JP5538851B2 - 測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法 - Google Patents

測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5538851B2
JP5538851B2 JP2009279812A JP2009279812A JP5538851B2 JP 5538851 B2 JP5538851 B2 JP 5538851B2 JP 2009279812 A JP2009279812 A JP 2009279812A JP 2009279812 A JP2009279812 A JP 2009279812A JP 5538851 B2 JP5538851 B2 JP 5538851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
periodic pattern
pattern
wavefront
diffracted lights
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009279812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011124345A (ja
JP2011124345A5 (ja
Inventor
福之 蔵本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009279812A priority Critical patent/JP5538851B2/ja
Priority to US12/941,368 priority patent/US8692975B2/en
Priority to KR1020100121413A priority patent/KR101370224B1/ko
Publication of JP2011124345A publication Critical patent/JP2011124345A/ja
Publication of JP2011124345A5 publication Critical patent/JP2011124345A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5538851B2 publication Critical patent/JP5538851B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70605Workpiece metrology
    • G03F7/70616Monitoring the printed patterns
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/7085Detection arrangement, e.g. detectors of apparatus alignment possibly mounted on wafers, exposure dose, photo-cleaning flux, stray light, thermal load
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/02Testing optical properties
    • G01M11/0242Testing optical properties by measuring geometrical properties or aberrations
    • G01M11/0257Testing optical properties by measuring geometrical properties or aberrations by analyzing the image formed by the object to be tested
    • G01M11/0264Testing optical properties by measuring geometrical properties or aberrations by analyzing the image formed by the object to be tested by using targets or reference patterns
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components
    • G03F7/706Aberration measurement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/027Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
    • H01L21/0271Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising organic layers
    • H01L21/0273Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising organic layers characterised by the treatment of photoresist layers
    • H01L21/0274Photolithographic processes

Description

本発明は、測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法に関する。
フォトリソグラフィー技術を用いて半導体デバイスを製造する際に、レチクル(マスク)に形成されたパターンを投影光学系によってウエハ等の基板に投影してパターンを転写する露光装置が使用されている。近年では、半導体デバイスの一層の微細化が進んでいるため、露光装置には、レチクルのパターンを所定の倍率で正確にウエハに転写することが要求されている。従って、投影光学系の結像性能を高精度に測定する必要があり、例えば、投影光学系のディストーションを測定するための技術が従来から提案されている(特許文献1参照)。
米国特許第6816247号明細書
しかしながら、測定対象となる投影光学系の結像性能としては、像面湾曲、ディストーション、波面収差など様々な種類があり、近年では、投影光学系の像面湾曲を測定することが可能な新たな技術の開発が特に望まれている。
そこで、本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、被検光学系の像面湾曲を含む結像性能を測定することができる技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての測定装置は、被検光学系の結像性能を測定する測定装置であって、前記被検光学系の物体面に配置され、複数の物体高のそれぞれに応じて配置された周期パターンを有する第1の基準基板と、前記被検光学系の像面に配置され、前記周期パターンからの光を透過する開口を有する第2の基準基板と、前記開口を透過した前記周期パターンからの光の強度を検出する検出部と、前記第1の基準基板及び前記第2の基準基板の少なくとも一方を駆動する駆動部と、前記被検光学系の結像性能を求めるための処理を行う処理部と、を有し、前記処理部は、前記周期パターンから前記被検光学系の瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光が生じる第1の回折条件において、前記駆動部によって前記第1の基準基板及び前記第2の基準基板の少なくとも一方を前記被検光学系の光軸に垂直な方向に駆動したときに前記検出部で検出される前記周期パターンからの光の強度の変化から前記2つの回折光間の位相差を前記複数の物体高に対応する複数の像高のそれぞれについて求め、前記周期パターンから前記瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光が生じ、且つ、当該2つの回折光のうち少なくとも1つの回折光の前記瞳面に入射する位置が前記第1の回折条件において前記周期パターンから生じる2つの回折光のそれぞれの前記瞳面に入射する位置と異なる第2の回折条件において、前記駆動部によって前記第1の基準基板及び前記第2の基準基板の少なくとも一方を前記光軸に垂直な方向に駆動したときに前記検出部で検出される前記周期パターンからの光の強度の変化から前記2つの回折光間の位相差を前記複数の物体高に対応する複数の像高のそれぞれについて求め、前記第1の回折条件における前記複数の像高での前記2つの回折光間の位相差と前記2つの回折光のそれぞれが前記瞳面に入射する位置、及び、前記第2の回折条件における前記複数の像高での前記2つの回折光間の位相差と前記2つの回折光のそれぞれが前記瞳面に入射する位置に基づいて、前記被検光学系の像面湾曲を含む結像性能を求めることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、被検光学系の像面湾曲を含む結像性能を測定する技術を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における測定装置の構成を示す概略図である。 図1に示す測定装置の第1の基準基板の構成を示す図である。 図2に示す第1の基準基板の第1の周期パターンを説明するための図である。 図2に示す第1の基準基板の第2の周期パターンを説明するための図である。 図1に示す測定装置の第2の基準基板の構成を示す図である。 図1に示す測定装置による被検光学系の結像性能(ディストーション及び像面湾曲)の測定を説明するためのフローチャートである。 被検光学系の瞳面上における第1の基準基板の周期パターンからの回折光の入射位置を示す図である。 第1の周期パターンのX軸方向パターンの投影像のシミュレーション結果を示す図である。 被検光学系の瞳面上における第1の基準基板の周期パターンからの回折光の入射位置を示す図である。 第2の周期パターンのX軸方向パターンの投影像のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態における測定装置の構成を示す図である。 図11に示す測定装置による被検光学系の結像性能(ディストーション及び像面湾曲を含む波面収差)の測定を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態としての露光装置の構成を示す概略図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における測定装置1の構成を示す概略図である。測定装置1は、被検光学系OSの複数の結像性能(例えば、ディストーションや像面湾曲)を測定することが可能である。なお、被検光学系OSは、本実施形態では、露光装置に用いられる投影光学系を想定しているが、これに限定されるものではなく、照明光学系など様々な光学系を含む。
測定装置1は、図1に示すように、光源10と、照明光学系20と、第1の基準基板30と、第1のステージ40と、第2のステージ50と、第2の基準基板60と、検出部70と、処理部80とを有する。
光源10から射出された光は、照明光学系20を介して、適切な照明条件(照明モード)で第1の基準基板30を照明する。第1の基準基板30は、第1のステージ40に支持(固定)され、被検光学系OSの物体面に配置される。第1のステージ40は、第1の基準基板30を被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動することが可能なように構成される。
図2は、第1の基準基板30の構成を示す図である。第1の基準基板30は、図2に示すように、第1の周期パターン312及び314と、第2の周期パターン316及び318とを含む周期パターン310を有する。なお、第1の周期パターン312と第1の周期パターン314とは、互いに異なる線幅のパターンを有し、同様に、第2の周期パターン316と第2の周期パターン318とは、互いに異なる線幅のパターンを有する。周期パターン310は、被検光学系OSの結像性能の測定領域を網羅するように、複数の物体高のそれぞれに応じて配置される。また、図2において、周期パターン310Aは画面中心に位置し、本実施形態では、周期パターン310Aの位置を基準位置とする。
第1の基準基板30は、以下の2つの目的のために、複数の周期パターンを有する。第1の目的は、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を測定する際に必要である異なる回折光を生成するためである。第2の目的は、被検光学系OSに残存する波面収差の影響を考慮して、複数の線幅のパターンにおける結像性能(ディストーションや像面湾曲)を測定するためである。なお、第2の目的に関しては、被検光学系OSの収差の影響を無視できる場合には不要となる。
図2を参照するに、第1の周期パターン312は、X軸方向及びY軸方向の両方向に回折光を生成するために、Y軸方向パターン312a及びX軸方向パターン312bを含む。また、第2の周期パターン316は、Y軸方向パターン316a及びX軸方向パターン316bを含む。なお、第1の周期パターン314及び第2の周期パターン318のそれぞれも、第1の周期パターン312や第2の周期パターン316と同様に、Y軸方向パターン及びX軸方向パターンを含む。
第1の周期パターン312(314)及び第2の周期パターン316(318)で生じる回折光は、以下の第1の条件及び第2の条件を満たすことが必要となる。第1の条件は、第1の周期パターン312及び第2の周期パターン316のそれぞれが被検光学系OSの瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光を生じることである。これは、2光束干渉による空中像はデフォーカスによってコントラストが変化しないという性質を有するため、像面湾曲が存在する被検光学系OSにおいて画面内一括で空中像を検出する場合に適しているからである。但し、実際には、照明光学系20が有限のσを有するため、デフォーカスによるコントラストの低下は発生するが、バイナリパターンからの3光束干渉よりも影響を小さくすることが可能である。第2の条件は、第2の周期パターン316から生じる2つの回折光のうち少なくとも1つの回折光の被検光学系OSの瞳面に入射する位置が第1の周期パターン312から生じる2つの回折光のそれぞれの被検光学系OSの瞳面に入射する位置と異なることである。これは、第1の周期パターン312及び第2の周期パターン316を用いて得られる2つの回折光間の位相差から回折方向のティルトとデフォーカスの2つを求めるために必要となるからである。
本実施形態の測定装置1においては、上述した2つの条件(回折条件)が重要であるため、かかる条件を満たすように周期パターン310及び照明光学系20の照明条件を設定すればよい。
周期パターン310及び照明光学系20の照明条件について具体的に説明する。第1の周期パターン312(314)には、図3に示すように、振幅透過率が一定であり、且つ、位相が0又はπとなる位相型の周期パターンを使用する。このような第1の周期パターン312を通常照明することによって、被検光学系OSの瞳中心に対称な±1次の回折光が生じる。また、第2の周期パターン316(318)には、0次の回折光及び+1次の回折光が生じる周期パターンを使用する。X軸方向に0次の回折光及び+1次の回折光のみを生じる理想的な周期パターンの複素振幅透過率a(x)は、パターン周期をΛとして、以下の式1で表される。
Figure 0005538851
式1は、振幅と同一の周期で位相も変化する複素振幅透過率に相当する。従って、第2の周期パターン316には、式1を近似して、図4に示すように、振幅透過率が2値をとり、且つ、振幅透過率の変化の半周期ごとに位相が0からπの間で変化する位相振幅変調型の周期パターンを使用する。本実施形態では、第2の周期パターン316は、0からπ/4ステップで3/4πまで4段階で位相シフトする構造を有する。
第1の基準基板30(周期パターン310)で回折された光(回折光)は、被検光学系OSによって像面側に投影され、第2の基準基板60に入射する。第2の基準基板60は、第2のステージ50に支持(固定)され、被検光学系OSの像面に配置される。第2のステージ50は、第2の基準基板30及び後述する検出部70を被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動することが可能なように構成される。
図5は、第2の基準基板60の構成を示す図である。第2の基準基板60は、図5に示すように、第1の基準基板30の周期パターン310の配置座標に対応して被検光学系OSの結像倍率だけ縮小した位置(即ち、複数の物体高に対応する複数の像高)に、開口パターン610を有する。開口パターン610は、本実施形態では、孤立開口パターンであって、第1の基準基板30の周期パターン310を被検光学系OSの像面に投影した像の寸法よりも小さい寸法を有する。また、開口パターン610は、第1の周期パターン312及び314と第2の周期パターン316及び318のそれぞれのX軸方向パターン及びY軸方向パターンに対応して、X軸方向パターン用の開口612と、Y軸方向パターン用の開口614とを含む。なお、開口パターン610は孤立開口パターンに限定されるものではなく、複数の孤立開口パターンを配列した周期開口パターンであってもよい。開口パターン610が周期開口パターンである場合には、第1の基準基板30の周期パターン310の周期に応じて、周期開口パターンを変更する必要があるが、開口パターン610を透過する光の量(透過光量)の点で有利となる。
検出部70は、本実施形態では、第2の基準基板60の開口パターン610のそれぞれに応じて配置された複数のフォトディテクタを含み、開口パターン610を透過した第1の基準基板30の周期パターン310からの光(回折光)の強度(光量)を検出する。但し、リレーレンズ及びイメージセンサで検出部70を構成し、開口パターン610のそれぞれを透過した周期パターン310からの光の強度を一括して検出することも可能である。検出部70で検出された周期パターン310からの光の強度(光量データ)は、処理部80に入力される。上述したように、第2の基準基板60及び検出部70は、第2のステージ40に固定され、被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動することが可能である。
処理部80は、第1の基準基板30及び第2の基準基板60の少なくとも一方を被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動する駆動部として機能する第1のステージ40及び第2のステージ50を制御しながら、被検光学系OSの結像性能を求めるための処理を行う。処理部80は、本実施形態では、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を求めるための処理を行う。
以下、図6を参照して、測定装置1による被検光学系OSの結像性能(ディストーション及び像面湾曲)の測定について説明する。なお、かかる測定は、処理部80が測定装置1の各部を統括的に制御することによって実行される。
S102では、処理部80は、第2のステージ50によって第2の基準基板60を被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動しながら、検出部70で検出される第1の周期パターン312のX軸方向パターン312bからの光の強度を取得する。X軸方向パターン312bを有効光源σの通常照明で照明すると、図7に示すように、X軸方向パターン312bから被検光学系OSの瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光(±1次の回折光)が生じる。ここで、被検光学系OSの瞳面上における+1次の回折光の入射位置(中心位置)をPX11=(+p、0)、−1次の回折光の入射位置(中心位置)をPX12=(−p、0)とする。なお、被検光学系OSの瞳面上における回折光の入射位置は、第1の基準基板30の周期パターン310及び照明光学系20の照明条件から予め求めることが可能である。また、回折光を計測する計測装置などを用いて、回折光の入射位置を実際に計測することも可能である。
X軸方向パターン312bの投影像(空中像)は、X軸方向パターン用の開口612の寸法よりも大きな寸法を有する。従って、第2のステージ40(第2の基準基板60)を被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動しながら、X軸方向パターン312bからの光の強度を検出部70で検出することで、X軸方向パターン312bの投影像を求めることができる。具体的には、X軸方向パターン312bの投影像I(x)は、X軸方向パターン312bの像面換算のパターン周期をΛ、第2のステージ40の位置をxとして、以下の式2で表される。なお、式2において、積分は有効光源の範囲(半径σの円内)について計算されるものとする。
Figure 0005538851
式2から得られるX軸方向パターン312bの投影像のシミュレーション結果を図8に示す。図8では、縦軸に強度、横軸にX軸方向の位置を採用している。また、実線は、被検光学系OSが無収差、即ち、ディストーション及び像面湾曲を含まない(像ずれの影響がない)場合の投影像を示し、破線は、被検光学系OSがディストーション及び像面湾曲(像ずれの影響がある)場合の投影像を示している。
実際には、複数の像高のそれぞれで同時にX軸方向パターン312bの投影像が検出され、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲によって、それぞれの像高で異なる像ずれ量を検出することになる。任意の像高(X,Y)において検出されるX軸方向パターン312bの投影像の周期Λ/2に対する位相φx1(X,Y)は、以下の式3で表される。なお、処理部80では、式3で表される位相を全ての像高について求める。
Figure 0005538851
