JP5553771B2 - 粘接着性配合組成物、積層体及び画像表示装置 - Google Patents
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Description
なお、本発明においては「基板」及び「フィルム」の用語は厳密に区別して使用されるものではない。「フィルム」の用語は通常柔軟な薄い膜に使用される。しかし、上記場合のように、「保護板」という用語においては、「板」が使用されるが、保護板として使用されている「トリアセチルセルロース」は一般的に「フィルム」と呼ばれるので、上記のように「フィルム」の用語が使用されている。従って、フィルムは柔軟な薄い膜だけでなく、それほど柔軟性のないものであっても薄い膜の場合には使用される。また、「基板」又は「板」は比較的柔軟性の少ない、又は全く若しくはほとんどない硬直な板状の成形体を意味する。
(1) (a)粘着成分として(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体(a成分)、(b)光重合性化合物(b成分)及び(c)光重合開始剤(c成分)を含有し、且つ、光重合性化合物として光重合性基を有するアルコキシシランを含有することを特徴とする粘接着性配合組成物。
(2) 光重合性基が(メタ)アクリル基、ビニル基及びエポキシ基からなる群から選ばれる基を少なくとも一種である上記(1)に記載の粘接着性配合組成物。
(3) 光重合性基を有するアルコキシシランが単量体又は該単量体が2〜70個縮重合したオリゴマーであることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の粘接着性配合組成物。
(4) (メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体におけるアクリルアミド単量体由来成分の含量が、共重合体全体に対して、1〜49重量%である上記(1)〜(3)の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
(5) 光重合性化合物として、光重合性基を有するアルコキシシラン及び一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物の両者を含む上記(1)〜(4)の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
(6) 一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物がジ又はトリアクリレート化合物である上記(5)に記載の粘接着性配合組成物。
(7) 光重合性基を有するアルコキシシランの含量が、粘接着性配合組成物のa成分、b成分及びc成分の総量に対して、0.5重量%から60重量%である上記(1)〜(6)の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
(8) 一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物の含量が、粘接着性配合組成物のa成分、b成分及びc成分の総量に対して、1重量%から30重量%である上記(5)〜(7)の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
(9) 少なくとも、2枚の基板又は2枚のフィルム、又はフィルムと基板が、上記(1)〜(8)の何れか一項に記載の配合組成物の光硬化物層により貼り合わされた積層体。
(11) 偏光素子又は偏光板が、染料系偏光素子または染料系偏光板である上記(10)に記載の積層体。
(12) フィルムが、セルロース系フィルム、ポリビニルアルコール系フィルム、ポリエステル系フィルム、シクロオレフィン系フィルム、ポリエチレンテレフタレート系フィルム及びアクリル系フィルムより選択される有機フィルムである上記(9)〜(11)の何れか一項に記載の積層体。
(13) 上記(9)〜(12)の何れか一項に記載の積層体を光学系に用いた画像表示装置。
(14) 上記(9)〜(13)の何れか一項に記載の積層体が、液晶ライトバルブの光入射側または光出射側の何れか一方又は両方に配置された投射型液晶表示装置。
(15) 少なくとも2枚の基板又は2枚のフィルム、又はフィルムと基板を、上記(1)〜(8)の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物で貼り合わせた後、紫外線照射により、該粘接着性配合組成物の層を硬化することを特徴とする上記(9)〜(14)の何れか一項に記載の積層体の製造方法。
(16) 粘接着性配合組成物が有機溶剤を含み、該有機溶剤量が、a成分、b成分及びc成分の総量の、1〜10重量倍である上記1〜8に記載の粘接着性配合組成物。
また、該粘接着性配合組成物は、貼りあわせ材に対する初期密着性が良く、貼りあわせ後の密着性及び耐久性にも優れ、偏光素子などの積層される機能性フィルムを劣化させることもないという優れた性能を有する。
また、本発明の粘接着性配合組成物の光硬化層によって貼り合わされた積層体、特に、透光性無機基板と偏光素子又は偏光板が貼り合わされた積層体は、投射型液晶表示装置に使用された場合においても、該積層体(例えば偏光板)の温度上昇による、貼り合せ層の剥れ、及び、貼りあわされたフィルム(例えば偏光素子)の破断を生じることが無く、該積層体を用いた投射型液晶表示装置においては、表示ムラの少ない非常に高い表示品位の投射映像が得られる。更に、本発明の粘接着性配合組成物の光硬化物層からなる粘接着剤層は、貼りあわされた機能性フィルム(例えば偏光素子)の性能を劣化させることもなく、また、該粘接着剤層は光や熱に対する耐久性も良好なことから、偏光板等の積層体の耐久性も良好である。
一般的に粘着剤とは、水や溶剤、熱等の作用は必要とせず、指で押すような弱い圧力で材料同士を接着することができ、再び剥がし得る粘着性をもつ貼り合せ材料であり、アクリル系やウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤などが挙げられる。
ウレタン系粘着剤とは分子中に1つ以上のウレタン結合を含むポリマーやエラストマーもしくはオリゴマーを粘着成分の主成分とする所謂ウレタン系感圧接着剤の範疇に含まれる粘着剤である。
ゴム系粘着剤とは、シス−1,4−ポリイソプレンを主成分とする天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ポリイソブチレン、ブチルゴム等を主成分とする合成ゴム、又は、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合ゴム(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合ゴム(SIS)等よりなるブロックゴム等から少なくとも一種選択される粘着性エラストマーを粘着成分の主成分として含む粘着剤であり、通常適当な固形分含量の水若しくは有機溶剤溶液、又は、水若しくは有機溶剤分散液となっている。
