JP5553173B2 - 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法及びプログラム - Google Patents
船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5553173B2 JP5553173B2 JP2011026441A JP2011026441A JP5553173B2 JP 5553173 B2 JP5553173 B2 JP 5553173B2 JP 2011026441 A JP2011026441 A JP 2011026441A JP 2011026441 A JP2011026441 A JP 2011026441A JP 5553173 B2 JP5553173 B2 JP 5553173B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel ratio
- air
- throttle opening
- engine speed
- intake pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
すなわち、エンジンをリーン側空燃比で運転する場合、理論空燃比で運転する場合に比べて、搭載される船体の負荷特性、構成部品のばらつき及び燃料性状等の変動によって操船者の操作感に大きな影響を与えてしまう。
このとき、エンジン回転数に基づいて目標空燃比を所定のリーン側空燃比から理論空燃比に切り替えていたとする。この場合、例えばエンジンを負荷が軽い船体に搭載した場合と、負荷が重い船体に搭載した場合とでは、所定のリーン側空燃比から理論空燃比に切り替わるタイミングが相違する。
したがって、吸気圧が略一定であるか否かに基づいて目標空燃比をリーン側からリッチ側に制御する場合、吸気圧が略一定になるタイミングが一定ではないため、操船者がスロットル開度の上昇操作に応じた加速感を得ることができない問題を解決できない。
図1は、船舶を斜め後方から眺めた斜視図である。また、図2は、船舶に取り付けられる船外機の左側面図である。図1及び図2に示すように、船舶1の船体2後部に位置するトランサム2aに船外機3がブラケット装置4を介して装着される。
操船者によるスロットルレバー11の操作に応じて、図示しない吸気管に配置されたスロットバルブを閉閉し、エンジン15に供給される空気量を調整する。このとき、スロットル開度検出器62は、スロットバルブの開度に応じたスロットル開度の信号を出力する。スロットル開度検出器62は、スロットル開度検出手段の一例である。
制御装置50に入力された各機器からの信号はCPU51で適宜演算処理され、その演算結果が出力回路56を介して船外機3内外の各機器に出力される。具体的には、CPU51は、燃料噴射量の信号をインジェクタ80に出力する。また、CPU51は、吸気量の信号を空気量調整アクチュエータ81に出力する。また、CPU51は、表示する信号等をモニタ8に出力する。更に、CPU51は、出力回路56から点火装置57を介してイグニッションコイル82に点火信号を出力する。
そこで、本実施形態では、エンジン回転数の上昇率が所定値よりも小さくなるスロットル開度を、搭載される船体に応じて学習して、学習したスロットル開度を切り替え点として、目標空燃比を所定のリーン側空燃比からリッチ側に切り替える。このように、制御することで、操船者がスロットル開度の上昇操作に応じた加速感が得られないと感じる前に空燃比がリッチ側に制御されるので、スロットル開度の上昇操作に応じた加速感を得ることができるようになる。
まず、制御装置50が行うスロットル開度を学習する処理について図4〜図6を参照して具体的に説明する。
図4は、目標空燃比を切り替えるためのスロットル開度を学習する処理を示すフローチャートである。図5は、学習条件の成立を判定するための処理を示すフローチャートである。図6は、スロットル開度を上昇させたときのエンジン回転数の変化を示す図である。
ステップS10では、CPU51は、スロットル開度の変化率が既定の範囲であるか否か、すなわち一定の変化率であるか否かを判定する。具体的には、CPU51は、スロットル開度検出器62から出力される信号に基づいてスロットル開度の変化率が既定値Aよりも大きく既定値Bよりも小さいかを判定する。スロットル開度の変化率が既定の範囲の場合、次にステップS12に処理を進め、スロットル開度の変化率が既定の範囲ではない場合、ステップS11に処理を進める。
まず、ステップS21では、CPU51は、傾斜角検出器68を介して船外機3のトリム操作が行われていないかを判定する。トリム操作が行われていない場合、ステップS22に処理を進め、トリム操作が行われている場合、ステップS26に処理を進める。ステップS26では、学習条件成立フラグFを0にしてRAM53に記憶し、後述するように学習処理を終了する。ステップS21のような判定を行うのは、トリム操作が行われている場合、吸気圧やエンジン回転数が安定せず、正確なスロットル開度を学習することができないためである。
ステップS13では、CPU51は、クランク角信号検出器61及びスロットル開度検出器62が出力する信号からエンジン回転数及びスロットル開度を取得する。CPU51は、取得したエンジン回転数及びスロットル開度に基づいてスロットル開度毎にエンジン回転数の上昇率(ΔN)を演算する。具体的に、図6を参照して、エンジン回転数の上昇
率について説明する。図6はスロットル開度を一定の変化率で上昇させた場合のエンジン回転数の変化を示す図である。エンジン回転数が小さい領域は低速域であり、上述したようにCPU51は目標空燃比をリーン側空燃比に制御して運転している。
昇するとエンジン回転数の上昇率ΔNが徐々に小さくなる。一方、曲線Hでは、スロット
ル開度が上昇するとエンジン回転数の上昇率ΔNが急に小さくなる。
か否かを判定する。閾値よりも小さい場合、ステップS15に処理を進め、閾値以上の場合、ステップS10に処理を戻す。この閾値は、ROM52等に格納された予め定められた所定値であって、操船者がスロットル開度の上昇操作に応じた加速感が得られないと感じるまでには至らない上昇率の値が設定されている。
ステップS15では、CPU51は、エンジン回転数の上昇率ΔNが閾値よりも小さく
なったときのスロットル開度をEEPROM54に記憶する。この処理によって、目標空燃比を所定のリーン側空燃比から理論空燃比に切り替えるときのスロットル開度が学習される。
ットル開度について説明する。スロットル開度の上昇に応じて上昇率ΔNが徐々に小さく
なる曲線Lでは、上昇率ΔNはスロットル開度Th1まで上昇したときに閾値よりも小さ
くなる。一方、スロットル開度の上昇に応じて上昇率ΔNが急に小さくなる曲線Hでは、
上昇率ΔNはスロットル開度Th2まで上昇したときに閾値よりも小さくなる。したがっ
て、CPU51は、曲線Lの場合、スロットル開度Th1を記憶し、曲線Hの場合、スロットル開度Th2を記憶する。
また、図8Aに示す低回転域のエンジン回転数で、目標空燃比が理論空燃比に設定されているのは、アイドリング状態等で安定したエンジン回転数にするためである。なお、所定のリーン側空燃比以外の空燃比は、理論空燃比に限られず、例えば理論空燃比から出力空燃比までの空燃比を自由に設定することができる。
図8Bに示すスロットル開度−エンジン回転数による目標空燃比マップの各枠内には目標空燃比が設定されている。図8Bに示すマップは、全て理論空燃比が設定されている。なお、目標空燃比は理論空燃比に限られず、例えば理論空燃比から出力空燃比までの空燃比を自由に設定することができる。
例えば、上述した実施形態では、制御装置50は、エンジン回転数の上昇率が所定値よりも小さくなるスロットル開度を切り替え点として、目標空燃比を所定のリーン側空燃比から理論空燃比に制御する場合について説明したが、この場合に限られず、所定のリーン側空燃比よりもリッチ側である理論空燃比から出力空燃比までの空燃比に制御してもよい。
Claims (8)
- 吸気圧を検出する吸気圧検出手段と、スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段とを備えた船外機において、吸気圧、スロットル開度及びエンジン回転数に基づいて空燃比を制御する船外機用内燃機関の空燃比制御装置であって、
エンジン回転数の上昇率が所定値よりも小さくなるスロットル開度を切り替え点として、目標空燃比を所定のリーン側空燃比からリッチ側に制御する制御手段を有することを特徴とする船外機用内燃機関の空燃比制御装置。 - エンジン回転数とスロットル開度との関係に基づいて、エンジン回転数の上昇率が所定値よりも小さくなるスロットル開度を記憶する記憶処理手段を有し、
前記制御手段は、前記記憶処理手段によって記憶されたスロットル開度に基づいて、目標空燃比を所定のリーン側空燃比からリッチ側に制御することを特徴とする請求項1に記載の空燃比制御装置。 - 前記制御手段は、目標空燃比を所定のリーン側空燃比からリッチ側に制御するとき、燃料噴射量制御の方式を切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の空燃比制御装置。
- 前記制御手段は、目標空燃比を所定のリーン側空燃比にする場合、吸気圧とエンジン回転数とを基本として取得される燃料噴射量で制御し、目標空燃比をリッチ側にする場合、スロットル開度とエンジン回転数とを基本として取得される燃料噴射量で制御することを特徴とする請求項3に記載の空燃比制御装置。
- 吸気圧とエンジン回転数とを基本して取得される燃料噴射量の制御とは、吸気圧とエンジン回転数とによって定まる目標空燃比が記憶されている吸気圧−エンジン回転数による目標空燃比マップに基づいて燃料噴射量を算出する燃料噴射量の制御であり、
スロットル開度とエンジン回転数とを基本とする燃料噴射量の制御とは、スロットル開度−エンジン回転数による目標空燃比マップに基づいて燃料噴射量を算出する燃料噴射量の制御であることを特徴とする請求項4に記載の空燃比制御装置。 - 前記吸気圧−エンジン回転数による目標空燃比マップには、目標空燃比として所定のリーン側空燃比と所定のリーン側空燃比よりもリッチ側の空燃比とが混在していることを特徴とする請求項5に記載の空燃比制御装置。
- 吸気圧を検出する吸気圧検出手段と、スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段とを備えた船外機において、吸気圧、スロットル開度及びエンジン回転数に基づいて空燃比を制御する船外機用内燃機関の空燃比制御方法であって、
エンジン回転数の上昇率が所定値よりも小さくなるスロットル開度を切り替え点として、目標空燃比を所定のリーン側空燃比からリッチ側に制御することを特徴とする船外機用内燃機関の空燃比制御方法。 - 吸気圧を検出する吸気圧検出手段と、スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段とを備えた船外機において、吸気圧、スロットル開度及びエンジン回転数に基づいて空燃比を制御するためのプログラムであって、
エンジン回転数の上昇率が所定値よりも小さくなるスロットル開度を切り替え点として、目標空燃比を所定のリーン側空燃比からリッチ側に制御する工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011026441A JP5553173B2 (ja) | 2011-02-09 | 2011-02-09 | 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011026441A JP5553173B2 (ja) | 2011-02-09 | 2011-02-09 | 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012167547A JP2012167547A (ja) | 2012-09-06 |
JP5553173B2 true JP5553173B2 (ja) | 2014-07-16 |
Family
ID=46971937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011026441A Active JP5553173B2 (ja) | 2011-02-09 | 2011-02-09 | 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5553173B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105298666B (zh) * | 2014-08-01 | 2018-01-05 | 浙江派尼尔科技股份有限公司 | 一种多模式工作汽船 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2518314B2 (ja) * | 1986-11-29 | 1996-07-24 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンの空燃比制御装置 |
JP2874572B2 (ja) * | 1994-12-20 | 1999-03-24 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
JPH08189398A (ja) * | 1994-12-29 | 1996-07-23 | Suzuki Motor Corp | 内燃機関の空燃比制御装置 |
JP3767211B2 (ja) * | 1998-11-12 | 2006-04-19 | マツダ株式会社 | 筒内噴射式エンジンの制御装置 |
JP2007046463A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Yamaha Motor Co Ltd | 排気システムならびにそれを備えるエンジン装置および車両 |
-
2011
- 2011-02-09 JP JP2011026441A patent/JP5553173B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012167547A (ja) | 2012-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6612882B2 (en) | Idling speed control system for outboard motor | |
JP3283405B2 (ja) | エンジン駆動式船舶推進機のシフト制御方法および装置 | |
US7153174B2 (en) | Outboard motor engine speed control system | |
JP3687923B2 (ja) | 酸素濃度センサを用いた内燃機関の制御方法及び装置及びその内燃機関 | |
US8740659B2 (en) | Outboard motor control apparatus | |
US8801477B2 (en) | Outboard motor control apparatus | |
US20050287886A1 (en) | Engine output control system for water jet propulsion boat | |
JP4279212B2 (ja) | 船舶のエンジン制御装置 | |
JP3930676B2 (ja) | 船舶用内燃機関のアイドル回転数制御装置 | |
US9745035B2 (en) | Control apparatus for outboard motor | |
JP5906953B2 (ja) | 船外機の制御装置、方法及びプログラム | |
JP5553173B2 (ja) | 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法及びプログラム | |
JP5783015B2 (ja) | 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法およびプログラム | |
JP5289854B2 (ja) | 船舶のアイドル回転数制御装置 | |
JP2012162234A (ja) | 船外機の制御装置、方法及びプログラム | |
JP2011252400A (ja) | 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法およびプログラム | |
JP2001132510A (ja) | 船舶用推進機 | |
JP5742269B2 (ja) | 船外機の制御装置、最適トリム角の学習方法及びプログラム | |
CA2725032C (en) | Outboard motor control apparatus | |
US7558664B2 (en) | Outboard motor fuel controller | |
JP2014013015A (ja) | エンジンシステム | |
JP2013024112A (ja) | 船外機のエンジン潤滑油消費量検出装置 | |
JP2011246061A (ja) | 船外機の制御装置 | |
JP6058046B2 (ja) | 船外機の制御装置 | |
JP2014004938A (ja) | 船外機の制御装置、船外機の制御方法およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131022 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140430 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140501 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140514 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5553173 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |