JP5540266B2 - シフトロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用変速機に用いるシフトロック装置に関し、特にソレノイドに接続した部材によってシフトレバーの動作を規制する構造を有するものに関する。
シフトロック装置は、例えば運転者がシフトレバーをP(パーキング)の位置からR(リバース)の位置に操作する、あるいは、N(ニュートラル)の位置からRの位置に操作する際に、車速など車両の状態に応じてシフトレバーの動作空間内に突出し、このような操作を阻止するものである。このようなシフトロック装置に関しては、リンク機構に連結されたソレノイドのプランジャが動作したときの動作音を低減するために様々な改良がなされている。
図13は、従来技術に係るシフトロック装置の説明図である。図13において、90は変速操作入力装置、91はカバー、92はシフトレバー、93はノブ、94は円柱部材、95はアッパープレート、96は長穴である。例えば、特開2001−39175公報に記載されているシフトロック装置は、シフトロック装置と一体の変速操作入力装置90のカバー91に覆われたようにソレノイドやリンク機構等を設けている。そして、シフトレバー92をアッパープレート95の長穴96のPレンジ選択位置においてロックするPレンジシフトロック又はNレンジ選択位置においてロックするNレンジシフトロックが解除したのち、シフトレバー92がRレンジ選択位置近傍に位置している間も、シフトロック解除を継続する。シフトレバー92がPレンジ又はNレンジ選択位置から抜け出たらロック解除を中止し、シフトレバー92のノブ93を操作して、円柱部材94がNレンジ又はPレンジ選択位置に移動したときに再びロック解除を行う場合に比べて、ソレノイドのオンオフ切換回数が減少し、その動作音が低減する。
しかしながら、シフトロック解除を継続するこの構造は、動作音そのものを低減するものではないので、車内が静かな状態にあるときにはプランジャ等の動作音が車内の快適感を損なう可能性がある。また、シフトロック装置は、走行の安全性に深く関わるものであり、静音性を確保しつつ安全性も同時に確保する必要がある。
特開2001−39175公報
本発明は、上記課題を解決するために、車両用変速機のシフトレバーに用いるシフトロック装置において、従来構造よりも静音性が高く、安全性も確保できる構造を有するシフトロック装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、進退可能に設けられたプランジャとこのプランジャを吸着可能に設けられたベースとを備えたソレノイドと、シフトレバーの操作を規制可能に設けられると共に、前記プランジャの進退方向と斜交するように延在する溝が設けられたアームと、前記アームを回転可能に支持する軸受と、基端部が前記プランジャに固定されて前記プランジャと一体的に進退すると共に、前記溝に挿入され、かつ、前記溝内を摺動可能に設けられた突起部を備え、この突起部が前記溝内を摺動することによって前記シフトレバーの操作を規制するように前記アームを回転させるリンク部材とを有することを特徴とするシフトロック装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記アームは、前記突起部と対向する平坦面が形成され、前記溝の側面が前記平坦面から立ち上がると共に前記プランジャの進退方向と斜交するように延在する第1のガイド側壁及び第2のガイド側壁の対向面からなることを特徴とするシフトロック装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記リンク部材は、前記第1のガイド側壁及び前記第2のガイド側壁の一部が入り込むように形成された切欠部が形成されると共に、前記突起部が前記切欠部に形成されていることを特徴とするシフトロック装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記ソレノイドは、前記プランジャの先端部の近傍に環状溝が形成され、前記リンク部材は、前記プランジャ側の端部に前記プランジャを前記環状溝において挟持する挟持部が形成されていることを特徴とするシフトロック装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記ソレノイド及び前記軸受が固定された支持基体をさらに有することを特徴とするシフトロック装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記支持基体の前記ソレノイド及び前記軸受が固定された側の面から立ち上がると共に、前記リンク部材の先端部を挿入可能な開口部が形成されたガイド部材と、前記ガイド部材と前記リンク部材との間に介在するように設けられた緩衝材とをさらに有することを特徴とするシフトロック装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記ソレノイドは、前記支持基体から立ち上がると共に、前記プランジャを挿通した開口部が形成されたケース構成部材が設けられ、前記リンク部材と前記ケース構成部材との間に介在すると共に、前記リンク部材及び前記プランジャを前記ガイド部材側に付勢するように設けられたスプリングをさらに有することを特徴とするシフトロック装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記アームは、基端部又はその近傍の部分が前記軸受に支持されると共に前記軸受から前記ガイド部材側に向かって延在する主要部と、この主要部の先端部又はその近傍の部分から前記リンク部材に向かって延在すると共に前記第1のガイド側壁及び前記第2のガイド側壁が設けられた第1の分岐部と、この第1の分岐部と背向する側に向かって延在すると共に前記シフトレバー又は前記シフトレバーに接続された部材の動作を規制可能に設けられた第2の分岐部とを備えていることを特徴とするシフトロック装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の発明において、前記アームは、樹脂からなると共に、前記支持基体の前記ソレノイド及び前記軸受が固定された側の面と背向する側に金属からなる補強部材を設けていることを特徴とするシフトロック装置である。
