JP2016032457A - 給液パイプ及び該給液パイプを備えた給液構造 - Google Patents

給液パイプ及び該給液パイプを備えた給液構造 Download PDF

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Abstract

【課題】長手方向に沿って底部に複数設けられる給液孔からの給液量を均一にすることが可能であり、流量調節が容易な給液パイプ、及び、該給液パイプを備えた植物工場用の給液構造を提供する。また、管内の汚れ、及び、給液孔の詰まりを防止することが可能な給液パイプ、及び、該給液パイプを備えた植物工場用の給液構造を提供する。【解決手段】パイプ本体と、パイプ本体の長手方向に沿ってパイプ本体の底部に複数設けられ、パイプ本体を流れる液体をパイプ本体の外側へと供給する給液ノズルと、を有し、給液ノズルは、パイプ本体の内側に突出した突出部を有し、該突出部の上端に設けられる送給孔から液体がパイプ本体の外側へと供給されることを特徴とする給液パイプとする。【選択図】図3

Description

本発明は、植物栽培における水や培養液の供給に使用される給液パイプ、及び、該給液パイプを備えた植物工場用の給液構造に関する。
植物栽培において、所定の位置に栽培される植物に対し、水や培養液等の液体を供給することを目的として、液体供給管(以下、「給液パイプ」という。)が使用されることがある。給液パイプは、土耕、水耕を問わず用いられるが、離隔した複数の地点に栽培される植物に対し同時に液体を供給することが可能であり、液体の供給量の調節が可能であることから、複数の栽培槽を用いた水耕栽培における培養液の供給に好適に用いられる。特に、近年、植物の生育環境を制御し、均質な作物の安定供給を目指す植物工場のような生産システムにおいて、給液パイプは、水や培養液の供給に好適に用いられる。
水耕栽培で給液パイプを用いた例としては、特許文献1には、苺の水耕栽培において、各々が水平方向に引き出し可能な複数の苺栽培容器を上下に複数段配設すると共に、循環養水を最上段の苺栽培容器の最上部から滴下又は散水流下させて複数段の苺栽培容器を順次経由し、最下段の苺栽培容器の最下部から流出させて、各苺栽培容器内に植え付けた複数の苺苗に循環養水を灌水して供給することにより苺を育成・栽培することを特徴とする苺の水耕栽培方法が記載されており、最上部からの滴下又は散水流下は、最上部に配置した循環養水供給配管14の散水孔14−1を介して行うことが開示されている。
特開2008−154512号公報
特許文献1に記載の発明では、一本の循環養水供給配管14(パイプ本体)の長手方向に沿って、該循環養水供給配管14(給液パイプ)の底部に複数の散水孔14−1(給液孔)が設けられている。このような場合、給液孔からの給液量は、ポンプに直結している給液本管に近い給液孔では流量が多くなり、給液本管から遠い給液孔では流量が少なくなる。そのため、それぞれの給液孔からの液体の供給量を均一に保つことが困難であり、流量調節が困難であるという問題があった。また、給液パイプの底部に給液孔を有するため、流量が少ない(供給管内の水圧が低い)箇所では、管内の水位が低くなり、管内の水位が低い箇所では、水面が接する部分に汚れが溜まり、給液孔を内側から詰まらせる原因となっていた。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、長手方向に沿って底部に複数設けられる給液孔からの給液量を均一にすることが可能であり、流量調節が容易な給液パイプ、及び、該給液パイプを備えた植物工場用の給液構造を提供することを課題とする。また、管内の汚れ、及び、給液孔の詰まりを防止することが可能な給液パイプ、及び、該給液パイプを備えた植物工場用の給液構造を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、パイプ本体の内側に突出した突出部を有し、該突出部の上端に設けられる送給孔から液体を供給できるような特定の構造を有する給液パイプでは、給液量を均一にし、流量調節が容易となることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、上記課題は以下の構成により達成される。ここではわかりやすさのため括弧書きにて図面の参照符号を付すが、本発明はこれに限定されるものではない。
[1]パイプ本体(11)と、パイプ本体の長手方向に沿ってパイプ本体の底部に複数設けられ、パイプ本体を流れる液体をパイプ本体の外側へと供給する給液ノズル(10)と、を有し、給液ノズル(10)は、パイプ本体(11)の内側に突出した突出部(2)を有し、突出部(2)の上端に設けられる送給孔(3)から液体(21)がパイプ本体(11)の外側へと供給されることを特徴とする給液パイプ(20)。
ここで「底部」とは、給液パイプを取り付けた姿勢におけるパイプ本体の最下部だけでなく、該最下部からパイプ本体の円周方向(時計回り方向及び反時計回り方向)に概ね45°となる領域をも含む概念である。
[2][1]に記載の給液パイプ(20)において、突出部(2)の高さHがパイプ本体(11)の内径Dの1/2以上である。
ここで「突出部の高さ」とは、突出部を有する位置におけるパイプ本体の内壁面から突出部の上端に設けられる送給孔までの径方向の距離(突出部の長手方向の距離)を意味する。
[3][1]又は[2]に記載の給液パイプ(20)において、突出部(2)の高さHがパイプ本体(11)の内径Dの2/3以上である。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載の給液パイプ(20)おいて、突出部(2)の高さHが8mm以上14mm以下である。
[5][1]〜[4]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、送給孔(3)の内径Rが2mm以上5mm以下である。
[6][1]〜[5]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、給液ノズル(10)がパイプ本体(11)に着脱可能に取り付けられる。
[7][1]〜[6]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、給液ノズル(10)が、パイプ本体(11)の外側へ突出した給液口(1)を有する。
[8][7]に記載の給液パイプ(20)において、給液口(1)がパイプ本体(11)と当接するリブ(1a)を有する。
[9][1]〜[8]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、パイプ本体(11)の内径Dが10mm以上25mm以下である。
[10][1]〜[9]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、パイプ本体(11)の流量が5L/min以上16L/min以下である。
[11][1]〜[10]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、パイプ本体(11)の端部から液体(21)が5L/min以上20L/min以下の流量でパイプ本体に流入する。
[12][1]〜[11]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、パイプ本体(11)の長手方向の長さが1m以上10m以下である。
[13][1]〜[12]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、パイプ本体(11)に5個以上70個以下の給液ノズル(10)が設けられている。
[14][1]〜[13]のいずれかに記載の給液パイプ(20)において、植物栽培における水又は培養液の供給に使用される。
[15]複数の栽培槽(22)が並列してなる栽培棚が上下方向に複数段配設されてなる植物工場において用いられる給液構造(30)であって、循環タンク(24)と、循環タンクに接続され、循環タンク中の水又は培養液(21)を循環させる循環ポンプ(25)と、循環ポンプに接続され、栽培棚の各段の高さまで水又は培養液(21)を汲み上げる汲み上げパイプ(26)と、栽培棚の各段において、汲み上げパイプに接続され、栽培槽の並列方向に延在し、栽培槽の上部から該栽培槽に水又は培養液を供給する[1]〜[13]のいずれかに記載の給液パイプ(20)と、栽培槽を通過した水又は培養液(21)を回収し、循環タンクへと戻す回収パイプ(27)と、を有し、一つの栽培槽には、給液パイプの一つの給液ノズル(10)から水又は培養液(21)が供給される給液構造である。
本発明によれば、給液パイプの管内の水位を一定に保ち、管内の水量を長手方向の各点で均一にし、かつ、安定させることが可能となる。その結果、給液パイプの長手方向に沿って底部に複数設けられる給液孔からの給液量が均一になり、流量調節が容易となる。また、流量が多い(管内の水圧が高い)状態を維持することが可能となるため、管内の汚れ、及び、給液孔の詰まりを防止することが可能となる。
給液ノズル10を有する給液パイプ20を用いて、水耕栽培における培養液21の供給を行っている様子を示す図である。 図1における給液パイプ20のIIa方向の矢視図(a)、及び図1における給液パイプ20のIIb方向の矢視図(b)である。 図2(b)のIIIa−IIIa線に沿った給液パイプ20の長手方向の垂直断面図(a)、図2(a)のIIIb−IIIb線に沿った給液パイプ20の長手方向に直交する方向の垂直断面図(b)、及び給液ノズル10の斜視図(c)である。 給液ノズル10をパイプ本体11に傾けて取り付けたときの給液パイプ20の長手方向の垂直断面図(a)、及び給液ノズル10´を有する給液パイプ20´の長手方向の垂直断面図(b)である。 図3(a)における一つの給液ノズル10の拡大図(a)、給液パイプ20の内径D、突出部2の高さH、及び送給孔3の内径Rの関係を示す図(b)、並びに給液パイプ20´の内径D、突出部2´の高さH、及び送給孔3´の内径Rの関係を示す図(c)である。 異なる態様の給液ノズル110と給液パイプ120との関係を示す図(a)、給液ノズル110の垂直断面図(b)、及び給液ノズル110の斜視図(c)である。 異なる態様の給液ノズル210と給液パイプ220との関係を示す図(a)、給液ノズル210の垂直断面図(b)、及び給液ノズル210の斜視図(c)である。 異なる態様の給液ノズル310と給液パイプ320との関係を示す図(a)、及び給液パイプ320の垂直断面図(b)である。 異なる態様の給液ノズル410と給液パイプ420との関係を示す図(a)、及び給液パイプ420の垂直断面図(b)である。 給液構造30の構成を説明するための説明図である。
以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら形態に限定されるものではない。また、各図では説明のため、必要に応じて部材を省略、透視したり、形状を誇張したりして表している。
本発明の給液パイプ20は、パイプ本体11と、パイプ本体11の長手方向に沿ってパイプ本体11の底部に複数設けられ、パイプ本体11を流れる液体21をパイプ本体11の外側へと供給する給液ノズル10と、を有し、給液ノズル10は、パイプ本体11の内側に突出した突出部2を有し、突出部2の上端に設けられる送給孔3から液体21がパイプ本体11の外側へと供給されることを特徴とする。
本発明において、パイプ本体11の材質、形状などは、特に限定されないが、従来、液体の輸送用に使用するための管として知られている範囲で適宜選択することができる。パイプ本体11を流れる液体21は、特に限定されないが、植物を栽培するために用いられる水又は培養液であることが好ましい。なお、培養液とは、水に加えて、植物を栽培するために有用な肥料などの無機物、有機物を含む溶液である。
1.給液パイプ
図1は本発明に係る第一の形態を説明する図であり、給液パイプ20を用いて、水耕栽培における培養液(液体)21の供給(給液)を行っている様子を示している。栽培槽22には、培養液21が満たされており、培養液21に少なくとも根の一部が触れるように、植物23が栽培槽22内に配置されている。給液パイプ20はパイプ本体11、及び、パイプ本体11の底部に複数設けられる給液ノズル10を有し、給液ノズル10を介して、パイプ本体11を流れる培養液21をパイプ本体11の外側下方に位置する栽培槽22内へと供給している。なお、図1では、給液ノズル10のうち、後述する給液口1のみが表れている。
図2(a)に給液パイプ20を図1に矢印IIaで示した方向から見た図を、図2(b)に給液パイプ20を図1に矢印IIbで示した方向から見た図をそれぞれ示す。
図2(b)に表れているように、給液ノズル10はパイプ本体11の内側に突出した突出部2、及び、パイプ本体11の外側へ突出した給液口1を有し、給液ノズル10は、パイプ本体11の底部を貫通するようにパイプ本体11に着脱可能に取り付けられている。給液口1は、該給液口1がパイプ本体11と当接し、給液ノズル10がパイプ本体11の内側に入りすぎないようにするためのリブ1aを有する。
図3(a)には、図2(b)のIIIa−IIIa線に沿った給液パイプ20の長手方向の垂直断面図を、図3(b)には、図2(a)のIIIb−IIIb線に沿った給液パイプ20の長手方向に直交する方向の垂直断面図を示す。また、図3(c)には給液ノズル10の斜視図を示す。
図3(a)(b)に表れているように、給液ノズル10には、突出部2の上端に送給孔3が設けられており、パイプ本体11を流れる液体は、該送給孔3の位置(突出部2の高さ)の水位になってはじめて、送給孔3から栽培槽22へ供給される。一方、パイプ本体11の外側に突出した給液口1の先端(下端)には、開口した給液孔4が形成されており、パイプ本体11の内外は上記送給孔3及び給液孔4を介して連通している。従って、送給孔3から供給されたパイプ本体11を流れる液体は、給液ノズル10の内側に形成される流路を鉛直方向(図3(a)(b)の紙面上下方向)に流通し、給液孔4から給液パイプ20の外側下方へと供給される。
このような機構により、本形態の給液パイプを用いれば、長手方向のいずれの位置においても均一な水位を保った状態で、均一な量の液体を送液/給液することができる。さらに、突出部2を有することで、これが障害物となりパイプ本体内部の水圧を高めることができるため、パイプ本体11の管内を容易に満水にすることができる。
本形態において、給液ノズル10はパイプ本体11の底部のうち最下部に配置されており、図3(b)に表れているように、給液ノズル10は、給液パイプを取り付けた姿勢における鉛直方向へ向けて取り付けられている。本発明はこれに限定されず、本形態の取り付け方向からパイプ本体の円周方向(時計回り方向及び反時計回り方向)に概ね45°の範囲で傾けて取り付けることもできる。具体的には、例えば、図4(a)のように、給液ノズル10をパイプ本体11に取り付けることができる。なお、図4(a)には併せてパイプ本体11を流れる培養液(液体)21の様子を示す。このように取り付けた場合であっても、給液ノズル10を鉛直方向へ向けて取り付けた場合と同様の効果を奏するものとなる。
なお、給液ノズルをパイプ本体11に傾けて取り付ける場合、送給孔3へ均一に液体21を流入させる観点から、例えば図4(b)に示したような給液ノズル10´を用いてもよい。給液ノズル10´は、送給孔3´及び給液孔4´が、給液パイプ20´を取り付けた姿勢における水平方向と平行になるように形成されている。それ以外の部分については、給液ノズル10と同様の構成とすることができる。
本形態において、給液ノズル10における送給孔3から給液孔4までの管径は一定であり、図3(c)に表れているように、給液ノズル10は、直線状の流路を形成する円筒形パイプの外壁の一部がリブ1aとして円盤形に突出した形状を有している。なお、本形態では、給液ノズル10における送給孔3から給液孔4までの管径が一定である例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、送給孔3から給液孔4までの管径が徐々に狭まり、流路が円錐台形に形成される形態としてもよい。
また、本形態では送給孔3及び給液孔4の形状は円形であるが、本発明はこれに限定されず、例えば、四角形や三角形、楕円などでもよい。
図3(c)に表れている給液ノズル10はパイプ本体11に着脱可能に設けられている。給液ノズル10の取り付けは、パイプ本体11の底部に給液ノズル10の突出部2に嵌合する孔を開け、該孔に給液ノズル10の突出部2を嵌合することにより行われる。従って、本形態においては、パイプ本体11の長手方向の所望の位置に給液ノズル10を取り付けることが可能である。本形態では、給液ノズル10の給液口1は、給液ノズル10をパイプ本体11に取り付けた姿勢においても、パイプ本体11の外側に突出するため、給液口1を持って着脱を行うことができ、着脱時の扱いが容易である。
給液口1は、パイプ本体11に当接するリブ1aを有するため、嵌合時に給液ノズル10がパイプ本体11の内側へ入りすぎることを防止することができる。また、リブ1aとパイプ本体11の底部とが当接した状態で給液ノズル10をパイプ本体11に取り付けることにより、パイプ本体11に取り付けられる複数の給液ノズル10の突出部2の高さを揃えることが可能となる。高さを揃えることによって、給液パイプの長手方向で水位を一定に保ち、液体の送液/給液量をより正確に均一にすることができるため好ましい。
なお、突出部2の高さは、突出部2の先端をパイプ本体11の内側に挿入後、パイプ本体11とリブ1aとが当接するまでの間で調整可能である。
以下、図5を参照しつつ、給液パイプ20を構成する各部材のサイズについて説明する。
図5(a)は、図3(a)における一つの給液ノズル10を拡大して表す図であり、図5(b)は、図3(b)と同一の視点における図であり、図5(c)は、図4(b)と同一の視点における図である。図5において、パイプ本体11の内径をD、突出部2の高さをH、送給孔3の内径をRで表す。なお、図5(c)に示したように、給液パイプ20´における突出部2´の高さHとは、突出部2´を有する位置におけるパイプ本体11の内壁面から突出部2´の上端に設けられる送給孔3´の中央位置までの径方向の距離(突出部の長手方向の距離)を意味するものとする。
本発明においては、給液ノズル10によりパイプ本体11に突出部2が形成される。これにより、上述の通り、パイプ本体11を流れる培養液(液体)21の水位が、送給孔3の位置する高さ(突出部2の高さH)になってはじめて、送給孔3から送液される。これにより、管内(パイプ本体11内)の水量を長手方向の各点で均一にし、かつ、安定させることが可能となる。その結果、給液パイプ20の長手方向に沿って底部に複数設けられる給液ノズル10の給液孔4からの給液量が均一になり、流量調節が容易となる。また、管内を流れる液体の流量が多い(管内の水圧が高い)状態を維持することが可能となるため、管内の汚れ、及び、給液孔4の詰まりを防止することが可能となる。
かかる効果を得る観点から、突出部2の高さHは、パイプ本体11の内径Dの1/2以上であることが好ましく、2/3以上であることがより好ましい。突出部2の高さHが1/2以上であれば、管内の水量を長手方向の各点で均一にし、かつ、安定させ、給液ノズル10からの給液量を均一にする効果を得やすくなる。これにより、特にパイプ本体11の内径Dが小さい場合であっても流量の調節が容易となるため好ましい。また、突出部2の高さHが2/3以上であれば、上記効果に加え、管内を満水にして、流量が多い(管内の水圧が高い)状態とする効果を得やすくなる。管内が満水となる場合、汚れが付着しやすい水面が管内に形成されることがないため、管内の汚れを防止することが可能となる。
突出部2の高さHの絶対値は、パイプ本体11の内径Dの絶対値に対応して、上記比率を満たすように設定することが好ましい。パイプ本体11の内径Dは、給液パイプ20の用途によって適宜設定することが可能であるが、植物工場のように限られたスペースを有効利用する必要がある用途に用いる場合には、給液パイプ20を小型化する観点から、パイプ本体11の内径Dは、25mm以下であることが好ましく、20mm以下であることがより好ましい。一方、必要な液体の供給量を確保する観点から、パイプ本体11の内径Dは、10mm以上であることが好ましく、14mm以上であることがより好ましい。
また、上記効果を得るためには、突出部2の高さは8mm以上であることが好ましく、10mm以上であることがより好ましい。一方、突出部2の先端がパイプ本体11の内壁に接触することを防止する観点から、突出部2の高さは14mm以下であることが好ましい。
送給孔3の内径R(本形態において、給液孔の内径と同一)は、給液ノズル10から供給される液体の給液量を決定する要因となる。送給孔3の内径Rは、一つの給液ノズル10に要求される給液量やパイプ本体11を流れる液体の流量等に応じて適宜設定することが可能であるが、例えば、植物工場において、一つの給液ノズル10から一つの栽培槽に必要な量の水又は培養液を供給する観点から、送給孔3の内径Rは、2mm以上であることが好ましく、3mm以上であることがより好ましい。一方、一つの給液ノズル10から一つの栽培槽に供給される水又は培養液の量が過剰になることを防ぐ観点から、送給孔3の内径Rは、5mm以下であることが好ましい。
なお、送給孔が円形ではない場合には、対角線の最大値を送給孔の内径Rとして考えることとする。
パイプ本体11を流れる液体の流量は、一つの給液ノズル10から供給される液体の給液量を決定する要因となる。本発明において、例えば、植物工場では、一つの給液ノズル10から一つの栽培槽に必要な量の水又は培養液を供給する観点から、パイプ本体11を流れる液体の流量は、5L/min以上であることが好ましく、10L/min以上であることがより好ましい。一方、一つの給液ノズル10から一つの栽培槽に供給される水又は培養液の量が過剰になることを防ぐ観点から、パイプ本体11を流れる液体の流量は、16L/min以下であることが好ましく、15L/min以下であることがより好ましい。なお、パイプ本体11を流れる液体の流量は、パイプ外へ流出する量を測定することで算出することができる。
上述の通り、本発明においては、パイプ本体11を流れる培養液21等の液体の水位が、突出部2の高さHになってはじめて、送給孔3から送液されることにより、管内(パイプ本体11内)の水量を長手方向の各点で均一にし、かつ、安定させることが可能となる。従って、上記流量は、管内の水量が長手方向の各点で均一になり、かつ安定化した後の流量を意味する。
上記パイプ本体11を流れる液体の流量の下限値を実現するためには、パイプ本体11の端部(給液本管)からパイプ本体11に流入する液体の流量は、5L/min以上であることが好ましく、14L/min以上であることがより好ましい。また、上記パイプ本体11を流れる液体の流量の上限値を実現するためには、パイプ本体11の端部(給液本管)からパイプ本体11に流入する液体の流量は、20L/min以下であることが好ましく、18L/min以下であることがより好ましい。なお、パイプ本体11も流入する液体の流量は、ポンプの供出量を調整することで好ましい範囲に調整することができる。
パイプ本体11の長手方向の長さは、給液パイプ20の用途によって適宜設定することが可能であるが、1m以上であることが好ましく、3m以上であることがより好ましい。パイプ本体11の長手方向の長さを、1m以上とすることで、本発明の効果を顕著に奏することになる。一方、植物工場のように限られたスペースを有効利用する必要がある用途に用いる場合には、パイプ本体11の長手方向の長さは、10m以下であることが好ましく、6m以下であることがより好ましい。
一本のパイプ本体11に設けられる給液ノズル10の個数は、給液パイプ20の用途によって適宜設定することが可能であるが、例えば、植物工場において、複数の栽培槽が並列されている所に、本発明の給液パイプを用いる場合には、一本のパイプ本体11に設けられる給液ノズル10の個数は、並列する栽培槽の個数に対応して決定される。このような場合、スペースの有効活用の観点から、給液ノズル10の個数は、5個以上であることが好ましく、19個以上であることがより好ましい。また、同様の観点から、70個以下であることが好ましく、38個以下であることがより好ましい。
次に、本発明に係る給液パイプの第二の形態について、図6を参照しつつ説明する。図6(a)(b)はそれぞれ、図5(a)(b)と同一の視点における図であり、図6(c)は給液ノズル110の斜視図である。図6(a)〜(c)に表れているように、本形態では、給液パイプ120はパイプ本体11及び給液ノズル110を有し、給液ノズル110の給液口101が、パイプ本体11と当接するリブ101aそのものにより形成されている。このような形態によっても、第一の形態と同様に、パイプ本体11の内側に突出した突出部102が形成され、突出部102の上端に設けられる送給孔103から、パイプ本体11を流れる液体を、給液口101(リブ101a)に形成される給液孔104を介してパイプ本体11の外側下方へと供給することが可能である。従って、第一の形態と同様の効果を奏するものとなる。なお、本形態は、第一の形態とは異なり、給液ノズル110をパイプ本体111に取り付けた姿勢において、リブ101aの下端からさらに下方へ延びる円筒形の部材を有さないため、第一の形態と比較して着脱時の取り扱い性には劣るものの、給液口1をコンパクトな形状とすることができるため、スペースの有効利用の観点からは有利である。
