JP5536142B2 - 監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラム - Google Patents

監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5536142B2
JP5536142B2 JP2012110557A JP2012110557A JP5536142B2 JP 5536142 B2 JP5536142 B2 JP 5536142B2 JP 2012110557 A JP2012110557 A JP 2012110557A JP 2012110557 A JP2012110557 A JP 2012110557A JP 5536142 B2 JP5536142 B2 JP 5536142B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
risk
monitoring
danger
unit
monitoring area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012110557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013238964A (ja
Inventor
美保子 田村
真琴 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC System Technologies Ltd
Original Assignee
NEC System Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC System Technologies Ltd filed Critical NEC System Technologies Ltd
Priority to JP2012110557A priority Critical patent/JP5536142B2/ja
Publication of JP2013238964A publication Critical patent/JP2013238964A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5536142B2 publication Critical patent/JP5536142B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば乳幼児等の見守り対象となる人物を見守る際に用いて好適な監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラムに関する。
非特許文献1の記載によると、日本国において子どもの事故防止のための取組として、「子どもを事故から守る!プロジェクト」が2009(平成21)年12月より展開されている。「子どもを事故から守る!プロジェクト」は、子どもの事故防止について、国自らの取組を加速化・重点化するとともに、家庭、学校、サークル、消費者団体、事業者、地方自治体等の取組を促進する事業である。このプロジェクトでは、2010年度から、子どもの事故予防強化事業として、家庭内における子ども(特に乳幼児)の事故予防のためのパンフレット等を両親学級や集団健診等の場において配布・説明するなど、保護者等に対する意識啓発を行っている。
一方、非特許文献2をみると、0歳の子どもの死因の第4位、1〜14歳の男子の死因の第1位が「不慮の事故」となっている。更に、家庭内における主な不慮の事故の内訳をみると、1〜14歳の子どもの死因の1位又は2位が不慮の溺死及び溺水となっている。これらの家庭内における溺死及び溺水が最も発生しやすいと考えられる浴室や洗面所において子どもの事故を予防するための技術(あるいはそれに関連する技術)が多数提案されている。
例えば、特許文献1で提案されている監視装置は、風呂の運転スイッチがオフのとき、水位センサを用いて浴槽内の水位を検出してこれを監視する。そして、この監視装置は、乳幼児の体積に相当する基準の水量分の水位上昇があったとき、乳幼児の浴槽転落事故が発生したと判定し、警報を鳴らす。
また、特許文献2では、乳幼児が浴槽に転落しても溺水を防止することのできる浴槽の溺水防止装置が提案されている。この溺水防止装置は、浴槽内の湯水を循環ポンプで強制循環しながら適温まで追焚する追焚機構を備えた風呂装置に設けられている。この溺水防止装置は、浴槽内への入浴を検知する入浴検知部と、追焚用循環路を排水側に切り換える排水切換部とを備えている。そして、この溺水防止装置は、溺水防止装置の運転待機中に前記入浴検知部が入浴を検知した時、前記排水切換部を排水側に切り換えるとともに前記循環ポンプを駆動し、浴槽内の湯水を浴槽外へ強制排水する。また、この溺水防止装置は、入浴検知部として、圧力センサや近赤外線センサを用い、さらに、警報部を設けて強制排水と同時に溺水警報を発する。
また、特許文献3で提案されている浴室内における事故防止自動装置は、浴室内の動きを動的に捉えるための光電センサと、浴室の出入り口に設置された人感センサを備えている。この事故防止自動装置は、入浴タイマーを内蔵し、時間を予め設定しておいて、その入浴時間が経過した場合にその旨を浴室内外に報知する。この事故防止自動装置は、入浴者が意識障害等に陥り身体が動かない状態となり、浴槽での沈水や洗い場にて転倒する事故等の、事故が発生した場合は、警報音を鳴らし、同時に止栓脱着装置を作動させて浴槽の湯を短時間で排水する。
また、特許文献4で提案されている入浴監視装置は、入浴中の重大事故を未然に防ぐため、浴槽内に浮遊する筐体内に収納された浴槽内の入浴者の動きを湯面の波立ちと湯水温度と室温を用いて動的に捉えるセンサを内蔵している。この入浴監視装置は、湯水温度と室温の温度差により前記装置が湯水に投入された状態かを判定し、かつ、入浴中に湯面の波立ちが減退した状態が所定時間を経過した場合に警報を発する。
また、特許文献5で提案されている入浴監視システムは、入浴者の体幹部温度や熱中症度合いに基づいて入浴危険度を決定し、決定した入浴危険度に応じて警報間隔を変化させる。また、この入浴監視システムは、モデムを有しており、所定条件に達すれば救急センターへ緊急通報データを送信するように設定されている。また、この入浴監視システムには、浴室または脱衣所と居間などとの部屋間温度差、入浴時間、浴室あるいは脱衣所の無音時間の測定部を設けて、これらのパラメータと熱中症度合いとから入浴危険度を決定することができる。さらに、この特許文献5には、心臓停止、呼吸停止、出血などの緊急事態における経過時間と死亡率との関係を示すカーラーの救命曲線などの医学的データを参考にして、警報間隔を変化させることができる旨の記載がある。
また、特許文献6で提案されている入浴監視システムは、入浴者を特定する個人特定部と、入浴時間を検出する入浴時間検出部と、個人特定部で特定された入浴者毎に入浴時間検出部で検出された入浴時間を記憶するデータベースとを有している。この個人特定部は、体重を測定する体重測定部と、入浴者毎の体重を記憶している個人情報記憶部と、体重測定部で測定された体重及び個人情報記憶部で記憶されている入浴者毎の体重に基づき、入浴者を特定する。
また、特許文献7で提案されている風呂装置は、水位変化に基づいて入浴状態を判定し、入浴時間が所定時間を経過した場合に警報を行う。また、この風呂装置では、記憶しておいた電子メールアドレス宛に入浴中の緊急事態の発生を通報する。
また、特許文献8で提案されている装置は、床付近に設置したRFID(radio frequency identification)タグとタグリーダとを用いて、人が倒れて動かなくなったこと等を検知する。RFIDタグを洗面所の床付近に設置した場合には、洗面所に誰もいない状態、洗面台に向かって転倒した状態、浴室ドアに向かって転倒した状態等が検知される。
特開2003−56902号公報 特開平7−55251号公報 特開2010−97581号公報 特開2007−133459号公報 特開2004−254996号公報 特開2005−190251号公報 特開2004−003748号公報 特開2009−288239号公報
内閣府政策統括官(共生社会政策担当)ホームページ、平成23年版 子ども・子育て白書[online]、[平成24年2月17日検索]、インターネット<URL:http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w−2011/23webhonpen/html/b2_s2−3−2.html> 厚生労働省 人口動態統計年報 主要統計表(最新データ、年次推移)、(死亡)第18表 家庭内における主な不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数・構成割合、[online]、[平成24年2月17日検索]、インターネット<URL:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth18.html>
上述したような各特許文献に記載されている監視通報装置においては、危険状態をどのように検知するのかという点と、検知した結果を通報するか否かの判定をどのように行うのかという点とが重要な要素である。また、非特許文献1や非特許文献2にあるように、家庭内における子どもの事故防止に関しては、特に見守る側となる保護者の自発的な活動が重要な要素となる。したがって、乳幼児等を見守るために上記のような監視通報装置を用いる場合、危険状態の検知部を乳幼児に適したものにするとともに、検知結果を通報するか否かの判定に保護者の事情を加味できるものとすることが望ましい。
しかしながら、上記の特許文献では、そのような点は十分考慮されておらず、対象者に応じた危険の判定が十分でなかった。
本発明は、上記課題を解決することができる監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる監視通報装置は、監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知部と、前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知部と、前記進入検知部および前記液体検知部の検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定部と、計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定部と、前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理部と、を備える。
また、本発明にかかる監視通報システムは、監視エリアにおける対象者の危険を通報する監視通報装置と、対象者を監視する監視者の携帯端末とがネットワークを介して接続される監視通報システムにおいて、前記監視通報装置は、前記監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知部と、前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知部と、前記進入検知部および前記液体検知部の検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定部と、計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定部と、前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理部と、を備えることを特徴とする監視通報システム。
また、本発明にかかる監視通報方法は、監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知ステップと、前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知ステップと、前記進入検知ステップおよび前記液体検知ステップの検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定ステップと、計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定ステップと、前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理ステップと、を備える。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを、監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知手段、前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知手段、前記進入検知手段および前記液体検知手段の検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定手段、計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定手段、前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、対象者や監視エリアの状況や環境に応じた危険の判定ができる。
本発明の実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。 図1に示した制御装置3の構成例を表す図である。 図2に示した入力センサタイプ判別部311の動作例を示すフロー図である。 図2に示した入力センサタイプ別情報取得部312の動作例を示すフロー図である。 図2に示した危険度判定部321の動作例を示すフロー図である。 図2に示した危険状態判定部322の動作例を示すフロー図である。 図2に示した危険状態通知決定部331の動作例を示すフロー図である。 図2に示した危険状態通知命令部332の動作例を示すフロー図である。 本発明の実施形態における危険状態定義ファイルの一例を示した図である。 本発明の実施形態における通知決定レベル定義ファイルの一例を示した図である。 本発明の実施形態の基本構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本実施形態に係る監視通報システムは、それぞれネットワークを介して接続される監視通報装置10と携帯端末4とを備える。この監視通報装置10は、浴室及び洗面所進入検知センサ1と、水量及び水温検知センサ2と、制御装置3とを備えている。監視通報装置10は、水場が形成されるおそれがある洗面所やお風呂場等の監視エリアの危険を監視する装置である。携帯端末4は、対象者を監視する監視者の携帯端末等であって、監視エリア内における対象者に生じる危険性の通知を監視通報装置10から受け取り、監視者に通知するものである。
これらの浴室及び洗面所進入検知センサ1、水量及び水温検知センサ2、及び携帯端末4は、制御装置3との間でそれぞれネットワークを介して接続されている。具体的には、どのような接続方式に準拠したネットワークであってもよい。例えば、その一部がLAN(Local Area Network)により実現されてもよいし、専用線を利用した通信により実現されてもよい。また、有線接続により実現されてもよいが、その一部または全部が無線接続により実現されてもよい。
図1に示した例では、制御装置3と携帯端末4とがインターネット等の公衆網5を介して接続されている。また、図1に示した構成例では、各構成要素の個数を1台としているが、例えば、浴室及び洗面所進入検知センサ1、水量及び水温検知センサ2や携帯端末4を複数台とすることができる。
本実施形態では、浴室及び洗面所進入検知センサ1による乳幼児の進入検知情報と、水量及び水温検知センサ2による所定の水量以上(あるいは所定の水深以上)の水(以下、「所定の水量以上(あるいは所定の水深以上)の水」を「水たまり」と称する。)の有無及び水温の検知情報を制御装置3に入力する。そして、制御装置3が、それらの情報を、危険状態を表す情報に変換するとともに変換した結果を通報するか否かを判定し、見守る側に危険状態を送信する。
浴室及び洗面所進入検知センサ1(以下、進入検知センサ1と称する。)は、監視エリアに進入する進入者を検知するセンサである。例えば、進入検知センサ1は、監視エリアである浴室、または、洗面所の出入口付近に設置し、監視対象者である乳幼児等が進入したことを検知するセンサである。この進入検知センサ1は、浴室又は洗面所の出入口に進入する物体の高さや重量(高さや重量の少なくとも一方)を検知し、検知結果に基づいて幼児であるか否かを判定した結果等を出力するセンサである。なお、本発明はこれに限られず、進入検知センサ1が進入する物体の高さや重量(高さや重量の少なくとも一方)を検知し、検知結果を制御装置3に出力し、制御装置3が検知結果に基づいて進入者が乳幼児であるか否かを判定するものであってもよい。
本実施形態において、進入検知センサ1は、例えば、赤外線、超音波、可視光などを利用したセンサを一定の高さ(例えば床あるいは地面から30cm、60cm、90cm及び120cm)に複数設置したものと、そのセンサの出力を処理して乳幼児の進入の有無を表すデータに変換する信号処理部とを用いて構成することができる。その信号処理部では、例えば、赤外線センサに反応がみられた場合など、5秒前と現在とで反応する値に変化があった場合等に人等が進入したことを検知する。この信号処理部は、さらに、一定の高さ以下(例えば30cmと60cmのみ反応)が反応した場合に乳幼児が進入したと判定し、物体の進入の有無を表すデータとともに、乳幼児であるか否かの判定結果等を示すデータを検知情報として制御装置3に対して送信する。あるいは、信号処理部では、進入した物体の高さが、例えば身長25cm(はいはいの時の高さ)以上125cm未満に対応する場合に、進入者が乳幼児であると判定する。
また、進入検知センサ1は、圧力などを利用したセンサと、そのセンサの出力を処理して乳幼児の進入の有無を表すデータに変換する信号処理部とを用いて構成することができる。その信号処理部では、一定の重量の範囲(たとえば3kg以上25kg未満)に相当する圧力を検知した場合に、乳幼児が進入したと判定し、物体の進入の有無、乳幼児であるか否かの判定結果等を示すデータを検知情報として制御装置3に対して送信する。
なお、進入検知センサ1は、高さを検知するセンサと重量(あるいは圧力)を検知するセンサとの両方を用いて構成することもできる。この場合、進入検知センサ1は、例えば、上述したような条件が両方の検知結果で満足された場合に、進入者が乳幼児であると判定する。
また、例えば、進入者の高さを検知するセンサは、撮像装置と画像認識装置とを組み合わせたものとしてもよい。この場合、画像認識装置は制御装置3内に設けることもできる。この場合、画像認識装置は、例えば画像認識によって進入した物体の高さを求め、乳幼児の進入の有無を判定する。
なお、進入検知センサ1は、検知した情報を出力する際に、当該進入検知センサ1に対して予め定義されている所定のセンサID(識別符号)を表すデータを、出力するデータの例えば先頭部分に付加する。このセンサIDは、進入検知センサ1と、水量及び水温検知センサ2とで互いに異なる。また、進入検知センサ1や水量及び水温検知センサ2が複数ある場合にはそれぞれ異なる値(内容)とする。
水量及び水温検知センサ2(以下、液体検知センサ2と称する。)は、監視エリア内に形成された水場を検知するセンサである。例えば、液体検知センサ2は、洗面所の洗面ボウル底面、または、浴室の浴槽底面、洗面所もしくは浴室に置かれている洗面器又はバケツ、洗面所の洗濯機の洗濯槽などに設置し、水場の有無及び水場が有る場合に水の温度を検知するセンサである。なお、水場とは、洗面器やバケツあるいは浴槽等の液体を溜める容器にできた水たまりや、浴室や洗面所の床に液体が溜まってできた水たまり等である。
具体的に説明すると、液体検知センサ2は、水の電気伝導率を利用して水の有無を判別するセンサ、超音波により水量(あるいは水深)を検知するセンサ、及び温度センサにより水温を計測するセンサと、それらのセンサの出力を処理する信号処理部とを用いて構成することができる。この液体検知センサ2は、例えば深さ2cm以上の水量があった場合、水場が有ると判定する。ただし、水場が有ると判定する水量の基準は、例えば、液体検知センサ2が設置されている容器の形状や水量(水深)の検知箇所等に応じて変化させることができる。
また、液体検知センサ2は、水場の有無の判定結果、水場が有る場合に検知した水温等を示すデータを、検知情報として制御装置3に対して送信する。この液体検知センサ2は、検知した情報(すなわち水場の有無と、水場がある場合の水温とを表す情報)を出力する際に、当該液体検知センサ2に対して予め定義されている所定のセンサIDを表すデータを、出力するデータの例えば先頭部分に付加する。
制御装置3は、内部にCPU(中央処理装置)、揮発及び不揮発記憶装置や、通信装置等の周辺装置を有し、不揮発記憶装置に格納されているプログラムをCPUで実行することで所定の処理を行う。この制御装置3は、記憶部30、センサ制御処理部31、危険状態処理部32、危険通知処理部33及び日時情報生成部34を含んでいる。
記憶部30は、所定のプログラムや、各種データを記憶している。
センサ制御処理部31は、進入検知センサ1と液体検知センサ2が出力した情報を取得する処理を行う。
危険状態処理部32は、記憶部30に格納されている所定のデータを参照して、センサ制御処理部31で取得した情報から危険状態(すなわち危険状態の程度や存否)を判定する。
危険通知処理部33は、記憶部30に格納されている所定のデータを参照して、危険状態処理部32が判定した危険状態の判定結果を携帯端末4へ通知するかを判定し、通知すると判定した場合に携帯端末4へ所定の情報を送信する。
日時情報生成部は、時計回路等を含み、現在の年月日時分秒を表すデータを生成して順次出力する。
携帯端末4は、携帯電話やスマートフォン、タブレットなど、見守る側が携帯可能かつ制御装置3からの危険通知を受信可能な装置である。携帯端末4は、音声通話機能や電子メール送受信機能を有している。
次に、図2を参照して、図1に示した制御装置3の内部構成についてより詳細に説明する。なお、図2において図1に示したものと同一の構成には同一の符号を用いている(以下、他の図において同じ)。
センサ制御処理部31は、入力センサタイプ判別部311と、入力センサタイプ別情報取得部312とを含んでいる。入力センサタイプ判別部311は、進入検知センサ1及び液体検知センサ2から各検知情報を受信し、受信した検知情報が進入検知センサ1からの検知情報であるか、あるいは液体検知センサ2からの検知情報であるのかを判別する。入力センサタイプ別情報取得部312は、センサのタイプに応じて、人の進入の有無及び乳幼児が進入したかの情報(言い換えると、進入検知センサ1が監視エリアに進入する対象者を検出したか否かを示す情報)、または、水場の有無及び水温の情報(言い換えると、監視エリア内に水場が形成されているか否かを示す情報、および、形成されている水場の水温を示す情報)を取得する。
危険状態処理部32は、危険度判定部321と、危険状態判定部322とを含んでいる。
危険度判定部321は、進入検知部1および液体検知部2の検知結果に基づき、監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する。本実施形態において、危険度判定部321は、進入検知部1および液体検知部2の検知結果に基づき、対象者が監視エリアに進入しており、かつ、対象者にとって危険な条件を監視エリアが満たしている場合、対象者に迫っている危険の程度を示す危険度(言い換えると、監視エリアの危険の程度を示す危険度)を判定する。
また、危険度判定部321は、液体検知部2の検知結果に基づき、検知エリア内に水場があるか否かを判定するとともに、水場があると判定された場合に検知された水場の水温が対象者にとって危険な条件を満たしているか否かを判定する。
本実施形態において、危険度判定部321は、監視エリアに進入する進入者が予め決められた高さ以下であり、かつ、監視エリア内に水場が形成されている場合、危険度が高いと判定する。
ここで、危険度は、監視エリアの危険の程度を示す情報である。この危険度は、風呂場や洗面所等の水場が形成されるおそれのある監視エリアに生じている危険の程度を示す。例えば、監視エリアに進入者が存在しており、かつ、水場が形成されている場合、危険が生じている。この進入者が乳幼児である場合、危険度が高まる。つまり、進入者の身長が予め決められた高さよりも低い場合、危険度が高まる。また、形成されている水場の深さや水温に応じても、危険度が高まる。つまり、進入者が子供の場合、水場の深さが浅くても危険度が高まる。また、水場の水温が高い場合、焼けど等の危険度が高まる。このように、危険度は、対象者を限定して、例えば、乳幼児が溺死や溺水といった水の事故に遭う危険の度合いとして定義されるものであってもよい。
言い換えると、危険度は、進入者に対する危険の度合いを表す情報であり、本実施形態では、危険度が高い方から順に「高」、「中」、「低」及び「無し」という値を用いている。危険度「高」は危険性が高い、危険度「低」は危険性が低い、危険度「中」は危険度「高」と「低」の中間の危険性を表す。ただし、これは一例であって、例えば数値を用いて危険度を表してもよい。
危険状態判定部322は、日時情報生成部(計時部)34から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する。本実施形態において、危険状態判定部322は、危険度判定部321が設定した危険度に対し、日時情報生成部34から取得した現在日時に応じて危険状態定義ファイル(もしくはデータベース)301に格納されている予め定義した補正値を用いた補正を行って危険状態の判定結果を決定する。ここで、危険状態の判定結果とは、危険度を、進入時の時間帯や月、週、曜日、祝祭日と平日との別、季節等の条件に応じて補正した情報である。危険状態の判定結果は、進入者に対する危険の度合いに、危険状態の通知の必要性等、他の要素を加味した情報である。つまり、予め設定された危険条件とは、進入時の時間帯や月、週、曜日、祝祭日と平日との別、季節等に応じて設定されている監視エリアが危険な環境となる条件である。なお、この危険条件は、監視者によって設定されるものであってもよい。例えば、監視者が不在になる場合や、子供同士で留守番をする場合、あるいは、家族と監視エリアとが離れている場合、または、寒い(あるいは暑い)場合のほうが外出を控えることから屋内での事故が多くなると考えられ、その場合のほうが危険状態はより高くなる。このような場合、保護者である監視者が危険状態の程度を高く設定する操作を監視通報装置10に対して行う。これにより、監視通報装置10は、危険状態定義ファイル(もしくはデータベース)301に、監視エリアが危険な環境となる可能性が高まったことを示す情報を書き込む。
このように、危険度とは、風呂場などの所定エリアにおける水分の高さや水温等の状況に応じて変化する個別的値を示す情報である。一方、危険状態とは、時間帯や季節など、一般的に危険性が高いと考えられる蓋然性を示す一般的値を示す情報である。本実施形態では、個別的値と一般的値とを組み合わせて用いることに、対象者や監視エリアの環境に応じて、より細かなレベル(段階)で危険を判定することができる。
危険通知処理部33は、危険状態通知決定部331と、危険状態通知命令部332とを含んでいる。危険状態通知決定部331は、危険状態処理部32より得られた危険状態の判定結果と、通知決定レベル定義ファイル302から取得した通知決定レベルが表す閾値とを比較し、その結果に基づいて見守る側に危険状態の判定結果に対応する所定の情報を通知するか否かを決定する。危険状態通知命令部332は、危険状態通知決定部331が決定した結果に基づき、通知先アドレス定義ファイル303に宛先が登録されている見守る側の携帯端末4に対して、危険状態の判定結果に対応する情報を通知することを、図示していない所定の通信用プログラムに対して命令する。危険状態の判定結果に対応する情報は、例えば危険の発生を通知する文書やその旨を表す画像情報とし、電子メールや音声通話によって携帯端末4に対して通知することができる。
記憶部30は、危険状態定義ファイル301、通知決定レベル定義ファイル302及び通知先アドレス定義ファイル303を含んでいる。
危険状態定義ファイル301は、危険度判定部321が設定した危険度に対して危険状態判定部322が現在日時に応じて補正を行う場合の補正値を格納したファイルである。補正値は、検知情報を生成した季節や時間帯により変化させる。例えば、家庭内における事故が発生しやすい季節や時間帯であれば補正値をより高く設定する。また、保護者が家事等で忙しくなるような時間帯に補正値をより高く設定することができる。危険状態定義ファイル301は、図9に一例を示したように、複数のIDと、日時(具体的には月と時間帯)と、補正値(図9では危険状態表現と呼んでいる)とを対応付けて格納したファイルとすることができる。図9に示した例では、危険状態表現を「+」(プラス)の文字を用いて表ししている。図9を参照すると、事故の発生頻度が高いと考えられる、18時から21時までの間、16時から17時までの間、13時から15時までの間、1月、2月、5月、7月、8月、9月、12月は危険の状態が高くなるよう定義し、「+」を用いて表現する。危険状態判定部322は、日時条件に1件該当するにつき、危険度判定部321が設定した危険度の後ろに「+」を追加した表現を危険状態の判定結果として決定する。例えば、危険度「高」が設定された日時が2月14日の13時30分の場合、危険状態の判定結果は「高++」となる。また、危険度「中」が設定された日時が2月14日の12時55分の場合、危険状態の判定結果は「中+」となる。
通知決定レベル定義ファイル302は、通知決定レベルを表す閾値を格納したファイルである。図10に一例を示したように、通知決定レベル定義ファイル302は、危険度判定部321が設定する危険度に対応する「危険度」と、危険状態判定部322が決定する危険状態表現に対応する「危険状態」とを表す文字列を格納している。
そして、通知先アドレス定義ファイル303は、1又は複数の携帯端末4の電子メールアドレス、電話番号等を含んでいる。
ここで、一例として、見守り対象者となる身長87cm、体重12kgの乳幼児が浴室に進入し、かつ、浴室の洗面器に40℃のお湯が深さ5cm程度入っていた場合について、図1に示した監視通報装置10の動作の概要を説明する。この場合、浴室出入口の進入検知センサ1が進入者が乳幼児である旨の情報を、また、浴室の洗面器に設置されている水温検知センサ2が水が有ること及び水温が40℃の情報を、制御装置3に対して送信する。制御装置3は、これらの検知情報に基づいて危険度および危険状態の判定結果を決定する。その際、制御装置3は、危険状態の判定結果を、検知情報を生成した季節や時間帯により補正する(すなわち変化させる)。例えば、乳幼児が浴室に進入し、容器に40℃のお湯がたまっていた場合、危険度を高く設定する。加えて、家庭内における事故が発生しやすい季節や時間帯であれば危険状態をより高く設定し、見守る側に通知することにより、見守り対象者の水の事故を防止することを支援することが可能となる。
さらに、監視通報装置10による処理の全体の流れについて詳細に説明する。
監視通報装置10において制御装置3は、入力センサタイプ判別部311が、入力の情報が進入検知センサ1からの情報か液体検知センサ2からの情報かを判別し、センサタイプを判別する。入力センサタイプ判別部311は、進入検知センサ1か液体検知センサ2から受信した検知情報の先頭に設定されている予め定義したセンサIDに基づいてセンサタイプを判別する。次に、入力センサタイプ別情報取得部312は、入力センサタイプ判別部311が判別したセンサタイプに応じて受信した検知情報から所定の情報を取得する。センサIDが進入検知センサタイプの場合、入力センサタイプ別情報取得部312は、進入者があったことや、進入者が乳幼児であると判定されたこと等を取得する。また、センサIDが水量及び水温検知センサの場合、水が有ることと、水温の情報を取得する。
次に、入力センサタイプ別情報取得部312で取得した情報に基づいて、危険度判定部321が、事故の危険の度合いを危険度として設定する。続いて危険状態判定部322が日時情報生成部34から取得した日時情報に応じて予め定義した危険状態表現を追加した危険状態の判定結果を決定する。
次に、危険状態通知決定部331が、危険状態判定部322が決定した危険状態の判定結果と、予め定義した通知決定レベルとを比較し、危険状態の判定結果が通知決定レベルよりも危険度が高い場合、見守る人の持つ携帯端末4に通知することを決定する。危険状態通知決定部331は、通知することを決定した場合、危険状態通知命令部332を呼び出し、見守る人の持つ携帯端末4に通知することを指示する。一方、危険状態通知決定部331は、通知しない場合は通知を指示せず処理を終了する。
通知することを指示された危険状態通知命令部332は、予め定義しておいた通知先アドレスを通知先アドレス定義ファイル303から読み込み、読み込んだ通知先(例えば見守る人の携帯電話のメールアドレス)に危険状態の判定結果を表す情報を通知する。携帯端末4は、危険状態通知命令部332が送信した危険状態の判定結果を表す情報を受信する。見守る人は、危険状態の判定結果の内容を確認し、例えば乳幼児の様子を確認する。
次に、図3から図8に示したフローチャートを参照して、図2に示した制御装置3内の各部の動作例について説明する。ここで、図3に示した入力センサタイプ判別部311による処理は、例えば進入検知センサ1が人の進入あるいは乳幼児等の進入を検知する度に実行される。あるいは所定の周期で繰り返し実行するようにしてもよい。
図3に示したように、入力センサタイプ判別部311は、進入検知センサ1と液体検知センサ2からの検知情報を取得入力して、センサのタイプを判別した結果を入力センサタイプとして出力する。センサのタイプの判別は、入力情報に含まれる、センサIDを用いる。センサIDは、例えば、1ならば進入検知センサ、2ならば水量及び水温検知センサ(液体検知センサ)と判定する。ステップS11においてセンサIDが2の場合(S11のYes)、センサタイプを水量及び水温検知センサ(液体検知センサ)とする(S12)。センサIDが2で無い場合(S11のNo)、センサタイプを進入検知センサとする(S13)。
次に、図4に示したように、入力センサタイプ別情報取得部312が、図3のステップS12でセンサタイプが水量及び水温検知センサ(液体検知センサ)に設定された場合、ステップS21においてYesとなり、ステップS22で水たまりを検知したか否かの情報を取得する。液体検知センサ2が水たまり(水場)を検知した場合(例えば、深さ2cm以上の水たまりがあった場合)(S23のYes)、入力センサタイプ別情報取得部312は水温の情報(例えば40℃)を取得する(S24)。一方、ステップS13でセンサタイプが進入検知センサの場合、ステップS21においてNoとなり、入力センサタイプ別情報取得部312は、ステップS25で人が進入したかどうかを表す情報を取得する。上述したように、人が進入したとは、進入検知センサ1において、例えば、赤外線センサの反応が、5秒前と現在で反応する値に変化があった場合などである。
人が進入した場合(S26のYes)、入力センサタイプ別情報取得部312は、進入者が子ども(すなわち乳幼児)であるかの否かを示す情報を取得する(S27)。子どもであるということは、上述したように、例えば、浴室の出入口の地面から30cm、60cm、90cm、120cmの4箇所に設置した赤外線センサの30cmと60cmのセンサのみ反応した場合である。一方、人が進入していない場合(S26のNo)、入力センサタイプ別情報取得部312は、子どもであるか否かを示す情報は取得しない。
次に、図5に示したように、危険度判定部321は、図4のステップS27で入力センサタイプ別情報取得部312が子どもが進入した情報を取得した場合、ステップS31においてYesとなり、ステップS32で子どもであると判定しYesとなる。続いて図4のステップS24で水温の情報を取得した場合、ステップS23はYesなので、ステップS33でYesとなり、ステップS34で水温が閾値(例えば36℃)以上である場合(S34のYes)、危険度判定部321は、危険度の値を「高」に設定する(S35)。
上述したように、危険度は、乳幼児が溺死や溺水といった水の事故に遭う危険の度合いを定義する。危険度「高」は危険性が高い、危険度「低」は危険性が低い、危険度「中」は危険度「高」と「低」の中間の危険性を表す。ステップS35において危険度「高」を設定するのは、溺死や溺水に加え、皮膚が薄い乳幼児にとってはやけどなど遭う可能性も考えられるためである。
一方、ステップS31において、人が進入していない場合(S31のNo)、危険度判定部321は、危険度を設定せず終了する。ステップS32において、子どもが進入していない場合(S32のNo)、危険度判定部321は、危険度の値をリセット(例えば危険度「なし」)する(S36)。
ステップS33において水たまりを検知していない場合(S33のNo)、危険度判定部321は、危険度の値を「低」に設定する(S37)。ステップS37において危険度を「低」に設定するのは、子どもだけで浴室または洗面所に進入すると、水でぬれた床などで滑りやすいため転倒の危険性や蛇口をひねって水を出すことにより水の事故に遭う危険性も考えられるためである。ステップS34において水温が閾値以上でない場合(S34のNo)、危険度判定部321は、危険度の値を「中」に設定する(S38)。
次に、図6に示したように、危険状態判定部322は、日時情報生成部34から日時情報を取得し(S41)、この日時情報に基づいて、危険状態定義ファイル301を参照して、危険状態を判定する(S42)。上述したように、危険状態定義ファイル301は日時により変動する定義値を持つ。例えば、図9を参照すると、事故の発生頻度が高いと考えられる、18時から21時までの間、16時から17時までの間、13時から15時までの間、1月、2月、5月、7月、8月、9月、12月は危険の状態が高くなるよう定義し、「+」を用いて表現する。危険状態判定部322は、日時条件に1件該当するにつき、危険度の後ろに「+」を追加した表現を危険状態の判定結果として決定する(S43)。例えば、ステップS35において危険度「高」が設定された日時が2月14日の13時30分の場合、危険状態判定部322は、ステップS42の結果(危険状態の判定結果)を「高++」と判定する。また、ステップS38において危険度「中」が設定された日時が2月14日の12時55分の場合、危険状態判定部322は、ステップS42の結果を「中+」と判定する。
次に、図7に示したように、危険状態通知決定部331が、図10に例示する通知決定レベル定義ファイル302を読み込む(S51)。通知決定レベル定義ファイル302は危険度と危険状態を定義値とし、定義値以上の危険度および危険状態の場合(S52でYes)、見守る人の携帯端末4に通知する(S53)。例えば、定義値が「中++」の場合、ステップS42の結果が「中++」、「高」、「高+」、「高++」のいずれかの場合に危険状態通知決定部331が通知すると判定する(S52がYesの場合)。定義値が「中++」で、ステップS42の結果が「低」、「低+」、「低++」、「中」、「中+」のいずれかの場合は危険状態通知決定部331が通知しないと判定する(S52がNoの場合)。ステップS52がYesの場合、危険状態通知決定部331は、危険状態通知命令部332を呼び出す(S53)。ステップS52がNoの場合、終了する。
次に、図8に示したように、危険状態通知命令部332は、通知先アドレス定義ファイル303を読み込む(S61)。通知先アドレス定義ファイル303には予め危険状態を通知する先のメールアドレス、電話番号等を登録しておく。危険状態通知命令部332は、ステップS61で取得した通知先にステップS42の結果を送信する処理を行う(S62)。
なお、上記の動作例の説明は、浴室及び洗面所進入検知センサ1及び液体検知センサ2がそれぞれ1個である場合を例として行った。これに対し、浴室及び洗面所進入検知センサ1又は液体検知センサ2を複数用いる場合には次ぎように動作を変更する。すなわち、浴室及び洗面所進入検知センサ1が複数有る場合には、センサ制御処理部31で複数の浴室及び洗面所進入検知センサ1から検知情報を受信する。そして、制御装置3では、危険状態処理部32で少なくとも1つの浴室及び洗面所進入検知センサ1で子どもの進入が検知された場合に、危険状態処理部32及び危険通知処理部33で上記と同様にして処理を実行する。また、液体検知センサ2が複数有る場合には、センサ制御処理部31で複数の液体検知センサ2から検知情報を受信する。そして、危険状態処理部32では、各液体検知センサ2から受信した検知情報に基づいて危険度や危険状態の判定結果を決定する処理を実行する。そして、危険通知処理部33では、複数の危険状態の判定結果のうち、最も危険状態が高いものに基づいて、通知を行うか否かを判定する。
以上のように、本実施形態の監視通報装置10によれば、危険度判定部321によって水量及び水温に応じて危険度を設定する。したがって、例えば体格が小さく、皮膚が薄い乳幼児にとって適切な水量や温度条件で、危険度を設定すること、すなわち危険状態を適切に検知することができる。さらに、危険状態判定部322によって、危険度判定部321が設定した危険度に対して現在日時に応じて予め定義した補正を行って危険状態の判定結果を決定する。したがって、例えば保護者が家事等で忙しくなる時間帯の危険状態を厳しくすることなどが可能となる。よって、見守り側の事情を加味して、検知した結果を通報するか否かの判定をより適切に行うことができる。よって、本実施形態の監視通報装置10によれば、乳幼児等の子どもの浴室や洗面所での溺死及び溺水事故予防の支援する際に乳幼児等の子どもを見守る人が手軽に見守ることの支援が可能となる。
なお、上記本発明の実施形態の基本構成を図示すると図11に示す通りとなる。すなわち、本発明の基本的実施形態としての監視通報装置10の最小の構成要素は、監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知部1と、前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知部2と、前記進入検知部1および前記液体検知部2の検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定部321と、計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定部322と、前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理部33と、である。
なお、本発明は、家庭内における水の事故防止支援サービス、保育園や幼稚園などの乳幼児施設での乳幼児を見守る人を対象とした見守り支援サービスに好適である。
また、本発明によれば次のような効果を得ることができる。すなわち、本発明の第1の効果は、乳幼児の溺死及び溺水を予防することを支援できることである。その理由は、浴室及び洗面所の出入口、および、浴槽や洗面器など浴室及び洗面所に置かれた水のたまる容器に設置したセンサの情報をセンサ制御処理部が解析し、危険状態処理部が危険状態を判定し、危険通知処理部が危険状態に応じて見守る側に危険を通知することができるからである。
本発明の第2の効果は、見守る側となる保護者が、浴室及び洗面所における乳幼児の溺死及び溺水事故防止の手軽な見守りを支援できることである。その理由は、浴室及び洗面所の出入口、および、浴槽や洗面器など浴室及び洗面所に置かれた水のたまる容器に設置したセンサの情報をセンサ制御処理部が解析し、危険状態処理部が危険状態を判定し、危険通知処理部が危険状態に応じて見守る側に危険を通知することができるからである。
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限定されない。例えば、進入検知センサ1や液体検知センサ2と制御装置3とを部分的又は全体的に統合したり、進入検知センサ1や液体検知センサ2が行う信号処理の一部又は全部を制御装置3内で行うようにすること等の変更を適宜行うことができる。また、制御装置3内のCPU等で実行されるプログラム等、監視通報装置10内で用いられるプログラムの全部又は一部は、通信回線やコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して流通させることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
また、本実施の形態に係る監視通報装置10は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものであってもよい。
さらに、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1 浴室及び洗面所進入検知センサ(進入検知部)
2 水量及び水温検知センサ(液体検知部)
3 制御装置
4 携帯端末
10 監視通報装置
30 記憶部
31 センサ制御処理部
32 危険状態処理部
33 危険通知処理部
34 日時情報生成部
301 危険状態定義ファイル
302 通知決定レベル定義ファイル
303 通知先アドレス定義ファイル
311 入力センサタイプ判別部
312 入力センサタイプ別情報取得部
321 危険度判定部
322 危険状態判定部
331 危険状態通知決定部
332 危険状態通知命令部
S11 センサ判別ステップ
S12 水量及び水温検知センサタイプ決定ステップ
S13 進入検知センサタイプ決定ステップ
S21 センサタイプ判定ステップ
S22 水たまり検知情報取得ステップ
S23 水たまり検知判定ステップ
S24 水温情報取得ステップ
S25 進入者情報取得ステップ
S26 進入者判定ステップ
S27 子ども進入者情報取得ステップ
S31 進入者有無判定ステップ
S32 子ども進入者判定ステップ
S33 水たまり検知判定ステップ
S34 水温判定ステップ
S35 危険度「高」設定ステップ
S36 危険度初期化ステップ
S37 危険度「低」設定ステップ
S38 危険度「中」設定ステップ
S41 日時情報読み込みステップ
S42 危険状態定義ファイル読み込みステップ
S43 危険状態生成ステップ
S51 通知決定レベル定義ファイル取得ステップ
S52 生成結果の危険状態と通知決定レベル比較ステップ
S53 危険状態通知命令部呼び出しステップ
S61 通知先アドレス定義ファイル読み込みステップ
S62 危険状態送信ステップ

Claims (7)

  1. 監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知部と、
    前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知部と、
    前記進入検知部および前記液体検知部の検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定部と、
    計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定部と、
    前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理部と、
    を備えることを特徴とする監視通報装置。
  2. 前記危険度判定部は、
    前記進入検知部および前記液体検知部の検知結果に基づき、対象者が前記監視エリアに進入しており、かつ、前記対象者にとって危険な条件を前記監視エリアが満たしている場合、前記対象者に危険が迫っていることを示す危険度を判定することを特徴とする請求項1に記載の監視通報装置。
  3. 前記危険度判定部は、
    前記液体検知部の検知結果に基づき、検知エリア内に前記水場があるか否かを判定するとともに、前記水場があると判定された場合に検知された前記水場の水温が前記対象者にとって危険な条件を満たしているか否かを判定することを特徴とする請求項1あるいは2に記載の監視通報装置。
  4. 前記危険度判定部は、
    前記監視エリアに進入する進入者が予め決められた高さ以下であり、かつ、前記監視エリア内に水場が形成されている場合、前記危険度が高いと判定することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の監視通報装置。
  5. 監視エリアにおける対象者の危険を通報する監視通報装置と、対象者を監視する監視者の携帯端末とがネットワークを介して接続される監視通報システムにおいて、
    前記監視通報装置は、
    前記監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知部と、
    前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知部と、
    前記進入検知部および前記液体検知部の検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定部と、
    計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定部と、
    前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理部と、
    を備えることを特徴とする監視通報システム。
  6. 監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知ステップと、
    前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知ステップと、
    前記進入検知ステップおよび前記液体検知ステップの検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定ステップと、
    計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定ステップと、
    前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理ステップと、
    を備えることを特徴とする監視通報方法。
  7. コンピュータを、
    監視エリアに進入する進入者を検知する進入検知手段、
    前記監視エリア内に形成された水場を検知する液体検知手段、
    前記進入検知手段および前記液体検知手段の検知結果に基づき、前記監視エリアの危険の程度を示す危険度を判定する危険度判定手段、
    計時部から入力する現在の日時を示す日時情報に基づき、予め設定された危険条件を参照し、前記監視エリアが置かれている環境の危険状態を判定する危険状態判定手段、
    前記危険度および前記危険状態に応じて、前記進入者が危険であることを監視者の携帯端末に通知する危険通知処理手段、
    として機能させるためのプログラム。
JP2012110557A 2012-05-14 2012-05-14 監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラム Active JP5536142B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012110557A JP5536142B2 (ja) 2012-05-14 2012-05-14 監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012110557A JP5536142B2 (ja) 2012-05-14 2012-05-14 監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013238964A JP2013238964A (ja) 2013-11-28
JP5536142B2 true JP5536142B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=49763945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012110557A Active JP5536142B2 (ja) 2012-05-14 2012-05-14 監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5536142B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6329403B2 (ja) * 2014-03-17 2018-05-23 株式会社コロナ 風呂装置
JP6754248B2 (ja) * 2016-08-31 2020-09-09 リンナイ株式会社 浴室監視システム
WO2019212029A1 (ja) * 2018-05-01 2019-11-07 株式会社ファンタスティック 要介護者見守り支援システム
JP7183723B2 (ja) * 2018-11-20 2022-12-06 パーパス株式会社 電子装置および給湯システム
JP7396121B2 (ja) 2020-02-28 2023-12-12 沖電気工業株式会社 サーバ、処理方法、プログラムおよびシステム
JP7377191B2 (ja) 2020-12-28 2023-11-09 株式会社コロナ 風呂給湯装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0755251A (ja) * 1993-08-11 1995-03-03 Takagi Ind Co Ltd 浴槽の溺水防止装置
JP2001195676A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Osaka Gas Co Ltd 入浴検知装置
JP2003056902A (ja) * 2001-08-17 2003-02-26 Gastar Corp 浴槽転落事故監視装置、およびこれを備えた風呂給湯器
JP2004003748A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Hanshin Electric Co Ltd 風呂装置
JP2004073600A (ja) * 2002-08-21 2004-03-11 Noritz Corp 入浴装置
JP2004254996A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Daikin Ind Ltd 入浴監視システム、入浴監視プログラムおよび入浴監視方法
JP3979314B2 (ja) * 2003-03-14 2007-09-19 株式会社ノーリツ 浴室システム
JP2005190251A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Hitachi Ltd 入浴監視システム
JP2007133459A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Yamaguchi Univ 入浴監視装置
JP5115991B2 (ja) * 2008-04-30 2013-01-09 独立行政法人産業技術総合研究所 物体の状態検出装置および方法
JP2010097581A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Takeo Miyamoto 浴室内における事故防止自動装置
JP2011248422A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Nec Access Technica Ltd 浴室緊急通報装置および浴室緊急通報方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013238964A (ja) 2013-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5536142B2 (ja) 監視通報装置、監視通報システム、監視通報方法及びプログラム
Greene et al. IoT-based fall detection for smart home environments
US9311808B2 (en) Monitoring system
US10262517B2 (en) Real-time awareness of environmental hazards for fall prevention
KR102592841B1 (ko) 정보 처리 시스템, 정보 처리 장치, 정보 처리 방법, 및 비일시적 컴퓨터 판독가능 매체
JP6139765B1 (ja) 検出装置、警報システム、検出方法、及びプログラム
Wallace et al. Preliminary results for measurement and classification of overnight wandering by dementia patient using multi-sensors
US20190130725A1 (en) System to determine events in a space
JP6445815B2 (ja) 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
WO2016142672A2 (en) Activity monitor
JP2016126519A (ja) 見守りシステム
JP7398146B2 (ja) 入浴者の監視システム、プログラムおよび監視方法
Milligan et al. Cracks in the door? Technology and the shifting topology of care
JP6145907B1 (ja) 生活見守り装置
JP2016103178A (ja) 見守りシステムおよび広域見守りシステム
US20160203693A1 (en) Safety Device for Use in a Bathroom
Pavlakis et al. Intelligent mobile multimedia application for the support of the elderly
JP2015026146A (ja) 建物及び安否確認システム
JP2018072886A (ja) 見守り装置
Ariani et al. Design of an unobtrusive system for fall detection in multiple occupancy residences
Zaric et al. An example of monitoring system with reasoning module for ambient assisted living applications
WO2019151005A1 (ja) 情報端末表示部の表示方法
JP2021068396A (ja) 生体情報管理システム
JPH11337386A (ja) 浴槽センサ
JP2019174092A (ja) 入浴見守り機能付き給湯システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140423

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5536142

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350