シリコーン系粘着剤とはポリシロキサンの誘導体を主成分とし、例えばSiO2単位と(CH2)3SiO単位とからなる共重合体とジオルガノポリシロキサン生ゴムを縮合させて得た粘着剤等が挙げられる。
本発明においては貼り合わせられる材料(被接着材料)表面への濡れや初期密着性の面から、アクリル系粘着剤、特に、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体を粘着成分とする粘着剤が好ましい。
本発明の粘接着性配合組成物で、(a)粘着成分として用いる(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体(a成分)としては、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体及びアクリルアミド単量体を主成分とする単量体混合物を共重合して得られる共重合体であれば良いが、通常(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体由来成分を主成分とする(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体が好ましい。該好ましい共重合体としては、アルキル基の炭素数が1〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体((メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体)由来成分を共重合体の主成分として含み、共重合体分子中に、アミド基を有する重合性単量体由来成分、好ましくはアクリルアミド単量体由来成分を共重合体の総量に対して1〜49重量%有する共重合体が好適である。
なお、上記おいて、主成分として含むとの意味は、単量体成分中で、最も多い成分を意味し、アクリルアミド単量体由来成分の含量が上記1〜49重量%の場合、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体由来成分の含量は、共重合体の総量に対して51〜99重量%である。
上記の中で好ましいものとしては、(メタ)アクリル酸C1−C4アルキルエステル単量体を挙げることが出来、具体的には、上記に例示した(メタ)アクリル酸C1−C4アルキルエステル及び(メタ)アクリル酸ヒドロキシC1−C4アルキルエステル等を挙げることができる。
また、上記共重合体に使用される(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体としては、1種類でも良いが、通常、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体、好ましくは(メタ)アクリル酸C1−C4アルキルエステル単量体を1〜4種、好ましくは2−4種用いるのが好ましい。該(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体の組合せとしては、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル(好ましくは(メタ)アクリル酸C1−C4アルキルエステル)を1〜3種、と、(メタ)アクリル酸ヒドロキシC1−C12アルキルエステル1−2種、好ましくは1種を併用するのが好ましい。 この場合、(メタ)アクリル酸ヒドロキシC1−C12アルキルエステルとしては(メタ)アクリル酸ヒドロキシC1−C4アルキルエステルが好ましい。より好ましくはアクリル酸C1−C4アルキルエステルを1〜3種とアクリル酸ヒドロキシC1−C4アルキルエステル1種の併用である。これらのヒドロキシアルキルエステル併用の場合、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル(好ましくはアクリル酸C1−C4アルキルエステル)の量を100重量部とすると、(メタ)アクリル酸ヒドロキシC1−C12アルキルエステル(好ましくはアクリル酸ヒドロキシC1−C4アルキルエステル)0.5−5重量部の割合で使用するのが好ましい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」の用語は、「アクリル又は/及びメタクリル」の意味で使用され、アクリル又はメタクリル何れでも良いことを意味する。例えば「(メタ)アクリル酸メチル」は、アクリル酸メチル又はメタクリル酸メチルの何れでも良い意味で使用される。
(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体(a成分)は、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量とアクリルアミド単量体を、常法、例えば溶液重合又は懸濁重合などにより共重合することにより得ることが出来る。
また、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体の好ましい組成としては、共重合体総量に対して、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体由来成分が、70−98重量%であり、アクリルアミド単量体由来成分が2−30重量%、より好ましくは、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体由来成分が、80−98重量%であり、アクリルアミド単量体由来成分が2−20重量%であり、更に好ましくは、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体由来成分が、90−98重量%であり、アクリルアミド単量体由来成分が2−10重量%である。
本発明の粘接着性配合剤における粘着成分としての(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体の含量は、粘接着性配合剤のa成分、b成分及びc成分の総量に対して、後記する、b成分及びc成分の含量の残部であり、好ましくは、a成分、b成分及びc成分の総量に対して、50〜90重量%程度あり、より好ましくは60〜90重量%程度あり、より好ましくは60〜85重量%程度である。
該粘接着性配合組成物は、上記の(a)(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体、(b)光重合性化合物及び(c)光重合開始剤を、適宜混合することにより得ることが出来るが、通常は溶媒の存在下に、混合することにより、溶媒を含む該粘接着性配合組成物として得ることが出来る。
上記の(a)粘着成分としての(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体は、該共重合体を直接本発明の粘接着性配合組成物の製造に使用してもよいが、常法により、対応する単量体の共重合で得られた本発明で使用する(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体を含む反応液を適当な濃度に調整して、粘着剤として本発明の粘接着性配合組成物に使用しても良い。
上記粘着剤に用いられる架橋剤としてはアクリル系粘着剤に対して常用のものであれば特に制限はなく、例えば脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート等のポリイソシアネート化合物、ブチルエーテル化スチロールメラミン、トリメチロールメラミン等のメラミン化合物、エポキシ樹脂系化合物、シランカップリング剤、金属錯体によるカップリング剤、金属塩等が用いられる。
これらの中で、好ましいものとしては、シランカップリング剤を挙げることができ、具体的には、本発明で使用する後記光重合性基を有するアルコキシシラン化合物として挙げたアルコキシシラン化合物を挙げることが出来る。より好ましくは、エポキシ基を有するアルコキシシラン化合物である。例えば好ましいアルコキシシラン化合物化合物としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のグリシドキシC1−C5アルキル(トリC1−C4アルコキシ)シランが好ましい。
該粘着剤で使用される架橋剤の使用量は上記粘着成分、具体的には(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体100重量部あたり0.001〜10重量部、好ましくは0.005〜5重量部、さらに好ましくは0.01〜5重量部程度の割合である。
エポキシ樹脂系化合物としては、例えばビスフェノールA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノエチル)シクロヘキサン等があげられる。金属塩としては、例えばアルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロム等の多価金属の塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩等の塩、具体的には、例えば塩化第二銅、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化第二スズ、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化マグネシウム、硫酸アルミニウム、酢酸銅、酢酸クロム等があげられる。
光重合性基を有するアルコキシシランは、貼り合わせるフィルム同士、基板同士、又はフィルムと基板の両方への密着成分として作用し、貼合操作後の初期密着性を向上させる。また、該アルコキシシランは、光重合によって、必要に応じて併用される後記する他の光重合性基を有する光重合性化合物と共に、重合して、本発明で使用する粘着剤の粘着成分と強固に物理的又は/及び化学的に結合し、配合組成物自身の物理的強度を高める機能を発現する。これらの作用によって、本発明における粘接着性配合組成物は、従来の接着剤や、粘着剤では達成できない継続的な密着性と、苛酷な条件下での耐久性を達成することができる。
このような光重合性化合物としては、例えばビニルトリメトキシシラン又はビニルトリエトキシシラン等のビニルC1−C4アルコキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、又は3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリロイルオキシC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン等のスチリルトリC1−C4アルコキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩等のN−(ビニルベンジル)アミノC1−C5アルキルアミノC1−C5アルキルトリC1−C4アルコキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシシクロヘキシルC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン又は3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のグリシドキシC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシラン、(メタ)アクリル基を有するアルコキシシラン(例えば前記(メタ)アクリロイルオキシC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシラン)の2量体、3量体又は4量体以上のアルコキシシランオリゴマー等の(メタ)アクリロイルオキシC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシランの2−70量体程度のオリゴマー、エポキシ基を有するアルコキシシラン(例えば前記グリシドキシC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシラン)の2−70量体程度のオリゴマー等が挙げられる。
これらの中で(メタ)アクリロイルオキシC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシラン又はそのオリゴマー(2−70量体程度)はより好ましい。
なお、上記の粘着剤中に、架橋剤として光重合性基を有するアルコキシシラン化合物が使用されている場合は、本発明の粘接着性配合組成物においては、便宜上、b−1成分のアルコキシシランとして扱い、b−1成分として含量計算をする。
本発明においては、上記エチレン性不飽和2重結合含有化合物としては、エチレン性不飽和2重結合を一つ有するもの、2以上有するもの何れも使用することが出来る。本発明の粘接着性配合組成物においては、エチレン性不飽和2重結合含有化合物として、エチレン性不飽和2重結合を2つ以上有する化合物を含む場合、エチレン性不飽和2重結合を一つ有する化合物を含む場合より、より好ましく、前記の本発明の優れた性能がより発揮される。
エチレン性不飽和2重結合を有するものの具体例としては、下記の化合物を挙げることが出来る。
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル(メタ)アクリレート、ブチルグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物、ブトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート等。
アリル化シクロヘキシルジアクリレート、ビス(アクリロキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビス(アクリロキシネオペンチルグリコール)アジペート、EO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールSジアクリレート、EO変性ビスフェノールFジアクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジアクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ECH変性ジエチレングリコールジメタクリレート、ECH変性エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、グリセロールアクリレートメタクリレート、グリセロールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ECH変性1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、長鎖脂肪族ジ(メタ)アクリレート、メトキシ化シクロヘキシルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ステアリン酸変性ペンタエリスリトールジアクリレート、EO変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン,EO変性リン酸ジメタクリレート、ECH変性フタル酸ジアクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ECH変性プロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラブロモビスフェノールAジアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジビニルエーテル、トリグリセロールジアクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリグリセロールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物、ビス(アクリロキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビス(メタアクリロキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物等。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ECH変性グリセロールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、EO変性リン酸トリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ECH変性トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス((メタ)アクリロキシエチル)イソシアヌレート、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、亜鉛ジ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートと1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートとの反応生成物、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとイソホロンジイソシアネートとの反応生成物、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(メタアクリロキシエチル)イソシアヌレート、グリセロールトリグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物等。
以上挙げた(b−2)成分の中で、本発明において好ましい化合物は、(メタ)アクリル基を2又は3個有するジ又はトリアクリレート化合物である。特に
ビスフェノールジ(メタ)アクリレートはより好ましい。
エチレン性不飽和2重結合含有化合物(b−2成分)としては、(メタ)アクリル基を2個以上有する多官能化合物が好ましく、該化合物の含有量は、本発明の粘接着性配合組成物のa成分、b成分及びc成分の総量に対して、通常0.5重量%から30重量%の範囲であり、好ましくは1重量%から30重量%であり、より好ましくは1〜10重量%、更に好ましくは1重量%から6重量%である。
本発明の粘接着性配合組成物中のb成分(上記アルコキシシランb−1成分とエチレン性不飽和2重結合含有化合物b−2成分の総量)含有量としては、前記a成分、b成分及びc成分の総量に対して、通常2重量%から80重量%であり、好ましくは2.5重量%から60重量%、より好ましくは3重量%から40重量%であり、更に好ましくは3重量%から30重量%である。また、場合により、4重量%から30重量%は最も好ましい。
b−1成分とb−2成分の比率は、b−2成分(エチレン性不飽和2重結合含有化合物)1重量部に対して、b−1成分(上記アルコキシシラン)1〜20重量部、好ましくは1〜15重量部の割合が好ましい。
前記光重合開始剤の含有量は、本発明の粘接着性配合組成物のa成分、b成分及びc成分の総量100重量部に対して、好ましくは0.01重量部以上10重量部以下、より好ましくは0.1重量部以上5重量部以下の割合が好ましい。また、助剤は光重合開始剤に対して、0.5倍から2倍量程度がよい。
また、本発明の粘接着性配合組成物は、ジラウリン酸ジブチル錫等の硬化触媒を含む方が好ましい。該硬化触媒は、本発明の粘接着性配合組成物のa成分、b成分及びc成分の総量に対して、0.001〜0.1重量%程度が好ましく、0.01〜0.04%程度である。
また、本発明の粘接着性配合組成物においては、更に、架橋剤を含むことが好ましい。該架橋剤としては、粘着剤の個所で挙げた架橋剤が何れも使用しうる。該架橋剤は、粘着剤における架橋剤と同じでも良いが、異なっても良い。本発明の粘接着性配合組成物で、添加される架橋剤としては、前記粘着剤における架橋剤の個所で挙げたイソシアネート化合物が好ましい。
該架橋剤の含量は、本発明の粘接着性配合組成物におけるa成分、b成分及びc成分の総量100重量部に対して、0.01〜0.1重量部程度の割合である。
また、本発明の粘接着性配合組成物は、光学系に使用する場合には、通常フィラー等の、光透過を阻害するものを含まない方がこのましい。
1.(a)粘着成分として(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体(a成分)、(b)光重合性化合物(b成分)及び(c)光重合開始剤(c成分)を含有し、且つ、光重合性化合物として光重合性基を有するアルコキシシラン(b−1成分)を含有し、a成分、b成分及びc成分の総量に対するb成分の含有割合が2重量%から80重量%、c成分の含有割合が0.01重量%以上10重量%以下、残部がa成分である粘接着性配合組成物。
2.光重合性基を有するアルコキシシラン(b−1成分)の含量が、a成分、b成分及びc成分の総量に対して、2重量%以上40重量%以下である上記1に記載の粘接着性配合組成物。
3.光重合性基を有するアルコキシシラン(b−1成分)が(メタ)アクリロイルオキシ又はグリシドキシC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシラン又はその2−70量体オリゴマーである上記1〜2の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
4.光重合性化合物(b成分)として、光重合性基を有するアルコキシシラン(b−1成分)及び一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物(b−2成分)の両者を含む上記1〜3の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
5.一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物(b−2成分))の含量が、a成分、b成分及びc成分の総量に対して、1重量%以上30重量%以下である上記4に記載の粘接着性配合組成物。
6.光重合性基を有するアルコキシシラン(b−1成分)と一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物(b−2成分)の重量割合が、b−2成分1重量部に対して、b−1成分が1〜20重量部である上記4又は5に記載の粘接着性配合組成物。
8.(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体(a成分)が、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体由来成分70〜98重量%とアクリルアミド単量体由来成分2〜30%からなる共重合体である上記1〜7の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
9.(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル単量体が、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステルと(メタ)アクリル酸(ヒドロキシC1−C12アルキル)エステルとからなり、(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル100重量部に対して、(メタ)アクリル酸(ヒドロキシC1−C12アルキル)エステルが0.5−5重量部の割合である上記8に記載の粘接着性配合組成物。
10.光重合性基を有するアルコキシシラン(b−1成分)として、(メタ)アクリル基を有するアルコキシシランとエポキシ基有するアルコキシシランの両者を含み、その含量割合が(メタ)アクリル基を有するアルコキシシラン100重量部に対して、エポキシ基を有するアルコキシシランが0.01〜1重量部である上記1〜9の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
11.(メタ)アクリル基を有するアルコキシシランが(メタ)アクリロイルオキシトリC1−C4アルコキシシラン又はその2−70量体オリゴマーであり、エポキシ基を有するアルコキシシランがグリシドキシC1−C4アルキルトリC1−C4アルコキシシランである上記10に記載の粘接着性配合組成物。
12. 粘接着性配合組成物が有機溶剤を含み、該有機溶剤量が、a成分、b成分及びc成分の総量の、2〜6重量倍である上記1〜11の何れか一項に記載の粘接着性配合組成物。
本発明の積層体は 2枚の基板又はフィルム、又はフィルムと基板の両者を、本発明の粘接着性配合組成物で貼り合わせた後、両者に挟持された該粘接着性配合組成物層に紫外線を照射することにより、該粘接着性配合組成物層を硬化することにより得ることが出来る。また、必要により、この操作を繰り返すことにより、3枚以上の基板又は/及びフィルムの積層された積層体を得ることが出来る。
以下に、より具体的に説明する。
本発明の粘接着性配合組成物でフィルムや基板等の上記の両者を貼り合せるには、従来公知の種々の方法を用いることが出来る。例えば、貼り合せるフィルム又は基板の貼り合せ面に本発明の粘接着性配合組成物をそのまま塗布し、該粘接着性配合組成物を挟持するように貼り合わせる方法、また、離形性を有するフィルム2枚で該粘接着性配合組成物を挟み込み、シート状へと加工して、離型フィルムを剥しながら貼り合せ面へ貼付する方法等を挙げることが出来る。
上記のようにして、得られた該粘接着性配合組成物層を有する積層体は、必要に応じて、両面から加圧して、粘着を十分にさせる(感圧処理)。手作業で押すやり方でも良いし、ラミネーターや全面均一に加重可能な貼合機を使うこともできる。この操作を必要なだけ繰り返して本発明の未硬化の粘接着剤層を有する積層体を作製する。
この操作により、少なくとも、2枚の基板又はフィルム、又はフィルムと基板が、本発明の粘接着性配合組成物の光硬化物層により貼り合わされた本発明の積層体が完成する。
このようにして、未硬化の粘接着剤層を硬化させることにより、硬化した該粘接着剤層および本発明の積層体の優れた物理的耐久性や密着性、苛酷な条件下での優れた耐久性を得ることができる。
通常は成膜後に2軸延伸して分子を配向させることで結晶化させたものである。
本発明の好ましい積層体としては、少なくとも偏光素子、偏光板、無機ガラス、水晶基板、サファイア基板のいずれか2つ、特に、一方が偏光素子又は偏光板であり、他方が無機ガラス、水晶基板及びサファイア基板からなる群から選ばれる一つである積層体を挙げることができる。また、(1)少なくとも偏光素子一枚、無機ガラス一枚、及び水晶基板一枚若しくはサファイア基板一枚を含む構成、例えば偏光素子の片面に無機ガラスが、他面に水晶基板若しくはサファイア基板が貼りあわされた偏光板、(2)少なくとも偏光素子一枚及び無機ガラス二枚を含む構成、例えば偏光素子の両面に無機ガラスが貼りあわされた偏光板、(3)少なくとも偏光素子一枚及び、水晶基板二枚、若しくは、水晶基板とサファイア基板、を含む構成、例えば偏光素子の片面に水晶基板が、他面に水晶基板若しくはサファイア基板が貼りあわされた偏光板、又は(4)偏光素子一枚とサファイア基板2枚を含む構成、例えば、例えば偏光素子の両面にサファイア基板が貼りあわされた偏光板、がより好ましい。
これらの積層体を、前記した方法、即ち、上記の偏光素子と上記基板とを本発明の粘接着性配合組成物で貼り合わせた後、該粘接着剤層に紫外線を照射して、該粘接着剤層を硬化させる方法によって製造するのが好ましい。
また、本発明の積層体の製造において、本発明の粘接着性配合組成物を、剥離フィルムに挟持させ、予め、剥離フィルムで挟持された粘接着剤層(又はフィルム)を形成した後、該粘接着剤層(又はフィルム)を用いて、被接着フィルム又は被接着基板(以下被接着物とも言う)を貼り合わせるのは好ましい方法である。 該粘接着剤層(又はフィルム)を用いて被接着物同士を接着するには、剥離フィルムで挟持された粘接着剤層(又はフィルム)を取り出して、粘接着剤フィルムとして、被接着物の間に挟持させ貼りあわすか、又は、上記したように、剥離紙を剥ぎながら、被接着物に、該粘接着剤層(又はフィルム)を転写しながら、被接着物で挟持させて、貼り合わせてもよい。
偏光素子に貼り合わされる基板またはフィルムは任意に選択でき、図1および図2のものに制限されない。
また、液晶ライトバルブに近い位置に、本発明の偏光板を設置する場合、本発明の偏光板は偏光素子の両面に、水晶基板またはサファイア基板の何れかを用いることが好ましい。
また、本発明の粘接着性配合組成物は、粘着剤の配合効果によって形状維持性能を有するため、2枚の離型フィルムで挟んだシート状へ加工可能である。該シート状の粘接着剤は取り扱いや裁断が容易なことから、製造方法と生産機の選択の幅が広がり、生産効率の向上とコストダウンに貢献できる。
粘着剤の合成例
アクリル酸n−ブチル94g、2−ヒドロキシエチルアクリレート1g、N,N−ジメチルアクリルアミド5gを酢酸エチル185gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル0.05gを添加して、70℃で5時間重合してアクリル樹脂共重合体溶液 を得た。得られたアクリル共重合体はポリスチレン換算のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量:1,100,000であった。
次ぎに、得られた共重合体溶液に酢酸エチルを加え、樹脂分が22.5重量%になるように調製した。そこに、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.01重量部、ジドデカン酸ジブチルスズ0.002重量部を配合して本発明で使用するアクリル系粘着剤を得た。
(1)上記参考例で得られた樹脂分含量22.5重量%のアクリル系粘着剤を、固形分含量で79重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製コロネートRTMHL)0.035重量部、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−403)0.009重量部、ジラウリン酸ジブチルスズ(純正化学社製)0.002重量部、アクリル基を有するアルコキシシランとして3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−5103)17重量部、2官能の光重合性化合物としてビスフェノールAのジアクリレート(日本化薬社製)2重量部、光重合開始剤としてイルガキュアー(Irgacure)−184(チバスペシャリティケミカルズ社製)2重量部、及び2−ブタノン32重量部を混合し、本発明の配合組成物を得た。得られた配合組成物の固形分含量が20重量部となるようにメチルエチルケトンを加え一時間良く混合して、粘着シート用の本発明配合組成物を得た。
(2)塗工機を使って、上記で得られた本発明の配合組成物を2枚の離型フィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)間に挟み込み、シート状に成形した。得られたシートは厚さ20μmであり、積層体用の両面粘接着シートとして使用した。
(3)本発明の積層体(偏光板)を作製するため、投射型液晶表示装置のブルーチャンネル用染料系偏光素子PBW(ポラテクノ社製)および、グリーンチャンネル用の染料系偏光素子PGW(ポラテクノ社製)を用意した。それぞれの偏光素子の一方の面に、上記で得られた両面粘接着シートで、白板ガラス板(crawn glass board)を貼り合せ、もう一方の面に同様に水晶基板を貼り合せ、未硬化の粘接着剤層を有する本発明の積層体(偏光板)を作製した。貼り合わせには、市販のラミパッカーを用いた。
未硬化の粘接着剤層を有する本発明の積層体の両面に対して一度ずつ計2回、UV照射用の高圧水銀ランプを使って積算光量2500mJ/cm2(20mW/cm2の照射強度で125秒)の光を照射して光硬化処理し、本発明の積層体とした。この積層体を後記表1の後に記載する評価方法により評価した。その結果を表1に示した。
前記参考例で得られた樹脂分含量22.5重量%のアクリル系粘着剤を、固形分含量で79重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製コロネートHL)0.035重量部、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−403)0.009重量部、ジラウリン酸ジブチルスズ(純正化学社製)0.002重量部、アクリル基を有するアルコキシシランとして3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−503)17重量部、2官能の光重合性化合物としてビスフェノールAのジアクリレート(日本化薬社製)2重量部、光重合開始剤としてイルガキュアー(Irgacure)−184(チバスペシャリティケミカルズ社製)2重量部、及び2−ブタノン32重量部を混合し、本発明の配合組成物を得た。以下実施例1と同様にして本発明の積層体を作製した。この積層体を実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
前記参考例で得られた樹脂分含量22.5重量%のアクリル系粘着剤を、固形分含量で76重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製コロネートHL)0.034重量部と、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−403)0.009重量部、ジラウリン酸ジブチルスズ(純正化学社製)0.002重量部、アクリル基を有するアルコキシシランとして3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−5103)17重量部、2官能の光重合性化合物としてビスフェノールAのジアクリレート(日本化薬社製)2重量部、3官能以上の光重合性化合物としてトリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート(東亞合成製アロニックスM−315)3重量部、光重合開始剤としてイルガキュアー(Irgacure)−184(チバスペシャリティケミカルズ社製)2重量部、及び2−ブタノン30重量部を混合し、本発明の配合組成物を得た。以下実施例1と同様にして本発明の積層体を作製した。この積層体を実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
前記参考例で得られた樹脂分含量22.5重量%のアクリル系粘着剤を、固形分含量で87重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製コロネートHL)0.039重量部、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−403)0.01重量部、ジラウリン酸ジブチルスズ(純正化学社製)0.002重量部、アクリル基を有するアルコキシシランオリゴマーとして信越化学社製X−40−9271を8重量部、2官能の光重合性化合物としてビスフェノールAのジアクリレート(日本化薬社製EF−053)2重量部、ウレタンアクリレート(日本化薬社製FU−248)1重量部、光重合開始剤としてイルガキュアー(Irgacure)−184(チバスペシャリティケミカルズ社製)2重量部、及び2−ブタノン35重量部を混合し、本発明の配合組成物を得た。以下実施例1と同様にして本発明の積層体を作製した。この積層体を実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
前記参考例で得られた樹脂分含量22.5重量%のアクリル系粘着剤を、固形分含量で93重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製コロネートHL)0.042重量部、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−403)0.01重量部と、ジラウリン酸ジブチルスズ(純正化学社製)0.002重量部、アクリル基を有するアルコキシシランオリゴマーとして信越化学社製X−40−2655Aを4重量部、2官能の光重合性化合物としてビスフェノールAのジアクリレート(日本化薬社製EF−053)2重量部、光重合開始剤として2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(ラムソン・ファイア・ケミカル社製 商品名;スピードキュアTPO)0.2重量部、及び2−ブタノン37重量部を混合し、本発明の配合組成物を得た。以下実施例1と同様にして本発明の積層体を作製した。この積層体を実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
前記参考例で得られた樹脂分含量22.5重量%のアクリル系粘着剤を、固形分含量で100重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製コロネートHL)0.045重量部、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−403)0.011重量部、ジラウリン酸ジブチルスズ(純正化学社製)0.002重量部、及び2−ブタノン40重量部を混合し、比較用の配合組成物を得た。以下、実施例1における光硬化処理を行わない点を除き、実施例1と同様にして比較用の積層体を作製した。この積層体を実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
光重合性化合物としてビスフェノールAのエポキシアクリレート(日本化薬製R−310)60重量部と、ポリエステルジオールとヘキサメチレンジイソシアネートよりなるウレタンアクリレート(日本化薬製UX−3204)20重量部と、2−ヒドロキシエチルメタクリレート17重量部と、光重合性化合物としてイルガキュアー(Irgacure)−184(チバスペシャリティケミカルズ社製)を3重量部混合した光重合性配合組成物を、粘着シート用の本発明粘接着性配合組成物の代わりに貼り合せに用いること以外は、実施例1と同様な操作により積層体を作製した。この積層体を実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
保護板として、一方の表面をアルカリ処理した膜厚80μmのトリアセチルセルロースフィルム(富士写真フィルム株式会社製、商品名:TD−80U)を用い、2枚の該保護フィルムのアルカリ処理した面に、PVA糊(日本合成化学社製 ゴーセノールNH−26)4重量%水溶液を塗布して、片面に糊付きの保護フィルム2枚を得た。2色性染料を吸着させたポリビニルアルコール系樹脂フィルムを延伸して得られた染料系偏光素子(ポラテクノ社製)を上記で得られた2枚の片面糊付き保護フィルムの糊付きの面で挟持し、偏光素子の両面に保護フィルムを接着した。次いで70℃で10分加熱して乾燥することにより、比較用のブルーチャンネル用およびグリーンチャンネル用の偏光板を得た。
評価対象の積層体よりなる偏光板を90℃オーブンに投入して1000時間後に取り出し、貼り合せ層の剥れおよび偏光素膜の破断を目視観察した。
◎:貼り合せ層の剥れおよび偏光素膜の破断が無い。
○:貼り合せ層の端部が僅かに剥れ、偏光素膜の破断がない。
×:貼り合せ層の剥れおよび偏光素膜の破断が見られる。
(2)ブルーチャンネル耐光性評価
評価対象の積層体よりなるブルーチャンネル用染料系偏光素子を使った偏光板を、ブルーチャンネル用ダイクロイックフィルターを設置した図9に示す耐光性試験機内の光路に600時間配置した。その後、評価対象の偏光板と分光光度計(日本分光製V−7100)の標準偏光板とをクロスニコルに配置した場合の透過率を評価した。劣化があると本来低い透過率の上昇が見られる。また、評価対象の偏光板の吸収軸と分光光度計の標準偏光板の吸収軸を平行になるように配置した場合の透過率を評価した。劣化が起こると透過率の減少が見られる。
◎:偏光板をクロスニコル配置した場合の透過率の上昇は見られず、偏光板を並行配置した場合の透過率の減少は見られなかった。
×1:偏光板をクロスニコル配置した場合の透過率が大幅に上昇し、偏光板を並行配置した場合に透過率の減少は見られなかった。
×2:偏光板をクロスニコル配置した場合の透過率の上昇は見られなかったが、偏光板を並行配置した場合に透過率は大幅に減少していた。
(3)グリーンチャンネル耐光性評価
評価対象の積層体がグリーンチャンネル用染料系偏光素子を使った偏光板であって、耐光性試験機内にグリーンチャンネル用ダイクロイックフィルターを設置する以外は、ブルーチャンネル耐光性評価と同様に評価した。
◎:偏光板をクロスニコル配置した場合の透過率の上昇は見られず、偏光板を並行配置した場合の透過率の減少は見られなかった。
×:偏光板をクロスニコル配置した場合の透過率が大幅に上昇し、偏光板を並行配置した場合に透過率の減少は見られなかった。
作製した積層体一枚を、市販の投射型液晶表示装置を利用した図10に示す投射映像のムラ試験機内のブルーチャンネル用出射側偏光板もしくはブルーチャンネル用出射用プリ偏光板のどちらか、またはブルーチャンネル用出射側偏光板とブルーチャンネル用出射用プリ偏光板の両方と置き換え、投射映像のムラを比較評価した。また、作製した積層体一枚を、投射映像のムラ試験機内のグリーンチャンネル用出射側偏光板もしくはグリーンチャンネル用出射用プリ偏光板のどちらか、またはグリーンチャンネル用出射側偏光板とグリーンチャンネル用出射用プリ偏光板の両方と置き換え、投射映像のムラを比較評価した。
◎:グリーンチャンネルの評価およびブルーチャンネルの評価いずれの場合においても、投射映像のムラは見られなかった。
×:グリーンチャンネルの評価において投射映像のムラが観察され、ブルーチャンネルの評価においても投射映像のムラが僅かに観察された。
従って、本発明の粘接着性配合組成物は、上記のように光学部材として使用される基板とフィルム等との積層体用の粘接着剤として適しており、産業上非常に有用である。
2:サファイア板
3:粘接着層
4:偏光素子
5:水晶基板
6:表示光
7:液晶ライトバルブ
8:本発明の積層体よりなる偏光板
9:従来の偏光板
10:UHPランプ
11:インテグレータレンズ
12:PBS
13:コンデンサーレンズ
14:ブルーチャンネル評価用ダイクロイックフィルターまたは、グリーンチャンネル評価用ダイクロイックフィルター
15:UV吸収ガラス
16:本発明の積層体よりなる偏光板
17:熱吸収板
18:ダイクロイックミラー
19:ミラー
20:投射レンズ
21:投射光
22:投射スクリーン
23:レッド光
24:グリーン光
25:ブルー光
26:液晶セル
27:偏光板
28:プリ偏光板
29:プリ偏光板(グリーンチャンネル出射側)
30:偏光板(グリーンチャンネル出射側)
31:プリ偏光板(ブルーチャンネル出射側)
32:偏光板(ブルーチャンネル出射側)
Claims (13)
- 少なくとも、2枚の基板又は2枚のフィルム、又はフィルムと基板が、粘接着性配合組成物の光硬化物層により貼り合わされた積層体が、液晶ライトバルブの光入射側または光出射側の何れか一方又は両方に配置された投射型液晶表示装置であって、
前記配合組成物が、(a)粘着成分として(メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体(a成分)、(b)光重合性化合物(b成分)及び(c)光重合開始剤(c成分)を含有し、且つ、前記光重合性化合物として光重合性基を有するアルコキシシランを含有することを特徴とする、投射型液晶表示装置。 - 2枚の基板又は2枚のフィルム、又はフィルムと基板の一方が偏光素子又は偏光板であり、他方が、無機ガラス板、水晶基板及びサファイア基板からなる群から選ばれる一つである、請求項1に記載の投射型液晶表示装置。
- 光重合性基が(メタ)アクリル基、ビニル基及びエポキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項1又は2に記載の投射型液晶表示装置。
- 光重合性基を有するアルコキシシランが単量体又は該単量体が2〜70個縮重合したオリゴマーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置。
- (メタ)アクリル酸C1−C12アルキルエステル−アクリルアミド共重合体におけるアクリルアミド単量体由来成分の含量が、共重合体全体に対して、1〜49重量%である請求項1〜4のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置。
- 光重合性化合物として、光重合性基を有するアルコキシシラン及び一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物の両者を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置。
- 一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物がジ又はトリアクリレート化合物である請求項6に記載の投射型液晶表示装置。
- 光重合性基を有するアルコキシシランの含量が、粘接着性配合組成物のa成分、b成分及びc成分の総量に対して、0.5重量%から60重量%である請求項1〜7のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置。
- 一分子中に2つ以上の光重合性基を有する光重合性化合物の含量が、粘接着性配合組成物のa成分、b成分及びc成分の総量に対して、1重量%から30重量%である請求項6〜8のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置。
- 偏光素子又は偏光板が、染料系偏光素子または染料系偏光板である請求項2〜9のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置。
- フィルムが、セルロース系フィルム、ポリビニルアルコール系フィルム、ポリエステル系フィルム、シクロオレフィン系フィルム、ポリエチレンテレフタレート系フィルム、及びアクリル系フィルムよりなる群から選択される有機フィルムである請求項1〜10のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置。
- 少なくとも2枚の基板又は2枚のフィルム、又はフィルムと基板を、粘接着性配合組成物で貼り合わせた後、紫外線照射により、該粘接着性配合組成物の層を硬化することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置の製造方法。
- 粘接着性配合組成物が有機溶剤を含み、該有機溶剤量が、a成分、b成分及びc成分の総量の、1〜10重量倍である請求項1〜11のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置。
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