JP5542983B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、例えば天板に3つの加熱口を有する加熱調理器に係わり、さらに詳しくは、3つの加熱口のうち2つの加熱口の使用電力に制限を加えた加熱調理器に関するものである。
家電機器の電力システムにおいて、家電機器の使用電力量が契約電力量を超えた場合、使用中の家電機器の中から予め設定された使用優先順位に従って家電機器の電力遮断あるいはその家電機器の電力を下げて使用電力量が契約電力量を超えないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−252533号公報(第4−5頁、図2及び図3)
ところで、加熱調理器にも最大使用電力が設定されている。例えば、天板に3つの加熱口を有する加熱調理器においては、3つの加熱口の加熱源として加熱コイルが使用されている。また、このタイプの加熱調理器には、シーズヒーターを加熱源とするグリルが設けられている。これら4つの加熱源の合計の最大使用電力は例えば5.8KWに設定されている。この加熱調理器の使用電力が5.8KWを超えるような場合、使用優先順位の低い加熱源から電力を下げて5.8KW以下となるように電力制限を行っている。
しかしながら、前述した従来の加熱調理器には、加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター、インバーター駆動回路、この駆動回路を制御する制御部などが実装された回路基板が3つの加熱コイルに対応して配設されているため、加熱調理器の筐体の容積が増大し、コストの増大を招くという課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、天板に配置された3つの加熱口の加熱源として加熱コイルを用いた加熱調理器を小型化し、低コスト化を図ることのできる加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、調理容器が載置される天板の裏面に対向して配置された複数の加熱コイルと、直流電圧を交流電圧に変換し、複数の加熱コイルにそれぞれ高周波電流を供給する複数のインバーターと、グリルに設けられたグリルヒーターと、複数の加熱コイルのうち少なくとも2つの加熱コイルとグリルヒーターが選択されたときに、2つの加熱コイルに設定された電力の合計が予め設定された第1の最大使用電力を超えると、第1の最大使用電力以下となるように2つの加熱コイルのうち一方の加熱コイルの電力を下げ、更に、その電力低下による2つの加熱コイルの合計電力とグリルヒーターの電力との全電力が、予め設定された、第1の最大使用電力よりも大きい、第2の最大使用電力を超えると、グリルヒーターの電力を下げずに、全電力が第2の最大使用電力より低くなるように、2つの加熱コイルのうち一方の加熱コイルの電力を下げる電力制限部とを備えたものである。
本発明においては、複数の加熱コイル及びグリルヒーターに加えられた全電力が、予め設定された第2の最大使用電力(第2の最大使用電力>第1の最大使用電力)を超えると、グリルヒーターの電力を下げずに、全電力が第2の最大使用電力より低くなるように、複数の加熱コイルの少なくとも1つの電力を下げる。この構成により、グリルでの調理を優先でき、各インバーターの駆動による素子発熱温度が異常になるということがなくなり、発熱素子の破損を防止できる。
本発明の実施の形態を示す加熱調理器の外観斜視図である。 実施の形態に係る加熱調理器の制御ブロック図である。 実施の形態の加熱調理器における主制御部の加熱源に対する電力制限の動作を示すフローチャートである。 図3に続くフローチャートである。
図1は本発明の実施の形態を示す加熱調理器の外観斜視図、図2は実施の形態に係る加熱調理器の制御ブロック図である。
図1、2において、本調理器1の筐体2の上部には、枠体4によって周縁部が固定された耐熱強化ガラス製の天板3が載置されている。この天板3には、鍋やフライパンなどの調理容器の載置位置を示す例えば左加熱口5、右加熱口6及び中央加熱口7が配置されている。筐体2内には、図2に示す左加熱コイル5a(以下、「左ヒーター5a」という)が左加熱口5の裏面に対向して収容され、右加熱コイル6a(以下、「右ヒーター6a」という)が右加熱口6の裏面に対向して収容され、また、中央加熱コイル7a(以下、「中央ヒーター7a」という)が中央加熱口7の裏面に対向して収容されている。さらに、筐体2には、前面に扉が開閉自在に設けられたグリル8が収容されている。このグリル8には、上ヒーターと下ヒーターとからなるグリルヒーター8aが配設されている。
天板3の手前左側には、左ヒーター5aの火力(電力)を表示する左火力表示部10a、及び左ヒーター5aの動作状態を表示する左液晶表示部11aが配置されている。天板3の手前右側には、右ヒーター6aの火力を表示する右火力表示部10b、及び右ヒーター6aの動作状態を表示する右液晶表示部11bが配置されている。また、天板3の奧の中央部には、中央ヒーター7aの火力を表示する中央火力表示部10cが設けられ、さらに、天板3の手前中央部には、中央ヒーター7aやグリルヒーター8aの動作状態を表示する中央液晶表示部11cが配置されている。
天板3の手前側の枠体4には上面操作部9が設けられ、筐体2の前面にはグリル8の扉に隣接して前面操作部12が設けられている。上面操作部9には、左及び右ヒーター5a、6aの電力、揚げ物モードや3kwモードなどを設定するための複数のキースイッチや、グリルモードなどを設定するためのグリル8用のキースイッチが配置されている。前面操作部12には、左及び右ヒーター5a、6aと中央ヒーター7aの各電力をそれぞれ調節するための火力調節ダイヤルが設けられている。それぞれの火力調節ダイヤルは、押されると手前側に突出してオン状態となり、押し込まれたときにオフ状態となる。
前述の左ヒーター5aは、図2に示すように、回路基板20に実装されたインバーター22と接続されている。この回路基板20には、インバーター22の他に、コンバーター21、インバーター駆動部23、例えばマイコンからなる第1制御部24などが実装されている。コンバーター21は、交流電圧を直流電圧に変換しインバーター22に供給する。インバーター22は、コンバーター21からの直流電圧を交流に変換し高周波電流を右ヒーター5aに供給する例えばハーフブリッジ型インバーターで構成されている。インバーター駆動部23は、第1制御部24からの制御に基づいてインバーター22のスイッチング素子(例えばIGBT)を駆動する駆動信号を生成する。第1制御部24は、後述する主制御部50の指示による設定電力を検知すると、左ヒーター5aに設定電力が出力されるようにインバーター駆動部23を制御する。また、調理温度が設定されている場合には加熱中の温度情報を主制御部50に通知し、不適切な調理容器や異常温度を検知したときはエラー情報を主制御部50に通知する。
右ヒーター6aは、回路基板30に実装されたインバーター32と接続され、中央ヒーター7aは、同一の回路基板30に実装されたインバーター35と接続されている。この回路基板30には、前述のインバーター32、35の他に、インバーター32の入力側に配置されたコンバーター31、インバーター32を駆動するインバーター駆動部33、インバーター35の入力側に配置されたコンバーター34、インバーター35を駆動するインバーター駆動部36、インバーター駆動部33、36をそれぞれ制御する第2制御部37などが実装されている。これら各回路部は例えばインテリジェントパワーモジュールで構成されている。前述の第2制御部37は、主制御部50の指示による右ヒーター6aの設定電力を検知すると、右ヒーター6aに設定電力が出力されるようにインバーター駆動部33を制御し、中央ヒーター7aの設定電力を検知したときは、中央ヒーター7aに設定電力が出力されるようにインバーター駆動部36を制御する。また、前述したように、調理温度が設定されている場合には加熱中の温度情報を主制御部50に通知し、不適切な調理容器や異常温度を検知したときはエラー情報を主制御部50に通知する。
グリルヒーター8aは、回路基板40に実装されたヒーター通電回路41と接続されている。この回路基板40には、前述のヒーター通電回路41の他に、第3制御部42などが実装されている。第3制御部42は、主制御部50の指示による設定電力を検知すると、グリルヒーター8aに設定電力が出力されるようにヒーター通電回路41を制御する。また、加熱中にグリル8の庫内温度が異常温度になるとその情報を主制御部50に通知する。
前述した回路基板20、30、40は、本調理器1の筐体2内において各ヒーター5a、6a、7a及びグリル8から離れた位置に設置されており、本調理器1使用中は、冷却ファン(図示せず)によって冷却されている。
主制御部50は、前面操作部12のオン操作(火力調節ダイヤル)により通電制御対象の加熱源(左ヒーター5a、右ヒーター6a及び中央ヒーター7a)を検知し、次いで、前面操作部12あるいは上面操作部9の操作により通電制御対象の加熱源の設定電力を検知する。そして、通電制御対象の加熱源から制御部(第1、第2及び第3制御部)を判別して設定電力を通知し動作させる。また、通電制御対象の加熱源の電力が設定されたときは、火力表示部(左火力表示部10a、右火力表示部10b及び中央火力表示部10c)に表示し、動作状態(通常加熱モード、揚げ物モード、湯沸かしモードなど)を液晶表示部(左液晶表示部11a、右液晶表示部11b及び中央液晶表示部11c)に表示する。
この主制御部50は、加熱源の組み合わせに応じて設定された最大使用電力をデータとして有している。具体的には、右ヒーター6aと中央ヒーター7aに対する最大使用電力(第1の最大使用電力)は例えば4kwである。右ヒーター6aと中央ヒーター7aの電力の合計が4kwを超える場合、1つの回路基板30に2つのインバーター32、35が実装されており、1つの風路(図示せず)で構成されているため高温となり、インバーター32、35の各スイッチング素子が破損する恐れがある。これを防止するために最大使用電力(4kw)が設定されている。左ヒーター5a、右ヒーター6a及び中央ヒーター7aの3つの加熱源に対する最大使用電力は例えば5.5kwであり、その3つの加熱源とグリルヒーター8aに対する最大使用電力(第2の最大使用電力)は例えば5.8kwと設定されている。この5.8kwは消防法で規定された本調理器1の最大使用電力である。
また、主制御部50には、予め設定された各種の調理モードに応じて加熱源の使用優先順位が設定されている。例えば、調理モードには、通常加熱モード、3kwモード、揚げ物モード、グリルモードなどがある。この中で通常加熱モードは使用優先順位が最も低く、グリルモードと揚げ物モードは使用優先順位が最も高く設定されている。3kwモードは、使用優先順位がグリルモードより低く通常加熱モードよりも高く設定されている。通常加熱モードとは、上面操作部9に設けられたキースイッチにより「強・中・弱」の火力(電力)が選択されたときや、前面操作部12に設けられた火力調節ダイヤルにより火力(電力)が設定されたときである。この通常加熱モードにおいて、左ヒーター5aの電力が設定され、その後に中央ヒーター7aの電力が設定されて加熱動作しているときに、右ヒーター6aの電力が設定された場合、使用優先順位の最も低いのは右ヒーター6aで、その次に使用優先順位の低いのは中央ヒーター7aとなる。また、前述した調理モードの他に、保温モード、煮込みモードなどがある。
ここで、加熱源に対する電力制限を行う主制御部50の動作を図3及び図4に基づいて説明する。図3及び図4は実施の形態の加熱調理器における主制御部の加熱源に対する電力制限の動作を示すフローチャートである。
主制御部50は、先ず、加熱源の選択を検知したかどうかを判定する(S1)。これは、上面操作部9に設けられたグリル8のスタートスイッチ、あるいは前面操作部12に設けられた火力調節ダイヤルのオン操作を検知したときに加熱源が選択されたと判定している。加熱源の選択を検知したときは、選択された加熱源が1つかどうかを判定する(S2)。1つの場合は、S1に戻って前述した動作を繰り返す。これは、例えば、右ヒーター6aに対し3kwモードが設定された場合、最大使用電力の4kw以下であり、また、左ヒーター5aに対し同じ3kwモードが設定された場合、最大使用電力の5.5kw以下であり、さらに、グリルモード(例えば2.5kw)が設定された場合は、本調理器の最大使用電力である5.8kw以下であり、電力制限を行う必要がないからである。
主制御部50は、S1において加熱源の選択を検知したときにその前に使用されている加熱源がある場合、選択された加熱源は1つでないので、使用中の加熱源と今回選択された加熱源が右ヒーター6aと中央ヒーター7aかどうかを判定する(S3)。加熱源が右ヒーター6aと中央ヒーター7aと判定したときは、右ヒーター6aと中央ヒーター7aに設定された電力の合計Pを算出し(S4)、4kwを超えるかどうかを判定する(S5)。その電力Pが4kw以下のときはS1に戻って新たな加熱源が選択されたかどうかを判定する。
また、電力Pが4kwを超える場合は、使用優先順位の低い加熱源の電力を下げて合計電力Pを4kw以下にする(S6)。例えば、右ヒーター6aに対し3kwモードが設定され、中央ヒーター7aに対し通常加熱モードで1.5kwが設定されていた場合、使用優先順位の低い中央ヒーター7aの電力を少なくとも0.5kw下げる。これにより、同一回路基板30に実装された右ヒーター6aと中央ヒーター7aの各インバーター32、35の駆動による回路基板30の高温化を抑えることが可能になり、各インバーター32、35のスイッチング素子の破損を防止できる。
主制御部50は、S3において加熱源が右ヒーター6aと中央ヒーター7aでないと判定したときはグリル8の加熱源(グリルヒーター8a)が選択されたかどうかを判定する(S7)。グリルヒーター8aが選択されていた場合、S21に移行するが、グリルヒーター8aが選択されていないときは、右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択されているかどうかを判定する(S8)。例えば、最初に左ヒーター5aが選択され、その後に右ヒーター6aあるいは中央ヒーター7aが選択された場合、右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択されていないと判定してS18に移行する。
