JP5540614B2 - オートコリメータを用いた光学素子の偏心調整方法及び偏心測定方法、並びにレンズ加工方法 - Google Patents
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Description
即ち、本発明の第1態様における光学素子の偏心調整方法は、オートコリメータを用い、かつ光軸を有する光学素子を回転させて上記光学素子における上記光軸と回転軸との偏心を調整する偏心調整方法であって、
上記オートコリメータは、光源からの光束を上記光学素子の被検面に入射させるレンズ機能部と、上記被検面と作用した光束を検出する受光部とを有し、
上記光学素子は、上記被検面に相当する、光学作用面及び該光学作用面と同時に形成された平坦なフランジ面を有し、
上記レンズ機能部は、上記光束からそれぞれ異なる次数の回折光を生成する回折構造を有し、上記回折光を上記光学作用面及び上記フランジ面に照射し、
上記光学作用面及び上記フランジ面と作用して上記受光部で検出された検出結果から、上記光学作用面における光軸と、オートコリメータの光軸に無関係に配置された、上記光学素子の上記回転軸とが一致するように上記光学素子を位置決めする、ことを特徴とする。
上記レンズの上記フランジ面で反射した回折光の上記受光部での検出から、上記光学作用面に相当する上記レンズのレンズ面における光軸が上記レンズの回転軸に平行になるように上記レンズを位置決めし、次に、上記レンズ面で反射した回折光の上記受光部での検出から、上記レンズの回転軸が上記レンズ面の光軸に一致するように上記レンズを位置決めするようにしてもよい。
上記一致させた状態にて、上記光学素子における上記第1光学作用面に対向する第2光学作用面、及び該第2光学作用面と同時に形成された平坦な第2フランジ面に対して、レンズ機能部の回折構造にて生じた異なる次数のそれぞれの回折光を照射し、
上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面と作用した各回折光をオートコリメータに備わる受光部で検出し、
該検出結果から、上記第1光学作用面における光軸に対する上記第2光学作用面における光軸の相対的な平行偏心及び傾き偏心を求めることを特徴とする。
ここで、上記光学素子はレンズであり上記光学作用面はレンズ面であり、複数のレンズが板状体上にアレイ状に配列されたレンズアレイ体において、
上記レンズ面の光軸と上記回転軸とを一致させた基準レンズ面に対して、上記レンズアレイ体において上記基準レンズ面が存する側面にある他のレンズ面における相対的な平行偏心及び傾き偏心を求めることを特徴とする。
一致後、上記回転軸を基準として、上記対向面を加工して光学作用面としての第2レンズ面を形成する、ことを特徴とする。
又、以下に説明する各実施形態では、被検物である光学素子としてレンズを例に採るが、光学素子はレンズに限定するものではなく、光軸を有する光学素子例えばミラー等が含まれる。又、上記レンズは、上述したモールド法により成形されたレンズを例に採るが、その製法を問うものではない。又、単一の材料にてレンズをモールド成形することに限定されず、レンズの材質及び成形方法に制限はない。例えば、研磨加工により形成した球面のガラスレンズブランク上に、熱硬化性樹脂あるいは紫外線硬化性樹脂を塗布し、非球面形状の金型を用いて、圧縮成形または注型成形により、材質が複合された非球面レンズでもよい。
まず、光学素子の偏心調整方法について説明する。
光学素子の偏心調整とは、被検物である光学素子における光学作用面における光軸と、当該光学素子の回転軸との偏心が一致するように調整することを言う。ここで上記光学作用面とは、光学素子に入射する光に対して、例えば屈折又は反射等の光学的作用を行う面であり、光学素子が例えばレンズである場合にはレンズ面が相当する。上述のように、本実施形態では、光学素子としてモールド法にて成形されたレンズ1を例に採ることから、レンズ1には、図16に示したように、上記光学作用面に相当するレンズ面1a,1b、及びレンズ面1a,1bと同時に形成され平坦なフランジ面1c、1dが形成されている。又、レンズ1の偏心を誇張したレンズ1を図示する図18を参照して、レンズ1の偏心調整を説明すると、レンズ面1aの光軸7aと、レンズ1の回転軸6aとが一致するようにレンズ1の位置決め調整を行うこと、及び、レンズ面1bの光軸7bと、レンズ1の回転軸6aとが一致するようにレンズ1の位置決め調整を行うことのそれぞれがレンズ1の偏心調整に相当する。
レンズ1に対する具体的な偏心調整方法については、以下の装置構成の説明後に述べる。
図2に示すように、オートコリメータ100は、基本的構成部分として、レンズ機能部110と、受光部120とを備え、本実施形態では、さらに光源130及びビームスプリッター140を備えている。当該オートコリメータ100において特徴的構成部分の一つであるレンズ機能部110は、コリメータレンズ111と、回折光学素子112とを有し、回折光学素子112は、本実施形態ではコリメータレンズ111に対向する面に回折構造112aを形成しており、該回折構造112aにより、当該回折光学素子112に入射する光束からそれぞれ異なる次数の回折光を生成する。これらの回折光が照射される位置に、被検物であるレンズ1(被検レンズ1とも記す)が配置されている。
尚、本実施形態のような態様に限定されず、一つの回折光学素子112にて複数の被検レンズに対応可能なように、回折構造112aは、それぞれ異なる次数を有する3つ以上の回折光を生成するように設計してもよい。
即ち、一般的に回折光学素子は、大きくは、振幅変調型と位相変調型とに分類され、位相変調型は、表面レリーフ型(膜厚変調型)と屈折率変調型とに分類される。振幅変調型として、図3に示すような、交互に透明な帯と不透明な帯とを持ったフレネルゾーンプレートがある。その他の振幅変調型としては、干渉縞の強度分布を透過率の分布として記録したいわゆるアナログホログラムがある。
位相変調型の表面レリーフ型としては、図4の(A)に示すバイナリー形状、図4の(C)に示すブレーズ形状、このブレーズ形状を階段状に近似した図4の(B)に示すマルチレベル形状もある。屈折率変調型は、表面の形状で位相差を与えて回折させるのではなく、図4の(D)に示すように、屈折率を変化させて位相差を与えている。
尚、これらの形状は、各々特定の波長での回折効率を向上させた複数の形状を、重畳して形成してもよい。そのように形成することで、一つの回折面で、複数の波長において、個々に回折効率の高い回折光を得ることが可能となる。
又、図4の(A)〜(D)では、回折光学素子の一次元の断面を示すが、図3に示すフレネルゾーンプレートと同様に、軸対象に形成し、球面波又は非球面波を生成してもよい。
受光部120は、2次元の受光面を有する例えばCCDイメージセンサあるいはCMOSイメージセンサ等の2次元撮像素子(以下、撮像素子という)で構成され、撮像素子の受光面は、焦点面120aに位置し、その中心が光軸と一致するように設置される。光源130を構成する半導体レーザーの発光部は、直径1〜数μm程度と微少でありながら光出力は数〜数十mWと大きく極めて高輝度であり、また単波長でコヒーレントであるから、コリメータレンズ111によって無収差の平行光束を発生させ、被検物の形状に応じた像を受光部120の撮像素子の受光面上に結像させることができる。
光源130より射出されたレーザー光は、ビームスプリッター140によって反射され、コリメータレンズ111に入射し、コリメータレンズ111によって精度の高い平行光線となる。この平行光は、回折光学素子112の回折構造112aにて、本実施形態では上述のように0次とn次の2つのそれぞれ異なる次数の回折光となり、集光または発散されて被検レンズ1に入射される。本実施形態では、上記0次の回折光131は、回折光学素子112を単に透過した光に相当し、レンズ1のフランジ面1cに入射する。又、上記n次の回折光132は、レンズ1のレンズ面1aに入射する。
また、本実施形態では回折光学素子112は、平板であるが、曲面上に回折面を形成してもよい。また、少なくとも一面を回折面とし、その他に屈折面や反射面を組み合わせてもよい。
この偏心調整方法は、大きく分けて、チルト調整(傾き調整)と、シフト調整(平行調整)との2段階で行われる。尚、上記回転軸6aに対するレンズ面1a(1b)の光軸7a(7b)の傾き(軸の倒れ)をチルト、回転軸6aと直交する平面内での光軸7a(7b)の水平移動をシフトと呼ぶ。
フランジ面1cを用いることから、回折光学素子112にて生成した、本実施形態では0次の回折光131(透過光)を用い、この0次の回折光131の受光部120での光像からチルト調整を行う。
詳しく説明する。本実施形態ではオートコリメータ100の光軸(測定軸)101aと被検レンズ1の回転軸6aとを一致させる必要はなく、被検レンズ1は、上記傾斜機構211に単に載置される。よって、上記回転機構213によりレンズ1を回転させながら受光部120で検出された、フランジ面1cにおける0次の回折光131の反射光の光像は、図5の(A)に示す、点像による円形の軌跡131aとなる。このような円形軌跡131aの半径が小さくなり、図5の(B)に示すように一つの点像131bになるように、上記傾斜機構211を適宜、駆動する。本実施形態では、円形軌跡131aが点像131bになるように、コントローラ250が受光部120からの画像情報から傾斜機構211の駆動制御を行う。コントローラ250は、円形軌跡131aから点像131bまでの傾斜機構211に対する駆動制御量から、上記チルトの角度を求めることができる。
レンズ面1aを用いることから、回折光学素子112にて生成した、本実施形態ではn次の回折光132を用い、このn次の回折光132の受光部120での光像からシフト調整を行う。
詳しく説明する。上述したチルト調整の場合と同様に、図6の(A)に示す、n次の回折光132による上記円形軌跡132aの半径が小さくなり、図6の(B)に示すように一つの点像132bになるように、上記水平移動機構212を適宜、駆動する。本実施形態では、円形軌跡132aが点像132bになるように、コントローラ250が受光部120からの画像情報から水平移動機構212の駆動制御を行う。コントローラ250は、円形軌跡132aから点像132bまでの水平移動機構212に対する駆動制御量から、上記シフトの距離を求めることができる。
上述した第1実施形態では、光源130あるいは光源133は一つであり、つまり一つの波長の光による構成である。この場合、例えば、上述のように0次光とn次光、又はn’次光とn次光を用いて光学素子の偏心測定を行う。このとき、次数の異なる2つの回折光における光量の比率、つまり回折効率×面積の比率が1:1に近いほど、各光像における明るさの差が小さく、撮像素子で同時に検出しやすい。ここで、上記面積とは、上記レンズ面及び上記フランジ面から反射で返ってくる光束の面積である。一方、上記明るさの差が大きい場合には、撮像素子からの画像信号における画像処理上の問題が発生し、分解能が低下してしまう。
上述の第1実施形態では、被検レンズ1のレンズ面1a及びフランジ面1cに対するチルト及びシフトの調整方法を説明した。本第3実施形態では、第1実施形態又は第2実施形態で説明した方法にて、レンズ1の回転軸6aと、レンズ面1aの光軸7aとを合わせる偏心調整方法を実行した後、さらに、レンズ面1aに対向するレンズ面1bについても偏心調整を実行して、レンズ面1aとレンズ面1bとにおける相対傾き偏心及び相対平行偏心を求める偏心測定方法について説明する。また、このような相対傾き偏心及び相対平行偏心を、本第3実施形態では、1台のオートコリメータにて行う構成を示す。このような相対傾き偏心及び相対平行偏心を求める動作は、上述したコントローラ250にて実行される。
このとき、上記回転は、Vブロックにレンズを押し当てながら回転させることで、外形中心を回転軸とすることができるが、この方法では、レンズ外形の真円度に依存して、回転軸がブレてしまい、1本の軸に定まらない。つまり、測定精度が低下する。したがって、レンズ外形を基準にすることなく、直接に、第1レンズ面と第2レンズ面との相対傾き偏心、及び相対平行偏心を測定する方が望ましい。
図10Aに示すように、フランジ面1c、1dを用いて検出したチルトは、相対傾き偏心の値であるが、レンズ面1a,1bを用いて検出したシフトは、相対平行偏心と相対傾き偏心とが合成された値である。尚、図10Aにおいて、チルト原点131bは、図5を参照して説明したように、フランジ面1c、1dのいずれか一方、例えばフランジ面1cでの反射光から得たチルト原点であり、シフト原点132bは、図6を参照して説明したように、レンズ面1a、1bのいずれか一方、例えばレンズ面1aでの反射光から得たシフト原点である。又、点像131b’は、フランジ面1c、1dのいずれか他方、例えばフランジ面1dでの反射光による点像であり、点像132b’は、レンズ面1a、1bのいずれか他方、例えばレンズ面1bでの反射光による点像である。点像132b’は、相対平行偏心と相対傾き偏心とが合成された状態である。
上述した第3の実施形態では、第1実施形態又は第2実施形態で説明した方法にて、レンズ1の回転軸6aと、レンズ面1aの光軸7aとを合わせる偏心調整方法を実行した後、これと同じオートコリメータを用いて、レンズ面1aとレンズ面1bとの相対傾き偏心及び相対平行偏心を求めている。これに対し、本第4実施形態では、上記偏心調整方法の実行後、レンズ面1b側から別のオートコリメータを用いて、上記相対傾き偏心及び相対平行偏心を求める形態である。その構成例を図12Aに示す。図12Aにおいて、オートコリメータ100A及びオートコリメータ100Bは、共に上述したオートコリメータ100と同じ構成にてなり、オートコリメータ100Aは、レンズ面1aを調整、測定し、オートコリメータ100Bは、レンズ面1bを測定する。
上述した各実施形態では、1個の被検レンズ1に対する偏心調整及び偏心測定を行う構成を示した。これに対し本実施形態では、複数のレンズが板状体上にアレイ状に配列されたレンズアレイ体におけるレンズについて、レンズ面の光軸と回転軸とを一致させた基準レンズ面に対して、上記レンズアレイ体において上記基準レンズ面が存する側面にある他のレンズ面における相対的な平行偏心及び傾き偏心を求める構成を示す。
上述した各実施形態において、被検レンズ1は、例えば直径数mmほどで比較的サイズが小さく、対向するレンズ面1a,1b共に金型成形されるものを対象としている。一方、レンズの成形方法によっては、片方のレンズ面及びフランジ面のみを金型成形する場合もある。具体的には、例えば直径で数十mm程度の比較的サイズが大きいレンズでは、レンズ形状に対する成形条件の制約から、レンズの片側のみを金型成形にてレンズ面を成型し、レンズの残り片側を後加工によってレンズ面に形成する場合もある。ここで、後加工されるレンズ面は、球面だけでなく、非球面やその他の形状でもよい。また、加工方法も、研磨加工、研削加工、又は切削加工など、その制限はない。このように成形後に加工を行う場合も、レンズの設計性能及び要求性能を満たすために、成形によるレンズ面と、後加工によるレンズ面との相対傾き偏心と相対平行偏心とを小さく抑えることが必要である。
次に、図15Bに示すように、回転軸6aを基準として、上記対向面11bに対して、例えば研磨機構等を用いてレンズ面10bを追加工することで、相対傾き偏心及び相対平行偏心がほとんどないレンズを作製することができる。
7a,7b…光軸、
100…オートコリメータ、110…レンズ機能部、112…回折光学素子、
112a…回折構造、120…受光部、130…光源、131…0次回折光、
132…n次回折光。
Claims (11)
- オートコリメータ(100)を用い、かつ光軸(7a,7b)を有する光学素子(1)を回転させて上記光学素子における上記光軸と回転軸(6a)との偏心を調整する偏心調整方法であって、
上記オートコリメータは、光源(130)からの光束を上記光学素子の被検面(1a,1c、1b,1d)に入射させるレンズ機能部(110)と、上記被検面と作用した光束を検出する受光部(120)とを有し、
上記光学素子は、上記被検面に相当する、光学作用面(1a,1b)及び該光学作用面と同時に形成された平坦なフランジ面(1c,1d)を有し、
上記レンズ機能部は、上記光束からそれぞれ異なる次数の回折光(131、132)を生成する一つの回折構造(112a)を有し、この回折構造によって生成した次数の異なる上記回折光を上記光学作用面及び上記フランジ面に照射し、
上記光学作用面及び上記フランジ面と作用して上記受光部で検出された、上記光学素子の上記回転に伴う検出結果から、上記光学作用面における光軸と、オートコリメータの光軸(101a)に無関係に配置された、上記光学素子の上記回転軸とが一致するように上記光学素子を位置決めする、
ことを特徴とする光学素子の偏心調整方法。 - 上記光学素子はレンズであり、当該レンズの上記位置決めは、
上記レンズの上記フランジ面で反射した回折光の上記受光部での検出から、上記光学作用面に相当する上記レンズのレンズ面(1a,1b)における光軸(7a,7b)が上記レンズの回転軸に平行になるように上記レンズを位置決めし、
次に、上記レンズ面で反射した回折光の上記受光部での検出から、上記レンズの回転軸が上記レンズ面の光軸に一致するように上記レンズを位置決めしてなされる、請求項1記載の偏心調整方法。 - 上記光源は、異なる波長の光を発する複数の光を照射し、上記フランジ面及び上記レンズ面に対してそれぞれ異なる波長の光を照射する、請求項2記載の偏心調整方法。
- 請求項1から3のいずれかに記載の偏心調整方法を行い、光学素子(1)における2つの光学作用面の内の一方に相当する第1光学作用面(1a)での光軸(7a)と、上記光学素子の回転における回転軸(6a)とを一致させ、
上記一致させた状態にて、上記光学素子における上記第1光学作用面に対向する第2光学作用面(1b)、及び該第2光学作用面と同時に形成された平坦な第2フランジ面(1d)に対して、レンズ機能部(110)の回折構造(112a)にて生じた異なる次数のそれぞれの回折光(131、132)を照射し、
上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面と作用した各回折光をオートコリメータに備わる受光部(120)で検出し、
該検出結果から、上記第1光学作用面における光軸に対する上記第2光学作用面における光軸(7b)の相対的な平行偏心及び傾き偏心を求める、
ことを特徴とする光学素子の偏心測定方法。 - 上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面と作用する各回折光は、上記偏心調整方法を実行するときに使用する波長とは異なる波長の光にて生成される、請求項4記載の偏心測定方法。
- 上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面と作用した各回折光が入射する上記受光部が備わるオートコリメータは、上記偏心調整方法を実行するのに使用したオートコリメータと同一物である、請求項4記載の偏心測定方法。
- 上記受光部で検出される各回折光は、上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面にて反射して上記受光部に入射するか、あるいは、上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面を透過した後、上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面に対向して配置されたミラー(150、151)にて反射して上記受光部に入射する、請求項4又は6に記載の偏心測定方法。
- 上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面と作用した各回折光が入射する上記受光部が備わるオートコリメータは、上記偏心調整方法を実行するのに使用した第1オートコリメータ(100A)とは別設され上記第1オートコリメータと同じ構成を有する第2オートコリメータ(100B)である、請求項4記載の偏心測定方法。
- 上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面と作用した各回折光が入射する上記受光部が備わるオートコリメータは、上記偏心調整方法を実行するのに使用した第1オートコリメータ(100A)とは別設され、光源(130)からの光束を平行光として上記第2光学作用面及び上記第2フランジ面に入射するコリメータレンズ(111)を有する第2オートコリメータ(100C)である、請求項4記載の偏心測定方法。
- 請求項1から3のいずれかに記載の偏心調整方法を行い、光学素子の光学作用面における光軸と、上記光学素子の回転における回転軸とを一致させ、
ここで、上記光学素子はレンズであり上記光学作用面はレンズ面であり、複数のレンズが板状体上にアレイ状に配列されたレンズアレイ体(400)において、
上記レンズ面の光軸と上記回転軸とを一致させた基準レンズ面(401a)に対して、上記レンズアレイ体において上記基準レンズ面が存する側面(402)にある他のレンズ面(401e)における相対的な平行偏心及び傾き偏心を求める、
ことを特徴とする偏心測定方法。 - 光学素子がレンズであり、その片側の光学作用面が成形により第1レンズ面(10a)を形成し上記第1レンズ面に対向する対向面(11b)が光学作用面を未だ形成していないレンズ(10)に対して、請求項1から3のいずれかに記載の偏心調整方法を行い、上記第1レンズ面の光軸と、上記レンズの回転における回転軸とを一致させ、
一致後、上記回転軸を基準として、上記対向面を加工して光学作用面としての第2レンズ面(10b)を形成する、
ことを特徴とするレンズ加工方法。
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