JP5540773B2 - 表示シート、表示装置および電子機器 - Google Patents
表示シート、表示装置および電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5540773B2 JP5540773B2 JP2010047143A JP2010047143A JP5540773B2 JP 5540773 B2 JP5540773 B2 JP 5540773B2 JP 2010047143 A JP2010047143 A JP 2010047143A JP 2010047143 A JP2010047143 A JP 2010047143A JP 5540773 B2 JP5540773 B2 JP 5540773B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- display
- color
- dispersion medium
- filling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
特許文献1には、対向配置された一対の電極(共通電極および複数の画素電極)と、これらの間に設けられた複数の分割セルとを有し、フルカラー表示が可能な電気泳動表示装置が記載されている。この電気泳動表示装置では、互いに隣り合う3つの分割セルで1画素が構成されている。具体的には、1つの分割セルには、赤色の電気泳動粒子をシアン色の分散媒に分散してなる分散液が充填されており、他の1つの分割セルには、緑色の電気泳動粒子をマゼンタ色の分散媒に分散してなる分散液が充填されており、残る1つの分割セルには、青色の電気泳動粒子をイエロー色の分散媒に分散してなる分散液が充填されている。そして、1画素中の各分割セルにおいて、電気泳動粒子の状態(偏在位置等)を制御することにより、当該1画素において所望の色を表するように構成されている。
したがって、特許文献1に記載の電気泳動表示装置では、カラー表示は可能であるが、鮮明で明るい白色を表示することができず、高いコントラストを発揮することができないという問題がある。
本発明の表示シートは、白色をなし正または負に帯電する第1の粒子と前記第1の粒子と異なる色をなし前記第1の粒子と反対の極に帯電する第2の粒子とを、前記第2の粒子の色と補色の関係にある色の分散媒に分散してなる分散液が充填された複数の充填部を有する表示層を有し、
前記複数の充填部のそれぞれへ作用させる電界パターンを選択することにより、前記第1の粒子を前記充填部の前記表示面側に偏在させて前記表示面に前記第1の粒子の色を表示する第1の色表示状態、前記第2の粒子を前記充填部の前記表示面側に偏在させて前記表示面に前記第2の粒子の色を表示する第2の色表示状態、前記分散媒中に前記第2の粒子を分散させて前記表示面に前記第2の粒子と前記分散媒の混合色を表示する第3の色表示状態、および、前記第1の粒子および前記第2の粒子を前記充填部の中央部に位置させて前記表示面に前記分散媒の色を表示する第4の色表示状態のうちのいずれか1つの状態を選択することができることを特徴とする。
これにより、カラー表示が可能で、かつ鮮明で明るい白色を表示可能とすることにより高いコントラストを発揮することのできる表示シートを提供することができる。
これにより、より鮮明な第3の色表示状態(すなわち、より反射率の低い黒色が表示された状態)とすることができる。
本発明の表示シートでは、前記第1の粒子の前記分散媒中の移動度は、前記第2の粒子の前記分散媒中の移動度よりも低いことが好ましい。
これにより、より簡単に、第3の色表示状態にて、第1の粒子を充填部の表示面と反対側に偏在させることができる。
これにより、鮮明な第3の色表示状態(すなわち、より反射率の低い黒色が表示された状態)とすることができる。
前記少なくとも3つの充填部に含まれる第1の充填部には、前記第1の粒子と赤色の前記第2の粒子とをシアン色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されており、第2の充填部には、前記第1の粒子と緑色の前記第2の粒子とをマゼンタ色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されており、第3の充填部には、前記第1の粒子と青色の前記第2の粒子とをイエロー色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されていることが好ましい。
これにより、フルカラー表示を行うことができ、優れた表示特性を発揮することができる。
前記少なくとも3つの充填部に含まれる第1の充填部には、前記第1の粒子とシアン色の前記第2の粒子とを赤色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されており、第2の充填部には、前記第1の粒子とマゼンタ色の前記第2の粒子とを緑色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されており、第3の充填部には、前記第1の粒子とイエロー色の前記第2の粒子とを青色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されていることが好ましい。
これにより、フルカラー表示を行うことができ、優れた表示特性を発揮することができる。
これにより、鮮明に第2の粒子の色を表示することができる。また、他の2つのセルを共に白色(第1の粒子の色)を表示させるか、一方に白色を表示させ他方に黒色(第2の粒子の色と分散媒の色の混合色)を表示させるか、共に黒色を表示させるかを選択することにより、明るさの異なる赤色を表示することができる。
これにより、使用環境に適した画像、すなわち使用者が視認しやすい画像を表示することができる。
これにより、優れた色合いの第2の粒子の色を表示することができる。
これにより、カラー表示が可能で、かつ鮮明で明るい白色を表示可能とすることにより高いコントラストを発揮することのできる表示装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の表示装置を備えることを特徴とする。
これにより、カラー表示が可能で、かつ鮮明で明るい白色を表示可能とすることにより高いコントラストを発揮することのできる電子機器を提供することができる。
1.表示装置
まず、本発明の表示シートを組み込んだ表示装置について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の表示装置の第1実施形態を示す断面図、図2は、図1に示す表示装置の平面図、図3は、図1に示す表示装置の1つの画素を示した拡大断面図、図4、図5および図6は、それぞれ、図1に示す表示装置の作動を示す断面図、図7は、図5の状態から図6の状態へ変化させる際に印加する電圧の波形を示す図、図8および図9は、それぞれ、図1に示す表示装置の作動を示す断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図2、図4、図5、図6、図8および図9中の上側を「上」、下側を「下」として説明を行う。
図1に示すように、表示シート21は、平板状の基部2と基部2の下面に設けられた第2の電極4とを備える基板12と、基板12上に設けられ、分散液100が充填された複数のセル(充填部)410を有する表示層400とを有している。
一方、回路基板22は、平板状の基部1と基部1の上面に設けられた複数の第1の電極3とを備える対向基板11と、この対向基板11(基部1)に設けられた、例えばTFT等のスイッチング素子を含む回路(図示せず)とを有している。
基部1および基部2は、それぞれ、シート状(平板状)の部材で構成され、これらの間に配置される各部材を支持および保護する機能を有する。各基部1、2は、それぞれ、可撓性を有するもの、硬質なもののいずれであってもよいが、可撓性を有するものであるのが好ましい。可撓性を有する基部1、2を用いることにより、可撓性を有する表示装置20、すなわち、例えば電子ペーパーを構築する上で有用な表示装置20を得ることができる。
ここで、各基部1、2および各電極3、4のうち、表示面側に配置される基部および電極は、それぞれ、光透過性を有するもの、すなわち、実質的に透明(無色透明、有色透明または半透明)とされる。本実施形態では、基板12の表面(上面)が表示面121を構成するため、少なくとも基部2および第2の電極4は、実質的に透明とされる。これにより、分散液100中における粒子5、6の状態、すなわち表示装置20に表示された情報(画像)を表示面121側から目視により容易に認識することができる。
基体401は、比較的高い絶縁性と、分散液100の不透過性とを有している。このような基体401の構成材料としては、特に限定されず、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂等の各種樹脂材料や、シリカ、アルミナ、チタニア等の各種セラミックス材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
各画素Pixは、それぞれ同様の構成をなしているため、以下では、説明の便宜上、1つの画素Pixについて代表して説明し、その他の画素Pixについては、その説明を省略する。また、以下では、画素Pixを構成する3つのセル410を、第1のセル410A、第2のセル410Bおよび第3のセル410Cとし、第1のセル410Aに充填された分散液100を分散液100A、第2のセル410Bに充填された分散液100を分散液100B、第3のセル410Cに充填された分散液100を分散液100Cとして説明する。
これら電気泳動粒子(白色粒子5A、5B、5C、赤色粒子6A、緑色粒子6Bおよび青色粒子6C。以下同様)の分散媒7(7A、7Bおよび7C)への分散は、例えば、ペイントシェーカー法、ボールミル法、メディアミル法、超音波分散法、撹拌分散法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて行うことができる。
また、分散媒7中には、必要に応じて、例えば、電解質、アルケニルコハク酸エステルのような界面活性剤(アニオン性またはカチオン性)、金属石鹸、樹脂材料、ゴム材料、油類、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等の各種添加剤を添加するようにしてもよい。
また、複合粒子としては、例えば、顔料粒子の表面を樹脂材料や他の顔料で被覆したもの、樹脂粒子の表面を顔料で被覆したもの、顔料と樹脂材料とを適当な組成比で混合した混合物で構成される粒子等が挙げられる。
顔料粒子の表面を他の顔料で被覆した粒子としては、例えば、酸化チタン粒子の表面を、酸化珪素や酸化アルミニウムで被覆したものを例示することができ、かかる粒子は、白色粒子5A、5B、5Cとして好適に用いられる。
電気泳動粒子は、分散媒7中での分散性を考慮した場合、より小さいものが好適に用いられ、具体的には、その平均粒径が、10nm以上、500nm以下程度であるのが好ましく、20nm以上、300nm以下程度であるのがより好ましい。電気泳動粒子の平均粒径を前記範囲とすることにより、電気泳動粒子同士の凝集や、分散媒7中における沈降を確実に防止して、分散媒7中に分散させることができ、その結果、表示装置20の表示品質の劣化を好適に防止することができる。
このような表示装置20は、次のようにして作動する。
表示装置20の第1の電極3と第2の電極4との間に電圧を印加すると、これらの間に電界が生じる。この電界に従って、電気泳動粒子(白色粒子5A、5B、5C、赤色粒子6A、緑色粒子6B、青色粒子6C)は、電極3、4のいずれかに向かって移動(電気泳動)する。以下、白色粒子5A、5B、5Cとして正荷電を有するものを用い、赤色粒子6A、緑色粒子6B、青色粒子6Cとして負荷電のものを用いた場合について代表して説明する。
図4に示すように、第1の電極3を正電位とすると、白色粒子5Aは、第2の電極4側に移動して第2の電極4に集まり(偏在し)、赤色粒子6Aは、第1の電極3側に移動して第1の電極3に集まる(偏在する)。このため、表示装置20の表示面121側から第1のセル410Aを見ると、白色粒子5Aの色である白色が見えることとなる(この状態を「白色表示状態」とも言う)。
なお、本願明細書において、「偏在」とは、複数の白色粒子5A(赤色粒子6A)が、セル410の内壁や他の粒子と接触することによって、実質的に直前の移動方向への移動ができない状態で集まっていることを言う(以下同様である)。
図5に示すように、第1の電極3を負電位とすると、赤色粒子6Aは、第2の電極4側に移動して第2の電極4に集まり(偏在し)、白粒子5Aは、第1の電極3側に移動して第1の電極3に集まる(偏在する)。このため、表示装置20の表示面121側から第1のセル410Aを見ると、赤色粒子6Aの色である赤色が見えることとなる(この状態を「赤色表示状態」とも言う)。
例えば、赤色表示状態のときに、第1の電極3を正電位とし、白色粒子5Aを第2の電極4側に移動させるとともに、赤色粒子6Aを第1の電極3側に移動させる。そして、このような粒子の移動によって、図6に示すような、第1のセル410内の上側(第2の電極4側)で赤色粒子6Aが分散し、下側(第1の電極3側)で白色粒子5Aが分散した状態となったときに、第1の電極3への電圧の印加を停止する。この状態で、表示装置20の表示面121側から第1のセル410Aを見ると、赤色粒子6Aの色である赤色と、分散媒7Aの色であるシアン色との混合色である黒色が見えることとなる(この状態を「黒色表示状態」とも言う)。
なお、本願明細書において、「分散」とは、複数の白色粒子5A(赤色粒子6A)が、セル410内でそれぞれ離間しながら、すなわち直前の移動方向への移動が可能な状態で、実質的に均一に散らばっていること言う。
このような電圧を印加することにより、赤色粒子6Aが移動しすぎる(すなわち、第1の電極3まで移動してしまう)のを防止しつつ、白色粒子5Aが移動しすぎるのを防止することができ、第1のセル410Aの状態を赤色表示状態から黒色表示状態へ、より簡単に、変化させることができる。
なお、白色粒子5Aおよび赤色粒子6Aの移動度は、それぞれ、粒子が有する電荷の量や粒子の重さに依存する。そのため、白色粒子5Aおよび赤色粒子6Aについて、それぞれ、電荷の量や粒子の重さを適宜設定することにより、簡単に、白色粒子5Aの移動度を赤色粒子6Aの移動度よりも低くすることができる。
例えば、赤色表示状態のときに、第1の電極3を正電位とし、白色粒子5Aを第2の電極4側に移動させるとともに、赤色粒子6Aを第1の電極3側に移動させる。そして、このような粒子の移動によって、図9に示すような、第1のセル410内の中央部で赤色粒子6Aおよび白色粒子5Aが分散する状態となったときに、第1の電極3への電圧の印加を停止する。この状態で、表示装置20の表示面121側から第1のセル410Aを見ると、赤色粒子6Aや白色粒子5Aはほとんど視認されず、分散媒7Aの色であるシアン色が見えることとなる(この状態を「シアン色表示状態」とも言う)。
なお、シアン色表示状態では、前述したように白色粒子5Aの比重を分散媒7Aの比重よりも重くすることにより、赤色粒子6Aをセル410の中央部に分散させ、白色粒子5Aを第1の電極3に集めてもよい。
表1に示すように、画素Pixに白色を表示させるパターンは、少なくとも3通りある。具体的には、各セル410A、410B、410Cを白色表示状態とするパターン(W1)と、第1のセル410Aを赤色表示状態とし、第2のセル410Bを緑色表示状態とし、第3のセル410Cを青色表示状態とするパターン(W2)と、第1のセル410Aをシアン色表示状態とし、第2のセル410Bをマゼンタ色表示状態とし、第3のセル410Cをイエロー色表示状態とするパターン(W3)とを有している。
これら3つのパターン(W1)〜(W3)のうちのパターン(W1)が、最も鮮明で明るい白色(すなわち反射率が最も高い白色)を表示することができる点で好ましい。すなわち、パターン(W1)で白色を表示することにより、高いコントラストの画像を表示することができる。
表1に示すように、画素Pixに赤色を表示させるパターンは、少なくとも6通りある。具体的には、第1のセル410Aを赤色表示状態とし、第2のセル410Bおよび第3のセル410Cをそれぞれ白色表示状態とするパターン(R1)と、第1のセル410Aを赤色表示状態とし、第2のセル410Bおよび第3のセル410Cのいずれか一方を白色表示状態、他方を黒色表示状態とするパターン(R2)、(R3)と、第1のセル410Aを赤色表示状態とし、第2のセル410Bおよび第3のセル410Cをそれぞれ黒色表示状態とするパターン(R4)と、第1のセル410Aを赤色表示状態とし、第2のセル410Bをマゼンタ色表示状態とし、第3のセル410Cをイエロー色表示状態とするパターン(R5)と、第1のセル410Aを白色表示状態とし、第2のセル410Bをマゼンタ色表示状態とし、第3のセル410Cをイエロー色表示状態とするパターン(R6)とを有している。
また、パターン(R5)は、6つのパターンのうち、最も色合いに優れた(すなわち、最も濃い)赤色を表示することができる。具体的には、第2のセル410Bで表示されているマゼンタ色と第3のセル410Cで表示されているイエロー色の混合色は、赤色である。そのため、第1のセル410Aで表示される赤色と、第2、第3のセル410B、410Cで表示される赤色とが合わさることにより、より色合いに優れた赤色が表示されることとなる。
表1に示すように、画素Pixに緑色を表示させるパターンは、前述した赤色表示パターンと同様に、少なくとも6通りある。具体的には、第2のセル410Bを緑色表示状態とし、第1のセル410Aおよび第3のセル410Cをそれぞれ白色表示状態とするパターン(G1)と、第2のセル410Bを緑色表示状態とし、第1のセル410Aおよび第3のセル410Cのいずれか一方を白色表示状態、他方を黒色表示状態とするパターン(G2)、(G3)と、第2のセル410Bを緑色表示状態とし、第1のセル410Aおよび第3のセル410Cをそれぞれ黒色表示状態とするパターン(G4)と、第2のセル410Bを緑色表示状態とし、第1のセル410Aをシアン色表示状態とし、第3のセル410Cをイエロー色表示状態とするパターン(G5)と、第2のセル410Bを白色表示状態とし、第1のセル410Aをシアン色表示状態とし、第3のセル410Cをイエロー色表示状態とするパターン(G6)とを有している。
また、パターン(G6)は、6つのパターンのうち、最も色合いに優れた(すなわち最も濃い)緑色を表示することができる。具体的には、第1のセル410Aで表示されているシアン色と第3のセル410Cで表示されているイエロー色の混合色は、緑色である。そのため、第2のセル410Bで表示される緑色と、第1、第3のセル410A、410Cで表示される緑色とが合わさることにより、より色合いに優れた緑色が表示されることとなる。
表1に示すように、画素Pixに青色を表示させるパターンは、前述した赤色表示パターンと同様に、少なくとも6通りある。具体的には、第3のセル410Cを青色表示状態とし、第1のセル410Aおよび第2のセル410Bをそれぞれ白色表示状態とするパターン(B1)と、第3のセル410Cを青色表示状態とし、第1のセル410Aおよび第2のセル410Bのいずれか一方を白色表示状態、他方を黒色表示状態とするパターン(B2)、(B3)と、第3のセル410Cを青色表示状態とし、第1のセル410Aおよび第2のセル410Bをそれぞれ黒色表示状態とするパターン(B4)と、第3のセル410Cを青色表示状態とし、第1のセル410Aをシアン色表示状態とし、第2のセル410Bをマゼンタ色表示状態とするパターン(B5)と、第3のセル410Cを白色表示状態とし、第1のセル410Aをシアン色表示状態とし、第2のセル410Bをマゼンタ色表示状態とするパターン(B6)とを有している。
また、パターン(B6)は、6つのパターンのうち、最も色合いに優れた(すなわち最も濃い)青色を表示することができる。具体的には、第1のセル410Aで表示されているシアン色と第2のセル410Bで表示されているマゼンタ色の混合色は、青色である。そのため、第3のセル410Cで表示される青色と、第1、第2のセル410A、410Bで表示される青色とが合わさることにより、より色合いに優れた青色が表示されることとなる。
表1に示すように、画素Pixに黒色を表示させるパターンは、少なくとも1通りある。具体的には、各セル410A、410B、410Cを黒色表示状態とするパターン(BK1)を有している。
表1に示すように、画素Pixに灰色を表示させるパターンは、少なくとも6通りある。具体的には、第1のセル410A、第2の410Bおよび第3の410Cのいずれか1つのセルを黒色表示状態とし、他の2つのセルを白色表示状態とするパターン(GR1)、(GR2)、(GR3)と、第1のセル410A、第2の410Bおよび第3の410Cのいずれか1つのセルを白色表示状態とし、他の2つのセルを黒色表示状態とするパターン(GR4)、(GR5)、(GR6)とを有している。
パターン(GR1)〜(GR6)のうち、パターン(GR1)、(GR2)、(GR3)が白色に近い灰色であり、パターン(GR4)、(GR5)、(GR6)が黒色に近い灰色である。
表1には、示していないが、画素Pixには、上述した色以外の色を表示させることができる。例えば、赤色と緑色の混色を表示させるには、第1のセル410Aを赤色表示状態とし、第2のセル410Bを緑色表示状態とし、第3のセル410Cを白色表示状態または黒色表示状態とすればよいし、緑色と青色の混色を表示させるには、第2のセル410Bを緑色表示状態とし、第3のセル410Cを青色表示状態とし、第1のセル410Aを白色表示状態または黒色表示状態とすればよいし、青色と赤色の混色を表示させるには、第3のセル410Cを青色表示状態とし、第1のセル410Aを赤色表示状態とし、第2のセル410Bを白色表示状態または黒色表示状態とすればよい。