また、例えば最初に右ヒーター6aが選択され、その後に左ヒーター5aが選択され、続いて中央ヒーター7aが選択された場合は、右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択されていると判定して、先ず、右ヒーター6aと中央ヒーター7aに設定された電力の合計Pを算出する(S9)。そして、その合計電力Pが4kwを超えているかどうかを判定し(S10)、合計電力Pが4kw以下のときはS15に移行するが、合計電力Pが4kwを超えているときは、前述したように使用優先順位の低い中央ヒーター7aの電力を下げて合計電力Pを4kw以下にする(S11)。
さらに、例えば右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択された後に左ヒーター5aが選択された場合は、前記と同様に、右ヒーター6aと中央ヒーター7aに設定された電力の合計Pを算出し(S9)、その合計電力Pが4kwを超えているかどうかを判定する(S10)。この場合は、左ヒーター5aの前に右ヒーター6aと中央ヒーター7aが先に選択されているため、右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力Pの算出、その合計電力Pが4kwを超えているかどうかの判定は2度目となる。これは、左ヒーター5aの電力を設定した後に、既に加熱動作している右ヒーター6aあるいは中央ヒーター7aの電力が上げられている可能性があるからである。この場合も右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力Pが4kw以下のときS15に移行するが、合計電力Pが4kwを超えているときは、使用優先順位の低い中央ヒーター7aの電力を下げて合計電力Pを4kw以下にする(S11)。
主制御部50は、電力低下(電力制限)による右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力P’と左ヒーター5aの設定電力の合計P1を算出し(S12)、その合計電力P1が5.5kwを超えているかどうかを判定する(S13)。合計電力P1が5.5kw以下のときはS1に戻るが、合計電力P1が5.5kwを超えていると判定したときは、使用優先順位の低い加熱源の電力を下げて合計電力P1を5.5kw以下にし(S14)、S1に戻る。例えば、右ヒーター6aと中央ヒーター7aが通常加熱モードで動作しているときに、左ヒーター5aの電力設定によって合計電力P1が5.5kwを超える場合、この3つの加熱源の中で使用優先順位が最も低いのは、後に設定された左ヒーター5aとなるので、その電力を下げて合計電力P1を5.5kw以下にする。
また、主制御部50は、S10において右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力Pが4kw以下と判定したときは、その合計電力Pと左ヒーター5aの電力の合計P2を算出し(S15)、5.5kwを超えているかどうかを判定する(S16)。合計電力P2が5.5kwを超えていないときはS1に戻るが、合計電力P2が5.5kwを超えていると判定したときは、使用優先順位の低い加熱源の電力を下げて合計電力P2を5.5kw以下にし(S17)、S1に戻る。この場合も、右ヒーター6aと中央ヒーター7aの後に電力設定された左ヒーター5aの使用優先順位が最も低いので、その左ヒーター5aの設定電力を下げて合計電力P2を5.5kw以下にする。
また、主制御部50は、S8において右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択されていないと判定したとき、選択された加熱源の電力の合計P3を算出し(S18)、その合計電力P3が5.5kwを超えているかどうかを判定する(S19)。合計電力P3が5.5kwを超えていないときはS1に戻るが、合計電力P3が5.5kwを超えていると判定したときは、使用優先順位の低い加熱源の電力を下げて合計電力P3を5.5kw以下にし(S20)、S1に戻る。例えば、加熱源が左ヒーター5aと右ヒーター6aで、両方とも3kwモードの場合、使用優先順位が共に同じであるが、後に選択された加熱源の電力を下げて合計電力P3を5.5kw以下にする。
さらに、主制御部50は、S7においてグリル8の加熱源が選択されたと判定したときは、右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択されているかどうかを判定する(S21)。例えば、最初に左ヒーター5aが選択され、その後に右ヒーター6aが選択され、そして、グリル8の加熱源であるグリルヒーター8aが選択された場合、右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択されていないと判定してS31に移行する。
また、例えば最初にグリルヒーター8aが選択され、その後に右ヒーター6aが選択され、続いて中央ヒーター7aが選択された場合は、右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択されていると判定して、先ず、右ヒーター6aと中央ヒーター7aに設定された電力の合計Pを算出する(S22)。そして、その合計電力Pが4kwを超えているかどうかを判定し(S23)、合計電力Pが4kw以下のときはS28に移行するが、合計電力Pが4kwを超えているときは、使用優先順位の低い中央ヒーター7aの電力を下げて合計電力Pを4kw以下にする(S24)。
さらに、例えば右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択された後にグリルヒーター8aが選択された場合は、前記と同様に、右ヒーター6aと中央ヒーター7aに設定された電力の合計Pを算出し(S22)、その合計電力Pが4kwを超えているかどうかを判定する(S23)。この場合も前述したように、グリルヒーター8aの前に右ヒーター6aと中央ヒーター7aが先に選択されているため、右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力Pの算出、その合計電力Pが4kwを超えているかどうかの判定は2度目となる。これは、前述したように、グリルモードが設定された後に、既に加熱動作している右ヒーター6aあるいは中央ヒーター7aの電力が上げられている可能性があるからである。この場合も右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力Pが4kw以下のときS28に移行するが、合計電力Pが4kwを超えているときは、右ヒーター6aと中央ヒーター7aのうち、後に設定された加熱源の電力を下げて合計電力Pを4kw以下にする(S24)。
主制御部50は、電力低下(電力制限)による右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力P’とグリルモードにおけるグリルヒーター8aの設定電力の合計P4を算出し(S25)、その合計電力P4が5.8kwを超えているかどうかを判定する(S26)。合計電力P4が5.8kw以下のときはS1に戻るが、合計電力P4が5.8kwを超えていると判定したときは、使用優先順位の低い加熱源の電力を下げて合計電力P4を5.8kw以下にし(S27)、S1に戻る。例えば、グリルヒーター8aの設定電力を2.5kw、右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力P’を4kwとしたとき、合計電力P4は6.5kwになる。この場合、グリルヒーター8aは使用優先順位が高いため、右ヒーター6aと中央ヒーター7aのうち、後に設定された例えば中央ヒーター7aの電力を下げて合計電力P4を5.8kw以下にする。
ここで、左ヒーター5aが3kwモードとして追加された場合は、合計電力P4が最大で8.8kwとなる。この場合は、グリルヒーター8aと左ヒーター5aの使用優先順位が高いので、前述の如く右ヒーター6aと中央ヒーター7aのうち、後に設定された加熱源の電力を下げていく。例えば中央ヒーター7aの設定電力を0kwまで下げても合計電力P4が5.8kwを超えていた場合は、次に使用優先順位の低い右ヒーター6aの設定電力を下げて合計電力P4を5.8kw以下にする。
また、主制御部50は、S23において右ヒーター6aと中央ヒーター7aの合計電力Pが4kw以下と判定したときは、その合計電力Pと他の加熱源(グリルヒーター8a)の電力の合計P5を算出し(S28)、5.8kwを超えているかどうかを判定する(S29)。合計電力P5が5.8kwを超えていないときはS1に戻るが、合計電力P5が5.8kwを超えていると判定したときは、使用優先順位の低い加熱源の電力を下げて合計電力P5を5.8kw以下にし(S30)、S1に戻る。この場合も使用優先順位の最も低い中央ヒーター7aの設定電力をさらに下げて合計電力P5を5.8kw以下にする。また、前記と同様に、左ヒーター5aが3kwモードとして追加された場合は、合計電力P5が最大で8.8kwとなる。この場合は、グリルヒーター8aと左ヒーター5aの使用優先順位が高いので、前述の如く使用優先順位の最も低い中央ヒーター7aの設定電力を下げていく。中央ヒーター7aの設定電力を0kwまで下げても合計電力P5が5.8kwを超えていた場合は、次に使用優先順位の低い右ヒーター6aの設定電力を下げて合計電力P5を5.8kw以下にする。
また、主制御部50は、S21において右ヒーター6aと中央ヒーター7aが選択されていないと判定したとき、選択された加熱源の電力の合計P6を算出し(S31)、その合計電力P6が5.8kwを超えているかどうかを判定する(S32)。合計電力P6が5.8kwを超えていないときはS1に戻るが、合計電力P6が5.8kwを超えていると判定したときは、使用優先順位の低い加熱源の電力を下げて合計電力P6を5.8kw以下にし(S33)、S1に戻る。例えば、加熱源がグリルヒーター8aと左及び右ヒーター5a、6aで、左及び右ヒーター5a、6aが2.5kwの通常加熱モードの場合、グリルヒーター8aより使用優先順位の低い左及び右ヒーター5a、6aの何れかの設定電力を下げる。例えば右ヒーター6aが左ヒーター5aの後に選択された場合、後に選択された右ヒーター6aの設定電力を下げて合計電力P6を5.8kw以下にする。
以上のように実施の形態によれば、右ヒーター6aと中央ヒーター7aの電力の合計Pが4kwを超えているとき、使用優先順位の低い方の電力を下げて合計電力Pを4kw以下になるようにしたので、同一回路基板30に実装された右ヒーター6aと中央ヒーター7aの各インバーター32、35の駆動による素子発熱温度が異常になるということがなくなり、各インバーター32、35のスイッチング素子の破損を防止できる。これに伴って従来と比べ回路基板を1つ減らすことができるので、本調理器1の組み立て工程を軽減でき、低コスト化を図ることが可能になり、本調理器1を小型化できる。
なお、本実施の形態では、天板上に3つの加熱口を備えた加熱調理器を用いて説明したが、4つの加熱口を備えた加熱調理器に適用しても良い。つまり、4つの加熱源(加熱コイル)のうち2つの加熱源の駆動回路(コンバーターやインバーター、インバーター駆動回路、制御部など)を1つの回路基板に実装して、その2つの加熱源の電力の合計Pが4kwを超えているとき、使用優先順位の低い方の電力を下げて合計電力Pを4kw以下になるようにする。
このように構成された加熱調理器においても、前述の如く各インバーター32、35の駆動による素子発熱温度が異常になるということがなくなり、各インバーターのスイッチング素子の破損を防止できる。これにより、従来と比べ回路基板を1つ減らすことができるので、本調理器1の組み立て工程を軽減でき、低コスト化を図ることが可能になり、本調理器1を小型化できる。
1 加熱調理器、2 筐体、3 天板、4 枠体、5 左加熱口、6 右加熱口、7 中央加熱口、8 グリル、9 上面操作部、10a 左火力表示部、10b 右火力表示部、10c 中央火力表示部、11a 左液晶表示部、11b 右液晶表示部、11c 中央液晶表示部、12 前面操作部、5a 左ヒーター、6a 右ヒーター、7a 中央ヒーター、8a グリルヒーター、20、30、40 回路基板、21、31、34 コンバーター、22、32、35 インバーター、23、33、36 インバーター駆動回路、24 第1制御部、37 第2制御部、41 ヒーター通電回路、42 第3制御部、50 主制御部。

Claims (2)

  1. 調理容器が載置される天板の裏面に対向して配置された複数の加熱コイルと、
    直流電圧を交流電圧に変換し、前記複数の加熱コイルにそれぞれ高周波電流を供給する複数のインバーターと、
    グリルに設けられたグリルヒーターと、
    前記複数の加熱コイルのうち少なくとも2つの加熱コイルと前記グリルヒーターが選択されたときに、前記2つの加熱コイルに設定された電力の合計が予め設定された第1の最大使用電力を超えると、該第1の最大使用電力以下となるように前記2つの加熱コイルのうち一方の加熱コイルの電力を下げ、更に、その電力低下による前記2つの加熱コイルの合計電力と前記グリルヒーターの電力との全電力が、予め設定された、前記第1の最大使用電力よりも大きい、第2の最大使用電力を超えると、前記グリルヒーターの電力を下げずに、前記全電力が前記第2の最大使用電力より低くなるように、前記2つの加熱コイルのうち一方の加熱コイルの電力を下げる電力制限部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記電力制限部は、前記全電力が前記第1の最大使用電力及び前記第2の最大使用電力を超えると、使用優先順位の低い前記加熱コイルから電力を下げることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
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