JP2014135368A - 露光装置、計測方法及びデバイスの製造方法 - Google Patents

露光装置、計測方法及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】投影光学系の収差を短時間、且つ、高精度に計測するのに有利な技術を提供する。
【解決手段】マスクのパターンを基板に投影する投影光学系を備えた露光装置であって、第1波長の光と、前記第1波長とは異なる第2波長の光とを含む光を射出する照明光学系と、前記照明光学系から射出された光で前記投影光学系の物体面に配置されたマークを照明したときに、前記マークで回折され、前記投影光学系を介して、前記第1波長の光によって形成される前記マークの第1像と、前記第2波長の光によって形成される前記マークの第2像とを検出する検出部と、前記検出部で検出された前記第1像のベストフォーカス位置と前記第2像のベストフォーカス位置との差分に基づいて、前記投影光学系の単色収差を求める処理部と、を有することを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置、計測方法及びデバイスの製造方法に関する。
半導体素子や液晶表示素子などのデバイスを製造する際に、レチクル(マスク)のパターンを投影光学系によって基板に投影してパターンを転写する露光装置が使用されている。近年では、デバイスの微細化が進んでいるため、露光装置には、レチクルのパターンを所定の倍率で正確に基板に転写することが要求されている。従って、投影光学系の結像性能を高精度に維持する必要があり、投影光学系の収差を測定するための技術が従来から提案されている(特許文献1及び2参照)。
特許文献1では、例えば、投影光学系のベストフォーカス位置が球面収差に対して線形に変化することに着目し、互いに異なる2つの計測条件(レチクルパターンや絞り)での投影光学系のベストフォーカス位置から球面収差を求めている。更に、特許文献1では、互いに異なる2つの計測条件での投影光学系の結像状態の差からコマ収差を求めている。
また、特許文献2には、投影光学系の波面収差のうち、特定の成分を計測する技術が開示されている。特許文献2では、投影光学系の波面収差をZernike直交関数で表し、投影光学系を通過する光を一部に制限することで、特定のZernike係数とテストパターン像の位置ずれ量との関係が一対一の関係になることを利用している。具体的には、求めるZernike係数の数だけ照明光学系の絞りの条件、即ち、計測条件を変えて、テストパターン像の位置ずれ量を計測している。
特開2008−244386号公報 特開2003−178968号公報
しかしながら、従来技術では、複数の計測条件で計測を行わなければならないため、投影光学系の収差を計測するのに長時間を要してしまう。また、複数の計測条件で計測を行っている間に、投影光学系の状態が変化して計測結果に誤差が生じてしまうこともある。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、投影光学系の収差を短時間、且つ、高精度に計測するのに有利な技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、マスクのパターンを基板に投影する投影光学系を備えた露光装置であって、第1波長の光と、前記第1波長とは異なる第2波長の光とを含む光を射出する照明光学系と、前記照明光学系から射出された光で前記投影光学系の物体面に配置されたマークを照明したときに、前記マークで回折され、前記投影光学系を介して、前記第1波長の光によって形成される前記マークの第1像と、前記第2波長の光によって形成される前記マークの第2像とを検出する検出部と、前記検出部で検出された前記第1像のベストフォーカス位置と前記第2像のベストフォーカス位置との差分に基づいて、前記投影光学系の単色収差を求める処理部と、を有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、投影光学系の収差を短時間、且つ、高精度に計測するのに有利な技術を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における露光装置の構成を示す図である。 図1に示す露光装置のアライメント検出系の具体的な構成の一例を示す図である。 図1に示す露光装置のアライメント検出系のセンサで検出される第1位置合わせマークの像の光量の変化を示す図である。 図1に示す露光装置における投影光学系の収差(球面収差)の計測を説明するための図である。 互いに異なる2つの波長の光によって形成される第1位置合わせマークの像の投影光学系の球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を示す図である。 図1に示す露光装置における投影光学系の球面収差の計測処理及び調整処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における露光装置の構成を示す図である。 図7に示す露光装置の収差計測系の具体的な構成の一例を示す図である。 図7に示す露光装置における投影光学系の収差(球面収差)の計測を説明するための図である。 図7に示す露光装置における投影光学系の収差の計測処理及び調整処理を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における露光装置100Aの構成を示す図である。露光装置100Aは、レチクルと基板とを走査方向に互いに同期移動させて、即ち、ステップ・アンド・スキャン方式でレチクル(マスク)のパターンを基板に転写するリソグラフィー装置である。但し、露光装置100Aには、ステップ・アンド・リピート方式やその他の露光方式を適用することも可能である。
露光装置100Aは、レチクル1を照明する照明光学系5と、レチクル1を保持して移動するレチクルステージ2と、レチクル1のパターンを基板3に投影する投影光学系6と、基板3を支持して移動する基板ステージ4とを備えている。レチクルステージ2には、レチクル側基準プレート13が配置され、基板ステージ4には、基板側基準プレート11や透過型のアライメント検出系14が配置されている。また、露光装置100Aは、調整部65と、フォーカス計測系15と、露光装置100Aの各部(全体の動作)を制御する制御部18とを備えている。制御部18は、CPUやメモリなどを含み、後述するように、投影光学系6の収差を求める処理部としても機能する。
以下の説明では、投影光学系6の光軸に沿った方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクル1及び基板3の移動方向(走査方向)をY軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をX軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸回りの方向を、それぞれ、θX方向、θY方向及びθZ方向とする。
照明光学系5は、第1波長の光と、第1波長とは異なる第2波長の光とを含む光を射出する光学系である。第1波長の光及び第2波長の光は、例えば、280nmから480nmの波長の光である。照明光学系5は、本実施形態では、高圧水銀ランプを光源として含み、i線(365.5nm)〜g線(435.5nm)などの紫外光を射出して、レチクル1の上の所定の照明領域を均一な照度分布で照明する。
レチクルステージ2は、制御部18の制御下において、リニアモータなどで構成されたレチクルステージ駆動系17によって駆動される。また、レチクルステージ2にはミラー7が配置され、ミラー7に対向する位置にはレーザ干渉計9が配置されている。制御部18は、レーザ干渉計9の計測結果に基づいてレチクルステージ駆動系17を制御することで、レチクルステージ2に保持されているレチクル1の位置を制御する。
投影光学系6は、等倍結像光学系、拡大結像光学系、或いは、縮小結像光学系として構成されるが、本実施形態では、等倍結像光学系として構成されている。投影光学系6は、本実施形態では、物体面から像面の光路に沿って、順に、第1折り曲げミラー61と、凹面ミラー62と、凸面ミラー63と、第2折り曲げミラー64とを含む。第1折り曲げミラー61の反射面を含む平面と第2折り曲げミラー64の反射面を含む平面とは、互いに90度の角度をなすように構成される。また、第1折り曲げミラー61と第2折り曲げミラー64とは、本実施形態では、別体で構成されているが、一体的に構成されていてもよい。
調整部65は、投影光学系6の収差が許容範囲に収まるように投影光学系6を調整する機能を有する。ここで、投影光学系6の収差は、球面収差、非点収差、コマ収差、歪曲収差及び像面湾曲の少なくとも1つを含む。本実施形態において計測の対象とするのは、投影光学系の色収差以外の単色収差、主に、ザイデル収差である。調整部65は、本実施形態では、凸面ミラー63の裏面に配置されたピエゾ素子(駆動素子)などを含み、かかるピエゾ素子を用いて凸面ミラー63の表面を任意の形状に変形させて投影光学系6を調整する。
基板ステージ4は、制御部18の制御下において、リニアモータなどで構成された基板ステージ駆動系19によって駆動される。また、基板ステージ4にはミラー8が配置され、ミラー8に対向する位置にはレーザ干渉計10が配置されている。基板3や基板側基準プレート11のZ軸方向の位置(表面位置)は、フォーカス計測系15によって計測される。
フォーカス計測系15は、例えば、基板3の表面に光を投射する投射系と、基板3の表面で反射された光を受光する受光系とを含む。フォーカス計測系15の計測結果は、制御部18に入力される。制御部18は、レーザ干渉計10及びフォーカス計測系15の計測結果に基づいて基板ステージ駆動系19を制御することで、基板ステージ4に保持されている基板3の位置を制御する。
ここで、照明光学系5、レチクル側基準プレート13と、投影光学系6と、基板側基準プレート11と、アライメント検出系14との関係について説明する。
レチクル側基準プレート13の下面には、クロム(Cr)からなる遮光膜が形成され、かかる遮光膜には、透過型の第1位置合わせマークM1が形成されている。第1位置合わせマークM1は、投影光学系6の物体面に配置されるマークである。