請求項10に記載の発明は、請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記アームは、前記第1のガイド側壁と前記第2のガイド側壁とのうち、前記プランジャが前記ベースに吸着されたときに前記突起部に当接する方を他方よりも厚く形成していることを特徴とするシフトロック装置である。
請求項11に記載の発明は、請求項6から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、前記リンク部材は、先端部の周縁の部分を曲面又は傾斜面に形成していることを特徴とするシフトロック装置である。
請求項12に記載の発明は、請求項6から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、前記ガイド部材は、前記開口部の周囲の部分を曲面又は傾斜面に形成していることを特徴とするシフトロック装置である。
請求項1に記載の発明によれば、プランジャの進退方向とアームの溝との運動方向が斜交しているので、プランジャの先端部がこれと正対しているアームの所定部を押してアームを回転させる構造などよりもプランジャ動作時の打音が小さくなる。
請求項2に記載の発明によれば、アームの第1のガイド側壁と第2のガイド側壁との間においてリンク部材の突起部が摺動するので、アームにおいてリンク部材と摺接するのは第1のガイド側壁及び第2のガイド側壁の内側面と上端面に限られるので、アームの広範囲の部分がリンク部材と摺接する構造よりも両者の摩擦力の低減が可能になる。したがって、このような構造のものよりもソレノイドの推力を低減することが可能になり、ひいてはソレノイドの推力と正比例するプランジャ動作時の打音を小さくすることが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、リンク部材の切欠部に第1のガイド側壁及び第2のガイド側壁の一部が入り込んでいるので、万一突起部が破断しても第1のガイド側壁及び第2のガイド側壁が切欠部に押されてアームが回転するので、シフトロック装置の動作をある程度維持することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、リンク部材がプランジャの先端部近傍の環状溝を挟持しているのでプランジャとリンク部材との間にあそびがなく、プランジャがリンク部材を打撃して打音を生じることがない。
請求項5に記載の発明によれば、ソレノイドと軸受とが共通の支持基体に固定されているので、アームとソレノイドとを精度高く設置することができ、リンク部材の突起部と第1のガイド側壁及び第2のガイド側壁との間に過大なあそびが生じることを低減することができる、ひいては、過大な遊びに起因する打音を低減することができる。
請求項6に記載の発明によれば、ガイド部材がリンク部材を案内するのでリンク部材が確実に動作する上に、これらの間に緩衝材を介在させているのでガイド部材を設けることによる打音を低減することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ケース構成部材を支持基体に設けるので、ケース構成部材を精度高く設置することができ、スプリングからリンク部材に加わる付勢力を精確に設定することができ、スプリングの付勢力の過不足による打音の増大を防止できる。
請求項8に記載の発明によれば、アームの回転によるトルクが最大又はそれに近くなるアームの先端部又はその近傍に第1の分岐部と第2の分岐部とを設けているので、ソレノイドの推力を低減することが可能になる。
請求項9に記載の発明によれば、樹脂からなるアームに金属からなる補強部材を設けているので、プランジャの打撃によって生じる波動がアーム全体を金属で形成するときよりも伝達しにくくなり、シフトロック装置の各所で発する打音を低減することができる。
請求項10に記載の発明によれば、第1のガイド側壁と第2のガイド側壁とのうち、プランジャがベースに吸着されたときに突起部に当接する方、つまりシフトロック装置の動作時により大きな打撃力が加わる方を他方よりも厚く形成したので、両者を均等に形成するときよりもこの側壁の耐久性が高くなる。
請求項11に記載の発明によれば、リンク部材の周縁の部分を曲面又は傾斜面に形成したので、リンク部材の動作時に当該部分がガイド部材の開口部の周縁の部分に当接してリンク部材が正しく動作しなくなることを防止できる。
請求項12に記載の発明によれば、ガイド部材の開口部の周囲の部分を曲面又は傾斜面に形成したので、リンク部材の動作時にリンク部材の先端部がガイド部材の開口部の周縁の部分に当接してリンク部材が正しく動作しなくなることを防止できる。
本発明の実施の形態に係るシフトロック装置の説明図(1)であり、(A)は非電時の平面図、(B)は正面図、(C)は左側面図である。 本発明の実施の形態に係るシフトロック装置の説明図(2)であり、(D)は背面図、(E)は通電時の正面図である。 本発明の実施の形態に係るシフトロック装置の斜視図である。 ソレノイドアッシーの分解斜視図である。 支持基体の説明図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。 部品の説明図であり、(A)はケース構成部材の左側面、(B)はケース構成部材の正面図、(C)はスプリングガイドの正面図、(D)はスプリングガイドの左側面図、(E)はスプリングガイドの断面図である。 リンク部材の説明図(1)であり、(A)は底面図、(B)は右側面図である。 リンク部材の説明図(2)であり、(C)は断面図、(D)は斜視図である。 アームの説明図であり、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)一部を断面で表した平面図である。 補強部材の説明図であり、(A)は正面図、(B)は平面図である。 本発明の実施の形態に係るシフトロック装置の動作の説明図であり、(A)は非通電時の断面図、(B)は通電時の断面図である。 ガイド側壁の変形例を示す説明図であり、(A)第1の変形例の断面図、(B)は第2の変形例の断面図である。 従来技術に係るシフトロック装置の説明図である。
以下に、本発明の各実施の形態に係るシフトロック装置に基づいて説明する。図1は、 本発明の実施の形態に係るシフトロック装置の説明図(1)であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は左側面図である。10はシフトロック装置、25はコイル、30は支持基体、31は基板部、33はガイド部材、34は開口部、35及び37はケース構成部材、38はかしめ部、39 摺動面、40はリンク部材、47は先端部、50はケース構成部材、54はスプリングガイド、57はスプリング、58及び59はOリング、64は第1分岐部、67は連結側壁、68は第2分岐部、69は突起部、70は補強部材、72は分岐部、74はピボットである。また、図2は、本発明の実施の形態に係るシフトロック装置の説明図(2)であり、(D)は背面図、(E)は通電時の正面図である。図2において、31a、31b及び31cは開口部、その他の符号は図1と同じものを示す。さらに、図3は、本発明の実施の形態に係るシフトロック装置の斜視図である。図3において、60はアーム、65は第1ガイド側壁、66は第2ガイド側壁であり、その他の符号は図1及び図2と同じものを示す。
まず、この実施の形態におけるシフトロック装置の全体構造の概略について述べる。図1、図2及び図3に示すように、シフトロック装置10は、共通基盤である支持基体30の上に、ピボット74を中心に回転し、図示していないシフトレバーの動作空間内に突出することによってシフトレバーの操作を阻止するアーム60及び補強部材70と、コイル25などから構成されているソレノイドアッシーと、ソレノイドアッシーのプランジャの進退動作をアーム60及び補強部材70に伝達してこれらを回転させるリンク部材40などが設けられている。また、アーム60及び補強部材70は、先端側がソレノイドアッシーのプランジャに接近するように配置されている。さらに、アーム60及び補強部材70は、ソレノイドアッシーへの非通電時には、図1(B)に示すようにリンク部材40から離れるように反時計回りに回転する。また、ソレノイドアッシーへの通電時には、図2(E)に示すように、リンク部材40へ近づくように時計回りに回転する。
続けて、シフトロック装置10の各構成部材について詳しく説明する。図4は、ソレノイドアッシーの分解斜視図である。図4において、20はソレノイドアッシー、21はプランジャ、22は先端部、23は環状溝、24は基端部、26はコイルボビン、27は貫通孔、28はスリーブ、29はベース、29aは挿入部、29bは鍔部、29cは突起部である。また、図11は、本発明の実施の形態に係るシフトロック装置の動作の説明図であり、(A)は非通電時の断面図、(B)は通電時の断面図である。図11において、31a及び31bは開口部、41は突起部、55は小径部、56は大径部であり、その他の符号は図1、図2及び図4と同じものを示す。
ソレノイドアッシー20は、図1(A)に示した基板部31と、ケース構成部材35、37及び50とによって周囲を囲まれており、これらとあわせて直動型のソレノイドを形成している。すなわち、ソレノイドアッシー20は、その基端側にはケース構成部材35、先端側にはケース構成部材50、上側にはケース構成部材37、下側には基板部31が位置し、全体としてフレーム状にコイル25を囲んでおり、ソレノイドのヨークとして機能する。また、コイルボビン26は、コイル25を巻回してあり、ケース構成部材50に固定されている。コイル25は、その貫通孔27にスリーブ28を挿通している。スリーブ28の基端側にはベース29が挿入されている。なお、ベース29は、鍔部29bの基端側をケース構成部材35の開口部に挿入される突起部29cとし、先端側をスリーブ28に挿入される挿入部29aとしている。ケース構成部材35の開口部の径とスリーブ28の内径は共に鍔部29bの径よりも小さいので、鍔部29bはどちら側にも挿入されず、コイルボビン26とケース構成部材35との間に介在した状態となる。また、挿入部29aは、先端側を略円錐台状の凹部としている。
スリーブ28の先端側にはプランジャ21が摺動可能な状態で挿入されており、コイル25への通電時にはベース29に吸着される。プランジャ21は、図11(A)に示すように、基端部24をベース29の挿入部29aの形状に合わせて略円錐台状に形成している。また、その先端側に環状溝23を形成しており、後述するように先端部22にリンク部材40が固定されている。なお、基端部24と挿入部29aとの形状は、必要となる推力に応じて略円錐状の凹凸形状にしてもよく、平坦に形成してもよい。また、ケース構成部材35等のヨークとなるものの形状や、ソレノイドアッシー20の構造によっては、ベース29の突起部29cをケース構成部材35に対してかしめることによって、ソレノイドアッシー20を支持基体30に固定してもよい。さらに、ケース構成部材35、37及び50をソレノイドアッシー20と一体のものとして設け、これらを基板部31に対してかしめ等の方法で固定するようにしてもよい。
次に、支持基体30について説明する。図5は、支持基体の説明図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。図5において、32はピボット用開口部、36は開口部、39は摺動面であり、その他の符号は図1及び図2と同じものを示す。支持基体30は、1枚の金属母材を加工し、略台形板状の基板部31からガイド部材33とケース構成部材35とが立ち上がり、さらにケース構成部材35の先端部にケース構成部材37を基板部31と平行になるように設けている。
基板部31は、シフトロック装置10の共通基盤となるものであり、各部材の配置精度を高めて、部材同士のあそびを極力小さくすることによって動作時の打音を低減し、さらに車両の走行時に振動によってあそびを設けたところの部材同士がぶつかってカタカタと音を立てることを低減する役割を持つものである。すなわち、1つの基板部31に対して、ガイド部材33、ケース構成部材35及び37を一体のものとし、ソレノイドアッシー20、アーム60及び補強部材70を取り付けることによって、各部材のアライメントを容易にし、後述する第1ガイド側壁65と第2ガイド側壁66との間隔などをできる限り小さくすることによって静音性を高めている。
さらに、基板部31は、シフトロック装置10を車両用変速機の部材等に取り付けるためのネジ孔である開口部31a及び31bと、ケース構成部材50を取り付けるための開口部31c、アーム60及び補強部材70の軸受となるピボット74を取り付けるためのピボット用開口部32を形成している。また、基板部31の上面である摺動面39は、アーム60が摺接しながら回転する面となっている。なお、この実施の形態では、基板部31の外形は、アーム60等の配置に合わせた輪郭を持つものとしているが、これらのものを設けることができるならば、各部材の配置によっては単純な矩形板状にできるし、筐体のような箱状のものにすることもできる。また、ピボット74に代えてドライベアリングなど他種の軸受を用いてもよい。
ガイド部材33は、基板部31のリンク部材の先端側に位置する部分から立ち上がっており、中央よりやや先端寄りに開口部34が形成されている。開口部34は、図1(B)、図2(E)及び図3に示すように、プランジャ21に固定されたリンク部材の先端部47を案内して、ガイド部材33が基板部31と平行に動作するようにしている。ケース構成部材35は、前述のようにヨークを構成するものであり、ほぼ中央に開口部36が形成されている。開口部36は、ベース29の突起部29cを挿入して保持する役割を持つ。また、開口部34の中心と開口部36の中心とは基板部31の摺動面39と同じ距離だけ離隔しているので、先端部47と突起部29cとの中心軸は一致し、かつ、摺動面39と平行となる。ケース構成部材35及び37は、前述のようにヨークを構成するものであり、先端部にかしめ部38を設けている。さらに、図示していないが、開口部34の周囲の部分を凸状の曲面としている。これは、リンク部材40の先端部47の周縁の部分が開口部34の周辺部分に当接して、リンク部材40がガイド部材33側に進めなくなることを防止するためである。すなわち、開口部34の周囲の部分を凸状の曲面であれば、先端部47の周縁の部分が開口部34の周辺の部分に当接しても、先端部47が曲面上を摺接しながら移動し続けるので、リンク部材40が前方に進み続けて、最終的に先端部47が開口部34内に挿入されることになる。なお、開口部34の周囲の部分を凸状の曲面とすることに代えてテーパ状の傾斜面としてもよい。
次に、ケース構成部材50について説明する。図6は、部品の説明図であり、(A)はケース構成部材の左側面、(B)はケース構成部材の正面図、(C)はスプリングガイドの正面図、(D)はスプリングガイドの左側面図、(E)はスプリングガイドの断面図である。図6において、51は開口部、52はかしめ部、53はかしめ切欠部、54はスプリングガイド、55は小径部、56は大径部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。ケース構成部材50は、図6(A)及び(B)に示すように、全体を略長方形板状としており、中央に開口部51、短辺側となる2つの縁辺にかしめ部52とかしめ切欠部53をそれぞれ形成している。開口部51は、図11から分かるように、プランジャ21が挿入されている。さらに、図2及び図3に示すように、かしめ部52は開口部31cに挿入された状態でかしめられており、かしめ切欠部53はケース構成部材37のかしめ部38をかしめてある。
ケース構成部材50は、前述のように、ソレノイドアッシー20のヨークとして機能するが、コイル25への非通電時におけるプランジャ21の復帰に関わる機能も持つ。すなわち、図1及び図3に示すように、スプリング57は、ケース構成部材50とスプリングガイド54との間に押し縮めた状態で設けられている。よって、スプリングガイド54は、ガイド部材33側に付勢されるが、後述するようにスプリングガイド54はリンク部材40に接しているので、リンク部材40もガイド部材33側に付勢される。さらに、リンク部材40はプランジャ21に固定されている。したがって、プランジャ21は、コイル25に通電しているときにはベース29に吸着されているが、通電を止めるとスプリング57の付勢力によってガイド部材33に設けたOリング58がガイド部材33側に当接するところまで進出する。
スプリングガイド54は、図6(C)、(D)及び(E)に示すように、略リング状に形成されており、小径部55と大径部56とを設けている。小径部55はスプリング57のガイド部材33側に挿入されているが、スプリング57の内径よりも大径部56の外径の方が大きい。したがって、スプリング57の先端は大径部56のケース構成部材50側の面に当接した状態となる。大径部56は、図11に示すように、リンク部材40の基端側が挿入された状態になっているが、両者は直接的に固定されていない。なお、スプリングガイド54とケース構成部材50との間には、Oリング59を設けている。したがって、コイル25への通電によってプランジャ21がベース29に吸着されるときには、Oリング59が緩衝材として機能するので、スプリングガイド54とケース構成部材50とが直接当接することによる打音の発生が防止される。
