JP5544761B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び該定着装置を備える画像形成装置に関し、詳しくは搬送する記録媒体であるシート上のトナーを加熱して定着する定着装置及び電子写真方式を用いて形成するトナー画像をシート上に転写した後に定着して画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置あるいはこれらの複合機等の前記定着装置を備える画像形成装置に関するものである。
従来から、電子写真方式を利用した画像形成装置は公知技術となっている。例えば、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録媒体(シートともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録媒体上のトナー画像を定着し、定着された記録媒体は、排紙経路を通り、装置外に排出される構成をとる。
ここで、定着装置には、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着回転体が配置されており、記録媒体を挟みこみ、熱および圧力を加え、上記トナー像を記録媒体上に定着する。
定着回転体は例えば、2つのローラに掛け渡され、表面が加熱される定着ベルトと、定着ベルトに当接する加圧ローラが配置されている(例えば、特許文献1参照。)。あるいは、表面が加熱される定着ローラと、定着ローラに当接する加圧ベルトが配置される構成もある。いずれの構成においても、定着部材(定着ベルト、定着ローラ)と加圧部材(加圧ベルト、加圧ローラ)とが当接して定着ニップ部を形成している。
定着装置に到達したトナー転写済みの記録媒体は、定着部材と加圧部材の当接部分である定着ニップ部に入り、記録媒体が定着ニップ部を通過する過程で、転写されたトナー像が加熱および加圧され定着されるようになる。
そして、定着ニップ部の搬送方向下流(記録媒体排出側)の定着部材側には、分離爪(分離板)が該定着部材と接触あるいは非接触で設置されており、定着部材表層に巻きつきながら定着ニップ部を出た記録媒体を剥離させながら定着装置外へ搬送するようになっている。
このとき、記録媒体が分離爪に引っ掛かったり、分離爪の下にもぐりこんでしまい巻きついてしまったりして、定着ニップ部で記録媒体の紙詰まり(いわゆるジャム)が発生する不具合があった。
従来の画像形成装置では、定着装置内でのジャムを検出できる構成としたものが開示されている。一例をあげると、定着ローラの記録媒体搬送方向下流側で定着ニップ部の中央位置に記録媒体の検出手段を設け、この検出手段が用紙先端を検知するとジャムの発生がなかったものとしていた。また、この検出手段が印刷動作中に所定の時間で記録媒体を検知しなかった場合はその手前でジャムが発生したものとして搬送を停止していた(例えば、特許文献2参照。)。またはこの検出手段が印刷動作中に所定の時間を経過しても記録媒体を検知したままの場合は画像形成プロセスを中断させていた。
しかしながら、このような構成の画像形成装置においても依然ジャム発生の問題があった。すなわち、図1に示すように、記録媒体Pの幅方向の一端が分離爪で剥離できず引っ掛かり鳴き分かれして記録媒体Pが蛇行する場合があるが、定着ニップ部の中央に配置された検出手段(中央センサ)S3は、そのような場合であっても記録媒体Pの通過を検知してジャムは発生していないと判断することから、搬送を継続していた。そして、その後記録媒体Pは蛇行することにより、その先端は搬送経路を正常に搬送されないために、不図示の下流側の検出手段がジャム発生を検知して搬送を停止することになった。この時点での停止では、記録媒体Pが分離爪にもぐり込んで定着部材や加圧部材の表面を押付けて蛇腹状になってしまったり、記録媒体Pの後端が定着装置内に入って該記録媒体Pを取り除くことが困難になってしまったり、分離爪が定着部材の表面を押付けて損傷させてしまったりする等の問題があった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、定着ニップ部の記録媒体排出側の分離爪近傍の位置で記録媒体の分離爪の引っ掛かりを迅速かつ正確に検出して、ジャム発生後の記録媒体を取り除く復旧作業を容易にする画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 加熱手段(ヒータ14h)により加熱される定着部材(定着ベルト12)と、該定着部材に対して回転自在に圧接し、記録媒体(シートP)を通過させて該記録媒体上にトナー像を熱融着させる定着ニップ部(定着ニップ部N)を形成する加圧部材(加圧ローラ13)と、前記定着ニップ部の記録媒体排出側に配置され、少なくとも前記定着部材への記録媒体の巻き付きを防止する分離爪(分離爪16a,16b)と、を有する定着装置(定着装置100)と、前記定着ニップ部の記録媒体排出側の前記分離爪より下流であって該定着ニップ部の幅方向の中央及び両端に配置され、前記記録媒体の通過を検知する3つのセンサ(センサS1,S2,S3)を有し、該3つのセンサの検知結果に基づいてジャム発生を検出する定着ジャム検出手段(定着ジャム検出手段18)と、を備え、前記定着ジャム検出手段は、前記定着装置より上流側の搬送経路の所定位置における記録媒体の通過時からの所定時間Tを計測し、前記定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)からは前記所定時間Tが経過するまでにOFF状態からON状態への信号変化が有るか否かを検知することにより記録媒体の先端および後端通過の有無の検知(エッジ検知)結果を取得し、該定着ニップ部の幅方向の両端に配置される2つのセンサ(端部センサ)からは前記所定時間T経過時点の信号のレベルを検知することにより記録媒体の有無の検知(レベル検知)結果を取得する画像形成装置(画像形成装置200、図2,図3,図7)。