このように、表示装置20では、各色について、その色を表示するためのパターンを複数有している。特に、赤色表示、緑色表示および青色表示については、それぞれ、少なくとも6通りのパターンを有しており、これら6通りのパターンは、それぞれ、その明るさや色合いが異なっている。そのため、表示装置20の使用環境(使用空間の明るさ)や使用目的(表示する画像の内容(例えば写真のような鮮明な画像))によって、どのパターンで各色を表示するかを選択することにより、最も適した画像(色)、すなわち使用者が視認しやすい画像(色)を表示することができる。例えば、赤色表示について言えば、表示装置20を使用する空間が明るければ(表示面121に入射する光の量が比較的多ければ)、パターン(R4)によって暗い赤色を表示し、暗ければ、パターン(R1)によって明るい赤色を表示するのが好ましく、写真のような画像を表示する場合には、パターン(R5)によって色合いに優れた(濃い)赤色を表示するのが好ましい。緑色表示、青色表示についても同様である。
次に、本発明の表示装置の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の表示装置の第2実施形態を示す断面図である。
以下、第2実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる表示装置は、セルに充填された分散液の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
第1のセル410Aに充填された分散液100A’は、白色をなす白色粒子(第1の粒子)5Aと、シアン色をなすシアン色粒子(第2の粒子)6A’を赤色をなす分散媒7A’に分散(懸濁)してなる。白色粒子5Aおよびシアン色粒子6A’は、互いに反対の極に帯電した電気泳動粒子である。すなわち、白色粒子5Aおよびシアン色粒子6A’のうちの一方の粒子が正に帯電し、他方の粒子が負に帯電している。また、分散媒7Aの色は、シアン色粒子6A’の色と補色の関係にある。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
次に、本発明の表示装置の第3実施形態について説明する。
図11は、本発明の表示装置の第3実施形態を示す平面図である。
以下、第3実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる表示装置は、セルの配列が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
図12は、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。
図12に示す電子ペーパー600は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体601と、表示ユニット602とを備えている。このような電子ペーパー600では、表示ユニット602が、前述したような表示装置20で構成されている。
図13は、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。このうち、図13中(a)は断面図、(b)は平面図である。
図13に示すディスプレイ(表示装置)800は、本体部801と、この本体部801に対して着脱自在に設けられた電子ペーパー600とを備えている。なお、この電子ペーパー600は、前述したような構成、すなわち、図12に示す構成と同様である。
このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600は、本体部801に着脱自在に設置されており、本体部801から取り外した状態で携帯して使用することもできる。これにより、利便性が向上する。
また、前述した実施形態では、各画素が、3つのセルで構成されている形態について説明したが、これに限定されず、例えば、各画素が、4つ以上のセルで構成されていてもよい。なお、各画素が4つ以上のセルで構成されている場合には、1つの画素に、第1のセル、第2のセルおよび第3のセルの少なくとも1つのセルが複数個存在することとなる。
Claims (11)
- 白色をなし正または負に帯電する第1の粒子と前記第1の粒子と異なる色をなし前記第1の粒子と反対の極に帯電する第2の粒子とを、前記第2の粒子の色と補色の関係にある色の分散媒に分散してなる分散液が充填された複数の充填部を有する表示層を有し、
前記複数の充填部のそれぞれへ作用させる電界パターンを選択することにより、前記第1の粒子を前記充填部の前記表示面側に偏在させて前記表示面に前記第1の粒子の色を表示する第1の色表示状態、前記第2の粒子を前記充填部の前記表示面側に偏在させて前記表示面に前記第2の粒子の色を表示する第2の色表示状態、前記分散媒中に前記第2の粒子を分散させて前記表示面に前記第2の粒子と前記分散媒の混合色を表示する第3の色表示状態、および、前記第1の粒子および前記第2の粒子を前記充填部の中央部に位置させて前記表示面に前記分散媒の色を表示する第4の色表示状態のうちのいずれか1つの状態を選択することができることを特徴とする表示シート。 - 前記第3の色表示状態では、前記第1の粒子が前記充填部の前記表示面と反対側に偏在する請求項1に記載の表示シート。
- 前記第1の粒子の前記分散媒中の移動度は、前記第2の粒子の前記分散媒中の移動度よりも低い請求項2に記載の表示シート。
- 前記第3の色表示状態では、前記第2の粒子は、前記分散媒中の前記表示面側にて分散しており、前記第1の粒子は、前記分散媒中の前記表示面と反対側にて分散している請求項1に記載の表示シート。
- 前記複数の充填部のうち、少なくとも3つの前記充填部によって1画素が構成されており、