S104では、処理部80は、第2のステージ50によって第2の基準基板60を被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動しながら、検出部70で検出される第2の周期パターン316のX軸方向パターン316bからの光の強度を取得する。X軸方向パターン316bを有効光源σの通常照明で照明すると、図9に示すように、X軸方向パターン316bから被検光学系OSの瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光(0次の回折光及び+1次の回折光)が生じる。ここで、被検光学系OSの瞳面上における+1次の回折光の入射位置(中心位置)をPX21=(+p、0)、0次の回折光の入射位置(中心位置)をPX22=(0、0)とする。また、X軸方向パターン316bの投影像I(x)は、X軸方向パターン316bの像面換算のパターン周期をΛ、第2のステージ40の位置をxとして、以下の式4で表される。
Figure 0005538851
式4から得られるX軸方向パターン316bの投影像のシミュレーション結果を図10に示す。図10では、縦軸に強度、横軸にX軸方向の位置を採用している。また、実線は、被検光学系OSが無収差、即ち、ディストーション及び像面湾曲を含まない(像ずれの影響がない)場合の投影像を示し、破線は、被検光学系OSがディストーション及び像面湾曲(像ずれの影響がある)場合の投影像を示している。なお、図8に示すシミュレーションの結果と図10に示すシミュレーションの結果において、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲の量は同じである。
任意の像高(X,Y)において検出されるX軸方向パターン316bの投影像の周期Λに対する位相φx2(X,Y)は、以下の式5で表される。なお、処理部80では、式5で表される位相を全ての像高について求める。
Figure 0005538851
S106では、異なる線幅のX軸方向パターン(本実施形態では、第1の周期パターン314及び第2の周期パターン318のそれぞれのX軸方向パターン)を用いて、かかるX軸方向パターンからの光の強度を取得するかどうかを判定する。異なる線幅のX軸方向パターンからの光の強度を取得する場合には、S102に移行し、異なる線幅のX軸方向パターンからの光の強度を取得しない場合には、S108に移行する。
S108では、処理部80は、第2のステージ50によって第2の基準基板60を被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動しながら、検出部70で検出される第1の周期パターン312のY軸方向パターン312aからの光の強度を取得する。Y軸方向パターン312aを有効光源σの通常照明で照明すると、Y軸方向パターン312aから被検光学系OSの瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光(0次の回折光及び+1次の回折光)が生じる。ここで、被検光学系OSの瞳面上における+1次の回折光の入射位置(中心位置)をPy11=(0、+p)、−1次の回折光の入射位置(中心位置)をPy12=(0、−p)とする。任意の像高(X,Y)において検出されるY軸方向パターン312aの投影像の位相φy1(X,Y)は、以下の式6で表される。なお、処理部80では、式6で表される位相を全ての像高について求める。
Figure 0005538851
S110では、処理部80は、第2のステージ50によって第2の基準基板60を被検光学系OSの光軸に垂直な方向に駆動しながら、検出部70で検出される第2の周期パターン316のY軸方向パターン316aからの光の強度を取得する。Y軸方向パターン316aを有効光源σの通常照明で照明すると、Y軸方向パターン316aから被検光学系OSの瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光(0次の回折光及び+1次の回折光)が生じる。ここで、被検光学系OSの瞳面上における+1次の回折光の入射位置(中心位置)をPy21=(0、+p)、0次の回折光の入射位置(中心位置)をPy22=(0、0)とする。任意の像高(X,Y)において検出されるY軸方向パターン316aの投影像の位相φy2(X,Y)は、以下の式7で表される。なお、処理部80では、式7で表される位相を全ての像高について求める。
Figure 0005538851
S112では、異なる線幅のY軸方向パターン(本実施形態では、第1の周期パターン314及び第2の周期パターン318のそれぞれのY軸方向パターン)を用いて、かかるY軸方向パターンからの光の強度を取得するかどうかを判定する。異なる線幅のY軸方向パターンからの光の強度を取得する場合には、S108に移行し、異なる線幅のY軸方向パターンからの光の強度を取得しない場合には、S114に移行する。
S114では、処理部80は、被検光学系OSの結像性能として、被検光学系OSのディストーション及び像面を求める。任意の像高(X,Y)における被検光学系OSの波面収差W(s、s;X,Y)は、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲で構成されるとすると、以下の式8で表される。式8において、(s、s)は瞳座標を、dX(X,Y)、dY(X,Y)及びdZ(X,Y)は像高(X,Y)におけるX軸方向とY軸方向のディストーション及び像面湾曲の量を表す。また、NAは、被検光学系OSの開口数である。
Figure 0005538851
式3、式5及び式8から、dX(X,Y)及びdZ(X,Y)は、以下の式9に従って求めることができる。
Figure 0005538851
Y軸方向についても同様に、式6及び式8から、dY(X,Y)は、以下の式10に従って求めることができる。
Figure 0005538851
また、式6及び式7から(即ち、式9と同様に)dZ(X,Y)を求め、式9から求めたdZ(X,Y)と平均化することで、被検光学系OSの像面湾曲を高精度に求めることができる。
また、複数の異なる線幅のパターン(周期パターン)について、かかるパターンからの光の強度を取得している場合には、それらについても同様に被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を求める。これにより、パターンに対する被検光学系OSの結像性能の変化を求めることができる。
本実施形態では、第1の周期パターン312から生じる回折光を±1次の回折光とし、第2の周期パターン316から生じる回折光を0次の回折光及び+1次の回折光としている。但し、上述したように、第2の周期パターン316から生じる2つの回折光のうち少なくとも1つの回折光の被検光学系OSの瞳面への入射位置が第1の周期パターン312から生じる2つの回折光のそれぞれの被検光学系OSの瞳面への入射位置と異なればよい。例えば、被検光学系OSの瞳面における第1の周期パターン312からの2つの回折光の入射位置を(px11、0)及び(px12、0)、第2の周期パターン314からの2つの回折光の入射位置を(px21、0)、(px22、0)とする。この場合、式9は一般化され、以下の式11で表される。
Figure 0005538851
式11は、被検光学系OSの瞳面における第1の周期パターン312からの2つの回折光の入射位置と第2の周期パターン316からの2つの回折光の入射位置とが同じ(px21=px11,px22=px12)でなければ、解を有する。従って、被検光学系OSの瞳面に入射する回折光の位置が異なる複数の回折条件において、回折光間の位相差及び回折光の入射位置に基づいて、被検光学系OSの像面湾曲を求めることが可能である。
