JP5550174B2 - ポリエステル樹脂組成物及びそれを成形してなる樹脂成形体、樹脂製ボトル容器 - Google Patents
ポリエステル樹脂組成物及びそれを成形してなる樹脂成形体、樹脂製ボトル容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5550174B2 JP5550174B2 JP2010017763A JP2010017763A JP5550174B2 JP 5550174 B2 JP5550174 B2 JP 5550174B2 JP 2010017763 A JP2010017763 A JP 2010017763A JP 2010017763 A JP2010017763 A JP 2010017763A JP 5550174 B2 JP5550174 B2 JP 5550174B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester resin
- acid
- resin composition
- compound
- carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
また、前記ポリエステル樹脂組成物において、(B)遷移金属化合物が、Fe,Ni,Co,又はMnを含有する化合物の1種又は2種以上であることが好適である。
また、前記ポリエステル樹脂組成物において、(C)熱可塑性ポリエステル樹脂が、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸から選ばれるジカルボン酸成分と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコールから選ばれるジオール成分とを重合して得られるポリエステル樹脂であることが好適である。
また、本発明にかかる樹脂製ボトル容器は、前記ポリエステル樹脂組成物を成形してなることを特徴とするものである。
本発明にかかるポリエステル樹脂組成物は、(A)炭素−炭素不飽和結合を有する化合物であって、(1)1,2−重合体構造と、(2)1,4−重合体構造とを含み、(1)及び(2)の合計量に対する(1)の割合が50質量%以上である化合物と、(B)遷移金属化合物と、(C)熱可塑性ポリエステル樹脂とを含むことを特徴とするものである。
本発明に用いる炭素−炭素不飽和結合を有する化合物としては、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、あるいはブタジエン−イソプレン共重合体が挙げられる。これらのなかでも、特にポリブタジエンを好適に使用することができる。
ここで、上記ポリブタジエン及びポリイソプレンには、下記一般式(1)で表わされる1,2−重合体構造と、下記一般式(2)で表わされる1,4−重合体構造とが存在する(なお、下記一般式(1),(2)中、R1が水素の場合はポリブタジエン、R1がメチル基の場合にはポリイソプレンとなる)。
本発明に用いる遷移金属化合物は、遷移金属原子を含有する化合物であれば、特に限定されるものではないが、酸素吸収能を考慮すると、Fe、Ni、Co及びMnといった周期律表第8族の金属を含有する化合物が好ましい。また、本発明に用いる遷移金属化合物としては、上記遷移金属と有機酸との塩、あるいは上記遷移金属の錯体化合物として用いることが望ましい。
本発明に用いる熱可塑性ポリエステル樹脂は、ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体から導かれる構成単位を主成分とするジカルボン酸単位と、ジオール単位とからなる。ジカルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、コハク酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸などが挙げられ、これらのなかでも特にテレフタル酸、イソフタル酸が好ましい。ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンメチレングリコール、ドデカメチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノール類、ハイドロキノン、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン等の芳香族ジオール類などが挙げられ、これらのなかでもエチレングリコールが特に好ましい。また、トリメリット酸、ピロメリット酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等のエステル形成性官能基を3個以上有する化合物から誘導される構成単位を、ゲル化反応を起こさない範囲内で含んでいてもよい。
まず最初に、本発明で用いた評価方法について説明する。
各実施例及び比較例の樹脂製ボトル容器中に、0.04質量%のロイコメチレンブルー溶液に還元剤として0.02質量%の塩化第一錫を加えた2%寒天溶液500mlを充填し、密封した。4週間時間経過した後の溶液の色を目視観察し、ボトルの酸素透過度合いを判断した。
○:ボトル中の溶液が無色透明で変色を生じていなかった。
△:ボトル中の溶液が若干青味がかっていた。
×:ボトル中の溶液が青色に変色していた。
各実施例及び比較例のプリフォームを粉砕し、色差計(MSP−Σ80:日本電飾工業社製)を用いてカラーb値を測定した。その後、粉砕したプリフォームを90℃に加熱した1.5質量%NaOH水溶液中に60分間浸漬した。NaOH水溶液中からとり出して精製水でよくすすぎ、乾燥した後、同色差計を用いて洗浄後のカラーb値を測定し、洗浄前のカラーb値との差(Δb値)を求めた。
(A)炭素−炭素不飽和結合を有する化合物として、水酸基末端液状ポリブタジエン(KRASOL LBH2000:出光興産社製;1,2−重合体構造割合65質量%)0.4質量部、(B)遷移金属化合物としてステアリン酸コバルト200ppm、(C)熱可塑性ポリエステル樹脂としてポリエチレンテレフタレート99.6質量部を、同方向二軸押出機(TEM35B:東芝機械社製)を用いて混合し、ポリエステル樹脂組成物を得た。得られた樹脂を射出成型機(JSW150:日本製鋼所社製)を用い、成型温度280℃でプリフォームを成型した。つづいて、成型したプリフォームの胴部を赤外線ヒーターで加熱し、プリフォームの表面温度を100〜110℃とした。加熱したプリフォームをブロー成型機(SAN03:サン精密社製)により二軸ブロー延伸成型し、容量が500mlの二軸延伸ボトルを得た。
実施例2
ポリブタジエンとして、水酸基末端液状ポリブタジエン(G−2000:日本曹達社製;1,2−重合体構造割合90質量%)0.4質量部を用いたほかは、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂製の500ml二軸延伸ボトルを成型した。
ポリエチレンテレフタレートを100質量部とし、ポリブタジエンを使用しなかったほかは、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂製の500ml二軸延伸ボトルを成型した。
比較例2
ポリブタジエンとして、水酸基末端液状ポリブタジエン(Polybd R−45HT:出光石油化学社製;1,2―重合体構造割合20質量%)0.4質量部を用いたほかは、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂製の500ml二軸延伸ボトルを成型した。
比較例3
ポリブタジエンとして、エポキシ基末端液状ポリブタジエン(DENAREX R−45EPT:ナガセケムテックス社製;1,2―重合体構造割合20質量%)0.4質量部を用いたほかは、実施例1と同様にしてポリエステル樹脂製の500ml二軸延伸ボトルを成型した。
一方で、ポリブタジエンを配合しなかった比較例1では、アルカリ洗浄後の黄変はほとんど生じていないものの、酸素吸収能がまったく得られていなかった。これに対して、1,2−重合体構造割合が20質量%のポリブタジエンを使用した比較例2,3では、酸素吸収性は良好であるものの、アルカリ洗浄後に著しい黄変が生じてしまっていた。
Claims (6)
- 請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物において、(A)炭素−炭素不飽和結合含有化合物が、ポリブタジエンであることを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
- 請求項1又は2に記載のポリエステル樹脂組成物において、(B)遷移金属化合物が、Fe,Ni,Co,又はMnを含有する化合物の1種又は2種以上であることを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
- 請求項1から3のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物において、(C)熱可塑性ポリエステル樹脂が、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸から選ばれるジカルボン酸成分と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコールから選ばれるジオール成分とを重合して得られるポリエステル樹脂であることを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
- 請求項1から4のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物を成形してなることを特徴とする樹脂成形体。
- 請求項1から4のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物を成形してなることを特徴とする樹脂製ボトル容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010017763A JP5550174B2 (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | ポリエステル樹脂組成物及びそれを成形してなる樹脂成形体、樹脂製ボトル容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010017763A JP5550174B2 (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | ポリエステル樹脂組成物及びそれを成形してなる樹脂成形体、樹脂製ボトル容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011157411A JP2011157411A (ja) | 2011-08-18 |
JP5550174B2 true JP5550174B2 (ja) | 2014-07-16 |
Family
ID=44589642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010017763A Active JP5550174B2 (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | ポリエステル樹脂組成物及びそれを成形してなる樹脂成形体、樹脂製ボトル容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5550174B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105073886B (zh) * | 2013-03-05 | 2016-11-30 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 吸氧性树脂组合物 |
TWI694109B (zh) * | 2013-06-12 | 2020-05-21 | 日商味之素股份有限公司 | 樹脂組成物 |
US11155398B2 (en) | 2017-04-05 | 2021-10-26 | Kikkoman Corporation | Dispensing container |
WO2021089393A1 (en) | 2019-11-05 | 2021-05-14 | Furanix Technologies B.V. | Polyester composition |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100516550B1 (ko) * | 1996-09-23 | 2005-09-22 | 비피 코포레이션 노쓰 아메리카 인코포레이티드 | 산소 투과 내성이 향상된 다층 열가소성의 식료품 보관용 용기 또는 병과 그 제조방법 |
US6863988B2 (en) * | 1996-09-23 | 2005-03-08 | Bp Corporation North America Inc. | Oxygen scavenging monolayer bottles |
JP2000319408A (ja) * | 1999-05-14 | 2000-11-21 | Toyobo Co Ltd | 金属板ラミネート用フィルム |
JP2001097342A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-04-10 | Showa Denko Kk | ビール用プラスチックボトル |
JP3896875B2 (ja) * | 2001-04-26 | 2007-03-22 | 東洋製罐株式会社 | 成形性及びガス遮断性に優れた樹脂組成物及び包装材料 |
-
2010
- 2010-01-29 JP JP2010017763A patent/JP5550174B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011157411A (ja) | 2011-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5779507B2 (ja) | 短い誘導期を有する酸素捕捉樹脂 | |
US9382028B2 (en) | Opaque polyester containers | |
US20100113626A1 (en) | Opaque containers containing colored recycled polyester | |
TW200418963A (en) | Oxygen-scavenging articles devoid of visual spots upon oxidation and related methods | |
JP2013504661A (ja) | ポリエステル樹脂混合物を酸素捕捉用に改良する方法およびそれの製品 | |
MX2007001806A (es) | Polimeros coloreados depuradores de oxigeno. | |
JP5550174B2 (ja) | ポリエステル樹脂組成物及びそれを成形してなる樹脂成形体、樹脂製ボトル容器 | |
JP5396692B2 (ja) | ポリエステル樹脂組成物の製造法 | |
TR201802188T4 (tr) | Bir tekrar ısıtma katkısı olarak belirli bir karbon siyahı ile birlikte polyester reçineler. | |
JP2009024159A (ja) | ポリエステル系ガスバリア樹脂およびそのプロセス | |
US20200165051A1 (en) | Oxygen Scavenging Compositions, Articles Containing Same, and Methods of Their Use | |
WO2007105628A1 (ja) | ポリエステル樹脂組成物およびその製造方法、並びに成形体 | |
WO2006013768A1 (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
EP2834296B1 (en) | Polar soluble oxygen scavenging compositions and articles thereof | |
EP3521023A1 (en) | Multilayer-structured molded article | |
JP3348569B2 (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2010100756A (ja) | ポリエステル組成物及びボトル | |
CN110944839A (zh) | 具有优异的耐变色性的树脂成形体 | |
JP5299599B2 (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
JP5290702B2 (ja) | ポリエステル組成物及びボトル | |
JP2007270138A (ja) | ポリエステル樹脂組成物の製造法 | |
JP2023537678A (ja) | 二液型マスターバッチ、包装物品、及び方法 | |
JP2010100776A (ja) | ポリエステル組成物及びボトル | |
JP2023177881A (ja) | 樹脂組成物 | |
JPH11269257A (ja) | 共重合ポリエステルの製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130611 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130808 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140422 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140519 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5550174 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |