JP5906953B2 - 船外機の制御装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、動力手段を用いて船外機をトリム駆動する船外機の制御装置、方法及びプログラムに関する。
船体に取り付けられた船外機では、傾斜角を変更するチルト及びトリム操作が可能になっている。そして、このトリム及びトリム操作をパワートリム&チルト装置により油圧制御することも行われている。チルト操作とは、停船中や船体の陸揚げ時等に船外機を水面上に上昇させるものである。また、トリム操作とは、船外機の角度、即ちトリム角を調整するものである。船舶に搭載される船外機のトリム角を適切に調整することで、船体の姿勢角が変化して船体抵抗が低減し、結果として、同一のエンジン出力においても船体速度が増加し、燃費が向上することが知られている。
従来、燃費の向上のためには、航走時の姿勢角、乗員や積載物の重量や位置等の航走状態に応じて、操船者が、メータ類を確認しながら最適トリム角に調整する必要がある。しかしながら、波、風、潮流等の自然現象が時々刻々と変化する状況で、エンジン回転数や姿勢角の微妙な変化を感じ取ってトリム操作を行うことは、操船者に大きな負荷を強いることになる。そのため、熟練者でも煩わしさからトリム操作を頻繁に行うことは少ないのが実情である。また、初心者に至っては、トリム角を調整するといった知識や経験に乏しいため、トリム操作を行うことなく、燃費の悪い状態のまま航走することがほとんどである。
上記のような点に鑑みて、例えば特許文献1には、感知手段により感知されるエンジン回転数あるいは船速の航走状態量の変化に基づいて、推進ユニットをアップさせるアップ信号又はダウンさせるダウン信号を制御する船舶推進機の自動トリム角調整装置が開示されている。
特開平6−79920号公報 特開平6−76078号公報
ここで、トリムアップした状態で減速した場合を考える。滑走状態(プレーニング)できない船体速度まで減速した状態から再加速する場合、トリムアップした状態のままスロットルを開くと、プロペラが発生する推進力の方向が適正ではない。そのため、船首が上がり抵抗が増加したり、プロペラが水没せずに適正な推進力を発生できなかったりして、適正な加速が得られなくなる。
特許文献2には、推進ユニットの減速時に、エンジンの回転数が予め定めた基準値以上にある状態から基準値以下に達すると、駆動モータが自動的にダウン側に作動し、推進ユニットはダウン側リミットスイッチがオンする最適ダウン位置、すなわちプロペラの全体を水没させるような再加速に最適な姿勢を得るためのダウン位置に自動的に設定替えされる構成が開示されている。
一般的に、船舶にはブレーキがなく、減速する場合はスロットルを閉じ、急減速したい場合はスロットルを急閉する操作を行う。
しかしながら、スロットルを閉じても、慣性により船体速度は急激に低下しない。また、スロットルを閉じても、水流でプロペラが正転方向に回され、エンジンの回転数は急激に低下しない(四輪車におけるエンジンブレーキ状態に似ている)。また、トリムアップした状態から船外機を再加速に最適なダウン位置に戻すには、油圧装置の性能にもよるが、ある程度の時間を要する。
そのため、特許文献2にあるように、エンジンの回転数に応じて船外機をトリムダウン駆動する場合、トリムダウンに遅れが生じるおそれがある。その結果、再加速するときに、再加速に最適なダウン位置までトリムダウンしていないこともありえる。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、減速時において速やかに船外機を自動的にトリムダウン駆動して、再加速に備えらえるようにすることを目的とする。
更には、船外機を自動的にトリムダウン駆動する際に、操船者に違和感を与えないようにすることを目的とする。
本発明の船外機の制御装置は、動力手段を用いて船外機をトリム駆動する船外機の制御装置であって、スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度以下になった場合、船外機を自動的にトリムダウン駆動するトリムダウン駆動制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の船外機の制御装置の他の特徴とするところは、前記所定のスロットル開度以下において所定の範囲ごとに目標トリム角が対応付けられており、前記トリムダウン駆動制御手段は、前記スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度に対応付けられている目標トリム角を設定するステップと、前記スロットル開度検出器で検出されるトリム角が前記目標トリム角に達していなければトリムダウン駆動するステップとを繰り返す点にある。
また、本発明の船外機の制御装置の他の特徴とするところは、前記トリムダウン駆動制御手段は、スロットル開度の変化量、吸気圧の変化量、エンジン回転数の変化量及び船体速度の変化量のうちいずれか一の変化量に基づいて、前記トリムダウン駆動におけるトリム駆動速度を設定する点にある。この場合に、前記トリムダウン駆動制御手段は、前記スロットル開度の変化量、吸気圧の変化量、エンジン回転数の変化量及び船体速度の変化量のうちいずれか一の変化量が大きいときにはトリム駆動速度を速く、小さいときにはトリム駆動速度を遅く設定する。
本発明の船外機の制御方法は、動力手段を用いて船外機をトリム駆動する船外機の制御装置が実行する船外機の制御方法であって、スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度以下になった場合、船外機を自動的にトリムダウン駆動する手順を有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、動力手段を用いて船外機をトリム駆動する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度以下になった場合、船外機を自動的にトリムダウン駆動する処理をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度以下になった場合、船外機を自動的にトリムダウン駆動するようにしたので、減速時において速やかに船外機を自動的にトリムダウン駆動して、再加速に備えることが可能になる。
更に、スロットル開度の変化量、吸気圧の変化量、エンジン回転数の変化量及び船体速度の変化量のうちいずれか一の変化量に基づいて、トリムダウン駆動におけるトリム駆動速度を設定することにより、船外機を自動的にトリムダウン駆動する際に、操船者に違和感を与えないようにすることができる。
本発明を適用可能な船舶を斜め後方から眺めた斜視図である。 本発明を適用可能な船外機の左側面図である。 本発明の実施形態に係るPTT装置の回路図である。 ブラケット装置の拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る制御装置の構成を示すシステム図である。 時間と、スロットル開度、エンジン回転数及び船体速度との関係の例を示す特性図である。 時間と、トリム角及びハンドル保持力との関係の例を示す特性図である。 自動トリムダウンモード時における制御装置内の演算部の処理動作を示すフローチャートである。 スロットル開度と目標トリム角とを対応付けたテーブルの例を示す図である。 スロットル開度の変化量及びスロットル開度とトリム駆動速度とを対応付けたテーブルの例を示す図である。 時間と、操船者の操作したスロットル開度、スロットル開度の移動平均値及び船体速度、並びに自動駆動されるトリム角との関係の例を示す特性図である。 トリム角と船体の姿勢角との一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用可能な船舶を斜め後方から眺めた斜視図である。また、図2は、本発明を適用可能な船外機の左側面図である。図1及び図2に示すように、船舶1の船体2の後部に位置するトランサム2aに船外機3がブラケット装置4を介して取り付けられる。
船体2の略中央部は操舵室5であり、操舵席6が設置されると共に、操舵席6の前方には計器パネル7が配置される。計器パネル7にはタコメータ8等の計器類、不図示のモニタ、警告用のブザー9等が設けられると共に、操舵ハンドル10も設けられる。また、操舵席6の側方には例えばスロットルレバー11及びシフトレバー12を備えたリモコンボックス13が配置される。
