JP2017538122A - 時計機構、時計ムーブメント及びこのような機構を有する時計 - Google Patents

時計機構、時計ムーブメント及びこのような機構を有する時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2017538122A
JP2017538122A JP2017531752A JP2017531752A JP2017538122A JP 2017538122 A JP2017538122 A JP 2017538122A JP 2017531752 A JP2017531752 A JP 2017531752A JP 2017531752 A JP2017531752 A JP 2017531752A JP 2017538122 A JP2017538122 A JP 2017538122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy supply
elastic
blocking member
blocking
timepiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017531752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6620155B2 (ja
Inventor
ギイ・セモン
ヴァウト・ヨハンネス・ベンヤミン・イプマ
ニマ・トロウ
Original Assignee
エルヴェエムアッシュ・スイス・マニュファクチャーズ・エスアー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=52013949&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2017538122(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by エルヴェエムアッシュ・スイス・マニュファクチャーズ・エスアー filed Critical エルヴェエムアッシュ・スイス・マニュファクチャーズ・エスアー
Publication of JP2017538122A publication Critical patent/JP2017538122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6620155B2 publication Critical patent/JP6620155B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B15/00Escapements
    • G04B15/06Free escapements
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B15/00Escapements
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B15/00Escapements
    • G04B15/02Escapements permanently in contact with the regulating mechanism
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B15/00Escapements
    • G04B15/06Free escapements
    • G04B15/08Lever escapements
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B17/00Mechanisms for stabilising frequency
    • G04B17/04Oscillators acting by spring tension
    • G04B17/045Oscillators acting by spring tension with oscillating blade springs
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B17/00Mechanisms for stabilising frequency
    • G04B17/04Oscillators acting by spring tension
    • G04B17/10Oscillators with torsion strips or springs acting in the same manner as torsion strips, e.g. weight oscillating in a horizontal plane
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B29/00Frameworks
    • G04B29/04Connecting or supporting parts

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

所定材料からなる単一プレートに形成された一体構造型時計機構(6、7)であって、フレーム(12〜15)と、第1弾性サスペンション(21)と、振動できるように第1弾性サスペンションによってフレームに接続され、慣性調速部材(17)と、第2弾性サスペンション(33)によってフレームに接続された阻止部材(8)を有する阻止機構(6)と、を備える。阻止部材は、調速部材によって制御されており、エネルギー供給部材(5)を一定間隔で交互に保持及び解放でき、エネルギー供給部材(5)を一定間隔で交互に保持及び解放し、一定間隔で、エネルギー供給部材から調速部材へエネルギーを伝達させる。

Description

本発明は、時計機構に、時計ムーブメントに、及び、このような機構を有する時計に、関する。
通常の時計ムーブメントは、非常に複雑な機構であり、この機構は、多数の可動部品を有し、これら可動部品は、可動部品が受ける摩擦によって、このような機構をコストが高くエネルギーを消費するものとする。さらに、これら通常の機構は、これら機構が通常少なくとも主ゼンマイ、伝動装置、脱進機構及び調速機のような多量の様々な時計機構によって構成されているので、比較的嵩張る。
特許文献1は、所定材料の単一プレートに形成された一体構造の時計機構を提案しており、この時計機構は、第1弾性サスペンションと、振動できるように上記第1弾性サスペンションによって枠体に接続された慣性調速部材と、を備える。
米国特許出願公開第2013176829号明細書
このため、この特許文献1は、摩擦を伴って移動する部品の数を制限するための解決法を提案しようとしているが、時計ムーブメントの厚さの問題は、残っている。
本発明の目的は、1つの目的は、時計のコスト及びエネルギー損失をさらに制限すること、及び、時計の厚さを制限すること、である。
このために、本発明の一形態によれば、一体構造型時計機構は、第2弾性サスペンションによってフレームに接続された少なくとも1つの阻止部材を有する阻止機構をさらに有し、上記阻止部材は、調速部材によって制御され、可動エネルギー供給部材を一定間隔で交互に保持及び解放でき、それにより、上記エネルギー供給部材は、各回転段階で一定の角度方向行程で段階的に移動し、上記阻止部材は、上記調速部材の振動を維持するために、一定間隔で、エネルギー供給部材から調速部材へエネルギーを伝達させるようにさらに構成されている。
このような配置により、所定材料からなる同じプレートは、調速機及び脱進機構の機能双方を有し、これにより、コストを下げ、摩擦損失を制限する。さらに、本発明は、従来の時計ムーブメントと比較して1層の機構を削除することをできるようにし、これは、時計ムーブメントの厚さを制限する。
本発明にかかる様々な形態の一体構造型時計機構において、以下の手段のうちの1つ及び/または他のものをさらに用いる可能性があり得る。
−上記第1弾性サスペンションは、並進運動または回転運動を調速部材に付与するように構成され、上記第2弾性サスペンションは、並進運動または回転運動を阻止部材に付与するように構成されている。
−上記第1弾性サスペンションは、第1方向で並進運動を調速部材に付与するように構成されており、上記第2弾性サスペンションは、上記第1方向にほぼ垂直な第2方向で並進運動を阻止部材に付与するように構成されている。
−第1弾性サスペンションは、第2方向にほぼ平行に延在する2つの可撓性を有する第1弾性枝体を備え、第2弾性サスペンションは、第1方向にほぼ平行に延在する2つの可撓性を有する第2弾性枝体を備え、阻止部材は、第2方向にほぼ平行に延在する少なくとも2つの可撓性を有する弾性リンクによって調速部材に接続されている。
−阻止部材は、上記調速部材と同期して移動するように、少なくとも1つの弾性リンクによって調速部材に接続されている。
−上記阻止部材は、調速部材の振動周波数の2倍の周波数で振動するように、調速部材に接続されている。
−調速部材及び第1弾性サスペンションが、上記調速部材が第1及び第2極限調速部材位置間で中立位置から2方向に振動するように構成されており、
阻止部材は、第1及び第2極限阻止部材位置間で振動するように取り付けられており、弾性リンクは、
・調速部材が中立位置にあるときに、阻止部材が、弾性リンクによって第2極限阻止部材位置へ移動され、
・調速部材が第1及び第2極限調速部材位置のうちのいずれか一方にあるときに、阻止部材が、弾性リンクによって第1極限阻止部材位置へ移動される、
ように、構成されている。
その上、本発明は、同様に、上述した一体構造型時計機構と、エネルギー供給部材と、を有する時計ムーブメントに関し、エネルギー供給部材は、上記阻止部材と協働し、それにより、上記阻止部材は、上記エネルギー供給部材を一定間隔で交互に保持及び解放し得、上記エネルギー供給部材は、上記調速部材の振動を維持するために、阻止部材を介して調速部材にエネルギーを一定間隔で解放する。
本発明にかかる様々な形態の時計ムーブメントにおいて、以下の手段のうちの1つ及び/または他のものをさらに用いる可能性があり得る。
−上記エネルギー供給部材は、回転式エネルギー供給車である。
−上記阻止部材は、エネルギー供給車の上記歯を交代で阻むように構成された第1及び第2停止部材を有し、それにより、上記阻止部材が第1及び第2極限阻止部材位置それぞれにあるときに、上記エネルギー供給車を保持し、上記第1停止部材は、阻止部材が第1脱進位置と第2極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車を阻まないように構成され、上記第2停止部材は、阻止部材が第2脱進位置と第1極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車を阻まないように構成されている。
−エネルギー供給車は、回転方向で移動可能であり、上記エネルギー供給車の歯それぞれは、回転方向を向く前面と、回転方向の反対側を向く後面と、を有し、第1及び第2停止部材は、
・上記阻止部材が第1脱進位置にありかつ第1停止部材が歯の前面に一致しているときに、第2停止部材は、エネルギー供給車のうちの2つの他の歯間で、これら2つの他の歯のうちの一方の後面の近傍にあり、
・上記阻止部材が第2脱進位置にありかつ第2停止部材が歯の前面に一致しているときに、第1停止部材は、エネルギー供給車のうちの2つの他の歯間で、これら2つの他の歯のうちの一方の後面の近傍にある、
ように、構成されている。
−上記第1及び第2停止部材と上記第2弾性サスペンションとは、上記第1及び第2停止部材がエネルギー供給車に対してほぼ径方向で交互に上記エネルギー供給車に向けて及び上記エネルギー供給車から離間するように移動するように、構成されている。
−時計ムーブメントは、機械伝動装置を介して回転するエネルギー供給車を単一の回転方向に付勢するための付勢手段をさらに有する。
−時計ムーブメントは、阻止部材に連結され、エネルギー供給車の歯を押す単安定弾性部材をさらに有し、上記単安定弾性部材は、通常、第1幾何形状構造を有し、エネルギー供給部材の歯が、上記単安定弾性部材を上記第1幾何形状構造から第2幾何形状構造へ弾性変形させるように構成されており、上記単安定弾性部材は、エネルギー供給部材の各運動サイクル中に、
・上記エネルギー供給部材の1つの歯が、上記単安定弾性部材を単安定弾性部材の上記第1幾何形状構造から上記第2幾何形状構造へ弾性変形させ、
・その後、上記単安定弾性部材が、第1幾何形状構造に弾性復帰し、それにより、阻止部材を通して所定量の機械的エネルギーを調速機構に解放する、
ように、構成されている。
−上記単安定弾性部材は、可撓性舌体であり、可撓性舌体は、阻止部材に連結された第1端部と、エネルギー供給部材の歯を押す第2自由端部と、を有する。
−上記エネルギー供給部材は、回転式エネルギー供給車であり、上記単安定弾性部材は、阻止部材が第1脱進位置と第2極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車の回転中に、エネルギー供給車の歯が上記単安定弾性部材を上記第1幾何形状構造から上記第2幾何形状構造へ弾性変形させるように、構成されている。
−単安定弾性部材は、阻止部材が第2極限阻止部材位置にあるときに、上記単安定弾性部材が第2幾何形状構造にあり、それにより、阻止部材が第2極限阻止部材位置から第2脱進位置へ移動している間に、単安定弾性部材が、第1幾何形状構造に復帰し、その後、上記所定量の機械的エネルギーを阻止部材に伝達させるように、構成されており、弾性リンクは、上記所定量の機械的エネルギーを調速部材に伝達させるように構成されている。
−単安定弾性部材は、阻止部材が第2脱進位置から第1極限阻止部材位置へ及び上記第1極限阻止部材位置から第1脱進位置へ移動する間に、エネルギー供給車の歯を阻まないように構成されている。
−単安定弾性部材は、第2停止部材に隣接して阻止部材に取り付けられている。
さらに、本発明は、同様に、上記時計ムーブメントを有する時計に関する。
本発明の他の特徴及び利点は、非限定低的な例として付与される本発明の一実施形態にかかる以下の詳細な説明から、及び、添付の図面を参照して、明らかになる。
本発明にかかる機械式時計を示す概略ブロックダイアグラムである。 本発明の第1実施形態にかかる調速機機構、阻止機構及びエネルギー供給車を有する機械式時計を示す平面図である。 図2の阻止機構及びエネルギー供給車を示す詳細図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2の機構の一連の運動を示す図である。 図2aと同様の図であって、調速機構のほぼ半周期における図2aの機構の一連の運動を示す図である。 図2と同様の図であって、本発明の第2実施形態を示す、図である。 図2と同様の図であって、本発明の第3実施形態を示す、図である。 図2と同様の図であって、本発明の第4実施形態を示す、図である。
図面において、同じ参照符号は、同一のまたは同様の要素を示す。
図1は、例えば腕時計のような機械式時計1を示す概略ブロックダイアグラムであり、少なくとも以下のもの、
−力学的エネルギー格納体2と、
−エネルギー格納体2によって動力供給される伝動装置3と、
−伝動装置3によって駆動される例えば時計の針などの1以上の時刻表示体4と、
−伝動装置3によって駆動されるエネルギー供給部材5と、
−例えば阻止部材8などを有する阻止機構6であって、この阻止部材が、エネルギー供給部材5を連続的に保持、解放し、それにより、各運動サイクルで一定の行程である反復運動サイクルにしたがって上記エネルギー供給部材が段階的に移動し得る、阻止機構と、
−調速機機構7であって、阻止機構を制御して阻止機構を時間内に一定間隔で移動させる振動機構であり、それにより、阻止機構の保持及び解放シーケンスを一定継続時間となるようにし、このため、エネルギー供給車5、伝動装置3及び時刻表示体4の運動テンポをもたらす、調速機機構と、
を有する。
エネルギー供給部材は、回転式エネルギー供給車5であり得る。以下の説明は、このようなエネルギー供給車に関してなされる。
力学的エネルギー格納体2は、例えば主ゼンマイと通常称される螺旋状バネなどの通常バネである。このバネは、巻真を介して手動で、かつ/または、ユーザの運動によって動力供給される自動式巻回を介して自動で、巻回され得る。
伝動装置3は、通常、一連の歯車(図示略)を備える歯車装置であり、これら歯車は、互いに噛合して入力軸を出力軸(図示略)に接続する。入力軸は、力学的エネルギー格納体2によって動力供給されており、出力軸は、エネルギー供給車に接続されている。いくつかの歯車は、時計の針にまたは他の時刻表示体4に接続されている。
伝動装置3は、エネルギー供給車が入力軸よりもずっと迅速に(例えば3000のオーダーであり得る速度比で)回転するように設計されている。
調速機機構7は、一定の周波数で振動するように設計されており、このため、時計の精度を保証する。調速機の振動は、エネルギー供給車5から、例えば阻止機構6に属し得る単安定弾性部材9を介して、力学的エネルギーを定期的に伝達させることによって、持続される。
力学的エネルギー格納体2、伝動装置3、エネルギー供給車5、阻止機構6及び調速機7は、共に時計ムーブメント10を形成する。
図2から図9の特有の実施形態を詳細に説明する。
この実施形態において、阻止機構6及び調速機機構7は、例えば図2及び図2aに示すように、一体構造であり、単一プレート11に形成され得る。プレート11は、ほぼ平坦である。
プレート11は、材料に応じて、例えば約0.1mmから約0.6mmなど、厚さが薄くなり得る。
プレート11は、上記プレートの平面で(例えば幅及び長さまたは直径)、約15mmから約40mmである横方向寸法を有し得る。
プレート11は、任意の適切な材料で製造され得、好ましくは比較的高いヤング率を有して良好な弾性特性を示す。プレート11に使用可能な材料の例は、シリコン、ニッケル、スチール、チタンである。シリコンの場合において、プレート11の厚さは、例えば0.3mmから0.6mmである。
阻止機構6及び調速機機構7の様々な部材は、以下で詳述され、プレート11に切欠を形成することによって形成されている。これら切欠は、特にMEMSの製造のように、マイクロ工学で公知の製造方法によって形成され得る。
シリコンプレート11の場合において、プレート11は、例えば、深堀反応性イオンエッチング(DRIE)によって、または、いくつかの場合において(特に試作品または小規模量産について)固体レーザ切断によって、局所的に中空化され得る。
ニッケルプレート11の場合において、阻止機構6及び調速機機構7は、例えばLIGAによって得られ得る。
スチールまたはチタンプレート11の場合において、プレート11は、例えばワイヤ放電加工(WEDM)によって、局所的に中空化され得る。
阻止機構6及び調速機機構7の構成部品それぞれは、プレート11の部分によって形成されており、ここで詳述される。これら部品のうちの一部は、硬質であり、他のものは、通常屈曲部において、弾性変形可能である。
いわゆる硬質部品といわゆる弾性部品との間の差は、これら部品の形状に、特にこれら部品の細さに起因したプレート11の平面におけるこれら部品の剛性である。細さは、例えば縦横比(部品の幅に対する部品の長さの比率)によって測定され得る。細さが高い部品は、弾性を有し(すなわち弾性変形可能であり)、細さが低い部品は、硬質である。例えば、いわゆる硬質部品は、プレート11の平面において剛性を有し得、この剛性は、プレート11の平面においていわゆる弾性部品の剛性よりも少なくとも約1000倍である。例えば後述する弾性枝体21、33及び弾性リンク27などの弾性接続体の主な寸法は、例えば5mmから13mmである長さと、例えば0.01mm(10μm)から0.04mm(40μm)、例えば約0.025mm(25μm)である幅と、を有する。
プレート11は、外側枠体を形成し、この外側枠体は、例えばネジなどによってプレート11の貫通孔11bを通して支持プレート11aに固定されている。支持プレート11aは、同様に、時計筐体に固定されている。
図2に示す例において、プレート11は、阻止機構6及び調速機機構7を全体的に囲む閉鎖型硬質枠体を形成するが、この枠体は、その他のように設計され得、特に、阻止機構6及び調速機機構7を囲まないまたは完全には囲まないように設計され得る。図2に示す例において、上記固定された枠体は、第1方向Xに延在する2つのほぼ平行な側部12、15と、第1方向Xにほぼ垂直な第2方向に延在する2つのほぼ平行な側部13、14と、を有する。枠体12〜15、支持プレート11a及び他の全ての固定部品は、本明細書において「支持体」と称され得る。
エネルギー供給車5は、プレート11に垂直な回転軸Z回りで支持体に対して回動可能に取り付けられている。エネルギー供給車5は、エネルギー格納体2によって伝動装置3を介して単一回転方向36で付勢されている。
エネルギー供給車5は、外歯5aを有し、これら外歯それぞれは、回転方向36を向く前面5bと、回転方向36とは反対側の後面5cと、を有する。
例えば、前面5bは、回転軸Zと平行な径方向面に延在し得る一方、後面5cは、軸Zと平行にかつ径方向に対して傾斜して延在し得る(図2a参照)。
留意すべきことは、歯5aがいわゆるスイスレバー脱進機またはいわゆるスイスアンクル脱進機における従来の雁木車の複雑な形状を有する必要がないこと、である。
単安定弾性部材9は、調速機機構7に連結されており、エネルギー供給車5の歯5aを押すように構成されている。単安定弾性部材9は、通常、第1幾何形状構造(静止位置)を有し、エネルギー供給車の歯5aは、カム効果によって上記単安定弾性部材9を上記第1幾何形状構造から第2幾何形状構造へ弾性変形させるように構成されている。単安定弾性部材9は、エネルギー供給車5の各回転サイクルの間で、
−上記エネルギー供給車の1つの歯5aが上記単安定弾性部材9を単安定弾性部材の上記第1幾何形状構造から上記第2幾何形状構造へ弾性変形させ、
−その後、上記単安定弾性部材9が、第1幾何形状構造へ弾性復帰し、それにより、所定量の力学的エネルギーを調速機機構7へ解放する、