〔2〕 前記定着ジャム検出手段は、前記定着装置より上流側の搬送経路の所定位置における記録媒体の通過時から所定時間Tが経過するまでに、前記センサの1つでも該記録媒体の通過を検知しないときにジャム発生ありを検出する前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔3〕 前記所定時間Tは、前記記録媒体の種類、連続通紙量で調整される前記〔1〕または〔2〕に記載の画像形成装置。
〔4〕 前記定着ジャム検出手段は、前記定着ニップ部の幅方向の両端に配置される2つのセンサ(端部センサ)間の距離が記録媒体の幅よりも大のとき、該定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)でジャム発生を検出し、前記2つの端部センサ間の距離が記録媒体の幅以下のとき、前記2つの端部センサ及び中央センサでジャム発生を検出する前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔5〕 前記定着ジャム検出手段は、記録媒体の端部にパンチ穴が在るとき、前記定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)でジャム発生を検出する前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔6〕 前記定着装置の下流に位置しシート搬送経路の分岐切替を行なうゲートの動作タイミングを、前記定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)における記録媒体の検知タイミングで決定する前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔7〕 前記定着ジャム検出手段は、ジャム発生後からつぎの定着処理動作開始までの間、前記定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)で記録媒体の取り残しを検知する前記〔1〕に記載の画像形成装置。
本発明によれば、定着ニップ部の出口側に記録媒体の存在の有無を検知するセンサ(通紙検知手段)を該定着ニップ部の主走査方向の両端及び中央の3箇所具備することで、記録媒体の幅方向(主走査方向)のいずれかの端部が分離爪に引っ掛かった場合でもジャム発生ありとして検知することができる。また、センサを分離爪近傍に配置することで検知までの搬送長を最低限に抑えることが出来るので、記録媒体の除去が容易になり、分離爪付近で記録媒体が蛇腹状となって定着部材の表層を損傷することを防止することができる。
また、中央センサは記録媒体先端(エッジ)を検出し、端部センサは通紙(レベル)されたことを検出することにより、端部センサが装着されていない旧定着装置との互換性を備えることも可能とする。
従来の定着装置においてシートの蛇行が発生したときの状態を示す上面図である。 本発明に係る画像形成装置で用いる定着装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 図2の定着装置の定着ニップ部排出側における要部構成を示す斜視図である。 図2の定着装置の定着ニップ部排出側における要部構成を示す断面図である。 定着ジャム検出手段を構成するセンサ検出回路図(1)である。 図6の検出回路におけるセンサのシート検知のタイミングチャートである。 図2の定着装置においてシートの蛇行が発生したときの状態を示す上面図である。 定着ジャム検出手段を構成するセンサ検出回路図(2)である。 図9の検出回路におけるセンサのシート検知のタイミングチャートである。 本発明で用いる定着装置における加圧部材、定着部材の別の構成例(1)を示す断面図である。 本発明で用いる定着装置における加圧部材、定着部材の別の構成例(2)を示す断面図である。 本発明で用いる定着装置における分離爪の別の構成例を示す上面図である。
以下に、本発明に係る画像形成装置の構成について図面を参照して説明する。
図2は、本発明に係る画像形成装置に具備される定着装置の構成を示す断面図である。
図2に示すように、定着装置100は、定着カバー100cの内部に、定着ローラ11及び加熱ローラ14に一定のテンションで架け渡された定着部材(定着回転体、ここでは定着ベルト12)と、該定着部材(定着ベルト12)に対して下側で回転自在に圧接し定着ニップ部Nを形成する加圧部材(加圧回転体、ここでは加圧ローラ13)と、前記定着ニップ部Nのシート排出側であって先端が定着部材(定着ベルト12)に近接して(非接触で)該定着部材(定着ベルト12)の幅方向(主走査方向)に複数配置され該定着部材(定着ベルト12)への記録媒体であるシートPの巻き付きを防止する分離爪16aと、前記定着ニップ部Nのシート排出側であって先端が加圧部材(加圧ローラ13)に当接して該加圧部材(加圧ローラ13)の幅方向(主走査方向)に複数配置され該加圧部材(加圧ローラ13)へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16bと、クリーニングウェブを押し付けて定着ベルト12のクリーニングを行うクリーニング機構17と、を備える。なお、定着装置100とは別に、分離爪16a,16bの下流側の排出経路近傍に、シートPの通過を検知する3つのセンサS1,S2,S3が、後述する定着ジャム検出手段18を構成するものとして配置されている。
