JP5548062B2 - 配管用モジュール向け仮設部材の施工方法及び配管モジュールの搬送方法 - Google Patents

配管用モジュール向け仮設部材の施工方法及び配管モジュールの搬送方法 Download PDF

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    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets

Description

本発明は、配管用モジュール向け仮設部材の施工方法及び配管モジュールの搬送方法に係り、例えば、原子力発電プラントの建設に適用するのに好適な配管用モジュール向け仮設部材の施工方法及び配管モジュールの搬送方法に関する。
発電プラント、例えば、原子力発電プラントの建設において、原子力発電プラントの建設期間を短縮するために、構造物をモジュール化することが行われており、年々そのモジュール化の割合は増加傾向にある。一般的に、モジュール化は生産工場で実施され、車両や船舶で原子力発電所の設置場所に搬送される。
例えば、原子力用配管モジュールの場合、搬送時には、配管はUボルトやワイヤーなどで一時的に支持架に固定され、さらに配管の大きな位置ずれ防止用に仮設部材が支持架に固定された状態で搬送される。この仮設部材は、原子力発電所の設置場所に搬送された後に解体される。その仮設部材と支持架の仮接合は従来から溶接を用いており、輸送時に配管が仮設部材に衝突した場合、仮設部材の落下の完全抑止は実現できているが、接合強度が高すぎるために、解体作業に多くの時間を有していた。具体的には、支持架に対して仮設部材の周囲部分の全体もしくは一部を溶接し、解体には、その溶接部をグラインダーにより除去しており、その解体工程で多くの手間や時間がかかっていることが大きな課題であった。
したがって、この溶接部分に対して、必要な強度を確保し、解体しやすい接合や方法を用いることにより、発電プラントの施工期間の短縮化や低コスト化が可能となる。解体を考慮した仮設部材の接合として、近年、以下の接着剤を用いた方法が提案されている。
非特許文献1には、接着剤中に熱膨張性マイクロカプセルを混入し、温度を加えることによる膨張力で解体することが示されている。
特許文献1には、熱硬化性接着剤の中に、熱膨張黒鉛を含有し、加熱することで黒鉛を膨張させ、その膨張力で接着層を剥がすことが示されている。
特許文献2には、ステンレス鋼板からなる粗接着面Aと、物体Bと、AB間を介在するゴム系接着剤の構成で、はく離方向に負荷を加えることで、ステンレス鋼板の粗面効果により容易に解体できることが示されている。
特許文献3には、少なくとも1本の線棒を接着剤中に内包し、その線材を用いたはく離と加熱を使用することで簡易に解体できることが示されている。
特開2004−189856号公報 特開2009−51924号公報 特開2004−2548号公報
佐藤 千明、「16 解体性接着技術, 最近のトレンド」、接着の技術、日本接着学会、Vol.25、No.3、(2005)、通巻80号、p.25−29
非特許文献1や特許文献1で開示されている熱膨張性部材を用いた方法では、接合強度が高い構造用接着剤例えば引張りせん断強度10MPa以上の強度を持つ接着剤では、強度の低下割合が小さく、解体(はく離)することが困難であることがわかっている。また、熱膨張部材を多く含有することで発泡力は向上するが、その場合、初期の接着強度が低下することや粘度の大幅な上昇などデメリットも多く見られている。さらに、仮設部材を加圧した時に、熱膨張材が劣化し、所定の膨張力が得られないという大きな問題もあった。
特許文献2で開示されている技術では、接着剤にはゴム系接着剤を用いるが、ゴム系接着剤はクリープしやすいため、安全性を考慮すると適用困難である。また、はく離を加える方向や接着面積について考慮しておらず、本技術のみでは、高接着性と簡易な解体性の両立は困難である。
特許文献3で開示されている技術では、線材を用いてはく離方向に力を加えて解体するが、接着強度が高い場合は、線材が折れてしまい解体することが困難であった。一方、厚い線材を用いた場合は、接着層が厚くなった結果、せん断強度の低下が起こり、必要な接着性の確保が得られないという課題があった。
本発明の目的は、輸送時の配管モジュールの配管が仮設部材に衝突した場合にも必要な接着性を確保し、さらに簡易な解体を実現する配管モジュール向け仮設部材の施工方法及びそれを用いた配管モジュールの搬送方法を提供することであり、仮設部材に対して配管が配置されている方向と垂直方向の接着長さを最も大きくし、接着部を高温にした上で、配管が配置されている方向と異なる方向からはく離応力を作用させることで仮設部材の接着性を確保しつつ簡易な解体を行える配管モジュール向け仮設部材の施工方法及びそれを用いた配管モジュールの搬送方法が実現可能となる。その結果、発電プラントの施工期間の短縮化や低コスト化を図ることが可能となる。
上記目的を達成するために、本発明では、支持架に配置した配管モジュールが搬送時に
大きく位置ずれするのを防止するために仮設部材を支持架に固定し、配管モジュールを搬
送後に仮設部材を支持架から取り外す配管モジュール向け仮設部材の施工方法において、
仮設部材を支持架に固定する工程において、配管モジュールを組み込んだ支持架に仮設部
材を接着剤を用いて配管の接線方向に対して直角な方向の接着長さを接線方向の接着長さに対して短く接着し、配管モジュールを搬送後に仮設部材を支持架から取り外す工程において、支持架に接着剤で接着された仮設部材を加熱した状態で支持架からはく離するようにした。
又、上記目的を達成するために、本発明では、支持架に配置した配管モジュールが搬送
時に大きく位置ずれするのを防止するために仮設部材を支持架に固定し、配管モジュール
を搬送後に仮設部材を支持架から取り外す配管モジュール向け仮設部材の施工方法におい
て、仮設部材を支持架に固定する工程において、配管モジュールを組み込んだ支持架に接
着面の表面を荒らした仮設部材をエポキシ系の接着剤を用いて配管の接線方向に対して直角な方向の接着長さを接線方向の接着長さに対して短く接着し、配管モジュールを搬送後に仮設部材を支持架から取り外す工程において、支持架に接着剤で接着された仮設部材を加熱してはく離強度を室温の状態よりも低下させた状態で支持架からはく離するようにした。
更に、上記目的を達成するために、本発明では、支持架に配置した配管モジュールの大
きな位置ずれを支持架に固定した仮設部材で防止しながら配管モジュールを設置場所へ搬
送する配管モジュールの搬送方法において、配管モジュールを組み込んだ支持架に仮設部
材を接着剤を用いて配管の接線方向に対して直角な方向の接着長さを接線方向の接着長さに対して短く接着し、仮設部材を接着した支持架で支持された配管モジュールを配管モジュールの設置場所へ搬送し、搬送した配管モジュールを設置場所で他の配管モジュールと接続し、他の配管モジュールと接続した配管モジュールを支持する支持架に接着剤で接着された仮設部材を加熱した状態で支持架からはく離するようにした。
そして、本発明においては、仮設部材は、配管の接線方向に対して直角な方向の接着長さを接線方向の接着長さに対して短く接着することを特徴とする。
さらに、仮設部材をはく離するときに、接線方向からはく離することを特徴とする。
本発明によれば、仮設部材の接着性を確保しつつ簡易な解体を行える配管モジュール向け仮設部材の施工方法及びそれを用いた配管モジュールの搬送方法が実現可能となる。また、輸送時に配管の負荷が加わる仮設部材に対して必要な接着性の確保と簡易な解体を実施できる。これにより、発電プラントの施工期間の短縮化や低コスト化を図ることが可能となる。
配管モジュールの全体構成を示す斜視図である。 配管モジュール組み立ての施工方法の流れを示すフロー図である。 実施例1における配管用モジュール向け仮設部材の接着構造を示す正面図である。 実施例1における配管用モジュール向け仮設部材の接着構造を示す側面図である。 実施例1における配管用モジュール向け仮設部材の接着構造を示すA−A断面矢視図である。 接着強度の評価方法を示す試験片の模式図で、(a)は試験片の平面図、(b)はその正面図である。 アクリル系接着剤を用いた場合の室温でのせん断強度とはく離強度、100℃でのはく離強度を示すグラフである。 接着長さa,bと引張りせん断強度の関係を示すグラフである。 接着面積(a×b)と引張りせん断強度の関係を示すグラフである。 接着長さa,bとはく離強度の関係を示すグラフである。 接着面積(a×b)とはく離強度の関係を示すグラフである。 実施例1における配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の別の形態を示す正面図である。 実施例1における配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の別の形態を示す正面図である。 実施例1の変形例における配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の別の形態を示す図3CのA−A断面矢視図に対応する図である。 実施例1の別な変形例における配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の別の形態を示す正面図である。 実施例1の更に別な変形例における配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の別の形態を示す側面図である。 実施例1の更に別な変形例における配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の別の形態を示す側面図である。 実施例1の更に別な変形例における配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の別の形態を示す正面図である。 従来の配管用モジュール向け仮設部材の構造例を示す平正面図である。
以下、本発明の配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造例について図面を用いて説明する。配管モジュール100の構成を図1に示す。発電プラント用の配管モジュール100は、配管1、支持架2、仮設部材3、配管の荷重を支える支持架4、弁(図示せず)、ワイヤー101、Uボルト(図示せず)からなる。ここで、配管1は、モジュール100状態では、ワイヤーやUボルト(図示せず)で支持架2に固定された状態となっており、操作架台110に乗せた状態で輸送する。配管1、支持架2、仮設部材3の材質は炭素鋼(SS400)が一般的に使われる。
従来は、設置場所に輸送して解体するときに、図17に示すように、支持架2に溶接で接合した仮設部材317を剥がすのに比較的長い時間と多くの手間を要していたが、本発明では、仮設部材3を支持架2に接着剤で接合する方式を採用し、設置場所に輸送して解体するときの手間と時間を大幅に改善できるようにした。また、接着剤を用いた施工方法を採用することにより、仮設部材3の材料は支持架2と同じ材料である必要はなくなり、炭素鋼以外の金属材料でも可能となる。
また、仮設部材の場合でも、輸送時などに1トン程度の重量を有する配管1の衝撃的負荷がかかるため、仮設部材3が剥離し落下することが懸念される。そのため、仮設部材3を接着する接着剤5は、アクリル系もしくはエポキシ系の接着強度の高い構造用接着剤を用いる必要がある。また、作業性を考慮すると、室温で硬化する2液混合型の接着剤を用いることが望ましい。
接着剤を用いた場合の施工方法における接着作業の流れの一例を図2に示す。まず、仮設部材3及び支持架2の接着部はあらかじめ炭素鋼(SS400)の酸化膜である黒膜を除去した状態にしておく(S201)。その方法は、ワイヤーブラシやサンドブラストを用いることが望ましいが、酸化膜さえ除去できればその他の方法でも良い。次に、IPAやアセトンやヘプタンなどの溶剤で、ほこりや油を完全にふき取る(S202)。その後、別途製造した配管1を支持架2に組み込む(S203)。
次に、2液の接着剤を混合して仮設部材3もしくは支持架2の少なくとも一方に所定の面積になるように接着剤5を塗り(S204)、配管1に仮設部材3がほぼ接するように配管1に対して仮設部材3の位置を調整し、クランプを用いて加圧固定する(S205)。なお、作業によっては後から配管1を挿入する場合もある。このクランプで保持した状態で、ある一定期間放置し、接着剤5の完全硬化後にクランプをはずして加圧を解除する(S206)。この時、接着剤5の弾性率が小さすぎる場合は、クリープによる大きなずれが発生するため、接着剤の弾性率は100MPa以上好ましくは400MPa以上とすることが望ましい。
そのような手順で接着作業を行った後に、操作架台110に据付けて車両もしくは船舶でモジュールを輸送する(S207)。その後、発電プラント設置場所で、配管1同士を溶接するなどにより本設置(S208)した後に、仮設部材を解体する(S209)。解体方法は、バーナやヒータで接着部を高温にした上で、接着部にはく離応力を作用させる。この時、接着部全体が高温にさせることが望ましいが、接着面積が大きい場合には、はく離応力を作用させる近辺の接着部を加熱するのみでも良い。
図3Aは、本発明の配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造と解体方法を示す正面図、図3Bはその側面図、図3Cは図3BのA−A断面の矢視図である。本実施例における仮設部材3を支持架2に接着剤5で接着面53に接着して固定する接着構造は、仮設部材3を取り付けたときに配管1の断面における接線方向に対して垂直な方向(図3AのY方向)の接着長さ(L)に比べて、配管1の断面の接線に平行な方向(図3AのX方向)の接着長さ(L)を大きくすることに特徴がある。さらに、輸送後に配管1同士を溶接するなどにより本設置を行った後は、接着部を高温にした上で、配管1が配置されている方向と垂直方向(X方向)からはく離応力を作用させることで容易に解体(はく離)を行うことが可能な構成としたことに特徴がある。
以下に、仮設部材3の支持架2への取り付け方について、詳細に説明する。
本モジュール100を車両もしくは船舶で搬送する場合、配管1が大きくずれて仮設部材3に衝突することがある。その衝突は支持架2に接着固定された仮設部材3に対して主にせん断方向への負荷となるが、ずれのモード次第ではく離の負荷も加わることが懸念される。そのため、接着強度としては、配管1が仮設部材3に衝突する方向(図3AのY方向)に対して、せん断強度とはく離強度が高いことが必要となる。また、支持架2に接着固定された仮設部材3を支持架2から解体(はく離)するときには、可能な限り接着強度を小さくできる方法で接着部をはく離することが必要となる。
図4に、接着強度の評価方法を示す。せん断方向への負荷方向の接着長さをa、その垂直方向の長さbとし、試験片9の材質は表面の黒膜(酸化膜)を除去した炭素鋼(SS400)材を用いた。接着剤5は、ガラス転移温度(tanδのピーク値)が60℃の2液混合型のアクリル系接着剤を用いており、フィレット部は接着後に削りだして評価を行った。また、必要な接着強度と解体を想定し、はく離方向にも負荷を与えて、強度評価を行った。その負荷速度は、せん断試験およびはく離試験ともに50mm/min.である。
図5に、室温でのせん断強度とはく離強度、高温としての一例として100℃でのはく離強度を示す。なお、図5の結果は、接着長さaを25mm、接着長さbを25mmにした時の室温でのせん断強度を1とした場合の相対値で示している。この結果、室温でのせん断強度に比べて、室温でのはく離強度は1/10以下と小さいことがわかった。さらに、100℃でのはく離強度はさらに低下し、室温でのはく離強度の1/4となることがわかった。なお、これらの破壊モードは全て接着剤内部の破壊である凝集破壊である。したがって、高温のはく離応力を使用することにより、解体は簡易になる。しかしながら、本手法のみでは、室温でのはく離強度が低いことが課題となる。
次に、接着長さa,bと引張りせん断強度の関係を図6、図7に示す。図6に示したグラフから、せん断強度はa,b何れの方向にも接着長さに比例することがわかる。また、その結果、図7のグラフから、接着面積が大きくなれば、せん断強度も比例して大きくなることがわる。即ち、せん断強度は負荷を与える方向には依存しないことがわかる。このように、せん断強度と接着面積の比例関係が成り立つのは弾性率が1.5GPa以下であり、凝集破壊を起こす接着剤の場合に起こることが実験的に確認された。特に、弾性率が大きく、界面破壊を起こす接着剤は、接着端への応力集中が起こり、接着面積には比例しないことが実験的に確認された。
次に、接着長さa,bとはく離強度の関係を図8、図9に示す。図8のグラフから、はく離強度は接着長さbが12.5mm以上では飽和しており、接着長さaに比例するが接着長さbには比例していない。すなわち、図6に示したせん断強度の傾向とは異なり、接着長さaに依存することがわかる。はく離強度の場合でも、凝集破壊をする接着剤(アクリルや一部のエポキシ)では、その他の接着剤5でもこの傾向になり、高温例えば100℃でも同じ傾向を示すことが実験的に確認された。
解体(はく離)のしやすさは、解体時に加熱する温度と接着剤5のガラス転移温度との差に依存するが、発電プラントを設置する現場で実際に接着部を数百℃にして解体することは困難である。そこで、輸送時に仮設部材が50℃程度まで上がることを考慮すると、接着剤5のとしてはガラス転移温度が60〜80℃程度の範囲であって、解体時にガラス転移温度に対して20℃高温とした100℃以上で解体できるような材料が望ましい。
以上より、仮設部材3に対して配管1が配置されている方向(図3AのY方向)の接着長さに比べて、配管1が配置されている方向の垂直方向(図3BのX方向)の長さを大きくし、解体には、接着部を高温にした上で、配管1が配置されている方向と垂直方向(図3BのX方向)からはく離応力を作用させることにより、必要な接着強度の確保と解体が可能となる。
接着剤としては、凝集破壊が起こるように、室温での弾性率が100MPa以上で1.5GPa以下、より好ましくは、400MPa以上で1.5GPa以下となるよう配合されていることが望ましい。
実際に、接着剤を塗る作業を鑑みると、接着面積を大きくすることは困難である場合があるため、例えば、仮設部材3を取り付けたときに配管1の断面の接線に平行な方向(図3AのX方向)の接着長さを100mmとし、配管1の断面の接線に対して垂直な方向(図3AのY方向)の長さを12.5mmとすると良い。このようにすることで、仮設部材3に対して配管1が配置されている方向(図3AのZ方向)の室温のせん断強度に対して、配管1が配置されている方向の垂直方向(図3AのX方向)からの100℃のはく離強度は1/400とすることができ、接着強度の確保と容易な解体を両立することが可能となる。
解体には、くさびやバールを用いてはく離応力を作用させれば良いが、解体のしやすさを考えると、仮設部材3の端部分に段差部31を形成し、その部分に解体冶具6またはくさびやバールを入れてはく離応力を作用させ解体することが望ましい。なお、図10のように、仮設部材310と支持架2が接する面積と接着面510の面積を同じにすれば、ばらつきを小さくすることができる。また、仮設部材3の配置の方法は、支持架2の配置数や場所次第で変えても良く、図11に示すように支持架2に対して仮設部材311と312を傾斜して2箇所設けてそれぞれを接着面511で接着させても良い。
[変形例1]
図12は、本発明の配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の変形例を示す図3Cに対応するA−A断面矢視図である。仮設部材312の接着面512の表面粗さを、支持架2の接着面の表面粗さより大きくすることで、選択的にはく離面を制御することが可能となる。その接着粗さの差は、Ra差 3μm以上とすることが望ましく、この場合、接着剤5は、比較的界面の影響を受けやすい室温の弾性率が1.5GPa以上5GPa以下のエポキシ系接着剤を用いると良い。
なお、本構成の場合、片側で界面破壊を起こすため、せん断強度と接着面積は比例しないが、せん断強度は図6の接着長さbには比例することは実験で確認されている。そのため、配管重量が数100kg程度とそれほど大きくなく、せん断方向の負荷が小さい場所にのみ本構造は有効な手段となる。なお、ここで用いるエポキシ系接着剤は、粗さを付与した界面に接着剤が十分に浸透するよう粘度が低いものを用いるのが良く、粘度が高い場合は塗る時点で接着剤5を加熱するなどして粘度を下げて塗ると良い。
[変形例2]
図13は、本発明の配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の更に別の変形例を示す正面図である。このように、作業性の観点を考慮して、仮設部材313の接着箇所513を2箇所に分けても良く、その場合についても配管1の断面の接線に平行な方向(図3AのX方向)の2箇所のトータルの接着長さが、配管1の断面の接線に垂直方向(図3AのY方向)の接着長さに比べ大きくすれば良い。
但し、配管1の断面の接線に垂直方向(図3AのY方向)の接着長さが図3Aの接着箇所53のように1箇所の場合に比べて、2箇所でかつ接着長さが同じ場合は、垂直方向からのはく離強度は増加するが、その場合は、接着長さを小さくすることで対応が可能となる。なお、接着箇所は2箇所に限らず、何箇所でも良い。
[変形例3]
図14は、本発明の配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の更に別の変形例を示す側面図である。このように、仮設部材3と支持架2の間にフィレット5−2を形成することで接着強度が向上し、配管1の衝撃に対する安全性の向上に寄与できる。なお、解体時にはフィレット5−2面を削った後に高温にしてはく離応力を加えればよい。この時、解体の作業工数を考慮すると、フィレット5−2は配管1が配置される方向のみに形成した方が良いが、全周にフィレット5−2を形成しても良い。
また、図15に示すように、フィレット5−2を形成させる接着剤は、仮設部材3と支持架2を固定する接着剤以外の接着剤7を用いても良い。その場合、衝撃に対する耐性を鑑みると、フィレット5−2を形成させる接着剤7の弾性率は、仮設部材3と支持架2を固定する接着剤5よりも小さいものを適用することが望ましい。その場合、接着剤7は室温で硬化するアクリル系、エポキシ系に加えて、ウレタン系でも良い。
[変形例4]
図16は、本発明の配管用モジュール向け仮設部材の施工方法における接着構造の更に別の変形例を示す正面図である。このように仮設部材3と配管1が輸送時に接触する箇所に、ゴム系の材料(エラストマー)もしくは接着剤8を挟むことで、衝撃耐性を大きくすることが可能となる。ゴム系の材料もしくは接着剤8は、弾性率50MPa以下のものを用いることが望ましいが、接着剤8の場合は、仮設部材3と支持架2を接着している接着剤5を併用しても良い。また、ゴム系の材料8を用いる場合は、ゴム系の材料8と仮設部材3の接着性の良い接着剤を選ぶと良い。
実施例として、これまで発電プラント用の配管モジュールの仮設の施工方法を例に説明したが、本施工方法は、特に配管モジュールに関するのみならず、解体を要する接着構造や方法にも有効である。接着形状は、楕円もしくは平行四辺形などのいかなる形状でも良く、これまで述べた指針に基づいて、接着部が複数在っても良い。
近年、発電プラント、例えば、原子力発電プラントの建設において、原子力発電プラントの建設期間を短縮するために、構造物をモジュール化することが行われており、年々そのモジュール化の割合は増加傾向にある。これらモジュール化作業が増加するに連れて、仮設部材の効果的な解体が必要となってきている。以上述べた各実施例を用いれば、従来の溶接による接合に比べ、簡易的な解体の実施が可能となる。また、安全性を考慮した場合においても、各実施例で示した構造により、必要な接着強度の確保も可能となる。したがって、本発明を実施することにより、発電プラントの施工期間の短縮化や低コスト化の実現に大きく寄与する。
1・・・配管 2・・・支持架 3,310,311,313,317・・・仮設部材
31・・・段差部 5・・・接着剤 5−2・・・接着剤のフィレット 6・・・解体冶具 7・・・接着剤 8・・・ゴム系樹脂もしくは接着剤 9・・・試験片 100・・・原子力配管モジュール。

Claims (15)

  1. 支持架に配置した配管を含む配管モジュールが搬送時に大きく位置ずれするのを防止す
    るために仮設部材を前記支持架に固定し、前記配管モジュールを搬送後に前記仮設部材を
    前記支持架から取り外す配管モジュール向け仮設部材の施工方法であって、
    前記仮設部材を前記支持架に固定する工程において、配管モジュールを組み込んだ支持
    架に仮設部材を接着剤を用いて前記配管の接線方向に対して直角な方向の接着長さを前記接線方向の接着長さに対して短く接着し、
    前記配管モジュールを搬送後に前記仮設部材を前記支持架から取り外す工程において、 前記支持架に接着剤で接着された前記仮設部材を加熱した状態で該支持架からはく離する
    ことを特徴とする配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  2. 前記接着剤は、前記仮設部材を過熱した状態で前記支持架からはく離するときに凝集破
    壊をおこす接着剤であることを特徴とする請求項1記載の配管モジュール向け仮設部材の
    施工方法。
  3. 前記接着剤は、ガラス転移温度が60℃〜80℃の範囲であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  4. 前記接着剤は、弾性率が100MPaから1.5GPaの範囲であることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  5. 前記仮設部材を前記支持架からはく離するときに、前記仮設部材を前記接着剤のガラス
    転移温度よりも高い温度に加熱した状態で前記支持架からはく離することを特徴とする請
    求項1乃至4の何れかに記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  6. 前記接着剤は、2液を混合して用いるタイプの接着剤であることを特徴とする請求項1
    乃至5の何れかに記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  7. 支持架に配置した配管モジュールが搬送時に大きく位置ずれするのを防止するために仮
    設部材を前記支持架に固定し、前記配管モジュールを搬送後に前記仮設部材を前記支持架
    から取り外す配管モジュール向け仮設部材の施工方法であって、
    前記仮設部材を前記支持架に固定する工程において、前記配管モジュールを組み込んだ
    支持架に接着面の表面を荒らした仮設部材をエポキシ系の接着剤を用いて前記配管の接線方向に対して直角な方向の接着長さを前記接線方向の接着長さに対して短く接着し、
    前記配管モジュールを搬送後に前記仮設部材を前記支持架から取り外す工程において、
    前記支持架に接着剤で接着された前記仮設部材を加熱してはく離強度を室温の状態よりも
    低下させた状態で該支持架からはく離する
    ことを特徴とする配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  8. 前記仮設部材を前記支持架からはく離するときに、前記仮設部材を前記エポキシ系の接
    着剤のガラス転移温度よりも高い温度に加熱した状態で前記支持架からはく離することを
    特徴とする請求項7記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  9. 前記エポキシ系の接着剤は、ガラス転移温度が60℃〜80℃の範囲であることを特徴
    とする請求項7または8に記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  10. 前記仮設部材を前記支持架からはく離するときに、前記仮設部材を前記エポキシ系の接
    着剤のガラス転移温度よりも高い温度に加熱した状態で前記支持架からはく離することを
    特徴とする請求項7乃至9の何れかに記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  11. 前記エポキシ系の接着剤は、弾性率が1.5GPaから5GPaの範囲であることを特
    徴とする請求項7乃至10の何れかに記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  12. 前記仮設部材を100℃程度に加熱した状態で前記支持架からはく離することを特徴と
    する請求項1乃至11の何れかに記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  13. 前記仮設部材をはく離するときに、前記接線方向からはく離することを特徴とする請求
    項1又は7に記載の配管モジュール向け仮設部材の施工方法。
  14. 支持架に配置した配管モジュールの大きな位置ずれを該支持架に固定した仮設部材で防
    止しながら前記配管モジュールを設置場所へ搬送する配管モジュールの搬送方法であって

    配管モジュールを組み込んだ支持架に仮設部材を接着剤を用いて前記配管の接線方向に対して直角な方向の接着長さを前記接線方向の接着長さに対して短く接着し、
    該仮設部材を接着した支持架で支持された配管モジュールを該配管モジュールの設置場
    所へ搬送し、
    該搬送した配管モジュールを前記設置場所で他の配管モジュールと接続し、
    該他の配管モジュールと接続した配管モジュールを支持する前記支持架に接着剤で接着
    された前記仮設部材を加熱した状態で該支持架からはく離する
    ことを特徴とする配管モジュールの搬送方法。
  15. 前記仮設部材を前記支持架からはく離するときに、前記仮設部材を前記接着剤のガラス
    転移温度よりも高い温度に加熱した状態で前記接着剤を凝集破壊させて前記支持架からは
    く離することを特徴とする請求項14記載の配管モジュールの搬送方法。
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