ように、構成されている。
調速機機構は、硬質の慣性調速部材17を有し得、この慣性調速部材は、第1弾性サスペンション21によってプレート11の枠体に接続されている。第1弾性サスペンションは、例えば2つの可撓性を有する第1弾性枝体21を備え得、これら第1弾性枝体は、プレート11の側部12から第2方向Yとほぼ平行に延在し、それにより、調速部材17は、支持体に対して第1方向Xとほぼ平行に並進運動可能である。調速部材17及び第1弾性サスペンション21は、上記調速部材17が図2に示す両矢印17aにしたがって、2つの極限位置間で図2に示す中立位置から2方向に振動するように構成されており、本明細書では、これら極限位置を「第1及び第2極限調速部材位置」と称する。
調速部材17の並進運動は、ほぼ直線的であり得る。
有利には、調速部材17は、第1方向Xでの第1振動振幅と第2方向Yでの非ゼロの第2振動振幅とを有する円形並進運動で振動するように支持体に取り付けられている。好ましくは、第1振動振幅は、第2振幅の少なくとも10倍であり、これにより、移動をほぼ直線的にする。
調速部材17は、プレート11の側部12に近接して第1方向Xとほぼ平行に長手方向に延在する主硬質本体18と、主本体18の端部からプレート11の側部15に向けてそれぞれの自由端部20まで延在する2つの分岐硬質腕体19と、を有し得る。自由端部20は、第1方向とほぼ平行に互いに反対側に外側へ延在し得る。
第1弾性枝体21は、それぞれがプレート11の側部13、14に近接し、プレート11の側部12に接続された第1端部と、それぞれが腕体19の自由端部20に接続された第2端部と、を有し得る。第1弾性枝体21は、調速部材17が中立位置で静止しているときにほぼ直線的であり得る(すなわち、曲がっていない)。
第1弾性枝体21の長さと調速部材の振動振幅とは、上記調速部材17の運動が上述したようにほぼ直線的であるようになっている。
阻止機構6は、少なくとも弾性リンク27によって調速部材17に接続された硬質阻止部材8を有し、それにより、上記調速部材17と同期して移動する。
図2に示す例において、阻止部材8は、第2方向Yとほぼ平行に延在する2つの可撓性弾性リンク27によって調速部材17に接続され得る。上記可撓性弾性リンク27は、調速部材17が中立位置にあるときに、ほぼ直線的である(曲がらない)ように構成され得る。
阻止部材8は、第2弾性サスペンション33によってプレート11の枠体に取り付けられ得る。第2弾性サスペンション33は、第2方向Yで並進運動を阻止部材8に付与するように構成され得る。第2弾性サスペンションは、2つの可撓性を有する第2弾性枝体33を備え得、これら第2弾性枝体は、第1方向Xとほぼ平行に延在し、それにより、阻止部材8は、両矢印8aの方向で、第1方向Xとほぼ平行に並進運動可能である。このため、阻止部材は、2つの極限位置間で、中立位置から2つの両方向で移動可能であり、本明細書では、これら極限位置を「第1及び第2極限阻止部材位置」と称する。弾性枝体33は、阻止部材8が中立位置で静止しているときにほぼ線状である(曲がっていない)ように構成され得る。
図2に示す例において、阻止部材8は、
−調速部材17の主本体18に近接して第1方向Xで長手方向に延在する硬質基部22と、
−基部22の端部からプレート11の側部15に向けて自由端部24、26まで各別に延在する2つの分岐硬質横方向腕体23、25と、
を有し得る。自由端部24、26は、第1方向Xとほぼ平行に、互いに対して反対側に外側へ延在し得る。
弾性リンク27は、主本体の端部に近接して調速部材の主本体18に接続された第1端部と、腕体23、25の自由端部24、26に各別に接続された第2端部と、を有し得る。
その上、横方向腕体25の自由端部26は、第1短手方向硬質腕体30によって、他方の横方向腕体23に向けて第1方向Xに延伸され得る。横方向腕体25は、同様に、第2硬質短手方向腕体28によって、他方の横方向腕体23に向けて第1方向に延伸され得、この第2硬質短手方向腕体は、基部22に近接する。エネルギー供給車5は、第1及び第2短手方向腕体30、28間にある。
第1及び第2短手方向腕体30、28の自由端部は、第1及び第2停止部材29a、29bを各別に有し得る。第1及び第2停止部材29a、29bは、第2方向Yで第1及び第2短手方向腕体30、28の自由端部から互いに向けて突出する硬質指体の形態にあり得る。
第1及び第2停止部材29a、29bは、以下で詳細に説明するように、エネルギー供給車5の歯5aと協働するように設計されており、上記エネルギー供給車5を交互に保持及び解放する。第1及び第2停止部材29a、29bは、歯の前面5bを向く停止面29a1、29b1と、反対側の後面29a2、29b2と、を各別に有し得る。停止面29a1、29b1は、好ましくは、軸Zに平行な径方向面に配設され得る一方、後面29a2、29b2は、傾斜して延在し得、それにより、停止部材29a、29bは、尖形を有する。
阻止部材8は、補強体25aをさらに有し得、この補強体は、第2方向に延在し、横方向腕体25を第1短手方向腕体30に結合する。
阻止部材8は、タブ31をさらに有し得、このタブは、短手方向腕体30からプレート11の側部15に向けて第2方向に延在する。
自由端部26及び第1短手方向腕体30は、プレート11の側部15を切欠いた刻目26a内に少しの遊びを持って受けられ得る。また、タブ31は、プレート11の側部15を切欠いたさらなる刻目31a内に受けられ得る。
プレート11は、エネルギー供給車5と阻止部材8の横方向腕体23との間で、プレート11の側部15から側部12に向けて第2方向で延在する硬質舌体16をさらに有し得る。舌体16は、第1縁部16aを有し得、この第1縁部は、エネルギー供給車5を向き、第2方向と平行に延在する。第1縁部16aは、凹状の円状切欠16bを有し得、この円状切欠は、エネルギー供給車5を部分的に受ける。舌体16は、第1縁部の反対側にあり横方向腕体23を向く第2縁部16cをさらに有する。第2縁部16cは、横方向腕体23と平行に傾斜され得、横方向腕体23の近傍に近接し得る。
一方の第2弾性枝体33は、舌体16の第1縁部16aに接続され、プレート11の側部15に近接する第1端部と、タブ31に接続された第2端部と、を有し得る。他方の第2弾性枝体33は、舌体16の自由端部に近接して舌体16の第1縁部16aに接続される第1端部と、基部22に近接して横方向腕体25に接続される第2端部と、を有し得る。
阻止部材8は、単安定弾性部材9に接続され得る。特に、上記単安定弾性部材は、可撓性舌体9であり得、この可撓性舌体は、阻止部材8に接続された(ひいては可撓性リンク27を介して調速機機構7に連結された)第1端部と、エネルギー供給車5の歯5aを押す第2自由端部と、を有する。可撓性舌体9の主な寸法は、例えば3mmから5mmの長さと、例えば0.01mm(10μm)から0.04mm(40μm)の間、例えば0.025mm(25μm)の幅と、を有する。
可撓性舌体9は、第2停止部材29bに隣接して阻止部材8に取り付けられ得る。特に、可撓性舌体は、短手方向腕体28に近接して阻止部材8の横方向腕体25に接続され得る。可撓性舌体9は、短手方向腕体28とエネルギー供給車5との間で自由端部まで第1方向とほぼ平行に延在し得、この自由端部は、第2停止部材29bに近接する。
可撓性舌体9及び阻止部材8は、2つの別個の部材であり、このため、機構は、(阻止部材8によって提供される)供給車5の阻止/解放機能と、(可撓性舌体9によって提供される)エネルギーを調速機機構から伝達させて調速機機構の振動を維持する機能と、の間に分離を提供する。この機能分離により、阻止部材8の設計は、(阻止及びエネルギー伝達機能双方を取り扱うスイスアンクル脱進機の場合のように)エネルギー伝達の機能を考慮する必要がなく、可撓性舌体9の設計は、供給車5の阻止/解放機能を考慮する必要がない。
動作中、調速部材は、例えば20Hzから30Hzである周波数fで第1方向Xと平行に並進振動し、阻止部材8は、調速部材17の振動周波数の2倍である周波数2fで振動する。
より正確には、弾性リンク27は、