ここで、定着ベルト12は、無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコンゴム層などの弾性層を形成した2層構造となっている。また、定着ローラ11は、金属の芯金にシリコンゴムを有したものである。ウォームアップ時間短縮のため、定着ベルト12の熱を吸収しにくいように、発泡のシリコンゴムを用いることもある。また、加熱ローラ14は、アルミ又は鉄の中空ローラで内部にハロゲンヒータなどのヒータ14hからなる熱源を有している。熱源は誘導加熱機構(IH)でもよい。また、加熱ローラ14の中空ローラの肉厚部分には複数の中空のパイプがその長手方向が加熱ローラ14の幅方向とされ、加熱ローラ14の円周方向に均等に埋め込まれたヒートパイプ14aを有する。ヒートパイプ14aにより、ヒータ14hからローラ表面への熱伝達が改善され、定着ベルト12が速く均一に加熱されるようになる。
定着装置100の駆動の際には、例えば定着ローラ11の図中時計回り方向の回転駆動により定着ベルト12がテンションローラ15の押圧により適切なテンションが付与された状態でシートPを排出する方向(図2では時計回り方向)に回動し、加圧ローラ13がつれ回りする。駆動されるローラは定着ローラ11に限らず加圧ローラ13や加熱ローラ14であってもよい。また、定着の際には、定着ベルト12は、加熱ローラ14内部に配置されたヒータ14hの発熱によりサーミスタ(不図示)で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。なお、本発明では、定着部材として、図2に示す定着ベルト12(無端ベルト)の形態を示したが、これに限定されるものではなく、中空円筒形状のローラ(定着ローラ)としてもよい。
加圧ローラ13は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコンゴム等の弾性層が設けられた円筒形状のローラである。また、図示していない加圧脱圧手段により加圧ローラ13を定着ベルト12側へ移動させて加圧すること、及び定着ベルト12から引き離す方向に移動させて脱圧することが可能であり、定着装置100が駆動するときには該加圧脱圧手段により加圧ローラ13の定着ベルト12への押し当てが一定の圧力で定着ベルト12の方向へ押されることにより行われる。また、定着の際など必要なときに、加圧ローラ13は、内部に配置されたヒータ13hの発熱により所定の温度まで加熱される。なお、本発明では、加圧部材として、図2に示す加圧ローラ13(ローラタイプ)の形態を示したが、これに限定されるものではなく、2つのローラに架け渡された無端ベルト状の加圧部材(ベルトタイプ)としてもよい。
定着装置100では、定着ベルト12、加圧ローラ13が回転駆動された状態で、定着ベルト12の表面は所定の温度まで加熱されており、定着ニップ部Nに未定着トナーTが形成されたシートPが通され(図中、右側から左側方向への通紙)、定着ニップ部Nにおける加圧及び加熱により未定着トナーをシートP上に熱融着させて定着を行う。
ついで、トナー定着されたシートPは定着ニップ部Nから排出されるが、このときシートPが定着ベルト12あるいは加圧ローラ13に巻き付いたまま出てくることがある。その対策として、定着ベルト12にオイルを塗布して離型性を改善するオイル塗布装置21と、加圧ローラ13にオイルを塗布して離型性を改善するオイル塗布装置22を備える。なお、ここで使用されるオイルは、耐熱性かつ不揮発性のオイルが好ましく、例えばシリコーンオイルが挙げられる。また、分離爪16a,16bの先端がシートPの先頭端部に当接することにより、該シートPを定着ベルト12あるいは加圧ローラ13から分離させるようになっている。定着ニップ部Nから排出されたシートPは、所定の排出経路を通過して定着装置100から送り出される。
なお、3つのセンサS1,S2,S3はシートPの通過を監視しており、該センサS1,S2,S3の検知結果に基づいてジャム発生を検出することができる(詳細は後述)。
次に、本発明に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図3に、本発明に係る画像形成装置であるタンデム型のカラー複写機の構成を示す。
カラー複写機200は、定着装置100と、3つのセンサS1,S2,S3を有し、該3つのセンサS1,S2,S3の検知結果に基づいてジャム発生を検出する定着ジャム検出手段18と、を備える。また、カラー複写機200は、装置本体中央部に位置する画像形成部200Aと、該画像形成部200Aの下方に位置する給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有する高速機であり、画像形成部200Aに前述した定着装置100を組み込んでいる。
画像形成部200Aには、水平方向に延びる転写面を有する転写ベルト210が配置されており、該転写ベルト210の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体205Y、205M、205C、205Kが転写ベルト210の転写面に沿って並置されている。
各感光体205Y、205M、205C、205Kはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する光書き込み装置201、帯電装置202Y,202M,202C,202K、現像装置203Y,203M,203C,203K、1次転写装置204Y,204M,204C,204K及びクリーニング装置が配置されている。また、各現像装置203Y,203M,203C,203Kには、それぞれのカラートナーが収容されている。
転写ベルト210は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて感光体205Y、205M、205C、205Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つであるローラ211に対向する位置に転写ローラ212が設けられている。また、転写ローラ212から定着装置100までのシートPの搬送経路は横パスとなっている。
給紙部200Bは、記録媒体としてのシートPを積載収容する給紙トレイ220と、該給紙トレイ220内のシートPを最上のものから順に1枚ずつ分離して、転写ローラ212の位置まで搬送する搬送機構を有している。このとき、例えば給紙トレイ220から搬出されたシートPはレジストローラ221に突き当たって一旦停止する。さらに、画像の出力タイミングに従って、レジストローラ221が回転し、転写工程、定着工程に入るようにシートPを搬送するようになっている。
本発明の画像形成装置200における画像形成に当たっては、感光体205Yの表面が帯電装置202Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体205Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置203Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置204Yにより転写ベルト210上に1次転写される。他の感光体205M、205C、205Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が転写ベルト210上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられる。
つぎに、感光体205Y、205M、205C、205Kから転写ベルト210上に1次転写されたトナー像Tは、ローラ211、転写ローラ212により搬送されてきたシートPに転写される。トナー像Tが転写されたシートPは、さらに定着装置100まで搬送され、定着ベルト12と加圧ローラ13との定着ニップ部Nにて定着が行なわれる。定着ベルト12,加圧ローラ13にはオイル塗布装置21,22によりそれぞれ適当量のオイルが塗布されており、また必要に応じて定着ニップ部Nの出側に配置された分離爪16a,16bが、シートPが定着ベルト12,加圧ローラ13に巻き付くことがないように機能して、定着ニップ部Nの出側に排出される。
ついで、定着ニップ部Nから排出されたシートPは排出経路に沿ってスタッカ215へ送り出される。
以上のように、本発明では定着装置100を有する画像形成装置により、高度な定着分離機能が得られ、さまざまな紙種(薄紙から厚紙まで)・画像(画像先端余白をより少なくすることが可能)への対応が可能となっている。
なお、定着装置100に付帯して、定着装置100で使用されたシートPの離型性改善のためのオイルを回収するオイルタンク251、オイルタンク251内のオイルを再度定着装置100に供給するオイルポンプ252などのオイル循環機構を備えている。
つぎに、本発明の要部構成について説明する。
図4は、本発明で用いる定着装置の定着ニップ部Nの排出側における要部構成を示す斜視図であり、図5はその断面図である。ここでは、図2に示す定着装置100について説明に不要なものを省略している。
すなわち、図2に示した定着装置100において、定着ニップ部Nの記録媒体であるシートPの排出側に配置され、先端が定着ベルト12(不図示(定着ローラ11のみ記載))に近接して該定着ベルト12の幅方向(主走査方向)に複数配置され定着ベルト12へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16aと、定着ニップ部NのシートPの排出側であって先端が加圧ローラ13に当接して加圧ローラ13の幅方向(主走査方向)に複数配置され加圧ローラ13へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16bと、を備える。また、定着ジャム検出手段18として、定着ニップ部NのシートPの排出側の分離爪16a,16bより下流であって定着ニップ部Nの幅方向の中央及び両端に配置される3つのセンサS1,S2,S3を備える。
ここで、センサS1,S2,S3は、シートPの存在の有無を検知して該シートPの通過を検知するものである。このとき、センサS1は定着ニップ部Nの幅方向の一方の端部側であって画像形成装置(カラー複写機)200におけるオペレータ側(装置正面側)に配置されるもの(端部センサ)であり、センサS2は定着ニップ部Nの幅方向の他方の端部側であって画像形成装置(カラー複写機)200におけるオペレータ側の反対側(反オペレータ側、装置背面側)に配置されるもの(端部センサ)であり、センサS3は定着ニップ部Nの幅方向の中央に配置されるもの(中央センサ)である。また、センサS1,S2,S3はすべて定着ニップ部Nから等距離の位置に一直線上に配置されている。
なお、センサS1,S2,S3として使用可能なものとしては、例えばフィラーを用いたフォトインタラプタや反射型のフォトセンサなどが挙げられるが、シートPの搬送や形成される画像に影響を与えないで非接触で検知できるフォトセンサが望ましい。センサS1,S2,S3がフォトセンサである場合、図5に示すように、センサS1,S2,S3はシートPの排出経路19の近傍であって排出経路19よりも下側に配置される。これにより、シートPが存在しない時にはセンサS1,S2,S3の信号レベルはOFF状態であるが、シートPがセンサS1,S2,S3上にくると該センサS1,S2,S3からの光をシートPの裏面(画像形成面とは反対面)が反射して、この反射光をセンサS1,S2,S3が受光し、信号レベルがON状態となり、その受光信号(検知信号)でシートPの存在を検知することができる。このとき、センサS1,S2,S3は、分離爪16a,16bの近傍に配置されていることから、定着ニップ部Nから出てきたシートPの先端及び通過状態を幅方向(主走査方向)で即座に検知することが可能となっている。
また、図6に示す等価回路(検出回路)のように、センサS1,S2,S3はそれぞれ、画像形成装置(カラー複写機200)本体側の制御部(制御基板)と接続されており、制御基板の電源から電源供給を受けるとともに、センサS1,S2,S3の検知信号をマイクロプロセッサ(MPU)に送るようになっている。該MPUは画像形成装置(カラー複写機200)の種々の制御を行うとともに、センサS1,S2,S3の検知信号によりジャム発生の検出判定を行う。すなわち、定着ジャム検出手段18は、センサS1,S2,S3と、前記MPUにおけるジャム発生の検出判定を行う領域等と、から構成される。
本発明では、定着ジャム検出手段18において、定着装置100より上流側のシートPの搬送経路の所定位置(例えば、レジストローラ221)におけるシートPの通過時から所定時間Tが経過するまでに、センサS1,S2,S3の1つでも該シートPの通過を検知しないときにジャム発生ありを検出するものとする。その詳細を以下に説明する。
まず、シートPが定着ニップ部Nから正常に排出される場合を考える。
図7は、センサS1,S2,S3によるシートPの検知のタイミングチャートである。ここでは、定着ジャム検出手段18はつぎの手順でジャム検出を行う。
(S11) レジストローラ221からのシートPの搬送開始を契機Oとして経過時間を計測する。
(S12) 経過時間が所定時間Tとなった時に、センサS1,S2,S3の検知状態を確認する。このとき、シートPは正常に定着ニップ部Nから排出されているために、所定時間T経過前に、シートPの先端はセンサS1,S2,S3上を同時に通過している。そのため、図7の実線チャートで示すように、センサS1,S2,S3は同時にOFF状態(シートP未検知)からON状態(シートP検知)に切り換わっている。
(S13) ここで、定着ジャム検出手段18は、センサS1,S2については所定時間T経過時の信号のレベルを確認する(レベル検知)。すなわち、信号のレベルがON状態であればシートPが通過したとし、OFF状態であればシートPが通過していないと検知する。また、センサS3については所定時間T経過までにOFF状態からON状態への信号切り換わりの有無があるか否かを確認する(エッジ確認)。すなわち、前記信号切り換わりがあればシートPが通過したとし、信号切り換わりがなければシートPが通過していないと検知する。図7の実線チャートでは、センサS1,S2は所定時間T経過時にON状態であり、センサS3は所定時間T経過時までに信号切り換わりが発生している。
(S14) そして、定着ジャム検出手段18は、センサS1,S2,S3のすべてがシートPの通過を検知した場合は、ジャム発生なしと判定し、これを検出結果とする。一方、センサS1,S2,S3のうち、1つのセンサでもシートPの通過を検知していない場合は、ジャム発生ありと判定し、これを検出結果とする。図7の実線チャートでは、センサS1,S2,S3のすべてがシートPの通過を検知しており、ジャム発生なしと判定される。
(S15) そして、定着ジャム検出手段18がジャム発生なしとしたため、実行中の画像形成ジョブは継続して行われる。
つぎに、定着ニップ部NでシートPが正常に分離されない場合を考える。
図8は、定着装置100を上から見た図であり、定着ローラ11、センサS1,S2,S3、シートPのみ示している図である。ここでは、定着装置100より上流側のシートPの搬送経路の所定位置(例えば、レジストローラ221)におけるシートPの通過時から所定時間Tが経過した時であって、定着ニップ部Nの排出側においてシートPのオペレータ側の端部が分離爪16aでうまく剥離できず少し引っ掛かって蛇行して排出されようとしている状態を示している。
ここでは、定着ジャム検出手段18によるジャム検出はつぎのように行われる。
(S21) レジストローラ221からのシートPの搬送開始を契機Oとして経過時間を計測する。
(S22) 経過時間が所定時間Tとなった時に、センサS1,S2,S3の検知状態を確認する。このとき、シートPの先端は図8のようにセンサS1,S2,S3の配列方向に対して斜めになった状態でセンサS1,S2,S3上を通過している。図8では、センサS2,S3はシートPにさえぎられているが、センサS1はまだシートPにさえぎられていない。そのため、センサS1,S2,S3の検知は、図7の点線チャートで示すようになる。
(S23) すなわち、定着ジャム検出手段18は、センサS1,S2については所定時間T経過時の信号のレベルを確認し、センサS3については所定時間T経過までにOFF状態からON状態への信号切り換わりの有無があるか否かを確認するが、図7の点線チャートでは、センサS2は所定時間T経過時にON状態であり、センサS3は所定時間T経過時までに信号切り換わりが発生しているが、センサS1は所定時間T経過時にOFF状態である。
(S24) そのため、定着ジャム検出手段18は、センサS2,S3がシートPの通過を検知しているがセンサS1がシートPの通過を検知していないため、ジャム発生ありと判定し、これを検出結果とする。
(S25) そして、定着ジャム検出手段18がジャム発生ありを検出したため、実行中の画像形成ジョブは直ちに停止され、定着装置100の駆動も停止される。その後、所定の警告表示(定着装置でジャムが発生したこと、紙詰まりしたシートPを取り除くことなどの表示)が画像形成装置の操作パネル上に表示される。
以上のように、従来検知できなかったようなシートPのわずかな蛇行によるジャムも検出できるので、しかも定着装置100へシートPがそれほど送り込まれていない状態でその検出が可能である。これにより、シートPが蛇腹状となって分離爪16aを押して定着部材(定着ベルト12)等の奥に入り込んでしまう、或いはシートPの後端が定着装置内に入ってしまう等の重篤なジャムがなくなり、シートPの除去が容易となる。これは、定着部材(定着ベルト12)に対して分離爪(分離爪16a)が非接触で近接して配置される構成に対してとくに有効である。また、蛇腹状となったシートPによってさらに押された分離爪16aが定着部材の表面を損傷してしまう等の問題を回避することができる。
なお、本例では、センサS1のみシートPの通過を検知していない場合を示したが、シートPの定着ニップ部N以降の排出状態によってセンサS1,S2,S3の検知状態は変わる。そのため例えば、センサS2,S3のいずれか、あるいはセンサS1,S2,S3のいずれか2つまたはすべてがシートPの通過を検知していない場合でも定着ジャム検出手段18はジャム発生ありと判定するものとする。
ところで、本発明では、シートPの検知の仕方として、中央センサS3は、シートPの先端通過(検知信号としての、OFF状態(用紙無)からON状態(用紙在)への変化)の有無を検知し(エッジ検知)、2つの端部センサS1,S2はシートPのその時点での有無(ON状態(用紙在)のレベル検知)を検知するようにしている。これにより、本発明の画像形成装置(カラー複写機200)の代わりに従来の画像形成装置(例えば、図1に示すような端部センサS1,S2を具備せず中央センサS3のみ有する画像形成装置)においても、定着ジャム検出手段18に関するシステムを適用して、蛇行ジャムは検出できないが、用紙が通過したか否かからジャムを検出する従来レベルのジャム検出を行うことができる。
図9に、そのような端部センサS1,S2が搭載されない場合の定着ジャム検出手段18を構成するセンサ検出回路の回路構成を示す。なお、図中の×印は、従来の画像形成装置において端部センサS1,S2を具備していない状態を意味している。
すなわち、図9に示すように、制御基板のセンサS1,S2が接続されていた検出回路(センサ入出力信号受け回路)において、センサS1,S2用の接続端同士をジャンパ(コネクタ)でつないでグランドに接地するようにして、センサS1,S2が用紙を検出しているのと同様のON状態で常時信号状態が固定されるように接続を行う。その上で、中央センサS3のみでシートPの検知(エッジ検知)を行うようにする。これによって、定着ジャム検出手段18は、図10のように、端部センサS1,S2の信号で邪魔されることなく、中央センサS3の信号のみでジャム発生の有無を検出することが可能になる。このように本発明の画像形成装置では、制御プログラム(定着ジャム検出手段18)がセンサの有無を判断する必要がなくなり、センサと制御基板の電気的接続に関するマイクロコードを共通化するだけで、本発明の画像形成装置(カラー複写機200)でも従来の画像形成装置でも共通の検出制御で定着ジャム検出手段18によるジャム検出ができるようになる。
また、定着ジャム検出手段18は、中央センサS3により定着ニップ部Nを通過するシートPの後端を検知することを行うものとする。
シートPの後端の通過を検知することにより、シートPはジャムを発生することなく、定着ニップ部Nを正常に通過したことを確認することができる。また、中央センサS3でシートPの後端を検知するようにしているので、本発明の画像形成装置(カラー複写機200)の代わりに従来の画像形成装置(例えば図1に示すもの)においても、定着ジャム検出手段18はそのセンサS3を使ってジャム検出関係の制御を行うことができる。
なお、前記所定時間Tは、使用するシートPの種類、連続通紙量で調整されることが好ましい。これにより、センサS1,S2,S3の検知タイミングを早めたり遅くしたりして適切な検知が可能になる。例えば、所定時間T=t+aとする。ここで、時間tは標準的なシートPを使用したときの前記所要時間であり、時間aはシートPの種類(例えばコート紙、特殊紙、封筒)、或いはシートPの連続通紙量(例えば薄紙、厚紙で変化するCPM(1分間当りのコピー枚数))によって決まる数値である。
また、画像形成装置で使用する様々なサイズや種類のシートPによって、定着ジャム検出手段18において検知結果を取得するセンサをセンサS1,S2,S3から選択するとよい。
例えば、定着ジャム検出手段18は、2つの端部センサS1,S2間の距離がシートPの幅(主走査方向の幅)よりも大(シートPの幅<2つの端部センサS1,S2間の距離)のとき、中央センサS3のみでジャム発生を検出するものとする。これにより、センサS1,S2がもともと検知できない幅の狭いシートPについても正常にジャム検出できるようになる。
また、2つの端部センサS1,S2間の距離がシートPの幅以下(シートPの幅≧2つの端部センサS1,S2間の距離)のとき、3つのセンサS1,S2,S3でジャム発生を検出するものとする。これにより、前述の通り、シートPのわずかな蛇行によって発生するジャムについても検出することができる。
また、シートPが帳票のような端部にパンチ穴が在るとき、定着ジャム検出手段18は、中央センサS3のみでジャム発生を検出するとよい。シートPの幅方向(主走査方向)の一端にパンチ穴が在る場合は、センサS1,S2はパンチ穴部分でシートPを検知しない誤検知が発生する可能性があるので、中央センサS3のみでシートPの検知を行い、その結果に基づいてジャム発生の検出を行うものとする。
なお、以上のようなセンサS1,S2,S3の選択は、画像形成装置におけるオペレータ情報におけるシートPのサイズや種類の情報に基づいて行うとよい。
また、ジャム発生により画像形成装置が停止すると、オペレータ(使用者)は定着装置100を引き出して、該装置に定着ニップ部Nから詰まったシートPを取り除くジャム処理を行い、定着装置100を戻して使用可能な状態に復帰させるが、このとき定着ジャム検出手段18は、ジャム発生後からつぎの定着処理動作開始までの期間で、中央センサS3でシートPの取り残しを検知することが好適である。これにより、シートPの取り残しのある状態で新たなシートPを通過させて再度ジャムを発生することを防ぐことができるだけでなく、シートPの取り残し検知を中央センサS3のみで行うようにすることで、本発明の画像形成装置(カラー複写機200)にだけでなく、従来の画像形成装置(図1のように中央センサS3のみ有する装置)にもこの機能を持たせることが可能となる。すなわち、該従来の画像形成装置に定着ジャム検出手段18に関するシステムを適用する場合、図9に示すセンサ検出回路の回路構成としていることから、端部センサS1,S2に対応する検出回路において常時用紙ありの検出状態にあり、その検出結果に基づくとシートPの取り残しに関して誤検出となってしまう。そこで、前述のように端部センサS1,S2に対応する検出回路の信号を除外し、中央センサS3に対応する検出回路の信号のみでシートPの取り残し検知を行うことで、シートPの取り残しに関する誤検出の防止を図り、正確な取り残し検出を可能としている。
なお、図3のように、定着装置100のシートPの搬送経路下流に、シート搬送経路の分岐切替を行うゲート213を配置する場合がある。この場合、定着装置100のシート搬送経路下流側に2つのシート搬送経路を備えており、例えば一方はシートPをスタッカ215に排出するためのものであり、他方はシートPの裏面に画像形成を行うために、シートPを反転させて再度画像処理のためのシート搬送経路に戻すためのものである。本発明では、このゲート213の切替動作タイミングを、中央センサS3におけるシートPの検知(エッジ検知)タイミングで決定するとよい。すなわち、中央センサS3で通紙検出した契機から所定時間経過した時に動作するタイミングをつくる。これにより、シートPの適切な搬送が可能となる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、ここでは定着装置100として定着部材として定着ベルト12、加圧部材として加圧ローラ13を配置した構成例を示したが、これに限定されるものではなく、ローラタイプの定着部材とローラタイプの加圧部材の組み合わせ、ローラタイプの定着部材とベルトタイプの加圧部材の組み合わせ、ベルトタイプの定着部材とベルトタイプの加圧部材の組み合わせのいずれの構成としてもよい。
図11は、本発明で用いる定着装置における加圧部材、定着部材の別の構成例を示す断面図である。図11では、上側に回転自在に配置された定着ローラ12aと、定着ローラ12aの下にローラR11,R14,R15に回動自在に架け渡された加圧ベルト13aと、が当接して加圧ベルト13aの裏面にある加圧パッドであるバックアップ部材13bにより定着ニップ部Nを形成可能に配置されている。また、定着ローラ12aはヒータ12hにより加熱され、加圧ベルト13aはヒータ13h’により加熱されるようになっている。本発明の定着装置では、このように、定着部材が加熱源を有する定着ローラであって、加圧部材が複数のローラに張架された加圧ベルトで構成したものとしても良い。
また図12のように、定着部材、加圧部材ともにベルトとして構成するようにしても良い。具体的には、この定着装置では、定着部材としての定着ベルト12がローラR16、R17及び案内部材12gに掛け渡され、ローラR17が図示しない駆動部により回転駆動されて定着ベルト12が回転する。加圧部材としての加圧ベルト13aは、ローラR18、R19及び案内部材13gに掛け渡され、ローラR18は加圧ベルト13a及び定着ベルト12をローラR16に押圧する。ローラR18はローラR16と同じ周速で従動回転する。ローラR16、R18はそれぞれ内部に設けられている加熱手段としてのヒータ12h’、13h''により加熱されて定着ベルト12及び加圧ベルト13aを加熱する。
また、分離爪についても図4に示すようなものに限られない。例えば定着装置100において、図13に示す分離爪を用いてもよい。図13は、定着装置100において定着ニップ部Nの排出側を上から見た図である。
ここで、分離爪16a’は、フッ素樹脂より硬い材料からなる板状のベース31をインサート部材としてフッ素樹脂でフッ素樹脂層32及び先端部33が射出成形により一体成型されてなるものである。このとき、分離爪16a’の先端部33は、フッ素樹脂のみからなり定着ベルト12の幅方向に沿って一定の幅をもつものとなり、定着ベルト12に近接して配置される。また、フッ素樹脂層32はシート排出経路に面するようになっている。そして、この一定の幅をもった複数の分離爪16a’を定着ベルト12の幅方向(あるいは定着ローラの場合にはローラ軸方向)に配置している。なお、図13では分離爪16a’が複数個設けられた例を示したがこの限りではなく、1つの分離爪16a’を備えた構成でもよい。ただし、複数個の分離爪16a’を配置して、個々に定着部材(定着ローラ/定着ベルト)とのギャップを調整できるようにしたほうがより分離性能を高めることが可能となるため望ましい。
11,12a 定着ローラ
12 定着ベルト
12g,13g 案内部材
13 加圧ローラ
13a 加圧ベルト
13b バックアップ部材
12h,12h’,13h,13h’,13h'',14h ヒータ
14 加熱ローラ
14a ヒートパイプ
15 テンションローラ
16a,16a’,16b 分離爪
17 クリーニング機構
18 定着ジャム検出手段
19 排出経路
21,22 オイル塗布装置
31 ベース
32 フッ素樹脂層
33 先端部
100 定着装置
100c 定着カバー
200 画像形成装置
200A 画像形成部
200B 給紙部
201 光書込み装置
202Y,202C,202M,202K 帯電装置
203Y,203M,203C,203K 現像装置
204Y,204M,204C,204K 1次転写装置
205Y,205C,205M,205K 感光体
210 転写ベルト
211 従動ローラ
212 転写ローラ
213 ゲート
215 スタッカ
220 給紙トレイ
221 レジストローラ
251 オイルタンク
252 オイルポンプ
P シート(記録媒体)
R11,R14,R15,R16,R17,R18,R19 ローラ
S1,S2,S3 センサ
T トナー
特開2008−58757号公報 特開2005−181689号公報

Claims (7)

  1. 加熱手段により加熱される定着部材と、
    該定着部材に対して回転自在に圧接し、記録媒体を通過させて該記録媒体上にトナー像を熱融着させる定着ニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着ニップ部の記録媒体排出側に配置され、少なくとも前記定着部材への記録媒体の巻き付きを防止する分離爪と、を有する定着装置と、
    前記定着ニップ部の記録媒体排出側の前記分離爪より下流であって該定着ニップ部の幅方向の中央及び両端に配置され、前記記録媒体の通過を検知する3つのセンサを有し、該3つのセンサの検知結果に基づいてジャム発生を検出する定着ジャム検出手段と、
    を備え、
    前記定着ジャム検出手段は、前記定着装置より上流側の搬送経路の所定位置における記録媒体の通過時からの所定時間Tを計測し、前記定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)からは前記所定時間Tが経過するまでにOFF状態からON状態への信号変化が有るか否かを検知することにより記録媒体の先端および後端通過の有無の検知結果を取得し、該定着ニップ部の幅方向の両端に配置される2つのセンサ(端部センサ)からは前記所定時間T経過時点の信号のレベルを検知することにより記録媒体の有無の検知結果を取得する画像形成装置。
  2. 前記定着ジャム検出手段は、前記定着装置より上流側の搬送経路の所定位置における記録媒体の通過時から所定時間Tが経過するまでに、前記センサの1つでも該記録媒体の通過を検知しないときにジャム発生ありを検出する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定時間Tは、前記記録媒体の種類、連続通紙量で調整される請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着ジャム検出手段は、
    前記定着ニップ部の幅方向の両端に配置される2つのセンサ(端部センサ)間の距離が記録媒体の幅よりも大のとき、該定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)でジャム発生を検出し、
    前記2つの端部センサ間の距離が記録媒体の幅以下のとき、前記2つの端部センサ及び中央センサでジャム発生を検出する請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着ジャム検出手段は、記録媒体の端部にパンチ穴が在るとき、前記定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)でジャム発生を検出する請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着装置の下流に位置しシート搬送経路の分岐切替を行うゲートの動作タイミングを、前記定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)における記録媒体の検知タイミングで決定する請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着ジャム検出手段は、ジャム発生後からつぎの定着処理動作開始までの間、前記定着ニップ部の幅方向の中央に配置されるセンサ(中央センサ)で記録媒体の取り残しを検知する請求項1に記載の画像形成装置。
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