照明光学系5は、レチクル1を照明する光(露光光)、即ち、i線(365.5nm)〜g線(435.5nm)などの光を用いて、レチクル側基準プレート13の第1位置合わせマークM1を照明する。第1位置合わせマークM1を透過した光(回折光)は、投影光学系6を介して、基板側基準プレート11の上面に集光して第1位置合わせマークM1の像を形成する。基板側基準プレート11の上面には、レチクル側基準プレート13の下面に形成された第1位置合わせマークM1と略同一の第2位置合わせマークM2が形成されている。
ここで、第1位置合わせマークM1及び第2位置合わせマークM2は繰り返しパターンで構成され、それぞれの繰り返しパターンのピッチは等しいものとする。但し、それぞれの繰り返しパターンの幅は、例えば、第1位置合わせマークM1に対して第2位置合わせマークM2を狭くするなど、異なっていてもよい。
基板側基準プレート11の上面に結像した第1位置合わせマークM1の像が第2位置合わせマークM2に重なると、基板側基準プレート11(第2位置合わせマークM2)を通過する光の光量(強度)が最大となる。アライメント検出系14は、基板側基準プレート11の第2位置合わせマークM2を通過した第1位置合わせマークM1の像、詳細には、その光量を、本実施形態では、i線(365.5nm)〜g線(435.5nm)の輝線ごとに検出する。このように、アライメント検出系14は、照明光学系5から射出された光で第1位置合わせマークM1を照明したときに、投影光学系6を介して、照明光学系5からの光の波長ごとに形成される像を検出する検出部である。
図2は、アライメント検出系14の具体的な構成の一例を示す図である。基板側基準プレート11を通過した光は、コリメータレンズ141で平行光に変換され、ビームスプリッタ142に入射する。ビームスプリッタ142は、例えば、特定の波長以下の光を反射し、特定の波長以外の波長の光を透過する。ビームスプリッタ142は、本実施形態では、400nm以下の波長の光を反射し、それ以外の波長の光を透過するものとする。
ビームスプリッタ142で反射した光は、バンドパスフィルタ143及び集光レンズ144を介して、センサ145に入射する。バンドパスフィルタ143は、i線(365.5nm)近傍の波長の光のみを透過する機能を有し、センサ145は、i線(365.5nm)近傍の波長の光の光量(強度)を検出する。
また、ビームスプリッタ142を透過した光は、バンドパスフィルタ146及び集光レンズ147を介して、センサ148に入射する。バンドパスフィルタ146は、g線(435.5nm)近傍の波長の光のみを透過する機能を有し、センサ148は、g線(435.5nm)近傍の波長の光の光量(強度)を検出する。
センサ145及び148のそれぞれに入射した光は、電気信号に光電変換され、電気信号として出力部149に入力される。出力部149は、センサ145及び148のそれぞれで検出された光量に応じた結果を出力する。制御部18は、アライメント検出系14の検出結果、及び、レーザ干渉計10やフォーカス計測系15の計測結果に基づいて、基板側基準プレート11の上面に結像した第1位置合わせマークM1の像のXYZ方向のベストフォーカス位置を検知することができる。ここで、ベストフォーカス位置とは、第1位置合わせマークM1の像の光量(強度)が最大となる結像位置であるが、計測誤差が許容範囲内であれば、最大となる位置の近傍でも構わない。
図3は、基板ステージ4をZ軸方向(光軸方向)に沿って移動させた場合において、センサ145及び148で検出される第1位置合わせマークM1の像の光量の変化を示す図である。図3では、フォーカス計測系15で計測される基板側基準プレート11のZ軸方向の位置を横軸に採用し、各位置においてセンサ145及び148で検出される光量を縦軸に採用している。但し、基板ステージ4は、基板側基準プレート11の上面に結像した第1位置合わせマークM1の像と基板側基準プレート11の上面に形成された第2位置合わせマークM2とがXY方向に関して位置合わせされた状態で、Z軸方向に沿って移動させる。制御部18は、図3に示すようなアライメント検出系14の検出結果に対して関数フィッティングや重心処理などを施すことで、光量が最大となるZ軸方向の位置を、投影光学系6のベストフォーカス位置として検出する。
図4を用いて、露光装置100Aにおける投影光学系6の収差の計測、具体的には、投影光学系6の球面収差の計測について説明する。本実施形態では、照明光学系5からの光を用いて、投影光学系6の波長ごとのベストフォーカス位置(第1位置合わせマークM1の像の結像位置)を特定することで、投影光学系6の球面収差を計測することができる。なお、計測に際しては、投影光学系の色収差をできるかぎり低減しておくことが望ましい。例えば、軸上色収差があると、その影響による結像位置のずれが生じてしまい、計測値の誤差となってしまうからである。また、投影光学系の色収差が予め分かっていれば、色収差による影響分を予め計算しておき、計測値からその影響分を除くことで計測値を補正してもよい。
まず、投影光学系6の球面収差とベストフォーカス位置との関係について説明する。図4において、dは、レチクル側基準プレート13の第1位置合わせマークM1のピッチを表し、λは、第1位置合わせマークM1を照明する光の波長を表している。第1位置合わせマークM1における各波長の光の回折角θは、sinθ=λ/dで表され、波長に応じて異なることがわかる。従って、投影光学系6を通過する各波長の光の光路が異なるため、投影光学系6の球面収差SAの影響によるベストフォーカス位置の変化も異なることになる。
ここで、投影光学系6の光軸に対してなす角、即ち、回折角θが小さく、且つ、その光路(経路)が全て光軸の近くを通っているような光の主光線を近軸光線と定義し、かかる近軸光線と光軸との交点を含む像面を近軸像面PI1とする。この場合、図3に示すように、i線によって形成される第1位置合わせマークM1の像の結像位置は、投影光学系6の球面収差SAの影響によって、近軸像面PI1から第1結像面PI2に変化する。また、g線によって形成される第1位置合わせマークM1の像の結像位置は、投影光学系6の球面収差SAの影響によって、近軸像面PI1から、第1結像面PI2とは異なる第2結像面PI3に変化する。これは、g線の波長はi線の波長よりも長いため、g線の回折角θgがi線の回折角θiよりも大きくなり、投影光学系6の球面収差SAの影響がi線とは異なるためである。
次に、第1の実施形態における具体的な数値を例に説明する。図5は、互いに異なる2つの波長の光によって形成される第1位置合わせマークMIの像の投影光学系6の球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を示す図である。図5では、投影光学系6の球面収差を横軸に採用し、ベストフォーカス位置を縦軸に採用している。本実施形態では、投影光学系6の開口数(NA)を0.0833とし、第1位置合わせマークM1のピッチdを7μmとする。また、本実施形態では、互いに異なる2つの波長の光を、波長365.5nmの光(i線)及び波長435.5nmの光(g線)とする。sinθは、i線では0.052、g線では0.062となり、投影光学系6のNAに対して、i線は6割強の位置を通過し、g線は8割弱の位置を通過する。
図5において、点線は、i線によって形成される第1位置合わせマークM1の像の投影光学系6の球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を表している。i線におけるベストフォーカス位置は、投影光学系6の球面収差に対して1次的な変化をする。また、二点鎖線は、g線によって形成される第1位置合わせマークM1の像の投影光学系6の球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を表している。i線におけるベストフォーカス位置の変化と比較して、g線における球面収差に対するベストフォーカス位置の変化がより敏感であることがわかる。このように、第1位置合わせマークM1を照明する光の波長(の変化)に応じて、投影光学系6の球面収差に対するベストフォーカス位置の変化量が異なる。但し、球面収差が全く存在しない理想的な投影光学系であれば、図5にαで示すように、第1位置合わせマークM1を照明する光の波長に関わらず、ベストフォーカス位置は同じ位置となる。
一般に、露光装置に用いられる投影光学系は、製造段階において、干渉計などで収差(波面収差)を計測し、その計測結果に基づいて収差を調整している。但し、投影光学系の収差を製造段階で高精度に調整したとしても、露光装置に用いる時には収差が変化していることがある。また、パターンの微細化が進むと、露光の際に発生する熱や外部環境(地震など)の影響による投影光学系の収差の変化(経時変化)も問題となる。例えば、露光装置に投影光学系を組み込んだ際には、図5にαで示されるような球面収差量であったとしても、経時変化によって、図5にβで示されるような球面収差量にまで変化することが考えられる。そこで、露光装置上で投影光学系の収差を簡易、且つ、高精度に計測して調整する技術が求められている。
本実施形態では、経時変化などに起因して投影光学系6の球面収差が変化したとしても、露光装置100Aにおいて投影光学系6の球面収差を計測して調整することが可能である。具体的には、本実施形態では、投影光学系6の波面収差に対するベストフォーカス位置の一次的な変化の敏感度が波長に応じて異なることを利用して、投影光学系6の球面収差を計測する。
例えば、投影光学系6の球面収差が、図5にβで示すような球面収差量に変化していたとする。この場合、i線における球面収差に対するベストフォーカス位置の変化(点線)、及び、g線における球面収差に対するベストフォーカス位置の変化(二点鎖線)から、ベストフォーカス位置の差分Dfを求めることができる。そして、図5に示すような各波長での球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を予め取得しておくことで、ベストフォーカス位置の差分Dfに対応する球面収差を求めることができる。
図6を参照して、露光装置100Aにおける投影光学系6の球面収差の計測処理及び投影光学系6の球面収差の調整処理について説明する。かかる処理は、上述したように、制御部18が露光装置100Aの各部を統括的に制御することで行われる。但し、図5に点線や二点差線で示すようなi線及びg線のそれぞれの球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を表すデータは、投影光学系6の設計値を用いた演算などで予め取得され、制御部18のメモリなどの記憶部に格納されているものとする。
S602では、照明光学系5から射出される光の波長ごとに形成される第1位置合わせマークM1の像をアライメント検出系14で検出する。具体的には、照明光学系5から射出されたi線(第1波長の光)及びg線(第2波長の光)を含む光で第1位置合わせマークM1を照明する。そして、投影光学系6を介して、i線によって形成される第1位置合わせマークM1の像(第1像)と、g線によって形成される第1位置合わせマークM1の像(第2像)とをアライメント検出系14で検出する。この際、投影光学系6の光軸方向(Z軸方向)に沿って基板ステージ4を移動させながら、i線及びg線のそれぞれによってZ軸方向の各位置で形成される第1位置合わせマークM1の像を検出する。
S604では、S602での検出結果に基づいて、i線によって形成された第1位置合わせマークM1の像におけるベストフォーカス位置と、g線によって形成された第1位置合わせマークM1の像におけるベストフォーカス位置とを検出する。ここで、i線によって形成された第1位置合わせマークM1の像におけるベストフォーカス位置とは、かかる像の光量が最大となる結像位置(第1像のベストフォーカス位置)である。同様に、g線によって形成された第1位置合わせマークM1の像におけるベストフォーカス位置とは、かかる像の光量が最大となる結像位置(第2像のベストフォーカス位置)である。
S606では、S604での検出結果に基づいて、i線によって形成された第1位置合わせマークM1の像におけるベストフォーカス位置とg線によって形成された第1位置合わせマークM1の像におけるベストフォーカス位置との差分を算出する。
S608では、記憶部に記憶されたi線及びg線のそれぞれの球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を表すデータを参照して、S606で算出されたベストフォーカス位置の差分に対応する投影光学系6の球面収差を算出する。
S610では、S608で算出した投影光学系6の球面収差に基づいて、かかる球面収差が許容範囲に収まるように投影光学系6を調整する。本実施形態では、調整部65によって凸面ミラー63の表面を変形させることで投影光学系6を調整する。
本実施形態では、照明光学系5の照明条件を変更することなく、互いに異なる2つの波長の光のそれぞれによって形成される第1位置合わせマークM1の像をアライメント検出系14で同時に検出する。そして、その検出結果に基づいて、投影光学系6の球面収差を求めて投影光学系6を調整する。従って、本実施形態は、照明条件の変更を必要とする従来技術と比較して、投影光学系6の球面収差を短時間で計測することができる。また、本実施形態では、互いに異なる2つの波長の光のそれぞれによって形成される第1位置合わせマークM1の像を同時に検出しているため、投影光学系6の状態が変化して計測結果に誤差が生じることもなく、球面収差を高精度に計測することができる。
本実施形態では、第1位置合わせマークM1を照明する光の波長を365.5nm(i線)及び435.5nm(g線)としたが、これらの波長に限定されるものではない。図5に示すように、投影光学系6の球面収差に対してベストフォーカス位置に差分が生じる波長であれば、どのような波長であってもよい。また、第1位置合わせマークM1を照明する光の波長の数は2つに限定されるものではなく、例えば、3つの波長の光(i線、g線及びh線)であってもよい。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、投影光学系6の球面収差を計測するためには、投影光学系6の光軸方向(Z軸方向)に沿って移動させなければならない。従って、第1の実施形態では、投影光学系6の球面収差を計測する際に、基板3を露光する露光処理を停止させる必要がある。そこで、本実施形態では、露光処理を停止させることなく、投影光学系6の収差をリアルタイムで計測する場合について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態における露光装置100Bの構成を示す図である。露光装置100Bは、露光装置100Aと同様な構成を有する。また、露光装置100Bは、第2折り曲げミラー64の後段に配置されたビームスプリッタ68と、収差計測系400と、調整部66及び67とを更に有する。また、レチクル側基準プレート13の下面には、第1位置合わせマークM1として、縦方向及び横方向のライン・アンド・スペースパターンが形成されている。
ビームスプリッタ68は、第2折り曲げミラー64で反射された光を、基板3に入射する光と、収差計測系400に入射する光とに分割する。調整部66及び67は、調整部65と同様に、投影光学系6を調整する機能を有する。調整部66は、本実施形態では、第1折り曲げミラー61の裏面に配置されたピエゾ素子(駆動素子)などを含み、かかるピエゾ素子を用いて第1折り曲げミラー61の表面を任意の形状に変形させる。また、調整部67は、本実施形態では、第2折り曲げミラー64の裏面に配置されたピエゾ素子(駆動素子)などを含み、かかるピエゾ素子を用いて第2折り曲げミラー64の表面を任意の形状に変形させる。従って、調整部65乃至67は、投影光学系6の球面収差や非点収差を調整することができる。
図8は、収差計測系400の具体的な構成の一例を示す図である。ビームスプリッタ68で分割(反射)された光は、コリメータレンズ401で平行光に変換され、ビームスプリッタ402に入射する。ビームスプリッタ402は、本実施形態では、400nm以下の波長の光を反射し、それ以外の波長の光を透過する。
ビームスプリッタ402で反射した光は、i線(365.5nm)近傍の波長の光のみを透過する機能を有するバンドパスフィルタ403に入射する。バンドパスフィルタ403を透過した光は、ビームスプリッタ404及び405によって、3つの光に分割される。ビームスプリッタ404で反射した光は、集光レンズ406を介して、センサ(第3検出部)409に入射する。ビームスプリッタ405で反射した光は、集光レンズ407を介して、センサ(第1検出部)410に入射する。また、ビームスプリッタ405を透過した光は、集光レンズ408を介して、センサ(第2検出部)411に入射する。センサ410は、投影光学系6の設計値から求まるベストフォーカス位置(第1位置)に配置されている。また、センサ411は、ベストフォーカス位置から−側(第1方向)にデフォーカスした位置に配置され、センサ409は、ベストフォーカス位置から+側(第1方向とは逆の第2方向)にデフォーカスした位置に配置されている。センサ409乃至411は、i線によって形成される第1位置合わせマークM1の像を検出する。
一方、ビームスプリッタ402を透過した光は、g線(435.5nm)近傍の波長の光のみを透過する機能を有するバンドパスフィルタ412に入射する。バンドパスフィルタ412を透過した光は、ビームスプリッタ413及び414によって、3つの光に分割される。ビームスプリッタ413を透過した光は、集光レンズ415を介して、センサ(第6検出部)415に入射する。ビームスプリッタ414で反射した光は、集光レンズ416を介して、センサ(第4検出部)419に入射する。また、ビームスプリッタ414を透過した光は、集光レンズ417を介して、センサ(第5検出部)420に入射する。センサ419は、投影光学系6の設計値から求まるベストフォーカス位置(第2位置)に配置されている。また、センサ418は、ベストフォーカス位置から−側(第3方向)にデフォーカスした位置に配置され、センサ420は、ベストフォーカス位置から+側(第3方向とは逆の第4方向)にデフォーカスした位置に配置されている。センサ418乃至420は、g線によって形成される第1位置合わせマークM1の像を検出する。
センサ409乃至411及び418乃至420のそれぞれに入射した光(第1位置合わせマークM1の像)は、電気信号に光電変換され、電気信号として出力部421に入力される。出力部421は、センサ409乃至411及び418乃至420のそれぞれで検出された光の光量(強度)に応じた結果を出力する。
図9を用いて、露光装置100Bにおける投影光学系6の収差の計測、具体的には、投影光学系6の球面収差の計測について説明する。図9では、センサ409乃至411及び418乃至420のそれぞれに対応するフォーカス位置を横軸に採用し、センサ409乃至411及び418乃至420のそれぞれで検出される第1位置合わせマークM1のコントラストを縦軸に採用している。ここで、コントラストCは、第1位置合わせマークM1の光量の最大値をM、最小値をmとして、C={(M−m)/(M+m)}×100で表される。
図9において、丸印の3点は、センサ409乃至411のそれぞれの検出結果を示し、三角印の3点は、センサ418乃至420のそれぞれの検出結果を示している。また、点線は、センサ409乃至411のそれぞれの検出結果(丸印)を2次多項式で近似した曲線であり、i線におけるフォーカス位置に対するコントラストを表している。二点差線は、センサ418乃至420のそれぞれの検出結果(三角印)を2次多項式で近似した曲線であり、g線におけるフォーカス位置に対するコントラストを表している。BF1及びBF2は、i線及びg線のそれぞれのコントラストを表す曲線から算出されるi線及びg線のそれぞれのベストフォーカス位置であり、Df’は、i線のベストフォーカス位置とg線のベストフォーカス位置との差分を示している。
ここで、第1の実施形態で説明したようなi線及びg線のそれぞれの球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を表すデータ(図5参照)を参照することで、図9に示すベストフォーカス位置の差分Df’から投影光学系6の球面収差を求めることができる。また、本実施形態では、上述したように、第1位置合わせマークM1として、縦方向及び横方向のライン・アンド・スペースパターンが形成されている。従って、縦方向及び横方向のライン・アンド・スペースパターンのそれぞれの像から、縦方向及び横方向のライン・アンド・スペースパターンのそれぞれにおけるベストフォーカス位置を求めることができる。そして、縦方向のライン・アンド・スペースパターンおけるベストフォーカス位置と横方向のライン・アンド・スペースパターンにおけるベストフォーカス位置との差分から投影光学系6の非点収差を求めることができる。
図10を参照して、露光装置100Bにおける投影光学系6の収差の計測処理及び投影光学系6の収差の調整処理について説明する。かかる処理は、制御部18が露光装置100Bの各部を統括的に制御することで行われる。また、図5に点線や二点差線で示すようなi線及びg線のそれぞれの球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を表すデータは、投影光学系6の設計値を用いた演算などで予め取得され、制御部18のメモリなどの記憶部に格納されているものとする。
S1002では、照明光学系5から射出される光の波長ごとに形成される第1位置合わせマークM1の像を収差計測系400で検出する。具体的には、照明光学系5から射出されたi線及びg線を含む光で第1位置合わせマークM1を照明する。そして、投影光学系6を介して、i線によって形成される第1位置合わせマークM1の像をセンサ409乃至411で、g線によって形成される第1位置合わせマークM1の像をセンサ418乃至420で同時に検出する。
S1004では、S1002での検出結果に基づいて、i線及びg線のそれぞれに対する投影光学系6の結像状態を算出する。ここで、投影光学系6の結像状態とは、上述したようなi線及びg線のそれぞれにおけるフォーカス位置に対するコントラスト、及び、i線及びg線のそれぞれにおけるベストフォーカス位置を含む。
S1006では、S1004で算出した結像状態に基づいて、i線によって形成された第1位置合わせマークM1の像におけるベストフォーカス位置とg線によって形成された第1位置合わせマークM1の像におけるベストフォーカス位置との差分を算出する。
S1008では、記憶部に記憶されたi線及びg線のそれぞれの球面収差に対するベストフォーカス位置の変化を表すデータを参照して、S1006で算出されたベストフォーカス位置の差分に対応する投影光学系6の球面収差を算出する。
S1010では、S1008で算出した投影光学系6の球面収差が許容範囲以内であるかどうかを判定する。S1008で算出した投影光学系6の球面収差が許容範囲以内でなければ、S1012に移行する。また、S1008で算出した投影光学系6の球面収差が許容範囲以内であれば、S1014に移行する。
S1012では、S1008で算出した投影光学系6の球面収差に基づいて、かかる球面収差が許容範囲に収まるように投影光学系6を調整し、S1002に移行する。本実施形態では、調整部65によって凸面ミラー63の表面を変形させることで投影光学系6を調整する。
S1014では、S1004で算出した結像状態に基づいて、投影光学系6の非点収差を算出する。上述したように、投影光学系6の非点収差は、縦方向のライン・アンド・スペースパターンおけるベストフォーカス位置と横方向のライン・アンド・スペースパターンにおけるベストフォーカス位置との差分から算出することができる。
S1016では、S1014で算出した投影光学系6の非点収差が許容範囲以内であるかどうかを判定する。S1014で算出した投影光学系6の非点収差が許容範囲以内でなければ、S1018に移行する。また、S1014で算出した投影光学系6の非点収差が許容範囲以内であれば、処理を終了する。
S1018では、S1014で算出した投影光学系6の非点収差に基づいて、かかる非点収差が許容範囲に収まるように投影光学系6を調整し、S1002に移行する。本実施形態では、調整部65乃至67のそれぞれによって、凸面ミラー63、第1折り曲げミラー61及び第2折り曲げミラー64のそれぞれの表面を変形させることで投影光学系6を調整する。
本実施形態では、収差計測系400を用いることで、露光処理を停止させることなく、投影光学系6の収差をリアルタイムで計測することができる。また、収差計測系400は、照明光学系5の照明条件を変更することなく、互いに異なる2つの波長の光のそれぞれによって形成される第1位置合わせマークM1の像をアライメント検出系14で同時に検出することができる。従って、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、投影光学系6の収差を短時間、且つ、高精度に計測して調整することができる。
本実施形態では、投影光学系6の調整として、球面収差、非点収差の順に調整をしているが、非点収差、球面収差の順に調整してもよいし、球面収差と非点収差を同時に調整してもよい。また、収差計測系400を、投影光学系6の露光領域内の複数の箇所に対応して配置することで、投影光学系6の像面湾曲も計測及び調整することが可能となる。
このように、露光装置100A及び100Bは、投影光学系6の収差を短時間、且つ、高精度に計測して調整することができる。従って、露光装置100A及び100Bは、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体デバイス、液晶表示デバイス、フラットパネルディスプレイ(FPD)など)を提供することができる。かかるデバイスは、露光装置100A又は100Bを用いてフォトレジスト(感光剤)が塗布された基板(ウエハ、ガラスプレート等)を露光する工程と、露光された基板を現像する工程と、その他の周知の工程と、を経ることによって製造される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

Claims (11)

  1. マスクのパターンを基板に投影する投影光学系を備えた露光装置であって、
    第1波長の光と、前記第1波長とは異なる第2波長の光とを含む光を射出する照明光学系と、
    前記照明光学系から射出された光で前記投影光学系の物体面に配置されたマークを照明したときに、前記マークで回折され、前記投影光学系を介して、前記第1波長の光によって形成される前記マークの第1像と、前記第2波長の光によって形成される前記マークの第2像とを検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記第1像のベストフォーカス位置と前記第2像のベストフォーカス位置との差分に基づいて、前記投影光学系の単色収差を求める処理部と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記検出部は、
    前記投影光学系を通過した前記第1波長の光が結像する第1位置に配置された第1検出部と、
    前記第1位置から第1方向にデフォーカスした位置に配置された第2検出部と、
    前記第1位置から前記第1方向とは逆の第2方向にデフォーカスした位置に配置された第3検出部と、
    前記投影光学系を通過した前記第2波長の光が結像する第2位置に配置された第4検出部と、
    前記第2位置から第3方向にデフォーカスした位置に配置された第5検出部と、
    前記第2位置から前記第3方向とは逆の第4方向にデフォーカスした位置に配置された第6検出部と、
    を含み、
    前記第1検出部、前記第2検出部及び前記第3検出部は、前記第1像を検出し、
    前記第4検出部、前記第5検出部及び前記第6検出部は、前記第2像を検出することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記処理部は、前記第1検出部、前記第2検出部及び前記第3検出部で検出された前記第1像から前記第1像のベストフォーカス位置を特定し、前記第4検出部、前記第5検出部及び前記第6検出部で検出された前記第2像から前記第2像のベストフォーカス位置を特定して前記差分を求めることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記処理部で求められた前記投影光学系の単色収差に基づいて、当該単色収差が許容範囲に収まるように前記投影光学系を調整する調整部を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記処理部は、前記投影光学系の単色収差に対する前記第1像のベストフォーカス位置の変化及び前記第2像のベストフォーカス位置の変化を表すデータを格納する記憶部を含み、前記記憶部に格納された前記データを参照して前記投影光学系の単色収差を求めることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記検出部を保持して移動するステージを更に有し、
    前記投影光学系の光軸方向に沿って前記ステージを移動させながら前記検出部で前記第1像及び前記第2像を検出することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記投影光学系の単色収差は、球面収差、非点収差及び像面湾曲の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記第1波長の光及び前記第2波長の光は、280nmから480nmの波長の光を含むことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 前記第1波長及び前記第2波長に対して色収差が補正された前記投影光学系を介して、前記第1波長の光によって形成される前記マークの第1像と、前記第2波長の光によって形成される前記マークの第2像とを前記検出部が検出することを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  10. マスクのパターンを基板に投影する投影光学系の収差を計測する計測方法であって、
    第1波長の光と、前記第1波長とは異なる第2波長の光とを含む光で前記投影光学系の物体面に配置されたマークを照明し、前記マークで回折され、前記投影光学系を介して、前記第1波長の光によって形成される前記マークの第1像と、前記第2波長の光によって形成される前記マークの第2像とを検出するステップと、
    前記ステップで検出された前記第1像のベストフォーカス位置と前記第2像のベストフォーカス位置との差分に基づいて、前記投影光学系の単色収差を求めるステップと、
    を有することを特徴とする計測方法。
  11. 請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光した前記基板を現像するステップと、
    を有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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