JP5551530B2 - 目地塞ぎ材およびその取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のデッキ材を用いて形成されるデッキ床において、各デッキ材の間の目地に挿入される目地塞ぎ材に関する。
屋外において、スラブ面上に根太材を並列に配置し、この根太材上にデッキ材を敷設して化粧床面を形成するデッキ床には、木材等からなるデッキ材の膨張に耐えられるように、さらには、デッキ床下の湿気を逃がすために、各デッキ材の間に幅6mmほどの間隙(目地)を設けたものがあった。
しかし、使用者がコインやカードを落とした際には、この目地からデッキ床の下に落下することがあった。また、幼児などが目地に指を挿入して怪我をすることもあった。
そのため、近年では、デッキ材の両側面に凹溝を設け、この凹溝にメッシュやパンチングメタルを挿入することでデッキ床の目地を塞いでいた。
また、この目地を塞ぐための目地塞ぎ材として、特許文献1には、目地を跨いでデッキ材の上面に被着される天板と、この天板の下面略中央から突設された挿入部と、この挿入部から側方に延びてデッキ材の端面に圧着するシール片とが一体に成形された目地塞ぎ材が記載されている。
また、特許文献2〜4には、デッキ材を根太材に取り付けるためにデッキ材上面に形成されたビス止め用溝を覆うための溝カバーが記載されており、特許文献2,3には、断面を逆さU字状に形成されたものが記載されている。
特開平8−270093号公報 特開平11−61977号公報 特開2001−27038号公報 実開昭59−126042号公報
しかし、従来のメッシュやパンチングメタル、目地塞ぎ材の多くは、デッキ床の施工時にデッキ材に挟みこんで目地に取り付ける必要があり、デッキ床の施工後には挿入することができなかった。また、これらを一度取り付けると、デッキ床を解体せずに取り外すことができなかった。
特許文献1の目地塞ぎ材は、デッキ床の施工後でも脱着が可能であったが、指で持ち上げて取り外すことができるため、いたずらや強風によって容易に目地から外れてしまうという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、デッキ床の施工後でも容易に取り付けることができ、いたずらや強風では外れにくく、補修または交換の際には工具を用いて容易に取り外すことができる目地塞ぎ材を提供することを課題とする。
本発明において、上記課題が解決される手段は以下の通りである。
本発明は、両側端面に断面横向きU字状の凹溝を設けた複数のデッキ材を所定の間隔で敷設して形成されるデッキ床の各デッキ材間の目地に挿入する目地塞ぎ材であって、上記目地に略等しい幅の天板部の両端を折曲して垂下部を垂下させた逆さU字状の断面を有して延長した弾性材料からなる本体部と、上記両垂下部の先端付近においてそれぞれ外側方かつ下方に傾斜して突出し、上記目地への挿入時に内側方に弾性変形するとともに、挿入後に復帰して上記凹溝の下壁面に当接して本体部の下方への抜け出しを防止する一対の支持翼部と、上記両垂下部の上端付近においてそれぞれ外側方に突出し、上記目地への挿入時に上記デッキ材の側端面に当接して弾性的に変位しながら上記デッキ材の目地に進入する下傾斜面、および挿入後に復帰し上記凹溝の上壁面に対向して本体部の上方への抜け出しを防止する上抜け止め面を有する一対の返し片部とからなることを特徴とする。
また、上記本体部の天板部に、延長方向に沿って断続的に水抜き孔を穿設したことを特徴とする。
さらに、上記本体部の垂下部の下部および上記支持翼部が切り欠かれ、上記デッキ材と根太材とを固定し及び/又は上記デッキ材間の目地を保持する固定具に載置される切欠き部を設けたことを特徴とする。
また、本発明の目地塞ぎ材の取り付け構造は、両側端面に断面横向きU字状の凹溝を有して、所定の間隔を設けて敷設される複数のデッキ材と、このデッキ材間の目地に挿入される複数の上記目地塞ぎ材とからなり、上記本体部が上記目地に収容されて上記本体部の上端が上記デッキ材の上面よりもやや下方に位置し、上記支持翼部が上記凹溝の下壁面に当接し、上記返し片部の上抜け止め面が凹溝の上壁面に対向するとともに、上記目地には複数の上記目地塞ぎ材が延長方向に連接して挿入され、かつ、連接する目地塞ぎ材の相互間には排水可能な間隙を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、上記目地に略等しい幅の天板部の両端を折曲して垂下部を垂下させた逆さU字状の断面を有して延長した弾性材料からなる本体部と、上記両垂下部の先端付近においてそれぞれ外側方かつ下方に傾斜して突出し、上記目地への挿入時に内側方に弾性変形するとともに、挿入後に復帰して上記凹溝の下壁面に当接して本体部の下方への抜け出しを防止する一対の支持翼部とを有することにより、デッキ床の施工後でも、両支持翼部を指で摘んで支持翼部および垂下部を幅方向中央に押圧して弾性変形させ、目地の上方から容易に挿入することができる。挿入後は支持翼部が復帰してデッキ材の凹溝の下壁面に当接するため、目地塞ぎ材が目地より下方に脱落することがない。
また、上記両垂下部の上端付近においてそれぞれ外側方に突出し、上記目地への挿入時に上記デッキ材の側端面に当接して弾性的に変位しながら上記デッキ材の目地に進入する下傾斜面、および挿入後に復帰し上記凹溝の上壁面に対向して本体部の上方への抜け出しを防止する上抜け止め面を有する一対の返し片部を有することにより、デッキ床の施工後にも容易に挿入することができ、取り付け後には上方への抜け出しを防止することができる。これにより、いたずらや強風で外れにくくなるとともに、補修や交換の際には、工具等を使用してデッキ床を解体することなく容易に取り外すことができる。
さらに、上記本体部の天板部に、延長方向に沿って断続的に水抜き孔を穿設したことにより、デッキ床に降った雨水等が、デッキ材の上面より低位の本体部上面に集中し、水抜き孔から排水されるので、デッキ床の目地の排水性を向上させることができる。
また、上記本体部の垂下部の下部および上記支持翼部が切り欠かれ、上記デッキ材と根太材とを固定し及び/又は上記デッキ材間の目地を保持する固定具に載置される切欠き部を設けたことにより、この固定具と切欠き部とを合致させて、固定具に載置しても目地塞ぎ材が目地からはみ出さないように取り付けることができる。
さらに、上記本体部の上端が上記デッキ材の上面よりもやや下方に位置するとともに、上記目地には複数の上記目地塞ぎ材が延長方向に連接して挿入され、かつ、連接する目地塞ぎ材の相互間には排水可能な間隙を設けたことにより、デッキ床に降った雨水等が、デッキ材の上面より低位の本体部上面に集中し、目地塞ぎ材の間に設けた間隙から排水されるので、デッキ床の目地の排水性を向上させることができる。また、いたずらや強風で目地から外れにくくなるとともに、補修や交換の際には、工具等を使用してデッキ床を解体することなく容易に取り外すことができる。
本発明の実施形態に係る目地塞ぎ材を取り付けたデッキ床の斜視説明図である。 同目地塞ぎ材の取り付け構造を示す横断面説明図である。 同目地塞ぎ材を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側方図、(c)は部分拡大側方図である。 デッキ床に用いるデッキ材の斜視図である。 同目地塞ぎ材の取り付け前のデッキ床の正面説明図である。 同目地塞ぎ材を取り付けたデッキ床を示す図であり、(a)は部分縦断面説明図、(b)は部分横断面説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る目地塞ぎ材について説明する。
図1は、この実施形態に係る目地塞ぎ材1を用いたデッキ床3の説明図である。
この目地塞ぎ材1は、屋外に複数のデッキ材2を所定の間隔で敷設して形成されるデッキ床3において、各デッキ材2の間に設けられる筋状の隙間である目地4を塞ぐために挿入されるものであり、図2に示す断面を有し、合成樹脂等の弾性材料を押出し成形してなる部材である。弾性材料は、後述する目地4へ挿入する際に変形および復帰が可能な弾性を有していれば、その種類は限定されない。
デッキ床3に用いられるデッキ材2としては、図4のように、両側端面に断面が横向きU字状の凹溝2aを設けたものが用いられる。
図2、図3に示すように、目地塞ぎ材1は、断面逆さU字状の本体部5と、この本体部5から外側方に突出するそれぞれ一対の支持翼部6および返し片部7とからなる。
本体部5は、平板状に形成した天板部5aと、この天板部5aの両端を折曲して垂下させた垂直な垂下部5bとからなる断面逆さU字状の部材に形成されている。図2に示すように、天板部5aの幅は上記目地4の幅に略等しくわずかに小さく設定されているため、目地塞ぎ材1を目地4に挿し込むことができ、かつ、目地4からカードやコインなどの小物が落下することを防止できる。ここで、目地4の幅とは、隣接するデッキ材2、2の側端面のうち、凹溝2aを形成していない箇所同士の距離をいう。
なお、本体部5は弾性材料からなるため、変形させて目地4に挿入できる範囲で、天板部5aの幅を上記目地4の幅よりわずかに大きく設定してもよい。
支持翼部6は、図2、図3に示すように、本体部5に一体に形成された板状の部分であり、両垂下部5b、5bの先端付近で外側方かつ下方に傾斜して突出して、先端を丸取りされている。両支持翼部6、6は、左右対称になるように角度および長さを揃えて突設する。また、両支持翼部6、6の先端の間の距離は、デッキ床3の目地4の幅よりも大きく、デッキ材2、2の凹溝2a、2aを形成した箇所同士の幅よりも小さく設定されている(図2)。
返し片部7も、本体部5に一体に形成され、両垂下部5b、5bの上端付近から外側方に突出している。この返し片部7は、垂下部5bから断面三角形状に突出しており、上面を水平な上抜け止め面7aとして形成し、下面を上方に傾斜した下傾斜面7bとして形成する。上抜け止め面7aと下傾斜面7bとの接続する頂部は、丸取りされて滑らかに接続している。
図1、図3に示すように、目地塞ぎ材1の延長方向両端では、垂下部5bの下部と支持翼部6とが下方に切り欠かれている。この切欠き部8の延長方向の長さは後述する固定具12の延長方向の長さの略二分の一であり、この切欠き部8の高さは固定具12の高さに略等しい。
以下、この目地塞ぎ材1を用いたデッキ床3の施工方法について説明する。
このデッキ床3は、図1、図6に示すように、スラブ面9上に、方形のデッキ材2を複数敷設して形成される。図2、図4に示すように、このデッキ材2の両側端面の高さ略中央には断面U字状の凹溝2aが設けられており、また、両側端面の下端も所定の幅で切り欠かれたデッキ材切欠き部2bを設けている。デッキ材2の上面と側端面とは、斜面を介して緩やかに接続されており、目地塞ぎ材1の挿入および取り外しを容易に行えるようになっている。
また、デッキ材2の内部には、軽量化等の必要に応じて空洞2cが形成されてもよい。実施形態では、デッキ材2の長手方向に貫通する大小6つの空洞2cが形成されている。
デッキ床3を施工するには、まず、複数の支持脚10をスラブ面9に直線状に設置する(図1、図6参照)。この支持脚10は支持ボルト10a、ナット10b、および受け具10cを有し、ナット10bによって受け具10cの高さを調整できる。高さを調節した受け具10cに根太材11を載置して、根太材11を所定の高さに保持固定することができる。このようにして、複数の根太材11を所定の間隔で並列に配置する。
次に、デッキ材2を根太材11上に、互いの長手方向を直交させて敷設していく(図1)。このとき、図5に示すように根太材11上に固定具12を配置し、隣接するデッキ材2、2の間に挟んで固定することで、デッキ材2、2間に目地4が形成され、かつ、デッキ材2が根太材11から浮き上がらないように固定される。
固定具12は、アルミニウム合金の押出し成形品を切断して使用するものであり、材料としては、他にステンレス材等の金属或いは合成樹脂材が用いられる。
この固定具12は、図5のように、根太材11の上部に固定される台座部12a、この台座部12aから立設された立て板状の接続部12b、この接続部12bの上部から幅方向両側に形成される水平な水平翼部12c、この水平翼部12cの一方側の端部から垂直に立設形成される押え翼部12dとからなる。上記押え翼部12dを形成していない水平翼部12cの他端部は、わずかに上方に屈曲した片状に形成されている。水平翼部12cと押え翼部12dとは、合わせて略上向きL字状の断面とを形成している。
固定具12の中央には、固定具12を上下に貫通するビス孔が延長方向に並んで2箇所形成される。
固定具12によってデッキ材2を固定するには、まず敷設したデッキ材2の側方から固定具12を押し付け、根太材11上に固定する。このとき、固定具12の押え翼部12dがデッキ材2の側端面の凹溝2aの最深部に当接し、水平翼部12cが凹溝2aの下壁面に当接し、台座部12aがデッキ材切欠き部2bに嵌め込まれる。
次いで、固定具12の反対側から他のデッキ材2を敷設し、水平翼部12cを他のデッキ材2の凹溝2aの下壁面に当接させ、台座部12aの他端をデッキ材切り欠き部2bに嵌め込む(図5)。
この作業を繰り返してデッキ材2を敷設することにより、デッキ床3が構成される(図1)。
これにより、図5に示すように、隣接する2枚のデッキ材2、2は、凹溝2aの直下の相対的に突出した部分を固定具12の台座部12aと水平翼部12cとに挟まれて上下移動を阻止され、また、固定具12の押さえ翼部12dと接続部12bとによって幅方向の移動が阻止される。両デッキ材2、2の間には、接続部12bと同じ幅(ここでは6mm程度)の目地4が形成される。
次いで、目地4の上方から回転工具を差し込み、固定具12のビス孔にビス15を嵌入して、固定具12を根太材11上に固定する。ここで用いるビス15はセルフドリリング可能なものであり根太材11に自ら孔を穿設しながら螺入する。固定具12は、このように両側を2枚のデッキ材2、2で挟み込んでからビス15で固定するほか、一方のデッキ材2に当接させた状態でビス15を用いて根太材11に固定し、その後に反対側から他方のデッキ材2を嵌め込んでもよい。
この目地塞ぎ材1は、デッキ床3を施工した後にも目地4に取り付けることができる。
1条の目地4において、1つの目地塞ぎ材1は、根太材11上に設置されて直列に並ぶ2つの固定具12、12の間に取り付けられる(図1参照)。そのため、目地塞ぎ材1の延長方向の長さは、並列に配置された根太材11の相互の中央線の距離に略等しく設定される。また、図3、図6に示すように、目地塞ぎ材1が固定具12に干渉して目地4上にはみ出すことがないように、目地塞ぎ材1にはその延長方向両端から、固定具12の延長方向長さの二分の一の長さ、固定具12の下端から水平翼部12c上面と同じ高さで切り欠かれた切欠き部8を設けている。
デッキ床3の上方からこの目地塞ぎ材1を目地4に挿入するには、図2に示すように、垂下部5b、5bの先端を下方に向け、両支持翼部6、6を外側方から指で摘んで押圧し、支持翼部6、6および垂下部5b、5bを幅方向中央へ弾性変形させる。その状態で垂下部5bの先端、支持翼部6の順に目地4に挿入していく。
支持翼部6まで挿入して指を離すと、垂下部5bおよび支持翼部6はもとの形状に復帰しようとしてデッキ材2の側端面に当接しながら目地4に進入し、凹溝2aまで進入すると略完全にもとの形状に復帰する。
次いで、返し片部7をデッキ材2の上面の高さまで下降させて押し込むと、下傾斜面7bがデッキ材2の側端面に当接して垂下部5bを幅方向中央へ弾性変形させ、返し片部7も幅方向中央へ変位しながら目地4に進入する。
返し片部7が凹溝2aまで進入すると、垂下部5bおよび返し片部7はもとの形状に復帰して、目地塞ぎ材1の目地4への挿入が完了する(図2)。同様にして複数の目地塞ぎ材1を延長方向に連接させて目地4に挿入し、1条の目地4を閉鎖する(図1)。
このとき、図2に示すように、両支持翼部6、6の先端間の距離が目地4の幅よりも大きいため、支持翼部6はデッキ材の凹溝2aの下壁面に当接して、本体部5が目地4の下方へ脱落しないよう支持する。
また、両垂下部5b、5bがその上端付近と下端付近とにおいて、それぞれデッキ材2、2の側端面のうち凹溝2aを形成していない部分に接して、幅方向の移動および傾きを阻止している。
また、返し片部7が復帰して凹溝2a内に位置し、上抜け止め面7aが凹溝2aの上壁面に対向して、目地塞ぎ材1の上方への抜けを防止する。
図2に示すように、目地塞ぎ材1の支持翼部6の先端から天板部5a上面までの高さは、デッキ材2の凹溝2aの下壁面から凹溝2aの上壁面までの高さよりも高く、凹溝2aの下壁面からデッキ材上面までの高さよりも低く設定されている。そのため、目地4に挿入後、目地塞ぎ材1(本体部5)の上端がデッキ材2の上面よりもやや下方に位置している。天板部5aの幅が目地4の幅に略等しいため目地4を閉鎖することができるとともに、目地塞ぎ材1の上端がデッキ材2の上面よりもやや下方に位置するためいたずらや強風で目地塞ぎ材1が容易に抜けることがなく、しかも、デッキ床3の雨水が自然に目地4に流れ、排水される。
図6に示すように、目地4のうち固定具12を設けた箇所では、目地塞ぎ材1の切欠き部8が固定具12に合致し、垂下部5bの上部および天板部5aが固定具12の水平翼部12c上に位置する。切欠き部8を形成した部分では支持翼部6が切り欠かれているが、下方に固定具12の水平翼部12cが位置しているため、変形して過度に傾いてしまうことがない。
また、図6(a)に示すように、固定具12上では2つの目地塞ぎ材1、1が延長方向に連接して、両者の間にはわずかな隙間が形成され、目地4に集まった雨水等を排水できるようになっている。
この目地塞ぎ材1は、デッキ床3を解体することなく容易に取り外すことができる。
この目地塞ぎ材1を取り外すには、延長方向両端部に形成された他の目地塞ぎ材1との隙間に、ドライバー等の工具を差し込み、天板部5aの下面に押し当てて持ち上げる。このときに、返し片部7の上抜け止め面7aが凹溝2aの上壁面に当接して抜けにくくなっているが、垂下部5bが幅方向中央に弾性変形して、返し片部7を通過させることができる。その後、支持翼部6も凹溝2aの上壁面に当接するが、支持翼部6は下方に傾斜しているため、容易に幅方向中央へ弾性変形して通過する。
この実施形態に係る目地塞ぎ材1では、デッキ床3の施工後でも、支持翼部6および垂下部5bを指で押圧して幅方向中央に弾性変形させるとともに、返し片部7の下傾斜面7bをデッキ材2の側端面に当接させて幅方向中央に弾性的に変位させ、容易に目地4に挿入して取り付けることができる。
図2に示すように、目地4に取り付けられると、弾性復帰した支持翼部6がデッキ材2の凹溝2aの下壁面に当接して本体部5が目地4から落下しないように支持する。また、返し片部7の上抜け止め面7aが凹溝2aの上壁面に対向するとともに本体部5の上端がデッキ材2の上面よりもやや下方に位置するため、目地塞ぎ材1が抜け止めされ、いたずらや強風によって上方に外れにくくすることができる。
また、本体部5および支持翼部6が弾性変形可能であるため、目地4に取り付けた目地塞ぎ材1に、延長方向両端からドライバー等の工具を差し込み、天板部5aの下面に押し当てて持ち上げることで、デッキ床3を解体することなく容易に取り外すことができる。
目地塞ぎ材1に、垂下部5bの下部および支持翼部6を切り欠いた切欠き部8を設けたことにより、デッキ材2と根太材11とを固定し及び/又はデッキ材2間の目地4を保持する固定具12を用いたデッキ床3でも、この固定具12に切欠き部8を合致させて、固定具12に載置しても目地塞ぎ材1が目地4からはみ出さないように取り付けることができる(図6)。
切欠き部8を目地塞ぎ材1の延長方向両端に設ける必要はなく、目地塞ぎ材1の延長方向中央付近を下方に切り欠いて切欠き部を設け、この切欠き部が固定具12と合致するように取り付けてもよい。また、デッキ材2を根太材11に固定するのに固定具12を用いない場合には、目地塞ぎ材1に切欠き部8を設けなくてもよい。
連接する目地塞ぎ材1、1の隙間がほとんどない場合や目地塞ぎ材1が延長方向に長い場合など、目地4からの排水性が悪いときには、天板部5aに、延長方向に沿って断続的に水抜き孔を穿設して排水性を向上させてもよい。1つの水抜き孔の大きさは、そこからコインやカードが落下しないように充分小さく設定する。
上記のように、目地塞ぎ材1はデッキ床3を施行した後でも容易に脱着することが可能であるが、デッキ床3を施行する際に取り付けることも可能である。この場合には、デッキ材2の側端面に固定具12を取り付ける際に、直列に配した固定具12、12の間に目地塞ぎ材1を橋架して、反対側から他のデッキ材2で固定具12および目地塞ぎ材1を挟み込む(図1参照)。
1 目地塞ぎ材
2 デッキ材
2a 凹溝
3 デッキ床
4 目地
5 本体部
5a 天板部
5b 垂下部
6 支持翼部
7 返し片部
7a 上抜け止め面
7b 下傾斜面
8 切欠き部
11 根太材
12 固定具
12a 台座部
12b 接続部
12c 水平翼部
12d 押え翼部

Claims (4)

  1. 両側端面に断面横向きU字状の凹溝を設けた複数のデッキ材を所定の間隔で敷設して形成されるデッキ床の各デッキ材間の目地に挿入する目地塞ぎ材であって、
    上記目地に略等しい幅の天板部の両端を折曲して垂下部を垂下させた逆さU字状の断面を有して延長した弾性材料からなる本体部と、
    上記両垂下部の先端付近においてそれぞれ外側方かつ下方に傾斜して突出し、上記目地への挿入時に内側方に弾性変形するとともに、挿入後に復帰して上記凹溝の下壁面に当接して本体部の下方への抜け出しを防止する一対の支持翼部と、
    上記両垂下部の上端付近においてそれぞれ外側方に突出し、上記目地への挿入時に上記デッキ材の側端面に当接して弾性的に変位しながら上記デッキ材の目地に進入する下傾斜面、および挿入後に復帰し上記凹溝の上壁面に対向して本体部の上方への抜け出しを防止する上抜け止め面を有する一対の返し片部とからなることを特徴とする目地塞ぎ材。
  2. 上記本体部の天板部に、延長方向に沿って断続的に水抜き孔を穿設したことを特徴とする請求項1記載の目地塞ぎ材。
  3. 上記本体部の垂下部の下部および上記支持翼部が切り欠かれ、上記デッキ材と根太材とを固定し及び/又は上記デッキ材間の目地を保持する固定具に載置される切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1記載の目地塞ぎ材。
  4. 両側端面に断面横向きU字状の凹溝を有して、所定の間隔を設けて敷設される複数のデッキ材と、
    このデッキ材間の目地に挿入される請求項1から3のいずれかに記載された複数の目地塞ぎ材とからなり、
    上記本体部が上記目地に収容されて上記本体部の上端が上記デッキ材の上面よりもやや下方に位置し、上記支持翼部が上記凹溝の下壁面に当接し、上記返し片部の上抜け止め面が凹溝の上壁面に対向するとともに、
    上記目地には複数の上記目地塞ぎ材が延長方向に連接して挿入され、かつ、連接する目地塞ぎ材の相互間には排水可能な間隙を設けたことを特徴とする目地塞ぎ材の取り付け構造。
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