JP2007180209A - 測定方法及び装置、露光装置、並びに、デバイス製造方法 - Google Patents

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    • G03F7/70591Testing optical components
    • G03F7/706Aberration measurement

Abstract

【課題】装置の大型化及び高コスト化を招くことなく、簡易な干渉計を用いて、高精度に被検光学系の光学特性(波面収差)を測定することができる測定方法及び装置を提供する。
【解決手段】被検光学系の像面側に配置された短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である第1の像面側スリット及び短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界よりも大きい第2の像面側スリットからの光の干渉縞を用いて、前記被検光学系の波面収差を測定する方法であって、前記干渉縞から前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットの長手方向に垂直な方向の相対関係が等しい前記被検光学系の一次波面を取得するステップと、前記取得ステップで取得した前記被検光学系の一次波面に基づいて、前記被検光学系の波面収差を算出するステップとを有し、前記取得ステップは、測定方向の異なる3つ以上の前記被検光学系の一次波面を取得することを特徴とする方法を提供する。
【選択図】図6

Description

本発明は、一般には、測定方法及び装置に係り、特に、レチクル(マスク)上のパターンを被処理体に投影する投影光学系の波面収差を測定する測定方法及び装置に関する。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて、ICやLSI等の半導体デバイスやCCD等の撮像デバイス、液晶パネル等の表示デバイスや磁気ヘッド等の微細な半導体デバイスを製造する際、投影露光装置が従来から使用されている。投影露光装置は、レチクル(マスク)に形成されたパターンを、投影光学系を介して、ウェハ等の被処理体に転写する。かかる露光装置は、レチクル上のパターンを、所定の倍率で正確に被処理体に転写することが要求されるため、結像性能のよい、収差を抑えた投影光学系を用いることが重要である。特に近年では、半導体デバイスの一層の微細化が進んでいるため、転写されるパターンが光学系の収差に対して敏感になってきている。従って、露光装置に投影光学系を組み込んだ状態で、投影光学系の光学性能(例えば、波面収差)を高精度に測定する需要が存在する。なお、生産性や経済性を高めるためには、測定の簡素化、迅速化及びコスト削減なども重要である。
従来は、マスクパターンをウェハに実際に焼き付け、そのレジスト像を走査型顕微鏡(SEM)などの手段を用いて観察することによって投影光学系の波面収差を測定していた。このような従来の測定方法は、SEMの操作の困難性、レジスト塗布及び現像に基づく誤差のために測定の再現性が悪いという問題がある。
投影光学系の波面収差を迅速、且つ、高精度に測定するためには、マスクパターンをレジストに焼き付けて評価する従来の測定方法よりも、干渉方式を用いることが望ましい。但し、フィゾー干渉計やトワイマン−グリーン干渉計等を用いた従来の干渉方式は、システム全体の構成が複雑であり、大型化及び高コスト化の問題を有するために、実際に露光装置に搭載することは困難であり、実用的ではない。
そこで、点回折干渉計(以下、「PDI」と称する)や線回折干渉計(以下、「LDI」と称する)等の比較的簡易な干渉計を搭載した露光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−273748号公報
LDIによる波面測定は、スリット長手方向に垂直な方向である測定方向の相対関係が正しい投影光学系の一次波面を2つの測定方向について求め、お互いの測定方向の位相情報を用いて最終波面を算出する。第1の一次波面測定時と第2の一次波面測定時において、像面側の測定パターンの露光装置に対する上下方向の位置(以下、「Z位置」と称する。)が異なっていた場合、測定される波面の大きな誤差要因となる。具体的には、測定方向が互いに直交している2つの一次波面を用いるLDIによる波面測定では、第1の測定方向に山(谷)を有し、第2の測定方向に谷(山)を有する2θ成分の誤差となる。このときの2θ成分の誤差量E2θは、以下の数式1で表される。
ここで、dzは第1の一次波面測定時と第2の一次波面計測時における像面側の測定パターンのZ位置差、λは露光光源の波長、NAは投影光学系の開口数である。例えば、λ=193nm、NA=0.9の露光装置の場合、誤差量E2θは、dz=1nmのとき、1.5mλとなる。露光装置のように、非常に高精度なステージが搭載された装置であっても、数nmの制御は困難である。従って、LDIによる波面測定では、数mλ以上の測定誤差が発生すると考えられ、LDIによる波面測定の誤差要因となっている。
また、LDIによる波面測定では、スリットからの回折光の波面(スリット回折波面)を参照波面として使用する。従って、スリット幅、遮光部の厚み、長手方向の平行度、エッジ部分の粗さなどのスリットの製造誤差に起因するスリット回折波面のスリット間差も、LDIによる波面測定における誤差要因となる。
そこで、本発明は、装置の大型化及び高コスト化を招くことなく、簡易な干渉計を用いて、高精度に被検光学系の光学特性(波面収差)を測定することができる測定方法及び装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての測定方法は、前記被検光学系の像面側に配置された短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である第1の像面側スリット及び短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界よりも大きい第2の像面側スリットからの光の干渉縞を用いて、前記被検光学系の波面収差を測定する測定方法であって、前記干渉縞から前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットの長手方向に垂直な方向の相対関係が等しい前記被検光学系の一次波面を取得するステップと、前記取得ステップで取得した前記被検光学系の一次波面に基づいて、前記被検光学系の波面収差を算出するステップとを有し、前記取得ステップは、測定方向の異なる3つ以上の前記被検光学系の一次波面を取得することを特徴とする。
本発明の別の側面としての測定装置は、被検光学系の光学性能を測定する測定装置であって、前記被検光学系の物体面側に配置され、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である物体面側スリットを有する物体面側測定マークと、前記被検光学系の像面側に配置され、前記物体面側スリットと同一方向に形成され、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である第1の像面側スリットと、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界よりも大きい第2の像面側スリットとを有する像面側測定マークと、前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットからの透過光又は反射光によって形成される干渉縞を検出する検出手段とを有し、前記物体面側スリット、前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットは、測定方向の異なる3つ以上の前記被検光学系の一次波面を検出できるように形成されることを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての測定装置は、被検光学系の光学性能を測定する測定装置であって、前記被検光学系の物体面側に配置され、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である物体面側スリットを有する物体面側測定マークと、前記被検光学系の像面側に配置され、前記物体面側スリットと同一方向に形成され、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である第1の像面側スリットと、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界よりも大きい第2の像面側スリットとを有する像面側測定マークと、前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットからの透過光又は反射光によって形成される干渉縞を検出する検出手段とを有し、前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットは、第1の測定方向の前記被検光学系の一次波面を取得する第1のスリットと、前記第1の測定方向とは異なる第2の測定方向の前記被検光学系の一次波面を取得する第2のスリットとが一体的に構成されていることを特徴とすることを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、光源からの光を用いてレチクルに形成されたパターンを被処理体に露光する露光装置であって、前記パターンを前記被処理体に投影する投影光学系と、前記光を利用して前記投影光学系の波面収差を測定する測定装置とを有し、前記測定装置は、上述の測定装置であることを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光方法は、上述の測定方法を利用して投影光学系の波面収差を測定するステップと、前記測定ステップで測定された前記投影光学系の波面収差に基づいて、前記投影光学系を調整するステップと、前記調整ステップで調整された前記投影光学系を有する露光装置を使用して被処理体を露光するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、装置の大型化及び高コスト化を招くことなく、簡易な干渉計を用いて、高精度に被検光学系の光学特性(波面収差)を測定することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を用いて、LDIによる波面測定の原理を説明する。なお、本実施形態では、被検光学系として、露光装置に用いられる投影光学系20を例に説明する。
LDIによる波面測定では、投影光学系20の物体面側に、2つの平行なスリット(スリット42A及びスリット42B)を近接して配置した物体面側測定マーク40を配置する。物体面側測定マーク40のうち少なくとも1つのスリット、本実施形態では、スリット42Aの短手方向の幅(スリット幅)は、投影光学系20の物体面側の解像力以下にする。なお、スリット42Aの幅dは、図2(a)に示すように、投影光学系20の物体面側の開口数をna、波長をλとしたとき、d≦0.5×λ/naを満足することが望ましい。ここで、図2(a)は、物体面側測定マーク40を示す概略平面図である。
照明光学系10からの光を用いてスリット42A及び42Bを照明すると、スリット42Aから射出される光は、スリット42Aの短手方向に関して、無収差な波面となる。一方、スリット42Bは、スリット42Aと同じスリット幅のスリットとしてもよいし、スリット42Aよりも広いスリット幅のスリットとしてもよい。スリット42Bがスリット42Aよりも広いスリット幅である場合には、照明光学系10の収差の影響を含んだ波面の光が、スリット42Bから射出される。
なお、スリット42A及び42Bの長手方向の幅は、投影光学系20の収差が同一とみなせる、所謂、アイソプラナティック領域よりも狭くなるようにする。また、スリット42Aとスリット42Bとの間隔もアイソプラナティック領域よりも狭くなるように近接して配置する。
スリット42A及び42Bから射出された光は、投影光学系20を通過することで、投影光学系の収差の影響を波面に受け、投影光学系20の像面にスリット42A及び42Bの像を形成する。
投影光学系20の像面側には、具体的には、スリット42Aの像の位置にスリット52Cを、スリット42Bの像の位置にスリット52Dを配置した像面側測定マーク50が配置されている。なお、スリット52Dの短手方向の幅(スリット幅)は、投影光学系20の像面側の解像力以下にする。スリット52Dの幅Dは、図2(b)に示すように、投影光学系20の像面側の開口数をNA、波長をλとしたとき、D≦0.5×λ/NAを満足することが望ましい。図2(b)は、像面側測定マーク50を示す概略平面図である。
スリット52D上に結像した光は、投影光学系20の収差の影響(及びスリット42Bのスリット幅によっては照明光学系10の収差の影響)を受けた波面の光となっている。但し、スリット52Dを通過することによって、スリット52Dの短手方向に関して、無収差な波面が射出される。
一方、スリット52Cの短手方向の幅(スリット幅)は、投影光学系20の回折限界よりも充分大きく、望ましくは、波長の10乃至100倍程度にする。スリット52C上に結像した光の波面は、スリット52Cの短手方向に関して、投影光学系20の収差の影響のみを受けた波面となっている。また、スリット52Cのスリット幅(窓部)は充分広いため、投影光学系20の収差の影響のみを受けた波面の光がそのまま射出される。
スリット52Cからの光とスリット52Dからの光とは干渉し、干渉縞を形成する。かかる干渉縞をCCDなどのエリア撮像素子(以下、「エリアセンサ」とする)30で検出することによって、スリットの長手方向に垂直な方向(測定方向)の相対関係が正しい投影光学系20の波面(第1の一次波面)を得ることができる。
また、図3に示すように、スリット42A、42B、52C及び52Dに直交する方向にスリット42A’、42B’、52C’及び52D’を有する物体面側測定マーク40’及び50’を用いて、同様に、第2の一次波面を得ることができる。図3(a)は、物体面側測定マーク40のスリットに直交する方向にスリットを有する物体面側測定マーク40’を示す概略平面図である。図3(b)は、像面側測定マーク50のスリットに直交する方向にスリットを有する像面側測定マーク50’を示す概略平面図である。
2つの一次波面(第1の一次波面及び第2の一次波面)を用いて、互いの測定方向の位相情報から投影光学系20の波面を求めることができる。
ここで、図4を用いて、2つの一次波面から被検光学系である投影光学系20の波面情報を算出する方法を説明する。図4(a)、図4(b)及び図4(c)は、それぞれ第1の一次波面、第2の一次波面、投影光学系20の波面を示している。図4(a)は、Y軸に平行な線上の位相の相対関係が図4(c)における同一線上の位相の相対関係と等しく、図4(b)は、X軸に平行な線上の位相の相対関係が図4(c)における同一線上の位相の相対関係と等しくなっている。かかる相対関係から、図4(c)に示す投影光学系20の波面上の任意の点G(x、y)の位相は、図中矢印に沿った位相変化量E(0、y)−E(0、0)及びF(x、y)−F(0、y)として求められ、以下の数式2で表される。
このように、図4(a)及び図4(b)に示す2つの一次波面から、図4(c)に示す被検光学系である投影光学系20の波面を得ることができる。しかしながら、このようにして得られた投影光学系20の波面は、上述したように、Z位置誤差及びスリットの製造誤差に起因する測定誤差を含んでいる。
そこで、本発明の測定方法及び装置は、測定した波面を平均化することによって、測定パターンのZ位置誤差や像面側測定マークのスリットの製造誤差に起因する測定誤差の影響を低減する。
図5は、従来のように、2方向にスリット70A、70A、70B及び70Bを配置した(即ち、測定方向が2方向である)像面側測定マーク70を示す概略平面図である。換言すれば、像面側測定マーク70は、図2(b)に示すスリット52C及び52Dと、図3(b)に示すスリット52C’及び52D’とを組み合わせた像面側測定マークである。
図5を参照して、n個の一次波面によって算出される波面の数を説明する。
n=3のとき、スリット70A、70A及び70Bから得られる3つの一次波面W1(70A)、W1(70A)及びW1(70B)があったとする。この場合、算出される波面はW(70A、70B)及びW(70A、70B)であり、波面の数Nd2=2である。同様に、nが奇数の場合、n個の一次波面から算出される波面の数はNd2=((n−1)/2)×((n+1)/2)となり、以下の数式3で表される。
n=4のとき、スリット70A、70A、70B及び70Bから得られる4つの一次波面W1(70A)、W1(70A)、W1(70B)及びW1(70B)があったとする。この場合、算出される波面はW(70A、70B)、W(70A、70B)、W(70A、70B)及びW(70A、70B)であり、波面の数Nd2=4である。同様に、nが偶数の場合、n個の一次波面から算出される波面の数はNd2=(n/2)となり、以下の数式4で表される。
図6は、3方向にスリット80A、80B及び80Cを配置した(即ち、測定方向が3方向である)像面側測定マーク80を示す概略平面図である。図6を参照して、測定方向がn方向であった場合のn個の一次波面から算出される波面の数を説明する。
n=3のとき、スリット80A、80B及び80Cから得られる3つの一次波面W(80A)、W(80B)及びW(80C)があったとする。この場合、算出される波面はW(80A、80B)、W(80A、80C)及びW(80B、80C)であり、波面の数Ndn=3である。同様に、n個の一次波面から算出される波面の数はNdn=(n−1)+(n−2)+・・・1となり、以下の数式5で表される。
従って、n>2のとき、Ndn>Nd2となり、測定方向が3方向以上であれば、測定方向が2方向である場合よりも、同一数の一次波面から算出される波面の数が多くなる。これにより、同じ測定回数で平均化数を多くすることができ、より効率的にZ位置誤差やスリットの製造誤差による測定誤差を低減させることができる。
なお、LDIによる波面測定では、直交する2つの測定方向の一次波面を用いた測定が知られている。但し、測定方向が2つであれば、2つの測定方向は直交していなくてもよい。図7を参照して、測定方向が角度θだけ異なる2つの一次波面から被検光学系の波面情報を算出する方法を説明する。図7(a)、図7(b)及び図7(c)は、それぞれ第1の一次波面、第2の一次波面、被検光学系の波面を示している。図7(a)は、Y軸に平行な線上の位相の相対関係が図7(c)における同一線上の位相の相対関係と等しく、図7(b)は、X’軸に平行な線上の位相の相対関係が図7(c)における同一線上の位相の相対関係と等しくなっている。かかる相対関係から、図7(c)に示す被検光学系の波面上の任意の点G(x、y)の位相は、図中矢印に沿った位相変化量E(0、ym)−E(0、0)及びF(x、y)−F(0、ym)として求められ、以下の数式6で表される。
このように、図7(a)及び図7(b)に示す2つの1次波面から、図7(c)に示す被検光学系の波面を得ることができる。ここで、ymはY軸と点(x、y)を通るX軸’に平行な直線の交点のY座標であり、以下の数式7で表される。
また、本実施形態では、3方向以上の測定方向の一次波面を得るために、スリット80A、80B及び80Cを3方向に配置した像面側測定マーク80を用いた。但し、必ずしもスリットを3方向に配置する必要はなく、例えば、像面側測定マークを回転させることによって3方向以上の測定方向の一次波面を得てもよい。
以下、本発明の測定方法及び装置を適用した露光装置について説明する。図8は、本発明の一側面としての露光装置300の構成を示す概略断面図である。露光装置300は、照明装置310と、レチクルRTを載置するレチクルステージ320と、投影光学系330と、被処理体WFを載置するウェハステージ340とを有する。更に、露光装置300は、干渉計を構成するための、エリアセンサ350と、物体面側測定マーク400と、像面側測定マーク500とを有する。
露光装置300は、ステップ・アンド・リピート方式又はステップ・アンド・スキャン方式でレチクルRTに形成された回路パターンを被処理体WFに露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる)を例に説明する。「ステップ・アンド・スキャン方式」は、レチクルに対してウェハを連続的にスキャンしてマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次のショットの露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」は、ウェハのショットの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットを露光領域に移動する露光方法である。
照明装置310は、転写用の回路パターンが形成されたレチクルRTを照明し、図示しない光源部と、図示しない照明光学系とを有する。また、照明装置310は、後述する物体面側測定マーク400を照明する。
光源部は、例えば、光源としては、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができ、そのレーザーの個数も限定されない。但し、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーを使用してもよい。また、光源部に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系は、レチクルRTを照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、オプティカルインテグレーター、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。照明光学系は、軸上光、軸外光を問わず使用することができる。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーター等を含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
レチクルRTは、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターンが形成され、レチクルステージ320に支持及び駆動される。レチクルRTから発せられた回折光は、投影光学系330を通り、被処理体WF上に投影される。レチクルRTと被処理体WFとは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置300は、スキャナーであるため、レチクルRTと被処理体WFを縮小倍率比の速度比で走査することにより、レチクルRTのパターンを被処理体WF上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)の場合は、レチクルRTと被処理体WFを静止させた状態で露光が行われる。
レチクルステージ320は、図示しないレチクルチャックを介してレチクルRT及び物体面側測定マーク400を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向にレチクルステージ320を駆動することでレチクルRT及び物体面側測定マーク400を移動することができる。
投影光学系330は、レチクルRTに形成されたパターンを経た回折光を被処理体WF上に結像する機能を有する。投影光学系330は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。
被処理体WFは、ウェハステージ340に支持及び駆動される。被処理体WFは、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板その他の被処理体を広く含む。被処理体WFにはフォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ340は、被処理体WF及び像面側測定マーク500を支持する。ウェハステージ340は、当業界で周知のいかなる構成をも適用することができるので、ここでは詳しい構造及び動作の説明は省略する。例えば、ウェハステージ340は、リニアモーターを利用してXY方向に被処理体WFを移動することができる。レチクルRTと被処理体WFは、例えば、同期走査され、ウェハステージ340とレチクルステージ320の位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。ウェハステージ340は、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられる。レチクルステージ320及び投影光学系330は、例えば、床等に載置されたベースフレーム上にダンパを介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
ここで、投影光学系330の波面(波面収差)を測定する干渉計(測定装置)について説明する。かかる干渉計は、上述したように、エリアセンサ350と、物体面側測定マーク400と、像面側測定マーク500とから構成される。なお、物体側測定マーク400を照明する光は、照明装置310から射出される露光光を利用する。
図9は、レチクルステージ320に配置された物体面側測定マーク400を示す概略平面図である。図10は、ウェハステージ340に配置された像面側測定マーク500を示す概略平面図である。物体面側測定マーク400及び像面側測定マーク500は、3つ以上の測定方向、本実施形態では、4つの測定方向の一次波面を測定するための測定パターン群である。具体的には、露光装置300の上下方向をZ軸、奥行き方向をY軸、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸とした投影光学系330のXY平面において、X軸となす角が0°、45°、90°及び135°の測定方向の一次波面を測定することができる。
物体面側測定マーク400は、第1の測定用パターン410Aと、第2の測定用パターン410Bと、第3の測定用パターン410Cと、第4の測定用パターン410Dとを有する。また、像面側測定マーク500は、物体面側測定マーク400に対応して、第1の測定用パターン510Aと、第2の測定用パターン510Bと、第3の測定用パターン510Cと、第4の測定用パターン510Dとを有する。
第1の測定用パターン410Aは、例えば、測定方向を0°とし、2つのスリット412A及び414Aを有する。スリット412Aの短手方向の幅(スリット幅)dは、投影光学系330の物体面側の開口数をna、照明装置310からの光(露光光)の波長をλとしたとき、d=0.5×λ/na程度である。また、スリット414Aの短手方向の幅(スリット幅)は、スリット412Aと同じ又はスリット412Aよりも広いスリットである。
第1の測定用パターン410Aの像は、投影光学系330を介して、像面側測定マーク500の第1の測定用パターン510A上に結像される。第1の測定パターン510Aは、2つのスリット512A及び514Aを有する。スリット512Aは、投影光学系330の回折限界よりも十分大きな短手方向の幅(スリット幅)を有する。また、スリット514Aの短手方向の幅(スリット幅)Dは、投影光学系330の像面側の開口数をNA、照明装置310からの光(露光光)の波長をλとしたとき、D=0.5×λ/NA程度である。
第1の測定用パターン510Aを透過した2光束は干渉し、干渉縞を形成する。かかる干渉縞は、ウェハステージに設置したエリアセンサ350で撮像される。これにより、投影光学系330の第1の一次波面を得ることができる。
続いて、レチクルステージ320を移動させる又は図示しない照明光学系の照明領域を変更し、物体面側測定マーク400の第1の測定用パターン410Aに直交する(即ち、測定方向を90°とする)第2の計測用パターン410Bを照明する。これにより、第2の計測用パターン410Bの像が、投影光学系330を介して、像面側測定マーク500の第2の測定用パターン520B上に結像され、第1の測定用パターン410Aと同様に、投影光学系330の第2の一次波面を得ることができる。
このようにして得られた2つの一次波面(即ち、第1の一次波面及び第2の一次波面)から投影光学系330の第1の波面W(0°)を得る。
更に、第1の波面W(0°)と同様に、投影光学系330の第2の波面W(45°)を得る。具体的には、測定方向が45°である物体面側測定マーク400の第3の測定用パターン410C及び像面側測定マーク500の第3の測定用パターン510Cと、これに直交する方向である第4の測定用パターン410D及び510Dを用いる。なお、第4の測定用パターン410D及び510Dは、測定方向が135°であるともいえる。
投影光学系330の第2の波面W(45°)を得るために、照明光学系の照明領域を変更して第1の測定用パターン410Aから第4の測定用パターン410Dを照明する場合を考える。この場合、第1の測定用パターン410Aから第4の測定用パターン410Dは、アイソプラナティック領域内に配置する。
また、測定用パターンが描画されている透明基板による球面収差の発生を避けるために、物体面側測定マーク400及び像面側測定マーク500は、透明基板のPO側に描画されている。照明光学系の空間コヒーレンスが悪い場合は、物体面側測定マーク400の上側にグレーティング370を配置し、任意次数の回折光で物体面側測定マーク400の測定用パターン(開口部)を照明できるようにしてもよい。
投影光学系330の第1の波面W(0°)及び第2の波面W(45°)から2θ成分を取り出し、投影光学系330の最終的な波面を求める。詳細には、sin2θ成分については第1の波面W(0°)の値を、それ以外の成分については第1の波面W(0°)と第2の波面W(45°)との平均値を用いて、投影光学系330の最終的な波面とする。
上述したように、第1の測定用パターン410A(510A)と第2の測定用パターン410B(510B)との間のZ位置差は、投影光学系330の第1の波面W(0°)のcos2θ成分となる。また、第3の測定用パターン410C(510C)と第4の測定用パターン410D(510D)との間のZ位置差は、投影光学系330の第2の波面W(45°)のsin2θ成分となる。これは、第1及び第2の測定用パターンの測定方向は、投影光学系330のX軸及びY軸に対して45°傾いているためである。
cos2θ成分とsin2θ成分とは直交関係にあるため、投影光学系330の第1の波面W(0°)の測定時のZ位置誤差は、第1の波面W(0°)のsin2θ成分には影響しない。同様に、投影光学系330の第2の波面W(45°)の測定時のZ位置誤差は、第2の波面W(45°)のcos2θ成分には影響しない。従って、測定用パターンのZ位置誤差に影響されない投影光学系330の波面を得ることができる。
このように、露光装置300は、簡易な干渉計(即ち、物体側測定マーク400、像面側測定マーク500及びエリアセンサ350)を用いて、被検光学系である投影光学系330の瞳全域の収差情報(波面収差)を高精度に測定することができる。
また、投影光学系330は、図示しない補正光学系を有しており、測定された波面収差を投影光学系330にフィードバックすることにより投影光学系330の収差補正が可能である。具体的には、補正光学系は、図示しない複数の光学素子が光軸方向及び/又は光軸に直交する方向へ移動可能になっており、本実施形態により得られる収差情報に基づいて、一又は複数の光学素子を駆動する。これにより、投影光学系330の波面収差を補正したり、最適化したりすることができる。投影光学系330の収差を調整する手段は、可動レンズ以外に、可動ミラー(カタディオプトリック系やミラー系の場合)、傾動できる平行平面板、圧力制御可能な空間、アクチュエータによる面補正など様々な公知の系を適用することができる。
なお、像面側測定マーク500は、図11に示す像面側測定マーク700に置換してもよい。図11に示す像面側測定マーク700は、像面側測定マーク500と比較して、測定用パターンの配置が異なる。ここで、図11は、像面側測定マーク700を示す概略平面図である。
像面側測定マーク700の測定用パターン700E及び700Fは、像面側測定マーク500の4つの測定用パターン(即ち、4方向の測定方向)が一体構成となっている。換言すれば、測定用パターン700E及び700Fは、像面側測定マーク500の測定用パターン510A乃至510Dが有するスリット(窓部)を共有させた構成となっている。
像面側測定マーク700は、各測定方向が近接した配置の測定パターン群となる。従って、像面側測定マーク700は、スリット(測定用パターン)が共有されていない像面側測定マーク(例えば、像面側測定マーク500)を使用した場合と比較して、ウェハステージ340の移動距離を短くすることができる。これにより、像面側測定マーク700は、ウェハステージ340の移動に起因するZ位置誤差を低減することができる。
露光において、図示しない光源部から発せられた光束は、図示しない照明光学系によってレチクルRTを、例えば、ケーラー照明する。レチクルRTを通過してレチクルパターンを反映する光は、投影光学系330により被処理体WF上に結像される。露光装置300が使用する投影光学系330は、上述したように波面収差が最適に補正されており、紫外光、遠紫外光及び真空紫外光を高い透過率で透過し、優れた結像能力を達成する。従って、露光装置300は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。また、投影光学系330の波面収差においても、簡易な構成の干渉計を用いているため、装置の大型化及び高コスト化を防止することができる。
次に、図12及び図13を参照して、上述の露光装置300を利用したデバイスの製造方法の実施例を説明する。図12は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル製作)では、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、レチクルとウェハを用いて本発明のリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図13は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、上述の露光装置300によってレチクルの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置300を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態では、露光装置に搭載された投影光学系を被検光学系としているが、被検光学系は露光装置の投影光学系に限定されるものではなく、それ以外の結像関係を有する光学系であってもよい。
図1は、LDIによる波面測定の原理を説明するための図である。 図2(a)及び図2(b)は、図1に示す物体面側測定マーク及び像面側マークを示す概略平面図である。 図3(a)及び図3(b)は、図2(a)に示す物体面側測定マーク及び図2(b)に示す像面側測定マークのスリットに直交する方向にスリットを有する物体面側測定マーク及び像面側測定マークを示す概略平面図である。 2つの一次波面から被検光学系での波面情報を算出する方法を説明するための図であって、図4(a)、図4(b)及び図4(c)は、それぞれ第1の一次波面、第2の一次波面、被検光学系の波面を示している。 2方向にスリットを配置した(即ち、測定方向が2方向である)像面側測定マークを示す概略平面図である。 3方向にスリットを配置した(即ち、測定方向が3方向である)像面側測定マークを示す概略平面図である。 測定方向が角度θだけ異なる2つの一次波面から被検光学系の波面情報を算出する方法を説明するための図であって、図7(a)、図7(b)及び図7(c)は、それぞれ第1の一次波面、第2の一次波面、被検光学系の波面を示している。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 図8に示すレチクルステージに設けられた物体面側測定マークを示す概略平面図である。 図8に示すウェハステージに設けられた像面側測定マークを示す概略平面図である。 図10に示す像面側測定マークと置換可能な像面側測定マークを示す概略平面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図12に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
10 照明光学系
20 投影光学系(被検光学系)
30 エリアセンサ
80 像面側測定マーク
80A乃至80C スリット
300 露光装置
310 照明装置
330 投影光学系(被検光学系)
350 エリアセンサ
400 物体面側測定マーク
410A 第1の測定用パターン
412A及び412B スリット
410B 第2の測定用パターン
410C 第3の測定用パターン
410D 第4の測定用パターン
500 像面側測定マーク
510A 第1の測定パターン
512A及び512B スリット
510B 第2の測定用パターン
510C 第3の測定用パターン
510D 第4の測定用パターン
700 像面側測定用マーク
700E及び700F 測定用パターン
RT レチクル
WF 被処理体

Claims (10)

  1. 被検光学系の像面側に配置された短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である第1の像面側スリット及び短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界よりも大きい第2の像面側スリットからの光の干渉縞を用いて、前記被検光学系の波面収差を測定する測定方法であって、
    前記干渉縞から前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットの長手方向に垂直な方向の相対関係が等しい前記被検光学系の一次波面を取得するステップと、
    前記取得ステップで取得した前記被検光学系の一次波面に基づいて、前記被検光学系の波面収差を算出するステップとを有し、
    前記取得ステップは、測定方向の異なる3つ以上の前記被検光学系の一次波面を取得することを特徴とする測定方法。
  2. 前記測定方向は、4つの測定方向を含み、
    前記4つの測定方向のうち1方向を0°としたとき、他の3つの測定方向は、45°、90°、135°であることを特徴とする請求項1記載の測定方法。
  3. 前記取得ステップは、
    第1の測定方向の前記被検光学系の第1の一次波面を取得するステップと、
    前記第1の測定方向に直交する第2の測定方向の前記被検光学系の第2の一次波面を取得するステップと、
    前記第1の測定方向を45°回転させた第3の測定方向の前記被検光学系の第3の一次波面を取得するステップと、
    前記第3の測定方向に直交する第4の測定方向の前記被検光学系の第4の一次波面を取得するステップとを有し、
    前記算出ステップは、
    前記第1の一次波面及び前記第2の一次波面に基づいて、前記被検光学系の波面のsin2θ成分を算出するステップと、
    前記第3の一次波面及び前記第4の一次波面に基づいて、前記被検光学系の波面のcos2θ成分を算出するステップとを有することを特徴とする請求項1記載の測定方法。
  4. 被検光学系の光学性能を測定する測定装置であって、
    前記被検光学系の物体面側に配置され、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である物体面側スリットを有する物体面側測定マークと、
    前記被検光学系の像面側に配置され、前記物体面側スリットと同一方向に形成され、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である第1の像面側スリットと、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界よりも大きい第2の像面側スリットとを有する像面側測定マークと、
    前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットからの透過光又は反射光によって形成される干渉縞を検出する検出手段とを有し、
    前記物体面側スリット、前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットは、測定方向の異なる3つ以上の前記被検光学系の一次波面を検出できるように形成されることを特徴とする測定装置。
  5. 前記物体面側スリットは、長手方向がそれぞれ異なるように、3つ以上形成されており、
    前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットは、3つ以上の前記物体面側スリットの長手方向と同一方向に、3つ以上形成されていることを特徴とする請求項4記載の測定装置。
  6. 前記物体面側スリットは、長手方向が異なるように、4つ形成されており、
    前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットは、4つの前記物体面側スリットの長手方向と同一方向に、4つ形成されており、
    4つの前記物体面側スリットの長手方向のうち1方向を0°としたとき、他の3つの前記物体面側スリットの長手方向が、45°、90°、135°であることを特徴とする請求項4記載の測定装置。
  7. 被検光学系の光学性能を測定する測定装置であって、
    前記被検光学系の物体面側に配置され、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である物体面側スリットを有する物体面側測定マークと、
    前記被検光学系の像面側に配置され、前記物体面側スリットと同一方向に形成され、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界以下である第1の像面側スリットと、短手方向の幅が前記被検光学系の回折限界よりも大きい第2の像面側スリットとを有する像面側測定マークと、
    前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットからの透過光又は反射光によって形成される干渉縞を検出する検出手段とを有し、
    前記第1の像面側スリット及び前記第2の像面側スリットは、第1の測定方向の前記被検光学系の一次波面を取得する第1のスリットと、前記第1の測定方向とは異なる第2の測定方向の前記被検光学系の一次波面を取得する第2のスリットとが一体的に構成されていることを特徴とする測定装置。
  8. 光源からの光を用いてレチクルに形成されたパターンを被処理体に露光する露光装置であって、
    前記パターンを前記被処理体に投影する投影光学系と、
    前記光を利用して前記投影光学系の波面収差を測定する測定装置とを有し、
    前記測定装置は、請求項4乃至7のうちいずれか一項記載の測定装置であることを特徴とする露光装置。
  9. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の測定方法を利用して投影光学系の波面収差を測定するステップと、
    前記測定ステップで測定された前記投影光学系の波面収差に基づいて、前記投影光学系を調整するステップと、
    前記調整ステップで調整された前記投影光学系を有する露光装置を使用して被処理体を露光するステップとを有することを特徴とする露光方法。
  10. 請求項8記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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