JP5555273B2 - 壁面緑化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物や塀の外壁面や屋内の壁面などをつる性植物で緑化する壁面緑化装置に関する。
つる性植物を用いた壁面緑化装置が知られている。例えば、特許文献1には、窓の下辺に沿って培地が配置され、この培地にヘデラへリックス等のつる性植物を植栽することが開示されている。特許文献2には、横長ブロック状の栽培槽を建物の壁面に添ってマトリクス状に配置し、それぞれの栽培槽に灌水管を配設することが開示されている。
また、特許文献3には、複数段の栽培槽に対して個別に培養液を供給するとともに、余剰の培養液を回収して再利用することが開示され、特許文献4には、つる性植物を水耕栽培するシステムが開示されている。
特開2006−271272号公報 特開2004−350528号公報 特開2010−88425号公報 特開2010−178691号公報
壁面緑化装置では、つる性植物の植栽密度を調整したり、植栽されたつる性植物のトラブルに対応したりすることがある。ここで、特許文献1に記載された装置では、培地を収容する容器として上面に開口部を備えた管状部材を用いているが、管状部材の配置や交換については考慮されていなかった。同様に、特許文献2〜4に開示された装置でも、栽培槽の配置や交換については考慮されていなかった。
このため、植栽密度の調整やつる性植物のトラブル対応を行う際には、植栽されたつる性植物を直接植え替える等の対応をしなければならず、作業が困難になってしまうという問題があった。
また、特許文献4のシステムでは、ポットに植栽されたつる性植物のポット部分を栽培槽に収容しているので、つる性植物をポット毎に扱うことができ、他の装置よりも利便性が高いといえる。しかし、ポットを単位にしているので多くのつる性植物を扱う場合には作業が困難になってしまう虞がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、植栽密度の調整やつる性植物のトラブル対応などの各種作業を行う際において、当該作業の容易化を図ることにある。
前記目的を達成するため、本発明は、つる性植物の根部分を槽内に収容するとともに、収容された前記根部分に培養液を供給する槽側給液管、及び、余剰の前記培養液を槽外に排出するための槽側排液管が配設された栽培槽と、前記栽培槽が載置されるとともに、高さ方向における複数箇所に設置された棚部材と、前記棚部材に載置された前記栽培槽が備える前記槽側給液管と着脱可能に接続される棚側給液管、及び、前記槽側排液管と着脱可能に接続される棚側排液管を有し、前記棚側給液管及び前記棚側排液管を、前記棚部材における前記栽培槽の載置可能箇所に配設し、繁茂させたつる性植物によって壁面を緑化する壁面緑化装置であって、前記槽側給液管と前記棚側給液管とは給液管側固定具にて接続状態で固定されるとともに、前記槽側排液管と前記棚側排液管とは排液管側固定具にて接続状態で固定され、前記給液管側固定具は、側面視コ字状の弾性金属板で構成された挟持金具を有し、前記挟持金具が備える一対の挟持片によって、前記槽側給液管と前記棚側給液管の各接続端に設けられたフランジ部同士を挟持状態で固定し、前記排液管側固定具は、側面視コ字状の弾性金属板で構成された挟持金具を有し、前記挟持金具が備える一対の挟持片によって、前記槽側排液管の接続端と前記棚側排液管の各接続端に設けられたフランジ部同士を挟持状態で固定し、前記挟持金具は、前記挟持片の自由端に筒状部分が設けられており、前記筒状部分は、第1の挟持金具及び第2の挟持金具が前記給液管側又は前記排液管側のフランジ部同士に取り付けられた状態で同軸上に配置可能な形状に構成され、前記第1の挟持金具と前記第2の挟持金具の筒状部分同士が同軸上に配置された状態で、同軸上の各筒状部分に挿入可能な固定ピンを有することを特徴とする。
本発明によれば、棚側給液管及び棚側排液管が棚部材における栽培槽の載置可能箇所に配設され、槽側給液管と棚側給液管及び槽側排液管と棚側排液管とが着脱可能に接続されているので、栽培槽を単位とした着脱作業が可能になる。これにより、植栽密度の調整やつる性植物のトラブル対応を行う際に、栽培槽単位でつる性植物を移動させたり、交換したりすることができるので、作業の容易化が図れる。
また、本発明では、フランジ部と固定具の組み合わせによって、槽側給液管と棚側給液管、及び、槽側排液管と棚側排液管を接続しているので、簡単な構造で管同士を確実に接続することができる。
また、本発明では、給液管側固定具及び排液管側固定具に側面視コ字状の挟持金具を用いているので、簡単な構造で管同士を確実に接続することができる。
さらに、本発明では、一対の挟持金具が備える筒状部分同士を固定ピンで連結しているので、簡単な構造で管同士を確実に接続することができる。
前述の壁面緑化装置において、前記棚側給液管に送出される培養液を貯留するとともに前記棚側排液管を通じて流れ込む培養液を受け入れる培養液タンクと、前記培養液タンクに貯留された培養液を、前記棚側給液管を通じて送出する送液ポンプとを有することが好ましい。この装置では、培養液を循環使用しているので、限られた量の培養液を有効に使用することができる。
本発明によれば、壁面緑化装置で植栽されるつる性植物の密度を調整したり、植栽されたつる性植物のトラブルに対応する際において、栽培槽単位でつる性植物を移動させたり、交換したりすることができるので、作業の容易化が図れる。
壁面緑化装置の全体構成を示す斜視図である。 壁面緑化装置の棚、支柱、棚側給液管、及び、棚側排液管等を示す斜視図である。 培養液の循環系統を説明する図である。 培養液生成部の構成を説明する図である。 栽培槽の内部構造を説明する断面図である。 槽側給液管(槽側排液管)と棚側給液管(棚側排液管)の接続を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1に示す壁面緑化装置1は、棚部10と、培養液循環部20と、栽培槽30とを有し、建物2の外壁面に添って設置される。そして、繁茂させたつる性植物3によって壁面を緑化する。
図2に示すように、棚部10は、棚板11と、台座12と、支柱13とを有している。棚板11は、栽培槽30が載置される棚部材に相当し、長尺の矩形状板材によって構成されている。この棚板11は、支柱13によって、高さ方向に位置を異ならせた状態で複数枚取り付けられている。なお、高さ方向における棚板11の配置間隔は、栽培槽30の高さよりも広くなるように定められている。
台座12は、支柱13を載せておく台であり、本実施形態では1つの台座12に2本の支柱13が立設されている。そして、この台座12が横並びに4つ配置されている。支柱13は、棚板11を所定高さで支えるための棒状部材である。本実施形態では、8本の支柱13が用いられており、4本が棚板11における一方の長辺に添って等間隔で配置され、残りの4本が他方の長辺に添って等間隔で配置されている。
図1に示すように、隣り合う支柱13同士の間隔(棚板11の長手方向の間隔)は、栽培槽30の幅よりも若干広く定められている。これにより、栽培槽30の正面(つる性植物3が通る開口31が設けられた面)が隣り合う支柱13同士から臨むこととなり、開口31から伸びるつる性植物3の垂下に支障が生じないようにしている。
本実施形態の棚部10では、棚板11の長手方向に最大3個の栽培槽30を設置することが可能である。また、合計11枚の棚板11を配置しているので、高さ方向に最大10個の栽培槽30を設置することが可能である。従って、棚部10における栽培槽30の載置可能箇所は合計で30箇所となる。そして、これらの載置可能箇所が3×10のマトリクス状(行列状)に配置される。
培養液循環部20は、つる性植物3の生育に用いられる培養液を循環させる部分である。図3に示す循環系統は、棚側給液管21と、棚側排液管22と、培養液生成部23とを有している。
図2及び図3に示すように、棚側給液管21は、主管部21aと、分岐管部21bと、接続管部21cとを有している。主管部21aは、培養液生成部23から各棚板11までを連通する部分であり、本実施形態では各棚板11における一方の側面(図2では右側の側面)に回り込んだ後、上方向に設けられている。分岐管部21bは、各棚板11の高さ位置で主管部21aから分岐された部分であり、棚板11の下面に添って棚板11の長手方向に延びている。接続管部21cは、分岐管部21bから栽培槽30までを連通する部分であり、栽培槽30の載置可能箇所に対応して設けられている。
棚側排液管22もまた、主管部22aと、分岐管部22bと、接続管部22cとを有している。主管部22aは、各棚板11から培養液生成部23までを連通する部分であり、本実施形態では棚板11における他方の側面(図2では左側の側面)にて下方向へ設けられている。分岐管は、各棚板11の高さ位置に設けられた部分であり、接続管部22cから流れてきた培養液を主管部22aへと導く。この分岐管部22bは、各棚板11の上面に配置されている。接続管部22cは、栽培槽30から分岐管部22bまでを連通する部分であり、栽培槽30の載置可能箇所に対応して設けられている。本実施形態では、栽培槽30が備える槽側排液管36が栽培槽本体32の両側面から突出されているので、接続管部22cは1つの栽培槽30に対して2つ設けられている。
従って、図3に示すように、本実施形態の培養液循環部20では、培養液生成部23に貯留された培養液は、棚側給液管21の主管部21a、分岐管部21b、及び、接続管部21cを通って各栽培槽30に流入し、つる性植物3の根部分3a(図5参照)に供給される。そして、各栽培槽30の槽側排液管36から排出された余剰の培養液は、棚側排液管22の接続管部22c、分岐管部22b、及び、主管部22aを通って培養液生成部23に戻される。これにより、限られた量の培養液を有効に使用することができる。
なお、本実施形態において、栽培槽30は、棚側給液管21及び棚側排液管22に対して着脱可能に構成されている。このため、棚側給液管21における栽培槽30側の端部、及び、棚側排液管22における栽培槽30側の端部にはバルブ24が設けられている。このバルブ24は、栽培槽30が棚側給液管21と棚側排液管22との間に設置された状態で開放され、培養液の流通を許容する。一方、栽培槽30が取り外された状態では閉じられ、培養液の流通を阻止する。
図4に示すように、培養液生成部23は、培養液タンク23aと、送液ポンプ23bと、濃縮液タンク23cと、混合器23dとを有している。
培養液タンク23aは、栽培槽30との間で循環される培養液を貯留する容器である。この培養液タンク23aには棚側給液管21(主管部21a)の下端、及び、棚側排液管22(主管部22a)の下端が挿入されている。なお、棚側給液管21の下端は培養液タンク23aの底面付近に位置しており、ストレーナ23eが設けられている。また、棚側排液管22の下端は培養液タンク23aの上部に位置している。送液ポンプ23bは、棚側給液管21の途中に設けられており、培養液タンク23aに貯留された培養液を、棚側給液管21を通じて栽培槽30へ向けて送出する。
濃縮液タンク23cは、培養液の基となる濃縮液を貯留する。濃縮液タンク23cに貯留された濃縮液は、混合器23dによって吸い出される。混合器23dは、水道水と濃縮液とを所定の割合で混合することで培養液を生成する。混合器23dは、培養液タンク23aに貯留された培養液の量が下限レベルよりも低くなった場合に動作し、培養液の量を規定レベルまで増量させる。なお、培養液の貯留量については、フロート(図示せず)等の検出手段によって検出される。
次に、栽培槽30について説明する。図5に示すように、栽培槽30は、直方体状の外観形状をしており、内部に空洞を有する箱体によって構成されている。この栽培槽30は、上面が開放された直方体状の栽培槽本体32と、栽培槽本体32の上面開口を上方から覆う蓋体33とを有している。
栽培槽本体32の内部には培地34が収容されており、この培地34にはつる性植物3が植栽されている。培地34は、つる性植物3の生育に適した水はけのよいものが用いられる。例えば、天然ゼオライト培地、バーミキュライト培地、日向土培地が用いられる。また、つる性植物3としては、例えば多年生のものが用いられる。耐寒性及び耐暑性に優れ、また垂下性を有するという観点からウコギ科のつる性植物3が好適に用いられる。ウコギ科のつる性植物3としては、ヘデラ・ヘリックス、ヘデラ・アルジェニシス、ヘデラ・コルシカ、ヘデラ・ハイバニカ等が挙げられる。
図1に示すように、栽培槽30の正面(長尺側の側面)には、植栽されたつる性植物3のつる部分が通る横長矩形状の開口31が設けられている。栽培槽30に植栽されたつる性植物3は、この開口31を通じて栽培槽30の外側へと伸びて垂下する。すなわち、つる性植物3の根部分3aは栽培槽30の内部に収容され、根部分3aよりも先端側の大部分が栽培槽30の外で垂下されている。
図5に示すように、栽培槽30の内部には、槽側給液管35と槽側排液管36が設けられている。槽側給液管35は、栽培槽30に収容されたつる性植物3の根部分3aに培養液を供給するための部材であり、有孔管によって作製されている。この槽側給液管35は、栽培槽30の内部空間における上面付近に、栽培槽30の長手方向に設けられている。槽側給液管35の一端は、栽培槽30の側面から外側に突出されており、棚側給液管21の端部(接続管部21c)と接続されている。そして、槽側給液管35と棚側給液管21とは給液管側固定具41によって固定され、接続状態が維持されている。
槽側排液管36は、余剰の前記培養液を槽外に排出するための部材であり、有孔管によって作製されている。この槽側排液管36は、栽培槽30の内部空間における底面付近に、栽培槽30の長手方向に設けられている。槽側排液管36の両端は、栽培槽30の両側面から外側に突出されており、それぞれが棚側排液管22の端部(接続管部22c)と接続されている。そして、槽側排液管36と棚側排液管22とは排液管側固定具42によって固定され、接続状態が維持されている。
次に、図6を参照して槽側給液管35と棚側給液管21の接続構造、及び、槽側排液管36と棚側排液管22の接続構造について説明する。なお、給液管側と排液管側の接続構造は同じであるため、図6では、給液管側の部材に対応する符号と排液管側の部材に対応する符号とを併記している。
まず、給液管側の接続構造について説明する。図6(a)〜(e)に示すように、槽側給液管35と棚側給液管21(接続管部21c)とは給液管側固定具41にて接続状態で固定される。本実施形態では、槽側給液管35の接続端にフランジ部FL1が設けられている。同様に、棚側給液管21の接続端にもフランジ部FL2が設けられている。これらのフランジ部FL1,FL2は、給液管の半径方向に張り出した円盤状をしている。
これらのフランジ部FL1,FL2が当接する当接面には、突条RB及び凹溝CHが形成されている。本実施形態では、棚側給液管21のフランジ部FL2に突条RBが形成され、槽側給液管35のフランジ部FL1に凹溝CHが形成されている。突条RBと凹溝CHの組は、各フランジ部FL1,FL2の半径方向に2つ形成されており、互いに嵌合する。突条RBと凹溝CHが嵌合することで、フランジ部FL1,FL2同士の周方向の位置ずれや半径方向の位置ずれが防止される。また、Oリング(図示せず)が配設されることにより、境界部分からの培養液の漏れが抑制される。
給液管側固定具41は、一組の挟持金具41a,41bと、固定ピン41cとを有している。挟持金具41a,41bは、弾性を有する金属板から作製されている。すなわち、金属板を側面視コ字状に屈曲させることで、一対の挟持片xa,xbと弾性支持部xcとが形成されている。そして、一方の挟持片xaの自由端と他方の挟持片xbの自由端の間隔は、接続状態のフランジ部FL1,FL2の厚さよりも狭く定められている。弾性支持部xcは、一対の挟持片xa,xbの基端同士を連結する湾曲部分である。この弾性支持部xcがたわみ変形されることで、各挟持片xa,xbの自由端同士の間隔を容易に拡げることができる。また、弾性支持部xcの復元力により、拡げられた自由端同士を元の位置に戻すことができる。
また、各挟持片xa,xbの自由端は円筒状に巻かれており、筒状部分xd,xeが形成されている。この筒状部分xd,xeは、固定ピン41cが挿入される空部を区画する部分であり、一方の挟持片xaに形成された筒状部分xdが円筒の中心軸方向に2つ間隔を空けて設けられ、他方の挟持片xbに形成された筒状部分xeがその間に嵌る位置に設けられている。さらに、各挟持片xa,xbには、各給液管21c,35の外形にあわせて切り欠かれた半円状の切り欠き部xfが設けられている。この切り欠き部xfによって、挟持金具41a,41bを接続状態のフランジ部FL1,FL2に取り付けた際に、各給液管21c,35が各挟持片xa,xbに当接して干渉する不具合を防止している。
図6(a),(b)に示すように、各挟持金具41a,41bを接続状態のフランジ部FL1,FL2に取り付ける場合には、各挟持片xa,xbを押し拡げながら各挟持金具41a,41bをフランジ部FL1,FL2の中心側に押し込む。このとき、一方の挟持金具(第1の挟持金具)41aと他方の挟持金具(第2の挟持金具)41bとを対向する向き(180度間隔)から押し込む。そして、図6(c),(d)に示すように、一方の挟持片xaが有する2つの筒状部分xdの間に、他方の挟持片xbが有する筒状部分xeが嵌るまで、各挟持金具41a,41bを押し込む。これにより、各挟持金具41a,41bが備える筒状部分xe,xdが同軸上に配置される。その後、図6(d),(e)に示すように、各筒状部分xe,xdを貫くように固定ピン41cを挿入し固定する。その結果、接続状態のフランジ部FL1,FL2が給液管側固定具41によって固定される。
以上は給液側の固定に関する説明であるが、排液側の固定も同様である。すなわち、排液管側固定具42は、側面視コ字状の弾性金属板で構成された一対の挟持金具42a,42bを有しており、各挟持金具42a,42bが備える一対の挟持片xa,xbによって排液管側のフランジ部FL1,FL2同士を挟持する。そして、一対の挟持金具42a,42bが取り付けられると、各挟持金具42a,42bが備える筒状部分xd,xeが同軸上に位置する。この状態で固定ピン42cを筒状部分xd,xeに挿入し、各筒状部分xd,xeを連結することで一対の挟持金具42a,42bを固定する。
以上のように構成された壁面緑化装置1では、栽培槽30の内部に、つる性植物3が植栽される培地34を収容するともに、つる性植物3に培養液を供給する槽側給液管35と、余剰の培養液を槽外に排出するための槽側排液管36とが配設されている。そして、棚板11における栽培槽30の載置予定箇所には、槽側給液管35及び槽側排液管36と着脱可能に構成された棚側給液管21(接続管部21c)及び棚側排液管22(接続管部22c)が配設されている。
この構成では、栽培槽30を単位とした着脱作業が可能になる。このため、植栽密度の調整やつる性植物3のトラブル対応を行う際に、栽培槽30単位でつる性植物3を移動させたり、交換したりすることができる。例えば、壁面緑化装置1の設置時につる性植物3の密度が設計と異なる部分が生じてしまった場合に、その部分の栽培槽30を、異なる密度につる性植物3が植生された他の栽培槽30に交換するだけで、植生密度を調整することができる。このように栽培槽30の交換で植生密度を調整できるので、作業の容易化を図ることができる。
また、或る栽培槽30を、つる性植物3の長さが短い栽培槽30に交換することにより、壁面においてつる性植物3で覆われていない部分を積極的に作り出すことができ、壁面緑化装置1の設置後においても、任意の部分について日照を確保したり、通風性を向上させたりすることが容易に行える。加えて、つる性植物3の長さが異なる複数の栽培槽30を適宜配置することで、壁面の各部において、つる性植物3で覆われている度合いを異ならせることができ、壁面に意匠性を持たせることもできる。すなわち、壁面を緑化しつつデザイン性を高めることが容易に行える。
また、栽培槽30の着脱が給液管側固定具41や排液管側固定具42によってなされるので、簡単な構成で管同士を確実に接続することができる。特に、前述の実施形態では、側面視コ字状の弾性金属板で構成された挟持金具41a〜42bでフランジ部FL1,FL2同士を挟持しているので、構成の一層の簡素化が図れる。加えて、挟持片xa,xbの自由端に筒状部分xd,xeを設け、筒状部材xd,xe同士を固定ピン41c,42cで連結しているので、簡単な構造で一対の挟持金具41a〜42bを確実に固定することができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。例えば、次のように構成してもよい。
前述の実施形態では、側面視コ字状の挟持金具41a〜42bと固定ピン41c,42cとを用いてフランジ部FL1,FL2同士を固定していたが、これに限定されるものではない。例えば、クランプ型継手を用いてもよい。また、一対の挟持金具41a〜42bを用いてフランジ部FL1,FL2同士を固定していたが、これに限らず1つの挟持金具でフランジ部FL1,FL2同士を固定してもよい。
前述の実施形態では、栽培槽30の載置可能箇所が3×10のマトリクス状に配置されていたが、載置可能箇所の配置はこれに限られず、必要に応じて定めることができる。
前述の実施形態では、棚板11を用いていたが、棚板11に代えて平行に配置された複数本のパイプを用いてもよい。要するに、栽培槽が載置される棚部材であればよい。
前述の実施形態では、壁面緑化装置1を建物2の外壁面に添って設置していたが、これに限らず敷地境界を区画するための塀として用いてもよい。この場合、繁茂させたつる性植物3によって塀の外側面を緑化できる。
前述の実施形態では、栽培槽30内の培地34につる性植物3を直接植栽していたが、ポットに植栽されたつる性植物3を栽培槽30に収容してもよい。また、培養液に関し、濃縮液を水道水で希釈したものを例示したが、単なる水を培養液として用い、必要に応じて栄養素を添加するようにしてもよい。
1…壁面緑化装置,2…建物,3…つる性植物,3a…根部分,10…棚部,11…棚板,12…台座,13…支柱,20…培養液循環部,21…棚側給液管,21a…主管部,21b…分岐管部,21c…接続管部,22…棚側排液管,22a…主管部,22b…分岐管部,22c…接続管部,23…培養液生成部,23a…培養液タンク,23b…送液ポンプ,23c…濃縮液タンク,23d…混合器,23e…ストレーナ,24…バルブ,30…栽培槽,31…開口,32…栽培槽本体,33…蓋体,34…培地,35…槽側給液管,36…槽側排液管,41…給液管側固定具,41a…挟持金具,41b…挟持金具,41c…固定ピン,42…排液管側固定具,42a…挟持金具,42b…挟持金具,42c…固定ピン,FL1…フランジ部,FL2…フランジ部,RB…突条,CH…凹溝,xa…挟持金具の挟持片,xb…挟持金具の挟持片,xc…挟持金具の弾性支持部,xd…挟持片の筒状部分,xe…挟持片の筒状部分,xf…挟持片の切り欠き部

Claims (2)

  1. つる性植物の根部分を槽内に収容するとともに、収容された前記根部分に培養液を供給する槽側給液管、及び、余剰の前記培養液を槽外に排出するための槽側排液管が配設された栽培槽と、
    前記栽培槽が載置されるとともに、高さ方向における複数箇所に設置された棚部材と、
    前記棚部材に載置された前記栽培槽が備える前記槽側給液管と着脱可能に接続される棚側給液管、及び、前記槽側排液管と着脱可能に接続される棚側排液管を有し、
    前記棚側給液管及び前記棚側排液管を、前記棚部材における前記栽培槽の載置可能箇所に配設し、繁茂させたつる性植物によって壁面を緑化する壁面緑化装置であって、
    前記槽側給液管と前記棚側給液管とは給液管側固定具にて接続状態で固定されるとともに、前記槽側排液管と前記棚側排液管とは排液管側固定具にて接続状態で固定され、
    前記給液管側固定具は、
    側面視コ字状の弾性金属板で構成された挟持金具を有し、前記挟持金具が備える一対の挟持片によって、前記槽側給液管と前記棚側給液管の各接続端に設けられたフランジ部同士を挟持状態で固定し、
    前記排液管側固定具は、
    側面視コ字状の弾性金属板で構成された挟持金具を有し、前記挟持金具が備える一対の挟持片によって、前記槽側排液管の接続端と前記棚側排液管の各接続端に設けられたフランジ部同士を挟持状態で固定し、
    前記挟持金具は、
    前記挟持片の自由端に筒状部分が設けられており、
    前記筒状部分は、
    第1の挟持金具及び第2の挟持金具が前記給液管側又は前記排液管側のフランジ部同士に取り付けられた状態で同軸上に配置可能な形状に構成され、
    前記第1の挟持金具と前記第2の挟持金具の筒状部分同士が同軸上に配置された状態で、同軸上の各筒状部分に挿入可能な固定ピンを有することを特徴とする壁面緑化装置。
  2. 前記棚側給液管に送出される培養液を貯留するとともに前記棚側排液管を通じて流れ込む培養液を受け入れる培養液タンクと、
    前記培養液タンクに貯留された培養液を、前記棚側給液管を通じて送出する送液ポンプとを有することを特徴とする請求項1に記載の壁面緑化装置。
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