第二の形態において、給液口101がリブ101aそのものにより形成されている以外の部分については、上述した第一の形態と同様の構成とすることができる。
次に、本発明に係る給液パイプの第三の形態について、図7を参照しつつ説明する。図7(a)(b)はそれぞれ、図5(a)(b)と同一の視点における図であり、図7(c)は給液ノズル210の斜視図である。図7(a)〜(c)に表れているように、本形態において、給液パイプ220はパイプ本体11及び給液ノズル210を有し、給液ノズル210の給液口201は、パイプ本体11と当接し、給液ノズル210がパイプ本体11の内側に入りすぎないようにするためのリブを有さない。このような形態によっても、第一の形態と同様に、パイプ本体11の内側に突出した突出部202が形成され、突出部202の上端に設けられる送給孔203から、パイプ本体11を流れる液体を、給液口201に形成される給液孔204を介してパイプ本体11の外側下方へと供給することが可能である。従って、第一の形態と同様の効果を奏するものとなる。なお、本形態においては、給液口201がリブを有さないため、給液ノズル210がパイプ本体11の内側へ入りすぎてしまう虞があるが、給液ノズル210の挿入度を変更することにより、突出部202の高さ(給液口201の長さ)を自在に調整することが可能であるという利点を有する。突出部202の高さを所定の高さにしたい場合、例えば、図3(c)にAで示したような目印をつけておき、給液ノズル210の突出部202を該目印部分までパイプ本体11に挿入すればよい。又は、給液パイプの長手方向に沿って目盛を印刷しておいてもよい。
第三の形態において、給液口201がリブを有さない以外の部分については、第一の形態と同様の構成とすることができる。
次に、本発明に係る給液パイプの第四の形態について、図8を参照しつつ説明する。図8(a)(b)はそれぞれ、図5(a)(b)と同一の視点における図である。本形態は、上記第三の形態において、パイプ本体11と給液ノズル210とを着脱可能とせず、初めから一体的に形成した形態である。本形態の給液パイプ320は、給液ノズル310がパイプ本体311から着脱可能とされていないこと以外は、第三の形態と同様の構成を有する。このような形態によっても、パイプ本体311の内側に突出した突出部302が形成され、突出部302の上端に設けられる送給孔303から、パイプ本体311を流れる液体を、給液口301に形成される給液孔304を介してパイプ本体311の外側下方へと供給することが可能である。従って、第一の形態と同様の効果を奏するものとなる。本形態において、給液ノズル310は着脱可能ではないため、給液ノズル310を設ける位置、突出部302の高さ等を所望により変更することはできないが、パイプ本体に対し給液ノズルを一つ一つ取り付ける手間が掛からない。そのため、あらかじめ給液ノズル310を設ける位置、突出部302の高さ等が決まっている場合に、設計通りの給液パイプ320を持ち込んで配設する場合には、現場での工数を減らすことが可能となる。
次に、本発明に係る給液パイプの第五の形態について、図9を参照しつつ説明する。図9(a)(b)はそれぞれ、図5(a)(b)と同一の視点における図である。本形態は、上記第四の形態において、給液ノズル310が給液口を有さない形態に相当する。すなわち、図9(a)(b)に表れているように、給液パイプ420はパイプ本体411及びパイプ本体411と一体的に形成されている給液ノズル410(本形態においては、突出部402そのもの)を有している。このような形態によっても、第一の形態と同様に、パイプ本体411の内側に突出した突出部402の上端に設けられる送給孔403から、パイプ本体411を流れる液体を、パイプ本体の底部に形成される給液孔404を介してパイプ本体411の外側下方へと供給することが可能である。従って、第一の形態と同様の効果を奏するものとなる。本形態は、第四の形態と同様に、給液ノズル410が着脱可能でないため、給液ノズル410を設ける位置、突出部402の高さ等を所望により変更することはできないが、パイプ本体に対し給液ノズルを一つ一つ取り付ける手間が掛からない。そのため、あらかじめ給液ノズル410を設ける位置、突出部402の高さ等が決まっている場合に、設計通りの給液パイプ420を持ち込んで配設する場合には、現場での工数を減らすことが可能となる。また、本形態においては、給液ノズル410がパイプ本体411の外側に突出した給液口を有さず、外形は管状であるパイプ本体411と略同一となるため、スペースの有効利用の観点から有利である。
以上、植物栽培において本発明の給液パイプを用いる場合を例に説明したが、本発明の給液パイプの用途は、植物栽培用に限定されず、パイプ本体を流れる液体を、給液ノズルを介して外側へ供給する用途であれば、他の工業的用途にも採用可能である。
本発明の給液パイプを植物栽培、特に水耕栽培に用いる場合には、管内に培養液などの微生物や藻などが発生しやすい液体を流すことから、管内の汚れ及び給液孔の詰まりを防止できる本発明の給液パイプを使用することが、特に適している。
2.給液構造
次に、本発明に係る給液パイプを備えた植物工場用の給液構造の一形態について説明する。図10は、給液パイプ20を備えた植物工場用の給液構造30を説明する図である。図10に表れているように、本形態において、給液構造30は、複数の栽培槽22が並列している栽培棚が上下方向に複数段配設されている植物工場において用いられている。なお、図10において、同一の部材については一部符号を省略する。
給液構造30は、水又は培養液21を含む循環タンク24と、循環タンク24に接続され、循環タンク24中の水又は培養液21を循環させる循環ポンプ25と、循環ポンプ25に接続され、栽培棚の各段の高さまで水又は培養液21を汲み上げる汲み上げパイプ26と、栽培棚の各段において、汲み上げパイプ26に接続され、栽培槽22の並列方向に延在し、栽培槽22の上部から該栽培槽22に水又は培養液21を供給する給液パイプ20と、栽培槽22を通過した水又は培養液21を回収し、循環タンク24へと戻す回収パイプ27と、を有し、一つの栽培槽22には、給液パイプ20の一つの給液ノズル10から水又は培養液21が供給される。
以下、水又は培養液21を流通経路に沿って、給液構造30について説明する。なお、給液構造30において、給液パイプ20以外の部材については、植物工場において用いられる公知の部材を適宜採用することが可能である。
循環タンク24に含まれる水又は培養液21は、循環タンク24に接続される循環ポンプ25により圧力を加えられ、並列する栽培棚の中央に位置する汲み上げパイプ26を通って栽培棚の各段の高さまで汲み上げられる。栽培棚の各段の高さまで達した水又は培養液21は、その一部が汲み上げパイプ26に接続される2本の給液パイプ20、20(パイプ本体11、11)の端部へと流入する。給液パイプ20の端部に流入した水又は培養液21は、パイプ本体11を通って栽培槽22の並列方向に運ばれ、一つの栽培槽22の上部に一つずつ設けられる給液ノズル10を通って、栽培槽22の端部に供給される。なお、本形態では、パイプ本体20の端部は閉鎖されているが、パイプ本体20の端部にバルブを設け、給液ノズルから供給されずに給液パイプ20を流通した水又は培養液21を再度、汲み上げパイプ26に戻るような構成としてもよい。
各栽培槽22には、栽培槽22の長手方向に沿って植物23が配置されている。本形態において、植物23の栽培は、NFT(Nutrient Film Technique;薄膜水耕)やDFT(Deep Flow Technique;湛液型水耕)による循環式の水耕栽培により行われる。従って各栽培槽22の端部から供給された水又は培養液21は、植物23の少なくとも根の一部が触れるように栽培槽22内を栽培槽22の長手方向(図10における矢印F方向)に流通し、栽培槽22の端部へと達する。水又は培養液21の流通方向下流側となる栽培槽22の端部には、水又は培養液21を栽培槽22外へと排出して回収するための回収孔28が形成されている。
回収孔28から栽培槽22外へと排出された水又は培養液21は、栽培槽22の並列方向に沿って延在し、回収孔28の下部に設けられる回収パイプ27によって栽培棚の中央に集められ、その後、鉛直方向に延在する回収パイプ27により、循環タンク24へと戻される。
給液パイプ20に使用されるパイプとして、公知の給液パイプを用いた場合には、給液本管である汲み上げパイプ26に近い給液孔では流量が多くなり、給液本管から遠い給液孔では流量が少なくなり、それぞれの給液孔からの液体の供給量を均一に保つことが困難であった。栽培槽22に供給される水又は培養液21の量が少なすぎる場合には、植物23が枯れてしまうことがあり、栽培槽22に供給される水又は培養液21の量が多すぎる場合には、水又は培養液21が植物23を保持する部材の上面に達することにより、当該部分に藻が大量発生する等の問題が生じることがあった。
本発明に係る給液構造30によれば、給液パイプ20を使用することにより、長手方向に沿って底部に複数設けられる給液ノズル10からの給液量を均一にすることが可能となる。これにより、給液量の不足又は過剰による問題の発生を防ぐことが可能となる。また、栽培槽22間で給液量を均一にすることができるため、均質な作物を生産し易くなる。
よって、本発明の給液構造は、多段の栽培棚を有する植物工場において特に好適に採用可能である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は以下の実施例によりその範囲が限定されるものではない。
<実施例1>
(給液量均一性)
一段に栽培槽(D288mm×W1,243mm×H32mm)が19枚並列してなる栽培棚が上下に6段配設されてなる多段の植物工場用栽培ラック(D1,383mm×W6,225mm×H2,787mm)において、図10に示した給液構造と同様の構成を有する給液構造を用いて、各栽培槽への培養液の供給を行い、各給液ノズルからの給液量の均一性を評価した。給液パイプは、パイプ本体(全長:3.1m、内径:16.6mm)と給液ノズル(突出部高さ:8.3mm(パイプ本体内径の1/2)、送給孔内径:3mm、個数:19個)とからなるものを使用した。循環タンクの容量は220Lとし、循環ポンプは、流量100L/min、揚程10mのものを使用した。
給液量均一性は、各給液孔からの吐出流量誤差が15%以下の場合を「○」、15%超の場合を「×」として評価した。結果を表1に示す。
(満水状態の確認)
上記給液量均一性の評価試験と同一の条件において、給液パイプ(パイプ本体)内が満水となっているかどうかを確認した。満水状態の確認は給液停止後、エンドキャップを外して、目視にて水面の跡を確認することにより行い、満水になっている場合を「○」、満水になっていない場合を「×」として評価した。結果を表1に示す。
<実施例2>
給液ノズルの突出部の高さを11.1m(パイプ本体内径の2/3)とした以外は、実施例1と同様に、給液量均一性の評価、及び、満水状態の確認を行った。結果を表1に示す。
<比較例1>
給液ノズルを用いず、パイプ本体の下部に孔を開けて給液孔としたものを給液パイプとして用いた以外は、実施例1と同様に、給液量均一性の評価、及び、満水状態の確認を行った。結果を表1に示す。
Figure 2016032457
表1に示したように、突出部の高さがパイプ本体の内径の1/2以上である実施例1及び2においては、各供給ノズルからの給液量が均一であった。また、突出部の高さがパイプ本体内径の2/3である実施例2においては、突出部の高さ以外の条件を変更しない場合でも給液量が均一となり、給液パイプ(パイプ本体)内が満水となった。一方、パイプ本体の内側に突出部を有さない比較例1においては、各供給ノズルからの給液量が均一でなく、給液ノズル内(パイプ本体)は満水とならなかった。
1、101、201、301 給液口
1a、101a リブ
2、102、202、302、402 突出部
3、103、203、303、403 送給孔
4、104、204、304、404 給液孔
10、110、210、310、410 給液ノズル
11、311、411 パイプ本体
20、120、220、320、420 給液パイプ
21 培養液(液体)
22 栽培槽
23 植物
24 循環タンク
25 循環ポンプ
26 汲み上げパイプ
27 回収パイプ
28 回収孔
30 給液構造

Claims (9)

  1. パイプ本体と、
    前記パイプ本体の長手方向に沿って前記パイプ本体の底部に複数設けられ、
    前記パイプ本体を流れる液体を前記パイプ本体の外側へと供給する給液ノズルと、を有し、
    前記給液ノズルは、前記パイプ本体の内側に突出した突出部を有し、該突出部の上端に設けられる送給孔から前記液体が前記パイプ本体の外側へと供給されることを特徴とする給液パイプ。
  2. 前記突出部の高さが前記パイプ本体の内径の1/2以上であることを特徴とする請求項1に記載の給液パイプ。
  3. 前記給液ノズルが前記パイプ本体に着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の給液パイプ。
  4. 前記給液ノズルが、前記パイプ本体の外側へ突出した給液口を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の給液パイプ。
  5. 前記給液口が、前記パイプ本体と当接するリブを有することを特徴とする請求項4に記載の給液パイプ。
  6. 前記パイプ本体の端部から前記液体が5L/min以上20L/min以下の流量で前記パイプ本体に流入することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の給液パイプ。
  7. 前記パイプ本体の長手方向の長さが1m以上10m以下であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の給液パイプ。
  8. 植物栽培における水又は培養液の供給に使用される、請求項1〜7のいずれかに記載の給液パイプ。
  9. 複数の栽培槽が並列してなる栽培棚が上下方向に複数段配設されてなる植物工場において用いられる給液構造であって、
    循環タンクと、
    前記循環タンクに接続され、前記循環タンク中の水又は培養液を循環させる循環ポンプと、
    前記循環ポンプに接続され、前記栽培棚の各段の高さまで前記水又は培養液を汲み上げる汲み上げパイプと、
    前記栽培棚の各段において、前記汲み上げパイプに接続され、前記栽培槽の並列方向に延在し、前記栽培槽の上部から該栽培槽に前記水又は培養液を供給する請求項1〜7のいずれかに記載の給液パイプと、
    前記栽培槽を通過した前記水又は培養液を回収し、前記循環タンクへと戻す回収パイプと、を有し、
    一つの前記栽培槽には、前記給液パイプの一つの前記給液ノズルから前記水又は培養液が供給されることを特徴とする給液構造。
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