JP2006197843A - 水耕栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
構造が簡易で装置全体のコストを抑えることができ、また設置面積あたりの収量を増やし、作業労働効率を高めることが可能な水耕栽培装置を提供することにある。
【解決手段】
JIS規格で定められる建材である雨樋を複数本並列に並べた流路部と、流路部を保持する脚部と、雨樋に養液を供給する給水部と、雨樋から養液を排出させる排水部と、雨樋の上に載置され、植物を植栽する穴を有する板状の栽培パネルとを備え、雨樋内に養液を流通させることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、植物を育成する水耕栽培装置に関する。
従来の水耕栽培装置には各種の構造が使用されているが、何らかの培地材料などを使用し養液を供給するものと、培地を使用せずに養液のみで栽培するものとがある。後者では、養液を栽培台に供給する装置と、植物を保持するための複数の穴を開けたパネルを該栽培台に載置し、該穴に植物を挿入して保持させる装置とが組み合わされる。本発明はこの方式に属する。養液を供給する装置の構造については、養液を満たした容器に栽培パネルを浮かべる湛水型と、液を蓄溜しないで養液を栽培床底面に流通させ、その上部に栽培パネルを別途支持してその根部を養液に浸すようになされるNFT方式とがある。
尚、この先行技術は、文献公知に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
上記の水耕栽培方式の共通の欠点としては、必要とする全体の養液の水量が多くなることである。したがって、養液タンクの大きいものを準備せねばならない。また、余分の水藻の発生も増えるし、大量の養液の消毒、加熱再生などに多くのコストが必要になる。
また、NFT方式は湛水型よりも水深が浅いために、単位面積あたりの所要水量は比較的少ないが、それでも実用的規模では栽培面積が広いので、やはり全体の総水量は少なくはないため、保持する構造には十分な強度が求められ、装置全体のコストを抑えることが困難である。特に工場の立地面積を減らして栽培を効率化するために、立体的に栽培パネルを多層構造化しようとする場合、その分さらに必要養液量が多いので、全段にわたって重量が増加し、構造体の構成が重くかつ高価になってしまう欠点がある。
また、従来方法では栽培パネルが養液に接する機会が多くて、水藻が付着して汚れやすく、パネルの耐用寿命が短くなり、また収穫のたびにパネルの洗浄を必要とすることなどの問題がある。
以上の欠点を避けるために、NFT方式の一種として養液通路を並行する複数の流路のみとし、その流路上に配置した植物の根をこの通路内に浸漬することも行われている。この養液通路として従来多くなされている手段は、並行する凹凸を設けた波型の耐水構造板を作成するか、個別の凹型流路を作りこれを適当な間隔で並列に締結結合するものであった。この場合は、それぞれ特製の装置部品を使用するので装置の製作コストないし重量に問題があり、必ずしも普及するものではなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、構造が簡易で装置全体のコストを抑えることができ、また設置面積あたりの収量を増やし、作業労働効率を高めることが可能な水耕栽培装置を提供することにある。
請求項1記載の水耕栽培装置は、JIS規格で定められる建材である雨樋を複数本並列に並べた流路部と、流路部を保持する脚部と、雨樋に養液を供給する給水部と、雨樋から養液を排出させる排水部と、雨樋の上に載置され、植物を植栽する穴を有する板状の栽培パネルとを備え、雨樋内に養液を流通させることを特徴とする。
請求項2記載の水耕栽培装置は、流路部を上下に複数段設け、上段の流路部から下段の流路部に向かって養液を流通させることを特徴とする。
請求項3記載の水耕栽培装置は、雨樋毎に異なる給水部を設け、養液を流通させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、軽く耐久性にすぐれた建材であり、品質が保証され、大量に使用されるので価格が安く、JIS規格で定められる半円状の底面を有する雨樋を複数本並列に並べて流路部としていることから、装置全体が軽く養液の水量が少なくてすむことから、構造が簡易で装置全体のコストを抑えることができる。
請求項2の発明によれば、流路部を上下に複数段設けていることから、1つの装置で栽培面積を広く確保することができ、設置面積あたりの収量を増やし、作業労働効率を高めることが可能である。
請求項3の発明によれば、雨樋毎に異なる給水部を設け、養液を流通させることから、養液成分の異なる栽培環境を容易に構築することができる。
本実施の形態の水耕栽培装置は、養液を蓄溜しないで流通させ、植物の根部を養液に浸すようになされるNFT方式の水耕栽培装置の一種である。
図1は、本発明に係る水耕栽培装置の第1の実施例を示す説明図である。図において、水耕栽培装置1は、雨樋10を複数本並列に並べた流路部と、雨樋10を保持する脚部15と、雨樋10に養液を供給する給水部20と、雨樋10から養液を排出させる排水部25と、栽培植物を保持する栽培パネル5とから構成されている。尚、給液用のポンプや、排液を戻して循環させるための養液タンク等は図示を省略した。
流路部を構成する雨樋10には、市販の建築に通常用いられるJIS規格で定められる建材の雨樋を使用する。市販の住宅建築用の建材としての雨樋10は、もっとも一般的に使用されるものでJIS規格品(A−5706)である。雨樋10の横幅は115mm程度であり、その長さは、一般に市販される任意の長さである。この雨樋10の複数本を必要な長さになるように直列に連結接続しておき、さらに並列に複数本並べ、横方向に門状の連結具13を介して相互に機械的に連結することで、複数の並行した流路を持つ平面的な構造体を構成させる。尚、雨樋10は、起立する支柱から横方向に伸びる横架材を有する脚部15に載置され保持されている。尚、脚部15の形状は、図1に示すものに限られず、雨樋10を保持可能なものであればよい。
給水部20は、パイプ状で、雨樋10と直交するように雨樋10の封止された一端(図1では奥側)付近の上方に設けられている。そして、給水部20の一端が、図示されないポンプにより養液タンクに連結されている。また、給水部20の各雨樋10の上方には、穴20aが穿設され、ここから養液が各雨樋10の上流側に供給される。このような給水の方法は公知でもあり、また、これ以外に種々の構造をとることができるので、図1の構造に拘わるものではない。
排水部25は、雨樋10の下流側の端部の下、すなわち雨樋10の開放された他端(図1では手前側)の下に設けられている。具体的な排出部25の構造は、雨樋10に直交して雨樋25aが設けられ、雨樋25aの一端付近に、雨樋25aから養液を下方向に導く集水器25bが設けられている。これを経た排液は、図示しない原液タンクに導かれる。これらの集水器25bは、JIS規格品である。
栽培パネル5は板状で、植物を植栽する穴5aを有している。植物の配置間隔が雨樋10の並列間隔と一致するように穴5aの位置を決めて、栽培パネル5を市販品のうちから選定又は製作する。穴5aに植物を挿し込んで保持するようにする。また、栽培パネル5の大きさは、雨樋10の上に栽培パネル5を載置可能な大きさである。そして、実際に、植物を穴5aに保持した状態で、雨樋10に載置される。または、載置した状態で植物を挿入する。尚、この他に、栽培パネル5の上方に植物に光を当てる照明器具が設けられているが、図1では記載を省略している。
水耕栽培装置1を組みあげて、実際の栽培実験を行った。雨樋10を並べて組むと、横幅1メートル当たり8本ないし9本を並べることになる。装置全体の幅は、取り扱いの容易さから全幅を2メートルとした。長さは適当であるが、たとえば10メートル程度を単位とした。栽培パネル5は複数の発泡ポリスチロール板をその大きさに適合するように組み合わせ、穴5aを穿設して用いた。植物の例としてサラダ菜を選び、これを苗箱にて発芽させ20日間育苗の後、栽培パネル5に定植し、これを雨樋10の上に載置した。小型の高圧ナトリウムランプをもちいて照明し、栽培空間を白色反射壁で囲った。標準の栽培環境、(養液濃度はEC2.0ミリモー、温度22度)にて10日間栽培したところ、生体重量は1株当たり平均100グラム以上となり、従来の水耕栽培装置における場合と同等ないしそれ以上の成績を示した。
以上の説明をまとめると、従来の水耕栽培装置は、湛水型あるいはNFT方式と呼ばれる方式であり、このうちNFT方式は水深が比較的に浅いために、湛水型よりも水量が少なくてすむものではあるが、それでも通常は数センチメートル程度の水深を持っている。この養液は、植物の根部以外にも栽培ベッド全面積にわたって平均に満たされるので、全養液量が多くなり、結果として全体の水量が増す。本実施例の水耕栽培装置1の場合には、根が浸っている雨樋10の凹底部分にのみ養液を流す。しかも凹部は半円形の断面を持ち、その底の部分のみを養液が流れるので水流の横幅が少なく、栽培ベッドの全面積相当に養液を満たすわけでないので、必要な水量はNFT方式に比べてもさらに桁違いに少なくて済む。また、前記凹凸構造と比較しても、半円形断面のために水量はもっとも少なくて済む。
NFT方式のように水深が浅い場合、栽培ベッドの全面の広い範囲にわたって、部分的にも養液が行き渡らない心配を防ぐために、水槽の水平度を一定に保つことは重要である。この心配のために平均の水深をあまり浅くできない。また、重量負荷によって長年にわたる水槽の不同沈下を防ぐための工場の床工事のコストも高くなる。これに比して実施例の水耕栽培装置1では、各雨樋10は独立しているため、雨樋10に直交する方向での不同沈下には悪影響を受けないので、流路方向にのみ水平度の保持は容易で、全体の建設コストは安くなる。本実施例の水耕栽培装置1における軽い構造は、床の不同沈下を容易に防ぎ、建設コストを安く抑えることができる。また、前記凹凸構造でも、上記直交方向の傾きによってそれぞれの底部が水平なため、流通する水深に片寄りが生じやすい欠点が残っている。
養液量の数字例としては、典型的な湛水型では栽培面積の平方メートル当たり100リットル、NFT方式では平方メートルあたり20リットルの程度である。本実施例の水耕栽培装置1では、平方メートル当たり3リットル以下の程度となる。総面積300平方メートルの標準的な植物工場の貯液タンクの容量で比較するなら、たとえば湛水型では数トンないし10トン程度、NFT式でも2トン以上が必要であったのに比べ、本実施例のタンク容量は0.5トン程度以下で済む。
全体の総必要水量は、流速にも依存する。水量が多いときに流速を早くすると給水排水部分の太さを大きく作らねばならないので、流速は一般に遅くせざるを得ない。たとえば毎秒1センチメートル程度以下である。本実施例の水耕栽培装置1では、雨樋10の流通全断面積が小さいので、流速を早くしても給水排水系統に負担がかからない。さらに必要によっては流速を上記例の数倍以上に早くもできるので、全体の総水量を少なくすることが可能となる。流速を早くする手段は、わずかに勾配を持たせることで、通常は1パーセント以下の程度で十分である。これに比し、従来の湛水型やNFT方式では勾配を持たせることは、その構造からして基本的に不可能であった。すなわち、ある程度の水深が保たれている以上、僅かな勾配では流速を速くすることができず、流速が速くなるためには、装置の全長からみると、著しい高低差が必要になってしまう。これに対し、本発明では、流速が速ければタンクを小型に、占有面積を小さく、ポンプは小さくて済み、また構造体の許容耐荷重を軽く、簡単に安くする構築することができる。養液の保守点検ないし交換も容易となる。このとき、養液量が少なくとも、これが停滞せずに流れているので、液体の単位体積あたりの空気に触れる表面積が大きく、溶解酸素量をかえって多くできる利点がある。養液の循環経路中において、雑菌の加熱消毒ないし濾過を行う装置を介在させるのであるが、養液総量が少ないので、それらの装置は小型化でき、必要な運転電力の低下、装置の保守の簡単化などにおいても本発明の利点は大きい。
本実施例の水耕栽培装置1では、市販の例えば雨樋10及び集水器25b等の建築用JIS規格部品類を組み合わせて採用することで、安価に装置本体のほとんどを構成することができる。雨樋10は、単価が安く入手が容易であることに加え、耐久性が高く、品質不良の心配が少ない。また端部(とまり)、接続(継手)、曲がり、集水器などの各種の水流制御部品が標準化されて揃っている。そして、植物を栽培するのに適した配置間隔を設定するに適当な寸法を持っている。
尚、図1の雨樋10には、1つの給水部20により同一の養液を供給しているが、必要により、隣接する雨樋10といえども複数の独立した給水系統からそれぞれ別に養液を給水して流し、別々に循環する複合流路装置とすることもできる。こうすることにより、植物を隣接して定植配置し、養液成分の異なる栽培成長過程を詳しく観察比較することができるので、技術研究開発に便利である。この場合に、更に必要により、栽培パネル5を成長途中でいったん引き上げて、隣接する雨樋10に平行移動させて再び載置することにより、養液成分を瞬時に切り替えて栽培を続行することができる。このように、養液成分の異なる栽培環境を容易に構築することができる。
栽培パネル5について述べると、栽培パネルは5は雨樋10の上に直接に載置される。従来の場合には、湛水型では養液に浮かべるので、パネルに水藻が付着して、収穫後の洗いが不可欠であった。NFT方式においてもパネルは養液の面と近接しており、汚れることは避けられない。本実施例の水耕栽培装置1の場合には、栽培パネル5が養液に触れることがなく、溶液中に発生する水藻が付着することもないから、収穫後の栽培パネル5の掃除が不要となる。栽培パネル5が自己を支持するための枠を持つ場合には、その枠が雨樋10の上に直接に載置される。雨樋10側で栽培パネル5を支持するための特別な支持用の中間スペーサーを設ける必要がない。
従来の方式においても、特にNFT方式では、栽培パネルを養液面から離れるように空隙をおいて保持する場合がある。植物の根部はすべてが水中に没せずに空中に露出する部分を有するので、これは空中酸素を吸収するために望ましい構造であるが、当然栽培パネルは養液プールとは離れるので、養液部分とは別の枠組みで支える必要がある。しかしながら、本実施例の水耕栽培装置1では、養液は雨樋10の底だけを流れるので、栽培パネル5を直接に雨樋10の上に直接載置するが、それでも水面は栽培パネル5底面とは必ず離れていて、その空隙を自動的に設定される。結果として上記スペーサーや別の枠組みは必要でなく、水量も少なく、構造が簡素になり、構造体の重量を軽くすることができる。また、定植や収穫作業は、栽培パネル5を取外したり載置することが簡単であるために、従来型よりも簡易で作業効率が向上する。
図2は、本発明に係る水耕栽培装置の第2の実施例を示す説明図である。図3は、同水耕栽培装置の縦断面を示す説明図である。図において、水耕栽培装置2は、図2は、図1の水耕栽培装置1を単位として、これを多段化した例の説明図である。以下、図2及び図3により説明する。雨樋11,12は、実施例1と同一の素材を使用し、両端が封止されている。この端部(とまり)も標準品である。雨樋11,12は、実施例1の雨樋10と同様に、複数本が並列に並べられ、互いが連結具13で連結されて、流路部が構成されている。ここで、雨樋11が上段となる単位で、雨樋12が下段となる単位である。そして、雨樋11の一端付近の上方に、実施例1と同様の給水部20が設けられている。また、それぞれの雨樋11の他端(図2の手前側)には、集水器26bからなる排水部26が設けられている。この集水器26bも標準品である。雨樋11の凹部底面11aを流通した養液は、穴11bを通って、排水部26を介して、下段の雨樋12に流れる。排水部26が養液を落とし込む雨樋12の位置は、雨樋12の一端付近(図2では手前側)であり、他端付近(図2では奥側)にも、排水部26と同様な排水部27が設けられている。排液は、図示しない原液タンクに導かれる。
また、図2では記載を省略しているが、図3のように雨樋11及び雨樋12の上には、実施例1の栽培パネル5と同様な穴6aを有する栽培パネル6が載置されている。さらに、図2では記載を省略しているが、栽培パネル6の上方には、それぞれ照明器具8が設けられ、植物に光を照射する。照明器具8としては、例えば、高圧ナトリウムランプ、蛍光灯、発光ダイオード等である。照明器具8のそれぞれに適当な反射傘を付設することも可能である。
図に示すように、基本の流路部の構造を単位の1段として、これを適当に選ばれた高さごとに上下の間隔をあけて多段に立体的に配置構築したもので、図では2段に構築されているが、2段に限られず複数段にすることができる。また、雨樋11,12の重量が軽いので比較的簡単な構造で済み、組み立て容易である。尚、各段の間隔は、栽培する植物によって異なり、植物の成長予定高さによって決められる。
実際に、本実施例の水耕栽培装置2は、脚部16に細い軽量アングルを用いて構築した。各段の全重量は、栽培中の植物と照明装置8、養液を含めて、平方メートルあたり約5キログラムとなった。したがって、水耕栽培装置2の耐荷重量は少なく、多段の全体をきわめて軽く構成できる。実際には、各段の上下の間隔を70センチメートルとして上下に並べて2段とし、その壁面の周囲を白色発泡ポリスチロール板で囲った。実施例1と同様な栽培条件で、2段およびさらに多段の構造体の場合についても栽培実験を行ったところ、実施例1の場合とほぼ同様の結果を得た。
このように、本実施例の水耕栽培装置2によれば、流路部を上下に複数段設けていることで、1つの装置で栽培面積を広く確保することができ、設置床面積あたりの収量を増やし、工場投資効率を有利とし、作業労働効率を高めることが可能である。また、多段にした場合においても養液の総水量が少ないことから、脚部16を強固に構築する必要がなく、また設置場所の床の沈下を防ぐことが容易で、建設コストを安く抑えることができる。
本発明は、軽く耐久性にすぐれた建材であり、半円状の底面を有するJIS規格品の雨樋を複数本並列に並べて流路部としていることから、装置全体が軽く養液の水量が少なくてすむことから、構造が簡易で装置全体のコストを抑えることができ、水耕栽培装置として有効である。
本発明に係る水耕栽培装置の第1の実施例を示す説明図である。 本発明に係る水耕栽培装置の第2の実施例を示す説明図である。 同水耕栽培装置の縦断面を示す説明図である。
符号の説明
1,2・・・・・水耕栽培装置
5,6・・・・・栽培パネル
8・・・・・・・照明器具
10〜12・・・雨樋
13・・・・・・連結具
15,16・・・支持脚
20・・・・・・給水部
25〜27・・・排水部

Claims (3)

  1. JIS規格で定められる建材である雨樋を複数本並列に並べた流路部と、
    該流路部を保持する脚部と、
    該雨樋に養液を供給する給水部と、
    該雨樋から該養液を排出させる排水部と、
    該雨樋の上に載置され、植物を植栽する孔を有する板状の栽培パネルとを備え、
    該雨樋内に該養液を流通させることを特徴とする水耕栽培装置。
  2. 前記流路部を上下に複数段設け、
    上段の該流路部から下段の該流路部に向かって前記養液を流通させることを特徴とする請求項1記載の水耕栽培装置。
  3. 前記雨樋毎に異なる前記給水部を設け、前記養液を流通させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水耕栽培装置。
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