JP5551312B2 - 弾性ピボット及びエネルギ伝達のための可動要素を有する発振機構 - Google Patents

弾性ピボット及びエネルギ伝達のための可動要素を有する発振機構 Download PDF

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Description

本発明は、時計ムーブメントのための発振機構に関し、この発振機構は、第1の剛性要素及び第2の剛性要素を備え、これらはそれぞれ上記ムーブメントの異なる要素に固定されるよう設計され、これらの少なくとも1つは、他方に対して可動であり、理論上の枢軸の周りで枢動する。
本発明はまた、時計ムーブメントのための、エネルギを伝達するための可動要素にも関し、この可動要素は、一方で上記ムーブメントの少なくとも1つの第1のエミッタ可動要素と、他方で上記ムーブメントの少なくとも1つの第2のレシーバ可動要素との間に、上述のような発振機構を備え、上記発振機構により、上記理論上の枢軸の周りでの枢動による少なくともある程度の自由度を可能にする。
本発明はまた、このような発振機構を備える時計ムーブメントにも関する。
本発明はまた、このような発振機構を備える時計にも関する。
本発明はまた、エネルギ伝達のための上記可動要素を直接又はホイールトレイン内で上記脱進機と上記第2の可動要素の間に介在させることによって、上記第2の可動要素が各衝突で動かされる前に上記脱進機を迅速に枢動させるために、時計ムーブメントのホイールトレインの一部の慣性を分離するための、エネルギ伝達のためのこのような可動要素の使用にも関し、この時計ムーブメントは、一方で脱進機を備え、他方で、上記脱進機よりも大きな慣性を有する第2の可動要素を備える。
本発明は、精密機械の分野に関し、より詳細には時計/腕時計製作の分野に関する。
精密機械、特に時計/腕時計製作のための発振機構の製造は、一般にばねで形成される弾性復元手段をしばしば利用する。これらの構成要素は更に、実装するにあたって繊細であるため、位置決めするのが難しく、資格を持った作業員又は/及び高価な装置を必要とする。このようなばねは、長い寿命と大きな復元モーメントを同時に有するよう、一般には鋼鉄で作製される。その製造は、使用する出発材料の品質と、効果を与える熱処理に非常に大きく左右される。このため、ばねの製造は再生産性が高いものではなく、これらを備える全ての機構は統制又は調整を受けなければならない。
硫化ゴム又はあるエラストマ等の形状記憶材料の形態の弾性復元手段も公知である。このタイプの弾性ブロックの使用は、しばしば静音ブロック機能と合わせて、又はより一般的には制動のために、重機械工学において公知である。精密機械におけるこれらの使用が困難である以外に、振動を制動する、即ち発振を制動するこれらの特性は、反対に最小の制動で発振を維持することが求められる場合、目的に反するものである。
例えばRolexによる特許文献1による時計のトレインの可動要素のような、弾性ホイールを有するいくつかのデバイスが開発されており、このデバイスは、弾性連結デバイスを備え、この弾性連結デバイスは、解放の前の、ガンギ車が静止している又はわずかに後方に動いている間に緊張し、そして解放の瞬間に緩み、これによって一連のアンクルに一定の力で作用して、各衝突動作が始まる時の、ガンギ車の歯と、一連のアンクルのツメ石の衝突面の間の分離を減少させる。
Lambertによる特許文献2からは、S字型のアームを有する弾性ホイール、Beiterによる特許文献3からは、ゼンマイ状アームを有する弾性ホイール、又はPierre Kunzによる特許文献4からは、間隔を変化させることなく、また、歯車比を変化させることなく、変位を実行するのに十分な弾性を有する可動要素を有する弾性ホイール、Pierre Kunzによる特許文献5からは、先行する例における弾性アームに代えて、弾性フォームで作製したスペーサを使用する弾性ホイールが公知である。弾性構造を有する耐ノイズピニオンが、Alcatelによる特許文献6から公知であり、また、一体化されたダンパを備えるホイールも、Siemensによる特許文献7から公知である。
スイス特許第343897号 スイス特許第6659号 ドイツ特許第2714020号 欧州特許第1580624号 欧州特許第1457844号 フランス特許第2641351号 欧州特許第1253275号
本発明は、精密機械及び時計/腕時計製作の分野において、発振を維持するための手段として、従来のばねの使用の信頼できる代替案を提供することを提案する。この代替案は、精密機械製造でもナノテクノロジーでも必要とされるものである。
この目的のために、本発明は、時計ムーブメントのための発振機構に関し、この発振機構は、第1の剛性要素及び第2の剛性要素を備え、これらはそれぞれ上記ムーブメントの異なる要素に固定されるよう設計され、これらの少なくとも1つは、他方に対して可動であり、理論上の枢軸の周りで枢動し、上記発振機構は、モノブロックで製造されるが、可変のジオメトリで可撓性であり、上記第1の剛性要素と中間剛性要素の間に直接的又は間接的な弾性接続をもたらす第1の弾性復元手段を備え、上記中間剛性要素と上記第2の剛性要素の間に直接的又は間接的な弾性接続をもたらす少なくとも第2の弾性復元手段を備えることを特徴とし、また、上記第1の剛性要素、上記第1の弾性復元手段、上記中間剛性要素、上記第2の弾性復元手段、及び上記第2の剛性要素は、同一の平面に従って共平面であり、また、上記平面に従って変形するように設計されていることを特徴とする。
本発明の特徴によると、上記発振機構は、バタフライタイプの構成をとり、上記枢軸の近傍に配置される上記第1の剛性要素と、周縁部分を形成する上記第2の剛性要素との間を延伸する少なくとも1つの剛性アームで形成される少なくとも1つの中間剛性要素を備え、この中間剛性要素は、それぞれ少なくとも1つの第1の弾性ブレードで形成される上記第1の弾性復元手段及び少なくとも1つの第2の弾性ブレードで形成される上記第2の弾性復元手段によって、上記第1の剛性要素及び上記第2の剛性要素に接続され、上記剛性部分は、実質的に上記枢軸の周りでの枢動によって可動である中間質量を形成する。
本発明の別の特徴によると、上記発振機構は、4つのネックを有するRCCピボットタイプの構成をとり、上記枢軸の近傍に配置される上記第1の剛性要素と、周縁部分を形成する上記第2の剛性要素との間を延伸する2つの整列されていないアームを形成する、2つの上記中間剛性要素を備え、この中間剛性要素は、それぞれ少なくとも1つの第1の弾性ブレードで形成される上記第1の弾性復元手段及び少なくとも1つの第2の弾性ブレードで形成される上記第2の弾性復元手段によって、上記第1の剛性要素及び上記第2の剛性要素に接続される。
本発明の特定の特徴によると、上記第1の剛性要素又は上記第2の剛性要素は、上記第1の弾性復元手段及び上記第2の弾性復元手段に反して働く衝突を受けるための手段を備え、これら第1の弾性復元手段及び第2の弾性復元手段は共に、上記第1の剛性要素を上記枢軸の周りで発振させるよう設計された弾性復元手段を形成し、上記弾性復元手段は、上記発振機構をアーバ又はピボットへのあらゆる固定から解放する、仮想弾性ピボットを形成し、上記弾性復元手段は、瞬間的な枢軸を上記枢軸に可能な限り近く保つように、上記第1の剛性要素に働く力のバランスを修正するための手段を備える。
本発明はまた、時計ムーブメントのための、エネルギを伝達するための可動要素にも関し、この可動要素は、一方で上記ムーブメントの少なくとも1つの第1のエミッタ可動要素と、他方で上記ムーブメントの少なくとも1つの第2のレシーバ可動要素との間に、上述のような発振機構を備え、上記発振機構により、上記理論上の枢軸の周りでの枢動によるある程度の自由度を可能にし、上記第1の弾性復元手段及び上記第2の弾性復元手段は共に、第1の軸部分と第2の周縁部分との間の直接的又は間接的な弾性接続をもたらす弾性復元手段を形成し、上記第1の軸部分は、上記枢軸の近傍に位置し、上記第1のエミッタ可動要素又はそれぞれ第2のレシーバ可動要素と恊働し、上記第2の周縁部分は、上記枢軸から径方向に距離を置いており、上記第2のレシーバ可動要素又はそれぞれ第1のエミッタ可動要素と恊働し、上記弾性復元手段は、上記第1の軸部分と上記第2の周縁部分との間で、上記枢軸と平行であるか一致する副軸の周りでの枢動による角度偏向の間、エネルギを吸収、貯蔵、又は放出するよう設計されることを特徴とする。
本発明の特徴によると、上記第1の軸部分及び上記第2の周縁部分は、自由状態において同軸であり、上記弾性復元手段は、上記第1の軸部分及び上記第2の周縁部分を、上記弾性復元手段の変形中に同軸に保つようにも設計される。
本発明はまた、このような発振機構を備える時計ムーブメントにも関する。
本発明はまた、このような発振機構を備える時計にも関する。
本発明はまた、エネルギ伝達のための上記可動要素を直接又はホイールトレイン内で上記脱進機と上記第2の可動要素の間に介在させることによって、上記第2の可動要素が各衝突で動かされる前に上記脱進機を迅速に枢動させるために、時計ムーブメントのホイールトレインの一部の慣性を分離するための、エネルギ伝達のためのこのような可動要素の使用にも関し、この時計ムーブメントは、一方で脱進機を備え、他方で、上記脱進機よりも大きな慣性を有する第2の可動要素を備える。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して、以下の記載を読むことによってよりよく理解されるであろう。
図1は、時計を統制する要素の製造に適した第1の実施形態における、本発明による発振機構の、理論上の枢軸に垂直な平面に従った概略断面図である。 図2は、この第1の態様の、図1よりも大きな枢動振幅を有する変形例を、図1と同様の方法で示したものである。 図3は、時計の脱進機要素、特に一連のアンクルの製造に適した第2の実施形態における、本発明による発振機構の、図1及び図2と同様の概略図である。 図4は、時計の計時動作を統制するために設計された脱進機−発振子ブロックの製造に適した、第1及び第2の実施形態の組み合わせにおける、本発明による発振機構の、図1〜3と同様の概略図である。 図5は、「バタフライ」と表される形状の第1の変形例における上記のような発振機構を組み込んだ、本発明によるエネルギ伝達のための可動要素の、概略透視図である。 図6は、「4つのネックを有するRCC」と表される形状の第2の変形例における上記のような発振機構を組み込んだ、本発明によるエネルギ伝達のための可動要素の、概略透視図である。 図7は、上記のような発振機構を組み込んだ、本発明によるエネルギ伝達のための可動要素の、簡略化して描写した概略透視図である。 図8は、上記のような発振機構を組み込んだ、本発明によるエネルギ伝達のための可動要素の、別の変形例を簡略化して描写した概略透視図である。 図9は、それ自体がエネルギ伝達のための可動要素及び発振可動要素を備えるムーブメントを組み込んだ、時計のブロック図である。
本発明は、精密機械の分野に関し、より詳細には時計/腕時計製作の分野に関する。
本発明は、時計ムーブメント1000のための発振機構1に関する。この発振機構1は、第1の剛性要素200及び第2の剛性要素600を備え、これらはそれぞれムーブメント1000の異なる要素に固定されるよう設計され、これらの少なくとも1つは、他方に対して可動であり、理論上の枢軸Dの周りで枢動する。
本発明によると、この発振機構1は、モノブロックで製造されるが、可変のジオメトリで可撓性である。発振機構1は、第1の剛性要素200と中間剛性要素400の間に直接的又は間接的な弾性接続をもたらす第1の弾性復元手段300を備える。発振機構1は、この中間剛性要素400と第2の剛性要素600の間に直接的又は間接的な弾性接続をもたらす少なくとも第2の弾性復元手段500を備える。
更に、第1の剛性要素200、第1の弾性復元手段300、中間剛性要素400、第2の弾性復元手段500、及び第2の剛性要素600は、同一の平面Pに従って共平面であり、好ましくは平面Pに従って変形するように設計されている。
好ましい実施形態では、図面からわかるように、第1の弾性復元手段300は、少なくとも1つの弾性ブレード301を備え、第2の弾性復元手段500は、少なくとも1つの弾性ブレード501を備える。
変形実施形態では、第1の弾性復元手段300は、枢軸Dに関して実質的に径方向にある複数の弾性ブレード301を備え、第2の弾性復元手段500は、枢軸Dに関して実質的に径方向にある複数の弾性ブレード501を備える。
本発明の有利な実装では、第1の弾性復元手段300又は/及び第2の弾性復元手段500は、枢軸Dに関して実質的に径方向にあるV字形の二面体を形成する複数の弾性ブレードを備え、そのV字形の折れ曲がる点は枢軸Dに向かっている。
図8に示した変形例では、第1の弾性復元手段300又は/及び第2の弾性復元手段500は、2つの弾性要素800の間に挿入された少なくとも1つの剛性要素700を備える。
好ましくは、発振機構1は、枢軸Dを通り平面Pに垂直な対称面PSに関して対称である。
図1〜図5から理解できるように、本発明の有利な実施形態では、発振機構1はバタフライタイプの構成をとり、枢軸Dの近傍に配置される第1の剛性要素200と、周縁部分6を形成する第2の剛性要素600との間を延伸する少なくとも1つの剛性アーム12で形成される少なくとも1つの中間剛性要素400を備え、この中間剛性要素400は、それぞれ少なくとも1つの第1の弾性ブレード8で形成される第1の弾性復元手段300及び少なくとも1つの第2の弾性ブレード9で形成される第2の弾性復元手段500によって、第1の剛性要素200及び第2の剛性要素600に接続され、剛性部分12は、実質的に枢軸Dの周りでの枢動によって可動である中間質量を形成する。
図6に示した別の有利な実施形態では、発振機構1は、4つのネックを有するRCCピボットタイプの構成をとり、枢軸Dの近傍に配置される第1の剛性要素200と、周縁部分6を形成する第2の剛性要素600との間を延伸する2つの整列されていないアーム7を形成する、2つの上述のような中間剛性要素400を備え、この中間剛性要素400は、それぞれ少なくとも1つの第1の弾性ブレード8で形成される第1の弾性復元手段300及び少なくとも1つの第2の弾性ブレード9で形成される第2の弾性復元手段500によって、第1の剛性要素200及び第2の剛性要素600に接続される。
好ましくは、第1の弾性復元手段300又は/及び第2の弾性復元手段500は、角度偏向を制限するための手段によって制限された角度偏向を有する。
別の実装では、図1〜4からわかるように、第2の剛性要素600は、ムーブメント1000が備える底部プレート又はブリッジに対して動かないアンカーブロックを形成する。当然、第1の剛性要素200もまた、このアンカーブロックを形成することができる。
この実装では、アンカーブロックを形成しない剛性要素、図示した例の場合では第1の剛性要素200は、第1の弾性復元手段300及び第2の弾性復元手段500に反して働く衝突を受けるための手段を備える。第1の弾性復元手段300及び第2の弾性復元手段500は共に、第1の剛性要素200を枢軸Dの周りで発振させるよう設計された弾性復元手段10を形成する。弾性復元手段10は、発振機構1をアーバ又はピボットへのあらゆる固定から解放する、仮想弾性ピボットを形成する。好ましくは、弾性復元手段10は、瞬間的な枢軸を枢軸Dに可能な限り近く保つように、第1の剛性要素200又は/及び中間剛性要素400又は/及び第2の剛性要素600に働く力のバランスを修正するための手段を備える。
有利には、発振機構1は、この発振機構1をその平衡位置から離れた所定の位置に保持するための停止手段又は少なくとも1つの歯止めを備え、弾性復元手段10若しくは/及び第1の剛性要素200若しくは/及び第2の剛性要素600を構成する要素の全て又は一部。
好ましくは、また、極めて正確で同時に必要時間が短い工業的製造が可能であれば、発振機構1はモノブロックであり、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は酸化シリコン、又は水晶、又はこれらの化合物の1つ、又はMEMS技術に由来する合金、又は「LIGA」プロセス等で得られる合金、又はこれらの材料の組み合わせで製造される。好ましくは、材料として、ヤング率が80,000MPaより大きい剛性材料を選択する。このような精密機械加工可能な材料は、特に上に挙げたような層、少なくとも2つの層、例えば2または3層による製造によく適しており、この層の上に弾性復元手段10の様々な構成要素が分散され、互いに連結する。
図1、図2及び図4に示すような特定の応用例では、第1の構成要素3で形成される中間剛性要素400は、時計を統制する組立体の、弾性中心を有する機械的回転発振子のテンプのリムである。この実施形態では、有利には、第1の剛性要素200又は第2の構成要素5は、テンプのプレートであり、図4に示すように、一連のアンクルと恊働するよう設計された衝突ピン22を備える。
図3に示すような別の特定の応用例では、第2の剛性要素600は、時計の脱進機機構の弾性ピボットを有する一連のアンクル、又はスイスレバー脱進機のアンクル若しくはデテント式脱進機のアンクルの、ステム23に一体化されている。よって、第2の剛性要素600で、アンクルのステム23は置換される。
図4に示す、これらの2つの応用を組み合わせた、特に有利な例では、発振機構1は、時計の計時動作を統制するよう設計された脱進機−発振子ブロックを形成する。従って、発振機構1は有利には、発振を維持するために必要なエネルギを提供するよう設計されたガンギ車をセンタリングするための穿孔を備え、これにより、精密機械加工可能な材料で作製された好ましい実施形態では、可動要素の互いに対する位置決めに関する極めて高い精度を保証することができる。
この場合、有利には、発振機構1は、「SOI」ウエハの2つの部分、即ち、一連のアンクルとその弾性ピボット、及び回転機械式発振子とその弾性中心のための「デバイス」と、一連のアンクルと機械式発振子を係留するための、及びガンギ車のセンタリング用穿孔のための「ハンドル」とから製造する。
図示していない別の応用例では、発振機構1は、時計の脱進機のリング型機構を形成する。
図示していない別の応用例では、発振機構1は、時計の脱進機機構のピニオンとガンギ車の間の界面において、香箱と一連のアンクルの間に位置する、脱進機の可動要素を形成する。
図示していない別の応用例では、発振機構1は、時計のクロノグラフ機構の結合部を形成する。
図1〜図4に示す特定の実施形態では、発振機構1は、外部デバイス、特にムーブメント1000の底部プレート又はブリッジとの少なくとも1つのアンカーブロックを備える。このアンカーブロックは、第2の剛性要素600を形成する。これら類似の実施形態では、発振機構1の中間剛性要素400は、理論上の枢軸Dの近傍においてこのアンカーブロック2に対して、又は、場合によっては、2つのアンカーブロック2が描かれている図1〜3のように、アンカーブロック2が複数存在する場合は、これらのアンカーブロック2に対して定められかつ固定された位置にある第1の瞬間的な枢軸の周りで少なくとも枢動可能である第1の可動要素3を備える。発振機構1の第1の剛性要素200は、この軸Dの近傍にある第2の構成要素5を備える。第1の構成要素3及び第2の構成要素5は、互いに対して直接的又は間接的に接続され、これらのうち1つ、つまり第1の構成要素3又は第2の構成要素5は、発振機構1の外部又は内部に位置するモータ手段が生み出す衝突を受ける手段を備える。この衝突は、発振機構1が備える、第1の構成要素3を第1の瞬間的な枢軸の周りで発振させるよう設計された弾性復元手段10に反して働く。発振機構1はモノブロックであり、発振機構を外部デバイスに固定するための唯一の手段は、アンカーブロック2、場合によっては複数のアンカーブロック2で形成される。このために、弾性復元手段10は、発振機構1をアーバ又はピボットへのあらゆる固定から解放する、仮想弾性ピボットを形成する。有利には、これらの弾性復元手段10は、第1の瞬間的な枢軸を、理論上の枢軸Dに可能な限り近く保つように、第1の構成要素3に働く力のバランスを修正するための手段を備える。
図1〜図4のこれらの特定の実施形態では、弾性復元手段10は、少なくとも1つの第1の弾性要素11を備え、この第1の弾性要素11の角度偏向は、第1の構成要素3の1回の枢動の値に制限されている。この第1の構成要素3の枢動自体は、軸Dから始まり各アンカーブロック2を接合する各半径に関する角度偏向を制限するための第1の手段17によって決定されている。好ましくは、第1の弾性要素11はそれぞれ、第1の構成要素3に比べて極めて低い剛性を有し、これは第1の構成要素3の剛性の0.30倍未満である。図1及び2からわかるように、この特定の実施形態の好ましい実装では、少なくとも1つの第1の弾性要素11、好ましくは各第1の弾性要素11は、軸Dに関して径方向に、図1に示すようにアンカーブロック2から第1の構成要素3まで、又は、図2に示すように第1の構成要素3に直接的又は間接的に接続された第3の構成要素6まで、延伸する。
図1〜図4のこの特定の実施形態及び図5の実施形態の有利な実施形態では、特に、交互の変形による圧力に対して耐久性のある第1の弾性要素11は、二面体として表され、V字形又は切頭V字形である。このV字形の折れ曲がる点は軸Dに向かっている。第1の弾性要素11は、軸Dに関して径方向に、アンカーブロック2から軸D方向に第2の構成要素5の近傍に位置する接続表面7まで延伸する第1の弾性アーム12を備える。この接続表面7は、最も簡略化した表現、即ち点状にまでまとめることができる。第1の弾性要素11はまた、軸Dに関して径方向に、接続表面7から第1の構成要素3まで、又はさらに、図2に示すように、第1の構成要素3に直接的又は間接的に接続された第3の構成要素6まで延伸する、第2の弾性アーム13も備える。特定の好ましい実施形態では、第1の弾性アーム12及び第2の弾性アーム13は、同一である。好ましくは、これらは、軸Dから始まる半径に関して対称である。
より大きな枢動振幅を有する図2の変形例では、弾性復元手段10は、第1の弾性要素11と第1の構成要素3との間に直接的又は間接的に挿入される、少なくとも1つの第2の弾性要素14を備える。第2の弾性要素14の角度偏向は、一方で角度偏向を制限するための手段17によって決定される第1の構成要素3の枢動と、他方で弾性要素11によって可能となる逃角との間の差に制限される。第1の構成要素3の枢動の角度偏向について考える限り、これは、互いに関連する第1の弾性要素11の角度偏向と第2の弾性要素14の角度偏向の合計と実質的に等しいことが理解される。図に示した実施例では、この第1の弾性要素11とこの第2の弾性要素14は同一の幾何学的形状と剛性特徴を有し、約+/−15°の偏向を有し、従って、第1の構成要素3は約+/−30°の偏向を有する。第1の弾性要素に関して、有利には第2の弾性要素14はそれぞれ、第1の構成要素3に比べて極めて低い剛性を有し、これは第1の構成要素3の剛性の0.30倍未満である。図2の実施形態では、発振機構1は、少なくとも1つの第1の弾性要素11によってアンカーブロック2に接続され、かつ少なくとも1つの第2の弾性要素14によって第1の構成要素3に接続される、少なくとも1つの第3の構成要素6を備える。
好ましくは、同じ発振機構1の全ての第1の弾性要素11は、同一である。好ましくは、同じ発振機構1の全ての第2の弾性要素14は、同一である。好ましくは、発振機構1が第3の構成要素6を備えている場合、同じ発振機構1の全ての第3の構成要素6は、同一である。
第2の弾性要素14に戻ると、これは、第1の弾性要素11と同様、軸Dに関して径方向に、第1の弾性要素11、又は第2の構成要素5と第1の構成要素3との間に挿入される第3の構成要素6から、第1の構成要素3まで延伸する。
図2の変形例では、第2の弾性要素14は、二面体として表され、V字形又は切頭V字形である。このV字形の折れ曲がる点は軸Dに向かっている。第2の弾性要素14は、軸Dに関して径方向に、第1の弾性要素11又は第3の構成要素6から軸D方向に第2の構成要素5の近傍に位置する接続表面7Aまで延伸する第1の弾性アーム15を備える。第2の弾性要素14はまた、軸Dに関して径方向に、接続表面7Aから第1の構成要素3まで、又はさらに、第1の構成要素3に直接的又は間接的に接続された別の構成要素まで延伸する、第2の弾性アーム16も備える。接続表面7Aもまた、最も簡略化した表現、即ち点状にまでまとめることができる。特定の好ましい実施形態では、第1の弾性アーム15及び第2の弾性アーム16は、同一である。好ましくは、これらは、軸Dから始まる半径に関して対称である。
図2に示す有利な実施形態では、第1の弾性要素11の第1の弾性アーム12及び第2の弾性アーム13、並びに第2の弾性要素14の第1の弾性アーム15及び第2の弾性アーム16は、全て互いに同一である。好ましくは、これらは2つずつ、軸Dから始まる半径に関して対称である。
好ましくは、第1の構成要素3は、少なくとも1つのアーム8、好ましくは複数のアーム8によって、第2の構成要素5に強固に接続されている。好ましくは、各アーム8は、弾性復元手段10それぞれよりも高い剛性を有する。
要するに、この図2の変形例では、発振機構1は、少なくとも1つの第1の弾性要素11でアンカーブロック2に接続され、かつ少なくとも1つの第2の弾性要素14で第1の構成要素3に接続される、少なくとも1つの第3の構成要素6を備える。第3の構成要素6は、少なくとも1つの剛性のアーム8によって、第2の構成要素5に強固に接続される。よって、第2の構成要素5は、第3の構成要素6と共に、又は場合によっては第3の構成要素6は、アーム8と共に、又は場合によってはアーム8は、軸Dと極めて近接した第2の瞬間的な枢軸の周りで枢動することによって可動である、第2の剛体可動要素9を形成する。弾性復元手段10は、第2の瞬間的な枢軸を理論上の枢軸Dに可能な限り近く保つように、第2の可動要素9に働く力のバランスを修正するための手段を備える。
図1〜図3に示すように、好ましい形態では、発振機構1は、外部デバイス、例えば底部プレートの固定地点等との2つのアンカーブロック2、2Aを備える。これら2つのアンカーブロック2、2Aは、好ましくは軸Dに関して対称である。
有利には、第1の構成要素3の第1の瞬間的な枢軸を軸Dに可能な限り近づけるよう、全ての力を補償するために、自由状態で静止している発振機構1は、軸Dに垂直であり少なくとも1つのアンカーブロック2を通る対称面PS、ここではP1に関して対称である。
同じ目的で、発振機構1が以下のように配置される2つのアンカーブロック2、2Aを備える場合は、自由状態で静止している発振機構1は、好ましくは、軸Dに垂直でありかつ2つのアンカーブロック2;2Aを接合する直線に垂直である別の対称面PS、ここでは平面P2に関して対称である。
これら2つの対称を組み合わせた好ましい実施形態では、自由状態で静止している発振機構1は、軸Dに関して対称である。
より一般的には、発振機構1は、互いから、かつ軸Dに対して等距離である、外部デバイスとの複数のアンカーブロック2を備えることができる。
好ましくは、図1〜図4に示すように、発振機構1は、各アンカーブロック2の両側で2つずつの組になっている複数の第1の弾性要素11を備える。
好ましくは、図2に示すように、発振機構1は、少なくとも1つの支持領域19の両側で2つずつの組になっている複数の第2の弾性要素14を備え、この支持領域19を介して、これらの第2の弾性要素14を第1の構成要素3に接着する。
発振機構1が、少なくとも1つの第1の弾性要素11によりアンカーブロック2に接続され、少なくとも1つの第2の弾性要素14により第1の構成要素3に接続される少なくとも1つの第3の構成要素6を備える場合、発振機構1は、有利には、第1の構成要素3に、第3の構成要素6の角度偏向を制限するための第2の手段18を備える。そして、アンカーブロック2はまた、側面6A、6Bに、第3の構成要素6の角度偏向を制限するための他の手段を形成する。
好ましくは、軸Dに対する第1の構成要素3の慣性の範囲は、同じ軸に対する第2の構成要素5の慣性の範囲より大きい。
有利かつ厳密な実施形態では、第1の構成要素3及び第2の構成要素5は、薄いブレード又は薄い可撓性ブレードの格子の形状に製造される。
有利かつ厳密な実施形態では、第3の構成要素6は、薄いブレード又は薄い可撓性ブレードの格子の形状に製造される。
第1の構成要素3及び第3の構成要素6は、これらの構成要素に要求される慣性のレベルに応じて、重いものとすることもできる。
図示した好ましい実施形態では、発振機構1の構成要素の弾性変形は、本質的に平面的であり、全ての構成要素は、同一の平面又は互いに平行な複数の平面に従って弾性的に変形される。動力学に関連する特定の要件について言えば、第1の構成要素3を実質的に平面に保っている間、図示していない変形実施例では、発進機構1を、その構成要素のうちいくつかの弾性変形が、第1の構成要素3の平面Pに対する垂線に従って、要素を構成するように設計することができる。
図示していない変形実施形態である特定の実施形態では、弾性復元手段10は、複数の平行な層にわたって分布しており、これを構成する要素は、構成要素の偏向によって、及びこれらが互いに対してとることができる停止位置によって可能である角度偏向よりも大きな振幅での、第1の可動構成要素3の角度偏向を可能にするように提供され、互いに接合される。よって、いかなる振幅も生み出すことができ、特に、第1の構成要素3の360°の1回転よりも大きな振幅も生み出すことができる。
ある特定の応用例について、発振機構1は、弾性復元手段10を構成する要素の全て若しくは一部をその平衡位置から離れた所定の位置に保つための、又は、第1の可動構成要素3を構成する要素の全て若しくは一部をその平衡位置から離れた所定の位置に保つための、又は、第2の可動要素9を構成する要素の全て又は一部をその平衡位置から離れた所定の位置に保つための、停止手段又は少なくとも1つの歯止めを備える。
本発明は、時計ムーブメント1000又は時計10000のホイールトレインの一部の慣性を分離するために、エネルギを伝達する可動要素100を製造するための、このような発振機構1の使用に関する。
本発明は特に、エネルギを機構に一定の力で伝達するための、このような可動要素の適用に関し、エネルギ伝達のための可動要素100は、時計の香箱と脱進機の間に「バッファ」と呼ばれるエネルギリザーバを形成し、これにより、一定のモーメントを脱進機に伝達することができる。本発明による可動要素を、文献「Theorie generale de l’horlogerie, de Leopold Defossez, Chambre Suisse de l’Horlogerie, La Chaux−de−Fonds」(General theory of clock/watch making), volume II, page 129に記載されているような、一定の力を有するジャンヌレタイプのデバイスに一体化するために使用することは、当業者には容易に可能であろう。
また、本発明は、ホイールトレインの一部の慣性を分離することも可能にする:例えばトゥールビヨンの場合、各衝突で起動されるホイールトレインの慣性は大きく、これは脱進機の効率を損なうものである。本発明による、大きな慣性を有する要素と脱進機の間に挿入される可撓性ホイールにより、大きな慣性が起動される前に、脱進機を迅速に偏向させることができ、このようにして、実際に脱進機の効率を向上させることができる。この応用例は、特に革新的なものであり、本発明による可動要素のサイズが小さいことを有利に利用するものである。
本発明は、エネルギをレシーバ可動要素に正しいモーメントで伝達する前に、エネルギを貯蔵するのに便利である一方で、ムーブメントの壊れやすい要素を衝撃から、又はより一般的には強い加速から保護するためにも極めて好都合である。特に、壊れやすい脱進機を保護するために本発明を適用するのは有効である。実際、針の停止中又は針に衝撃が与えられる間、ホイールトレインへと伝達されるモーメントは、瞬間的に、香箱のモーメントに比べて極めて大きくなり得る。典型的に、シリコン又はMEMS技術若しくは「LIGA」プロセス等で得られる別の材料で作製され、軽量化のために極度の肉抜きが施されている場合もある、脱進機の場合、破損の恐れがある。本発明による可動要素100の可撓性を、ホイールトレイン内に賢明に配置することにより、衝撃のエネルギの一部を吸収することができる。OMEGAによる欧州特許第1870784号によるホイールによっても、上記と同様の保護を得られることがわかるが、しかし、本発明は、強固な、変形不可能な周縁部分を使用することができるという点で上記特許とは異なっており、これは、図5及び6に示すような歯部に関する場合に有利である。
最も有利に活用できる機能は、以下の通りである:
−衝撃中又は通常動作における摩擦継手の保護;
−上記と同様の理由で、摩擦継手は衝撃中、即ち外部衝撃又は脱進機の停止時に瞬間的に摺動し得る。例えばクロノグラフの場合、ホイールトレインの可撓性により、継手を介して伝達される瞬間的なモーメントのピークを弱めることができる;
−遊びのない伝動装置:角度復元ばねによって互いに接続された2面を、ピニオンの歯を挟むために重ね合わされる。
使用する手段は、ピニオンとこの面の間にある復元ばね(ゼンマイばね又はコイルばね)と共に、ピニオンの軸上で自由に枢動する面、又はこの面の軸上で枢動するピニオンからなってよい。
以下の複数のタイプの可撓性ガイドを用いることができ、従って、ガイド能力と可撓性を兼ね備える:
−可撓性アーム;
−図5に示すような、バタフライタイプと呼ばれる弾性システム;
−図6に示すような、4つのネックを有するRCC(リモートセンタコンプライアンス)ピボット。
図、特に図5〜図9に示す好ましい応用例では、本発明は、時計ムーブメント1000のための、エネルギを伝達するための可動要素100に関し、エネルギ伝達のためのこの可動要素100は、一方で上記ムーブメント1000の少なくとも1つの第1のエミッタ可動要素2と、他方で上記ムーブメント1000の少なくとも1つの第2のレシーバ可動要素3との間に、上述のような発振機構1を備える。可動要素100は、理論上の枢軸Dの周りでの枢動によるある程度の自由度を備える。
本発明によると、第1の弾性復元手段300及び第2の弾性復元手段500は共に、第1の軸部分200と第2の周縁部分600との間の直接的又は間接的な弾性接続をもたらす弾性復元手段10を形成する。第1の軸部分200は、枢軸Dの近傍に位置し、第1のエミッタ可動要素2又はそれぞれ第2のレシーバ可動要素3と恊働し、第2の周縁部分600は、枢軸Dから径方向に距離を置いており、第2のレシーバ可動要素3又はそれぞれ第1のエミッタ可動要素2と恊働する。これらの弾性復元手段10は、場合によっては、第1の軸部分200と第2の周縁部分600との間で、枢軸Dと平行であるか一致する副軸D1の周りでの枢動による角度偏向の間、エネルギを吸収、貯蔵、又は放出するよう設計される。好ましくは、第1の軸部分200及び第2の周縁部分600は、自由状態において同軸であり、弾性復元手段10は、第1の軸部分200及び第2の周縁部分600を、弾性復元手段10の変形中に同軸に保つようにも設計される。
本発明の特徴によると、第2の周縁部分600は剛性であり、変形不可能である。
本発明の特徴によると、弾性復元手段10がもたらす弾性接続は、理論上の枢軸Dに対して垂直な平面において実質的に平面状である。
本発明の特徴によると、第2の周縁部分600の枢動による角度偏向は、数度から数十度である。
本発明の特徴によると、弾性復元手段10は、上記第1の軸部分200と上記第2の周縁部分600との間を延伸する少なくとも1つのアーム70を備え、このアーム70は少なくとも1つの弾性部分を備える。
本発明の特徴によると、アーム70は弾性である。
本発明の特徴によると、弾性復元手段10は、少なくとも1つの剛性部分120を備え、第1の軸部分200と第2の周縁部分600との間を延伸する、少なくとも1つのアーム70を備え、このアーム70はそれぞれ少なくとも1つの第1の弾性ブレード80及び少なくとも1つの第2の弾性ブレード90によって、第1の軸部分200及び第2の周縁部分600に接続される。
本発明の特徴によると、弾性復元手段10は、互いに平行であるか又は一致する、理論上の枢軸Dに対して垂直な平面上に位置する。
本発明の特徴によると、弾性復元手段10は、複数の剛性部分120を備え、第1の軸部分200と第2の周縁部分600との間を延伸する、少なくとも1つのアーム70を備え、これらのアーム70はそれぞれ、複数の剛性部分のうち第1の剛性部分120Aの少なくとも1つの第1の弾性ブレード80A及び第2の剛性部分120Bの少なくとも1つの第2の弾性ブレード90Bによって、第1の軸部分200及び第2の周縁部分600に接続され、これらの剛性部分120は、弾性部分130によって互いに排他的に結合される。
本発明の特徴によると、この弾性部分130は、少なくとも1つの弾性ブレード140を備える。
本発明の特徴によると、図5に示すように、エネルギ伝達のための可動要素100は、バタフライタイプの構成をとり、少なくとも1つの剛性部分120を備え、上記第1の軸部分200と上記第2の周縁部分600との間を延伸する、少なくとも1つのアーム70を備え、このアーム70はそれぞれ少なくとも1つの第1の弾性ブレード80及び少なくとも1つの第2の弾性ブレード90によって、第1の軸部分200及び第2の周縁部分600に接続され、剛性部分120は、理論上の枢軸Dの周りで枢動することで実質的に可動である中間質量を形成する。
本発明の特徴によると、図6に示すように、エネルギ伝達のための可動要素100は、4つのネックを有するRCCピボットタイプの構成をとり、整列されていない2つのアーム70を備え、2つのアーム70のそれぞれは、第1の軸部分200と第2の周縁部分600との間を延伸する少なくとも1つの剛性部分120を備え、2つのアーム70はそれぞれ、少なくとも1つの第1の弾性ブレード80及び少なくとも1つの第2の弾性ブレード90によって、第1の軸部分200及び第2の周縁部分600に接続される。
本発明の特徴によると、2つのアーム70は、これらの間に、理論上の枢軸D上に実質的にセンタリングされた90°に近い角度を形成する。
本発明の特徴によると、弾性復元手段10は、第2の部分600に対する第1の部分200の枢動に制限され、角度偏向を制限する手段によって決定された、角度偏向を有する。
本発明の特徴によると、弾性復元手段10は、第1の部分200及び第2の部分600の剛性に比べて極めて低い剛性を有し、これは第1の部分200又は第2の部分600の剛性の最低値の0.30倍未満である。
本発明の特徴によると、弾性復元手段10は、理論上の枢軸Dに関して実質的に軸方向にあるブレードによって形成される。
図示していない本発明の変形例では、弾性復元手段の少なくとも1つを、ゼンマイばねの形状で製造する。特定の実施形態では、発振機構1は、シリコン等で作製された、モノブロックのゼンマイ状テン輪である。
本発明の特徴によると、エネルギ伝達のための可動要素100は、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は水晶、又はこれらの化合物の1つ、又はMEMS技術に由来する合金、又は「LIGA」プロセス等で得られる合金、又は少なくとも部分的に非晶質である材料で製造される。特定の実施形態では、可動要素100は、これらの材料のうちいくつかを組み合わせて製造され、材料は、ヤング率が80,000MPaより大きい剛性材料である。
本発明はまた、エネルギ伝達のための少なくとも1つのこのような可動要素100を備える時計ムーブメント1000にも関する。
本発明はまた、少なくとも1つのこのようなムーブメント1000、又は/及びエネルギ伝達のための少なくとも1つのこのような可動要素100、又は/及び少なくとも1つのこのような発振機構1を備える、時計10000にも関する。
本発明の応用分野は極めて広いことが理解される。
本発明によって、ゼンマイばね等の構成要素に関係する、製造及び調整における困難を、又は組付け及び接続における困難さえも克服できる。本発明は、質量−ばねタイプの機械式発振子の製造における問題の、非常にコンパクトな解決策を提供する。本発明によって、厚みの極めて薄い機構を製造することができ、時計内への装備に関して、特に消費者が常に問題とするサイズの問題を含む、新たな可能性を提示する。ピボットをなくすことができる可能性は、時計/腕時計製造における大きな技術的進歩である。
特にシリコン又は酸化シリコン等の精密機械加工可能な材料を用いることにより、製造精度は極めて高い。質量、特に慣性を完全に制御できる。即ち、本発明の使用による直接的な結果は、時計の調整の相当な簡略化、即ち調整の削減である。
当然、この技術は、回転アクチュエータ、発振子等の製造のために、ナノテクノロジー分野においても直接使用できる。
本発明はまた、エネルギ伝達のための上記可動要素100を直接又はホイールトレイン内で上記脱進機と上記第2の可動要素の間に介在させることによって、上記第2の可動要素が各衝突で動かされる前に上記脱進機を迅速に枢動させるために、時計ムーブメントのホイールトレインの一部の慣性を分離するための、エネルギ伝達のためのこのような可動要素100の使用にも関し、この時計ムーブメントは、一方で脱進機を備え、他方で、上記脱進機よりも大きな慣性を有する第2の可動要素を備える。
本発明はまた、上記第2の可動要素がトゥールビヨン又はカルーセルである、エネルギ伝達のための可動要素100の使用にも関する。
本発明はまた、上記脱進機が、エネルギ伝達のためのこのような可動要素100で形成されたガンギ車を備える、エネルギ伝達のための可動要素100の使用にも関する。
本発明はまた、脱進機の衝撃若しくは強い加速によって、又は停止中に、上記ホイールトレインに伝達されるモーメントが、上記ムーブメントにエネルギを供給する香箱のモーメントより瞬間的に極めて大きくなる場合に、上記ホイールトレインの少なくとも1つの要素を、エネルギ伝達のための上記可動要素100の形態で製造することによって、時計ムーブメントのホイールトレインにおける過剰なエネルギを吸収するための、エネルギ伝達のための上記可動要素100の使用にも関する。
本発明はまた、脱進機を備える上記時計ムーブメントのための、エネルギ伝達のためのこのような可動要素100の使用にも関し、上記脱進機は、エネルギ伝達のための上記可動要素100で形成されるガンギ車を備えることを特徴とする。
本発明はまた、脱進機の衝撃若しくは強い加速によって、又は停止中に、上記ホイールトレインに伝達されるモーメントが、上記ムーブメントにエネルギを供給する香箱のモーメントより瞬間的に極めて大きくなる場合に、上記ホイールトレインの少なくとも1つの要素を、エネルギ伝達のための上記可動要素100の形態で製造することによって、上記摩擦継手を介して伝達される瞬間的なモーメントのピークを弱めて、ホイールトレイン及び少なくとも1つの摩擦継手を備える時計ムーブメントにおける過剰なエネルギを吸収するための、エネルギ伝達のための上記可動要素100の使用にも関する。
本発明はまた、少なくとも1つの摩擦継手を備える、クロノグラフの上記時計ムーブメントのための、エネルギ伝達のためのこのような可動要素100の使用にも関する。
本発明はまた、上記香箱と上記脱進機との間にエネルギリザーババッファを形成して、上記脱進機に一定のモーメントを伝達するよう、エネルギを貯蔵するための香箱と脱進機との間に、エネルギ伝達のための少なくとも1つの上記可動要素100を備えるホイールトレインを備える時計ムーブメントのための、エネルギ伝達のためのこのような可動要素100の使用にも関する。
本発明はまた、ピニオンの歯を挟み、遊びのない伝動機構を形成するよう、エネルギ伝達のための上記可動要素100で形成した角度復元ばねによって互いに接続される2面を備える時計ムーブメントのための、エネルギ伝達のためのこのような可動要素100の使用にも関する。
本発明はまた、上記ムーブメント1000の上記第1のエミッタ可動要素2又は上記第2のレシーバ可動要素3が、上記時計ムーブメントが備える底部プレート又はブリッジに対して、アンカーブロックで固定して保持される時計ムーブメントのための、エネルギ伝達のためのこのような可動要素100の使用にも関する。
当然のことであるが、本発明は説明した実施例に限定されるものではなく、当業者に明らかであろう様々な変形及び改変が可能である。

Claims (21)

  1. 時計ムーブメント(1000)のための発振機構(1)であって、この発振機構(1)は; 第1の剛性要素(200)及び第2の剛性要素(600)を備え、前記第1の剛性要素(200)及び前第2の剛性要素(600)はそれぞれ前記ムーブメント(1000)の異なる要素に固定されるよう設計され、前記第1の剛性要素(200)及び前第2の剛性要素(600)の少なくとも1つは、他方に対して可動であり、理論上の枢軸(D)の周りで枢動し:また前記発振機構(1)は;モノブロックで製造されるが、幾何学的形状で可撓性であり、前記第1の剛性要素(200)と中間剛性要素(400)の間に直接的又は間接的な弾性接続をもたらす第1の弾性復元手段(300)を備え、前記中間剛性要素(400)と前記第2の剛性要素(600)の間に直接的又は間接的な弾性接続をもたらす少なくとも第2の弾性復元手段(500)を備え、前記第1の剛性要素(200)、前記第1の弾性復元手段(300)、前記中間剛性要素(400)、前記第2の弾性復元手段(500)、及び前記第2の剛性要素(600)は、1つの平面(P)に従って共平面であり、また、前記平面(P)に従って変形するように設計されており:また発振機構(1)は; バタフライタイプの構成をとり、前記枢軸(D)の近傍に配置される前記第1の剛性要素(200)と、周縁部分(6)を形成する前記第2の剛性要素(600)との間を延伸する少なくとも1つの剛性アーム(12)で形成される少なくとも1つの中間剛性要素(400)を備え、前記中間剛性要素(400)は、それぞれ少なくとも1つの第1の弾性ブレード(8)で形成される前記第1の弾性復元手段(300)及び少なくとも1つの第2の弾性ブレード(9)で形成される前記第2の弾性復元手段(500)によって、前記第1の剛性要素(200)及び前記第2の剛性要素(600)に接続され、前記剛性部分(12)は、実質的に前記枢軸(D)の周りでの枢動によって可動である中間質量を形成することを特徴とする時計ムーブメントのための、発振機構(1)。
  2. 前記第1の弾性復元手段(300)は、前記枢軸(D)に関して実質的に径方向にあるか、又はそれぞれ前記枢軸(D)に関して実質的に径方向にあるV字形の二面体を形成する複数の弾性ブレード(301)を備え、前記V字形の折れ曲がる点は前記枢軸(D)に向かっていること、及び、
    前記第2の弾性復元手段(500)は、前記枢軸(D)に関して実質的に径方向にあるか、又はそれぞれ前記枢軸(D)に関して実質的に径方向にあるV字形の二面体を形成する複数の弾性ブレード(501)を備え、前記V字形の折れ曲がる点は前記枢軸(D)に向かっていること
    を特徴とする、請求項1に記載の発振機構(1)。
  3. 前記第1の弾性復元手段(300)又は/及び前記第2の弾性復元手段(500)は、角度偏向を制限するための手段によって制限された角度偏向を有することを特徴とする、請求項1に記載の発振機構(1)。
  4. 前記第2の剛性要素(600)は、前記ムーブメント(1000)が備える底部プレート又はブリッジに対して動かないアンカーブロックを形成すること、
    前記第1の剛性要素200又は前記第2の剛性要素(600)は、前記第1の弾性復元手段(300)及び前記第2の弾性復元手段(500)に反して働く衝突を受けるための手段を備え、前記第1の弾性復元手段(300)及び前記第2の弾性復元手段(500)は共に、前記第1の剛性要素(200)を前記枢軸(D)の周りで発振させるよう設計された弾性復元手段(10)を形成し、前記弾性復元手段(10)は、前記発振機構(1)をアーバ又はピボットへのあらゆる固定から解放する、仮想弾性ピボットを形成すること、並びに
    前記弾性復元手段(10)は、瞬間的な枢軸を前記枢軸(D)に可能な限り近く保つように、前記第1の剛性要素(200)に働く力のバランスを修正するための手段を備えること
    を特徴とする、請求項1に記載の発振機構(1)。
  5. 前記発振機構(1)をその平衡位置から離れた所定の位置に保持するための停止手段又は少なくとも1つの歯止めを備え、前記弾性復元手段(10)若しくは/及び前記第1の剛性要素(200)若しくは/及び前記第2の剛性要素(600)を構成する要素の全て又は一部
    を特徴とする、請求項4に記載の発振機構(1)。
  6. 精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は酸化シリコン、又は水晶、又はこれらの化合物の1つで製造され、前記材料は、ヤング率が80,000MPaより大きい剛性材料であることを特徴とする、請求項1に記載の発振機構(1)。
  7. 前記中間剛性要素(400)は、前記時計を統制する組立体の、弾性中心を有する機械的回転発振子のテンプのリムであること、及び
    前記第1の剛性要素(200)は、前記テンプのプレートであり、一連のアンクルと恊働するよう設計された衝突ピン(22)を備えること
    を特徴とする、請求項1に記載の発振機構(1)。
  8. 時計の計時動作を統制するよう設計された脱進機−発振子ブロックを形成することを特徴とする、請求項7に記載の発振機構(1)。
  9. 前記第2の剛性要素(600)は、時計の脱進機機構の弾性ピボットを有する一連のアンクル、又はスイスレバー脱進機のアンクル若しくはデテント式脱進機のアンクルの、ステム(23)に一体化されていることを特徴とする、請求項1に記載の発振機構(1)。
  10. 発振を維持するために必要なエネルギを供給するよう設計されたガンギ車をセンタリングするための穿孔を備えること、及び
    「SOI」ウエハの2つの部分、即ち、前記一連のアンクルとその弾性ピボット、及び前記回転機械式発振子とその弾性中心のための「デバイス」と、前記一連のアンクルと前記機械式発振子を係留するための、及びガンギ車の前記センタリング用穿孔のための「ハンドル」と、から製造されること
    を特徴とする、請求項9に記載の発振機構(1)。
  11. エネルギを伝達するための少なくとも1つの可動要素(100)を備える時計ムーブメント(1000)であって、
    前記エネルギ伝達のための可動要素(100)は、一方で前記ムーブメント(1000)の少なくとも1つの第1のエミッタ可動要素(2E)と、他方で前記ムーブメント(1000)の少なくとも1つの第2のレシーバ可動要素(3R)との間に、請求項1に記載の発振機構(1)を備え、前記発振機構(1)は、前記理論上の枢軸(D)の周りでの枢動によるある程度の自由度を可能にする、時計ムーブメント(1000)において、
    前記第1の弾性復元手段(300)及び前記第2の弾性復元手段(500)は共に、第1の軸部分(200)と第2の周縁部分(600)との間の直接的又は間接的な弾性接続をもたらす弾性復元手段10を形成し、前記第1の軸部分(200)は、前記枢軸(D)の近傍に位置し、前記第1のエミッタ可動要素(2E)又はそれぞれ前記第2のレシーバ可動要素(3R)と恊働し、前記第2の周縁部分(600)は、前記枢軸(D)から径方向に距離を置いており、前記第2のレシーバ可動要素(3R)又はそれぞれ前記第1のエミッタ可動要素(2E)と恊働し、前記弾性復元手段(10)は、前記第1の軸部分(5)と前記第2の周縁部分(6)との間で、前記枢軸(D)と平行であるか一致する副軸(D1)の周りでの枢動による角度偏向の間、エネルギを吸収、貯蔵、又は放出するよう設計されることを特徴とする、時計ムーブメント(1000)。
  12. 前記第1の軸部分(200)及び前記第2の周縁部分(600)は、自由状態において同軸であること、並びに
    前記弾性復元手段(10)は、前記第1の軸部分(200)及び前記第2の周縁部分(600)を、前記弾性復元手段(10)の変形中に同軸に保つようにも設計されること
    を特徴とする、請求項11に記載の時計ムーブメント(1000)。
  13. 前記ムーブメント(1000)の前記第1のエミッタ可動要素(2E)若しくは前記第2のレシーバ可動要素(3R)、又は前記第2の剛性要素(600)は、前記時計ムーブメント(1000)が備える底部プレート又はブリッジに対して、一連のアンクルで固定して保持されることを特徴とする、請求項11に記載の時計ムーブメント(1000)。
  14. 一方でホイールトレインを、他方で脱進機を備え、また、前記脱進機より大きな慣性を有する第2の可動要素又はトゥールビヨン又はカルーセルを備えること、及び
    前記エネルギ伝達のための可動要素(100)を直接又はホイールトレイン内で前記脱進機と前記第2の可動要素の間に介在させることによって、前記第2の可動要素が各衝突で動かされる前に前記脱進機を迅速に枢動させるために、前記ホイールトレインの一部の慣性を分離すること
    を特徴とする、請求項11に記載の時計ムーブメント(1000)。
  15. 前記脱進機は、前記発振機構(1)で形成されたガンギ車を備えることを特徴とする、請求項14に記載の時計ムーブメント(1000)。
  16. 一方で脱進機機構を、他方でホイールトレインを備え、
    脱進機の衝撃若しくは強い加速によって、又は停止中に、前記ホイールトレインに伝達されるモーメントが、前記ムーブメントにエネルギを供給する香箱のモーメントより瞬間的に極めて大きくなる場合に、前記ホイールトレインの少なくとも1つの要素を、前記発振機構(1)で形成することによって、時計ムーブメントのホイールトレインにおける過剰なエネルギを吸収すること
    を特徴とする、請求項11に記載の時計ムーブメント(1000)。
  17. 前記脱進機は、前記発振機構(1)で形成されたガンギ車を備えることを特徴とする、請求項16に記載の時計ムーブメント(1000)。
  18. ホイールトレイン、脱進機及び摩擦継手を備え、
    前記脱進機の衝撃若しくは強い加速によって、又は停止中に、前記ホイールトレインに伝達されるモーメントが、前記ムーブメントにエネルギを供給する香箱のモーメントより瞬間的に極めて大きくなる場合に、前記ホイールトレインの少なくとも1つの要素を、前記発振機構(1)で形成することによって、前記摩擦継手を介して伝達される瞬間的なモーメントのピークを弱めて、前記ムーブメント(1000)における過剰なエネルギを吸収すること
    を特徴とする、請求項11に記載の時計ムーブメント(1000)。
  19. 少なくとも1つの摩擦継手を備える、クロノグラフのムーブメントであることを特徴とする、請求項18に記載の時計ムーブメント(1000)。
  20. エネルギを貯蔵するための香箱と脱進機との間に、ホイールトレインを備え、前記ホイールトレインは、少なくとも1つの前記発振機構(1)を備え、これによって、前記香箱と前記脱進機との間にエネルギリザーババッファを形成して、前記脱進機に一定のモーメントを伝達することを特徴とする、請求項11に記載の時計ムーブメント(1000)。
  21. 請求項1に記載の少なくとも1つの発振機構(1)又は請求項11に記載のムーブメントを備える、時計(10000)。
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