JP5544281B2 - 減速ギヤの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウォームホイール歯形形状を有する減速ギヤの製造方法に関するものである。
例えば電動パワーステアリング装置の減速機構に用いられ、少なくとも歯部が合成樹脂製であるウォームホイールの製造方法として、はすば歯車と同歯形の歯部を有する予備成形体を合成樹脂で型成形した後、予備成形体の歯部をホブ加工することにより、ウォームホイールの歯部を形成する製造方法が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
また、ウォームホイールを、冷間鍛造工程により形成された芯金と、芯金の外周に固定される合成樹脂製のギヤ部とで構成することが提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特開2003−334724号公報 特開2007−255524号公報
近年の電動パワーステアリング装置の高出力化に伴い、減速機構が大型化しており、車両へのレイアウトが非常に厳しくなってきている。ウォームホイールとして樹脂を用いた場合、強度を満足するためにウォームホイールが大型になる傾向にある。また、高強度に耐え得る樹脂は高価であり、製造コストが高くなる。
一方、金属素材を用いてウォームホイールを軸方向から鍛造で成形するにしても、アンダーカット部分があるため、成形できない。
他方、はすば歯車の場合、鍛造での成形は比較的容易であるが、はすば歯車をウォームと噛み合わせた場合には、殆ど点での接触となる。このため、使用初期の摩耗が大きくなる。その結果、バックラッシが増大し、歯打ち音(ラトル音)が大きくなる。
そこで、ウォームとウォームホイールを噛み合わせた状態で駆動回転させる、なじみ工程を実施した後、ウォームとウォームホイールのバックラッシ量を調整し、その後、製品として出荷するすることが考えられる。しかしながら、その場合、なじみ工程の追加により製造コストが高くなるという問題や、なじみ工程において歯面に荒れが生じたりするという問題の発生が予想される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、成形が容易で耐久性に優れた減速ギヤの製造方法を提供することである。
本発明は、製造用中間体(51)のはすば歯形を有する歯部(52)を鍛造金型(40;40A;40B)を用いて鍛造することにより、上記歯部の歯面の一部に、ウォームホイール歯形形状を成形する減速ギヤの製造方法であって、上記ウォームホイール歯形形状が形成される上記歯面の上記一部は、ウォームとの歯当たり領域に相当する凹部であり、上記凹部は、上記鍛造金型の歯形成形ブロックに設けられた凹部成形凸部により成形され、上記歯形成形ブロックに隣接して設けられたバックアップブロックによって、上記歯形成形ブロックによって成形される歯面とは反対側の歯面を受ける減速ギアの製造方法を提供する(請求項)。この場合、鍛造金型の歯形成形部として、はすば歯形形状とウォームホイール歯形形状とを合算した形状を用いることにより、はすば歯形形状をなす歯面の一部に、ウォームホイール歯形形状を有する減速ギヤを容易に鍛造成形することができる。
た、上記ウォームホイール歯形形状が形成される上記歯面の上記一部は、ウォームとの歯当たり領域に相当する凹部(37,39)であり、上記凹部は、上記鍛造金型の歯形成形ブロック(42;42A;42B)に設けられた凹部成形凸部(47,48)により成形されるので、下記の利点がある。すなわち、ウォームとの歯当たりにより生ずる初期摩耗に相当する凹部を、ウォームホイール歯形形状として、予め形成しておくことができる。したがって、その凹部を有する減速ギヤと対応するウォームとのバックラッシを予め調整することにより、初期摩耗の問題の発生を防止することができる。
また、上記歯形成形ブロックに隣接して設けられたバックアップブロック(61,62;61B,62B)によって、上記歯形成形ブロックによって成形される歯面とは反対側の歯面を受けるので、下記の利点がある。すなわち、歯形成形ブロックによって歯面が成形される歯部の曲がり変形を抑制することができる。したがって、精度の良い歯形を形成することができる。
また、上記歯形成形ブロックによって成形される歯面とは反対側の歯面への肉の膨出変形を、上記反対側の歯面に当接するバックアップブロックによって抑制する場合がある(請求項)。この場合、上記反対側の歯面への肉の膨出変形による逃げを抑制することができる。したがって、精度の良い歯形を成形することができる。
具体的に、上記歯形成形ブロックの凹部成形凸部によって成形された上記歯面の上記凹部の膨出変形を、上記バックアップブロックに設けられたバックアップ凸部(63,64)によって抑制する場合がある(請求項)。この場合、一旦、成形された歯面の凹部が、例えば次の割り出し位置において、膨出変形して崩れてしまうことを抑制することができる。したがって、精度の良い歯形を形成することができる。
また、上記バックアップブロックは、上記歯形成形ブロックとしても機能する場合には(請求項)、より精度の良い歯形を成形することができる
また、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態の製造方法により製造された減速ギヤを含む電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 減速ギヤの概略斜視図である。 減速ギヤの要部の概略斜視図である。 歯形成形工程を示す概略図である。 歯形成形金型の概略斜視図である。 本発明の別の実施の形態の歯形成形工程の概略図である。 図6の実施の形態において、製造用中間体の歯溝に歯形成形金型およびバックアップ金型が押し込まれた状態の概略断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の歯形成形工程の概略図である。 図8の実施の形態において、製造用中間体の歯溝に歯形成形金型およびバックアップ金型が押し込まれた状態の概略断面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明の一実施の形態の製造方法により製造された減速ギヤを含む電動パワーステアリング装置の模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2と、ステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を操舵する操舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と操舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
本実施の形態では、操舵補助機構5がステアリングシャフト6にアシスト力(操舵補助力)を与える例に則して説明する。しかしながら、本発明を、操舵補助機構5が後述するピニオン軸にアシスト力を与える構造に適用することも可能である。
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。
ステアリングシャフト6の周囲に配置されたトルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に入力された操舵トルクを検出する。トルクセンサ11のトルク検出結果は、操舵補助のためのモータ制御装置としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)12に入力される。また、車速センサ90からの車速検出結果がECU12に入力される。中間軸7は、ステアリングシャフト6と操舵機構4とを連結している。
操舵機構4は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラック軸14とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示せず)を介して転舵輪3が連結されている。
ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端(図1では下端)には、ピニオン16が設けられている。
ラック軸14は、自動車の左右方向に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の途中部には、上記ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることで、転舵輪3を転舵することができる。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを操舵機構4に伝達するための伝達機構としての減速機構19とを含む。減速機構19は、駆動ギヤとしてのウォーム20と、このウォーム20と噛み合う減速ギヤ31とを含む。減速機構19は、ギヤハウジング21内に収容されている。 ウォーム20は、図示しない継手を介して電動モータ18の回転軸(図示せず)に連結されている。ウォーム20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、減速ギヤ31は、ステアリングシャフト6とは一体回転可能に連結されている。
電動モータ18がウォーム20を回転駆動すると、ウォーム20によって減速ギヤ31が回転駆動され、減速ギヤ31およびステアリングシャフト6が一体回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム20を回転駆動することで、転舵輪3が転舵されるようになっている。
電動モータ18は、三相ブラシレスモータからなり、モータ制御装置としてのECU12によって制御される。ECU12は、トルクセンサ11からのトルク検出結果、車速センサ90からの車速検出結果等に基づいて電動モータ18を制御する。具体的には、ECU12では、トルクと目標アシスト量との関係を車速毎に記憶したマップを用いて目標アシスト量を決定し、電動モータ18の発生するアシスト力を目標アシスト量に近づけるように制御する。
図2は、本発明の一実施形態の製造方法により製造された減速ギヤ31の概略斜視図である。減速ギヤ31は、金属製であり、鍛造により形成されている。減速ギヤ31は中心孔31aを有している。減速ギヤ31は、その外周31bに、進み角A1を有する多数の歯部32を形成している。隣接する歯部32,32間に歯溝33が形成されている。
図3に示すように、減速ギヤ31の各歯部32は、互いに対向する一対の歯面34,35を有している。一方の歯面34は、基準の歯形形状として、はすば歯形形状をなす主体部36と、歯面34の一部(ウォーム20との歯当たり領域に相当する)に形成されウォームホイール歯形形状をなす凹部37とを有している。同じく、他方の歯面35は、基準の歯形形状として、はすば歯形形状をなす主体部38と、歯面35の一部(ウォーム20との歯当たり領域に相当する)に形成されウォームホイール歯形形状をなす凹部39とを有している。
一方の歯面34の凹部37と他方の歯面35の凹部39は、歯すじ方向の略同じ位置に配置されている。これにより、各凹部37,39の位置が、減速ギヤ31がウォーム20と噛み合わされたときの実際の歯当たり領域に相当するようにされている。凹部37,39の位置は、図3に示すように歯すじ方向の中央部に配置されていてもよいし、また、ヘリカルの条件によっては、歯すじ方向の中央部から所定量オフセットされた位置に配置されていてもよい。
減速ギヤ31は、図4(a)および図5に示すような鍛造金型40を、図4(b)に示すように、製造用中間体51の歯部52,52間の歯溝53にプレスにより押し込むことにより、鍛造成形される。
具体的には、製造用中間体51は、鍛造金型40による鍛造代を確保するため、完成後の減速ギヤ31と比較して、その歯厚を太くされている。
図4(b)に示すように、はすば歯形の歯部52を有する製造用中間体51を何れか一方の回転方向(例えば回転方向R1)に、1歯ずつ周方向に送るように割り出し回転させながら、各割り出し位置において、鍛造金型40を、製造用中間体51の径方向内方へ移動させて、歯溝53内に押込み、各歯溝53において相対向する一対の歯面54,55を鍛造することにより形成される。
図5に示すように、鍛造金型40は、ベース41と、ベース41から突出し製造用中間体51の歯溝53内に押し込まれる歯形成形ブロック42とを有している。歯形成形ブロック42は、互いに対向する一対の歯形成形部43,44を有しており、一対の歯形成形部43,44には、それぞれ、減速ギヤ31の対応する歯面34,35の対応する主体部36,38に対向する主体部対向部45,46と、減速ギヤ31の対応する歯面34,35の対応する凹部37,39を成形するための凹部成形凸部47,48が形成されている。凹部成形凸部47,48は、歯形成形ブロック42の長手方向(歯すじ方向に相当)に関して略同じ位置に配置されている。凹部成形凸部47,48は、図5に示すように歯すじ方向の中央部に配置されていてもよいし、歯すじ方向の中央部から所定量オフセットされた位置に配置されていてもよい。
本実施の形態によれば、減速ギヤ31の基準の歯形形状をはすば歯形形状とし、歯面34,35の一部にウォーム歯形形状をなす凹部37,39を形成するようにしたので、鍛造により容易に凹部37,39を成形することができる。しかも、ウォームホイール歯形形状をなす凹部37,39を用いて、ウォーム20との歯当たりを良くすることが可能となる。
また、ウォームホイール歯形形状をなす凹部37,39が、ウォーム20との歯当たり領域であるので、はすば歯車とウォームとの歯当たりのように点接触になることがなく、良好な接触を確保することができ、したがって、ウォーム20および減速ギヤ31の耐久性を向上することができる。ひいては、小型、安価で耐久性に優れた電動パワーステアリング装置1を提供することができる。
また、歯形成形工程において、鍛造金型40を用いて製造用中間体51の歯部52を鍛造することにより、はすば歯形形状をなす歯面の一部にウォームホイール歯形形状をなす凹部37,39を容易に形成することができる。鍛造金型40の歯形成形部43,44として、それぞれ、はすば歯形形状をなす主体部対向部45,46とウォームホイール歯形形状をなす凹部成形凸部47,48とを合算した形状を用いることにより、本減速ギヤ31を容易に鍛造成形することができる。
また、ウォームホイール歯形形状をなす凹部37,39が、ウォーム20との歯当たり領域に相当しているので、下記の利点がある。すなわち、ウォーム20との歯当たりによる初期摩耗を生じた形状部分(凹部)を、ウォームホイール歯形形状として、予め形成しておくことができる。したがって、凹部37,39を有する減速ギヤ31で対応するウォーム20とのバックラッシを調整することにより、初期摩耗の発生を防止することができ、その結果、初期摩耗によるバックラッシの増加を防止することができる。
上記の図4(b)の実施の形態では、鍛造金型40が、単一の歯溝を成形するものであったが、その場合、下記の新たな問題の発生が予想される。すなわち、鍛造金型40の歯形成形ブロック42を製造用中間体51の歯溝53に押し込んでいくと、歯溝53を挟んだ一対の歯部52,52が歯元を支点に曲げられ、両側へ押し拡げられる。このため、鍛造時に、両側の歯部52,52が両側へ逃げる。また、鍛造時に、成形される歯面34,35とは反対側の歯面35,34に膨出変形が生じるように、肉が逃げるおそれがある。このような曲げや膨出による肉の逃げが生ずると、歯形成形金型によって、所望の歯面を成形できなくなるおそれがある。
そこで、図6および図7の実施の形態は、このような鍛造時の歯部の曲げや、歯形成形される歯面の反対側の面の膨出による逃げを防止することを目的としている。
具体的には、鍛造金型40Aとして、歯形成形ブロック42Aと、歯形成形ブロック42Aの両側の一対のバックアップブロック61,62とを設けた。歯形成形ブロック42Aおよび一対のバックアップブロック61,62は、ベース41Aと単一の材料で一体に形成されている。
バックアップブロック61,62は、製造用中間体51の歯溝53の形状と同じ形状に形成されている。換言すると、バックアップブロック61,62は、はすば歯形(歯溝)形状を有している。バックアップブロック61,62は、歯形成形ブロック42Aが押し込まれる歯溝53の両側に隣接する歯溝53に押し込まれる。本実施の形態の構成要素において、図4および図5の実施の形態と同じ構成要素には、図4および図5の実施の形態と同じ参照符号を付してある。
本実施の形態によれば、歯形成形ブロック42Aが歯形を鍛造するときに、一対のバックアップブロック61,62によって、歯形成形ブロック42Aの両側の歯部52,52が曲げによって両側へ(図において矢印で示してある方向へ)逃げることを防止することができ、また、歯形成形ブロック42Aによって成形される歯面(例えば歯面55)の反対側の歯面(例えば歯面54)への膨出変形による肉の逃げを防止することができる。したがって、精度の良い歯面を成形することができる。
図8および図9の実施の形態は、図6および図7の実施の形態をさらに改良したものである。図6および図7の実施の形態では、製造用中間体が1歯隣の割り出し位置に送られて次の鍛造ステップが行われるときに、既に歯形の成形を終えた歯面(凹部が形成された歯面)は、例えばバックアップブロック62によって支持される。しかし、はすば歯形形状をなすバックアップブロック62では、既に形成されている歯面の凹部を受けることができない。このため、既に形成された凹部が、上記の次の鍛造ステップにおいて、膨出変形されるおそれがある。
そこで、図8に示すように、鍛造金型40Bとして、歯形成形ブロック42Bと、歯形成形ブロック42Bの両側の一対のバックアップブロック61B,62Bとを等しい形状とした。したがって、一対のバックアップブロック61B,62Bは、歯形成形ブロックとしても機能する。換言すると、3つの歯形成形ブロックを設けたということもできる。歯形成形ブロック42Bおよび一対のバックアップブロック61B,62Bは、ベース41Bと単一の材料で一体に形成されている。
図9に示すように、各バックアップブロック61B,62Bは、歯形成形ブロック42Bの凹部成形凸部47,48により形成された製造用中間体51の歯面の凹部を受けるバックアップ凸部63,64を有している。凹部成形凸部47,48とバックアップ凸部63,64は、等しい形状をなしている。
本実施の形態によれば、歯形成形ブロック42Bの凹部成形凸部47,48により形成された製造用中間体51の歯面の凹部が、次の割り出し位置での鍛造ステップのときに、膨出変形して崩れてしまうことを防止することができる。したがって、精度の高い歯面を成形することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば、放射状に配列された歯形成形ブロックを用いて、全歯の歯面を同時に成形するようにしてよい。また、歯形成形ブロックとバックアップの合計数は2つであってもよく、また、4つ以上であってもよい。その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…電動パワーステアリング装置、4…操舵機構、5…操舵補助機構、6…ステアリングシャフト、18…電動モータ、19…減速機構、20…ウォーム、31…減速ギヤ、32…歯部、33…歯溝、34,35…歯面、36,38…主体部、37,39…凹部、40;40A;40B…鍛造金型、41;41A;41B…ベース、42;42A;42B…歯形成形ブロック、43,44…歯形成形部、45,46…主体部対向部、47,48…凹部成形凸部、51…製造用中間体、52…歯部、53…歯溝、54,55…歯面、61,62;61B,62B…バックアップブロック

Claims (4)

  1. 製造用中間体のはすば歯形を有する歯部を鍛造金型を用いて鍛造することにより、上記歯部の歯面の一部に、ウォームホイール歯形形状を成形する減速ギヤの製造方法であって、
    上記ウォームホイール歯形形状が形成される上記歯面の上記一部は、ウォームとの歯当たり領域に相当する凹部であり、上記凹部は、上記鍛造金型の歯形成形ブロックに設けられた凹部成形凸部により成形され、
    上記歯形成形ブロックに隣接して設けられたバックアップブロックによって、上記歯形成形ブロックによって成形される歯面とは反対側の歯面を受ける減速ギアの製造方法。
  2. 請求項において、上記歯形成形ブロックによって成形される歯面とは反対側の歯面への肉の膨出変形を、上記反対側の歯面に当接するバックアップブロックによって抑制する減速ギヤの製造方法。
  3. 請求項において、上記歯形成形ブロックの成形凸部によって成形された上記歯面の上記凹部の膨出変形を、上記バックアップブロックに設けられたバックアップ凸部によって抑制する減速ギアの製造方法。
  4. 請求項からの何れか1項において、上記バックアップブロックは、上記歯形成形ブロックとしても機能する減速ギヤの製造方法。
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