図2に示すように、船外機3はエンジンホルダ14を備え、このエンジンホルダ14の上方にエンジン15が設置される。また、エンジンホルダ14の下方にはオイルパン16が配置されると共に、この船外機3のエンジン15、エンジンホルダ14及びオイルパン16の周囲はエンジンカバー17よって覆われる。エンジン15は、例えばシリンダヘッド29、シリンダブロック30及びクランクケース31等を組み合わせて構成された水冷4サイクル四気筒エンジンであり、クランクシャフト18を略垂直に配置したバーティカル(縦)型のエンジンである。
オイルパン16の下部にはドライブシャフトハウジング19が設置される。エンジンホルダ14、オイルパン16及びドライブシャフトハウジング19内にはドライブシャフト20が略垂直に配置され、その上端部がクランクシャフト18の下端部に連結される。ドライブシャフト20はドライブシャフトハウジング19内を下方に向かって延び、ドライブシャフトハウジング19の下部に設けられたギヤケース21内のベベルギヤ22及びプロペラシャフト23を介してプロペラ24を駆動するように構成される。
ギヤケース21内には遠隔操作によってプロペラシャフト23の回転方向を正・逆(フォワード・リバース)又は中立状態(ニュートラル)に切り換えるシフト装置25が設けられる。このシフト装置25からはシフトロッド26が上方に向かって延び、リンク27を介して操作ロッド28(又はケーブル)によって上記リモコンボックス13のシフトレバー12に連結される。
エンジン15の最前部、図2においては最も左側に配置されるクランクケース31の後方(右側)にはシリンダブロック30が配置される。また、シリンダブロック30の後方にはシリンダヘッド29が配置される。
ブラケット装置4は主にスイベルブラケット32及びトランサムブラケット33から構成され、スイベルブラケット32は船外機3に、トランサムブラケット33は船体2のトランサム2aにそれぞれ固定される。
スイベルブラケット32は左右一対のトランサムブラケット33間に架設されたチルト軸34を介して上下方向に傾動可能に軸支され、このスイベルブラケット32内にパイロットシャフト35が鉛直方向に、且つ回動自在に軸支される。また、このパイロットシャフト35の上下端にアッパーマウントブラケット36及びロアーマウントブラケット37がそれぞれ回動一体に設けられる。そして、アッパーマウントブラケット36にはステアリングブラケット38が設けられ、図示しないケーブル等によって操舵ハンドル10に連結される。
一方、エンジンホルダ14の前部には左右一対のアッパーマウントユニット39が設けられ、アッパーマウントブラケット36に連結される。また、ドライブシャフトハウジング19の両側部には一対のロアーマウントユニット40が設けられ、ロアーマウントブラケット37に連結される。そして、以上により船外機3は、操舵ハンドル10の操作によって、ブラケット装置4に対しパイロットシャフト35を中心に左右に操舵可能になると共に、チルト軸34を中心に上下向方にチルト及びトリム操作が可能になる。
ここで、チルト操作とは、停船中や船体2の陸揚げ時等に船外機3を水面上に上昇させるものである。また、トリム操作とは、船外機3の角度、即ちトリム角を調整するものである。図12(a)、(b)は、トリム角と船体2の姿勢角との一例を示す図である。図12(a)は、トリムアップしている滑走状態である。それに対して、図12(b)は、トリム角が0°の状態、換言すれば船外機3がブラケット装置4のストッパに当接して船体2に最も近接した状態であり、船体の浮上量がなくなった浮力のみの状態である。このようなトリム及びチルト操作はパワートリム&チルト装置41(以下、PTT装置と略す)により油圧制御される。
図3は、本発明の実施形態に係るPTT装置41の回路図、図4は、ブラケット装置4の拡大側面図である。また、図5は、本発明の実施形態に係るPTT装置41を含む船外機3全体の制御装置52の構成を示すシステム図である。図3に示すように、リモコンボックス13や船外機3に設けられたPTTスイッチ46、47のUP側とDN(DOWN)側とはそれぞれPTTリレー53(UP及びDN)に結線され、船外機3を上下に傾動させる図示しない動力手段である油圧装置の動力源となるPTTモータ54を駆動する。なお、リモコンボックス13側のPTTスイッチ46はPTTモータ54とこのモータ54の動力源であるバッテリ55(制御装置52の電源も兼ねる)との間に配置される。
船体2と船外機3との相対位置、一般的には相対角度、即ち船外機3のトリム角(及びチルト角)を検出する傾斜角検出器48が例えばブラケット装置4に設けられる。図4(a)は船外機3がDN(DOWN)状態、図4(b)は船外機3がUP状態をそれぞれ示す。図4(a)、(b)に示すように、傾斜角検出器48は主に例えば固定側であるトランサムブラケット33に設けられた可変抵抗やホール素子等の回動検出素子49と、この回動検出素子49に回動自在に設けられたレバー50と、可動側であるスイベルブラケット32に設けられた凸部51とから構成され、レバー50の自由端部が図示しないスプリング等で凸部51に常時付勢されて当接する。そして、船外機3が例えばトリムアップされることによりスイベルブラケット32がチルト軸34を介して上方向に傾動すると、この傾動に伴って凸部51が移動し、レバー50が回動検出素子49を軸に回動してその回動量、即ち船外機3の傾斜角信号が出力される。なお、この傾斜角検出器48は従来のトリムメータ45(トリム角度表示装置)に信号を出力するトリム角度検出器(図示せず)の信号を併用してもよい。
図5に示すように、制御装置52は、入力回路59、CPU、RAM及びROMにより構成される演算部60、メモリ78、出力回路71、点火装置75、電源回路76を備える。制御装置52には、船外機3内外の各機器から各種の情報が入力される。具体的には、船体速度検出器79から、例えばGPS機能により測定した船体速度が入力回路59を経由して制御装置52内の演算部60に入力される。
同様に、カム軸信号検出器58から、エンジン15の図示しないカム軸の信号(カム角信号)が演算部60に入力される。また、クランク角信号検出器61(回転数検出器)からエンジン15の回転数信号が、スロットル開度検出器62から図示しないエンジン吸気装置を構成するスロットル開度が、吸気圧力検出器63及び大気圧力検出器64からそれぞれ吸気圧及び大気圧が、吸気温度検出器65、エンジン温度検出器66(冷却水温度検出器)及び排気温度検出器67からそれぞれ吸気の温度、エンジン15の温度(冷却水温度)及び排気通路の温度が演算部60に入力される。また、傾斜角検出器48から船外機3の傾斜角信号が、例えばシフト装置25に設けられるシフト(ニュートラル)スイッチ68からシフト位置信号が演算部60に入力される。さらに、ストップ(エマージェンシーストップ)スイッチ69、及びPTTスイッチ46(47)からの信号も演算部60に入力される。
制御装置52に入力された各機器からの情報は演算部60で適宜演算処理され、その演算結果が出力回路71を介して船外機3内外の各機器に出力される。具体的には、演算部60は、PTT装置41を操作してPTTモータ54を駆動する。また、演算部60は、燃料の噴射量情報をインジェクタ72に、吸気空気量の調整信号をアクチュエータ73の図示しないステップモータやソレノイドバルブ等に、エンジン回転数信号や各機器の異常を伝達する信号をモニタ44の警告灯42(LED)やブザー9、タコメータ8等に、燃料の供給量情報をフューエルポンプ74にそれぞれ出力する。さらに、演算部60は、出力回路71から点火装置75(電源回路76が接続される)を介してイグニッションコイル77に点火信号を出力する。
以下、船外機3を自動的にトリムダウン駆動する自動トリムダウンモードについて説明する。
上述したように、船舶にはブレーキがなく、減速する場合はスロットルを閉じ、急減速したい場合はスロットルを急閉する操作を行う。
図6に、緩減速時(図6(a))及び急減速時(図6(b))における、時間と、スロットル開度、エンジン回転数及び船体速度との関係の例を示す。なお、図6(c)は、図6(b)の横軸(時間)のスケールを拡大した図である。スロットルを閉じても、慣性により船体速度は急激に低下しないことがわかる。また、スロットルを閉じても、水流でプロペラが正転方向に回され、エンジンの回転数は急激に低下しないことがわかる。
ただし、既にスロットルを閉じることにより、プレーニングできないエンジン出力となっており、スロットル開度を検出することで、プレーニングの維持が可能か否かの判定を行うことができる。
そこで、本発明を適用した実施形態では、自動トリムダウンモード時において、制御装置52は、スロットル開度検出器62で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度以下になった場合、船外機3を自動的にトリムダウン駆動する。これにより、減速時において、エンジン回転数に基づいてトリムダウン駆動するのに比べて、速やかに船外機3を自動的にトリムダウン駆動して、再加速に備えることが可能になる。
また、図7に、トリム角を変更したときのハンドル保持力を示す。トリム角を変更すると、水流に対するプロペラ24の角度が変化し、直進する際のハンドル保持力も変化する。そのため、トリム角を自動駆動して急激に変更すると、ハンドル保持力も急激に変化して操船者に違和感を与えてしまう。
そこで、船外機3を自動的にトリムダウン駆動する際に、操船者に違和感を与えないようにするために、スロットル開度の変化量に基づいて、PTT装置41によるトリム駆動速度を設定する。
急減速の操作は、操船者にも大きな減速Gが加わる操作であり、できる限り安定して停止するために、操船者はステアリングを確実にしっかりと保持して行う。それに対して、緩減速の操作は、急減速時に比べて操船者はステアリングを緩く保持して行うことが多く、ハンドル保持力の変化(違和感)を感じやすい。また、緩減速時は、図12(a)の滑走状態(プレーニング)から、図12(b)の船体の浮上量がなくなった浮力のみの状態に移行するのに時間を要するため、再加速に備える必要はあるが、トリム駆動速度を速くする必要はない。
よって、スロットル開度の変化量(時間あたりの変化率、勾配)から、急減速と緩減速とを判別し、緩減速にはトリム駆動速度を急減速時と比べて遅くして、ゆっくりとトリムダウン駆動するようにする。
図8は、自動トリムダウンモード時における制御装置52内の演算部60の処理動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、不図示の自動トリムダウンモードスイッチをONにすることにより開始され、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS101、S102で、操船者によるPTT操作の有無を判定する。操船者によるPTT操作がある場合、操船者による操作を優先させ、PTT操作に従ってトリムアップ又はトリムダウンを行い(ステップS103、S104)、その後ステップS101に戻る。
ステップS101、S102において操船者によるPTT操作がない場合、ステップS105に進み、自動駆動条件を確認する。自動駆動条件は、例えば傾斜角検出器48とスロットル開度検出器62及びバッテリの電圧が正常であり、エンジン回転数が所定値以上(船が航走中)であるという条件である。自動駆動条件がOKであれば、ステップS106に進む。自動駆動条件がOKでなければ、トリム駆動を停止し(ステップS107)、その後ステップS101に戻る。
ステップS106で、演算部60は、スロットル開度検出器62で検出されるスロットル開度に基づいて、テーブルから目標トリム角を読み出す。図9に、スロットル開度と目標トリム角とを対応付けたテーブルの例を示す。図9のテーブルでは、スロットル開度が所定の範囲A〜H(A<B<・・・<G<H)に分けられており、範囲ごとに目標トリム角が記述されている。E、F、G、Hの範囲のスロットル開度の場合、現状のトリム角を維持する設定となっている。そして、スロットル開度が所定のスロットル開度Th以下になった場合、船外機3を自動的にトリムダウン駆動するのであるが、Dの範囲のスロットル開度の場合には目標トリム角をT4とし、Cの範囲のスロットル開度の場合には目標トリム角をT3とし、Bの範囲のスロットル開度の場合には目標トリム角をT2とし、Aの範囲のスロットル開度の場合には目標トリム角をT1とする設定となっている。目標トリム角の大きさはT1<T2<T3<T4となっている。
次に、ステップS107で、演算部60は、ステップS106において得たスロットル開度の変化量(時間あたりの変化率、勾配)を計算し、それに基づいて、テーブルからトリム駆動速度を読み出す。図10に、スロットル開度の変化量及びスロットル開度とトリム駆動速度とを対応付けたテーブルの例を示す。図10のテーブルでは、スロットル開度の変化量を区分した範囲Thg1〜Th8(Th1<Th2<・・・<Th7<Th8)が行に、スロットル開度A〜Hが列に設定されており、各欄にトリム駆動速度が記述されている。トリム駆動速度は数値が大きいほど速く、基本的には、スロットル開度の変化量が大きいときにはトリム駆動速度を速く、スロットル開度の変化量が小さいときにはトリム駆動速度を遅くする設定である。
ステップS108で、スロットル開度検出器62で検出される現在のトリム角が、ステップS107において設定した目標トリム角以下となったか否かを判定する。現在のトリム角が目標トリム角以下となっていなければ、ステップS107において設定したトリム駆動速度にてトリムダウン駆動させ(ステップS110)、ステップS101に戻る。現在のトリム角が目標トリム角以下となっていれば、トリム駆動を停止し(ステップS109)、その後ステップS101に戻る。
このように、スロットル開度検出器62で検出されるスロットル開度に対応付けられている目標トリム角をテーブル(図9を参照)から読み出して設定するステップと、スロットル開度検出器62で検出されるトリム角が前記目標トリム角に達していなければトリムダウン駆動するステップとを繰り返すことにより、一律に下限値までトリムダウン駆動するのではなく、スロットルの戻し位置が全閉までと中間開度までとで異なる制御を行うことが可能になる。
以上述べたような自動トリムダウンモードを設定しておくことにより、減速の度にトリム操作を行うといった負荷を操船者に強いることなく、また、初心者であってもトリム角の調整を意識することなく、容易に操船することが可能になる。
図8のフローチャートを、具体例に従って説明する。図11(a)は、急減速時における、時間と、操船者の操作したスロットル開度、スロットル開度の移動平均値及び船体速度、並びに自動駆動されるトリム角との関係の例を示す。また、図11(b)は、緩減速時における、時間と、操船者の操作したスロットル開度、スロットル開度の移動平均値及び船体速度、並びに自動駆動されるトリム角との関係の例を示す。なお、縦軸のA〜H及びT1〜T4は、図9、図10のテーブルに設定されたスロットル開度及び目標トリム角である。
図11(a)の急減速時のタイムチャ−トを例にすると、a点に達する前は、スロットル開度が範囲E〜Hにあるので、現状のトリム角度を維持する。
そして、a点に達すると、スロットル開度が所定のスロットル開度Th以下になって範囲Dに入り、ステップS106で目標トリム角がT4に設定される。そして、ステップS107でa点のスロットル開度の変化量が計算され、トリム駆動速度が設定される。例えばa点ではスロットル開度が範囲Dにあり、そのときのスロットル開度の変化量がThg8の範囲にあった場合、テーブルからトリム駆動速度は10となる。そして、ステップS108で現在のトリム角と目標トリム角とが比較され、目標トリム角以下の場合にはトリム駆動を停止し、それ以外の場合にはステップS107において設定されたトリム駆動速度でトリムダウン駆動する。
図8のフローチャートは所定の周期で繰り返され、b点ではスロットル開度が範囲Cに入り、ステップS106で目標トリム角がT3に更新される。そして、ステップS107でb点のスロットル開度の変化量が計算され、トリム駆動速度が設定される。例えばb点ではスロットル開度が範囲Cにあり、そのときのスロットル開度の変化量がThg8の範囲にあった場合、テーブルからトリム駆動速度は10となり、トリム駆動速度は維持される。そして、ステップS108で現在のトリム角と目標トリム角とが比較され、目標トリム角以下の場合にはトリム駆動を停止し、それ以外の場合にはステップS107において設定されたトリム駆動速度でトリムダウン駆動する。
以下同様に、c点ではスロットル開度が範囲Aに入り、ステップS106で目標トリム角がT1に更新される。そして、ステップS107でc点のスロットル開度の変化量が計算され、トリム駆動速度が設定される。例えばc点ではスロットル開度が範囲Aにあり、そのときのスロットル開度の変化量がThg8の範囲にあった場合、テーブルからトリム駆動速度は10となり、トリム駆動速度は維持される。
d点ではスロットル開度が範囲Aのままで、ステップS106で目標トリム角がT1に維持される。そして、ステップS107でd点のスロットル開度の変化量が計算され、トリム駆動速度が設定される。例えばd点ではスロットル開度が範囲Aにあり、そのときのスロットル開度の変化量がThg1の範囲にあった場合、テーブルからトリム駆動速度は維持される。e点でも同様である。
次に、図11(b)の緩減速時のタイムチャ−トを例にすると、a点に達する前は、スロットル開度が範囲E〜Hにあるので、現状のトリム角度を維持する。
そして、a点に達すると、スロットル開度が所定のスロットル開度Th以下になって範囲Dに入り、ステップS106で目標トリム角がT4に設定される。そして、ステップS107でa点のスロットル開度の変化量が計算され、トリム駆動速度が設定される。例えばa点ではスロットル開度が範囲Dにあり、そのときのスロットル開度の変化量が急減速時とは異なりThg5の範囲にあった場合、テーブルからトリム駆動速度は7となる。そして、ステップS108で現在のトリム角と目標トリム角とが比較され、目標トリム角以下の場合にはトリム駆動を停止し、それ以外の場合にはステップS107において設定されたトリム駆動速度でトリムダウン駆動する。
図8のフローチャートは所定の周期で繰り返され、b点ではスロットル開度が範囲Dのままで、ステップS106で目標トリム角がT4に維持される。そして、ステップS107でb点のスロットル開度の変化量が計算され、トリム駆動速度が設定される。例えばb点ではスロットル開度が範囲Dにあり、そのときのスロットル開度の変化量がThg5の範囲にあった場合、テーブルからトリム駆動速度は7となり、トリム駆動速度は維持される。そして、ステップS108で現在のトリム角と目標トリム角とが比較され、目標トリム角以下の場合にはトリム駆動を停止し、それ以外の場合にはステップS107において設定されたトリム駆動速度でトリムダウン駆動する。
以下同様に、c点ではスロットル開度が範囲Cに入り、ステップS106で目標トリム角がT3に更新される。そして、ステップS107でc点のスロットル開度の変化量が計算され、トリム駆動速度が設定される。例えばc点ではスロットル開度が範囲Cにあり、そのときのスロットル開度の変化量がThg3の範囲にあった場合、テーブルからトリム駆動速度は5となり、トリム駆動速度が遅くなる。
d点ではスロットル開度が範囲Cのままで、ステップS106で目標トリム角がT3に維持される。そして、ステップS107でd点のスロットル開度の変化量が計算され、トリム駆動速度が設定される。例えばd点ではスロットル開度が範囲Cにあり、そのときのスロットル開度の変化量がThg2の範囲にあった場合、テーブルからトリム駆動速度は4となり、トリム駆動速度が遅くなる。
以後は、スロットル開度が範囲B、Aへと移り、スロットル開度の変化量もThg2、Thg1へと移るので、トリム駆動速度は維持される。この結果、緩減速時においては最終的には目標トリム角T1まで急減速時と比べてゆっくりとトリムダウン駆動される。
ここまでは、自動トリムダウンモード時に操船者に違和感を与えないようにトリムダウンする例を述べたが、操船者の意思により素早くトリムダウンできるようにしてもよい。この場合、例えば操船者はPTTスイッチ(DN)46(47)の2度押しを行う。2度押しとしたのは、通常のPTT操作であるPTTスイッチ(DN)46(47)の1度押しとは異なる操作にして誤操作をなくすと共に、操船者の意思を確実に反映させるためである。PTTスイッチ(DN)46(47)の2度押しが入力されると、予め定められたトリム駆動速度、例えばPTT装置41の最大速度で、所定のダウン位置までトリムダウンする。
なお、PTTスイッチ(DN)46(47)の2度押しが入力された後でも、操船者による通常のPTT操作がある場合、操船者による操作を優先させ、PTT操作に従ってトリムアップ又はトリムダウンを行う。
以上述べたように、スロットル開度検出器62で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度Th以下になった場合、船外機3を自動的にトリムダウン駆動するようにしたので、減速時において速やかに船外機3を自動的にトリムダウン駆動して、再加速に備えることが可能になる。
更に、スロットル開度の変化量に基づいて、トリムダウン駆動におけるトリム駆動速度を設定することにより、船外機3を自動的にトリムダウン駆動する際に、操船者に違和感を与えないようにすることができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上記実施形態では、スロットル開度の変化量に基づいて急減速、緩減速を判定し、トリムダウン駆動におけるトリム駆動速度を設定するようにしたが、スロットル開度の変化量に替えて、スロットルの開閉によって変化する、吸気圧力検出器63で検出される吸気圧の変化量、クランク角信号検出器61で検出されるエンジン回転数の変化量又は船体速度検出器79で検出される船体速度の変化量を利用してもよい。
また、閾値となる所定のスロットル開度Th、テーブルに設定される目標トリム角T1〜T4やトリム駆動速度は、例えば所定の学習により書き換えられるようにしてもよい。
また、本発明の船外機の制御装置は、具体的にはCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータシステムにより構成することができ、CPUがプログラムを実行することによって実現され、プログラム自体も本発明を構成することになる。
1:船舶、2:船体、3:船外機、41:パワートリム&チルト装置、52:制御装置、60:演算部、61:クランク角信号検出器、62:スロットル開度検出器、63:吸気圧力検出器、78:メモリ、79:船体速度検出器

Claims (6)

  1. 動力手段を用いて船外機をトリム駆動する船外機の制御装置であって、
    スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度以下になった場合、船外機を自動的にトリムダウン駆動するトリムダウン駆動制御手段を備えたことを特徴とする船外機の制御装置。
  2. 前記所定のスロットル開度以下において所定の範囲ごとに目標トリム角が対応付けられており、
    前記トリムダウン駆動制御手段は、前記スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度に対応付けられている目標トリム角を設定するステップと、前記スロットル開度検出器で検出されるトリム角が前記目標トリム角に達していなければトリムダウン駆動するステップとを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の船外機の制御装置。
  3. 前記トリムダウン駆動制御手段は、スロットル開度の変化量、吸気圧の変化量、エンジン回転数の変化量及び船体速度の変化量のうちいずれか一の変化量に基づいて、前記トリムダウン駆動におけるトリム駆動速度を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の船外機の制御装置。
  4. 前記トリムダウン駆動制御手段は、前記スロットル開度の変化量、吸気圧の変化量、エンジン回転数の変化量及び船体速度の変化量のうちいずれか一の変化量が大きいときにはトリム駆動速度を速く、小さいときにはトリム駆動速度を遅くすることを特徴とする請求項3に記載の船外機の制御装置。
  5. 動力手段を用いて船外機をトリム駆動する船外機の制御装置が実行する船外機の制御方法であって、
    スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度以下になった場合、船外機を自動的にトリムダウン駆動する手順を有することを特徴とする船外機の制御方法。
  6. 動力手段を用いて船外機をトリム駆動する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    スロットル開度検出器で検出されるスロットル開度が所定のスロットル開度以下になった場合、船外機を自動的にトリムダウン駆動する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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