−阻止部材8が、調速部材17が中立位置にあるときに、弾性リンク27によって(側部15に向けて)第2極限阻止部材位置へ移動され、
−阻止部材8が、調速部材17が第1及び第2極限調速部材位置のいずれかにあるときに、弾性リンク27によって(側部12に向けて)第1極限阻止部材位置へ移動される、
ように、構成されている。
この移動中、第1及び第2停止部材29a、29bは、交互に上記エネルギー供給車に向かうように及びエネルギー供給車から離間するように、エネルギー供給車5に対してほぼ径方向に移動し、このため、第1及び第2停止部材29a、29bは、交代で、エネルギー供給車5の歯5aを阻み、それにより、上記阻止部材8が第1及び第2極限阻止部材位置にあるときに、上記エネルギー供給車5を各別に保持する。
より正確には、第1停止部材29aは、
−阻止部材が(側部12に近接する)第1極限阻止部材位置と第1脱進位置(第1停止部材29aの頂点が歯5aの外径に一致する位置)との間を移動しているときに、エネルギー供給車5を保持し、
−阻止部材8が上記第1脱進位置と(側部15に近接する)第2極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車5を阻まない、
ように、構成されている。
その上、第2停止部材29bは、
−阻止部材が(側部15に近接する)第2極限阻止部材位置と第2脱進位置(第2停止部材29bの頂点が歯5aの外径に一致する位置)との間を移動しているときに、エネルギー供給車5を保持し、
−阻止部材8が上記第2脱進位置と(側部12に近接する)第1極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車5を阻まない、
ように、構成されている。
さらに、阻止部材8の第2脱進位置は、(側部12に近接する)第1極限阻止部材位置と第1脱進位置との間にあり得る。この場合において、有利には、第1及び第2停止部材29a、29bは、
−上記阻止部材8が第1脱進位置にありかつ第1停止部材29aが歯5aの前面5bに一致するときに、第2停止部材29bが、エネルギー供給車の2つの他の歯5aのうちの一方の後面5cの近傍で、これら2つの他の歯の間にあり、
−上記阻止部材8が第2脱進位置にありかつ第2停止部材29bが歯5aの前面5bに一致するときに、第1停止部材29aが、エネルギー供給車の2つの他の歯5aのうちの一方の後面5cの近傍で、これら2つの他の歯の間にある、
ように、構成されている。
可撓性舌体9は、阻止部材8が第1脱進位置と第2極限阻止部材位置との間にあるときに、エネルギー供給車5の回転中に、エネルギー供給車5の歯5aが上記単安定弾性部材9を上記第1幾何形状構造から上記第2幾何形状構造へ弾性変形させるように、構成され得る。このため、可撓性舌体9は、所定の第1幾何形状構造と所定の第2幾何形状構造との間のこの可撓性舌体の幾何形状変形に対応する所定の潜在力学的エネルギーを蓄積する。この所定のエネルギーは、エネルギー供給車5の各回転サイクルで同じである。
可撓性舌体9は、阻止部材8が第2極限阻止部材位置にあるときに、上記可撓性舌体9が第2幾何形状構造にあるように、構成され得る。このため、可撓性舌体9は、第1幾何形状構造に復帰し、阻止部材8が第2極限阻止部材位置から第2脱進位置へ移動する間に、上記所定量の力学的エネルギーを阻止部材8に伝達させる。弾性リンク27は、上記所定量の力学的エネルギーを調速部材17に伝達させるように構成されている。
さらに、可撓性舌体9は、阻止部材8が第2脱進位置から第1極限阻止部材位置へ及び上記第1極限阻止部材位置から第1脱進位置へ移動する間に、エネルギー供給車5の歯5aを阻まないように構成され得る。
好ましくは、伝動装置3は、阻止部材8が第1脱進位置から第2極限阻止部材位置まで進む時間以下の時間内にエネルギー供給車5の各回転ステップを完了するように、なっている。
ここで、図3、図3aから図9及び図9aに関して、機構の動作を段階ごとに説明する。
図3及び図3aの位置において、
−調速部材17は、矢印34の方向で側部14に向けて移動し、第2極限調速部材位置に近接し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて移動し、第1極限阻止部材位置に近接し、それにより、エネルギー供給車5を第1停止部材29aで保持し、
−第2停止部材29bは、エネルギー供給車5を阻まず、
−可撓性舌体9は、第1幾何形状位置(静止位置)にある。
よりよく理解するために、図3aから図9aのいくつかの歯5aに参照符号を付した。これら歯の状況は、図3aの位置において以下のようになっており、
−歯5aは、第1停止部材29aによって保持されている歯であり、
−歯5aは、エネルギー供給車5の次の回転ステップにおいて回転方向で第1停止部材29aに向けて移動する次の歯であり、
−歯5a及び5aは、エネルギー供給車5の回転方向で第2停止部材を越えて及び第2停止部材の前に各別に位置しており、
−歯5aは、次の歯であり、エネルギー供給車5の回転方向で歯5aの後に第2停止部材29bに向けて移動する。
そして、機構は、図4及び図4aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、第2極限調速部材位置に到達し、
−阻止部材8は、第1極限阻止部材位置に到達し、エネルギー供給車5を依然として第1停止部材29aで保持し、
−可撓性舌体9は、依然として第1幾何形状位置(静止位置)にある。
その後、調速部材17及び阻止部材8は、それら運動方向を変更し、機構は、図5及び図5aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて移動し、中立位置に近接して到達し、
−阻止部材8は、矢印38の方向で側部15に向けて移動し、第1脱進位置に到達し、この第1脱進位置では、エネルギー供給車5が第1停止部材29aから解放され、矢印36の方向での1角度方向ステップだけ回転し、
−第2停止部材29bは、エネルギー供給車5の2つの歯5a間にすでにあり、これら歯5aのうちの一方の後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、エネルギー供給車5の歯5aによって曲げられ始める。
そして、エネルギー供給車5は、迅速に1角度方向ステップだけ回転し、機構は、図6及び図6aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、依然として中立位置に近接し、
−阻止部材8は、第2阻止部材に近接し、矢印35の方向で側部12に向けてすでに移動しており、
−第1停止部材29aは、エネルギー供給車5を阻まず、歯5a及び5a間に角度方向で位置し、
−第2停止部材29bは、歯5aの前面に当接することによってエネルギー供給車5を保持し、
−可撓性舌体9は、第2幾何形状構造にあり、歯5aによって最大限曲げられており、第1幾何形状構造に前進的に復帰することを開始しつつ、阻止部材8及び調速部材17に舌体のエネルギーを解放する。
その後、機構は、図7及び図7aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動し、
−第1停止部材29aは、エネルギー供給車5の歯5a及び5a間にすでにあり、歯5aの後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、舌体のエネルギーを解放しており、(曲げられていない)第1幾何形状構造へ復帰している。
そして、機構は、図8及び図8aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動し、第2脱進位置に到達しており、この第2脱進位置では、エネルギー供給車5は、第2停止部材29bから解放され、矢印36の方向で1角度方向ステップだけ回転し、
−第1停止部材29aは、エネルギー供給車5の歯5a及び5a間に依然としてあり、歯5aの後面5cに近接し、
−可撓性舌体9は、(曲げられていない)第1幾何形状構造にある。
エネルギー供給車が1角度方向ステップだけ回転した後、その後、機構は、図9及び図9aの位置に到達し、この位置において、
−調速部材17は、矢印37の方向で側部13に向けて依然として移動しており、第1極限調速部材位置に近接し、
−阻止部材8は、矢印35の方向で側部12に向けて依然として移動しており、第1極限阻止部材位置に近接して到達し、
−エネルギー供給車5は、第1停止部材29aによって保持され、
−可撓性舌体9は、(曲げられていない)第1幾何形状構造にある。
そして、調速部材17及び阻止部材8は、方向を変え、機構が図3及び図3aの位置に戻るまで、同じ段階を発生させ、その後、サイクルを繰り返す。
このため、エネルギー供給車5の運動サイクルは、2つの角度方向ステップの回転を有し、角度方向ステップそれぞれは、1つの歯5aの角度方向範囲の半分に等しい。図2から図9の例において、エネルギー供給車5は、21の歯5aを有しており、そのため、上記角度方向ステップは、α=360°/(21×2)=8.57°である。留意すべきことは、エネルギー供給車5の各運動サイクルが、調速部材17の振動サイクルの半分の間に完了し、そのため、エネルギー供給車5の運動周波数が、調速機機構7の振動周波数の4倍である、ことである。このため、調速機機構7の周波数fが30Hzである場合、阻止部材8の周波数は、2f=60Hzとなり、エネルギー供給車5の運動周波数は、4f=120Hzとなる。
本発明は、調速部材17及び阻止部材8の並進運動に限定されず、特に、第1弾性サスペンション21は、並進運動または回転運動を調速部材17に付与するように構成され得、第2弾性サスペンション33は、並進運動または回転運動を阻止部材8に付与するように構成され得る。
3つの可能性を示すために、3つの変形例を図10から図12に示す。これら変形例は、これら構想及び動作において図2から図9の実施形態と同様であり、そのため、本明細書では詳細に説明しない。
図10の変形例において、調速機構7は、硬質調速部材117を有し、この硬質調速部材は、回転軸Zと平行な回転軸Z”(軸Z”は、固定軸ではなく、重力、加速または衝撃を受けて動き得る)回りに回動式に取り付けられており、阻止機構6は、回動部材108を有し、この回動部材108は、回転軸Zと平行な回転軸Z’(軸Z’は、固定軸ではなく、重力、加速または衝撃を受けて動き得る)回りに回動式に取り付けられている。
調速部材117は、第1サスペンション121によってプレート11の枠体に接続された中央ハブ117aを有し得る。第1サスペンション121は、回転軸Z”に対して径方向に配設された2つの弾性枝体121を有し得る。
調速部材117は、同様に、ハブ117aから径方向に延在する複数の硬質腕体117b、例えば2つの腕体117bを有し得る。
阻止部材は、共に所定角度を形成する第1及び第2腕体108a、108bを有し得、これら腕体それぞれは、エネルギー供給車5を阻むように構成された停止部材129a、129bを有する。回転軸Z’は、腕体108a、108b間の頂点にあり得る。腕体108bは、単安定弾性部材9、例えば腕体108bの自由端部から停止部材129bに近接する自由端部まで延在する弾性舌体9を支持し得る。
阻止部材108は、第2サスペンション133、例えば回転軸Z’に対して径方向に配設された2つの弾性枝体133によってプレート11の枠体に接続されている。
阻止部材108は、第3硬質腕体108cを有し得、この第3硬質腕体は、回転軸Z’に対して径方向に配設され、弾性リンク127によって調速部材のハブ117aに接続されている。
調速部材117が両矢印117cの方向で軸Z”回りに振動すると、弾性リンク127は、両矢印108dにしたがって軸Z’回りでの阻止部材108の振動を制御し、それにより、停止部材129a、129bは、交互にエネルギー供給車5を保持及び解放する。エネルギー供給車5の各回転中に、エネルギー供給車5の歯5aのうちの1つは、弾性舌体9を曲げ、この弾性舌体は、その後、その機械的エネルギーを阻止部材108及び調速部材117に解放する。
図10の変形例は、図2から図9の実施形態と同様に動作する。
図11の変形例において、調速機構7は、図10の変形例と同様であり、硬質調速部材217を有し、この硬質調速部材は、回転軸Zに平行な回転軸Z”回りに回動式に取り付けられている一方、阻止機構6は、回動部材208を有し、この回動部材は、図1から図9の実施形態におけるように第2方向Yに平行に並進運動可能である。
調速部材217は、第1サスペンション221によってプレート11の枠体に接続された中央ハブ217を有し得る。第1サスペンション221は、回転軸Z”に対して径方向に配設された2つの弾性枝体221を有し得る。
調速部材217は、同様に、ハブ217aから径方向に延在する複数の硬質腕体217b、例えば2つの腕体217bを有し得る。
阻止部材208は、第2方向Yで長手方向に延在する硬質本体208aと、エネルギー供給車5の両側で第1方向Xと平行に本体208aから延在する2つの短手方向腕体208b、208cと、を有し得、短手方向腕体それぞれは、図1から図9の実施形態におけるように、エネルギー供給車5を保持及び解放するように構成されている。
阻止部材の本体208aは、第2サスペンション233によってプレート11の枠体に接続され得、この第2サスペンションは、第1方向Xと平行な例えば2つの第2弾性枝体233を備える。
阻止部材208は、同様に、弾性舌体9を有し、この弾性舌体は、第1方向Xとほぼ平行に本体208aから停止部材229bに近接する自由端部まで延在する。
阻止部材208は、さらなる腕体208dをさらに有し得、この腕体は、本体208aから短手方向腕体とは反対側に延在し、弾性リンク227によって調速部材のハブ217aに接続されている。
調速部材217が両矢印217cの方向で軸Z”回りに振動すると、弾性リンク227は、両矢印208eにしたがって第2方向Yでの阻止部材208の振動を制御し、それにより、停止部材229a、229bは、交互にエネルギー供給車5を保持及び解放する。エネルギー供給車5の各回転中に、エネルギー供給車5の歯5aのうちの1つは、弾性舌体9を曲げ、この弾性舌体は、その後、その機械的エネルギーを阻止部材208及び調速部材217に解放する。
図11の変形例は、図2から図9の実施形態と同様に動作する。
図12の変形例において、調速機構7は、図2から図9の調速機構と同様であり、硬質調速部材317を有し、この硬質調速部材は、第1方向Xと平行に並進運動可能である一方、阻止機構6は、図10の阻止機構である。
調速部材317は、主本体318、2つの横方向腕体319及び自由端部320を有し得、これら自由端部は、図2から図9の実施形態にかかる部品18、19、20と同様であり、図2から図9の実施形態におけるように、第2方向Yと平行に2つの第1弾性枝体321によってプレート11の枠体に接続されている。主本体318は、弾性リンク327によって阻止部材8の腕体108cに接続され得る。
調速部材317が両矢印217aの方向で振動すると、弾性リンク327は、両矢印108dにしたがって軸Z’回りでの阻止部材108の振動を制御し、それにより、停止部材129a、129bは、交互にエネルギー供給車5を保持及び解放する。エネルギー供給車5の各回転中に、エネルギー供給車5の歯5aのうちの1つは、弾性舌体9を曲げ、この弾性舌体は、その後、その機械的エネルギーを阻止部材108及び調速部材117に解放する。
図12の変形例は、図2から図9の実施形態と同様に動作する。
1 機械式時計、2 付勢手段,力学的エネルギー格納体、3 機械伝動装置、5 可動エネルギー供給部材,回転式エネルギー供給車、5a 歯,外歯、5b 前面、5c 後面、6 一体構造型時計機構,阻止機構、7 一体構造型時計機構,調速機構、8 硬質阻止部材、9 単安定弾性部材,可撓性舌体,弾性舌体、10 時計ムーブメント、12〜15 フレーム,枠体,側部、17,117,317 慣性調速部材、21,121,221,321 第1弾性サスペンション,第1弾性枝体、27 可撓性弾性リンク、29a,129a,229a 第1停止部材、29b,129b,229b 第2停止部材、33,133,233 第2弾性サスペンション,第2弾性枝体、36 回転方向、108,208 阻止部材,回動部材、217 慣性調速部材,中央ハブ、X 第1方向、Y 第2方向

Claims (16)

  1. 所定材料からなる単一プレートに形成された一体構造型時計機構(6、7)であって、
    フレーム(12〜15)と、第1弾性サスペンション(21;121;221;321)と、振動できるように前記第1弾性サスペンションによって前記フレームに接続された慣性調速部材(17;117;217;317)と、を備え、
    当該一体構造型時計機構が、第2弾性サスペンション(33;133;233)によって前記フレームに接続された少なくとも1つの阻止部材(8;108;208)を有する阻止機構(6)をさらに備え、
    前記阻止部材(8;108;208)が、前記調速部材(17;117;217;317)によって制御され、可動エネルギー供給部材(5)を一定間隔で交互に保持及び解放でき、それにより、前記エネルギー供給部材が、各段階で一定の行程で段階的に移動し、
    前記阻止機構(6)が、前記調速部材の振動を維持するために、一定間隔で、前記エネルギー供給部材(5)から前記調速部材(17;117;217;317)へエネルギーを伝達させるようにさらに構成されていることを特徴とする一体構造型時計機構。
  2. 前記第1弾性サスペンション(21;121;221;321)が、並進運動または回転運動を前記調速部材(17;117;217;317)に付与するように構成され、
    前記第2弾性サスペンション(33;133;233)が、並進運動または回転運動を前記阻止部材(8;108;208)に付与するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の一体構造型時計機構。
  3. 前記第1弾性サスペンション(21)が、第1方向(X)で並進運動を前記調速部材(17)に付与するように構成されており、
    前記第2弾性サスペンション(33)が、前記第1方向(X)にほぼ垂直な第2方向(Y)で並進運動を前記阻止部材に付与するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の一体構造型時計機構。
  4. 第1弾性サスペンションが、前記第2方向(Y)にほぼ平行に延在する2つの可撓性を有する第1弾性枝体(21)を備え、
    前記第2弾性サスペンションが、前記第1方向(X)にほぼ平行に延在する2つの可撓性を有する第2弾性枝体(33)を備え、
    前記阻止部材(8)が、前記第2方向(Y)にほぼ平行に延在する少なくとも2つの可撓性を有する弾性リンク(27)によって前記調速部材(17)に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の一体構造型時計機構。
  5. 前記阻止部材(8;108;208)が、前記調速部材(17;117;217;317)と同期して移動するように、少なくとも1つの弾性リンク(27;127;227;327)によって前記調速部材(17;117;217;317)に接続されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の一体構造型時計機構。
  6. 前記阻止部材(8;108;208)が、前記調速部材(17;117;217;317)の振動周波数の2倍の周波数で振動するように、前記調速部材(17;117;217;317)に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の一体構造型時計機構。
  7. 前記調速部材(17;117;217;317)及び前記第1弾性サスペンション(21;121;221;321)が、当該調速部材が第1及び第2極限調速部材位置間で中立位置から2方向に振動するように構成されており、
    前記阻止部材(8;108;208)が、第1及び第2極限阻止部材位置間で振動するように取り付けられており、
    前記弾性リンク(27;127;227;327)が、
    −前記調速部材(17;117;217;317)が前記中立位置にあるときに、前記阻止部材(8;108;208)が、当該弾性リンク(27;127;227;327)によって前記第2極限阻止部材位置へ移動され、
    −前記調速部材(17;117;217;317)が前記第1及び第2極限調速部材位置のうちのいずれか一方にあるときに、前記阻止部材(8;108;208)が、当該弾性リンク(27;127;227;327)によって前記第1極限阻止部材位置へ移動される、
    ように、構成されていることを特徴とする請求項6に記載の一体構造型時計機構。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の一体構造型時計機構(6、7)と、エネルギー供給部材(5)と、を有する時計ムーブメント(10)であって、
    前記エネルギー供給部材が、前記阻止部材(8;108;208)と協働し、それにより、前記阻止部材(8;108;208)が、前記エネルギー供給部材を一定間隔で交互に保持及び解放し、前記エネルギー供給部材(5)が、前記調速部材の振動を維持するために前記阻止部材を介して前記調速部材にエネルギーを一定間隔で解放することを特徴とする時計ムーブメント。
  9. 前記エネルギー供給部材が、回転式エネルギー供給車(5)であることを特徴とする請求項8に記載の時計ムーブメント。
  10. 請求項7に記載の一体構造型時計機構(6;7)を有し、
    前記阻止部材(8;108;208)が、前記エネルギー供給車(5)の歯(5a)を交代で阻むように構成された第1及び第2停止部材(29a、29b;129a、129b;229a、229b)を有し、それにより、前記阻止部材(8;108;208)が前記第1及び第2極限阻止部材位置それぞれにあるときに、前記エネルギー供給車(5)を保持し、
    前記第1停止部材(29a;129a;229a)が、前記阻止部材(8;108;208)が第1脱進位置と前記第2極限阻止部材位置との間にあるときに、前記エネルギー供給車(5)を阻まないように構成され、
    前記第2停止部材(29b;129b;229b)が、前記阻止部材(8;108;208)が第2脱進位置と前記第1極限阻止部材位置との間にあるときに、前記エネルギー供給車(5)を阻まないように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の時計ムーブメント。
  11. 前記エネルギー供給車(5)が、回転方向(36)で移動可能であり、
    前記エネルギー供給車の前記歯(5a)それぞれが、前記回転方向(36)を向く前面(5b)と、前記回転方向(36)の反対側を向く後面(5c)と、を有し、
    前記第1及び第2停止部材(29a、29b;129a、129b;229a、229b)が、
    −前記阻止部材(8;108;208)が前記第1脱進位置にありかつ前記第1停止部材(29a;129a;229a)が前記歯(5a)の前記前面(5b)に一致しているときに、前記第2停止部材(29b;129b;229b)が、前記エネルギー供給車のうちの2つの他の歯(5a)間で、前記2つの他の歯のうちの一方の前記後面(5c)の近傍にあり、
    −前記阻止部材(8;108;208)が前記第2脱進位置にありかつ前記第2停止部材(29b;129b;229b)が前記歯(5a)の前記前面(5b)に一致しているときに、前記第1停止部材(29a;129a;229a)が、前記エネルギー供給車のうちの2つの他の歯(5a)間で、前記2つの他の歯のうちの一方の前記後面(5c)の近傍にある、
    ように、構成されていることを特徴とする請求項10に記載の時計ムーブメント。
  12. 前記第1及び第2停止部材(29a、29b;129a、129b;229a、229b)と前記第2弾性サスペンション(33;133;233)とが、当該第1及び第2停止部材(29a、29b;129a、129b;229a、229b)が前記エネルギー供給車(5)に対してほぼ径方向で交互に前記エネルギー供給車に向けて及び前記エネルギー供給車から離間するように移動するように、構成されていることを特徴とする請求項10または11に記載の時計ムーブメント。
  13. 機械伝動装置(3)を介して回転する前記エネルギー供給車(5)を単一の回転方向(36)に付勢するための付勢手段(2)をさらに有することを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の時計ムーブメント。
  14. 前記阻止部材(8;108;208)に連結され、前記エネルギー供給部材(5)の歯(5a)を押す単安定弾性部材(9)をさらに有し、
    前記単安定弾性部材(9)が、通常、第1幾何形状構造を有し、
    前記エネルギー供給部材の前記歯(5a)が、前記単安定弾性部材(9)を前記第1幾何形状構造から第2幾何形状構造へ弾性変形させるように構成されており、
    前記単安定弾性部材(9)が、前記エネルギー供給車(5)の各運動サイクル中に、
    −前記エネルギー供給部材の1つの前記歯(5a)が、前記単安定弾性部材(9)を当該単安定弾性部材の前記第1幾何形状構造から前記第2幾何形状構造へ弾性変形させ、
    −その後、前記単安定弾性部材(9)が、前記第1幾何形状構造に弾性復帰し、それにより、前記阻止部材(8;108;208)を通して所定量の機械的エネルギーを調速機構(7)に解放する、
    ように、構成されていることを特徴とする請求項8から13のいずれか1項に記載の時計ムーブメント。
  15. 前記単安定弾性部材が、可撓性舌体(9)であり、
    前記可撓性舌体が、前記阻止部材(8;108;208)に連結された第1端部と、前記エネルギー供給部材(5)の前記歯(5a)を押す第2自由端部と、を有することを特徴とする請求項14に記載の時計ムーブメント。
  16. 請求項8から15のいずれか1項に記載の時計ムーブメント(10)を有することを特徴とする時計。
JP2017531752A 2014-12-09 2015-12-07 時計機構、時計ムーブメント及びこのような機構を有する時計 Active JP6620155B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP14197017.8 2014-12-09
EP14197017.8A EP3032351A1 (en) 2014-12-09 2014-12-09 Timepiece mechanism, timepiece movement and timepiece having such a mechanism
PCT/EP2015/078865 WO2016091823A1 (en) 2014-12-09 2015-12-07 Timepiece mechanism, timepiece movement and timepiece having such a mechanism

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017538122A true JP2017538122A (ja) 2017-12-21
JP6620155B2 JP6620155B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=52013949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017531752A Active JP6620155B2 (ja) 2014-12-09 2015-12-07 時計機構、時計ムーブメント及びこのような機構を有する時計

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10372082B2 (ja)
EP (2) EP3032351A1 (ja)
JP (1) JP6620155B2 (ja)
KR (1) KR20170124527A (ja)
DE (1) DE202015009914U1 (ja)
WO (1) WO2016091823A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021514476A (ja) * 2018-02-06 2021-06-10 フレクシャス メカニズムス イー ペー ベー. ファウ. 機械式時計の振動子

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017068538A1 (fr) * 2015-10-23 2017-04-27 Richemont International Sa Oscillateur pour un mouvement horloger mécanique
FR3059792B1 (fr) * 2016-12-01 2019-05-24 Lvmh Swiss Manufactures Sa Dispositif pour piece d'horlogerie, mouvement horloger et piece d'horlogerie comprenant un tel dispositif
CH713288A1 (fr) * 2016-12-23 2018-06-29 Sa De La Manufacture Dhorlogerie Audemars Piguet & Cie Composant monolithique flexible pour pièce d'horlogerie.
TW201842425A (zh) * 2017-04-18 2018-12-01 瑞士商百達翡麗日內瓦股份有限公司 時計機構
FR3065542B1 (fr) 2017-04-25 2019-07-12 Lvmh Swiss Manufactures Sa Procede de fabrication d'un mecanisme
CH715589B1 (fr) * 2018-11-27 2022-05-31 Lvmh Swiss Mft Sa Echappement à repos frottant.
NL2024076B1 (en) * 2019-10-22 2021-07-13 Flexous Mech Ip B V A mechanical watch

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110044139A1 (en) * 2009-08-18 2011-02-24 Csem Centre Suisse D'electronique Et De Microtechnique Sa Recherche Et Developpement Isochronism corrector for clockwork escapement and escapement provided with such a corrector
JP2013531257A (ja) * 2010-07-19 2013-08-01 ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム 弾性ピボット及びエネルギ伝達のための可動要素を有する発振機構
WO2013144236A1 (fr) * 2012-03-29 2013-10-03 Nivarox-Far S.A. Mécanisme d'échappement flexible à cadre mobile

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH702928B1 (fr) * 2010-04-01 2015-07-15 Rolex Sa Dispositif de blocage pour roue dentée.
EP2613205A3 (fr) * 2012-01-09 2016-07-13 Lvmh Swiss Manufactures SA Organe réglant pour montre ou chronographe
EP2645189B1 (fr) * 2012-03-29 2016-02-03 Nivarox-FAR S.A. Mécanisme d'échappement flexible
US9304493B2 (en) 2012-03-29 2016-04-05 Nivarox-Far S.A. Flexible escapement mechanism having a balance with no roller
WO2013144237A1 (fr) 2012-03-29 2013-10-03 Nivarox-Far S.A. Mecanisme d'echappement flexible sans ancre
EP2790067A1 (fr) * 2013-04-12 2014-10-15 Montres Breguet SA Système d'échappement pour un résonateur balancier-spiral
CH709811B1 (fr) * 2014-06-25 2018-03-15 Association Suisse Pour La Rech Horlogere Asrh Système oscillant pour mouvement horloger à échappement à ancre.
CH710759A2 (fr) * 2015-02-20 2016-08-31 Nivarox Far Sa Oscillateur pour une pièce d'horlogerie.
EP3147725B1 (fr) * 2015-09-28 2018-04-04 Nivarox-FAR S.A. Oscillateur a detente tournante

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110044139A1 (en) * 2009-08-18 2011-02-24 Csem Centre Suisse D'electronique Et De Microtechnique Sa Recherche Et Developpement Isochronism corrector for clockwork escapement and escapement provided with such a corrector
JP2013531257A (ja) * 2010-07-19 2013-08-01 ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム 弾性ピボット及びエネルギ伝達のための可動要素を有する発振機構
WO2013144236A1 (fr) * 2012-03-29 2013-10-03 Nivarox-Far S.A. Mécanisme d'échappement flexible à cadre mobile

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021514476A (ja) * 2018-02-06 2021-06-10 フレクシャス メカニズムス イー ペー ベー. ファウ. 機械式時計の振動子
JP7213270B2 (ja) 2018-02-06 2023-01-26 フレクシャス メカニズムス イー ペー ベー. ファウ. 機械式時計の振動子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6620155B2 (ja) 2019-12-11
US20180267472A1 (en) 2018-09-20
EP3230805B1 (en) 2021-11-17
KR20170124527A (ko) 2017-11-10
WO2016091823A1 (en) 2016-06-16
DE202015009914U1 (de) 2021-07-19
US10372082B2 (en) 2019-08-06
EP3230805A1 (en) 2017-10-18
EP3032351A1 (en) 2016-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6620155B2 (ja) 時計機構、時計ムーブメント及びこのような機構を有する時計
JP6771466B2 (ja) 時計調速機、時計ムーブメント及びこのような調速機を有する時計
JP7058655B2 (ja) 時計用のデバイス、時計ムーブメント、およびそのようなデバイスを備える時計
JP6695889B2 (ja) モノリシック時計レギュレータ、そのような時計レギュレータを有する時計ムーブメントおよび時計
JP5551312B2 (ja) 弾性ピボット及びエネルギ伝達のための可動要素を有する発振機構
JP7105779B2 (ja) 時計のための可撓性を有するモノリシック構成部品
JP6243496B2 (ja) 回転するデテント部を有する振動器
JP6954747B2 (ja) 輪列規正機構、ムーブメントおよび機械式時計
JP6715843B2 (ja) 時計のための機構及びこのような機構を有する時計
JP6347439B2 (ja) 脱進機、時計用ムーブメントおよび時計
JP2019219249A (ja) 脱進機、時計用ムーブメント及び時計
JP5729665B2 (ja) 時計用デテント脱進機、および機械式時計
JP2019508702A (ja) 時計のための機構、およびこのような機構を備える時計
JP6388333B2 (ja) 定力機構、ムーブメントおよび時計
JP2019508701A (ja) 時計のための装置、このような装置を備える時計仕掛けムーブメントおよび時計
EP3032350A1 (en) Mechanism for a timepiece and timepiece having such a mechanism
TWI709009B (zh) 用於鐘錶的機構,手錶機芯和包含這種機構的鐘錶
JP6828073B2 (ja) 関節連結された振動子を有する計時器用調速機構
JP2018151250A (ja) 脱進機、時計用ムーブメント及び時計
JP2018151251A (ja) 脱進機、時計用ムーブメント及び時計
JP5723229B2 (ja) デテント脱進機およびそれを組み込んだ時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191021

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6620155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250