前記少なくとも3つの充填部に含まれる第1の充填部には、前記第1の粒子と赤色の前記第2の粒子とをシアン色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されており、第2の充填部には、前記第1の粒子と緑色の前記第2の粒子とをマゼンタ色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されており、第3の充填部には、前記第1の粒子と青色の前記第2の粒子とをイエロー色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されている請求項1ないし4のいずれかに記載の表示シート。 - 前記複数の充填部のうち、少なくとも3つの前記充填部によって1画素が構成されており、
前記少なくとも3つの充填部に含まれる第1の充填部には、前記第1の粒子とシアン色の前記第2の粒子とを赤色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されており、第2の充填部には、前記第1の粒子とマゼンタ色の前記第2の粒子とを緑色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されており、第3の充填部には、前記第1の粒子とイエロー色の前記第2の粒子とを青色の前記分散媒に分散してなる前記分散液が充填されている請求項1ないし4のいずれかに記載の表示シート。 - 前記画素において、前記第1の充填部、前記第2の充填部および前記第3の充填部のうちのいずれか1つの充填部内に存在する前記第2の粒子の色を表示する場合には、前記表示する色の前記第2の粒子を収容する前記充填部では、前記第2の粒子の色を表示し、他の充填部では、前記第1の粒子の色または前記第2の粒子の色と前記分散媒の色との混合色を表示する請求項5または6に記載の表示シート。
- 前記他の充填部において、前記第1の粒子の色を表示するか、前記第2の粒子の色と前記分散媒の色との混合色を表示するかは、前記表示面を介して前記表示層に入射する光の量に基づいて選択する請求項7に記載の表示シート。
- 前記画素において、前記第1の充填部、前記第2の充填部および前記第3の充填部のうちのいずれか1つの充填部内に存在する前記第2の粒子の色を表示する場合には、前記表示する色の前記第2の粒子を収容する前記充填部では、前記第2の粒子の色を表示し、他の充填部では、前記分散媒の色を表示する請求項5または6に記載の表示シート。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載の表示シートを備えることを特徴とする表示装置。
- 請求項10に記載の表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010047143A JP5540773B2 (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 表示シート、表示装置および電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010047143A JP5540773B2 (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 表示シート、表示装置および電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011180536A JP2011180536A (ja) | 2011-09-15 |
JP5540773B2 true JP5540773B2 (ja) | 2014-07-02 |
Family
ID=44692048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010047143A Expired - Fee Related JP5540773B2 (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 表示シート、表示装置および電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5540773B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7148324B2 (ja) * | 2017-12-11 | 2022-10-05 | Tianma Japan株式会社 | 光線方向制御装置及び光線方向制御素子の駆動方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0188986U (ja) * | 1987-12-04 | 1989-06-12 | ||
WO1999053373A1 (en) * | 1998-04-10 | 1999-10-21 | E-Ink Corporation | Full color reflective display with multichromatic sub-pixels |
JP2001290444A (ja) * | 2000-04-06 | 2001-10-19 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置、及び該電気光学装置を搭載した電子機器 |
JP4557068B2 (ja) * | 2000-06-22 | 2010-10-06 | セイコーエプソン株式会社 | 電気泳動表示装置の駆動方法、駆動回路、電気泳動表示装置および電子機器 |
JP4154175B2 (ja) * | 2002-05-31 | 2008-09-24 | キヤノン株式会社 | 電気泳動表示素子の製造方法 |
JP5276811B2 (ja) * | 2006-08-25 | 2013-08-28 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置の作製方法 |
JP5286738B2 (ja) * | 2007-10-16 | 2013-09-11 | セイコーエプソン株式会社 | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 |
JP5310145B2 (ja) * | 2008-08-20 | 2013-10-09 | 株式会社リコー | 電気泳動液、及びそれを用いた表示素子 |
JP5471497B2 (ja) * | 2009-07-30 | 2014-04-16 | セイコーエプソン株式会社 | 電気泳動表示体、電気泳動表示装置および電子機器 |
-
2010
- 2010-03-03 JP JP2010047143A patent/JP5540773B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011180536A (ja) | 2011-09-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5119964B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP5505130B2 (ja) | 表示装置および電子機器 | |
JP5320724B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP5471497B2 (ja) | 電気泳動表示体、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP5286738B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
US8698734B2 (en) | Electrophoretic display device, driving method of the same, and electronic apparatus | |
US8711468B2 (en) | Display sheet, display device, and electronic apparatus | |
US8605353B2 (en) | Liquid for electrophoretic display and electrophoretic display device and electronic device preparerd using the same | |
JP5499923B2 (ja) | 表示シートの製造方法 | |
JP5306703B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP2008116513A (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP5540773B2 (ja) | 表示シート、表示装置および電子機器 | |
JP2012093627A (ja) | 表示シート、表示装置および電子機器 | |
JP5422932B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
US8648795B2 (en) | Display sheet, display device, electronic device, and display sheet driving method | |
JP5505119B2 (ja) | 表示装置および電子機器 | |
JP5169312B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP5169276B2 (ja) | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 | |
JP2012093385A (ja) | 表示シート、表示装置および電子機器 | |
JP2012226012A (ja) | 表示シート、表示装置および電子機器 | |
JP5396057B2 (ja) | 表示装置、電子機器および表示装置の駆動方法 | |
JP5300519B2 (ja) | 表示装置、電子機器および表示装置の駆動方法 | |
JP2012083386A (ja) | 表示シートの駆動方法、制御装置、表示装置および電子機器 | |
JP2012226011A (ja) | 表示シート、表示装置および電子機器 | |
JP2012003211A (ja) | 表示装置および電子機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140318 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140408 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140421 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5540773 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |