JP5542032B2 - コージェネレーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力負荷に供給する電力を発電する発電装置と、前記発電装置を駆動するエンジンと、前記エンジンの排熱を回収して熱負荷に供給自在な排熱回収手段とを備えているコージェネレーション装置に関する。
上記のコージェネレーション装置では、エンジンにて発電装置を駆動させて発電した電力を電力負荷である電力消費機器に供給するとともに、排熱回収手段が、エンジンの排ガスやエンジン冷却水との熱交換により湯水を加熱する熱交換器、及び、その熱交換器で加熱された湯水を貯留させる貯湯タンクを備え、貯湯タンクに貯留した湯水を給湯利用箇所や暖房端末等の熱負荷に供給している(例えば、特許文献1参照。)。
このようなコージェネレーション装置では、例えば、電力負荷での要求電力(消費電力)の最大値に対しても対応できるように発電装置の発電出力が設定されていることから、電力負荷での要求電力(消費電力)が小さくなると、発電装置にて発電出力が電力負荷での要求電力(消費電力)よりも大きくなり、余剰電力が発生することになる。そこで、特許文献1に記載の装置では、余剰電力が発生すると、その余剰電力にて貯湯タンクに貯留されている湯水を加熱するヒータを備え、余剰電力が発生しても、その余剰電力を熱エネルギーに変換して貯湯タンクに蓄熱するようにしている。
特開平8−4586号公報
上記特許文献1に記載の装置では、電力負荷での要求電力(消費電力)が小さくなると、余剰電力が発生するので、無駄に電力を発電することになる。また、上記特許文献1に記載の装置では、余剰電力が発生すると、その余剰電力をヒータにより熱エネルギーに変換して貯湯タンクに蓄熱しているので、それだけ貯湯タンクの蓄熱量が多くなる。貯湯タンクの蓄熱量が多くなると、熱負荷に供給されずに放熱されるだけとなる熱も発生することになり、エネルギー効率の低下を招く虞があった。
そこで、余剰電力の発生を防止するために、電力負荷での要求電力の大きさに応じて発電装置の発電出力を可変させることが考えられる。発電装置の発電出力を可変させるには、発電装置を駆動するエンジンのエンジン出力を変更することが求められる。しかしながら、従来のエンジン出力を変更する方法では、エンジンの熱効率が低下するという問題が生じることになる。
従来、エンジン出力を変更する方法として、スロットルバルブの開度と燃料供給弁の開度を調整する方法が知られている。エンジンの回転速度を一定とする場合には、スロットルバブルの開度を調整することでエンジン出力を変更させる。この場合、エンジン出力を低下させるときには、スロットルバブルの開度を閉じ側に調整するので、スロットルバルブを閉めたことによりポンプ損失が増大する。したがって、図4に示すように、エンジンの回転速度を一定としてエンジン出力を変更する場合(図中T1にて示す)には、エンジンの熱効率(正味熱効率)が大きく低下することになる。
また、エンジンの回転速度を調整することでエンジン出力を変更することもできる。しかしながら、この場合(図中T2にて示す)も、熱損失が増大することから、図4に示すように、エンジンの熱効率(正味熱効率)が低下することになる。
図4は、エンジン出力と正味熱効率との関係を示すグラフである。エンジン出力を変更させるに当たり、エンジンの回転速度を一定とした場合をT1にて示しており、エンジンの回転速度を調整する場合をT2にて示している。T1では、エンジンの回転速度を2000rpmの一定として、スロットルバイブルの開度を閉じ側に調整した場合を示している。T2では、エンジンの回転速度を、2000rpm、1600rpm、1200rpm、1000rpmと順次調整した場合を示している。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、エンジンの熱効率を低下させることなくエンジン出力を変更させることができ、電力負荷での要求電力の大きさに応じて発電装置の発電出力を可変させて、エネルギー効率の向上を図ることができるコージェネレーション装置を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係るコージェネレーション装置の特徴構成は、電力負荷に供給する電力を発電する発電装置と、前記発電装置を駆動するエンジンと、前記エンジンの排熱を回収して熱負荷に供給自在な排熱回収手段とを備えたコージェネレーション装置において、
前記エンジンの燃焼室からの排ガスの一部を前記燃焼室に再循環させるEGR手段と、
前記エンジンの回転速度を調整自在な回転速度調整手段と、
前記EGR手段の作動を制御し、前記燃焼室への混合気の流量に対する前記燃焼室に再循環させる排ガス流量の比率であるEGR率を調整してエンジン出力を変更自在とするEGR制御、及び、前記回転速度調整手段の作動を制御し、エンジンの回転速度を調整してエンジン出力を変更自在とする回転速度制御を実行可能であり、要求されるエンジン出力にエンジン出力を制御自在なエンジン出力制御手段とが備えられ、
前記エンジン出力制御手段は、前記エンジン出力を低下させる場合に、まず前記EGR制御を行い、次に前記EGR率をゼロとして前記回転速度制御を行う制御サイクルを、前記回転速度制御を行う毎に繰り返し行う形態で、前記EGR制御及び前記回転速度制御を実行自在とし、且つ、エンジン出力を低下させる制御において、前記制御サイクルの夫々では、前記EGR制御を行う場合の熱効率が前記回転速度制御を行う場合の熱効率よりも低くなる移行条件が満たされるまでは前記EGR率を増加させる形態で前記EGR制御を継続し、前記移行条件が満たされると前記EGR制御を行う制御状態から前記EGR率をゼロとして前記回転速度制御を行う制御状態に移行するように構成されている点にある。
エンジン出力制御手段がEGR制御を行うと、再循環量を増加させる増加形態で排ガスの一部が燃焼室に再循環されるので、空気と燃料との混合気である新気の燃焼室への供給量が減少することになる。したがって、燃焼室に供給される燃料の供給量が減少することになり、エンジン出力を低下させることができる。EGR制御では、スロットルバルブの開度を閉じ側に調整することもないので、ポンプ損失が増大することがなく、しかも、排ガスの再循環によって燃焼室での燃焼温度が低下するので、熱損失が低下することになる。よって、EGR制御を行うことで、エンジンの熱効率を向上させることができながら、エンジン出力を低下側に変更させることができる。このように、EGR制御を行うことでエンジン出力を低下させる場合には、エンジン出力の低下に伴ってEGR率を増加させていくことなる。しかしながら、EGR率が増加するに伴い、燃焼変動も大きくなっていくので、EGR率を過度に増加させると、エンジンを安定して運転できなくなり、かえって、エンジンの熱効率が低下することになる。
そこで、本発明に係るコージェネレーション装置では、エンジン出力を低下させる場合に、エンジン出力制御手段が、まず上述のEGR制御を行い、次にEGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御サイクルを、回転速度制御を行う毎に繰り返し行う形態で、EGR制御及び回転速度制御を実行する。そして、制御サイクルの夫々では、移行条件が満たされるまではEGR率を増加させる形態でEGR制御を継続し、移行条件が満たされるとEGR制御を行う制御状態からEGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御状態に移行している。このように制御サイクルを行うことで、まずEGR制御を行い、エンジンの熱効率を向上することができながら、エンジン出力を低下させることができる。EGR制御を継続するとエンジンの熱効率が低下するような状況になると、EGR率をゼロとする回転速度制御に移行させて、EGR制御を行うよりもエンジンの熱効率を高くすることができる。このような制御サイクルを繰り返し行うことで、エンジンの熱効率が低下するのを防止しながら、エンジン出力を低下させることができる。したがって、電力負荷での要求電力が低下すると、この制御サイクルを繰り返し行うことで、エンジンの熱効率を低下させることなくエンジン出力を変更させて、電力負荷での要求電力の大きさに応じて発電装置の発電出力を可変させ、エネルギー効率の向上を図ることができる。
本発明に係るコージェネレーション装置の更なる特徴構成は、前記エンジン出力制御手段は、前記EGR制御を行う場合のエンジン出力と熱効率との関係を示す第1熱効率関係、及び、前記回転速度制御を行う場合のエンジン出力と熱効率との関係を示す第2熱効率関係を予め記憶しており、前記第1熱効率関係から求められる熱効率が前記第2熱効率関係から求められる熱効率よりも低くなると、前記移行条件が満たされていると判別するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、エンジン出力制御手段は、予め記憶している第1熱効率関係及び第2熱効率関係を用いることで、要求されるエンジン出力に対して、第1熱効率関係から求められる熱効率と第2熱効率関係から求められる熱効率とを比較することができる。移行条件を、第1熱効率関係から求められる熱効率が第2熱効率関係から求められる熱効率よりも低くなるという条件としているので、エンジンの熱効率を高く維持するために、EGR制御を継続すべきか、或いは、EGR率をゼロとする回転速度制御に移行すべきかを適切に判別でき、エンジン出力を変更させる場合のエンジンの熱効率の低下を適切に防止することができる。
本発明に係るコージェネレーション装置の更なる特徴構成は、前記エンジン出力制御手段は、前記EGR制御における前記EGR率が所定の移行用EGR率に達すると、前記移行条件が満たされていると判別するように構成されている点にある。
EGR制御におけるEGR率が高くなると、燃焼変動が大きくなりエンジンの運転状態が不安定となって、エンジンの熱効率が低下するので、EGR制御におけるEGR率がどのような値となっているかを判別することで、エンジンの熱効率が低下するか否かを判別することができる。そこで、本特徴構成によれば、移行条件を、EGR制御におけるEGR率が移行用EGR率に達するという条件としており、EGR率が移行用EGR率に達するまでは、EGR制御を継続させ、EGR率が移行用EGR率に達すると、EGR率をゼロとする回転速度制御に移行している。これにより、EGR率と移行用EGR率とを比較するという容易な構成によって、EGR制御を継続すべきか、或いは、EGR率をゼロとする回転速度制御に移行すべきかを適切に判別でき、エンジン出力を変更させる場合のエンジンの熱効率の低下を適切に防止することができる。
本発明に係るコージェネレーション装置の更なる特徴構成は、前記エンジンの運転状態が不安定状態となっているか否かを判定するエンジン運転状態判定手段を備え、前記エンジン出力制御手段は、前記エンジン運転状態判定手段にて不安定状態と判定されると、前記移行条件が満たされていると判別するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、移行条件を、エンジン運転状態判定手段にて不安定状態と判定されるという条件としており、エンジン運転状態判定手段にて不安定状態と判定されるまでは、EGR制御を継続させ、エンジン運転状態判定手段にて不安定状態と判定されると、EGR率をゼロとする回転速度制御に移行している。したがって、エンジンの運転状態が不安定となるのを適切に捉えることができるので、EGR制御を継続すべきか、或いは、EGR率をゼロとする回転速度制御に移行すべきかを適切に判別でき、エンジン出力を変更させる場合のエンジンの熱効率の低下を適切に防止することができる。
本発明に係るコージェネレーション装置の更なる特徴構成は、前記燃焼室からの排ガスを通過させる三元触媒と、その三元触媒を通過させる排ガスの温度を検出する排ガス温度検出手段とが備えられ、前記エンジン出力制御手段は、前記排ガス温度検出手段にて検出する排ガスの温度が下限設定温度以下となると、前記移行条件が満たされるか否かにかかわらず、前記EGR制御を行う状態から前記EGR率をゼロとして前記回転速度制御を行う状態に移行するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、燃焼室からの排ガスが三元触媒を通過することで、排ガス中に含まれる有害物質(例えば、炭化水素HC、一酸化炭素CO、窒素酸化物NOx)を除去することができる。このように三元触媒の触媒性能を十分に得るためには、三元触媒を通過する排ガスの温度を一定の温度以上とする必要がある。しかしながら、エンジン出力制御手段がEGR制御を行うと、燃焼室での燃焼温度が低下することから、燃焼室からの排ガスの温度も低下することになる。そこで、エンジン出力制御手段は、排ガス温度検出手段にて検出する排ガスの温度が下限設定温度以下となると、移行条件が満たされるか否かにかかわらず、EGR制御を行う状態からEGR率をゼロとして回転速度制御を行う状態に移行している。これにより、EGR制御を継続すると、三元触媒の触媒性能を十分に得られなくなる状況になると、EGR率をゼロとする回転速度制御への移行を強制的に行うことができ、三元触媒の触媒性能を十分に得て排ガス中に含まれる有害物質の除去を適切に行うことができながら、エンジン出力を低下させることができる。
本発明に係るコージェネレーション装置の実施形態における概略構成を示す図 エンジン出力と熱効率(正味熱効率)との関係を示すグラフ エンジン出力を低下させる場合のエンジン出力制御手段の動作を示すフローチャート 本発明に係るコージェネレーション装置の実施形態と従来のコージェネレーション装置とについてのエンジン出力と熱効率(正味熱効率)との関係を示すグラフ
本発明に係るコージェネレーション装置の実施形態について図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
このコージェネレーション装置は、図1に示すように、混合気Mを燃焼室2で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジン1と、エンジン1の排熱を回収して熱負荷3に供給する排熱回収手段4と、エンジン1の軸動力により発電して電力負荷5に供給する電力を発生する発電機6(発電装置に相当する)とを備えている。この発電機6は、インバータ7を介して商用電力系統8と連系して発電した電力を電気機器等の電力負荷5に供給するように構成されている。
エンジン1は、通常の4サイクルエンジンと同様の構成を有している。エンジン1は、吸気弁11及び排気弁12を開閉させるとともに、点火プラグ13による点火タイミングを所望のタイミングに制御することで、スロットルバルブ9を介して供給された空気Aと燃料供給弁10を介して供給された燃料Gとの混合気Mを吸気路14から燃焼室2に吸気し、その混合気Mを燃焼室2において圧縮し、その混合気Mを燃焼室2において点火して燃焼・膨張させ、その燃焼により発生した排ガスEを排気路15に排出するようにしている。エンジン1のピストン16の往復動はクランク軸17の回転運動に変換されている。発電機6は、クランク軸17に連結されており、エンジン1の軸動力であるクランク軸17の回転運動により回転駆動されて発電するように構成されている。スロットルバルブ9及び燃料供給弁10の開度を制御することで、エンジン1の回転速度を調整自在に構成されており、スロットルバルブ9及び燃料供給弁10がエンジン1の回転速度調整手段として構成されている。クランク軸17の回転角度及び回転数を検出することでエンジン1の回転速度を検出可能な回転センサ18が備えられている。
排熱回収手段4は、エンジン1を冷却した後のエンジン冷却水Rにて貯湯タンク19の水を加熱する冷却水熱交換器20と、エンジン1の燃焼室2から排出された排ガスEにて貯湯タンク19の水を加熱する排ガス熱交換器21とを備えている。排熱回収手段4は、循環ポンプ22を作動させて貯湯タンク19の水を循環路23にて循環させ、冷却水熱交換器20及び排ガス熱交換器21によって、エンジン1を冷却した後のエンジン冷却水Rと燃焼室2から排出された排ガスEとの両方からエンジン1の排熱を回収自在に構成されている。排熱回収手段4は、回収したエンジン1の排熱により加熱した水を貯湯タンク19に貯留させ、その貯湯タンク19に貯留させた水を給湯利用箇所や暖房機器等の熱負荷3に供給自在に構成されている。
エンジン1の排気路15には、例えば、アルミナ等の無機担体に白金、パラジウム、ロジウム等の貴金属成分を担持してなる三元触媒24が配置されている。燃焼室2から排気路15に排気された排ガスEが三元触媒24を通過することで、その排ガスE中に含まれる有害物質(例えば、炭化水素HC、一酸化炭素CO、窒素酸化物NOx)が除去されている。
排気路15の排ガスEの一部E1を吸気路14に戻すEGR流路25と、EGR流路25を閉状態と開状態とに切換自在で且つ開状態においてその開度を調整自在なEGR弁26とが設けられている。EGR弁26を開状態とすることにより、EGR流路25にて排気路15の排ガスEの一部E1を吸気路14に戻して、その排ガスE1を燃焼室2に再循環させることができる。EGR弁26を開状態としてその開度を調整することにより、EGR流路25にて吸気路14に戻す排ガス量を調整して、燃焼室2に再循環させる排ガス量を調整することができる。これにより、EGR流路25及びEGR弁26がEGR手段として構成されており、このEGR手段は、EGR流路25を用いて排ガスを再循環させる、所謂外部EGRを実現している。
コージェネレーション装置の運転を制御する制御装置100が備えられ、制御装置100が、エンジン1の運転を制御するように構成されている。ここで、エンジン1の燃焼室2に供給される混合気Mの空気過剰率については、制御装置100が、排気路15に設けられた図外の酸素センサにて検出される排ガスEの酸素濃度が略ゼロとなるように燃料供給弁10の開度を調整することにより、燃焼室2に供給される混合気Mの空気過剰率を略1.0程度のストイキ範囲内に設定されている。
本発明に係るコージェネレーション装置の実施形態では、電力負荷5での要求電力(消費電力)に応じて発電機6の発電出力を可変させて、余剰電力の発生を防止することで、エネルギー効率の向上を図るようにしている。本発明に係るコージェネレーション装置の実施形態では、発電機6の発電出力を変更させるために、発電機6を駆動するエンジン1のエンジン出力を変更しており、エンジン出力を制御自在なエンジン出力制御手段101が制御装置100に備えられている。
制御装置100は、電力負荷5での要求電力(消費電力)に追従して発電機6の発電電力を変更させるようにエンジン出力を変更させる電主運転を行うように構成されている。ここで、電力負荷5での要求電力は、電力負荷5での消費電力を示すものであり、発電機6及び商用電力系統8から電力負荷5に供給される電力を図外のセンサ等により計測することで、電力負荷5での要求電力を取得している。
電主運転では、例えば、制御装置100が、発電機6の発電出力を電力負荷5での要求電力と等しく又はそれよりも一定量少なくするためのエンジン出力を求め、その求めたエンジン出力を要求されるエンジン出力としている。エンジン出力制御手段101は、EGR制御及び回転速度制御を行うことで、要求されるエンジン出力にエンジン出力を制御するように構成されている。
EGR制御では、エンジン出力制御手段101が、EGR弁26(EGR手段)の作動を制御して、燃焼室2への混合気Mの流量に対する燃焼室2に再循環させる排ガス流量の比率であるEGR率を調整してエンジン出力を変更自在としている。エンジン出力制御手段101は、エンジン出力の各出力値を得るためのEGR率を示すエンジン出力とEGR率との関係を予め記憶しており、EGR制御では、エンジン出力制御手段101が、その記憶している関係から要求されるエンジン出力を出力自在な目標EGR率を求め、EGR率がその求めた目標EGR率になるようにEGR弁26(EGR手段)の作動を制御している。
回転速度制御では、エンジン出力制御手段101が、スロットルバルブ9及び燃料供給弁10(回転速度調整手段)の作動を制御して、エンジン1の回転速度を調整してエンジン出力を変更自在としている。エンジン出力制御手段101は、エンジン出力の各出力値を得るためのエンジン1の回転速度を示すエンジン出力とエンジン1の回転速度との関係を予め記憶しており、回転速度制御では、エンジン出力制御手段101が、その記憶している関係から要求されるエンジン出力を出力自在な目標回転速度を求め、回転センサ18にて検出されるエンジン1の回転速度が求めた目標回転速度になるようにスロットルバルブ9及び燃料供給弁10(回転速度調整手段)の作動を制御している。
本発明に係るコージェネレーション装置の実施形態では、電力負荷5での要求電力(消費電力)の低下に伴いエンジン出力を低下させる。このエンジン出力を低下させる場合には、エンジン出力制御手段101が、まず現在のエンジン1の回転速度を維持した状態でEGR制御を行い、次にEGR率をゼロとして現在のエンジン1の回転速度よりも低下側の回転速度になるように回転速度制御を行う制御サイクルを、回転速度制御を行う毎に繰り返し行う。このように、エンジン出力を低下させる制御において、制御サイクルの夫々では、エンジン出力制御手段101が、EGR制御を行う場合の熱効率が回転速度制御を行う場合の熱効率よりも低くなる移行条件が満たされるまでは現在のエンジン1の回転速度を維持してEGR率を増加させる形態でEGR制御を継続し、移行条件が満たされるとEGR制御を行う制御状態からEGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御状態に移行する。
上述の如く、制御サイクルの夫々では、エンジン出力制御手段101が、移行条件が満たされなければ、EGR制御を行う制御状態から、EGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御状態への移行を行わない。しかしながら、EGR制御を継続させてEGR率が増加すると、燃焼室2からの排ガスEの温度が低下して三元触媒24の触媒性能を十分に得られなく可能性がある。そこで、本発明に係るコージェネレーション装置の実施形態では、排ガス温度センサ27にて検出する排ガスの温度が下限設定温度(例えば、500℃)以下となると、移行条件が満たされるか否かにかかわらず、EGR制御を行う状態からEGR率をゼロとして回転速度制御を行う状態に移行するように構成されている。排ガス温度センサ27(排ガス温度検出手段に相当する)については、排気路15において、三元触媒24を通過させる排ガスEの温度を検出する位置に配設されている。
エンジン出力を低下させる場合のエンジン出力制御手段101の動作について、図2のエンジン出力と正味熱効率との関係を用いながら、図3のフローチャートに基づいて説明する。
図2(a)及び図2(b)は、エンジン出力とエンジン1の正味熱効率との関係を示している。図2(a)では、EGR制御を行う場合のエンジン出力と熱効率(正味熱効率)との関係である第1熱効率関係N1、及び、回転速度制御を行う場合のエンジン出力と熱効率(正味熱効率)との関係である第2熱効率関係N2を示している。図2(a)では、EGR率を0%としてエンジン1の回転速度を、2000rpm、1600rpm、1200rpm、1000rpmの夫々に制御したときのエンジン出力と正味熱効率との関係を黒塗りの図形(2000rpmは上向き三角、1600rpmは四角、1200rpmは丸、1000rpmは下向き三角)にて示している。エンジン1の回転速度を一定の回転速度に維持した状態で、EGR率を5%、10%、15%、20%と順次増加させたときのエンジン出力と正味熱効率との関係を白抜き図形(2000rpmは上向き三角、1600rpmは四角、1200rpmは丸、1000rpmは下向き三角)にて示している。EGR率を増加させるほどエンジン出力が低下するので、白抜き図形のうち、左側に位置するものほどEGR率を増加させている。第1熱効率関係N1は、黒塗り図形から同一形状の白抜き図形を順次結んだ線となっており、第2熱効率関係N2は、黒塗り図形を順次結んだ線となっている。
図3に示すように、エンジン出力を低下させる場合には、エンジン出力制御手段101が、まずEGR制御を行い、要求されるエンジン出力を出力自在な目標EGR率を求め、EGR率がその求めた目標EGR率となるようにEGR弁26の開度を制御する(ステップ#1)。
エンジン出力制御手段101は、EGR制御を行った後、排ガス温度センサ27にて検出される排ガス温度が下限設定温度(例えば、500℃)以下となっているか否かを判別して、排ガス温度が下限設定温度以下となっていると、EGR制御を行う制御状態から、EGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御状態に移行している(ステップ#2、#5)。
排ガス温度センサ27にて検出される排ガス温度が下限設定温度よりも高い場合(ステップ#2のNOの場合)には、エンジン出力制御手段101は、移行条件を満たしているか否かを判別する(ステップ#3)。エンジン出力制御手段101は、移行条件を満たしていない場合(ステップ#3でNOの場合)には、EGR制御を継続し(ステップ#4)、移行条件を満たしている場合(ステップ#3でYESの場合)には、EGR制御を行う制御状態から、EGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御状態に移行している(ステップ#5)。
移行条件について説明する。
エンジン出力制御手段101は、図2に示すように、EGR制御を行う場合のエンジン出力と正味熱効率との関係を示す第1熱効率関係N1、及び、回転速度制御を行う場合のエンジン出力と正味熱効率との関係を示す第2熱効率関係N2を予め記憶している。エンジン出力制御手段101は、要求されるエンジン出力の出力値に対して、第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率と第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率とを比較することで、移行条件が満たされているか否かを判別している。エンジン出力制御手段101は、第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率が第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率以上であると、移行条件が満たされていないと判別して、EGR制御を継続する。逆に、エンジン出力制御手段101は、第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率が第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率よりも低くなると、移行条件が満たされていると判別して、EGR制御を行う制御状態からEGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御状態に移行する。
このようにして、図3に示すように、エンジン出力制御手段101は、まず現在のエンジン1の回転速度を維持したままEGR制御を行い、移行条件が満たされるまでは現在のエンジン1の回転速度を維持したままEGR制御を継続してEGR率を増加させ、移行条件が満たされることによりEGR率をゼロとしてエンジン1の回転速度を現在の回転速度よりも低下側の回転速度になるように回転速度制御を行う制御サイクルを行う(ステップ#1〜#5)。そして、エンジン出力制御手段101は、上述の回転速度制御を行うことで、まずその回転速度制御にて制御されたエンジン1の回転速度を維持したままEGR制御を行い、次の制御サイクルを行う(ステップ#1)。エンジン出力制御手段101は、次の制御サイクルにおいても、上述のステップ#1〜#5の動作を行い、回転速度制御を行う毎に制御サイクルを繰り返し行う。
エンジン1の回転速度を例えば2000rpmに制御している状態でエンジン出力を低下させる場合について、図2(a)及び図2(b)を用いて説明を加える。
制御サイクルでは、エンジン出力制御手段101がまず現在のエンジン1の回転速度を維持したままEGR制御を行うことで、EGR率を例えば5%(1つ目の白抜き上向き三角)に増加させる。更にエンジン出力を低下させる場合には、エンジン出力制御手段101がそのエンジン出力の出力値について、第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率と第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率との大小を比較する。このとき、図2(a)では、第1熱効率関係N1の方が第2熱効率関係N2よりも上方側に位置しており、第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率の方が第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率よりも高くなる。したがって、エンジン出力制御手段101は、移行条件を満たしていないと判別して、EGR制御を継続し、例えばEGR率を10%(2つ目の白抜き上向き三角)に増加させる。更にエンジン出力を低下させる場合にも、同様にして、第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率と第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率との大小を比較するが、図2(a)では、第1熱効率関係N1の方が第2熱効率関係N2よりも上方側に位置していることから、エンジン出力制御手段101は、移行条件を満たしていないと判別して、現在のエンジン1の回転速度を維持したままEGR制御を継続することでEGR率を15%(3つ目の白抜き上向き三角)、20%(4つ目の白抜き上向き三角)に順次増加させていく。エンジン出力制御手段101は、EGR率が上限値となると、EGR制御を行う制御状態からEGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御状態に移行して、エンジン1の回転速度を例えば、1600rpmに制御する。
このような制御サイクルを行ったときのエンジン出力と正味熱効率の関係を、図2(b)においてN3にて示しており、この図2(b)のN3の関係は、図2(a)において、エンジン出力の各出力値について、第1熱効率関係N1と第2熱効率関係N2のうち、正味熱効率が高い方を結んだ線となっている。
このようにして、回転速度制御を行うことで、エンジン1の回転速度を例えば1600rpmに制御している状態において、次の制御サイクルが行われる。この次の制御サイクルでも、同様に、エンジン出力制御手段101は、まずEGR制御を行うことでEGR率を例えば5%に増加させる。更にエンジン出力を低下させる場合にも、同様にして、第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率と第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率との大小を比較して、移行条件が満たされているか否かを判別する。図2(a)では、EGR率を20%(4つ目の白抜き図形)に増加させると、第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率の方が第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率よりも高くなる。そこで、エンジン出力制御手段101は、EGR率を15%(3つ目の白抜き図形)に増加させるまでは移行条件を満たしていないと判別して、EGR制御を継続し、EGR率を15%(3つ目の白抜き図形)に増加させると移行条件を満たしていると判定して、EGR率をゼロとして回転速度制御を行い、エンジン1の回転速度を例えば1200rpmに制御する。このようにして、回転速度制御を行うことで、次の制御サイクルを繰り返し行う。
図2(b)に示すように、上述のような制御サイクルを繰り返し行うことでエンジン出力を低下させることができる。図4は、エンジン出力と正味熱効率との関係について、本発明の図2(b)におけるN3にて示す関係と、従来の関係(図中T1、T2)とを示したものである。これにより、本発明の図2(b)におけるN3にて示す関係の方が、従来の関係(図中T1、T2)よりも、エンジン1の熱効率を低下させることなくエンジン出力を変更させることができることがわかる。
エンジン出力を低下させる場合について説明したが、エンジン出力を増加させる場合には、エンジン出力制御手段101は、例えば、常時、回転速度制御を行うことで、エンジン出力を増加させることができる。つまり、エンジン出力制御手段101は、要求されるエンジン出力を出力自在な目標回転速度を求め、回転センサ18にて検出される回転速度が目標回転速度になるようにスロットルバルブ9及び燃料供給弁10の開度を調整することで、要求されるエンジン出力にエンジン出力を制御することができる。
また、常時、回転速度制御を行う構成に代えて、例えば、エンジン出力制御手段101は、予め記憶している第1熱効率関係N1及び第2熱効率関係N2を用いて、要求されるエンジン出力の出力値について、現在のエンジン1の回転速度において第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率と、現在のエンジン1の回転速度よりも一段高い回転速度において第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率を比較している。そして、エンジン出力制御手段101は、現在のエンジン1の回転速度において第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率が現在のエンジン1の回転速度よりも一段高い回転速度において第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率以上であれば、現在の回転速度を維持したままEGR制御を行い、逆に、現在のエンジン1の回転速度よりも一段高い回転速度において第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率の方が現在のエンジン1の回転速度において第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率よりも高くなると、EGR率をゼロとしてエンジン1の回転速度がその一段高い回転速度になるように回転速度制御を行うように構成されている。エンジン出力制御手段101が現在の回転速度を維持したままEGR制御を継続して行う場合には、エンジン出力を低下させる場合とは逆に、EGR率を低下させる形態でEGR制御を継続させる。このようにして、エンジン出力を増加させる場合にも、エンジン出力を低下させる場合と同様に、エンジン出力と正味熱効率との関係を、図2(b)にて示す関係N3とすることもできる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態における移行条件についての別実施形態である。その他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、その他の構成については説明を省略し、移行条件について説明を加える。
上記第1実施形態では、エンジン出力制御手段101は、図2に示すように、第1熱効率関係N1及び第2熱効率関係N2を予め記憶しており、要求されるエンジン出力の出力値について、第1熱効率関係N1から求められる正味熱効率と第2熱効率関係N2から求められる正味熱効率とを比較することで、移行条件が満たされているか否かを判別している。
この第2実施形態では、エンジン出力制御手段101が、EGR制御におけるEGR率が移行用EGR率に達すると、移行条件が満たされていると判別するように構成されている。移行用EGR率については、例えば、図2に示すように、要求されるエンジン出力の出力値について、第1熱効率関係N1から求められる熱効率が第2熱効率関係N2から求められる熱効率よりも低くなる手前のEGR率を設定することができる。すなわち、図2において、エンジン1の回転速度が2000rpmの場合には、移行用EGR率を20%と設定し、エンジン1の回転速度が1600rpmの場合には、移行用EGR率を15%と設定し、エンジン1の回転速度が1200rpmの場合には、移行用EGR率を5%と設定することができる。このようにして、回転速度制御にて制御されるエンジン1の回転速度に応じて異なる移行用EGR率を設定することもできる。
エンジン出力を低下させる場合には、例えば、エンジン出力制御手段101が、まずEGR制御を行うことでEGR率を5%とするので、そのEGR率が移行用EGR率に達していなければ移行条件を満たしていないと判別して、EGR制御を継続してEGR率を増加させる。エンジン出力制御手段101は、EGR制御を継続することでEGR率が移行用EGR率に達すると、移行条件を満たしていると判別して、EGR率をゼロとして回転速度制御を行う。
〔第3実施形態〕
この第3実施形態は、上述の第2実施形態と同様に、上記第1実施形態における移行条件についての別実施形態である。その他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、その他の構成については説明を省略し、移行条件について説明を加える。
この第3実施形態では、エンジン1の運転状態が不安定状態となると、エンジン1の熱効率が低下することになるので、エンジン1の運転状態が不安定状態となっていると、移行条件が満たされているとしている。
図1に示すように、燃焼室2には、燃焼室2内の圧力を検出する圧力センサ28が設けられている。制御装置100には、圧力センサ28の検出情報、及び、回転センサ18の検出情報に基づいて、エンジン1の運転状態が不安定状態となっているか否かを判定するエンジン運転状態判定手段102が備えられている。エンジン運転状態判定手段102は、例えば、吸気行程、圧縮工程、燃焼・膨張行程、排気行程を行う1サイクル毎の圧力センサ28の最大圧力が設定圧力未満であると、燃焼室2での燃焼が適正に行われていないとして、エンジン1の運転状態が不安定状態となっていると判定している。また、エンジン運転状態判定手段102は、例えば、回転センサ18にて検出するエンジン1の回転速度が回転速度制御にて制御される回転速度を基準とする許容範囲から外れていると、エンジン1の回転速度が安定しておらず、エンジン1の運転状態が不安定状態となっていると判定している。
エンジン出力制御手段101は、エンジン運転状態判定手段102にて不安定状態と判定されているか否かによって、移行条件が満たされているか否かを判別している。エンジン出力制御手段101は、エンジン運転状態判定手段102にて不安定状態と判定されていなければ移行条件が満たされていないと判別し、逆に、エンジン運転状態判定手段102にて不安定状態と判定されていると移行条件が満たされていると判別している。
〔別実施形態〕
(1)上記第1〜第3実施形態では、エンジン出力制御手段101が、制御サイクルの夫々において、EGR制御を行った後、移行条件が満たされているか否かを判別して、EGR制御又は回転速度制御の何れかを行うようにしている。
この構成に代えて、例えば、移行条件が満たされるまではEGR率を増加させる形態でEGR制御を継続し、移行条件が満たされるとEGR制御を行う制御状態からEGR率をゼロとして回転速度制御を行う制御状態に移行するように、エンジン出力の出力値に対して、EGR制御と回転速度制御とのどちらの制御を行うかを示す制御関係を予め定めておく。エンジン出力制御手段101は、その予め定められた制御関係を記憶しておき、その記憶している制御関係を用いて、要求されるエンジン出力の出力値に応じてEGR制御又は回転速度制御の何れかを行い、エンジン出力を変更させることもできる。
(2)上記第1〜第3実施形態では、EGR手段として、EGR流路25とEGR弁とを備えた外部EGRを例示したが、例えば、排気弁12を所望のタイミングよりも早く閉弁させて燃焼室2に排ガスEを残留させる内部EGRを採用することもできる。
(3)上記第1実施形態では、移行条件が、第1熱効率関係から求められる熱効率が前記第2熱効率関係から求められる熱効率よりも低くなるという条件となっている。上記第2実施形態では、移行条件が、EGR制御におけるEGR率が移行用EGR率に達するとう条件となっている。上記第3実施形態では、移行条件が、エンジン運転状態判定手段にて不安定状態と判定されるという条件となっている。このように、第1〜第3実施形態では、移行条件が1つの条件となっているが、例えば、第1熱効率関係から求められる熱効率が前記第2熱効率関係から求められる熱効率よりも低くなるか、或いは、EGR制御におけるEGR率が移行用EGR率に達すると、移行条件が満たされているとすることもでき、移行条件を複数の条件から設定することもできる。
本発明は、電力負荷に供給する電力を発電する発電装置と、前記発電装置を駆動するエンジンと、前記エンジンの排熱を回収して熱負荷に供給自在な排熱回収手段とを備え、エンジンの熱効率を低下させることなくエンジン出力を変更させることができ、電力負荷での要求電力の大きさに応じて発電装置の発電出力を可変させて、エネルギー効率の向上を図ることができる各種のコージェネレーション装置に適応可能である。
1 エンジン
2 燃焼室
3 熱負荷
4 排熱回収手段
5 電力負荷
6 発電機(発電装置)
9 スロットルバルブ(エンジン回転速度調整手段)
10 燃料供給弁(エンジン回転速度調整手段)
24 三元触媒
25 EGR流路(EGR手段)
26 EGR弁(EGR手段)
27 排ガス温度センサ(排ガス温度検出手段)
101 エンジン出力制御手段
102 エンジン運転状態判定手段

Claims (5)

  1. 電力負荷に供給する電力を発電する発電装置と、前記発電装置を駆動するエンジンと、前記エンジンの排熱を回収して熱負荷に供給自在な排熱回収手段とを備えたコージェネレーション装置であって、
    前記エンジンの燃焼室からの排ガスの一部を前記燃焼室に再循環させるEGR手段と、
    前記エンジンの回転速度を調整自在な回転速度調整手段と、
    前記EGR手段の作動を制御し、前記燃焼室への混合気の流量に対する前記燃焼室に再循環させる排ガス流量の比率であるEGR率を調整してエンジン出力を変更自在とするEGR制御、及び、前記回転速度調整手段の作動を制御し、エンジンの回転速度を調整してエンジン出力を変更自在とする回転速度制御を実行可能であり、要求されるエンジン出力にエンジン出力を制御自在なエンジン出力制御手段とが備えられ、
    前記エンジン出力制御手段は、前記エンジン出力を低下させる場合に、まず前記EGR制御を行い、次に前記EGR率をゼロとして前記回転速度制御を行う制御サイクルを、前記回転速度制御を行う毎に繰り返し行う形態で、前記EGR制御及び前記回転速度制御を実行自在とし、且つ、エンジン出力を低下させる制御において、前記制御サイクルの夫々では、前記EGR制御を行う場合の熱効率が前記回転速度制御を行う場合の熱効率よりも低くなる移行条件が満たされるまでは前記EGR率を増加させる形態で前記EGR制御を継続し、前記移行条件が満たされると前記EGR制御を行う制御状態から前記EGR率をゼロとして前記回転速度制御を行う制御状態に移行するように構成されているコージェネレーション装置。
  2. 前記エンジン出力制御手段は、前記EGR制御を行う場合のエンジン出力と熱効率との関係を示す第1熱効率関係、及び、前記回転速度制御を行う場合のエンジン出力と熱効率との関係を示す第2熱効率関係を予め記憶しており、前記第1熱効率関係から求められる熱効率が前記第2熱効率関係から求められる熱効率よりも低くなると、前記移行条件が満たされていると判別するように構成されている請求項1に記載のコージェネレーション装置。
  3. 前記エンジン出力制御手段は、前記EGR制御における前記EGR率が所定の移行用EGR率に達すると、前記移行条件が満たされていると判別するように構成されている請求項1又は2に記載のコージェネレーション装置。
  4. 前記エンジンの運転状態が不安定状態となっているか否かを判定するエンジン運転状態判定手段を備え、前記エンジン出力制御手段は、前記エンジン運転状態判定手段にて不安定状態と判定されると、前記移行条件が満たされていると判別するように構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のコージェネレーション装置。
  5. 前記燃焼室からの排ガスを通過させる三元触媒と、その三元触媒を通過させる排ガスの温度を検出する排ガス温度検出手段とが備えられ、前記エンジン出力制御手段は、前記排ガス温度検出手段にて検出する排ガスの温度が下限設定温度以下となると、前記移行条件が満たされるか否かにかかわらず、前記EGR制御を行う状態から前記EGR率をゼロとして前記回転速度制御を行う状態に移行するように構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載のコージェネレーション装置。
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