各出力の和として算出される。
一方、d軸フィードバック制御部37では、モータジェネレータ10を流れるd軸電流を指令電流idrにフィードバック制御するための操作量として、基本ノルムVn1の補正量ΔVnを算出する。そしてセレクタ38では、これら補正量算出部36およびd軸フィードバック制御部37のそれぞれの出力する補正量ΔVnのうちのいずれか一方を選択的に補正部39に出力する。補正部39では、基本ノルムVn1を補正量ΔVnにて補正することでノルムVnを算出する。
そして、操作信号生成部40では、上記位相設定部32の設定する位相δと、上記補正部39の出力するノルムVnと、電源電圧VDCと、回転角度θとに基づき、操作信号g*p,g*nを生成する。詳しくは、操作信号生成部40は、変調率毎に、電気角の1回転周期分の操作信号波形をマップデータとして記憶している。
操作信号生成部40では、電源電圧VDCとノルムVnとに基づき、変調率を算出し、これに応じて、該当する操作信号波形を選択する。ここで、上記変調率の上限は、矩形波制御時の変調率である「1.27」とされている。このため、変調率が最大値「1.27」となる場合には、操作信号波形として、矩形波制御時の波形である電気角の1回転周期に高電位側のスイッチング素子S*pがオン状態とされる期間と低電位側のスイッチング素子S*nがオン状態とされる期間とのそれぞれを1回ずつとする波形(1パルス波形)が選択される。一方、変調率の下限は、電流フィードバック制御部20によって設定される指令電圧vur,vvr,vwrに応じた3つの線間電圧をインバータIVの入力電圧によって実現することのできる上限値である「1.15」に設定されている。すなわち、2相変調された信号をインバータIVの入力電圧によって実現することのできる上限値に設定されている。
こうして操作信号波形が選択されると、操作信号生成部40では、この波形の出力タイミングを上記位相設定部32の設定する位相δに基づき設定することで、操作信号を生成する。
「電流フィードバック制御部20による制御と過変調制御部30による制御との切り替え」
図3に、本実施形態にかかる上記切替処理の手順を示す。この処理は、制御装置14によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において変調率Mを算出する。そして、変調率Mが「1.15」以上である場合(ステップS12:YES)、過変調制御を行い(ステップS14)、変調率Mが「1.15」未満である場合(ステップS12:NO)、電流フィードバック制御を行なう(ステップS16)。
「過変調制御部30のノルム補正」
本実施形態では、基本的に、モータジェネレータ10を流れる電流の位相のフィードバック制御によってノルムVn1を補正する。これは、基本ノルムVn1が最小電流最大トルク制御を実現する上で適切な値からずれる場合に、これを補償するためのものである。すなわち、ノルムが最小電流最大トルク制御を実現するうえで適切な値よりも大きく設定される場合、図4(a)に示すように、実際の電流ベクトルIが最小電流最大トルク制御を実現する上で適切な電流(図中、2点鎖線にて示す指令電流ベクトルの終点の軌跡)とはならない。ここで、図の波線は、インバータIVの出力電圧ベクトルノルムによって実現可能な電流ベクトルIのノルムである。図4(a)に示す現象は、位相設定部32によってトルクフィードバック制御がなされることで推定トルクTeが要求トルクTrとなったとしても、与えられたノルムでこれを満たす電流の位相が指令電流idr,iqrの位相から離間するものである。
これに対し、補正量算出部36を備えることで、図4(b)に示すように、ノルムVnが適切な値に補正され、ひいては電流ベクトルIを最小電流最大トルク制御を実現可能な値とすることができる。
ただし、指令電流idr,iqrを最小電流最大トルク制御を全域において実現可能なように設定する場合、指令電流idr,iqrのベクトルノルムがゼロまで減少することとなる。一方、モータジェネレータ10を流れる電流の振幅が小さい場合には、補正量算出部36による補正を行なうと、以下の理由により、ノルムVnがかえって適切な値から大きくずれるおそれがある。すなわち、振幅がゼロであるなら電流の位相を定義することができない。また、q軸電流が小さい場合、電流センサ16,17,18の検出精度の限界からq軸電流が正であるのか負であるのかを高精度に特定することができず、ひいては検出される位相の誤差が大きくなるおそれがある。このため、振幅が小さい場合には、補正量ΔVnの算出精度が低下し、ひいてはノルムVnが過度に大きくなったり過度に小さくなったりするおそれがある。ここで、ノルムVnが過度に大きくなる場合には、位相設定部32によって操作される位相に対するモータジェネレータ10のトルクの変化が大きくなるため、モータジェネレータ10に顕著なトルク脈動が生じるおそれがある。
そこで本実施形態では、図5に示すように、指令電流idr,iqrのベクトルノルムがゼロよりも大きい規定値以上となるように、モータジェネレータ10を流れる電流の低振幅領域における指令電流idr,iqrを、最小電流最大トルク制御を実現可能なものから変更する。詳しくは、最小電流最大トルク制御を実現可能な指令電流idr,iqrのベクトルノルムが規定値となることで、この規定値を保つように、dq軸上で円弧を描く指令電流idr,iqrに変更する。この円弧上の電流は、最小電流最大トルク制御を実現可能な指令電流idr,iqrのベクトルノルムが規定値となる際の要求トルクTrよりも小さい要求トルクを実現するためのものである。詳しくは、要求トルクTrが小さいほど、q軸の指令電流iqrが小さくd軸の指令電流idrの絶対値が大きくなる。なお、図中の破線は、ベクトルノルムが規定値未満となる領域における最小電流最大トルク制御を実現可能な電流である。
上記規定値は、電流センサ16,17,18による検出精度等に起因してフィードバック制御の制御性が低下する上限値以上に設定される。
こうした設定によれば、補正量算出部36によって算出される補正量ΔVnを高精度なものとすることができる。ただし、この場合、要求トルクTrがゼロとなることに対応してq軸の指令電流iqrもゼロとなる点が存在し、この点においては、補正量算出部36による制御の制御性が低下するおそれがある。これは、q軸の指令電流iqrがゼロとなる位相においては、d軸の電流の絶対値を任意に設定することができ、これに対して位相設定部32はなんら制約を課さないためである。
こうした点に鑑み、本実施形態では、d軸フィードバック制御部37を備えた。図6に、補正量算出部36とd軸フィードバック制御部37との切り替え処理の手順を示す。この処理は、制御装置14によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS20において、過変調制御中であるか否かを判断する。そしてステップS20において肯定判断される場合、ステップS22において、q軸の指令電流iqrがゼロであるか否かを判断する。この処理は、d軸フィードバック制御部37によって算出される補正量ΔVnを採用するか否かを判断するためのものである。そして、q軸の指令電流iqrがゼロである場合、ステップS24において、d軸フィードバック制御部37の補正量ΔVnを採用する。これに対し、q軸の指令電流iqrがゼロではない場合、ステップS26において、補正量算出部36によって算出される補正量ΔVnを採用する。なお、補正量算出部36による制御からd軸フィードバック制御部37による制御への切り替えに際しては、補正量算出部36の積分制御器の値をd軸フィードバック制御部37の積分制御器の初期値とすればよい。また、d軸フィードバック制御部37による制御から補正量算出部36による制御への切り替えに際しては、d軸フィードバック制御部37の積分制御器の値を補正量算出部36の積分制御器の初期値とすればよい。
上記ステップS24,S26の処理が完了する場合や、ステップS20において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)指令電流idr,iqrを、基本的には最小電流最大トルク制御を実現可能な設定としつつも、そのベクトルノルムが規定値となることで、ノルムの減少を回避すべく、設定を変更した。これにより、基本ノルムVn1のフィードバック補正精度の低下を好適に抑制することができる。
(2)最小電流最大トルク制御を実現可能なベクトルノルムが規定値となることで、q軸の電流の絶対値が減少するにつれてd軸の電流の絶対値が大きくなる円弧状の指令電流idr,iqrに変更した。このように、ベクトルノルムが規定値となる領域を有するようにすることで、規定値となるのが1点である場合と比較して、モータジェネレータ10を流れる電流の振幅値の大きさ(電流のベクトルノルム)を極力大きくすることが容易となる。特に、q軸の電流の絶対値が減少するにつれてd軸の電流の絶対値が大きくなるようにすることで、トルクがゼロとなる指令電流まで適切な設定を行うことができる。
(3)q軸の指令電流iqrがゼロとなる場合、d軸フィードバック制御部37によって算出される補正量ΔVnを採用した。これにより、q軸の指令電流iqrがゼロとなる場合であっても、補正量ΔVnを高精度に算出することができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図7に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図7において、先の図2に示した処理に対応する処理については便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、基本ノルムVn1の補正量として、基本的には、モータジェネレータ10を流れる電流の振幅のフィードバック制御にかかる操作量を用いる。すなわち、指令振幅算出部60では、指令電流idr,iqrを入力として、その振幅(ベクトルノルム)を算出する。また、実振幅算出部62では、モータジェネレータ10を流れるd軸およびq軸の電流を入力として、その振幅を算出する。補正量算出部36では、実振幅算出部62によって算出された振幅を指令振幅算出部60によって算出された振幅にフィードバック制御するための操作量として、基本ノルムVn1の補正量ΔVnを算出する。ここで、補正量算出部36は、積分制御器および比例制御器の出力の和として操作量を算出するものである。
ここで、本実施形態でも、指令電流idr,iqrを、先の図5に示した設定とする。これは、電流の振幅が小さいと、補正量算出部36による制御性が低下するためである。また、q軸の指令電流iqrがゼロとなる場合には、d軸フィードバック制御部37による制御に切り替える。これは、振幅にはd軸の電流が正および負を特定する情報が含まれないために、q軸の指令電流iqrがゼロとなる場合、補正量算出部36および位相設定部32による制御によっては、d軸の電流を高精度に制御することができなくなるおそれがあるためである。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図8に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図8において、先の図2に示した処理に対応する処理については便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、基本ノルムVn1の補正量として、基本的には、モータジェネレータ10を流れるq軸電流のフィードバック制御にかかる操作量を用いる。すなわち、補正量算出部36では、モータジェネレータ10を流れるq軸電流を指令電流iqrにフィードバック制御するための操作量として、基本ノルムVn1の補正量ΔVnを算出する。ここで、補正量算出部36は、積分制御器および比例制御器の出力の和として操作量を算出するものである。
ここで、本実施形態でも、指令電流idr,iqrを、先の図5に示した設定とする。これは、電流の振幅が小さいと、補正量算出部36による制御性が低下するためである。また、q軸の指令電流iqrがゼロとなる場合には、d軸フィードバック制御部37による制御に切り替える。これは、q軸の指令電流iqrがゼロとなる場合、補正量算出部36および位相設定部32による制御によっては、d軸の電流が正となったり、その絶対値が過度に大きくなったりするおそれがあるためである。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図9において、先の図2に示した処理に対応する処理については便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、基本ノルムVn1の補正量として、常時、d軸フィードバック制御部37によって算出される補正量ΔVnを用いる。
ここで、本実施形態でも、指令電流idr,iqrを、先の図5に示した設定とする。これは、電流の振幅が小さいと、d軸フィードバック制御部37による制御性が低下するためである。これは、振幅が小さい場合、電流センサ16,17,18の検出精度の限界からd軸電流の検出精度が低下することによる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「指令電流の設定について」
指令電流idr,iqrとしては、そのベクトルノルムの最小値がゼロよりも大きい規定値となって且つ規定値となる領域を有するものに限らない。例えば最小値となるのが単一の要求トルクTrに対応する設定であってもよい。これは例えば先の図5において、振幅一定の領域である円弧を、その領域の両端部を結ぶ線分に変更することで行うことができる。ただし、この場合であっても、最小値は、電流センサ16,17,18の検出精度の低下や、フィードバック制御量の算出精度の低下に起因した補正量ΔVnの算出精度の低下を抑制または回避するための下限値以上に設定することが望ましい。
指令電流idr,iqrの設定としては、基本的には、最小電流最大トルク制御を実現可能なように設定されるものに限らない。例えば基本的には最大効率制御を実現可能なように設定されるもの等であってもよい。ただし、この場合、基本ノルムVn1についても基本的には最大効率制御を実現可能なように設定されることが望ましい。
なお、上記第1の実施形態では、指令電流idr,iqrとして、力行時のものを例示したが回生時においても同様にして指令電流idr,iqrを定義することができる。ちなみに、力行、回生を問わず、d軸電流についてはゼロ以下となるようにすることが望ましい。
「補正手段について」
d軸フィードバック制御部37の補正量ΔVnを採用する条件としては、q軸の電流がゼロとなる条件に限らず、たとえばq軸の電流の絶対値が規定値(>0)よりも小さいことを条件としてもよい。ここで、規定値は、補正量算出部36の補正量ΔVnを用いた場合の制御性が電流センサ16〜18によるq軸電流の検出精度等に起因して低下することがないと想定される下限値以上とすればよい。また、d軸フィードバック制御部37の補正量ΔVnを採用するか否かを判断する処理の入力パラメータとしては、q軸の指令電流iqrに限らない。たとえば、q軸の実電流iqでもよく、また要求トルクTrや実際のトルク(推定トルクTe)等であってもよい。もっとも、上記第1〜第3の実施形態において、d軸フィードバック制御部37による制御への切り替えを行わなくてもよい。
補正手段としては、d軸電流をフィードバック制御するための操作量、q軸電流をフィードバック制御するための操作量、電流の振幅をフィードバック制御するための操作量、および電流の位相をフィードバック制御するための操作量のいずれかを補正量とするものに限らない。例えばこれら4つの操作量のうちの2つ以上の和を補正量とするものであってもよい。
さらに、上記フィードバック制御器としては、比例積分制御器に限らず、例えば比例積分微分制御器や積分制御器、2重積分制御器等であってもよい。
「位相設定手段について」
位相設定手段としては、トルクフィードバック制御の操作量として位相を設定するものに限らず、q軸電流フィードバック制御の操作量として位相を設定するものであってもよい。また、トルクフィードバック制御とq軸電流フィードバック制御とのいずれか一方の操作量として位相を設定するものに限らず、これら双方の操作量として位相を設定するものであってもよい。
また、d軸電流のフィードバック制御のための操作量として位相を設定するものであってもよい。この場合、補正手段は、q軸電流のフィードバック制御のための操作量として補正量を算出するものや、電流の振幅をフィードバック制御するための操作量として補正量を算出するもの、さらには電流の位相をフィードバック制御するための操作量として補正量を算出するものとすることが望ましい。
さらに、上記フィードバック制御器としては、比例積分制御器に限らず、例えば比例積分微分制御器や積分制御器等であってもよい。
「基本ノルム設定手段について」
基本ノルム設定手段としては、要求トルクと回転速度とによって基本ノルムVn1を一義的に定めるものに限らない。例えば、要求トルクと回転速度と温度とによって基本ノルムVn1を一義的に定めるものであってもよい。これにより、モータジェネレータ10の特性を定める各パラメータ(q軸インダクタンスLq,d軸インダクタンスLd,抵抗R,電機子鎖交磁束定数φ)が温度に応じて変動する場合であっても、都度のパラメータにとって適切なノルムを設定することができる。
また、トルクに関するパラメータとしては、要求トルクに限らない。例えば実電流id,iqであってもよい。
「電流FB制御と過変調制御との実施領域について」
例えば電流FB制御において2相変調処理を行わない場合等には、変調率が「1」よりも大きい場合に過変調制御を行なうようにしてもよい。なお、電流FB制御から過変調制御への切替条件と過変調制御から電流FB制御への切替条件とを相違させることでヒステリシスを設けてもよい。
また、低変調率領域で電流FB制御を行なう代わりに、瞬時電流値制御等を行ってもよい。
さらに、電流FB制御を行なうことなく上記各実施形態にかかる過変調制御部30による処理を全変調率領域において行なってもよい。
「そのほか」
・同期機としては、IPMSMに限らず、例えば表面磁石同期機(SPMSM)や、巻線界磁式同期機等であってもよい。
・回転機としては、車載主機となるものに限らない。例えばパワーステアリングに搭載される回転機等であってもよい。
10…モータジェネレータ、12…高電圧バッテリ、14…制御装置(回転機の制御装置の一実施形態)、20…電流フィードバック制御部、30…過変調制御部、32…位相設定部、33…ノルム設定部、36…補正量算出部、38…操作信号生成部、IV…インバータ、CV…コンバータ。

Claims (9)

  1. 回転機の端子に直流電源の正極および負極のそれぞれを電気的に接続するスイッチング素子を備える電力変換回路を操作することで前記回転機の制御量を制御する回転機の制御装置において、
    前記回転機を流れるq軸電流又は前記回転機のトルクをフィードバック制御するための操作量として前記電力変換回路の出力電圧ベクトルの位相を設定する位相設定手段と、
    前記回転機のトルクに関するパラメータおよび前記回転機の回転速度を入力として前記電力変換回路の出力電圧ベクトルの基本ノルムを設定する基本ノルム設定手段と、
    前記位相設定手段とは別のパラメータを制御量とするフィードバック制御手段であって且つ前記回転機を流れる電流をフィードバック制御するための操作量として前記基本ノルムの補正量を算出し、該補正量によって前記基本ノルムを補正する補正手段と、
    前記位相設定手段および前記補正手段の出力に基づき、前記電力変換回路を操作する操作手段とを備え、
    前記回転機に対する電流の指令値は、前記回転機を流れる電流が低振幅領域のときに、その振幅値を判定値として、前記振幅値が規定値以上となるように設定されており、
    前記規定値は、前記振幅値がゼロよりも大きくフィードバック制御の制御性が低下する上限値以上に設定されていることを特徴とする回転機の制御装置。
  2. 前記電流の指令値は、その振幅値が規定値となる領域を有し、該領域においてq軸の電流の絶対値が減少するにつれてd軸の電流の絶対値が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の回転機の制御装置。
  3. 前記電流の指令値は、前記振幅値が規定値よりも大きい領域では最小電流最大トルク制御を実現するための値に設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の回転機の制御装置。
  4. 前記補正手段は、前記回転機を流れる電流の位相をフィードバック制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  5. 前記補正手段は、前記回転機を流れる電流の振幅をフィードバック制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  6. 前記補正手段は、前記回転機を流れるq軸電流をフィードバック制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  7. 前記補正手段は、q軸電流がゼロとなる場合、前記補正量の算出手法を切り替え、前記回転機を流れるd軸電流をフィードバック制御するための操作量として前記補正量を算出することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  8. 前記補正手段は、前記回転機を流れるd軸電流をフィードバック制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  9. 前記位相設定手段は、前記回転機のトルクをフィードバック制御するものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
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