JP5555393B2 - 免制震機構 - Google Patents

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本発明は、建造物に設けられる免制震機構に係る。
地震が発生すると、建物、構造物等の構造体が水平、垂直に揺すられる。
地震等による加速度レベルが大きいと、構造体が損傷をうけたり、構造体の中にあるものが予想を越えて加速度を受けたり、予想を超える変位をうけたりする。
そこで、基礎から構造体へ伝達する振動エネルギーを減少させて振動を免震する免震装置、または構造体が振動した際に振動エネルギーを吸収し振動レベルを小さくして振動を制振する制振装置として各種の構造の装置が試されている。
構造とその構造を構成する要素の諸元を適正に設定することにより、所望の免震性能や制振性能を発揮できる。
その様な目的で、回転運動と直線運動の変換機構を持つダンパーが用いられる。
例えば、ダンパーは、摩擦ダンパー、粘性ダンパー、マスダンパー、粘性マスダンパー、同調粘性マスダンパー等がある。
摩擦ダンパーは、長手方向に沿って所定のリードを持つ螺旋溝を設けられた直動軸と螺旋溝に倣って案内される回転体と回転体を回転自在に支持するフレームとで構成される。
摩擦ダンパーは、摩擦に起因して、直動軸を一定の相対速度で直動変位させた際に作用する反力を相対速度で割った値に対応する減衰係数cを持つ。
粘性ダンパーは、長手方向に沿って所定のリードを持つ螺旋溝を設けられた直動軸と螺旋溝に倣って案内される回転体と回転体を回転自在に支持するフレームとフレームの内面と回転体との隙間に封入された粘性流体とで構成される。
粘性ダンパーは、粘性に起因して、直動軸を一定の相対速度で直動変位させた際に作用する反力を相対速度で割った値に対応する減衰係数cを持つ。
マスダンパーは、長手方向に沿って所定のリードを持つ螺旋溝を設けられた直動軸と螺旋溝に倣って案内される回転体と回転体を回転自在に支持するフレームとで構成される。
マスダンパーは、回転体の回転慣性モーメントに起因して、直動軸を所定の相対加速度で直動変位させたさいに作用する反力を直動変位の相対加速度で割った値であるみかけの慣性質量mrを持つ。
粘性マスダンパーは、長手方向に沿って所定のリードを持つ螺旋溝を設けられた直動軸と螺旋溝に倣って案内される回転体と回転体を回転自在に支持するフレームとフレームの内面と回転体との隙間に封入された粘性流体とで構成される。
粘性マスダンパーは、粘性と回転慣性モーメントに起因して、直動軸を所定の相対加速度で直動変位させたさいに作用する反力を直動変位の相対加速度で割った値であるみかけの慣性質量mrと直動軸を一定の相対速度で直動変位させた際に作用する反力を相対速度で割った値に対応する減衰係数cとを持つ。
同調粘性マスダンパーは、粘性マスダンパーに弾性体を直列接続されたものである。
同調粘性マスダンパーは、バネ要素を直動方向に相対距離だけ変位させた際に発生する反力を相対距離で割った値である弾性係数kbと粘性マスダンパーの直動軸を直動方向に所定の相対加速度で直動させたさいに直動方向に作用する反力を相対加速度で割った値であるみかけの慣性質量mrとに対応するダンパー固有振動数ωrと粘性マスダンパーの直動軸を一定の相対速度で直動させた際に直動方向に作用する反力を相対速度で割った値に対応する減衰係数cとを持つ。
直動軸が直動変位すると回転体が回転する。
回転体の回転慣性能率に対応した回転反力が発生する。回転反力は螺旋溝と回転体との作用で直動変位する方向の反力に変換される。
回転体が回転すると回転体とフレームとの隙間に封入した粘性流体に剪断力が生じ、その剪断力に対応した回転反力が発生する。回転反力は、雄ねじと雌ねじの作用で直動変位する方向の反力に変換される。
この慣性力と剪断力による反力は回転体の質量と粘性流体の量に比較してみかけ上の大きな質量と大きな減衰により組み合わされた動特性をもつ。
粘性マスダンパーと弾性体が直列接続されるので、見掛け上の大きな質量と大きな減衰により組み合わされた動特性をもつ。
発明者らは、これらのダンパーを構造体に連結し、構造体の固有振動数と同調粘性マスダンパーの固有振動数とを適当な関係にすると、構造体を効率よく免震し、制振できることを見いだした。
地震が発生しないときは、風等の力により揺すられ、構造体は構造体の固有振動数に対応して微小に揺れる。
地震が発生すると、地盤の加速度により構造体が強制的に揺すられ、構造体は地震の加振力に対応して大きく揺れる。
従って、地震が発生せずに構造体が微小に揺れるときと地震が発生し構造体がゆれるときで、ダンパーの最適の特性が異なる場合がある。
またダンパーの構造的特徴として、直動体の直進変位の速度、加速度が大きくなると直動軸またはフレームと構造体との連結箇所に大きな反力が発生する。
地震が発生した際に、ダンパーに予期しない大きさの速度または加速度が作用した場合であっても、連結部に大きな反力が発生しないようにしたい場合がある。
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で免震・制振性能を最適化するのに適した構造体に設けられる免制震機構を提供しようとする。
上記目的を達成するため、本発明に係る揺れに伴って相対変位する1対の連結箇所を持つ構造体に設けられる免制震機構を、外周面に長手方向に沿って所定のピッチを持つ螺旋状の溝である螺旋溝を設けられた軸体である直動軸と前記螺旋溝に倣って案内される回転体と前記回転体を回転自在に支持するフレームとを有するダンパーと、1対の連結箇所に前記直動軸と前記フレームとを各々に連結する1対の連結部材と、を備え、1対の前記連結部材のうちの少なくとも1つの連結部材が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所との間の特定の相対変位である特定相対変位を特定の力である特定力で拘束し前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所に当該特定力を越える力が作用すると前記特定相対変位を許す、ものとした。
上記本発明の構成により、ダンパーが、外周面に長手方向に沿って所定のピッチを持つ螺旋状の溝である螺旋溝を設けられた軸体である直動軸と前記螺旋溝に倣って案内される回転体と前記回転体を回転自在に支持するフレームとを有する。1対の連結部材が、1対の連結箇所に前記直動軸と前記フレームとを各々に連結する。1対の前記連結部材のうちの少なくとも1つの連結部材が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所との間の特定の相対変位である特定相対変位を特定の力である特定力で拘束する。前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所に当該特定力を越える力が作用すると前記特定相対変位を許す。
その結果、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると特定相対変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
以下に、本発明の実施形態に係る免制震機構を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、前記特定相対変位が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と連結箇所との間の前記直動軸の中心軸の回りの相対的な回転変位である。
上記の実施形態の構成により、前記特定相対変位が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と連結箇所との間の前記直動軸の中心軸の回りの相対的な回転変位である。
その結果、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、ダンパーと連結箇所との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、前記直動軸は端部に雄ねじを形成され、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は前記直動軸の前記雄ねじに嵌合する雌ねじが形成される取付部材を有し、前記取付部材が構造体に連結箇所で固定され、前記特定力が前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
上記の実施形態の構成により、前記直動軸は端部に雄ねじを形成される。1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は取付部材を有する。取付部材は、前記直動軸の前記雄ねじに嵌合する雌ねじが形成される。前記取付部材が構造体に連結箇所で固定される。前記特定力が前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
その結果、前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーの前記直動軸と連結箇所に固定される前記取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、前記直動軸は端部に雄ねじと平坦な外周面とを形成され、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は前記直動軸の前記雄ねじに嵌合する雌ねじと前記直動軸の前記外周面に接触可能な接触面を形成される取付部材と該接触面を前記直動軸の前記外周面に押付ける押付部材とを有し、前記取付部材が構造体に連結箇所で固定され、前記特定力が前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
上記の実施形態の構成により、前記直動軸は端部に雄ねじと平坦な外周面とを形成される。1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は取付部材と押付部材とを有する。取付部材は、前記直動軸の前記雄ねじに嵌合する雌ねじと前記直動軸の前記外周面に接触可能な接触面を形成される。押付部材は、該接触面を前記直動軸の前記外周面に押付ける。前記取付部材が構造体に連結箇所で固定される。前記特定力が前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
その結果、前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーの前記直動軸と連結箇所に固定される前記取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は雄ねじを形成された軸部材と該軸部材の前記雄ねじに嵌合する雌ねじが形成される取付部材とを有し、前記軸部材又は前記取付部材のうちの一方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定され、前記軸部材又は前記取付部材のうちの他方が構造体に連結箇所で固定され、前記特定力が前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
上記の実施形態の構成により、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は軸部材と取付部材とを有する。軸部材は、雄ねじを形成される。取付部材は、該軸部材の前記雄ねじに嵌合する雌ねじが形成される。前記軸部材又は前記取付部材のうちの一方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定される。前記軸部材又は前記取付部材のうちの他方が構造体に連結箇所で固定される。前記特定力が前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
その結果、前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所に固定される前記取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は雄ねじと平坦な外周面とを形成される軸部材と前記軸部材の前記雄ねじに嵌合する雌ねじと前記軸部材の前記外周面に接触可能な接触面を形成される取付部材と該接触面を前記軸部材の前記外周面に押付ける押付部材とを有し、前記軸部材又は前記取付部材のうちの一方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定され、前記軸部材又は前記取付部材のうちの他方が構造体に連結箇所で固定され、前記特定力が前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
上記の実施形態の構成により、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は軸部材と取付部材と押付部材とを有する。軸部材は、雄ねじと平坦な外周面とを形成される。取付部材は、前記軸部材の前記雄ねじに嵌合する雌ねじと前記軸部材の前記外周面に接触可能な接触面を形成される。押付部材は、該接触面を前記軸部材の前記外周面に押付ける。前記軸部材又は前記取付部材のうちの一方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定される。前記軸部材又は前記取付部材のうちの他方が構造体に連結箇所で固定される。前記特定力が前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
その結果、前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所に固定される前記取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は前記直動軸の中心軸に一致する中心軸を持つ円板状の部材である円板部材と該円板部材を円板状の両面の側から挟み込む挟持部材とを有し、前記円板部材または前記挟持部材のうちの一方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定され、前記円板部材または前記挟持部材のうちの他方が構造体に連結箇所で固定され、前記特定力が前記円板状部材と前記挟持部材との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
上記の実施形態の構成により、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は円板部材と1対の挟持部材とを有する。円板部材は、前記直動軸の中心軸に一致する中心軸を持つ円板状の部材である。挟持部材は、該円板部材を円板状の両面の側から挟み込む。前記円板部材または前記挟持部材のうちの一方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定される。前記円板部材または前記挟持部材のうちの他方が構造体に連結箇所で固定される。前記特定力が前記円板状部材と前記挟持部材との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である。
その結果、前記円板部材と前記挟持部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと前記ダンパーの連結する連結箇所との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、前記特定相対変位が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と前記連結箇所との間の前記直動軸の中心軸に沿った相対的な直線変位である。
上記の実施形態の構成により、前記特定相対変位が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と前記連結箇所との間の前記直動軸の中心軸に沿った相対的な直線変位である。
その結果、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、ダンパーと連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は固定端と自由端とをもつ長尺の部材であり該固定端の端面を構造体の連結箇所に設けられた取付面に離間可能に接触させ該取付面に平行な方向への移動を拘束される支持部材と該支持部材を所定の弾性力で自由端から固定端へ向いた方向に引っ張る緊張部材とを有し、前記支持部材が自由端の側を前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定され、前記特定力が前記自由端を前記取付面に対して相対変位させたときに前記緊張部材の前記弾性力により前記支持部材と前記直動軸または前記フレームのうちの一方との固定部に生ずる前記直動軸の前記中心軸に沿った力である。
上記の実施形態の構成により、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は支持部材と緊張部材とを有する。支持部材は、固定端と自由端とをもつ長尺の部材であり該固定端の端面を構造体の連結箇所に設けられた取付面に離間可能に接触させ該取付面に平行な方向への移動を拘束される。緊張部材は、該支持部材を所定の弾性力で自由端から固定端へ向いた方向に引っ張る。前記支持部材が自由端の側を前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定される。前記特定力が前記自由端を前記取付面に対して相対変位させたときに前記緊張部材の前記弾性力により前記支持部材と前記直動軸または前記フレームのうちの一方との固定部に生ずる前記直動軸の前記中心軸に沿った力である。
その結果、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は、前記直動軸の前記中心軸に平行な面である第一面を形成された第一板部材と前記直動軸の前記中心軸に平行な面である第二面を形成された第二板部材と前記第一板部材の前記第一面と前記第二板部材の前記第二面とを所定の力で押付け合わせる押付部材とを有し、前記第一板部材または前記第二板部材の一方が構造体に連結箇所で固定され、前記第一板部材または前記第二板部材の他方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定され、前記特定力が前記第一面と前記第二面との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸に沿った力である。
上記の実施形態の構成により、1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は、第一板部材と第二板部材と押付部材とを有し、第一板部材は、前記直動軸の前記中心軸に平行な面である第一面を形成される。第二板部材は、前記直動軸の前記中心軸に平行な面である第二面を形成される。押付部材は、前記第一板部材の前記第一面と前記第二連結部材の前記第二面とを所定の力で押付け合わせる。前記第一板部材または前記第二板部材の一方が構造体に連結箇所で固定される。前記第一板部材または前記第二板部材の他方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定される。前記特定力が前記第一面と前記第二面との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸に沿った力である。
その結果、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、ダンパーと連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
以上説明したように、本発明に係る免制震機構は、その構成により、以下の効果を有する。
前記直動軸と前記回転体と前記フレームとを有する前記ダンパーの前記直動軸と前記フレームとを1対の連結箇所に各々に連結し、前記連結部材が前記ダンパーと連結箇所との間の特定の相対変位を特定の力で拘束し、特定の力を越える力が作用すると特定の相対変位を許す様にしたので、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、特定相対変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、前記ダンパーの前記直動軸と前記フレームとを1対の連結箇所に各々に連結し、連結部材がダンパーと連結箇所との間の直動軸の中心軸の回りの相対的な回転変位を特定の力で拘束し、特定の力を越える力が作用するとその回転変位を許す様にしたので、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、前記直動軸の雄ねじと前記取付部材の雌ねじとが嵌合し、前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずるトルクによる力が前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーの前記直動軸と連結箇所に固定される前記取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、前記直動軸の雄ねじと前記取付部材の雌ねじとが嵌合し、前記押付部材が前記取付部材を前記直動軸に押付け、前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずるトルクによる力が前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が連結箇所に作用すると、前記ダンパーの前記直動軸と連結箇所に固定される前記取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、前記ダンパー又は構造体の一方に固定される前記軸部材の雄ねじと前記ダンパー又は構造体の他方に固定される前記取付部材の雌ねじとが嵌合し、前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力が前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所に固定される取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、前記ダンパー又は構造体の一方に固定される前記軸部材の前記雄ねじと前記ダンパー又は構造体の他方に固定される前記取付部材の雌ねじとが嵌合し、前記押付部材が前記取付部材を前記軸部材に押付け、前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力が前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所に固定される前記取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、1対の前記挟持部材が前記円板部材を両側から挟み、一方を前記直動軸または前記フレームに固定し、他方を構造体に固定し、前記円板部材と前記挟持部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力で前記ダンパーと構造体との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、前記円板部材と前記挟持部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーとダンパーの連結する連結箇所との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、前記ダンパーの前記直動軸と前記フレームとを1対の連結箇所に連結し、前記連結部材が前記ダンパーと連結箇所との間の前記直動軸の中心軸に沿った相対的な直線変位を特定の力で拘束し、特定の力を越える力が作用するとその直線変位を許す様にしたので、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、長尺の前記支持部材の前記固定端を構造体の連結箇所に設けられた取付面に離間可能に接触させ、前記自由端の側に前記ダンパーを固定し、前記緊張部材の弾性力で前記支持部材を前記固定端の側へ引っ張り、前記緊張部材の前記弾性力により前記支持部材と前記ダンパーとの固定部に生ずる前記直動軸の前記中心軸に沿った力が前記特定相対変位を拘束する様にしたので、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、前記押付部材が構造体に固定される前記第一板部材の前記第一面とダンパーに固定される前記第二板部材の前記第二面とを所定の力で押付けあい、前記第一面と前記第二面との間の摩擦により生ずる力が前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、前記ダンパーが構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が前記連結箇所に作用すると、前記ダンパーと連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
従って、簡易な構成で免震・制振性能を最適化するのに適した構造体に設けられる免制震機構を提供できる。
本発明の実施形態に係るダンパーの斜視断面図である。 本発明の実施形態に係るダンパーの断面図である。 本発明の実施形態に係るダンパーの質点系モデル図である。 本発明の第一、三の実施形態に係る免制震機構の部分図である。 本発明の第二、四の実施形態に係る免制震機構の部分図である。 本発明の第五の実施形態に係る免制震機構の部分図である。 本発明の第五の実施形態に係る免制震機構のC−C断面図である。 本発明の第五の実施形態に係る免制震機構のD−D断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る免制震機構の全体図である。 本発明の第六の実施形態に係る免制震機構の部分図である。 本発明の第六の実施形態に係る免制震機構の特性図である。 本発明の第七の実施形態に係る免制震機構の分解斜視図である。 本発明の第一〜七の実施形態に係る免制震機構の応用図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態にかかる免制震機構は、揺れに伴って相対変位する1対の連結箇所を持つ構造体に設けられる機構である。
本発明の実施形態にかかる免制震機構は、ダンパー100と1対の連結部材200とで構成される。
本発明の実施形態にかかるダンパー100は、直動軸110と回転体120とフレーム130とで構成される。
直動軸110は、外周面に長手方向に沿って所定のピッチを持つ螺旋状の溝である螺旋溝を設けられた軸体である。
回転体120は、螺旋溝に倣って案内される。
フレーム130は、回転体を回転自在に支持する。
最初に、本発明の実施形態にかかるダンパーの一例を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係るダンパーの斜視断面図である。図2は、本発明の実施形態に係るダンパーの断面図である。図3は、本発明のの実施形態に係るダンパーの質点系モデル図である。
本発明の実施形態に係るダンパー100は、直動軸110と回転体120とフレーム130とで構成される。
本発明の実施形態に係るダンパー100は、直動軸110と回転体120とフレーム130と粘性体140とで構成されてもよい。
本発明の実施形態に係るダンパー100は、直動軸110と回転体120とフレーム130と付加回転部材150とで構成されてもよい。
本発明の実施形態に係るダンパー100は、直動軸110と回転体120とフレーム130と付加回転部材150と外部付加回転部材160とで構成されてもよい。
本発明の実施形態に係るダンパー100は、直動軸110と回転体120とフレーム130と粘性体140と付加回転部材150とで構成されてもよい。
本発明の実施形態に係るダンパー100は、直動軸110と回転体120とフレーム130と粘性体140と付加回転部材150と外部付加回転部材160とで構成されてもよい。
図2は、ダンパー100が直動軸110と回転体120とフレーム130と粘性体140と付加回転部材150と外部付加回転部材160とで構成され、ダンパー100と弾性体300とが連結部材200により直列に繋がれた様子を示す、
直動軸110は、外周面に長手方向に沿って所定のピッチPを持つ螺旋状の溝である螺旋溝Gを設けられた軸体である。
螺旋溝Gが直動軸110の外周面の一部または全部に設けられる。
一条または複数条の螺旋溝Gが、直動軸110の外周面に設けられる。
回転体120は、螺旋溝Gに倣って案内される機構である。
例えば、回転体120は、直動軸110の外周面に設けられた螺旋溝Gに倣って、直動軸110に対して相対的に螺旋運動をする。
回転体120の長手方向への移動を拘束しつつ、直動軸110を長手方向に移動させると、回転体120は回転運動をする。
回転体120は、回転体本体121と回転体ボール122とで構成されてもよい。
回転体ボール122は、回転体本体121に保持され、直動軸110の螺旋溝Gに案内される。
複数の回転体ボール122は、回転体本体121に保持され、循環移動して直動軸110の螺旋溝Gに案内される。
フレーム130は、回転体120を回転自在に支持する構造体である。
フレーム130は、フレーム本体131と回転体軸受132とで構成される。
回転体軸受132は、フレーム本体131を基礎として回転体120を直動軸の長手方向の移動を拘束し、回転自在に支持する。
直動体110と回転体120とが長手方向に相対変位するときに、直動軸110の直動変位に応じて回転体が回転変位する。
直動体110と回転体120とが長手方向に相対変位するときに、相対変位に対応して直動軸110の直動変位と回転体120の回転変位との比が変化する様になっていてもよい。
粘性体140は、回転体120とフレーム130との隙間に充填される粘性流体である。
粘性体140は、後述する付加回転部材150とフレーム130との隙間に充填させれてもよい。
粘性体140が充填されたダンパーを、粘性ダンパーと呼称する。
付加回転部材150は、回転体120に同期して回転する部材である。
付加回転部材150は、回転体120に互いの回転軸を一致して固定されてもよい。
付加回転部材軸受133が、フレーム本体131を基礎として付加回転部材150を回転自在に支持してもよい。
粘性体140は、付加回転部材150とフレーム130との隙間に充填されてもよい。
外部付加回転部材160は、回転体120に同期して回転する部材である。
外部付加回転部材160は、回転体120に脱着可能に付加される。
外部付加回転部材160は、複数の部分で構成され、複数の部分を脱着することで、回転慣性能率を増減できる。
1対の連結部材200は、1対の連結箇所に直動軸110とフレーム130とを各々に連結する部材である。
図2は、トラニオン形式の連結部材210が、直動軸110を弾性体300を介して連結箇所に連結し、フレーム130を連結箇所に連結する様子を占めす。
但し、図2に示す連結部材200は、本願の「直動軸またはフレームのうちの一方の連結される連結箇所に特定力を越える力が作用すると特定相対変位を許す、」という技術的特徴を有しないものである。
本願に係る連結部材の説明を後述する。
弾性体300は、直動軸の長手方向に弾性変形する部材である。
例えば、弾性体300は、直動軸の長手方向に弾性変形する弾性部材と弾性部材を間に挟んだ1対のフランジ構造とで構成される。
図3は、粘性マスダンパーと弾性体300とを直接に接続した同調粘性マスダンパーを構造物に固定した場合の、質点系モデルを示す。
ここで、mrは、直動軸110と回転体120または直動軸110と回転体120と付 加回転部材150とを組み合わされた構造による見かけの慣性質量である。
cは、直動軸110と粘性体140の構造による見かけの減衰係数である。
Kbは、弾性体300の長手方向に沿った変位に係る弾性係数である。
mは、構造体の同調粘性ダンパーを取り付けた箇所の見かけの質量である。
Kは、構造体の同調粘性ダンパーを取り付けた箇所の見かけの弾性係数である。
本発明の実施形態にかかる1対の連結部材200は、1対の連結箇所に直動軸110とフレーム130とを各々に連結する部材である。
1対の連結部材のうちの少なくとも1つの連結部材200が、直動軸110またはフレーム130のうちの一方と直動軸110またはフレーム130のうちの一方の連結される連結箇所との間の特定の相対変位である特定相対変位を特定の力である特定力で拘束し、直動軸110またはフレーム130のうちの一方の連結される連結箇所に特定力を越える力が作用すると特定相対変位を許す。
例えば、連結箇所に直動軸110を連結する連結部材200は、直動軸110と直動軸110の連結される連結箇所との間の特定の相対変位である特定相対変位を特定の力である特定力で拘束し、直動軸110の連結される連結箇所に特定力を越える力が作用すると特定相対変位を許す。
例えば、連結箇所にフレーム130を連結する連結部材200は、フレーム130とフレーム130の連結される連結箇所との間の特定の相対変位である特定相対変位を特定の力である特定力で拘束し、フレームの連結される連結箇所に特定力を越える力が作用すると特定相対変位を許す。
以下に、本発明の第一〜第五の実施形態に係る免制震機構の構造を、図を基に、個別に説明する。
特定相対変位が、直動軸110またはフレーム130のうちの一方と連結箇所との間の直動軸110の中心軸の回りの相対的な回転変位である。
例えば、特定相対変位が、直動軸110と直動軸110の連結する連結箇所との間の直動軸110の中心軸の回りの相対的な回転変位である。
例えば、特定相対変位が、フレーム130とフレーム130の連結する連結箇所との間の直動軸110の中心軸の回りの相対的な回転変位である。
特定力は、直動軸110の中心軸の回りのトルクによる力である。
本発明の第一、第三の実施形態に係る免制震機構の構造を、個別に、説明する。
図4は、本発明の第一、三の実施形態に係る免制震機構の部分図である。
本発明の第一の実施形態にかかる免制震機構は、ダンパー100と1対の連結部材200とで構成される。
直動軸110は、端部に雄ねじHを形成される。
1対の連結部材200のうちの少なくとも一つの連結部材200が、直動軸110の雄ねじHに嵌合する雌ねじIが形成される取付部材230で構成する。
取付部材230が構造体に連結箇所で固定される。
特定力が取付部材230と直動軸110との間の摩擦により生ずる直動軸110の中心軸の回りのトルクによる力である。
図4は、本発明の実施形態に係る連結部材200が直動軸110の雄ねじHに固定される構造を図示する。
取付部材230は、取付部材本体231で構成される。
取付部材本体231は、フランジ部と胴部とで構成される。
フランジ部は、第一連結部材210又は第二連結部材220を介して、連結箇所に固定される。
取付部材230の雌ねじIと直動軸110の雄ねじHとの摩擦により生ずる直線軸110の中心軸の回りのトルクによる力を、特定力と呼称する。
取付部材230と直動軸110との間の相対的な回転変位を、特定相対変位と呼称する。
特定力が、特定相対変位を拘束する。
1対の連結箇所が相対的に直線変位すると、直動軸110と回転体120が相対的に直線変位する。直動軸110が直線変位すると、回転体120が回転する。
回転体120と付加回転部材150と外部付加回転部材160との回転慣性能率に対応するトルクとスラスとが、直動軸110とフレーム130とを介して連結箇所に作用する。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が小さいとき、連結箇所に作用するトルクによる力が特定力より小さい。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が大きくなると、連結箇所に作用するトルクによる力がさらに大きくなる。
転慣性能率に対応するトルクが特定力を越えると、特定相対変位を許す。
その結果、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の第三の実施形態にかかる免制震機構は、ダンパー100と1対の連結部材200とで構成される。
1対の連結部材200のうちの少なくとも一つの連結部材200が、雄ねじHを形成された軸部材(図示せず)と軸部材の雄ねじHに嵌合する雌ねじIが形成される取付部材230とで構成される。
軸部材(図示せず)または取付部材230のうちに一方が直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定される。
軸部材(図示せず)または取付部材230のうちに他方が構造体に連結箇所で固定される。
特定力が取付部材230と軸部材との間の摩擦により生ずる直動軸110の中心軸の回りのトルクによる力である。
取付部材230の雌ねじIと軸部材の雄ねじHとの摩擦により生ずる直線軸110の中心軸の回りのトルクによる力を、特定力と呼称する。
取付部材230と軸部材との間の相対的な回転変位を、特定相対変位と呼称する。
特定力が、特定相対変位を拘束する。
1対の連結箇所が相対的に直線変位すると、直動軸110と回転体120が相対的に直線変位する。直動軸110が直線変位すると、回転体120が回転する。
回転体120と付加回転部材150と外部付加回転部材160との回転慣性能率に対応するトルクとスラスとが、直動軸110とフレーム130とを介して連結箇所に作用する。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が小さいとき、連結箇所に作用するトルクによる力が特定力より小さい。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が大きくなると、連結箇所に作用するトルクによる力がさらに大きくなる。
回転慣性能率に対応するトルクが特定力を越えると、特定相対変位を許す。
その結果、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
次に、本発明の第二、第四の実施形態に係る免制震機構の構造を、個別に、説明する。
図5は、本発明の第二、四の実施形態に係る免制震機構の部分図である。
本発明の第二の実施形態にかかる免制震機構は、ダンパー100と1対の連結部材200とで構成される。
直動軸110は、端部に雄ねじHと平坦な外周面Jとを形成される。
例えば、直動軸110は、端部に雄ねじHと雄ねじHに隣り合う平坦な外周面Jとを形成される。
1対の連結部材200のうちの少なくとも一つの連結部材200は、直動軸110の雄ねじHに嵌合する雌ねじIと直動軸110の外周面Jに接触可能な接触面Kを形成される取付部材230と接触面Kを直動軸110の外周面Jに押付ける押付部材240とで構成する。
取付部材230が構造体に連結箇所で固定される。
特定力が、取付部材230と直動軸110との間の摩擦により生ずる直動軸110の中心軸の回りのトルクによる力である。
図5は、本発明の実施形態に係る連結部材200が直動軸110の雄ねじHに固定される構造を図示する。
取付部材230は、取付部材本体231と摩擦部材232とで構成される。
取付部材本体231は、フランジ部と胴部とで構成される。
フランジ部は、第一連結部材210又は第二連結部材220を介して、連結箇所に固定される。
摩擦部材232は、取付部材本体231の貫通孔の内周面に設けられた窪みに嵌め込まれ、接触面Kを直動軸110の外周面Jに接触する様に取付部材本体231に保持される。
押付部材240は、摩擦部材232を直動軸110に押付けて、接触面Kを直動軸110の外周面Jに押付ける。
取付部材230の雌ねじIと直動軸110の雄ねじHとの摩擦と取付部材230の接触面Kと直動軸110の外周面Jとの摩擦とにより生ずる直線軸110の中心軸の回りのトルクによる力が、特定力である。
取り付部材230と直動軸110との間の相対的な回転変位を、特定相対変位と呼称する。
特定力が、特定相対変位を拘束する。
1対の連結箇所が相対的に直線変位すると、直動軸110と回転体120が相対的に直線変位する。直動軸110が直線変位すると、回転体120が回転する。
回転体120と付加回転部材150と外部付加回転部材160との回転慣性能率に対応するトルクとスラストが、直動軸110とフレーム130とを介して連結箇所に作用する。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が小さいとき、連結箇所に作用するトルクによる力が特定力より小さい。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が大きくなると、連結箇所に作用するトルクによる力がさらに大きくなる。
回転慣性能率に対応するトルクが特定力を越えると、特定相対変位を許す。
その結果、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の第四の実施形態にかかる免制震機構は、ダンパー100と1対の連結部材200とで構成される。
1対の連結部材200のうちの少なくとも一つの連結部材200は、雄ねじHと雄ねじHに隣り合う平坦な外周面Jとを形成される軸部材(図示せず)と軸部材の雄ねじHに嵌合する雌ねじIと軸部材の外周面Jに接触可能な接触面Kを形成される取付部材230と接触面Kを軸部材の外周面Jに押付ける押付部材240とで構成する。
軸部材(図示せず)または取付部材230のうちの一方が直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定される。
軸部材(図示せず)または取付部材230のうちの他方が構造体に連結箇所で固定される。
特定力が取付部材230と軸部材との間の摩擦により生ずる直動軸110の中心軸の回りのトルクによる力である。
例えば、軸部材(図示せず)が直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定され、取付部材230が構造体に連結箇所で固定される。
例えば、取付部材230が直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定され、軸部材(図示せず)が構造体に連結箇所で固定される。
取付部材230の雌ねじIと軸部材(図示せず)の雄ねじHとの摩擦と取り付部材230の接触面Kと軸部材の外周面Jとの摩擦とにより生ずる直線軸110の中心軸の回りのトルクによる力を、特定力と呼称する。
取り付部材230と軸部材との間の相対的な回転変位を、特定相対変位と呼称する。
特定力が、特定相対変位を拘束する。
1対の連結箇所が相対的に直線変位すると、直動軸110と回転体120が相対的に直線変位する。直動軸110が直線変位すると、回転体120が回転する。
回転体120と付加回転部材150と外部付加回転部材160との回転慣性能率に対応するトルクとスラスとが、直動軸110とフレーム130とを介して連結箇所に作用する。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が小さいとき、連結箇所に作用するトルクによる力が特定力より小さい。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が大きくなると、連結箇所に作用するトルクによる力がさらに大きくなる。
回転慣性能率に対応するトルクが特定力を越えると、特定相対変位を許す。
その結果、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
次に、本発明の第五の実施形態に係る免制震機構の構造を、個別に、説明する。
図6は、本発明の第五の実施形態に係る免制震機構の部分図である。図7は、本発明の第五の実施形態に係る免制震機構のC−C断面図である。図8は、本発明の第五の実施形態に係る免制震機構のD−D断面図である。
本発明の第五の実施形態に係る免制震機構は、ダンパー100と1対の連結部材200とで構成される。
1対の連結部材200のうちの少なくとも一つの連結部材200は、直動軸110の中心軸に一致する中心軸を持つ円板状の部材である円板部材250と円板部材250を円板状の両面の側から挟み込む挟持部材260とで構成される。
円板部材250または挟持部材260のうちの一方が、直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定される。
円板部材250または挟持部材260のうちの他方が、構造体に連結箇所で固定される。
特定力が、円板部材250と挟持部材260との間の摩擦により生ずる直動軸の中心軸の回りのトルクによる力である。
例えば、円板部材250が直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定され、挟持部材260が構造体に連結箇所で固定される。
例えば、挟持部材260が直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定され、円板部材250が構造体に連結箇所で固定される。
図6は、円板部材250が直動軸110に固定され、1対の挟持部材260が第一連結部材210を介して構造体の連結箇所に固定される様子を示している。
円板部材250は、円板部材本体251と第一摩擦円板252と第二摩擦円板253とで構成される。
第一摩擦円板252と第二摩擦円板253とは摩擦材料でできた環状の部材である。
第一摩擦円板252が、円板部材本体251の一方の面に固定される。
第二摩擦円板253が、円板部材本体251の他方の面に固定される。
挟持部材260が、第一挟持部材261と第二挟持部材262と複数の締付ロッド263とで構成される。
例えば、締付ロッド263は、ボルトとナットとで構成される。
第一挟持部材261と第二挟持部材262とが円板部材250の両面を挟む。
複数の締付ロッド263が、第一挟持部材261と第二挟持部材262とを貫通する。
第一挟持部材261が第一摩擦円板252に当接して摩擦によるトルクを生じさせる。
第二挟持部材262が第二摩擦円板153に当接して摩擦によるトルクを生じさせる。
円板部材250と挟持部材260との摩擦とにより生ずる直線軸110の中心軸の回りのトルクによる力が、特定力である。
円板部材250と挟持部材260との間の相対的な回転変位を、特定相対変位と呼称する。
特定力が、特定相対変位を拘束する。
1対の連結箇所が相対的に直線変位すると、直動軸110と回転体120が相対的に直線変位する。直動軸110が直線変位すると、回転体120が回転する。
回転体120と付加回転部材150と外部付加回転部材160との回転慣性能率に対応するトルクとスラストが、直動軸110とフレーム130とを介して連結箇所に作用する。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が小さいとき、連結箇所に作用するトルクによる力が特定力より小さい。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が大きくなると、連結箇所に作用するトルクによる力がさらに大きくなる。
回転慣性能率に対応するトルクが特定力を越えると、特定相対変位を許す。
その結果、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
以下に、本発明の第六〜七の実施形態に係る免制震機構の構造を、図を基に、個別に説明する。
特定相対変位が、直動軸110またはフレーム130のうちの一方と連結箇所との間の直動軸110の中心軸に沿った相対的な直線変位である。
例えば、特定相対変位が、直動軸110と連結箇所との間の直動軸110の中心軸に沿った相対的な直線変位である。
例えば、特定相対変位が、フレーム130と連結箇所との間の直動軸110の中心軸に沿った相対的な直線変位である。
特定力は、直動軸110の中心軸に沿った相対的な直線変位である。
本発明の第六の実施形態に係る免制震機構の構造を、個別に、説明する。
図9は、本発明の第六の実施形態に係る免制震機構の全体図である。図10は、本発明の第六の実施形態に係る免制震機構の部分図である。図11は、本発明の第六の実施形態に係る免制震機構の特性図である。
本発明の第六の実施形態に係る免制震機構は、ダンパー100と1対の連結部材200とで構成される。
1対の連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は、支持部材270と緊張部材280とで構成される。
支持部材270は、固定端と自由端とをもつ長尺の部材であり、固定端の端面を構造体の連結箇所に設けられた取付面に離間可能に接触させ、取付面と平行な方向への移動を拘束される。
緊張部材280は、支持部材を所定の弾性力で自由端から固定端へ向いた方向に引っ張る。
支持部材270が、自由端の側を直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定される。
特定力が自由端が取付面に対して相対変位したときに緊張部材280の弾性力により支持部材270と直動軸110またはフレーム130のうちの一方との固定部に生ずる直動軸110の中心軸に沿った力である。
図9、10は、直動軸110の中心軸を水平にしたダンパー100を構造体の上層と下層との間に配し、軸心を垂直にした支持部材270の固定端の支持面Mを構造体10の上層に設けられた取付用構造体15の取付面Lに離間可能に接触させ、支持部材270の自由端の側にフレーム130が第二連結部材220を介して固定され、直動軸110が第一連結部材210を介して下層に固定される様子を示す。
支持部材270は、支持部材本体271と滑り拘束部材272とで構成される。
支持部材本体271は、固定端と自由端とを持つ構造体である。
例えば、支持部材本体271は、H型鋼材でできている。
H型鋼材の固定端の端面は、フランジ状の支持面Mが形成される。
例えば、支持面Mにはダボ用穴が設けられる。
滑り拘束部材272は、支持面Mが取付面Lに対して平行に移動するのを阻止する部材である。
例えば、滑り拘束部材272は、ダボ用穴に嵌まりあうダボである。
緊張部材280は、支持部材を所定の弾性力で自由端から固定端へ向いた方向に引っ張る部材である。
例えば、緊張部材280は、緊張ロッド281と弾性力調整部材282とで構成される。
緊張ロッド281は、両端にナットをねじ込まれた長尺の鋼材である。
緊張ロッド281は、一端を構造体の取り付け構造部材に固定され他端を支持部材270に固定され、予め張力を与えられる。
弾性力調整部材282は、緊張部材280の弾性力を調整する部材である。
例えば、弾性力調整部材282は、さらばね、圧縮ばね、等である。
緊張ロッド281の長さと弾性力調整部材282とにより、弾性力の大きさを調整できる。
支持部材270の自由端を取付面Lに対して軸心に交差する向きに相対変位させたときに、緊張部材280の弾性力により支持部材270とフレーム130との固定部に生ずる直動軸110の中心軸に沿った力が、特定力である。
取付部材230と直動軸110との間の相対的な直線変位が、特定相対変位である。
特定力が、特定相対変位を拘束する。
1対の連結箇所が相対的に直線変位すると、直動軸110と回転体120が相対的に直線変位する。直動軸110が直線変位すると、回転体120が回転する。
回転体120と付加回転部材150と外部付加回転部材160との回転慣性能率に対応するトルクとスラスとが、直動軸110とフレーム130とを介して連結箇所に作用する。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が小さいとき、連結箇所に作用するスラストによる力が特定力より小さい。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が大きくなると、連結箇所に作用するスラストによる力がさらに大きくなる。
スラストによる力が特定力を越えると、特定相対変位を許す。
その結果、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
図11は、特定力と相対直線変位との関係を示す。
図11において、原点からP1までの実線は、支持部材270と緊張部材280との弾性変形により水平方向のスラストによる力を示す。P1からP2までの実線は、支持部材270の支持面Mと取付用構造体の取付面Lとの一部が離間した状態での水平方向のスラストによる力を示す。P2から外部への実線は、緊張部材280が降伏した状態での水平方向のスラストによる力を示す。
本発明の第七の実施形態に係る免制震機構の構造を、個別に、説明する。
図12は、本発明の第七の実施形態に係る免制震機構の分解斜視図である。
本発明の第七の実施形態に係る免制震機構は、ダンパー100と1対の連結部材200とで構成される。
1対の連結部材200のうちの少なくとも一つの連結部材200は、第一板部材291と第二板部材292と押付部材294とで構成される。
第一板部材291は、直動軸110の中心軸に平行な面である第一面を形成される部材である。
第二板部材292は、直動軸110の中心軸に平行な面である第二面を形成される部材である。
押付部材294は、第一連結部材291の第一面と第二連結部材292の第二面とを所定の力で押付け合わせる部材である。
第一板部材291又は第二板部材292のうちの一方が、構造体に連結箇所で固定される。
第一板部材291又は第二板部材292のうちの他方が、直動軸110またはフレーム130のうちの一方に固定される。
特定力が、第一面と第二面との間の摩擦により生ずる直動軸の中心軸に沿った力である。
図12は、第一板部材291がフランジとフランジのフランジ面に直角に交差して固定された1枚の板部材とで構成されて板部材の面が第一面を形成し、第二板部材292がフランジとフランジのフランジ面に直角に交差して固定された2枚の板部材とで構成され板部材の面が第二面を形成し、押付部材294が第一面と第二面とを摩擦板材293を介して押付けている様子を示している。
第二板部材929の2枚の板部材には、直動軸110の中心軸に沿って延びる長穴が設けられる。
押付部材294は、ボルトとナットとで構成される。
ボルトが第二板部材292の長穴を貫通する。
第一面と第二面との間に摩擦が生じる。
第一面と第二面との間の摩擦により生ずる直動軸110の中心軸に沿った力が、特定力である。。
直動軸110またはフレーム130のうちの一方と連結箇所との間の直動軸の中心軸に沿った相対的な直線変位が、特定相対変位である。
特定力が、特定相対変位を拘束する。
1対の連結箇所が相対的に直線変位すると、直動軸110と回転体120が相対的に直線変位する。直動軸110が直線変位すると、回転体120が回転する。
回転体120と付加回転部材150と外部付加回転部材160との回転慣性能率に対応するトルクとスラスとが、直動軸110とフレーム130とを介して連結箇所に作用する。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が小さいとき、連結箇所に作用するスラストによる力が特定力より小さい。
1対の連結箇所の相対直線変位の変位速度が大きくなると、連結箇所に作用するスラストによる力がさらに大きくなる。
スラストによる力が特定力を越えると、特定相対変位を許す。
この様にすると、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明の第一〜第七の実施形態にかかる免制震機構の構造体10への取り付け構造を、図を基に、説明する。
図13は、本発明の第一〜第七の実施形態に係るダンパーの応用を示す概念図その1である。
図13は、ダンパー100を構造体10の層間、構造体10と基礎との間、または構造体と構造体との間に設ける形式を示している。
図13(A)は、ダンパー100を構造体10の層間に配し、構造体10が上層に剛性の大きな取付用構造体15を設けられ、直動軸110の長手方向を水平方向に沿わせ、第一連結部材210が直動軸110の両端を構造体10の下層に各々に連結し、第二連結部材220がフレーム130を取付用構造体15に連結する様子を示している。
図13(B)は、ダンパー100を構造体10の層間に配し、構造体10が上層に弾性を持つ取付用構造体15を設けて、直動軸110の長手方向を水平方向に沿わせて、第一連結部材210が直動軸110を取付用構造体15に連結し、第二連結部材220がフレーム130を構造体10の下層に連結する様子を示している。
図13(C)は、ダンパー100を構造体10の層間に配し、構造体10が上層に剛性の大きな取付用構造体15を設けて、直動軸110の長手方向を水平方向に沿わせ、第一連結部材210が直動軸110を取付用構造体15に連結し、第二連結部材220がフレーム130を構造体10の下層に連結する様子を示している。
図13(D)は、ダンパー100を構造体10の層間に配し、直動軸110の長手方向を構造体10の層間の対角方向に沿わせ、第一連結部材210が直動軸110を構造物の上層に連結し、第二連結部材がフレーム130を構造体10の下層に連結する様子を示している。
図13(E)は、ダンパー100を構造体10の層間に配し、直動軸110の長手方向を垂直方向に沿わせ、第一連結部材210が直動軸110を構造物の上層に連結し、第二連結部材がフレーム130を構造体10の下層に連結する様子を示している。
図13(F)は、ダンパー100を構造体10と基礎との間に配し、直動軸110の長手方向を水平方向に沿わせ、第一連結部材210が直動軸110を構造物に連結し、第二連結部材がフレーム130を基礎に連結する様子を示している。
図13(G)は、ダンパー100を1対の構造体10の間に配し、直動軸110の長手方向を水平方向に沿わせ、第一連結部材210が直動軸110を一方の構造物に連結し、第二連結部材がフレーム130を他方の構造体に連結する様子を示している。
本発明の実施形態に係る免制震機構は、その構成により、以下の効果を有する。
直動軸110と回転体120とフレーム130とを有するダンパー100の直動軸110とフレーム130とを1対の連結箇所200に連結し、連結部材200がダンパー100と連結箇所との間の特定の相対変位を特定の力で拘束し、特定の力を越える力が作用すると特定の相対変位を許す様にしたので、ダンパー100が構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が連結箇所に作用すると、特定相対変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、ダンパー100の直動軸110とフレーム130とを1対の連結箇所に連結し、連結部材200がダンパー100と連結箇所との間の直動軸110の中心軸の回りの相対的な回転変位を特定の力で拘束し、特定の力を越える力が作用するとその回転変位を許す様にしたので、ダンパー100が構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパーと連結箇所との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、直動軸110の雄ねじと取付部材230の雌ねじとが嵌合し、取付部材230と直動軸110との間の摩擦により生ずるトルクによる力がダンパー100と連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、取付部材230と直動軸110との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパー100の直動軸110と連結箇所に固定される取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、直動軸110の雄ねじと取付部材230の雌ねじとが嵌合し、押付部材240が取付部材230を直動軸110に押付け、取付部材230と直動軸110との間の摩擦により生ずるトルクによる力がダンパー100と連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、取付部材230と直動軸110との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパー100の直動軸110と連結箇所に固定される取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、フレーム130に固定される軸部材の雄ねじHと構造体に固定される取付部材230の雌ねじIとが嵌合し、取付部材230と軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力がダンパー100と連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、取付部材と軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパー100と連結箇所に固定される取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、フレーム130に固定される軸部材の雄ねじHと構造体に固定される取付部材の雌ねじとが嵌合し、押付部材240が取付部材230を軸部材に押付け、取付部材230と軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力がダンパー100と連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、取付部材230と軸部材との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパー100と連結箇所に固定される取付部材との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、1対の挟持部材260が円板部材250を両側から挟み、一方を直動軸110またはフレーム130に固定し、他方を構造体に固定し、円板部材250と挟持部材260との間の摩擦により生ずるトルクによる力でダンパー100と構造体との間の想定的な回転変位を拘束する様にしたので、円板部材250と挟持部材260との間の摩擦により生ずるトルクによる力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパー100とダンパー100の連結する連結箇所との間の相対的な回転変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、ダンパー100の直動軸110とフレーム130とを1対の連結箇所に連結し、連結部材200がダンパー100と連結箇所との間の直動軸110の中心軸に沿った相対的な直線変位を特定の力で拘束し、特定の力を越える力が作用するとその直線変位を許す様にしたので、ダンパー100が構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパー100と連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、長尺の支持部材270の固定端を構造体の連結箇所に設けられた取付面Lに離間可能に接触させ、自由端の側にダンパー100を固定し、緊張部材280の弾性力で支持部材を固定端の側へ引っ張り、緊張部材280の弾性力により支持部材270とダンパー100との固定部に生ずる直動軸110の中心軸に沿った力が特定相対変位を拘束する様にしたので、ダンパー100が構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパー100と連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
また、押付部材294が構造体に固定される第一板部材291の第一面とダンパーに固定される第二板部材292の第二面とを所定の力で押付けあい、第一面と第二面との間の摩擦により生ずる力がダンパー100と連結箇所との間の相対的な回転変位を拘束する様にしたので、ダンパー100が構造体の揺れを押さえることをでき、特定の力を越える力が連結箇所に作用すると、ダンパー100と連結箇所との間の相対的な直線変位を許して、連結箇所に過大な力が生ずるのを抑制できる。
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
第一〜第七の実施形態にかかる免制震機構の説明において、ダンパーが、外部付加回転部材を備えることを前提に説明したが、これに限定されず、例えば、回転部材、粘性体、外部付加回転部材を備えていなくてもよい。
第六の実施形態にかかる免制震機構の説明において、緊張部材280は緊張ロッド281と弾性力調整部材282とで構成されるとして説明したが、これに限定されず、例えば、緊張部材280は緊張ロッド281のみであってもよい。
第五、第七の実施形態にかかる免制震機構の説明において、連結部材100が摩擦板を備えるとして説明したが、これに限定されず、摩擦板を備えていなくてもよい。
第六の実施形態にかかる免制震機構の説明において、支持部材270は支持部材本体271と滑り拘束部材272とを備え、滑り拘束部材272はダボであるとして説明したがこれに限定されず、例えば、支持部材270の固定端の端面に凸凹の形状があり、その凸凹の形状が取付用構造体16の取付面にくい込んでいても良い。
G 螺旋溝
H 雄ねじ
I 雌ねじ
J 外周面
K 接触面
L 取付面
M 支持面
10 構造体
15 取付用構造体
100 ダンパー
110 直動軸
120 回転体
121 回転体本体
122 回転体ボール
130 フレーム
131 フレーム本体
132 回転体軸受
133 付加回転部材軸受
140 粘性体
150 付加回転部材
160 外部付加回転部材
200 連結部材
210 第一連結部材
220 第二連結部材
230 取付部材
231 取付部材本体
232 摩擦部材
240 押付部材
250 円板部材
251 円板部材本体
252 第一摩擦円板
253 第二摩擦円板
260 挟持部材
261 第一挟持部材
262 第二挟持部材
263 締付ロッド
270 支持部材
271 支持部材本体
272 滑り拘束部材
280 緊張部材
281 緊張ロッド
282 弾性力調整部材
291 第一板部材
292 第二板部材
293 摩擦板材
294 押付部材
300 弾性体
特開平10−100945号 特開平10−184757号 特開2000−017885号 特開2003−138784号 特開2004−239411号 特開2005−180492号 特開2005−207547号 特開平05−263891号 特開2009−029246号 特開2005−096587号

Claims (3)

  1. 揺れに伴って相対変位する1対の連結箇所を持つ構造体に設けられる免制震機構であって、
    外周面に長手方向に沿って所定のピッチを持つ螺旋状の溝である螺旋溝を設けられた軸体である直動軸と前記螺旋溝に倣って案内される回転体と前記回転体を回転自在に支持するフレームとを有するダンパーと、
    1対の連結箇所に前記直動軸と前記フレームとを各々に連結する1対の連結部材と、
    を備え、
    1対の前記連結部材のうちの少なくとも1つの連結部材が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所との間の特定の相対変位である特定相対変位を特定の力である特定力で拘束し、
    前記特定相対変位が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と連結箇所との間の前記直動軸の中心軸の回りの相対的な回転変位であり、
    前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所に前記回転変位を拘束するトルクによる力である当該特定力から生ずる前記直動軸の中心軸に沿った反力を越える前記直動軸の中心軸に沿った推力が作用すると前記特定相対変位を許し、
    前記直動軸は端部に雄ねじと平坦な外周面とを形成され、
    1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は前記直動軸の前記雄ねじに嵌合する雌ねじと前記直動軸の前記外周面に接触可能な接触面を形成される取付部材と該接触面を前記直動軸の前記外周面に押付ける押付部材とを有し、
    前記取付部材が構造体に連結箇所で固定され、
    前記特定力が前記取付部材と前記直動軸との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である、
    ことを特徴とする免制震機構。
  2. 揺れに伴って相対変位する1対の連結箇所を持つ構造体に設けられる免制震機構であって、
    外周面に長手方向に沿って所定のピッチを持つ螺旋状の溝である螺旋溝を設けられた軸体である直動軸と前記螺旋溝に倣って案内される回転体と前記回転体を回転自在に支持するフレームとを有するダンパーと、
    1対の連結箇所に前記直動軸と前記フレームとを各々に連結する1対の連結部材と、
    を備え、
    1対の前記連結部材のうちの少なくとも1つの連結部材が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所との間の特定の相対変位である特定相対変位を特定の力である特定力で拘束し、
    前記特定相対変位が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と連結箇所との間の前記直動軸の中心軸の回りの相対的な回転変位であり、
    前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所に前記回転変位を拘束するトルクによる力である当該特定力から生ずる前記直動軸の中心軸に沿った反力を越える前記直動軸の中心軸に沿った推力が作用すると前記特定相対変位を許し、
    1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は雄ねじと平坦な外周面とを形成される軸部材と前記軸部材の前記雄ねじに嵌合する雌ねじと前記軸部材の前記外周面に接触可能な接触面を形成される取付部材と該接触面を前記軸部材の前記外周面に押付ける押付部材とを有し、
    前記軸部材又は前記取付部材のうちの一方が前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定され、
    前記軸部材又は前記取付部材のうちの他方が構造体に連結箇所で固定され、
    前記特定力が前記取付部材と前記軸部材との間の摩擦により生ずる前記直動軸の前記中心軸の回りのトルクによる力である、
    ことを特徴とする免制震機構。
  3. 揺れに伴って相対変位する1対の連結箇所を持つ構造体に設けられる免制震機構であって、
    外周面に長手方向に沿って所定のピッチを持つ螺旋状の溝である螺旋溝を設けられた軸体である直動軸と前記螺旋溝に倣って案内される回転体と前記回転体を回転自在に支持するフレームとを有するダンパーと、
    1対の連結箇所に前記直動軸と前記フレームとを各々に連結する1対の連結部材と、
    を備え、
    1対の前記連結部材のうちの少なくとも1つの連結部材が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所との間の特定の相対変位である特定相対変位を特定の力である特定力で拘束し、
    前記直動軸または前記フレームのうちの一方の連結される前記連結箇所に当該特定力を越える力が作用すると前記特定相対変位を許し、
    前記特定相対変位が前記直動軸または前記フレームのうちの一方と前記連結箇所との間の前記直動軸の中心軸に沿った相対的な直線変位であり、
    1対の前記連結部材のうちの少なくとも一つの連結部材は固定端と自由端とをもつ長尺の部材であり該固定端の端面を構造体の連結箇所に設けられた取付面に離間可能に接触させ該取付面に平行な方向への移動を拘束される支持部材と該支持部材を所定の弾性力で自由端から固定端へ向いた方向に引っ張る緊張部材とを有し、
    前記支持部材が自由端の側を前記直動軸または前記フレームのうちの一方に固定され、
    前記特定力が前記自由端を前記取付面に対して相対変位させたときに前記緊張部材の前記弾性力により前記支持部材と前記直動軸または前記フレームのうちの一方との固定部に生ずる前記直動軸の前記中心軸に沿った力である、
    ことを特徴とする免制震機構。
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