続けて、リンク部材40について説明する。図7は、リンク部材の説明図(1)であり、(A)は底面図、(B)は右側面図である。図7において、42は切欠部、43は凹陥部、44はスリット部、45a及び45bは保持部、46は基端面、48は環状溝、49は曲面である。また、図8は、リンク部材の説明図(2)であり、(C)は断面図、(D)は斜視図である。図8において用いた符号は、すべて図1及び図7と同じものを示す。リンク部材40は、プランジャ21に固定され、プランジャ21と一体的に進退動作し、この動作をアーム60及び補強部材70の回転運動に変える機能を持つ。また、シフトロック装置10の静音性を高めるために樹脂で形成されている。
リンク部材40は、図7及び図8に示すように、全体が略円柱状に形成されており、アーム60と対向する側に切欠部42を形成している。切欠部42は、図1(A)及び図3に示すように、アーム60の第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66がその空隙に配置できるように、側方から見て略矩形を呈すように形成されている。また、切欠部42の天井に当たる部分には、アーム60の摺動面39に垂下する突起部41を設けている。突起部41は、後述するように、プランジャ21が進退動作するときに第1ガイド側壁65又は第2ガイド側壁66と摺接しながら、第1ガイド側壁65又は第2ガイド側壁66を斜め方向に押圧する機能を持つ。また、切欠部42の前後の側壁と第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66との外側の側壁とは、平行ではなく若干斜交している。このように構成することによって、万一突起部41が破断することがあっても、第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66との外側の側壁が切欠部42の前後いずれかの側壁に押圧されることによってアーム60の回転が確保される。なお、突起部41の強度が十分である場合には、切欠部42を形成せず、突起部41が円柱状のリンク部材40の下側から突出している構成としてもよい。
凹陥部43は、プランジャ21の先端部22を収納可能な大きさに形成されている。スリット部44は、先端部22を凹陥部43に収納するために平坦な基端面46に形成したものであり、その幅はプランジャ21の環状溝48における径に合わせて設定している。また、スリット部44によって環状溝48が挟持されると同時に、保持部45a及び45bの一部が環状溝48に軽く嵌合されるようにしている。保持部45a及び45bは、スプリングガイド54の大径部56に挿入された状態でスプリングガイド54に保持される。先端部47は、その径がガイド部材33の開口部34の径よりも若干小さいものに設定されており、また基端側よりも径が小さい。また、先端部47の周縁の部分は、凸状の曲面49としている。これは、先端部47の縁辺部が開口部34の周辺部分に当接して、リンク部材40がガイド部材33側に進めなくなることを防止するためである。すなわち、先端部47の縁辺部が曲面49であれば、先端部47の周縁の部分が開口部34の周辺の部分に当接しても、開口部34の周辺の部分が曲面上を摺接しながら移動し続けるので、リンク部材40が前方に進み続けて、最終的に先端部47が開口部34内に挿入されることになる。なお、曲面49を形成することに代えてテーパ状の傾斜面としてもよい。また、先端部47と径が大きい部分との間の周側面に環状溝48を形成しており、さらに環状溝48にOリング58を設けている。Oリング58は、リンク部材40がガイド部材33側へ動作したときに、リンク部材40の径が大きい部分と開口部34の周辺部分との間にOリング58が介在するように設けてあり、この動作によって発生する打音を低減する役割を果たす。
ここで、リンク部材40に関わる打音等について説明する。前述のように、プランジャ21の先端部22はリンク部材40の凹陥部43に収納されており、保持部45a及び45bは環状溝23に軽く嵌合されている。さらに、図11に示すように、先端部22と凹陥部43との間にはほとんどあそびがない。くわえて、保持部45a及び45bと環状溝23との間にもほとんどあそびがない。したがって、プランジャ21の進退方向、つまり、プランジャ21がガイド部材33側に動いてもベース29側に動いても、プランジャ21がリンク部材40を打撃して打音を発することがない。また、保持部45a及び45bは、スプリングガイド54の大径部56に挿入状態で保持されている。さらに、スプリングガイド54は、スプリング57の弾性力によってリンク部材40側に付勢されている。よって、リンク部材40は基端面46が大径部56に接した状態でプランジャ21にしっかり保持されているので、保持部45a及び45bが大径部56から抜け出ることはない。したがって、例えば車両の振動によってリンク部材40を図11に示した図の奥側に動かす力が加わってもがたつき音を出すことがない。さらに、リンク部材40とガイド部材33との間にOリング58が介在し、スプリングガイド54とケース構成部材50との間にもOリング59が介在しているので、プランジャ21の進退動作によってこれらの間で発生する打音も大幅に軽減される。
さらに、アーム60について説明する。図9は、61は主幹部、62は開口部、63は筒状部、64aは上面、65a及び66aは内側面を示し、その他の符号は図1及び図2と同じものを示す。アーム60は、シフトロック装置10の静音性を高めるために樹脂で形成されており、また主要部である主幹部61の基端側に開口部62を形成している。開口部62は、ピボット74を挿入するために形成している。アーム60は、前述のように、ピボット74を介して基板部31に回転可能に支持されている。筒状部63は、その外周面側が補強部材70の開口部に挿入することによって補強部材70のアライメント及び固定を行うためのものあり、内周面側はピボット74と摺接する面積を大きくして、アーム60の回転時におけるがたつきを低減するためのものである。
また、第1分岐部64は、リンク部材40の進退動作をアーム60の回転運動へ変換する機能を持つ。すなわち、第1分岐部64は、主幹部61とほぼ直交する方向に延びており、リンク部材40と対向する上面61a上に、第1ガイド側壁65、第2ガイド側壁66及び連結側壁67を設けている。第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66は、プランジャ21及びリンク部材40の進退方向に対して、第1分岐部64の先端側がガイド部材33に近づくように斜交しており、第1分岐部64の先端側において連結側壁67によって連結されている。なお、第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66は、アーム60の回転位置又はリンク部材40の進退位置に関わらず、プランジャ21及びリンク部材40の進退方向に対して必ず斜交するように配置してある。また、第1ガイド側壁65の内側面65aと第2ガイド側壁66の内側面66aとは、リンク部材40の突起部41の径よりも若干広い間隔で平行に形成されており、さらに両者の間に突起部41の下側の部分が介在するように配置されている。
さらに、第1ガイド側壁65が第2ガイド側壁66よりも少し厚くなるように形成している。これは、スプリング57の付勢力によって突起部41が第2ガイド側壁66に当接する際の打撃力より、プランジャ21がベース29に吸着されることによって突起部41が第1ガイド側壁65に当接する際の打撃力の方が大きいことによる。もちろん、第2ガイド側壁66は、スプリング57の付勢力によって突起部41が第2ガイド側壁66に当接する際の打撃力に耐えきれるだけの厚さを確保する必要がある。連結側壁67は、第1ガイド側壁65と第2ガイド側壁66とを接続することによってこれらの剛性を高めることと、外部からの衝撃によってアーム60が反時計回りに大きく回転して第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66が切欠部42から離脱することを防止するために形成している。なお、この実施の形態では、連結側壁67と第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66は同じ高さに設定しているが、アーム60の動作に問題を生じない範囲において異なる高さにすることも可能である。また、第2分岐部68は、図示してないシフトレバー又はシフトレバーに接続された部材に当接して、シフトレバーの動作を規制する機能を持つ。突起部69は、補強部材70の開口部に挿入することによって補強部材70のアライメント及び固定を行うためのものである。なお、ソレノイドアッシー20がベース29にプランジャ21が吸着されたときにガイド部材33側に動くものであれば、第2ガイド側壁66が第1ガイド側壁65よりも少し厚くなるようにする。
次に、補強部材70について説明する。図10は、補強部材の説明図であり、(A)は正面図、(B)は平面図である。図10において、71及び73は開口部であり、その他の符号は図1及び図2と同じものを示す。補強部材70は金属で形成されており、シフトレバーの操作時に加わる力などによって樹脂製のアーム60が破壊し、ロックできなくなることを防止するために設けている。さらに、慣性モーメントを増大することによって、シフトレバーの動作に抗して確実にその動作を規制する役割も持つ。開口部71はアーム60の筒状部63を挿入するために形成しており、開口部73は突起部69を挿入するために形成している。さらに、突起部69の先端部を超音波で溶着することによって、補強部材70がアーム60に対して強固に固定されるようにしている。分岐部72は、アーム60の第2分岐部68を補強するものであり、第2分岐部68と同じ外形を持つ。補強部材70をアーム60に固定すると分岐部72と第2分岐部68とは完全に重なり合うので、シフトレバー等に対して同等に作用する。
さらに、アーム60の動作について図11に基づいて説明する。第1ガイド側壁65の内側面65aはベース29側に配置され、第2ガイド側壁66の内側面66aはガイド部材33側に配置されている。コイル25に通電すると、プランジャ21がベース29に吸着される。リンク部材40の突起部41は、内側面65aに当接しつつ第1ガイド側壁65に沿って相対的に摺動するので、第1ガイド側壁65にはベース29側に押圧力が加わる。第1ガイド側壁65は、第1分岐部64の先端側がガイド部材33に近づくように斜交しているので、この押圧力から第1ガイド側壁65を図11(B)の上方へ動かす力を生じる。その結果、第1ガイド側壁65が上方に動いてアーム60が時計回りに回転し、図11(B)に示す状態になる。なお、突起部41と第1ガイド側壁65とは共に樹脂製であり、さらに突起部41と第1ガイド側壁65とのあそびもわずかである上に、突起部41が進む方向に対して第1ガイド側壁65が斜交しているので、突起部41が第1ガイド側壁65に当接したときの打音は小さく、また耳につきやすい金属的な音よりも穏やかな音となる。
次に、コイル25への通電を停止すると、スプリング57の付勢力によってプランジャ21がベース29から離れる。そして、プランジャ21及びリンク部材40は、Oリング58がガイド部材33に当接するところまで進む。このとき、リンク部材40の突起部41は、内側面66aに当接しつつ第2ガイド側壁66に沿って相対的に摺動するので、第2ガイド側壁66にはガイド部材33側に押圧力が加わる。第2ガイド側壁66は、第1分岐部64の先端側がガイド部材33に近づくように斜交しているので、この押圧力から第2ガイド側壁66を図11(B)の下方へ動かす力を生じる。その結果、第2ガイド側壁66が下方に動いてアーム60が反時計回りに回転し、図11(A)に示す状態になる。なお、前述のように、突起部41と第1ガイド側壁65とは共に樹脂製であり、突起部41と第2ガイド側壁66とのあそびもわずかである上に、突起部41が進む方向に対して第2ガイド側壁66が斜交しているので、突起部41が第2ガイド側壁66に当接したときの打音も非常に小さなものとなる。
さらに、第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66の変形例について説明する。図12は、ガイド側壁の変形例を示す説明図であり、(A)は第1の変形例の断面図、(B)は第2の変形例の断面図である。図12において用いた符号は全て図11と同じものを示す。図12(A)は、連結側壁67を省略した例である。すなわち、第1ガイド側壁65と第2ガイド側壁66とは、互いを接続するものがなくそれぞれ独立したものとなっている。この第1の変形例では、第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66の剛性が十分であり、第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66が切欠部42から離脱する可能性がない場合に採用できる構成である。図12(B)は、第1分岐部64の上面64aのうち、リンク部材40と干渉しない領域を全て肉厚に形成している。したがって、上面64a上に第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66を立ち上げるのではなく、第1分岐部64の所定領域を掘り下げて溝を形成した構成となっている。この第2の変形例では、前述の構成よりも第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66の剛性をさらに高めたい場合に有用な例である。
また、第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66は、プランジャ21及びリンク部材40の進退方向に対して斜交する角度の設定によって、アーム60の回転範囲や回転速度を適宜変更することが可能である。さらに、これらの側壁を平行にせず平行となる方向に対して若干の角度を設定したり、一方又は両方の側壁を若干湾曲したりすることによっても、アーム60の回転範囲や回転速度を適宜変更することが可能である。なお、第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66は、プランジャ21が動作しているのにも関わらずアーム60が停止したままにならないようにするために、いずれの部分においてもプランジャ21及びリンク部材40の進退方向に対して直交する又は平行とならないようにする必要がある。
以上説明したように、本発明の各実施の形態に係るシフトロック装置10においては、プランジャ21に固定したリンク部材40の突起部41が進む方向に対して第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66が斜交している上に、突起部41と第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66とのあそびがわずかであるので、プランジャ21の進退両方において打音が低減される。また、リンク部材40及びアーム60を樹脂で形成しているので、さらに打音が低減される。また、プランジャ21の速度を調整したり、リンク部材40のようなリンク機構に対して負荷を掛けたりする構成ではないので、ソレノイドの駆動回路や車両用変速機の構造が複雑になることがない。また、突起部41、並びに第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66の形状が比較的単純であるので、リンク部材40及びアーム60の成形に特段の困難性がない。さらに、共通基盤となる支持基体30に対してソレノイドアッシー20等の構成部材を設けているので、各構成部材を精度良く配置することが容易である。
特に、ガイド部材33は支持基体30の基板部31と一体であり、ケース構成部材50は基板部31に対してかしめて固定してあるので、両者の間隔を精度良く保つことができ、リンク部材40周辺における過大なあそびに起因する打音を低減することができる。くわえて、スプリング57の端部に接するケース構成部材50とスプリングガイド54の間隔も精度良く保つことができ、スプリング57が過大に伸縮することに起因して打音が大きくなることを防止できる。また、各構成部材のあそびを低減できるので、車両走行中の振動に起因する各構成部材同士がぶつかり合ってカタカタという騒音が発生することを低減できる。くわえて、リンク部材40のアーム60と対向する側に切欠部42を設け、切欠部42に第1ガイド側壁65及び第2ガイド側壁66が入り込んだ状態に構成したので、万一突起部41が破断してもシフトロック装置10の動作がある程度確保される。したがって、突起部41が破断したときにシフトロック装置10が全く機能しなくなることを防止できる。
なお、本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、例えば、第1分岐部64をさらに長いものとし、第1分岐部64の先端側でシフトレバーの動作を規制するようにしてもよい。また、アーム60の第1分岐部64以外の部分を金属で形成してもよい。さらに、コイルボビン26の形状、各ケース構成部材の接続手段、アーム60の主幹部61の形状などについては、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。また、アーム60の剛性や重量が十分である場合などには、補強部材70を省略してもよい。さらに、支持基体30にアーム60等を覆うケースを設ける構造としてもよい。
10 シフトロック装置
20 ソレノイドアッシー
21 プランジャ
22 先端部
23 環状溝
24 基端部
25 コイル
26 コイルボビン
27 貫通孔
28 スリーブ
29 ベース
29a 挿入部
29b 鍔部
29c 突起部
30 支持基体
31 基板部
31a 開口部
31b 開口部
31c 開口部
32 ピボット用開口部
33 ガイド部材
34 開口部
35 ケース構成部材
36 開口部
37 ケース構成部材
38 かしめ部
39 摺動面
40 リンク部材
41 突起部
42 切欠部
43 凹陥部
44 スリット部
45a 保持部
45b 保持部
46 基端面
47 先端部
48 環状溝
49 曲面
50 ケース構成部材
51 開口部
52 かしめ部
53 かしめ切欠部
54 スプリングガイド
55 小径部
56 大径部
57 スプリング
58 Oリング
59 Oリング
60 アーム
61 主幹部
62 開口部
63 筒状部
64 第1分岐部
64a 上面
65 第1ガイド側壁
65a 内側面
66 第2ガイド側壁
66a 内側面
67 連結側壁
68 第2分岐部
69 突起部
70 補強部材
71 開口部
72 分岐部
73 開口部
74 ピボット
90 変速操作入力装置
91 カバー
92 シフトレバー
93 ノブ
94 円柱部材
95 アッパープレート
96 長穴

Claims (11)

  1. 進退可能に設けられたプランジャとこのプランジャを吸着可能に設けられたベースとを備えたソレノイドと、
    シフトレバーの操作を規制可能に設けられると共に、前記プランジャの進退方向と斜交するように延在する溝が設けられたアームと、
    前記アームを回転可能に支持する軸受と、
    基端部が前記プランジャに固定されて前記プランジャと一体的に進退すると共に、前記溝に挿入され、かつ、前記溝内を摺動可能に設けられた突起部を備え、この突起部が前記溝内を摺動することによって前記シフトレバーの操作を規制するように前記アームを回転させるリンク部材とを有し、
    前記アームは、前記突起部と対向する平坦面が形成され、前記溝の側面が前記平坦面から立ち上がると共に前記プランジャの進退方向と斜交するように延在する第1のガイド側壁及び第2のガイド側壁の対向面からなることを特徴とするシフトロック装置。
  2. 前記リンク部材は、前記第1のガイド側壁及び前記第2のガイド側壁の一部が入り込むように形成された切欠部が形成されると共に、前記突起部が前記切欠部に形成されていることを特徴とする請求項に記載のシフトロック装置。
  3. 前記ソレノイドは、前記プランジャの先端部の近傍に環状溝が形成され、
    前記リンク部材は、前記プランジャ側の端部に前記プランジャを前記環状溝において挟持する挟持部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシフトロック装置。
  4. 前記ソレノイド及び前記軸受が固定された支持基体をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のシフトロック装置。
  5. 前記支持基体の前記ソレノイド及び前記軸受が固定された側の面から立ち上がると共に、前記リンク部材の先端部を挿入可能な開口部が形成されたガイド部材と、
    前記ガイド部材と前記リンク部材との間に介在するように設けられた緩衝材とをさらに有することを特徴とする請求項に記載のシフトロック装置。
  6. 前記ソレノイドは、前記支持基体から立ち上がると共に、前記プランジャを挿通した開口部が形成されたケース構成部材が設けられ、
    前記リンク部材と前記ケース構成部材との間に介在すると共に、前記リンク部材及び前記プランジャを前記ガイド部材側に付勢するように設けられたスプリングをさらに有することを特徴とする請求項に記載のシフトロック装置。
  7. 前記アームは、基端部又はその近傍の部分が前記軸受に支持されると共に前記軸受から前記ガイド部材側に向かって延在する主要部と、この主要部の先端部又はその近傍の部分から前記リンク部材に向かって延在すると共に前記第1のガイド側壁及び前記第2のガイド側壁が設けられた第1の分岐部と、この第1の分岐部と背向する側に向かって延在すると共に前記シフトレバー又は前記シフトレバーに接続された部材の動作を規制可能に設けられた第2の分岐部とを備えていることを特徴とする請求項5又は請求項に記載のシフトロック装置。
  8. 前記アームは、樹脂からなると共に、前記支持基体の前記ソレノイド及び前記軸受が固定された側の面と背向する側に金属からなる補強部材を設けていることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載のシフトロック装置。
  9. 前記アームは、前記第1のガイド側壁と前記第2のガイド側壁とのうち、前記プランジャが前記ベースに吸着されたときに前記突起部に当接する方を他方よりも厚く形成していることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載のシフトロック装置。
  10. 前記リンク部材は、先端部の周縁の部分を曲面又は傾斜面に形成していることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載のシフトロック装置。
  11. 前記ガイド部材は、前記開口部の周囲の部分を曲面又は傾斜面に形成していることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載のシフトロック装置。
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