JP5169276B2 - 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 - Google Patents
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Description
特許文献1には、電気泳動ディスプレイの画素を構成する電気泳動表示装置が開示されている。この電気泳動表示装置は、セルを備えていて、このセル内には、透明絶縁性液体、正に帯電した白色の電気泳動粒子(以下、単に「白色粒子」という)および負に帯電した黒色の電気泳動粒子(以下、単に「黒色粒子」という)が封入されている。また、セルの一方の側には透明電極が設置され、他方の側には着色板が設置されている。さらに、着色板上には、第1電極および第2電極が設けられている(特許文献1の図3参照)。
ここで、特許文献1の電気泳動表示装置では、第1電極と第2電極とに電圧を印加した場合には、例えば、第1電極付近に黒色粒子が偏在し、第2電極付近に白色粒子が偏在する。
本発明の電気泳動表示シートは、異なる極性に帯電し、互いに色彩が異なる第1粒子および第2粒子を分散させた分散媒が内部空間に充填されたカプセルと、
前記カプセルを回転可能に収容する収容部と、
前記収容部を介して対向配置された第1電極および第2電極と、
前記カプセルを回転させる回転手段とを有し、
前記カプセルは、その壁部を介して内部を視認可能な透視部を有していることを特徴とする。
これにより、優れた色表示性を発揮することのできる電気泳動表示シートを提供することができる。
これにより、カプセルの壁部の色や、第1粒子の色や、第2粒子の色を表示することができ、優れた色表示性を発揮することができる。
これにより、カプセルを収容部内で容易に回転させることができる。
本発明の電気泳動表示シートでは、前記カプセルは、略球状をなしていることが好ましい。
これにより、カプセルを収容部内で円滑に回転させることができる。
これにより、より鮮明に、第1粒子および第2粒子の色彩を鮮明に表示色として表示することができる。
本発明の電気泳動表示シートでは、前記カプセルは、前記透視部と異なる部分に、着色された着色部を有していることが好ましい。
これにより、第1粒子および第2粒子の色彩に加え、着色部の色彩を表示色として表示できるため、表示特性が向上する。
これにより、着色部の色彩の階調表現が可能となり、電気泳動表示装置の表示特性がより向上する。
本発明の電気泳動表示シートでは、前記カプセルは、正に帯電した正帯電領域および負に帯電した負帯電領域を有し、
前記回転手段は、前記カプセルに電界または磁界を作用させて、前記カプセルを回転させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、カプセルに電界を作用させることにより、カプセルを回転させることができ、簡単かつ確実にカプセルの姿勢を決定することができる。
これにより、簡単かつ確実に、着色部が第1電極側に位置する状態(姿勢)と、透視部が第1電極側に位置する状態(姿勢)とをとることができる。その結果、電気泳動表示装置の作動が容易となる。
これにより、比較的簡単な構成でカプセルを回転させ、カプセルの姿勢を決定することができる。
これにより、装置の小型化を図るとともに、低コスト化および製造の容易化を図ることができる。
本発明の電気泳動表示シートでは、前記第1電極と前記第2電極との間に印加する電圧パターンを設定することにより、前記カプセルを回転させて該カプセルの姿勢を決定するとともに、前記第1粒子および前記第2粒子を前記分散媒中で泳動させて、前記第1電極を介して視認する前記収容部内の色を変更するよう構成されていることが好ましい。
これにより、比較的簡単な構成とするとともに、カプセルの壁部の色や、第1粒子の色や、第2粒子の色を表示することができ、優れた色表示性を発揮することができる。
これにより、比較的簡単な構成とするとともに、カプセルの壁部の色や、第1粒子の色や、第2粒子の色を表示することができ、優れた色表示性を発揮することができる。
これにより、カプセルを回転させる作動と、カプセルを回転させずに第1粒子および第2粒子を泳動させる作動とからいずれかを容易に選択することができるため、操作性および表示特性が向上する。
これにより、優れた色表示性を発揮することのできる電気泳動表示装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする。
これにより、優れた色表示性を発揮することのできる電子機器を提供することができる。
<電気泳動表示装置>
≪第1実施形態≫
まず、本発明の電気泳動表示シートを適用した電気泳動表示装置(本発明の電気泳動表示装置)の第1実施形態について説明する。
図1に示す電気泳動表示装置1は、回路基板(バックプレーン)9と、回路基板9の上面に接合された電気泳動表示シート2とで構成されている。
回路基板9は、平板状の基部91と、基部91に設けられた例えばTFT等のスイッチング素子を含む回路(図示せず)とを有している。
また、電気泳動表示装置1は、各セル31に対応する部位がそれぞれ一画素を構成しているものであり、これら複数の画素は、互いに同様の構成であるため、以下では、説明の便宜上、1つの画素(以下「画素P」と言う)について代表して説明し、その他の画素については、その説明を省略する。
基体3の厚さ(すなわち、上部電極41と下部電極42の離間距離)は、特に限定されないが、10〜500μm程度であるのが好ましく、20〜100μm程度であるのがより好ましい。
セル31に充填された誘電性液体5としては、例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環族炭化水素類、アイソパーG、アイソパーLなどのイソパラフィン、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル等のシリコーンオイル類などが挙げられ、これらを単独または混合物として用いることができる。
このようなカプセル6は、内部空間61を画成する略球状のシェル(壁部)62を有している。このシェル62には、当該シェル62を介して内部(内部空間61)を視認できる実質的に無色透明な透視部622と、着色された着色部621と、透視部622と着色部621との間に位置しそれらの中間色をなす中間色部623とが形成されている。
このように、シェル62が透視部622を有することにより、カプセル6の外部から内部空間61内の第1粒子Aおよび第2粒子Bを視認することができる。これにより、第1粒子Aおよび第2粒子の色彩を表示色として表示することが可能となる。特に、本実施形態では、透視部622が無色透明であるため、より鮮明に、第1粒子Aおよび第2粒子Bの色彩を表示色として表示することができる。
着色部621の色としては、白色、黒色、灰色などの無彩色や、赤色、青色、緑色などの有彩色のうちから任意に選択することができる。これらのうちでも、着色部621の色としては、有彩色であることが好ましい。これにより、後述するように、電気泳動表示装置1は、カラー表示を行うことができる。
特に、本実施形態の中間色部621は、着色部621側から透視部622側に向けて、着色部621の色彩から透明へと連続的に変化するグラデーションを有しているため、着色部621の色彩の階調をより多階調とすることができる。
本実施形態では、着色部621が負帯電領域であり、透視部622が正帯電領域となっている。このように、正帯電領域および負帯電領域のうちの一方を透視部622に位置させ、他方を着色部621に位置させることにより、後述するように、簡単かつ確実に、着色部621が上部電極42側に位置する状態と、透視部622が上部電極41側に位置する状態とをとることができる。これにより、電気泳動表示装置の作動が容易となる。
また、正に帯電した着色部621の形成方法としては、例えば、(i)カーボンブラック、銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニン、アムミニウム、タングステンなどを真空蒸着する方法、(ii)顔料もしくは染料を分散させた樹脂を溶媒に分散または溶解し、スプレーコート、ディップコート、あるいはドクターブレードにより塗布する方法、(iii)油溶性の分散染料を含む溶媒中にカプセル6を浸け込み、染料をシェル62に含浸させる方法などが挙げられる。なお、中間色部623の形成方法は、着色部621の形成方法と同様であるため、その説明を省略する。
さらに、カプセル6をより一層帯電させるために、荷電制御剤を顔料、染料とともに樹脂中に混合してもよい。荷電制御剤の具体例としては、サリチル酸系化合物、ホウ素系化合物などの負帯電制御剤が挙げられる。
具体的には、例えば、アクリル樹脂、アルキド樹脂などにニグロシン染料、トリフェニルメタン染料、四級アンモニウム塩類などの正帯電制御剤を混合し、この樹脂をトルエン、酢酸ブチル、酢酸エチルなどの有機系溶媒に溶解し、カプセル6表面に塗布することで、透視部622を形成することができる。
以上、カプセル6について説明したが、このようなカプセル6の粒径としては、解像度、隠蔽率などの観点から、10μm〜200μmであることが好ましい。
分散媒7は、実質的に無色透明であることが好ましい。このような分散媒7としては、比較的高い絶縁性を有するものが好適に使用される。かかる分散媒7としては、例えば、各種水(蒸留水、純水、イオン交換水等)、メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール類、メチルセロソルブ等のセロソルブ類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ペンタン等の脂肪族炭化水素類、シクロへキサン等の脂環式炭化水素類、ベンゼン、トルエンのような長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、ピラジン等の芳香族複素環類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、カルボン酸塩、流動パラフィン等の鉱物油類、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸等の植物油類、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル等のシリコーンオイル類、ハイドロフルオロエーテル等のフッ素系液体またはその他の各種油類等が挙げられ、またはその他の各種油類等が挙げられ、これらを単独または混合物として用いることができる。
このような分散媒7中には、前述したように、第1粒子Aおよび第2粒子Bが分散している。なお、以下では、説明の便宜上、第1粒子Aおよび第2粒子Bを合わせて、単に「電気泳動粒子」とも言う。
また、第1粒子Aおよび第2粒子Bは、互いに色が異なっている。第1粒子Aおよび第2粒子Bの色(色彩)としては、特に限定されず、白色、黒色、灰色などの無彩色や、赤色、青色、緑色などの有彩色のうちから、2色を任意に選択することができる。本実施形態では、第1粒子Aが黒色の粒子であり、第2粒子Bが白色の粒子である。
また、複合粒子としては、例えば、顔料粒子の表面を樹脂材料で被覆したもの、樹脂粒子の表面を顔料で被覆したもの、顔料と樹脂材料とを適当な組成比で混合した混合物で構成される粒子等が挙げられる。
以上、第1粒子Aおよび第2粒子Bについて説明したが、このような2つの粒子A、Bの分散媒7への分散は、例えば、ペイントシェーカー法、ボールミル法、メディアミル法、超音波分散法、攪拌分散法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて行うことができる。
上部電極41と下部電極42とは、セル31を介して対向配置されている。このような上部電極41および下部電極42は、これらの間に電圧を印加することにより、第1粒子Aおよび第2粒子Bを分散媒7中で泳動させるために設置されているものであるが、特に本実施形態では、上部電極41および下部電極42は、カプセル6を回転させる回転手段8を兼ねている。
また、上部電極41は、実質的に無色透明である。これにより、電気泳動表示装置1の外部から上部電極41を介してセル31内を視認することができる。なお、上部電極41としては、電気泳動表示装置1の外部からセル31内を視認することができれば、無色透明でなくてもよく、着色されていてもよい。
下部電極42は、回路基板9上に形成された前記回路に電気的に接続されている。電気泳動表示装置1は、当該回路に含まれるTFT(スイッチング素子)により、下部電極42への電圧印加のON/OFFを制御するよう構成されている。
以上のような上部電極41と下部電極42との間に印加する電圧としては、大きく分けて2種類あり、それは、カプセル6を回転させるための電圧V1と、カプセルを回転させずに第1粒子Aおよび第2粒子Bを泳動させるための電圧V2である。
X1をX2よりも大きくする簡単な方法として、誘電性液体5の粘度を調整することが挙げられる。例えば、誘電性液体5の粘度を高くすればカプセル6がセル31中で回転しづらくなり、その分X1が大きくなる。このように誘電性液体5の粘度を調整してX1を決定することで、比較的簡単にX1をX2よりも大きくすることができる。
初めに、白色表示状態(第3の状態)について説明する。
例えば、図1に示す状態で、図2(a)に示すように、上部電極41に電圧V11を印加するとともに、下部電極42に電圧V12を印加すると、上部電極41が負、下部電極42が正となる。このとき、上部電極41と下部電極42との間に印加された電圧は、カプセル6を回転させるのに十分な強さ(すなわち、X1(V)以上)を有しているため、カプセル6の透視部622が上部電極41に、着色部621が下部電極42に向かうようにカプセル6が回転し、図3のように透視部622が上部電極41側に位置する姿勢(状態)となる。これにより、上部電極41を介してカプセル6の内部空間61を視認することができるようになる。
次いで、黒色表示状態(第2の状態)について説明する。
例えば、前述した白色表示状態で、図2(b)に示すように、上部電極41に電圧V21を印加するとともに、下部電極42に電圧V22を印加すると、上部電極41が正、下部電極42が負となる。ここで、上部電極41と下部電極42との間に印加された電圧の強さは、第1粒子Aおよび第2粒子を分散媒7中で泳動させるには十分な強さであるが、カプセル6を回転させには不十分な強さ(すなわち、X2以上X1未満)であるため、カプセル6の回転を防止しつつ、第1粒子Aおよび第2粒子Bを分散媒7中で泳動させることができる。
したがって、図4に示すように、カプセル6中においては、第1粒子Aが透視部622に対応する位置に偏在し、第2粒子Bが着色部621に対応する部位に偏在することとなる。その結果、この状態では、表示色として黒色が視認される。
次いで、前述した<2−1>とは異なる黒色表示状態について説明する。
例えば、前述した白色表示状態で、図2(c)に示すように、上部電極41に電圧V13を印加するとともに、下部電極42に電圧V14を印加すると、上部電極41が正、下部電極42が負となる。このとき、上部電極41と下部電極42との間に印加された電圧は、カプセル6を回転させるのに十分な強さ(すなわち、X1(V)以上)を有しているため、カプセル6の透視部622が下部電極42に、着色部621が上部電極41に向かうようにカプセル6が回転し、図5のように着色部621が上部電極41側に位置する姿勢(状態)となる。
次いで、赤表示状態(第1の状態)について説明する。
例えば、前述した<2−2>黒色表示状態で、図2(d)に示すように、上部電極41に電圧V23を印加するとともに、下部電極42に電圧V24を印加すると、上部電極41が負、下部電極42が正となる。ここで、上部電極41と下部電極42との間に印加された電圧の強さは、第1粒子Aおよび第2粒子を分散媒7中で泳動させるには十分な強さであるが、カプセル6を回転させには不十分な強さであるため、カプセル6の回転を防止しつつ、第1粒子Aおよび第2粒子Bを分散媒7中で泳動させることができる。
次いで、中間色表示状態について説明する。
前述したように、例えば図1の状態から上部電極41および下部電極42に、図2(c)に示す電圧を印加すると、カプセル6は、着色部621が上部電極41側に向かうように回転する。カプセル6が回転を始め、中間色部623が上部電極41側に位置する状態となったときに前記電圧の印加を停止すれば、カプセル6は、図7に示す姿勢(状態)を維持することとなる。なお、この状態では、第1粒子Aが上部電極41側に偏在し、第2粒子Bが下部電極42側に偏在することとなる(図示せず)。
特に、本実施形態では、中間色部623は、グラデーションを有しているため、前記効果がより顕著となる。
上述したように、電気泳動表示装置1では、カプセル6を回転させることにより色の彩度を変更することができ、かつ、第1粒子Aおよび第2粒子Bをそれぞれ泳動させることにより、色の明度を変更することができる。したがって、このような電気泳動表示装置1によれば、優れた色表示特特性を発揮することができる。
また、本実施系形態では、上部電極41および下部電極42が、カプセル6を回転させる回転手段を兼ねているため、装置の小型化を図るとともに、低コスト化および製造の容易化を図ることができる。
次に、本発明の電気泳動表示装置の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の電気泳動表示装置の第2実施形態を示す模式的縦断面図である。
以下、第2実施形態の電気泳動表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる電気泳動表示装置は、カプセルを回転させる回転手段の構成が異なる以外は、第1実施形態の電気泳動表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
以上のような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
次に、本発明の電気泳動表示装置の第3実施形態について説明する。
図9は、本発明の電気泳動表示装置の第3実施形態を示す模式的縦断面図である。
以下、第3実施形態の電気泳動表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる電気泳動表示装置は、画素の構成が異なる以外は、第1実施形態の電気泳動表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
セル31a、31b、31cには、それぞれ、カプセル6a、6b、6cが収容されている。カプセル6aの着色部621の色はシアンであり、カプセル6bの着色部621の色はマゼンタであり、カプセル6cの着色部621の色は赤である。
例えば、黒色を表示したい場合には、3つのセル31a、31b、31cを全て黒色表示状態とすればよいし、マゼンタを表示したい場合には、セル31bをマゼンタ表示状態とし、セル31a、31cを白色表示状態とすればよいし、シアンとマゼンタの中間色を表示したい場合には、セル31aをシアン表示状態とし、セル31bをマゼンタ表示状態とし、セル31cを白色表示状態とすればよい。なお、セル31a、31b、31cの配列や、形状などは、特に限定されない。
以上のような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
図10は、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。
図10に示す電子ペーパー600は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体601と、表示ユニット602とを備えている。
このような電子ペーパー600では、表示ユニット602が、前述したような電気泳動表示装置1で構成されている。
図11は、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。このうち、図12中(a)は断面図、(b)は平面図である。
図11に示すディスプレイ(表示装置)800は、本体部801と、この本体部801に対して着脱自在に設けられた電子ペーパー600とを備えている。なお、この電子ペーパー600は、前述したような構成、すなわち、図11に示す構成と同様のものである。
このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600は、本体部801に着脱自在に設置されており、本体部801から取り外した状態で携帯して使用することもできる。
また、前述した実施形態では、電気泳動表示装置が複数の画素を有するものについて説明したが、画素の数は、特に限定されず、例えば1つであってもよい。
また、前述した第2実施形態では、回転手段として一対の電極片を有するものについて説明したが、これに限定されず、例えば一対の電極片に換えて、一対の電磁コイルを有していてもよい。
Claims (16)
- 異なる極性に帯電し、互いに色彩が異なる第1粒子および第2粒子を分散させた分散媒が内部空間に充填されたカプセルと、
前記カプセルを回転可能に収容する収容部と、
前記収容部を介して対向配置された第1電極および第2電極と、
前記カプセルを回転させる回転手段とを有し、
前記カプセルは、その壁部を介して内部を視認可能な透視部を有していることを特徴とする電気泳動表示シート。 - 前記回転手段により前記カプセルを回転させて該カプセルの姿勢を決定するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加して前記第1粒子および前記第2粒子を前記分散媒中で泳動させることにより、前記第1電極を介して視認する前記収容部内の色を変更するよう構成されている請求項1に記載の電気泳動表示シート。
- 前記収容部には、前記カプセルとともに液体が充填されており、前記カプセルが浮遊している請求項1または2に記載の電気泳動表示シート。
- 前記カプセルは、略球状をなしている請求項1ないし3のいずれかに記載の電気泳動表示シート。
- 前記透視部は、実質的に無色透明である請求項1ないし4のいずれかに記載の電気泳動表示シート。
- 前記カプセルは、前記透視部と異なる部分に、着色された着色部を有している請求項1ないし5のいずれかに記載の電気泳動表示シート。
- 前記カプセルは、前記透視部と前記着色部との間に、それらの中間色をなす中間色部を有している請求項6に記載の電気泳動表示シート。
- 前記カプセルは、正に帯電した正帯電領域および負に帯電した負帯電領域を有し、
前記回転手段は、前記カプセルに電界または磁界を作用させて、前記カプセルを回転させるよう構成されている請求項6または7に記載の電気泳動表示シート。 - 前記正帯電領域および前記負帯電領域のうちの一方が前記透視部に位置し、他方が前記着色部に位置する請求項8に記載の電気泳動表示シート。
- 前記回転手段は、前記収容部を介して対向配置された一対のカプセル回転用電極片を有し、前記一対のカプセル回転用電極片間に電圧を印加することにより前記カプセルを回転させる請求項8または9に記載の電気泳動表示シート。
- 前記第1電極および前記第2電極は、前記一対のカプセル回転用電極片を兼ねている請求項10に記載の電気泳動表示シート。
- 前記第1電極と前記第2電極との間に印加する電圧パターンを設定することにより、前記カプセルを回転させて該カプセルの姿勢を決定するとともに、前記第1粒子および前記第2粒子を前記分散媒中で泳動させて、前記第1電極を介して視認する前記収容部内の色を変更するよう構成されている請求項11に記載の電気泳動表示シート。
- 前記カプセルの前記着色部が前記第1電極側に位置する第1の状態と、前記カプセルの前記透視部が前記第1電極側に位置するとともに、前記第1粒子が前記カプセル内で前記第1電極側に偏在する第2の状態と、前記カプセルの前記透視部が前記第1電極側に位置するとともに、前記第2粒子が前記カプセル内で前記第1電極側に偏在する第3の状態とのうちからいずれかを選択可能となっている請求項12に記載の電気泳動表示シート。
- 前記カプセルを回転させるための電圧は、前記第1粒子および前記第2粒子を泳動させるための電圧よりも大きい請求項12または13に記載の電気泳動表示シート。
- 請求項1ないし14のいずれかに記載の電気泳動表示シートと、前記収容部の前記第2電極側に設けられた基板とを備えることを特徴とする電気泳動表示装置。
- 請求項15に記載の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
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