JP6218261B2 - 光学素子特性測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、反射光センサ部の光軸からみて、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射して、被検レンズの特性値を測定する装置に関する。特に、200μm以下の薄型の被検レンズの厚さを測定する装置、若しくは被検レンズのレンズ中心軸(被検レンズ第1面の法線)を反射光センサ部の光軸と合わさるように調整した後、被検レンズを透過したリング状の集束光、または被検レンズの中心付近に照射される平行光線の集光点位置を測定することにより、被検レンズを回転させることなく、被検レンズの面ずれ量を測定することが可能となるレンズの面ずれ量測定装置に関する。
従来、図1に示すように、レンズのような光学素子の厚みを測定するために、2つの変位計10a、10bを結ぶ直線上に、被検光学素子11を配置して、2つの変位計10a、10bはそれぞれ光束12a,12bを被検光学素子11に照射して、一方の変位計10aが測定した被検光学素子11の表面まで距離a1と、他方の変位計10bが測定した被検光学素子11の裏面までの距離a2とを測定して、2つの変位計10a、10bの間の距離a0から、距離a1と距離a2を減算することによって、被検光学素子11の厚みを測定する技術が知られており、例えば、特開平1−235806号公報(特許文献1)、および特開平10−239046号公報(特許文献2)には、2つの光学式変位計を用いて、光学素子の厚みを測定する技術が記載されている。
また、1つのセンサ部12を用いて光学素子の厚みを測定する従来技術としては、図2(A)に示すように、集束光13を保持枠14に設置された被検光学素子15に照射して、スイベルステージ16の基準平面を、図2(B)に示すようなz軸方向に被検光学素子15を移動させながら、センサ部20に設けられた図示しない結像光学系によって撮影した、被検光学素子15の表面および裏面に生じる像の光強度を測定して、図示しない処理部によって、z軸に対する光強度をデジタルデータとしてサンプリングして、2つの光強度の極大値を抽出して、それらのz軸の間隔(測定値d)に基いて、被検光学素子21の厚さを算出する非接触による光学素子の厚さを測定する技術が知られている。
また、レンズの偏心量を測定する装置に関して、被検レンズをその外周基準で回転させることによって、該被検レンズの偏心量を測定することを可能にする透過式偏心測定装置が、特開2007−206031号公報(特許文献3)に開示されている。
さらに、偏芯量測定装置において、被検光学素子(被検レンズ)の被検面を所定の回転軸回りに回転させながら、被検面の焦点面に所定形状の指標の像を結像させ、被検面を介してリレーされ撮像面上に結像される指標の像が、被検面の回転に伴って指標の像が円形の軌跡を描くように移動する円の半径を計測することによって、被検面の偏芯量を求めるような偏芯量測定装置が、例えば、特開2008−298739号公報(特許文献4)または特開2007−327771号公報(特許文献5)に開示されている。
特開平1−235806号公報 特開平10−239046号公報 特開2007−206031号公報 特開2008−298739号公報 特開2007−327771号公報
特許文献1および特許文献2に記載された光学素子の厚さ測定装置では、光学式変位計が2台必要となり、装置の規模が大きく、コストが上昇する要因となる。
また、従来の1台の非接触式センサによる光学素子の厚さ測定装置においては、図3に示すように、集光点202が被検光学素子203の表面203aに存在した場合、集束光201の被検光学素子203の表面203aに像204aを生じ、被検光学素子の裏面203bに像204bを生じるが、表面203aに生じた像204aと裏面203bに生じた像204bとは、集束光光軸210、すなわちZを中心として重複し、分離して測定することは困難である。また、厚さの薄い被検光学素子(t〜200μm)に対して、スイベルステージをz軸方向に移動させながら測定した像の光強度について、横軸をz軸の値として、縦軸をデジタルデータとして測定した光強度としてグラフに表した結果を図4に示す。図4に示されたように、像の光強度の最大値−最小値の差が比較的小さく、グラフの山と谷の変化が緩慢であり、後述するように正確で信頼性の高い2つの極大値に対応するz軸上の間隔(測定値d)を測定することは困難であることを示している。
次に、レンズの偏心量を測定する装置に関しては、凸部形状の光学レンズ(以下、「被検レンズ」とも記載する。)は、上面(以下、「第1面」とも記載する。)および下面(以下、「第2面」とも記載する。)は、球面である。そして、上面および下面のそれぞれ中心が、被検レンズの設計上の光軸上になく、製造過程において、面ずれを生じていることがある。このような面ずれによって、被検レンズに偏心(偏芯)が起こる。例えば、光学レンズのロットごとに偏心量を測定し、品質を検査する工程が有益である。従来、上述のように、被検レンズの面ずれ量(偏心量)の測定には、被検レンズを回転させて芯振れ量や面振れ角等を測定する方法による測定装置が使用されている。
現在、被検レンズは、一層の小径化が進んでいるため、被検レンズを精度良く回転させることが、従来よりも困難になってきている。
本発明は上述のような事情に基づいてなされたものであり、本発明の目的は、反射光センサ部の光軸からみて、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射して、被検レンズの特性値を測定する装置を提供することにある。特に、200μm以下の薄型の被検レンズの厚さを測定する装置、若しくは被検レンズのレンズ中心軸(被検レンズ第1面の法線)を反射光センサ部の光軸と合わさるように調整した後、被検レンズを透過したリング状の集束光、または被検レンズの中心付近に照射される平行光線の集光点位置を測定することにより、被検レンズを回転させることなく、被検レンズの面ずれ量を測定することが可能となるレンズの面ずれ量測定装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、光軸に対して垂直な平面において光強度分布がリング状の集束光と、前記光軸上に光強度分布の中心がある平行光線とを、被検光学素子に照射するリング状集束光照射光部を備えた光学素子特性測定装置であって、前記被検光学素子の前記リング状集束光照射光部側にある面を表面、前記表面の反対側を裏面とし、前記被検光学素子の前記表面又は前記裏面を反射し、若しくは前記被検光学素子を透過した光線の強度、又は前記光線の光路を解析することによって、前記被検光学素子の形状特性を測定し、前記リング状の集束光を前記被検光学素子に照射し、前記被検光学素子の表面において生じた第1のリング状像及び前記被検光学素子の裏面において生じた第2のリング像を受光面に結像させて、前記第1のリング状像および前記第2のリング像の光強度を算出するためのデータを生成する反射光検出部と、前記被検光学素子が前記光軸方向に移動する距離に対する、前記光強度の変化に基づいて、前記被検光学素子の厚さを算出する処理部と備え、前記被検光学素子はレンズであって、前記データに基づいた前記第1のリング状像および前記第2のリング像の光強度の変化における2つの極大値を検出し、該2つの極大値に対応する前記被検光学素子の移動距離の差である測定値d、前記被検光学素子の材料の屈折率n、前記被検光学素子の曲率半径r、および前記曲率半径rの中心点と前記光軸と前記集束光とのなす角である前記集束光の集光角θ 1 を用いて、前記被検光学素子のレンズの厚さtを算出し、前記被検光学素子の表面における前記リング状の集束光が屈折するC点と、前記被検光学素子の裏面におけるリング状の集光点Bとを結ぶ線分BCの傾きaおよび切片bをそれぞれ、
Figure 0006218261
とし、前記点Cと前記リング状の集束光の光軸との距離eを、
Figure 0006218261
を用いて算出し、前記曲率半径rが正(前記被検光学素子が凸面である)である場合、上記距離eの複合同順の符号がプラスの値を採用し、前記曲率半径rが負(前記被検光学素子が凹面である)である場合、上記距離eの複合同順の符号がマイナスの値を採用して、前記被検光学素子のレンズの厚さtを
Figure 0006218261
を用いて算出することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、光軸に対して垂直な平面において光強度分布がリング状の集束光と、前記光軸上に光強度分布の中心がある平行光線とを、被検光学素子に照射するリング状集束光照射光部を備えた光学素子特性測定装置であって、前記被検光学素子の前記リング状集束光照射光部側にある面を表面、前記表面の反対側を裏面とし、前記被検光学素子の前記表面又は前記裏面を反射し、若しくは前記被検光学素子を透過した光線の強度、又は前記光線の光路を解析することによって、前記被検光学素子の形状特性を測定し、前記リング状の集束光を前記被検光学素子に照射する前記リング状集束光照射光部を有し、前記被検光学素子の前記表面において反射したリング状平行光線の光軸の反射角度を算出するための第1の集光位置データを生成する反射光センサ部と、前記リング状集束光照射光部から照射され、前記被検光学素子を透過した光線の集光点位置を算出するための第2の集光位置データを生成する透過光センサ部と、前記第1の集光位置データに基づいて前記反射角度を算出し、前記第2の集光位置データに基づいて前記被検光学素子を透過した光線の前記集光点位置を算出するデータ処理部と、を具備し、前記データ処理部は、前記第1のデータに基づいて前記被検光学素子のレンズ中心軸と前記リング状集束光照射光部の光軸とが一致するように前記被検光学素子の位置を調整し、前記集光点位置に基づいて、前記被検光学素子を回転させることなく、前記被検光学素子の面ずれ量Δ2を演算し、前記被検光学素子はレンズであって、前記被検光学素子の中心付近を透過した透過平行光線の前記集光点位置に基づいて算出したずれ量をΔ1、前記被検光学素子の材料の屈折率n、前記被検光学素子の前記表面の曲率半径r1、前記被検光学素子の前記裏面の曲率半径r2、および前記被検光学素子の厚さtを用いて、前記面ずれ量Δ2を計算することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記面ずれ量Δ2を、
Figure 0006218261
を用いて算出することにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、光軸に対して垂直な平面において前記平面を通る3つ以上の光束の光強度分布が前記光軸上に中心を持つ1つの円周上に略等間隔に配された集束光と、前記光軸上に光強度分布の中心がある平行光線とを、被検光学素子に照射する集束光照射光部を備えた光学素子特性測定装置であって、前記被検光学素子の前記集束光照射光部側にある面を表面、前記表面の反対側を裏面とし、前記被検光学素子の前記表面又は前記裏面を反射し、若しくは前記被検光学素子を透過した光線の強度、又は前記光線の光路を解析することによって、前記被検光学素子の形状特性を測定し、前記集束光を前記被検光学素子に照射し、前記被検光学素子の表面において生じた第1の像及び前記被検光学素子の裏面において生じた第2の像を受光面に結像させて、前記第1の像および前記第2の像の光強度を算出するためのデータを生成する反射光検出部と、前記被検光学素子が前記光軸方向に移動する距離に対する、前記光強度の変化に基づいて、前記被検光学素子の厚さを算出する処理部と備え、前記被検光学素子はレンズであって、前記データに基づいた前記第1の像および前記第2の像の光強度の変化における2つの極大値を検出し、該2つの極大値に対応する前記被検光学素子の移動距離の差である測定値d、前記被検光学素子の材料の屈折率n、前記被検光学素子の曲率半径r、および前記曲率半径rの中心点と前記光軸と前記集束光とのなす角である前記集束光の集光角θ 1 を用いて、前記被検光学素子のレンズの厚さtを算出し、前記被検光学素子の表面における前記集束光が屈折するC点と、前記被検光学素子の裏面における集光点Bとを結ぶ線分BCの傾きaおよび切片bをそれぞれ、
Figure 0006218261
Figure 0006218261
とし、前記点Cと前記集束光の光軸との距離eを、
Figure 0006218261
を用いて算出し、前記曲率半径rが正(前記被検光学素子が凸面である)である場合、上記距離eの複合同順の符号がプラスの値を採用し、前記曲率半径rが負(前記被検光学素子が凹面である)である場合、上記距離eの複合同順の符号がマイナスの値を採用して、前記被検光学素子のレンズの厚さtを
Figure 0006218261
を用いて算出することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、光軸に対して垂直な平面において前記平面を通る3つ以上の光束の光強度分布が前記光軸上に中心を持つ1つの円周上に略等間隔に配された集束光と、前記光軸上に光強度分布の中心がある平行光線とを、被検光学素子に照射する集束光照射光部を備えた光学素子特性測定装置であって、前記被検光学素子の前記集束光照射光部側にある面を表面、前記表面の反対側を裏面とし、前記被検光学素子の前記表面又は前記裏面を反射し、若しくは前記被検光学素子を透過した光線の強度、又は前記光線の光路を解析することによって、前記被検光学素子の形状特性を測定し、前記集束光を前記被検光学素子に照射する前記集束光照射光部を有し、前記被検光学素子の前記表面において反射した平行光線の光軸の反射角度を算出するための第1の集光位置データを生成する反射光センサ部と、前記集束光照射光部から照射され、前記被検光学素子を透過した光線の集光点位置を算出するための第2の集光位置データを生成する透過光センサ部と、前記第1の集光位置データに基づいて前記反射角度を算出し、前記第2の集光位置データに基づいて前記被検光学素子を透過した光線の前記集光点位置を算出するデータ処理部と、を具備し、前記データ処理部は、前記第1のデータに基づいて前記被検光学素子のレンズ中心軸と前記集束光照射光部の光軸とが一致するように前記被検光学素子の位置を調整し、前記集光点位置に基づいて、前記被検光学素子を回転させることなく、前記被検光学素子の面ずれ量Δ 2 を演算し、前記被検光学素子はレンズであって、前記被検光学素子の中心付近を透過した透過平行光線の前記集光点位置に基づいて算出したずれ量をΔ 1 、前記被検光学素子の材料の屈折率n、前記被検光学素子の前記表面の曲率半径r 1 、前記被検光学素子の前記裏面の曲率半径曲率半径r 2 、および前記被検光学素子の厚さtを用いて、前記面ずれ量Δ 2 を計算することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記面ずれ量Δ 2 を、
Figure 0006218261
を用いて算出することにより、或いは前記集束光照射光部は、前記光束を通す複数の孔が形成されている光学素子を有することにより、より効果的に達成される。
本発明の光学素子特性測定装置によれば、反射光センサ部の光軸からみて、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射して、反射光センサ部の光軸と被検レンズの光軸とを合せ、被検レンズの表面を反射した光線、若しくは被検レンズを透過した光線の強度または光路(集光する位置)を解析することによって、被検レンズの特性値を測定することが可能となる。
特に、本発明の光学素子特性測定装置によれば、リング状(輪状)の透過孔(スリット)を有する光学素子を介して、被検レンズの表面および裏面のリング状(輪状)像の光強度の変化を観測することによって、薄型の被検レンズ(厚さt〜200μm以下)の厚さを測定することが可能となる。
また、本発明の光学素子特性測定装置によれば、被検レンズのレンズ中心軸(被検レンズ第1面の法線)を反射光センサ部の光軸と合わさるように調整して、被検レンズを透過した光線の集光点位置を測定することにより、被検レンズを回転させることなく、被検レンズの面ずれ量を測定することが可能となる。
従来の2台の非接触変位計による光学素子の厚さ測定装置の概略的構成図である。 (A)は、従来の1台の非接触変位計による光学素子の厚さ測定装置の構成図である。(B)は、(A)に示す測定装置における、xyz座標系を示す図である。 従来の光学素子の厚さ測定装置において、集束光が被検光学素子の表面に存在した場合における被検光学素子の表面に生じる像、および被検光学素子の裏面に生じる像の様子を示す図である。 1台の非接触変位計による光学素子の厚さ測定装置において、従来の集束光の光束を使用して測定した場合における、z軸変化に対する被検光学素子からの反射光の光強度の変化を示す図である。 本発明の実施形態における測定装置において、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射することができるリング状集束光照射光学系についての詳細な構成図である。 本発明の実施形態におけるリング状集束光照射光学系の光学素子34の形状を示す図である。 本発明の実施形態における測定装置において、リング状集束光照射光学系にオートコリメータ部を付加したものについての詳細な構成図である。 本発明の実施形態における反射光検出部の光学素子の形状を示す図である。 (A)は、本発明の第1実施形態における光学素子厚さ測定装置の構成図である。(B)〜(D)は、光学素子光の厚さ測定装置(全体構成図)の座標系である。(B)は、基準平面のx軸、y軸、z軸を示す図である。(C)は、あおり角θxを示す図である。(D)は、あおり角θyを示す図である。 本発明の第1実施形態におけるオートコリメータ部の光学素子の形状を示す図である。 本発明の第1実施形態における、被検光学素子の厚さ測定装置において、集束光が被検光学素子の表面で反射される様子を示す図である。 本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、集束光光軸から見てリング状(環状)の光強度を有する集束光が被検光学素子の表面に存在した場合における被検光学素子の表面に生じる像、および被検光学素子の裏面に生じる像の様子を示す図である。 本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、集束光光軸から見てリング状(環状)の光強度を有する集束光が被検光学素子の裏面に存在した場合における被検光学素子の表面に生じる像、および被検光学素子の裏面に生じる像の様子を示す図である。 (A)は、本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、集光点が被検光学素子の表面に存在し、表面像がCCDカメラの受光面上で結像したリング状表面結像を示す図である。(B)は、本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、集光点が被検光学素子の裏面に存在し、裏面像がCCDカメラの受光面上で結像したリング状裏面結像を示す図である。 (A)は、本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、集光点が被検光学素子の内部に存在し、表面像および裏面像がCCDカメラの受光面上で結像するリング状表面結像が、リング状の通過孔を有する光学素子によって一部遮断される様子を示す図である。(B)は、本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、集光点が被検光学素子の厚み方向の中央付近に存在し、表面および裏面像がCCDカメラの受光面上で結像するリング状裏面結像が、リング状の通過孔を有する光学素子によって、大部分が遮断される様子を示す図である。 本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、集束光光軸から見てリング状(環状)の光強度を有する集束光を使用し、被検光学素子の表面および裏面に生じる像の光強度を測定した場合における、z軸変化に対する被検光学素子からの反射光の光強度の変化を示す図である。 本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、被検光学素子の表面が凸面(r>0)の場合、集束光が凸面形状の被検光学素子に入射し、被検光学素子の表面で屈折し、裏面で集光をする様子を示した図である。 本発明の第1実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、表面が凹面(r<0)の場合、集束光が凸面形状の被検光学素子に入射し、被検光学素子の表面で屈折し、裏面で集光をする様子を示した図である。 本発明の第2実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、集束光光軸から見て仮想上リングに沿って光束を配置するような光強度を有する集束光の集光点が被検光学素子の表面に存在した場合における被検光学素子の表面に生じる像、および被検光学素子の裏面に生じる像の様子を示す図である。 (A)、および(B)は、それぞれ、本発明の第2実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置の光学素子61および62の形状の概略を示す図である。 本発明の第3実施形態における被検光学素子の厚さ測定装置において、被検光学素子(曲率半径r=∞の平板)の表裏が平面の光学素子に集束光が入射し、表面512aで屈折して、裏面で集光した様子を示した図である。 本発明の第4実施形態におけるレンズの面ずれ量測定装置によって測定される被検レンズの面ずれ量の定義を説明する図である。 本発明の第4実施形態におけるレンズの面ずれ量測定装置のブロック図である。 本発明の第4実施形態におけるレンズの面ずれ量測定装置についての詳細な構成図である。 (A)および(B)は、それぞれ、本発明の第4実施形態における、レンズの面ずれ量測定のリング状の光線に変換する光学素子、およびピンホール型の光学素子の形状の概略を示す図である。 本発明の第4実施形態において、レンズの面ずれ量測定装置の初期設定時における、リング状の集束光およびレンズ中心軸付近を透過する平行光線の光路を示した図である。 本発明の第4実施形態において、被検レンズ第1面における反射光線の光軸が、レンズ中心軸と一致しない平行光線となって反射する様子を示した図である。 本発明の第4実施形態において、被検レンズ第1面における反射光線の光軸が、レンズ中心軸と一致する平行光線となって反射する様子を示した図である。 本発明の第4実施形態において、反射光センサ部から、それぞれ被検レンズに照射されるリング状の集束光の形状、および被検レンズ第1面で平行光線として反射される様子を示す図である。 本発明の第4実施形態において、被検レンズの第2面において、被検レンズに生じた面ずれ量Δに起因して、平行光線が屈折した様子を示す図である。 本発明の第4実施形態において、被検レンズのレンズ中心軸に光軸が合った集束光が被検レンズに入射し、レンズ中心軸に対して、傾斜した平行光線として、被検レンズから出射する様子を示す図である。
本発明の測定装置は、反射光センサ部の光軸からみて、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射して、反射光センサ部の光軸と被検レンズの光軸とを合せ、被検レンズの表面を反射した光線、若しくは被検レンズを透過した光線の強度または光路(例えば、集光する位置)を解析することによって、被検レンズの寸法または形状特性を測定するものである。
ここで、本発明の実施形態における測定装置において、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射することができるリング状集束光照射光学系29について、光線の伝播する順に沿って、各構成同士の関係および各構成の機能を説明する。図5は、リング状集束光照射光学系29の詳細な構成図である。
まず、光源31(例えば、レーザーダイオード)は、コリメートレンズ32の焦点距離f1に配置され、光源31から発射された光線は、コリメートレンズ32によって、平行光線に変換される。リング状の透過孔を有する光学素子34によって、該平行光線は、平行なリング状光線49aに変換される。そして、平行なリング状光線49aは、伝播先に配置された焦点距離f2を有するレンズ35によって、リング状集束光50aとなって出射される。一方、光軸の中央付近の平行光線49bは、光学素子34に配置され、焦点距離f4を有する小径レンズ34bにより、小径レンズ34bから焦点距離f4離れて位置している点Nで集光する。そして、点Nから焦点距離f2離れて位置している、焦点距離f2を有するレンズ35によって、平行光線50bに再度変換される。この結果、リング状集束光照射光学系29は、リング状の集束光50aおよび平行光線50bを同時に出射することができる。なお、リング状の集束光50aと平行光線50bとは共通の光軸を有している。
また、光学素子34の形状を図6に示す。光学素子34は、外側のリング状部品34hの内側にリング状部品34gを配置し、さらに、内側のリング状部品34gに焦点距離f4を有する小径レンズ34bが配置された構造である、光学素子34は、リング状の透過孔34aを形成しているから、入射光を所定の範囲の径のリング状光線に変換して透過させる。さらに、光学素子34は、中央付近に焦点距離f4を有する小径レンズ34bが配置されているから、平行光を集束光に変換する。なお、光学素子34は、小径レンズ34bを支持する枠として、リング状部品34gを有する。そして、透過孔34aは、外側のリング状部品34hと枠部品34gの間の存在する間隙(空間)となるため、外側のリング状部品34hと枠部品34gの間には、支持部品34c〜34fを配置する。
リング状集束光照射光学系29を用いて、被検レンズの寸法または形状特性を測定するためには、リング状の集束光50aが被検レンズの表面または裏面で反射した光線の反射角度または光強度を解析する必要がある。そのためには、リング状集束光照射光学系29に反射光検出部48を設けた例を図7に示す。
例えば、リング状集束光照射光学系29を用いて、被検レンズの厚さを測定するためには、リング状の集束光50aによって被検レンズの表面または裏面に形成されたリング状の像の光強度を測定する必要がある。そのための具体的な構成として、光学素子34とコリメートレンズ32との間に、ビームスプリッタ(ハーフミラー)33を、光軸に対して略45°の角度で配置する。さらにビームスプリッタ33の先には、反射光検出部48を配置する。この反射光検出部48は、リング状の像から来る光線が入射する順序に沿って、光学素子(例えば、リング状の通過孔)39、レンズ40、最後にレンズ40の焦点距離f3にCCDカメラ41に配置される構成要素から成る。CCDカメラ41に入力される反射光線の強度分布または集光位置を解析することによって、光軸に対する反射光線の角度を測定することができる。そして、測定された反射光線の角度に基づいて、被検レンズの形状特性を算出することができ、また、後述するように被検レンズの光軸を調整することができる。
なお、光学素子39は、前述の小径レンズ34bを透過した光を遮光する機能を果たす。そして、図8に示すように、光学素子39は、外側のリング状部品39bの中心に内側の円形部品39cを配置した構造になることで、リング状の透過孔39aを形成し、入射光に対して、所定の範囲の径のリング状光線を透過させ、所定の範囲の径以外の光線を遮断するように機能する。なお、39aが間隙(空間)となるため、支持部品39d〜39gを配置して39bと39cとを結合する構造とする。
実施形態1
次に、本発明の第1実施形態として、以上のように説明したリング状集束光照射光学系29を用いて、被検レンズの厚さを測定する測定装置を説明する。
本発明の第1実施形態における光学素子の厚さ測定装置の構成図を図9(A)に示す。
本発明の第1実施形態は、光軸から見てリング状の光強度を有する集束光を被検光学素子に入射させて、リング状(輪状)の透過孔を有する光学素子を介して、被検光学素子の表面および裏面の像の光強度の変化を観測することによって、被検光学素子の厚さを測定するものである。被検光学素子としては、例えば、表面に曲率のあるレンズ、透明基板や平坦なガラス板などが挙げられる。本発明の第1実施形態として、表面の曲率(r>0)が凸状である被検レンズの厚さを測定する測定装置を説明する。
測定方法を説明する前に、最初に本発明の第1実施形態の装置のおける2つの調整を説明する。なお、第1実施形態における全体構成図の座標系を図9(B)〜(D)に示す。被検光学素子を設置する被検光学素子保持部36は、基準平面300のx軸、y軸、z軸、あおり角θx、およびあおり角θyを調整する機能を有するスイベルステージ43の上に設置される。そして、被検光学素子37の厚さを測定する前に、スイベルステージ43のx軸、y軸、あおり角θx、およびθyを調整する必要がある。第1の調整は、スイベルステージ43に被検光学素子保持部36を設置する基準平面300が、集束光の光軸Zと垂直とは限らないため、集束光の光軸Zと被検光学素子保持部36を設置する基準平面300とが垂直となるように調整(垂直出し)を行う。この調整のため、スイベルステージ43の基準平面300には、図示しないミラーを設置する。そして、ミラーの反射光の光軸が集束光の光軸Zと一致するように、あおり角θx、およびθyを調整する。このような調整は、本発明の光学素子厚さ測定装置の初期設定の際に行われる。さらに、被検光学素子37を光学素子保持部36に設置する際に、第2の調整を行う。この第2の調整後には、集束光の光軸Zと被検光学素子37の光軸とが一致する。
図9(A)に示すように、第1の調整を行う際、本発明の第1実施形態の装置における光学系30は、測定に用いる集束光50aとともに、スイベルステージ調整として平行光50bを射出する。光学系30から平行光50bを射出すると、スイベルステージ43に設置した図示しないミラーは平行光50bを反射する。そして、その反射光の角度は、光学系30のオートコリメータ部47により測定される。次にその反射光の角度を測定する原理を説明する。まず、スイベルステージ43に光学素子保持部36を設置する基準平面300が、センサ部の光軸(ミラーに照射される平行光50bの光軸)と垂直であるならば、入射した平行光50bの方向に反射される。そして、その反射光は入射の経路と逆向きの経路をたどり、ビームスプリッタ(ハーフミラー)33に達する。ここで、反射光の一部は偏向されてビームスプリッタ(ハーフミラー)38に向かう。そこで、その反射光はビームスプリッタ(ハーフミラー)38によって偏向されて、透過孔44aを有する光学素子44、レンズ45、およびCCDカメラ46からなるオートコリメータ部47に入射する。なお、オートコリメータ部47の光学素子44の形状を図10に示す。
そして、その反射光は処理部42とケーブル接続されているCCDカメラ46の受光面に集光する。その反射光が受光面の所定の位置に集光していれば、基準平面300が、集束光の光軸Zと垂直であると、処理部42は判定する。しかし、処理部42は所定の位置に集光していないと判断したならば、その集光位置(CCDカメラ41から送信されたデジタルデータ)に基づいて、スイベルステージ43のあおり角θx、およびあおり角θyを変化させて、所定の位置に反射光が照射されるようにスイベルステージ43を調整する。
第2の調整は、被検光学素子37を光学素子保持部36に設置する際に行うものである。図11に集束光が被検光学素子の表面で反射される様子を示す。図11において、被検光学素子302の曲率半径はr、反射光303a、303bの光軸Zrと集束光の光軸Zとの角度はθである。そうすると、測定軸(被検光学素子302の光軸Z´)と集束光の光軸Zとの距離hは、θ、曲率半径rを用いて、距離h=r・sin(θ/2)のように表すことができる。ここで、処理部42は、集束光光軸Zと被検光学素子37の光軸Z´とが一致するために、スイベルステージ43のx軸およびy軸を駆動することができる。すなわち、処理部42は、距離h=0の状態に調整することができる。図11においては、凸面の表面を光学系30に向けた被検光学素子302を被検光学素子保持部304に設置している。処理部42が、被検光学素子302に該凸面の最上部点Tの位置を、光学系30の光軸、すなわち集束光光軸Zの上に一致させる原理は、以下に説明する。まず、図11に示すように、光学系30の集束光301a、301bが測定に使用される。そして、集束光301a、301bは、被検光学素子302に照射されると、平行な反射光303a、303bとなってレンズ35に向かって反射する。ここで、集束光光軸Zに、被検光学素子302の凸部または凹部の位置が一致(反射角度θ=0)していれば、反射光303a、303bの光軸は、集束光の光軸Zと一致しているから、オートコリメータ部47におけるCCDカメラ46の受光面の所定の位置にスポットが照射されるはずである。そして、オートコリメータ部47においては、該反射光は、レンズ45の焦点距離f5に配置されたCCDカメラ46の受光面においてスポットとして結像する。しかし、集束光光軸Zに対する反射光303a、303bの光軸の反射角度をθとすると、反射角度θ=0でない場合、所定の位置にスポットが照射されていないことが検出される。そこで、スイベルステージ43に対して、x軸方向およびy軸方向に動くように調整して、スポットを所定の位置と一致するように調整することができる。なお、処理部42は、光学系30のCCDカメラ46とケーブルで接続されており、CCDカメラ46の受光面に照射されたスポットは、デジタルデータとして処理部42に送信される。このため、処理部42は、送信されたデジタルデータに基づいて、スポット位置を検出して、測定されたスポット位置と所定のスポット位置との方向と距離の差分を検出して、該差分に基づいて、スイベルステージ43に対してx軸方向およびy軸方向に被検光学素子保持部36を設置された基準平面300を移動するように指示して、スポット位置と所定の位置とが一致するように自動調整するようにしても良い。反射角度θ4はCCDカメラ46の受光面上のスポット(集光点)の位置に対応し、該位置に基づいて処理部42により反射角度θを算出するようにしても良い。またその際、処理部にはCCDカメラ41、46で受光した像に基づいて、処理部42により光強度と入射光の角度θを演算して、例えば処理部42に具備するPCのモニターに出力して表示するようにしても良い。
なお、凸面を光学系30に向けた被検光学素子37を被検光学素子保持部36に設置した場合を示したが、凹面を光学系30に向けた凹面被検光学素子を被検光学素子保持部36に設置した際の凹面被検光学素子に凹面の最下部の位置を、光学系30の光軸すなわち集束光光軸Zの上に、一致させる調整を行う場合も、上述と同様に調整を行うことができる。
次に、リング状の集束光310を使用し、薄い光学素子(例えば、厚さ200μm以下のレンズ)の表面と裏面に生じる像を分離する効果的な方法について、図12〜14を用いて説明する。被検光学素子保持部36に設置された被検光学素子37に照射されたリング状の集束光310の被検光学素子311の表面および裏面に生じる像を図12、および図13に示す。また、CCDカメラ41の受光面上に結像される画像を図14に示す。
従来においては、センサ部20からの集束光24を被検光学素子21に照射させ、光学素子の厚さを測定する際、センサ部20の図示しない受光素子に結像した被検光学素子203の表面203aに集光点202を合わせた際に生じる像204aは、裏面の像204bと近接または重複するため、図3に示したように分離が困難になるという問題がある。
そこで、本発明の第1実施形態においては、図12および図13に示すように、集束光の中心を遮光した光束(例えば、リング状または輪状)を用いることによって、上記の問題を解決している。リング状(輪状)の集束光310が被検光学素子311に入射し、被検光学素子311の表面と空気との境界、および裏面と空気との境界における反射光によって、2つの像が生じることが図12に示されている。これらの像について説明する。まず、集光点312が表面311aに存在する場合、表面311aの像は点になり、裏面の境界では、小さいリング状の裏面像313が形成され、裏面311bの境界で反射した集束光は表面311aで裏面より大きいリング状(輪状)の表面像314を形成する。このようにして、リング状の像313とリング状の像314は重ならず、分離される。また、図13に示すように、集光点322が裏面311bに存在する場合、裏面311bの像は点になり、反射して表面311aで小さいリング状の像323を形成し、表面311aの境界面で反射した集束光は裏面311bでは表面311aのリング状の像323より大きいリング状(輪状)の像324を形成する。このようにして、リング状の像323とリング状の像324は重ならず、分離されるから、スイベルステージ43をz軸方向に移動させながら、集光点312が表面311aに存在する際に表面311aに形成されたリング状の表面像314と、集光点322が裏面311bに存在する際に裏面311bに形成されたリング状の裏面像324とを効率よく他の像と分離することができる。このため、z軸に対する光強度変化を示すグラフにおいて、表面像313および裏面像324の光強度に拠る2つの極大値(ピーク値)を精度よく検出することができる。この結果、2つの光強度に対応するz軸の差に基づいて、被検光学素子37の厚さtをより高い精度で算出することができる。
ここで、CCDカメラ41の受光面で検出される結像の様子を説明する。図14(A)は、図12の表面像314がCCDカメラ41の受光面上で結像したリング状表面結像402aを示す。前述のとおり光学素子34は、リング状の透過孔34aを有するので、平行光線が透過孔43aを通過してCCDカメラ41の受光面に照射される領域を、図14の点線で表した外側仮想線401aと点線で表した内側仮想線401bで挟まれた通過領域401cのように示すことができる。このようにして、表面像314からの光線が、光学素子34のリング状の透過孔43aを通過するように設計することによって、表面像314の光強度を他の像に光強度に影響を受けずにCCDカメラ41で容易に検出することができる。同様に、図14(B)は、図13の裏面像324がCCDカメラ41の受光面上で結像したリング状裏面結像402bを示す。同様に、裏面像324からの光線が、光学素子34のリング状の透過孔43aを通過するように設計することによって、表面像324の光強度を他の像に光強度に影響を受けずにCCDカメラ41で容易に検出することができる。このように、集光点312が表面311aに存在する場合において、裏面311bの境界面で反射し形成されたリング状(輪状)集束光314も、集光点322が裏面311bに存在する場合において、裏面311bの境界面で反射し形成されたリング状(輪状)集束光324の両方が、通過領域410cの範囲で結像するように、リング状の透過孔34aの内径および外形が設計されていれば、集光点312が表面311aに存在する場合の光強度、および集光点322が裏面311bに存在する場合の光強度を、z軸に対する光強度変化の極大値(ピーク値)として、効果的に拡大して検出することができる。逆に集光点が表面311aまたは裏面311b以外に存在するような場合では、表面像および裏面像からの光線によって結像されたリング状表面結像404aおよびリング状裏面結像404bは、図15(A)に示すように、リング状表面像404aは通過領域401cから外れる部分が存在するので、該部分は光強度の算出に寄与をせず、処理部42で算出される光強度を効果的に減少させることができる。特に、集光点が被検光学素子37の表面から厚さt/2付近の深さに存在する際、図15(B)に示すように、リング状表面結像404cおよびリング状裏面結像404dが完全に遮光されるような、透過孔34の内径および外形を設計すると、z軸に対する光強度変化の極大値と極小値のz軸位置を効果的に検出することができる。なお、集光点の像である403aおよび403bは、光学素子34に遮光され、光強度には寄与するものではない。
図4および図16に被検光学素子37(厚さ200μmのレンズ)の実際の測定結果のグラフを示す。前述のように図4は、光軸断面の光強度分布が円形の光束を使用した、つまりリング状(輪状)の光束を使用せず測定したz軸に対する光強度のグラフである。これに対して、図16は、本発明の第1実施形態のリング状(輪状)集束光の光束を使用して測定したz軸に対する光強度のグラフである。グラフから読み取られた光強度の極大値−極小値の差は、それぞれ図4では「11」であるのに対して、図16では「70」である。この結果、被検光学素子37の表面311aと裏面311bの像の光強度を効果的に分離することができ、z軸に対する、被検光学素子の表面および裏面からの像の光強度変化を拡大して測定することができる。以上のようにして、処理部42は、測定データに基づいて、2つの光強度の極大値(ピーク)を検出して、2つの極大値におけるz軸の差を測定値dとして算出することができる。
しかしながら、光学系30および処理部42を用いて算出された測定値dは、そのままでは被検光学素子37の厚さtとすることはできない。この理由は、図17にも示すように、集束光501a、501bは、被検光学素子502の表面502a、すなわち被検光学素子502と空気との界面で屈折をするためである。表面502aの集光点である点Aの位置の測定は、屈折の影響を受けない。しかし、裏面502bの集光点である点Bの位置の測定は、集束光の屈折によって、影響を受ける。例えば、被検光学素子502の屈折率nを考慮しない場合、裏面502bの集光点として、集束光501a、と501bが交差する点Eに存在するものとして測定値dが算出される点が問題である。よって、被検光学素子37の正しい厚さtを算出するためには、上述の測定値d、集束光501a、501bの集光角θ1、被検光学素子502の表面502aの曲率半径r、および被検光学素子502の材料の屈折率nに基づいて、被検光学素子502の厚みtを算出することができる数式を見出す必要がある。
ここで、本発明の第1実施形態における、被検光学素子(凸状レンズ)502の厚さtを算出する数式の求め方を説明する。なお、被検光学素子502の表面曲率半径r(r>0)、屈折率n、および集束光501a、501bの集光角θは、既知であることを前提としている。
まず、図17は、集束光501a、501bが、凸面形状の被検光学素子502に入射し、被検光学素子502の表面502a内に位置する点Cおよび点Fで屈折し、裏面502b内の点Bで集光することを示した図である。
表面502aにおける集束光の光軸の交点を点A、裏面502bにおける集光点を点B、表面502aにおいて集束光501a、501bが屈折する位置を点Cおよび点F、表面502aの曲率中心を点D、および表面502aにおける屈折を考慮しない集束光の交点を点Eとする。これらから、線分AEの長さが測定値dで、線分ABの長さが光学素子の厚さtに対応する。また、集束光の角度については、集束光の光軸Zを基準として、集光角をθ、線分BCと光軸Zとのなす角度をθ、集束光501a、501bと表面502aの交点の点Cまたは点Fと表面502aの曲率中心である点Dを結んだ線の角度をθとする。以上のような設定値を用いて、先ず、屈折を考慮しない集束光すなわち線分CEを表す直線の方程式と、被検光学素子502の表面502aを表す円の方程式とを用いて、点Cのx座標すなわち集束光501a、501bの光軸Zと点Cとの距離eを求める。次に、点Cのx座標であるeに基づいて、θ、点Cおよび点Fのy座標であるf、およびΔ(=r−f)を求める。そして、スネルの法則を用いて求めたθおよび点Cのx座標eから、点Cと被検光学素子502の裏面502bとの距離であるgを求める。以上の結果を用いて、被検光学素子502の厚さt(=g+Δ)を算出する。
具体的には、光学素子表面の曲率中心の点Dを座標の原点とし、線分CEは傾きaおよび切片bの直線の方程式である数1として表すことができる。
Figure 0006218261
また、傾きaおよび切片bは、数2、数3として表すことができる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
そして、点Dを座標の原点とし、被検光学素子502の表面502aを円の方程式として数4のように表することができる。
Figure 0006218261
数1および数4により、点CのX座標e(数5ではxとして表されている)を算出する方程式は数5のように表すことができる。
Figure 0006218261
点Cと集束光501a、501bの光軸Zとの距離eは、解の公式より、数6のように表すことができる。
Figure 0006218261
なお、上記の直線と円の交点は点C、点C´の2つがあり、表面502aが凸面(r>0)の場合は、直線と円の交点を点Cとし、符号がプラス(+)の解を用いる。また、図18で示すように、表面が凹面(r<0)の場合は、直線と円の交点を点C´とし、符号がマイナス(−)の解を用いることで対応することができる。
次に、以下のように、長さeと本装置の測定値d、光学素子の素材の屈折率n、表面曲率半径r、集束光の集光角θを用いて、被検光学素子502の厚さtを算出することができることを説明する。
図17に示すように、集束光と表面の交点の点Cと表面の曲率中心を結んだ線の角度であるθは、長さeおよび表面曲率半径rを用いて、数7のように表すことができる。
Figure 0006218261
また、点Cのy座標であるfは、θおよび表面曲率半径rを用いて、数8のように表すことができ、点CのY座標を基準として、被検光学素子502の表面502aの最上点Aまでの距離Δは、数9のように表すことができる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
そして、スネルの法則を使用して、被検光学素子502の表面502aにおける入射角(θ−θ)、屈折角(θ−θ)および被検光学素子502の屈折率nの関係を数10のように表すことができ、数10を変形して、数11を得ることができる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
また、点Cから被検光学素子502の裏面502bまでの距離であるgは、数12のように表すことができる。
Figure 0006218261
レンズの厚さtは、数13にように表すことができ、数9〜数13を用いて、数14のように表すことができる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
以上のようにして、本発明の第1実施形態において、測定値d、被検光学素子の材料の屈折率n、表面曲率半径r、および集束光の集光角θを用いて算出されたeに基づいて、被検光学素子のレンズの厚さtを算出することができる計算式を見出すことができた。
本発明の第1実施形態における、被検光学素子37の厚さtの測定の手順を説明する。まず、光学系30の光軸、すなわち集束光光軸Zと被検光学素子保持部36の基準平面300に垂直出しを行う。上述のように、光学系30の光軸と光学素子保持部の基準平面300の角度を測定し、スイベルステージ43により調整を行う。
次に、スイベルステージ43のx軸およびy軸を調整して、xy平面内において光学系30の光軸と被検光学素子37の光軸とを一致させるように、被検光学素子37の位置を調整する。具体的には、被検光学素子37を被検光学素子保持部36に配置し、集束光が被検光学素子37に照射されると、被検光学素子37の表面から平行光線となって反射され、光学系30を通って、オートコリメータ部47に達し、CCDカメラ46に結像をする。結像をしたスポットに対して、オートコリメータ部47のCCDカメラ46の受光面におけるスポットを最小にして、所定の位置に当たるように、被検光学素子37から反射する平行光線の反射角度を被検光学素子保持部37を設置したスイベルステージ43のx軸およびy軸によって調整をする。
そして、スイベルステージ43をz軸方向に動かすことによって、被検光学素子37をz軸方向に移動させ、CCDカメラ41の受光面におけるリング状の結像を検知し、デジタルデータに変換して処理部42に送信する。処理部42はz軸の値と、デジタルデータに基づいて算出した光強度とを対応させた測定データとして記憶する。処理部42は、測定データに基づいて、2つの光強度の極大値(ピーク)を検出して、2つの極大値におけるz軸の差を測定値dとして算出する。最後に、処理部42は、測定値d、被検光学素子の材料の屈折率n、表面曲率半径r、および集束光の集光角θ1を用いて算出されたeに基づいて、被検光学素子のレンズの厚さtを算出する。
実施形態2
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、1つのリング状の光線に代えて、複数の光線、例えば図19に示すような4本の光線を仮想のリング状の図形の断面に含まれるように配置して、本発明を実施することができる。集光点320が、被検光学素子311の表面311aに存在すれば、4つの裏面像333a、333b、333c、333dからなる像を形成し、表面311aに反射し、334a、334b、334c、334dからなる像を形成する。なお、図19では、4本の集束光331a、331b、331c、331dを使用するが、2本以上であれば、複数の光線の本数は、限定されるものではない。また、仮想のリング状の図形外周および内周335a、335bに挟まれた領域における、各集束光の配置についても、仮想のリング状の図形の中心点を基準として、0°、90°、180°、270°の方向に固定配置される必要はなく、任意の方向を選択することが可能であり、限定されるものではない。さらに各光線の光強度または光量の配分についても、同一とすることに限られたものではなく、任意の配分比率を選択しても良いものである。また、第2実施形態において用いた4本の光束からなり集束光に対応するように、図6の光学素子34に代えて、図20(A)に示すような4つの円形の通過孔を有する光学素子61を用い、また図8の光学素子39に代えて、図20(B)に示すような4つの円形の通過孔を有する光学素子62を用いても良い。光学素子61は、図20(A)が示すように、円形の枠61aの中心に小径レンズ61bを配置し、該中心を基準点として、0°、90°、180°、270°の方向に通過孔61c〜61fを配置する構造になっている。また、光学素子62は、図20(B)が示すように、円形の枠62aの中心を基準点として、0°、90°、180°、270°の方向に通過孔62b〜62eを配置する構造になっている。なお、上記各通過孔の位置および直径は、測定に用いる光束の本数および配置に対応して設計すれば良いものである。
実施形態3
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、被検光学素子512が平板(r=∞)の場合の被検光学素子512の厚さtの算出する方法を説明する。図21は、被検光学素子512の表裏が平面の光学素子に集束光501a、501bが入射し、表面512aで屈折して、裏面512bで集光した様子を示した図である。集束光の角度については、集束光の光軸Zを基準として、集光角がθ、その表面で屈折した角度がθ6とする。
スネルの法則を用いて、θ、およびθの関係は数15のように表され、数15を変形すると、θは数16のように表すことができる。
集束光501a、501bと表面522aの交点のx座標、すなわち集束光501a、501bの光軸Zと交点との距離をi、また屈折を考慮しない集束光の集光点と表面522aとの距離をdとすると、θは、数17のように表すことができる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
Figure 0006218261
そして、平板の厚さtは、数17および数18を用いて、数19のように表すことができる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
以上のようにして、本発明の光学素子厚み測定装置(光学素子特性測定装置)において、測定値d、光学素子の素材の屈折率n、および集束光の集光角θに基づいて平板の厚さtが算出することができる。
上記の例とは異なり、屈折率nおよび既知の厚さtを有する表面と裏面とが平行な被検光学素子522に対して、測定値dを測定することによって、本発明の装置の光学素子厚み測定装置固有の設定値となる、集束光の集光角θを決定する方法を説明する。被検光学素子522には、例えばガラス板を使用しても良い。
sinθ、sinθは、それぞれ数20、数21のように表すことができ、上述の数15にそれぞれ代入すると、数22のような関係が見出せる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
Figure 0006218261
そして、数22を変形すると、iを数23のように表すことができ、上述の数17を使用すると、θは数24のように表すことができる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
以上のように、本発明の光学素子厚み測定装置(光学素子特性測定装置)において、測定値d、光学素子の材料の屈折率n、光学素子の既知の厚さtより集束光の集光角θを算出することができる。集光角θは、本発明の光学素子厚み測定装置の固有の設定値であるから、装置固有の集光角θを得られるように、装置を調整する等の点検作業によって、本発明の光学素子厚み測定装置の校正に利用することができる。
実施形態4
本発明のレンズの面ずれ量測定装置(光学素子特性測定装置)は、反射光センサ部の光軸からみて、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射し、被検レンズのレンズ中心軸(被検レンズ第1面の法線)を反射光センサ部の光軸と一致するように調整して、被検レンズを透過した光線の集光点位置を測定することにより、被検レンズを回転させることなく、被検レンズの面ずれ量を測定することが可能となる装置である。
先ず、本発明のレンズの面ずれ量測定装置(光学素子特性測定装置)によって測定される被検レンズ(被検光学素子)の面ずれ量を、図22に示しつつ定義をする。図22に示すように、本発明のレンズの面ずれ量測定装置においては、被検レンズ20は被検レンズホルダ112に設置される。そして、被検レンズ保持部111の上面を基準平面LSとする。そして、図22に示すように、基準平面LSに垂直な被検レンズ第1面20aの法線LN1上に第1面の球心(第1面の中心点)CN1があり、基準平面LSに垂直な被検レンズの第2面110bの法線LN2上に第2面の球心(第2面の中心点)CN2があるような配置になっている。また、レンズホルダ保持ステージ部23によって、レンズホルダ22を保持する被検レンズ保持部111を支持するような構成になっていて、基準平面LSが確保される。
このような配置において、それぞれ、基準平面LSに垂直な被検レンズ第1面(表面)110aの法線と被検レンズの第2面(裏面)110bの法線との距離を面ずれ量Δとする。なお、本発明の実施形態においては、被検レンズ第1面110aの法線LN1を被検レンズのレンズ中心軸と定義して、説明を進める。
本発明の第4実施形態におけるレンズの面ずれ量測定装置(光学素子特性測定装置)のブロック図を図23に示す。以下にブロック図を用いてレンズの面ずれ量測定装置の構成の概略を説明する。
本発明のレンズの面ずれ量測定装置120は、図23に示すように、被検レンズ121aを設置する被検レンズホルダ121、被検レンズホルダ121を保持し、3軸方向に移動させ、2つの軸に沿って回転(傾斜)可能なステージに固定するレンズホルダ保持機構ステージ部122、光源123aからの光束を被検レンズ121aが反射した光線の光軸に対する角度を測定する反射光センサ部オートコリメータ123bを有する反射光センサ部123、被検レンズ121aを透過した光線の光軸の角度を測定する透過光センサ部オートコリメータ124aおよび光センサ部124bを有する透過光センサ部124、透過光センサ部124を3軸方向に移動させ、2つの軸に沿って回転(傾斜)可能なステージに固定する透過光センサ部保持機構ステージ部124c、反射光センサ部オートコリメータ123b、透過光センサ部オートコリメータ124aおよび光センサ部124bの出力に基づいて、被検レンズ121aの面ずれ量を演算するデータ処理部125、およびデータ処理部125が演算する面ずれ量を表示するモニタ26から構成されている。
続いて、レンズの面ずれ量測定装置30についての詳細な構成図を図24に示し、構成図を用いて説明する。
レンズの面ずれ量測定装置130は、被検レンズ131aを固定する被検レンズホルダ131bを保持する基準平面を持った5軸(X、Y、Z、χ、φ)移動可能なレンズホルダ保持機構ステージ部131cを有する被検部130aと、リング状の集束光を被検レンズ131aに照射し、レンズ中心軸に対して被検レンズ第1面からの反射光角度を測定するオートコリメータ機能を内蔵する反射光センサ部130bと、反射光センサ部130bからリング状の集束光と同時に照射される平行光線が被検レンズ131aを透過する透過光線の集光点位置を検出する機能と、レンズ中心軸に対する透過光線の角度を測定するオートコリメータ機能を内蔵する透過光センサ部130cと、透過光センサ部130cを保持する5軸(X、Y,Z,χ、φ)移動可能なステージ部139と、上述の各オートコリメータの測定処理および集光点位置データから面ずれ量を算出する機能と、透過光線の角度から面ずれ量を算出する機能とを有するデータ処理部130d及び表示部30eから構成される。なお、レンズホルダ保持機構ステージ部131cは、基準平面を持った被検レンズ保持部(図示しない)を含むものとし、スイベルステージを使用するようにしても良い。
なお、光源部132は、光源(例えば、レーザーダイオード)132a、レンズ(焦点距離f2)132bから成り、平行光線を出射する。そして、光源部132から照射された光線からリング状の光線および集光光線に変換する光学素子133を反射光センサ部130bに配置する。そして、リング状の光線を集束光に変換し、点Cで集光した光線を平行光線に変換するレンズ(焦点距離f4)134を配置し、被検レンズ131aに照射する。反射光センサ部オートコリメータ部136に被検レンズ131aから反射した光線が入射する直前には光学素子(ピンホール)を配置する。そして、光学素子133および135の形状を、それぞれ図25の(A)および(B)に示す。光学素子133は、外側のリング状部品133hの中心に内側のリング状部品133gを配置した構造になることで、リング状の透過孔133aを形成し、入射光に対して、所定の範囲の径のリング状光線を透過させる。また、中央付近には焦点距離f5を有する小径レンズ133bが配置され、平行光線を集束光とする機能を有する。なお、小径レンズ133bを支持する枠として、リング状部品133gを配置し、枠部品133gと枠部品133hとの間は、透過孔133aすなわち空間となるため、支持部品133c〜133fを配置する。光学素子135は、外枠135bの中央に光線が通過する透過孔135aを配置した構造である。
最初に、被検レンズホルダ131bの基準平面LSを反射光センサ部130bの光軸に垂直になるように調整するため、被検レンズホルダ131bの基準平面LSに平面ミラー(図示しない)を設置する。そして、反射光センサ部130bから射出される平行光線を反射させ、反射光センサ部130b内における、レンズ(焦点距離f7)136aおよび反射光センサ部受光装置136bからなる反射光センサ部オートコリメータ136により、反射光線の角度を測定する。そして、レンズホルダ保持機構ステージ部131cにより、反射光センサ部30bの光軸に対して、その角度を0度に調整する。
次に、反射光センサ部130bの光軸に対して、透過光センサ部130cのXY面上の位置を調整することによる、透過光センサ部130cの透過光センサ部オートコリメータ138および透過光センサ部光学系137(集光点位置検出用受光素子)の原点出しをする。
本発明の第4実施形態のレンズの面ずれ量測定装置の初期設定時において、平凸レンズを調整用レンズ142として使用する。その際、リング状の集束光145a、リング状の反射光線145bおよびレンズ中心軸付近を透過する平行光線の光路146の様子を図26に示す。また、調整用レンズ142は、調整用レンズ142の凸面を反射光センサ部141aの側に向けて、被検レンズホルダ143にセットする。そして、透過光センサ部141b内の透過光センサ部オートコリメータ(図示しない)および透過光センサ部受光装置(図示しない)から送出される画像データを、データ処理部141cを用いて処理した画像を、モニタ141dで観察しながら、集光点像が最小面積になるように、透過光センサ部保持機構ステージ部144をZ軸方向に調整する。上記の調整用レンズ142が平凸レンズであるため、透過光線の集光点は、確実にレンズ中心軸上に存在するから、透過光センサ部オートコリメータ(図示しない)および光センサ部(図示しない)の受光素子上の位置を原点として、データ処理部140cに記憶し、反射光センサ部141aと透過光センサ部141bの原点となるXY位置を固定することができる。以上のような手順で、(調整用レンズ42の)レンズ中心軸を反射光センサ部141aの光軸と一致させ、かつ平行光線の光路146を(調整用レンズ142の)レンズ中心付近に照射されるようにする。
以上、説明したように、反射光センサ部130bの光軸と被検レンズホルダ131bを保持する被検レンズ保持部(図示しない)の基準平面LSの垂直出し行う。また、被検レンズホルダ131bに平面ミラーをセットし、反射光センサ部130bから照射される平行光線を反射させる。そして、反射光センサ部30bの反射光センサ部オートコリメータ36によって、光軸に対する角度を測定する。測定した角度に基づいて、被検レンズホルダ131bを保持する被検レンズ保持部(図示しない)の角度が、反射光センサ部130bの光軸に対して0度になるように調整する。なお、上記被検レンズ保持部は、被検レンズホルダ131bを保持し、前述の被検レンズ保持部111と同様に、基準平面LSを形成する。
本発明のレンズの面ずれ量測定装置130を用いて、被検レンズ131aの面ずれ量を測定するための事前の光軸合せ、および被検レンズホルダ保持部131bのZ軸方向の位置調整について、以下に簡単に説明する。反射光センサ部130bのオートコリメータ136により、被検レンズ131aからの反射光線の角度を測定し、測定角度が0度になるように被検レンズ保持部131bを保持するレンズホルダ保持機構ステージ部131cのXY面内の位置を調整することにより、反射光センサ部130bの光軸(反射光センサ部130bから照射されるリング状の集束光の光軸)とレンズ中心軸とを一致させることが可能である。
ここで、本発明の第4実施形態において、被検レンズにおける反射光線の光軸が、被検レンズ第1面の中心軸と一致しない平行光線となって反射する様子、すなわち調整されていない状態を図27に示す。そして、被検レンズにおける反射光線の光軸が、被検レンズ第1面の中心軸と一致する平行光線となって反射する様子、すなわち調整された状態を図28に示す。
まず、被検レンズ150を、その被検レンズホルダ151(被検レンズ専用レンズホルダ)に装着し、被検レンズ保持部(図示しない)の基準平面LSに設置する。
次に、被検レンズホルダ131bをZ軸方向に調整をすることによって、反射光センサ部130bから照射されたリング状の集束光152a、152bが集光する集光点位置FP1を、被検レンズ第1面150aと、被検レンズ第1面150aの球心CN1との中間位置に移動させる。この結果、被検レンズ第1面150aからの反射光線152c、152dは平行光線となって、反射光センサ部30bに戻って入射される。この平行光線は、さらにハーフミラー32cにおいて、90度反射されて、反射光センサ部130bの反射光センサ部オートコリメータ部136に入射される。この反射光センサ部オートコリメータ部136によって、平行光線とレンズ中心軸(被検レンズ第1面の法線)との角度θを測定することができる。そして、この角度θに基づいて、集束光線が集光する集光点位置FP1と、レンズ中心軸(被検レンズ第1面の法線)LZとの、被検レンズホルダ131bの面内XYずれ量を算出することができる。このXYずれ量に基づいて、レンズホルダ保持機構ステージ部131cをXY面内移動させて調整し、レンズ中心軸をレンズの面ずれ量測定装置の光軸、すなわちリング状の集束光の光軸と一致させる。この調整により反射光センサ部130bから同時に照射されている平行光線がレンズ中心軸に平行に照射され、また被検レンズ131aの中心付近に照射されるように調整される。
また、反射光センサ部130bから、リング状の集束光と同時に照射されている平行光線の光軸は、リング状の集束光の光軸と一致するよう調整されているから、本発明の第4実施形態のレンズの面ずれ量測定装置130は、反射光センサ部130bから照射される平行光線の光軸を基準軸とし、被検レンズホルダ保持部131b及び透過光センサ部130cの光軸を、それぞれのステージ機構(レンズホルダ保持機構ステージ部131c、透過光センサ部保持機構ステージ部139)を調整することによって、レンズの面ずれ量測定装置全体の光軸合わせを行うことができる。
まず、反射光センサ部130bが照射するリング状の集束光(収束光)の集光点FP1を、被検レンズ第1面の球心CN1と被検レンズ第1面150aとの中間になるように、レンズホルダ保持機構ステージ部131cをZ軸方向に移動する。この状態ではレンズホルダ保持機構ステージ部131cをXY平面で調整されておらず、図27に示すように、集束光152a、152bの光軸LFとレンズの中心軸(被検レンズ第1面の法線)LZとが距離(XYずれ量)Lずれていて、反射光線152c、152dはレンズの中心軸LZに対して傾斜している。ここで、レンズ第1面150aからの反射光線152c、152dが、レンズの中心軸(被検レンズ第1面の法線)LZと平行な光線になるように、レンズホルダ保持機構ステージ部131cをXY平面内において移動させて調整する。例えば、被検レンズ第1面の曲率半径をrとすると、距離(XYずれ量)Lは、数25のように表される。
Figure 0006218261
つまり、反射光センサ部のオートコリメータにより、角度θを測定する。そして、その角度θが0度になるように、被検レンズホルダ131bのレンズホルダ保持機構ステージ部131cを調整することにより、反射光センサ部130bの光軸とレンズ中心軸LZを一致させる、すなわち距離L=0となるように調整することが可能である。このような調整によって、図28に示すように、被検レンズ第1面150aにおいて、集束光162a、162bが反射した平行な光線162c、162dの光軸が、被検レンズ第1面の中心軸と一致させることができる。
なお、反射光センサ部130bまたは141aから、それぞれ被検レンズ150に照射されるリング状の集束光180aの形状およびリング状の強度分布180bを図29に示す。図29に示すとおり、集束光180aの光軸に対して垂直な面において、リング状の強度分布180bを持った光線である。被検レンズ第1面150aでリング状の強度分布181bを維持した平行光線181aとして反射される様子を示す。
本発明の第4実施形態のレンズの面ずれ量測定装置本装置130の初期設定方法、特に透過光センサ部130cの光軸角の調整に関して説明する。まず、透過光センサ部130cの光軸を反射光センサ部130bから照射される光線の光軸を基準とする。よって、反射光センサ部130bから光線をレンズ138aによって平行光線に変換され、その平行光線は透過光センサ部光学系137に入射する。そして、透過光センサ部光学系137内のレンズ137aを用いて透過光センサ部受光装置137bに集光し、その平行光線の角度を測定する。最後に、その平行光線の角度に基づいて、透過光センサ部130cの透過光センサ部保持機構ステージ部139を移動させて、透過光センサ部130cの光軸角度を0度に調整する。なお、透過光センサ部保持機構ステージ部139は、スイベルステージを使用するようにしても良い。
次に、本発明のレンズの面ずれ量測定装置30を用いて、図30に示すような被検レンズ150の透過光線の屈折角度θ1の測定値から、被検レンズの面ずれ量Δを算出する方法を簡単に説明する。被検レンズ150にレンズ中心軸に平行な平行光線Liが入射し、被検レンズの第2面150bにおいて、被検レンズ150に生じた面ずれ量Δに起因して、平行光線Liが屈折した様子を図30に示す。
まず、図30に示すような屈折した角度θを測定するために透過光センサ部光学系137を用いる。透過光センサ部光学系137は、レンズ(焦点距離f11)137a、透過光センサ部受光装置137bから成る。そして、被検レンズ150を透過した光線は、図24に示すように点Dにおいて一旦集光した後、レンズ(焦点距離f10)138aの作用で平行光線となり、ハーフミラー138cを透過する。そして、続くレンズ(焦点距離f11)137aの作用によって、透過光センサ部受光装置137bにおいて光線は集光する。このため、透過光センサ部受光装置137bによって集光点位置を検出することができる。なお、透過光センサ部光学系137において、図24に示すように点Dの位置と集光点位置は結像関係にある。以上のようにして、その集光点位置のXY位置データに基づいて、データ処理部がθを測定することができる。
具体的には、被検レンズの第2面の最下点から集光点までの距離B(以下、「バックフォーカスB」または、単に「B」と記載する。)を、後述するような計算式を用いて算出しておく。そして、被検レンズ150の焦点位置において、平行光線の集光点のXY位置を測定し、XY位置に基づいてレンズ中心軸LZ上に原点を設定して、ずれ量Δを算出する。次に、被検レンズ150の第2面150bを透過したレーザー入射平行光線がレンズ中心軸LZを基準として屈折した角度θを、ずれ量ΔおよびバックフォーカスBを用いて算出する。最後に、レーザー入射平行光線Liと第2面150bとの交点と、第2面の球心(曲率中心)CN2とを結んだ線Lとし、レンズ中心軸LZを基準とした線Lの角度θを、スネルの法則を用いて算出する。
具体的には、被検レンズの第2面の最下点から集光点までの距離B(以下、「バックフォーカスB」または、単に「B」と記載する。)を、後述するような計算式を用いて算出しておく。そして、被検レンズ150の焦点位置において、平行光線の集光点のXY位置を測定し、XY位置に基づいてレンズ中心軸LZ上に原点を設定して、ずれ量Δを算出する。次に、被検レンズ150の第2面150bを透過したレーザー入射平行光線がレンズ中心軸LZを基準として屈折した角度θを、ずれ量ΔおよびバックフォーカスBを用いて算出する。最後に、レーザー入射平行光線Liと第2面150bとの交点と、第2面の球心(曲率中心)CN2とを結んだ線Lとし、レンズ中心軸LZを基準とした線Lの角度θを、スネルの法則を用いて算出する。
続いて、被検レンズ150の面ずれ量Δの具体的な計算方法を説明する。本発明の第4実施形態のレンズの面ずれ量測定装置130において、面ずれ量Δの計算に必要なパラメータは、以下である。
n:被検レンズの素材の屈折率
:被検レンズ第1面曲率半径
:被検レンズ第2面曲率半径
t:被検レンズの厚さ
なお、上記のパラメータは、例えばデータ処理部130dに設定しておく。また、本発明のレンズの面ずれ量測定装置130は、被検レンズ131aの中心付近の透過光線を使用して、面すれ量Δを測定する。このため、被検レンズの近軸上を透過光線は透過することから、以下の計算は近軸近似により行う。
まず、被検レンズ150の厚さt、屈折率n、第一面曲率半径r、第二面曲率半径rとして、被検レンズ150のバックフォーカスBは、以下の数26によって算出できる。
Figure 0006218261
次に、被検レンズ150の第2面を透過したレーザー入射平行光線が、レンズ中心軸を基準として、屈折した角度θとする。角度θは、幾何学的配置に基づいて、ずれ量ΔおよびバックフォーカスBを用いて、数27のように表せる。
Figure 0006218261
そして、レーザー入射平行光線と第2面との交点LN2と、第2面の曲率中心CN2とを結んだ線Lとする。そして、レンズ中心軸LZを基準とした線Lの角度θを、数4に示すようなスネルの法則を用いて算出することができる。その結果、レンズ中心軸LZを基準とした線Lの角度θは、数28を変形して、数29に示す式として表することができる。
Figure 0006218261
Figure 0006218261
そして、上記の数29を用いて、θを消去して、数27を数30のように変形する。
Figure 0006218261
ここで、面ずれ量Δは、幾何学的配置から数31にように表せる。
Figure 0006218261
数31に、数30を代入して、数32のように変形することができる。
Figure 0006218261
最後に、パラメータを用いてBを表した数26を用いて、数32からBを消去すると、数33が得られ、集光点ずれ量Δ、被検レンズ第1面曲率r、被検レンズの第2面曲率r、被検レンズのレンズ厚みt、被検レンズの屈折率nという設計パラメータを用いて、被検レンズ第1面と第2面との面ずれ量Δを算出することができる。
Figure 0006218261
なお、数33を用いて面ずれ量Δを算出する場合、被検レンズが凸レンズ、凹レンズのいずれでも測定することができる。
また、本発明のレンズの面ずれ量測定装置130においては、リング状集束光を用いても、面ずれ量Δの算出することができる。その際、リング状集束光の集光点は、被検レンズ第1面側(反射光センサ側)に位置する焦点FF(以後、「前焦点位置」と記載する)から拡散する。そして、レンズ中心軸LZを基準として、被検レンズ150を透過した透過光線の角度θ1´を測定することによる、面ずれ量Δ2の算出方法を説明する。被検レンズ150のレンズ中心軸LZに光軸が合った集束光が被検レンズ150に入射し、レンズ中心軸LZに対して、傾斜した平行光線LBとして、被検レンズ150から出射する様子を図31に示す。
上述の数28を数31代入して、数34のように面ずれ量Δを表することができる。ただし、図31においては、θ、θに代わり、θ´、θ´を用いる。
Figure 0006218261
数34を用いれば、θ´から面ずれ量Δが算出できる。θ´は被検レンズの第2面150bにおいて出射する平行光線LBとレンズ中心軸LZとの角度である。このため、透過光センサ部130cを用いて、θ´を測定することができる。透過光センサ部オートコリメータ138においては、レンズ中心軸LZが基準となる0度であるから、透過光センサ部オートコリメータ138によって、θ1´が測定値として得られる。透過光センサ部オートコリメータ138は、レンズ(焦点距離f10)138a、透過光センサ部受光装置138bおよびハーフミラー138cから構成される。この構成に拠り、被検レンズ150を透過した平行光線LBは、ハーフミラー138cを介し、レンズ(焦点距離f10)138aの作用によって、透過光センサ部オートコリメータ受光装置138bにおいて集光する。よって、透過光センサ部オートコリメータ受光装置138bを用いて、集光点位置を検出することができる。最後に、その集光点位置のXY位置データに基づいて、データ処理部がθ´を測定することができる。なお、数10を用いて面ずれ量Δを算出する場合、被検レンズは凸レンズに限られる。
以上、本発明の第4実施形態のレンズの面ずれ量測定装置によれば、反射光センサ部の光軸からみて、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射し、被検レンズのレンズ中心軸(被検レンズ第1面の法線)を反射光センサ部の光軸と一致するように調整して、被検レンズを透過した光線の集光点位置を測定することにより、被検レンズを回転させることなく、被検レンズの面ずれ量を測定することが可能となる。
以上説明したように、被検レンズを透過した透過光線の角度θ´を用いた面ずれ量Δの算出方法においては、被検レンズのおける、上述の前焦点位置から拡散光線を照射させ、被検レンズを透過した透過光線の方向とレンズ中心軸との角度を測定することによって、被検レンズを回転させることなく、レンズの面ずれ量を測定することが可能となる。
本発明のレンズの面ずれ量測定装置に拠れば、被検レンズ回転機構が不用となるから、従来の装置より簡易な構成で、しかも測定時間を短縮することが可能である。
なお、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本発明は、反射光センサ部の光軸からみて、光強度分布がリング状の集束光と、被検レンズの中心付近に照射される平行光線とを同時に照射して、被検レンズの特性値の測定に適用できる。特に、200μm以下の薄型の被検レンズの厚さを測定する装置、若しくは被検レンズのレンズ中心軸(被検レンズ第1面の法線)を反射光センサ部の光軸と合わさるように調整した後、被検レンズを透過したリング状の集束光、または被検レンズの中心付近に照射される平行光線の集光点位置を測定することにより、被検レンズを回転させることなく、被検レンズの面ずれ量を測定することに適用できる。
29 リング状集束光照射光学系
30 光学系
31 光源(例えば、レーザーダイオード)
32 コリメートレンズ
33 ハーフミラー
34 光学素子
34a リング状の透過孔
34b 小径レンズ
39 光学素子
40 レンズ
41 CCDカメラ
42 処理部
43 スイベルステージ
44 光学素子
45 レンズ
46 CCDカメラ
47 オートコリメータ部
48 反射光検出部
50a 集束光
50b 平行光
110 被検レンズ10
110a 第1面10a
110b 第2面10b
111 被検レンズ保持部
112 レンズホルダ
113 レンズホルダ保持ステージ部
120 レンズの面ズレ量測定装置
121 被検レンズホルダ
122 レンズホルダ保持機構ステージ部
123 反射光センサ部
123a 光源
123b 反射光センサ部オートコリメータ
124 透過光センサ部
124a 透過光センサ部オートコリメータ
124b 光センサ部
124c 透過光センサ部保持機構ステージ部
125 データ処理部
126 モニタ
130 レンズの面ズレ量測定装置
130a 被検部
130b 反射光センサ部
130c 透過光センサ部
130d データ処理部
130e 表示部
131a 被検レンズ
131b 被検レンズホルダ
131c レンズホルダ保持機構
132 光源部
132a 光源(例えば、レーザーダイオード)
132b レンズ(焦点距離f2)
132c ハーフミラー
133 光学素子33
134 レンズ(焦点距離f4)
135 光学素子(例えば、ピンホール)
136 反射光センサ部オートコリメータ
136a レンズ(焦点距離f7)
136b 反射光センサ部受光装置
137 透過光センサ部光学系
137a レンズ(焦点距離f11)
137b 透過光センサ部受光装置
138 透過光センサ部オートコリメータ
138a レンズ(焦点距離f10)
138b 透過光センサ部オートコリメータ受光装置
138c ハーフミラー
139 透過光センサ部保持機構ステージ部
141a 反射光センサ部
141b 透過光センサ部
141c データ処理部
141d モニタ
142 調整用レンズ(平凸レンズ)
143 被検レンズホルダ
144 透過光センサ部保持機構ステージ部
145a リング状の集束光
145b リング状の反射光線
146 光路

Claims (7)

  1. 光軸に対して垂直な平面において光強度分布がリング状の集束光と、前記光軸上に光強度分布の中心がある平行光線とを、被検光学素子に照射するリング状集束光照射光部を備えた光学素子特性測定装置であって、
    前記被検光学素子の前記リング状集束光照射光部側にある面を表面、前記表面の反対側を裏面とし、
    前記被検光学素子の前記表面又は前記裏面を反射し、若しくは前記被検光学素子を透過した光線の強度、又は前記光線の光路を解析することによって、前記被検光学素子の形状特性を測定し、
    前記リング状の集束光を前記被検光学素子に照射し、前記被検光学素子の表面において生じた第1のリング状像及び前記被検光学素子の裏面において生じた第2のリング像を受光面に結像させて、前記第1のリング状像および前記第2のリング像の光強度を算出するためのデータを生成する反射光検出部と、
    前記被検光学素子が前記光軸方向に移動する距離に対する、前記光強度の変化に基づいて、前記被検光学素子の厚さを算出する処理部と備え、
    前記被検光学素子はレンズであって、
    前記データに基づいた前記第1のリング状像および前記第2のリング像の光強度の変化における2つの極大値を検出し、該2つの極大値に対応する前記被検光学素子の移動距離の差である測定値d、前記被検光学素子の材料の屈折率n、前記被検光学素子の曲率半径r、および前記曲率半径rの中心点と前記光軸と前記集束光とのなす角である前記集束光の集光角θ1を用いて、前記被検光学素子のレンズの厚さtを算出し、
    前記被検光学素子の表面における前記リング状の集束光が屈折するC点と、前記被検光学素子の裏面におけるリング状の集光点Bとを結ぶ線分BCの傾きaおよび切片bをそれぞれ、
    Figure 0006218261
    Figure 0006218261
    とし、
    前記点Cと前記リング状の集束光の光軸との距離eを、
    Figure 0006218261
    を用いて算出し、前記曲率半径rが正(前記被検光学素子が凸面である)である場合、上記距離eの複合同順の符号がプラスの値を採用し、前記曲率半径rが負(前記被検光学素子が凹面である)である場合、上記距離eの複合同順の符号がマイナスの値を採用して、前記被検光学素子のレンズの厚さtを
    Figure 0006218261
    を用いて算出することを特徴とする光学素子特性測定装置。
  2. 光軸に対して垂直な平面において光強度分布がリング状の集束光と、前記光軸上に光強度分布の中心がある平行光線とを、被検光学素子に照射するリング状集束光照射光部を備えた光学素子特性測定装置であって、
    前記被検光学素子の前記リング状集束光照射光部側にある面を表面、前記表面の反対側を裏面とし、
    前記被検光学素子の前記表面又は前記裏面を反射し、若しくは前記被検光学素子を透過した光線の強度、又は前記光線の光路を解析することによって、前記被検光学素子の形状特性を測定し、
    前記リング状の集束光を前記被検光学素子に照射する前記リング状集束光照射光部を有し、前記被検光学素子の前記表面において反射したリング状平行光線の光軸の反射角度を算出するための第1の集光位置データを生成する反射光センサ部と、
    前記リング状集束光照射光部から照射され、前記被検光学素子を透過した光線の集光点位置を算出するための第2の集光位置データを生成する透過光センサ部と、
    前記第1の集光位置データに基づいて前記反射角度を算出し、前記第2の集光位置データに基づいて前記被検光学素子を透過した光線の前記集光点位置を算出するデータ処理部と、
    を具備し、
    前記データ処理部は、前記第1のデータに基づいて前記被検光学素子のレンズ中心軸と前記リング状集束光照射光部の光軸とが一致するように前記被検光学素子の位置を調整し、前記集光点位置に基づいて、前記被検光学素子を回転させることなく、前記被検光学素子の面ずれ量Δ2を演算し、
    前記被検光学素子はレンズであって、
    前記被検光学素子の中心付近を透過した透過平行光線の前記集光点位置に基づいて算出したずれ量をΔ1、前記被検光学素子の材料の屈折率n、前記被検光学素子の前記表面の曲率半径r1、前記被検光学素子の前記裏面の曲率半径曲率半径r2、および前記被検光学素子の厚さtを用いて、前記面ずれ量Δ2を計算することを特徴とする光学素子特性測定装置。
  3. 前記面ずれ量Δ2を、
    Figure 0006218261
    を用いて算出することを特徴とする請求項2に記載の光学素子特性測定装置。
  4. 光軸に対して垂直な平面において前記平面を通る3つ以上の光束の光強度分布が前記光軸上に中心を持つ1つの円周上に略等間隔に配された集束光と、前記光軸上に光強度分布の中心がある平行光線とを、被検光学素子に照射する集束光照射光部を備えた光学素子特性測定装置であって、
    前記被検光学素子の前記集束光照射光部側にある面を表面、前記表面の反対側を裏面とし、
    前記被検光学素子の前記表面又は前記裏面を反射し、若しくは前記被検光学素子を透過した光線の強度、又は前記光線の光路を解析することによって、前記被検光学素子の形状特性を測定し、
    前記集束光を前記被検光学素子に照射し、前記被検光学素子の表面において生じた第1の像及び前記被検光学素子の裏面において生じた第2の像を受光面に結像させて、前記第1の像および前記第2の像の光強度を算出するためのデータを生成する反射光検出部と、
    前記被検光学素子が前記光軸方向に移動する距離に対する、前記光強度の変化に基づいて、前記被検光学素子の厚さを算出する処理部と備え、
    前記被検光学素子はレンズであって、
    前記データに基づいた前記第1の像および前記第2の像の光強度の変化における2つの極大値を検出し、該2つの極大値に対応する前記被検光学素子の移動距離の差である測定値d、前記被検光学素子の材料の屈折率n、前記被検光学素子の曲率半径r、および前記曲率半径rの中心点と前記光軸と前記集束光とのなす角である前記集束光の集光角θ 1 を用いて、前記被検光学素子のレンズの厚さtを算出し、
    前記被検光学素子の表面における前記集束光が屈折するC点と、前記被検光学素子の裏面における集光点Bとを結ぶ線分BCの傾きaおよび切片bをそれぞれ、
    Figure 0006218261
    Figure 0006218261
    とし、
    前記点Cと前記集束光の光軸との距離eを、
    Figure 0006218261
    を用いて算出し、前記曲率半径rが正(前記被検光学素子が凸面である)である場合、上記距離eの複合同順の符号がプラスの値を採用し、前記曲率半径rが負(前記被検光学素子が凹面である)である場合、上記距離eの複合同順の符号がマイナスの値を採用して、前記被検光学素子のレンズの厚さtを
    Figure 0006218261
    を用いて算出することを特徴とする光学素子特性測定装置。
  5. 光軸に対して垂直な平面において前記平面を通る3つ以上の光束の光強度分布が前記光軸上に中心を持つ1つの円周上に略等間隔に配された集束光と、前記光軸上に光強度分布の中心がある平行光線とを、被検光学素子に照射する集束光照射光部を備えた光学素子特性測定装置であって、
    前記被検光学素子の前記集束光照射光部側にある面を表面、前記表面の反対側を裏面とし、
    前記被検光学素子の前記表面又は前記裏面を反射し、若しくは前記被検光学素子を透過した光線の強度、又は前記光線の光路を解析することによって、前記被検光学素子の形状特性を測定し、
    前記集束光を前記被検光学素子に照射する前記集束光照射光部を有し、前記被検光学素子の前記表面において反射した平行光線の光軸の反射角度を算出するための第1の集光位置データを生成する反射光センサ部と、
    前記集束光照射光部から照射され、前記被検光学素子を透過した光線の集光点位置を算出するための第2の集光位置データを生成する透過光センサ部と、
    前記第1の集光位置データに基づいて前記反射角度を算出し、前記第2の集光位置データに基づいて前記被検光学素子を透過した光線の前記集光点位置を算出するデータ処理部と、
    を具備し、
    前記データ処理部は、前記第1のデータに基づいて前記被検光学素子のレンズ中心軸と前記集束光照射光部の光軸とが一致するように前記被検光学素子の位置を調整し、前記集光点位置に基づいて、前記被検光学素子を回転させることなく、前記被検光学素子の面ずれ量Δ 2 を演算し、
    前記被検光学素子はレンズであって、
    前記被検光学素子の中心付近を透過した透過平行光線の前記集光点位置に基づいて算出したずれ量をΔ 1 、前記被検光学素子の材料の屈折率n、前記被検光学素子の前記表面の曲率半径r 1 、前記被検光学素子の前記裏面の曲率半径曲率半径r 2 、および前記被検光学素子の厚さtを用いて、前記面ずれ量Δ 2 を計算することを特徴とする光学素子特性測定装置。
  6. 前記面ずれ量Δ2を、
    Figure 0006218261
    を用いて算出することを特徴とする請求項に記載の光学素子特性測定装置。
  7. 前記集束光照射光部は、前記光束を通す複数の孔が形成されている光学素子を有することを特徴とする請求項4乃至6に記載の光学素子特性測定装置。
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