このように、本実施形態では、第1の回折条件及び第2の回折条件のそれぞれにおいて、周期パターン310からの光の強度の変化を検出し、かかる強度の変化から周期パターン310で生じる2つの回折光間の位相差を複数の像高のそれぞれについて求める。そして、第1の回折条件及び第2の回折条件のそれぞれにおける複数の像高での2つの回折光間の位相差、及び、2つの回折光が被検光学系OSの瞳面に入射する位置に基づいて、被検光学系OSの像面湾曲を含む結像性能を求める。従って、測定装置1は、被検光学系OSのディストーションに加えて、被検光学系OSの像面湾曲も全ての像高について一括して求めることができる。なお、第1の回折条件は、本実施形態では、第1の周期パターン312及び314を使用することに相当し、第2の回折条件は、第2の周期パターン316及び318を使用することに相当する。
<第2の実施形態>
図11は、本発明の第2の実施形態における測定装置1Aの構成を示す図である。測定装置1Aは、基本的には、測定装置1と同様な構成を有するが、被検光学系OSの波面を検出する波面検出部90を更に有する。波面検出部90は、第1の波面測定用パターン92と、回折格子94と、第2の波面測定用パターン96と、撮像素子98とを含む。
光源10から射出された光は、インコヒーレント化ユニットを含む照明光学系20を介して、空間コヒーレンスが低減され、適切な照明条件(照明モード)で被検光学系OSの物体面を照明する。
被検光学系OSの物体面には、ピンホールと開口とを含む第1の波面測定用パターン92が配置される。また、第1の波面測定用パターン92の上部には、光源10からの光を分割するための回折格子94が配置される。なお、第1の波面測定用パターン92は、例えば、第1のステージ40に支持され、第1の基準基板30と交換可能に配置できるように構成される。回折格子94は、挿脱機構(不図示)によって、照明光学系20と被検光学系OSの物体面との間に挿脱可能に構成される。
第1の波面測定用パターン92及び回折格子94は、回折格子94で分割された2つの次数の回折光のそれぞれが第1の測定用パターン92の開口とピンホールを透過するように配置される。かかるピンホールの開口径は、被検光学系OSの回折限界以下であるため、ピンホールを透過した光は、理想球面波に整形されて被検光学系OSに入射する。
被検光学系OSを通過した光は、被検光学系OSの像面に入射する。配置された第2の波面測定用パターン96に入射する。被検光学系OSの像面には、ピンホールと開口とを含む第2の波面測定用パターン96が配置される。また、第2の波面測定用パターン96の下部には、CCDなどで構成された撮像素子98が配置される。なお、第2の波面測定用パターン92及び撮像素子98は、第2のステージ50に支持され、第2の基準基板60及び検出部70と交換可能に配置できるように構成される。
第1の波面測定用パターン92の開口を透過した光(以下、「参照光」と称する)は、第2の波面測定用パターン96のピンホールを透過する。一方、第1の波面測定用パターン92のピンホールを透過した光(以下、「被検光」と称する)は、第2の波面測定用パターン96の開口を透過する。
の波面測定用パターン92のピンホールの開口径は、被検光学系OSの回折限界以下であるため、参照光の波面は、理想球面に整形される。また、第2の波面測定用パターン96の開口の開口径は、被検光学系OSの点像強度分布に対して十分に大きいため、被検光は、被検光学系OSの収差情報を失うことなく、第2の波面測定用パターン96の開口を透過することができる。従って、被検光は、被検光学系OSに入射する前に理想球面波に整形され、被検光学系OSの通過後、収差情報を失わずに第2の波面測定用パターン96の開口を透過するため、被検光の波面は、被検光学系OSの波面収差に等しくなる。
撮像素子98は、第2の波面測定用パターン96を透過した被検光と参照光との干渉縞(干渉パターン)を撮像する。被検光と参照光とは、像点位置が異なるため、撮像素子98で撮像される干渉縞にはティルト縞が発生する。撮像素子98で撮像された干渉縞は、処理部80に入力される。処理部80では、干渉縞に発生するティルト縞を利用して、電子モアレ法やFFT法などによって、被検光学系OSの波面(波面収差)を検出する。なお、第1のステージ40及び第2のステージ50のそれぞれは、被検光学系OSの有効画面内で第1の波面測定用パターン92及び第2の波面測定用パターン96を駆動することが可能であるため、任意の像高で被検光学系OSの波面を検出することができる。
また、測定装置1Aは、第1の基準基板30、第2の基準基板60及び検出部70も有しているため、測定装置1と同様に、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を測定することもできる。
処理部80は、本実施形態では、被検光学系OSの結像性能として、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を含む波面収差を求めるための処理を行う。
以下、図12を参照して、測定装置1Aによる被検光学系OSの結像性能(ディストーション及び像面湾曲を含む波面収差)の測定について説明する。なお、かかる測定は、処理部80が測定装置1Aの各部を統括的に制御することによって実行される。
S202では、処理部80は、上述したように、第1の波面測定用パターン92及び第2の波面測定用パターン96を用いて、波面検出部90で検出される被検光学系OSの波面を取得する。なお、被検光学系OSの波面は、S206乃至S218と同様に、複数の像高(X,Y)について取得(検出)する。また、波面検出部90で検出される被検光学系OSの波面はティルト及びデフォーカスが不定であるため、それらを除去する必要がある。具体的には、波面検出部90で検出された波面から、その波面のRMSを最小化するティルト成分及びデフォーカス成分を除去する。その結果、波面検出部90で検出された波面からティルト成分及びデフォーカス成分を除去した第1の波面Wmeas(S,S;X,Y)が複数の像高ごとに取得される。
S204では、複数の像高(X,Y)の全てについて、第1の波面Wmeas(S,S;X,Y)を取得したかどうかを判定する。複数の像高(X,Y)の全てについて、第1の波面Wmeas(S,S;X,Y)を取得していない場合には、次の像高での第1の波面を取得するために、S202に移行する。一方、複数の像高(X,Y)の全てについて、第1の波面Wmeas(S,S;X,Y)を取得している場合には、S206に移行する。
図12に示すS206乃至S218は、図6に示すS102乃至S112と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。S206乃至S218では、複数の像高(X,Y)ごとに位相φx1(X,Y)、φx2(X,Y)、φy1(X,Y)及びφy2(X,Y)が取得される。
S218では、処理部80は、被検光学系OSの結像性能として、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を含む波面収差を求める。ティルト成分及びデフォーカス成分を含む波面収差Wallは、第1の波面Wmeas、ティルト波面Wtiltとデフォーカス波面Wdefの和として、以下の式12で表される。
Figure 0005538851
φ’x1(X,Y),φ’x2(X,Y)、φ’y1(X,Y)及びφ’y2(X,Y)を、以下の式13で定義する。φ’x1(X,Y),φ’x2(X,Y)、φ’y1(X,Y)及びφ’y2(X,Y)は、φx1(X,Y)、φx2(X,Y)、φy1(X,Y)及びφy2(X,Y)を第1の波面Wmeasで補正した位相(位相差)である。
Figure 0005538851
被検光学系OSの瞳面における第1の周期パターン312からの2つの回折光の入射位置及び第2の周期パターン316からの2つの回折光の入射位置が第1の実施形態と同じであるとする。この場合、式12及び式13から、ティルト(dX、dY)及びデフォーカス(dZ)は、以下の式14で表される。
Figure 0005538851
従って、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を含む波面収差は、以下の式15で表される。なお、被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を含む波面収差は、全ての像高について求める。
Figure 0005538851
このように、本実施形態では、波面検出部90で検出された波面からその波面のRMSを最小化するティルト成分及びデフォーカス成分を除去して第1の波面を求める(第1の処理)。また、第1の回折条件及び第2の回折条件のそれぞれについて、周期パターン310からの2つの回折光のそれぞれが被検光学系OSの瞳面に入射する位置間における第1の波面の位相差を求める(第2の処理)。更に、第1の回折条件及び第2の回折条件のそれぞれについて、第1の波面の位相差と周期パターン310からの2つの回折光間の位相差とが一致するティルト成分及びデフォーカス成分を求める(第3の処理)。そして、かかるティルト成分及びデフォーカス成分を第1の波面に加えることで被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を含む波面収差を求める(第4の処理)。
被検光学系OSのディストーション及び像面湾曲を含む波面収差を用いれば、任意のパターン及び照明条件に対して、ディストーション及び像面湾曲を含む結像性能を求めることが可能となるため、被検光学系OSをより厳密に評価することができる。
<第3の実施形態>
図13は、本発明の第3の実施形態としての露光装置800の構成を示す概略図である。露光装置800は、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式でレチクル820のパターンをウエハ840に転写する走査型露光装置(スキャナー)である。露光装置800は、照明装置810と、レチクル820及び第1の基準基板30を支持するレチクルステージ825と、投影光学系830と、ウエハ840、第2の基準基板60及び検出部70を支持するウエハステージ845と、制御部850とを有する。なお、露光装置800には、後述するように、測定装置1が適用されているが、測定装置1Aも同様に適用可能であることは言うまでもない。
照明装置810は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル820及び第1の基準基板30を照明し、光源812と、照明光学系814とを有する。
光源812は、例えば、光源としてエキシマレーザーを使用する。エキシマレーザーは、波長約248nmのKrFエキシマレーザー、波長約193nmのArFエキシマレーザーなどを含む。但し、光源812の光源はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約365nmの水銀のi線などを使用してもよい。
照明光学系814は、レチクル820及び第1の基準基板30を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、位相板、回折光学素子、絞り等を含む。
レチクル820は、回路パターンを有し、レチクルステージ825に支持及び駆動される。レチクル820から発せられた回折光は、投影光学系830を介して、ウエハ840に投影される。露光装置800は、スキャナーであるため、レチクル820とウエハ840を走査することによって、レチクル820のパターンをウエハ840に転写する。
レチクルステージ825は、レチクル820及び第1の基準基板30を支持し、例えば、リニアモータなどを利用して、レチクル820及び第1の基準基板30を駆動する。
投影光学系830は、レチクル820のパターンをウエハ840に投影する光学系である。投影光学系830は、屈折系、反射屈折系又は反射系の光学系を使用することができる。
ウエハ840は、レチクル820のパターンが投影(転写)される基板であり、ウエハステージ845に支持及び駆動される。但し、ウエハ840の代わりにガラスプレートやその他の基板を用いることもできる。
ウエハステージ845は、ウエハ840、第2の基準基板60及び検出部70を支持し、例えば、リニアモータを利用して、ウエハ840、第2の基準基板60及び検出部70を駆動する。
制御部850は、CPU、メモリを有し、露光装置800の動作を制御する。また、制御部850は、本実施形態では、投影光学系830の結像性能(ディストーションや像面湾曲など)を求めるための処理を行う。制御部850は、求めた投影光学系830の結像性能に基づいて、投影光学系830を含む露光装置800の各部を調整する。
露光装置800では、照明装置810、レチクルステージ825、ウエハステージ845及び制御部850のそれぞれは、上述した光源10、照明光学系20、第1のステージ40、第2のステージ50及び処理部80として機能する。従って、照明装置810、第1の基準基板30、レチクルステージ825、第2の基準基板60、検出部70、ウエハステージ845及び制御部850は、測定装置1を構成し、被検光学系としての投影光学系830の結像性能を測定する。
露光装置800の動作において、まず、投影光学系830の結像性能を測定する。投影光学系830の結像性能は、上述したように、測定装置1を構成する第1の基準基板30、レチクルステージ825、第2の基準基板60、検出部70、ウエハステージ845及び制御部850によって測定される。投影光学系830の結像性能が測定されると、かかる測定結果に基づいて、所定の結像性能を実現するように、投影光学系830を含む露光装置800の各部が調整される。
次いで、レチクル820のパターンをウエハ840に転写する。なお、投影光学系830の物体面及び像面のそれぞれに配置されている第1の基準基板30及び第2の基準基板60は、レチクルステージ825及びウエハステージ845によって、レチクル820及びウエハ840に置換される。光源812から発せられた光束は、照明光学系814によってレチクル820を照明する。レチクル820のパターンを反映する光は、投影光学系830によってウエハ840上に結像する。この際、投影光学系830の結像性能は、所定の結像性能を実現するように調整されている。従って、露光装置800は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。かかるデバイスは、露光装置800を用いてフォトレジスト(感光剤)が塗布された基板(ウエハ、ガラスプレート等)を露光する工程と、露光された基板を現像する工程と、その他の周知の工程と、を経ることによって製造される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態では、第1の基準基板からの光の強度を検出する際に、被検光学系の光軸に垂直な方向に第2の基準基板を駆動しているが、第2の基準基板を固定して第1の基準基板を駆動してもよい。

Claims (7)

  1. 被検光学系の結像性能を測定する測定装置であって、
    前記被検光学系の物体面に配置され、複数の物体高のそれぞれに応じて配置された周期パターンを有する第1の基準基板と、
    前記被検光学系の像面に配置され、前記周期パターンからの光を透過する開口を有する第2の基準基板と、
    前記開口を透過した前記周期パターンからの光の強度を検出する検出部と、
    前記第1の基準基板及び前記第2の基準基板の少なくとも一方を駆動する駆動部と、
    前記被検光学系の結像性能を求めるための処理を行う処理部と、
    を有し、
    前記処理部は、
    前記周期パターンから前記被検光学系の瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光が生じる第1の回折条件において、前記駆動部によって前記第1の基準基板及び前記第2の基準基板の少なくとも一方を前記被検光学系の光軸に垂直な方向に駆動したときに前記検出部で検出される前記周期パターンからの光の強度の変化から前記2つの回折光間の位相差を前記複数の物体高に対応する複数の像高のそれぞれについて求め、
    前記周期パターンから前記瞳面上の2つの位置を通過する2つの回折光が生じ、且つ、当該2つの回折光のうち少なくとも1つの回折光の前記瞳面に入射する位置が前記第1の回折条件において前記周期パターンから生じる2つの回折光のそれぞれの前記瞳面に入射する位置と異なる第2の回折条件において、前記駆動部によって前記第1の基準基板及び前記第2の基準基板の少なくとも一方を前記光軸に垂直な方向に駆動したときに前記検出部で検出される前記周期パターンからの光の強度の変化から前記2つの回折光間の位相差を前記複数の物体高に対応する複数の像高のそれぞれについて求め、
    前記第1の回折条件における前記複数の像高での前記2つの回折光間の位相差と前記2つの回折光のそれぞれが前記瞳面に入射する位置、及び、前記第2の回折条件における前記複数の像高での前記2つの回折光間の位相差と前記2つの回折光のそれぞれが前記瞳面に入射する位置に基づいて、前記被検光学系の像面湾曲を含む結像性能を求めることを特徴とする測定装置。
  2. 前記処理部は、前記被検光学系の結像性能として、前記第1の回折条件における前記複数の像高での前記2つの回折光間の位相差と前記2つの回折光のそれぞれが前記瞳面に入射する位置、及び、前記第2の回折条件における前記複数の像高での前記2つの回折光間の位相差と前記2つの回折光のそれぞれが前記瞳面に入射する位置に基づいて、前記被検光学系のディストーションを更に求めることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記被検光学系の波面を検出する波面検出部を更に有し、
    前記処理部は、
    前記波面検出部で検出された波面からその波面のRMSを最小化するティルト成分及びデフォーカス成分を除去して第1の波面を求める第1の処理と、
    前記第1の回折条件及び前記第2の回折条件のそれぞれについて、前記2つの回折光のそれぞれが前記瞳面に入射する位置間における前記第1の波面の位相差を求める第2の処理と、
    前記第1の回折条件及び前記第2の回折条件のそれぞれについて、前記第2の処理で求めた前記第1の波面の位相差と前記2つの回折光間の位相差とを用いてティルト成分及びデフォーカス成分を求める第3の処理と、
    前記第1の処理で求めた前記第1の波面に前記第3の処理で求めたティルト成分及びデフォーカス成分を加えて前記被検光学系のディストーション及び像面湾曲を含む波面収差を求める第4の処理と、
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記開口は、前記周期パターンを前記被検光学系の像面に投影した像の寸法よりも小さい寸法を有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 前記周期パターンは、前記第1の回折条件において使用される第1の周期パターンと、前記第2の回折条件において使用される第2の周期パターンとを含み、
    前記第1の周期パターンは、振幅透過率が一定であり、且つ、位相が0又はπとなる位相型の周期パターンであり、
    前記第2の周期パターンは、振幅透過率が2値をとり、且つ、振幅透過率の変化の半周期ごとに位相が0からπの間で変化する位相振幅変調型の周期パターンであることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の測定装置。
  6. レチクルのパターンを基板に投影する投影光学系と、
    前記投影光学系を被検光学系として結像性能を測定する測定装置と、
    を有し、
    前記測定装置は、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の測定装置であることを特徴とする露光装置。
  7. 請求項6に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光された前記基板を現像するステップとを有することを特徴とするデバイスの製造方法。
JP2009279812A 2009-12-09 2009-12-09 測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法 Expired - Fee Related JP5538851B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009279812A JP5538851B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法
US12/941,368 US8692975B2 (en) 2009-12-09 2010-11-08 Measurement apparatus, exposure apparatus, and device fabrication method
KR1020100121413A KR101370224B1 (ko) 2009-12-09 2010-12-01 측정 장치, 노광 장치 및 디바이스 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009279812A JP5538851B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011124345A JP2011124345A (ja) 2011-06-23
JP2011124345A5 JP2011124345A5 (ja) 2013-01-31
JP5538851B2 true JP5538851B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=44081720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009279812A Expired - Fee Related JP5538851B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8692975B2 (ja)
JP (1) JP5538851B2 (ja)
KR (1) KR101370224B1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010062763A1 (de) 2010-12-09 2012-06-14 Carl Zeiss Smt Gmbh Verfahren zum Vermessen eines optischen Systems
DE102011078224A1 (de) * 2011-06-28 2013-01-03 Carl Zeiss Smt Gmbh Verfahren zum Vermessen eines optischen Systems
US10288489B2 (en) * 2012-05-30 2019-05-14 Nikon Corporation Method and device for measuring wavefront using light-exit section causing light amount distribution in at least one direction
CN103278179B (zh) * 2013-05-16 2015-08-19 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 空间相机场曲检测装置及检测方法
JP6359378B2 (ja) * 2014-08-08 2018-07-18 株式会社Screenホールディングス 光学特性取得装置、位置測定装置、光学特性取得方法および位置測定方法
US10401145B2 (en) * 2016-06-13 2019-09-03 Carl Zeiss Industrielle Messtechnik Gmbh Method for calibrating an optical arrangement
US11506478B2 (en) * 2019-11-27 2022-11-22 California Institute Of Technology Three dimensional (3D) imaging using optical coherence factor (OCF)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3297423B2 (ja) * 2000-08-09 2002-07-02 株式会社東芝 フォーカステストマスク、並びにそれを用いたフォーカス及び収差の測定方法
US6816247B1 (en) * 2001-08-14 2004-11-09 Carl Zeiss Smt Ag Moiré method and a system for measuring the distortion of an optical imaging system
JP2003197510A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Nikon Corp 収差測定装置、収差測定方法、光学系、および、露光装置
JP2006324311A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Canon Inc 波面収差測定装置及びそれを有する露光装置
JP2009068922A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Canon Inc 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法
JP2009210359A (ja) 2008-03-03 2009-09-17 Canon Inc 評価方法、評価装置および露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011124345A (ja) 2011-06-23
KR101370224B1 (ko) 2014-03-05
US20110134408A1 (en) 2011-06-09
KR20110065351A (ko) 2011-06-15
US8692975B2 (en) 2014-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7623247B2 (en) Wavefront-aberration measuring device and exposure apparatus including the device
US20120123581A1 (en) Metrology Method and Inspection Apparatus, Lithographic System and Device Manufacturing Method
JP5538851B2 (ja) 測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法
US8223315B2 (en) Measuring apparatus and exposure apparatus having the same
JP2009068922A (ja) 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法
US7576870B2 (en) Measurement apparatus, exposure apparatus, and device fabrication method
JP2007180152A (ja) 測定方法及び装置、露光装置、並びに、デバイス製造方法
US7826044B2 (en) Measurement method and apparatus, and exposure apparatus
JP2005244126A (ja) 測定装置を搭載した露光装置
JP3774590B2 (ja) 投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法
JP2014135368A (ja) 露光装置、計測方法及びデバイスの製造方法
JP5084239B2 (ja) 計測装置、露光装置並びにデバイス製造方法
JP2005030963A (ja) 位置検出方法
US20100112733A1 (en) Measuring device, exposure apparatus, and device manufacturing method
JP3870153B2 (ja) 光学特性の測定方法
JP2007180209A (ja) 測定方法及び装置、露光装置、並びに、デバイス製造方法
JP2000315642A (ja) 収差による位置ずれ及びディストーションの計測方法と装置並びにレチクル
JP2009216454A (ja) 波面収差測定装置、波面収差測定方法、露光装置およびデバイス製造方法
JP4630611B2 (ja) 干渉計を備えた露光装置及び方法、並びに、デバイス製造方法
JP2006332561A (ja) ベストフォーカス位置測定方法及び非点隔差測定方法
JP2004273748A (ja) 収差測定装置
JP2010034319A (ja) 波面収差の測定方法
JP4798353B2 (ja) 光学特性計測方法及びパターン誤差計測方法
JPH11297614A (ja) コマ収差測定装置および該装置を備えた投影露光装置
WO2021249711A1 (en) Metrology method, metrology apparatus and lithographic apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140430

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees